JPH09328521A - L−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコール及びその製造方法 - Google Patents
L−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコール及びその製造方法Info
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- JPH09328521A JPH09328521A JP16863996A JP16863996A JPH09328521A JP H09328521 A JPH09328521 A JP H09328521A JP 16863996 A JP16863996 A JP 16863996A JP 16863996 A JP16863996 A JP 16863996A JP H09328521 A JPH09328521 A JP H09328521A
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- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/14—Esterification
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酵素や酸クロライドを利用することなく、簡
便な手法により主鎖にL−アスコルビン酸ユニットが導
入された高分子を提供できるようにする。 【解決手段】 L−アスコルビン酸変性ポリビニルアル
コールは、式(1)又は式(2) 【化1】
便な手法により主鎖にL−アスコルビン酸ユニットが導
入された高分子を提供できるようにする。 【解決手段】 L−アスコルビン酸変性ポリビニルアル
コールは、式(1)又は式(2) 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素還元性高分子
として有用なL−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコ
ール及びその製造方法に関する。
として有用なL−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコ
ール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりL−アスコルビン酸は、酸素を
還元するその性質を利用して、酸化防止剤の主成分とし
て、あるいは脱酸素材料の主成分として使用されてい
る。
還元するその性質を利用して、酸化防止剤の主成分とし
て、あるいは脱酸素材料の主成分として使用されてい
る。
【0003】ところで、L−アスコルビン酸は、非常に
高い水溶性を有し、しかも酸化に対する安定性が著しく
低いために取扱性が劣るという問題があった。
高い水溶性を有し、しかも酸化に対する安定性が著しく
低いために取扱性が劣るという問題があった。
【0004】このため、L−アスコルビン酸をエチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)に練り込んだ酸素吸収
性ポリマー材料を脱酸素材料として使用することが試み
られたが、酸素吸収能の点で十分でなく、また、L−ア
スコルビン酸が高分子鎖に結合していないので耐水性や
耐溶媒性が不十分という問題があった。また、練り込み
時の加熱によりL−アスコルビン酸が分解することが懸
念される。
−酢酸ビニル共重合体(EVA)に練り込んだ酸素吸収
性ポリマー材料を脱酸素材料として使用することが試み
られたが、酸素吸収能の点で十分でなく、また、L−ア
スコルビン酸が高分子鎖に結合していないので耐水性や
耐溶媒性が不十分という問題があった。また、練り込み
時の加熱によりL−アスコルビン酸が分解することが懸
念される。
【0005】そこで、L−アスコルビン酸の耐水性や酸
化安定性を改善する目的で、高分子鎖にL−アスコルビ
ン酸セグメントを導入することが試みられている。この
ようなL−アスコルビン酸セグメントが導入された酸素
還元性高分子を製造するために必要なモノマーとして
は、L−アスコルビン酸の6位の水酸基に重合性の官能
基が導入されたL−アスコルビン酸メタクリル酸エステ
ルモノマーを挙げることができ、これらは(a)メタク
リル酸エノールエステルとL−アスコルビン酸とをリパ
ーゼの存在下で反応させる方法、(b)メタクリル酸ク
ロライドとL−アスコルビン酸とを塩基性化合物の存在
下で反応させる方法、(c)メタクリル酸無水物とL−
アスコルビン酸とを塩基性縮合剤の存在下で反応させる
方法により製造することが提案されている(特開平5−
331157号公報)。
化安定性を改善する目的で、高分子鎖にL−アスコルビ
ン酸セグメントを導入することが試みられている。この
ようなL−アスコルビン酸セグメントが導入された酸素
還元性高分子を製造するために必要なモノマーとして
は、L−アスコルビン酸の6位の水酸基に重合性の官能
基が導入されたL−アスコルビン酸メタクリル酸エステ
ルモノマーを挙げることができ、これらは(a)メタク
リル酸エノールエステルとL−アスコルビン酸とをリパ
ーゼの存在下で反応させる方法、(b)メタクリル酸ク
ロライドとL−アスコルビン酸とを塩基性化合物の存在
下で反応させる方法、(c)メタクリル酸無水物とL−
アスコルビン酸とを塩基性縮合剤の存在下で反応させる
方法により製造することが提案されている(特開平5−
331157号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法(a)の場合、酵素反応を利用しているために大量
生産が困難であり、方法(b)の場合、原料として使用
する酸クロライドの皮膚や粘膜に対する刺激性が高く、
しかも加水分解しやすく取扱性が低く、また、方法
(c)の場合、反応系内の酸素の影響のために高い再現
性でL−アスコルビン酸メタクリル酸エステルモノマー
を製造することが困難である。そのために、従来より、
簡便な手法により、高分子鎖にL−アスコルビン酸で変
性した構造を導入することが求められていた。
方法(a)の場合、酵素反応を利用しているために大量
生産が困難であり、方法(b)の場合、原料として使用
する酸クロライドの皮膚や粘膜に対する刺激性が高く、
しかも加水分解しやすく取扱性が低く、また、方法
(c)の場合、反応系内の酸素の影響のために高い再現
性でL−アスコルビン酸メタクリル酸エステルモノマー
を製造することが困難である。そのために、従来より、
簡便な手法により、高分子鎖にL−アスコルビン酸で変
性した構造を導入することが求められていた。
【0007】本発明は、以上の従来技術の問題を解決し
ようとするものであり、酵素や酸クロライドを利用する
ことなく、簡便な手法により主鎖にL−アスコルビン酸
ユニットが導入された高分子を提供できるようにするこ
とを目的とする。
ようとするものであり、酵素や酸クロライドを利用する
ことなく、簡便な手法により主鎖にL−アスコルビン酸
ユニットが導入された高分子を提供できるようにするこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、以下の本
発明により解決される。
発明により解決される。
【0009】即ち、本発明は、式(1)又は式(2)
【0010】
【化4】 で表される構造部分を有するL−アスコルビン酸変性ポ
リビニルアルコール(以下、式(1)又は(2)のL−
アスコルビン酸変性ポリビニルアルコールと略記す
る。)を提供する。
リビニルアルコール(以下、式(1)又は(2)のL−
アスコルビン酸変性ポリビニルアルコールと略記す
る。)を提供する。
【0011】また、本発明は、酸化クロム−ピリジン錯
体からなる酸化剤又はクロロクロム酸ピリジニウムと酢
酸ナトリウムとの混合酸化剤でL−アスコルビン酸の6
位の水酸基を酸化してアルデヒド基に変換し、得られた
アルデヒド化合物でポリビニルアルコールをアセタール
化することを特徴とする式(1)のL−アスコルビン酸
変性ポリビニルアルコールの製造方法を提供する。
体からなる酸化剤又はクロロクロム酸ピリジニウムと酢
酸ナトリウムとの混合酸化剤でL−アスコルビン酸の6
位の水酸基を酸化してアルデヒド基に変換し、得られた
アルデヒド化合物でポリビニルアルコールをアセタール
化することを特徴とする式(1)のL−アスコルビン酸
変性ポリビニルアルコールの製造方法を提供する。
【0012】また、本発明は、濃硫酸中に(メタ)アク
リル酸を溶解させ、その溶液にL−アスコルビン酸を添
加することによりL−アスコルビン酸の6位の水酸基を
(メタ)アクリル酸でエステル化し、得られたエステル
化合物とポリビニルアルコールとを硝酸セリウムアンモ
ニウムの存在下で重合させることを特徴とする式(2)
のL−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコールの製造
方法を提供する。
リル酸を溶解させ、その溶液にL−アスコルビン酸を添
加することによりL−アスコルビン酸の6位の水酸基を
(メタ)アクリル酸でエステル化し、得られたエステル
化合物とポリビニルアルコールとを硝酸セリウムアンモ
ニウムの存在下で重合させることを特徴とする式(2)
のL−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコールの製造
方法を提供する。
【0013】更に、本発明は、上述のL−アスコルビン
酸変性ポリビニルアルコールを含有する脱酸素材料を提
供する。
酸変性ポリビニルアルコールを含有する脱酸素材料を提
供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の式(1)又は(2)のL−アスコ
ルビン酸変性ポリビニルアルコールは、その水酸基にL
−アスコルビン酸残基が導入されている。しかも、酸素
の還元に大きく寄与すると考えられているL−アスコル
ビン酸残基の2位と3位との水酸基はそのまま保持され
ている。従って、このL−アスコルビン酸変性ポリビニ
ルアルコールは酸素還元性高分子となる。
ルビン酸変性ポリビニルアルコールは、その水酸基にL
−アスコルビン酸残基が導入されている。しかも、酸素
の還元に大きく寄与すると考えられているL−アスコル
ビン酸残基の2位と3位との水酸基はそのまま保持され
ている。従って、このL−アスコルビン酸変性ポリビニ
ルアルコールは酸素還元性高分子となる。
【0016】本発明の式(1)のL−アスコルビン酸変
性ポリビニルアルコールは、次のように製造することが
できる。
性ポリビニルアルコールは、次のように製造することが
できる。
【0017】ピリジン0.1〜0.5モルを含むジクロ
ロメタン100〜250ml/DMSO100〜250
mlに無水クロム酸0.05〜0.25モルを加えて、
窒素雰囲気下で室温で0.5〜2時間撹拌後、反応系を
0℃に冷却し、L−アスコルビン酸0.01モルのDM
SO溶液20〜100mlを滴下する。ここで、酸化ク
ロム−ピリジン錯体に代えて、クロロクロム酸ピリジニ
ウムと酢酸ナトリウムとの混合酸化剤(モル比1:1〜
1:2(重量比))を使用してもよい。
ロメタン100〜250ml/DMSO100〜250
mlに無水クロム酸0.05〜0.25モルを加えて、
窒素雰囲気下で室温で0.5〜2時間撹拌後、反応系を
0℃に冷却し、L−アスコルビン酸0.01モルのDM
SO溶液20〜100mlを滴下する。ここで、酸化ク
ロム−ピリジン錯体に代えて、クロロクロム酸ピリジニ
ウムと酢酸ナトリウムとの混合酸化剤(モル比1:1〜
1:2(重量比))を使用してもよい。
【0018】滴下終了後5〜30℃で反応液を2〜6時
間撹拌して反応させる。
間撹拌して反応させる。
【0019】反応終了後、沈殿物を濾別し、濾液を40
℃以下の温度で減圧濃縮し、濃縮物を再度、メタノール
などの低級アルコール等に溶解させ、不溶解物を取り除
いた。得られた溶液を、大量のエーテル中に注ぎ入れ
る。
℃以下の温度で減圧濃縮し、濃縮物を再度、メタノール
などの低級アルコール等に溶解させ、不溶解物を取り除
いた。得られた溶液を、大量のエーテル中に注ぎ入れ
る。
【0020】生じた沈殿物を減圧下で乾燥することによ
り、L−アスコルビン酸の6位の水酸基が酸化された式
(3)
り、L−アスコルビン酸の6位の水酸基が酸化された式
(3)
【0021】
【化5】 のアルデヒド化合物が得られる。
【0022】次に、このアルデヒド化合物0.01モル
に対して、触媒量の酸(例えば、濃硫酸)の存在下で6
0〜70℃に加温したポリビニルアルコール3.0〜2
6.0gと水50〜500mlと低級アルコール25〜
250mlとの混合物を添加してアセタール化反応を行
う。反応終了後、反応液を大量のアセトンなどの溶媒に
注ぎ入れ、得られた沈殿物をアセトンで十分に洗浄した
後に乾燥することにより式(1)のL−アスコルビン酸
変性ポリビニルアルコールが得られる。
に対して、触媒量の酸(例えば、濃硫酸)の存在下で6
0〜70℃に加温したポリビニルアルコール3.0〜2
6.0gと水50〜500mlと低級アルコール25〜
250mlとの混合物を添加してアセタール化反応を行
う。反応終了後、反応液を大量のアセトンなどの溶媒に
注ぎ入れ、得られた沈殿物をアセトンで十分に洗浄した
後に乾燥することにより式(1)のL−アスコルビン酸
変性ポリビニルアルコールが得られる。
【0023】また、本発明の式(2)のL−アスコルビ
ン酸変性ポリビニルアルコールは次にように製造するこ
とができる。
ン酸変性ポリビニルアルコールは次にように製造するこ
とができる。
【0024】まず、濃硫酸140ml中に(メタ)アク
リル酸0.01〜0.1モルを、5〜30℃で0.5〜
2時間撹拌しながら溶解させる。
リル酸0.01〜0.1モルを、5〜30℃で0.5〜
2時間撹拌しながら溶解させる。
【0025】次に、この溶液に、L−アスコルビン酸
0.01〜0.1モルを少量づつもしくは数回に分けて
添加し、添加後に5〜30℃の温度で6〜24時間反応
させる。
0.01〜0.1モルを少量づつもしくは数回に分けて
添加し、添加後に5〜30℃の温度で6〜24時間反応
させる。
【0026】反応終了後、反応液を氷中に徐々に注ぎ入
れ、生じた油状物をエーテル等で抽出し、抽出液を飽和
食塩水500〜1000gで洗浄した後に乾燥硫酸ナト
リウムなどで乾燥する。
れ、生じた油状物をエーテル等で抽出し、抽出液を飽和
食塩水500〜1000gで洗浄した後に乾燥硫酸ナト
リウムなどで乾燥する。
【0027】硫酸ナトリウムを除去し、得られたエーテ
ル層を常法により濃縮することにより、L−アスコルビ
ン酸の6位の水酸基が(メタ)アクリル酸でエステル化
した式(4)のL−アスコルビン酸(メタ)アクリル酸
エステルの粗生成物が得られる。
ル層を常法により濃縮することにより、L−アスコルビ
ン酸の6位の水酸基が(メタ)アクリル酸でエステル化
した式(4)のL−アスコルビン酸(メタ)アクリル酸
エステルの粗生成物が得られる。
【0028】
【化6】 この粗生成物の精製は、例えば、シリカゲルなどを担体
とするカラムクロマトグラフィー技術を利用することに
より行うことができる。この場合、L−アスコルビン酸
誘導体の重合を防止するために、カラムに冷却装置を取
り付けることが好ましい。
とするカラムクロマトグラフィー技術を利用することに
より行うことができる。この場合、L−アスコルビン酸
誘導体の重合を防止するために、カラムに冷却装置を取
り付けることが好ましい。
【0029】次に、得られたL−アスコルビン酸(メ
タ)アクリル酸エステル0.01モルに対して、ポリビ
ニルアルコール0.5〜2.5gと水50〜250ml
とを添加し、溶解させ、その溶液に窒素雰囲気下で硝酸
セリウムアンモニウム硝酸水溶液(0.1モル/l)
2.5〜20モルをゆっくりと添加し、5〜30℃の温
度で2〜6時間重合させる。
タ)アクリル酸エステル0.01モルに対して、ポリビ
ニルアルコール0.5〜2.5gと水50〜250ml
とを添加し、溶解させ、その溶液に窒素雰囲気下で硝酸
セリウムアンモニウム硝酸水溶液(0.1モル/l)
2.5〜20モルをゆっくりと添加し、5〜30℃の温
度で2〜6時間重合させる。
【0030】反応終了後、反応液を大量のアセトンに添
加し、得られた沈殿物を濾過し、洗浄し、乾燥すること
により式(2)のL−アスコルビン酸変性ポリビニルア
ルコールが得られる。
加し、得られた沈殿物を濾過し、洗浄し、乾燥すること
により式(2)のL−アスコルビン酸変性ポリビニルア
ルコールが得られる。
【0031】本発明のL−アスコルビン酸変性ポリビニ
ルアルコールは、その良好な酸素還元能(酸素吸収能)
を利用して脱酸素材料の酸素吸収成分として好ましく使
用することができる。この脱酸素材料を構成する他の成
分としては、特に制限はなく、酸素吸収成分として本発
明の酸素還元性高分子を使用する以外は、従来の脱酸素
材料の配合組成に準じて構成することができる。
ルアルコールは、その良好な酸素還元能(酸素吸収能)
を利用して脱酸素材料の酸素吸収成分として好ましく使
用することができる。この脱酸素材料を構成する他の成
分としては、特に制限はなく、酸素吸収成分として本発
明の酸素還元性高分子を使用する以外は、従来の脱酸素
材料の配合組成に準じて構成することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0033】実施例1 フラスコ(200ml)に、ピリジン4.0gを含むジ
クロロメタン/DMSO溶液(50ml/50ml)を
入れ、無水クロム酸2.5gを少しずつ加えた。窒素雰
囲気下で室温で1時間撹拌後、反応系を0℃に冷却し、
L−アスコルビン酸0.44gを含むDMSO溶液10
mlを滴下する。滴下終了後、室温で反応液を4時間撹
拌して反応させた。
クロロメタン/DMSO溶液(50ml/50ml)を
入れ、無水クロム酸2.5gを少しずつ加えた。窒素雰
囲気下で室温で1時間撹拌後、反応系を0℃に冷却し、
L−アスコルビン酸0.44gを含むDMSO溶液10
mlを滴下する。滴下終了後、室温で反応液を4時間撹
拌して反応させた。
【0034】反応終了後、沈殿物を濾別し、濾液を40
℃以下の温度で減圧濃縮し、濃縮物を再度、メタノール
に溶解させ、不溶解物を取り除き、得られた溶液を、大
量のエーテル中に注ぎ入れ、生じた沈殿物を減圧下で乾
燥することにより、L−アスコルビン酸の6位の水酸基
が酸化された式(3)のアルデヒド化合物を収率35%
で得た。
℃以下の温度で減圧濃縮し、濃縮物を再度、メタノール
に溶解させ、不溶解物を取り除き、得られた溶液を、大
量のエーテル中に注ぎ入れ、生じた沈殿物を減圧下で乾
燥することにより、L−アスコルビン酸の6位の水酸基
が酸化された式(3)のアルデヒド化合物を収率35%
で得た。
【0035】次に、このアルデヒド化合物3.5gを、
触媒量の酸(例えば濃硫酸)の存在下で60〜70℃に
加温したポリビニルアルコール(重合度1700、ケン
化度98.5モル%)6.5gと水150mlとメタノ
ール50mlとの混合物に添加してアセタール化反応を
行った。
触媒量の酸(例えば濃硫酸)の存在下で60〜70℃に
加温したポリビニルアルコール(重合度1700、ケン
化度98.5モル%)6.5gと水150mlとメタノ
ール50mlとの混合物に添加してアセタール化反応を
行った。
【0036】なお、添加終了後に熱水(70℃)5ml
と触媒量の濃硫酸とを更に添加し、室温で2時間撹拌し
た。
と触媒量の濃硫酸とを更に添加し、室温で2時間撹拌し
た。
【0037】反応終了後、反応液を大量のアセトンに注
ぎ入れ、得られた沈殿物をアセトンで十分に洗浄した後
に乾燥することにより式(1)のL−アスコルビン酸変
性ポリビニルアルコールを反応率65%で得た。
ぎ入れ、得られた沈殿物をアセトンで十分に洗浄した後
に乾燥することにより式(1)のL−アスコルビン酸変
性ポリビニルアルコールを反応率65%で得た。
【0038】実施例2 酸化クロム−ピリジン錯体に代えて、クロロクロム酸ピ
リジニウムと酢酸ナトリウムとの混合酸化剤(1:1
(モル比))6.6gを使用する以外は、実施例1と同
様の操作により式(1)のL−アスコルビン酸変性ポリ
ビニルアルコールを反応率50%で得た。
リジニウムと酢酸ナトリウムとの混合酸化剤(1:1
(モル比))6.6gを使用する以外は、実施例1と同
様の操作により式(1)のL−アスコルビン酸変性ポリ
ビニルアルコールを反応率50%で得た。
【0039】実施例3 フラスコ(200ml)に、濃硫酸を140ml投入
し、そこへアクリル酸2.9gをゆっくりと添加し、室
温で撹拌して溶解させた。1時間撹拌した後に、この溶
液に、5分毎にL−アスコルビン酸1.4gを5回添加
した。添加後、室温で24時間反応させ、終了後反応液
を氷中に注ぎ入れた。
し、そこへアクリル酸2.9gをゆっくりと添加し、室
温で撹拌して溶解させた。1時間撹拌した後に、この溶
液に、5分毎にL−アスコルビン酸1.4gを5回添加
した。添加後、室温で24時間反応させ、終了後反応液
を氷中に注ぎ入れた。
【0040】この水溶液を3回エーテルで抽出し、その
エーテル液を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウム
で乾燥した。
エーテル液を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウム
で乾燥した。
【0041】エーテル溶液から硫酸ナトリウムを除去し
た後、エーテル液を減圧濃縮し、得られた濃縮液を、1
0℃以下でシリカゲルクロマトグラフィ処理して精製す
ることによりL−アスコルビン酸アクリル酸エステルを
約15%の収率で得た。
た後、エーテル液を減圧濃縮し、得られた濃縮液を、1
0℃以下でシリカゲルクロマトグラフィ処理して精製す
ることによりL−アスコルビン酸アクリル酸エステルを
約15%の収率で得た。
【0042】次に、L−アスコルビン酸アクリル酸エス
テル4.6gと、ポリビニルアルコール(重合度170
0、ケン化度98.5モル%)2.0gとを水100m
lに溶解させ、窒素雰囲気下で、その溶液に硝酸セリウ
ムアンモニウム硝酸水溶液(0.1モル/l)5mlを
ゆっくりと添加し、室温で3時間重合させた。
テル4.6gと、ポリビニルアルコール(重合度170
0、ケン化度98.5モル%)2.0gとを水100m
lに溶解させ、窒素雰囲気下で、その溶液に硝酸セリウ
ムアンモニウム硝酸水溶液(0.1モル/l)5mlを
ゆっくりと添加し、室温で3時間重合させた。
【0043】反応終了後、反応液を大量のアセトンに添
加し、得られた沈殿物を濾過し、洗浄し、乾燥すること
により式(2)のL−アスコルビン酸変性ポリビニルア
ルコールを重合率75%で得た。
加し、得られた沈殿物を濾過し、洗浄し、乾燥すること
により式(2)のL−アスコルビン酸変性ポリビニルア
ルコールを重合率75%で得た。
【0044】実施例4 実施例1で得られた式(1)のL−アスコルビン酸変性
ポリビニルアルコール1gをフィルム状に成形すること
により脱酸素材料を作製し、それを多孔質フィルム袋
(旭化成(株)製)に入れ、更にそれを酸素バリヤー材
料としてアルミニウムを使用した500mlの容器中
に、2mlの水と200mlの空気と共に密封し、密封
時(0日)、1日後、3日後及び7日後の密封容器中の
酸素濃度(%)を測定した。その結果(サンプル数n=
3の平均)を表1に示す。
ポリビニルアルコール1gをフィルム状に成形すること
により脱酸素材料を作製し、それを多孔質フィルム袋
(旭化成(株)製)に入れ、更にそれを酸素バリヤー材
料としてアルミニウムを使用した500mlの容器中
に、2mlの水と200mlの空気と共に密封し、密封
時(0日)、1日後、3日後及び7日後の密封容器中の
酸素濃度(%)を測定した。その結果(サンプル数n=
3の平均)を表1に示す。
【0045】実施例5 実施例3で得られた式(2)のL−アスコルビン酸変性
ポリビニルアルコール1gをフィルム状に成形すること
により脱酸素材料を作製し、それを多孔質フィルム袋
(旭化成(株)製)に入れ、更にそれを酸素バリヤー材
料としてアルミニウムを使用した500mlの容器中
に、2mlの水と200mlの空気と共に密封し、密封
時(0日)、1日後、3日後及び7日後の密封容器中の
酸素濃度(%)を測定した。その結果(サンプル数n=
3の平均)を表1に示す。
ポリビニルアルコール1gをフィルム状に成形すること
により脱酸素材料を作製し、それを多孔質フィルム袋
(旭化成(株)製)に入れ、更にそれを酸素バリヤー材
料としてアルミニウムを使用した500mlの容器中
に、2mlの水と200mlの空気と共に密封し、密封
時(0日)、1日後、3日後及び7日後の密封容器中の
酸素濃度(%)を測定した。その結果(サンプル数n=
3の平均)を表1に示す。
【0046】比較例1 式(1)のL−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコー
ルに代えてL−アスコルビン酸0.1モルをEVA1
7.6gに練り込みシート状に成形したもの1gを使用
する以外は実施例4と同様に脱酸素材料を作製し、密封
容器に密封し、その中の酸素濃度を測定した。その結果
(サンプル数n=3の平均)を表1に示す。
ルに代えてL−アスコルビン酸0.1モルをEVA1
7.6gに練り込みシート状に成形したもの1gを使用
する以外は実施例4と同様に脱酸素材料を作製し、密封
容器に密封し、その中の酸素濃度を測定した。その結果
(サンプル数n=3の平均)を表1に示す。
【0047】
【表1】 密封容器中の酸素濃度(%) 0日 1日後 3日後 7日後 実施例4 20.9 9.26 5.38 4.22 (式(1)のL-アスコルヒ゛ン酸変性ホ゜リヒ゛ニルアルコール) 実施例5 20.9 5.15 3.12 2.65 (式(2)のL-アスコルヒ゛ン酸変性ホ゜リヒ゛ニルアルコール) 比較例1 20.9 13.61 10.59 8.31 (L-アスコルヒ゛ン酸+EVA)
【0048】表1から、実施例4及び5の脱酸素材料は
比較例1の脱酸素材料に比べ、酸素吸収能が優れている
ことがわかる。
比較例1の脱酸素材料に比べ、酸素吸収能が優れている
ことがわかる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、酵素や酸クロライドを
利用することなく、簡便な手法により主鎖にL−アスコ
ルビン酸残基が導入された高分子を提供できる。また、
得られる高分子は、良好な酸素還元性を有するので、こ
の酸素還元性高分子を使用することにより、良好な脱酸
素能を有する脱酸素材料が得られる。
利用することなく、簡便な手法により主鎖にL−アスコ
ルビン酸残基が導入された高分子を提供できる。また、
得られる高分子は、良好な酸素還元性を有するので、こ
の酸素還元性高分子を使用することにより、良好な脱酸
素能を有する脱酸素材料が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 式(1)又は式(2) 【化1】 で表される構造部分を有するL−アスコルビン酸変性ポ
リビニルアルコール。 - 【請求項2】 酸化クロム−ピリジン錯体からなる酸化
剤又はクロロクロム酸ピリジニウムと酢酸ナトリウムと
の混合酸化剤でL−アスコルビン酸の6位の水酸基を酸
化してアルデヒド基に変換し、得られたアルデヒド化合
物でポリビニルアルコールをアセタール化することを特
徴とする式(1) 【化2】 で表される構造部分を有するL−アスコルビン酸変性ポ
リビニルアルコールの製造方法。 - 【請求項3】 濃硫酸中に(メタ)アクリル酸を溶解さ
せ、その溶液にL−アスコルビン酸を添加することによ
りL−アスコルビン酸の6位の水酸基を(メタ)アクリ
ル酸でエステル化し、得られたエステル化合物とポリビ
ニルアルコールとを硝酸セリウムアンモニウムの存在下
で重合させることを特徴とする式(2) 【化3】 で表される構造部分を有するL−アスコルビン酸変性ポ
リビニルアルコールの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載のL−アスコルビン酸変性
ポリビニルアルコールを含有する脱酸素材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16863996A JPH09328521A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | L−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコール及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16863996A JPH09328521A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | L−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコール及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09328521A true JPH09328521A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15871775
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16863996A Pending JPH09328521A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | L−アスコルビン酸変性ポリビニルアルコール及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09328521A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US9388120B2 (en) | 2005-02-22 | 2016-07-12 | Polnox Corporation | Nitrogen and hindered phenol containing dual functional macromolecular antioxidants: synthesis, performances and applications |
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| JPWO2021049472A1 (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | ||
| US11578285B2 (en) | 2017-03-01 | 2023-02-14 | Polnox Corporation | Macromolecular corrosion (McIn) inhibitors: structures, methods of making and using the same |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP16863996A patent/JPH09328521A/ja active Pending
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| JPWO2021049472A1 (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | ||
| WO2021049472A1 (ja) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 学校法人 関西大学 | 化合物、樹脂、組成物、レジスト膜、パターン形成方法、下層膜、及び光学物品 |
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