JPH09316068A - 骨吸収阻害物質a−75943 - Google Patents

骨吸収阻害物質a−75943

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JPH09316068A
JPH09316068A JP13792996A JP13792996A JPH09316068A JP H09316068 A JPH09316068 A JP H09316068A JP 13792996 A JP13792996 A JP 13792996A JP 13792996 A JP13792996 A JP 13792996A JP H09316068 A JPH09316068 A JP H09316068A
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JP
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compound
formula
ethyl acetate
sank
methanol
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JP13792996A
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English (en)
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Aiya Satou
藹也 佐藤
Tadaaki Morishita
忠昭 森下
Masaaki Miyamoto
政章 宮本
Ryuzo Enokida
竜三 榎田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨吸収阻害活性を有し、骨粗鬆症および高カ
ルシウム血症の治療に有用な新規化合物、該化合物の製
造方法および該化合物の生産菌を提供する。 【解決手段】 式: 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨粗鬆症、高カル
シウム血症等の治療薬として有用な新規化合物および該
化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】骨は生体の体重を支えるだけでなく、そ
の構成成分であるカルシウムやリンなどのミネラルの貯
蔵庫としても重要な機能を果たしている。骨は一旦形成
された後、全く不変な構築物ではなく、その構造及び量
は常に形成されては分解されている。骨細胞には、骨を
形成する骨芽細胞と骨を吸収する破骨細胞が存在し、両
作用の均衡を保つことによって、骨の形成維持と共に血
中カルシウム濃度が維持される。この均衡が失われる事
により、骨粗鬆症、高カルシウム血症、低カルシウム血
症等の病態が現れる。
【0003】骨粗鬆症や高カルシウム血症は、骨吸収が
異常に亢進し骨量が減少し骨が脆くなり、骨折などを起
こしやすくなる慢性疾患である。特に閉経後の女性に多
く見られる。
【0004】従来、骨粗鬆症の治療法としては、カルシ
ウム剤の直接投与、骨吸収を抑制する薬剤であるカルシ
トニンやビスフォスフォネート等の使用、閉経により低
下した女性ホルモンの補充投与、またはカルシウム吸収
を促進し、骨代謝機能を活発化させるビタミンD3 の投
与等の方法が実施されている[森井浩世他 (1993) 医学
のあゆみ 165巻9号参照]が、本発明の化合物と類
似の化合物が骨粗鬆症治療剤として報告された例はな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強力
かつ選択性の高い、骨粗鬆症治療薬および/または高カ
ルシウム血症治療薬として有用な新規化合物、および該
化合物の製造法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1) 式:
【0007】
【化4】
【0008】で示される化合物A−75943、 (2) 式:
【0009】
【化5】
【0010】で示される(1)記載の化合物、 (3) 下記の性状を有するA−75943; 1)物質の性状: 無色泡沫状 2)旋光度: [α]25 D −2.7°(c 0.5
2,クロロホルム中 ) 3)分子式: C1523NO4 (高分解能FAB−マス
スペクトル法により測定) 4)分子量: 281 (FAB−マススペクトル法により
測定) 5)紫外線吸収スペクトル(エタノ−ル中): 末端吸
収のみ 6)赤外線吸収スペクトル: νmax cm-1 (クロロホ
ルム中 )3528, 3411, 1710, 1686, 1592, 1457, 1450,
1386. 7) 1H−核磁気共鳴スペクトル(δ:ppm,重ピリ
ジン中) :0.98 (3H, d), 1.09 (3H, d), 1.42 (1H, t
d), 1.45 (1H, dd),1.69 (1H, m), 1.73 (1H, dt), 1.9
4 (1H, m), 2.00 (1H, m),2.29 (1H, m), 2.45 (2H,
d), 2.46 (1H, dd), 2.47 (1H, m),2.70 (1H, dt), 2.7
8 (1H, m), 3.01 (1H, ddd), 4.87 (1H, ddd). 8)13C−核磁気共鳴スペクトル(δ:ppm,重ピリ
ジン中) :14.7 (q), 18.0 (q), 27.1 (d), 29.3 (t),
32.8 (t), 35.0 (t),35.6 (t), 40.5 (d), 42.26 (t),
42.33 (t), 69.6 (d), 78.1 (d),170.7 (s), 173.3
(s), 211.0 (s). 9)溶解性: メタノ−ル、エタノ−ル、エ−テル、酢
酸エチル、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、
ピリジン、ジメチルスルフォキシドに可溶;ヘキサン、
水に不溶、 (4) ストレプトマイセス(Streptomyces)属に属す
るA−75943生産菌を培養し、次いで、該培養物よ
りA−75943を回収することを特徴とするA−75
943の製造方法、 (5) ストレプトマイセス属に属するA−75943
生産菌がストレプトマイセス・エスピー(Streptomyces
sp.)SANK 61296(FERM BP−550
5)である、(4)記載の製造方法、 (6) ストレプトマイセス・エスピー(Streptomyces
sp.)SANK 61296(FERM BP−550
5)、 (7) 式:
【0011】
【化6】
【0012】で示される化合物を酸化することを特徴と
する、A−75943の製造方法、 (8) A−75943を含むことからなる医薬、 (9) A−75943を含むことからなる骨粗鬆症治
療剤、 (10) A−75943を含むことからなる高カルシ
ウム血症治療剤、に関する。
【0013】本発明者らは、骨粗鬆症および/または高
カルシウム血症の予防・治療薬を天然資源に求め、鋭意
研究を行った結果、ストレプトマイセス属に属する菌株
の培養液中に強い骨吸収阻害作用を見いだし、その活性
本体を単離した。また、シクロヘキシミドを出発原料と
して該化合物を化学合成することに成功し、本発明を完
成させた。
【0014】本発明の化合物A−75943は、種々の
異性体を有する。上記式(I)においては、これらの異
性体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式で
示されている。本発明はこれらの異性体およびこれらの
異性体の混合物をもすべて含むものである。これら異性
体の中では、上記式(I’)で示される配位を有する化
合物がより好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の化合物の製造において用
いられるストレプトマイセス(Streptomyces)属に属す
る菌株としては、例えばストレプトマイセス・エスピー
(Streptomyces sp.)SANK 61296株(以下
「SANK 61296株」という)を挙げることがで
きる。SANK 61296株の菌学的特徴は、次の通
りである。
【0016】1.形態学的特徴 SANK 61296株はISP「インターナショナル
・ストレプトマイセス・プロジェクト(International
Streptomyces Project)」規定の培地上で28℃、14
日間の培養により次のような形態学的特徴を示した。光
学顕微鏡による観察ではSANK 61296株の基生
菌糸は良好に伸長、分岐し黄味茶色を示すが、ノカルデ
ィア( Nocardia )属菌株様の断裂やジグザグ伸長は観
察されない。気菌糸は単純分岐する。およそ10ないし
50個またはそれ以上の胞子の連鎖を形成し、胞子連鎖
の形態は螺旋状を示す。走査型電子顕微鏡による観察で
は胞子は楕円形で、その表面構造は平滑状(Smooth)を
示す。胞子の大きさは0.6〜0.8x0.9〜1.7
μmである。胞子は気菌糸上にのみ形成される。また、
胞子嚢、気菌糸の車軸分岐、気菌糸の断裂、菌核などの
特殊器官は認められない。
【0017】2.各種培養基上の諸性質 各種培養基上で28℃、14日培養後の性状は表1に示
した通りである。色調の表示はマンセル方式による日本
色彩研究所版「標準色票」のカラーチップ・ナンバーを
表す。
【0018】
【表1】 (*1:G:生育、AM:気菌糸、R:裏面、SP:可溶性色素) 3.生理学的性質 28℃で培養後、2ないし21日間に観察したSANK
61296株の生理学的性質は以下の通りである:
【0019】
【表2】 (*:イーストエキス・麦芽エキス寒天(ISP 2) ) また、プリドハム・ゴトリーブ寒天培地(ISP 9 )を基
礎培地1、および同培地にイーストエキスを0.1%添
加したものを基礎培地2として使用して、28℃、14
日間培養後に観察したSANK 61296株の炭素源
の資化性は表3に示した通りである。
【0020】
【表3】 (+:資化する、±:弱く資化する) 4.化学分類学的性質 SANK 61296株の細胞壁は長谷川らの方法[Ha
segawa, T., et al. (1983) J. Gen. Appl. Microbiol.
29, 319-322参照]に従い検討した結果、LL−ジアミ
ノピメリン酸が検出された。また、SANK 6129
6株の全細胞中の主要糖成分をレシェバリエの方法[Le
chevalier, M. P. (1968) Journal of Laboratory and
Clinical Medicine, 71, 934-944参照]に従い検討した
結果、特徴的な成分は検出されなかった。
【0021】以上の菌学的性質からSANK 6129
6株は放線菌の中でもストレプトマイセス(Streptomyc
es)属に属することが明らかにされた。シャーリングと
ゴトリーブによるISP菌株記載[Shirling, E. B. an
d Gottlieb, D., Int. J. Syst. Bacteriol.; 18, 68-1
89 and 279-392 (1968); 19, 391-512 (1969); 22, 265
-394 (1972) 参照]、ワックスマン著、ジ・アクチノミ
セテス第2巻[Waksman, S. A. (1961) The Actinomyce
tes 2 参照]、ブキャナンとギボンズ編バージーズマニ
ュアル[Buchanan, R. E. and Gibbons N. E. (1974) B
ergey's Manualof Determinative Bacteriology, 8th E
dition 参照]、ウィリアムズ等編バージーズ・マニュ
アル第4巻[Williams, S. T., et al. (1989) Bergey'
s Manualof Systematic Bacteriology 4 参照]、およ
びストレプトマイセス(Streptomyces)属放線菌に関す
る最近の文献に記載されている菌種と比較したところ、
SANK 61296株に類似する種は検索されなかっ
た。従って、SANK 61296株はストレプトマイ
セス(Streptomyces)属に属する一新菌株と同定され
た。該菌株はストレプトマイセス・エスピー(Streptom
yces sp.)SANK61296と命名表示されて、平成
8年4月12日付けで工業技術院生命工学工業技術研究
所に国際寄託され、受託番号FERM BP−5505
が付された。
【0022】以上、本発明の化合物A−75943の生
産菌について説明したが、放線菌は自然界において、ま
たは人工的な操作(例えば、紫外線照射、放射線照射、
化学薬品処理等)により、変異を起こしやすく、本発明
のSANK 61296株もこの点は同じである。本発
明にいうSANK 61296株はそのすべての変異株
を包含する。また、これらの変異株の中には、遺伝学的
方法、例えば組換え、形質導入、形質転換等により得ら
れたものも包含される。すなわち、本発明の化合物A−
75943を生産する、SANK 61296株および
その変異株およびそれらと明確に区別されない菌株は、
すべてSANK 61296株に包含されるものであ
る。
【0023】本発明の化合物A−75943生産菌を培
養するに際し使用される培地としては、炭素源、窒素
源、無機イオンおよび有機栄養源等より選択されたもの
を適宜含有する培地であれば、合成または天然培地のい
ずれでも使用可能である。該栄養源としては、従来真菌
類や放線菌類の菌株の培養に利用されている公知の、微
生物が資化できる炭素源、窒素源および無機塩が使用で
きる。
【0024】具体的には、例えば炭素源としてはグルコ
ース、フルクトース、マルトース、スクロース、マンニ
トール、グリセロール、デキストリン、オートミール、
ライ麦、トウモロコシ澱粉、ジャガイモ、ダイズ粉、綿
実油、糖蜜、クエン酸、酒石酸等を単一で、あるいは併
用して用いることができる。培地中の該炭素源の含量
は、一般には培地量の1〜10重量%で変量するが、こ
の範囲に限定されない。
【0025】また、窒素源としては、一般にタンパク質
またはその水解物を含有する物質を用いることができ
る。好適な窒素源としては、例えば大豆粉、フスマ、落
花生粉、綿実油、綿実粉、カゼイン加水分解物、ファー
マミン、魚粉、コーンスチープリカー、ペプトン、肉エ
キス、生イースト、乾燥イースト、イーストエキス、マ
ルトエキス、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸
アンモニウム等である。窒素源は、単一でまたは併用し
て培地量の0.2〜0.6重量%の範囲で用いられるこ
とが好ましい。
【0026】さらに栄養無機塩としては、ナトリウム、
アンモニウム、カルシウム、フォスフォネート、サルフ
ェート、クロリド、カーボネート等のイオンを得ること
のできる通常の塩類を使用し得る。また、カリウム、コ
バルト、マンガン、マグネシウム等の微量の金属も使用
され得る。
【0027】なお、液体培養に際しては、シリコン油、
植物油、界面活性剤を消泡剤として用いることもでき
る。
【0028】SANK 61296株を培養して本発明
の化合物を生産するための培地のpHは6.5〜9.
0、好適には7.5〜9.0、最適には8.0〜9.0
である。
【0029】また、SANK 61296株の生育温度
は、20〜35℃、好適には25〜30℃、最適には2
6〜28℃である。
【0030】本発明の化合物A−75943は、SAN
K 61296株を好気的に培養することにより得られ
る。好気的培養法としては、液体振とう培養法、通気撹
拌液体培養法等、通常用いられる公知の好気的培養法が
用いられ得る。
【0031】前述の炭素源、窒素源および無機塩より調
製し、120℃、20分間加熱滅菌したシード培地中
に、SANK 61296株を接種し、26〜28℃で
7日間前培養する。その後、生産培養培地へ接種して2
6〜28℃で7日間本培養する。培養は、三角フラス
コ、ジャー、タンク中で行われる。
【0032】培養終了後、培養液を遠心分離するか、ま
たはセライトを濾過助剤とした濾過操作により菌体と上
清とに分離する。上清をpH3に調整し、再度酢酸エチ
ルで抽出する。この酢酸エチル抽出物を、さらに吸着
剤、例えば活性炭、アンバーライトXAD−1、同XA
D−4(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオン
HP−20、同CHP−20Pおよび同HP−50(三
菱化学(株)社製)等を用いて精製できる。このように
して得られたエキスは、さらにセファデックスLH−2
0(ファルマシア社製)等の分配カラムクロマトグラフ
ィーあるいはデシル、オクタデシル化されたシリカゲル
を充填剤として用いた低圧逆相カラム(ローバーリクロ
プレップRP−8、RP−18;メルク社製)クロマト
グラフィー、HPLC[センシュウパックODS−H,
S;ペガシルODS(センシュウ科学社製)]等で精製
できる。
【0033】一方、本発明の化合物A−75943は、
シクロヘキシミドを出発原料とする化学合成によっても
得ることができる。すなわち、コーンフェルドらの方法
[Kornfeld, E. C., et al. (1949) J. Am. Chem. Soc.
71, 150-159 参照]に従い、市販のシクロヘキシミド
(シグマ社製)より合成したジヒドロシクロヘキシミド
(III)のイミド環を温和な条件下選択的加水分解
(第1工程)することにより得られる酸アミドアルコ−
ル(IV)を酸化剤を用いて酸化して(第2工程)本発
明の化合物(I)へ導く事ができる。
【0034】また、(III)を前記コーンフェルドら
の方法に従って加水分解して得られるカルボン酸(V)
を、カルボキシル基のアミド化反応(第3工程)、続い
て水酸基の酸化反応(第2工程)により(I)へ導く事
もできる。
【0035】第1工程 選択的加水分解 ジヒドロシクロヘキシミド(III)をアルカリを用い
て選択的にイミド環を加水分解する工程である。すなわ
ち、(III)をメタノールやエタノール等のアルコー
ル類、テトラヒドロフランやジオキサン等の環状エーテ
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシド
等と水の混合溶媒中で行われるが、メタノールやエタノ
ールが最適である。反応温度は室温〜100℃が好まし
く、40〜60℃が最適である。用いるアルカリは、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、
水酸化バリウムなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属
水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属およびアル
カリ土類金属炭酸塩、トリエチルアミン等のアミン類を
用いるが、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
カリウム等のアルカリ金属およびアルカリ土類金属炭酸
塩が最適である。このようにして得た反応物を酸性にす
る事により、目的とする(IV)を得ることができる。
【0036】
【化7】
【0037】第2工程 酸化反応 第1工程で得た(IV)を酸化により(I)へ導く工程
である。用いる酸化剤として、無水クロム酸、ジクロム
酸ピリジニウム、クロロクロム酸ピリジニウム、ジクロ
ム酸ナトリウム等のクロム酸類およびその塩類、過マン
ガン酸ナトリウムや過マンガン酸カリウム等の過マンガ
ン酸塩類、N−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハ
ク酸イミド、N−ブロモアセトアミド、t−ブチルヒポ
クロライト等のハロゲン化物を挙げることができる。無
水クロム酸、ジクロム酸ピリジニウム、クロロクロム酸
ピリジニウムが最適である。反応に用いる溶媒は、用い
る酸化剤によって異なるが、塩化メチレン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等の環状エーテル類、酢酸、ジメチルホルムア
ミド等を挙げることができる。
【0038】
【化8】
【0039】第3工程 加水分解 この工程は、第1工程で用いた(III)を、前記コー
ンフェルドらの方法に従い、水酸化ナトリウムで加水分
解して得た(V)のカルボキシル基をアンモニアと縮合
させる工程である。縮合剤としては、シアノリン酸ジエ
チル、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩が用いられる。また、(V)を塩化チオニル、オキ
サリルクロリド等で相当する酸クロリドとし、これをア
ンモニアと反応させてもよい。溶媒としては、試薬と反
応しなければ特に限定しないが、無水溶媒を必要とす
る。そのような無水溶媒としては、例えば、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エーテル等のエーテル類、塩化
メチレンやクロロホルム等のハロゲン化炭化水素、酢酸
エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシ
ド等が好適である。
【0040】
【化9】
【0041】本発明の化合物A−75943は種々の形
態で投与される。その投与形態としては、例えば錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等による経口投
与、または注射剤(静脈内、筋肉内、皮下)、点滴剤、
坐剤等による非経口投与を挙げることができる。これら
の各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合剤、崩
壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コー
ティング剤などの医薬の製剤技術分野において通常使用
しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
【0042】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、澱
粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロ
ップ、グルコース液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキ
シメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リ
ン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥
澱粉、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等の崩
壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等
の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸
ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン、澱粉等の保湿
剤;澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状
ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸
末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等が例示でき
る。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
たとえば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルム
コーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることがで
きる。
【0043】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
グルコース、乳糖、カカオバター、澱粉、硬化植物油、
カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガ
ント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤;ラミナラン
寒天等の崩壊剤等が例示できる。
【0044】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコー
ル、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グ
リセリド等を挙げることができる。
【0045】注射剤として調製される場合には、液剤お
よび懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形する
に際しては、希釈剤としてこの分野で慣用されているも
のをすべて使用でき、例えば水、エタノール、プロピレ
ングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げることがで
きる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するのに十
分な量の塩化ナトリウム、グルコース、あるいはグリセ
リンを医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶
解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。
【0046】さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有せしめてもよ
い。
【0047】上記医薬製剤中に含まれる有効成分化合物
の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通
常全組成物中1〜70重量%、好ましくは1〜30重量
%含まれる量とするのが適当である。
【0048】上記医薬製剤の投与方法は特に限定はな
く、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾
患の程度等に応じて決定される。例えば錠剤、丸剤、液
剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には
経口投与される。また注射剤の場合には単独であるいは
グルコース、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内
投与され、さらには必要に応じて単独で筋肉内、皮内、
皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内
投与される。
【0049】その使用量は症状、年齢、体重、投与方法
および剤形等によって異なるが、通常は成人に対して1
日あたり、上限として1000mg(好ましくは500
mg)であり、下限として0.01mg(好ましくは
0.1mg、さらに好ましくは1mg)を投与すること
ができる。
【0050】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、その前に骨吸収阻害活性の測定方法について
参考例で説明する。
【0051】(参考例)1. 骨吸収抑制作用 北村の方法[Kitamura, K. (1993) Bone 14, 829-834参
照]に従って行った。まず、18−20日齢のICR系
マウスより大腿骨および脛骨を摘出後、ハサミで細く切
り、10mlの培地(10%のウシ胎児血清(以下「F
BS」という)を含むダルベッコ最小必須培地(以下
「DMEM」という))中で30秒間撹拌した。2分間
静置後、回収した上清を800rpmで遠心し、破骨細
胞および前破骨細胞を含む全骨細胞からなる沈渣を得
た。この沈渣を適量の培地に浮遊させ、5×10-8Mの
ラット副甲状腺ホルモン断片(1−34;シグマ社製)
を添加し、37℃、5%炭酸ガス通気中6日間培養し
た。
【0052】培養終了後、容器に付着した細胞をトリプ
シン−EDTAにて剥がし、培地で2回洗浄してから、
5×105 cells/mlに調整して、直径6mm、
厚さ150μmにスライスした象牙片(新日本象牙社
製)を留置した96穴ウエルに200μl/ウエルにな
るように播種した。同時に、ジメチルスルフォキシドに
溶解した被検検体を添加し、37℃、5%炭酸ガス下で
2日間培養した。象牙片に接着した細胞を除去し、アシ
ッドヘマトキシリン(シグマ社製)にて象牙片を10分
間染色した後、水で洗浄した。顕微鏡下で、象牙片上に
染色された吸収窩の数を計測し、被検検体無添加の対照
群において形成された吸収窩の数を100%としたとき
の、被検検体添加群の吸収窩形成抑制率を算出した。
【0053】2. 急性骨吸収亢進モデルに対する作用 トレクセルらの方法[Trechsel, U., et al.(1987) J.
Clin. Invest. 80, 1679-1686 参照]に準拠して行っ
た。まず、8週齢の雄性ウィスターイマミチ系ラットの
両側甲状腺と副甲状腺を摘出した。手術後、1、2、3
および5日目に10%エタノール−90%ポリエチレン
グリコール4000に溶解したレチノイド誘導体Ro1
36298[Trechsel, U., et al.(1987) J. Clin. In
vest. 80,1679-1686 参照]を30μg皮下投与して急
性骨吸収モデルラットとした。被検検体は、10%エタ
ノール−90%リン酸緩衝生理食塩液(PBS)の混合
溶液に溶解し、1ml/kgの用量にて各群6匹の急性
骨吸収モデルラットに7日目まで1日1回皮下投与され
た。5日目と7日目にラット尾静脈より採血し、血中カ
ルシウム濃度を市販の測定キット(カルシウムCテス
ト;和光純薬(株)社製)を用いて測定した。
【0054】7日目の採血後、ラットを殺し、左右の大
腿骨を摘出し、二重エネルギーX線吸収測定装置(DC
S−600R;アロカ社製)を用いて骨密度を測定し
た。甲状腺と副甲状腺を摘出してRo136298のみ
を投与した群を対照群とし、血漿カルシウム濃度と骨密
度について被検検体を投与した群との比較を行った。
【0055】実施例1 フラスコ培養 ストレプトマイセス・エスピー SANK 61296
(FERM BP−5505)株をそのスラントから1
20℃、20分間滅菌したシード培地(100ml)を
入れた500mlバッフル付き三角フラスコに白金耳接
種した。次いで、これを28℃で7日間、200rpm
の振とう機で前培養した。この前培養液(2ml/フラ
スコ)を、それぞれ滅菌した生産培地100mlを含む
500mlバッフル付き三角フラスコ80本に分注し、
28℃で7日間振とう培養した。
【0056】培養終了後、培養物を遠心分離(3000
rpm)し、その上清を3リットルの酢酸エチルで2回
抽出した。水層を濃塩酸でpH3に調整した後、再度3
リットルの酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を水洗
し、さらに飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。硫酸ナトリウムを濾別し、その濾液を減圧
下濃縮して暗赤色油状物(3.5g)を得た。 このうち
3.4gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Si
60、600g;メルク社製)を用いて精製した。ま
ず、ヘキサン:酢酸エチル=1:1(1.2リットル)
で溶出し、次いでヘキサン:酢酸エチル=2:8(0.
8リットル)、酢酸エチル(0.5リットル)、酢酸エ
チル:メタノール=9:1(1.5リットル)、メタノ
ール(1リットル)で連続的に溶出し、それぞれの溶出
液を濃縮して参考例1に記載した方法で骨吸収阻害活性
を測定した結果、酢酸エチル:メタノール=9:1の画
分に活性があり、他の画分には活性が認められなかっ
た。次に、該活性画分(1.10g)を、低圧カラムク
ロマトグラフィー(ローバーリクロプレップRP−1
8、C−サイズ;メルク社製)を用いて精製した。ま
ず、メタノール:アセトニトリル:水=3:1:7(5
00ml)で溶出した後、メタノール:アセトニトリ
ル:水=4:1:5(600ml)で溶出し、メタノー
ル:アセトニトリル:水=3:1:7(800ml)で
溶出した。各溶出画分の骨吸収阻害活性を参考例の1に
記載した方法で測定した結果、メタノール:アセトニト
リル:水=4:1:5の溶出画分に活性が集中してい
た。さらに、該活性画分(190mg)をシリカゲル
(Si60、380g;メルク社製)を用いた低圧カラ
ムクロマトグラフィーで精製した。0.4%メタノール
/塩化メチレン(360ml)で溶出後、4%メタノー
ル/塩化メチレン(540ml)で溶出し、18mlず
つ集めた各フラクションの活性を参考例の1に記載した
方法で測定した結果、23〜30番目のフラクションに
活性が認められた。
【0057】活性のあったフラクションをまとめ、さら
に低圧カラムクロマトグラフィー(ローバーリクロプレ
ップSi60、A−サイズ;メルク社製)で精製した。
酢酸エチル:アセトン=9:1(100ml)で溶出
後、酢酸エチル:アセトン=3:1(400ml)で溶
出し、フラクションコレクターを用いて各11mlずつ
集めた各フラクションの活性を参考例の1に記載した方
法で測定した結果、13〜20番目のフラクションに活
性があった。これらをまとめて濃縮することにより無色
泡沫状物質(I)(10.5mg)を得た。
【0058】シード培地組成: グルコース 1.0g スクロース 1.0g グリセロール 1.0g オートミール 0.5g 生イースト 1.0g ソイビーンミール 2.0g ビタミンフリーカザミノ酸 0.5g 炭酸カルシウム 0.5g 消泡剤 0.1g (CB−422;日本油脂(株)社製) 水道水 100ml (pH7.0)生産培地組成 : グルコース 30g 三共イーストP 10g ソイビーンミール 30g 炭酸カルシウム 4g 硫酸マグネシウム七水和物 2g 消泡剤(CB−422) 0.5g 水道水 1000ml (pH7.0)実施例2. ジャー培養 フラスコ培養時と同様にして得た前培養液を生産培地の
2%をそれぞれ生産培地(7.5リットル)を入れた容
積30リットルのジャーファーメンター2基に接種し7
日間通気撹拌培養した。培養終了後、セライト(1.2
kg)を濾過助剤として加え濾過した。濾液23リット
ルと湿菌体(5.0kg)を得た。濾液は40リットル
の酢酸エチルで2回抽出した。抽出液は、水洗後、飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧
下、酢酸エチルを留去して濾液脂溶性エキス(23.4
3g)を得た。菌体は、80%含水アセトン(15リッ
トル)、続いてアセトン(12リットル)を用いて抽出
し、両者を併せて減圧下アセトンを溜去した。残渣を1
5リットルの酢酸エチルで3回抽出した。抽出液は、水
で洗浄後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。減圧下、酢酸エチルを溜去して菌体脂溶性エ
キス(50.10g)を得た。
【0059】濾液脂溶性エキス(23.43g)をシリ
カゲルカラム(Si60、300g;メルク社製)に添
加し、50%酢酸エチル/ヘキサン、酢酸エチル、25
%メタノール/酢酸エチル、50%メタノール/酢酸エ
チル、メタノールの順でそれぞれ1リットル分溶出し
た。参考例の1に記載した方法で各画分の活性を測定し
た結果、活性は50%酢酸エチル/ヘキサン画分に集ま
っていた。次いで、該画分を濃縮したもの(5.20
g)を低圧クロマトグラフィーカラム(ローバーリクロ
プレップRP−18、C−サイズ;メルク社製)に添加
し、メタノール:アセトニトリル:水=3:1:7(1
000ml)で溶出した後、メタノール:アセトニトリ
ル:水=3:1:6(250ml)で溶出した結果、メ
タノール:アセトニトリル:水=3:1:6の画分(2
46mg)に活性が集まった。さらに、この活性画分を
低圧クロマトグラフィーカラム(ローバーリクロプレッ
プ ジオール、B−サイズ;メルク社製)に添加し、2
%メタノール/クロロホルム(200ml)で溶出され
る活性分画(72.6mg)を得た。これを再度低圧ク
ロマトグラフィーカラム(ローバーリクロプレップ ジ
オール、B−サイズ)に添加し、2%メタノール/クロ
ロホルム+0.3%トリフルオロ酢酸で溶出して活性物
質(I)(46.2mg)を無色泡沫状物質として得
た。
【0060】実施例3. 化学合成 (1)選択的加水分解 シクロヘキシミド(174mg、シグマ社製)のメタノ
ール(2ml)溶液に重曹(400mg)の水(8m
l)溶液を加えて、50℃で15時間加熱した。反応終
了後、減圧下で溶媒を溜去した後の残渣を1N塩酸で酸
性とし、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和重
曹水で洗浄した後、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。減圧下で溶媒を溜去して得られた残渣
を酢酸エチルから再結晶後濾過して、(IV)(69.
8mg)を得た。濾液は溶媒溜去後、シリカゲルカラム
(Si60、3g;メルク社製)に添加し、5%メタノ
ール/クロロホルム(20ml)で溶出した後、10%
メタノール/クロロホルム(20ml)で溶出、得られ
た結晶を酢酸エチルで再結晶してさらに(IV)(1
4.2mg)を得た。
【0061】(2)選択的加水分解 シクロヘキシミド(736mg)をエタノール(7m
l)と水(7ml)に溶解した。この溶液に5%炭酸カ
リウム水溶液(9ml)を加えて、50℃で70分間加
熱した。反応終了後、減圧下で溶媒を溜去した。この残
渣を1N塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル層を飽和重曹水で洗浄した後、飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を溜
去して得られた残渣を酢酸エチルから再結晶後濾過し
て、(IV)(240.5mg)を得た。濾液は溶媒溜
去後、シリカゲルカラム(Si60、20g;メルク社
製)に添加し、5%メタノール/クロロホルム(100
ml)で溶出した後、10%メタノール/クロロホルム
(100ml)で溶出した。10%メタノール/クロロ
ホルム画分を濃縮して得られた結晶を酢酸エチルで再結
晶して、(IV)(33.6mg)を得た。
【0062】飽和重曹水洗浄液は1N塩酸で酸性とした
後、ダイアイオンHP−20カラム(100ml;三菱
化学(株)社製)に吸着させた。水洗後、50%含水ア
セトンおよび100%アセトンで溶出して得られた結晶
(181.7mg)を少量の含水メタノールから再結晶
して(V)(102.7mg)を得た。 (3)加水分解反応 (V)(3.375g)を無水テトラヒドロフラン(2
5ml)に溶解し、氷水で冷却した。この溶液にアンモ
ニアガスを白い沈澱が析出しなくなるまで通した。これ
にシアノリン酸ジエチル(2.40g)を加え、さらに
アンモニアガスを30分通した。反応終了後、減圧下溶
媒を溜去して酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を
溜去して、(IV)(1.95g)を得た。
【0063】(4)酸化反応 (IV)(250mg)を塩化メチレン(12ml)と
ジメチルホルムアミド(3ml)の混合溶媒に溶解し
た。 この溶液にジクロム酸ピリジニウム(1.00g)
と触媒量のトリフルオロ酢酸ピリジニウムを加えて、室
温で24時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチルと水を
加えて分配した。酢酸エチル層を水洗し、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を溜去して得られた残渣をシリカゲルカラム(Si6
0、10g;メルク社製)に添加し、10%アセトン/
酢酸エチル(40ml)で溶出した後、30%アセトン
/酢酸エチルによる溶出液をフラクションコレクターで
13mlづつ集めた。活性のある10〜20番目のフラ
クションを濃縮して、(I)(217.5mg)を無色
泡沫状物質として得た。
【0064】
【発明の効果】実施例1で得られたA−75943の骨
吸収阻害活性を、参考例1に記載した方法で調べた結
果、吸収窩形成を50%抑制するA−75943の濃度
(IC50)は、0.35μMであった。また、参考例2
に記載した方法で調べたA−75943の活性は以下に
示す表4および表5の通りであった。
【0065】
【表4】 血中カルシウム濃度 (n=6)
【0066】
【表5】 骨密度 (n=12) 以上のごとく、本発明の化合物A−75943は低濃度
で骨吸収阻害作用を示す新規化合物であり、骨粗鬆症お
よび/または高カルシウム血症の治療薬として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 17/06 C12R 1:465) C07M 7:00 (72)発明者 榎田 竜三 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会社 内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 【化1】 で示される化合物A−75943。
  2. 【請求項2】式: 【化2】 で示される請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】下記の性状を有するA−75943; 1)物質の性状: 無色泡沫状 2)旋光度: [α]25 D −2.7°(c 0.5
    2,クロロホルム中 ) 3)分子式: C1523NO4 (高分解能FAB−マ
    ススペクトル法により測定) 4)分子量: 281 (FAB−マススペクトル法により
    測定) 5)紫外線吸収スペクトル(エタノ−ル中): 末端吸
    収のみ 6)赤外線吸収スペクトル: νmax cm-1 (クロロホ
    ルム中 )3528, 3411, 1710, 1686, 1592, 1457, 1450,
    1386. 7) 1H−核磁気共鳴スペクトル(δ:ppm, 重ピリ
    ジン中) :0.98 (3H, d), 1.09 (3H, d), 1.42 (1H, t
    d), 1.45 (1H, dd),1.69 (1H, m), 1.73 (1H, dt), 1.9
    4 (1H, m), 2.00 (1H, m),2.29 (1H, m), 2.45 (2H,
    d), 2.46 (1H, dd), 2.47 (1H, m),2.70 (1H, dt), 2.7
    8 (1H, m), 3.01 (1H, ddd), 4.87 (1H, ddd). 8)13C−核磁気共鳴スペクトル(δ:ppm,重ピリ
    ジン中) :14.7 (q), 18.0 (q), 27.1 (d), 29.3 (t),
    32.8 (t), 35.0 (t),35.6 (t), 40.5 (d), 42.26 (t),
    42.33 (t), 69.6 (d), 78.1 (d),170.7 (s), 173.3
    (s), 211.0 (s). 9)溶解性: メタノ−ル、エタノ−ル、エ−テル、酢
    酸エチル、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、
    ピリジン、ジメチルスルフォキシドに可溶;ヘキサン、
    水に不溶。
  4. 【請求項4】ストレプトマイセス(Streptomyces)属に
    属するA−75943生産菌を培養し、次いで、該培養
    物よりA−75943を回収することを特徴とするA−
    75943の製造方法。
  5. 【請求項5】ストレプトマイセス属に属するA−759
    43生産菌がストレプトマイセス・エスピー(Streptom
    yces sp.)SANK 61296(FERM BP−5
    505)である、請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】ストレプトマイセス・エスピー(Streptom
    yces sp.)SANK 61296(FERM BP−5
    505)。
  7. 【請求項7】式: 【化3】 で示される化合物を酸化することを特徴とする、A−7
    5943の製造方法。
  8. 【請求項8】A−75943を含むことからなる医薬。
  9. 【請求項9】A−75943を含むことからなる骨粗鬆
    症治療剤。
  10. 【請求項10】A−75943を含むことからなる高カ
    ルシウム血症治療剤。
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