JPH09240300A - 四輪駆動車 - Google Patents

四輪駆動車

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JPH09240300A
JPH09240300A JP4930696A JP4930696A JPH09240300A JP H09240300 A JPH09240300 A JP H09240300A JP 4930696 A JP4930696 A JP 4930696A JP 4930696 A JP4930696 A JP 4930696A JP H09240300 A JPH09240300 A JP H09240300A
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JP
Japan
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fluid pressure
pressure
state
working fluid
switching valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP4930696A
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English (en)
Inventor
Yorito Nakao
頼人 中尾
Kenro Takahashi
建郎 高橋
Jun Watanabe
純 渡辺
Hiroo Kitada
裕生 北田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流体圧伝動機構を設けたことによる車両の重量
の増加等に伴う車両全体の燃費の低下を防止する。 【解決手段】流体圧伝動機構が二輪駆動状態に制御され
て車両が走行している場合において、制動時に2/4切
換弁21を遮断状態にし、斜板式可変容量モータ10の
斜板103の傾転角を最小位置に規制し、吸入制限比例
制御バルブ22により吸込絞り型ピストンポンプ6への
吸入油量を調整して高圧配管8Hの作動流体圧を高圧に
制御し、この作動流体圧を、Acc出口弁26を開状態
にしてアキュムレータ25に蓄圧し、蓄圧終了後、通常
の二輪駆動状態に戻す。そして、非制動時に、Acc出
口弁26を開状態にしてアキュムレータ25に蓄圧した
作動流体圧を斜板式可変容量モータ10に供給すること
によって、斜板式可変容量モータ10から従動輪に対し
て駆動力が供給されるから、その分車両全体の燃費の低
下が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主原動機の回転
駆動力を前輪及び後輪に伝達するようにした四輪駆動車
に係り、特に駆動力の伝達を流体圧伝動機構で行うよう
にした四輪駆動車に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の四輪駆動車として、従来は、例
えば特願平6−49146号公報,特願平6−0491
48号公報,特願平6−55974号公報等に記載され
ているように、主原動機に駆動される前輪と連動回転し
その回転速度に応じた油圧を発生する駆動側流体圧駆動
手段と、後輪と連動回転しその回転速度に応じた油圧を
発生する従動側流体圧駆動手段とからなる流体圧伝動機
構を構成し、駆動側流体圧駆動手段としてのポンプの吐
き出し流体量が、従動側流体圧駆動手段としてのモータ
の吐き出し流体量を越えたときに、モータが前後輪回転
数差に応じた伝達トルクを発生することによって、四輪
駆動状態を実現するようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の四輪駆動車にあっては、二輪駆動車に対して従動輪
を駆動するために新たに流体圧伝動機構を配設したため
に、車両全体の重量が増加してしまうという問題があ
る。また、駆動側流体圧駆動手段と従動側流体圧駆動手
段での流体量の差に応じて駆動側の駆動力が流体圧伝動
機構を介して従動側に伝達されるようになっていること
から、機械損失トルクが発生することになり、二輪駆動
状態における燃費の悪化が発生してしまうという問題が
ある。
【0004】そこで、この発明は上記従来の未解決の課
題に着目してなされたものであり、流体圧伝動機構にお
ける制動時の作動流体圧を回収し、これを非制動時に再
生することによって、車両全体の燃費の低下を防止する
ことのできる四輪駆動車を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る四輪駆動車は、主原動機により駆動
される駆動車軸に連動して回転し、作動流体を吐出する
流体圧ポンプを有する流体圧供給手段と、従動輪の車軸
に連動し且つ前記流体圧供給手段から作動流体が供給さ
れて回転する流体圧モータを有する流体圧駆動手段とを
備えた四輪駆動車において、制動時に前記流体圧供給手
段から前記流体圧駆動手段への作動流体圧を蓄圧手段に
蓄圧し、非制動時に前記蓄圧手段の作動流体圧を前記流
体圧駆動手段へ供給するようにしたことを特徴としてい
る。
【0006】この請求項1の発明においては、流体圧供
給手段から流体圧駆動手段への作動流体圧が制動時に蓄
圧手段に蓄圧され、この蓄圧された制動時の作動流体圧
が非制動時に流体圧駆動手段に供給されることにより、
制動時の流体圧供給手段からの作動流体圧が、非制動時
に駆動力として流体圧駆動手段に供給されて、流体圧供
給手段からの作動流体圧が有効に活用され車両全体の燃
費の低下が防止される。
【0007】また、請求項2に係る四輪駆動車は、主原
動機により駆動される駆動車軸に連動して回転し、作動
流体を吐出する流体圧ポンプを有する流体圧供給手段
と、従動輪の車軸に連動し且つ前記流体圧供給手段から
作動流体が供給されて回転する流体圧モータを有する流
体圧駆動手段と、を備えた四輪駆動車において、前記流
体圧供給手段及び前記流体圧駆動手段間の高圧側配管と
低圧側配管との間を遮断状態に切り換える切換弁と、車
両の走行状態に応じて前記切換弁を連通又は遮断状態に
制御する切換弁制御手段と、前記高圧側配管の作動流体
圧を蓄圧する蓄圧手段と、前記切換弁が連通状態に制御
されているとき、制動時に前記流体圧駆動手段への作動
流体圧を前記蓄圧手段に蓄圧し且つ非制動時に前記蓄圧
手段の作動流体圧を前記流体圧駆動手段に供給する回生
制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】この請求項2の発明においては、車両の走
行状態に応じて切換弁制御手段によって切換弁が連通状
態に制御されて流体圧供給手段と流体圧駆動手段との間
が遮断されている状態で車両が走行している場合に、車
両が制動状態で走行しているときに流体圧供給手段から
流体圧駆動手段に供給される作動流体圧を蓄圧手段に蓄
圧しておき、車両が非制動状態で走行しているときに、
蓄圧手段に蓄圧した制動時の作動流体圧を流体圧駆動手
段に供給することによって、制動時の作動流体圧が、非
制動時に流体圧駆動手段に供給され、これが従動輪に対
して駆動力として働くから、車両全体の燃費の低下が防
止される。
【0009】また、請求項3に係る四輪駆動車は、前記
蓄圧手段は、前記切換弁と前記流体圧駆動手段との間の
高圧側配管に接続されたアキュムレータと、当該アキュ
ムレータと高圧側配管との間を遮断状態にする蓄圧切換
弁と、前記蓄圧切換弁と前記切換弁との間に設けられた
前記流体圧供給手段から流体圧駆動手段への流れのみを
許容する逆止め弁と、を備え、前記回生制御手段は、制
動時に前記切換弁を遮断状態に制御し且つ前記蓄圧切換
弁を連通状態に制御し、非制動時に前記蓄圧切換弁を連
通状態に制御することを特徴としている。
【0010】この請求項3の発明においては、請求項2
の発明において、高圧側配管と低圧側配管との間を遮断
状態にする切換弁と流体圧駆動手段との間の高圧側配管
に蓄圧切換弁を介してアキュムレータを設け、また蓄圧
切換弁と切換弁との間に逆止め弁を設け、制動時に切換
弁を遮断状態にし蓄圧切換弁を連通状態にすることによ
り、流体圧供給手段と流体圧駆動手段との間が連通状態
となって、このときの高圧側配管の作動流体圧が蓄圧切
換弁を介してアキュムレータに蓄圧され、切換弁が連通
状態に制御されて流体圧供給手段からの流体圧が流体圧
駆動手段に供給されない状態であり且つ車両が非制動状
態で走行しているときに、蓄圧切換弁を連通状態にする
ことによって、アキュムレータに蓄圧された制動時の作
動流体圧が流体圧駆動手段に供給され、この作動流体圧
が従動輪に対する駆動力として働く。
【0011】また、請求項4に係る四輪駆動車は、前後
輪の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記切換
弁制御手段は、前記回転数検出手段で検出した前後輪の
回転数の比が予め設定したしきい値よりも小さいとき、
前記切換弁を連通状態に制御するようにしたことを特徴
としている。
【0012】この請求項4の発明においては、前後輪の
回転数を回転数検出手段で検出し、前後輪の回転数の比
が予め設定したしきい値よりも小さいとき、切換弁制御
手段は、切換弁を連通状態に制御するようにしたから、
前後輪の回転数の比がしきい値よりも小さく前後輪の回
転数がほぼ同一である場合には、切換弁が連通状態に制
御され、制動時には作動流体圧の蓄圧が行われ、非制動
時には蓄圧した作動流体圧が流体圧駆動手段に供給され
る。
【0013】また、請求項5に係る四輪駆動車は、前記
流体圧ポンプへの吸入油量を制限する吸入油量制限弁
と、前記蓄圧手段の作動流体圧を検出する圧力検出手段
と、車両の制動状態を検出する制動状態検出手段と、を
備え、前記回生制御手段は、前記作動流体圧を蓄圧する
とき前記圧力検出手段の検出値が予め設定した最大蓄圧
値に近づくほど前記吸入油量を減少させ、且つ前記制動
状態検出手段の検出値が大きくなるほど前記吸入油量を
減少させるようにしたことを特徴としている。
【0014】この請求項5の発明においては、作動流体
圧を蓄圧するときに、圧力検出手段の検出値に基づき蓄
圧手段の作動流体圧が予め設定した最大蓄圧値に近づく
ほど流体圧ポンプへの吸入油量を減少させることにより
流体圧ポンプの吐き出し流体量を減少させ、同様に、制
動状態検出手段の検出値に基づき車両の制動状態が大き
くなるほど流体圧ポンプの吐き出し流体量を減少させる
から、作動流体圧が最大蓄圧値となって蓄圧手段に対す
る作動流体圧の蓄圧が終了した時点における、蓄圧状態
から通常の制動状態への切り替わりがなめらかに行われ
る。
【0015】また、請求項6に係る四輪駆動車は、前記
制動状態検出手段はブレーキペダルのストロークを検出
することを特徴としている。この請求項6の発明におい
ては、車両の制動状態がブレーキペダルのストローク、
すなわち踏み込み量により検出されるから、車両の制動
状態がより容易確実に検出される。
【0016】また、請求項7に係る四輪駆動車は、前記
流体圧モータは、その最大容量を可変可能な流体圧モー
タであることを特徴としている。この請求項7の発明に
おいては、流体圧モータはその最大容量を可変可能な流
体圧モータであるから、最大容量を変化させることによ
り、流体圧モータが発生する駆動力を可変にすることが
できる。
【0017】さらに、請求項8に係る四輪駆動車は、前
記蓄圧手段の作動流体圧を検出する圧力検出手段と、車
両の走行速度状態を検出する速度状態検出手段とを備
え、前記回生制御手段は、前記蓄圧手段の作動流体圧を
前記流体圧駆動手段に供給するとき前記圧力検出手段の
検出値が予め設定した最小蓄圧値に近くなるほど前記最
大容量を減少させ、且つ前記速度状態検出手段の検出値
が大きくなるほど前記最大容量を減少させるようにした
ことを特徴としている。
【0018】この請求項8に係る四輪駆動車は、蓄圧手
段の作動流体圧を流体圧駆動手段に供給するとき、圧力
検出手段の検出値に基づき蓄圧手段の作動流体圧が予め
設定した最小蓄圧値に近くなるほど、流体圧モータの最
大容量を減少させてその発生する駆動力を減少させ、同
様に、速度状態検出手段の検出値に基づく車両の走行速
度状態が大きくなるほど、流体圧モータの最大容量を減
少させるようにしたから、蓄圧手段の作動流体圧が消費
されて作動流体圧が最小蓄圧値となり、従動輪に対する
駆動力の供給が終了されて駆動力が供給されなくなった
時点での、従動輪に対して駆動力が供給されている状態
から、駆動力が供給されない状態への切り替わりがなめ
らかに行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本願発明を前輪駆動車を
ベースとした四輪駆動車に適用した場合の実施の形態を
示す概略構成図である。
【0020】図中、1は主原動機としてのエンジンであ
って、このエンジン1の回転駆動力が変速機2を介して
前輪側差動装置3に入力され、この差動装置3の出力側
に駆動車軸としての前車軸4を介して前輪5が連結され
ている。
【0021】前輪側差動装置3は、ディファレンシャル
ギアケース3a内に形成されたリングギア3bが、変速
機2の出力側に連結されたギア2aに噛合されて回転駆
動される。このディファレンシャルギアケース3a内に
形成された一対のピニオンシャフト3cには、ピニオン
3dが取り付けられ、これらピニオン3dに一対のサイ
ドギア3eが噛合し、これらサイドギア3eに上記前車
軸4が連結されている。
【0022】また、ディファレンシャルギアケース3a
には、リングギア3bと並列に第2のリングギア3fが
形成されている。この第2のリングギア3fは、これに
噛合するギア3gを介して、駆動側流体圧駆動手段を構
成する流体圧ポンプとしての吸込絞り型ピストンポンプ
6の回転軸6aに連結されている。
【0023】この吸込絞り型ピストンポンプ6は、例え
ば、特願平3−199684号公報に記載の固定シリン
ダ型ラジアルピストンポンプで構成されている。そし
て、吸込絞り型ポンプ6の吸込口6bは、リザーバタン
ク7内に配設されたストレーナ7aに連結されていると
共に、第2流路を構成する低圧配管(低圧側配管)8L
を通じて、前後進切換用の電磁方向切換弁9のポンプポ
ートTに接続される。また、吸込絞り型ピストンポンプ
6の吐出口6cは、第1流路を構成する高圧配管(高圧
側配管)8Hを通じて、前後進切換用電磁方向切換弁9
のポンプポートPに接続されている。
【0024】ここで、上記吸込絞り型ピストンポンプ6
は、回転軸6aの回転方向によって吸込口6bと吐出口
6cとが入れ替わることがなく、その吐出流量が、例え
ば、車速が“0”から最大伝達トルクが減少し始める車
速より高い設定車速に達するまでの間では、車速の増加
に比例して比較的大きな増加率で増加し、また、上記設
定車速以上では車速の増加に比例して比較的小さな増加
率で増加するか、もしくは、高速走行状態となって四輪
駆動状態を必要としない設定車速以上では最大吐出流量
で飽和するように設定されている。
【0025】前後進切換用電磁方向切換弁9は、入出力
ポートAが、後述する流体圧モータとしてのフリー斜板
式可変容量モータ10(流体圧駆動手段)の流入ポート
10aに接続され、入出力ポートBが斜板式可変容量モ
ータ10の流出ポート10bに接続される。そして、ソ
レノイド9aが非通電状態であるノーマル位置でポンプ
ポートPを入出力ポートAに、タンクポートTを入出力
ポートBにそれぞれ連通され、ソレノイド9aが通電状
態であるオフセット位置でポンプポートPを入出力ポー
トBに、タンクポートTを入出力ポートAにそれぞれ連
通される。
【0026】すなわち、ノーマル位置で高圧配管8Hの
高圧油を斜板式可変容量モータ10の流入ポート10a
に、低圧配管8Lを流出ポート10bに連通させて回転
軸10cを前進走行時の回転方向に回転駆動し、逆にオ
フセット位置で高圧配管8Hの高圧油を斜板式可変容量
モータ10の流出ポート10a(前進時は流入ポート)
に、低圧配管8Lを流入ポート10b(前進時は流出ポ
ート)に連通させて回転軸10cを後進走行時の回転方
向に回転駆動する。
【0027】なお、上記前後進切換用電磁方向切換弁9
は、斜板式可変容量モータ10に内蔵され、出力ポート
A,Bがそれぞれ配管を介することなく斜板式可変容量
モータ10の流出入ポート10a及び10bに連結され
ている。
【0028】また、前後進切換用電磁方向切換弁9のソ
レノイド9aへの通電は、ソレノイド9aが図示しない
シフトレバーで後進を選択されたときにのみオン状態と
なるシフト位置検出スイッチ9bを介して直流電源9c
に接続されることにより、前進走行時には非通電状態
に、また、後進走行時には通電状態にそれぞれ制御され
る。
【0029】さらに、吸込絞り型ピストンポンプ6の吸
込口6bと吐出口6cとの間に、吸込絞り型ピストンポ
ンプ6の吐出圧の上限を決めるリリーフ弁11が介挿さ
れている。また、吸込絞り型ピストンポンプ6と前後進
切換用電磁切換弁9との間における高圧配管8Hと低圧
配管8Lとの間が連通配管12により連通され、この連
通配管12に対して、二輪駆動状態と四輪駆動状態との
切換用の電磁開閉弁からなる2/4切換弁(切換弁)2
1が介挿されている。この2/4切換弁21は、そのソ
レノイド21aに供給される後述するコントローラ13
0からの励磁電流i21に応じて作動し、連通配管12の
作動油の流れを連通又は遮断できるようになっている。
【0030】また、前記吸込絞り型ピストンポンプ6の
吸込口6bには、吸込絞り型ピストンポンプ6の吸入油
量を制御する吸入制限比例制御バルブ(吸入油量制御
弁)22が配設されている。この吸入制限比例制御バル
ブ22は、デューティ制御式の開閉電磁弁であって、コ
ントローラ130からの指令に応じてソレノイド22a
に所定周期で励磁電流i22が供給され、これに応じて開
閉制御されることによって、吸込絞り型ピストンポンプ
6への供給油量が励磁電流i22に応じて可変にできるよ
うになっている。
【0031】そして、高圧配管8Hの前記連通配管12
と前記前後進切換用電磁方向切換弁9との間には、高圧
配管8Hに対して、吸込絞り型ピストンポンプ6側から
前後進切換用電磁方向切換弁9側への流体の流れを許容
する逆止め弁23が介挿されていると共に、高圧配管8
Hの逆止め弁23の下流に、連通配管24を介して一定
圧Pcが封入されたアキュムレータ(蓄圧手段)25が
接続されている。
【0032】また、高圧配管8Hとアキュムレータ25
との間には、電磁開閉弁からなるAcc出口弁(蓄圧切
換弁)26が介挿され、このAcc出口弁26とアキュ
ムレータ25との間には、アキュムレータ25の出口圧
を検出する圧力センサ(圧力検出手段)27が配設され
ている。前記Acc出口弁26は、そのソレノイド26
aに供給されるコントローラ130からの励磁電流i26
に応じて作動し、アキュムレータ25と高圧配管8Hと
の間を連通又は遮断状態に制御するようになっている。
【0033】前記フリー斜板式可変容量モータ10は、
図2及び図3に示すように、ポンプハウジング100に
対して回転軸10cが回転自在に支持されている。この
回転軸10cのハウジング100内の位置に、円筒状の
シリンダブロック101が同軸状にセレーション嵌合さ
れている。このシリンダブロック101内には、このシ
リンダブロック101の回転方向に沿って奇数個、例え
ば7個のピストン102が等間隔で配置されている。各
ピストン102は、それぞれシリンダブロック101に
その軸方向と平行な方向に摺動自在に支持されている。
【0034】また、ハウジング100内のシリンダブロ
ック101の右端面に対向する位置に、斜板103が配
設されている。この斜板103は、円板部103aと、
その上端から上方に突出する突出部103bとで構成さ
れ、その傾斜角が所定揺動軸106を中心として摺動自
在となっている。この揺動軸106は、回転軸10cの
中心軸105に対して斜板103がシリンダブロック1
01の対向面に接近する方向、すなわち図2で上方に所
定量εだけオフセットして配設されている。
【0035】また、斜板103には、その円板部103
aのシリンダブロック101と対向する面にピストン1
02の右端に被冠したシュー108がシューホルダ10
9によって摺接され、このシューホルダ109がシリン
ダブロック101の内周面に配設された押圧スプリング
110によってニードル111を介して斜板103側に
押圧されている。
【0036】したがって、斜板103にピストン102
から外力が伝達されることになるが、斜板103の揺動
軸104からみて下側では、ピストンから斜板103に
伝達される力によって揺動軸回りに作用するモーメント
が、揺動軸104と中心軸105とを一致させた場合に
比較して、モーメントの腕が偏心量εに応じた分だけ短
くなることにより小さな値となり、結局、斜板103
は、揺動軸104から上側、すなわち突出部103側が
シリンダブロック101に近づくように傾くことにな
る。
【0037】この斜板103の傾転角は、各ピストンに
よって斜板に伝達される外力が大きくなる程増加し、流
体圧モータとしての吐出容量が増加する。このピストン
102から斜板103に伝達される外力は、ピストンの
流体圧室の圧力、すなわちモータに供給される吸込絞り
型ピストンポンプ6の吐出量とモータでの吸込量との差
の作動流体圧力に比例するので、この作動流体圧力が上
昇することにより、これに応じて自動的に斜板103の
傾転角が大きくなる。
【0038】さらに、斜板103は、付勢機構113に
よって傾転角が小さくなる方向に付勢されている。この
付勢機構113は、斜板103の突出部103bの左端
面に当接して、この斜板103の突出部103bを右方
向、すなわち斜板103bの傾転角を小さくする方向に
押圧するコントロールピストン113aを有するシリン
ダ装置と、このシリンダ装置の流体圧室113bに配置
され、コントロールピストン113aを斜板103側に
付勢するコイルスプリング113cと、流体圧室113
bを斜板式可変容量モータ10内の低圧部、例えば低圧
配管8L側に接続したり大気に開放する連通管113d
と、この連通管113dの途中に介挿されたオリフィス
113eとから構成されている。
【0039】一方、斜板103の突出部103bとは反
対側の下端側に斜板103の最大傾転角を規制して斜板
式可変容量モータ10の最大容量を規制する最大容量規
制機構115が配設されている。
【0040】この最大容量規制機構115は、ポンプハ
ウジング100に内装された例えばステッピングモータ
で構成されるステップモータ116と、このステップモ
ータ116の回転軸に連結されたネジ軸117と、この
ネジ軸117に螺合され且つガイド部材によって回転不
能に案内されたボールナット118と、このボールナッ
ト118に突出形成されて斜板103の円板部103a
の右端側に当接する係止片119と、ボールナット11
8に当接して大容量位置及び小容量位置を規制するスト
ッパー120L及び120Sとで構成されている。
【0041】一方、シリンダブロック101の左端面に
はハウジング100に固定されたバルブプレート121
が摺接され、このバルブプレート121と各ピストン1
02を収容するボア122との間に連通孔123が穿設
されている。バルブプレート121には、図3に示すよ
うに、連通孔123の移動軌跡に沿って左半部に流入ポ
ート10a(後進時流出ポート)が、右半部に流出ポー
ト10b(後進時流入ポート)が形成されている。
【0042】なお、上記斜板式可変容量モータ10の最
大固有吐出量(最大容量規制機構115のボールナット
118がストッパー120Lに当接している状態での固
有突出量)が、前記吸込絞り型ピストンポンプ6の固有
吐出量よりも大きくなるように設定されている。
【0043】一方、斜板式可変容量モータ10の回転軸
10cにギア16が取り付けられ、このギア16に、後
輪側差動装置17のディファレンシャルギアケース17
aに形成されたリングギア17bが噛合されている。こ
の後輪側差動装置17は、前述した前輪側差動装置3と
略同様の構成を有し、ディファレンシャルギアケース1
7a内に一対のピニオンシャフト17cが形成され、該
一対のピニオンシャフト17cに取り付けられたピニオ
ン17dに一対のサイドギア17eが噛合している。こ
れらサイドギア17eには、後車軸18が連結され、こ
の後車軸18に後輪19が連結されている。
【0044】そして、最大容量規制機構115のステッ
プモータ116がコントローラ130によって駆動制御
されることによって、ボールナット118がストッパー
120S及び120Lとの間で移動し、このボールナッ
ト118の位置に応じて斜板103の最大傾転角が制御
されるようになっている。
【0045】このコントローラ130は、例えばマイク
ロコンピュータで構成され、図4に示すように、その入
力側に各種センサが接続され、出力側にステップモータ
116が接続されている。ここで、コントローラ130
が切換弁制御手段,回生制御手段に対応している。
【0046】前記コントローラ130には、図4に示す
ように、前述の圧力センサ27、前輪側回転数センサ2
01、後輪側回転数センサ202、アクセルセンサ20
3、ブレーキセンサ205、エンジン回転数センサ20
6、シフト位置検出スイッチ207からの電気信号が入
力される。また、図示しないアンチスキッド制御装置2
50からのアンチスキッド制御中であるか否かを表すA
Sフラグが入力される。
【0047】回転数検出手段としての前記前輪側回転数
センサ201,後輪側回転数センサ202は、例えば前
輪及び後輪のそれぞれ何れか一方に設けられ、前輪及び
後輪の回転速度に応じたパルス信号を出力する。また、
前記アクセルセンサ203は、アクセルペダルのストロ
ーク量を検出し、ブレーキセンサ205は、ブレーキペ
ダルのストローク量を検出する。また、エンジン回転数
センサ206は、エンジンのイグニッション点火パルス
からエンジン回転速度を検出する。そして、シフト位置
検出スイッチ207は、図示しないシフトレバーで、R
レンジ,Dレンジ,Lレンジ,Nレンジが選択されたと
きオン状態となる各レンジに対応する検出信号を出力す
る。
【0048】そして、前輪側回転数センサ201からの
車輪速に応じたパルス信号からなる検出信号は、これを
電圧値に変換する周波数−電圧(F/V)変換器301
及びこの変換信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器302を介してコントローラ130に入力される。同
様に、後輪側回転数センサ202からの検出信号は、F
/V変換器303及びA/D変換器304を介してコン
トローラ130に入力される。また、前記アクセルセン
サ203及びブレーキセンサ205の検出信号はそれぞ
れA/D変換器305及び306を介してデジタル値に
変換されてコントローラ130に入力される。
【0049】また、前記エンジン回転数センサ206の
検出信号は波形整形器307を介してコントローラ13
0に入力され、前記圧力センサの検出信号は油圧信号P
aとしてA/D変換器308を介してコントローラ13
0に入力される。
【0050】このコントローラ130は、少なくとも、
入力インタフェース回路130a,出力インタフェース
回路130b,演算処理装置130c及び記憶装置13
0dを備えている。前記演算処理装置130cは、前記
前輪側回転数センサ201,後輪側回転数センサ202
からの前輪及び後輪の回転数に基づいて前後輪の回転数
の比ΔNを検出し、これに基づいて2/4切換弁21を
開閉制御し、前記吸込絞り型ピストンポンプ6,斜板式
可変容量モータ10及びこれらを結ぶ高圧配管8H及び
低圧配管8L間に介在する部材で構成される流体圧伝動
機構を二輪駆動状態又は四輪駆動状態に制御すると共
に、二輪駆動状態時には吸入制限比例制御バルブ22を
閉状態に制御し、二輪駆動状態における流体圧伝動機構
による機械損失トルクを削減する。
【0051】また、コントローラ130は、二輪駆動状
態において、ブレーキセンサ205の検出信号に基づい
て車両のブレーキが使用されていることを検出したと
き、2/4切換弁21を閉状態として流体圧伝動機構を
四輪駆動状態に制御し、さらに、Acc出口弁26を開
状態とし、且つブレーキペダルの踏み込み状態に応じて
吸入制限比例制御バルブ22の開度を制御し、また、斜
板式可変容量モータ10のステップモータ116を制御
して斜板103の傾転角を最小位置に規制し、制動時に
おける吸込絞り型ピストンポンプ6の吐出油量による作
動流体圧をアキュムレータ25に蓄圧する。そして、二
輪駆動状態の非制動時に、2/4切換弁21を開状態と
して流体圧伝動機構を四輪駆動状態に制御し、Acc出
口弁26を開状態にしてアキュムレータ25に蓄圧した
作動流体圧を斜板式可変容量モータ10に供給する。
【0052】そして、演算処理装置130cでは、前述
の2/4切換弁21,吸入制限比例制御バルブ22,A
cc出口弁26を開閉制御するための制御信号を形成
し、それぞれD/A変換器311,312,313を介
してソレノイド駆動回路314,315,316に供給
され、それぞれ励磁電流i21,i22,i26として各制御
弁のソレノイド21a,22a,26aに供給される。
【0053】また、ステップモータ116への制御信号
はモータ駆動回路321を介してステップモータ116
に供給される。このモータ駆動回路321では例えば予
め保持しているステップモータの現在の位置情報と目標
位置とからステップモータの駆動信号を形成し、ステッ
プモータ116に出力すると共にステップモータ116
の更新後の位置情報を記憶する。
【0054】次に、上記実施の形態の動作をコントロー
ラ130の制御処理を示す図5のフローチャートを伴っ
て説明する。図5の制御処理は、エンジン1が回転して
いる状態、すなわちイグニッションスイッチがオン状態
である間に所定時間(例えば10msec)毎のタイマ
割り込み処理として実行される。
【0055】まず、ステップS1で、前輪側回転数セン
サ201及び後輪側回転数センサ202からの検出信号
を読み込み、例えば単位時間当たりのパルス数を計数す
ることによって、前輪及び後輪の回転数を求め、これら
前後輪の回転数の比ΔNを算出する。そして、この回転
数比ΔNが予め設定したしきい値αN よりも小さいかど
うかを判定する。
【0056】そして、ΔN<αN であるとき、ステップ
S2に移行して、ブレーキセンサ205からのブレーキ
ペダルのストローク信号からなる検出信号を読み込み、
これをもとにブレーキスイッチがオン状態であるか否か
を判定する。そして、ブレーキスイッチがオン状態でな
いとき、ステップS3に移行して、吸入制限比例制御バ
ルブ22を全閉状態にする制御信号を形成してこれを出
力し、また、2/4切換弁21を開状態にする制御信号
を形成しこれを出力する(ステップS4)。
【0057】次いで、ステップS5で、圧力センサ27
の油圧信号Paがアキュムレータ25の封入圧P0 より
も大きく、且つ、シフト位置検出スイッチ207の位置
検出信号に基づいてNレンジがオフ状態であると判定
し、且つ、アクセルセンサ203の検出信号に基づきア
クセルペダルが踏み込まれている状態でありアクセルペ
ダルスイッチがオン状態であると判定したとき、ステッ
プS6に移行してAcc出口弁26を開状態にする制御
信号を形成してこれを出力する。また、図6に示す制御
マップに基づいて、斜板式可変容量モータ10の斜板1
03の最大傾転角を決定し、決定した最大傾転角に斜板
103の最大傾転角を規制する位置に係止片119を移
動させるステップモータ116に対する駆動信号を形成
しこれを出力する(ステップS7)。そして、タイマ割
り込み処理を終了する。
【0058】ここで、斜板式可変容量モータ10の傾転
角は、アキュムレータ25の出口圧、つまり圧力センサ
27で検出した油圧信号Paとアキュムレータ25の封
入圧P0 とがP0 ≦Pa+αである間は、出口圧Paが
大きくなるにつれて最大傾転角も大きくなるように設定
されていて、所定値αは、走行速度検出手段としてのア
クセルペダルの踏み込み量と、シフトレバーのシフト位
置と、エンジン回転数とで設定される車両の走行速度状
態に基づいて設定され、車両が低速で走行するほどαは
小さくなるように設定されている。
【0059】一方、前記ステップS5で、Pa>P0
Nレンジが選択されていない、アクセルスイッチがオン
状態であるというこれら条件を全て満足していないと
き、ステップS11に移行して、Acc出口弁26を閉
状態にする制御信号を形成してこれを出力し、また、斜
板式可変容量モータ10の斜板103の傾転角を最小値
に規制するステップモータ116に対する駆動信号を形
成しこれをモータ駆動回路321に出力する(ステップ
S12)。そして、タイマ割り込み処理を終了する。
【0060】また、前記ステップS1で、前後輪の回転
数比ΔNがΔN<αN でないとき、2/4切換弁21を
閉状態にする制御信号を出力し(ステップS21)、次
に吸入制限比例制御バルブ22を全開状態とする制御信
号を出力し(ステップS22)、次いでAcc出口弁2
6を閉状態とする制御信号を出力する(ステップS2
3)。そして、斜板式可変容量モータ10の斜板103
の傾転角を最大に規制する、ステップモータ116に対
する駆動信号を出力し(ステップS24)、タイマ割り
込み処理を終了する。
【0061】そして、前記ステップS2でブレーキスイ
ッチがオン状態である場合には、ステップS31に移行
し、圧力センサ27からの油圧信号Paが予め設定した
油圧信号の最大値PaMAX (PaMAX >P0 )よりも小
さいか否かを判定し、Pa<PaMAX である場合には、
次に、アンチスキッド制御装置250からのアンチスキ
ッド制御中を表すASフラグに基づき、アンチスキッド
制御中であるか否かを判定し(ステップS32)、アン
チスキッド制御中でない場合には2/4切換弁21を閉
状態にする制御信号を出力し(ステップS33)、斜板
式可変容量モータ10の斜板103の傾転角を最小に規
制する、ステップモータ116に対する駆動信号を出力
し(ステップS34)、さらに、Acc出口弁26を開
状態とする制御信号を出力する(ステップS35)。そ
して、図7に示す制御マップに基づいて、吸入制限比例
制御バルブ22の開度を制御し(ステップS36)、タ
イマ割り込み処理を終了する。
【0062】この吸入制御比例制御バルブ22の開度
は、アキュムレータ25の出口圧、すなわち油圧信号P
aと、その最大値PaMAX とが、Pa≦PaMAX −βで
ある間は、出口圧Paが増加するほどその開度が遮断傾
向となり吸入制御比例制御バルブ22の吸入油量が減少
するように設定され、さらに、ブレーキセンサ205の
検出信号に基づきブレーキペダルの踏み込み量が大きい
程、所定値βが大きくなるように設定されている。
【0063】また、ステップS31で、油圧信号Paが
Pa<PaMAX でないとき、また、ステップS32でア
ンチスキッド制御中である場合には、ステップS41に
移行して、2/4切換弁21を開状態とする制御信号を
出力し、次いで、Acc出口弁26を閉状態とする制御
信号を出力し(ステップS42)、さらに吸入制限比例
制御バルブ22を全閉状態とする制御信号を出力する
(ステップS43)。そして、タイマ割り込み処理を終
了する。
【0064】したがって、今、車両が乾燥路面等の高摩
擦係数路に停車していて、イグニッションスイッチ(図
示せず)がオフ状態にある状態からイグニッションスイ
ッチをオン状態としてエンジンを始動させると、このイ
グニッションスイッチがオン状態となることによってコ
ントローラ130に電源が投入され、所定の初期化が実
行され、Acc出口弁26を開状態として、アキュムレ
ータ25の出口圧Paを高圧配管8H側の流体圧、すな
わち略零にした後、図5の制御処理が実行される。
【0065】そして、エンジン1がアイドリング状態に
ある制動状態から前進走行を開始する場合には、図示し
ないシフトレバーを前進走行状態に切り換えることによ
り、発進可能状態とすることができる。このとき、後進
走行側のシフト位置検出スイッチ9bはオフ状態を維持
するため、前後進切換用電磁方向切換弁9のソレノイド
9aは非通電状態を維持して、切り換え位置が図1に示
すノーマル位置を保持する。
【0066】この状態で、ブレーキペダルを開放してア
クセルペダルを踏むことにより、エンジン1の回転力が
変速機2を介して前輪側差動装置3に伝達され、この前
輪側差動装置3で前輪5を前進方向に回転駆動すること
により車両の前進が開始される。
【0067】このとき、車両は高摩擦係数で発進してお
り、その前輪及び後輪の回転数はほぼ同一であるから
(ステップS1,S2)、吸入比例制限比例制御バルブ
22は全閉状態に制御され、また2/4切換弁21は開
状態に制御される(ステップS3,S4)。このとき、
アキュムレータ25の出口圧Paは略零であり、Pa>
0 であるから、Acc出口弁は閉状態に制御され、ま
た、斜板式可変容量モータ10の傾転角は最小位置に制
限される(ステップS11,S12)。
【0068】したがって、車両の発進に伴って吸込絞り
型ピストンポンプ6の回転軸6aが回転駆動されるが、
吸入制限比例制御バルブ22は全閉状態に制御されてい
るから、吸込絞り型ピストンポンプ6の吸込油量は略零
となり、吸込絞り型ピストンポンプ6からは作動油が吐
出されない。また、車両の発進により後輪19も前輪5
と同方向に且つ同一回転速度で回転駆動されるので、後
輪側差動装置17を介して斜板式可変容量モータ10の
回転軸10cが回転されるが、吸込絞り型ピストンポン
プ6からは作動油が吐出されないので、斜板式可変容量
モータ10からも作動油の吐出しは行われない。
【0069】このとき、車両は高摩擦係数路を走行して
おり、その前輪及び後輪の回転数はほぼ同一であるか
ら、吸入制限比例制御バルブ22は全閉状態、2/4切
換弁21は開状態のままに維持される。また、アクセル
ペダルが踏み込み状態となり、シフトレバーでNレンジ
が選択されていないが、アキュムレータ25の出口圧P
aはアキュムレータ25の封入圧P0 よりも小さいこと
から、Acc出口弁26は閉状態を維持し、また、ステ
ップモータ116は、斜板式可変容量モータ10の斜板
103の傾転角を最小位置に規制する位置に維持された
ままである。
【0070】これによって、高圧配管8Hの圧力が上昇
することなく、略零を維持すると共に、斜板式可変容量
モータ10は、従動車軸18、すなわち後輪19に駆動
トルクを伝達しない。したがって、車両は前輪駆動車
(二輪駆動車)と同様な状態で前進走行する。このと
き、吸込絞り型ピストンポンプ6及び斜板式可変容量モ
ータ10からは作動油の吸込み及び吐出しは行われない
から、これらは無負荷稼働状態となり、機械損失トルク
が削減される。
【0071】この前進走行状態から、アクセルペダルを
開放してブレーキペダルを踏むと、出口圧Paは略零で
あり、Pa<PaMAX であることから(ステップS1,
S2,S31)、ステップS32に移行する。このと
き、アンチスキッド制御中でないものとすると、2/4
切換弁21が閉状態に制御され、ステップモータ116
が斜板式可変容量モータ10の斜板103の傾転角を最
小位置に規制する位置に維持された状態で、Acc出口
弁26が開状態に制御され、吸入制限比例制御バルブ2
2がブレーキペダルの踏み込み状態に応じた開度に制御
される(ステップS33〜S36)。
【0072】これによって、吸込絞り型ピストンポンプ
6の回転軸6aが回転駆動されることにより、吸入制限
比例制御バルブ22の開度、すなわち吸込絞り型ピスト
ンポンプ6への供給油量と、回転速度に応じた吐出流量
の作動油が吐出される。この吐き出された作動油は、高
圧配管8H及び前後進切換用電磁方向切換弁9を介して
斜板式可変容量モータ10の流入ポート10aに供給さ
れる。
【0073】このとき、ブレーキペダルが踏み込まれて
いることから、後輪側の回転速度は前輪側の回転速度よ
りも遅く、また、斜板103の傾転角は最小位置に規制
されていることから、斜板式可変容量モータ10の吐き
出し流量が制限されることになり、斜板式可変容量モー
タ10の吐き出し流量が吸込絞り型ピストンポンプ6の
吐き出し流量よりも多くなって、斜板式可変容量モータ
10の抵抗が負荷となって高圧配管8Hの作動油圧が上
昇する。
【0074】したがって、高圧配管8Hの作動油圧が上
昇することから、これが吸込絞り型ピストンポンプ6に
対して負荷となり、吸込絞り型ピストンポンプ6の回転
軸6a、すなわち前輪5に対してアシスト制動力として
作動することになる。また、このときAcc出口弁26
は開状態となっていることから、高圧配管8Hの高圧力
はアキュムレータ25に蓄圧される。
【0075】そして、ブレーキペダルが踏み込まれたま
まの状態で、高圧配管8Hの圧力が上昇し、アキュムレ
ータ25の出口圧Paが予め設定した出口圧の最大値P
MA X 以上(Pa≧PaMAX )となると(ステップS3
1)、2/4切換弁21を開状態、Acc出口弁26を
閉状態、吸入制限比例制御バルブ22を全閉状態とし、
高圧配管8Hの流体圧をアキュムレータ25に蓄圧し
て、流体圧伝動機構を二輪駆動状態に戻す(ステップS
41〜S43)。これによって、制動時のエネルギが回
収されて流体圧の形でアキュムレータ25に蓄えられた
ことになる。
【0076】このとき、制動時のエネルギ回収を行うと
きに、吸入制限比例制御バルブ22の開度を、図7の制
御マップに示すように、出口圧Paに基づいて制御し、
出口圧Paが上昇するに応じて、吸入制限比例制御バル
ブ22の開度が小さくなるように、すなわち、出口圧P
aの上昇に応じて吸込絞り型ピストンポンプ6の吸入油
量が減少するように制御し、吸込絞り型ピストンポンプ
6に対するエネルギ回収に伴う制動力を減少させるよう
にしているから、出口圧Pa=PaMAX となった時点で
2/4切換弁21が開状態に制御されたときに、高圧配
管8Hの流体圧が急激に減少することによって、前輪5
に対するアシスト制動力が急激になくなることはなく、
前輪5に対して、エネルギ回収に伴うアシスト制動力と
ディスクブレーキ等による制動力との総和分の制動力が
働いている状態から、ディスクブレーキ等による制動力
のみが働く状態への切り替わりがなめらかに行われ、車
両は安定した制動状態を維持することができる。
【0077】また、ブレーキペダルの踏み込み量が大き
くなるほど、吸込絞り型ピストンポンプ6の吐出油量に
伴う高圧配管8Hの圧力、すなわち出口圧Paの変化の
割合が大きくなるが、図7の制御マップに示すように、
所定値βをブレーキペダルの踏み込み量が大きくなるほ
ど大きくなるように設定し、より早い段階で吸入制限比
例制御バルブ22の開度を最小値に絞るようにしている
から、ブレーキペダルの踏み込み状態に係わらず、前輪
5に対してエネルギ回収に伴うアシスト制動力が付加さ
れている状態から付加されない状態への切り替わりをな
めらかに行うことができる。
【0078】一方、ブレーキペダルが踏み込み状態とな
り、制動時のエネルギ回収が行われ、アキュムレータ2
5の出口圧Paがその最大値PaMAX よりも小さい状態
で、アンチスキッド制御装置250においてアンチスキ
ッド制御処理が開始されると(ステップS1,S2,S
31,S32)、2/4切換弁21を開状態、Acc出
口弁26を閉状態、吸入制限比例制御バルブ22を全閉
状態に制御し(ステップS41〜S43)、流体圧伝動
機構を二輪駆動状態に移行する。これによって、アキュ
ムレータ25には、この時点での高圧配管8Hの圧力が
蓄圧されて保持される。
【0079】この状態から、ブレーキペダルを開放した
後、再度ブレーキペダルの踏み込みを行えば、アンチス
キッド制御処理が行われていない間は、上記と同様に、
制動時のエネルギが流体圧としてアキュムレータ25に
蓄圧される。
【0080】また、ブレーキペダルを開放した後、今度
は、アクセルペダルの踏み込みを行うと、前後輪の回転
数がほぼ同一である場合には(ステップS1,S2)、
吸入制限比例制御バルブ22が全閉状態、2/4切換弁
21が開状態に制御され、車両は二輪駆動状態と同様の
状態で前進走行する(ステップS3,S4)。このと
き、アキュムレータ25の出口圧Paが、前記のように
して蓄圧され、Pa>P 0 であるとすると、アクセルペ
ダルが踏み込み状態で、前進走行していることから、A
cc出口弁26が開状態に制御され、また、斜板式可変
容量モータ10の斜板103の傾転角は、図6の制御マ
ップにしたがって出口圧Paが小さくなるほど小さくな
るように規制される(ステップS3〜S7)。
【0081】そして、高圧配管8Hには逆止め弁23が
設けられているから、アキュムレータ25に蓄圧された
作動流体圧が斜板式可変容量モータ10にのみ供給さ
れ、斜板式可変容量モータ10に入力される作動流体圧
が上昇する。よって、斜板式可変容量モータ10がこの
作動流体圧に応じた駆動トルクを発生し、これが後輪側
差動装置17を介して後輪19に伝達されて、車両は四
輪駆動車と同様な状態で前進走行する。
【0082】このとき、前記斜板103の傾転角は、出
口圧PaがPa≦P0 +α(αは予め設定した所定値)
である間は、出口圧Paが減少するにつれて小さくなる
ように設定しているから、出口圧Paの減少に伴って後
輪19へのアシスト駆動力は徐々に減少することになっ
て、出口圧PaがPa≦P0 となった時点で、後輪19
へのアシスト駆動力が突然なくなることはなく、車両は
安定した走行状態を維持することができる。また、この
とき、アクセルペダルの踏み込み量と、図示しないシフ
トレバーのシフト位置と、エンジン回転数とにより求ま
る車両の走行速度状態を表す関数値が大きくなるほど、
つまり高速になるほど、所定値αを小さく設定し、出口
圧Paがより高い時点からアシスト駆動力を減少させる
ようにしているから、高速の場合、出口圧Paが減少す
る割合が大きいが、より早い時点からアシスト駆動力を
減少するので、出口圧PaがPa≦P0 となった時点で
後輪19へのアシスト駆動力が突然なくなることはな
く、後輪19にアシスト駆動力が働いている状態から、
アシスト駆動力が働かない状態への切り替わりがなめら
かに行われる。
【0083】そして、この状態からアクセルペダルを開
放状態にすると、Acc出口弁26が閉状態に制御さ
れ、斜板103の傾転角が最小値に規制され(ステップ
S11,S12)、これによって、後輪19へのアシス
ト駆動力の供給が停止される。そして、この状態から再
度アクセルペダルを踏み込むと、出口圧PaがP0 より
大きい場合には、アシスト駆動力を発生させることが可
能であるから、再度Acc出口弁26が開状態に制御さ
れ、斜板103の傾転角が出口圧Paに応じて制御さ
れ、再度後輪19に対してアシスト駆動力が供給され
る。
【0084】そして、アキュムレータ25に蓄圧した流
体圧がアシスト駆動力として消費されて出口圧Paが封
入圧P0 以下となった場合には、Acc出口弁26が閉
状態に制御され、斜板103の傾転角を最小値に規制さ
れて、以後、通常の二輪駆動状態と同様な状態で走行す
る。
【0085】そして、例えば、車両が凍結路、降雪路等
の低摩擦係数路で発進する場合等には、上述したよう
に、前輪5が回転駆動されるが、低摩擦係数路であるた
めに駆動輪である前輪5がスリップすることで、前後輪
の回転数に差が生じるから、2/4切換弁21が閉状
態,吸入制限比例制御バルブ22が全開状態,Acc出
口弁26が閉状態に制御される。また、斜板103の傾
転角が最大位置に規制される(ステップS1,S21〜
S24)。
【0086】これによって、前輪5の滑りが大きくなる
ほど吸込絞り型ピストンポンプ6の単位時間当たりの吐
出量が相対的に上昇し、それに追従して斜板式可変容量
モータ10側では、同一吐出量を出力するように斜板1
03の傾転角が大きくなる方向に自動調整され、傾転角
の規制位置にきたときに固定される。
【0087】そして、前輪側車輪速が増加して吸込絞り
型ピストンポンプ6の吐き出し量が斜板式可変容量モー
タ10の吐き出し流量を越えると、斜板式可変容量モー
タ10の抵抗が負荷となって、高圧配管8Hの作動油圧
が上昇し、斜板式可変容量モータ10が高圧配管8Hか
らの供給圧力に応じた駆動トルクを発生し、後輪側差動
装置17を介して後輪19に伝達されて、車両は四輪駆
動車と同様な状態で前進走行する。
【0088】次に、車両を後進する場合には、シフトレ
バーをRレンジ位置に切り換えることにより、シフト位
置検出スイッチ9bがオン状態となるため、前後進切換
用電磁方向切換弁9のソレノイド9aが通電状態とな
り、切り換え位置がノーマル位置からオフセット位置に
切り換えられ、これによって高圧配管8Hの作動油を斜
板式可変容量モータ10の後進時流入ポート10bに供
給し、後進時流出ポート10aから吐出される作動油を
流路12を通じて低圧配管8L側に戻すことにより、斜
板式可変容量モータ10の回転軸10cを前進走行時と
は逆転させて、後輪19を逆回転させる。このため、後
進時においても、駆動力の伝達については前進時と全く
同様であり、前後輪に所定の回転数比がない状態でアク
セルペダルが踏み込み状態となったときに、アキュムレ
ータ25の出口圧PaがPa>P0であり後輪19に対
するアシスト駆動力を発生できる場合には、Acc出口
弁26が開状態に制御されて、アキュムレータ25に蓄
圧された流体圧がアシスト駆動力として後輪19に供給
される。また、前後輪に所定の回転数比がない状態でブ
レーキペダルが踏み込まれて、アンチスキッド制御が作
動していない場合には、2/4切換弁21が閉状態,A
cc出口弁26及び吸入制限比例制御バルブ22が開状
態に制御され、斜板式可変容量モータ10の傾転角が最
小位置に規制されて、前進走行時と同様に高圧配管8H
に圧力が発生してこれがアキュムレータ25に蓄圧され
る。
【0089】したがって、車両が前後輪に所定の回転数
比がない走行状態、つまり、二輪駆動状態で走行してい
る場合に、制動時には、吸込絞り型ピストンポンプ6が
吐き出した作動流体の流体圧がアキュムレータ25に蓄
圧され、非制動時には、アキュムレータ25に蓄圧され
た作動流体圧が斜板式可変容量モータ10に供給され、
斜板式可変容量モータ10では供給された作動流体圧に
応じた駆動力を従動輪に伝達するから、その分二輪駆動
状態における燃費がよくなる。よって、流体圧伝動装置
を設けることに伴い燃費の低下が生じるが、制動時の作
動流体圧を非制動時に駆動力として用いることによっ
て、結果的には、車両の全体の燃費の低下を防止するこ
とができる。
【0090】また、アキュムレータ25に蓄圧した作動
流体圧を斜板式可変容量モータ10に供給する場合に
は、図6の制御マップに示すように、アキュムレータ2
5の出口圧及びシフトレバーの選択位置、アクセルペダ
ルのストローク量、エンジンの回転数等に基づく車両の
走行速度状態に応じて斜板103の傾転角を設定するよ
うにし、また、アキュムレータ25に制動時の作動流体
圧を蓄圧する場合には、図7の制御マップに示すよう
に、アキュムレータ25の出口圧及びブレーキペダルの
踏み込み量に応じて吸入制限比例制御バルブ22の開度
を調整するようにしたから、出口圧Paが封入圧P0
なったとき、或いは出口圧Paが出口圧の最大値Pa
MAX となった時点で、斜板式可変容量モータ10に対す
るアキュムレータ25の作動流体圧の供給の停止、或い
はアキュムレータ25への作動流体圧の蓄圧を停止する
ことに伴い、車両の走行状態が不安定となることはな
く、良好な走行状態を維持することができる。
【0091】また、アクセルセンサ203は、アクセル
ペダルのストロークを検出するようにしているから、ア
クセルペダルの踏み込み状態をより確実に検出すること
ができる。
【0092】また、アキュムレータ25への作動流体圧
の蓄圧及び蓄圧した作動流体圧を斜板式可変容量モータ
10への供給を行う回生制御処理と、流体圧伝動機構を
四輪駆動状態にする制御処理との切り換えを前後輪の回
転数比に基づいて行うようにしているから、これら切り
換えのタイミングを容易に認識することができ切り換え
を容易に行うことができる。
【0093】また、アキュムレータ25への作動流体圧
の蓄圧等を行う回生制御処理は、車両が四輪駆動状態を
必要としていないとき、すなわち、前後輪の回転数比Δ
Nが基準値αN よりも小さいときのみ行うようにしたか
ら、四輪駆動車としての本来の機能性能を低下させるこ
とはなく、二輪駆動状態から四輪駆動状態へのシステム
の応答性を低下させることがない。
【0094】なお、上記実施の形態においては、前輪駆
動車をベースにした場合について説明したが、これに限
定されず後輪駆動車をベースとした場合にも、流体圧ポ
ンプを後輪側に、斜板式可変容量モータ10を前輪側に
配置することで、上記実施の形態と同様な作用効果を得
ることができる。
【0095】また、上記実施の形態においては、前後輪
の回転数比をもとに2/4切換弁21の開閉制御を行う
ようにした場合について説明したが、これに限らず、前
後輪の回転数の差に基づき制御を行うようにすることも
可能であり、この場合でも上記と同等の作用効果を得る
ことができる。
【0096】また、上記実施の形態においては、図6及
び図7に示すような制御マップに基づいて、斜板式可変
容量モータ10の斜板103の傾転角及び吸入制限比例
制御バルブ22の開度を設定する場合について説明した
が、これに限らず、出口圧Paがアキュムレータの封入
圧P0 以下となった時点で、従動輪に供給される駆動力
が急になくなることがないような制御マップであればよ
く、同様に、出口圧PaがPaMAX となった時点で駆動
輪側に働く制動力が急になくなることがないような制御
マップであればよい。
【0097】また、上記実施の形態においては、高圧側
配管8Hのアンロードを2/4切換弁21によって行う
ようにした場合について説明したが、これに限らず、リ
リーフ弁11のリリーフ圧を可変にすることによって、
行うようにしてもよい。
【0098】また、前輪側の油圧ポンプは、上流側の可
変絞りによってその最大流量を調節するようにしたポン
プを用い、後輪側のモータとしては、フリー斜板型の可
変容量モータを用いる場合について説明いたが、これに
限らず、可変容量ポンプ及び可変容量モータであれば、
適用することが可能である。
【0099】さらに、フリー斜板型可変容量モータとし
て、斜板が片側傾転するものについて説明したが、これ
に限らず、斜板が両側傾転するようなモータを適用する
ことも可能である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る四
輪駆動車によれば、流体圧供給手段から流体圧駆動手段
への作動流体圧を制動時に蓄圧手段に蓄圧し、蓄圧した
作動流体圧を非制動時に流体圧駆動手段に供給すること
により、制動時の流体圧供給手段からの作動流体圧が比
制動時の駆動力として有効に活用され、車両全体の燃費
の低下を防止することができる。
【0101】また、請求項2に係る四輪駆動車によれ
ば、車両の走行状態に伴い切換弁制御手段によって切換
弁が連通状態に制御されて流体圧供給手段と流体圧駆動
手段との間が遮断されている状態で車両が走行している
ときに、制動時に流体圧供給手段から流体圧駆動手段に
供給される作動流体圧を蓄圧手段に蓄圧し、非制動状態
で走行しているときに、蓄圧手段に蓄圧した制動時の作
動流体圧を流体圧駆動手段に供給することによって、制
動時の作動流体圧が、非制動時に従動輪に対して駆動力
として働くから、車両全体の燃費の低下を防止すること
ができる。
【0102】また、請求項3に係る四輪駆動車によれ
ば、高圧側配管と低圧側配管との間を遮断状態にする切
換弁と流体圧駆動手段との間の高圧側配管に蓄圧切換弁
を介してアキュムレータを設け、また蓄圧切換弁と切換
弁との間に逆止め弁を設け、制動時に切換弁を遮断状態
にして蓄圧切換弁を連通状態にすることによって高圧側
配管の作動流体圧を蓄圧切換弁を介してアキュムレータ
に蓄圧し、非制動時にアキュムレータに蓄圧された制動
時の作動流体圧を流体圧駆動手段に供給することによ
り、容易に作動流体圧を蓄圧することができ、また、蓄
圧した作動流体圧を駆動力として従動輪に容易に供給す
るができる。
【0103】また、請求項4に係る四輪駆動車によれ
ば、回転数検出手段で検出した前後輪の回転数の比が予
め設定したしきい値よりも小さいとき、切換弁を連通状
態に制御することによって、流体圧伝動機構を四輪駆動
状態にする制御と作動流体圧の蓄圧又は作動流体圧の流
体圧駆動手段に対する供給処理との切り換えを前後輪の
回転数比に基づき容易に行うことができる。
【0104】また、請求項5に係る四輪駆動車によれ
ば、蓄圧手段の作動流体圧に基づき流体圧ポンプへの吸
入油量を設定し、且つ、車両の制動状態に基づき流体圧
ポンプの吐き出し流体量を設定することによって、蓄圧
手段に対する作動流体圧の蓄圧を行う場合でも、車両の
走行安定性を維持することができる。
【0105】また、請求項6に係る四輪駆動車によれ
ば、車両の制動状態をブレーキペダルのストロークを検
出するようにしたから、車両の制動状態をより容易確実
に検出することができる。
【0106】また、請求項7に係る四輪駆動車によれ
ば、流体圧モータはその最大容量を可変可能な流体圧モ
ータであるから、最大容量を変化させることにより、流
体圧モータが発生する駆動力を容易に調整することがで
きる。
【0107】また、請求項8に係る四輪駆動車は、蓄圧
手段の作動流体圧に応じて流体圧モータの最大容量を設
定し、また、車両の走行速度状態に応じて流体圧モータ
の最大容量を設定するようにしたから、蓄圧手段の作動
流体圧に応じて従動輪に対して駆動力が供給されている
状態から、駆動力が供給されない状態への切り替わりを
なめらかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態を示す四輪駆動車の
概略構成図である。
【図2】本発明における実施の形態に適用し得るフリー
斜板式可変容量モータを示す断面図である。
【図3】図2のフリー斜板式可変容量モータの機構を示
す模式図である。
【図4】エネルギ回生制御装置の一例を示すブロック図
である。
【図5】コントローラの制御処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】フリー斜板式可変容量モータの斜板の傾転角と
出口圧及び走行速度状態との対応を表す制御マップであ
る。
【図7】吸入制限比例制御バルブの開度と出口圧及びブ
レーキペダルのストローク量との対応を表す制御マップ
である。
【符号の説明】
1 エンジン 5 前輪(駆動輪) 6 吸込絞り型ピストンポンプ 8H 高圧配管 8L 低圧配管 9 前後進切換用電磁方向切換弁 10 フリー斜板式可変容量モータ 19 後輪(従動輪) 21 2/4切換弁 22 吸入制限比例制御バルブ 25 アキュムレータ 26 Acc出口弁 27 圧力センサ 103 斜板 116 ステップモータ 130 コントローラ 201 前輪側回転数センサ 202 後輪側回転数センサ 203 アクセルセンサ 205 ブレーキセンサ 206 エンジン回転数センサ 207 シフト位置検出スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北田 裕生 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主原動機により駆動される駆動車軸に連動
    して回転し、作動流体を吐出する流体圧ポンプを有する
    流体圧供給手段と、従動輪の車軸に連動し且つ前記流体
    圧供給手段から作動流体が供給されて回転する流体圧モ
    ータを有する流体圧駆動手段とを備えた四輪駆動車にお
    いて、制動時に前記流体圧供給手段から前記流体圧駆動
    手段への作動流体圧を蓄圧手段に蓄圧し、非制動時に前
    記蓄圧手段の作動流体圧を前記流体圧駆動手段へ供給す
    るようにしたことを特徴とする四輪駆動車。
  2. 【請求項2】主原動機により駆動される駆動車軸に連動
    して回転し、作動流体を吐出する流体圧ポンプを有する
    流体圧供給手段と、従動輪の車軸に連動し且つ前記流体
    圧供給手段から作動流体が供給されて回転する流体圧モ
    ータを有する流体圧駆動手段と、を備えた四輪駆動車に
    おいて、前記流体圧供給手段及び前記流体圧駆動手段間
    の高圧側配管と低圧側配管との間を遮断状態に切り換え
    る切換弁と、車両の走行状態に応じて前記切換弁を連通
    又は遮断状態に制御する切換弁制御手段と、前記高圧側
    配管の作動流体圧を蓄圧する蓄圧手段と、前記切換弁が
    連通状態に制御されているとき、制動時に前記流体圧駆
    動手段への作動流体圧を前記蓄圧手段に蓄圧し且つ非制
    動時に前記蓄圧手段の作動流体圧を前記流体圧駆動手段
    に供給する回生制御手段と、を備えることを特徴とする
    四輪駆動車。
  3. 【請求項3】前記蓄圧手段は、前記切換弁と前記流体圧
    駆動手段との間の高圧側配管に接続されたアキュムレー
    タと、当該アキュムレータと高圧側配管との間を遮断状
    態にする蓄圧切換弁と、前記蓄圧切換弁と前記切換弁と
    の間に設けられた前記流体圧供給手段から流体圧駆動手
    段への流れのみを許容する逆止め弁と、を備え、前記回
    生制御手段は、制動時に前記切換弁を遮断状態に制御し
    且つ前記蓄圧切換弁を連通状態に制御し、非制動時に前
    記蓄圧切換弁を連通状態に制御することを特徴とする請
    求項2記載の四輪駆動車。
  4. 【請求項4】前後輪の回転数を検出する回転数検出手段
    を備え、前記切換弁制御手段は、前記回転数検出手段で
    検出した前後輪の回転数の比が予め設定したしきい値よ
    りも小さいとき、前記切換弁を連通状態に制御するよう
    にしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の四輪駆
    動車。
  5. 【請求項5】前記流体圧ポンプへの吸入油量を制限する
    吸入油量制限弁と、前記蓄圧手段の作動流体圧を検出す
    る圧力検出手段と、車両の制動状態を検出する制動状態
    検出手段と、を備え、前記回生制御手段は、前記作動流
    体圧を蓄圧するとき前記圧力検出手段の検出値が予め設
    定した最大蓄圧値に近づくほど前記吸入油量を減少さ
    せ、且つ前記制動状態検出手段の検出値が大きくなるほ
    ど前記吸入油量を減少させるようにしたことを特徴とす
    る請求項2乃至4の何れかに記載の四輪駆動車。
  6. 【請求項6】前記制動状態検出手段はブレーキペダルの
    ストロークを検出することを特徴とする請求項5記載の
    四輪駆動車。
  7. 【請求項7】前記流体圧モータは、その最大容量を可変
    可能な流体圧モータであることを特徴とする請求項2乃
    至6の何れかに記載の四輪駆動車。
  8. 【請求項8】前記蓄圧手段の作動流体圧を検出する圧力
    検出手段と、車両の走行速度状態を検出する速度状態検
    出手段とを備え、前記回生制御手段は、前記蓄圧手段の
    作動流体圧を前記流体圧駆動手段に供給するとき前記圧
    力検出手段の検出値が予め設定した最小蓄圧値に近くな
    るほど前記最大容量を減少させ、且つ前記速度状態検出
    手段の検出値が大きくなるほど前記最大容量を減少させ
    るようにしたことを特徴とする請求項7記載の四輪駆動
    車。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538769A (ja) * 2006-06-02 2009-11-12 ブリューニングハウス ハイドロマティック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エネルギ貯蔵装置を有する駆動装置及び運動エネルギを貯蔵する方法
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CN114834251A (zh) * 2022-04-26 2022-08-02 湖南三一华源机械有限公司 轮速同步控制方法、系统及作业机械
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