JPH09324122A5 - - Google Patents
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- JPH09324122A5 JPH09324122A5 JP1997048873A JP4887397A JPH09324122A5 JP H09324122 A5 JPH09324122 A5 JP H09324122A5 JP 1997048873 A JP1997048873 A JP 1997048873A JP 4887397 A JP4887397 A JP 4887397A JP H09324122 A5 JPH09324122 A5 JP H09324122A5
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Description
【発明の名称】抑制剤を有する速硬化性オルガノシロキサン組成物
【特許請求の範囲】
【請求項1】次の(A)〜(E)を含む室温硬化性オルガノシロキサン組成物:
(A)1分子あたり少なくとも2個のアルケニル基を有する硬化性ポリオルガノシロキサン;
(B)1分子あたり少なくとも2個のケイ素に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンシロキサン、但しここに(A)の1分子あたりの前記アルケニル基と(B)の1分子あたりのケイ素に結合した水素原子の合計は4より大きい;
(C)(A)及び(B)の合計重量の100万重量部あたり5〜250重量部の白金金属を含み、前記組成物の硬化を促進するに充分な量の白金触媒;
(D)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.03〜0.6重量%のメチルビニルシクロシロキサン;及び
(E)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.002〜0.03重量%のアセチレンアルコール;
但しここに、成分(D)及び(E)の量は得られた組成物が少なくとも15分の作業時間と5.5時間以下の成形品取り出し時間を有するように選ばれる。
【請求項2】次のものからなる請求項1の組成物:
(I)(A)及び(C)を含む基材部分;及び
(II)(B)、(D)及び(E)を含む硬化剤部分。
【請求項3】次のものからなる請求項1の組成物:
(I)(C)を含む触媒含有部分;及び
(II)(A)、(B)、(D)及び(E)を含む架橋剤含有部分。
【請求項4】成分(E)が3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールであり、成分(D)がテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンである請求項1〜3のいずれかの組成物。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白金で触媒されたヒドロシリル化反応を経由して硬化するオルガノシロキサン組成物に関する。より詳しくは、本発明は、室温での長い作業時間及び短い硬化時間の両方を与えるオルガノシロキサン組成物用の複数の添加剤の組み合わせを紹介する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
先行技術における代表的開示物は、米国特許No.4595739、4603168、5082894及び5270425である。
【0003】
予想外にも、本発明者等は、複数の白金触媒抑制剤の特別な組み合わせを用いることにより、オルガノシロキサン組成物の作業時間及び成形品取り出し時間が最適化されることを見いだした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は適度の温度で長い作業時間及び短い成形品取り出し時間を示すオルガノシロキサン組成物を提供し、前記組成物は次のものを含む:
(A)1分子あたり少なくとも2個のアルケニル基を有する硬化性ポリオルガノシロキサン;
(B)1分子あたり少なくとも2個のケイ素に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンシロキサン、但しここに(A)の1分子あたりの前記アルケニル基と(B)の1分子あたりのケイ素に結合した水素原子の合計は4より大きい;
(C)前記組成物の硬化を促進するに充分な量の白金触媒;
(D)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.03〜0.6重量%のメチルビニルシクロシロキサン;及び
(E)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.002〜0.03重量%のアセチレンアルコール;
但しここに、成分(D)及び(E)の量は得られた組成物が35℃で少なくとも15分の作業時間と24℃で5.5時間以下の成形品取り出し時間を有するように選ばれる。
【0005】
本発明は、また適度の温度で長い作業時間及び短い成形品取り出し時間を示すオルガノシロキサン組成物を紹介し、この組成物は次のものを含む:
(I)次のものを含む基材部分:
(A)1分子あたり少なくとも2個のアルケニル基を有する硬化性ポリオルガノシロキサン;
(C)前記組成物の硬化を促進するに充分な量の白金触媒;
(II)次のものを含む硬化剤部分:
(B)1分子あたり少なくとも2個のケイ素に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンシロキサン、但しここに(A)の1分子あたりの前記アルケニル基と(B)の1分子あたりのケイ素に結合した水素原子の合計は4より大きい;
(D)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.03〜0.6重量%のメチルビニルシクロシロキサン;及び
(E)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.002〜0.03重量%のアセチレンアルコール;
但しここに、前記基材部分と硬化剤部分を混合したときの結果が室温硬化性であり、そしてここに成分(D)及び(E)の量は、前記組成物が作業時間少なくとも15分であり、成形品取り出し時間5.5時間以下である。
【0006】
前記ポリオルガノシロキサン(成分A)は本発明組成物の主要な成分である。この成分は、各分子中に少なくとも2個のケイ素に結合したアルケニル基を含まなければならない。適当なアルケニル基は1〜10個の炭素原子を有し、ビニル、アリル及び5−ヘキセニルを含む。成分A中に存在するアルケニル基以外のケイ素に結合した有機基は、典型的には置換された又は置換されていない1価の炭化水素基である。置換されていない1価の炭化水素基はアルキル基、例えばメチル、エチル及びプロピル、又はアリール基、例えばフェニルである。前記置換された1価の炭化水素基は、ハロゲン化炭化水素基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピルである。
【0007】
このポリオルガノシロキサンの分子構造は直鎖、分岐鎖、環状又はネットワークであり、重合度は限定されない。成分Aの好ましい具体例は次の一般式で示される:
【0008】
【化1】
【0009】
ここに、Rはアルケニル基であり、R1 は個別に置換された又は置換されていない1価の基から選ばれる。aが5又はそれ未満であるときは、このポリオルガノシロキサンは容易に蒸発する傾向がある。Rは好ましくはビニル基である。各ケイ素原子上の2つのR1 基は、同じであるか又は異なっていてよく、1〜20個の炭素原子を有する。対応するモノマーの入手の容易さに基づいて1〜10個の範囲の炭素原子が好ましい。最も好ましくは、各ケイ素原子上の炭化水素基の少なくとも1つはメチルであり、残りのものがあるとすればそれらはビニル、フェニル及び/又は3,3,3−トリフルオロプロピルである。
【0010】
末端位にのみエチレン性不飽和炭化水素基を有する成分Aの具体例は、ジメチルビニルシロキシ−末端ポリジメチルシロキサン、ジメチルビニルシロキシ−末端ポリメチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサン、ジメチルビニルシロキシ−末端ジメチルシロキサン/3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンコポリマー及びジメチルビニルシロキシ−末端ジメチルシロキサン/メチルフェニルシロキサンコポリマーを含む。
【0011】
我々の成分Aを調製する方法は、対応するハロシランの加水分解及び縮合によるか又は環状ポリジオルガノシロキサンの縮合による。これらの方法は諸特許及び他の文献に充分に開示されているので、この明細書に詳細な説明は、当業者にとって必要でない。
【0012】
本発明の硬化性オルガノシロキサン組成物は少なくとも1つのオルガノハイドロジェンシロキサンをも含む。この成分(成分B)は成分Aにとって架橋剤として機能する。ヒドロシリル化触媒の存在下に、成分B中のケイ素に結合した水素原子は、成分A中のケイ素に結合したアルケニル基と、ヒドロシリル化と呼ばれる付加反応を行い、この組成物の架橋と硬化をもたらす。
【0013】
成分Bは各分子中に少なくとも2個のケイ素に結合した水素原子を有しなければならない。もし成分Aが1分子あたり平均只の2個のアルケニル基を含むときは、成分Bは、最終硬化生成物中に架橋した構造を得るために、平均で2より多くのケイ素に結合した水素原子を含まなければならない。成分B中に存在するケイ素に結合した有機基は、成分Aの有機基と同じ置換された及び置換されていない1価の炭化水素基から選ばれる。但し、成分B中の有機基は実質的にエチレン性及びアセチレン性不飽和があってはならない。成分Bの分子構造は直鎖、分岐含有直鎖、環状又はネットワークであり得る。
【0014】
成分Bの分子量は特に限定されないが、25℃での粘度が3〜10,000mPa・s(センチポアズ)の範囲の粘度であることが好ましい。成分Bの濃度は、この組成物中のアルケニル基に対するケイ素に結合した水素原子のモル比1〜20を与えるに充分でなければならない。1〜3の範囲が好ましい。この組成物がアルケニル基1モルあたり1モル未満のケイ素に結合した水素原子を含むときは、この組成物は満足に硬化してエラストマーになることはない。この組成物がアルケニル基1個あたり20個より多くのケイ素に結合した水素原子を有するときは、水素ガスの発生が起こる。
【0015】
本発明の組成物において使用される白金触媒(成分C)は、SiH基とケイ素に結合したアルケニル基の反応を促進する有効な公知の形態のいずれでもよい。適当な形態の白金は、塩化白金酸、白金化合物、及び不飽和有機化合物を有し又はエチレン性不飽和基を含むケイ素に結合した基を有するシロキサンを有する白金化合物の錯体である。適当な白金触媒の追加の例は、塩化第1白金又は塩化白金酸とジビニルジシロキサンとの錯体、及び塩化白金酸、ジビニルテトラメチルジシロキサン及びテトラメチルジシロキサンの反応によって形成される錯体である。そのような白金触媒は米国特許No.3419593により詳しく記載されており、これはそのような触媒の調製についてより完全に教示している。
【0016】
白金触媒の量は、一般に成分A及びBの合計重量の100万重量部あたり5〜250重量部の白金金属を与える量である。好ましい態様において、本発明の組成物は成分A及びBの100万部あたり10〜57重量部の白金金属を含む。より好ましい態様において、この組成物は21〜50ppm を含む。最も好ましい態様において、この組成物は35〜45ppm を含む。
【0017】
ここでの成分Dは環状メチルビニルシロキサンオリゴマーである。成分Dの量は、得られる作業時間及び成形品取り出し時間に影響を与える。成分Dの量は、得られる組成物が、35℃での作業時間15分又はそれ以上、及び24℃での成形品取り出し時間5.5時間又はそれ未満を有するように選ばれる。作業時間は、この組み合わせの諸成分が相互に混合された時と、この組み合わせがもはやセルフレベリング(self−leveling)でない時との間の分数で定義される。本発明の組成物は一般に、25℃で1700ポアズ又はこれより大きい混合粘度を達成するとき、もはやセルフレベリングでない。「成形品取り出し時間」は、この組成物が混合され型に注入される時と、得られるエラストマーがこれを永久的に変形することなく型から引き出される時との間の時間として定義される。一般に、本発明の組成物は、それらがASTM D 2240によって測定してショアAジュロメーター5〜10を有する程度に硬化した後、永久的に変形されることなしに型から取り出される。35℃で15分又はそれ以上の作業時間、及び24℃で5.5時間又はこれ未満の成形品取り出し時間を得るに必要な成分Dの量は、成分Eとして使用される特定のアセチレンアルコール、この組成物中に使用される成分Eの量、成分Aとして使用されるポリシロキサン、成分Bとして使用されるオルガノハイドロジェンシロキサン、及び成分Cとして使用される白金触媒の量と種類に依存して変化する。この明細書があれば、当業者は過度の実験をしなくても成分Dの適当な使用量を決定するであろう。本発明組成物において、成分Dは一般に、成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.03〜0.6重量%の範囲の量で存在する。より好ましい具体例において、成分Dの範囲は0.1〜0.25重量%である。白金触媒抑制剤としての環状メチルビニルシロキサン及び他のオレフィンで置換されたオルガノシロキサンの使用は、米国特許No. 3989667に、より詳しく記載されている。最も好ましい環状メチルビニルシクロシロキサンはテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンである。
【0018】
成分Eはアセチレンアルコールである。本発明に使用される成分Eの量は、得られる組成物の作業時間及び成形品取り出し時間に影響する。成分Eの量は、得られる組成物が、15分又はそれ以上の35℃での作業時間、及び5.5時間まそれ未満の24℃での成形品取り出し時間を有するように選ばれる。15分又はそれ以上の35℃での作業時間、及び5.5時間又はそれ未満の24℃での成形品取り出し時間を得るために必要な成分Eの量も、成分Eとして使用されるアセチレンアルコール、成分Dとして使用される環状メチルビニルシクロシロキサンの量、成分Aとして使用されるポリシロキサン、成分Bとして使用されるオルガノハイドロジェンシロキサン、及び成分Cとして使用される白金触媒の種類と量に依存して変化する。この明細書があれば、当業者は過度の実験をしなくても成分Eの適当な使用量を決定するであろう。本発明組成物において、成分Eは一般に、成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.002〜0.030重量%の範囲の量で存在する。好ましい具体例において、成分Eの範囲は0.004〜0.025重量%である。より好ましい具体例において、成分Eの範囲は0.006〜0.11重量%である。
【0019】
本発明のアセチレンアルコールは、第1、第2又は第3アルコールであり得る。好ましい具体例において、成分Eは25℃で液体である。この成分を特徴付ける炭素−炭素三重結合は好ましくは末端炭素原子に位置する。商業的入手の容易さから、成分Eは好ましくは3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、メチルブチノン又は1−エチニル−シクロヘキサノールである。最も好ましいのは、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールである。
【0020】
本発明のオルガノシロキサン組成物は、硬化した組成物にある種の物性を与えもしくはこれのある種の物性を高め、又はこの硬化性組成物の加工性を促進するために、この種の硬化性組成物に従来より使用される1又はそれ以上の添加剤を含んでいてもよい。典型的な添加剤は、補強性充填材、例えば微細に分割されたシリカ;非補強性充填材、例えば石英、アルミナ、マイカ及び炭酸カルシウム;顔料、例えばカーボンブラック及び二酸化チタン;染料;難燃剤;希釈剤、例えばトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン及び有機溶媒;並びに熱安定剤又は紫外線安定剤である。
【0021】
本発明の組成物は、全成分(A)〜(E)を周囲温度で組み合わせることにより調製される。
【0022】
好ましい具体例において、本発明の組成物は、最初に基材部分及び硬化剤部分を調製し、次いでこれらの部分を周囲温度で相互に混合することにより調製される。この基材部分はアルケニル含有ポリオルガノシロキサン及び白金触媒を含む。この基材部分は任意に1又はそれ以上の添加剤を含んでもよい。対照的に、前記硬化剤部分は、オルガノハイドロジェンシロキサン、アセチレンアルコール、及びメチルビニルシクロシロキサンを含む。前記硬化剤部分は、任意に、前記アルケニル含有ポリオルガノシロキサン及び1又はそれ以上の添加剤を含んでもよい。
【0023】
この代わりとして、本発明の組成物は、最初に触媒含有部分と架橋剤含有部分とを作り、次いでこれら触媒含有部分と架橋剤含有部分とを周囲温度で混合することにより調製される。この触媒含有部分は白金触媒を含み、任意にアルケニル含有ポリオルガノシロキサンの一部と、1又はそれ以上の添加剤を含んでもよい。この架橋剤含有部分はオルガノハイドロジェンシロキサン、アセチレンアルコール、及びメチルビニルシクロシロキサンを含む。この架橋剤含有部分は、アルケニル含有ポリオルガノシロキサンの一部及び1又はそれ以上の添加剤を含んでいてもよい。
【0024】
本発明の組成物は室温で硬化性である。
【0025】
【実施例】
以下の例は、驚くべきことに、本発明の組成物を使用することにより得られる長い作業時間及び速い硬化の特異な組み合わせを証明する。これらの例は、添付の特許請求の範囲に定義された本発明を証明する。特に断らない限り、全ての部及び%は重量基準であり、全ての粘度は25℃で測定された。
【0026】
例1〜3の室温硬化性オルガノシロキサン組成物、及び比較例は、以下の方法により調製された。各例及び比較例の基材部分は基材部分の諸成分を混合することにより調製された。次いで、例及び比較例の硬化剤部分は硬化剤部分の諸成分を混合することにより調製された。次いで、基材部分と硬化剤部分は10:1の割合で混合した。環状メチルビニルシクロシロキサン(成分D)及びアセチレンアルコール(成分E)の量は、各例において異ならせた。これらの量は、アルケニル含有ポリオルガノシロキサン(A)及びオルガノハイドロジェンシロキサン(B)の合計量に基づく重量%として表1に報告する。
【0027】
各例及び比較例の作業時間も測定し、表1に報告した。前記作業時間は、材料を混合した時からこの材料がもはやセルフレベリングを示さない時までの時間から測定した。各例及び比較例の成形品取り出し時間も測定し、表1に報告する。この成形品取り出し時間は、材料が混合された時からこの材料がショアAジュロメーター少なくとも5に達するまでの時間から測定した。
【0028】
(例1)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0029】
硬化剤部分
6.45重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
5.50重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
5.78重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.312重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.011重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.28重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0030】
(例2)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0031】
硬化剤部分
6.49重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
5.50重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
5.78重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.275重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.011重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.28重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0032】
(例3)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0033】
硬化剤部分
5.52重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
4.71重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
4.95重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.181重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.011重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.28重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0034】
(比較例1)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0035】
硬化剤部分
3.62重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
2.95重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
3.04重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.10重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.007重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.28重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0036】
(比較例2)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0037】
硬化剤部分
3.40重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
3.00重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
3.15重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.151重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.0085重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.30重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0038】
(比較例3)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0039】
硬化剤部分
3.67重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
3.10重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
3.00重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.102重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.0134重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.11重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0040】
【特許請求の範囲】
【請求項1】次の(A)〜(E)を含む室温硬化性オルガノシロキサン組成物:
(A)1分子あたり少なくとも2個のアルケニル基を有する硬化性ポリオルガノシロキサン;
(B)1分子あたり少なくとも2個のケイ素に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンシロキサン、但しここに(A)の1分子あたりの前記アルケニル基と(B)の1分子あたりのケイ素に結合した水素原子の合計は4より大きい;
(C)(A)及び(B)の合計重量の100万重量部あたり5〜250重量部の白金金属を含み、前記組成物の硬化を促進するに充分な量の白金触媒;
(D)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.03〜0.6重量%のメチルビニルシクロシロキサン;及び
(E)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.002〜0.03重量%のアセチレンアルコール;
但しここに、成分(D)及び(E)の量は得られた組成物が少なくとも15分の作業時間と5.5時間以下の成形品取り出し時間を有するように選ばれる。
【請求項2】次のものからなる請求項1の組成物:
(I)(A)及び(C)を含む基材部分;及び
(II)(B)、(D)及び(E)を含む硬化剤部分。
【請求項3】次のものからなる請求項1の組成物:
(I)(C)を含む触媒含有部分;及び
(II)(A)、(B)、(D)及び(E)を含む架橋剤含有部分。
【請求項4】成分(E)が3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールであり、成分(D)がテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンである請求項1〜3のいずれかの組成物。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白金で触媒されたヒドロシリル化反応を経由して硬化するオルガノシロキサン組成物に関する。より詳しくは、本発明は、室温での長い作業時間及び短い硬化時間の両方を与えるオルガノシロキサン組成物用の複数の添加剤の組み合わせを紹介する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
先行技術における代表的開示物は、米国特許No.4595739、4603168、5082894及び5270425である。
【0003】
予想外にも、本発明者等は、複数の白金触媒抑制剤の特別な組み合わせを用いることにより、オルガノシロキサン組成物の作業時間及び成形品取り出し時間が最適化されることを見いだした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は適度の温度で長い作業時間及び短い成形品取り出し時間を示すオルガノシロキサン組成物を提供し、前記組成物は次のものを含む:
(A)1分子あたり少なくとも2個のアルケニル基を有する硬化性ポリオルガノシロキサン;
(B)1分子あたり少なくとも2個のケイ素に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンシロキサン、但しここに(A)の1分子あたりの前記アルケニル基と(B)の1分子あたりのケイ素に結合した水素原子の合計は4より大きい;
(C)前記組成物の硬化を促進するに充分な量の白金触媒;
(D)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.03〜0.6重量%のメチルビニルシクロシロキサン;及び
(E)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.002〜0.03重量%のアセチレンアルコール;
但しここに、成分(D)及び(E)の量は得られた組成物が35℃で少なくとも15分の作業時間と24℃で5.5時間以下の成形品取り出し時間を有するように選ばれる。
【0005】
本発明は、また適度の温度で長い作業時間及び短い成形品取り出し時間を示すオルガノシロキサン組成物を紹介し、この組成物は次のものを含む:
(I)次のものを含む基材部分:
(A)1分子あたり少なくとも2個のアルケニル基を有する硬化性ポリオルガノシロキサン;
(C)前記組成物の硬化を促進するに充分な量の白金触媒;
(II)次のものを含む硬化剤部分:
(B)1分子あたり少なくとも2個のケイ素に結合した水素原子を有するオルガノハイドロジェンシロキサン、但しここに(A)の1分子あたりの前記アルケニル基と(B)の1分子あたりのケイ素に結合した水素原子の合計は4より大きい;
(D)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.03〜0.6重量%のメチルビニルシクロシロキサン;及び
(E)成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.002〜0.03重量%のアセチレンアルコール;
但しここに、前記基材部分と硬化剤部分を混合したときの結果が室温硬化性であり、そしてここに成分(D)及び(E)の量は、前記組成物が作業時間少なくとも15分であり、成形品取り出し時間5.5時間以下である。
【0006】
前記ポリオルガノシロキサン(成分A)は本発明組成物の主要な成分である。この成分は、各分子中に少なくとも2個のケイ素に結合したアルケニル基を含まなければならない。適当なアルケニル基は1〜10個の炭素原子を有し、ビニル、アリル及び5−ヘキセニルを含む。成分A中に存在するアルケニル基以外のケイ素に結合した有機基は、典型的には置換された又は置換されていない1価の炭化水素基である。置換されていない1価の炭化水素基はアルキル基、例えばメチル、エチル及びプロピル、又はアリール基、例えばフェニルである。前記置換された1価の炭化水素基は、ハロゲン化炭化水素基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピルである。
【0007】
このポリオルガノシロキサンの分子構造は直鎖、分岐鎖、環状又はネットワークであり、重合度は限定されない。成分Aの好ましい具体例は次の一般式で示される:
【0008】
【化1】
【0009】
ここに、Rはアルケニル基であり、R1 は個別に置換された又は置換されていない1価の基から選ばれる。aが5又はそれ未満であるときは、このポリオルガノシロキサンは容易に蒸発する傾向がある。Rは好ましくはビニル基である。各ケイ素原子上の2つのR1 基は、同じであるか又は異なっていてよく、1〜20個の炭素原子を有する。対応するモノマーの入手の容易さに基づいて1〜10個の範囲の炭素原子が好ましい。最も好ましくは、各ケイ素原子上の炭化水素基の少なくとも1つはメチルであり、残りのものがあるとすればそれらはビニル、フェニル及び/又は3,3,3−トリフルオロプロピルである。
【0010】
末端位にのみエチレン性不飽和炭化水素基を有する成分Aの具体例は、ジメチルビニルシロキシ−末端ポリジメチルシロキサン、ジメチルビニルシロキシ−末端ポリメチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサン、ジメチルビニルシロキシ−末端ジメチルシロキサン/3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンコポリマー及びジメチルビニルシロキシ−末端ジメチルシロキサン/メチルフェニルシロキサンコポリマーを含む。
【0011】
我々の成分Aを調製する方法は、対応するハロシランの加水分解及び縮合によるか又は環状ポリジオルガノシロキサンの縮合による。これらの方法は諸特許及び他の文献に充分に開示されているので、この明細書に詳細な説明は、当業者にとって必要でない。
【0012】
本発明の硬化性オルガノシロキサン組成物は少なくとも1つのオルガノハイドロジェンシロキサンをも含む。この成分(成分B)は成分Aにとって架橋剤として機能する。ヒドロシリル化触媒の存在下に、成分B中のケイ素に結合した水素原子は、成分A中のケイ素に結合したアルケニル基と、ヒドロシリル化と呼ばれる付加反応を行い、この組成物の架橋と硬化をもたらす。
【0013】
成分Bは各分子中に少なくとも2個のケイ素に結合した水素原子を有しなければならない。もし成分Aが1分子あたり平均只の2個のアルケニル基を含むときは、成分Bは、最終硬化生成物中に架橋した構造を得るために、平均で2より多くのケイ素に結合した水素原子を含まなければならない。成分B中に存在するケイ素に結合した有機基は、成分Aの有機基と同じ置換された及び置換されていない1価の炭化水素基から選ばれる。但し、成分B中の有機基は実質的にエチレン性及びアセチレン性不飽和があってはならない。成分Bの分子構造は直鎖、分岐含有直鎖、環状又はネットワークであり得る。
【0014】
成分Bの分子量は特に限定されないが、25℃での粘度が3〜10,000mPa・s(センチポアズ)の範囲の粘度であることが好ましい。成分Bの濃度は、この組成物中のアルケニル基に対するケイ素に結合した水素原子のモル比1〜20を与えるに充分でなければならない。1〜3の範囲が好ましい。この組成物がアルケニル基1モルあたり1モル未満のケイ素に結合した水素原子を含むときは、この組成物は満足に硬化してエラストマーになることはない。この組成物がアルケニル基1個あたり20個より多くのケイ素に結合した水素原子を有するときは、水素ガスの発生が起こる。
【0015】
本発明の組成物において使用される白金触媒(成分C)は、SiH基とケイ素に結合したアルケニル基の反応を促進する有効な公知の形態のいずれでもよい。適当な形態の白金は、塩化白金酸、白金化合物、及び不飽和有機化合物を有し又はエチレン性不飽和基を含むケイ素に結合した基を有するシロキサンを有する白金化合物の錯体である。適当な白金触媒の追加の例は、塩化第1白金又は塩化白金酸とジビニルジシロキサンとの錯体、及び塩化白金酸、ジビニルテトラメチルジシロキサン及びテトラメチルジシロキサンの反応によって形成される錯体である。そのような白金触媒は米国特許No.3419593により詳しく記載されており、これはそのような触媒の調製についてより完全に教示している。
【0016】
白金触媒の量は、一般に成分A及びBの合計重量の100万重量部あたり5〜250重量部の白金金属を与える量である。好ましい態様において、本発明の組成物は成分A及びBの100万部あたり10〜57重量部の白金金属を含む。より好ましい態様において、この組成物は21〜50ppm を含む。最も好ましい態様において、この組成物は35〜45ppm を含む。
【0017】
ここでの成分Dは環状メチルビニルシロキサンオリゴマーである。成分Dの量は、得られる作業時間及び成形品取り出し時間に影響を与える。成分Dの量は、得られる組成物が、35℃での作業時間15分又はそれ以上、及び24℃での成形品取り出し時間5.5時間又はそれ未満を有するように選ばれる。作業時間は、この組み合わせの諸成分が相互に混合された時と、この組み合わせがもはやセルフレベリング(self−leveling)でない時との間の分数で定義される。本発明の組成物は一般に、25℃で1700ポアズ又はこれより大きい混合粘度を達成するとき、もはやセルフレベリングでない。「成形品取り出し時間」は、この組成物が混合され型に注入される時と、得られるエラストマーがこれを永久的に変形することなく型から引き出される時との間の時間として定義される。一般に、本発明の組成物は、それらがASTM D 2240によって測定してショアAジュロメーター5〜10を有する程度に硬化した後、永久的に変形されることなしに型から取り出される。35℃で15分又はそれ以上の作業時間、及び24℃で5.5時間又はこれ未満の成形品取り出し時間を得るに必要な成分Dの量は、成分Eとして使用される特定のアセチレンアルコール、この組成物中に使用される成分Eの量、成分Aとして使用されるポリシロキサン、成分Bとして使用されるオルガノハイドロジェンシロキサン、及び成分Cとして使用される白金触媒の量と種類に依存して変化する。この明細書があれば、当業者は過度の実験をしなくても成分Dの適当な使用量を決定するであろう。本発明組成物において、成分Dは一般に、成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.03〜0.6重量%の範囲の量で存在する。より好ましい具体例において、成分Dの範囲は0.1〜0.25重量%である。白金触媒抑制剤としての環状メチルビニルシロキサン及び他のオレフィンで置換されたオルガノシロキサンの使用は、米国特許No. 3989667に、より詳しく記載されている。最も好ましい環状メチルビニルシクロシロキサンはテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンである。
【0018】
成分Eはアセチレンアルコールである。本発明に使用される成分Eの量は、得られる組成物の作業時間及び成形品取り出し時間に影響する。成分Eの量は、得られる組成物が、15分又はそれ以上の35℃での作業時間、及び5.5時間まそれ未満の24℃での成形品取り出し時間を有するように選ばれる。15分又はそれ以上の35℃での作業時間、及び5.5時間又はそれ未満の24℃での成形品取り出し時間を得るために必要な成分Eの量も、成分Eとして使用されるアセチレンアルコール、成分Dとして使用される環状メチルビニルシクロシロキサンの量、成分Aとして使用されるポリシロキサン、成分Bとして使用されるオルガノハイドロジェンシロキサン、及び成分Cとして使用される白金触媒の種類と量に依存して変化する。この明細書があれば、当業者は過度の実験をしなくても成分Eの適当な使用量を決定するであろう。本発明組成物において、成分Eは一般に、成分(A)及び(B)の合計重量を基準にして0.002〜0.030重量%の範囲の量で存在する。好ましい具体例において、成分Eの範囲は0.004〜0.025重量%である。より好ましい具体例において、成分Eの範囲は0.006〜0.11重量%である。
【0019】
本発明のアセチレンアルコールは、第1、第2又は第3アルコールであり得る。好ましい具体例において、成分Eは25℃で液体である。この成分を特徴付ける炭素−炭素三重結合は好ましくは末端炭素原子に位置する。商業的入手の容易さから、成分Eは好ましくは3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、メチルブチノン又は1−エチニル−シクロヘキサノールである。最も好ましいのは、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールである。
【0020】
本発明のオルガノシロキサン組成物は、硬化した組成物にある種の物性を与えもしくはこれのある種の物性を高め、又はこの硬化性組成物の加工性を促進するために、この種の硬化性組成物に従来より使用される1又はそれ以上の添加剤を含んでいてもよい。典型的な添加剤は、補強性充填材、例えば微細に分割されたシリカ;非補強性充填材、例えば石英、アルミナ、マイカ及び炭酸カルシウム;顔料、例えばカーボンブラック及び二酸化チタン;染料;難燃剤;希釈剤、例えばトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン及び有機溶媒;並びに熱安定剤又は紫外線安定剤である。
【0021】
本発明の組成物は、全成分(A)〜(E)を周囲温度で組み合わせることにより調製される。
【0022】
好ましい具体例において、本発明の組成物は、最初に基材部分及び硬化剤部分を調製し、次いでこれらの部分を周囲温度で相互に混合することにより調製される。この基材部分はアルケニル含有ポリオルガノシロキサン及び白金触媒を含む。この基材部分は任意に1又はそれ以上の添加剤を含んでもよい。対照的に、前記硬化剤部分は、オルガノハイドロジェンシロキサン、アセチレンアルコール、及びメチルビニルシクロシロキサンを含む。前記硬化剤部分は、任意に、前記アルケニル含有ポリオルガノシロキサン及び1又はそれ以上の添加剤を含んでもよい。
【0023】
この代わりとして、本発明の組成物は、最初に触媒含有部分と架橋剤含有部分とを作り、次いでこれら触媒含有部分と架橋剤含有部分とを周囲温度で混合することにより調製される。この触媒含有部分は白金触媒を含み、任意にアルケニル含有ポリオルガノシロキサンの一部と、1又はそれ以上の添加剤を含んでもよい。この架橋剤含有部分はオルガノハイドロジェンシロキサン、アセチレンアルコール、及びメチルビニルシクロシロキサンを含む。この架橋剤含有部分は、アルケニル含有ポリオルガノシロキサンの一部及び1又はそれ以上の添加剤を含んでいてもよい。
【0024】
本発明の組成物は室温で硬化性である。
【0025】
【実施例】
以下の例は、驚くべきことに、本発明の組成物を使用することにより得られる長い作業時間及び速い硬化の特異な組み合わせを証明する。これらの例は、添付の特許請求の範囲に定義された本発明を証明する。特に断らない限り、全ての部及び%は重量基準であり、全ての粘度は25℃で測定された。
【0026】
例1〜3の室温硬化性オルガノシロキサン組成物、及び比較例は、以下の方法により調製された。各例及び比較例の基材部分は基材部分の諸成分を混合することにより調製された。次いで、例及び比較例の硬化剤部分は硬化剤部分の諸成分を混合することにより調製された。次いで、基材部分と硬化剤部分は10:1の割合で混合した。環状メチルビニルシクロシロキサン(成分D)及びアセチレンアルコール(成分E)の量は、各例において異ならせた。これらの量は、アルケニル含有ポリオルガノシロキサン(A)及びオルガノハイドロジェンシロキサン(B)の合計量に基づく重量%として表1に報告する。
【0027】
各例及び比較例の作業時間も測定し、表1に報告した。前記作業時間は、材料を混合した時からこの材料がもはやセルフレベリングを示さない時までの時間から測定した。各例及び比較例の成形品取り出し時間も測定し、表1に報告する。この成形品取り出し時間は、材料が混合された時からこの材料がショアAジュロメーター少なくとも5に達するまでの時間から測定した。
【0028】
(例1)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0029】
硬化剤部分
6.45重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
5.50重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
5.78重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.312重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.011重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.28重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0030】
(例2)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0031】
硬化剤部分
6.49重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
5.50重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
5.78重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.275重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.011重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.28重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0032】
(例3)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0033】
硬化剤部分
5.52重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
4.71重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
4.95重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.181重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.011重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.28重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0034】
(比較例1)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0035】
硬化剤部分
3.62重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
2.95重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
3.04重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.10重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.007重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.28重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0036】
(比較例2)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0037】
硬化剤部分
3.40重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
3.00重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
3.15重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.151重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.0085重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.30重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0038】
(比較例3)
基材部分
59.7重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
36.5重量部の5μm シリカ、
3.82重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約55,000センチポアズ(55Pa・s)のもの、及び
0.6重量部の、六塩化白金酸とsym−テトラメチルジビニルジシロキサンとの反応生成物で、白金含量0.6重量%を達成するに充分な量の液体ジメチルビニルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0039】
硬化剤部分
3.67重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで27重量%のシリカを有し、粘度が約48,000センチポアズ(48Pa・s)を有するもの、
3.10重量部のジメチルビニルシロキシ末端ジメチルシロキサンで、粘度が約450センチポアズ(mPa・s)のもの、
3.00重量部のトリメチルシロキシ末端ポリオルガノシロキサンで1分子あたり平均5つのメチルハイドロジェンシロキサン単位及び3つのジメチルシロキサン単位を含み、ケイ素に結合した水素原子含量が0.8重量%のもの、
0.102重量部のテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、
0.0134重量部の3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、及び
0.11重量部のPigment Blue 15で、60重量%のトリメチルシロキシ−末端ジメチルシロキサンで希釈されたもの。
【0040】
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