JPH09503910A - トラコーマ・クラミジア検出のためのオリゴヌクレオチド及び方法 - Google Patents

トラコーマ・クラミジア検出のためのオリゴヌクレオチド及び方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、トラコーマ・クラミジア(Chlamydia trachom atis)のDNAを、他の関連したDNAの存在下で例えばハイブリダイゼーション又はリガーゼ連鎖反応によって検出するために有用なオリゴヌクレオチドプローブに関する。本発明はまた、リガーゼ連鎖反応を使用した検体中のChlamydia trachomatis の検出方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 トラコーマ・クラミジア検出のための オリゴヌクレオチド及び方法 発明の分野 本発明は、例えばリガーゼ連鎖反応(LCR)法によるトラコーマ・クラミジ ア(Chlamydia trachomatis)を検出するために有用なオリゴヌクレオチドに関 する。発明の背景 クラミジア属の微生物は、真核細胞の真正細胞内寄生虫である。それは宿主細 胞で生育増殖し、細胞の細胞質に封入体(inclusion)を形成し宿主の臨床的症 状の原因となる。 クラミジア属は3つの異なる種からなる。即ち、ChlamydiapsittaciChlamyd ia trachomatis Chlamydia pneumoniaeである。これらの種のうち、Chlamydia trachomatis 及びChlamydia pneumoniaeは結膜炎、トラコーマ生殖器感染、肺 炎などの病気の原因となるヒトに一般的な病原菌である。 Chlamydia trachomatis を検出するために、臨床標本を真核細胞培養単層の上 に接種し、48時間以上インキュベートし、その後ヨウ素又はギムザで染色する 。Chlamydia trachomatis 抗原を検出するために、及びクラミジア感染に反応して産生される抗体を検出す るために、種々の免疫蛍光アッセイも使用される。クラミジア抗原の検出のため の免疫蛍光の使用には、クラミジアを含む疑いのある臨床標本を、クラミジア抗 原に対するフルオレセインイソチオシアネート(FITC)で標識したモノクロ ーナル抗体に接触させることが含まれる。 抗クラミジア抗体の検出のための免疫蛍光技術にはミクロ免疫蛍光(MIF) 及び間接免疫蛍光が含まれる。MIFアッセイは、顕微鏡のスライドに精製した 微生物を固定することにより行う。MIF及び間接免疫蛍光の両者は、患者の標 本中の生物に対する抗体の検出のための試薬としてクラミジアを利用する。MI Fはガラススライドに固定した精製クラミジアを利用し、一方間接免疫蛍光は感 染細胞の核の周囲の細胞質内封入体として組織培養細胞中で生育しているクラミ ジアを利用する。クラミジア種の検出のために酵素免疫アッセイも使用される。 これらの方法のすべてが労力と時間を要する。 Chlamydia trachomatis を含む種々の病原菌を検出するための有用である可能 性のある方法として、ドットブロット、スロットブロット、サザンブロット、溶 液ハイブリダイゼーション、in situ ハイブリダイゼーションなどの核酸ハイブリダイゼーション技術が提案 されてきた。Mullisらの米国特許第4,683,195 号明細書に述べられているような ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)方法をまた種々の病原菌の検出のために使用す ることが提案されてきた。 Hogan らによるPCT出願の国際公開第88/03957号明細書(1988年 6月25日公 開)は核酸ハイブリダイゼーション技術を使用する非ウイルス生物の検出を提出 している。この方法は、識別することが求められている特定の非ウイルス生物に 独特であるとして選択したリボソームRNAの一領域に相補的であるオリゴヌク レオチドを構築することを含む。Hogan の出願は、Chlamydia trachomatis の検 出に有用であり得て、E.coli rRNAの塩基60−105、175−210、 600−635、830−870の配列にそれぞれ対応し、及びE.coli2 3SRNAの塩基275−320、330−365、1160−1190、14 50−1490、1510−1545、1710−1750の配列にそれぞれ対 応する16S及び23SリボソームRNAに対する配列を含むオリゴヌクレオチ ド配列を提出している。該出願はまた、多数の他の非ウイルス生物に 対するプローブを提出している。 リガーゼ連鎖反応(LCR)として知られる核酸増幅のための別の方法は、本 発明の背景として更なる関心が持たれる。LCRでは、2つの1次(primary) プローブ(第1プローブ及び第2プローブ)及び2つの2次(secondary)プロ ーブ(第3プローブ及び第4プローブ)を含むプローブ対を、いずれも標的に対 しモル過剰で使用する。第1プローブは標的鎖の第1のセグメントにハイブリダ イズし、第2プローブは標的鎖の第2のセグメントにハイブリダイズし、1次プ ローブが5′リン酸基−3′水酸基の関係で互いに隣接し、リガーゼが2つのプ ローブを共有結合的に融合産物に融合又は連結できるように第1セグメント及び 第2セグメントが隣接する。更に、同様の隣接様式で第3プローブ(2次プロー ブ)は第1プローブの一部にハイブリダイズでき、第4プローブ(2次プローブ )が第2プローブの一部にハイブリダイズできる。勿論、標的が初めから2本鎖 ならば、2次プローブもまず第1に標的の相補鎖にハイブリダイズするであろう 。1次プローブの連結鎖が標的鎖から離れると、1次プローブの連結鎖は第3プ ローブ及び第4プローブにハイブリダイズする。第3プローブ及び第4プローブ は連結し相補的な2次連結産物を形成する。連結産物が標的又は標的の相補鎖の どちらか一方に機能的に等価であることを理解することは重要である。ハイブリ ダイゼーション及び連結のサイクルを繰り返すと、標的配列が増幅される。この 技術は、1989年 6月16日公開のK.Backman の欧州特許出願公開第320308号明細書 及び1991年7月31日公開のK.Backman らの欧州特許出願公開第439182号明細書に より完全に述べられている。両明細書は引用により本明細書に含まれるものとす る。 現在利用できる技術にもかかわらず、Chlamydia trachomatis を検出するため に感度が良く、迅速で、特異的で、再現性のある技術が必要である。発明の概要 本発明は、Chlamydia trachomatis からの標的DNAの特異的検出に有用なオ リゴヌクレオチドプローブに関する。このようなオリゴヌクレオチドプローブは 、長さが10ないし約50ヌクレオチドで、配列番号1、6、11、16又は2 1記載の配列に対し、本明細書記載のハイブリダイゼーション条件下でこのよう な配列又はその相補鎖にハイブリダイズするために十分な相補性又は相同性を有 する。十分な相補性又は相同性のた めには一般的に約80%ないし100%の相補性又は相同性が必要とされる。典 型的にはより短いプローブには高いパーセンテージが必要とされ、より長いプロ ーブには低いパーセンテージでも有用である。長さが15ないし40、通常は約 20−25ヌクレオチドの範囲のプローブが好ましい。このようなオリゴヌクレ オチドプローブは少なくとも2種のChlamydia trachomatis の血清学的変異株、 好ましくは3種以上、理想的には10種以上を検出するが、クラミジア属の他の 生物を含む他の関連生物とは実質的に交差反応を起こさない。本発明のこのよう なオリゴヌクレオチドプローブの好ましい例は配列番号2−5、7−10、12 −15、17−20及び22−25のプローブである。 本発明はまた、本明細書記載のプローブセット1(配列番号2−5)、プロー ブセット2(配列番号7−10)、プローブセット3(配列番号12−15)、 プローブセット4(配列番号17−20)及びプローブセット5(配列番号22 −25)、並びにそのコンビネーション、サブコンビネーションを含むChlamydi a trachomatis からの標的DNAを検出する2種以上、好ましくは4種のオリゴ ヌクレオチドプローブの組成物に関す る。 本発明のもう一つの特徴は、Chlamydia trachomatis からの標的DNAの検出 方法に関するが、該方法は、Chlamydia trachomatis からの標的DNAを含む疑 いのあるサンプルを供給する段階と、本明細書記載の配列番号1、6、11、1 6又は21の配列の一つとハイブリダイズさせるために上記のオリゴヌクレオチ ドプローブとサンプルDNAをハイブリダイズさせる段階(ここでオリゴヌクレ オチドプローブは好ましくは直接的に又は間接的に信号を発生できるレポーター 基で標識されるものとする)と、更にハイブリッドを検出することにより、通常 はレポーターにより産生される信号を検出することにより標的DNAの存在を測 定する段階を含む方法である。 本発明の重に別の特徴は、上記の標識したオリゴヌクレオチドプローブにより リガーゼ連鎖反応(LCR)を使用してChlamydia trachomatis からの標的DN Aを増幅し検出する方法を提供することである。該方法は一般的に、標的DNA を含む疑いのあるサンプル及び本発明の4種のプローブセットの1つ以上を供給 する段階(ここで好ましくはプローブセットの少なくとも1つのプローブが検出 することができるレポーター基 で標識されるものとする)、更にリガーゼ連鎖反応を行い、レポーター基を検出 する段階を含む方法である。LCRの特に好ましい変法では、標的依存性補正段 階に先立ってプローブが互いに連結できないように修飾された形でプローブを準 備する。好ましい一つの方法として、修飾されたプローブセットが連結する前に 充填されなければならない少なくとも一つのギャップを含むという方法がある。 標的依存性様式でのギャップの充填は、適当なデオキシヌクレオチド三リン酸( 1種又は複数)を供給し、更にポリメラーゼ試薬を供給することで達成されるが 、デオキシヌクレオチド三リン酸は4種全部よりは少ないものとする。 その後、少なくとも一度、以下の段階を行う。プローブセットを標的DNAを 含む疑いのあるサンプルと混合すること、ハイブリダイズした標的とハイブリダ イズしたプローブを変性させること、変性させたプローブを変性させた標的DN Aにハイブリダイズさせること、もしプローブ修飾が存在すれば、それを鋳型依 存性様式で補正し、それにより隣接したプローブを産生させること、リガーゼを 使用して隣接プローブを連結し再構成プローブを形成させること、再構成プロー ブ中の標識を検出 すること。本明細書で使用する「補正(correction)」という用語は、欧州特許 第439,182号明細書と同じ意味で使用する。 本発明の更に別の特徴は、Chlamydia trachomatis の検出に有用なキットを含 むというものである。該キットは、本発明のプローブセットを1種以上、リガー ゼ試薬、ポリメラーゼ試薬、1種以上であるが4種全部ではないデオキシヌクレ オチド三リン酸を含む1種以上の適当な容器を含む。典型的には、プローブセッ トからの少なくとも一つのプローブは標識又はレポーター基を有するが、これが 無くとも検出は可能である。図面の簡単な説明 図1はChlamydia trachomatis MOMP特異的な標的DNAとそれぞれの標的 に並列されたオリゴヌクレオチドプローブを示す。 図2はChlamydia trachomatis の潜在プラスミド特異的な標的DNAとそれぞ れの標的に並列されたオリゴヌクレオチドプローブを示す。 図のプローブセット1−4で、CZはカルバゾール由来ハプテンを表し、AD はアダマンタン由来ハプテンを表す。プローブセット5で、Bはビオチン残基を 表し、Fはフルオレセイン 残基を表す。これらの標識を本明細書で更に述べる。 図と配列表の配列はプローブの正確な配列を示すが、同様の特徴(例えば、C .trachomatis DNAの検出)を有するプローブが得られるそれらの配列の修飾 又は変異も本発明の範囲内と精神内であると認められることを理解すべきである 。発明の詳細な説明 本発明のオリゴヌクレオチド配列(配列番号1−15)(図1)は、Baehr,W .ら、Proc.Nat'l.Acad.Sci.(USA),85,4000-4004(1988)により報告されたChl amydia trachomatis の主要外膜蛋白質(MOMP)をコードする遺伝子由来であ る。該遺伝子は少なくとも1120ヌクレオチドの長さであり、典型的には生物 あたり1コピー存在している。本発明の配列番号16−25、図2に対応する他 のオリゴヌクレオチドは、Chlamydia trachomatis に見出だされた潜在プラスミ ド由来である(Hatt,C,ら、Nucl.Acids Res,16(9):4053-4067)。潜在プラスミ ドは典型的には生物あたり7−10コピー存在し、7498塩基対の長さであり 、幾つかの読取り枠を含んでいる。 本発明で使用されるリガーゼ連鎖反応(LCR)の変法は、本明細書でA,B (1次プローブ)、A′,B′(2次プロー ブ)と命名した2対のプローブを使用する。A′はAに実質的に相補的であり、 B′はBに実質的に相補的である。DNAの逆平行の性質の故に、プローブAと プローブB′は本明細書で「上流」プローブと命名し、それぞれのパートナーB ,A′に近接した3′末端を有し、プローブBとプローブA′は「下流」である 。プローブ対の一つの少なくとも一つのプローブは初めは、ハイブリダイズした プローブを「非平滑末端」にし、及び/又は2種のプローブ二重鎖のリガーゼに 触媒される融合のための適切な基質ではないものにする「修飾」末端を含む。「 修飾末端」は、その相補的プローブに関してよりも連結点に関して定められる。 他の「修飾末端」は公知であり、本発明の範囲内であるが、本明細書で述べる全 部の「修飾末端」は、塩基を欠失しプローブ対が標的配列にアニールされるとき 、上流のプローブと下流のプローブの間に「ギャップ」を生じる。これらの修飾 末端の存在は、標的の無いときに相補的プローブ二重鎖の相互の平滑末端連結に よって生じる偽陽性信号を減少させる。 次に修飾の「補正」を行い、プローブを連結可能なものとする。本明細書で使 用する「補正」という用語は、標的依存性様式で2種の1次プローブ又は2種の 2次プローブをそれぞれの パートナーに連結可能なものとする方法を指す。標的、標的の相補鎖、それらか ら産生されるポリヌクレオチオド配列にハイブリダイズするプローブだけが「補 正」される。「補正」は使用される修飾末端の型により幾つかの方法で達成され る。ギャップ充填による補正を本明細書で例示する。この方法は鋳型依存性ポリ メラーゼと必要なデオキシヌクレオチド三リン酸(dNTP)を使用し、上流プロー ブを伸展させ、その末端を下流プローブに隣接させる。必要なdNTPは標的配 列に基づいて決定される。 本明細書で使用される「連結点」又は「連結予定点」は、鋳型依存性様式で連 結される2種のプローブパートナー間の特異的な位置を指す。それは,「補正」 されたプローブが3′水酸基−5′リン酸基の関係でそのパートナーに隣接して 存在する部位である。4種のLCRプローブの各セットの場合、2種の「連結点 」がある。即ち、1次プローブパートナーのための点と2次プローブパートナー のための点である。慣用のLCRでは、2つの連結点は互いに向き合い、プロー ブ対が互いにハイブリダイズするとき平滑末端二重鎖を形成する。本発明の実施 態様で使用されるLCR法では、連結点は互いに向き合うも のではなく、ギャップのために1以上の塩基により互いに離れている。連結の正 確な点は、選択される配列により異なるものであり、それ故各実施態様の中で更 に記述する。 各プローブは、慣用のヌクレオチドホスホルアミダイト化学及びApplied Bios ystems,Inc.,(Foster City,CA);DuPont,(Wilmington,DE);又はMilligen,(Bedfor d,MA)から入手できる装置を使用して慣用的に合成できるデオキシリボ核酸(D NA)を含む。リガーゼによる連結に必要な、適当なプローブの5′末端のリン 酸化は当業界公知であるキナーゼ又は市販の合成試薬によって達成できる。プロ ーブにおいて1つ以上のリボヌクレオチド残基を使用することがまた望ましい。 一般的に、本発明を実行するにあたり有用なLCR法は変性とその後の以下の 繰り返しの段階を含む。即ち(a)修飾されたプローブを標的にハイブリダイズ させること(及び標的相補鎖が存在する二重鎖ならば、標的の相補鎖にハイブリ ダイズさせること)、(b)プローブを連結可能にするために標的依存性様式で 修飾を補正すること、(c)補正されたプローブをそのパートナーに連結し融合 産物又は連結産物を形成させること、(d)標的から連結産物を解離させ、ハイ ブリダイゼーション、 補正、連結の各段階を繰り返し、所望の標的配列を増幅することである。(a) (c)(d)の段階は全ての実施態様で基本的に同じであり、一緒に論じること ができる。(b)段階は使用する修飾の型によって異なり、ギャップ充填だけを 本明細書で論じる。 プローブの標的(必要により標的の相補鎖)へのハイブリダイゼーションは当 業界で広く公知であり、欧州特許出願公開第320308号明細書で説明されている。 プローブの長さ、プローブの濃度、実験条件の厳格さは全てハイブリダイゼーシ ョンが起こる程度及び速度に影響を与える。好ましくは、プローブは所望の特異 性をもたらすために十分な長さである。即ち、サンプルにおいて非標的配列にハ イブリダイズ可能なことを避けるために十分な長さである。典型的には、15な いし100塩基のオーダーのプローブがこの目的に合う。現在、約15ないし約 40の長さのプローブが好ましい。 プローブは化学量論的に反応することが予期されるので、ほとんど等モル濃度 で加えられる。一般的に各プローブは約5nMないし約90nMの範囲の濃度で 存在する。好ましくは約10nMないし約35nMである。典型的な反応容量で ある 200μLでは、これは各プローブを約1.2×1012ないし約4×1012分子 加えることに等しい。200μL当たり約2×1012分子が良好な出発点であっ たが、反応容量は変更できる。各反応のために使用するプローブの最適量も、行 う必要のあるサイクル数と反応容量で変わる。所定のサイクル数で最適の信号を 与えるためのプローブ濃度は当業者によって容易に決定される。 「ハイブリダイゼーション」条件又は「ハイブリダイジング」条件は一般的に 核形成(nucleation)及びアニーリングを促進する条件として定められる。しか し、このようなアニーリングはかなり予測できる様式で温度、イオン強度、プロ ーブの長さ、プローブのG:C含量などの幾つかの要因に依存することは当業界 公知である。例えば、反応温度を下げるとアニーリングを促進する。プローブの いかなるセットにとっても融解温度即ちTmは幾つかの公知の方法のいずれによ っても決定できる。典型的には、診断への適用では融解温度よりわずかに低いハ イブリダイゼーション温度を使用する。イオン強度即ち「塩」濃度はまた融解温 度に大きな影響を与える。なぜなら、小カチオンはホスホジエステル骨格上の負 電荷を打ち消して二重鎖の形成 を安定化する傾向があるからである。典型的な塩濃度はカチオンの種類と価数に 依存するが、当業者に容易に理解される。同様に、高G:C含量と長いプローブ の長さはまた二重鎖形成を安定化することが知られている。なぜなら、A:Tペ アが2つの水素結合をもつのに対しG:Cペアは3つの水素結合をもつからであ り、より長いプローブはプローブを保持する、より多くの水素結合をもつからで ある。このように高G:C含量とより長いプローブの長さは融解温度を上昇させ て「ハイブリダイゼーション条件」に大きな影響を与える。 ある診断への適用のためにプローブを選択すると、G:C含量及び長さを知り 説明することができ、「ハイブリダイゼーション条件」を正確に決定できる。イ オン強度は典型的に酵素活性のために最適化されるので、変わり得る唯一の要因 は温度である。特異性を改善するために、ハイブリダイゼーション温度をプロー ブのTmより僅かに低い温度に選択する。典型的にはTmより2−10℃低い温 度に選択する。このようにある特定のプローブセットとシステムのための適切な 「ハイブリダイゼーション条件」を得ることは当業者の通常の技術の範囲内であ る。 プローブの提供の後、本発明で使用されるLCR法の次の段階は「隣接した」 プローブを産生する特異的な補正段階である。この段階の次に一つのプローブを 隣接パートナーに連結する。このようにして、各補正1次プローブをその関連し た1次プローブに連結し、各補正2次プローブをその関連した2次プローブに連 結する。DNAポリメラーゼを使用して補正を成し得る。各サイクル毎に追加の ポリメラーゼを加える必要性を無くする熱安定性DNAポリメラーゼが最も好ま しい。「隣接したプローブ」の連結は「再構成されたプローブ」を産生する。酵 素による連結は2つの隣接したプローブを共有結合で結合させる好ましい方法な ので、「連結(ligation)」という用語を本明細書で使用する。しかし、「連結 」は一般的用語であり、2つのプローブを共有結合で結合させるいかなる方法を 含むと理解すべきである。酵素連結の一つの代替法は、欧州特許出願公開第3246 16号明細書に記載の光連結である。 好ましい酵素連結段階を可能なものとする条件及び試薬は一般的に当業者に公 知である。本発明で有用な連結試薬には、T4リガーゼ、並びに欧州特許第3203 08号明細書と欧州特許第373962号明細書で教示のE.coliDNAリガーゼ及びTher mus thermophilus DNAリガーゼ(例えばATCC27634)などの原核生物リガーゼが含 まれる。後者のリガーゼは、LCRの熱サイクルの間で活性を保持する能力を有 するので現在では好ましい。熱安定性のリガーゼが無ければ、サイクルを繰り返 す毎にリガーゼを加えなければならない。Rabin ら、J.Biol.Chem,261:10637-10 647(1986)によって報告されているDrosophilaのDNAリガーゼなどの真核生物 のリガーゼもまた有用である。 連結後、連結(再構成)鎖を標的から解離し(例えば、融解)、LCRの慣用 法のように工程を数回繰り返す。繰り返しサイクル数は1ないし約100回の間 であり得る。現在、約15ないし約70回が好ましい。 相補的(2次)プローブにハイブリダイズするときに、連結予定点から離れた 末端が他の望ましくない連結反応に加わらないようにプローブを設計することが 望ましい。このため、粘着末端又は平滑末端は避けるべきである。このような末 端を使用しなければならないときは、5′末端リン酸基を避け、除去し、又はブ ロックすべきである。オリゴヌクレオチドプローブを合成する(これらは通常5 ′末端リン酸基を有しない)かホスファターゼ酵素を使用して末端リン酸基を( 例えば、DNAの制 限消化により産生されたオリゴヌクレオチドから)除去することにより以上のこ とを達成できる。あるいは、プローブの「間違った」外部末端の連結を、「ホッ ク(hook)」残基又はマーカー残基でプローブの少なくとも一つのプローブの末 端をブロックして防止できる。このことは以下に詳細に述べる。 上述したように、4種のプローブを使用すると、連結したプローブ又は再構成 プローブはそれ自体、更なるサイクルで標的と等価の鋳型として働き、指数関数 的増幅をするので、最大の増幅が可能となる。米国特許第5,185,243 号明細書に 述べられているように、検出手段として一本鎖上で伸展し連結した2種のプロー ブを使用することも可能となる。こうした繰り返し段階で(相補的プローブの存 在しないとき)線形増幅が生ずる。当業者ならば連結対のためのプローブセット から適切なプローブ対(例えば、プローブA及びB;又はプローブB′及びA′ )を容易に選択できる。 増幅後、増幅した配列を当業界公知の多数の方法で検出できる。非標識プロー ブは、重量又は長さに基づくゲル上での分離と当業界公知の適切な色素による染 色の後、検出できる。より典型的には、検出は、標識した連結産物から連結して いない標 識したプローブを分離させた後、分画フラクションの一つにおいて標識量を測定 して行える。分離は電気泳動、免疫クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィ ー、濾過、下記の好ましい特異的リガンド捕捉法、又はこれらの方法の組合わせ によって行える。標識プローブには直接又は間接的に検出可能なレポーター基又 は標識が含まれる。直接標識には色原体、酵素のような触媒、蛍光化合物、発光 化合物、化学発光化合物、及び32P又は 3Hなどの放射性元素が含まれる。間接 標識には、下記のような特異的結合リガンドが含まれる。 特に好ましい態様では、ハプテンすなわち「ホック」は、少なくとも2種のプ ローブの利用できる外側の末端(融合産物の反対側末端)にレポーター基として 結合する。「ホック」は結合パートナーに親和性を有するリガンド又は部分であ る。典型的にはホックには、融合産物の一端(例えば、第1上流プローブAの5 ′末端及び第2下流プローブA′の3′末端)で、固相上にコートした抗体又は アビジンなどの特異的結合試薬によって固定化されうる抗原又はハプテンが含ま れる。他端(例えば、第1下流プローブBの3′末端及び第2上流プローブB′ の5′末端)でホックは抗体−酵素結合体などの標識又は標識 システムによって認識されうる別の抗原又はハプテンを含む。 ホックとしては、特に限定されないがハプテン(下記のような)、相補的ポリ ヌクレオチド「テール」領域、レクチン/炭水化物対、酵素及び補酵素、及び当 業界公知の他のものが例示される。 多数の異なるハプテンが当業界公知である。ハイブリダイゼーション又は連結 を妨害しないならば、実質的にいかなるハプテンをも本発明で使用できる。幾つ かの代表的ハプテンには、多数の薬剤(例えば、ジゴキシン、テオフィリン、フ ェンサイクリジン(PCP)、サリチル酸塩等)、T3、ビオチン、フルオレセ イン(FITC)、ダンシル,2,4−ジニトロフェノール(DNP),ブロモ ウラシルなどの修飾ヌクレオチド、N−アセチル−7−ヨード−2−フルオレニ ルアミノ(AIF)基を加えて修飾した塩基、及び多数の他のものが含まれる。 本明細書で述べるハプテンのあるものは、本出願人の係属中の1991年12月17日出 願の米国特許出願第07/808,508号(アダマンタン酢酸)及び米国特許出願第07/8 08,839号(カルバゾール及びジベンゾフラン)、本出願人の係属中の1992年 3月 27日出願の米国特許出願第07/858,929号(アクリジン)及び米国特許出願第07 /858,820号(キノリン)に開示されている。上記したハプテンに関する各出願の 開示内容はすべて引用により本明細書に取り込まれるものとする。 ハプテンをプローブに加える方法は多数文献で公知である。Enzo Biochemical (New York)及びClontech(Palo Alto)の両者はプローブ標識技術を述べ、市販化 している。例えば、第1級アミンは、3′−アミン−ON CPGTM(Clontech, Palo Alto,CA)を使用して3′オリゴ末端に結合させることができる。 使用して5′オリゴ末端に結合させることができる。アミンは、慣用の活性化及 び結合化学を使用して種々のハプテンと反応できる。更に、共に係属中の1990年 12月11日出願の米国特許出願第625,566号及び1990年12月20日出願の米国特許出 願第630,908号はそれぞれ5′及び3′末端でプローブを標識する方法を教示し ている。上記の共に係属中の出願は引用により本明細書に取り込まれるものとす る。 1992年 6月25日公開の国際公開第92/10505号及び1992年 7月 9日公開の国際公 開第92/11388号はそれぞれ5′及び3′末端でプローブを標識する方法を教示す る。オリゴヌクレオチドを 標識する一つの公知の方法によれば、標識−ホスホルアミダイト試薬を調製し、 オリゴヌクレオチドへその合成の間に標識を加えるために使用する。例えば、Th uong,N,T.ら、Tet.Letters,29(46);5905-5908(1988)又はCohen,J.S.ら、発行さ れた米国特許出願第07/246,688号(NTIS ORDER No.PAT-APPL-7-246,688)(1989)を 参照せよ。 こうして、典型的な連結されたオリゴヌクレオチドは一端にカルバゾールを有 し、他端にアダマンタンを有し、それにより 装置(Abbott Laboratories,Abbott Park,IL)により検出できる。アッセイ手順 は市販のアルファフェトプロテインアッセイで使用されるものと同様であるが、 以下のとおりである。(1)抗アルファフェトプロテイン抗体で被覆された微粒 子を抗カルバゾール抗体で被覆された微粒子で置き換えること、(2)抗アルフ ァフェトプロテイン抗体:アルカリ性ホスファターゼ結合体を抗3−フェニル− 1−アダマンタン酢酸抗体:アルカリ性ホスファターゼ結合体で置き換えること 。 疫アッセイ(MEIA)の手順は更に、欧州特許出願公開第 439,182号、欧州特許出願公開第288,793号、Flore,M.らのClin.Chem.,34/9;1726 -1732(1988)に記述されている。典型的な手順は次のとおりである。LCRで増 幅したサンプルの100μLをサンプルウェルにピペットで入れる。それから、 このサンプルの30−50μLをインキュベーションウェルにピペットで入れ、 抗カルバゾール抗体で被覆された微粒子をそのウェルに加える。続いて抗カルバ ゾール抗体とカルバゾール末端を有する核酸配列の複合体が形成される適切な時 間インキ セルのガラスファイバー捕捉マトリックス上に該混合物をピペットで注ぎ、アル カリ性ホスファターゼと結合した抗アダマンタン抗体を加える。これにより、ガ ラスファイバー捕捉マトリックスに捕捉される微粒子−オリゴヌクレオチド−酵 素複合体が形成される。洗浄段階で過剰の試薬を除去した後(この手順では、ガ ラスファイバー捕捉マトリックスの下の吸取紙が試薬溶液を吸収し、さもなけれ ばガラスファイバー捕捉マトリックス上で溢れてしまう)、ガラスファイバー捕 捉マトリックスを4−メチルウムベリフェリルホスフェート(MUP)で処理す る。表面に結合した酵素により、蛍光を発生しないMUPがそ の蛍光を測定できる4−メチルウムベリフェロン(MU)に転換する。後述の実 施例で与えるIMx速度値は、カウント/秒/秒(c/s/s)で表される蛍光 産物の形成速度を示す。連 型的に2−12c/s/sの範囲で「機械」ノイズ又はバックグラウンドを生じ ることを注意すべきである。 後述する実施例では、フルオレセインハプテン及びビオチンハプテン又はカル バゾールハプテン及びアダマンタン酢酸(アダマンタン)ハプテンでプローブ対 を標識する。実質的にはいずれのハプテンのいずれの組合わせも可能であるけれ ども、典型的には上記に従い、フルオレセイン及びビオチンを一緒に使用し、ア ダマンタン及びカルバゾールを一緒に使用する。好ましくはプローブ対の各メン バーは異なる標識をもったほうがよい。 本発明の実施に於いて有用な他の等しく適切な検出方法には、ELISA、E IA、免疫クロマトグラフィー、及びサザンブロット、ドットブロット、スロッ トブロット、溶液ハイブリダイゼーション、他の当業界公知の他の方法などの核 酸ハイブリダイゼーションが含まれる。 ポリメラーゼの量は以下のように定義された単位で表わされる。酵素の1単位 は、70℃で30分間で酸不溶性物質に10ナノモルの全ヌクレオチドを取り込 むのに必要とされる酵素量に等しい。リガーゼ酵素の単位は本明細書で次のよう に定義する。95%精製Thermus thermophilus DNAリガーゼの1mgは約1×1 0 8単位の比活性を持つ。この定義は正確に標準化されておらず20%は変わり うるが、最適化は当業者により容易に達成される。 本発明の目的のために標的配列を一本鎖として記述してある。しかし、これは 、標的が実際に二重鎖でありプローブとのハイブリダイゼーションの前にその相 補鎖から簡単に解離される場合を含むことが理解されるべきである。二重鎖標的 の場合、第3及び第4プローブ(2次プローブ)であるA′およびB′はそれぞ れ標的の相補鎖とのハイブリダイゼーションによる最初の段階に参加するであろ う。一本鎖標的の場合では、それらは最初のハイブリダイゼーション段階に参加 せず、次のハイブリダイゼーション段階に参加し、第1及び第2プローブを連結 することにより産生される1次融合配列と結合する。標的配列にはデオキシリボ 核酸(DNA)又はリボ核酸(RNA)が含ま れる。しかし、本明細書で示し、請求の範囲に記載した標的はDNAである。本 発明の目的のためにまた、デオキシヌクレオチド三リン酸にはデオキシアデノシ ン三リン酸、デオキシチミジン三リン酸、デオキシグアノシン三リン酸及びデオ キシシトシン三リン酸が含まれる。しかし、これは、類似の方法で水素結合を形 成できるならば上記4種のアナログである修飾された塩基又は伝統的でない塩基 を除外することを意味しない。 本発明を実施例で更に記述するが、実施例は本発明の例であり、いずれにせよ 本発明を限定するつもりはない。例えば、特異的である長さを有する配列をリス トする。同一のマップの位置をカバーするが僅かに少ない又は多い塩基数を有す る配列は、リストした配列と標的上の同一の位置にハイブリダイゼーションする のならば、これらの配列と等価であり本発明の範囲内であると認められることを 理解すべきである。標的配列と約80%以上の相同性を有する配列もまた本発明 の範囲内であることも理解される。好ましくは、本発明のLCR配列のいかなる 塩基の置換も、ギャップ又は凹所から3つ以上離れているべきである。 Chlamydia は真正細胞内寄生虫であるので、正確に対照 希釈を数量化するのは困難である。一つの基本体(EB)(elementary body) 及び一つの封入体形成単位(IFU)は理論的に一個の生物に等価であるが、こ の等価性はめったに実際には起こらない。死生物が同一のEB又はIFUに存在 しているとき、実際の生物数は不正確である。EB又はIFUを評価するために 、培養したストック溶液に対し作成された標準曲線を使用して、IMx速度によ って対照溶液IFUを評価する。 実施例1:プローブセット1(配列番号2−5)を使用したChlamydia trachoma tis の検出 Chlamydia trachomatis のMOMP遺伝子のヌクレオチド435−482(配 列番号1)に対応する標的配列を検出するためにオリゴヌクレオチドプローブを 選択した(図1)。多数のChlamydia trachomatis serovars(血清学的変異株) からなる一連の生物からの標的DNAを検出できるかどうかを判定するために、 これらの生物に対しプローブセット1(配列番号2−5)を試験した。LCR反 応混合物は、LCR緩衝液(50mM EPPS、30mM MgCl2、20 mM K+(KOH及びKClから)、10μM NAD)、1.7μMのdA TP、1.7μMのdCTP(ギャップ充填ヌクレオチ ド)、上述したカルバゾール及びアダマンタンで標識した各オリゴヌクレオチド プローブ8×1011個の分子、5μg/mlのアセチル化したウシ血清アルブミ ン(BSA),0.5mMのEDTA,0.02重量%アジ化ナトリウム、2単 位のThermus 種のDNAポリメラーゼ(Molecular Biology Resources,Milwauke e,WI)、18,000単位のThermus thermophilusDNAリガーゼ(Abbott Laborator ies)及び標的DNA(Chlamydia trachomatis の10個の基本体に相当)を全 容量200μLに含んでいた。Perkin-Elmer Model 480 サーモサイクラーで、 97℃で1秒、55℃で1秒、62℃で50秒、の設定で合計40サイクルのサ イクルを行った。 標的DNAは、多数の当業界公知の方法で調製できる。本実施例では、標的D NAを、5mM EPPS、60mMMgCl2からなる緩衝液中で85−95 ℃で10分間、該生物(McCoy 細胞中で生育した)を熱処理することで標的DN Aを調製した。 機を使用したサンドイッチ免疫アッセイを使用して検出した。表1はカウント/ 秒/秒(C/S/S)として表現したアッセ イの結果を示す。 これらの結果は、プローブセット1(配列番号2−5)がChlamydia trachoma tis の15種の異なる血清学的変異株からの標的DNAを検出できることを示す 。 実施例2:プローブセット1(配列番号2−5)を使用した微生物源からの標的 DNAの検出 プローブセット1(配列番号2−5)(図1)を、幾つかの微生物源からの一 連の標的DNAに対してLCRアッセイで使用した。標的DNAを微生物源から 抽出し、標的DNA が1反応当たり約105コピー存在するということを除いて、実施例1で記述し たようにLCRを行った。プローブを、上述したように図1で示すようにカルバ ゾール及びアダマンタンで 装置の複数のランを分析し、陽性対照(PC)及び陰性対照(NC)の数値を各 ランごとに求めた。各ランに於ける陽性対照はChlamydia の5.0 IFUであ ると推定した。陰性対照はサケ精子DNA330ngであった。 表2はアッセイの結果を示す。 結果は、Chlamydia trachomatis からのDNAで生じた信号と比較して、LC Rを使用して多数の微生物源からの標的DNAで試験したとき、プローブセット 1はほとんど検出できない信号しか与えないことを示す。幾つかの細菌種からの 信号はバックグラウンドより大きかったけれども、いずれもChlamydia 陽性対照 からの信号の1/6もなかった。 実施例3:プローブセット4(配列番号17−20)によるChlamydia trachoma tis の検出 プローブセット4(配列番号17、18、19及び20)(図2)を使用して 、上述のChlamydia trachomatis の潜在プラスミドのオリゴヌクレオチド691 7−6964(配列番号16)に対応する標的DNAを検出した(図2)。ギャ ップ充填のヌクレオチドがdCTP及びdTTPであり、1.2 単位のThermus 種 のDNAポリメラーゼと10,800単位のThermusthermophilusのDNAリガーゼを 使用したことを除いて実施例1で述べたように反応を行った。プローブは200 μL反応液中6.2×1011分子であり、97℃で1秒、55℃で1秒、及び6 2℃で50秒で、合計40サイクルのサイクルを行った。 析した。結果を表3に示す。 これらの結果は、プローブセット4(配列番号17−20)は試験したChlamy dia trachomatis 血清学的変異株の15株全部からの標的DNAを検出できるこ とを示した。 実施例4:プローブセット4(配列番号17−20)を使用した完全な微生物か らの標的DNAの検出 プローブセット4(配列番号17−20)(図2)の特異性を評価するために 、種々の細菌、カビ、ウイルス及びChlamydia pneumoniaeChlamydia psittaci の株を含む多数の 完全な(intact)微生物を使用して、LCRを行った。2単位のThermus 種のD NAポリメラーゼ及び18,000単位のThermus thermophilusのDNAリガーゼを使 用したことを除い 複数のランで分析を行った。各ランのプローブ濃度及び陽性対照(PC)と陰性 対照(NC)の値を後述の表5に示す。結果を表4(微生物)と4A(Chlamydi a 種)に示す。 実施例4の各ランでのプローブ濃度及び結果の陽性対照(PC)と陰性対照( NC)の値を表5に示す。各ランで、陽性対照はChlamydia trachomatis の5. 0 IFUであると推定され、また陰性対照は330ngサケ精子DNAであっ た。 これらの結果は、プローブセット4(配列番号17、18、19及び20)はChlamydia trachomatis がLCR反応混合液に存在するときのみ連結産物を産生 し、近縁のChlamydia pneumoniaeChlamydia psittaciの株を含めて多数の他の 微生物が存在するときには、そうではないことを示す。 実施例5:プローブセット5(配列番号22−25)によるChlamydia trachoma tis の検出 プローブセット5(配列番号22−25)(図2)を使用し て上述のChlamydia trachomatis の潜在プラスミドのヌクレオチド6107−6 160(配列番号21)(図2)に対応する標的DNAを検出した(図2)。ギ ャップ充填のヌクレオチドdATP及びdCTPを使用し、アセチル化BSAを 使用せずに、実施例1で述べたように反応を行った。97℃で1秒、58℃で1 秒、及び65℃で20秒で合計37サイクルのサイクルを行った。上述したよう に、プローブをビオチンとフルオレセインで標識し、200μL反応中2×1012 分子のプロー 連結産物を分析した。結果を表6に示す。 これらの結果は、プローブセット5(配列番号22−25)はChlamydia trac homatis の15の異なる血清学的変異株を検出できることを示す。 実施例6:プローブセット5(配列番号22−25)を使用した微生物起源から の標的DNAの検出 一連の非クラミジア微生物からの標的DNAを使用して、プローブセット5の 特異性を評価した。標的DNAが約105ゲノム/反応で存在することを除いて 、4つのランで実施例5で述べたようにLCRを行った。各ランで、陽性対照( PC)は5.0 IFUであると推定され、陰性対照(NC)は330ngのヒ ト胎盤DNAであった。各ランのPC値及びNC値を たこれらの結果を示す。 これらの結果は、プローブセット5(配列番号22−25)は多数の非クラミ ジア微生物又はChlamydia psitticiからの標的DNAと交差反応性を示さないこ とを示す。 実施例7:プローブセット2(配列番号7−10)を使用したChlamydia trac homatis の標的DNAの検出 プローブセット2(配列番号7−10)を使用してChlamydia trachomatis の MOMP遺伝子のヌクレオチド788−835(配列番号6)に対応する標的D NAを検出した(図1)。図1に示すように及び上述したようにプローブを合成 し標識し た。プローブは200μL反応液中2×1012分子を用いた。ギャップ充填ヌク レオチドとしてdATP及びdCTPを用いて、実施例1で記述したようにLC Rアッセイを行った。表8はアッセイの結果を示す。 これらの結果は、プローブセット2は試験した大部分の血清 良の結果は、血清学的変異株D、F、L1及びL2で得られた。 実施例8:プローブセット2(配列番号7−10)を使用した非クラミジアの標 的DNAの検出 多数の非クラミジア微生物からの標的DNAを使用して、LCRアッセイで2 00μL反応液中2×1012分子でプローブセット2を用いた。標的DNAが反 応中約108ゲノムで存在することを除いて、実施例7で述べたようにLCRを 行った。各ランで、陽性対照(PC)は5.0 IFUであると推定され、陰性 対照(NC)は330ngのヒト胎盤DNAであった。これらのアッセイの結果 を表9に示す。 これらの結果は、標的DNAとして多数の非クラミジア細菌からのDNAを使 用するとき、プローブセット2は検出できる連結産物を産生しなかったことを示 す。 実施例9:プローブセット3(配列番号12−15)を使用したChlamydia trac homatis の検出 多数のChlamydia trachomatis の血清学的変異株のMOMP遺伝子のヌクレオ チド1501−1506に対応する標的DNAを検出できる能力について、プロ ーブセット3(配列番号12−15)を評価した(図1)。97℃で1秒、58 ℃で1秒、65℃で10秒、合計37サイクルのサイクルを行ったことを除いて 、実施例1で述べたように(充填ヌクレオチドとしてdATP及びdCTPを使 用)、LCRを行った。200μL反応液中2×1012分子のプローブを使用し た。結果を表10に示す。 結果は、プローブセット3(配列番号12−15)はChlamydia trachomatis 血清学的変異株B,Ba,D,E,F,G,H,J,L1,L2及びL3からの 標的DNAを検出できるが、血清学的変異株A,C,I及びKからの標的DNA はほとんど信号を与えないことを示す。 前述の実施例を例示として示したが、添付の請求の範囲で示した本発明の範囲 を制限することを意図していない。例えば、特定の長さの配列をリストしてある 。同一のマップ位置をカバーするが、より少ない又はより多くのヌクレオチド数 を有する 配列は、リストした配列と標的上で同一の位置にハイブリダイズするならば、上 記の配列の等価物であり、本発明の範囲内であると理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サリチユーロ,ジヨン・エイ アメリカ合衆国、ウイスコンシン・53143、 ケノーシヤ、トウエンテイ・サード・アベ ニユー・8341 (72)発明者 パビツク,エドワード・ケイ アメリカ合衆国、イリノイ・60639、シカ ゴ、ノース・マクビツカー・2450 (72)発明者 クロノウスキー,ポール・エイ アメリカ合衆国、イリノイ・60097、ワン ダー・レイク、ヒルトツプ・ドライブ・ 3105 (72)発明者 マンラブ,マシユー・テイー アメリカ合衆国、イリノイ・60061、バー モン・ヒルズ、エコー・コート・11、アパ ートメント・5 (72)発明者 マーシヤル,ロナルド・エル アメリカ合衆国、イリノイ・60099、ザイ オン、ウインスロツプ・コート・900

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.トラコーマ・クラミジア(Chlamydia trachomatis)からの標的DNAを検 出するための組成物であって、該組成物が本明細書で定義されたプローブセット 1(配列番号2−5)、プローブセット2(配列番号7−10)、プローブセッ ト3(配列番号12−15)、プローブセット4(配列番号17−20)及びプ ローブセット5(配列番号22−25)並びにその組合わせからなる群から選択 される4種のオリゴヌクレオチドプローブセットを含むことを特徴とする組成物 。 2.該組成物がプローブセット1(配列番号2−5)からなる群から選択される ことを特徴とする請求項1記載の組成物。 3.該組成物がプローブセット4(配列番号17−20)からなる群から選択さ れることを特徴とする請求項1記載の組成物。 4.該組成物がプローブセット5(配列番号22−25)からなる群から選択さ れることを特徴とする請求項1記載の組成物。 5.セットの少なくとも1つのプローブがレポーター基を有することを特徴とす る請求項1記載の組成物。 6.検体中のChlamydia trachomatis からの標的DNAの存在 の検出方法であって、該方法は、 a)標的DNAを含む疑いのある検体と請求項1記載の少なくとも1つのプロー ブセットを混合し、 b)1種又は複数の、しかし4種全部よりは少ないデオキシヌクレオチド三リン 酸、ポリメラーゼ及びリガーゼを供給し、 c)検体とプローブセットの混合物を変性させ、二本鎖DNAを解離させ、 d)変性したDNAに該プローブセットをハイブリダイズさせ、各プローブ対の 各プローブの間にギャップを有するハイブリダイズしたプローブを作成し、 e)鋳型依存性様式でハイブリダイズしたプローブを補正し、隣接し連結可能な プローブを作成し、 f)隣接したプローブを連結し、再構成したプローブを形成させ、 g)段階b)ないしf)を少なくとも一度繰り返し、及び h)Chlamydia trachomatis からの標的DNAの存在の尺度として再構成された プローブの形成の程度を測定することの各段階を含むリガーゼ連鎖反応を利用す ることを特徴とする方法。 7.段階b)ないしf)を約10回ないし約50回繰り返すことを特徴とする請 求項6記載の方法。 8.リガーゼが熱安定性リガーゼであることを特徴とする請求項6記載の方法。 9.ポリメラーゼがDNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項6記載の 方法。 10.DNAポリメラーゼが熱安定性であることを特徴とする請求項8記載の方 法。 11.プローブセットの少なくとも1つのプローブがハプテンで標識され、該方 法が更に、免疫アッセイ様式を使用して該標識を検出することを含むことを特徴 とする請求項6記載の方法。 12.プローブセットが本質的にプローブセット1(配列番号2−5)からなる ことを特徴とする請求項6記載の方法。 13.プローブセットが本質的にプローブセット4(配列番号17−20)から なることを特徴とする請求項6記載の方法。 14.プローブセットが本質的にプローブセット6(配列番号22−25)から なることを特徴とする請求項6記載の方法。 15.Chlamydia trachomatis からの標的DNAを検出するために有用なキット であって、該キットが、 a)プローブセットが、プローブセット1(配列番号2−5)、プローブセット 2(配列番号7−10)、プローブセット3(配列番号12−15)、プローブ セット4(配列番号17−20)及びプローブセット5(配列番号22−25) からなる群から選択されることを特徴とする4種のオリゴヌクレオチドプローブ の少なくとも1つのセット、 b)ポリメラーゼ試薬、 c)1種又は複数であるが、4種全部よりは少ないデオキシヌクレオチド三リン 酸、及び d)リガーゼ試薬 を含有する1つ又は複数の適切な容器を含むキット。 16.プローブセットの少なくとも1つのプローブが検出可能な標識を有するこ とを特徴とする請求項15記載のキット。 17.ポリメラーゼ試薬が熱安定性DNAポリメラーゼであり、リガーゼが熱安 定性リガーゼであることを特徴とする請求項15記載のキット。 18.Chlamydia trachomatis からの標的DNAの検出に有用であるオリゴヌク レオチドプローブであって、該プローブが10ないし約50ヌクレオチドの長さ であり、配列番号1、6、 11、16又は21記載の配列に対し、ハイブリダイゼーション条件下でこのよ うな配列又はその相補鎖にハイブリダイズするために十分な相補性又は相同性を 有すること及び該プローブが少なくとも2種のChlamydia trachomatis の血清学 的変異株を検出するが他の生物とは実質的に交差反応を起こさないことを特徴と するプローブ。 19.プローブが、配列番号2、3、4、5、7、8、9、10、12、13、 14、15、17、18、19、20、22、23、24及び25として本明細 書で命名したプローブからなる群から選択されることを特徴とする請求項18記 載のオリゴヌクレオチドプローブ。 20.更に検出を容易にする標識を有することを特徴とする請求項18記載のオ リゴヌクレオチドプローブ。 21.検体中のChlamydia trachomatis からの標的DNAの存在の検出方法であ って、該方法が、 a)標的DNAを含む疑いのある検体を用意し、 b)検体中の標的DNAに、検出可能な信号を発生可能な標識に結合させた請求 項18記載のオリゴヌクレオチドをハイブリダイズさせ、 c)発生した信号を検出することにより標的DNAの存在を測定すること の各段階を含むことを特徴とする方法。 22.ハイブリダイゼーション段階の後に少なくとも1回の増幅段階を更に含む ことを特徴とする請求項21記載の方法。 23.該増幅段階がリガーゼ連鎖反応であることを特徴とする請求項22記載の 方法。 24.Chlamydia trachomatis からの標的DNAを検出するための組成物であっ て、該組成物が配列番号2及び4、配列番号3及び5、配列番号7及び9、配列 番号8及び10、配列番号12及び14、配列番号13及び15、配列番号18 及び19、配列番号18及び20、配列番号22及び24、並びに配列番号23 及び25からなる群から選択されるオリゴヌクレオチドプローブ対を含むことを 特徴とする組成物。 25.組成物が、配列番号2及び4又は配列番号3及び5からなる群から選択さ れることを特徴とする請求項24記載の組成物。 26.組成物が、配列番号18及び19又は配列番号18及び20からなる群か ら選択されることを特徴とする請求項24記 載の組成物。 27.組成物が、配列番号22及び24又は配列番号23及び25からなる群か ら選択されることを特徴とする請求項24記載の組成物。 28.検体中のChlamydia trachomatis からの標的DNAの存在の検出方法であ って、該方法は、 a)標的DNAを含む疑いのある検体と請求項24記載の少なくとも1つのプロ ーブ対を混合し、 b)1種又は複数の、しかし4種全部よりは少ないデオキシヌクレオチド三リン 酸、ポリメラーゼ及びリガーゼを供給し、 c)検体とプローブセットの混合物を変性させ、二本鎖DNAを解離させ、 d)変性したDNAに該プローブセットをハイブリダイズさせ、各プローブ対の 各プローブの間にギャップを有するハイブリダイズしたプローブを作成し、 e)鋳型依存性様式でハイブリダイズしたプローブを補正し、隣接し連結可能な プローブを作成し、 f)隣接したプローブを連結し、再構成したプローブを形成させ、 g)Chlamydia trachomatis からの標的DNAの存在の尺度として再構成された プローブの形成の程度を測定することの各段階を含むことを特徴とする方法。 29.プローブ対の少なくとも1つのプローブをハプテンで標識し、該方法が、 免疫アッセイ様式を使用して標識を検出することを更に含むことを特徴とする請 求項28記載の方法。 30.段階b)ないしf)を少なくとも一度繰り返し、標的DNAの線形増幅を 生じさせることを特徴とする請求項28記載の方法。
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