JPH0948805A - オレフィンの気相重合方法 - Google Patents

オレフィンの気相重合方法

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JPH0948805A
JPH0948805A JP19858195A JP19858195A JPH0948805A JP H0948805 A JPH0948805 A JP H0948805A JP 19858195 A JP19858195 A JP 19858195A JP 19858195 A JP19858195 A JP 19858195A JP H0948805 A JPH0948805 A JP H0948805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィンの気相重合における触媒供給の安
定化及び重合の安定化。 【解決手段】 Ti、Mgおよびハロゲンを必須成分と
して含有するチーグラー型触媒用固体成分を不飽和炭化
水素モノマーで予備重合処理した後、25℃でのB型粘
度計での測定粘度が10〜200センチポイズである不
活性溶媒でスラリーとし、気相重合反応器に供給してオ
レフィンを重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
【産業上の利用分野】本発明は特定の状態にスラリー化
された固体触媒成分を用いることにより、高い触媒活性
でかつ運転安定性、触媒の定量供給性の良いポリオレフ
ィンの気相重合法を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】気相重合によりオレフィンの重合をする
ことは特公昭47−13962のように溶剤回収をする
必要がないという点でコスト的により安価な製造方法で
ある。その際の触媒供給方法としては触媒を粉体状でフ
ィードするのが一般的で、特公昭52−45750には
固体触媒を定量的に供給する方法が記載されている。し
かしこの方法は固体触媒の粉体性状によって供給の安定
性が左右される問題があった。それらを改良する方法と
して、特開平4−91107にはスラリー状態にした予
備重合触媒を反応器に供給することが記載されている。
しかしスラリー溶媒が低粘度の為、触媒が沈降して触媒
の定量供給ができないおそれがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、オレフィンの気相重合における触媒の安定
供給と重合安定化を同時に達成することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決すべく検討されたものである。即ち(1)Ti、Mg
およびハロゲンを必須成分として含有するチーグラー型
触媒用固体成分(A1)を不飽和炭化水素モノマーで予
備重合処理した後、25℃でのB型粘度計での測定粘度
が10〜200センチポイズである不活性溶媒(A2)
でスラリー(A3)とし、気相重合反応器に供給してオ
レフィンを重合することを特徴とするオレフィンの気相
重合方法及び(2)(A3)のスラリー粘度が25℃で
のB型粘度計での測定粘度が50〜2000センチポイ
ズであることを特徴とするオレフィンの気相重合方法を
提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
<固体成分(A1)>必須成分 成分(A1)は、チタン、マグネシウムおよびハロゲン
を必須成分として含有する固体成分である。ここで「必
須成分として含有する」ということは、挙示の三成分の
外に合目的的な他元素を含んでいてもよいこと、これら
の元素はそれぞれが合目的的な任意の化合物として存在
してもよいこと、ならびにこれら元素は相互に結合した
ものとして存在してもよいこと、を示すものである。チ
タン、マグネシウムおよびハロゲンを含む固体成分その
ものは公知である。本発明では、このような固体成分と
しては公知のものを使用できる。例えば、特開昭53−
45688号、同54−3894号、同54−3109
2号、同54−39483号、同54−94591号、
同54−118484号、同54−131589号、同
55−75411号、同55−90510号、同55−
90511号、同55−127405号、同55−14
7507号、同55−155003号、同56−186
09号、同56−70005号、同56−72001
号、同56−86905号、同56−90807号、同
56−155206号、同57−3803号、同57−
34103号、同57−92007号、同57−121
003号、同58−5309号、同58−5310号、
同58−5311号、同58−8706号、同58−2
7732号、同58−32604号、同58−3260
5号、同58−67703号、同58−117206
号、同58−127708号、同58−183708
号、同58−183709号、同59−149905
号、同59−149906号各公報等に記載のものが使
用される。また、これらのものをタングステンやモリブ
デン化合物で処理したものなども挙げられる。
【0006】本発明において使用されるマグネシウム源
となるマグネシウム化合物としては、マグネシウムハラ
イド、ジアルコキシマグネシウム、アルコキシマグネシ
ウムハライド、マグネシウムオキシハライド、ジアルキ
ルマグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、マグネシウムのカルボン酸塩等があげられる。これ
らのマグネシウム化合物の中でもマグネシウムハライ
ド、ジアルコキシマグネシウム、アルコキシマグネシウ
ムハライドが好ましい。ハライドのハロゲンは塩素およ
び臭素が代表的であり、またアルコキシは低級アルコキ
シが代表的である。
【0007】また、チタン源となるチタン化合物は、一
般式Ti(OR1 4-n n (ここでR1 は炭化水素残
基であり、好ましくは炭素数1〜10程度のものであ
り、Xはハロゲンを示し、nは0≦n≦4の数を示
す。)で表わされる化合物があげられる。具体例として
は、TiCl4 、TiBr4 、Ti(OC2 5 )Cl
3 、Ti(OC2 5 2 Cl2 、Ti(OC2 5
3 Cl、Ti(O−iC3 7 )Cl3 、Ti(O−n
4 9 )Cl3 、Ti(O−nC4 9 2 Cl2
Ti(OC2 5 )Br3 、Ti(OC2 5 )(OC
4 9 2 Cl、Ti(O−nC4 9 3 Cl、Ti
(O−C2 5 )Cl3 ,Ti(O−iC4 9 2
2 、Ti(OC5 11)Cl3 、Ti(OC6 13
Cl3 、Ti(OC2 5 4 、Ti(O−nC
3 7 4 、Ti(O−nC4 9 4 、Ti(O−i
4 9 4 、Ti(O−nC6 134 、Ti(O−
nC8 174、Ti〔OCH2 CH(C2 5 )C4
9 4 、などが挙げられる。
【0008】また、TiX′4 (ここではX′はハロゲ
ンを示す)に、後述する電子供与体を反応させた分子化
合物を用いることもできる。そのような分子化合物の具
体例としては、TiCl4 ・CH3 COC2 5 、Ti
Cl4 ・CH3 CO2 2 5 、TiCl4 ・C6 5
NO2 、TiCl4 ・CH3 COCl、TiCl4 ・C
6 5 COCl、TiCl4 ・C6 5 CO2
2 5 、TiCl4 ・ClCOC2 5 、TiCl4
4 4 O、等があげられる。これらのチタン化合物の
中でも好ましいものは、TiCl4 、Ti(OC
2 5 4 、Ti(OC4 9 4 、Ti(OC
4 9 )Cl3 等である。
【0009】また、一般式Ti(OR2 3-p p (こ
こで、R2 は炭化水素残基であり、好ましくは炭素数1
〜10程度のものであり、Xはハロゲンを示し、pは0
≦p≦3の数を示す。)で表わされるチタン化合物も使
用可能である。そのようなチタン化合物の具体例として
は、TiCl3 、TiBr3 、Ti(OCH3 )C
2 、Ti(OC2 5 )Cl2 等がある。さらに、ジ
シクロペンタジエニルジクロロチタニウム、ジシクロペ
ンタジエニルジメチルチタニウム、ビスインデニルジク
ロロチタニウム等のチタノセン化合物の使用も可能であ
る。
【0010】ハロゲン源としては、上述のマグネシウム
および(または)チタンのハロゲン化合物から供給され
るのが普通であるが、他のハロゲン源、例えばアルミニ
ウムのハロゲン化物やケイ素のハロゲン化物、リンのハ
ロゲン化物といった公知のハロゲン化剤から供給するこ
ともできる。また、電子供与体としてのエステル(詳細
後記)をそのアシルハライド(例えばフタル酸クロライ
ド)の形で使用して、そのハロゲンをハロゲン源として
利用することもできる。触媒成分中に含まれるハロゲン
はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはこれらの混合物で
あってもよく、特に塩素が好ましい。
【0011】成分(A1)の組成比 上記各成分の使用量は、本発明の効果が認められるかぎ
り任意のものでありうるが、一般的には、次の範囲内が
好ましい。チタン化合物の使用量は、使用するマグネシ
ウム化合物の使用量に対してモル比で1×10-4〜10
00の範囲内がよく、好ましくは0.01〜10の範囲
内である。ハロゲン源としてそのための化合物を使用す
る場合は、その使用量はチタン化合物および(または)
マグネシウム化合物がハロゲンを含む、含まないにかか
わらず、使用するマグネシウムの使用量に対してモル比
で1×10-2〜1000、好ましくは0.1〜100、
の範囲内である。電子供与性化合物を使用するときの使
用量は、上記のマグネシウム化合物の使用量に対してモ
ル比で1×10-3〜10、好ましくは0.01〜5、の
範囲内である。
【0012】成分(A1)の製造 成分(A1)の固体成分は、上述のチタン源、マグネシ
ウム源およびハロゲン源、更には必要により電子供与体
等を用いて、例えば以下の様な製造法により製造され
る。 (イ)ハロゲン化マグネシウムとチタン含有化合物と必
要に応じて電子供与体とを接触させる方法。 (ロ)アルミナまたはマグネシウムをハロゲン化リン化
合物で処理し、それにハロゲン化マグネシウム、電子供
与体、チタンハロゲン含有化合物を接触させる方法。 (ハ)ハロゲン化マグネシウムとチタンテトラアルコキ
シドおよび特定のポリマーケイ素化合物を接触させて得
られる固体成分に、チタンハロゲン化合物および(また
は)ケイ素のハロゲン化合物を接触させる方法。 このポリマーケイ素化合物としては、下式で示されるも
のが適当である。
【0013】
【化1】
【0014】(ここで、R3 は炭素数1〜10程度の炭
化水素残基、qはこのポリマーケイ素化合物の粘度が1
〜100センチストークス程度となるような重合度を示
す。) これらのうちでは、メチルハイドロジエンポリシロキサ
ン、エチルハイドロジエンポリシロキサン、フェニルハ
イドロジエンポリシロキサン、シクロヘキシルハイドロ
ジエンポリシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル
シクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタ
メチルシクロペンタシロキサン、などが好ましい。
【0015】(ニ)マグネシウム化合物をチタンテトラ
アルコキシドおよび電子供与体で溶解させて、ハロゲン
化剤またはチタンハロゲン化合物で析出させた固体成分
に、チタン化合物を接触させる方法。 (ホ)グリニャール試薬等の有機マグネシウム化合物を
ハロゲン化剤、還元剤等と作用させた後、これに必要に
応じて電子供与体とチタン化合物を接触させる方法。 (ヘ)アルコキシマグネシウム化合物にハロゲン化剤お
よび(または)チタン化合物を電子供与体の存在もしく
は不存在下に接触させる方法。
【0016】接触温度は、−50〜200℃程度、好ま
しくは0〜100℃程度、である。接触方法としては、
回転ボールミル、振動ミル、ジェットミル、媒体攪拌粉
砕機などによる機械的な方法、不活性希釈剤の存在下
に、攪拌により接触させる方法などがあげられる。この
とき使用する不活性希釈剤としては、脂肪族または芳香
族の炭化水素およびハロ炭化水素、ポリシロキサン等が
あげられる。これらの接触に際しては、本発明の効果を
損なわない限りにおいて、上記の成分以外のその他の成
分、たとえばメチルハイドロジエンポリシロキサン、ホ
ウ酸エチル、アルミニウムトリイソプロポキシド、三塩
化アルミニウム、四塩化ケイ素、四価のチタン化合物、
三価のチタン化合物等を共存させることも可能である。
このようにして、チタン、マグネシウムおよびハロゲン
を必須成分として含有するチーグラー触媒用固体成分
(A1)が得られる。
【0017】<予備重合>本発明の固体触媒成分(A
1)は、前記Ti、Mg、Clからなる固体成分を少く
とも1つの不飽和炭化水素モノマーで予備重合したもの
である。予備重合に使用する不飽和炭化水素モノマーと
しては、オレフィンである。そのようなエチレン性不飽
和化合物の具体例としては、エチレン、プロピレン、1
−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、
2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1
−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン、2−メチル
−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチ
ル−1−ペンテン、2−エチル−1−ブテン、2,3−
ジメチル−1−ブテン、3,3−ジメチル−1−ブテ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デ
セン、1−ウンデセン、1−ドデカン、1−トリデカ
ン、1−テトラデカン、1−ペンタデカン、1−ヘキサ
デカン、1−ヘプタデカン、1−オクタデカン、1−ノ
ナデカン、スチレン、α−メチル−スチレン、ジビニル
ベンゼン、1,2−ブタジエン、イソプレン、ヘキサジ
エン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、
1,4−ペンタジエン、ヘキサジエン、1,2−ヘプタ
ジエン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘプタジエ
ン、1,6−ヘプタジエン、ジシクロペンタジエン、4
−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4
−ヘキサジエン、1,9−デカジエン、1,3−テトラ
デカジエン等があげられる。これらは、有機アルミニウ
ム化合物と共に固体成分と接触させて重合するのがふつ
うである。
【0018】予備重合条件は特に制限はないが、一般的
には次の条件を用いる。重合温度としては0〜100℃
が好ましく、10〜90℃がより好ましい。重合量とし
ては、固体成分1gあたり0.001〜50gのオレフ
ィン類を重合させることが好ましく、0.1〜10gの
オレフィン類を重合させることがより好ましい。予備重
合時に使用することがある有機アルミウム化合物成分と
しては、チーグラー型触媒の有機アルミニウム化合物と
して一般的に知られているものが使用できる。具体例と
しては、後述する有機アルミニウム化合物、の説明の項
に示す化合物が使用できる。
【0019】予備重合時の有機アルミニウム成分の使用
量は、固体成分(A)のなかのTi成分に対してAl/
Ti(モル比)で0.2〜20が好ましく、0.5〜1
0がより好ましい。重合法も特に制限はないが、一般的
には、スラリー重合法、気相重合法を使用して行われ、
連続重合、回分重合いずれでもよい。特にスラリー重合
が好ましい。スラリー重合の場合の溶媒としては、一般
にブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン等の沸点が150℃以下の炭
化水素が用いられる。
【0020】また予備重合時に分子量制御の為に水素を
共存させてもよい。所定量のオレフィンを重合して得ら
れた予備重合工程後の固体触媒成分(A1)は、予備重
合で溶媒を使用したときはその溶媒を除去し25℃での
B型粘度計での測定粘度が10〜200センチポイズの
不活性溶媒(A2)でスラリーとされる。
【0021】不活性溶媒(A2) 予備重合工程後の固体触媒成分(A1)をスラリー化す
る不活性溶媒(A2)は潤滑油や流動パラフィンが用い
ることができるが、これに限定されるものではない。例
えば直鎖及び分岐型不活性飽和炭化水素を用いることが
できるかかる不活性溶媒(A2)の粘度はB型粘度計
(東京計器製)での25℃における測定値が、好ましく
は10〜200センチポイズ、より好ましくは20〜1
50センチポイズである。
【0022】固体触媒スラリー(A3) スラリー触媒の調整は予備重合工程後の固体触媒成分
(A1)を不活性溶媒(A2)と混合して固体触媒成分
スラリー(A3)とする。予備重合をスラリー法で行っ
たときは、使用した溶媒を遠心分離法、濾過法、傾斜法
あるいは乾燥によって除去し、不活性溶媒(A2)を加
える。本発明において、予備重合に使用した溶媒の除去
とは、厳密な意味ではなく、予備重合体を含む固体触媒
成分が湿潤し、あるいは溶媒にしたされる程度に溶媒を
伴っていてもよい。
【0023】本発明においては、予備重合工程後の固体
触媒成分を乾燥して一度粉体状とした後、不活性溶媒
(A2)によりスラリー化する方が本発明効果を発現す
る上で好ましい。その理由は触媒の細孔が完全に不溶性
溶媒(A2)によって置き変わるためと推定される。該
予備重合スラリー成分(A3)の粘度はB型粘度計での
25℃における測定値が好ましくは50〜2000セン
チポイズ、より好ましくは100〜1000センチポイ
ズである。固体触媒スラリー成分(A3)中の固体触媒
成分の濃度に特に制約はないが5〜45wt%が好まし
く、25〜40wt%がより好ましい。
【0024】気相重合反応器への供給 得られた固体触媒スラリー(A3)は気相重合反応器に
供給される。気相重合反応器への供給は、ポンプで昇圧
してノズルより噴霧することもでき、また、窒素等の不
活性ガスあるいはヘキサン等のパラフィンを気相又は液
相のキャリアーとして気相重合反応器へ吹き込むことも
できる。供給位置は、気相重合反応器が流動床方式の場
合には、流動床下部に供給するのが一般的である。供給
は、連続的あるいは間歇的いずれでもよいが連続的に供
給するのが望ましい。
【0025】<オレフィン重合>有機アルミニウム化合物 前記固体触媒成分とオレフィン重合時に組み合わせる有
機アルミニウム化合物は、具体的には、一般式R7 3-p
AlXp またはR8 3-q Al(OR9 q (ここで、R
7 およびR8 は各々同一または異なってもよい炭素数1
〜20程度の炭化水素残基または水素原子、R9 は炭化
水素残基、Xはハロゲン、pおよびqはそれぞれ0≦p
<3、0<q<3の数、である)で表されるものがあ
る。具体的には(イ)トリアルキルアルミニウム、たと
えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウムおよびトリデシルア
ルミニウムなど、(ロ)アルキルアルミニウムハライ
ド、たとえば、ジエチルアルミニウムモノクロライド、
ジイソブチルアルミニウムモノクロライド、エチルアル
ミニウムセスキクロライドおよびエチルアルミニウムジ
クロライドなど、(ハ)ジアルキルアルミニウムハイド
ライド、たとえば、ジエチルアルミニウムハイドライド
およびジブチルアルミニウムハイドライドなど、(ニ)
アルミニウムアルコキシド、たとえば、ジエチルアルミ
ニウムエトキシドおよびジエチルアルミニウムフェノキ
シなど、があげられる。中でもトリアルキルアルミニウ
ムが好ましく、特に炭素数1〜4の炭化水素基を有する
ものが好ましい。
【0026】これらの有機アルミニウム化合物は、各群
内および(または)各群内で2種以上併用することがで
きる。たとえば、トリエチルアルミニウムとジエチルア
ルミニウムアルコキシドの併用、ジエチルアルミニウム
モノクロライドとジエチルアルミニウムエトキシドの併
用、エチルアルミニウムジクロライドとジエチルアルミ
ニウムエトキシドの併用、トリエチルアルミニウムとジ
エチルアルミニウムエトキシドとジエチルアルミニウム
モノクロライドの併用等、があげられる。
【0027】重合条件 気相重合条件は特に制限はないが、一般的には、次の条
件を用いる。反応器の型式は気相流動床反応器、攪拌翼
付き反応器等が好ましいが、気相流動床反応器が特に好
ましい。重合温度は10〜100℃が好ましく、50℃
〜90℃がより好ましい。重合圧力は流動層の流動状態
にもよるが、1〜50kg/cm2 が好ましく、5〜3
0kg/cm2 がより好ましい。気相流動層におけるガ
ス空塔速度は製品ポリマーの性状にもよるが、5cm/
s〜120cm/sが好ましく、30cm/s〜90c
m/sがより好ましい。
【0028】重合に用いる不飽和炭化水素モノマーはエ
チレン性不飽和炭化水素化合物で、具体例としては、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−
メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−
ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、
1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等があげられ
る。また、これらの不飽和炭化水素と共に、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン等を共重合させても良い。また分子量制御の為に
水素を共存させても良い。
【0029】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 <実施例1> 〔固体触媒成分(A1)の製造〕充分に窒素置換した攪
拌翼付10リットルのステンレス鋼製オートクレーブに
脱水および脱酸素したn−ヘプタン1.91を導入し、
次いでMgCl2 2.6モル、Ti(O−nC4 9
4 を5.4モル導入し、90℃で1.5時間反応させ
た。反応終了後、40℃に温度を下げ、次いでメチルヒ
ドロポリシロキサン(20センチストークスのもの)を
393ミリリットル導入し、4時間反応させた。生成し
た固体成分をn−ヘプタンで洗浄した。ついで充分に窒
素置換した攪拌翼付10リットルのステンレス鋼製オー
トクレーブに、上記で合成した固体成分に、さらにn−
ヘプタンを加えて5リットルにした。ついで、25℃
で、エチルアルミニウムジクロリド0.30モルを20
分で滴下し、さらにSiCl4 9.7モルを20分で滴
下して3時間反応させた後、90℃に昇温してさらに3
時間反応させた。反応生成物は、n−ヘプタンで充分洗
浄した。次いで、反応生成物の固体成分100グラムを
とりエチルアルミニウムジクロリド0.36モル(25
wt%ヘプタン溶液)を滴下し、35℃で2時間反応さ
せた。反応生成物はn−ヘプタンで充分洗浄し、減圧乾
燥した。このもののTi担持率は4.70wt%であっ
た。充分に窒素置換した攪拌翼付10リットルのステン
レス鋼製オートクレーブに、充分に精製したn−ヘプタ
ン5リットルおよび上記で得た固体触媒成分100グラ
ム導入し、さらにトリイソブチルアルミニウム20グラ
ムを導入した。次いで、水素を1.5kg/cm2 Gま
で導入した後、80℃にてエチレンを150グラム/時
間の速度で2時間導入した。生成物をn−ヘプタンで充
分洗浄し、減圧乾燥して固体触媒成分(A1)とした。
なお、エチレンの重合量は、3.7グラム/グラム固体
成分であった。この固体触媒成分(A1)の平均粒径は
35.7ミクロンであった。
【0030】〔固体触媒スラリー成分(A3)の製造〕
不活性溶媒(A2)としてエッソ社クリストール352
を用いた。(25℃における粘度120センチポイ
ズ)。充分にN2 置換したフラスコ中で不純物を取り除
いたクリストール352 687gに固体触媒成分(A
1)を370g加え重量濃度で35wt%になるように
固体触媒スラリー(A3)を調整し、2時間攪拌した。
該スラリー触媒の粘度をB型粘度計で測定したところ、
25℃において660センチポイズであった。
【0031】〔重合〕気相流動層でエチレンと1−ブテ
ンの共重合を反応圧力18kg/cm2 G、反応温度8
5℃、流動層内のガス空塔速度0.60m/sで実施し
た。有機アルミニウムはトリイソブチルアルミニウムを
使用した。反応器に固体触媒スラリー(A3)をN2
スをキャリヤガスとして供給し、エチレン共重合体を得
た。触媒活性は固体触媒成分(A1)当たり2300で
あった。3日間連続運転した結果、安定運転が実施でき
た。
【0032】<実施例2>固体触媒成分(A1)は実施
例1と同様で、固体触媒スラリー(A3)としてエッソ
社クリストール102(25℃における粘度30センチ
ポイズ)を用いた。スラリー触媒調整法、スラリー濃
度、重合法は実施例1と同様である。該スラリー触媒の
粘度は実施例1と同様の条件で、170センチポイズで
あった。重合した結果、触媒活性は固体触媒スラリー
(A3)中の固体触媒成分(A1)当たり2100であ
った。3日間連続運転した結果、安定運転が実施でき
た。
【0033】<比較例1>実施例と同一の反応条件に固
体触媒成分(A1)を特公昭52−45750記載の装
置を用いN2 ガスをキャリヤガスとして粉体のままフィ
ードした。触媒活性は固体触媒成分(A1)当たり12
00であった。反応を開始して10日目に流動床下部の
温度が上がり、反応を停止した。反応器を開放した結果
ポリマーの溶融した固まりが発見された。また触媒フィ
ードも度々停止した。
【0034】<比較例2>実施例と同一の重合条件に、
不活性触媒(A2)にイソペンタン(粘度0.20セン
チポイズ)を用いて固体触媒成分(A1)をスラリー化
した触媒をN2 ガスをキャリヤガスとしてフィードし
た。フィード開始後12時間で触媒フィードチューブが
詰まり、触媒フィードができなくなった。
【0035】<実施例3>固体触媒成分(A1)をエッ
ソ社クリストール352でスラリー濃度が重量比で50
wt%になるように調整した。(スラリー粘度は25℃
において3500センチポイズであった)これを実施例
と同一の重合条件に触媒をN2 ガスをキャリヤガスとし
てフィードしたところ、36日間で触媒フィードチュー
ブが詰まり、触媒フィードができなくなった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ti、Mgおよびハロゲンを必須成分と
    して含有するチーグラー型触媒用固体成分(A1)を不
    飽和炭化水素モノマーで予備重合処理した後、25℃で
    のB型粘度計での測定粘度が10〜200センチポイズ
    である不活性溶媒(A2)でスラリー(A3)とし、気
    相重合反応器に供給してオレフィンを重合することを特
    徴とするオレフィンの気相重合方法。
  2. 【請求項2】 (A3)のスラリー粘度が25℃でのB
    型粘度計での測定粘度が50〜2000センチポイズで
    あることを特徴とする請求項第1項記載のオレフィンの
    気相重合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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