JPH09309352A - 四輪駆動車 - Google Patents

四輪駆動車

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JPH09309352A
JPH09309352A JP12987696A JP12987696A JPH09309352A JP H09309352 A JPH09309352 A JP H09309352A JP 12987696 A JP12987696 A JP 12987696A JP 12987696 A JP12987696 A JP 12987696A JP H09309352 A JPH09309352 A JP H09309352A
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純 渡辺
Yorito Nakao
頼人 中尾
Hiroo Kitada
裕生 北田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】四輪駆動状態と、車両安定性の向上を図るトラ
クションコントロールシステムの両者の性能を充分に発
揮することが可能な四輪駆動車を提供する。 【解決手段】駆動力制御手段の制御を開始する制御開始
設定手段の開始基準値を、第1開始基準値ΔNH と、こ
の第1開始基準値ΔNH より小さな値の第2開始基準値
ΔNL とした。そして、四輪駆動走行を必要とする低速
の車体速のとき、回転速度差ΔMVが第1開始基準値Δ
H 以上であると、駆動力制御手段は、駆動輪1FL、
1FRに対する制動力及び主駆動機10から出力される
駆動力を調整して駆動力制御を行い、四輪駆動走行状態
となるときの駆動輪の過剰の空転を減少させる。また、
二輪駆動走行を必要とする前記低速以上の車体速のと
き、回転速度差ΔMVが第2開始基準値ΔNL 以上であ
ると、駆動力制御手段は駆動力制御を行う。これによ
り、駆動輪の空転を迅速に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主原動機の回転駆
動力を駆動輪から流体圧伝動機構を介して従動輪に伝達
するようにした四輪駆動車に係り、特に、駆動輪の駆動
力を制御して駆動輪のスリップを防止するようにしたト
ラクションコントロールシステムを備えた四輪駆動車に
関する。
【0002】
【従来の技術】悪路や不整地等の走行性能が向上する四
輪駆動車は、主原動機から複数の車軸へ駆動トルクを配
分するためにプロペラシャフト及び差動装置を備えてい
る。また、近年の四輪駆動車では、路面状況の変化に応
じて駆動力を配分するために、駆動軸間にビスカスカッ
プリングやクラッチを採用して駆動力の配分比率を可変
にしたものも普及している。しかし、このような機械式
により駆動力配分を可変制御する四輪駆動車は、複雑な
装置構造となりやすく、また、車体床下を通過するプロ
ペラシャフトや車軸間の差動制限装置等が必要となるの
で重量が増大し、車体の小型、軽量化を阻害するおそれ
がある。
【0003】このような問題を解決するものとして、本
出願人が先に特願平6−262639号に記載したよう
に、主原動機に駆動される駆動車軸と、この駆動車軸に
連動して回転する流体圧ポンプと、従動車軸と連動する
とともに、容量変更手段として斜板を備えた斜板式の可
変容量モータと、前記流体圧ポンプの吐出口及び前記可
変容量モータの吸込口を連通する第1流路と、前記流体
圧ポンプの吸込口及び前記可変容量モータの吐出口を連
通する第2流路と、前記可変容量モータの容量が減少す
る方向へ前記斜板を駆動する付勢手段とを備えた四輪駆
動車がある(以下、従来技術1と称する。)。そしてこ
の従来技術1は、斜板式の可変容量モータは、モータ回
転軸に対して同軸にシリンダブロックが連結し、このシ
リンダブロックに、モータ回転軸と平行に、且つシリン
ダブロックの回転方向に沿って等間隔にボアが形成され
ている。そして、各ボア内にピストンが配置されている
とともに、これらピストンの先端部と対向する位置に
は、所定の傾斜角度まで揺動するように斜板が配設され
ており、この斜板によりボア内から押し出されるピスト
ンのストロークが規制されるようになっている。また、
ピストンを配置している各ボアは、シリンダブロックが
回転することにより、作動流体吸入口及び作動流体戻り
口に交互に連通可能とされている。
【0004】そして、上記構成の従来技術1は、駆動軸
の回転数が従動車軸の回転数より増大して四輪駆動走行
を必要とする場合には、流体圧ポンプの吐出流量が可変
容量モータの吐出流量を上回り作動流体吸入口からボア
内に高圧の作動油が供給されるので、高圧の作動油に応
じたトルクがモータ回転軸に発生し、従動車軸に駆動ト
ルクが配分されて四輪駆動走行状態となる。
【0005】ところで、上記従来技術1の四輪駆動車
は、四輪駆動走行状態となるときに駆動軸の回転数が増
大し過ぎる。また、車速の増大によって四輪駆動走行状
態から二輪駆動走行状態に移行する際に、従動車軸に配
分されている駆動トルクが急激に降下すると、駆動輪の
空転(スリップ)が増大して運転車に違和感を与える場
合がある。
【0006】そこで、車両の発進性、加速性の向上及び
尻振り防止による車両安定性の向上を図ることが可能な
トラクションコントロールシステムを前記従来技術1の
四輪駆動車に搭載して上記問題を解決することが考えら
れる。
【0007】前記トラクションコントロールシステムと
しては、例えば特開平4−66336号公報(以下、従
来技術2と称する。)に記載されているように、各駆動
輪及び従動輪の車輪速度を検出し、これら車輪速度から
スロットル制御用のスリップ値及びブレーキ制御用のス
リップ値を算出し、且つスロットル制御用目標スリップ
値及びブレーキ制御用目標スリップ値を設定すると共
に、小閾値及び大閾値でなる2つの制御開始閾値を設定
し、駆動輪の車輪速度が小閾値を越えたときに、スロッ
トル制御用のスリップ値がスロットル制御用目標スリッ
プ値と一致するようにフィードバック制御するスロット
ル制御を行うと共に、ブレーキ制御用のスリップ値がブ
レーキ制御用目標スリップ値と一致するようにフィード
バック制御するブレーキ制御を行うようにしたシステム
が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このト
ラクションコントロールシステムを四輪駆動車に搭載す
ると、これら両者の機能を充分に発揮することができな
いおそれがある。
【0009】すなわち、例えば駆動輪及び従動輪の間の
回転速度差を検出しておき、この回転速度差が基準開始
値以上となったときに、トラクションコントロールシス
テムの制御を開始することが考えられるが、前記基準開
始値を小さな値の一定値に設定してしまうと、伝達トル
クを発生する前に駆動軸の回転数が減少してしまい四輪
駆動走行状態を得ることができない不都合が生じ、逆
に、前記基準開始値を大きな値の一定値に設定すると、
車両が二輪駆動状態で走行する際にトラクションコント
ロールシステムが作動せず、駆動輪が空転して加速性が
向上せず、尻振りを防止することができないおそれがあ
る。
【0010】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、主原動機の回転駆
動力を駆動輪から流体圧伝動機構を介して従動輪に伝達
する四輪駆動状態と、車両安定性の向上を図るトラクシ
ョンコントロールシステムの両者の性能を充分に発揮す
ることが可能な四輪駆動車を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る四輪駆動車は、主原動機により駆動
される駆動車軸と、該駆動車軸に連動して回転する流体
圧ポンプと、従動車軸に連動して回転する流体圧モータ
と、前記流体圧ポンプの吐出口と前記流体圧モータの吸
入口とを連通する第1の流路と、前記流体圧ポンプの吸
入口と前記流体圧モータの吐出口とを連通する第2の流
路と、前記流体圧ポンプの吐出量が前記流体圧モータの
吸入量を上回るときに、前記流体圧モータへ流れる作動
流体の最高吐出圧を規制して前記従動車軸側への伝達ト
ルクの最大値を設定するトルク制限手段とを備えた四輪
駆動車において、前記駆動車軸に連結する駆動輪及び前
記従動車軸に連結する従動輪の車輪速度を検出する車輪
速検出手段と、車体速を検出する車体速検出手段と、前
記駆動輪及び前記従動輪間の回転速度差を検出する回転
速度差検出手段と、前記駆動輪に対する制動力及び前記
主駆動源から出力される駆動力を調整して駆動力制御を
行う駆動力制御手段と、前記回転速度差演算手段で検出
した前記回転速度差が所定の開始基準値以上となったと
きに前記駆動力制御手段の制御を開始する制御開始設定
手段とを備え、前記制御開始設定手段の前記開始基準値
を、前記車体速検出手段で検出した車体速に基づいて、
四輪駆動走行を必要とする低速の車体速であるときに大
きな値の第1開始基準値に設定するとともに、二輪駆動
走行を必要とする前記低速以上の車体速であるときに
は、前記第1開始基準値より小さな値の第2開始基準値
に設定した。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の四輪駆動車において、前記第1開始基準値を、前記
トルク制限手段の作動によって前記従動輪への伝達トル
クが最大値となる所定の回転速度差以上の値に設定し
た。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の四輪駆動車において、前記第2開始基準値
を、加速時に前記駆動輪がホイールスピンする際に発生
する回転速度差に設定した。
【0014】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3の何れかに記載の四輪駆動車において、前記第1開
始基準値を、前記車体速検出手段で検出した車体速に基
づいて、前記車体速が増大するに従って徐々に大きな値
となるように設定した。
【0015】一方、請求項5記載の四輪駆動車は、主原
動機により駆動される駆動車軸と、該駆動車軸に連動し
て回転する流体圧ポンプと、従動車軸に連動して回転す
る流体圧モータと、前記流体圧ポンプの吐出口と前記流
体圧モータの吸入口とを連通する第1の流路と、前記流
体圧ポンプの吸入口と前記流体圧モータの吐出口とを連
通する第2の流路と、前記流体圧ポンプの吐出量が前記
流体圧モータの吸入量を上回るときに、前記流体圧モー
タへ流れる作動流体の最高吐出圧を規制して前記従動車
軸側への伝達トルクの最大値を設定するトルク制限手段
とを備えた四輪駆動車において、前記駆動車軸に連結す
る駆動輪及び前記従動車軸に連結する従動輪の車輪速度
を検出する車輪速検出手段と、車体速を検出する車体速
検出手段と、前記駆動輪及び前記従動輪間の回転速度差
を検出する回転速度差検出手段と、前記駆動輪に対する
制動力及び前記主駆動源から出力される駆動力を調整し
て駆動力制御を行う駆動力制御手段と、前記回転速度差
演算手段で検出した前記回転速度差が所定の開始基準値
以上となったときに前記駆動力制御手段の制御を開始す
る制御開始設定手段とを備え、前記制御開始設定手段の
前記開始基準値を、加速時に前記駆動輪がホイールスピ
ンする際に発生する回転速度差に設定するとともに、こ
の開始基準値を、前記車体速検出手段に基づいて二輪駆
動走行を必要とする中高速以上の車体速のときのみに設
定した。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、駆動力制御手
段の制御を開始する制御開始設定手段の開始基準値を、
車体速検出手段で検出した車体速に基づいて四輪駆動走
行を必要とする低速の車体速であるときに大きな値の第
1開始基準値に設定したので、四輪駆動走行状態となる
ときに駆動車軸の回転数が増大し過ぎると、駆動力制御
手段の作動により駆動車軸の不要な空転を抑えることが
でき、運転車に違和感を与えない。それと同時に、前記
開始基準値を、二輪駆動走行を必要とする前記低速以上
の車体速であるときには、第1開始基準値より小さな値
の第2開始基準値に設定したので、車両が二輪駆動状態
で走行する際には、駆動力制御手段の作動により駆動輪
の空転を迅速に防止することができる。
【0017】また、請求項2記載の発明によると、請求
項1記載の効果を得ることができるとともに、第1開始
基準値を、トルク制限手段の作動によって従動輪への伝
達トルクが最大値となる所定の回転速度差以上の値に設
定したので、確実に従動輪に伝達トルクを伝達すること
が可能となり、四輪駆動制御を充分に発揮することがで
きる。
【0018】また、請求項3記載の発明によると、請求
項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、第
2開始基準値を、加速時に駆動輪がホイールスピンする
際に発生する回転速度差に設定したので、駆動輪の空転
を防止して加速性を向上させ、車両の尻振りを防止する
ことができる。
【0019】また、請求項4記載の発明によると、低速
の車体速であるほど小さな回転数差で最大の伝達トルク
が発生しやすく、高速の車体速になるに従い大きな回転
数差が生じないと最大の伝達トルクが発生しにくい。そ
のため、本発明では、第1開始基準値を、車体速検出手
段で検出した車体速に基づいて車体速が増大するに従っ
て徐々に大きな値となるように設定したので、さらに確
実に従動輪に伝達トルクを伝達することが可能となり、
四輪駆動状態を充分に発揮することができる。
【0020】さらに、請求項5記載の発明によると、駆
動力制御手段の制御を開始する制御開始設定手段の開始
基準値を、加速時に前記駆動輪がホイールスピンする際
に発生する回転速度差に設定するとともに、この開始基
準値を、車体速検出手段に基づいて二輪駆動走行を必要
とする中高速以上の車体速のときのみに設定したので、
複雑な制御を行うことなく四輪駆動制御と、駆動輪の空
転を防止して加速性を向上させ、車両の尻振りを防止す
る制御を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る前輪駆動
車をベースとした四輪駆動車に適用した場合の概略構成
図であって、図中、10は主原動機としてのエンジンで
あって、このエンジン10の回転駆動力が変速機12を
介して前輪側差動装置13に入力され、この差動装置1
3の出力側に駆動車軸としての前車軸14を介して前輪
が連結されている(図1では、右前輪1FRのみを示し
ている。)。
【0022】前輪側差動装置13は、デファレンシャギ
ヤケース13aに形成されたリングギヤ13bが変速機
12の出力側に連結されたギヤ12aと噛合して回転駆
動し、このディファレンシャルギヤケース13a内に形
成された一対のピニオンシャフト13cにピニオン13
dが取付けられ、これらピニオン13dに一対のサイド
ギヤ13eが噛合し、これらサイドギヤ13eに前車軸
14が連結されている。
【0023】また、ディファレンシャルギヤケース13
aにリングギヤ13bと並列に形成されたリングギヤ1
3fが、これに噛合するギヤ13gを介して流体圧ポン
プとしての吸入絞り型ピストンポンプ(以下、ピストン
ポンプと略称する。)16の回転軸16aに連結されて
いる。
【0024】このピストンポンプ16は、その吸込口1
6bがリザーバタンク17内に配設されたストレーナ1
7aに連結されていると共に、第2の流路としての低圧
配管18Lを通じて2位置4ポートの電磁方向切換弁1
9のタンクポートTに接続され、吐出口16cが第1の
流路としての高圧配管18Hを通じて前後進切換用の電
磁方向切換弁19のポンプポートPに接続されている。
【0025】また、前後進切換用の電磁方向切換弁19
は、ソレノイド19aが非通電状態であるノーマル位置
でポンプポートPを出力ポートAに、タンクポートTを
出力ポートBに夫々連通し、ソレノイド19aが通電状
態であるオフセット位置でポンプポートPを出力ポート
Bに、タンクポートTを出力ポートAに夫々連通し、出
力ポートA及びBが流体圧モータとしての斜板式可変容
量モータ(以下、可変容量モータと略称する。)20の
流入・流出ポート20a、20bに接続されており、ノ
ーマル位置で高圧配管18Hの高圧油を可変容量モータ
20の流入ポート20aに、低圧配管18Lを流出ポー
ト20bに連通させて回転軸20cを前進走行時の回転
方向例えば左側面からみて時計方向に回転駆動し、逆に
オフセット位置で高圧配管8Hの高圧油を可変容量モー
タ20の流出ポート20bに、低圧配管18Lを流入ポ
ート20aに連通させて回転軸20cを後進走行時の回
転方向例えば左側面からみて反時計方向に回転駆動す
る。
【0026】なお、電磁方向切換弁19は可変容量モー
タ20に内蔵され、出力ポートA及びBが配管を介する
ことなく可変容量モータ20の流入・流出ポート20
a、20bに連結されている。また、電磁方向切換弁1
9のソレノイド19aへの通電は、ソレノイド19aが
図示しないがシフトレバーで後進を選択したときに、オ
ン状態となるシフト位置検出スイッチ19bを介して直
流電源19cに接続されることにより、前進走行時には
非通電状態に、後進走行時には通電状態に夫々制御され
る。
【0027】また、ピストンポンプ16の吸込口16b
及び吐出口16c間には、ピストンポンプ16の吐出圧
の上限を定めるトルク制限手段としてのリリーフ弁21
が介挿されている。また、ピストンポンプ16及び電磁
方向切換弁19間における高圧配管18H及び低圧配管
18L間を連通する連通配管22Aには、低圧配管18
L側から高圧配管18H側への流体流れを許容する逆止
弁23が介挿されていると共に、連通配管22Aと並列
に配設された連通配管22Bに逆止弁23と並列関係に
固定オリフィス24が接続されている。
【0028】一方、可変容量モータ20の回転軸20c
にはギヤ20dが取付けられ、このギヤ20dに後輪側
差動装置27のディファレンシャルギヤケース27aに
形成されたリングギヤ27bが噛合されている。この後
輪側差動装置27は、前述した前輪側差動装置3と略同
様の構成を有し、ディファレンシャルギヤケース27a
内に形成された一対のピニオンシャフト27cにピニオ
ン27dが取付けられ、これらピニオン27dに一対の
サイドギヤ27eが噛合し、これらサイドギヤ27eに
後車軸28が連結され、この後車軸28に後輪が連結さ
れている(図1では、右後輪1RRのみを示してい
る。)。
【0029】また、図2及び図3に示すものは、前述し
た可変容量モータ20の具体的構成を示すものであり、
この可変容量モータ20は、ポンプハウジング100内
に、ベアリング101に支持された回転軸20cが回転
自在に配設されているとともに、回転軸20cの外周に
円筒状のシリンダブロック102が同軸に固定されてい
る。また、シリンダブロック102には、周方向に所定
間隔をあけて回転軸20cと平行に複数のボア103が
形成されており、各ボア103にはピストン104が収
容されている。そして、シリンダブロック102の図2
の右端面に対向する位置には斜板105が揺動自在に配
設されている。
【0030】この斜板105は、円筒部105aと、円
筒部105aの図2の上端から突出する突出部105b
と、各ピストン104の端部と係合したシュー106を
周方向に摺動自在に係止するシューホルダ107とを備
えている。そして、前記シューホルダ107は、押圧ス
プリング108によってニードル109を介して斜板1
05側に押圧されている。また、図2の符号Pで示す位
置は、斜板105の揺動軸であり、この揺動軸Pは、回
転軸20cの軸線と直交する方向に所定量εだけオフセ
ットした位置に設けられており、この揺動軸Pを中心と
して所定の傾斜角度αまで斜板105が揺動する。ま
た、ポンプハウジング100内には、斜板105と対向
する位置にストッパ110が配設されており、斜板10
5がこのストッパ110に当接すると揺動が規制され、
斜板105の最大傾斜角度αmax が設定される。
【0031】また、シリンダブロック102の図2の左
端面は、ポンプハウジング100に固定されたバルブプ
レート111と摺接している。このバルブプレート11
1には、図3に示すように、流入ポート20a(後進時
には流出ポート)、流出ポート20b(後進時には流入
ポート)が形成されており、これら流入ポート20a及
び流出ポート20bは、ピストン104を収容している
各ボア103と連通孔112を介して連通している。
【0032】そして、前進走行時には、流入ポート20
aからボア103内に作動油が供給されてピストン10
4がボア103から押し出され、作動油圧に比例した軸
力が斜板105に伝達され、その反力によってシリンダ
ブロック102が回転し、回転軸20cに駆動トルクが
伝達されるようになっている。また、後進走行時には、
流出ポート20bからボア103内に作動油が供給され
てピストン104がボア103から押し出され、作動油
圧に比例した軸力が斜板105に伝達され、その反力に
よってシリンダブロック102が逆回転し、回転軸20
cに駆動トルクが伝達されるようになっている。
【0033】そして、ホンプハウジング100内に揺動
自在に配設された斜板105は、付勢手段120により
傾斜角度αが小さくなる方向に付勢されている。すなわ
ち、付勢手段120は、収容室120a内にコントロー
ルピストン120b及びコイルバネ120cを収容した
構造とし、コイルバネ120cが作用する付勢力によっ
てコントロールピストン120bが斜板105を押圧し
ている。
【0034】ところで、前述したピストンポンプ16
は、回転軸16aの回転方向によって吸入口と吐出口と
が入れ替わることがなく、その吐出流量は、図4の特性
曲線L 1 で示すように、車速が“0”から所定値Vaに
達するまでの間では、車速の増加に比例して増加し、所
定値Va以上では最大吐出流量Qmax で飽和するように
設定されている。
【0035】また、可変容量モータ20の吐出流量は、
斜板105の傾斜角度αが増大するに従って増加し、斜
板105がストッパ110に当接して最大傾斜角度α
max となった時点で最大吐出流量となるが、その流量特
性は、図4の特性曲線L2 で示すように、車速が“0”
から所定値V1 (V1 <Va)に達するまでの間では、
車速の増加に比例して増加し、所定値V1 以上では、ピ
ストンポンプ16が最大吐出流量Qmax で飽和している
ので、この最大吐出流量Qmax を維持する。
【0036】そのため、車速V1 以上では、ピストンポ
ンプ16のポンプ吐出流量は、斜板式可変容量モータ2
0のモータ流量を上回ることがなく、後輪に駆動トルク
を伝達することはできなくなる。ここで、“0”〜V1
の範囲の車速は、四輪駆動走行を必要とする低速走行領
域であり、V1 以上の車速は、二輪駆動走行を必要とす
る高速走行領域である。
【0037】次に、図5は、上記構成の四輪駆動車に搭
載されて駆動輪(前輪)のスリップ状態に応じてブレー
キ制御処理及びスロットル制御処理を行うトラクション
コントロール制御装置を示す概略構成図である。図中、
1FL,1FRは左右前輪、1RL,1RRは左右後輪
であり、前輪1FL,1FRには、エンジン10の回転
駆動力が変速機12及び前輪側作動装置13を介して伝
達される。そして、各前輪1FL、1FRには、それぞ
れ制動用シリンダ40FL、40FRが取付けられてい
る。
【0038】また、各前輪1FL,1FRには、これら
の車輪の回転速度に応じた周波数の正弦波でなる車輪速
信号を出力する車輪速センサ42FL,42FRが各々
取付けられ、後輪1RL,1RRにも、これらの回転速
度に応じた周波数の正弦波でなる車輪速信号を出力する
車輪速センサ42RL,42RRが取付けられている。
【0039】そして、ブレーキペダル44を踏み込む
と、その踏込み力が油圧ブースタHBによって倍増され
てマスタシリンダ46に伝達され、このマスタシリンダ
46で発生したマスタシリンダ圧が、アクチュエータ4
8により制御されて各制動用シリンダ40FL、40F
Rに供給されるようになっている。
【0040】また、ブレーキペダル44には、その踏み
込みに応動するストップランプスイッチ44aが取付け
られ、このストップランプスイッチ44aから、ブレー
キペダル44を開放しているときにはローレベルのスイ
ッチ信号、ブレーキペダル44を踏み込んでいるときに
はハイレベルのスイッチ信号がコントローラ52に出力
されるようになっている。
【0041】さらに、エンジン10の吸気管路(具体的
にはインテークマニホールド)10aには、アクセルペ
ダル50の踏込み量に応じて開度が調整されるメインス
ロットルバルブ10bと、コントローラ52によって制
御されるステップモータ10cに連結されてそのステッ
プ数に応じた回転角で開度が調整されるサブスロットル
バルブ10dとが配設されている。ここで、サブスロッ
トルバルブ20dの開度を、メインスロットルバルブ2
0bの開度以下にすることにより、エンジン出力を減少
させることができる。
【0042】ここで、前記アクチュエータ48は、図6
に示す構成となっている。すなわち、前記マスタシリン
ダ46と接続している油圧配管49aに、第1駆動力制
御用切換弁53Aが介挿され、油圧ブースタHBと接続
している油圧配管49bに、第2駆動力制御用切換弁5
3Bが介挿されているとともに、これら第1及び第2駆
動力制御用切換弁53A、53Bは、油圧配管49cに
並列に接続されている。そして、前述した制動用シリン
ダ40FL、40FRには、ソレノイドバルブ54F
L、54FRの供給ポート54sが接続し、これらソレ
ノイドバルブ54FL、54FRの排出ポート54r
は、絞り56FL及び56FRを介して油圧配管49d
に接続されている。なお、この油圧配管49dは、前述
したマスタシリンダ46と接続する油圧配管49aに接
続されている。そして、ソレノイドバルブ54FL、5
4FRの入力ポート54iは、前記油圧配管49cに接
続されている。また、油圧配管49cには、コントロー
ラ52により制御される電動モータ60により駆動する
アクチュエータポンプ62が介挿されている。さらに、
各ソレノイドバルブ54FL、54FRには、供給ポー
ト54sから入力ポート54iへのブレーキ流体の通過
を許容するバイパス用チェックバルブ55FL、55F
Rが接続されている。そして、アクチュエータポンプ6
2の吸込側と接続する油圧配管49c及び油圧配管49
dの接続部にはリザーバタンク64が配設されている。
このリザーバタンク64は、コイルスプリング64aに
よって付勢されたピストン64bを有し、マスタシリン
ダ圧が低下したときに、リザーバタンク64内に残留す
るブレーキ流体をコイルスプリング64aの弾性によっ
て押し出し、非制動時にブレーキ流体が残留することが
ないように構成されている。
【0043】そして、前述した第1駆動力制御用切換弁
53Aは、そのソレノイドが非通電状態であるときに油
圧配管49aを連通するノーマル位置となり、ソレノイ
ドを通電状態とすることにより、マスタシリンダ46か
らの作動油の流入を阻止する逆止弁を介挿したオフセッ
ト位置に切換えられる。
【0044】また、第2駆動力制御用切換弁53Bは、
逆にソレノイドが非通電状態であるときに油圧ブースタ
HBからの作動油の流入を遮断するノーマル位置とな
り、ソレノイドを通電状態とすることにより、油圧ブー
スタHBからの所定圧の作動油をソレノイドバルブ54
FL、54FRに供給するオフセット位置に切換えられ
る。
【0045】また、ソレノイドバルブ54FL及び54
FRは、ソレノイドSLへの励磁電流が非通電状態では
排出ポート54rを遮断する増圧位置となり、ソレノイ
ドSLに通電される励磁電流が中電流値であるときに、
入力ポート54i、供給ポート54s及び排出ポート5
4rを全て遮断する保持位置となり、ソレノイドSLに
通電される励磁電流が高電流値であるときに、入力ポー
ト54iを遮断し、且つ供給ポート54s及び排出ポー
ト54rを連通する減圧位置となる。
【0046】そして、前述した車輪速センサ42FL〜
42RL及びストップランプスイッチ44aの各検出信
号はコントローラ52に入力される。コントローラ52
は、図7に示すように、車輪速センサ42FL〜42R
Rの交流電圧信号を増幅し、且つ波形整形して矩形波に
変換する波形整形回路52aと、波形整形回路52aか
ら出力された矩形波信号、ストップランプスイッチ44
aのスイッチ信号を入力する入力インタフェース回路5
2b1 と、車輪速・推定車体速度を演算し、前後輪の回
転速度差に応じて駆動力制御処理を実行する演算処理装
置52b2 と、処理手順及び演算結果等を記憶する記憶
装置52b3 と、処理結果に応じて制御信号を出力する
出力インタフェース回路52b4 とを有するマイクロコ
ンピュータ52bとを備えている。
【0047】ここで、記憶装置52b3 には、演算処理
装置52b2 の演算処理実行に必要な制御データが予め
記憶されている。制御データの一つとして、図8に示す
特性線図が記憶されている。この特性線図は、後輪1R
L、1RR側に伝達される駆動トルクTと前後輪の間の
回転数差(回転速度差)の関係を示すものであり、前記
駆動トルクは、前後輪の間に回転速度差が生じて初めて
発生し、その回転速度差の増大とともに急増し、前述し
たピストンポンプ16の吐出圧の上限を定めるリリーフ
弁21の圧力制限によって最大駆動トルクTMAX が規制
されている。そして、図8の特性線図では、前後輪の回
転速度差が所定値に達したときに、後述する駆動力制御
処理を開始する回転速度差、即ち、制御開始設定値が記
憶されている。すなわち、図8の符号ΔNは、後輪1R
L、1RRに最大駆動トルクTMA X を伝達することが可
能な基準の回転速度差を示しているが、この基準の回転
速度差ΔNより大きな値として第1の制御開始設定値Δ
H (ΔNH >ΔN)が記憶されているとともに、基準
の回転速度差ΔNより小さくほとんど後輪への駆動トル
クを発生しない前後輪の回転速度差として第2の制御開
始設定値ΔNL (ΔNL <ΔN)が記憶されている。ま
た、他の制御データとして、図9に示すブレーキ圧制御
に使用するマップデータが記憶されている。
【0048】また、図7に戻って、コントローラ52
は、出力インタフェース回路52b4からモータ駆動信
号SM が入力されてアクチュエータポンプ62の電動モ
ータ60を駆動するモータ駆動回路52c1 と、出力イ
ンタフェース回路52b4 からスロットル開度制御信号
θが入力され、このスロットル開度制御信号θに応じて
サブスロットルバルブ10dのステップモータ10cを
駆動するモータ駆動回路52c2 と、同じく出力インタ
フェース回路52b4 から減圧信号DSFL、DS FR及び
保持信号HSFL、HSFRが入力されるソレノイド駆動回
路52c3 、52c4 と、出力インタフェース回路52
4 から駆動力制御信号ST が入力されるソレノイド駆
動回路52c5 、52c6 とを備えている。
【0049】ソレノイド駆動回路52c3 、52c4
夫々は、減圧信号DSi 及び保持信号HSi (i=F
L、FR)が共に低レベルであるときに各ソレノイドバ
ルブ54FL、54FRに対する通電を遮断し、保持信
号HSi のみが高レベルであるときには中電流値の励磁
電流をソレノイドバルブ54iのソレノイドSLに通電
し、減圧信号DSi のみが高レベルであるときには高電
流値の励磁電流をソレノイドバルブ54iのソレノイド
SLに通電する。
【0050】ソレノイド駆動回路52c5 、52c
6 は、入力される駆動力制御信号ST が高レベルである
ときには第1及び第2駆動力制御用切換弁53A及び5
3BのソレノイドSLに通電してノーマル位置からオフ
セット位置に切換え、駆動力制御信号ST が低レベルで
あるときは第1及び第2駆動力制御用切換弁53A及び
53Bへの通電を遮断してノーマル位置に保持する。
【0051】次に、マイクロコンピュータ52bの演算
処理装置52b2 で実行する制御処理を図10及び図1
1のフローチャートを伴って説明する。図10の制御処
理は、所定時間(例えば5msec)毎のタイマ割込処
理として実行され、先ずステップS1で、各車輪速セン
サ42FL〜42RRの車輪速検出値VFL〜VRRを読込
み、これらとタイヤ径とから車輪の周速度即ち車輪速V
FL〜VwRRを算出する。
【0052】次いで、ステップS2に移行して、、下記
(1)式の演算を行って前輪平均速度MVWFを算出して
からステップS3に移行する。 MVWF=(VwFL+VwFR)/2 …………(1) ステップS3では、下記(2)式の演算を行って後輪平
均速度MVWRを算出してからステップS4に移行する。
【0053】 MVWR=(VwRL+VwRR)/2 …………(2) ステップS4では、ステップS3で算出した後輪平均速
度MVWRを推定車体速度VC とし、この推定車体速度V
C を記憶装置52b3 の推定車体速度記憶領域に更新記
憶してステップS5に移行する。
【0054】ステップS5では、下記(3)式の演算を
行って前後輪速度差ΔMVを算出してからステップS6
に移行する。 ΔMV=MVWF−MVWR …………(3) ステップS6では、推定車体速度VC と、予め設定した
車両の低速領域の最大値である基準車速V1 (図4で示
した四輪駆動走行及び二輪駆動走行の境の速度)との比
較判定を行う。そして、この比較判定により、推定車体
速度Vcが基準車速V1 を下回るときには(Vc<
1 )、ステップS7に移行し、他方、推定車体速度V
cが基準車速V1 以上であるときには(Vc≧V1 )、
ステップS8に移行する。
【0055】そして、前記ステップS7では、前後輪速
度差ΔMVと第1の制御開始設定値ΔNH との比較判定
を行い、前後輪速度差ΔMVが第1の制御開始設定値Δ
H以上であるときには(ΔMV≧ΔNH )、ステップ
S9に移行し、他方、前後輪速度差ΔMVが第1の制御
開始設定値ΔNH を下回るときには(ΔMV<Δ
H)、タイマ割込処理を終了して所定のメインプログ
ラムに復帰する。
【0056】また、ステップS8では、前後輪速度差Δ
MVと第2の制御開始設定値ΔNLとの比較判定を行
い、前後輪速度差ΔMVが第2の制御開始設定値ΔNL
以上であるときには(ΔMV≧ΔNL )、ステップS9
に移行し、他方、前後輪速度差ΔMVが第2の制御開始
設定値ΔNL を下回るときには(ΔMV<ΔNL )、タ
イマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰
する。
【0057】そして、前記ステップS9では、駆動輪1
RL,1RRのスリップ状態に応じてブレーキ制御処理
及びスロットル制御処理を行う駆動力制御処理を実行し
てからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラ
ムに復帰する。
【0058】前述したステップS9の駆動力制御処理
は、図11に示すように、先ず、ステップS10で車輪
速Vwi (i=FL,FR,RL,RR)に基づいて下
記(4)及び(5)式の演算を行って駆動輪としての前
輪1FL,1FRのブレーキ制御用スリップ量SBFL
SBFRを算出する。
【0059】 SBFL=VwFL−MVWR=VwFL−(VwRL+VwRR)/2 …………(4) SBFR=VwFR−MVWR=VwFR−(VwRL+VwRR)/2 …………(5) 次いで、ステップS11に移行して、スリップ量S
FL,SBFRの何れかがブレーキ制御開始閾値KH 以上
であるか否かを判定し、スリップ量SBFL,SBFRの何
れかが閾値KH 以上であるときには、ステップS12に
移行して、高レベルの駆動力制御信号ST をソレノイド
駆動回路52c5 、52c6 に出力し、次いでステップ
S13に移行して、ブレーキ制御を維持する制御変数N
B を“0”にクリアしてからステップS14に移行す
る。
【0060】このステップS14では、車輪速Vwi
基づいて下記(6)及び(7)式の演算を行って駆動輪
となる前輪1FL,1FRの現在のスリップ率SL (n),
R(n) を算出すると共に、記憶装置52b3 の現在値
記憶領域に格納されている前回のスリップ率SL (n-1),
R (n-1) を前回値記憶領域に格納し、且つ算出した現
在値SL (n),SR (n) を現在値記憶領域に格納する。
【0061】 SL (n) =(VwFL−VwRL)/VwRL …………(6) SR (n) =(VwFR−VwRR)/VwRR …………(7) 次いで、ステップS15に移行して、現在値記憶領域及
び前回値記憶領域に記憶されているスリップ率の現在値
L (n),SR (n) と前回値SL (n-1),SR (n-1) とをも
とに下記(8)及び(9)式の演算を行ってスリップ率
変化量αL ,α R を算出する。
【0062】 αL =SL (n) −SL (n-1) …………(8) αR =SR (n) −SR (n-1) …………(9) 次いで、ステップS16に移行して、スリップ率の現在
値SL (n),SR (n) とスリップ率変化量αL,αR とをも
とに、図9のブレーキ圧制御マップを参照してアクチュ
エータ48の各ソレノイドバルブ54FL,54FRに
対する制御モードを設定し、次いでステップS17に移
行して、設定された制御モードに対応した減圧信号DS
FL,DSFR及び保持信号HSFL,HSFRをソレノイド駆
動回路52c3 ,52c4 に出力してからステップS1
8に移行する。
【0063】一方、前記ステップS11の判定結果が、
SBj <KH であるときには、ステップS18に移行し
て、制御変数NB が予め設定した設定値NBS以上となっ
たか否かを判定し、NB <NBSであるときにはステップ
S19に移行して、変数NBをインクリメントしてから
ステップS20に移行して緩減圧モードを設定してから
ステップS22に移行し、NB ≧NBSであるときにはス
テップS21に移行して低レベルの駆動力制御信号ST
をソレノイド駆動回路52c5 、52c6 に出力してか
らステップS22に移行する。
【0064】ステップS22では、各車輪速VwFL〜V
RRに基づいて下記(10)式の演算を行ってスロット
ル制御用スリップ率SSを算出すると共に、記憶装置5
2b 3 に記憶されたスロットル制御用スリップ率の現在
値記憶領域に格納されているスリップ率の前回値SS(n
-1) を前回値記憶領域に格納し、且つ算出した現在値S
S(n) を現在値記憶領域に格納する。
【0065】 SS(n) ={(VwFL+VwFR)/2}−{(VwRL+VwRR)/2}…(10) 次いで、ステップS23に移行して、現在値記憶領域及
び前回値記憶領域に格納されているスロットル制御用ス
リップ率の現在値SS(n) 及び前回値SS(n-1) をもと
に下記(11)式の演算を行ってスリップ率変化量βを
算出する。
【0066】 β=SS(n) −SS(n-1) …………(11) 次いで、ステップS24に移行して、スリップ率の現在
値SS(n) が予め設定した前述したブレーキ制御開始閾
値KH より小さいスロットル制御開始閾値KL以上であ
るか否かを判定し、SS(n) <KL であるときには、ス
テップS25に移行して、スロットル開度θをステップ
状に増加させるための待機時間を表す変数NS が“0”
であるか否かを判定し、NS =0であるときには、ステ
ップS26に移行して変数NS をインクリメントしてか
らステップS27に移行する。
【0067】このステップS27では、スロットル開度
θが全開状態を表す設定値θMAX に達したか否かを判定
し、θ<θMAX であるときにはステップS28に移行し
て、スロットル開度θに所定値ΔθU を加算した値を新
たなスロットル開度θに設定して、これをモータ駆動回
路52c2 に出力してから処理を終了し、θ=θMAX
あるときにはステップS29に移行してスロットル制御
開始時に“1”にセットされる制御フラグFSを“0”
にリセットし、次いでステップS30に移行して変数N
S を“0”にクリアしてから処理を終了する。
【0068】また、ステップS25の判定結果が、N≠
0であるときには、ステップS31に移行して、変数N
S をインクリメントし、次いでステップS32に移行し
て、変数NS が予め設定した待機時間に対応する設定値
SSに達したか否かを判定し、NS =NSSであるときに
は前記ステップS30に移行し、NS <NSSであるとき
にはそのまま処理を終了する。
【0069】一方、前記ステップS24の判定結果がス
リップ率SS(n) が閾値KL 以上であるときには、ステ
ップS33に移行して、制御フラグFSが“1”にセッ
トされているか否かを判定し、これが“0”にリセット
されているときには、スロットル制御開始時であると判
断してステップS34に移行し、スロットル開度θとし
て全閉状態に近い最小設定値θMIN に設定して、これを
モータ駆動回路52c 2 に出力し、次いでステップS3
5に移行して、制御フラグFSを“1”にセットしてか
ら処理を終了する。
【0070】また、前記ステップS33の判定結果が、
制御フラグFSが“1”にセットされているものである
ときには、2回目以降の処理であると判断してステップ
S36に移行し、スリップ率変化量βが正であるか否か
を判定する。この判定は、スリップ率SS(n) が増加傾
向にあるか否かを判定するものであり、β≦0であると
きにはスリップ率が変化しないか減少しているものと判
断してそのまま処理を終了することにより、スロットル
開度θが前回値に保持され、β>0であるときには、ス
リップ率が増加しているものと判断して、ステップS3
7に移行して、現在のスロットル開度θから所定値Δθ
D を減算した値を新たなスロットル開度θとして設定
し、これをモータ駆動回路52c2 に出力してから処理
を終了する。
【0071】ここで、図5の車輪速センサ42FL,4
2、42RL,42RR及び図10のステップS1が本
発明の車輪速検出手段に対応し、図10のステップS4
が、本発明の車体速検出手段に対応し、図10のステッ
プS2、ステップS3及びステップS5が本発明の回転
速度差検出手段に対応し、図10のステップS9及び図
11が本発明の駆動力制御手段に対応し、図10のステ
ップS6、ステップS7、ステップS8が本発明の制御
開始設定手段に対応し、図10のステップS7で示す第
1の制御開始設定値ΔNH が本発明の第1開始基準値に
対応し、図10のステップS8で示す第2の制御開始設
定値ΔNL が本発明の第2開始基準値に対応する。
【0072】次に、駆動力制御処理の動作について、図
12のタイムチャートを参照して説明する。駆動輪であ
る前輪1FL、FRの車輪速Vwj(j=FL、FR)
が後輪平均車輪速MVWRより早くなってスリップ状態と
なり、図12(a)の時点t1 でスロットル制御用スリ
ップ量SSがスロットル制御開始閾値KL 以上となる
と、図11の処理のステップS24からステップS35
に移行して最小設定値θMIN が設定され、これがモータ
駆動回路52c2 に出力される。このため、ステップモ
ータ10が回転駆動し、サブスロットルバルブ10dの
スロットル開度θが図12(b)に示すように急激に減
少し、これによりエンジン出力が低下する。
【0073】その後、図12の時点t2 でブレーキ制御
用スリップ量SBjが閾値KH 以上となると、ステップ
S11からステップS12に移行して、高レベルの駆動
力制御信号ST をソレノイド駆動回路52c5 、52c
6 に出力し、これらソレノイド駆動回路52c5 、52
6 からアクチュエータ48の駆動力制御用切換弁53
A,53BのソレノイドSLに通電されて、これら切換
弁53A,53Bがオフセット位置に切換えられる。
【0074】このため、アクチュエータ48のソレノイ
ドバルブ54jがマスタシリンダ46に代えて所定圧力
に保持された油圧ブースタHBに連通される状態とな
る。そして、ステップS13において制御変数NB
“0”にクリアされ、ステップS14においてブレーキ
制御用スリップ量Sj を算出すると共に、ステップS1
5においてスリップ量変化量αj を算出する。
【0075】そして、ステップS16でスリップ率Sj
とスリップ率変化量αj とをもとに図9の制御マップを
参照することにより、ステップS17において急増圧モ
ードが設定され、減圧信号DSj 及び保持信号HSj
共に論理値“0”に設定される。
【0076】このため、ソレノイドバルブ54jが増圧
位置に維持されて、油圧ブースタHBの高ブレーキ液圧
が制動用シリンダ40jに供給されることにより、ホイ
ールシリンダ圧が急増して、駆動輪となる前輪1FL、
1FRに大きな制動力が作用される。
【0077】このように、エンジン出力が低下すると共
に、前輪1FL,1FRに対する制動力が作用されるこ
とにより、車輪速Vwj の増加傾向が抑制されて、時点
3でスリップ率変化量αj が零から負に変わると、保
持モードが設定され、これによって保持信号HSj が論
理値“1”に反転されることにより、ソレノイドバルブ
54jが保持位置に切換わって、制動用シリンダ40j
のブレーキ液圧が図12(c)に示すように保持され
る。
【0078】その後、時点t4 でブレーキ制御用スリッ
プ量SBj が閾値KH より低下する車輪速Vwj となる
と、図11の処理においてステップS11からステップ
S18,S19を経てステップS20に移行して、緩減
圧モードが設定されて、減圧信号DSj 及び保持信号H
j が所定のデューティ比で互いに逆関係に論理値
“1”及び論理値“0”を繰り返すことにより、ソレノ
イドバルブ54jが減圧位置と保持位置とに所定間隔で
切換えられて制動用シリンダ40jのブレーキ液圧が図
12(c)に示すようにステップ状に低下する。
【0079】次いで、時点t5 でスロットル制御用スリ
ップ量SSが閾値KL 未満となると、図11の処理にお
いて、ステップS24からステップS25に移行し、変
数N S が“0”にクリアされているので、ステップS2
6に移行して変数NS がインクリメトされ、スロットル
角θが最小値θMIN であるので、ステップS27からス
テップS28に移行して、現在のスロットル角θに所定
値ΔθU を加算した値を新たなスロットル角θとして設
定する共に、これをモータ駆動回路52c2 に出力する
ことにより、スロットル角θが図12(b)で破線図示
のようにステップ状に増加される。
【0080】その後、スロットル制御用スリップ量SS
が閾値KL 未満の状態を継続し、このとき、変数NS
“0”ではない正の値となるので、ステップS25から
ステップS31に移行して、順次変数NS をインクリメ
ントするが、スロットル開度θは変更されず、これが繰
り返されて変数NS が所定数NSSに達するとステップS
32からステップS30に移行して、変数NS が“0”
にクリアされる。
【0081】このため、変数NS が“0”にリセットさ
れた後に時点t6 でステップS24、S25、S26、
S27を経てステップS28に移行することにより、ス
ロットル開度θが再度ΔθU 分ステップ状に増加され、
エンジン出力が増加される。
【0082】このように、スロットル制御用スリップ量
SSが閾値KL 未満の状態を継続している間スロットル
開度θがステップ状に増加され、この間にブレーキ制御
では、緩減圧モードが継続されているので、時点t7
制動用シリンダ6jのブレーキ流体圧が零となると共
に、制御変数NB が所定値NBS に達したときにステッ
プS22に移行して低レベルの駆動力制御信号ST が駆
動力制御用トランジスタ42に出力されることにより、
アクチュエータ48の駆動力制御用切換弁53A,53
Bがノーマル位置に切換えられ、ソレノイドバルブ54
jは、油圧ブースタHBに代えてマスタシリンダ46に
連通される。
【0083】その後、時点t8 でスロットル制御用スリ
ップ量SSが閾値KL 以上となると、ステップS24か
らステップS33に移行し、制御フラグFSが“1”に
セットされているので、ステップS36に移行し、スリ
ップ量変化量βが正であるので、ステップS37に移行
して、現在のスロット開度θから所定値ΔθD を減算し
た値を新たなスロット開度θとして設定する共に、この
スロット開度θをモータ駆動回路52c2 に出力し、こ
れによってスロットル開度θが図12(b)に示すよう
に減少し、エンジン出力が低下される。
【0084】その後、時点t9 でスリップ量変化量βが
零となって減少傾向に変化すると、ステップS36から
そのまま処理を終了することにより、スロットル開度θ
が保持状態となり、時点t10でスロットル制御用スリッ
プ量SSが閾値KL 未満となると、スロットル開度θが
ステップ状態に増加されてエンジン出力が徐々に増加さ
れる。
【0085】その後、スロットル制御用スリップ量SS
が閾値KL 未満の状態を継続して、スロットル開度θが
最大値θMAX に達すると、ステップS27からステップ
S29に移行して、制御フラグFSが“0”にリセット
され、次いでステップS30で変数Nも“0”にクリア
されて、駆動力制御が終了する。
【0086】したがって、駆動力制御処理は、スロット
ル開度θの調整によりエンジン出力を増減させてブレー
キ液圧を増減させる制御を行うことにより、駆動輪であ
る前輪1FL、FRの空転を減少させることが可能とな
る。
【0087】次に、本実施形態の四輪駆動車の全体的な
動作について、図1、図10のフローチャート及び図1
3に示す車速及び前後輪の回転速度差の変化を参照しな
がら説明する。
【0088】今、車両がイグニッションスイッチをオフ
状態として停車している状態からブレーキペダル44を
踏込んだ状態でイグニッションスイッチをオン状態とす
ると、これによってマイクロコンピュータ52bに電源
が投入され、初期状態で各種フラグが“0”にリセット
される。
【0089】そして、エンジン10がアイドリング状態
にある制動状態から前進走行を開始すると、ステップS
1において車輪速センサ42FL、42FRが駆動輪で
ある前輪1FL、1FRの車輪速VwFL、VwFRを検出
し、車輪速センサ42FL、42FRが従動輪である後
輪1RL、1RRの車輪速VwRL、VwRRを検出する。
次いで、ステップS2及びステップS3において前輪平
均速度MVWF及び後輪平均速度MVWRを算出し、ステッ
プS4において後輪平均速度MVWRから推定車体速度V
c を算出し、ステップS5において前後輪速度差ΔM
Vを算出する。
【0090】そして、ステップS6において、車両が四
輪駆動走行を必要とする速度で走行しているか(基準車
速V1 を下回って走行しているか)、それとも二輪駆動
走行で充分な速度で走行しているのか(基準車速V1
上で走行しているか)、推定車体速度VwH と基準車速
1 とを比較する。
【0091】今、車両が乾燥路面等の高摩擦係数路を前
進走行し、駆動輪である前輪1FL、1FRにスリップ
が発生していないものとすると、シフトレバーが前進走
行側に切換えたことにより後進走行側のシフト位置検出
スイッチ19bはオフ状態を維持するため、前後進切換
用電磁方向切換弁19のソレノイド19aは非通電状態
を維持して、切換位置が図1に示すノーマル位置を継続
する。この状態でアクセルペダル50を踏込むことによ
り、エンジン10の回転力が変速機12を介して前輪側
差動装置13に伝達され、この前輪側作動装置13で前
輪1FL、1FRを前進方向に回転駆動することにより
前進走行を開始する。
【0092】このとき、ピストンポンプ16の回転軸1
6aが回転駆動することにより、このピストンポンプ1
6から回転速度に応じた吐出流量の作動油が吐出され
る。この吐出された作動油は、高圧配管18H、前後進
切換用電磁方向切換弁19を介して可変容量モータ20
の流入ポート20aに吸入され、流出ポート20bから
吐出される。
【0093】そして、車両が低速領域(基準速度V1
下回る車速)で走行する場合には、ピストンポンプ16
と可変容量モータ20の吐出流量は、図4に示したよう
に、可変容量モータ20の最大斜板傾斜角時の吐出流量
がピストンポンプ16と比較して大きくなるように設定
されているので、通常走行により後輪1RR、1RLと
前輪1FR、1FLとが同一回転速度で回転駆動する状
態では、後輪1Rへの駆動トルクはほとんど伝達されな
い。
【0094】その際、図10の制御処理では、車両が基
準速度V1 を下回る速度で走行しているのでステップS
6からステップS7に移行し、駆動輪である前輪1F
L、1FRにスリップが発生していないのでステップS
7からステップS8に移行した後にプログラムの実行を
中断し、ステップS9の駆動力制御処理には移行しな
い。 また、車両が、基準車速V1 以上の速度で高摩擦
係数路を走行し、前輪1FL、1FRにスリップが生じ
ていない場合には、ステップS6からステップS8に移
行した後にプログラムの実行を中断し、ステップS9の
駆動力制御処理には移行しない。
【0095】次に、車両が凍結路、降雪路等の低摩擦係
数路を急発進し、その際、前輪1FL、1FRにスリッ
プが発生したものとすると、前輪1FL、1FR及び後
輪1RL、1RRとの間に前輪1FL、1FRが高回転
となる回転数差が生じる。これによって、ピストンポン
プ16の吐出流量が可変容量モータ20の吐出流量を上
回ることになるので、可変容量モータ20の抵抗が負荷
となり最大駆動トルクTMAX を発生し、この駆動トルク
を後輪側差動装置27を介して後輪1RL、1RRに伝
達するので、車両は四輪駆動状態で走行する。
【0096】その際、図10の制御処理では、車両の発
進直後(車速が基準速度V1 以下)においてステップS
6からステップS7に移行する。そして、前輪1FL、
1FRが高回転でスリップ状態となっていることから、
図13の車速“0”近傍のように、前後輪速度差ΔMV
が第1の制御開始設定値ΔNH を上回るので、ステップ
S7からステップS9の駆動力制御処理に移行する。そ
して、駆動力制御処理では、前述したように、スロット
ル開度θの調整によりエンジン出力を増減させてブレー
キ液圧を増減させる制御を行うことにより、駆動輪であ
る前輪1FL、FRの空転を減少させていく。
【0097】これにより、車両の発進直後において、前
後輪速度差ΔMVが最大駆動トルクTMAX を発生する回
転速度差(図8に示した回転速度差ΔN)より大きくな
っても、後輪1RL、1RRへの駆動トルクは増大せ
ず、本実施形態では、ステップS9における駆動力制御
処理によって最大駆動トルクTMAX を発生するために必
要な回転以上の前輪1FL、FRの空転を減少している
ので、運転者に違和感を与えずに四輪駆動状態に移行す
ることができる。
【0098】そして、アクセルペダル50を踏み込んで
車速を増大していくと、前輪1FL、1FRのスリップ
状態が減少することによって、図13に示すように前後
輪速度差ΔMVが小さくなっていく。その際、図10の
制御処理では、車速が基準速度V1 に達した時点でステ
ップS6からステップS8に移行する。そして、この車
速近傍では、前後輪速度差ΔMVが第2の制御開始設定
値ΔNL を上回っているので、ステップS8からステッ
プS9の駆動力制御処理に移行する。そして、駆動力制
御処理では、前述した動作と同様に、スロットル開度θ
の調整によりエンジン出力を増減させてブレーキ液圧を
増減させる制御を行うことにより、前輪1FL、FRの
空転を減少させていく。
【0099】ここで、車速が基準速度V1 を越えると、
ピストンポンプ16の吐出流量は可変容量ポンプ20の
モータ容量を上回ることがなく、後輪1RL、1RRへ
の駆動トルクの伝達が発生しないので、車両は二輪駆動
状態に移行するが、車速が基準速度V1 を下回っている
ときの四輪駆動状態から前述した二輪駆動状態に移行す
るときまで、ステップS9の駆動力制御処理が連続的に
実行され、後輪1RL、1RRへの駆動トルクが急激に
減少するのに対応して前輪1FL、1FRの空転を効果
的に防止することができるので、運転者に違和感を与え
ることがない。
【0100】さらに、車両が車速V1 以上で走行してい
る際に、低摩擦係数路を通過することによって前輪1F
L、1FRが空転状態となると、図10の制御処理で
は、ステップS8において前後輪速度差ΔMVが第2の
制御開始設定値ΔNL を上回っているので、ステップS
8からステップS9の駆動力制御処理に移行する。
【0101】この駆動力制御処理によってスロットル開
度θの調整によりエンジン出力を増減させてブレーキ液
圧を増減させる制御を行うことにより、駆動輪である前
輪1FL、FRの空転を減少させてホイールスピンを防
止することができるので、車両の発進性、加速性の向上
及び尻振り防止による車両安定性の向上を図ったトラク
ションコントロール制御を行うことができる。
【0102】次に、車両を後進させる場合には、シフト
レバーを後進位置に切換えることによりシフト位置検出
スイッチ19bがオン状態となり、電磁方向切換弁19
のソレノイド19aが通電状態となり、切換位置がノー
マル位置からオフセット位置に切換わる。これによっ
て、高圧配管18H内部の作動油を可変容量モータ20
の流出ポート20bに供給し、流入ポート20aから吐
出される作動油を低圧配管18L側に戻すことにより、
可変容量モータ20の回転軸20cを前進走行時とは逆
転させて、後輪1RL、1RRを逆回転させる。このた
め、後進時においても前進時と全く同様の作用をする。
【0103】次に、本発明の第2の実施形態について図
14から図16を参照して説明する。なお、図1から図
13に示した第1の実施形態と同様の構成には、同一符
号を付してその説明を省略する。
【0104】図14は、本実施形態の記憶装置52b3
に記憶されている演算処理装置52b2 の演算処理実行
に必要な制御データである。この制御データは、後輪1
RL、1RR側に伝達される駆動トルクTと前後輪の間
の回転数差(回転速度差)の関係を示すものであるが、
ピストンポンプ16と可変容量モータ20の吐出流量特
性の固有域における流量が車速が高いほどその流量差が
大きくなることに起因して、駆動トルクTは、低車速時
ほど小さな前後輪の回転速度差で発生しやすく、車速が
増大するにつれて、大きな前後輪の回転速度差が発生し
ないと駆動トルクTが発生しにくい。なお、上記車速の
範囲は、基準車速V1 以下の速度である。
【0105】そこで、本実施形態では、車速の変化に応
じた複数の駆動トルク線図を設定し、それら各駆動トル
ク線図の最大駆動トルクTMAX を発生する回転速度差よ
り大きな値に設定した複数の第1の制御開始設定値ΔN
H1、ΔNH2、ΔNH3を、車速に対応して記憶している。
すなわち、低車速に対応して小さな第1の制御開始設定
値ΔNH1を記憶し、所定値だけ増大する車速に対応し
て、前述した値ΔNH1より大きな第1の制御開始設定値
ΔNH2、ΔNH3が順に記憶されている。
【0106】また、図15は、マイクロコンピュータ5
2bの演算処理装置52b2 が、図14の制御データを
使用して実行する制御処理を示すものである。なお、こ
の制御処理において、図10に示したステップ番号と同
一部分には、同一ステップ番号を付してその説明を省略
する。なお、この制御処理も、所定時間(例えば5ms
ec)毎のタイマ割込処理として実行されている。
【0107】この図15の制御処理は、ステップS6に
おいて推定車体速度VC と予め設定した車両の低速領域
の最大値である基準車速V1 との比較判定を行った結
果、推定車体速度Vcが基準車速V1 を下回るときには
(Vc<V1 )、ステップS40に移行し、他方、推定
車体速度Vcが基準車速V1 以上であるときには(Vc
≧V1 )、ステップS8に移行する。
【0108】そして、前記ステップS40では、図14
の制御データを参照して推定車体速度Vcに対応した第
1の制御開始設定値ΔNH(n)(n=1、2、3)を算出
し、ステップS41に移行する。
【0109】ステップS41では、前後輪速度差ΔMV
と第1の制御開始設定値ΔNH(n)との比較判定を行い、
前後輪速度差ΔMVが第1の制御開始設定値ΔNH(n)
上であるときには(ΔMV≧ΔNH(n))、ステップS9
に移行し、他方、前後輪速度差ΔMVが第1の制御開始
設定値ΔNH(n)を下回るときには(ΔMV<Δ
H(n))、タイマ割込処理を終了して所定のメインプロ
グラムに復帰する。
【0110】そして、ステップS8では、前後輪速度差
ΔMVと第2の制御開始設定値ΔN L との比較判定を行
い、前後輪速度差ΔMVが第2の制御開始設定値ΔNL
以上であるときには(ΔMV≧ΔNL )、ステップS9
に移行し、他方、前後輪速度差ΔMVが第2の制御開始
設定値ΔNL を下回るときには(ΔMV<ΔNL )、タ
イマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰
する。
【0111】そして、前記ステップS9では、図11の
制御処理により駆動輪1RL,1RRのスリップ状態に
応じてブレーキ制御処理及びスロットル制御処理を行う
駆動力制御処理を実行してからタイマ割込処理を終了し
て所定のメインプログラムに復帰する。
【0112】ここで、図15のステップS6、ステップ
S40、ステップS41及びステップS8が本発明の制
御開始設定手段に対応し、図15のステップS41で示
す第1の制御開始設定値ΔNH(n)が本発明の第1開始基
準値に対応する。
【0113】本実施形態において車両が凍結路、降雪路
等の低摩擦係数路を急発進し、その際、前輪1FL、1
FRにスリップが発生すると、ピストンポンプ16の吐
出流量が可変容量モータ20の吐出流量を上回り、可変
容量モータ20の抵抗が負荷となり最大駆動トルクT
MAX を発生し、この駆動トルクを後輪側差動装置27を
介して後輪1RL、1RRに伝達するので、車両は四輪
駆動状態で走行する。
【0114】その際、図15の制御処理では、車両の発
進直後(車速が略“0”に近い速度)においてステップ
S6からステップS40に移行する。そして、図14の
制御データを参照して例えば略“0”に近い車速に対応
した第1の制御開始設定値ΔNH1を算出し、ステップS
41において前後輪速度差ΔMVと第1の制御開始設定
値ΔNH1との比較判定を行う。そして、図16の車速
“0”近傍のように、前後輪速度差ΔMVが第1の制御
開始設定値ΔNH1を上回るので、ステップS41からス
テップS9の駆動力制御処理に移行する。そして、駆動
力制御処理では、前述したように、スロットル開度θの
調整によりエンジン出力を増減させてブレーキ液圧を増
減させる制御を行うことにより、駆動輪である前輪1F
L、FRの空転を減少させていく。
【0115】そして、アクセルペダル50の踏み込みに
よって車速(基準車速V1 以下)が増大すると、ステッ
プS40において図14の制御データの参照により増大
した車速に対応する、例えば第1の制御開始設定値ΔN
H2を算出し、この第1の制御開始設定値ΔNH2を比較対
象としてステップS41からステップS9に移行して駆
動力制御処理を行う。
【0116】このように、本実施形態では、車速の増大
に応じて第1の制御開始設定値ΔN H(n)も小さい値から
大きい値に適宜変更して制御を行っているので、車速の
変化により最大駆動トルクTMAX を発生する前後輪の回
転速度差が変化しても、最大駆動トルクTMAX を発生す
るために必要な回転以上の前輪1FL、FRの空転のみ
を駆動力制御処理によって減少することができる。言い
換えると、四輪駆動状態となる最大駆動トルクTMAX
発生する前に駆動力制御処理が実行してしまうという不
都合を解消することが可能となり、四輪駆動車の性能を
充分に発揮しながら車両安定性の向上を図るトラクショ
ンコントロール制御を確実に行うことができる。
【0117】そして、本実施形態は、第1の実施形態と
同様に、車速が基準速度V1 を下回っているときの四輪
駆動状態から前述した二輪駆動状態に移行するときま
で、駆動力制御処理が連続的に実行されているので、後
輪1RL、1RRへの駆動トルクが急激に減少するのに
対応して前輪1FL、1FRの空転を効果的に防止する
ことが可能となり、運転者に違和感を与えることがな
い。
【0118】また、車両が車速V1 以上で走行している
際に、低摩擦係数路を通過することによって前輪1F
L、1FRが空転状態となっても、駆動力制御処理によ
ってスロットル開度θの調整によりエンジン出力を増減
させてブレーキ液圧を増減させる制御を行うことによ
り、駆動輪である前輪1FL、FRの空転を減少させて
ホイールスピンを防止することができるので、車両の発
進性、加速性の向上及び尻振り防止による車両安定性の
向上を図ったトラクションコントロール制御を行うこと
ができる。
【0119】次に、本発明の第3の実施形態について図
17及び図18を参照して説明する。なお、この実施形
態も、図1から図13に示した第1の実施形態と同様の
構成には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0120】図17は、マイクロコンピュータ52bの
演算処理装置52b2 が実行する制御処理を示すもので
ある。この図17の制御処理は、ステップS42におい
て推定車体速度VC と予め設定した車両の低速領域の最
大値である基準車速V1 との比較判定を行った結果、推
定車体速度Vcが基準車速V1 以上であるときには(V
c≧V1 )、ステップS43に移行し、他方、推定車体
速度Vcが基準車速V 1 を下回るときには(Vc<
1 )、タイマ割込処理を終了して所定のメインプログ
ラムに復帰する。
【0121】そして、前記ステップS43では、前後輪
速度差ΔMVと第2の制御開始設定値ΔNL との比較判
定を行い、前後輪速度差ΔMVが第2の制御開始設定値
ΔN L 以上であるときには(ΔMV≧ΔNL )、ステッ
プS9に移行し、他方、前後輪速度差ΔMVが第2の制
御開始設定値ΔNL を下回るときには(ΔMV<Δ
L )、タイマ割込処理を終了して所定のメインプログ
ラムに復帰する。
【0122】そして、前記ステップS9では、図11の
制御処理により駆動輪1RL,1RRのスリップ状態に
応じてブレーキ制御処理及びスロットル制御処理を行う
駆動力制御処理を実行してからタイマ割込処理を終了し
て所定のメインプログラムに復帰する。
【0123】ここで、図17のステップS42、ステッ
プS43が本発明の制御開始設定手段に対応し、図15
のステップS43で示す第2の制御開始設定値ΔNL
本発明の開始基準値に対応する。
【0124】本実施形態にあっては、車両が基準車速V
1 を下回って走行する際に前輪1FL、1FRにスリッ
プが発生すると、ピストンポンプ16の吐出流量が可変
容量モータ20の吐出流量を上回り、可変容量モータ2
0の抵抗が負荷となり最大駆動トルクTMAX を発生する
ので、四輪駆動状態で走行する。そして、本実施形態
は、前述した第1及び第2の実施形態と異なり、基準車
速V1 を下回る車速では駆動力制御処理を実行しない。
【0125】一方、車両が基準車速V1 以上の二輪駆動
状態で走行すると、ステップS42からステップS43
に移行して、前後輪速度差ΔMVと第2の制御開始設定
値ΔNL との比較を行う。そして、図18に示すよう
に、車速V2 (V2 >V1 )に加速した時点において車
両が低摩擦係数路を通過して前輪1FL、1FRが空転
状態となると、図17の制御処理では、ステップS43
において前後輪速度差ΔMVが第2の制御開始設定値Δ
L を上回るので、ステップS43からステップS9の
駆動力制御処理に移行する。
【0126】この駆動力制御処理によってスロットル開
度θの調整によりエンジン出力を増減させてブレーキ液
圧を増減させる制御を行うことにより、駆動輪である前
輪1FL、FRの空転を減少させてホイールスピンを防
止することができるので、車両の発進性、加速性の向上
及び尻振り防止による車両安定性の向上を図ったトラク
ションコントロール制御を行うことができる。
【0127】このように、本実施形態では、基準車速V
1 以上の車速においてのみ駆動力制御処理を実行するの
で、複雑な制御を行うことなく四輪駆動制御とトラクシ
ョンコントロール制御との両立を図ることができる。
【0128】なお、図6に示したアクチュエータ48に
おいて、3ポート3位置のソレノイドバルブ54FL、
54FRで構成する場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、これらソレノイドバルブ54F
L、54FRの夫々を2ポート2位置の流入側電磁切換
弁及び流出側電磁切換弁の2つの切換弁で置換するよう
にしてもよい。
【0129】また、上記実施形態においては、油圧ブー
スタHBを適用して、これを駆動力制御用の油圧源とす
る場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、別途電動モータで駆動される流体圧ポンプを適用
して、これを駆動力制御用の油圧源とするようにしても
よい。
【0130】さらに、上記実施形態においては、駆動力
制御処理においてブレーキ制御とスロットル制御の双方
を行う場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、ブレーキ制御又はスロットル制御のみを行う
ようにしてもよい。
【0131】また、上記実施形態においては、後輪の制
動用シリンダ40FL,40FRを個別に制御する場合
について説明したが、これらを共通のアクチュエータで
制御するようにしてもよい。
【0132】また、図1に示した四輪駆動車において
は、後輪側差動装置27を設けた場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、後輪差動装置27
を省略し、これに代えて左右後輪1RL、1RRの左右
車軸28に個別に可変容量モータを設けるように構成し
てもよい。
【0133】さらにまた、上記第1から第3の実施形態
においては、前輪駆動車をベースとした実施形態につい
て説明したが、これに限らず後輪駆動車をベースとした
場合にも、後輪1RL、1RRを駆動輪として各構成部
品を備えることにより、上記実施形態と同様の作用効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る四輪駆動車を示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係る流体圧モータとしての斜板式アキ
シャルピストンモータの断面図である。
【図3】斜板式アキシャルピストンモータの機構を示す
概念図である。
【図4】本発明に係る流体圧ポンプと流体圧モータの吐
出流量の特性を示す線図である。
【図5】本発明に係るトラクションコントロール制御装
置を示す概略構成図である。
【図6】図5のアクチュエータの具体例を示す構成図で
ある。
【図7】図5のコントローラの具体例を示すブロック図
である。
【図8】本発明の第1の実施形態で使用する制御開始設
定値のデータを示す図である。
【図9】駆動力制御におけるブレーキ制御用制御マップ
を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態の制御処理の手順を
示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る駆動力制御処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図12】駆動力制御の動作説明に供するタイムチャー
トである。
【図13】第1の実施形態の制御処理における制御開始
設定値と車速の関係を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態で使用する制御開始
設定値のデータを示す図である。
【図15】本発明の第2の実施形態の制御処理の手順を
示すフローチャートである。
【図16】第2の実施形態の制御処理における制御開始
設定値と車速の関係を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施形態の制御処理の手順を
示すフローチャートである。
【図18】第3の実施形態の制御処理における制御開始
設定値と車速の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 エンジン(主原動機) 14 駆動車軸 16 ピストンポンプ(流体圧ポンプ) 18H 高圧配管(第1の流路) 18L 低圧配管(第2の流路) 20 可変容量モータ(流体圧モータ) 21 リリーフ弁(トルク制限手段) 42FL,42FR、42RL,42RR 車輪速セン
サ(車輪速検出手段) 52 コントローラ ΔNH 、ΔNH(n) 第1の制御開始設定値(第1開始基
準値) ΔNL 第2の制御開始設定値(第2開始基準値) ΔMV 前後輪速度差(回転速度差) Vc 推定車体速度(車体速)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原動機により駆動される駆動車軸と、
    該駆動車軸に連動して回転する流体圧ポンプと、従動車
    軸に連動して回転する流体圧モータと、前記流体圧ポン
    プの吐出口と前記流体圧モータの吸入口とを連通する第
    1の流路と、前記流体圧ポンプの吸入口と前記流体圧モ
    ータの吐出口とを連通する第2の流路と、前記流体圧ポ
    ンプの吐出量が前記流体圧モータの吸入量を上回るとき
    に、前記流体圧モータへ流れる作動流体の最高吐出圧を
    規制して前記従動車軸側への伝達トルクの最大値を設定
    するトルク制限手段とを備えた四輪駆動車において、 前記駆動車軸に連結する駆動輪及び前記従動車軸に連結
    する従動輪の車輪速度を検出する車輪速検出手段と、車
    体速を検出する車体速検出手段と、前記駆動輪及び前記
    従動輪間の回転速度差を検出する回転速度差検出手段
    と、前記駆動輪に対する制動力及び前記主駆動源から出
    力される駆動力を調整して駆動力制御を行う駆動力制御
    手段と、前記回転速度差演算手段で検出した前記回転速
    度差が所定の開始基準値以上となったときに前記駆動力
    制御手段の制御を開始する制御開始設定手段とを備え、 前記制御開始設定手段の前記開始基準値を、前記車体速
    検出手段で検出した車体速に基づいて、四輪駆動走行を
    必要とする低速の車体速であるときに大きな値の第1開
    始基準値に設定するとともに、二輪駆動走行を必要とす
    る前記低速以上の車体速であるときには、前記第1開始
    基準値より小さな値の第2開始基準値に設定したことを
    特徴とする四輪駆動車。
  2. 【請求項2】 前記第1開始基準値を、前記トルク制限
    手段の作動によって前記従動輪への伝達トルクが最大値
    となる所定の回転速度差以上の値に設定したことを特徴
    とする請求項1記載の四輪駆動車。
  3. 【請求項3】 前記第2開始基準値を、加速時に前記駆
    動輪がホイールスピンする際に発生する回転速度差に設
    定したことを特徴とする請求項1又は2記載の四輪駆動
    車。
  4. 【請求項4】 前記第1開始基準値を、前記車体速検出
    手段で検出した車体速に基づいて、前記車体速が増大す
    るに従って徐々に大きな値となるように設定したことを
    特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の四輪駆動
    車。
  5. 【請求項5】 主原動機により駆動される駆動車軸と、
    該駆動車軸に連動して回転する流体圧ポンプと、従動車
    軸に連動して回転する流体圧モータと、前記流体圧ポン
    プの吐出口と前記流体圧モータの吸入口とを連通する第
    1の流路と、前記流体圧ポンプの吸入口と前記流体圧モ
    ータの吐出口とを連通する第2の流路と、前記流体圧ポ
    ンプの吐出量が前記流体圧モータの吸入量を上回るとき
    に、前記流体圧モータへ流れる作動流体の最高吐出圧を
    規制して前記従動車軸側への伝達トルクの最大値を設定
    するトルク制限手段とを備えた四輪駆動車において、 前記駆動車軸に連結する駆動輪及び前記従動車軸に連結
    する従動輪の車輪速度を検出する車輪速検出手段と、車
    体速を検出する車体速検出手段と、前記駆動輪及び前記
    従動輪間の回転速度差を検出する回転速度差検出手段
    と、前記駆動輪に対する制動力及び前記主駆動源から出
    力される駆動力を調整して駆動力制御を行う駆動力制御
    手段と、前記回転速度差演算手段で検出した前記回転速
    度差が所定の開始基準値以上となったときに前記駆動力
    制御手段の制御を開始する制御開始設定手段とを備え、
    前記制御開始設定手段の前記開始基準値を、加速時に前
    記駆動輪がホイールスピンする際に発生する回転速度差
    に設定するとともに、この開始基準値を、前記車体速検
    出手段に基づいて二輪駆動走行を必要とする中高速以上
    の車体速のときのみに設定したことを特徴とする四輪駆
    動車。
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