JPH093302A - フェノール樹脂組成物、そのフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積層板 - Google Patents
フェノール樹脂組成物、そのフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積層板Info
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- JPH093302A JPH093302A JP15163395A JP15163395A JPH093302A JP H093302 A JPH093302 A JP H093302A JP 15163395 A JP15163395 A JP 15163395A JP 15163395 A JP15163395 A JP 15163395A JP H093302 A JPH093302 A JP H093302A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性の水準を維持しつつ、難燃性の優れ
た、リン系化合物を含有するフェノール樹脂組成物、こ
のフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積層
板を提供する。 【構成】 フェノール樹脂組成物は、リン系化合物と共
に、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ウレタン樹脂の単独、
変性物、樹脂含有化合物、及び、ジシアンジアミド、ア
ニリンからなる群から選ばれた少なくとも1種以上の窒
素含有化合物、並びに、シアヌレート化合物、ハイドロ
キノンを成分として含有する。プリプレグはこのフェノ
ール樹脂組成物を基材に含浸し、この含浸したフェノー
ル樹脂組成物の樹脂が半硬化して得られる。積層板はこ
のプリプレグ中の樹脂が完全に硬化して得られる。
た、リン系化合物を含有するフェノール樹脂組成物、こ
のフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積層
板を提供する。 【構成】 フェノール樹脂組成物は、リン系化合物と共
に、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ウレタン樹脂の単独、
変性物、樹脂含有化合物、及び、ジシアンジアミド、ア
ニリンからなる群から選ばれた少なくとも1種以上の窒
素含有化合物、並びに、シアヌレート化合物、ハイドロ
キノンを成分として含有する。プリプレグはこのフェノ
ール樹脂組成物を基材に含浸し、この含浸したフェノー
ル樹脂組成物の樹脂が半硬化して得られる。積層板はこ
のプリプレグ中の樹脂が完全に硬化して得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフェノール樹脂組成物、
そのフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積
層板に関し、一例をあげれば、電気機器・電子機器、産
業機器等に搭載される紙基材積層板に有用なものであ
る。
そのフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積
層板に関し、一例をあげれば、電気機器・電子機器、産
業機器等に搭載される紙基材積層板に有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器等に搭載される紙基材フェノー
ル樹脂積層板は難燃性が要求されている。例えば、難燃
性水準としてUL試験法において、最大燃焼時間が10
秒以下が求められている。上記高水準の難燃性を付与す
るために、ブロム系難燃剤を汎用しているが、近年公害
上の問題から、上記ブロム系難燃剤の不使用が求められ
ている。そのため、ブロム系難燃剤に代わり、リン系難
燃剤の使用が検討されているが、リン系難燃剤は含有量
を増加すると難燃性は向上するものの耐熱性、特に半田
耐熱性が劣化する問題がある。従って、耐熱性の水準を
維持しつつ、難燃性の優れた積層板を得ることのできる
リン系難燃剤を用いたフェノール樹脂組成物が求められ
ている。
ル樹脂積層板は難燃性が要求されている。例えば、難燃
性水準としてUL試験法において、最大燃焼時間が10
秒以下が求められている。上記高水準の難燃性を付与す
るために、ブロム系難燃剤を汎用しているが、近年公害
上の問題から、上記ブロム系難燃剤の不使用が求められ
ている。そのため、ブロム系難燃剤に代わり、リン系難
燃剤の使用が検討されているが、リン系難燃剤は含有量
を増加すると難燃性は向上するものの耐熱性、特に半田
耐熱性が劣化する問題がある。従って、耐熱性の水準を
維持しつつ、難燃性の優れた積層板を得ることのできる
リン系難燃剤を用いたフェノール樹脂組成物が求められ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事実に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、耐熱
性の水準を維持しつつ、難燃性の優れた、リン系化合物
を含有するフェノール樹脂組成物、このフェノール樹脂
組成物を用いたプリプレグ、及び積層板を提供すること
にある。
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、耐熱
性の水準を維持しつつ、難燃性の優れた、リン系化合物
を含有するフェノール樹脂組成物、このフェノール樹脂
組成物を用いたプリプレグ、及び積層板を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
フェノール樹脂組成物は、リン系化合物を含有するフェ
ノール樹脂組成物であって、さらに、上記組成物中に、
メラミン樹脂、ユリア樹脂、ウレタン樹脂の単独、変
性物、これら樹脂含有化合物、及び、ジシアンジアミ
ド、アニリンからなる群から選ばれた少なくとも1種以
上の窒素含有化合物、下記構造式〔1〕で表されるシ
アヌレート化合物、並びに、ハイドロキノンを成分と
して含有することを特徴とする。
フェノール樹脂組成物は、リン系化合物を含有するフェ
ノール樹脂組成物であって、さらに、上記組成物中に、
メラミン樹脂、ユリア樹脂、ウレタン樹脂の単独、変
性物、これら樹脂含有化合物、及び、ジシアンジアミ
ド、アニリンからなる群から選ばれた少なくとも1種以
上の窒素含有化合物、下記構造式〔1〕で表されるシ
アヌレート化合物、並びに、ハイドロキノンを成分と
して含有することを特徴とする。
【0005】
【化2】
【0006】〔式中R1 , R2 , R3 はアルキル基を示
す。〕 本発明の請求項2に係るプリプレグは、請求項1記載の
フェノール樹脂組成物を基材に含浸し、この含浸したフ
ェノール樹脂組成物の樹脂が半硬化した状態にあること
を特徴とする。
す。〕 本発明の請求項2に係るプリプレグは、請求項1記載の
フェノール樹脂組成物を基材に含浸し、この含浸したフ
ェノール樹脂組成物の樹脂が半硬化した状態にあること
を特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に係る積層板は、請求項
2記載のプリプレグを用いて、樹脂が完全に硬化した状
態にあることを特徴とする。
2記載のプリプレグを用いて、樹脂が完全に硬化した状
態にあることを特徴とする。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
フェノール樹脂組成物を構成するフェノール樹脂として
は、各種のものが使用でき、フェノール樹脂の単独、変
性物、混合物等が用いられる。
フェノール樹脂組成物を構成するフェノール樹脂として
は、各種のものが使用でき、フェノール樹脂の単独、変
性物、混合物等が用いられる。
【0009】本発明のフェノール樹脂組成物を構成する
リン系化合物は、得られる積層板に難燃性を付与するも
のであって、例えば、トリフェニルホスフェイト、トリ
クレジルホスフェイト、キシレニルジフェニルホスフェ
イト、クレジルジフェニルホスフェイト、及び、これら
の誘導体が挙げられる。このリン系化合物のリン成分の
含有量は、得られる積層板の樹脂組成物の固形量と基材
の構成比率等によって適宜決定されるが、例えば、積層
板中の樹脂組成物の固形量が略50重量%の場合、上記
樹脂組成物の固形量に対し、リン成分の含有量が0.5
〜3重量%が好ましく、なかでも2重量%程度が適して
いる。上記リン系化合物のリン成分の含有量が少ないと
難燃性が劣り、多すぎると耐熱性が低下する。
リン系化合物は、得られる積層板に難燃性を付与するも
のであって、例えば、トリフェニルホスフェイト、トリ
クレジルホスフェイト、キシレニルジフェニルホスフェ
イト、クレジルジフェニルホスフェイト、及び、これら
の誘導体が挙げられる。このリン系化合物のリン成分の
含有量は、得られる積層板の樹脂組成物の固形量と基材
の構成比率等によって適宜決定されるが、例えば、積層
板中の樹脂組成物の固形量が略50重量%の場合、上記
樹脂組成物の固形量に対し、リン成分の含有量が0.5
〜3重量%が好ましく、なかでも2重量%程度が適して
いる。上記リン系化合物のリン成分の含有量が少ないと
難燃性が劣り、多すぎると耐熱性が低下する。
【0010】本発明のフェノール樹脂組成物は、特徴的
な構成材料として、窒素含有化合物、前記構造式〔1〕
で表されるシアヌレート化合物、及び、ハイドロキノン
を成分として含有する。
な構成材料として、窒素含有化合物、前記構造式〔1〕
で表されるシアヌレート化合物、及び、ハイドロキノン
を成分として含有する。
【0011】本発明のフェノール樹脂組成物は、上記窒
素含有化合物として、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ウレ
タン樹脂の樹脂の単独、変性物、これらの樹脂含有化合
物、及び、ジシアンジアミド、アニリンからなる群から
選ばれた少なくとも1種以上を含有する。上記窒素含有
化合物は難燃補助剤として機能するものである。
素含有化合物として、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ウレ
タン樹脂の樹脂の単独、変性物、これらの樹脂含有化合
物、及び、ジシアンジアミド、アニリンからなる群から
選ばれた少なくとも1種以上を含有する。上記窒素含有
化合物は難燃補助剤として機能するものである。
【0012】本発明のフェノール樹脂組成物を構成する
シアヌレート化合物は、前記構造式〔1〕で表されるも
のである。式中R1 、R2 、R3 はアルキル基を示し、
全てが同一のアルキル基でも、異なったアルキル基でも
よい。上記シアヌレート化合物を含有すると難燃性のみ
ならず、耐熱性が向上する。上記シアヌレート化合物の
含有量は樹脂組成物の固形量に対し、1〜10重量%が
好ましく、なかでも3〜5重量%程度が適している。
シアヌレート化合物は、前記構造式〔1〕で表されるも
のである。式中R1 、R2 、R3 はアルキル基を示し、
全てが同一のアルキル基でも、異なったアルキル基でも
よい。上記シアヌレート化合物を含有すると難燃性のみ
ならず、耐熱性が向上する。上記シアヌレート化合物の
含有量は樹脂組成物の固形量に対し、1〜10重量%が
好ましく、なかでも3〜5重量%程度が適している。
【0013】本発明のフェノール樹脂組成物を構成する
ハイドロキノンは、難燃補助剤として機能するものであ
る。上記ハイドロキノンを含有すると、積層板を作製す
るまでの工程において、フェノール樹脂作製の際に残存
するホルムアルデヒドと反応し、可燃物を低減したり、
架橋密度を上げて積層板が熱分解するのを抑える。さら
に、上記ハイドロキノンは積層板が燃焼する際に生じる
ラジカルとハイドロキノンのラジカルが反応し、燃焼を
抑制する。その結果、積層板の難燃性が向上する。
ハイドロキノンは、難燃補助剤として機能するものであ
る。上記ハイドロキノンを含有すると、積層板を作製す
るまでの工程において、フェノール樹脂作製の際に残存
するホルムアルデヒドと反応し、可燃物を低減したり、
架橋密度を上げて積層板が熱分解するのを抑える。さら
に、上記ハイドロキノンは積層板が燃焼する際に生じる
ラジカルとハイドロキノンのラジカルが反応し、燃焼を
抑制する。その結果、積層板の難燃性が向上する。
【0014】上述の如く、上記窒素含有化合物、シアヌ
レート化合物、及び、ハイドロキノンは難燃補助剤とし
て機能するものであり、これら三成分を含有していると
リン系化合物の含有量が少量でも高水準の難燃性を付与
し、シアヌレート化合物は耐熱性の向上に効果を有す
る。また、リン系化合物の含有量が少量ですむため、耐
熱性の低下を防止する点からも有効である。
レート化合物、及び、ハイドロキノンは難燃補助剤とし
て機能するものであり、これら三成分を含有していると
リン系化合物の含有量が少量でも高水準の難燃性を付与
し、シアヌレート化合物は耐熱性の向上に効果を有す
る。また、リン系化合物の含有量が少量ですむため、耐
熱性の低下を防止する点からも有効である。
【0015】上記フェノール樹脂組成物は、必要に応じ
てアンチモン等の他種の難燃剤を併用してもよい。さら
に、無機、有機の充填剤、溶剤及びその他水等の添加物
を適宜に配合してもよい。
てアンチモン等の他種の難燃剤を併用してもよい。さら
に、無機、有機の充填剤、溶剤及びその他水等の添加物
を適宜に配合してもよい。
【0016】上記フェノール樹脂組成物を用いてプリプ
レグを製造するにあたって、基材は、例えば、クラフト
紙、リンター紙、その他クラフト紙又はリンター紙に無
機物又は有機物を混入した紙基材が挙げられる。上述の
フェノール樹脂組成物をこれらの基材に含浸し、樹脂を
半硬化してプリプレグを得る。高度の電気特性を有する
積層板の場合、樹脂を多量に含有させる必要性から、含
浸する際に、上記フェノール樹脂組成物、又は、フェノ
ール樹脂組成物と別の樹脂組成物を用い一次含浸処理を
行い、次いで上記フェノール樹脂組成物を用いて二次含
浸処理を行うことが有効である。通常においては、上記
一次含浸用の樹脂組成物は溶剤又は水等で希釈された粘
度の低いものが用いられる。
レグを製造するにあたって、基材は、例えば、クラフト
紙、リンター紙、その他クラフト紙又はリンター紙に無
機物又は有機物を混入した紙基材が挙げられる。上述の
フェノール樹脂組成物をこれらの基材に含浸し、樹脂を
半硬化してプリプレグを得る。高度の電気特性を有する
積層板の場合、樹脂を多量に含有させる必要性から、含
浸する際に、上記フェノール樹脂組成物、又は、フェノ
ール樹脂組成物と別の樹脂組成物を用い一次含浸処理を
行い、次いで上記フェノール樹脂組成物を用いて二次含
浸処理を行うことが有効である。通常においては、上記
一次含浸用の樹脂組成物は溶剤又は水等で希釈された粘
度の低いものが用いられる。
【0017】本発明の積層板は、上述の製造方法で得ら
れたプリプレグ数枚と、必要により銅、アルミニウム、
ニッケル等の金属箔を重ね合わせ、加熱加圧すると、基
材中の樹脂が完全に硬化し、作製される。上記フェノー
ル樹脂組成物を用いるので、耐熱性が良好で、難燃性の
向上した積層板が得られる。上記積層板はブロム系難燃
剤の不使用を可能とするので、公害防止の点からも優れ
る。
れたプリプレグ数枚と、必要により銅、アルミニウム、
ニッケル等の金属箔を重ね合わせ、加熱加圧すると、基
材中の樹脂が完全に硬化し、作製される。上記フェノー
ル樹脂組成物を用いるので、耐熱性が良好で、難燃性の
向上した積層板が得られる。上記積層板はブロム系難燃
剤の不使用を可能とするので、公害防止の点からも優れ
る。
【0018】
実施例1 一次含浸用の樹脂組成物、及び一次含浸は次の様に行っ
た。フェノール100重量部(以下部と記す)、37重
量%(以下単に%と記す)のホルマリン70部を反応さ
せてレゾール型フェノール反応生成物Aを得た。また、
メラミン100部、ホルマリン(固形分37%)100
部を反応させてメラミン反応生成物Bを得た。このレゾ
ール型フェノール反応生成物A50部とメラミン反応生
成物B50部の混合物を、水とメタノールを1対1で混
合したメタノール水溶液で希釈し、固形分15%の一次
含浸用の樹脂組成物を得た。基材に重量126g/m2
のクラフト紙を用い、このクラフト紙に上記一次含浸用
の樹脂組成物を一次含浸した。その後、135℃の乾燥
機で30秒乾燥し、樹脂が半硬化した状態である一次プ
リプレグAを得た。この一次プリプレグAは、一次ワニ
スAの樹脂含有量がクラフト紙に対して15%であっ
た。
た。フェノール100重量部(以下部と記す)、37重
量%(以下単に%と記す)のホルマリン70部を反応さ
せてレゾール型フェノール反応生成物Aを得た。また、
メラミン100部、ホルマリン(固形分37%)100
部を反応させてメラミン反応生成物Bを得た。このレゾ
ール型フェノール反応生成物A50部とメラミン反応生
成物B50部の混合物を、水とメタノールを1対1で混
合したメタノール水溶液で希釈し、固形分15%の一次
含浸用の樹脂組成物を得た。基材に重量126g/m2
のクラフト紙を用い、このクラフト紙に上記一次含浸用
の樹脂組成物を一次含浸した。その後、135℃の乾燥
機で30秒乾燥し、樹脂が半硬化した状態である一次プ
リプレグAを得た。この一次プリプレグAは、一次ワニ
スAの樹脂含有量がクラフト紙に対して15%であっ
た。
【0019】二次含浸に用いたフェノール樹脂組成物の
調製は次の様に行った。フェノール100部、37%の
ホルマリン80部、桐油30部を反応させ、桐油変性レ
ゾール型フェノール樹脂を作製した。この桐油変性レゾ
ール型フェノール樹脂100部に、リン系化合物として
トリフェニルホスフェイトを20部、窒素含有化合物と
して上記メラミン反応生成物Bを15部、前記構造式
〔1〕中のR1 、R2 、R3 がエチレン(−CH2 CH
2 −)で表されるシアヌレート化合物を5部、ハイドロ
キノンを5部混合し、フェノール樹脂組成物を作製し
た。
調製は次の様に行った。フェノール100部、37%の
ホルマリン80部、桐油30部を反応させ、桐油変性レ
ゾール型フェノール樹脂を作製した。この桐油変性レゾ
ール型フェノール樹脂100部に、リン系化合物として
トリフェニルホスフェイトを20部、窒素含有化合物と
して上記メラミン反応生成物Bを15部、前記構造式
〔1〕中のR1 、R2 、R3 がエチレン(−CH2 CH
2 −)で表されるシアヌレート化合物を5部、ハイドロ
キノンを5部混合し、フェノール樹脂組成物を作製し
た。
【0020】二次含浸処理は次の様に行った。上記一次
プリプレグAに上記フェノール樹脂組成物を含浸し、1
55℃の乾燥機で100秒間処理し、樹脂が半硬化した
状態であるプリプレグBを製造した。このプリプレグB
中における、樹脂の含有量は50%であった。
プリプレグAに上記フェノール樹脂組成物を含浸し、1
55℃の乾燥機で100秒間処理し、樹脂が半硬化した
状態であるプリプレグBを製造した。このプリプレグB
中における、樹脂の含有量は50%であった。
【0021】次に、プリプレグBを8枚重ね、最上層に
厚さ0.035mmの銅箔を接着剤を介して配設し、こ
れを圧力100kg/cm2 、温度160℃で60分間
成形し、樹脂が完全に硬化した厚さ1.6mmの積層板
を得た。
厚さ0.035mmの銅箔を接着剤を介して配設し、こ
れを圧力100kg/cm2 、温度160℃で60分間
成形し、樹脂が完全に硬化した厚さ1.6mmの積層板
を得た。
【0022】なお、上記一次含浸及び二次含浸の両方の
樹脂組成物の固形量に対し、上記リン系化合物のリン成
分の含有量は2重量%であり、上記シアヌレート化合物
は5重量%であった。
樹脂組成物の固形量に対し、上記リン系化合物のリン成
分の含有量は2重量%であり、上記シアヌレート化合物
は5重量%であった。
【0023】実施例2 二次含浸に用いたフェノール樹脂組成物の窒素含有化合
物として上記メラミン反応生成物Bを15部とアニリン
0.2部を用いた以外は実施例1と同様にして、一次プ
リプレグA及びプリプレグBの作製を行い、積層板を得
た。なお、上記一次含浸及び二次含浸の両方の樹脂組成
物の固形量に対し、上記リン系化合物のリン成分の含有
量は2重量%であり、上記シアヌレート化合物は5重量
%であった。
物として上記メラミン反応生成物Bを15部とアニリン
0.2部を用いた以外は実施例1と同様にして、一次プ
リプレグA及びプリプレグBの作製を行い、積層板を得
た。なお、上記一次含浸及び二次含浸の両方の樹脂組成
物の固形量に対し、上記リン系化合物のリン成分の含有
量は2重量%であり、上記シアヌレート化合物は5重量
%であった。
【0024】実施例3 ユリア100部、ホルマリン(固形分37%)100部
を反応させてユリア樹脂Cを得た。二次含浸に用いたフ
ェノール樹脂組成物の窒素含有化合物として上記ユリア
樹脂Cを15部用いた以外は実施例1と同様に、一次プ
リプレグA及びプリプレグBの作製を行い、積層板を得
た。
を反応させてユリア樹脂Cを得た。二次含浸に用いたフ
ェノール樹脂組成物の窒素含有化合物として上記ユリア
樹脂Cを15部用いた以外は実施例1と同様に、一次プ
リプレグA及びプリプレグBの作製を行い、積層板を得
た。
【0025】実施例4 メチレンビスパラフェニレンジイソシアネート(MD
I:三井東圧化学株式会社製)100部とビスフェノー
ルA100部を反応させてウレタン樹脂Dを得た。二次
含浸に用いたフェノール樹脂組成物の窒素含有化合物と
して上記ウレタン樹脂Dを15部用いた以外は実施例1
と同様に、一次プリプレグA及びプリプレグBの作製を
行い、積層板を得た。
I:三井東圧化学株式会社製)100部とビスフェノー
ルA100部を反応させてウレタン樹脂Dを得た。二次
含浸に用いたフェノール樹脂組成物の窒素含有化合物と
して上記ウレタン樹脂Dを15部用いた以外は実施例1
と同様に、一次プリプレグA及びプリプレグBの作製を
行い、積層板を得た。
【0026】実施例5 二次含浸に用いたフェノール樹脂組成物のリン系化合物
としてクレジルジフェニルホスフェイトを用いた以外は
実施例1と同様にして、一次プリプレグA及びプリプレ
グBの作製を行い、積層板を得た。なお、上記一次含浸
及び二次含浸の両方の樹脂組成物の固形量に対し、上記
リン系化合物のリン成分の含有量は2重量%であり、上
記シアヌレート化合物は5重量%であった。
としてクレジルジフェニルホスフェイトを用いた以外は
実施例1と同様にして、一次プリプレグA及びプリプレ
グBの作製を行い、積層板を得た。なお、上記一次含浸
及び二次含浸の両方の樹脂組成物の固形量に対し、上記
リン系化合物のリン成分の含有量は2重量%であり、上
記シアヌレート化合物は5重量%であった。
【0027】比較例1 二次含浸に用いたフェノール樹脂組成物の調製は次の様
に行った。フェノール100部、37%のホルマリン8
0部、桐油30部を反応させ、桐油変性レゾール型フェ
ノール樹脂を作製した。この桐油変性レゾール型フェノ
ール樹脂100部に、リン系化合物としてトリフェニル
ホスフェイトを20部、窒素含有化合物として上記メラ
ミン反応生成物Bを15部混合し、フェノール樹脂組成
物を作製した。このフェノール樹脂組成物を用いた以外
は実施例1と同様にして、一次プリプレグA及びプリプ
レグBの作製を行い、積層板を得た。
に行った。フェノール100部、37%のホルマリン8
0部、桐油30部を反応させ、桐油変性レゾール型フェ
ノール樹脂を作製した。この桐油変性レゾール型フェノ
ール樹脂100部に、リン系化合物としてトリフェニル
ホスフェイトを20部、窒素含有化合物として上記メラ
ミン反応生成物Bを15部混合し、フェノール樹脂組成
物を作製した。このフェノール樹脂組成物を用いた以外
は実施例1と同様にして、一次プリプレグA及びプリプ
レグBの作製を行い、積層板を得た。
【0028】比較例2 二次含浸に用いたフェノール樹脂組成物の調製は次の様
に行った。フェノール100部、37%のホルマリン8
0部、桐油30部を反応させ、桐油変性レゾール型フェ
ノール樹脂を作製した。この桐油変性レゾール型フェノ
ール樹脂100部に、リン系化合物としてトリフェニル
ホスフェイトを40部、窒素含有化合物として上記メラ
ミン反応生成物Bを15部混合し、フェノール樹脂組成
物を作製した。このフェノール樹脂組成物を用いた以外
は実施例1と同様にして、一次プリプレグA及びプリプ
レグBの作製を行い、積層板を得た。
に行った。フェノール100部、37%のホルマリン8
0部、桐油30部を反応させ、桐油変性レゾール型フェ
ノール樹脂を作製した。この桐油変性レゾール型フェノ
ール樹脂100部に、リン系化合物としてトリフェニル
ホスフェイトを40部、窒素含有化合物として上記メラ
ミン反応生成物Bを15部混合し、フェノール樹脂組成
物を作製した。このフェノール樹脂組成物を用いた以外
は実施例1と同様にして、一次プリプレグA及びプリプ
レグBの作製を行い、積層板を得た。
【0029】得られた実施例1〜5、及び比較例1〜2
の積層板の難燃性、及び耐熱性を評価した。難燃性は、
UL試験法に基づいて消炎時間を10個測定し、平均値
と最大値を求めた。耐熱性は半田耐熱性とオーブン耐熱
性を測定した。上記半田耐熱性は260℃の半田にフロ
ートし、ふくれ発生までの時間を測定した。上記オーブ
ン耐熱性は所定の雰囲気温度のオーブンに30分放置し
た後、外観を目視で観察し、ふくれが発生したものを不
合格、ふくれがないものを合格とし、合格する限界温度
を求めた。
の積層板の難燃性、及び耐熱性を評価した。難燃性は、
UL試験法に基づいて消炎時間を10個測定し、平均値
と最大値を求めた。耐熱性は半田耐熱性とオーブン耐熱
性を測定した。上記半田耐熱性は260℃の半田にフロ
ートし、ふくれ発生までの時間を測定した。上記オーブ
ン耐熱性は所定の雰囲気温度のオーブンに30分放置し
た後、外観を目視で観察し、ふくれが発生したものを不
合格、ふくれがないものを合格とし、合格する限界温度
を求めた。
【0030】結果は表1に示したとおり、実施例1〜5
はいずれも難燃性の水準として最大燃焼時間が10秒以
下の高難燃性を達成し、且つ、耐熱性も良好であった。
比較例1は難燃性が劣り、比較例2は耐熱性が低下して
いた。
はいずれも難燃性の水準として最大燃焼時間が10秒以
下の高難燃性を達成し、且つ、耐熱性も良好であった。
比較例1は難燃性が劣り、比較例2は耐熱性が低下して
いた。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のフェノール樹脂
組成物を用いると、半田耐熱性等の耐熱性が良好で、難
燃性の向上した積層板が得られる。
組成物を用いると、半田耐熱性等の耐熱性が良好で、難
燃性の向上した積層板が得られる。
【0033】本発明の請求項2に係るプリプレグは上記
フェノール樹脂組成物を用いるので、このプリプレグを
用いるた積層板は、耐熱性が良好で、難燃性が向上す
る。
フェノール樹脂組成物を用いるので、このプリプレグを
用いるた積層板は、耐熱性が良好で、難燃性が向上す
る。
【0034】本発明の請求項3に係る積層板は上記プリ
プレグを用いるので、半田耐熱性等の耐熱性が良好で、
難燃性が優れる。上記積層板はブロム系難燃剤の不使用
を可能とするので、公害防止の点からも優れる。
プレグを用いるので、半田耐熱性等の耐熱性が良好で、
難燃性が優れる。上記積層板はブロム系難燃剤の不使用
を可能とするので、公害防止の点からも優れる。
Claims (3)
- 【請求項1】 リン系化合物を含有するフェノール樹脂
組成物であって、さらに、上記組成物中に、メラミン樹
脂、ユリア樹脂、ウレタン樹脂の単独、変性物、これら
樹脂含有化合物、及び、ジシアンジアミド、アニリンか
らなる群から選ばれた少なくとも1種以上の窒素含有化
合物、下記構造式〔1〕で表されるシアヌレート化合
物、並びに、ハイドロキノンを成分として含有すること
を特徴とするフェノール樹脂組成物。 【化1】 〔式中R1 , R2 , R3 はアルキル基を示す。〕 - 【請求項2】 請求項1記載のフェノール樹脂組成物を
基材に含浸し、この含浸したフェノール樹脂組成物の樹
脂が半硬化した状態にあることを特徴とするプリプレ
グ。 - 【請求項3】 請求項2記載のプリプレグを用いて、樹
脂が完全に硬化した状態にあることを特徴とする積層
板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15163395A JPH093302A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | フェノール樹脂組成物、そのフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積層板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15163395A JPH093302A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | フェノール樹脂組成物、そのフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積層板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093302A true JPH093302A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15522816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15163395A Withdrawn JPH093302A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | フェノール樹脂組成物、そのフェノール樹脂組成物を用いたプリプレグ、及び積層板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH093302A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11192988B2 (en) | 2019-02-13 | 2021-12-07 | Kompozitor Kft. | Phenol-furan resin composition |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP15163395A patent/JPH093302A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11192988B2 (en) | 2019-02-13 | 2021-12-07 | Kompozitor Kft. | Phenol-furan resin composition |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |