JPH09309985A - 熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いたランプ構造体 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いたランプ構造体

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JPH09309985A
JPH09309985A JP8128533A JP12853396A JPH09309985A JP H09309985 A JPH09309985 A JP H09309985A JP 8128533 A JP8128533 A JP 8128533A JP 12853396 A JP12853396 A JP 12853396A JP H09309985 A JPH09309985 A JP H09309985A
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lamp structure
packing
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JP8128533A
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English (en)
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Katsuhiro Igawa
勝弘 井川
Osamu Ozawa
小沢  修
Jiro Watanabe
次郎 渡邊
Noriaki Kuroda
紀明 黒田
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良的なゴム弾性及び高い耐熱性を有すると共
に、低硬度で溶融流動性が高く、例えば自動車用ランプ
構造体のパッキングとして好適な熱可塑性エラストマー
組成物を提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン成分及びプロピレン・エ
チレンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体単
独又はそれとポリプロピレン樹脂との混合物を成分
(A)のマトリックス樹脂とし、このマトリックス樹脂
15〜80重量%に成分(B)のエチレン・プロピレン
共重合ゴム(EPM)およびエチレン・プロピレン・ジ
エン共重合ゴム(EPDM)の少なくとも1種の少なく
とも一部が加硫された分散相を85〜20重量%分散さ
せて成る熱可塑性エラストマー組成物及びその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性エラストマ
ー組成物及びそれを用いたランプ構造体に関し、更に詳
しくは柔軟性に富み、すなわち低硬度で、溶融流動性が
高く、シールパッキングの様に柔軟かつ複雑な構造の製
品など成型加工に好適な熱可塑性エラストマー組成物並
びにそれを自動車のボディーなどの取り付け位置との接
合部材であるパッキング材料、及びそれを用いたランプ
構造体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のヘッドライト等には各
種の形状をしたランプ構造体が利用されている。ランプ
構造体とは、基本的に、ランプの光源と、通常はスリバ
チ形状の内面形状を有し、窪みの底部分で前記光源を保
持すると共に、その内壁面で前記光源の光を前方に反射
するハウジング(リフレクタ)と、光源およびハウジン
グからの光を集光すると共に、ハウジングの開放面を閉
塞するランプレンズとが一体的に構成された構造体であ
る。
【0003】また、ハウジングの外壁面には、自動車の
ボディなどのランプ構造体が取り付けられる取付対象部
材の所定位置に確実に当接・密着して両者の間を密に保
持すると共に、ビスやボルトとナット等とによってラン
プ構造体をボディに固定した際の力を吸収し、ハウジン
グやボディの歪や損傷を防止するための、接合部材とな
るパッキングが接着されている。
【0004】このようなランプ構造体において、ハウジ
ングの外壁面に接着されるパッキングには、ランプ構造
体(ハウジング)と自動車のボディ等の取付対象部材と
を確実に密着・接合できるような良好なゴム弾性と、ラ
ンプ点灯時の熱(通常、ハウジングは80℃〜100℃
程度になる)によって特性の変化が少ない良好な耐熱性
が要求される。そのため、パッキングとしては、従来エ
チレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)、
アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、クロロ
プレンゴム(CR)組成物等の加硫ゴムシートを、ラン
プ構造体や自動車ボディのランプ構造体の取り付け位置
の形状に応じて打ち抜き成型した成型品(以下、成型パ
ッキングという)が好適に利用されている。ところが、
この成型パッキングの取り付け工程が、ランプ構造体の
組み立て生産性を低下しているという問題点がある。
【0005】すなわち、成型パッキングの取り付けは、
まず加硫ゴムシートを打ち抜き成型して成型パッキング
を作製した後、ハウジングおよび/または成型パッキン
グの所定位置にホットメルト系接着剤やシアノアクリレ
ート接着剤等の接着剤を塗布し、その上でハウジングの
所定位置に成型パッキングを張り付ける等の工程が必要
である。この工程は、ランプ構造体の組み立ての中では
工数を要する工程であり、ランプ構造体の生産性低下の
一因となっている。しかも、一度取り付けた加硫ゴムパ
ッキングは、ランプ構造体を廃棄時に取り外しても、溶
融再使用等のリサイクルができないという問題もある。
【0006】このような問題点を解決し、ランプ構造体
の組み立て、特に成型パッキングの接着工程を簡略化す
るために、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の柔軟性を
有する熱可塑性樹脂を使用したホットメルト系接着剤を
ハウジングの所定位置(成型パッキングに対応する位
置)に厚く塗布し、成型パッキングの代わりに用いるこ
とが考えられた。しかしながら、この方法では、ランプ
点灯時の熱によって、例えば60℃程度の低温領域で接
着剤が軟化してしまい、従来の加硫ゴムの特性である耐
熱軟化性等の点で著しく劣るため、実用化に至ることは
なかった。
【0007】そのため、100℃以上の高温域でも良好
なゴム弾性を有し、かつ200℃以下の溶融成型として
は比較的低温の温度領域でも良好な溶融流動性を発現す
る所定組成の熱可塑性エラストマー組成物を用いて自動
車等のランプ構造体の成型パッキングを成型することが
検討されている。
【0008】そのような材料として熱可塑性樹脂を連続
相(マトリックス)とし、未加硫ゴム又は加硫ゴムを分
散相(ドメイン)として分散した構造の熱可塑性エラス
トマー組成物が知られており、例えば、ポリプロピレン
樹脂をマトリックスとして、それにエチレン・プロピレ
ン共重合体ゴム(EPM)および/またはエチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体ゴム(EPDM)を微細に分
散させた構造を有する熱可塑性エラストマー組成物が知
られている。
【0009】例えば、特開平7−41617号公報には
特定の分岐状エチレン系ランダム共重合体とポリオレフ
ィン系樹脂とから成る熱可塑性エラストマー組成物が開
示されている。特開平3−6251号公報にはポリオレ
フィン系エラストマー、プロピレン−エチレンランダム
コポリマー及びポリプロピレンからなる熱可塑性オレフ
ィンアロイが開示されている。特開昭55−15104
5号公報にはエチレン−プロピレンランダム共重合体、
エチレン−プロピレンブロック共重合体及び無定形エチ
レン−プロピレン弾性共重合体からなる共重合体樹脂組
成物が開示されている。特開平3−50252号公報に
はEPMもしくはEPDMと、結晶性エチレン−プロピ
レンブロック共重合体またはエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体を含むポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記熱
可塑性エラストマー組成物は良好なゴム弾性を有し、同
時に高い耐熱性を有しているが、これらの材料はその組
成から柔軟性に欠け、すなわち硬度が高く、200℃以
下の溶融流動性が低いという欠点を有し、例えばシール
パッキングの様に柔軟かつ複雑な構造の製品の成型加工
には不向きであった。
【0011】従って、本発明は、良好なゴム弾性及び高
い耐熱変形性を有すると共に、柔軟性を示すのに十分に
低硬度で成形時の溶融流動性が高く、例えばシールパッ
キングなどの柔軟でかつ複雑な構造体の成型加工が容易
な熱可塑性エラストマー組成物を提供することを目的と
する。
【0012】本発明は、また、自動車ボディなどの従来
のパッキング材の問題点を解決して、100℃以上の高
温域でも良好なゴム弾性を示し、かつ200℃以下の溶
融成型としては比較的低温の温度領域でも良好な溶融流
動特性を発現する所定組成の熱可塑性エラストマー組成
物を用いて自動車等のランプ構造体の成型パッキングを
成型することにより、ランプ構造体と取付対象部材とを
好適に接合し、ボルトとナット等によってランプ構造体
を取付対象部材に固定した際の力や、ランプ構造体使用
中の温度変化や自動車走行時の振動等により発生する力
等を吸収し、ハウジングやボディの歪や損傷を防止する
というランプ構造体のパッキングとして必要にして十分
な性能を発揮するパッキングを有すると共に、簡易な型
を用いた溶融成型によってランプ構造体と取付対象部材
との接合部分にパッキングを成型することによりパッキ
ングを取り付けることができ、ランプ構造体の組み立て
工程を大幅に簡略化して、製造効率を大幅に向上でき、
しかも、ランプ構造体の廃棄時等にはパッキングをラン
プ構造体から容易に取り外すことができ、かつ取り外し
た後はパッキングの再度の溶融成型すなわちリサイクル
が可能なランプ構造体、およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、ポリプ
ロピレン成分及びプロピレン・エチレンランダム共重合
体成分を含むブロック共重合体単独又はそれとポリプロ
ピレン樹脂との混合物を成分(A)のマトリックス樹脂
とし、このマトリックス樹脂15〜80重量%に成分
(B)のエチレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)お
よびエチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPD
M)の少なくとも1種の少なくとも一部が加硫された分
散相を85〜20重量%分散させて成る熱可塑性エラス
トマー組成物が提供される。
【0014】本発明の第二の態様に従えば、上記熱可塑
性エラストマー組成物において、硬度(ASTM−D)
40以下、MI値(230℃ 2.16kgf 荷重)0.
1以上且つ、圧縮永久歪み(100℃×72時間)95
%以下である熱可塑性エラストマー組成物が提供され
る。
【0015】本発明の第三の態様に従えば、成分(C)
として前記マトリックス樹脂100重量部当り有機過酸
化物0.05〜10重量部を更に含む熱可塑性エラスト
マー組成物が提供される。
【0016】本発明の第四の態様に従えば、前記第一、
第二及び第三の態様に従った熱可塑性エラストマー組成
物からなるランプ構造体用パッキング材料が提供され
る。
【0017】本発明の第五の態様に従えば、光源と、前
記光源を所定位置に保持すると共に内壁面で前記光源か
らの光を反射するハウジングと、前記光源およびハウジ
ングからの光を集光すると共に前ハウジングを閉塞する
レンズと、前記ハウジングの外壁面に接着され、取付け
対象との接合部材となるパッキンとを有するランプ構造
体であって、前記パッキングが、請求項2に記載の熱可
塑性エラストマー組成物により形成されることを特徴と
するランプ構造体が提供される。
【0018】本発明の第六の態様に従えば、光源と、前
記光源を所定位置に保持すると共に内壁面で前記光源か
らの光を反射するハウジングと、前記光源およびハウジ
ングからの光を集光すると共に前記ハウジングを閉塞す
るレンズと、前記ハウジングの外壁面に接着され、取付
け対象との接合部材となるパッキンとを有するランプ構
造体の製造方法において、前記ハウジングの、前記取付
け対象と接合しようとする部分を覆うように、簡易な型
を施し、前記の簡易な型の任意の場所から、請求項2に
記載の熱可塑性エラストマー組成物を、溶融状態で注入
し、冷却後、前記の簡易な型を取り除き、前記ハウジン
グと前記パッキングを一体化して、形成することを特徴
とするランプ構造体の製造方法が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様では、前記
熱可塑性エラストマー組成物の成分(A)としては、ポ
リプロピレン成分及びプロピレン・エチレンランダム共
重合体成分を含むブロック共重合体単独、又はそれとポ
リプロピレン樹脂との混合物を成分(A)のマトリック
ス樹脂とし、マトリックス樹脂の硬度(ASTM−D)
を好ましくは60以下、更に好ましくは10〜50にす
る。本発明ではこのマトリックス樹脂15〜80重量%
にエチレン・プロピレン共重合体ゴム(EPM)および
/またはエチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム
(EPDM)を85〜20重量%(合計量100重量
%)分散させかつ、この分散相の少なくとも1部が加硫
されている。このゴム相が20重量%未満だとゴム弾性
や耐熱性が発現しないし、逆に85重量%を超えると混
合できないおそれがあるので、好ましくない。かかる点
から、前記熱可塑性エラストマー組成物は硬度(AST
M−D)が好ましくは40以下で良好な溶融流動性を示
す低温時加工性の目安としてのMI値(230℃ 2.
16kgf 荷重)が好ましくは0.1以上、圧縮永久歪み
(100℃×72時間)が95%以下、更に好ましくは
D硬度が8〜20、MI値が1.0以上の低硬度・高溶
融流動性で、同時にゴム弾性と耐熱性を兼ね備えた組成
物が得られる。
【0020】また前記組成物のMI値を高めるには、有
機過酸化物を成分(C)として上記マトリックス樹脂1
00重量部に0.05〜10重量部、更に好ましくは
0.5〜5重量部加えてマトリックス樹脂のポリマーを
分解した後、ゴム相を分散させながらに同時に動的に架
橋させれば良い。成分(C)の配合量が0.05重量部
未満では際立った効果がみられず、10重量部を超える
と添加効果が変わらない。
【0021】本発明においてマトリックス樹脂として用
いられる成分(A)のポリプロピレン成分及び、プロピ
レン−エチレンランダム共重合体を含むブロック共重合
体とは、ポリプロピレン成分が0.1〜30重量%であ
り、プロピレン・エチレンランダム共重合体成分が9
9.9〜70重量%であり、エチレンに基づく単量体単
位は15〜80モル%、プロピレンに基づく単量体単位
を85〜20モル%含むランダム共重合体で構成されて
なる高分子量体である。また、他のポリブテン成分等も
必要に応じて5重量%以下で含まれていて良い。従来、
ポリオレフィン系樹脂よりなる軟質材料は、バナジウム
系触媒を用いて製造された非晶質エチレン−プロピレン
ゴム(EPR)等をポリプロピレンに混合することによ
って製造されている。本材料は、ペレット粒子の固結性
の防止、及び柔軟化を目的とし、ポリプロピレンとプロ
ピレン・エチレンランダム共重合体のエラストマー成分
を一つの重合槽で、チタン化合物及び有機アルミニウム
化合物等を用い、同時に重合し、エチレン分を増した、
いわゆるリアクタータイプの共重合体である。即ち、本
材料は、触媒表面にホモポリプロピレンあるいはランダ
ムポリプロピレンの殻を重合で形成させてからエラスト
マー成分を重合させて、殻の中に閉じ込めることにより
流動性の良好なベトつきのないパウダーが得られる新規
の重合方法により上記の特性を併せ持つことが出来る工
業的に有効な重合方法である。
【0022】かかる触媒としては、チタン化合物及び有
機アルミニウム化合物をベースとした触媒及びいわゆる
メタロセン触媒を用いると更に容易にかかるリアクター
タイプの共重合体が得られる。また、かかる重合法によ
り、得られるポリプロピレン樹脂及びプロピレン−エチ
レンランダム共重合体はランダム性が高く組成分布が一
定となりしかも、プロピレン−エチレンランダム共重合
体をなす、いわゆるゴム部分の割合を非常に高くするこ
とが出来るため、本発明の成分(A)組成物に求められ
る柔軟性、MI値等に示される易流動性の確保には極め
て有効である。
【0023】この共重合体は単独又は任意の混合物更に
はポリプロピレン樹脂との混合物として用いることがで
きる。かかるポリプロピレン樹脂のプロピレン・エチレ
ンランダム共重合体に対する配合量は、成分(A)の共
重合体の硬度が上記に示すように硬度(ASTM−D)
が60以下となるようにすればよい。
【0024】本発明において成分(B)として用いられ
るEPM及び/又はEPDMとしては、例えば、エチレ
ンおよびプロピレン、あるいはさらに若干のジシクロペ
ンタジエン、エチリデンノルボーネン、1,4−ヘキサ
ジエン等の若干のジエン成分を有する2元又は3元共重
合体であるEPMおよび/またはEPDM、さらにこれ
らEPMおよび/またはEPDMを無水マレイン酸等で
変性してなるマレイン酸変性EPMおよび/又はEPD
Mなどを用いることができる。これらは一般的なゴム加
硫剤、具体的にはイオウ系加硫剤、有機過酸化物系架橋
剤、フェノール樹脂系架橋剤、その他として亜鉛華、酸
化マグネシウム、リサージ、P−キノンジオキシム、P
−ジベンゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ−P−
ベンゾキノン、ポリ−P−ジニトロソベンゼン、メチレ
ンジアニリンなどの加硫剤を、成分(A)と成分(B)
を混練分散させた後に、引き続きこれら架橋剤(加硫
剤)を添加混練し、架橋(加硫)させる、いわゆる動的
加硫させて加硫された成分(B)の分散相を形成させて
目的とする熱可塑性エラストマー組成物を得ることがで
きる。
【0025】成分(A)と成分(B)との配合比は、好
ましくは重量基準で15〜80:85〜20、更に好ま
しくは20〜80:80〜20である。成分(B)の配
合量が少な過ぎるとゴム弾性や耐熱変形性が発現しない
おそれがあるので好ましくなく、逆に多過ぎると樹脂成
分が連続相(マトリックス)を形成出来ず混練ができな
いおそれがあるので好ましくない。
【0026】本発明の好ましい態様は成分(C)として
配合される有機過酸化物としては、例えばベンゾイルパ
ーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、2,
4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ(パーオキシル
ベンゾエート)、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ
イソプロペル)ベンゼン等のアルキルパーオキサイドな
どがあげられる。成分(C)を配合することにより樹脂
成分の分解による柔軟化とゴム成分の架橋によるゴム弾
性の付与に有効である。
【0027】本発明の熱可塑性エラストマー組成物には
上記必須成分に加えて、本発明の所望の特性を損なわな
い範囲で、例えばスチレン・ブタジエン(スチレン)共
重合エラストマーあるいはその水素添加物、スチレン・
イソプレン(スチレン)共重合エラストマーあるいはそ
の水素添加物、テルペン系樹脂あるいはその水素添加
物、ロジン系樹脂あるいはその水素添加物、石油系樹脂
あるいはその水素添加物などの汎用の添加剤を加えても
よい。
【0028】以下、本発明のランプ構造体について詳細
に説明する。図1に、本発明のランプ構造体の一例の概
略断面図を示す。図1に示される本発明のランプ構造体
1は、基本的に、ランプの光源2と、ハウジング(リフ
レクタ)3と、レンズ4と、成型パッキング6とが、ラ
ンプ構造体1が取り付けられる取付対象部材、例えば自
動車のボディー9等と一体的に組み立てられて構成され
る。
【0029】図示例においては、ハウジング3は平面部
が開放する中空半球状の形状(すなわち略スリバチ状の
内面形状)を有し、その底部分に光源2が公知の手段で
保持される。ハウジング3の内表面は反射鏡となってお
り、光源2の光を開放口側(前方)に反射する。ハウジ
ング3の開放口周辺には外方向に突出するフランジ部7
が形成され、このフランジ部7の前方側面には全周に渡
って溝部8が形成される。
【0030】一方、レンズ4は、光源2およびハウジン
グ3からの光を集光すると共に、ハウジング3の開放面
を閉塞するもので、図示例においては、前記フランジ部
7とほぼ同径の開放端を有する蓋状の形状を有し、開放
側の周端面には全周に渡って凸部5が形成される。つま
り、図示例のランプ構造体においては、この溝部8に一
般的なホットメルト系接着剤等を充填して、レンズ4の
凸部5をここに装入することにより、レンズ4がハウジ
ング3に固定される。
【0031】フランジ部7の後方側面には、成型パッキ
ング6が当接して配置され、必要に応じて粘着あるいは
接着されている。本発明のランプ構造体1は、この成型
パッキング6を自動車等のボディ9等の取付対象部材の
接合部分に当接・密着して、図示しないビスやボルトと
ナット等によって固定されることにより、ボディ9の所
定位置に固定される。すなわち、成型パッキング6は、
自動車のボディ9等の取付対象部材の所定位置に当接・
密着してボディ9とランプ構造体1との間を密に保持す
ると共に、ビスやボルトとナット等によってランプ構造
体1をボディ9に固定した際の力や、ランプ構造体使用
中の温度変化や自動車走行時の振動等により発生する力
等を吸収し、ハウジング3やボディ9の歪や損傷を防止
するための接合部材である。
【0032】成型パッキング6は、本発明のランプ構造
体1の特徴的な部材であって、前記した所定組成の熱可
塑性エラストマー組成物、すなわち、特定の熱可塑性樹
脂(すなわち成分(A))をマトリックスとし、この成
分(A)中に、分散相(ドメイン)として少なくとも一
部が加硫されたゴム組成物(すなわち(B))、必要に
より更に成分(C)を分散せしめてなることをその基本
組成とする熱可塑性エラストマー組成物によって成型さ
れる。
【0033】この熱可塑性エラストマー組成物は、前記
熱可塑性樹脂をマトリックス(連続相)とし、少なくと
も一部が加硫されたゴム組成物を分散相(ドメイン)と
する構成を有するので、溶融成型としては比較的低温で
ある200℃以下での良好な溶融流動性すなわち溶融成
型性、および必要に応じて付与される溶融時粘接着性を
有し、しかも100℃以上、好ましくは120℃以上の
高温に加熱されても成型品(すなわち成型パッキング
6)が優れたゴム弾性および耐オゾン性等の良好な耐久
性を有する。しかも、ランプ構造体1の廃棄時等には、
容易に取り外して再度溶融成型することが可能である。
本発明のランプ構造体1においては、成型パッキング6
をこのようなエラストマー組成物で成型することによ
り、後述するように、従来に比してランプ構造体1の組
み立て工程を大幅に簡略化し、しかも、従来は不可能で
あった成型パッキングのリサイクルも可能にしたもので
ある。
【0034】前述のように、本発明に係る熱可塑性エラ
ストマー組成物は、成分(A)を連続相とし、成分
(B)の少なくとも一部が分散相(ドメイン)として分
散し、かつ、成分(B)の少なくとも一部が加硫された
構成を有する。このような構成は、あらかじめ成分
(A)を構成する熱可塑性樹脂組成物と、成分(B)を
構成するゴム組成物(基本的に加硫剤は含まない)と
を、2軸混練押出機等で溶融混練し、連続相を形成する
熱可塑性樹脂中にゴム組成物を分散させ、この状態(混
練下)で引き続き加硫剤(架橋剤)を添加し、ゴム組成
物を混練中にすなわち動的に加硫させることにより形成
することができる。また熱可塑性樹脂やゴム成分に補強
剤、充填剤、軟化剤、可塑剤、劣化防止剤、核剤、顔料
等の各種の配合剤(加硫剤を除く)を添加する際には、
この混練中に添加してもよいが、混練の前にあらかじめ
添加しておくのが好ましい。
【0035】このようなエラストマー組成物は、公知の
熱可塑性樹脂(エラストマー)組成物の製造方法によっ
て製造可能であるが、以下に好ましい製造方法の一例を
示す。このエラストマー組成物の製造において、成分
(A)及び(B)あるいはさらに成分(C)の混練に使
用する機械には限定はないが、スクリュー押出機、ニー
ダー、バンバリミキサー、2軸混練押出機等が例示され
る。なかでも成分(A)(熱可塑性樹脂)と成分(B)
(ゴム組成物)の混練および成分(B)の動的加硫を考
慮すると、2軸混練押出機を使用するのが好ましい。さ
らに、2種類以上の混練機を使用し、順次混練してもよ
い。また、混練温度は成分(A)が溶融する温度以上で
あればよい。混練時の剪断速度は2500〜7500 s
ec-1であるのが好ましい。混練全体の時間は30秒から
10分で、加硫系を添加した後の加硫時間は15秒から
5分程度とするのが好ましい。
【0036】以下、通常行われる2軸混練機による混練
に基づいて、製造方法の一例をより具体的に例示する。
まず、2軸混練機の第1の投入口より、ペレット状に成
形した成分(A)を投入し、2軸スクリューによって混
合して溶融・加熱する。
【0037】一方、成分(B)は、バンバリミキサー等
のゴム用混練機を用い、ゴム成分に必要に応じて補強
剤、軟化剤、老化防止剤等を添加して混練した後、加硫
系を含まない、いわゆるマスターバッチとして、ゴム用
ロール等で厚さ2〜2.5mmのシート状に成形し、さら
に、このシートを更にゴム用ペレタイザーでペレット化
して調製しておく。前述のように、成分(A)を2軸混
練機で溶融・加熱した後、このようにあらかじめペレッ
ト化した成分(B)を2軸混練機の第2の投入口より投
入し、成分(A)中に成分(B)を分散させる。なお、
成分(B)の添加時には、ステアリン酸等の加工助剤を
併用してもよい。この場合には、成分(B)とステアリ
ン酸等とをバンバリミキサ等によって混合した後、前述
のようにペレット状にして2軸混練機成分に投入すれば
よい。
【0038】この後、2軸混練機の第3の投入口より加
硫剤あるいはさらに加硫助剤を投入し、混練下に、成分
(B)を加硫(動的加硫)させる。加硫をこのようにし
て行うことにより、成分(B)を成分(A)に十分に分
散した状態で、しかも成分(B)が十分に微細な状態の
まま少なくとも一部を加硫し、連続相(マトリックス)
をなす成分(A)中に、分散相(ドメイン)として少な
くとも一部が加硫された成分(B)が安定して分散して
なる、本発明のエラストマー組成物を好適に製造するこ
とができ、得られたエラストマー組成物(成型品)の溶
融流動性、ゴム弾性等の点で好ましい結果を得ることが
できる。
【0039】さらに、2軸混練機の第4の投入口以降よ
り、老化防止剤等の添加剤を必要に応じて添加混練し、
本発明のエラストマー組成物を得ることができる。なお
成分(C)を用いる場合にはその過酸化物の半減期によ
り、設定した温度条件および、滞留時間にて、第1、第
2、第3、第4のいずれかの投入口より投入すれば良
い。また、炭酸カルシウム、シリカ等の無機材料に分散
させて又はEVA等のポリマーに分散させた希釈品を使
用すれば、安全上より好ましい。
【0040】このようにして得られたエラストマー組成
物は、2軸混練押出機でストランド状に押し出し、樹脂
用ペレタイザーでペレット化し、このペレットを使用し
て溶融押し出し機構を有する押出機または簡易型押出
機、一般の樹脂用射出成型機や簡易型射出成型機を使用
して、種々の形状をしたモールドに押出または射出成型
することが可能である。
【0041】本発明のランプ構造体1は、このような熱
可塑性エラストマー組成物を用いて成型パッギング6を
形成する。以下、このような本発明のランプ構造体1の
製造方法の一例(すなわち、本発明の製造方法)につい
て説明する。
【0042】まず、従来のランプ構造体と同様にして、
ハウジング3とレンズ4と(あるいはさらにランプ2
と)を組み合わせ、構造体本体を組み立てる。ハウジン
グ3のフランジ部7の裏面あるいは取付対象部材である
ボディ9の接合部分に、成型用金型を装着する。もしく
は、構造体本体とボディ9とを、あらかじめ所定の位置
に位置決めし、成型用金型を装着する。次いで、この金
型に前記熱可塑性エラストマー組成物を溶融し、任意に
設けた注入口よりこの金型に注入する。前述のように、
この熱可塑性エラストマー組成物は良好な溶融成型性あ
るいはさらに必要に応じて付与される粘着性を有する。
そのため、射出成型等の溶融成型によって直接成型パッ
キング6を成型し、さらに必要に応じて所定位置に粘着
あるいは接着することができる。その後、熱可塑性エラ
ストマー組成物が冷却し硬化した後に、前記成型用金型
を取り外し、得られた成型パッキング6を介して構造体
本体とボディ9とをボルト等で固定することにより、本
発明のランプ構造体1の製造、および取付対象部材であ
るボディ9への取り付けを終了する。
【0043】従来のランプ構造体の組み立ておよび取付
対象部材であるボディへの取り付け工程においては、例
えば加硫ゴムシートを用いる方法であれば、構造体本体
の組み立て、成型パッキングの打ち抜き加工、成型パッ
キングの集積、成型パッキングの接着処理、ランプ構造
体あるいはボディへの成型パッキングの固定、構造体本
体の装着部への移送、構造体本体のボディへの取付工程
が必要である。これに対し、本発明によれば、同様の作
業を、構造体本体の組み立て、構造体本体の装着部への
移送、成型金型の取り付け、熱可塑性エラストマー組成
物の成型、構造体本体のボディへの取り付け、だけで行
うことができ、大幅に工程を簡略化することができる。
しかも、この成型パッキングは、前述のように成分
(B)が分散されてなる構成を有するため、従来のホッ
トメルトにはない耐熱軟化性を発揮する上に、100℃
以上の高温下でも優れたゴム弾性を有するため、熱下や
走行による振動下であってもランプ構造体と取付対象部
材とを確実に密着し、しかも、ランプ構造体および取付
対象部材を損傷することなく保持、固定することができ
る。
【0044】なお、前記熱可塑性エラストマー組成物を
用いた成型パッキングの成型方法としては、簡易な型を
利用した押出成型、射出成型等、従来使用されてきたホ
ットメルト材料の成型に通常使用される方法で成型加工
が可能である。溶融条件は熱可塑性エラストマー組成物
の特性及び成型品の形状等に応じて適宜決定すればよい
が、通常、溶融開始温度(示差走査熱量計(DSC)を
使用し昇温速度10℃/分で測定)は150〜250℃
程度、好ましくは160〜210℃程度である。
【0045】以上、本発明のランプ構造体およびその製
造方法の一例について詳細に説明したが、本発明は上記
構成に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろ
んである。
【0046】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0047】熱可塑性エラストマー組成物の調製に用い
た原料I〜VIII の組成及び物性値(MI、硬度及び圧
縮永久歪値)を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】実施例1〜10及び比較例1〜7 表2に示す配合のエラストマー組成物を表1で調製した
原料を用いて以下の様にして製造し、得られた組成物の
物性(MI、硬度及び圧縮永久歪値)を測定した。結果
を表2に示す。
【0050】熱可塑性エラストマー組成物の調製 2軸混練機の第1の投入口より、ペレット状に成形した
成分(A)を投入し、第2の投入口より、上記組成物I
(成分(B))を投入した。また、加硫剤あるいはさら
に加硫助剤は以下に示す加硫系1を第3の投入口より連
続的に投入した。また、成分(C)の有機過酸化物は、
パーカドックス14をEPDM:パーカドックス14=
60:40で希釈したものであり表中の配合量はパーカ
ドックス14の量を示す。成分(C)は第4の投入口よ
り投入した。 〔加硫系1〕 成分 商品名 メーカー 重量部 粉末硫黄 0.5 BZ ZN−ジ−n−ブチル・ ノクセラ−BZ−O 大内新興 1 ジチオカーバメート 化学(株) TRA ジペンタメチレンチウラム サンセラ−TRA −C 三新化学 0.5 テトラスルフィド (株) TT テトラメチルチウラム ノクセラ−TT 大内新興 0.5 ジスルフィド 化学(株) CZ N−シクロヘキシル−2− ノクセラ−CZ−G 大内新興 1 ベンゾチアゾル 化学(株) スルフェンアミド
【0051】
【表2】
【0052】実施例11〜22及び比較例8〜11 表1に示す原料を用いて実施例1−10と同様に表3に
示すような配合にて調整した熱可塑性エラストマー組成
物を用いてランプ構造体を製造した。なお、参考例はE
PDMゴム板を用いた例である。また、加硫系2を、以
下に示す。 〔加硫系2〕 成分 商品名 メーカー 重量部 ステアリン酸 ビーズステアリン酸 日本油脂社製 1.0 MDA メチレンジアニリン スミキュア−M 住友化学社製 1.0
【0053】ランプ構造体の作製 通常のランプ構造体の製造と同様にして図1に示される
様なランプ構造体1の構造体本体(ハウジング3、レン
ズ4およびランプ2の組立体)を作製した。この構造体
本体と、ランプ構造体1と対応する取付対象部材とをあ
らかじめ所定位置に位置決めし、両者の間に一か所の注
入口を有する成形用型を配置した。次いで前述のように
作製した熱可塑性エラストマー組成物のペレットを樹脂
用小型押出機に充填し、前述の注入口から成型用型内に
注入した。熱可塑性エラストマー組成物が十分に冷却し
た後、成型用型を取り外し、図1に示される様なランプ
構造体1を得た。
【0054】ランプ構造体の評価 〔工数〕構造体本体を作製した後の構造体本体を取付対
象部材に組み上げて、ランプ構造体1を完成するまでの
工数を、従来の加硫ゴムシートを打ち抜いて得られた成
型パッキングを使用した場合(参考例)を100として
評価した。 〔回復性〕100℃の加熱下で、接触面積当たりの応力
が5kg/cm2 となるように、所定の治具を用いて構造体
本体と取付対象部材とを圧着し、24時間放置した。2
4時間経過後に構造体本体と取付対象部材との平均距離
が初期の50%以下あるいは、両者の接触部分がある場
合を×、両者が全く接触せず、しかも両者の距離が初期
の50%を超える場合を○と評価した。 〔変形性〕接触面積当たりの応力が3kg/cm2 となるよ
うに、所定の治具を用いて構造体本体と取付対象部材と
を圧着した際、構造体本体と取付対象部材との平均距離
が、初期の80%を超える場合を×、それ以下を○と評
価した。 〔密着力〕構造体本体に測定治具を取り付け、オートグ
ラフを用いて100℃の加熱下における構造体本体と取
付対象部材との総剥離力を測定し、この総剥離力を構造
体本体と取対象部材との総接触面積で割った値を構造体
密着力として測定した。この値が3kg/cm2 以上の場合
を○とした。
【0055】表1は評価材料自体の諸物性を整理したも
のである。Iはゴム組成物であり、II,III は通常のポ
リプロピレン系樹脂であり、硬度(ASTM−D)が高
く、実用に供することは困難である。IV,Vはポリプロ
ピレン成分及びプロピレン−エチレンランダム共重合体
成分を含むブロック共重合体の単独物である。また、VI
〜VII はそれとポリプロピレン樹脂との混合物である。
IV〜VIIIはD硬度が全て60以下であるとわかる。
【0056】比較例1〜6および実施例1〜3 比較例1〜6は成分(A)(マトリックス樹脂)に通常
のポリプロピレン系樹脂もしくはハイフロ−ポリプロピ
レン樹脂を使用した例であるがD硬度が40以上と高
く、十分な柔軟性を有していない。これに対し、1〜3
は成分(A)にポリプロピレン成分及びプロピレン−エ
チレンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体の
単独物を使用することにより、D硬度が40以下とい
う、十分な柔軟性を有している。
【0057】比較例7および8 比較例7は成分(A)が過多であるため、成分(B)の
ゴム弾性への寄与が少なく、圧縮永久歪が悪く、実用に
供することは困難である。比較例8は成分(B)が過多
であるため、ドメイン相が均一とならず加工自体が困難
である。すなわち、成分(A)/成分(B)の組成比は
80/20〜20/80が適切であるとわかる。
【0058】実施例5および6 成分(A)として、実施例5はポリプロピレン成分及び
いわゆるリアクターポリプロピレン成分であるポリプロ
ピレン成分とプロピレン−エチレンランダム共重合体成
分を含むブロック共重合体の混合物を使用している。ま
た実施例6はその単独物とハイフロ−ポリプロピレン樹
脂との混合物を使用している。どちらもMI,D硬度、
圧縮永久歪のいずれの特性も優れている。
【0059】実施例7〜10 実施例7〜10は、成分(A)として、いわゆるリアク
ターポリプロピレンであるポリプロピレン成分及びプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体成分を含むブロック
共重合体の単独物を使用している。また成分(C)とし
て、動的加硫の最終段階で、アルキルパーオキサイドを
添加している。有機過酸化物の使用により、D硬度や圧
縮永久歪を変化することなく、MIを向上できることが
わかる。表3はランプ構造体との特性の相関を示すもの
である。
【0060】比較例9および10 比較例9および10は成分(A)に通常のポリプロピレ
ン樹脂もしくはハイフロ−ポリプロピレン樹脂を使用し
た例である。D硬度が高く、十分な柔軟性を有していな
い。パッキング材料としては、変形性が悪く、実用に供
することは困難である。
【0061】比較例11および12 比較例11は成分(A)/成分(B)の組成比は90/
10である。成分(A)が過多であるため成分(B)の
ゴム弾性への寄与が少なく圧縮永久歪が悪い。ランプ特
性として回復性、変形性が悪く、実用に供することは困
難である。比較例12は成分(A)/成分(B)の組成
比は10/90である。成分(B)が過多であるためド
メイン相が均一とならず、加工自体が困難である。
【0062】実施例11〜13 成分(A)として、いわゆるリアクターポリプロピレン
系樹脂即ちポリプロピレン成分及びプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体の単独
物を使用している。いずれもランプ特性を十分満足して
いる。
【0063】実施例14および15 成分(A)として、いわゆるリアクターポリプロピレン
系樹脂ポリプロピレン成分及びプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体成分を含むブロック共重合体同志、また
は通常のポリプロピレン樹脂との混合物を使用する。い
ずれもランプ特性を十分満足している。
【0064】実施例16 成分(B)としてマレイン酸変性EPM、動的加硫系と
してメチレンジアニリンを使用しているが、実施例12
同様に、ランプ特性を十分満足している。
【0065】実施例17〜20 成分(C)として、動的加硫の最終段階でアルキルパー
オキサイドを添加している。有機過酸化物の使用によ
り、流動性即ちMIを向上でき、ランプ特性も十分満足
している。
【0066】実施例21および22 ハウジング部との接着性をもたせる為、実施例21およ
び22ではSEBS石油樹脂を添加している。基本的な
ランプ特性を満足しながらも、これら配合剤により、ラ
ンプ構造体と取付対象部材との強固な粘着が可能とな
る。
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従えば、
硬度(ASTM−D)が40以下、MI値(230℃
2.16kgf 荷重)が0.1以上で且つ、圧縮永久歪み
が100℃×72hで95%以下を満足する組成物が得
られ、この組成物は本来のゴム弾性や高耐熱性に加え、
低硬度で溶融流動性が高い特徴を生かし、例えばシール
パッキンなどの柔軟物を低圧押出しにより成型加工でき
るので、自動車用などのランプ構造体のパッキン材とし
て有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のランプ構造体の一例の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ランプ構造体 2…ランプの光源 3…ハウジング(リフレクタ) 4…レンズ 5…凸部 6…成型パッキング 7…フランジ部 8…溝部 9…自動車ボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 紀明 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン成分及びプロピレン・エ
    チレンランダム共重合体成分を含むブロック共重合体単
    独又はそれとポリプロピレン樹脂との混合物を成分
    (A)のマトリックス樹脂とし、このマトリックス樹脂
    15〜80重量%に成分(B)のエチレン・プロピレン
    共重合ゴム(EPM)およびエチレン・プロピレン・ジ
    エン共重合ゴム(EPDM)の少なくとも1種の少なく
    とも一部が加硫された分散相を85〜20重量%分散さ
    せて成る熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 硬度(ASTM−D)40以下、MI値
    (230℃ 2.16kgf 荷重)0.1以上且つ圧縮永
    久歪み(100℃×72時間)95%以下である請求項
    1に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 成分(C)として前記マトリックス樹脂
    100重量部当り有機過酸化物0.05〜10重量部を
    含む請求項1又は2に記載の熱可塑性エラストマー組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱
    可塑性エラストマー組成物からなるランプの構造体用パ
    ッキング材料。
  5. 【請求項5】 光源と、前記光源を所定位置に保持する
    と共に内壁面で前記光源からの光を反射するハウジング
    と、前記光源およびハウジングからの光を集光すると共
    に前記ハウジングを閉塞するレンズと、前記ハウジング
    の外壁面に接着され、取付け対象との接合部材となるパ
    ッキングとを有するランプ構造体であって、前記パッキ
    ングが、請求項1〜3に記載の熱可塑性エラストマー組
    成物により形成されることを特徴とするランプ構造体。
  6. 【請求項6】 光源と、前記光源を所定位置に保持する
    と共に内壁面で前記光源からの光を反射するハウジング
    と、前記光源およびハウジングからの光を集光すると共
    に前記ハウジングを閉塞するレンズと、前記ハウジング
    の外壁面に接着され、取付け対象との接合部材となるパ
    ッキングとを有するランプ構造体の製造方法において、
    前記ハウジングの、前記取付け対象と接合しようとする
    部分を覆うように、簡易な型を施し、前記の簡易な型の
    任意の場所から、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    熱可塑性エラストマー組成物を、溶融状態で注入し、冷
    却後、前記の簡易な型を取り除き、前記ハウジングと前
    記パッキングを一体化して、形成することを特徴とする
    ランプ構造体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001008934A1 (fr) * 1999-08-02 2001-02-08 Visteon Systemes Interieurs Peau pour panneau interieur de vehicule incluant un dispositif pour le logement d'un coussin d'air de securite
JP2006056962A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Asahi Kasei Chemicals Corp 熱可塑性エラストマー組成物

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