JPH09393U - 逆流防止装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 浴槽への湯張りを水道水圧で行い、浴槽側か
ら上水側への逆流を防止する。 【構成】 給湯器から浴槽への給湯通路に吐出弁室18を
介設する。吐出弁室18の上部室46と下部室47は弁孔50で
連通する。弁孔50の入口はスプリング53により負圧閉止
弁51で閉鎖し、出口側はスプリング55により吐出逆止弁
54で閉鎖する。上部室46の上流に縁切り室16を連接し、
縁切り室16内にメイン逆止弁26と大気開放弁27を連結収
容する。給湯圧によりメイン逆止弁26と大気開放弁27を
下方へ移動し、弁孔通路24を開け、吸気弁孔41を閉鎖
し、かつ、給湯圧により負圧閉止弁51と吐出逆止弁54を
開け湯張りを行う。湯張り停止時には、スプリング44に
てメイン逆止弁26を上方へ移動し弁孔通路24の閉鎖と弁
孔41の開放を行い、かつ、負圧閉止弁51と吐出逆止弁54
を閉鎖して下流側から上流側への逆流を防止し、縁切り
室16内を大気圧に置換して上流側と下流側を縁切りす
る。
ら上水側への逆流を防止する。 【構成】 給湯器から浴槽への給湯通路に吐出弁室18を
介設する。吐出弁室18の上部室46と下部室47は弁孔50で
連通する。弁孔50の入口はスプリング53により負圧閉止
弁51で閉鎖し、出口側はスプリング55により吐出逆止弁
54で閉鎖する。上部室46の上流に縁切り室16を連接し、
縁切り室16内にメイン逆止弁26と大気開放弁27を連結収
容する。給湯圧によりメイン逆止弁26と大気開放弁27を
下方へ移動し、弁孔通路24を開け、吸気弁孔41を閉鎖
し、かつ、給湯圧により負圧閉止弁51と吐出逆止弁54を
開け湯張りを行う。湯張り停止時には、スプリング44に
てメイン逆止弁26を上方へ移動し弁孔通路24の閉鎖と弁
孔41の開放を行い、かつ、負圧閉止弁51と吐出逆止弁54
を閉鎖して下流側から上流側への逆流を防止し、縁切り
室16内を大気圧に置換して上流側と下流側を縁切りす
る。
Description
【0001】
本考案は、給湯器の湯を浴槽へ落とし込む給湯通路に介設され、浴槽側から給 湯器側への逆流を防止する逆流防止装置に関するものである。
【0002】
周知のように、風呂の給湯システムは、給湯器の給湯管を分岐させてその一方 を風呂釜の追い焚き循環管路に接続し、給湯器の湯を前記分岐管と追い焚き循環 管路を通して浴槽に落とし込み、風呂の自動湯張りを行うもので、通常、この風 呂の給湯システムには、風呂側の水が給湯器側に逆流するのを防止する逆流防止 装置が備えられている。
【0003】 図4にはかつての逆流防止装置を備えた風呂の給湯システムが示されている。 同図において、浴槽1には循環ポンプ2で浴槽1内の湯水を吸引して追い焚き熱 交換器3を通して浴槽1に戻す追い焚き循環管路4が設けられており、給湯器側 には冷水管5から供給される水を給湯熱交換器6で加熱し、この加熱によって得 られた湯を所望の場所に送り込む給湯管7が設けられている。この給湯管7と追 い焚き循環管路4は、電磁弁10と、逆流防止装置としてのホッパー11と、逆止弁 12とを介して接続されており、浴槽1の湯張り時には給湯管7から電磁弁10、ホ ッパー11、逆止弁12を順に通って追い焚き循環管路4から浴槽1内に湯を落とし 込むようにしている。ホッパー11は給湯管7と追い焚き循環管路4とを完全に縁 切りし、浴槽1側の湯水が給湯管7側に逆流するのを完全に遮断している。
【0004】
しかし、このかつての逆流防止装置は、ホッパー11によって構成されているた め、給湯器側の湯を追い焚き循環管路4側に供給する際に、電磁弁10側の水道圧 力が逆止弁12側の管路に直接加わらず、このため、湯張りスピードが遅くなり、 湯張り完了までに時間が長くかかるという不便があった。
【0005】 本考案は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、 水道水圧を利用して湯張りを行うことができ、しかも、浴槽側の湯水が給湯管側 に逆流するのを完全に防止することができる逆流防止装置を提供することにある 。
【0006】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 第1の考案は、上流から下流方向へ流れる流れの逆流を防止する逆流防止装置に おいて、前記逆流防止装置は上流側に設けられた閉止弁と下流側に設けられた逆 止弁とで構成され、前記上流側に設けられた閉止弁は付勢手段によって設定され た閉弁の力と上流側水圧による開弁する力を利用して開閉される負圧閉止弁であ ることを特徴として構成されている。
【0007】 また、第2の考案は、給湯器側からの湯を浴槽へ落とし込む給湯通路に設けら れ、浴槽側から給湯器側への逆流を防止する逆流防止装置において、前記逆流防 止装置は前記給湯通路に介設される吐出弁室を具備し、この吐出弁室は給湯通路 の上流側に通じる上部室と下流側に通じる下部室に区画されて上部室と下部室は その区画の隔壁に設けられた弁孔によって連通されており、前記上部室内には該 上部室に設けたスプリングにより下方へ付勢されて前記弁孔の入口を閉鎖する負 圧閉止弁が設けられ、前記下部室内には該下部室に設けたスプリングにより上方 へ付勢されて前記弁孔の出口を閉鎖する吐出逆止弁が設けられ、給湯器側から浴 槽への給湯時にはその給湯水圧によりスプリングの付勢力に抗して負圧閉止弁と 吐出逆止弁を押し開けて給湯通水を行う構成としたことをもって課題を解決する 手段としている。
【0008】 さらに、第3の考案は、前記第2の考案の構成を備えたものにおいて、吐出弁 室の上部室は上流側の縁切り室に連接されており、この縁切り室の上部側には給 湯器側からの湯を導入する弁孔通路が、底壁側には大気に連通する吸気弁孔が、 側壁側には前記吐出弁室の上部室に連通する通路がそれぞれ設けられており、縁 切り室内には前記弁孔通路の出口側を開閉するメイン逆止弁と、前記吸気弁孔を 開閉する大気開放弁と、前記メイン逆止弁を上方へ付勢して弁孔通路を閉鎖する スプリングとが収容され、前記大気開放弁はメイン逆止弁の下側に連結されてメ イン逆止弁に連動しての上下移動が自在に設けられ、給湯時の給湯圧力によるメ イン逆止弁の下方移動によってメイン逆止弁による弁孔通路の開放と大気開放弁 による吸気弁孔の閉鎖とを行い、給湯停止時のスプリングの付勢力によるメイン 逆止弁の上方移動によってメイン逆止弁による弁孔通路の閉鎖と大気開放弁によ る吸気弁孔の開放を行い、この吸気弁孔の開放によって縁切り室を大気圧に置換 し吐出弁室の上部室内の給湯圧を解消して負圧閉止弁を閉弁する構成としたこと をもって課題を解決する手段としている。
【0009】 さらに、第4の考案は、前記第3の考案の構成を備えたものにおいて、縁切り 室の下方には該縁切り室の吸気弁孔から排出される水を受ける排水室が連接され 、この排水室はオーバーフロー管を設けて常時大気圧に維持する構成とし、排水 室には該排水室の水位が設定水位を越えたときに排水指令を出力する水位スイッ チと、この水位スイッチからの排水指令を受けて排水室内の水を排水する排水手 段が設けられている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0010】 さらに、第5の考案は、前記第3又は第4の考案の構成を備えたものにおいて 、大気開放弁はメイン逆止弁に上下相対移動の遊び間隙を介し保持されており、 該大気開放弁には大気に連通するパイロット弁孔が形成され、前記メイン逆止弁 の下端側には前記パイロット弁孔を開閉するパイロット弁が設けられ、前記メイ ン逆止弁の下方移動によってパイロット弁によるパイロット弁孔の閉鎖が行われ 、メイン逆止弁の前記遊び間隙内での上方移動によってパイロット弁によるパイ ロット弁孔の開放が前記大気開放弁の開放前に行われる構成としたことをもって 課題を解決する手段としている。
【0011】
【作用】 上記構成の本考案において、給湯器側から浴槽への湯の落とし込みが開始され ると、給湯器側からの湯は縁切り室の弁孔通路を通って給湯圧によりメイン逆止 弁を押し下げ、弁孔通路を開放して湯が縁切り室に入り込む。このとき、前記メ イン逆止弁の下方移動により大気開放弁が下方へ連動移動して大気開放弁による 吸気弁孔の閉鎖とパイロット弁によるパイロット弁孔の閉鎖とが共に行われ、縁 切り室に水道直圧がかかり、水道圧による湯の落とし込み態勢が整う。
【0012】 前記縁切り室に入り込んだ湯は吐出弁室の上部室に入り込み、負圧閉止弁を押 し上げて弁孔の入口を開け、さらに給湯圧によって吐出逆止弁を押し下げて弁孔 の出口を開け浴槽へ水道圧力でもって湯の落とし込みを行う。
【0013】 浴槽への給湯が停止されると、縁切り室内のスプリングの付勢力によってメイ ン逆止弁が大気開放弁との遊び間隙内で上方へ移動し、パイロット弁によるパイ ロット弁孔の開放が行われる。このパイロット弁孔の開放により、該パイロット 弁孔を通して大気が縁切り室内に入り込み、縁切り室は大気圧に置換される。こ の縁切り室の大気圧への置換後に、前記メイン逆止弁のさらなる上方移動によっ て、大気開放弁による吸気弁孔の開放が行われる。
【0014】 また、前記パイロット弁孔の開放による縁切り室の大気圧置換により吐出弁室 の圧力が低下し、スプリングの付勢力による負圧閉止弁の押し下げ力が縁切り室 (吐出弁室)内圧力による負圧閉止弁の押し上げ力に打ち勝って負圧閉止弁が下 方へ移動して吐出弁室の弁孔の入口が閉鎖され、一方、弁孔の出口は吐出逆止弁 により閉鎖され、浴槽側から給湯器側への逆流が防止される。
【0015】 なお、前記大気開放弁の開時には、縁切り室内の湯水は吸気弁孔から排出され るが、その排出される湯水は排水室に受け止められ、この排水室の水位が設定水 位を越えたときに、水位スイッチによる排水指令により、排水手段が駆動されて 排水室内の湯水は浴槽等へ排水される。
【0016】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例の説明にお いて、従来例と同一の部分には同一符号を付し、その詳細な重複説明は省略する 。図1には本考案に係る逆流防止装置の一実施例が自動風呂釜のシステム中で示 され、また、図2には同実施例における逆流防止装置の弁機構部の拡大詳細図が 示されている。これらの図において、逆流防止装置は、メイン弁室15と、縁切り 室16と、排水室17と、吐出弁室(吐出側弁室)18とを備えている。
【0017】 メイン弁室15の入口通路20は給湯通路の上流側の管9を介して給湯器21の給湯 管7に連通されている。縁切り室の上部壁(メイン弁室15の底壁)22からは弁座 23として機能する筒壁が突設されており、この弁座23の上側には弁孔通路24の入 口側を開閉するメイン開閉弁として機能するパイロット電磁弁25が配設されてい る。
【0018】 縁切り室16はメイン弁室15の下方位置に設けられており、この縁切り室16には メイン逆止弁として機能する第1の逆止弁26と大気開放弁27とが設けられている 。
【0019】 第1の逆止弁26は縁切り室16の内壁面に沿って上下移動が自在の弁体28を有し ており、この弁体28の上部側にはOリング等のシール部材30が装着されており、 このシール部材30は前記弁孔通路24の出口側に設けられている傾斜壁面31に当接 し、弁体28の上下移動により弁孔通路24の出口を開閉するようになっている。こ の弁体28の中心部には下方に突設した胴部32を備えており、この胴部32には鍔33 を備えた筒部材34が上下摺動自在に遊嵌されており、この筒部材34の底壁35の中 心部にはパイロット弁孔36が形成されている。このパイロット弁孔36は前記弁体 28の胴部32の下端面と対向しており、この下端面にはパイロット弁として機能す る弁37が設けられ、この弁37によりパイロット弁孔36の開閉が行われるようにな っている。前記弁体28の周壁側からは係合片40が内側に向けて突設されており、 この係合片40は弁体28が上方移動するときに、鍔33に係合して保持し、弁体28と 連動して筒部材34を上方に引き上げる構成となっている。
【0020】 前記筒部材34の底壁35の下端面側には縁切り室16と排水室17とを連通する吸気 弁孔としての弁孔41を開閉する弁42が設けられており、弁体28の下方移動によっ て弁孔41は弁42によって閉じられ、このとき、図3に示すように、前記係合片40 と鍔33の間には遊び間隙として機能する隙間43が形成される。前記係合片40と縁 切り室16の底壁間にはスプリング44が配設されており、常時はこのスプリング44 の復元力によって弁体28は上方に付勢され、弁孔通路24の出口側をシール部材30 で閉止しており、この状態で弁孔41は開放されている。なお、筒部材34と弁42の 一体物は弁孔41を開閉する大気開放弁27を構成している。
【0021】 前記吐出弁室18は上部室46と下部室47を有して縁切り室16の隣側に配置され、 縁切り室16から横方向に伸びる通路45によって縁切り室16と上部室46との連通が 図られている。上部室46と下部室47の隔壁48には弁孔50が形成されており、この 弁孔50の入口側には負圧閉止弁51が設けられており、この負圧閉止弁51と上部室 46の頂壁52間には圧縮状のスプリング53が付勢手段として介設されており、この スプリング53の付勢力を受けて弁孔50は負圧閉止弁51によって閉鎖されている。 一方、下部室47には弁孔50の出口側を開閉する吐出逆止弁としての第2の逆止弁 54が設けられており、この第2の逆止弁54と下部室47の底部間には同様に圧縮状 のスプリング55が介設されており、このスプリング55の付勢力によって弁孔50の 出口側は第2の逆止弁54によって閉鎖されている。前記下部室47は給湯通路の下 流側を構成する湯張り管56を介して追い焚き循環管路4に接続されている。
【0022】 前記縁切り室16と弁孔41を介して連通する排水室17の底面側からはガイド軸57 が上方に向けて突設されており、このガイド軸57にフロート58が摺動自在に嵌め 込まれている。そしてこのフロート58にはマグネット(図示せず)が取りつけら れ、排水室17の壁面にはリードスイッチ(図示せず)が設けられ、フロート58が 浮力を受けて予め設定された水位まで上昇したときに、フロート58側のマグネッ トとリードスイッチとが対向し、リードスイッチから循環ポンプ2を起動する排 水指令のオン信号が出力されるようになっており、このフロート58側のマグネッ トと前記リードスイッチにより水位スイッチが形成されている。また、排水室17 の底壁側からは上方に突出するオーバーフロー管60が設けられており、排水室17 の水位がオーバーフロー管60の上端を越えたときに、そのオーバーフローの水( 湯)がオーバーフロー管60を通して外に排出されるようになっている。
【0023】 また、排水室17の底壁には排水管61の入口側が連通されており、排水管61の出 口側は追い焚き循環管路4の戻り管59、つまり、循環ポンプ2の吸い込み側の管 路に接続されている。そして、排水管61には第3の逆止弁62と第1の制御開閉弁 として機能する電磁弁63が設けられている。また、前記排水管61の出口側の接続 部よりも浴槽1側寄りの戻り管59には第2の制御開閉弁としての電動二方弁64が 設けられている。なお、図中、65は流量センサ、66は水量制御弁、67は浴槽1内 の水位を圧力によって検出する水位センサ(圧力センサ)、68は追い焚き湯水の 流れを検出する追い焚き流水スイッチをそれぞれ示している。
【0024】 本実施例の逆流防止装置は上記のように構成されており、次にその動作を説明 する。まず、パイロット電磁弁25の開動作により弁孔通路24の入口側が開かれる と、給湯管7側から供給されてくる湯は弁孔通路24に入り込み、その水圧により 、弁体28をスプリング44の付勢力に抗して下方に押し下げ、弁孔通路24の出口側 を開く。同時に、弁体28の下方への押しつけ移動により、弁37の下方移動によっ てパイロット弁孔36が閉じられ、同様に弁孔41は弁42の下方移動によって閉じら れ、縁切り室16と排水室17との連通が遮断される。この連通遮断により、縁切り 室16に入り込む湯は水道圧によってスプリング53の付勢力に打ち勝って負圧閉止 弁51を押し上げて弁孔50に入り込み、さらに第2の逆止弁54をスプリング55の付 勢力に抗して下方に押し下げて弁孔50の出口側が開かれる結果、湯は弁孔50から 下部室47に入り込み、さらに湯張り管56を通って追い焚き循環管路4に入り込み 、この追い焚き循環管路の往管69と戻り管59の両側から浴槽1内に水道圧によっ て落とし込まれる。
【0025】 この浴槽1への湯張りの水位が設定水位となったときに、パイロット電磁弁25 の弁の閉止動作によって弁孔通路24の入口側が閉止される結果、弁体28を下方に 押しつける力よりもスプリング44の上方への付勢力が打ち勝ち、弁体28が上昇移 動を開始する。このとき、弁42が形成されている筒部材34の鍔33と弁体28側の係 合片40との間には図3に示す如く隙間43が形成されているので、まず弁体28は係 合片40が鍔33に係止するまで上昇移動(この上昇移動は第1の逆止弁の上下両側 が縁切り室内で等圧を受けている状態で行われるので、スプリング44の付勢力に より容易に行われる)し、この弁体28の上昇移動により弁37も連動して上方移動 する結果、パイロット弁孔36が最初に開かれる。
【0026】 そうすると、排水室17側の大気がパイロット弁孔36を通って縁切り室16に入り 込む結果、縁切り室16は大気圧となり、縁切り室16内の水圧を利用した弁42によ る弁孔41の押しつけ閉止力が解除される。スプリング44の復元力を受けて弁体28 がさらに上昇し続けると、係合片40は鍔33に係合し、筒部材34が弁体28と一体的 に上方移動するので、弁42も一体的に上方移動し、弁孔41が完全に開放され、弁 孔通路24の出口側は第1の逆止弁26のシール部材30によって閉じられる。このと き、縁切り室内に満たされていた湯は弁孔41から排水室17側に入り込むが、この とき、フロート58が浮力を受けて設定位置まで上昇すると、リードスイッチから オン信号が出力されて電磁弁63が開けられ、電動二方弁64が閉められて循環ポン プ2の起動が行われるので、排水室17内に溜まった水は排水管61を通った後、循 環ポンプ2により強制的に追い焚き循環管路4の往管69側から浴槽1内に排水さ れる。
【0027】 また、パイロット電磁弁25の閉動作により、前記の如く、第1の逆止弁13の上 方移動により、パイロット弁孔36が開放されることにより、縁切り室16内に空気 が入り込んで大気圧に置換されるとき、吐出弁室18の上部室46の圧力が低下し、 その上部室46の圧力による負圧閉止弁51の上方押し上げ力よりもスプリング53の 付勢力が大きくなると、負圧閉止弁51はスプリング53の付勢力によって下方へ移 動して弁孔50の入口側を閉止し、排水室17側の空気が縁切り室16を通って弁孔50 に入り込むのを防止する。また、第2の逆止弁54もパイロット電磁弁25の閉動作 と同時にスプリング55の付勢力によって弁孔50の出口側を閉じ、追い焚き循環管 路3側から汚水が弁孔50を経て縁切り室16側に入り込むのを防止する。
【0028】 このように、吐出弁室の弁孔50の入口側を負圧閉止弁51で閉鎖し、弁孔50の出 口を第2の逆止弁54で閉鎖するという如く、弁孔50の入口と出口を負圧閉止弁51 と第2の逆止弁54との組み合わせにより閉鎖する構成とすることにより、負圧閉 止弁51と第2の逆止弁54は吐出弁室18の上流側の圧力が下流側の圧力よりも大き い場合にのみ通水する。したがって、上流側圧力の方が下流側の圧力よりも小さ いときにのみ生じる下流側から上流側への逆流に対しては第2の逆止弁でその逆 流が防止され、上流側の圧力が負圧化するような場合には、その負圧化の圧力に よって負圧閉止弁51は閉止方向により一層強く押し付けられるので、前記第2の 逆止弁と協同して逆流を防止方向に作用するので、吐出弁室の上流側圧力が下流 側圧力よりも小さくなることによって生じる逆流を確実に防止することが可能と なる。この場合、万が一第2の逆止弁54と負圧閉止弁51の故障等による浴槽側の 汚水が縁切り室まで逆流したとしても、その逆流した汚水は開放状態の弁42から 排水室17に排水されるので、下流側の汚水が給湯器側に逆流するのを完璧に防止 することが可能となる。
【0029】 上記実施例では、縁切り室16を大気に開放するときには、まず、弁体28の上方 移動に連動して弁37を上方移動させてパイロット弁孔36を開け、縁切り室16を大 気圧にしてから係合片40と鍔33とを係合させて弁42を上方移動させて弁孔41を開 放するようにしたものであるから、小さい復元力のスプリング44を用いて弁孔41 の開放を行うことができる。このパイロット弁孔36と弁37を設けない構成とした 場合には、弁42を開けるとき、縁切り室16は排水室17に比べ高い圧力となってい るので、この圧力差によって弁42は下方に押されて弁孔41を閉じる方向に作用し 、弁孔41を開くときにはその圧力差に打ち勝つ強い復元力を持ったスプリング44 を使用しなければならないが、そうすると、パイロット電磁弁25を開けて湯張り を行うとき、弁孔通路24に入り込んだ湯の水圧を利用して弁42を押し下げ、弁孔 41を閉じることができないという問題が生じるが、本実施例のように、パイロッ ト弁孔36と弁37を設け、最初にパイロット弁孔36を開いて前記圧力差をなくし、 それから弁孔41を開けるようにしたことにより、スプリング44の復元力を小さく することができる。これにより、前記スプリング44の復元力を強くすることによ って生じる問題を解消することができ、少ない給湯の落とし込み水量にあっても 、即座に第1の逆止弁13を押し下げて弁孔通路24を開けるとともに、弁37による パイロット弁孔36の閉鎖および弁42による弁孔41の閉鎖を行い、水道圧力を利用 した円滑な湯の落とし込みを行うことができる。
【0030】 また、前記の如く、スプリング44の復元力を小さくできることによって、第1 の逆止弁の開動作と弁孔41の閉動作を迅速に行うことができるので、第1の逆止 弁26の開時から弁42による弁孔41の閉鎖までの時間を短くすることができ、第1 の逆止弁26によって弁孔通路24が開けられてから弁孔41が閉鎖されるまでの間に 弁孔41から排出される無駄な湯水の水量を削減することができるという効果が得 られる。
【0031】 また、本実施例では、縁切り室16と吐出弁室18の上部室46とを連通する通路45 を弁孔通路24の出口側閉止面よりも下方位置に設けたので、湯張りを行うとき、 第1の逆止弁26を水道圧によって容易に下方に押し下げることができる。この通 路45を第1の逆止弁26の閉止面よりも上方側に設けると、通路45の上部側に淀み 部分が生じ、通路45内の圧力が高くなり、この圧力が第1の逆止弁26を閉鎖する 方向に作用するので、パイロット電磁弁25を開いて給湯器側の湯が弁孔通路24に 入り込んだときに、その湯の水道圧によって第1の逆止弁26、つまり、弁体28を 下方に押し下げるのが困難になるが、本実施例のように、通路45を第1の逆止弁 26の閉止面よりも下方位置に設けることにより、通路45内に淀み部分が生じなく なり、したがって、通路45側から第1の逆止弁26を閉止する方向の力も発生しな いので、湯張り時には湯の水道圧力によって第1の逆止弁26を容易に下方に押し 下げることが可能となり、湯張り動作を円滑に行うことが可能となる。
【0032】 さらに、吐出弁室に負圧閉止弁51を設けたものであるから、パイロット電磁弁 25を閉じて湯張りの通水を停止するとき、この負圧閉止弁51を閉めて湯張り管56 内に空気が入り込むのを防止することができ、これにより、この湯張り管56に水 位センサ67を設けた場合に、この水位センサ67が湯張り管56内に入り込んだ空気 によって浴槽の水位検出に誤動作を生じるという問題を防止することができる。
【0033】 さらに、浴槽1を器具(給湯器および逆流防止装置)よりも上方に設けた場合 、例えば、器具を家庭の1階に設け、浴槽1を家庭の2階に設けたような場合に おいても、浴槽1側の汚水は第2の逆止弁54によって縁切り室16側に入り込むの が防止され、衛生上安全である。この場合、第1の逆止弁26と第2の逆止弁54に 故障が生じ、浴槽1側の汚水が縁切り室16側に入り込んだとしても、この汚水は 縁切り室16から排水室17に入り込み、フロート58が所定の水位に上昇するとリー ドスイッチからオン信号が出力されて循環ポンプ2の起動と、電動二方弁64の閉 動作と、電磁弁63の開動作が行われる結果、排水室17に溜まった汚水は循環ポン プ2により強制的に追い焚き循環管路4の往管69を通して浴槽1側に戻されるこ ととなり、浴槽1側の汚水が給湯器側に逆流することはない。さらに、この場合 、停電等により循環ポンプ2の起動ができない場合においても、排水室17に溜ま った汚水の水位がオーバーフロー管60の上端開口を越えたときにはそのオーバー フロー管60から外に排出されるので、いずれの場合にも、縁切り室16内で下水側 と上水側の縁切りが確実に行われ、浴槽1側の汚水が上水側の給湯器側に逆流す ることは完璧に防止される。
【0034】 なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り 得るものである。
【0035】
本考案は、給湯器側から浴槽へ湯を落とし込む給湯通路に吐出弁室を介設し、 この吐出弁室に設けられる弁孔の入口を負圧閉止弁で閉止し、出口を吐出逆止弁 で閉鎖するように構成したものであるから、吐出弁室の下流側よりも上流側の圧 力が大の時にのみ負圧閉止弁と吐出逆止弁を開けて湯張りの通水を行うことが可 能となる。したがって、上流側よりも下流側の圧力が大となって下流側から上流 側へ逆流が生じたときには、前記吐出逆止弁が閉鎖されていることでその逆流が 防止されることとなり、また、下流側の圧力よりも上流側の圧力が低下する上流 側の負圧化現象が生じたときには、その負圧化による圧力は負圧開閉弁を閉止方 向により一層強く押し付けるので逆流防止を助長する方向となり、前記吐出逆止 弁との協同による逆流防止効果により、浴槽側から給湯器側への逆流を確実に防 止することができる。
【0036】 この場合、吐出逆止弁と負圧開閉弁の故障等により、万が一、浴槽側の汚水が 縁切り室まで逆流したとしても、その逆流した汚水は縁切り室の吸気弁孔から排 出されるので、逆流の汚水が給湯器側へ入り込むのを完璧に防止でき、衛生上の 安全は抜群となる。
【0037】 また、縁切り室に設けられるメイン逆止弁と大気開放弁を連動させ、給湯停止 時におけるメイン逆止弁の上方移動による弁孔通路の閉鎖と大気開放弁による吸 気弁孔の開放とを連動する構成としたことにより、給湯停止時には、吸気弁孔が 開放されることによって、縁切り室を大気圧に置換することができ、この縁切り 室の置換時に、吐出逆止弁の上部室の圧力を低下させてスプリングの付勢力によ り負圧閉止弁を閉鎖するようにしたので、縁切り室が大気圧に置換されるときに 、該縁切り室内に入り込む空気が吐出弁室に入り込む前に、負圧閉止弁を閉じて 吐出弁室の下流側の給湯通路に空気が入り込むのを防止することができ、これに より、吐出弁室の下流側の、例えば、追い焚き循環管路の循環ポンプ内に空気が 入り込んで循環ポンプの動作に支障を生じるという問題や、吐出弁室の下流側に 設けられる水位センサが空気の混入によって影響を受ける等の問題を防止するこ とが可能となる。
【0038】 さらに、前記メイン逆止弁と大気開放弁を遊び間隙を介して連結する構成とし たものにあっては、給湯の停止時に弁孔通路の閉鎖と吸気弁孔の開放とを行う際 、まず、メイン逆止弁が前記遊び間隙を利用して上方へ移動してパイロット弁に よるパイロット弁孔の開放を大気開放弁が吸気弁孔を開放する前に行って、縁切 り室内を大気圧に置換した後に大気開放弁を前記メイン逆止弁の上方移動に連動 して開放するように構成したものであるから、メイン逆止弁を上方移動するスプ リングの復元力を小さくすることができ、これにより、浴槽側への湯の落とし込 み時には、少ない湯の落とし込み水量であっても確実にメイン逆止弁を押し下げ 移動して弁孔通路の開放と吸気弁孔の閉鎖を行って水道水圧による円滑な湯張り を行うことが可能となる。
【0039】 しかも、前記の如く、メイン逆止弁を上方に付勢するスプリングの復元力を小 さくできることにより、湯張りの開始時に、給湯圧力でもって、メイン逆止弁を 迅速に押し下げ移動することができるので、メイン逆止弁が弁孔通路を開放して から大気開放弁が吸気弁孔を閉じるまでの時間を短くすることができ、その時間 内に吸気弁孔から排出される無駄な水量を削減することが可能となる。
【0040】 さらに、排水室内に溜まる湯水の水位が設定水位を越えたときには、水位スイ ッチにより排水指令が出力されて排水手段が排水室の水を排水するように構成し たものにあっては、浴槽への湯の落とし込みを行う毎に、排水動作を行う必要は なく、排水室内の水位が設定水位を越えた時にのみ排水動作を行うので、その排 水動作を湯張り時毎に行う場合に比べ、そのシーケンス動作を短縮することがで きるとともに、排水室の水位が設定水位を越えたときには排水動作が行われるの で、排水室からオーバーフロー管を通して水が床面等に排水されるのを防止する ことができる。
【0041】 また、排水室にオーバーフロー管が設けられているので、万が一排水室の水位 がオーバーフロー管の入口に達したとき場合には、そのオーバーフロー管から外 に排出すると同時にオーバーフロー管により排水室は常に大気圧に保たれるので 、大気開放弁(又はパイロット弁孔)が開くことにより、負圧閉止弁を確実に閉 弁することができるので、逆流の防止および負圧閉止弁の下流側通路に空気が入 り込む不具合を確実に防止することが可能となる。
【図1】本考案に係る逆流防止装置の一実施例を自動風
呂釜のシステム中で示す構成図である。
呂釜のシステム中で示す構成図である。
【図2】同実施例における逆流防止装置の弁機構部の詳
細説明図である。
細説明図である。
【図3】同実施例における通水時における大気開放弁の
動作状態の説明図である。
動作状態の説明図である。
【図4】かつての風呂の給湯装置を自動風呂釜のシステ
ムで示す説明図である。
ムで示す説明図である。
16 縁切り室 17 排水室 18 吐出弁室 26 第1の逆止弁(メイン逆止弁) 27 大気開放弁 36 パイロット弁孔 37 弁(パイロット弁) 41 弁孔(吸気弁孔) 50 弁孔 51 負圧閉止弁 54 第2の逆止弁(吐出逆止弁)
Claims (5)
- 【請求項1】 上流から下流方向へ流れる流れの逆流を
防止する逆流防止装置において、前記逆流防止装置は上
流側に設けられた閉止弁と下流側に設けられた逆止弁と
で構成され、前記上流側に設けられた閉止弁は付勢手段
によって設定された閉弁の力と上流側水圧による開弁す
る力を利用して開閉される負圧閉止弁であることを特徴
とする逆流防止装置。 - 【請求項2】 給湯器側からの湯を浴槽へ落とし込む給
湯通路に設けられ、浴槽側から給湯器側への逆流を防止
する逆流防止装置において、前記逆流防止装置は前記給
湯通路に介設される吐出弁室を具備し、この吐出弁室は
給湯通路の上流側に通じる上部室と下流側に通じる下部
室に区画されて上部室と下部室はその区画の隔壁に設け
られた弁孔によって連通されており、前記上部室内には
該上部室に設けたスプリングにより下方へ付勢されて前
記弁孔の入口を閉鎖する負圧閉止弁が設けられ、前記下
部室内には該下部室に設けたスプリングにより上方へ付
勢されて前記弁孔の出口を閉鎖する吐出逆止弁が設けら
れ、給湯器側から浴槽への給湯時にはその給湯水圧によ
りスプリングの付勢力に抗して負圧閉止弁と吐出逆止弁
を押し開けて給湯通水を行う構成とした逆流防止装置。 - 【請求項3】 吐出弁室の上部室は上流側の縁切り室に
連接されており、この縁切り室の上部側には給湯器側か
らの湯を導入する弁孔通路が、底壁側には大気に連通す
る吸気弁孔が、側壁側には前記吐出弁室の上部室に連通
する通路がそれぞれ設けられており、縁切り室内には前
記弁孔通路の出口側を開閉するメイン逆止弁と、前記吸
気弁孔を開閉する大気開放弁と、前記メイン逆止弁を上
方へ付勢して弁孔通路を閉鎖するスプリングとが収容さ
れ、前記大気開放弁はメイン逆止弁の下側に連結されて
メイン逆止弁に連動しての上下移動が自在に設けられ、
給湯時の給湯圧力によるメイン逆止弁の下方移動によっ
てメイン逆止弁による弁孔通路の開放と大気開放弁によ
る吸気弁孔の閉鎖とを行い、給湯停止時のスプリングの
付勢力によるメイン逆止弁の上方移動によってメイン逆
止弁による弁孔通路の閉鎖と大気開放弁による吸気弁孔
の開放を行い、この吸気弁孔の開放によって縁切り室を
大気圧に置換し吐出弁室の上部室内の給湯圧を解消して
負圧閉止弁を閉弁する構成とした請求項2記載の逆流防
止装置。 - 【請求項4】 縁切り室の下方には該縁切り室の吸気弁
孔から排出される水を受ける排水室が連接され、この排
水室はオーバーフロー管を設けて常時大気圧に維持する
構成とし、排水室には該排水室の水位が設定水位を越え
たときに排水指令を出力する水位スイッチと、この水位
スイッチからの排水指令を受けて排水室内の水を排水す
る排水手段が設けられている請求項3記載の逆流防止装
置。 - 【請求項5】 大気開放弁はメイン逆止弁に上下相対移
動の遊び間隙を介し保持されており、該大気開放弁には
大気に連通するパイロット弁孔が形成され、前記メイン
逆止弁の下端側には前記パイロット弁孔を開閉するパイ
ロット弁が設けられ、前記メイン逆止弁の下方移動によ
ってパイロット弁によるパイロット弁孔の閉鎖が行わ
れ、メイン逆止弁の前記遊び間隙内での上方移動によっ
てパイロット弁によるパイロット弁孔の開放が前記大気
開放弁の開放前に行われる構成とした請求項3又は請求
項4記載の逆流防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54197U JPH09393U (ja) | 1997-01-25 | 1997-01-25 | 逆流防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54197U JPH09393U (ja) | 1997-01-25 | 1997-01-25 | 逆流防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09393U true JPH09393U (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=11476614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP54197U Pending JPH09393U (ja) | 1997-01-25 | 1997-01-25 | 逆流防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09393U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007085621A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Noritz Corp | 流体制御装置 |
| CN115451165A (zh) * | 2022-09-21 | 2022-12-09 | 慎江阀门有限公司 | 一种轴流式止回阀 |
-
1997
- 1997-01-25 JP JP54197U patent/JPH09393U/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007085621A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Noritz Corp | 流体制御装置 |
| CN115451165A (zh) * | 2022-09-21 | 2022-12-09 | 慎江阀门有限公司 | 一种轴流式止回阀 |
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