JPH09330509A - 回転磁気ヘッド装置 - Google Patents

回転磁気ヘッド装置

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JPH09330509A
JPH09330509A JP8147431A JP14743196A JPH09330509A JP H09330509 A JPH09330509 A JP H09330509A JP 8147431 A JP8147431 A JP 8147431A JP 14743196 A JP14743196 A JP 14743196A JP H09330509 A JPH09330509 A JP H09330509A
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JP
Japan
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magnetic head
recording medium
magnetic
rotary
rotary drum
Prior art date
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JP8147431A
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English (en)
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Takeshi Kurihara
健 栗原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、磁気ヘッドが磁気記録媒体との良
好な接触状態を保ちながら、磁気ヘッドの寿命を長くす
ることができる回転磁気ヘッド装置を提供することを課
題とする。 【解決手段】 回転ドラム5の少なくとも窓部近傍5a
の磁気記録媒体Tによる摩耗速度が回転ドラム5の他の
部分の磁気記録媒体Tによる摩耗速度よりも速い材料で
構成されている。また、回転ドラム5の窓部近傍5aの
磁気記録媒体Tによる摩耗速度が磁気ヘッド1を構成す
る材料の摩耗速度と同じ材料で構成されている。したが
って、磁気ヘッド1の摩耗速度に合わせて回転ドラム5
の窓部近傍も摩耗して、突き出し量hが長く一定とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体が巻
き付けられる回転ドラムの表面に磁気ヘッドを突き出す
窓部が形成された回転磁気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオテープレコーダ(VT
R)等の記録再生装置には、コイルが巻装される一対の
磁気コア半体を突き合わせ接合一体化し、その突き合わ
せ面間に磁気ギャップが構成された磁気ヘッドが搭載さ
れた回転磁気ヘッド装置が配されている。
【0003】この回転磁気ヘッド装置は、磁気記録媒体
が巻き付けられる回転ドラムの表面に磁気ヘッドを突き
出す窓部が形成されている。そして、磁気ヘッドは回転
ドラムの表面から一定量突き出されている。
【0004】この磁気ヘッドの回転ドラムの表面からの
突き出し量は、磁気ヘッドの寿命とのバランスを考慮し
て、磁気記録媒体との接触状態を良好に保つ時間が最大
になるように取り付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気ヘッド
の磁気コア材料はフェライト、センダスト、或いはアモ
ルファス等が用いられ、他方、回転ドラムが耐摩耗性、
耐腐食性の観点からアルミニウム合金が用いられている
ことが通常であるために、磁気記録媒体による摩耗速度
は磁気ヘッドの方が速い。このため、回転ドラムの表面
からの磁気ヘッドの突き出し量が減少し、磁気記録媒体
との当たり不良が磁気ヘッドとしての寿命となっている
問題を有する。
【0006】この問題を解決すべく、磁気ヘッドの突き
出し量を予め大きくしておくことも考えられるが、この
突き出し量を大きくすると、いわゆるヘッドたたき(イ
ンパクトエラー)が発生して、正確な記録再生が出来な
くなる。したがって、磁気ヘッドはある程度以下の突き
出し量にしか設定できなくなり、上述したように磁気記
録媒体に対する磁気ヘッドの当たり不良がその磁気ヘッ
ドとしての寿命となっている。
【0007】このため、回転磁気ヘッド装置の種類によ
っては、回転ドラムの表面形状に工夫を凝らすことによ
り長時間の接触状態を保つようにしたものもあるが、未
だ充分なものは開発されていない。
【0008】そこで、本発明は、磁気ヘッドが磁気記録
媒体との良好な接触状態を保ちながら、磁気ヘッドの寿
命を長くすることができ、しかも、最大限ギャップデプ
スが無くなるまで使用することができる回転磁気ヘッド
装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の回転磁気ヘッド
装置は、上記課題を解決するために、磁気記録媒体が巻
き付けられる回転ドラムの表面に磁気ヘッドを突き出す
窓部が形成された回転磁気ヘッド装置において、上記回
転ドラムの少なくとも窓部近傍の磁気記録媒体による摩
耗速度が回転ドラムの他の部分の磁気記録媒体による摩
耗速度よりも速い材料で構成されていることを特徴とす
る。
【0010】また、前記回転ドラムの窓部近傍の磁気記
録媒体による摩耗速度が磁気ヘッドを構成する材料の摩
耗速度と同じ材料で構成されていることを特徴とする。
【0011】本発明の回転磁気ヘッド装置は、上記回転
ドラムの窓部近傍の磁気記録媒体による摩耗速度が回転
ドラムの他の部分の磁気記録媒体による摩耗速度よりも
速い材料で構成されているために、磁気記録媒体の回転
ドラムに対する接触初期状態において、従来のように磁
気ヘッドの摩耗速度を考慮して、磁気ヘッドの突き出し
量を予め大きくする必要がなくなる。
【0012】その後、数百から数千時間の磁気記録媒体
と接触すると、磁気ヘッドが摩耗して突き出し量が減少
するが、この摩耗速度に合わせて回転ドラムの窓部近傍
も摩耗して、磁気ヘッドの回転ドラムの表面からの突き
出し量が変化しない良好な接触状態が保たれる。
【0013】そして、回転ドラムの窓部近傍の摩耗によ
り、回転ドラムの窓部が大きくなって磁気記録媒体の吸
い込み量も徐々に増えて行くと、更に、磁気ヘッドと磁
気記録媒体との最適な接触状態が保たれるようになる。
【0014】このような構成の回転磁気ヘッド装置は、
磁気ヘッドと磁気記録媒体との関係で接触状態を良好に
保たれることになるために、この両者の関係を中心にし
て、更に、回転ドラムの表面形状に工夫を凝らすように
すると良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0016】回転磁気ヘッド装置には、一般に、磁気ヘ
ッドが上ドラムを一体にして回転する、いわゆる「上ド
ラムタイプ」と呼ばれるものと、上下のドラムの間から
回転する薄いドラムに磁気ヘッドを固定した、いわゆる
「中ドラムタイプ」と呼ばれるものとがある。そして、
これら上ドラムタイプと中ドラムタイプとにより、磁気
ヘッドの寿命についての特徴が異なっている。以下、こ
れらの両者の実施の形態について説明する。
【0017】第1の実施の形態 まず、上ドラムタイプの回転磁気ヘッド装置は、図1及
び図2に示すように、下方の固定ドラム6と上方の回転
ドラム5とこの回転ドラム5に設けられる磁気ヘッド1
とから構成されている。この上ドラムタイプは、いわゆ
るVHS方式、8mmビデオで多く採用されている。
【0018】上記回転磁気ヘッド装置11は、回転ドラ
ム5の外周表面に窓部7が形成されている。この窓部7
は、磁気ヘッド1を突き出すために形成されるもので、
固定ドラム6と回転ドラム5との間の隙間に連続するよ
うに略々凹状に形成されている。
【0019】また、この回転磁気ヘッド装置11に搭載
される磁気ヘッド1は、回転ドラム5にベース板(図示
せず)等を介して固定され、該回転ドラム5とともに回
転する。そして、磁気ヘッド1は、回転ドラム5の表面
に沿ってある角度で走行する磁気記録媒体Tに接触状態
し、磁気記録媒体Tのトラックをなぞって磁束を拾い、
再生出力を得る。
【0020】磁気ヘッド1は、図4に示すように、コイ
ル2が巻装される巻線溝3を有する一対の磁気コア半体
4a,4bを突き合わせ、ガラス融着等の接合手段によ
って接合一体化し、その突き合わせ面間に磁気ギャップ
gが構成されている。
【0021】ここで、上記磁気ヘッド1において、磁気
ギャップの深さをギャップデプスdと言うが、このギャ
ップデプスdが磁気記録媒体Tによる摩耗によって無く
なったときを、本明細書における「磁気ヘッド本来の寿
命」と言うこととする。
【0022】この上ドラムタイプは、磁気ヘッド1が上
ドラムである回転ドラム5と一体となって回転するが、
回転する面が大きいために、磁気記録媒体Tの進入とと
もにこの磁気記録媒体Tと回転ドラム5との間に空気が
巻き込まれてできるエアフィルム(空気の層)が形成さ
れる。通常、このエアフィルムによって磁気記録媒体T
と回転ドラム5の接触状態を避け、磁気記録媒体Tは磁
気ヘッド1とのみ接触することを理想としている。
【0023】したがって、この上ドラムタイプでは、回
転ドラム5と磁気記録媒体Tのダメージや両者の貼り付
き等を避けるには良好ではあるが、反面、磁気ヘッド1
が摩耗して回転ドラム5からの突き出し量が減った場合
にエアフィルムが原因で磁気記録媒体Tとの接触状態が
不安定になり(当たり不良)、充分な記録再生ができな
くなる欠点をもつ。
【0024】本実施の形態では、図5に示すように、回
転ドラム5の磁気ヘッド1を突き出す凹状の窓部近傍5
aの材質が回転ドラム5の他の部分と比べて磁気記録媒
体Tによる摩耗速度が速い材料で構成されている。
【0025】ここで、回転ドラム5を構成する材料は、
通常は、アルミニウム合金である。したがって、回転ド
ラム5の磁気ヘッド1を突き出す窓部近傍5aの材質
は、このアルミニウム合金よりも摩耗し易い材料を用い
る。
【0026】ただし、回転ドラム5を構成する材料は、
磁気ヘッド1の摩耗速度との関係も、考慮することが好
ましい。すなわち、回転ドラム5の窓部近傍5aの材質
が磁気ヘッド1を構成する材料と磁気記録媒体Tによる
摩耗速度が同じ材料で構成されていることが好ましい。
【0027】通常、VHSやβ方式では、磁気ヘッド1
の磁気コア材料がフェライトにより、メタルテープを用
いる8mm等ではセンダストやアモルファスと呼ばれ
る、より飽和磁束密度の高い材料が用いられている。
【0028】したがって、回転ドラム5の窓部近傍5a
の材質は、これら磁気ヘッド1の種類、材料等との関係
で決定される。本実施の形態では、磁気ヘッド1の磁気
コア材料がフェライトよりなり、回転ドラム5の窓部近
傍5aの材質をこのフェライトと摩耗速度が同じアルミ
ニウム合金を使用した。他方、回転ドラム5の他の部分
は、このアルミニウム合金とは異なるアルミニウム合金
である。これらのアルミニウム合金は、含まれる不純物
等の構成材料を変えるだけで容易に得られる。このよう
にして、本実施の形態では、上記回転ドラム5の窓部近
傍5aの材質が回転ドラム5の他の部分の材質と比べて
磁気記録媒体Tによる摩耗速度が速い材料で構成されて
いる。
【0029】このような回転磁気ヘッド装置11の回転
ドラム5の製造においては、金属を加熱し金槌等で打ち
延ばして所要の形状と靱性を与える鍛造により製造する
ものでも、窓部近傍5aの材料を回転ドラム5と一体構
造ではなく、この窓部近傍5aに、例えば、接着や圧入
により、同様な形状の部品を後から取り付けるようにし
ても良い。
【0030】例えば、近年における回転ドラム5を構成
する材料は、この回転ドラム5を構成する中心側と表面
側とで上記鍛造を繰り返すことにより、製作されること
も行われている。すなわち、中心側の鍛造済みのアルミ
ニウム合金に粉末アルミニウムを鍛造にて一体化する等
である。したがって、回転ドラム5の少なくとも窓部近
傍5aが回転ドラム5の他の部分と比べて磁気記録媒体
Tによる摩耗速度が速い材料で構成されているものであ
れば、このような鍛造の繰り返しにより製造しても良
い。
【0031】さらに、二種以上の金属をそれぞれの特長
を活かすために接合してつくった複合金属板である、い
わゆるクラッド材であっても良い。
【0032】例えば、このクラッド材としては、耐食性
アルミニウムと強力アルミニウム合金の合わせ板を圧
延、溶接、圧着などの方法でつくる。そして、表面側と
なる板の窓部近傍5aに、アルミニウム合金よりも摩耗
し易い材料、すなわち、摩耗し易い他のアルミニウム合
金を入れて鍛造にて一体化する等である。その他、窓部
近傍5aにエンジニアプラスチック系、カーボン系の材
料を入れても良い。
【0033】本実施の形態は、このように回転磁気ヘッ
ド装置11が構成されることから、磁気ヘッド1がこの
磁気記録媒体Tに接触する接触初期状態では、図6に示
すように、従来同様に充分な突き出し量hが確保され、
磁気ヘッド1の吸い込みと合わせて磁気記録媒体Tとの
良好な接触状態を保たれている。したがって、この接触
初期状態では、従来のように磁気ヘッドの摩耗速度を考
慮して、磁気ヘッド1の突き出し量hを予め大きくする
必要がない。
【0034】その後、数百から数千時間の磁気記録媒体
Tとの接触の結果、磁気ヘッド1が摩耗して突き出し量
hが減少するが、この摩耗速度に合わせて回転ドラム5
の窓部近傍5aも摩耗して行く。
【0035】この点、従来の回転磁気ヘッド装置によれ
ば、図9に示すように、磁気ヘッドの方が回転ドラムの
表面よりも磁気記録媒体Tによる摩耗速度が速いため
に、磁気記録媒体Tと磁気ヘッドとの接触状態が不安定
であった(当たり不良)。このために、接触初期状態の
突き出し量を予め大きくする等の工夫がなされていた。
また、回転ドラムが耐摩耗性等の観点からアルミニウム
合金が用いられていることから回転ドラムの窓部近傍が
大きくなることは起こり得ないものであった(図9中、
符号Rで示す。)。
【0036】これに対して、本実施の形態の回転磁気ヘ
ッド装置11では、回転ドラム5の窓部近傍5aが回転
ドラム5の他の部分よりも摩耗速度が速い材料で構成さ
れ、しかも、回転ドラム5の窓部近傍5aの磁気記録媒
体による摩耗速度が磁気ヘッド1を構成する材料と同じ
材料で構成されている。
【0037】したがって、図6乃至図8に示すように、
磁気記録媒体Tによる磁気ヘッド1の摩耗速度に合わせ
て回転ドラム5の窓部近傍5aも摩耗して行くが、磁気
ヘッド1の回転ドラム5の表面からの突き出し量hが摩
耗すると、それと略々同じ分だけ回転ドラム5の窓部近
傍5aも摩耗する(図6中符号h2で示す。;h≒h
2)。よって、この間、磁気ヘッド1の回転ドラム5の
表面からの突き出し量hが一定に保たれるために、長時
間、正確な記録再生が可能となる。
【0038】そして、磁気ヘッド1の磁気ギャップのデ
プスdが無くなるまで同じように摩耗して、最大限「ヘ
ッド本来の寿命」まで摩耗する(h,h2≦d)。した
がって、本実施の形態の回転磁気ヘッド装置11の磁気
ヘッド1の寿命を長くすることができる。
【0039】ここで、磁気ヘッド1と回転ドラム5の窓
部近傍5aとの摩耗速度の関係は、常に磁気ヘッド1に
磁気記録媒体Tが接触している必要があることから、両
者は摩耗速度が同じか若干回転ドラム5の窓部近傍5a
の方が速いことが好ましい。
【0040】そして、回転ドラム5の窓部近傍5aの摩
耗により、図8に示すように、回転ドラム5の窓部7が
大きくなって(図8中、符号rで示す。;R<r)、磁
気記録媒体Tの吸い込み量も徐々に増えて行くと、磁気
ヘッド1と磁気記録媒体Tとの最適な接触状態が保たれ
るようになる。
【0041】ここで、本実施の形態においては、初期状
態から窓部近傍5aが摩耗するようにする必要はなく、
磁気ヘッドが摩耗して窓部近傍5aの磁気記録媒体Tと
回転ドラム5の距離が近づいたときに回転ドラム5の摩
耗が始まるようにしても良い。このようにすると、必要
以上に摩耗粉が発生しない効果がある。
【0042】なお、磁気記録媒体との摩擦により磁気ヘ
ッド1の磁気ギャップのデプスdが無くなる場合まで徐
々に磁気ヘッド1の周辺が摩耗すれば足りるため、広い
面積で摩耗速度が速い材料で構成する必要はない。
【0043】ところで、上ドラムタイプでは、エアフィ
ルムの量が多いために磁気ヘッド1と磁気記録媒体Tと
の接触がソフトになり、回転ドラム5との磁気記録媒体
Tの摩擦も小さくなる。しかし、傷ついた磁気記録媒体
Tをかけたり、強いテンションがかかったりしてエアフ
ィルムがなくなると、テープダメージの心配があること
から、図1に示すように、回転ドラム5には回転方向に
平行な溝9を数本刻んで、テープ吸着を防ぐようになさ
れたものが多い。
【0044】したがって、本実施の形態においては、磁
気記録媒体Tは磁気ヘッド1との関係を中心にして、溝
9の数や深さを調整すること等回転ドラム5の表面形状
に工夫を凝らすようにすると良い。ただ、本実施の形態
によれば、磁気記録媒体Tと磁気ヘッド1との関係を中
心にして接触状態を得るものであり、回転ドラムの表面
形状に工夫を凝らすことは二次的、補助的なものである
とすることになり、理想的な接触状態が実現される。
【0045】第2の実施の形態 次に、中ドラムタイプの回転磁気ヘッド装置は、図3に
示すように、上下の固定ドラム22,23の間から回転
する薄いヘッドドラム25に磁気ヘッド1が固定されて
いる。この中ドラムタイプは、初期のホームビデオやい
わゆるβ方式で多く採用されているものである。
【0046】そして、このタイプの回転磁気ヘッド装置
11も第1の実施の形態と同じように、回転ドラム25
に窓部27が形成されている。
【0047】この中ドラムタイプの回転磁気ヘッド装置
21は、上下のドラム22,23が動かないので、磁気
記録媒体Tの下端をリード(磁気記録媒体Tの上下の位
置合わせの基準となる段差)8に沿わせることが比較的
簡単で、磁気記録媒体Tの幅方向の規制力にも優れてい
るものである。また、この中ドラムタイプは、磁気ヘッ
ド1が軽量なヘッドディスクに付いているので、モータ
の負担が小さく走行が安定する利点を有する。
【0048】なお、磁気記録媒体Tの表面が高密度とな
り、表面が滑らかになると摩擦が大きくなるが、このと
きは固定ドラムの表面を逆に粗くする等して、テープテ
ンションが小さくするなどの工夫がなされる。
【0049】そして、この中ドラムタイプは、回転する
面が小さいためにエアフィルムが少ない。この点上ドラ
ムタイプとは対称的である。
【0050】このため、固定式の上下ドラム22,23
と磁気記録媒体Tとの接触は大きく、同時に磁気ヘッド
1と磁気記録媒体Tの接触圧は高い。この接触圧が高い
分だけ磁気ヘッド1の突き出し量hが小さくても良好な
接触状態が保たれる。反面、上ドラムタイプよりも磁気
ヘッド1の摩耗が速く、磁気ヘッド1の磁気ギャップが
なくなって寿命となる。
【0051】そこで、本実施の形態でも、第1の実施の
形態と同様、回転ドラム25の磁気ヘッド1を突き出す
窓部近傍25aの材質が回転ドラム25の他の部分と比
べて磁気記録媒体Tによる摩耗速度が速い材料で構成さ
れている。また、回転ドラム25の窓部近傍25aの磁
気記録媒体による摩耗速度が磁気ヘッド1を構成する材
料と同じ材料で構成されている。
【0052】したがって、本実施の形態では、初期接触
状態の磁気ヘッド1の回転ドラム25の表面からの突き
出し量hが少なくても、回転ドラム25の窓部近傍25
aが摩耗するので、良好な接触状態が得られることにな
る。
【0053】この点、従来の中ドラムタイプの回転磁気
ヘッド装置では、磁気ヘッドの摩耗速度を考慮して、磁
気ヘッドの突き出し量を予め大きくしておく必要があっ
た。
【0054】特に、中ドラムタイプにおいては、磁気記
録媒体Tの表面が高密度となり、表面が滑らかになると
摩擦が大きくなるが、本実施の形態では、回転ドラム2
5の窓部近傍25aが摩耗するので、初期状態の磁気ヘ
ッド1の突き出し量hを少なく抑えることができる効果
が大きい。
【0055】その後、数百から数千時間の磁気記録媒体
Tとの接触の結果、磁気ヘッド1が摩耗して突き出し量
hが減少するが、第1の実施の形態と同様、磁気ヘッド
1の回転ドラム25の表面からの突き出し量hが一定に
保たれながら、最大限磁気ヘッド1の磁気ギャップのデ
プスdが無くなるまで同じように摩耗する(図6乃至図
8参照)。
【0056】
【発明の効果】本発明の回転磁気ヘッド装置は、上記回
転ドラムの窓部近傍の磁気記録媒体による摩耗速度が回
転ドラムの他の部分の磁気記録媒体による摩耗速度より
も速い材料で構成されているために、磁気ヘッドの回転
ドラムの表面からの突き出し量が変化しない良好な接触
状態が長く保たれるようになる。
【0057】したがって、磁気ヘッド寿命を長くするこ
とができ、最大限磁気ヘッドのギャップデプスが無くな
るまで長時間、正確な記録再生が可能となる。
【0058】また、前記回転ドラムの窓部近傍の磁気記
録媒体による摩耗速度が磁気ヘッドを構成する材料と同
じ材料で構成されているために、磁気記録媒体の回転ド
ラムに対する接触初期状態において、従来のように磁気
ヘッドの摩耗速度を考慮して、磁気ヘッドの突き出し量
を予め大きくして必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である回転磁気ヘッド装
置を示す斜視図である。
【図2】上記回転磁気ヘッド装置の断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態である回転磁気ヘッド
装置を示す斜視図である。
【図4】上記回転磁気ヘッド装置の磁気ヘッドの構成を
示す模式図である。
【図5】上記回転磁気ヘッド装置の回転ドラムの窓部近
傍を拡大して示す側面図である。
【図6】上記回転磁気ヘッド装置の回転ドラムの窓部近
傍と磁気ヘッドの摩耗状態を示す模式図である。
【図7】上記回転磁気ヘッド装置の回転ドラムの窓部近
傍と磁気ヘッドの摩耗状態を示す模式図である。
【図8】上記回転磁気ヘッド装置の回転ドラムの窓部近
傍と磁気ヘッドの摩耗関係を示す模式図である。
【図9】従来の回転磁気ヘッド装置の回転ドラムの窓部
近傍と磁気ヘッドとの関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド、 5,25 回転ドラム、6 固定ド
ラム、5a,25a回転ドラムの窓部近傍、7,27
窓部、11,21 回転磁気ヘッド装置、dギャップデ
プス、g 磁気ヘッドの磁気ギャップ、h 磁気ヘッド
の突き出し量

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体が巻き付けられる回転ドラ
    ムの表面に磁気ヘッドを突き出す窓部が形成された回転
    磁気ヘッド装置において、 上記回転ドラムの少なくとも窓部近傍の磁気記録媒体に
    よる摩耗速度が回転ドラムの他の部分の磁気記録媒体に
    よる摩耗速度よりも速い材料で構成されていることを特
    徴とする回転磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラムの窓部近傍の磁気記録媒
    体による摩耗速度が磁気ヘッドを構成する材料の摩耗速
    度と同じ材料で構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の回転磁気ヘッド装置。
JP8147431A 1996-06-10 1996-06-10 回転磁気ヘッド装置 Withdrawn JPH09330509A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001065548A1 (fr) * 2000-02-29 2001-09-07 Sony Corporation Tete magnetique, procede d'enregistrement et de reproduction de supports d'enregistrement magnetiques de type bande

Cited By (2)

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WO2001065548A1 (fr) * 2000-02-29 2001-09-07 Sony Corporation Tete magnetique, procede d'enregistrement et de reproduction de supports d'enregistrement magnetiques de type bande
US7099119B2 (en) 2000-02-29 2006-08-29 Sony Corporation Magnetic head, method for recording/reproducing tape-like magnetic recording medium, and rotary magnetic head mechanism

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