JPH09303947A - 断熱箱体および断熱箱体の製造方法 - Google Patents
断熱箱体および断熱箱体の製造方法Info
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- JPH09303947A JPH09303947A JP8120406A JP12040696A JPH09303947A JP H09303947 A JPH09303947 A JP H09303947A JP 8120406 A JP8120406 A JP 8120406A JP 12040696 A JP12040696 A JP 12040696A JP H09303947 A JPH09303947 A JP H09303947A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂製内箱と金属製外箱の間の空間部に発泡
ウレタン樹脂を充填した断熱箱体を改良して、断熱性に
優れ、かつ経時的にも断熱特性の低下が少ない断熱箱体
を提供することを目的とする。 【解決手段】 金属製外箱とエポキシド硬化活性基を含
む樹脂層を内面に有する樹脂製内箱との間に形成された
空間部に、発泡剤、エポキシド化合物、および二酸化炭
素カーボネート化触媒を含む樹脂原料を注入し、発泡さ
せることにより、少なくとも二酸化炭素を含む独立気泡
を有する発泡ウレタン樹脂組成物を形成する工程を含む
断熱箱体の製造方法。エポキシド硬化活性基の作用によ
り、発泡時に内箱内面での反応熱によりフォーム密度の
平均化が改善される。また、内箱と発泡ウレタン樹脂と
の境界部にエポキシド化合物の硬化層が形成され、箱体
内への空気の侵入を抑制する。
ウレタン樹脂を充填した断熱箱体を改良して、断熱性に
優れ、かつ経時的にも断熱特性の低下が少ない断熱箱体
を提供することを目的とする。 【解決手段】 金属製外箱とエポキシド硬化活性基を含
む樹脂層を内面に有する樹脂製内箱との間に形成された
空間部に、発泡剤、エポキシド化合物、および二酸化炭
素カーボネート化触媒を含む樹脂原料を注入し、発泡さ
せることにより、少なくとも二酸化炭素を含む独立気泡
を有する発泡ウレタン樹脂組成物を形成する工程を含む
断熱箱体の製造方法。エポキシド硬化活性基の作用によ
り、発泡時に内箱内面での反応熱によりフォーム密度の
平均化が改善される。また、内箱と発泡ウレタン樹脂と
の境界部にエポキシド化合物の硬化層が形成され、箱体
内への空気の侵入を抑制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、冷凍庫等
に用いられる断熱箱体、および断熱箱体の製造方法に関
するものである。
に用いられる断熱箱体、および断熱箱体の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、クロロフルオロカーボン(以下C
FCと略す)、ハイドロクロロフルオロカーボン(以下
HCHCと略す)のフロン類によるオゾン層破壊、地球
温暖化などの地球環境問題が注目されている。冷蔵庫な
どの断熱箱体に用いられる硬質ウレタンフォームの製造
にあたっては、発泡剤として利用されるCFC、HCF
C使用量の削減を目的としてその代替化が進められてい
る。代替フロンとしては、地球環境問題に対して影響の
少ないハイドロカーボン(以下HCと略す)やハイドロ
フルオロカーボン(以下HFCと略す)など揮発性発泡
剤や、イソシアネートと反応性発泡剤の水との反応によ
って生成する二酸化炭素を用いる方法など種々検討され
ている。しかし、代表的なHC系発泡剤であるシクロペ
ンタンは、従来汎用発泡剤として使用されていたCFC
11と比較して気体熱伝導率が高いので、これらHC系
発泡剤を用いて発泡したウレタン発泡断熱材のフォーム
熱伝導率は高い。また、反応性発泡剤の水を併用し、イ
ソシアネートと水との反応によって得られる二酸化炭素
は、HC系発泡剤に比べてさらに気体熱伝導率が高いの
で、発泡断熱材の独立気泡内部における二酸化炭素の比
率が増加するほど、フォーム熱伝導率は高くなるという
問題点を有している。
FCと略す)、ハイドロクロロフルオロカーボン(以下
HCHCと略す)のフロン類によるオゾン層破壊、地球
温暖化などの地球環境問題が注目されている。冷蔵庫な
どの断熱箱体に用いられる硬質ウレタンフォームの製造
にあたっては、発泡剤として利用されるCFC、HCF
C使用量の削減を目的としてその代替化が進められてい
る。代替フロンとしては、地球環境問題に対して影響の
少ないハイドロカーボン(以下HCと略す)やハイドロ
フルオロカーボン(以下HFCと略す)など揮発性発泡
剤や、イソシアネートと反応性発泡剤の水との反応によ
って生成する二酸化炭素を用いる方法など種々検討され
ている。しかし、代表的なHC系発泡剤であるシクロペ
ンタンは、従来汎用発泡剤として使用されていたCFC
11と比較して気体熱伝導率が高いので、これらHC系
発泡剤を用いて発泡したウレタン発泡断熱材のフォーム
熱伝導率は高い。また、反応性発泡剤の水を併用し、イ
ソシアネートと水との反応によって得られる二酸化炭素
は、HC系発泡剤に比べてさらに気体熱伝導率が高いの
で、発泡断熱材の独立気泡内部における二酸化炭素の比
率が増加するほど、フォーム熱伝導率は高くなるという
問題点を有している。
【0003】したがって、従来、発泡断熱材の断熱性の
改善にあたっては、気泡内部の二酸化炭素組成比率を減
少させて気体熱伝導率を低減する取組みが行なわれてき
た。例えば、気泡内部の二酸化炭素をエポキシド化合物
によって固定化して除去し、発泡断熱材の断熱特性を向
上させる方法が提案されている(特開平7ー17331
4号公報など)。この技術を用いると、例えば気体熱伝
導率の低い揮発性発泡剤と組み合わせると、二酸化炭素
はイソシアネートと水との反応によって発生し、発泡直
後はフォームの気泡内部は二酸化炭素と揮発性発泡剤の
蒸気の混合気体により満たされるが、次第にエポキシド
化合物が二酸化炭素と反応してカーボネート化合物を生
成して二酸化炭素を固定化する。この反応によって経時
的に気体熱伝導率の低い揮発性発泡剤の気体成分比率が
増大する結果、気泡内混合気体の気体熱伝導率が低減す
るためにフォームの断熱特性が向上する。また、これら
の発泡断熱材は、樹脂製内箱と金属製外箱との間に形成
される空間部に充填され、断熱箱体として構成されるこ
とが多い。
改善にあたっては、気泡内部の二酸化炭素組成比率を減
少させて気体熱伝導率を低減する取組みが行なわれてき
た。例えば、気泡内部の二酸化炭素をエポキシド化合物
によって固定化して除去し、発泡断熱材の断熱特性を向
上させる方法が提案されている(特開平7ー17331
4号公報など)。この技術を用いると、例えば気体熱伝
導率の低い揮発性発泡剤と組み合わせると、二酸化炭素
はイソシアネートと水との反応によって発生し、発泡直
後はフォームの気泡内部は二酸化炭素と揮発性発泡剤の
蒸気の混合気体により満たされるが、次第にエポキシド
化合物が二酸化炭素と反応してカーボネート化合物を生
成して二酸化炭素を固定化する。この反応によって経時
的に気体熱伝導率の低い揮発性発泡剤の気体成分比率が
増大する結果、気泡内混合気体の気体熱伝導率が低減す
るためにフォームの断熱特性が向上する。また、これら
の発泡断熱材は、樹脂製内箱と金属製外箱との間に形成
される空間部に充填され、断熱箱体として構成されるこ
とが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、発泡断
熱材を樹脂製内箱と金属製外箱とを組み合わせた断熱箱
体の密閉空間部に充填して冷蔵庫等に適用した場合、冷
蔵庫の長期の使用によって、断熱箱体の断熱特性は樹脂
製内箱を介して気泡内へ侵入する空気の影響によって悪
くなることがある。これは、気泡内への空気の侵入によ
り、気体熱伝導率の高い空気の混入によって気泡内部の
気体組成比率が変化し、混合気体の気体熱伝導率が高く
なることに起因している。特に、蒸気圧の低い揮発性発
泡剤を用いた場合には、気泡内部の揮発性発泡剤の分圧
が低くなることから、気泡内部へ侵入する空気量が同量
であっても断熱性能への影響が大きくなることが予測さ
れる。従って、断熱箱体内部への空気の侵入を抑制する
必要がある。
熱材を樹脂製内箱と金属製外箱とを組み合わせた断熱箱
体の密閉空間部に充填して冷蔵庫等に適用した場合、冷
蔵庫の長期の使用によって、断熱箱体の断熱特性は樹脂
製内箱を介して気泡内へ侵入する空気の影響によって悪
くなることがある。これは、気泡内への空気の侵入によ
り、気体熱伝導率の高い空気の混入によって気泡内部の
気体組成比率が変化し、混合気体の気体熱伝導率が高く
なることに起因している。特に、蒸気圧の低い揮発性発
泡剤を用いた場合には、気泡内部の揮発性発泡剤の分圧
が低くなることから、気泡内部へ侵入する空気量が同量
であっても断熱性能への影響が大きくなることが予測さ
れる。従って、断熱箱体内部への空気の侵入を抑制する
必要がある。
【0005】また、発泡断熱材の原料を樹脂製内箱と金
属製外箱との間に形成される密閉式の容器中に充填して
発泡成型する際に、樹脂製内箱および金属製外箱の内側
部分における発泡断熱材のフォーム密度が、発泡断熱材
の断熱箱体の厚み方向の中心部におけるフォーム密度よ
り高くなる傾向にある。二酸化炭素は透過性が高いた
め、断熱箱体の厚み方向に対して均一に近い状態で分布
しているが、二酸化炭素を固定化するエポキシド化合物
と二酸化炭素カーボネート化触媒は断熱箱体の箱面に近
いところに分布する傾向にある。したがって、経時的な
二酸化炭素の固定化反応は、断熱箱体内部で均一に効率
的に進行しないから、これを改善するために断熱箱体内
部の密度分布を均一に近づける必要がある。
属製外箱との間に形成される密閉式の容器中に充填して
発泡成型する際に、樹脂製内箱および金属製外箱の内側
部分における発泡断熱材のフォーム密度が、発泡断熱材
の断熱箱体の厚み方向の中心部におけるフォーム密度よ
り高くなる傾向にある。二酸化炭素は透過性が高いた
め、断熱箱体の厚み方向に対して均一に近い状態で分布
しているが、二酸化炭素を固定化するエポキシド化合物
と二酸化炭素カーボネート化触媒は断熱箱体の箱面に近
いところに分布する傾向にある。したがって、経時的な
二酸化炭素の固定化反応は、断熱箱体内部で均一に効率
的に進行しないから、これを改善するために断熱箱体内
部の密度分布を均一に近づける必要がある。
【0006】本発明は、断熱箱体内部への空気の侵入を
抑制するとともに、発泡断熱材の密度分布を均一に近づ
けることにより、熱断熱性に優れ、経時的にも断熱特性
の低下が少ない断熱箱体を提供することを目的とする。
また、本発明は、そのような断熱箱体の製造方法を提供
することを目的とする。
抑制するとともに、発泡断熱材の密度分布を均一に近づ
けることにより、熱断熱性に優れ、経時的にも断熱特性
の低下が少ない断熱箱体を提供することを目的とする。
また、本発明は、そのような断熱箱体の製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱箱体は、樹
脂製内箱と金属製外箱とを組み合わせて作られた空間部
に、ウレア結合、二酸化炭素カーボネート化触媒、およ
び、エポキシド化合物と二酸化炭素との反応生成物カー
ボネート化合物を含み、独立気泡の発泡ウレタン樹脂組
成物が充填された断熱箱体であって、前記樹脂製内箱と
前記発泡ウレタン樹脂組成物との境界部分にエポキシド
硬化層が形成されていることを特徴とする。また、樹脂
製内箱の内面にエポキシド硬化活性基を含む中間樹脂層
が配置されてなることで、より優れた効果が発揮され
る。
脂製内箱と金属製外箱とを組み合わせて作られた空間部
に、ウレア結合、二酸化炭素カーボネート化触媒、およ
び、エポキシド化合物と二酸化炭素との反応生成物カー
ボネート化合物を含み、独立気泡の発泡ウレタン樹脂組
成物が充填された断熱箱体であって、前記樹脂製内箱と
前記発泡ウレタン樹脂組成物との境界部分にエポキシド
硬化層が形成されていることを特徴とする。また、樹脂
製内箱の内面にエポキシド硬化活性基を含む中間樹脂層
が配置されてなることで、より優れた効果が発揮され
る。
【0008】本発明の断熱箱体の製造方法は、金属製外
箱とエポキシド硬化活性基を含む樹脂層を内面に有する
樹脂製内箱との間に形成された空間部に、イソシアネー
ト、ポリオール、整泡剤、ウレタン重合触媒、発泡剤、
エポキシド化合物、および二酸化炭素カーボネート化触
媒を含む樹脂組成物原料を注入し、発泡させることによ
り、少なくとも二酸化炭素を含む独立気泡を有する発泡
ウレタン樹脂組成物を形成する工程を含むことを特徴と
する。また、金属製外箱が、内面にエポキシド硬化活性
基を含む樹脂層を有することが好ましい。特に、エポキ
シド硬化活性基を含む樹脂層が水和されている場合に
は、より優れた効果が発揮される。
箱とエポキシド硬化活性基を含む樹脂層を内面に有する
樹脂製内箱との間に形成された空間部に、イソシアネー
ト、ポリオール、整泡剤、ウレタン重合触媒、発泡剤、
エポキシド化合物、および二酸化炭素カーボネート化触
媒を含む樹脂組成物原料を注入し、発泡させることによ
り、少なくとも二酸化炭素を含む独立気泡を有する発泡
ウレタン樹脂組成物を形成する工程を含むことを特徴と
する。また、金属製外箱が、内面にエポキシド硬化活性
基を含む樹脂層を有することが好ましい。特に、エポキ
シド硬化活性基を含む樹脂層が水和されている場合に
は、より優れた効果が発揮される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明を適用することにより断熱性に優れ
た断熱箱体が形成される基本的な原理は以下に示すとお
りである。すなわち、樹脂製内箱と金属製外箱とを組合
わせて作られた空間部に、イソシアネート、ポリオー
ル、整泡剤、ウレタン重合触媒、発泡剤、エポキシド化
合物、および二酸化炭素カーボネート化触媒を含む樹脂
原料を注入し、発泡させることにより、少なくとも二酸
化炭素を含む独立気泡を有する発泡ウレタン樹脂組成物
を形成する。発泡剤として反応性発泡剤の水を含む最も
好ましい形態においては、発泡ウレタン樹脂組成物は、
以下の式(1)に示すイソシアネートとポリオールの反
応によりウレタン結合の樹脂フォームを形成するととも
に、式(2)に示すイソシアネートと水の反応によって
ウレア結合を形成し、同時に二酸化炭素を発生する。こ
の二酸化炭素は、ウレタン樹脂フォームの気泡内にて二
酸化炭素カーボネート化触媒が存在するために、式
(3)に示すように、エポキシド化合物とのカーボネー
ト生成反応によって固定化され、気泡内部の二酸化炭素
組成比率が徐々に低下して経時的に断熱性能が向上す
る。この時に、断熱箱体内の発泡ウレタン樹脂組成物中
の気泡の中は、徐々に減圧化するために、樹脂製の内箱
材を通して箱体外部から空気が侵入しやすい状態にあ
る。本発明は、これを解決するものである。
て説明する。本発明を適用することにより断熱性に優れ
た断熱箱体が形成される基本的な原理は以下に示すとお
りである。すなわち、樹脂製内箱と金属製外箱とを組合
わせて作られた空間部に、イソシアネート、ポリオー
ル、整泡剤、ウレタン重合触媒、発泡剤、エポキシド化
合物、および二酸化炭素カーボネート化触媒を含む樹脂
原料を注入し、発泡させることにより、少なくとも二酸
化炭素を含む独立気泡を有する発泡ウレタン樹脂組成物
を形成する。発泡剤として反応性発泡剤の水を含む最も
好ましい形態においては、発泡ウレタン樹脂組成物は、
以下の式(1)に示すイソシアネートとポリオールの反
応によりウレタン結合の樹脂フォームを形成するととも
に、式(2)に示すイソシアネートと水の反応によって
ウレア結合を形成し、同時に二酸化炭素を発生する。こ
の二酸化炭素は、ウレタン樹脂フォームの気泡内にて二
酸化炭素カーボネート化触媒が存在するために、式
(3)に示すように、エポキシド化合物とのカーボネー
ト生成反応によって固定化され、気泡内部の二酸化炭素
組成比率が徐々に低下して経時的に断熱性能が向上す
る。この時に、断熱箱体内の発泡ウレタン樹脂組成物中
の気泡の中は、徐々に減圧化するために、樹脂製の内箱
材を通して箱体外部から空気が侵入しやすい状態にあ
る。本発明は、これを解決するものである。
【0010】
【化1】
【0011】式中、R、R’、R1、R2、R3、R4は水
素原子または置換基である。また、式(3)において
は、エポキシド化合物は単官能、3員環エーテルで表し
ているが、4員環以上でも同様に反応が進行する。
素原子または置換基である。また、式(3)において
は、エポキシド化合物は単官能、3員環エーテルで表し
ているが、4員環以上でも同様に反応が進行する。
【0012】本発明においては、上記のように樹脂製内
箱と金属製外箱との間の空間部に、エポキシド化合物と
二酸化炭素が反応して生成するカーボネート化合物、二
酸化炭素カーボネート化触媒、およびウレア結合を含
み、独立気泡からなる発泡ウレタン樹脂組成物が充填さ
れ、その樹脂製内箱と発泡ウレタン樹脂組成物との境界
部分にエポキシド硬化層を有することを特徴としてい
る。したがって、樹脂製内箱/エポキシド硬化層/発泡
ウレタン樹脂組成物からなる構成によって、従来の樹脂
製内箱/発泡ウレタン樹脂の構成に比べて、断熱箱体の
外部から侵入する空気量を低減することができる。
箱と金属製外箱との間の空間部に、エポキシド化合物と
二酸化炭素が反応して生成するカーボネート化合物、二
酸化炭素カーボネート化触媒、およびウレア結合を含
み、独立気泡からなる発泡ウレタン樹脂組成物が充填さ
れ、その樹脂製内箱と発泡ウレタン樹脂組成物との境界
部分にエポキシド硬化層を有することを特徴としてい
る。したがって、樹脂製内箱/エポキシド硬化層/発泡
ウレタン樹脂組成物からなる構成によって、従来の樹脂
製内箱/発泡ウレタン樹脂の構成に比べて、断熱箱体の
外部から侵入する空気量を低減することができる。
【0013】このエポキシド硬化層は、組み立て製造時
から形成されていてもよいが、断熱箱体製造後に断熱箱
体中で形成されることが好ましい。すなわち、樹脂製内
箱の内面にエポキシド硬化活性基を存在させておくと、
樹脂製内箱の内面近傍に存在するエポキシド化合物がエ
ポキシド硬化活性基と反応して硬化した層を形成する。
発泡ウレタン樹脂組成物の気泡は、樹脂壁が薄いために
空気などが拡散、透過しやすいが、このエポキシド硬化
層が樹脂製内箱と気泡部が接している境界部にできる
と、境界部の気泡の樹脂壁を厚くする役目も果たすこと
から、気泡内部への空気の侵入を抑制する効果がある。
から形成されていてもよいが、断熱箱体製造後に断熱箱
体中で形成されることが好ましい。すなわち、樹脂製内
箱の内面にエポキシド硬化活性基を存在させておくと、
樹脂製内箱の内面近傍に存在するエポキシド化合物がエ
ポキシド硬化活性基と反応して硬化した層を形成する。
発泡ウレタン樹脂組成物の気泡は、樹脂壁が薄いために
空気などが拡散、透過しやすいが、このエポキシド硬化
層が樹脂製内箱と気泡部が接している境界部にできる
と、境界部の気泡の樹脂壁を厚くする役目も果たすこと
から、気泡内部への空気の侵入を抑制する効果がある。
【0014】エポキシド硬化活性物質としては、一般的
なエポキシ樹脂の硬化剤を用いることができる。例え
ば、塩基性、酸性、または中性の重付加型硬化剤は、エ
ポキシド化合物と反応して硬化層を形成する。また、触
媒型硬化剤は、エポキシド化合物の付加重合によって硬
化層を形成する。さらには、同様な骨格のエポキシド硬
化活性基を有する物質を用いることができる。また、こ
れらのエポキシド硬化活性を有する物質は、組み合わせ
て用いられることもできる。樹脂製内箱の内面にエポキ
シド硬化活性基を有する物質を設ける場合には、エポキ
シド硬化活性物質を樹脂製内箱に添加しておく方法、エ
ポキシド硬化活性物質を内箱内面に塗布する方法などが
あるが、樹脂製内箱の内面にエポキシド硬化活性基を含
む中間樹脂層を配置することにより、より優れた効果が
発揮される。すなわち、エポキシド硬化活性基を含む樹
脂層自体の気体透過抑制効果も用いることができる。
なエポキシ樹脂の硬化剤を用いることができる。例え
ば、塩基性、酸性、または中性の重付加型硬化剤は、エ
ポキシド化合物と反応して硬化層を形成する。また、触
媒型硬化剤は、エポキシド化合物の付加重合によって硬
化層を形成する。さらには、同様な骨格のエポキシド硬
化活性基を有する物質を用いることができる。また、こ
れらのエポキシド硬化活性を有する物質は、組み合わせ
て用いられることもできる。樹脂製内箱の内面にエポキ
シド硬化活性基を有する物質を設ける場合には、エポキ
シド硬化活性物質を樹脂製内箱に添加しておく方法、エ
ポキシド硬化活性物質を内箱内面に塗布する方法などが
あるが、樹脂製内箱の内面にエポキシド硬化活性基を含
む中間樹脂層を配置することにより、より優れた効果が
発揮される。すなわち、エポキシド硬化活性基を含む樹
脂層自体の気体透過抑制効果も用いることができる。
【0015】さらに本発明の構成では、断熱性箱体中の
発泡ウレタン樹脂組成物の箱体厚さ方向でのフォーム密
度をできるだけ均一にして、エポキシド化合物と二酸化
炭素カーボネート化触媒の厚さ方向分布を均一に近づけ
ることができ、発泡の際に生成した二酸化炭素と、エポ
キシド化合物のカーボネート化反応を効率的に行わせる
効果もある。すなわち、発泡時において、内箱内面に配
置したエポキシド硬化活性基を含む樹脂層の表面にて、
ウレタン反応が活性化し、その反応熱によって気泡が形
成されやすくなるから、箱体内面部でのフォーム密度が
低下し、箱体中心部のフォーム密度との差が小さくな
る。エポキシド硬化活性基が重付加型硬化剤系の場合に
は、それ自体がウレタン原料のイソシアネートと反応す
るため、樹脂層の表面にて反応して発熱し、発泡を促進
する。また、エポキシド硬化活性基が触媒型硬化剤系の
場合には、ウレタン反応の触媒としての活性も有してい
るために、樹脂層表面でのウレタン反応を活性化して発
熱し、発泡を促進する。エポキシド化合物は、エポキシ
ド硬化活性基を有する樹脂層の表面及び内部にて硬化さ
れる。
発泡ウレタン樹脂組成物の箱体厚さ方向でのフォーム密
度をできるだけ均一にして、エポキシド化合物と二酸化
炭素カーボネート化触媒の厚さ方向分布を均一に近づけ
ることができ、発泡の際に生成した二酸化炭素と、エポ
キシド化合物のカーボネート化反応を効率的に行わせる
効果もある。すなわち、発泡時において、内箱内面に配
置したエポキシド硬化活性基を含む樹脂層の表面にて、
ウレタン反応が活性化し、その反応熱によって気泡が形
成されやすくなるから、箱体内面部でのフォーム密度が
低下し、箱体中心部のフォーム密度との差が小さくな
る。エポキシド硬化活性基が重付加型硬化剤系の場合に
は、それ自体がウレタン原料のイソシアネートと反応す
るため、樹脂層の表面にて反応して発熱し、発泡を促進
する。また、エポキシド硬化活性基が触媒型硬化剤系の
場合には、ウレタン反応の触媒としての活性も有してい
るために、樹脂層表面でのウレタン反応を活性化して発
熱し、発泡を促進する。エポキシド化合物は、エポキシ
ド硬化活性基を有する樹脂層の表面及び内部にて硬化さ
れる。
【0016】さらに本発明の構成では、エポキシド硬化
活性基を含む樹脂層をあらかじめ調製して水和しておい
たり、吸湿させておくことによって、より優れた効果が
発揮される。すなわち、樹脂層表面のウレタン反応活性
が高いのに加えて、水分が存在するために、ウレタン原
料中のイソシアネートと反応して二酸化炭素が発生す
る。この際、吸湿させておくよりも、水和させておくこ
とによって余分な水分が遊離水として存在しないから作
業性がよく、発泡ウレタン樹脂組成物中での経時的なウ
レタン樹脂の変質を生じにくい。本発明において、エポ
キシ硬化活性基を含む物質としては、特に第3級アミン
が好ましい。それ自身はウレタン原料と反応しないため
に、樹脂製内箱の内面の最表面に活性基が残存するの
で、エポキシ化合物が硬化反応してエーテル結合を有す
るポリ(エポキシド)を形成しやすい状態にある。さら
に、第3級アミンは、水和物を形成して、表面層の反応
性をさらに高めることもできる。また、このような構成
からなる本発明においてより効果を発揮させるために
は、エポキシド硬化活性基を含む樹脂層を樹脂製内箱の
内面に配置するだけでなく、エポキシド硬化活性基を含
む樹脂層を金属製外箱の内面にも配置しておくことも好
ましい。なお、本発明の断熱箱体、およびその製造方法
において、エポキシド硬化活性基を有する樹脂層は、断
熱箱体の内面の全面に配置させておく必要はなく、内
箱、外箱それぞれ内面積の50%以上平均的に覆われて
いれば効果は得られる。すなわち、空気は断熱箱体のエ
ポキシド硬化活性基を有する樹脂層が配置されていない
部分から侵入しても、断熱箱体の内部において内箱の平
面方向には拡散しにくいため、トータルの断熱性能の低
下は抑制することが期待できる。
活性基を含む樹脂層をあらかじめ調製して水和しておい
たり、吸湿させておくことによって、より優れた効果が
発揮される。すなわち、樹脂層表面のウレタン反応活性
が高いのに加えて、水分が存在するために、ウレタン原
料中のイソシアネートと反応して二酸化炭素が発生す
る。この際、吸湿させておくよりも、水和させておくこ
とによって余分な水分が遊離水として存在しないから作
業性がよく、発泡ウレタン樹脂組成物中での経時的なウ
レタン樹脂の変質を生じにくい。本発明において、エポ
キシ硬化活性基を含む物質としては、特に第3級アミン
が好ましい。それ自身はウレタン原料と反応しないため
に、樹脂製内箱の内面の最表面に活性基が残存するの
で、エポキシ化合物が硬化反応してエーテル結合を有す
るポリ(エポキシド)を形成しやすい状態にある。さら
に、第3級アミンは、水和物を形成して、表面層の反応
性をさらに高めることもできる。また、このような構成
からなる本発明においてより効果を発揮させるために
は、エポキシド硬化活性基を含む樹脂層を樹脂製内箱の
内面に配置するだけでなく、エポキシド硬化活性基を含
む樹脂層を金属製外箱の内面にも配置しておくことも好
ましい。なお、本発明の断熱箱体、およびその製造方法
において、エポキシド硬化活性基を有する樹脂層は、断
熱箱体の内面の全面に配置させておく必要はなく、内
箱、外箱それぞれ内面積の50%以上平均的に覆われて
いれば効果は得られる。すなわち、空気は断熱箱体のエ
ポキシド硬化活性基を有する樹脂層が配置されていない
部分から侵入しても、断熱箱体の内部において内箱の平
面方向には拡散しにくいため、トータルの断熱性能の低
下は抑制することが期待できる。
【0017】以下、本発明の具体的な実施の形態につい
て説明する。 《実施の形態1》図1は本発明による断熱箱体1の縦断
面図、図2は断熱箱体1の断面を模式的に示す拡大図で
ある。ABS樹脂組成物の真空成型体である内箱面材2
の箱体内面側に、エポキシド硬化活性物質を有する中間
樹脂層の面材6を配置している。この内箱と、鋼板を成
型加工した外箱面材3とをフランジ4を介して形成され
る空間部に発泡断熱材5が充填されている。エポキシド
硬化活性物質を有する中間樹脂層の面材6と発泡断熱材
5との接する境界部分には、エポキシド硬化層7が形成
されている。この発泡断熱材5は、樹脂部にイソシアネ
ートとポリオールが反応したウレタン結合、水とイソシ
アネートが反応したウレア結合、二酸化炭素カーボネー
ト化触媒、および二酸化炭素とエポキシド化合物が付加
反応したカーボネート化合物が含まれており、気泡内部
に揮発性発泡剤の蒸気が閉じ込められている。
て説明する。 《実施の形態1》図1は本発明による断熱箱体1の縦断
面図、図2は断熱箱体1の断面を模式的に示す拡大図で
ある。ABS樹脂組成物の真空成型体である内箱面材2
の箱体内面側に、エポキシド硬化活性物質を有する中間
樹脂層の面材6を配置している。この内箱と、鋼板を成
型加工した外箱面材3とをフランジ4を介して形成され
る空間部に発泡断熱材5が充填されている。エポキシド
硬化活性物質を有する中間樹脂層の面材6と発泡断熱材
5との接する境界部分には、エポキシド硬化層7が形成
されている。この発泡断熱材5は、樹脂部にイソシアネ
ートとポリオールが反応したウレタン結合、水とイソシ
アネートが反応したウレア結合、二酸化炭素カーボネー
ト化触媒、および二酸化炭素とエポキシド化合物が付加
反応したカーボネート化合物が含まれており、気泡内部
に揮発性発泡剤の蒸気が閉じ込められている。
【0018】《実施の形態2》図1の断熱箱体1の製造
方法は、ABS樹脂組成物の真空成型体である内箱面材
2の箱体内面側に、エポキシド硬化活性物質を有する中
間樹脂層の面材6を配置してなる内箱と、鋼板を成型加
工した外箱面材3とがフランジ4を介して形成される箱
体空間部に、ウレタン原料成分等を混合攪拌し注入し
て、箱体空間部の内部で発泡させる。原料は、ポリオー
ル組成物、整泡剤、ウレタン重合触媒、発泡剤として揮
発性発泡剤と反応性発泡剤をあらかじめ混合してプレミ
ックス成分Aとする。さらに、エポキシド化合物と、二
酸化炭素カーボネート化触媒を混合攪拌したエポキシド
混合溶液成分Bを調製する。その後、プレミックス成分
Aと、エポキシド混合溶液成分Bと、イソシアネートか
らなる成分Cの3成分を高圧発泡機を用いて混合攪拌し
て箱体空間部に注入する。
方法は、ABS樹脂組成物の真空成型体である内箱面材
2の箱体内面側に、エポキシド硬化活性物質を有する中
間樹脂層の面材6を配置してなる内箱と、鋼板を成型加
工した外箱面材3とがフランジ4を介して形成される箱
体空間部に、ウレタン原料成分等を混合攪拌し注入し
て、箱体空間部の内部で発泡させる。原料は、ポリオー
ル組成物、整泡剤、ウレタン重合触媒、発泡剤として揮
発性発泡剤と反応性発泡剤をあらかじめ混合してプレミ
ックス成分Aとする。さらに、エポキシド化合物と、二
酸化炭素カーボネート化触媒を混合攪拌したエポキシド
混合溶液成分Bを調製する。その後、プレミックス成分
Aと、エポキシド混合溶液成分Bと、イソシアネートか
らなる成分Cの3成分を高圧発泡機を用いて混合攪拌し
て箱体空間部に注入する。
【0019】次に、本発明の構成材料について詳細に説
明する。エポキシド硬化活性基を有する物質としては、
前述のように一般的なエポキシ樹脂の硬化剤を用いるこ
とができる。重付加型硬化剤としては、塩基性の脂肪族
ポリアミン、芳香族ポリアミン、ポリアミドなど、酸性
の酸無水物、フェノールなど、中性のポリメルカプタン
などが知られており、これらはエポキシド化合物と反応
して硬化層を形成する。例えば、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、3,9ー(3ーアミノプ
ロピル)ー2,4,8,10ーテトラオキサスピロ
(5,5)ウンデカン、メタキシレンジアミン、ジアミ
ノジフェニルメタン、ダイマー酸ポリアミド、無水フタ
ル酸、テトラヒドロメチル無水フタル酸、ヘキサヒドロ
無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット
酸、無水メチルナジック酸、フェノールノボラック、ポ
リメルカプタン、ポリサルファイドなどである。また、
触媒型硬化剤としては、第3級アミン、ルイス酸錯体な
どが知られており、エポキシド化合物の付加重合によっ
て硬化層を形成する。例えば、トリス(ジメチルアミノ
メチル)フェノール、2ーエチルー4ーメチルイミダゾ
ール、三フッ化ホウ素エチルアミン錯体などである。こ
こに記載した以外のエポキシ樹脂の硬化剤を単独または
組み合わせて使用することもできる。
明する。エポキシド硬化活性基を有する物質としては、
前述のように一般的なエポキシ樹脂の硬化剤を用いるこ
とができる。重付加型硬化剤としては、塩基性の脂肪族
ポリアミン、芳香族ポリアミン、ポリアミドなど、酸性
の酸無水物、フェノールなど、中性のポリメルカプタン
などが知られており、これらはエポキシド化合物と反応
して硬化層を形成する。例えば、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、3,9ー(3ーアミノプ
ロピル)ー2,4,8,10ーテトラオキサスピロ
(5,5)ウンデカン、メタキシレンジアミン、ジアミ
ノジフェニルメタン、ダイマー酸ポリアミド、無水フタ
ル酸、テトラヒドロメチル無水フタル酸、ヘキサヒドロ
無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット
酸、無水メチルナジック酸、フェノールノボラック、ポ
リメルカプタン、ポリサルファイドなどである。また、
触媒型硬化剤としては、第3級アミン、ルイス酸錯体な
どが知られており、エポキシド化合物の付加重合によっ
て硬化層を形成する。例えば、トリス(ジメチルアミノ
メチル)フェノール、2ーエチルー4ーメチルイミダゾ
ール、三フッ化ホウ素エチルアミン錯体などである。こ
こに記載した以外のエポキシ樹脂の硬化剤を単独または
組み合わせて使用することもできる。
【0020】エポキシド硬化活性基を含む中間樹脂層6
としては、上記のエポキシ樹脂の硬化剤を汎用樹脂組成
物に分散、塗布、または溶解して混合して構成すること
ができる。さらには、エポキシド硬化活性基を樹脂骨格
に導入した組成物を用いても良い。汎用樹脂組成物は日
常的に用いられているものでよく、例えば、ポリオレフ
ィン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ブチラー
ル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル系共重
合樹脂、ポリエチレンテレフタレート、エチレンビニル
アルコール共重合樹脂、エチレン酢酸ビニル系共重合樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、
ナイロンなどのポリアミド、ゼラチンなど、ポリフッ化
ビニルなどのフッ素含有樹脂などである。特に、ガスバ
リアー性の高いポリビニルアルコール、エチレンビニル
アルコール共重合樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリ
ロニトリル系樹脂を用いた時には効果が高い。また、樹
脂組成物自体にエポキシド硬化活性基を導入してなって
もよい。例えば、フェノール樹脂、スチレンマレイン酸
無水物共重合樹脂、ポリアリルアミン、ポリアリルアミ
ンの三フッ化ホウ素錯体、ビニルアルコール系樹脂やポ
リアミドへの無水トリメリット酸の付加物、第3級アミ
ン基を主鎖や側鎖に有する樹脂などである。エポキシド
硬化活性基を有する中間樹脂層6の樹脂製内箱2の内面
への配置方法は、溶液塗布、スプレー塗布、シート構造
でのラミネートや貼り付けや粘着などの一般的な方法が
適用できる。
としては、上記のエポキシ樹脂の硬化剤を汎用樹脂組成
物に分散、塗布、または溶解して混合して構成すること
ができる。さらには、エポキシド硬化活性基を樹脂骨格
に導入した組成物を用いても良い。汎用樹脂組成物は日
常的に用いられているものでよく、例えば、ポリオレフ
ィン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ブチラー
ル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル系共重
合樹脂、ポリエチレンテレフタレート、エチレンビニル
アルコール共重合樹脂、エチレン酢酸ビニル系共重合樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、
ナイロンなどのポリアミド、ゼラチンなど、ポリフッ化
ビニルなどのフッ素含有樹脂などである。特に、ガスバ
リアー性の高いポリビニルアルコール、エチレンビニル
アルコール共重合樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリ
ロニトリル系樹脂を用いた時には効果が高い。また、樹
脂組成物自体にエポキシド硬化活性基を導入してなって
もよい。例えば、フェノール樹脂、スチレンマレイン酸
無水物共重合樹脂、ポリアリルアミン、ポリアリルアミ
ンの三フッ化ホウ素錯体、ビニルアルコール系樹脂やポ
リアミドへの無水トリメリット酸の付加物、第3級アミ
ン基を主鎖や側鎖に有する樹脂などである。エポキシド
硬化活性基を有する中間樹脂層6の樹脂製内箱2の内面
への配置方法は、溶液塗布、スプレー塗布、シート構造
でのラミネートや貼り付けや粘着などの一般的な方法が
適用できる。
【0021】本発明に用いるエポキシド化合物として
は、エポキシ基やグリシジル基を有する化合物であれば
いずれも適用できる。また、エポキシド化合物は、単官
能、多官能を問わない。また、分子内に不飽和基を有す
る化合物やエポキシ基を両末端に有するオリゴマーや、
4員環エーテルのオキセタンやその誘導体なども利用が
可能である。さらに、エポキシド化合物は気体、液体、
固体のいずれの形態でも良い。具体例としては、エチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド、1,2ーブチレンオ
キシド、シス2,3ーブチレンオキシド、トランス2,
3ーブチレンオキシド、イソブチレンオキシド、1,2
ーエポキシヘキサン、グリシジルメチルエーテル、グリ
シジルエチルエーテル、グリシジルブチルエーテル、グ
リシジルフェニルエーテル、メタクリル酸グリシジルエ
ステル、ネオペンチルジグリシジルエーテルなどであ
る。
は、エポキシ基やグリシジル基を有する化合物であれば
いずれも適用できる。また、エポキシド化合物は、単官
能、多官能を問わない。また、分子内に不飽和基を有す
る化合物やエポキシ基を両末端に有するオリゴマーや、
4員環エーテルのオキセタンやその誘導体なども利用が
可能である。さらに、エポキシド化合物は気体、液体、
固体のいずれの形態でも良い。具体例としては、エチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド、1,2ーブチレンオ
キシド、シス2,3ーブチレンオキシド、トランス2,
3ーブチレンオキシド、イソブチレンオキシド、1,2
ーエポキシヘキサン、グリシジルメチルエーテル、グリ
シジルエチルエーテル、グリシジルブチルエーテル、グ
リシジルフェニルエーテル、メタクリル酸グリシジルエ
ステル、ネオペンチルジグリシジルエーテルなどであ
る。
【0022】本発明の二酸化炭素カーボネート化触媒と
しては、求核性、または求電子性を有する化合物を単
独、あるいは併用して適用できる。なお、求核剤として
はハロゲンイオンが効果的であり、特にハロゲンイオン
がオニウム塩の対イオンやアルカリハライドであること
が好ましい。また、求電子剤としては、ルイス酸性金属
ハロゲン化物、有機錫ハロゲン化物、有機錫脂肪酸エス
テルなどが好ましく用いられる。具体例としては、求核
剤はハロゲン化テトラアルキルアンモニウム塩や、ハロ
ゲン化テトラアルキルホスホニウム塩であることが特に
好ましく、アルキル基については特に問わない。また、
アルカリハライドは、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、セシウムなどのフッ化物、塩化物、臭化物、よう化
物などが適用できる。また、求電子剤としては、亜鉛ハ
ロゲン化物が特に好ましく、塩化亜鉛、臭化亜鉛、よう
化亜鉛などがよい。さらには、ジブチル錫ジラウレート
が特に好ましい。上記触媒を用いることによって、ウレ
タンフォーム中にて経時的に二酸化炭素とエポキシド化
合物が付加反応を生じて、液体、あるいは固体の環状カ
ーボネート組成物を合成する。特に、オニウム塩化合物
の存在下では、常温、常圧下で容易に反応が進行するの
で好ましい。
しては、求核性、または求電子性を有する化合物を単
独、あるいは併用して適用できる。なお、求核剤として
はハロゲンイオンが効果的であり、特にハロゲンイオン
がオニウム塩の対イオンやアルカリハライドであること
が好ましい。また、求電子剤としては、ルイス酸性金属
ハロゲン化物、有機錫ハロゲン化物、有機錫脂肪酸エス
テルなどが好ましく用いられる。具体例としては、求核
剤はハロゲン化テトラアルキルアンモニウム塩や、ハロ
ゲン化テトラアルキルホスホニウム塩であることが特に
好ましく、アルキル基については特に問わない。また、
アルカリハライドは、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、セシウムなどのフッ化物、塩化物、臭化物、よう化
物などが適用できる。また、求電子剤としては、亜鉛ハ
ロゲン化物が特に好ましく、塩化亜鉛、臭化亜鉛、よう
化亜鉛などがよい。さらには、ジブチル錫ジラウレート
が特に好ましい。上記触媒を用いることによって、ウレ
タンフォーム中にて経時的に二酸化炭素とエポキシド化
合物が付加反応を生じて、液体、あるいは固体の環状カ
ーボネート組成物を合成する。特に、オニウム塩化合物
の存在下では、常温、常圧下で容易に反応が進行するの
で好ましい。
【0023】本発明において、発泡剤は反応性発泡剤単
独、あるいは揮発性発泡剤と反応性発泡剤を組み合わせ
て用いることができる。本発明の反応性発泡剤として
は、水、低級カルボン酸などのイソシアネートと反応し
て二酸化炭素を発生する化合物であることが好ましい。
本発明において揮発性発泡剤を用いる場合には、揮発性
発泡剤は樹脂組成物の主要発泡剤として作用させるもの
であり、ポリオール組成物との相溶性が良好な化合物
で、かつ気体熱伝導率が小さい化合物が望ましい。具体
例としては、シクロペンタン、ノルマルペンタン、イソ
ペンタン、ネオペンタン、ブタン、イソブタンなどの炭
化水素系化合物が地球環境保護の観点から適している。
特に、気体熱伝導率の低いシクロペンタンを適用するの
が望ましい。また、同様の理由からハイドロフルオロカ
ーボン系発泡剤であるHFCー356mmf、HFC−
245faなどを適用することができる。また、揮発性
発泡剤を2種以上混合して適用しても何ら問題はない。
独、あるいは揮発性発泡剤と反応性発泡剤を組み合わせ
て用いることができる。本発明の反応性発泡剤として
は、水、低級カルボン酸などのイソシアネートと反応し
て二酸化炭素を発生する化合物であることが好ましい。
本発明において揮発性発泡剤を用いる場合には、揮発性
発泡剤は樹脂組成物の主要発泡剤として作用させるもの
であり、ポリオール組成物との相溶性が良好な化合物
で、かつ気体熱伝導率が小さい化合物が望ましい。具体
例としては、シクロペンタン、ノルマルペンタン、イソ
ペンタン、ネオペンタン、ブタン、イソブタンなどの炭
化水素系化合物が地球環境保護の観点から適している。
特に、気体熱伝導率の低いシクロペンタンを適用するの
が望ましい。また、同様の理由からハイドロフルオロカ
ーボン系発泡剤であるHFCー356mmf、HFC−
245faなどを適用することができる。また、揮発性
発泡剤を2種以上混合して適用しても何ら問題はない。
【0024】本発明の発泡ウレタン樹脂組成物5を構成
するイソシアネート、ポリオール、整泡剤、ウレタン重
合触媒等については、一般的な硬質、または軟質の発泡
ウレタン断熱材に適用されている汎用原料にて特に問題
なく使用できる。なお、より好ましくは、イソシアネー
トはクルードMDI、ポリオールは水酸基価400〜5
50mgKOH/gのトリレンジアミン系ポリエーテル
ポリオールの適用が良好である。また、整泡剤は、シリ
コーン系の整泡剤が適している。本発明の樹脂製内箱2
の材質については、冷蔵庫などの断熱箱体に用いられて
いる合成樹脂が適用できる。例えば、アクリロニトリル
ブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ハイインパクトポ
リスチレン(HIPS)などである。
するイソシアネート、ポリオール、整泡剤、ウレタン重
合触媒等については、一般的な硬質、または軟質の発泡
ウレタン断熱材に適用されている汎用原料にて特に問題
なく使用できる。なお、より好ましくは、イソシアネー
トはクルードMDI、ポリオールは水酸基価400〜5
50mgKOH/gのトリレンジアミン系ポリエーテル
ポリオールの適用が良好である。また、整泡剤は、シリ
コーン系の整泡剤が適している。本発明の樹脂製内箱2
の材質については、冷蔵庫などの断熱箱体に用いられて
いる合成樹脂が適用できる。例えば、アクリロニトリル
ブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ハイインパクトポ
リスチレン(HIPS)などである。
【0025】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例を説明する。 《実施例1》ポリオールとして水酸基価465mgKO
H/gのトリレンジアミン系ポリエーテルポリオール
(武田薬品工業(株)のGR46)を100重量部、整
泡剤としてシリコーン界面活性剤(日本ユニカー(株)
のTY19)を3重量部、ウレタン重合触媒(花王
(株)のカオライザーKL1)を1.3重量部、反応性
発泡剤として純水を1重量部、揮発性発泡剤としてシク
ロペンタンを10重量部それぞれ準備し、これらを混合
してプレミックス成分Aを調製した。エポキシド化合物
は1,2ーエポキシブタンを8重量部、二酸化炭素カー
ボネート化触媒は臭化テトラブチルアンモニウムの5重
量部と塩化亜鉛の1重量部との混合物をそれぞれ用い、
これらを混合して成分Bを調製した。イソシアネートは
アミン当量135のクルードMDIの140重量部を成
分Cとした。なお、イソシアネート当量比は、プレミッ
クス成分Aに対して1.1とし、ウレタン反応性はゲル
タイム50秒となるように組成を調製している。また、
発泡成型時のキュア条件は、治具温度45℃、8分間と
した。
H/gのトリレンジアミン系ポリエーテルポリオール
(武田薬品工業(株)のGR46)を100重量部、整
泡剤としてシリコーン界面活性剤(日本ユニカー(株)
のTY19)を3重量部、ウレタン重合触媒(花王
(株)のカオライザーKL1)を1.3重量部、反応性
発泡剤として純水を1重量部、揮発性発泡剤としてシク
ロペンタンを10重量部それぞれ準備し、これらを混合
してプレミックス成分Aを調製した。エポキシド化合物
は1,2ーエポキシブタンを8重量部、二酸化炭素カー
ボネート化触媒は臭化テトラブチルアンモニウムの5重
量部と塩化亜鉛の1重量部との混合物をそれぞれ用い、
これらを混合して成分Bを調製した。イソシアネートは
アミン当量135のクルードMDIの140重量部を成
分Cとした。なお、イソシアネート当量比は、プレミッ
クス成分Aに対して1.1とし、ウレタン反応性はゲル
タイム50秒となるように組成を調製している。また、
発泡成型時のキュア条件は、治具温度45℃、8分間と
した。
【0026】樹脂製内箱としてABS樹脂製の面材を用
い、その内面側に、トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノールをエチレン酢酸ビニル系共重合樹脂に5重量%
混合した樹脂シートを張り合わせた。この樹脂製内箱
と、鉄製面材からなる金属製外箱を組み合わせて箱体を
構成した。この箱体の前記内箱と外箱との間に形成され
た空間部へ、上述のプレミックス成分A、成分B、およ
び成分Cの3成分を高圧発泡機にて混合攪拌して注入
し、発泡させた。こうして前記空間部へ発泡ウレタン樹
脂組成物を充填して断熱箱体を作製した。
い、その内面側に、トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノールをエチレン酢酸ビニル系共重合樹脂に5重量%
混合した樹脂シートを張り合わせた。この樹脂製内箱
と、鉄製面材からなる金属製外箱を組み合わせて箱体を
構成した。この箱体の前記内箱と外箱との間に形成され
た空間部へ、上述のプレミックス成分A、成分B、およ
び成分Cの3成分を高圧発泡機にて混合攪拌して注入
し、発泡させた。こうして前記空間部へ発泡ウレタン樹
脂組成物を充填して断熱箱体を作製した。
【0027】《実施例2》樹脂製内箱としてABS樹脂
製の面材を用い、その内面側に、無水トリメリット酸を
エチレンビニルアルコール共重合樹脂に3重量%付加し
た樹脂シートを、内箱内面のコーナー部を除き、全内面
積の約80%に渡って張り合わせた。この樹脂製内箱
と、鉄製面材からなる金属製外箱を組み合わせて箱体を
構成した他は実施例1と同様にして断熱箱体を作製し
た。
製の面材を用い、その内面側に、無水トリメリット酸を
エチレンビニルアルコール共重合樹脂に3重量%付加し
た樹脂シートを、内箱内面のコーナー部を除き、全内面
積の約80%に渡って張り合わせた。この樹脂製内箱
と、鉄製面材からなる金属製外箱を組み合わせて箱体を
構成した他は実施例1と同様にして断熱箱体を作製し
た。
【0028】《実施例3》樹脂製内箱としてABS樹脂
製の面材を用い、その内面側に、ポリアリルアミンの約
30%のアミン部を三フッ化ホウ素錯体塩化した樹脂の
メチルアルコール溶液を塗布、乾燥して樹脂層を形成し
た。また、金属製外箱として鉄製面材を用い、その内面
側に、内箱と同じ樹脂層を形成した。これらの樹脂層
を、さらに吸湿により約0.5重量%分水和したのち、
これらの樹脂製内箱と金属製外箱を組み合わせて箱体を
構成した。この他は実施例1と同様にして断熱箱体を作
製した。
製の面材を用い、その内面側に、ポリアリルアミンの約
30%のアミン部を三フッ化ホウ素錯体塩化した樹脂の
メチルアルコール溶液を塗布、乾燥して樹脂層を形成し
た。また、金属製外箱として鉄製面材を用い、その内面
側に、内箱と同じ樹脂層を形成した。これらの樹脂層
を、さらに吸湿により約0.5重量%分水和したのち、
これらの樹脂製内箱と金属製外箱を組み合わせて箱体を
構成した。この他は実施例1と同様にして断熱箱体を作
製した。
【0029】《比較例1》ABS樹脂製内箱と、鉄製面
材からなる金属製外箱を組み合わせて箱体を構成した他
は実施例1と同様にして断熱箱体を作製した。
材からなる金属製外箱を組み合わせて箱体を構成した他
は実施例1と同様にして断熱箱体を作製した。
【0030】《比較例2》樹脂製内箱としてABS樹脂
製の面材を用い、その内面側に、エチレン酢酸ビニル系
共重合樹脂シートを張り合わせた。この樹脂製内箱と、
鉄製面材からなる金属製外箱を組み合わせて箱体を構成
した他は実施例1と同様にして断熱箱体を作製した。
製の面材を用い、その内面側に、エチレン酢酸ビニル系
共重合樹脂シートを張り合わせた。この樹脂製内箱と、
鉄製面材からなる金属製外箱を組み合わせて箱体を構成
した他は実施例1と同様にして断熱箱体を作製した。
【0031】以上の方法にて作製した実施例1から実施
例3の断熱箱体、比較例1および比較例2の断熱箱体を
常温25℃において1週間放置した後、断熱箱体を解体
してフォーム熱伝導率を評価した。さらに、同じ条件で
同時に作製した核断熱箱体を、常温にて3カ月放置した
後、断熱箱体を解体してフォーム熱伝導率、フォーム密
度などを評価した。フォーム熱伝導率の分析は、断熱箱
体を解体して取り出した発泡ウレタン樹脂部分の中心部
より、200×200×25mmサイズのフォームサン
プルを切り出して、英弘精機(株)社製AUTOーΛに
て平均温度24℃のフォーム熱伝導率を測定した。断熱
箱体内部の空気量は、同一サンプルを真空中で微粉砕
し、拡散する空気量を捕集し測定することにより求め
た。また、フォーム密度は、断熱箱体を解体して取り出
した発泡ウレタン樹脂の内箱側から厚み方向10mm分
の平均密度(内箱側)、厚み方向の中心部10mm分の
平均密度(中心部)、外箱側から厚み方向10mm分の
平均密度(外箱側)を測定した。さらに、樹脂製内箱の
内面に配置した中間樹脂層、または金属製外箱の内面に
配置した中間樹脂層の表面及び内部に形成されているエ
ポキシド硬化生成物を分析評価した。
例3の断熱箱体、比較例1および比較例2の断熱箱体を
常温25℃において1週間放置した後、断熱箱体を解体
してフォーム熱伝導率を評価した。さらに、同じ条件で
同時に作製した核断熱箱体を、常温にて3カ月放置した
後、断熱箱体を解体してフォーム熱伝導率、フォーム密
度などを評価した。フォーム熱伝導率の分析は、断熱箱
体を解体して取り出した発泡ウレタン樹脂部分の中心部
より、200×200×25mmサイズのフォームサン
プルを切り出して、英弘精機(株)社製AUTOーΛに
て平均温度24℃のフォーム熱伝導率を測定した。断熱
箱体内部の空気量は、同一サンプルを真空中で微粉砕
し、拡散する空気量を捕集し測定することにより求め
た。また、フォーム密度は、断熱箱体を解体して取り出
した発泡ウレタン樹脂の内箱側から厚み方向10mm分
の平均密度(内箱側)、厚み方向の中心部10mm分の
平均密度(中心部)、外箱側から厚み方向10mm分の
平均密度(外箱側)を測定した。さらに、樹脂製内箱の
内面に配置した中間樹脂層、または金属製外箱の内面に
配置した中間樹脂層の表面及び内部に形成されているエ
ポキシド硬化生成物を分析評価した。
【0032】表1に実施例1から実施例3、比較例1お
よび比較例2の評価結果を示す。比較例1は通常の断熱
箱体構成を用いたもの、比較例2は実施例1の断熱箱体
構成から樹脂製内箱の内面に配置した中間樹脂層からエ
ポキシ硬化活性物質を除いたものである。表1からわか
るように、実施例によるものは、比較例と比べると、断
熱箱体内の発泡ウレタン樹脂組成物において、箱体の厚
み方向の中心部と面材近傍との密度差が小さくなること
で、初期1週間における熱伝導率の低下が速くなってい
る。また、中間樹脂層にてエポキシド化合物の硬化生成
物を生じていることによって、空気の侵入を抑制するこ
とができ、それによって3カ月後の到達熱伝導率も低下
している。さらに、フォーム密度の平均化に対する効果
は、エポキシド硬化活性基を含む樹脂層を水和しておく
ことによって高められている。
よび比較例2の評価結果を示す。比較例1は通常の断熱
箱体構成を用いたもの、比較例2は実施例1の断熱箱体
構成から樹脂製内箱の内面に配置した中間樹脂層からエ
ポキシ硬化活性物質を除いたものである。表1からわか
るように、実施例によるものは、比較例と比べると、断
熱箱体内の発泡ウレタン樹脂組成物において、箱体の厚
み方向の中心部と面材近傍との密度差が小さくなること
で、初期1週間における熱伝導率の低下が速くなってい
る。また、中間樹脂層にてエポキシド化合物の硬化生成
物を生じていることによって、空気の侵入を抑制するこ
とができ、それによって3カ月後の到達熱伝導率も低下
している。さらに、フォーム密度の平均化に対する効果
は、エポキシド硬化活性基を含む樹脂層を水和しておく
ことによって高められている。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、樹脂製
内箱と発泡ウレタン樹脂組成物の境界部分にエポキシド
硬化層を有することにより、断熱箱体内部への空気の侵
入を抑制することができる。また、樹脂製内箱の内面に
あらかじめエポキシ硬化活性基を含む樹脂層を形成して
ウレタン樹脂を発泡させることにより、断熱箱体内部の
密度分布を均一に近づけることができ、熱伝導率の向上
を均一に効率的に進行させることができる。したがっ
て、断熱性に優れ、かつ経時的にも断熱特性の低下が少
ない断熱箱体を提供することができる。
内箱と発泡ウレタン樹脂組成物の境界部分にエポキシド
硬化層を有することにより、断熱箱体内部への空気の侵
入を抑制することができる。また、樹脂製内箱の内面に
あらかじめエポキシ硬化活性基を含む樹脂層を形成して
ウレタン樹脂を発泡させることにより、断熱箱体内部の
密度分布を均一に近づけることができ、熱伝導率の向上
を均一に効率的に進行させることができる。したがっ
て、断熱性に優れ、かつ経時的にも断熱特性の低下が少
ない断熱箱体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における断熱箱体の縦断面図
である。
である。
【図2】同断熱箱体の要部を模式的に示す拡大断面図で
ある。
ある。
1 断熱箱体 2 樹脂製内箱 3 金属製外箱 4 フランジ 5 発泡ウレタン樹脂組成物 6 中間樹脂層 7 エポキシド硬化層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園田 信雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂製内箱と金属製外箱とを組み合わせ
て作られた空間部に、ウレア結合、二酸化炭素カーボネ
ート化触媒、および、エポキシド化合物と二酸化炭素と
の反応生成物カーボネート化合物を含み、独立気泡から
なる発泡ウレタン樹脂組成物が充填された断熱箱体であ
って、前記樹脂製内箱と前記発泡ウレタン樹脂組成物と
の境界部分にエポキシド硬化層が形成されていることを
特徴とする断熱箱体。 - 【請求項2】 樹脂製内箱の内面にエポキシド硬化活性
基を含む中間樹脂層を有する請求項1記載の断熱箱体。 - 【請求項3】 金属製外箱とエポキシド硬化活性基を含
む樹脂層を内面に有する樹脂製内箱との間に形成された
空間部に、イソシアネート、ポリオール、整泡剤、ウレ
タン重合触媒、発泡剤、エポキシド化合物、および二酸
化炭素カーボネート化触媒を含む樹脂組成物原料を注入
し、発泡させることにより、少なくとも二酸化炭素を含
む独立気泡を有する発泡ウレタン樹脂組成物を形成する
工程を含むことを特徴とする断熱箱体の製造方法。 - 【請求項4】 前記金属製外箱が、内面にエポキシド硬
化活性基を含む樹脂層を有する請求項3記載の断熱箱体
の製造方法。 - 【請求項5】 前記エポキシド硬化活性基を含む樹脂層
が水和されている請求項3または4記載の断熱箱体の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8120406A JPH09303947A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 断熱箱体および断熱箱体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8120406A JPH09303947A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 断熱箱体および断熱箱体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09303947A true JPH09303947A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=14785433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8120406A Pending JPH09303947A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 断熱箱体および断熱箱体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09303947A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100389391B1 (ko) * | 2000-08-21 | 2003-06-27 | 주식회사 엘지이아이 | 냉장고 케이스 및 그 제조방법 |
| WO2013038003A2 (en) | 2011-09-16 | 2013-03-21 | Arcelik Anonim Sirketi | A cooling device comprising an insulation material that is provided to be distributed homogeneously in the insulation volume |
| WO2015049236A1 (en) | 2013-10-03 | 2015-04-09 | Arcelik Anonim Sirketi | A cooling device comprising an insulation material homogeneously distributed in the insulation volume |
| WO2018202370A1 (en) | 2017-05-03 | 2018-11-08 | Arcelik Anonim Sirketi | A cooler in which the insulation material is distributed in the insulation volume |
| WO2022264646A1 (ja) * | 2021-06-15 | 2022-12-22 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 真空断熱パネルの製造方法、及び真空断熱パネル |
-
1996
- 1996-05-15 JP JP8120406A patent/JPH09303947A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100389391B1 (ko) * | 2000-08-21 | 2003-06-27 | 주식회사 엘지이아이 | 냉장고 케이스 및 그 제조방법 |
| WO2013038003A2 (en) | 2011-09-16 | 2013-03-21 | Arcelik Anonim Sirketi | A cooling device comprising an insulation material that is provided to be distributed homogeneously in the insulation volume |
| WO2015049236A1 (en) | 2013-10-03 | 2015-04-09 | Arcelik Anonim Sirketi | A cooling device comprising an insulation material homogeneously distributed in the insulation volume |
| WO2018202370A1 (en) | 2017-05-03 | 2018-11-08 | Arcelik Anonim Sirketi | A cooler in which the insulation material is distributed in the insulation volume |
| WO2022264646A1 (ja) * | 2021-06-15 | 2022-12-22 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 真空断熱パネルの製造方法、及び真空断熱パネル |
| JP2022190778A (ja) * | 2021-06-15 | 2022-12-27 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 真空断熱パネルの製造方法、及び真空断熱パネル |
| CN117355696A (zh) * | 2021-06-15 | 2024-01-05 | 矢崎能源系统公司 | 真空隔热板的制造方法和真空隔热板 |
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