JPH09506149A - ローラー式シェード用制御器 - Google Patents
ローラー式シェード用制御器Info
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Abstract
(57)【要約】
ローラー式シェード(1)装置は操作用スプリングクラッチ組立体(5)およびその他の回転可能な部品からなる。このクラッチ組立体(5)は、労力を最小にしてシェード(1)の引き上げを解除できるように設計されている。これに対して、従来技術のローラー式シェード装置のクラッチ機構は、滑らないか、または、それ自体を巻き付けるためにのみ滑るように設計されており、この場合、シェードの引き下げは、クラッチを乗り越えることにより行われ、クラッチを滑らせるものである。本発明のクラッチ組立体(5)は、既知のシェードの重量に容易に適応するように設計されている。その設計は、優れた操作特性を備えており、クラッチ組立体(5)は、僅か二つの部品のみで構成されるので、コストは非常に低い。
Description
【発明の詳細な説明】
ローラー式シェード用制御器
本発明は、ウインドシェード、スクリーン、つり下げ用ランプなどのローラー
式装置に関する。その好適な実施態様において、それは、ウインドシェードを上
げ下げするのに有利に使用される。ローラー式ウインドシェードの上下位置を制
御するために広く使用される従来技術の機構には、ラチェット/歯止め機構があ
り、その最近の例は、米国特許第4,009,745号に示されている。この機
構は、長年の間使用されているが、使用者の間で評判が悪くて有名である。シェ
ードを操作するためにシェード材に手を触れることが必要であり、その操作は信
頼出来ないと言われている。ラチェット/歯止め機構は、係合するのが困難であ
ることがしばしばあり、ラチェットの歯の間隔に対応する高さにセットすること
だけしか出来ない。
ウインドシェードを制御するほかの従来の装置には、米国特許第4,323,
105号、4,223,714号および4,094,904号において示された
摩擦制動器がある。これらの装置は、ローラーがどの方向へ回転しても、シェー
ドローラーの回転に耐える一定のトルクを加える。これらの装置では、シェード
を上げるのにかなりの力を必要とする不利な点が難点である。摩擦制動器は、保
持されるシェードの重量よりも大きな力を加えなければならない。従って、シェ
ードの重量を持ち上げ、制動力に打ち勝たなければならないので、シェードを上
げるときに、操作する人は、シェードの重量の2倍に等しい力を加えなければな
らい。必要とされるよりも大きな摩擦を有することは不愉快なことである。そし
て、摩擦制動力は、熱、湿度、磨耗、およびシェードが一定の位置にあった時間
の長さに従って、思ったよりかなり変化する。従って、摩擦制動器は、一般に、
その場で調節出来るように製作されている。このことは、コスト高につく現場の
作業を必要とする。摩擦制動機構のほかの不利な点は、それらが、普通、摩擦パ
ッド、スプリング、および調節スクリューから成る多数の構成要素を必要とする
ことである。
従来技術には、また、ローラーシェードの操作用に設計されたクラッチ機構の
例がある。これらの中には、米国特許第3,135,369号、4,372,4
32号、4,433,765号および米国特許出願第995,422号がある。
従来技術のクラッチ機構は、ラチェット/歯止め装置の不利な点を幾つか克服し
ているが、それ自身の不利な点をなお幾つか有している。クラッチ機構の装置は
、シェードローラーの一端からつり下がったループ状の操作用ひもで操作される
。ループ状の操作用ひもは、シェード材の操作とそれへ取り付けられた保護シー
ルドとを不要とし、クラッチ機構により、シェードの高さを精確にセットするこ
とが出来る。また、これにより、ウインドが家具の後側にある場合にも、手が届
くことが困難な中心よりも、シェードをその一端から操作することが出来る。し
かし、クラッチ機構は、ラチェット/歯止め機構よりも幾らかコスト高になりが
ちであり、適切な操作を保証するためにある程度の無駄な動きを必要とする。こ
の無駄な動きは、シェードを上げ始める時に現れる。最初に操作用ひもが引っ張
られるとき、シェードが動き始める前に、少しの動きが必要である。また、この
無駄な動きは、振動またはシェードが下げられるときの揺れの一因となる。
本発明は、シェードローラーの一端からつり下げられた操作用ひもにより操作
されるクラッチ装置と多くの点で似た機構を提供する。本発明のクラッチ組立体
は、従来技術のクラッチ機構よりも少ない部品から構成されている。従って、製
造コストがより低い。また、本質的に無駄な動きがなく、美的感覚に優れ、満足
して操作することが出来る。この発明のクラッチ組立体によれば、装置を損傷す
ることなくシェード自体を直接に引っ張ることによって、シェードを下げること
が可能である。これは、シェードが操作用ひもの操作に不慣れな人たちにより操
作される公共の建物において有利である。
発明の簡単な説明
本発明の好適な実施態様では、クラッチ組立体はウインドシェード装置のロー
ラーの一端に回転不能に取り付けられた回転要素から成っている。組立体は、壁
または天井に取り付けられたウインドシェード装置のブラケットに受け止められ
るための手段を備えている。代表的な取り付けでは、ウインドシェード装置のロ
ーラーの反対の端は、それ自体ブラケットへ取り付けられるために、適切なピン
またはガジオンピンの構造体となって取り付けられている。これらの部品は、い
ずれも、本発明を構成する部品ではない。本発明によるクラッチ組立体は、引き
上げるときは、いつもシェードを支持するに十分な保持トルクを備えている。シ
ェードは、組立体のプーリーを通り過ぎるループ状のひもにより操作される。シ
ェードを下げるために、操作者は、シェードが希望の高さになるまで、操作用ひ
もの一方の区分を引っ張る。シェードは選択された位置に維持され、操作者はさ
らに操作する必要はない。シェードを上げるために、操作者は、シェードが希望
する位置に到達するまで、操作用ひもの他方の区分を引っ張り、シェードを所定
の位置に保持するために、さらに操作する必要はない。
本発明の好適な実施態様は、ただ2つの部品、すなわち、回転プーリー要素と
ハウジング要素とから成り、そのいずれもプラスチックの射出成形により製作さ
れる。ハウジング要素は、回転しないように、上述のように壁に取り付けられる
。回転プーリー要素は、シェードローラーの端部にある穴へ密接に嵌合されてい
る部分と、ハウジングの延長軸の回りにぴったりと装着されたつるまき状のコイ
ルスプリングの他の延長部とを備えている。
シェードが静止している場合、ローラーからつり下げられているシェード材の
重量によるトルクは、シェードを所定の位置に保持するために、円柱(筒)状延
長軸の回りをつるまき状スプリングが締め付けるように作用する。シェードをそ
のローラーに巻き付ける方向へ操作する場合の操作用ひもの張力は、つるまき状
スプリングを弛め、ハウジングの円柱(筒)状延長軸へのその摩擦保持力を低下
させる。これにより、シェードは上げられる。シェードを下げるために、操作者
は、ハウジングの円柱状延長軸の回りにつるまき状スプリングをさらに締め付け
る方向へ、操作用ひもを引き、保持トルクに打ち勝つに十分な力がつるまき状ス
プリングに対して加えられる。つるまき状スプリングと延長軸の設計は、普通標
準の大きさのシェードを支持するのに十分な保持トルクではあるが、このトルク
が、シェードを下げる際に打ち勝つことが困難なほど大きくはないようになって
いる。
実際に、このクラッチ組立体のクラッチは、いずれの方向へも滑るが、異なる
値の印加トルクにおいて滑るように設計されたオーバーラン・スプリングクラッ
チである。シェードを上げる方向において、オーバーランクラッチは、スプリン
グが巻き戻ろうとするので、低いトルクで滑る。シェードを下げる方向において
、クラッチは、高いトルクが滑りを発生するために加えられることを必要とする
。しかし、垂下しているシェード自体の重量が、その同じ方向へのトルクを発生
しているので、操作者は、シェードを下げるとき、クラッチを滑らすに必要なす
べてのトルクを加える必要はない。クラッチの特性は、クラッチが、使用される
最も大きいシェードの重量により発生する最大トルクより少し大きいトルクで滑
るように選択されなければならない。このようにして、クラッチは、どのような
位置においても保持し、その上、シェードを下げる際にも、過度の操作力を必要
としない。
シェードを上げる場合、操作者は、シェードを上げるために必要なトルクを加
えなければならいことは言うまでもない。クラッチが上方向への動きを解除する
ことは、本発明の大きな利点であり、従って、付加される僅かな力が、シェード
自体の重量に打ち勝つに必要な力を越えて必要とされるだけである。下方向へは
、付加される力がクラッチの保持力に打ち勝つことが必要であるが、シェードの
重量は、巻き付けられていないシェードの重量にしたがうある程度の力を付加し
、従って、操作する操作用ひもの全引っ張り力は、常に、クラッチの保持トルク
より小さい。ローラー式シェードや他のタイプのウインドカバーのために使用さ
れるように構成された好適な例が示されている。好適な実施態様は、2つの部品
だけを使用しており、そのどちらも成形することが出来る。同じ用途と同じ一般
的な構造の他の実施態様は、不連続なワイヤースプリングを使用している。これ
は、別の構成部品を取り入れることにより、コストを増大する傾向があるが、プ
ラスチック成形型を簡素化し、これにより、各種の性能要件への適応性が高くな
る。他の実施態様は、取り付けをボードまたは上がまちに行う設備への本発明の
適用を示している。このような装着は、ベネチアンブラインド、または、シェー
ドを下部から引き上げるひもにより引き上げられるバルーンシェードに適してい
る。米国特許第5,228,491号は前者の例を開示し、米国特許第4,62
3,012号は、後者のタイプのブラインドの操作機構を開示している。
従って、本発明の目的は、操作用ひもによる利点を有するが、従来技術の類似
した操作機構よりも製造コストの低いローラー式ウインドシェードの操作機構の
クラッチ組立体を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、従来のラチェット/歯止め機構より信頼できるロ
ーラー式シェードの制御と操作のためのクラッチ組立体を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、従来技術の摩擦制動のものより小さな引き上げ力
を必要とするローラー式シェード装置のクラッチ組立体を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、最小数の部品からなるローラー式シェード装置用
のクラッチ組立体を提供することである。
本発明の他の目的は、無駄な動作が最小であるローラー式シェード装置用のク
ラッチ組立体を提供することである。
本発明の別の目的は、引き下げているときに、揺れまたは振動の動作を呈さな
いクラッチ制御のローラー式シェード装置のクラッチ組立体を提供することであ
る。
本発明のほかの目的と利点は、以降の説明から明らかになるであろう。
図面の簡単な説明
図面に関連して次の詳細な説明を考察することにより、本発明は、よく理解さ
れるであろう。
図1は、本発明のクラッチ組立体が装着され、ブラケットへ取り付けられてい
るローラー式シェードの斜視図を示す。
図2は、シェードローラーの端部の開口へ挿入された、使用状態の端部を示し
ている本発明のローラー式シェード装置用のクラッチ組立体の好適な実施態様の
斜視図である。
図3は、ブラケットと操作用ひもとが一体となっている、クラッチ組立体の反
対面を示す斜視図である。
図4は、図1と似ているが、異なる角度から見た、破断されたクラッチの半分
を示すクラッチ組立体の斜視図である。
図5は明の他の好適な実施態様の斜視図である。
図6は、スプリングを示すために破断された図5のクラッチ組立体の斜視図で
ある。
図7は、二つのスプリングを使用している本発明のクラッチ組立体の第3の実
施態様の部分破断斜視図である。
図8は、図7の実施態様に似ているが、二つの成形された部品で製作されたク
ラッチ組立体の斜視図である。
図9は、内側要素よりも外側要素により取り付けるために構成された本発明の
クラッチ組立体の他の実施態様の部分破断斜視図である。
発明の詳細な説明
図1は、取り付けられたシェードとローラーの組立体を示す。シェード材1は
、ローラー3の回りに残りの部分が巻かれている。クラッチ組立体5は、ローラ
ー3の一端に嵌入されており、後に説明するように、固い締め付けによる摩擦か
、または、ローラー3の内面の特性とそれに嵌合されたプーリーのスリーブ部の
外面との間の接触により滑りが防止される。回転組立体7は、ローラー3の反対
側の端部へ挿入されている。ブラケット9と11は、シェード/ローラー装置を
支持している。示されているブラケット/旋回軸組立体は、米国特許第4,72
9,418号にしたがって製作されているが、多くの他のタイプも使用できる。
シェードの高さは、操作用ひも13の一方の端または他方の端を引っ張ることに
より調節される。
図2〜4は、本発明のクラッチ組立体の好適な実施態様を示す。この実施態様
において、クラッチ組立体は、2つの部品、すなわち、固定されたハウジング要
素15と回転プーリー要素17から成っている。固定されたハウジング要素15
は、一般に、囲い板部19と円柱(筒)状延長軸21とから成っている。回転プ
ーリー要素17は、三つの部品、すなわち、プーリー23、スリーブ25、およ
びスプリング27から成っている。2つの部品、固定されたハウジング要素15
と回転プーリー要素17は、プラスチック材により射出成形されるか、または、
亜鉛などの金属によりダイカスト成形される一体の部品で成形することが出来る
。
固定されたハウジング要素15の囲い板部19は、図4において最もよく分か
るように、プーリー23が軸回転する軸受けスリーブ29を有する。囲い板部1
9の外側リム30は、操作用ひも13をプーリーの歯と係合状態に維持し、かつ
操作用ひものカバーとガイドとして働くように形成されている。
回転プーリー要素17のスリーブ25は、ローラー3へ回転不能に嵌合して形
成されている。好適な実施態様において、これは、嵌合するとローラー3を僅か
に変形する多数の小さいリブ33により達成される。この変形により、十分な摩
擦接触がローラーとクラッチとの間で行われ、シェードは、滑ることなくローラ
ーに巻かれる。もしスリーブの外形が円形であるならば、いずれかの部品の大き
さが少しでも変化すると、嵌合はゆるすぎるか、固すぎる。
回転プーリー要素17のスプリング27の内径は、固定されたハウジング要素
15の円柱状延長軸21の外径よりも僅かに小さくなければならない。固定され
た要素と回転する要素とが組み付けられる場合、スプリング27は少し広がって
、円柱状延長軸の回りに嵌合されなければならない。固定された要素と回転する
プーリー要素とはほとんど抵抗がなく一方向へ滑り、ほかの方向への滑りに対す
る適度な抵抗を持っているように構成された巻かけスプリングクラッチを形成し
ている。抵抗が発生する回転方向は、スプリング27の形成するつるまきの方向
によって決まる。
つるまき状スプリング27は、図3に見られるように、回転プーリー要素17
が時計方向へ回転すると、容易に滑る。この回転は、スプリング27を巻き戻し
て、固定されたハウジング要素15の円柱状延長軸21の把持を弛めようとする
。反時計方向の回転は、円柱状延長軸21の回りのスプリング27の把持を締め
付けようとする。図1から分かるように、ループ状の操作用ひも13が、ローラ
ー3の時計方向の運動を起こすように引っ張られると、シェード材は引き上げら
れる。前述のように、これは、クラッチ組立体5が解除し、回転に対し少し抵抗
する回転方向である。操作用ひも13が解除されると、ローラー3からつり下げ
られているシェード材1の重量は、クラッチ端部から分かるように、ローラー3
を反時計方向へ回転させようとする力を発生する。その回転に対するクラッチ組
立体により加えられる抵抗は、シェードを所定の位置に保持する。
シェードを下げるために、操作用ひも13の反対側が引っ張られる。これによ
り、回転プーリー要素17を反時計方向へ回転しようとする力が増加する。その
力がクラッチ組立体5の保持能力を越えると、クラッチは滑り、シェードは下げ
られる。操作用ひも13がそれ以上引っ張られないと、クラッチ組立体5は、再
び、シェード1を所定の位置に保持する。
対称的な摩擦制動器の場合、摩擦はまた、シェードを上げるときに打ち負かさ
れなければならず、これに対して、本発明のクラッチ組立体は、必要な力がシェ
ードの重量よりほんの僅かに大きいように、シェードを上げるときに解除する。
従って、上述のように、本発明のクラッチ組立体は、対称的な摩擦制動器より大
きな利点を有する。
スプリング27と円柱状延長軸21を設計する場合、注意が必要である。巻掛
けスプリングクラッチの技術に精通している人たちは、必要な方法と技術に慣れ
ている。重要な要因は、スプリングの巻数、スプリングが円柱状延長軸の回りに
嵌合するために広がらなければならない量、厚さ、およびスプリングと円柱状延
長軸との間の摩擦係数である。図示された実施例では、クラッチは、シェード材
の重量を保持するための時計方向の動きに対する十分な抵抗を有するが、シェー
ドの降下をあまり困難にするような大きい抵抗を発生してはならない。
従来技術では、ローラー式シェードを操作するために使用される他の巻掛けス
プリングクラッチ機構の例がある。しかし、従来技術の装置は、どれも2つの構
成部品だけで構成されていない。2つの構成部品のそれぞれが、ダイカストまた
は射出成形されることは、本発明のクラッチ組立体のほかの利点である。ほかの
製造作業は、2つの部品を一緒に嵌め込むという非常に単純な作業を除いて、必
要とされない。
従来技術のクラッチ機構の中には、いずれの回転方向へも動作出来る利点を有
するものもある。これは、どの回転方向が必要であるか、予め決定することが出
来ない場合に、重要な考慮すべきことである。しかし、双方向クラッチ機構は、
その製造コストを大きくする多くの部品から成っている。本発明のクラッチ組立
体は、シェードがローラーに巻かれる方向を事前に決定することを必要とする。
低製造コストの可能性と共に、巻つけ方向を事前に決定する必要性は、本発明を
事前組立の理想的クラッチ機構としている。
本発明のクラッチ組立体の設計に内在するほかの制約は、シェードの概算重量
がクラッチスプリングの設計を決定することである。しかし、複雑になれば、な
るほどコスト高になるクラッチ機構は、また、各種重量のシェードに適応するた
めに多様な大きさになる。本発明のクラッチ機構は、量産された事前組立のシェ
ードの主要な用途を見つけ出すことになるであろうから、この考察は、実際には
、少しも制約となるものではない。殆どの事前組立の量産シェードは、どちらか
と言えば軽いシェード材で製作されており、多くの評判のよい標準の大きさに製
作されている。従って、このような装置が保持すると見込まれる重量の範囲は、
むしろ限定される。大きい非標準の大きさは、引き続いて従来技術のクラッチ機
構を備えていると思われる。これらのシェードは注文生産であるので、高価であ
り、高価なハードウエアの余分なコストを含んでいる。
本発明のクラッチ組立体の設計に固有の利点は、無駄な動作がないことである
。他方で、多くの従来技術のクラッチ機構は、シェードが動き始める前に、プー
リーのかなりの動きを必要とする。
本発明のほかの実施態様は、スプリング部を回転要素の残りの部分から分離す
ることにより構成している点で有利である。図2〜4の好適な実施態様において
、これは、スプリング27を回転プーリー要素17から分離することに相当する
。スプリングを別個の部品とすることより、クラッチ組立体は、多様なシェード
の大きさと重量に容易に適応することが出来る。言うまでもないが、回転方向は
、容易に変えることが出来る。
図5は、本発明の第二実施態様の組み立てられたクラッチ組立体を示す。回転
要素35は、シェードローラーへ嵌合されるように構成された円筒状スリーブ3
7、および、操作用ひもまたはチェーンを受けるように設計された回転プーリー
39から成っている。固定されたハウジング要素41は、回転プーリー39を覆
っている囲い板部43を備えており、操作用ひもまたはチェーンを保持している
。図6に示されているように、クラッチ組立体は、固定されたハウジング要素4
1の円柱状延長軸45を有する。クラッチ機構は、クラッチがかかり部47によ
り一緒に保持されており、かかり部47は、固定されたハウジング要素41の一
部として成形され、回転要素35の端部に位置する穴49へ突出している。
図6から分かるように、回転要素35は、スリーブ37の外壁のそれぞれ反対
側で軸方向へ指向した2つの細溝51,53を有する。スプリング55は、円柱
状延長軸45の回りにぴったりと嵌められるように、密着して巻かれた円筒状つ
るまきに形成されている。スプリング55には、半径方向へ伸びる尾部57が形
成されている。組立中に、回転プーリー要素35は、円柱状延長軸45の回りに
嵌められているので、細溝53は尾部57と位置が合わせられ、それらは最小の
隙間で一緒にぴったりと合っている。組立後、スリーブ37とスプリング55は
、一つの構造片として一緒に回転する。スプリング55は、好適な実施態様のス
プリング27と同様に働く。しかし、この実施態様は、スプリング55の特性は
、広範囲のシェードの大きさと重量に適応するように、容易に修正することが出
来る。スプリングクラッチ設計の技術の知識を有する専門家には、円柱状延長軸
45のスプリング55の締め付け、スプリング55の巻数、およびスプリング5
5が巻かれる線材の寸法は、調節可能な変数の範囲にあることが理解されるであ
ろう。
図7は、本発明のほかの実施態様を示す。示されているように、明らかに必要
条件ではないが、クラッチ組立体は、図5,6の実施態様で使用されるものと同
じ成形部品を使用している。この実施態様において、二つのスプリング59,6
1が使用されている。スプリング59は、細溝65に嵌入された尾部63を有し
、スプリング61は、スリーブ71の反対側の細溝69に嵌入された尾部67を
有する。このように二つのスプリングを使用することの利点の一つは、米国特許
第4,433,765号から考察されているように、スプリングのそれぞれは、
滑らかな動作特性の少ない巻数を有する。もう一つの利点は、米国特許出願第9
95,422号より考察される。この文献には、釣り合いのとれた構成で2つの
スプリングを使用する機構を開示しており、これにより、この構成のスプリング
クラッチにあるいは発生する支持負荷が除去される。図7のクラッチ機構の2つ
のスプリング構成は、支持負荷を減少し、改善された操作特性を形成する。
図8は、図7のクラッチと同じ動作アルゴリズムのクラッチ組立体を示してい
るが、この場合には、二つのスプリング73と75は、回転要素77の一部とし
て成形されている。これは、ただ二つの構成要素のみからなるという利点を有す
るが、分離したワイヤースプリングのタイプのような適応性に欠ける。
ローラー式シェードの場合、壁または天井へ固定して取り付けられるのは、通
常、クラッチの中心にある要素である。これにより、上述の実施態様により例示
しているように、外部の回転要素は、シェードローラーへ取り付けられる。しか
し、この取り付け構造は、不便なことがしばしばある。このようなことから、図
9は、据え付け要素が外部要素である本発明のクラッチ組立体の実施態様を開示
している。これは、例えば、普通ベネチアンブラインドで使用される上がりまち
へのクラッチ組立体の取り付けを容易にする。この取り付けは、木製またはアル
ミニウムのヘッドボード使用される場合にも便利である。このクラッチ組立体の
制御トルクは、中心の要素に軸方向へ固定された棒または軸により、ブラインド
を引き上げる機構へ伝達される。本発明の好適な実施態様のように、図9の実施
態様は、ただ二つの構成要素を有するだけである。図5〜8に示された変形もま
た、図9に示された一般的設計品へ組み込まれることが容易に理解されるであろ
う。
図9に関し、クラッチの二つの構成部品は、固定されたハウジング79と回転
プーリー要素81である。一般に、固定されたハウジング79は、囲い板部83
、軸受け/取り付け部85、および延長軸である軸部87から成っており、回転
プーリー要素81は、プーリー部89、軸受け部91、およびスプリング部93
から成っている。囲い板83は、プーリーを覆っており、示された詳細な部分に
おいて、示されていないループ状操作ひもの前後の出口細溝を形成している。ク
ラッチ組立体は、回転プーリー要素81を固定したハウジング79へ嵌合するこ
とにより組み立てられる。示されていないカバーは囲い板部83の開いた面をパ
チンと締めて、クラッチ組立体を一体にする。軸受け/軸部85は、ローラーに
形成されたベネチアンブラインドの上がりまちを位置づける四つの取り付けリブ
を有する。図9において、リブ95を見ることが出来、リブ97と99は一部が
見え、破断してクラッチの内部が示されている。延長軸である軸部87は、固定
されたハウジング79の軸受け/取り付け部から軸方向へ伸びている。回転プー
リー要素81のスプリング部93は、軸部87の円柱状の内面と接触して、クラ
ッチ動作を行う。スプリングが、負荷を受けると軸方向へ伸張しようとすること
は、シリンダー内に半径方向へ閉じ込められたつるまきスプリングを有するスプ
リングクラッチの特徴である。スプリング部93のこのような拡がりを防止する
ために、固定されたハウジング79の軸部87は、内径がスプリング部93の内
径より僅かに小さい肩部101を有する。
前述の実施態様のように、プーリーを一方向へ回転すると、固定されたハウジ
ング79の軸部87の回転プーリー要素81のスプリング93の締まりは解除さ
れ、プーリーはその方向へ容易に動く。図9に示されたクラッチ組立体において
は、プーリーの回転方向は時計方向である。プーリーが他の反時計方向へ回転す
るためには、クラッチの保持能力に打ち勝って、クラッチを滑らすように、十分
なトルクがループ状の操作用ひもにより回転プーリーに加えられることが必要で
ある。再び前述のように、このトルクがシェードの操作者により容易に加えられ
るように、クラッチ組立体は設計されなければならない。さらに、前述のように
、シェードの重量がこのトルクに寄与している。
従って、これまでの説明から明らかにされた実施態様の前記目的は、効率よく
達成され、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、幾つかの変更が、この発
明のスプリングクラッチに行うことが出来るので、上記説明に含まれ、または、
付属図面に示されたすべての事は、例証されているように、かつ、限定する考え
でなく、解釈されるものである。
請求の範囲は、ここに説明した発明の一般的かつ固有の特徴のすべて、および
、この間にある言語で説明されている本発明の範囲の供述のすべてを網羅するも
のであると理解されなければならない。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年10月16日
【補正内容】
請求の範囲
1.ウインドシェード装置用のスプリングクラッチ組立体において:
延長軸を有する固定されたハウジング要素と;
前記ハウジング要素に回転可能に装着され、かつ、操作用ひもまたはチェー
ンを受け入れるように構成された回転プーリーを有する回転プーリー要素と;
前記延長軸と摩擦接触し、かつ、前記回転プーリー要素にその一端が回転不
能に取り付けられた、少なくとも一つのつるまき状に軸方向に巻かれたスプリン
グと;
を有していることを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
2.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記延長
軸がほぼ円柱状の外表面を有し、前記少なくとも1つのスプリングが摩擦接触を
行うために前記延長軸の表面の回りに配置されていることを特徴とするスプリン
グクラッチ組立体。
3.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記ハウ
ジング要素が、さらに、前記回転可能な回転プーリーをほぼ取り囲んでいる囲い
板部材を有することを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
4.請求の範囲第3項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記囲い
板部材が、前記操作用ひもまたはチェーンを回転プーリー部材に沿って誘導する
ように構成された表面を有することを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
5.請求の範囲第2項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記回転
プーリー要素が、さらに、前記回転プーリーから伸びて、同軸状態に配置され、
かつ、前記延長軸の少なくとも一部の上に回転可能に装着されたスリーブを有す
ることを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
6.請求の範囲第5項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記スリ
ーブが、ウインドシェード装置のローラーに回転不能に受け入れられるように構
成されていることを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
7.請求の範囲第6項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記スリ
ーブが、前記ローラーと前記スリーブとの間の摩擦接触力を増大するために、複
数のリブを形成した外表面を有することを特徴とするスプリングクラッチ組立体
。
8.請求の範囲第5項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記延長
軸が、前記スリーブが同軸状態に配置された第一部分と、前記スリーブを越えて
伸びている第二部分とを有することを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
9.請求の範囲第5項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記少な
くとも一つのスプリングが、前記スリーブと前記延長軸との間に配置されている
ことを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
10.請求の範囲第9項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記ス
リーブには、少なくとも一つの細溝が形成されていることを特徴とするスプリン
グクラッチ組立体。
11.請求の範囲第10項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記
少なくとも一つのスプリングの一方の端が、前記スリーブの細溝に配置されてい
ることを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
12.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記ス
プリングが、クラッチ組立体が受ける荷重をほぼ減少させるために、軸方向に装
着された一対のスプリングからなることを特徴とするスプリングクラッチ組立体
。
13.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記少
なくとも一つのスプリングが、前記回転プーリー要素と一体に形成されているこ
とを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
14.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記延
長軸が、ほぼ円筒状の内表面を有し、前記少なくとも一つのスプリングが、その
延長軸と摩擦接触するために内表面に沿って配置されていることを特徴とするス
プリングクラッチ組立体。
15.請求の範囲第14項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記
延長軸が、この延長軸の直径より僅かに小さい直径の内側肩部を有することを特
徴とするスプリングクラッチ組立体。
16.請求の範囲第8項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記少
なくとも一つのスプリングが、前記延長軸の第二部分の回りに装着されているこ
とを特徴とするスプリングクラッチ組立体。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),AM,AT,AU,BB,B
G,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK
,ES,FI,GB,GE,HU,JP,KE,KG,
KP,KR,KZ,LK,LT,LU,LV,MD,M
G,MN,MW,NO,NZ,PL,PT,RO,RU
,SD,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ,
VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ウインドシェード装置用のスプリングクラッチ組立体において: 延長された延長軸を有する固定されたハウジング要素と; 前記ハウジング要素へ回転可能に取り付けられ、かつ、操作用ひもまたはチ ェーンに沿って受け入れられるように構成されたプーリーを含んでいる回転プー リー要素と; 前記延長軸と摩擦接触させ、かつ、前記回転プーリー要素へ回転不能に取り 付けられた一端を有する少なくとも一つのつるまき状に巻かれて軸方向に取り付 けられたスプリングと; を有していることを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体。 2.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記延長 軸がほぼ円柱状の外表面を有し、前記少なくとも一つのスプリングが摩擦接触を 行うために前記延長軸の表面の回りに配置されていることを特徴とする前記スプ リングクラッチ組立体。 3.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記ハウ ジング要素が、さらに前記回転可能な回転プーリー部材をほぼ取り囲んでいる囲 い板部材を有することを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体。 4.請求の範囲第3項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記囲い 板部材が、前記操作用ひもまたはチェーンを回転プーリー部材に沿って誘導する ように構成された表面を有することを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体 。 5.請求の範囲第2項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記回転 プーリー要素が、さらに、前記プーリー要素から伸び、かつ、同軸状態に配置さ れ、かつ、前記延長軸の少なくとも一部の上に回転可能に取り付けられたスリー ブを有することを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体。 6.請求の範囲第5項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記スリ ーブが、前記ウインドシェード組立体のローラーに回転不能に受け入れられるよ うに構成されていることを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体。 7.請求の範囲第6項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記スリ ーブが、前記受け入れたローラーと前記スリーブとの間の摩擦接触を容易にする ために複数のリブで形成された外表面を有することを特徴とする前記スプリング クラッチ組立体。 8.請求の範囲第5項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記延長 軸が、前記スリーブが同軸状態に配置された第一部分と、前記配置されたスリー ブを越えて伸張している第二部分とを有することを特徴とする前記スプリングク ラッチ組立体。 9.請求の範囲第8項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記少な くとも一つのスプリングが、前記延長軸の第二部分に沿って延長軸の回りに装着 されていることを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体。 10.請求の範囲第5項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記少 なくとも一つのスプリングが、前記スリーブと前記延長軸との間に配置されてい ることを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体。 11.請求の範囲第10項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記 スリーブが、少なくとも一つの細溝を形成していることを特徴とする前記スプリ ングクラッチ組立体。 12.請求の範囲第11項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記 少なくとも1つのスプリングの前記一端が、前記スリーブの細溝に配置されてい ることを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体。 13.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記少 なくとも一つのスプリングが、クラッチ組立体が受ける荷重をほぼ除去するため に、軸方向に配置された一対のスプリングを有していることを特徴とする前記ス プリングクラッチ組立体。 14.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記少 なくとも一つのスプリングが、前記回転プーリー要素と一体に形成されているこ とを特徴とする前記スプリングクラッチ組立体。 15.請求の範囲第1項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記延 長軸がほぼ円筒状の内表面を有し、前記少なくとも一つのスプリングが摩擦接触 を延長軸と行うために前記内表面に沿って配置されていることを特徴とする前記 スプリングクラッチ組立体。 16.請求の範囲第15項に記載のスプリングクラッチ組立体において、前記 延長軸が、この延長軸の直径より僅かに小さい直径の内側肩部を有することを特 徴とする前記スプリングクラッチ組立体。
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