JPH09302557A - 水噴射織機用オサ及び当該オサを用いる製織方法 - Google Patents
水噴射織機用オサ及び当該オサを用いる製織方法Info
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- JPH09302557A JPH09302557A JP8357649A JP35764996A JPH09302557A JP H09302557 A JPH09302557 A JP H09302557A JP 8357649 A JP8357649 A JP 8357649A JP 35764996 A JP35764996 A JP 35764996A JP H09302557 A JPH09302557 A JP H09302557A
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- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D47/00—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
- D03D47/28—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
- D03D47/32—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by liquid jet
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- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D47/00—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
- D03D47/27—Drive or guide mechanisms for weft inserting
- D03D47/277—Guide mechanisms
- D03D47/278—Guide mechanisms for pneumatic looms
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- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D49/00—Details or constructional features not specially adapted for looms of a particular type
- D03D49/60—Construction or operation of slay
- D03D49/62—Reeds mounted on slay
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- Textile Engineering (AREA)
- Looms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 経糸の擦過損傷が少なく、安定かつ高速な製
織性が実現できる水噴射織機用オサを提供すること、無
撚に近いマルチフィラメント糸を用いたポリエステル糸
などの熱可塑性合成繊維織物を容易かつ高速で製織する
ことである。 【解決手段】 水噴射織機に取り付けられた状態におい
て上部が「くの字」状に織前側へ屈曲させられた形状を
有するオサ羽を備えた水噴射織機用オサを提供する。好
ましくは、オサ羽の上部側の奥行き幅を下部側の奥行き
幅よりも狭くし、更に好ましくは、オサ羽の下部の延在
方向を反織前側に傾斜させる。経糸として1m当たり1
00回以上の撚数のまたはインターレース加工による交
絡点を備えた実質上無撚の熱可塑性合成繊維マルチフィ
ラメント糸の複数本からなる経糸を用い、オサ羽を前記
く字状に屈曲したことでオサの揺動による経糸との摺擦
距離Sを短くした状態で経糸開口に水噴射流で緯入れを
行って製織する。
織性が実現できる水噴射織機用オサを提供すること、無
撚に近いマルチフィラメント糸を用いたポリエステル糸
などの熱可塑性合成繊維織物を容易かつ高速で製織する
ことである。 【解決手段】 水噴射織機に取り付けられた状態におい
て上部が「くの字」状に織前側へ屈曲させられた形状を
有するオサ羽を備えた水噴射織機用オサを提供する。好
ましくは、オサ羽の上部側の奥行き幅を下部側の奥行き
幅よりも狭くし、更に好ましくは、オサ羽の下部の延在
方向を反織前側に傾斜させる。経糸として1m当たり1
00回以上の撚数のまたはインターレース加工による交
絡点を備えた実質上無撚の熱可塑性合成繊維マルチフィ
ラメント糸の複数本からなる経糸を用い、オサ羽を前記
く字状に屈曲したことでオサの揺動による経糸との摺擦
距離Sを短くした状態で経糸開口に水噴射流で緯入れを
行って製織する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水噴射織機に付設
されたノズルから噴射される水流に緯糸を随伴させ、こ
れによって緯入れを行う際に使用する水噴射織機用オサ
に関する。また、本発明は、前記オサを用いる熱可塑性
合成繊維織物の製織方法に関し、より詳細には、弱撚の
またはインターレース加工による交絡点を有する実質上
無撚のポリエステルその他の熱可塑性合成繊維のマルチ
フィラメント糸を経糸とした熱可塑性合成繊維織物の製
織方法に関するものである。
されたノズルから噴射される水流に緯糸を随伴させ、こ
れによって緯入れを行う際に使用する水噴射織機用オサ
に関する。また、本発明は、前記オサを用いる熱可塑性
合成繊維織物の製織方法に関し、より詳細には、弱撚の
またはインターレース加工による交絡点を有する実質上
無撚のポリエステルその他の熱可塑性合成繊維のマルチ
フィラメント糸を経糸とした熱可塑性合成繊維織物の製
織方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無杼織機の製織速度が高速化すると、当
然のことながらオサの往復運動を高速化させる必要があ
る。しかしながら、オサを高速で往復運動させようとす
ると、オサには、大きな慣性力が作用する。従って、こ
の慣性力の発生に伴う不可避的な振動等の発生を抑制す
るためには、オサの剛性を高くしたり、軽量化する必要
が生じる。
然のことながらオサの往復運動を高速化させる必要があ
る。しかしながら、オサを高速で往復運動させようとす
ると、オサには、大きな慣性力が作用する。従って、こ
の慣性力の発生に伴う不可避的な振動等の発生を抑制す
るためには、オサの剛性を高くしたり、軽量化する必要
が生じる。
【0003】噴射水によって緯糸を随伴して飛走させる
ことができ、この故に経糸の開口量を小さくできる水噴
射織機は、オサ丈(天地の寸法)を小さくでき、軽量化
を図れるという面から有利である。他方、空気噴射織機
やレピア織機は、緯糸の飛走の安定性が劣る分だけ、経
糸の開口量を大きくする必要が生じ、これに伴ってオサ
が往復運動することによる前記の振動等の問題がより深
刻となる。そこで、このような問題を軽減するために、
オサの移動ストロークが大きな空気噴射織機やレピア織
機においては、図8に示すようにオサ羽の上部を織機の
織前側に屈曲させ、これによってオサ丈(天地の寸法)
を小さくし軽量化する試みがなされている。
ことができ、この故に経糸の開口量を小さくできる水噴
射織機は、オサ丈(天地の寸法)を小さくでき、軽量化
を図れるという面から有利である。他方、空気噴射織機
やレピア織機は、緯糸の飛走の安定性が劣る分だけ、経
糸の開口量を大きくする必要が生じ、これに伴ってオサ
が往復運動することによる前記の振動等の問題がより深
刻となる。そこで、このような問題を軽減するために、
オサの移動ストロークが大きな空気噴射織機やレピア織
機においては、図8に示すようにオサ羽の上部を織機の
織前側に屈曲させ、これによってオサ丈(天地の寸法)
を小さくし軽量化する試みがなされている。
【0004】この利点に関しては、オサ羽(1又は2
1)によって開口角αを形成させて経糸6を上下に開口
させた状態を示した図8を参照しながら詳細に説明す
る。該図において、一点鎖線で示した織前側に屈曲させ
ないオサ羽22と実線で示した織前側に屈曲させたオサ
羽1とを比較すると、下記のようなことが分かる。
1)によって開口角αを形成させて経糸6を上下に開口
させた状態を示した図8を参照しながら詳細に説明す
る。該図において、一点鎖線で示した織前側に屈曲させ
ないオサ羽22と実線で示した織前側に屈曲させたオサ
羽1とを比較すると、下記のようなことが分かる。
【0005】すなわち、直線状のオサ羽22では、開口
角αを形成させながら経糸6を上下に開口させるために
は、オサ丈H′が必須となるのに反して、上部が織前側
に屈曲した「くの字」状を有するオサ羽1では、オサ丈
Hでよいことになる。このため、オサ丈を低くすること
ができ、オサの軽量化が図れるのである。
角αを形成させながら経糸6を上下に開口させるために
は、オサ丈H′が必須となるのに反して、上部が織前側
に屈曲した「くの字」状を有するオサ羽1では、オサ丈
Hでよいことになる。このため、オサ丈を低くすること
ができ、オサの軽量化が図れるのである。
【0006】しかしながら、図8の開口角αと屈曲させ
たオサ羽1との幾何学的な関係を見れば明らかなとお
り、オサ丈Hの低減効果は、空気噴射織機やレピア織機
のように開口角αが必然的に大きくなる場合に大きな効
果を奏するものである。ところが、水噴射織機のように
経糸の開口量が少なくてよい場合、すなわち開口角αが
小さい場合には、殆ど効果を奏さないばかりか、オサ羽
1を織前側に屈曲させるという余分な製造工程を要する
分だけ、製造コストが増すという好ましくない副次作用
さえ生じる。従って、水噴射織機においては、オサ羽を
織前側へ屈曲させた形状とするなどということは、全く
考慮されなかった。
たオサ羽1との幾何学的な関係を見れば明らかなとお
り、オサ丈Hの低減効果は、空気噴射織機やレピア織機
のように開口角αが必然的に大きくなる場合に大きな効
果を奏するものである。ところが、水噴射織機のように
経糸の開口量が少なくてよい場合、すなわち開口角αが
小さい場合には、殆ど効果を奏さないばかりか、オサ羽
1を織前側に屈曲させるという余分な製造工程を要する
分だけ、製造コストが増すという好ましくない副次作用
さえ生じる。従って、水噴射織機においては、オサ羽を
織前側へ屈曲させた形状とするなどということは、全く
考慮されなかった。
【0007】高速で運転される水噴射織機のオサは、高
速化に伴って発生する、前述の剛性不足に起因する問題
を回避するために、オサ羽の幅を広くしたり、厚さを厚
くしなければならない。しかしながら、一方において、
オサ羽の厚みを厚くすると、これに対応して必然的に経
糸の通る間隙が狭くならざるを得ない。このため、経糸
は、オサ羽によって擦過されて毛羽立ち等の損傷を受け
易くなるとともに、オサの駆動抵抗も大きくなるという
問題を惹起する。また、他方において、オサ羽の幅を広
くすると、緯入れに水を使用するという水噴射織機の宿
命上、並置されたオサ羽の間に毛細管現象(表面張力)
によって水がより大量に保持され、この大量に保持され
た水の作用によって経糸に付着した糊剤が溶け出すこと
が挙げられる。もし、このような作用によって糊落ちし
て糊という保護層を欠いた経糸が擦過されれば、経糸
は、より損傷を受けやすく、これが故に毛羽立ち等を容
易に惹起するのは当然のことである。さらには、オサ羽
の間に多量の水が保持されると、オサ羽の揺動に伴って
これらの水が流動し、オサ羽に振動が生ずるという問題
もある。
速化に伴って発生する、前述の剛性不足に起因する問題
を回避するために、オサ羽の幅を広くしたり、厚さを厚
くしなければならない。しかしながら、一方において、
オサ羽の厚みを厚くすると、これに対応して必然的に経
糸の通る間隙が狭くならざるを得ない。このため、経糸
は、オサ羽によって擦過されて毛羽立ち等の損傷を受け
易くなるとともに、オサの駆動抵抗も大きくなるという
問題を惹起する。また、他方において、オサ羽の幅を広
くすると、緯入れに水を使用するという水噴射織機の宿
命上、並置されたオサ羽の間に毛細管現象(表面張力)
によって水がより大量に保持され、この大量に保持され
た水の作用によって経糸に付着した糊剤が溶け出すこと
が挙げられる。もし、このような作用によって糊落ちし
て糊という保護層を欠いた経糸が擦過されれば、経糸
は、より損傷を受けやすく、これが故に毛羽立ち等を容
易に惹起するのは当然のことである。さらには、オサ羽
の間に多量の水が保持されると、オサ羽の揺動に伴って
これらの水が流動し、オサ羽に振動が生ずるという問題
もある。
【0008】更に、経糸の開口量が小さい水噴射織機、
即ち直線状のオサを備えた水噴射織機で経糸にマルチフ
ィラメントを用いた織物を製織する場合、経糸の毛羽立
ちや経糸切れを防止する防止手段として、従来は、経糸
に糊剤を付着させる方法や経糸に撚りをかける方法、経
糸を交絡させる方法が採用されていた。当然のことなが
ら、撚数の少ない弱撚の糸においては、中撚や強撚の糸
に比べて、糸を構成する多数のフィラメントのうちの一
部のフィラメントのみが綜絖やオサ羽に摺擦されるとい
うことが起こるため、フィラメント切れが生じやすく、
従って製織が困難になる。このことは、インターレース
加工による交絡点を設けた実質上無撚のフィラメント糸
においても同じである。従って、製織の上では、1m当
たりの撚数が500ないし3000回の中撚及び強撚の
糸が毛羽立ちにくく、一般には糊剤でフィラメントを固
定することなく製織を行うことができる。一方、撚数が
1m当たり500回以下の弱撚の糸は、糊剤でフィラメ
ントを固定することにより、特に弱撚のうちでも撚数の
比較的多いものは、比較的容易に製織することができ
る。これに対して弱撚の中でも撚数が1m当たり300
回以下の比較的撚数の少ないもの及びインターレース加
工による交絡点を備えた実質上無撚のマルチフィラメン
ト糸は、製織が非常に困難であり、撚りも交絡点も有し
ない無撚のマルチフィラメント糸は、実用的な速度で製
織することは困難である。
即ち直線状のオサを備えた水噴射織機で経糸にマルチフ
ィラメントを用いた織物を製織する場合、経糸の毛羽立
ちや経糸切れを防止する防止手段として、従来は、経糸
に糊剤を付着させる方法や経糸に撚りをかける方法、経
糸を交絡させる方法が採用されていた。当然のことなが
ら、撚数の少ない弱撚の糸においては、中撚や強撚の糸
に比べて、糸を構成する多数のフィラメントのうちの一
部のフィラメントのみが綜絖やオサ羽に摺擦されるとい
うことが起こるため、フィラメント切れが生じやすく、
従って製織が困難になる。このことは、インターレース
加工による交絡点を設けた実質上無撚のフィラメント糸
においても同じである。従って、製織の上では、1m当
たりの撚数が500ないし3000回の中撚及び強撚の
糸が毛羽立ちにくく、一般には糊剤でフィラメントを固
定することなく製織を行うことができる。一方、撚数が
1m当たり500回以下の弱撚の糸は、糊剤でフィラメ
ントを固定することにより、特に弱撚のうちでも撚数の
比較的多いものは、比較的容易に製織することができ
る。これに対して弱撚の中でも撚数が1m当たり300
回以下の比較的撚数の少ないもの及びインターレース加
工による交絡点を備えた実質上無撚のマルチフィラメン
ト糸は、製織が非常に困難であり、撚りも交絡点も有し
ない無撚のマルチフィラメント糸は、実用的な速度で製
織することは困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた従来の水
噴射織機のオサに関する諸問題を解決することは、当業
界において長い間切望されてきたにもかかわらず、その
根本的な解決はなされていなかった。
噴射織機のオサに関する諸問題を解決することは、当業
界において長い間切望されてきたにもかかわらず、その
根本的な解決はなされていなかった。
【0010】また、近時のテキスタイル製品の多様化に
より、特に装飾性が要求される上着にも多く用いられて
いるポリエステル繊維織物においては、より細いフィラ
メントを用い、かつ無撚のマルチフィラメント糸を用い
た織物も要求されるようになってきている。このような
織物を製織する場合には、無撚の糸にインターレース加
工により1m当たり10ないし60個の交絡点を形成し
て、製織中にフィラメントがばらけたり、一部のフィラ
メントのみがオサ等の摺擦によりダメージを受けるのを
回避した状態で製織を行う。インターレース加工により
形成された交絡点は、製織中に解けてゆき、織り上がっ
たときには、1m当たりせいぜい数個の交絡点が残存す
るのみとなるので、無撚のマルチフィラメント糸を用い
たと同様な織物を製織することができる。しかしなが
ら、上記のような手段を講じたとしても、このようなマ
ルチフィラメント糸を用いた織物を水噴射織機により製
織することは非常に困難であり、水が付着したオサ羽に
よって激しく摺擦される経糸のフィラメント切れによる
織物品質の低下や、経糸切れによる停台が多く発生する
という問題があった。
より、特に装飾性が要求される上着にも多く用いられて
いるポリエステル繊維織物においては、より細いフィラ
メントを用い、かつ無撚のマルチフィラメント糸を用い
た織物も要求されるようになってきている。このような
織物を製織する場合には、無撚の糸にインターレース加
工により1m当たり10ないし60個の交絡点を形成し
て、製織中にフィラメントがばらけたり、一部のフィラ
メントのみがオサ等の摺擦によりダメージを受けるのを
回避した状態で製織を行う。インターレース加工により
形成された交絡点は、製織中に解けてゆき、織り上がっ
たときには、1m当たりせいぜい数個の交絡点が残存す
るのみとなるので、無撚のマルチフィラメント糸を用い
たと同様な織物を製織することができる。しかしなが
ら、上記のような手段を講じたとしても、このようなマ
ルチフィラメント糸を用いた織物を水噴射織機により製
織することは非常に困難であり、水が付着したオサ羽に
よって激しく摺擦される経糸のフィラメント切れによる
織物品質の低下や、経糸切れによる停台が多く発生する
という問題があった。
【0011】この発明の第1の課題は、オサ羽に起因す
る経糸の擦過損傷が極めて少なく、しかも、安定かつ高
速な製織性が実現できる水噴射織機用オサを提供するこ
とにある。この発明の第2の課題は、無撚に近いマルチ
フィラメント糸を用いたポリエステル糸などの熱可塑性
合成繊維織物を、より容易にかつ高速で製織することが
できる方法を提供することにある。
る経糸の擦過損傷が極めて少なく、しかも、安定かつ高
速な製織性が実現できる水噴射織機用オサを提供するこ
とにある。この発明の第2の課題は、無撚に近いマルチ
フィラメント糸を用いたポリエステル糸などの熱可塑性
合成繊維織物を、より容易にかつ高速で製織することが
できる方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】ここに、本発明によれ
ば、水噴射織機用オサに取り付けられた状態にあって、
その上部が「くの字」状に織前側へ屈曲させられた形状
を有するオサ羽を備えたことを特徴とする水噴射織機用
オサが提供される。
ば、水噴射織機用オサに取り付けられた状態にあって、
その上部が「くの字」状に織前側へ屈曲させられた形状
を有するオサ羽を備えたことを特徴とする水噴射織機用
オサが提供される。
【0013】また、本出願の請求項2に係る発明では、
経糸挿通方向に沿った前記のオサ羽の上部側の奥行き幅
を下部側の奥行き幅よりも狭くしている。
経糸挿通方向に沿った前記のオサ羽の上部側の奥行き幅
を下部側の奥行き幅よりも狭くしている。
【0014】更に、本出願の請求項3に係る発明では、
前記のオサ羽の下部の延在方向を反織前側に傾斜させ、
該オサ羽の下端をオサ羽保持金具に固定している。
前記のオサ羽の下部の延在方向を反織前側に傾斜させ、
該オサ羽の下端をオサ羽保持金具に固定している。
【0015】請求項4記載の熱可塑性合成繊維織物の製
織方法は、請求項1ないし3記載のオサを用い、経糸と
して1m当たり100回以上の撚数のまたはインターレ
ース加工による交絡点を備えた実質上無撚の熱可塑性合
成繊維マルチフィラメント糸の複数本からなる経糸を用
い、オサ羽を前記く字状に屈曲したことによりオサが後
退端に達したときのオサ羽と経糸との接触点16と織前
15との間の距離Sを短くした状態で経糸開口内に水噴
射流により緯糸を挿入することを特徴とするものであ
る。
織方法は、請求項1ないし3記載のオサを用い、経糸と
して1m当たり100回以上の撚数のまたはインターレ
ース加工による交絡点を備えた実質上無撚の熱可塑性合
成繊維マルチフィラメント糸の複数本からなる経糸を用
い、オサ羽を前記く字状に屈曲したことによりオサが後
退端に達したときのオサ羽と経糸との接触点16と織前
15との間の距離Sを短くした状態で経糸開口内に水噴
射流により緯糸を挿入することを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項4記載の熱
可塑性合成繊維織物の製織方法において、緯糸に捲縮加
工が施されていない実質的に無撚の熱可塑性合成繊維マ
ルチフィラメント糸を使用し、織機回転数を550rp
m以上としたことを特徴とするものである。
可塑性合成繊維織物の製織方法において、緯糸に捲縮加
工が施されていない実質的に無撚の熱可塑性合成繊維マ
ルチフィラメント糸を使用し、織機回転数を550rp
m以上としたことを特徴とするものである。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の熱可塑性合成繊維織物の製織方法において、経糸
が1m当たり10〜60個のインターレース加工による
交絡点を有する実質的に無撚、無糊のポリエステルマル
チフィラメント糸であることを特徴とするものである。
記載の熱可塑性合成繊維織物の製織方法において、経糸
が1m当たり10〜60個のインターレース加工による
交絡点を有する実質的に無撚、無糊のポリエステルマル
チフィラメント糸であることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、請求項1ないし3記載の水
噴射織機用オサについて、図1を参照しながらその作用
と共に詳細に説明する。
噴射織機用オサについて、図1を参照しながらその作用
と共に詳細に説明する。
【0019】図1は、水噴射織機用オサに係る実施の一
態様を例示した側面図であって、該図において、1はオ
サ羽、2は上チャンネル、3はオサ羽保持金具、4及び
5は上下のコイル、そして、6は経糸をそれぞれ示す。
ここで、本発明の水噴射織機用オサ10は、上記のオサ
羽1、上チャンネル2、オサ羽保持金具3、上コイル4
及び下コイル5を含んで構成されている。また、該オサ
羽1は、その上端と下端とがそれぞれ上チャンネル2と
オサ羽保持金具3とに固定され、かつ隣接するオサ羽同
士が経糸を挿通するための所定間隔に保持されるよう
に、上コイル4及び下コイル5を介して、図1の紙面直
角方向に多数並置されている。更に、該オサ羽1は、水
噴射織機用オサに取り付けられた状態にあって、その上
部を「くの字」状に織前側へ屈曲させられた形状を有し
ており、かつ経糸挿通方向に沿った上部側の奥行き幅を
下部側の奥行き幅よりも狭くしてある。また、オサ羽の
下部は、その延在方向を反織前側に傾斜させた状態でオ
サ羽保持金具3に固定されている。
態様を例示した側面図であって、該図において、1はオ
サ羽、2は上チャンネル、3はオサ羽保持金具、4及び
5は上下のコイル、そして、6は経糸をそれぞれ示す。
ここで、本発明の水噴射織機用オサ10は、上記のオサ
羽1、上チャンネル2、オサ羽保持金具3、上コイル4
及び下コイル5を含んで構成されている。また、該オサ
羽1は、その上端と下端とがそれぞれ上チャンネル2と
オサ羽保持金具3とに固定され、かつ隣接するオサ羽同
士が経糸を挿通するための所定間隔に保持されるよう
に、上コイル4及び下コイル5を介して、図1の紙面直
角方向に多数並置されている。更に、該オサ羽1は、水
噴射織機用オサに取り付けられた状態にあって、その上
部を「くの字」状に織前側へ屈曲させられた形状を有し
ており、かつ経糸挿通方向に沿った上部側の奥行き幅を
下部側の奥行き幅よりも狭くしてある。また、オサ羽の
下部は、その延在方向を反織前側に傾斜させた状態でオ
サ羽保持金具3に固定されている。
【0020】なお、該図において、符号A、B及びC
は、製織時において符号Sで示すように円弧を描きなが
ら揺動する同一のオサ羽1が採る三つの位置を示してお
り、Aはオサ羽1が織前側から最も離れた位置(水噴射
ノズルからの噴射水によって緯入れする状態)、Cは織
前側に最も接近した位置(緯糸を経糸にオサ打ちした状
態)、そしてBはこれらのAとCとの中間位置における
状態をそれぞれ示してある。この図から、オサ羽1が円
弧を描きながら揺動運動をすると、これに伴って円弧に
対してその法線方向に慣性力として遠心力が働くことも
容易に理解できるであろう。
は、製織時において符号Sで示すように円弧を描きなが
ら揺動する同一のオサ羽1が採る三つの位置を示してお
り、Aはオサ羽1が織前側から最も離れた位置(水噴射
ノズルからの噴射水によって緯入れする状態)、Cは織
前側に最も接近した位置(緯糸を経糸にオサ打ちした状
態)、そしてBはこれらのAとCとの中間位置における
状態をそれぞれ示してある。この図から、オサ羽1が円
弧を描きながら揺動運動をすると、これに伴って円弧に
対してその法線方向に慣性力として遠心力が働くことも
容易に理解できるであろう。
【0021】以上のように構成された水噴射織機のオサ
において、本発明の第一番目の特徴〔請求項1の発明〕
とするところは、オサ羽1がオサに取り付けた状態で上
部が織前側(図1においては、右側)へ「くの字」状に
屈曲しているところにある。
において、本発明の第一番目の特徴〔請求項1の発明〕
とするところは、オサ羽1がオサに取り付けた状態で上
部が織前側(図1においては、右側)へ「くの字」状に
屈曲しているところにある。
【0022】これに対して、従来のオサ羽は、図8の一
点鎖線で示されたような真っ直ぐな形状を有しているだ
けであり、織前側へ「くの字」状に屈曲させること、及
びオサ羽の上部側と下部側とで奥行き幅に寸法差をつけ
ることに関する本発明のような絶妙な創意が全く見られ
ない点において、大きく異なるのである。
点鎖線で示されたような真っ直ぐな形状を有しているだ
けであり、織前側へ「くの字」状に屈曲させること、及
びオサ羽の上部側と下部側とで奥行き幅に寸法差をつけ
ることに関する本発明のような絶妙な創意が全く見られ
ない点において、大きく異なるのである。
【0023】このように従来のオサに代えて本発明のオ
サを採用したのは、本発明者等の下記のような知見に基
づく。
サを採用したのは、本発明者等の下記のような知見に基
づく。
【0024】まず、本発明者等は、水噴射織機の製織高
速化を鋭意検討している過程で、製織高速化を妨げてい
る大きな要因の一つが、オサ羽の揺動(円弧運動)によ
って、従来のオサでは、オサ羽に保持された水へ慣性力
(遠心力)が作用する方向と、オサ羽が直線状に上方へ
延在する方向とが合致することに起因することを知った
ことに始まる。また、このような従来のオサでは、オサ
羽1の間に毛細管現象(表面張力)によって保持された
水は、遠心力によって上方へ移動しようとするが、水が
移動しようとするオサ羽の上端には、水を堰止める上チ
ャンネル2が存在しているため、この上チャンネル2に
よって水の移動が妨げられ、オサ羽の間に保持された水
の水切りが良好に行えないことも知った。更に、このよ
うなオサ羽の間に保持された水は、(1) オサ羽の間に挿
通された経糸の保護層となる糊剤を溶出させ、これによ
って経糸に擦過損傷を与える役割を果たすこと、(2) オ
サ羽に付着した水によってオサの重量増を惹起すると共
に、オサの揺動に合わせて生ずる水の運動(オサ羽に沿
った上下運動)によってオサに振動が発生すること、を
究明したのである。そして、これらの知見に基づき、オ
サ羽の間に保持されて滞留する水を良好に水切りするこ
とができるオサを工夫することによって、本発明のオサ
へと最終的に到達したのである。
速化を鋭意検討している過程で、製織高速化を妨げてい
る大きな要因の一つが、オサ羽の揺動(円弧運動)によ
って、従来のオサでは、オサ羽に保持された水へ慣性力
(遠心力)が作用する方向と、オサ羽が直線状に上方へ
延在する方向とが合致することに起因することを知った
ことに始まる。また、このような従来のオサでは、オサ
羽1の間に毛細管現象(表面張力)によって保持された
水は、遠心力によって上方へ移動しようとするが、水が
移動しようとするオサ羽の上端には、水を堰止める上チ
ャンネル2が存在しているため、この上チャンネル2に
よって水の移動が妨げられ、オサ羽の間に保持された水
の水切りが良好に行えないことも知った。更に、このよ
うなオサ羽の間に保持された水は、(1) オサ羽の間に挿
通された経糸の保護層となる糊剤を溶出させ、これによ
って経糸に擦過損傷を与える役割を果たすこと、(2) オ
サ羽に付着した水によってオサの重量増を惹起すると共
に、オサの揺動に合わせて生ずる水の運動(オサ羽に沿
った上下運動)によってオサに振動が発生すること、を
究明したのである。そして、これらの知見に基づき、オ
サ羽の間に保持されて滞留する水を良好に水切りするこ
とができるオサを工夫することによって、本発明のオサ
へと最終的に到達したのである。
【0025】以上に述べた本発明が導出される過程と背
景を詳細に知れば、以下に述べる本発明のオサが従来の
オサと比較して如何に多くの優れた点を有しているかを
容易に理解できるであろう。
景を詳細に知れば、以下に述べる本発明のオサが従来の
オサと比較して如何に多くの優れた点を有しているかを
容易に理解できるであろう。
【0026】つまり、従来のオサ羽は、遠心力の作用方
向と同一方向へ真っ直ぐに延び、この延在方向に水を堰
止める上チャンネルが存在するような形状としてあるの
に対し、本発明のオサ羽1では、その上部を織前側に
「くの字」状に屈曲させてあり、これが水切りに重要な
役割を演ずるのである。ここで、この「くの字」状に屈
曲させられたオサ羽1の水切りに関する作用は、オサ羽
1の下部に保持された水に対して遠心力が作用する場合
と、上部に保持された水に対して遠心力が作用する場合
との二つの場合に分けて考えると分かり易い。
向と同一方向へ真っ直ぐに延び、この延在方向に水を堰
止める上チャンネルが存在するような形状としてあるの
に対し、本発明のオサ羽1では、その上部を織前側に
「くの字」状に屈曲させてあり、これが水切りに重要な
役割を演ずるのである。ここで、この「くの字」状に屈
曲させられたオサ羽1の水切りに関する作用は、オサ羽
1の下部に保持された水に対して遠心力が作用する場合
と、上部に保持された水に対して遠心力が作用する場合
との二つの場合に分けて考えると分かり易い。
【0027】すなわち、前者の、オサ羽1の下部に保持
された水に対して遠心力が作用する場合に関して言え
ば、図1の位置Aにおいて緯入れのために水噴射ノズル
(図示せず)から噴射され、これによってオサ羽1の間
に保持された水は、オサ10の揺動(円弧運動)に起因
する遠心力を受けてオサ羽1の下部が延在する上方向に
沿って移動する。この時、オサ羽1の上部は、織前側に
「くの字」状に屈曲させられているため、屈曲部から更
に上方へ移動しようとする水を堰止める役割を演じる上
チャンネル2のような障害物が最早存在しない。このた
め、オサ羽1の下部に保持された水は、そのまま遠心力
によって屈曲部よりオサ羽から振り切られることとな
る。
された水に対して遠心力が作用する場合に関して言え
ば、図1の位置Aにおいて緯入れのために水噴射ノズル
(図示せず)から噴射され、これによってオサ羽1の間
に保持された水は、オサ10の揺動(円弧運動)に起因
する遠心力を受けてオサ羽1の下部が延在する上方向に
沿って移動する。この時、オサ羽1の上部は、織前側に
「くの字」状に屈曲させられているため、屈曲部から更
に上方へ移動しようとする水を堰止める役割を演じる上
チャンネル2のような障害物が最早存在しない。このた
め、オサ羽1の下部に保持された水は、そのまま遠心力
によって屈曲部よりオサ羽から振り切られることとな
る。
【0028】次に、後者の、オサ羽1の上部に保持され
た水に対して遠心力が作用する場合に関して言えば、オ
サ10の揺動(円弧運動)に伴って水に作用する遠心力
の作用方向と、オサ羽上部の延在方向とが一致しないよ
うに本発明では工夫してあることが、極めて重要な役割
を果たすのである。すなわち、オサ羽1に保持された水
は、当然のことながら水に作用する遠心力によって、オ
サ羽が移動する軌跡(円弧)の法線方向(円弧の半径方
向)へ移動する。もし、この時、水に働く遠心力の作用
方向に既にオサ羽が存在している従来のオサを使用すれ
ば、水はオサ羽に沿って単に上方へ移動し、そのまま上
チャンネルによって堰止められ、オサ羽に拘束され続け
ることは、既に述べた通りである。つまり、オサ羽に保
持された水がそのままオサ羽に滞留することを防止する
ためには、遠心力の作用方向とオサ羽の延在方向とを一
致させてはならないのである。そこで、本発明のオサ羽
1では、織前側に「くの字」状に屈曲させた形状を採用
し、これによって、水がオサ羽1との表面張力によって
オサ羽1に拘束されながら移動できる方向と、遠心力の
作用方向とが明確に異なるようにしたのである。この極
めて巧妙な工夫により、オサ羽1に保持された水は、オ
サ羽1との表面張力による拘束から解かれ、遠心力によ
ってオサ羽1の後縁(経糸の挿通方向に対して反織前側
の縁)から振り切られることとなるのである。
た水に対して遠心力が作用する場合に関して言えば、オ
サ10の揺動(円弧運動)に伴って水に作用する遠心力
の作用方向と、オサ羽上部の延在方向とが一致しないよ
うに本発明では工夫してあることが、極めて重要な役割
を果たすのである。すなわち、オサ羽1に保持された水
は、当然のことながら水に作用する遠心力によって、オ
サ羽が移動する軌跡(円弧)の法線方向(円弧の半径方
向)へ移動する。もし、この時、水に働く遠心力の作用
方向に既にオサ羽が存在している従来のオサを使用すれ
ば、水はオサ羽に沿って単に上方へ移動し、そのまま上
チャンネルによって堰止められ、オサ羽に拘束され続け
ることは、既に述べた通りである。つまり、オサ羽に保
持された水がそのままオサ羽に滞留することを防止する
ためには、遠心力の作用方向とオサ羽の延在方向とを一
致させてはならないのである。そこで、本発明のオサ羽
1では、織前側に「くの字」状に屈曲させた形状を採用
し、これによって、水がオサ羽1との表面張力によって
オサ羽1に拘束されながら移動できる方向と、遠心力の
作用方向とが明確に異なるようにしたのである。この極
めて巧妙な工夫により、オサ羽1に保持された水は、オ
サ羽1との表面張力による拘束から解かれ、遠心力によ
ってオサ羽1の後縁(経糸の挿通方向に対して反織前側
の縁)から振り切られることとなるのである。
【0029】さらに、本発明の第二番目の特徴〔請求項
2の発明〕とするところは、経糸挿通方向に沿ったオサ
羽1の上部側の奥行き幅が下部側の奥行き幅よりも狭く
してあることにある。
2の発明〕とするところは、経糸挿通方向に沿ったオサ
羽1の上部側の奥行き幅が下部側の奥行き幅よりも狭く
してあることにある。
【0030】これによって、オサ羽1の下部側に表面張
力(毛細管現象)の作用によって付着した水が、遠心力
の影響で下部側から上部側へと移動しようとする過程に
おいて、奥行き幅の急激な減少に伴って発生するオサ羽
1への水の付着力の急減を引き起こす。このため、オサ
羽1に付着した水は、遠心力の作用で容易にオサ羽1か
ら振り切られ、これに伴って上部側に保持される水の量
を減少させることができる。
力(毛細管現象)の作用によって付着した水が、遠心力
の影響で下部側から上部側へと移動しようとする過程に
おいて、奥行き幅の急激な減少に伴って発生するオサ羽
1への水の付着力の急減を引き起こす。このため、オサ
羽1に付着した水は、遠心力の作用で容易にオサ羽1か
ら振り切られ、これに伴って上部側に保持される水の量
を減少させることができる。
【0031】また、図1のオサ羽1の円弧を描いて揺動
する状態を見れば明らかなとおり、オサ羽の根元(下
端)には、先端よりも大きな力が作用するため、高い強
度と剛性が要求されるが、本発明のオサ10では、特に
オサ羽1の下部側の奥行き幅を上部側よりも広くでき、
その強度と剛性を十分に確保できるのである。更には、
上部側の奥行き幅を狭くすることができ、オサ羽1を軽
量化することができ、結局オサそのものも軽量化できる
こととなる。
する状態を見れば明らかなとおり、オサ羽の根元(下
端)には、先端よりも大きな力が作用するため、高い強
度と剛性が要求されるが、本発明のオサ10では、特に
オサ羽1の下部側の奥行き幅を上部側よりも広くでき、
その強度と剛性を十分に確保できるのである。更には、
上部側の奥行き幅を狭くすることができ、オサ羽1を軽
量化することができ、結局オサそのものも軽量化できる
こととなる。
【0032】最後に、本発明の第三番目の特徴〔請求項
3の発明〕とするところは、オサ羽1の下部の延在方向
を反織前側に傾斜させ、該オサ羽1の下端をオサ羽保持
金具に固定することにある。このような構造とすること
で、織前側から見るとオサ10の前面が「くの字」状に
窪んでいる(図1でハッチングを施した部分)ため、噴
射水に随伴させて緯糸を開口した経糸の間へ入れるに際
して、該「くの字」状の窪みに対して、緯糸を円滑に飛
走させるための緯糸の案内空間の役割を果たさせること
ができるのである。そして、これにより、安定した緯入
れを実現することができることはいうまでもない。
3の発明〕とするところは、オサ羽1の下部の延在方向
を反織前側に傾斜させ、該オサ羽1の下端をオサ羽保持
金具に固定することにある。このような構造とすること
で、織前側から見るとオサ10の前面が「くの字」状に
窪んでいる(図1でハッチングを施した部分)ため、噴
射水に随伴させて緯糸を開口した経糸の間へ入れるに際
して、該「くの字」状の窪みに対して、緯糸を円滑に飛
走させるための緯糸の案内空間の役割を果たさせること
ができるのである。そして、これにより、安定した緯入
れを実現することができることはいうまでもない。
【0033】図3及び図4を参照して、請求項4ないし
7記載の熱可塑性合成繊維織物の製造方法の作用に付い
て説明する。本発明方法は経糸の毛羽立ちや経糸切れを
防止する手段として「くの字」状のオサを用いている。
図3はこの発明の製織方法と直線状のオサを用いた従来
の製織方法との差異を示す模式的な側面図である。この
発明のく字状に屈曲したオサ10は実線で示されてお
り、従来の直線状のオサ21を想像線で示している。ま
た、オサ10、21は、前進端位置と後退端位置の両位
置で示されており、オサの揺動角θを従来方法のものと
等しくした例を示してある。
7記載の熱可塑性合成繊維織物の製造方法の作用に付い
て説明する。本発明方法は経糸の毛羽立ちや経糸切れを
防止する手段として「くの字」状のオサを用いている。
図3はこの発明の製織方法と直線状のオサを用いた従来
の製織方法との差異を示す模式的な側面図である。この
発明のく字状に屈曲したオサ10は実線で示されてお
り、従来の直線状のオサ21を想像線で示している。ま
た、オサ10、21は、前進端位置と後退端位置の両位
置で示されており、オサの揺動角θを従来方法のものと
等しくした例を示してある。
【0034】この発明の製織方法による第1の特徴は、
上方に開口された経糸6に対するオサ羽1の摺擦ストロ
ークSを、従来方法によるときの摺擦ストロークTより
大幅に短くできることである。すなわち、オサ羽1の上
方部分を織前15側にく字状に屈曲することにより、オ
サが後退したときのオサ羽1と経糸6との接触点16
を、従来の直線状のオサ羽22を用いたときの接触点2
3よりはるかに織前15側に寄せることができ、一方、
オサ羽が織前に当接する位置は従来方法によるときと異
ならないから、経糸6に対するオサ羽1の摺擦ストロー
クを小さくすることができ、かつその短くなった部分
は、オサ羽の先端側すなわちオサ羽がより速い速度で経
糸を摺擦する部分であるから、オサ羽との摺擦による経
糸の損傷をその摺擦ストロークが短くなった分以上に軽
減することができる。
上方に開口された経糸6に対するオサ羽1の摺擦ストロ
ークSを、従来方法によるときの摺擦ストロークTより
大幅に短くできることである。すなわち、オサ羽1の上
方部分を織前15側にく字状に屈曲することにより、オ
サが後退したときのオサ羽1と経糸6との接触点16
を、従来の直線状のオサ羽22を用いたときの接触点2
3よりはるかに織前15側に寄せることができ、一方、
オサ羽が織前に当接する位置は従来方法によるときと異
ならないから、経糸6に対するオサ羽1の摺擦ストロー
クを小さくすることができ、かつその短くなった部分
は、オサ羽の先端側すなわちオサ羽がより速い速度で経
糸を摺擦する部分であるから、オサ羽との摺擦による経
糸の損傷をその摺擦ストロークが短くなった分以上に軽
減することができる。
【0035】一方、オサの揺動角θ1 を等しくした図3
の例では、この発明の方法によるときは、緯糸の飛走通
路が図3に斜線を施した領域17分だけ狭くなる。しか
しながら、緯糸18を搬送する水の噴流は、緯糸を中心
とする円形の領域に拡散するので、図に斜線を施した領
域17は、元々緯糸搬送用の水の噴流19及び緯糸18
の通路としてあまり有効に機能していなかった部分であ
り、オサ羽1をく字状に屈曲したことによる緯糸通路の
断面積の減少は、緯入れの障害になることは殆どない。
却って緯糸通路が水の噴流の拡散形状である円形に近い
形状となるため、緯糸の搬送に寄与しない拡散周辺部分
の水滴がオサ羽1に衝突して飛散させられ、周辺部に拡
散した水滴が経糸に衝突することにより生ずる経糸の損
傷を低減する上で却って有効である。すなわち、オサ羽
の上方部分をく字状に屈曲することにより、上方に大き
く拡散した緯糸の搬送に寄与しない水滴が屈曲させられ
たオサ羽に衝突して飛散することにより、大きな速度を
有する水滴が直接経糸に衝突して経糸に損傷を与えるの
を軽減することができる点が、この発明の製織方法の第
2の特徴である。
の例では、この発明の方法によるときは、緯糸の飛走通
路が図3に斜線を施した領域17分だけ狭くなる。しか
しながら、緯糸18を搬送する水の噴流は、緯糸を中心
とする円形の領域に拡散するので、図に斜線を施した領
域17は、元々緯糸搬送用の水の噴流19及び緯糸18
の通路としてあまり有効に機能していなかった部分であ
り、オサ羽1をく字状に屈曲したことによる緯糸通路の
断面積の減少は、緯入れの障害になることは殆どない。
却って緯糸通路が水の噴流の拡散形状である円形に近い
形状となるため、緯糸の搬送に寄与しない拡散周辺部分
の水滴がオサ羽1に衝突して飛散させられ、周辺部に拡
散した水滴が経糸に衝突することにより生ずる経糸の損
傷を低減する上で却って有効である。すなわち、オサ羽
の上方部分をく字状に屈曲することにより、上方に大き
く拡散した緯糸の搬送に寄与しない水滴が屈曲させられ
たオサ羽に衝突して飛散することにより、大きな速度を
有する水滴が直接経糸に衝突して経糸に損傷を与えるの
を軽減することができる点が、この発明の製織方法の第
2の特徴である。
【0036】オサ羽をく字状に屈曲した屈曲部の前縁
は、円弧20状となっている。オサ打ち時に織前に衝突
する位置は、オサ羽の前縁の下方の直線部11と、円弧
部9との接点12より若干下方の位置に設定する。これ
により、スレーソードの揺動角度位置を変更することな
く、緯入れ時の緯糸通路をオサ羽1のく字形状によっ
て、円形の噴流水を囲むような形状にすることができ
る。
は、円弧20状となっている。オサ打ち時に織前に衝突
する位置は、オサ羽の前縁の下方の直線部11と、円弧
部9との接点12より若干下方の位置に設定する。これ
により、スレーソードの揺動角度位置を変更することな
く、緯入れ時の緯糸通路をオサ羽1のく字形状によっ
て、円形の噴流水を囲むような形状にすることができ
る。
【0037】図4はオサの揺動角θ2 を従来方法におけ
る揺動角θ1 より大きくしても、この発明の上述した作
用が充分に発揮できることを説明するために示した図で
ある。この図4のものにおいては、く字状に屈曲したオ
サ羽1を備えたオサ10を用いるとともに、当該オサを
装着したスレーソードの揺動角θ2 を従来方法によると
きの揺動角θ1 より若干大きくしている。この場合に
は、オサの上方を屈曲したことによる緯糸通路の減少分
17がスレーソードの揺動角を大きくしたことによるオ
サ羽の下方部分における緯糸通路の増大により補填され
て、図3のものより緯糸通路を大きく、従って緯入れを
より容易にすることができる。そしてこのようにした場
合においても、開口部上方の経糸6に対するオサ羽1の
摺擦ストロークを、直線状のオサ羽22を用いた場合よ
りはるかに小さくすることができ、また屈曲したオサ羽
により、緯糸18の上方に大きく偏倚した噴流水をく字
状に屈曲したオサ羽の上方部分に衝突させて飛散させる
ことができるから、図3で説明したと同様な作用を発揮
させることができ、経糸6の損傷を大幅に減少させるこ
とができる。
る揺動角θ1 より大きくしても、この発明の上述した作
用が充分に発揮できることを説明するために示した図で
ある。この図4のものにおいては、く字状に屈曲したオ
サ羽1を備えたオサ10を用いるとともに、当該オサを
装着したスレーソードの揺動角θ2 を従来方法によると
きの揺動角θ1 より若干大きくしている。この場合に
は、オサの上方を屈曲したことによる緯糸通路の減少分
17がスレーソードの揺動角を大きくしたことによるオ
サ羽の下方部分における緯糸通路の増大により補填され
て、図3のものより緯糸通路を大きく、従って緯入れを
より容易にすることができる。そしてこのようにした場
合においても、開口部上方の経糸6に対するオサ羽1の
摺擦ストロークを、直線状のオサ羽22を用いた場合よ
りはるかに小さくすることができ、また屈曲したオサ羽
により、緯糸18の上方に大きく偏倚した噴流水をく字
状に屈曲したオサ羽の上方部分に衝突させて飛散させる
ことができるから、図3で説明したと同様な作用を発揮
させることができ、経糸6の損傷を大幅に減少させるこ
とができる。
【0038】さらにこの発明の製織方法によるときは、
前述した「くの字」状のオサ10が持つ特性、すなわ
ち、オサ羽の屈曲点より下方の位置でオサ羽の間に保持
された水は、オサ羽の揺動に伴って、図4の矢印A方向
に作用する遠心力により、オサ羽の屈曲部13部分にお
いて、オサの後方(反織前)に振り切られるという特性
により、オサ羽の間に保持される水の量をはるかに低減
することができ、オサ羽の間に保持された水の間を経糸
が高速で横切ることによって生ずる経糸の損傷を大幅に
減少することができるという第3の特徴を有する。
前述した「くの字」状のオサ10が持つ特性、すなわ
ち、オサ羽の屈曲点より下方の位置でオサ羽の間に保持
された水は、オサ羽の揺動に伴って、図4の矢印A方向
に作用する遠心力により、オサ羽の屈曲部13部分にお
いて、オサの後方(反織前)に振り切られるという特性
により、オサ羽の間に保持される水の量をはるかに低減
することができ、オサ羽の間に保持された水の間を経糸
が高速で横切ることによって生ずる経糸の損傷を大幅に
減少することができるという第3の特徴を有する。
【0039】さらにこの発明の方法によるときは、オサ
10の上端と綜絖14との干渉が回避されるようになる
ため、綜絖14と織前15との間隔を小さくすることが
でき、同一の経糸開口角を得るために必要な綜絖の上下
動ストロークを従来方法の場合より小さくすることがで
き、この点からも経糸に対する損傷を小さくすることが
できるという第4の特徴を備えている。
10の上端と綜絖14との干渉が回避されるようになる
ため、綜絖14と織前15との間隔を小さくすることが
でき、同一の経糸開口角を得るために必要な綜絖の上下
動ストロークを従来方法の場合より小さくすることがで
き、この点からも経糸に対する損傷を小さくすることが
できるという第4の特徴を備えている。
【0040】そしてこれらの各特徴は、オサ10や綜絖
14との摺擦によって、一部のフィラメントのみが損傷
させられたり、水滴の衝突やオサ羽間に保持された水の
間を横切ることにより、フィラメント相互がばらばらに
なりやすい弱撚のマルチフィラメント糸に対し、及び同
様な弱点を有するインターレース加工による交絡点を設
けた実質上無撚のマルチフィラメント糸に対してより有
効に作用するから、本発明方法を採用することにより、
弱撚のまたはインターレース加工による交絡点を備えた
実質上無撚の経糸を用いる熱可塑性合成繊維織物を、経
糸を損傷させることなくより容易にかつより高速に製織
することが可能になる。
14との摺擦によって、一部のフィラメントのみが損傷
させられたり、水滴の衝突やオサ羽間に保持された水の
間を横切ることにより、フィラメント相互がばらばらに
なりやすい弱撚のマルチフィラメント糸に対し、及び同
様な弱点を有するインターレース加工による交絡点を設
けた実質上無撚のマルチフィラメント糸に対してより有
効に作用するから、本発明方法を採用することにより、
弱撚のまたはインターレース加工による交絡点を備えた
実質上無撚の経糸を用いる熱可塑性合成繊維織物を、経
糸を損傷させることなくより容易にかつより高速に製織
することが可能になる。
【0041】なお、請求項5の製織方法によれば、緯糸
に捲縮加工が施されていないために、飛走中の緯糸18
の踊りが少なく、従って経糸開口を小さくすることがで
き、従って本発明の上記作用をより有効に発揮させるこ
とができる。以下、実施例により、本発明を更に具体的
に説明する。
に捲縮加工が施されていないために、飛走中の緯糸18
の踊りが少なく、従って経糸開口を小さくすることがで
き、従って本発明の上記作用をより有効に発揮させるこ
とができる。以下、実施例により、本発明を更に具体的
に説明する。
【0042】
【実施例1】図1及び2は請求項1ないし3記載の水噴
射織機のオサの一実施例を示したものである。図1に例
示したオサ羽と同様の形状を有するオサ羽を備えたオサ
を使用して製織試験を実施した。このとき、オサ羽1の
経糸挿通方向の奥行き幅は、上部側が2.2mm、下部
側が3mmであり、オサの取り付け密度は48枚/イン
チ、そして「くの字」を形成させるための下半部に対す
る上半部の傾斜角は30°であった。また、オサ前面の
織前との当接位置は、屈曲部の円弧(R部)とオサ羽下
半部の直線とが連接する点の1mm下方に設定してあ
る。
射織機のオサの一実施例を示したものである。図1に例
示したオサ羽と同様の形状を有するオサ羽を備えたオサ
を使用して製織試験を実施した。このとき、オサ羽1の
経糸挿通方向の奥行き幅は、上部側が2.2mm、下部
側が3mmであり、オサの取り付け密度は48枚/イン
チ、そして「くの字」を形成させるための下半部に対す
る上半部の傾斜角は30°であった。また、オサ前面の
織前との当接位置は、屈曲部の円弧(R部)とオサ羽下
半部の直線とが連接する点の1mm下方に設定してあ
る。
【0043】上記の装置を使用した製織試験では、経糸
として50デニール/24フィラメントのポリエステル
糸、緯糸として75デニール/36フィラメントのポリ
エステル糸を使用し、織機回転数800rpmでタフタ
織物を製織した。ここで、本発明においては、その効果
を定量化できる要因として、織機の停台回数(回/日・
台)を採りあげ、この織機の停台回数(回/日・台)を
調べた(図3参照)。
として50デニール/24フィラメントのポリエステル
糸、緯糸として75デニール/36フィラメントのポリ
エステル糸を使用し、織機回転数800rpmでタフタ
織物を製織した。ここで、本発明においては、その効果
を定量化できる要因として、織機の停台回数(回/日・
台)を採りあげ、この織機の停台回数(回/日・台)を
調べた(図3参照)。
【0044】なお、比較例として真っ直ぐなオサ羽を備
えた、従来のオサに関しても、オサ以外の他の条件を本
実施例1と全く同一にして、その停台回数(回/日・
台)を調べた(図2参照)。
えた、従来のオサに関しても、オサ以外の他の条件を本
実施例1と全く同一にして、その停台回数(回/日・
台)を調べた(図2参照)。
【0045】図2から明らかなように、本発明のオサを
使用した場合は、従来のオサと比較すると経糸因と機械
因とによる停台回数が大幅に減少していることが分か
る。また、経糸因による停台の原因を詳細に調べると、
経糸が擦過されて切れることに起因していることが分か
り、本発明のオサを使用した効果が明らかであった。ま
た、製織後の織物を調べた結果、図2には示さないが、
明らかに経糸に発生する毛羽数において、本発明のオサ
は、従来のオサと比較して減少していた。更に、機械因
による停台に関しても詳細にその内容を調べると、開口
した経糸の間へ緯入れする緯糸の先端もつれと折り返し
の減少によるものであって、本発明のオサが従来のもの
と比較して、緯糸の飛走の安定に効果があることが分か
った。
使用した場合は、従来のオサと比較すると経糸因と機械
因とによる停台回数が大幅に減少していることが分か
る。また、経糸因による停台の原因を詳細に調べると、
経糸が擦過されて切れることに起因していることが分か
り、本発明のオサを使用した効果が明らかであった。ま
た、製織後の織物を調べた結果、図2には示さないが、
明らかに経糸に発生する毛羽数において、本発明のオサ
は、従来のオサと比較して減少していた。更に、機械因
による停台に関しても詳細にその内容を調べると、開口
した経糸の間へ緯入れする緯糸の先端もつれと折り返し
の減少によるものであって、本発明のオサが従来のもの
と比較して、緯糸の飛走の安定に効果があることが分か
った。
【0046】以上に述べたように、本発明のオサを使用
した場合は、オサ羽に保持された水を極めて効果的に水
切りすることができ、オサの重量を軽減することができ
ると共に、オサ羽に保持された水によって経糸に付着し
た糊剤の溶出を大幅に抑制できる。このため、水噴射織
機の製織を高速化する上で律速となるオサ重量の軽減が
図れると共に、オサ羽に保持された水の上下方向の移動
に伴う振動の発生も大幅に低減し、更には、経糸の糊剤
の溶出が大幅に少なくなり、オサ羽に擦過されて経糸に
毛羽が発生したり、断糸することもなくなる、という極
めて顕著な効果を奏する。
した場合は、オサ羽に保持された水を極めて効果的に水
切りすることができ、オサの重量を軽減することができ
ると共に、オサ羽に保持された水によって経糸に付着し
た糊剤の溶出を大幅に抑制できる。このため、水噴射織
機の製織を高速化する上で律速となるオサ重量の軽減が
図れると共に、オサ羽に保持された水の上下方向の移動
に伴う振動の発生も大幅に低減し、更には、経糸の糊剤
の溶出が大幅に少なくなり、オサ羽に擦過されて経糸に
毛羽が発生したり、断糸することもなくなる、という極
めて顕著な効果を奏する。
【0047】更に、オサ羽の下端をオサ羽保持金具に傾
斜させて固定することにより、緯入れに際して、緯糸の
飛走を安定に導く案内空間を形成させることができ、こ
れにより安定した緯入れを実現することができるという
効果も奏する。
斜させて固定することにより、緯入れに際して、緯糸の
飛走を安定に導く案内空間を形成させることができ、こ
れにより安定した緯入れを実現することができるという
効果も奏する。
【0048】
【実施例2】図5ないし図7は請求項4ないし6記載の
製織方法の第1実施例を示したものである。図5におい
て、上方部分が織前側に35°くの字状に屈曲し、かつ
下方部分に比して上方部分が幅狭いオサ羽を備えている
オサ(密度:19羽/cm)を使用し、経糸に50de
/24filのインターレース交絡点が25個/mで、
無撚、無糊のポリエステルフィラメントを使用し、緯糸
に75de/36filの実質的に無撚のポリエステル
フィラメントを使用し、回転数750rpmの流体噴射
式無杼織機(以下ウォータージェットルームと言う)で
緯密度47本/inのポリエステルフィラメント織物を
製織した。この時の一日24時間、1台当たりの織機の
停台回数は図5のごとくであり、「くの字」状の屈曲オ
サを使用した効果は大きい。
製織方法の第1実施例を示したものである。図5におい
て、上方部分が織前側に35°くの字状に屈曲し、かつ
下方部分に比して上方部分が幅狭いオサ羽を備えている
オサ(密度:19羽/cm)を使用し、経糸に50de
/24filのインターレース交絡点が25個/mで、
無撚、無糊のポリエステルフィラメントを使用し、緯糸
に75de/36filの実質的に無撚のポリエステル
フィラメントを使用し、回転数750rpmの流体噴射
式無杼織機(以下ウォータージェットルームと言う)で
緯密度47本/inのポリエステルフィラメント織物を
製織した。この時の一日24時間、1台当たりの織機の
停台回数は図5のごとくであり、「くの字」状の屈曲オ
サを使用した効果は大きい。
【0049】図6は本発明方法の第2実施例を示したも
ので、上方部分が織前側に33°くの字に屈曲し、かつ
下方部分に比して上方部分が幅狭いオサ羽を備えている
オサ(密度:18.5羽/cm)を使用し、経糸に75
de/72filのインターレース交絡点を7個/mを
有し、解舒による撚以外の撚を持たない実質的に無撚の
ポリエステルフィラメント糸にポリアクリル系糊剤を付
着させたものを使用し、緯糸に同種の75de/72f
ilのポリエステルフィラメント糸を使用し、回転数7
00rpmのウォータージェットルームで緯密度50本
/inのポリエステルフィラメント織物を製造した。こ
の時の織機の停台回数は図5のごとくであり、通常のオ
サを使用していたときと比較して織機の停台回数を大幅
に減少させることができた。
ので、上方部分が織前側に33°くの字に屈曲し、かつ
下方部分に比して上方部分が幅狭いオサ羽を備えている
オサ(密度:18.5羽/cm)を使用し、経糸に75
de/72filのインターレース交絡点を7個/mを
有し、解舒による撚以外の撚を持たない実質的に無撚の
ポリエステルフィラメント糸にポリアクリル系糊剤を付
着させたものを使用し、緯糸に同種の75de/72f
ilのポリエステルフィラメント糸を使用し、回転数7
00rpmのウォータージェットルームで緯密度50本
/inのポリエステルフィラメント織物を製造した。こ
の時の織機の停台回数は図5のごとくであり、通常のオ
サを使用していたときと比較して織機の停台回数を大幅
に減少させることができた。
【0050】図7は本発明方法の第3実施例を示したも
ので、上方部分が織前側に30°くの字に屈曲したオサ
羽を備えたオサ(18羽/cm)を使用し、経糸として
ナイロンフィラメント糸70de/108filに30
0T/Mの撚りを施し、更にポリアクリル系糊剤を3.
5重量%付着させたものを使用し、緯糸に同種の70d
e/108filの無撚のナイロンフィラメント糸を使
用し、回転数900rpmのウォータージェットルーム
で緯密度30本/inのナイロンフィラメント織物を製
織した。この時の織機の停台回数は図7のごとくであ
り、通常のオサを使用していたときと比較して織機の停
台回数を大幅に減少させることができた。これは、オサ
が経糸をしごく長さが7%減少したためであり、経毛羽
の発生が抑制された。また、ノズルから噴射された噴流
のうち、緯糸を搬送するのに必要な噴流以外の噴流が屈
曲したオサの上方部分に衝突して霧状に変化し、経糸に
非常に柔らかく当たるため、従来経糸に衝突して経糸の
配列を乱し経筋現象を誘因していた噴流が消滅し、織物
の品位が飛躍的に向上した。
ので、上方部分が織前側に30°くの字に屈曲したオサ
羽を備えたオサ(18羽/cm)を使用し、経糸として
ナイロンフィラメント糸70de/108filに30
0T/Mの撚りを施し、更にポリアクリル系糊剤を3.
5重量%付着させたものを使用し、緯糸に同種の70d
e/108filの無撚のナイロンフィラメント糸を使
用し、回転数900rpmのウォータージェットルーム
で緯密度30本/inのナイロンフィラメント織物を製
織した。この時の織機の停台回数は図7のごとくであ
り、通常のオサを使用していたときと比較して織機の停
台回数を大幅に減少させることができた。これは、オサ
が経糸をしごく長さが7%減少したためであり、経毛羽
の発生が抑制された。また、ノズルから噴射された噴流
のうち、緯糸を搬送するのに必要な噴流以外の噴流が屈
曲したオサの上方部分に衝突して霧状に変化し、経糸に
非常に柔らかく当たるため、従来経糸に衝突して経糸の
配列を乱し経筋現象を誘因していた噴流が消滅し、織物
の品位が飛躍的に向上した。
【図1】本発明の実施例を示す断面側面図
【図2】本発明のオサと従来のオサとを比較した試験結
果を示す図
果を示す図
【図3】本発明の実施例を示す側面図
【図4】揺動角を拡大したときのオサと綜絖との関係を
示す側面図
示す側面図
【図5】インターレース加工をした無撚無糊の経糸を用
いたときの試験結果を示す図
いたときの試験結果を示す図
【図6】インターレース加工をした無撚有糊の経糸を用
いたときの試験結果を示す図
いたときの試験結果を示す図
【図7】弱撚有糊の経糸を用いたときの試験結果を示す
図
図
【図8】オサ丈を説明するための断面側面図
【図9】空気噴流織機の屈曲オサを示す側面図
1 オサ羽 2 上チャンネル 3 オサ羽保持金具 6 経糸 10 オサ 15 織前 16 接触点 18 緯糸 S ストローク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮向 智利 石川県金沢市神宮寺2丁目27番20号 高山 リード株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 水噴射織機用オサに取り付けられた状態
にあって、その上部が「くの字」状に織前側へ屈曲させ
られた形状を有するオサ羽を備えていることを特徴とす
る、水噴射織機用オサ。 - 【請求項2】 経糸挿通方向に沿った前記のオサ羽の上
部側の奥行き幅を下部側の奥行き幅よりも狭くした、請
求項1記載の水噴射織機用オサ。 - 【請求項3】 前記のオサ羽の下部の延在方向を反織前
側に傾斜させ、該オサ羽の下端をオサ羽保持金具(3) に
固定した、請求項1または2記載の水噴射織機用オサ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3記載のオサ(10)を用
い、経糸(6) として1m当たり100回以上の撚数のま
たはインターレース加工による交絡点を備えた実質上無
撚の熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸からなる経
糸を用い、オサ羽を前記く字状に屈曲したことによりオ
サ(10)が後退端に達したときのオサ羽と経糸との接触点
(16)と織前(15)との間の距離(S) を短くした状態で経糸
開口内に水噴射流により緯糸(18)を挿入することを特徴
とする、熱可塑性合成繊維織物の製織方法。 - 【請求項5】 緯糸(18)に捲縮加工が施されていない実
質的に無撚の熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸を
使用し、織機回転数を550rpm以上とした、請求項
4記載の熱可塑性合成繊維織物の製織方法。 - 【請求項6】 経糸(6) が1m当たり10〜60個のイ
ンターレース加工による交絡点を有する実質的に無撚、
無糊のポリエステルマルチフィラメント糸である、請求
項4または5記載の熱可塑性合成繊維織物の製織方法。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8357649A JPH09302557A (ja) | 1996-03-14 | 1996-12-26 | 水噴射織機用オサ及び当該オサを用いる製織方法 |
| PCT/JP1997/003872 WO1998029589A1 (en) | 1996-12-26 | 1997-10-24 | Reed for water injection loom, and weaving method using same |
| EP97909627A EP0890666A4 (en) | 1996-12-26 | 1997-10-24 | WEB SHEET FOR WATER NOZZLE WEAVING MACHINE AND WEAVING METHOD USING THE SAME |
| US09/125,263 US6148868A (en) | 1996-03-14 | 1997-10-24 | Reed with doglegged blades for water jet loom and weaving method using the same |
| KR1019980706604A KR19990087207A (ko) | 1996-12-26 | 1997-10-24 | 수분사 직기용 리드 및 이 리드를 이용한 제직방법 |
| IDW980070A ID20309A (id) | 1996-12-26 | 1997-10-24 | Buluh untuk alat tenun pancaran air dan metode penenunan dengan menggunakan buluh tersebut |
| CN97193953A CN1077619C (zh) | 1996-12-26 | 1997-10-24 | 一种用于喷水织机的钢筘及使用这种钢筘的织造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8740396 | 1996-03-14 | ||
| JP8-87403 | 1996-03-14 | ||
| JP8357649A JPH09302557A (ja) | 1996-03-14 | 1996-12-26 | 水噴射織機用オサ及び当該オサを用いる製織方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09302557A true JPH09302557A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=26428689
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8357649A Pending JPH09302557A (ja) | 1996-03-14 | 1996-12-26 | 水噴射織機用オサ及び当該オサを用いる製織方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6148868A (ja) |
| JP (1) | JPH09302557A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20020191011A1 (en) * | 2001-06-04 | 2002-12-19 | Firooz Rasouli | Virtual remote touch system |
| US8596303B1 (en) * | 2012-01-11 | 2013-12-03 | Susan B. Ballenger | Supplementary beater for a handloom |
| JP1634674S (ja) * | 2019-02-14 | 2019-06-24 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US1686448A (en) * | 1925-08-06 | 1928-10-02 | Orlando P Hargrove | Loom reed |
| US3379223A (en) * | 1966-07-22 | 1968-04-23 | Oerlikon Buhrle Holding A G | Beat-up mechanism for travelling-wave shedding looms |
| US3425459A (en) * | 1967-03-23 | 1969-02-04 | Marshall John D | Camming beat-up mechanism for looms |
| JPS5070271A (ja) * | 1973-10-27 | 1975-06-11 | ||
| CH649586A5 (de) * | 1981-03-05 | 1985-05-31 | Rueti Ag Maschf | Blattzahn fuer duesenwebmaschinen und unter verwendung des blattzahns hergestelltes webblatt. |
| SU1351196A1 (ru) * | 1985-10-08 | 1990-03-07 | Климовское Специальное Конструкторское Бюро По Проектированию Ткацкого Оборудования | Бердо дл ткацкого станка |
| JPS62133147A (ja) * | 1985-12-05 | 1987-06-16 | ユニチカ株式会社 | ポリエステル加工糸織物の製造方法 |
| JPS63159545A (ja) * | 1986-12-17 | 1988-07-02 | ユニチカ株式会社 | ポリエステル長繊維加工糸織物の製造方法 |
| JP2860444B2 (ja) * | 1994-03-31 | 1999-02-24 | 日清紡績株式会社 | 織成方法及び筬 |
| JP3531329B2 (ja) * | 1996-01-29 | 2004-05-31 | 株式会社豊田自動織機 | 織機に用いる耳形成用筬及び織機における耳形成装置 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP8357649A patent/JPH09302557A/ja active Pending
-
1997
- 1997-10-24 US US09/125,263 patent/US6148868A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6148868A (en) | 2000-11-21 |
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