JPH0941161A - エッチングを用いた加工方法 - Google Patents

エッチングを用いた加工方法

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JPH0941161A
JPH0941161A JP21012095A JP21012095A JPH0941161A JP H0941161 A JPH0941161 A JP H0941161A JP 21012095 A JP21012095 A JP 21012095A JP 21012095 A JP21012095 A JP 21012095A JP H0941161 A JPH0941161 A JP H0941161A
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composition
etching
modulation layer
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JP21012095A
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Yoji Iwamoto
要司 岩本
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量産に適し、微細構造を得ることができる加
工方法を提供する。 【解決手段】 基板1上に組成変調層を形成し、所定の
パターンをもったレジスト層3aを形成する。レジスト
層3aで覆われていない組成変調層の一部分にエッチン
グ液を作用させてエッチングを行うと、組成変調層2a
が得られる。組成変調層として、クロムと銅とを含み、
上面がクロム100%,銅0%、下面がクロム0%,銅
100%と、厚み方向に組成比が変化(上面ヘゆくほど
クロムが支配的、下面へゆくほど銅が支配的)する層を
用い、銅に対するエッチング速度がクロムに対するエッ
チング速度よりも速いエッチング液を用いれば、組成変
調層2aの端面をテーパー状に加工することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエッチングを用いた
加工方法、特に、金属層などの端面に対して微細な加工
を行うための加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子をはじめとする種々の電子デ
バイスは、近年、急速に小型化が図られており、金属層
などに対する微細加工技術も発達してきている。また、
最近、脚光を浴びているマイクロマシンニング技術にお
いても、金属部品に対する種々の微細加工技術が開発さ
れてきている。このような微細加工を行う方法は、物理
的な方法と化学的な方法とに大別できる。物理的な方法
としては、切削刃などを用いた機械加工や、レーザビー
ムを用いた加工などが一般的であり、化学的な方法とし
ては、主としてエッチング加工が知られている。
【0003】たとえば、真空マイクロ素子は、半導体素
子の研究で培われた半導体の微細加工技術を利用して、
同一基板上に微細な真空管を集積したものであり、この
素子は、冷陰極と引出電極と陽極とを備え、引出電極に
よって冷陰極から電子を引き出してこれを陽極へと放出
させるものである。このような素子では、冷陰極から電
子を放出させる必要があるため、電子放出に適した尖鋭
な構造をもった冷陰極が必要になり、そのような冷陰極
を加工する種々の方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、金属
層などに対する微細加工方法としては、物理的な方法と
化学的な方法とが知られている。しかしながら、従来知
られている物理的な方法による加工は、個々のデバイス
ごとに、切削刃を駆動したりレーザビームを走査したり
することにより加工を行うため、非常に時間がかかりコ
ストが高くなる。このため、量産には適さないという問
題がある。これに対して、化学的な方法による加工は、
半導体製造プロセスなどで一般的に利用されているエッ
チングプロセスを用いることが可能なため、量産に適し
た加工が可能になるが、エッチングという化学反応を利
用した方法であるため、微細構造を得ることが困難であ
るという問題がある。
【0005】そこで本発明は、量産に適し、かつ、微細
構造を得ることができる加工方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、所定のエッチャントに対
するエッチング速度が互いに異なる第1の材料および第
2の材料を用意し、一方の面へゆくほど第1の材料が支
配的になり、他方の面へゆくほど第2の材料が支配的に
なるように、第1の材料と第2の材料との組成比が厚み
方向に変化する組成変調層を、基板もしくは所定層上に
形成し、組成変調層の一部が露出するように、組成変調
層の上面に所定のパターンをもったレジスト層を形成
し、組成変調層の露出部分からエッチャントを作用させ
てエッチングを行うことにより組成変調層に対する加工
を行うようにしたものである。
【0007】(2) 本発明の第2の態様は、所定のエッ
チャントに対するエッチング速度が互いに異なる第1の
材料および第2の材料を用意し、上面および下面へゆく
ほど第1の材料が支配的になり、内部の所定位置へゆく
ほど第2の材料が支配的になるように、第1の材料と第
2の材料との組成比が厚み方向に変化する組成変調層
を、基板もしくは所定層上に形成し、組成変調層の一部
が露出するように、組成変調層の上面に所定のパターン
をもったレジスト層を形成し、組成変調層の露出部分か
らエッチャントを作用させてエッチングを行うことによ
り組成変調層に対する加工を行うようにしたものであ
る。
【0008】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
または第2の態様に係る加工方法において、組成変調層
を複数層積層し、最上層の上面にレジスト層を形成し、
複数の組成変調層に対するエッチングを同時に行うよう
にしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて説明する。図1〜図4は、本発明の第1の
実施形態を示す側断面図である。この実施形態は、金属
層の端面をナイフエッジ状に加工するための方法であ
る。まず、図1に示すように、所定の基板1(もしく
は、基板上に形成された別な層でもよい)上に、組成変
調層2を用意する。この組成変調層2は、本発明の方法
による加工対象となる金属層である。ここでは、組成変
調層2は、上面へゆくほど第1の材料(クロムCr)が
支配的になり、下面へゆくほど第2の材料(銅Cu)が
支配的になるように、第1の材料と第2の材料との組成
比が厚み方向に変化する層となっている。具体的には、
クロム:銅の組成比は、上面においては100%:0
%、下面においては0%:100%となっており、両面
の中間部分においてはその中間値をとり、上面へゆくほ
どクロムが支配的になり、下面へゆくほど銅が支配的に
なるように、厚み方向に徐々に変化する組成比となって
いる。この例では、この組成比は厚み方向に対して線形
に変化している。しかも、クロムと銅とは、所定のエッ
チャント(この例では、過塩素酸と硝酸第2セリウムア
ンモニウムとを主成分とするエッチング液(ザ・インク
テック株式会社製:商品名「MR−ES」))に対する
エッチング速度が異なる(銅のエッチング速度の方が速
い)。
【0010】更に、図1に示すように、組成変調層2の
上面にレジスト層3を形成する。ここで、一般的なフォ
トリソグラフィの手法を用いて、レジスト層3をパター
ニングし、図2に示すように、所定のパターンをもった
レジスト層3aを得る。その結果、組成変調層2の一部
が露出することになる。そこで、この露出部分から上記
エッチング液を作用させてエッチングを行う。このエッ
チング液は、クロムに対するエッチング速度よりも銅に
対するエッチング速度の方が速いという性質をもってい
るため、エッチングにより組成変調層2が部分的に除去
されると、図3に示すような側断面構造が得られること
になる。すなわち、組成変調層2の下方へゆくほど銅の
組成比が高くなるため、下方へゆくほどエッチング速度
が速くなり、図3に示すように、加工後の組成変調層2
aの端部は上方ほど外側へと突き出たテーパー構造にな
る。
【0011】最後に、レジスト層3aを剥離除去する
と、図4に示すような側断面構造が得られる。基板1上
に形成された組成変調層2aは、端面上隅にエッジEを
有する構造となり、尖鋭なナイフエッジ構造が形成でき
る。
【0012】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。図5,図6は、この第2の実施形態を示す側断面図
である。この実施形態は、金属層の端面を曲面加工する
ための方法である。まず、図5に示すように、所定の基
板1(もしくは、基板上に形成された別な層でもよい)
上に、組成変調層4を用意する。この組成変調層4は、
この方法による加工対象となる金属層であるが、前述の
実施形態で述べた組成変調層2とは若干組成分布が異な
っている。すなわち、上面および下面へゆくほど第1の
材料(銅Cu)が支配的になり、内部の所定位置(この
例では、厚みの1/2の位置)へゆくほど第2の材料
(クロムCr)が支配的になるように、第1の材料と第
2の材料との組成比が厚み方向に変化する層となってい
る。具体的には、銅:クロムの組成比は、上面および下
面においては100%:0%、厚みの1/2の位置の面
(以下、中央面という)においては0%:100%とな
っており、中央面から上面にゆくにしたがって、クロム
の組成率が減少し銅の組成率が増加し、同様に、中央面
から下面にゆくにしたがって、クロムの組成率が減少し
銅の組成率が増加する。この例では、この組成比の増減
変化は、厚み方向に対して線形ではなく、中央面付近ほ
ど変化率が小さくなるように設定してある。
【0013】この組成変調層4の上面に所定のパターン
をもったレジスト層3aを形成し、組成変調層4の露出
部分から上記エッチング液を作用させてエッチングを行
うと、図6に示すような側断面構造が得られることにな
る。すなわち、組成変調層4の中央面に比べて、上面お
よび下面へゆくほど銅の組成比が高くなり、エッチング
速度が速くなるため、加工後の組成変調層4aの端部は
中央面位置ほど外側へと突き出た構造になる。ただ、組
成比の厚み方向に関する増減変化は、上述したように、
中央面付近ほど変化率が小さくなるように設定されてい
たため、端部は丸みを帯びた構造となる。逆に、組成比
の厚み方向に関する増減変化を、中央面付近ほど変化率
が大きくなるように設定しておけば、端部の中央部が尖
鋭に突き出た構造を形成することができる。このよう
に、組成変調層4の組成比の変化率を適宜設定すること
により、所望の端部構造が得られることになる。また、
上述の例では、クロムが100%となる中央面を厚みの
1/2の位置に設定しているが、この位置設定も適宜変
えることができる。
【0014】次に、上述した第1の実施形態を複数層に
適用した例を図7および図8に示す側断面図に基づいて
説明する。まず、図7に示すように、所定の基板1(も
しくは、基板上に形成された別な層でもよい)上に、積
層構造体50を用意する。この積層構造体50は、この
方法による加工対象となる金属層であり、4つの組成変
調層51〜54から構成されている。これらの組成変調
層51〜54は、いずれも前述の第1の実施形態で述べ
た組成変調層2と全く同じ組成をもった層である。この
ような積層構造体50の上面に所定のパターンをもった
レジスト層3aを形成し、複数の組成変調層51〜54
に対するエッチングを同時に行うと、図8に示すよう
に、端面が鋸刃状構造をもった積層構造体50aが得ら
れることになる。このような積層構造体50aは、たと
えば、マイクロマシンニング用の歯車として利用するこ
とが可能である。
【0015】なお、このような積層構造体に対して上方
からエッチングを行うと、下層に比べて上層の方がエッ
チング速度が速くなるのが一般的である。したがって、
図8に示すように、組成変調層51a〜54aの端部が
ほぼ同じ形状に加工されるようにするためには、各組成
変調層における組成比を予め調整しておく必要がある。
たとえば、最上層の組成変調層54については、組成比
を、上面:クロム100%,銅0%→下面:クロム20
%,銅80%となるように線形変化させ、最下層の組成
変調層51については、組成比を、上面:クロム80
%,銅20%→下面:クロム0%,銅100%となるよ
うに線形変化させるようにすれば、最下層の組成変調層
51の組成の方が、最上層の組成変調層54の組成に比
べてよりエッチングを受けやすくなるため、積層状態の
上下位置によるエッチング速度の差を補正することがで
きる。
【0016】同様に、上述した第2の実施形態を複数層
に適用することも可能である。まず、図9に示すよう
に、所定の基板1(もしくは、基板上に形成された別な
層でもよい)上に、積層構造体60を用意する。この積
層構造体60は、この方法による加工対象となる金属層
であり、4つの組成変調層61〜64から構成されてい
る。これらの組成変調層61〜64は、いずれも前述の
第2の実施形態で述べた組成変調層4と全く同じ組成を
もった層である。このような積層構造体60の上面に所
定のパターンをもったレジスト層3aを形成し、複数の
組成変調層61〜64に対するエッチングを同時に行う
と、図10に示すように、端面が波型構造をもった積層
構造体60aが得られることになる。
【0017】続いて、本発明の更に別な実施形態を、図
11,図12の側断面図を参照しながら説明する。この
実施形態は、前述した第2の実施形態におけるクロムと
銅とを入れ替えたものに相当する。まず、図11に示す
ように、所定の基板1(もしくは、基板上に形成された
別な層でもよい)上に、組成変調層7を用意する。この
組成変調層7は、前述の第2の実施形態で述べた組成変
調層4と同様に、クロムと銅との組成変調層であるが、
クロム:銅の組成比は、上面および下面においては10
0%:0%、中央面においては0%:100%となって
おり、中央面から上面にゆくにしたがって、銅の組成率
が減少しクロムの組成率が増加し、同様に、中央面から
下面にゆくにしたがって、銅の組成率が減少しクロムの
組成率が増加する。しかも、組成比の増減変化は、厚み
方向に対して線形ではなく、中央面付近ほど変化率が小
さくなるように設定している。
【0018】この組成変調層7の上面に所定のパターン
をもったレジスト層3aを形成し、組成変調層7の露出
部分から上記エッチング液を作用させてエッチングを行
うと、図12に示すような側断面構造が得られることに
なる。すなわち、組成変調層7の上面および下面に比べ
て、中央面へゆくほど銅の組成比が高くなり、エッチン
グ速度が速くなるため、加工後の組成変調層7aの端部
は中央面位置ほど深く浸食された構造になる。ただ、組
成比の厚み方向に関する増減変化は、上述したように、
中央面付近ほど変化率が小さくなるように設定されてい
たため、端部は丸みを帯びて浸食された構造となる。逆
に、組成比の厚み方向に関する増減変化が、中央面付近
ほど変化率が大きくなるように設定しておけば、端部の
中央部が急峻な浸食を受けた構造を形成することができ
る。このように、組成変調層7の組成比の変化率を適宜
設定することにより、所望の端部構造が得られることに
なる。また、上述の例では、銅が100%となる中央面
を厚みの1/2の位置に設定しているが、この位置設定
も適宜変えることができる。
【0019】もちろん、上述の実施形態を複数層に適用
することも可能である。まず、図13に示すように、所
定の基板1(もしくは、基板上に形成された別な層でも
よい)上に、積層構造体70を用意する。この積層構造
体70は、この方法による加工対象となる金属層であ
り、4つの組成変調層71〜74から構成されている。
これらの組成変調層71〜74は、いずれも上述の実施
形態で述べた組成変調層7と全く同じ組成をもった層で
ある。このような積層構造体70の上面に所定のパター
ンをもったレジスト層3aを形成し、複数の組成変調層
71〜74に対するエッチングを同時に行うと、図14
に示すように、端面が波型に浸食された構造をもった積
層構造体70aが得られることになる。
【0020】また、上述の実施形態を利用すれば、ほぼ
球状の空洞部をもった層を形成することも可能である。
いま、図15に示すように、組成変調層7上にレジスト
層3bを形成する。ここで、組成変調層7は図11に示
したものと全く同じ層であるが、レジスト層3bは図1
1に示したレジスト層3aとは若干異なり、図15の上
方に示すように、上面から見たときに円形の開口部Cが
形成されている。この円形開口部Cの直径は、組成変調
層7の厚みよりも小さく設定してある。このような構造
において、組成変調層7の露出部分から上記エッチング
液を作用させてエッチングを行うと、図16に示すよう
な側断面構造が得られることになる。すなわち、残存し
た組成変調層7bによって囲まれた部分には、球状空洞
部Sが形成されることになる。
【0021】本発明は、この他にも種々の実施形態が考
えられる。たとえば、図1〜図4に示した第1の実施形
態において、クロムと銅とを入れ替えれば、上面へゆく
ほど銅が支配的になり、下面へゆくほどクロムが支配的
になるような組成変調層が形成でき、このような組成変
調層に対して上述のエッチング液を用いたエッチングを
行えば、図4に示す構造とは逆のテーパ構造をもった層
を形成することができる。
【0022】
【実施例】ここでは、本発明に係る加工方法を、電子放
出素子用の冷陰極の製造プロセスに適用した実施例を述
べる。まず、図17の側断面図に示されているように、
基板11の上に、窒化シリコンからなる層12を厚み2
00nm程度に堆積形成する。続いて、その上に、銅か
らなる導電層13を厚み200nm程度に堆積形成し、
更にその上に、銅とクロムとの組成変調層14を厚み数
nm〜数10nm程度に堆積形成する。この組成変調層
14は、前述した第1の実施形態において述べた組成変
調層2と同様に、クロム:銅の組成比が、上面において
は100%:0%、下面においては0%:100%とな
っており、上面へゆくほどクロムが支配的になり、下面
へゆくほど銅が支配的になるように、厚み方向に徐々に
変化する組成比をもった層である。このような組成変調
層を形成するには、クロムと銅とを同時にスパッタある
いは蒸着できるような環境において、層の形成初期にお
いては、銅の供給割合を100%、クロムの供給割合を
0%とし、徐々に銅の供給割合を減少させるとともにク
ロムの供給割合を増加させてゆき、層の形成完了時にお
いては、銅の供給割合を0%、クロムの供給割合を10
0%とするようにすればよい。
【0023】次に、この組成変調層14の上にレジスト
を塗布し、所定のフォトマスクを用いた露光を行い、こ
れを現像し、所定のパターンをもったレジスト層15を
形成する。そして、過塩素酸と硝酸第2セリウムアンモ
ニウムとを主成分とするエッチング液(ザ・インクテッ
ク株式会社製:商品名「MR−ES」)をエッチャント
として用いて、レジスト層15で覆われずに露出した組
成変調層14をパターニングする。このとき、エッチャ
ントとしてのMR−ESは、銅からなる導電層13に対
しても作用するので、組成変調層14と導電層13とが
同時にエッチングされてゆくことになる。ところが、組
成変調層14の上方部分へゆくほど、エッチング速度の
遅いクロムの含有率が高くなってくるため、エッチング
の進行は遅くなり、テーパー構造が形成されることにな
る。組成変調層14および導電層13に対するエッチン
グが完了したら、CFとOとの混合ガスなどをエッ
チャントとしたドライエッチングを行い、窒化シリコン
からなる層12をエッチングする。
【0024】結局、このエッチングプロセスにより、図
18に示すように、窒化シリコンからなる層12は絶縁
層16を構成し、銅からなる導電層13は供給用エミッ
タ層17を形成する。一方、組成変調層14は、上面側
のエッチング速度が遅くなるため、図18に示すよう
に、上方ほど外側へと突き出たテーパー構造をもった放
出用エミッタ層18が形成されることになる。
【0025】最後に、レジスト層15を剥離除去すれ
ば、図19に示すような冷陰極10が得られることにな
る。この冷陰極10は、基板11上に形成されており、
絶縁層16、供給用エミッタ層17、放出用エミッタ層
18の3層から構成されている。ここで、絶縁層16
は、窒化シリコン(SiN)からなる厚み200nm程
度の層、供給用エミッタ層17は、銅(Cu)からなる
厚み200nm程度の層、放出用エミッタ層18は、ク
ロム(Cr)と銅(Cu)との組成変調膜からなる厚み
数nm〜数10nm程度の層である。供給用エミッタ層
17および放出用エミッタ層18は、いずれも導電性の
層であるが、放出用エミッタ層18は、端部から電子放
出を行う機能を果たし、供給用エミッタ層17は、この
放出用エミッタ層18に対して電子を供給する機能を果
たす。放出用エミッタ層18の端部は、上述のエッチン
グ工程により、上方ほど外側へと突き出たテーパー構造
を有し、最上端部は非常に尖鋭なものになり、電子放出
に適した構造になる。
【0026】レジスト層15として、たとえば、図20
に示すような平面パターンをもったレジスト層25を用
いれば、図21に斜視図を示すような冷陰極20が得ら
れることになる。この冷陰極20は、絶縁層26、供給
用エミッタ層27、放出用エミッタ層28の3層から構
成されており、その側断面は図19に示す冷陰極10と
同じである。この冷陰極20では、供給用エミッタ層2
7から供給された電子が、放出用エミッタ層28の表面
から放出されることになる。実際に電子が放出される箇
所は、図22の平面図に○印を付した角部であるが、図
19の側断面図に示されているように、放出用エミッタ
層18の最上端部は非常に尖鋭なエッジ構造を有してい
るため、これらの角部は三次元的に見ても非常に尖鋭な
角部となり、電子放出に非常に適した部分になる。
【0027】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例のような冷陰極の製造
プロセスに限定されるものではなく、材料層の端部に加
工が必要な分野に広く利用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るエッチングを
用いた加工方法によれば、加工対象となる層に組成変調
層を用い、この組成変調層に含まれている材料のエッチ
ング速度の差を利用した加工を行うようにしたため、量
産に適し、かつ、微細構造を得ることができる加工方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る加工方法の第1
段階を示す側断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る加工方法の第2
段階を示す側断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る加工方法の第3
段階を示す側断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る加工方法の第4
段階を示す側断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る加工方法の第1
段階を示す側断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る加工方法の第2
段階を示す側断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を積層構造体に適用し
た加工方法の第1段階を示す側断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を積層構造体に適用し
た加工方法の第2段階を示す側断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を積層構造体に適用し
た加工方法の第1段階を示す側断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を積層構造体に適用
した加工方法の第2段階を示す側断面図である。
【図11】本発明の別な実施形態に係る加工方法の第1
段階を示す側断面図である。
【図12】本発明の別な実施形態に係る加工方法の第2
段階を示す側断面図である。
【図13】本発明の別な実施形態を積層構造体に適用し
た加工方法の第1段階を示す側断面図である。
【図14】本発明の別な実施形態を積層構造体に適用し
た加工方法の第2段階を示す側断面図である。
【図15】本発明により層内に球状空洞部を形成する加
工方法の第1段階を示す側断面図である。
【図16】本発明により層内に球状空洞部を形成する加
工方法の第2段階を示す側断面図である。
【図17】本発明に係る加工方法による冷陰極の製造プ
ロセスの第1段階を示す側断面図である。
【図18】本発明に係る加工方法による冷陰極の製造プ
ロセスの第2段階を示す側断面図である。
【図19】本発明に係る加工方法による冷陰極の製造プ
ロセスの第3段階を示す側断面図である。
【図20】図17に示す段階において用いるレジスト層
の一例を示す平面図である。
【図21】図20に示すレジスト層を用いて製造した冷
陰極の斜視図である。
【図22】図21に示す冷陰極の上面図である。
【符号の説明】
1…基板 2…組成変調層 3,3a,3b…レジスト層 4,4a…組成変調層 7,7a,7b…組成変調層 10…冷陰極 11…基板 12…窒化シリコンからなる層 13…銅からなる導電層 14…クロムと銅の組成変調層 15…レジスト層 16…絶縁層 17…供給用エミッタ層 18…放出用エミッタ層 20…冷陰極 25…レジスト層 26…絶縁層 27…供給用エミッタ層 28…放出用エミッタ層 50,50a…積層構造体 51〜54,51a〜54a…組成変調層 60,60a…積層構造体 61〜64,61a〜64a…組成変調層 70,70a…積層構造体 71〜74,71a〜74a…組成変調層 C…円形開口部 E…エッジ S…球状空洞部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のエッチャントに対するエッチング
    速度が互いに異なる第1の材料および第2の材料を用意
    し、 一方の面へゆくほど第1の材料が支配的になり、他方の
    面へゆくほど第2の材料が支配的になるように、第1の
    材料と第2の材料との組成比が厚み方向に変化する組成
    変調層を、基板もしくは所定層上に形成し、 前記組成変調層の一部が露出するように、前記組成変調
    層の上面に所定のパターンをもったレジスト層を形成
    し、 前記組成変調層の露出部分から前記エッチャントを作用
    させてエッチングを行うことにより前記組成変調層に対
    する加工を行うことを特徴とするエッチングを用いた加
    工方法。
  2. 【請求項2】 所定のエッチャントに対するエッチング
    速度が互いに異なる第1の材料および第2の材料を用意
    し、 上面および下面へゆくほど第1の材料が支配的になり、
    内部の所定位置へゆくほど第2の材料が支配的になるよ
    うに、第1の材料と第2の材料との組成比が厚み方向に
    変化する組成変調層を、基板もしくは所定層上に形成
    し、 前記組成変調層の一部が露出するように、前記組成変調
    層の上面に所定のパターンをもったレジスト層を形成
    し、 前記組成変調層の露出部分から前記エッチャントを作用
    させてエッチングを行うことにより前記組成変調層に対
    する加工を行うことを特徴とするエッチングを用いた加
    工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の加工方法にお
    いて、 組成変調層を複数層積層し、最上層の上面にレジスト層
    を形成し、複数の組成変調層に対するエッチングを同時
    に行うことを特徴とするエッチングを用いた加工方法。
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