JPH09328028A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH09328028A
JPH09328028A JP14759296A JP14759296A JPH09328028A JP H09328028 A JPH09328028 A JP H09328028A JP 14759296 A JP14759296 A JP 14759296A JP 14759296 A JP14759296 A JP 14759296A JP H09328028 A JPH09328028 A JP H09328028A
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height
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seat portion
seat
suspension
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JP14759296A
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English (en)
Inventor
Tomoo Sofue
智雄 祖父江
Shigeji Hioki
繁治 日置
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Marubishi Kogyo KK
Original Assignee
Marubishi Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サスペンション機能とハイト機能とを両方備
え、簡易な構造で、薄型、かつ軽量でコストがかからな
い車両用シートの提供すること。 【解決手段】 ベースフレーム3の前後にハイトシャフ
ト12,14をそれぞれ架設し、片方のハイトシャフト
12,14の近傍に回動可能に設けたシフトノブ10の
回動軸に噛合する扇型カム11を、ハイトヒンジ13a
と一体にハイトシャフト12,14に、他方のハイトシ
ャフト14,12に他のハイトヒンジ15aを回動可能
にそれぞれ設け、更にそれらハイトヒンジ13a,15
aをハイトリンク17で連結し、ハイトリンク17の前
後上端にクッションパン5を取り付け、シフトノブ10
を回動させ、連動する扇型カム11とともにハイトヒン
ジ13a,15aを回動してハイトリンク17を上下動
させて、クッションパン5の座部の高さを上下動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車、トラッ
ク、バスなどの車両用シートであって、座部の高さが調
整できるとともに振動を緩衝するために座部が揺動する
車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用シートには、車両の振動を
吸収するように座部を揺動させるサスペンション機能を
備えるタイプと、体形の異なる着座者が着座高さを調整
するためのハイト機能を備えているタイプと、それら両
方の機能を備えないタイプとがある。ハイト機能を備え
ているタイプとしては、例えば図14に示すように、ベ
ースフレーム92にアッパーフレーム93の後端を回動
自在に支持し、アッパーフレーム93の前端を、ノブを
設けた回動軸94のカムにより座部の前端を調整するシ
ートや、サスペンション機能を備えているタイプとして
は図15に示すようにアッパーフレーム98をX字状リ
ンク機構90によりロアフレーム97上に支持し、アッ
パーフレーム98の前端とロアフレーム97の前端との
間にピストンシリンダーにコイルバネ99aを外装した
衝撃吸収機構99を取付けたシートがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサスペ
ンション機能を備える車両用シートは座部の上下位置の
調整機構が無いため、体形の異なる着座者の着座姿勢に
全て合せることができなかった。既存のハイト機構又は
衝撃吸収機構の構造が複雑でコストがかかるし、シート
の下にサスペンション機構と一緒に組み込むには大き
く、また重量が大きいため部材の強度を高めなければな
らず、高品質化及びローコスト化両者の要求を満たすこ
とができない。
【0004】したがって、この発明の目的は、サスペン
ション機能とハイト機能とを両方備え、簡易な構造で、
薄型、かつ軽量でコストがかからない車両用シートを実
現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、この発明の構成とは、第1の手段は、車両に設けた
ベースフレームに、背当てを前後へ傾動可能に支持さ
せ、そのベースフレームの上方に、座部を配置するとと
もに、該ベースフレームの前後にはハイトシャフトをそ
れぞれ架設し、片方のハイトシャフトの近傍に回動可能
に設けたシフトノブの回動軸に噛合する扇型カムを、ハ
イトヒンジと一体に該ハイトシャフトに回動可能に設
け、他方のハイトシャフトに他のハイトヒンジを回動可
能に設け、更にそれらハイトヒンジをハイトリンクで連
結し、該ハイトリンクの前後上端に該座部の底面を取り
付けることにより、該シフトノブを回動させ、連動する
該扇型カムとともに該ハイトヒンジを回動して該ハイト
リンクを上下動させて、該座部の高さを変更させる車両
用シートである。第2に、前記座部と前記ハイトリンク
とを取り付ける間に、内枠と外枠との間にゴム状弾性体
を充填したゴムダンパーをサスペンション機構として介
在させ、その一方の枠を、前記座部に固着するととも
に、他方の枠を、該ハイトリンクに回動自在に設けたス
テイリンクにそれぞれ固着することにより、降下した前
記座部により該外枠に対し該内枠が回動して、前記ハイ
トリンクにより予め任意の高さに調整した前記座部を揺
動させる車両用シートである。第3に、前記ゴムダンパ
ーに代わり、前記座部と前記ハイトリンクとを取り付け
る間にトーションスプリングをサスペンション機構とし
て備え、その一端を前記座部又は前記ハイトリンクに固
着するとともに、他端を前記ハイトリンクに回動自在に
設けたステイリンクに固着するものである第4に、第2
手段のゴムダンパーに代わり、前記座部と前記ハイトリ
ンクとを取り付ける間に、シリンダにピストンを伸縮自
在とした油圧ダンパーをサスペンション機構として介在
させ、該シリンダ又はピストンの一方を前記座部に固着
するとともに、他方を、前記ハイトリンクに回動自在に
設けたステイリンクに固着するものである また、第5に、前記サスペンション機構を、前記座部の
前後位置にそれぞれ設け、それらからそれぞれ突設した
リンクヒンジ同士をサスペンションリンクにより連結す
るとともに、前記ハイトリンクに延設したレバーブラケ
ットに回動自在に取り付けられたストッパーを、該サス
ペンションリンクに係止させることにより、前記サスペ
ンション機構による前記座部の揺動を固定させる車両用
シートである。第6に、前記座部と前記ハイトリンクと
を取り付ける間にテンションスプリングをサスペンショ
ン機構として備え、そのテンションスプリングの上端を
前記座部に固着するとともに、下端を前記ハイトリンク
に回動自在に設けたステイリンクに固着することによ
り、降下した前記座部により該テンションスプリングに
付勢力が生じ、前記ハイトリンクにより予め任意の高さ
に調整した前記座部を揺動させる車両用シートである。
第7に、第2手段、第3手段、第4手段若しくは第6手
段のサスペンション機構又は第5手段のサスペンション
リンクに、体重調整機構の弾性部材の一端を固着し、他
端は位置調整可能な調整ノブにより位置調整可能に設け
ることにより、前記サスペンション機構又は前記サスペ
ンションリンクを付勢又は引張する前記弾性部材の弾性
力を、着座者の体重により調整する車両用シートであ
る。
【0006】
【作用】本願発明の第1の手段は、車両に設け背当てと
座部を備えたベースフレームの前後にそれぞれ架設した
ハイトシャフトの片方の近傍にシフトノブを回動可能に
設け、そのシフトノブを回動させると、シフトノブの回
動軸に噛合する扇型カムが、一体に設けららた片方のハ
イトシャフトを連動して回動させる。他方のハイトシャ
フトの他のハイトヒンジも、片方のハイトヒンジとハイ
トリンクで連結されており、ハイトシャフトの回動によ
りハイトリンクの前後上端に取り付けた座部が上下動
し、該座部の高さを変更することができる。
【0007】特に、第2の手段における座部に荷重がか
かり下降すると、その座部に固着されたゴムダンパーユ
ニットの内枠と外枠とのうち一方枠が、その下降方向に
沿った円周方向に回動する。このとき、他方枠はベース
フレームに固定されているため、一方枠が回動すると、
内枠と外枠との間に充填されたゴム状弾性体は回動方向
へ捻られ、その捩れ弾性力が外枠の回動を制限しようと
する。すなわち、その制限しようとする力が荷重を吸収
するサスペンションの作用をする。一方、座部にかかっ
ていた荷重が減少すると、ゴム状弾性体の前記捩れ弾性
力によって一方枠は元の位置へ回動するため、座部が上
昇する。このように、座部にかかる荷重をゴムダンパー
ユニットによって吸収することができるため、アッパー
フレームをロアフレーム上に支持する従来のX字型リン
ク機構と、それらフレームの前端間に衝撃吸収機構を設
ける大型の構成が不要である。したがって、サスペンシ
ョン機能とハイト機能との両方を、簡易な構造で、薄
型、かつ軽量で持たせることができるため、コストがか
からない車両用シートを実現することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この考案を具体化した例を
図1及び図11に基づいて説明する。図1は、車両用シ
ートの左側方を示した部分説明図であって、1は、車両
の床面に固定した左右一対のスライドレール2に沿って
車両進行方向の前後に移動可能に配設された座部であ
る。この座部1は、下端がスライドレール2を摺動する
矩形状のベースフレーム3と、ベースフレーム3の上方
に位置し、表面をカバーされたクッションパッド4の底
面に固着されたクッションパン5とを有する。座部1に
は左右一対の側板6がベースフレーム3に一体に固着さ
れ、その側板6の後部には、シートベルトのベルトアン
カー7を取り付けるとともに、軸8を中心に前後へ傾動
可能に支持された背当て9が設けられている。10は、
座部1のクッションパッド4を上昇させるために着座者
が左手で回動させるシフトノブであって、ベースフレー
ム3から突設されるブラケット3aに回動可能に支持さ
れている。なお、12、14は左右のベースフレーム
3、3間に架設されたハイトシャフトである。
【0009】図2は図1を正面図とした左側面図であ
り、図3は図2のB−B線における平面図であって、座
部1の中央で対称となる右半分はそれぞれ省略する。図
1は、ベースフレーム3より内側となる図3のA−A線
における端面を示す。11は、シフトノブ10の軸に噛
合する扇形カムであって、ベースフレーム3から突設さ
れる左右のブラケット3aに架設されたハイトシャフト
12の前方に位置し、そのハイトシャフト12に外嵌さ
れるパイプの左右両側に固着されたV字形ヒンジ13を
扇形カム11と一体に固着している。前記ハイトシャフ
ト12に対し、ベースフレーム3の後方に架設されたハ
イトシャフト14に外嵌されるパイプの左右両側にはV
字形ヒンジ15が固着されている。V字形ヒンジ13、
15はそれぞれ、段差により回動面の位相が異なるハイ
トヒンジ13a、15aと補助ヒンジ13b、15bと
有する。17は、クッションパン5の形状を考慮しハイ
トシャフト12の上方からハイトシャフト14の前方に
配置され、V字形ヒンジ13のハイトヒンジ13aとV
字形ヒンジ15のハイトヒンジ15aとを連結する横長
N字形のハイトリンクである。そのハイトリンク17の
前後に位置するハイトヒンジ13a、15aとの連結部
の上端には、後述するサスペンション機構20を取り付
ける取付部17a、17bが設けられている。18は、
V字形ヒンジ13の補助ヒンジ13bとV字形ヒンジ1
5の補助ヒンジ15bとを連結する補助リンクである。
なお、シフトノブ10及び扇形カム11の固着位置は、
着座者の腰下となるベースフレーム3の前方であるが、
ベースフレーム3の前後いずれでもよく、例えば、背当
て9を傾動させるハンドルが位置するベースフレーム3
の後方の位置とし、後方のハイトシャフト14に回動可
能に設けることもできる。
【0010】サスペンション機構20は、ハイトリンク
17の前取付部17aに回動自在に設けた前クッション
部20aと、ハイトリンク17の後取付部17bに回動
自在に設けた後クッション部20bとから構成される。
前クッション部20aは、クッションパン5の底面に外
枠31を固着されたゴムダンパー30と、外枠31とゴ
ム32により連設された内枠33の中心軸に片端を固着
され、他端を前取付部17aに回動自在に設けたステイ
リンク34と、ステイリンク34に直交するように一体
に設けられ前取付部17aに対し回動自在なレバー35
とを有する。後クッション部20bは、ゴムダンパー3
0の固着位置がクッションパン5の底面後方となり後取
付部17bに回動自在に設けられる点以外は、前クッシ
ョン部20aと同じである。そして、前クッション部2
0aと後クッション部20bとの揺動程度を同じにし座
部1を平行に移動させるために、それらにはサスペンシ
ョンリンク21が連結されている。40は、サスペンシ
ョンリンク21に係合し前クッション部20aと後クッ
ション部20bとのそれぞれのレバー35、35の先端
に連結されたその動きを停止させるストッパーであっ
て、ハイトリンク17に下向きに延設されたレバーブラ
ケット17cに軸41により回動自在に取付けられ、レ
バーブラケット17cの先端軸41aとストッパー40
の上端のピン42とにそれぞれ両端が係着されたテンシ
ョンスプリング43により下向きに付勢され、ストッパ
ー40の下側に設けた凹部44がサスペンションリンク
21に立設されたピン21aに係合する。なお、ストッ
パー40の先端は座部前端に位置する握り部40aであ
り、後端はストッパー40の回り過ぎを防止するために
レバーブラケット17cにテンションスプリング43を
取付けた先端軸41aに接触する延設部40bである。
【0011】図4の(a)はゴムダンパー30の斜視図
であり、(b)はその中央付近C−C線における縦断面
図である。ゴムダンパー30は、金属製で円柱形状の内
枠33と、その内枠33を内側に有する角柱形状の外枠
31とを備える。内枠33は直径方向に係合板部33a
を突設し、係合板部33aと、係合板部33aが回動す
る方向(矢印)である外枠31の内側対面31aとの間
にゴム状弾性体32を充填し連設している。ゴム状弾性
体32の材料としては、耐候性を有するBS(ブタジエ
ン−スチレン)製の硬質ゴムが好適に用いられ、内枠3
3の外面及び外枠31の内面全体に膜状に強固に接着さ
れ、内枠33と外枠31とが互いに反対の円周方向に所
定角度回動して係合板部33aと外枠31の内側対面と
にゴム状弾性体32が圧縮されても、周囲の接着面がそ
の捩れ応力によって剥離しないようになっている。な
お、ゴム状弾性体のゴムとしては、BS製以外のもので
も、サスペンションとしての特性及び耐久性を有するも
のであれば適用することができる。内枠33の両端には
ステイリンク34にナットで固定できるようにねじ部3
3b及び係合部33cが設けられている。また、外枠3
1の上端にはクッションパン5にボルトナットで固定す
るためのフランジ部31bが一体に形成されている。
【0012】次にこのサスペンション機構20の一連の
動作について図1の状態から座部を降下させた状態を示
す図5により説明する。座部1のクッションパッド4に
乗員が腰掛け、サスペンション機構20が作動するとし
た状態の座部1の正面図であって乗員及び後リンク18
を省略している。ストッパー40を上方に持ち上げピン
21aとの係合を解除した上で乗員が腰掛け、クッショ
ンパン5a(常態の位置)が降下すると、ステイリンク
34、34は前取付部17a、後取付部17bを中心に
反時計方向に回動するとともに、サスペンションリンク
21に連結された前クッション部20aと後クッション
部20bのゴムダンパー30の外枠31も水平に降下す
る。この時、それぞれステイリンク34に中心軸を固着
した内枠33は、前取付部17a、後取付部17bを中
心にそれぞれ回動するから、内枠33と外枠31との間
のゴム32を押圧して標準状態に復帰するための捩れ力
が発生し、車輪のダンパーでは吸収できない路面の細か
い凹凸に対し適度なサスペンション機能を発揮できる。
【0013】図5のゴムダンパー30の作動を図6によ
り説明する。ストッパー40を持ち上げ、座部1のクッ
ションパン5に荷重をかけ、図6(a)の状態からゴム
ダンパー30が下降すると、サスペンションリンク21
に連結された前後の外枠31は平行なまま下降し、ステ
イリンク34は、一体に固着した係合板部33aがゴム
状弾性体32を回動方向に捩りつつ図6(b)の状態の
ように回動する。このゴム状弾性体32の捩れ弾性力に
よって内枠33の回動力が制限を受け、その制限力がサ
スペンションの作用をするのである。なお、17dはハ
イトリンク17の先端に突設されたロックピンであっ
て、揺動するステイリンク34に穿設されたガイド孔3
4aを摺動しステイリンク34の揺動範囲を規制してい
る。この揺動範囲は約26度であるがこの数値に限定す
るものではなく、座部1が上下動する際障害となる部材
の小型化及びサスペンション機構の揺動力により適宜変
更できる。また、ゴム状弾性体32には前記内枠回動方
向に作用する力の他、内枠33の中心軸に向かって作用
する力、すなわち、内枠外周面がゴム状弾性体32を外
枠内周面に押さえ付ける力が作用するが、この力もゴム
状弾性体32の弾性によって吸収される。そして、クッ
ションパン5にかかっていた荷重が上方へ移動するとゴ
ム状弾性体32の捩れ弾性力により内枠33は元の位置
へ回動し、クッションパン5が上昇を開始する。
【0014】このように、クッションパン5に外枠31
が固定されたゴムダンパー30の内枠33がクッション
の働きをするため、従来のようにフレームをリンク機構
で結合した上下二重構造に形成し、フレーム間に衝撃吸
収機構を設ける必要がなくなる。したがって、支持装置
を薄型に且つ軽量に構成することができる。しかも、従
来のベースフレームにクッション取付用フレームを取付
けた基本構成をほとんどそのまま利用することができる
ため、製造コストがかからない。
【0015】上記実施例では、ゴムダンパーの内枠と外
枠との間に全体的にではなく部分的にゴム状弾性体を連
設するが、その外枠と内枠との間に全体的にゴム状弾性
体を充填しているゴムダンパーであってもよい。そのゴ
ムダンパーユニット30の構成を図7に基づいて説明す
る。ゴムダンパーユニット30は、金属製で円筒形状の
内枠33と、その内枠33を内側に有する円筒形状の外
枠31との間にゴム状弾性体32を充填して形成されて
いる。ゴム状弾性体32の材料としては、同様にBS製
の硬質ゴムが好適に用いられ、内枠33と外枠31との
間に圧入され、圧入されたゴムは、内枠33の外面及び
外枠31の内面と加硫接着される。このように、ゴム状
弾性体32は、内枠33の外面及び外枠31の内面の全
面で強固に接着し、内枠33と外枠31とが互いに反対
の円周方向に所定角度回動しても、その捩れ応力によっ
て接着面が剥離しないようになっている。また、ゴム状
弾性体32は、外枠31が半径方向、つまり中心軸に向
かう方向に加圧されても、弾性によりその加圧力を吸収
することができる。また、ゴムダンパーの内枠と外枠
と、クッションパンとのハイトリンクとの取付けは、上
記の他に、ゴムダンパーの内枠をクッションパンに、外
枠をハイトリンクに取り付けることも可能であり、内枠
と外枠とのどちらか一方の枠を、クッションパンに固着
するとともに、他方の枠を、ハイトリンクに回動自在に
設けたステイリンクにそれぞれ固着することができる。
【0016】次に、座部1の高さ調整をするハイト機構
について説明する。図7は、図1のシフトノブ10を回
動させクッションパッド4を上昇させた座部1の正面図
である。図1の状態からシフトノブ10を反時計方向に
回動させると扇形カム11が上方へ回動し、ハイトシャ
フト12と一体に固着されたV字形ヒンジ13と、補助
ヒンジ13b、15bが補助リンク18により連結され
たV字形ヒンジ15とが同じ角度、反時計方向に約53
度回動する。この時ハイトリンク17は上方へ平行に移
動するので、前取付部17a・後取付部17bにサスペ
ンション機構20を介して設けられたクッションパッド
は4aの位置まで上昇する。この時、ストッパー40は
サスペンションリンク21のピン21に係合したまま回
動中心であるレバーブラケット17cとともに上昇す
る。なお、回動角度はシフトノブ10及び各リンクの大
きさ並びにクッションパンの形状等により適宜変更でき
るものであり、またこの上昇した位置でも、ストッパー
40を持ち上げることにより座部1のステイリンクを二
点鎖線で示すように揺動させることができる。
【0017】次は、サスペンション機構としてゴムダン
パー以外の実施例を示すものであって、図9はサスペン
ションリンク17の前後取付部17a、17bにトーシ
ョンスプリングを設けたもの、図10は油圧ダンパーを
設けたもの、図11はゴムダンパー30の位置にテンシ
ョンスプリングを設けたものである。図9の50、51
は、クッションパン5の前後で、サスペンション機構2
0としてハイトリンク17の上端にそれぞれ左右方向へ
水平に取り付けられたトーションスプリングである。前
方のトーションスプリング50の一端はクッションパン
5に固着した取付部5bに、他端を前記ハイトリンク1
7に回動自在に設けたステイリンク34の中央付近に突
設した取付部34bに、それぞれ固着されている。ま
た、後方のトーションスプリング51の一端はハイトリ
ンク17に突設した取付部17eに、他端を前記ステイ
リンク34の中央付近に突設した取付部34cにそれぞ
れ固着されている。したがって降下したクッションパン
5により、それぞれのトーションスプリング50、51
に抗力が生じ、シフトノブ10によりハイトリンク17
で予め任意の高さに調整した座部1を揺動させ、クッシ
ョンパッド4を4aに示す位置まで上下動させることが
できる。このようにトーションスプリングは、クッショ
ンパン5に固着した取付部5c、5d及びハイトリンク
17の前後取付部17a、17bに回動自在に設けたス
テイリンク34の回動軸に遊嵌され設けられ、その一端
を前記クッションパン5又はハイトリンク17の一方に
固着するとともに、他端をステイリンク34に固着する
ものである。
【0018】図10の60、61は、クッションパン5
の前後で、サスペンション機構20としてハイトリンク
17の上端にそれぞれ取り付けられた伸縮自在な油圧ダ
ンパーである。前方の油圧ダンパー60の一方であるシ
リンダ60aはクッションパン5に固着した取付部5e
に、他方となるピストン60bをハイトリンク17の前
取付部17a下方のハイトヒンジ13aとの連結部に、
それぞれ回動自在に設けている。また後方に位置する油
圧ダンパー61の一方のピストン61bはクッションパ
ン5に固着した取付部5dに、他方のシリンダ61aを
ハイトリンク17の後取付部17bに、それぞれ回動自
在に設けている。したがって降下したクッションパン5
により、それぞれの油圧ダンパー60、61の付勢力に
よりシフトノブ10によりハイトリンク17で予め任意
の調整した高さで座部1を揺動させることができる。な
お、この揺動は前後のクッション部が別々に揺動をして
も良いし、図示しないが図1と同様にステイリンク34
に固着し一体に回動するレバー同士をサスペンションリ
ンクで連結し動きを連動させるとともに、そのサスペン
ションリンクにストッパーを回動自在に設け補助リンク
に係止自在とすることにより、停止させることができ
る。
【0019】図11の70、71は、上端をクッション
パン5の底面に固着した取付部5a、5bに固着し、下
端を前取付部17a及び後取付部17bにそれぞれ回動
自在に設けた2つのテンションスプリングである。これ
により、テンションスプリング70、71の付勢力によ
りクッションパッド4は適宜揺動させることができる。
また、図示しないがクッションパン5の底面を上方へ押
圧をするストッパーを設けることにより、クッションパ
ッド4の揺動を固定することができる。なお、サスペン
ション機構を省略して、クッションパン5の少なくとも
底面から延設した取付部材とに前取付部17a、後取付
部17bとを回動自在に取り付けてハイト機構のみの車
両用シートも、車両の使用地域、部品点数及び車輪の緩
衝装置を勘案して実施することが可能である。
【0020】図12及び図13の80は、ゴムダンパー
30の衝撃吸収特性が一定のため着座者の体重の違いに
より実車感覚が相違しないように、サスペンション能力
を調整する体重調整機構である。図12の81は、ベー
スフレーム3の前端に固設された取付部82に回動自在
に設けられた体重調整ノブである。ノブ81の回動軸に
は螺子部81aが刻設され、その螺子部81aにはナッ
ト83が螺合されている。84はテンションスプリング
であって、一端をナット83に固着し、他端はサスペン
ション機構20のサスペンションリンク21に突設した
取付部に固着され、常態ではサスペンションリンク21
を図面上左方向へ付勢している。サスペンション能力を
調整する場合には、例えば体重が大きい着座者は、ナッ
ト83が図面の左方向へ移動するようにノブ81を回動
し、テンションスプリング84がサスペンションリンク
21を引っ張る力を大きくすることにより、ゴムダンパ
ー30とテンションスプリング84との合算で得られる
サスペンション能力を大きく設定し、衝撃吸収能力を大
きい値に変更する。反対に、体重の小さい着座者のとき
には、ナット83の位置を図面の右方向とし、テンショ
ンスプリング84がサスペンションリンク21を引っ張
る力を小さくして、衝撃吸収能力を小さい値に設定でき
る。また、体重の小さい着座者であっても衝撃吸収能力
を大きく設定すれば、いわゆる固めのセッティングがで
きる等、体重調整だけでなく好みのサスペンション能力
にも設定できる。なお、テンションスプリング84の一
端を取り付けるサスペンション機構20は、サスペンシ
ョンリンク21でなく、左右に揺動するレバー35であ
ってもよい。
【0021】図12の体重調整機構80はテンションス
プリング84の一端がサスペンション機構20のサスペ
ンションリンク21に係止され、他端はノブ81の螺子
部81aに螺合するナット83により位置が調整されて
いたが、図13に示すように、トーションスプリング8
6の一端をサスペンション機構20のステイリンク34
に固着し、他端を、ベースフレーム3の側面に固設され
たノブ81のギヤ81bにより上下動するラック87に
固着することができる。そして、ノブ81を回動する
と、ギヤ81bの噛合するラック87が上下動し、トー
ションスプリング86の他端の位置を調整できる。これ
により、サスペンション機構に、体重調整機構の弾性部
材の一端を固着し、他端は位置調整可能な調整ノブによ
り位置調整可能に設けることが同様に行うことができ、
付勢力だけでなく、サスペンション機構を引張する弾性
部材の弾性力を、着座者の体重により調整できる。な
お、トーションスプリング86の一端を取り付けるサス
ペンション機構20は、ステイリンク34だけでなく、
上下動するゴムダンパー30であってもよい。また、弾
性部材として上記スプリングに代わり、ゴム状弾性体と
しその一端の位置を調整可能としてもよい。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、サスペンション機能
とハイト機能とを備えた座部を簡易な且つ薄型の構造に
車両用シートを形成できるから、車両用シート上のヘッ
ドクリアランスを稼ぐことができるし、背当てはベース
フレームの方に取り付けられ、シートベルトの取付強度
を向上できる上、上下動及び揺動する座部の重量を軽減
することができ、コストの低減を図ることもできる。特
に、サスペンション機構としてゴムダンパーをハイト機
構のハイトリンクに設けているので、クッションパッド
下方の空間を有効に利用し薄型及び軽量化に貢献するだ
けでなく、座部のクッションの度合いを調整可能にでき
た。また、前後のサスペンション機構をサスペンション
リンクで連結し座部の揺動を水平としたので乗員が前傾
することがなく楽な姿勢で着座することができる上、適
宜座部の揺動を固定するストッパーを利用することによ
り車両の通行路の状況に合わせて選択ができる。更に、
着座者の体重に合わせてサスペンション機構の揺動力を
調整できるように体重調整機構を設けたから、着座者の
体重の違いによりゴムダンパーの衝撃吸収特性を変更で
きるから、実車感覚が着座者により相違しない上、好み
のサスペンション能力にも調整ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る座部の部分正面図である。
【図2】座部の左半分を示す図1の左側面図である。
【図3】座部の左半分の平面図である。
【図4】ゴムダンパーの説明図である。
【図5】サスペンション機構により図1の座部を降下さ
せた状態を示す説明図である。
【図6】図5のゴムダンパーの作動を示す説明図であ
る。
【図7】他の実施例に係る円筒形状のゴムダンパーの説
明図である。
【図8】ハイト機構により図1の座部を上昇させた状態
を示す説明図である。
【図9】他の実施例に係るトーションスプリングのサス
ペンション機構の説明図である。
【図10】他の実施例に係る油圧ダンパーのサスペンシ
ョン機構の説明図である。
【図11】他の実施例に係るテンションスプリングのサ
スペンション機構の説明図である。
【図12】着座者の体重による調整機能を設けたサスペ
ンション機構の説明図である。
【図13】他の実施例に係る体重調整機能を設けたサス
ペンション機構の説明図である。
【図14】従来の支持装置の説明図である。
【図15】従来の支持装置の説明図である。
【符号の説明】
1・・座部、2・・スライドレール、3・・ベースフレ
ーム、3a・・ブラケット、4、4a・・クッションパ
ッド、5・・クッションパン、6・・側板、7・・ベル
トアンカー、8・・軸、9・・背当て、10・・シフト
ノブ、11・・扇形カム、12、14・・ハイトシャフ
ト、13、15・・V字形ヒンジ、13a、15a・・
ハイトヒンジ、13b、15b・・補助ヒンジ、17・
・ハイトリンク、17a・・前取付部、17b・・後取
付部、17c・・レバーブラケット、17d・・ロック
ピン、18・・補助リンク、20・・サスペンション機
構、20a・・前クッション部、20b・・後クッショ
ン部、21・・サスペンションリンク、21a・・ピ
ン、30・・ゴムダンパー、31・・外枠、32・・ゴ
ム状弾性体、33・・内枠、34・・ステイリンク、3
4a・・ガイド孔、35・・レバー、40・・ストッパ
ー、40a・・握り部、40b・・延設部、41・・
軸、42・・ピン、43・・スプリング、44・・凹
部、50・・トーションスプリング、60、61・・油
圧ダンパー、60a、61a・・シリンダ、60b、6
1b・・ピストン、70、71・・テンションスプリン
グ、80・・体重調整機構、81・・体重調整ノブ、8
1a・・螺子部、81b・・ギヤ、82・・取付部、8
3・・ナット、84・・テンションスプリング、86・
・トーションスプリング、87・・ラック。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けたベースフレーム(3)に、背
    当て(9)を前後へ傾動可能に支持させ、そのベースフレ
    ーム(3)の上方に、座部(1)を配置するとともに、該ベー
    スフレーム(3)の前後にはハイトシャフト(12,14)をそれ
    ぞれ架設し、片方のハイトシャフト(12,14) の近傍に回
    動可能に設けたシフトノブ(10)の回動軸に噛合する扇型
    カム(11)を、ハイトヒンジ(13a)と一体に該ハイトシャ
    フト(12,14)に回動可能に設け、他方のハイトシャフト
    (14,12)に他のハイトヒンジ(15a)を回動可能に設け、更
    にそれらハイトヒンジ(13a,15a) をハイトリンク(17)で
    連結し、該ハイトリンク(17)の前後上端に該座部(1 )の
    底面を取り付けることにより、 該シフトノブ(10)を回動させ、連動する該扇型カム(11)
    とともに該ハイトヒンジ(13a,15a)を回動して該ハイト
    リンク(17)を上下動させて、該座部(1)の高さを変更さ
    せることを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 前記座部(1) と前記ハイトリンク(17)と
    を取り付ける間に、内枠(33)と外枠(31)との間にゴム状
    弾性体(32)を充填したゴムダンパー(30)をサスペンショ
    ン機構(20)として介在させ、 その一方の枠(31,33)を、前記座部(1) に固着するとと
    もに、他方の枠(33,31)を、該ハイトリンク(17)に回動
    自在に設けたステイリンク(34)にそれぞれ固着すること
    により、 降下した前記座部(1) により該外枠(31)に対し該内枠(3
    3)が回動して、前記ハイトリンク(17)により予め任意の
    高さに調整した前記座部(1) を揺動させる請求項1記載
    の車両用シート。
  3. 【請求項3】 前記座部(1) と前記ハイトリンク(17)と
    を取り付ける間にトーションスプリング(50,51)をサス
    ペンション機構(20)として備え、 その一端を前記座部(1) 又は前記ハイトリンク(17)に固
    着するとともに、他端を前記ハイトリンク(17)に回動自
    在に設けたステイリンク(34)に固着することにより、 降下した前記座部(1) により該トーションスプリング(5
    0,51) に抗力が生じ、前記ハイトリンク(17)により予め
    任意の高さに調整した前記座部(1) を揺動させる 請求
    項1記載の車両用シート。
  4. 【請求項4】 前記座部(1) と前記ハイトリンク(17)と
    を取り付ける間に、シリンダにピストンを伸縮自在とし
    た油圧ダンパー(60,61) をサスペンション機構(20)とし
    て介在させ、 該シリンダ又はピストンの一方を前記座部(1) に固着す
    るとともに、他方を、前記ハイトリンク(17)に回動自在
    に設けたステイリンク(34)に固着することにより、降下
    した前記座部(1) により該油圧ダンパー(60,61) が圧縮
    され、前記ハイトリンク(17)により予め任意の高さに調
    整した前記座部(1) を揺動させる請求項1 記載の車両
    用シート。
  5. 【請求項5】 前記サスペンション機構(20)を、前記座
    部(1) の前後位置にそれぞれ設け、それらからそれぞれ
    突設したリンクヒンジ同士をサスペンションリンク(21)
    により連結するとともに、前記ハイトリンク(17)に延設
    したレバーブラケット(17c) に回動自在に取り付けられ
    たストッパー(40)を、該サスペンションリンク(21)に係
    止させることにより、前記サスペンション機構(20)によ
    る前記座部(1) の揺動を固定させる請求項2、請求項3
    又は請求項4記載の車両用シート。
  6. 【請求項6】 前記座部(1) と前記ハイトリンク(17)と
    を取り付ける間にテンションスプリング(70,70) をサス
    ペンション機構(20)として備え、 そのテンションスプリング(70,70) の上端を前記座部
    (1) に固着するとともに、下端を前記ハイトリンク(17)
    に回動自在に設けたステイリンク(34)に固着することに
    より、 降下した前記座部(1) により該テンションスプリング(7
    0,70) に付勢力が生じ、前記ハイトリンク(17)により予
    め任意の高さに調整した前記座部(1) を揺動させる請求
    項1記載の車両用シート。
  7. 【請求項7】 請求項2、請求項3、請求項4若しくは
    請求項6の前記サスペンション機構(20)又は請求項5の
    サスペンションリンク(21)に、体重調整機構(80)の弾性
    部材(84,86)の一端を固着し、他端は位置調整可能な調
    整ノブ(81)により位置調整可能に設けることにより、 前記サスペンション機構(20)又は前記サスペンションリ
    ンク(21)を付勢又は引張する前記弾性部材(84,86) の弾
    性力を、着座者の体重により調整する車両用シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2795028A1 (fr) * 1999-06-18 2000-12-22 Daimler Chrysler Ag Siege pour vehicule
US6267344B1 (en) 1997-12-08 2001-07-31 Araco Kabushiki Kaisha Vehicle seat with suspension mechanism
JP2011020550A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Toyota Motor Corp 車両用シート
FR3058946A1 (fr) * 2016-11-21 2018-05-25 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de suspension pour siege de vehicule automobile.

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