JPH0955204A - 失活された炭素アノードを有するリチウムイオン電池の製造方法 - Google Patents

失活された炭素アノードを有するリチウムイオン電池の製造方法

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JPH0955204A
JPH0955204A JP8231374A JP23137496A JPH0955204A JP H0955204 A JPH0955204 A JP H0955204A JP 8231374 A JP8231374 A JP 8231374A JP 23137496 A JP23137496 A JP 23137496A JP H0955204 A JPH0955204 A JP H0955204A
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Gary G Tibbetts
ゲイリー・ジョージ・ティベッツ
Gholam-Abbas Nazri
ゴラム・アバス・ナズリ
Blake James Howie
ブレイク・ジェイムズ・ハウイー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 失活されたLi挿入可能炭素アノードを有す
る2次リチウムイオン電池を製造する方法およびこのよ
うな失活された炭素より製造される化学量論的に均衡の
とれた電池を提供することである。 【解決手段】 炭素アノードを有する2次リチウムイオ
ン電池を製造するための方法であって、電池を組み立て
る前に望ましくない非常に反応性の炭素原子をそれより
選択的に酸化するために十分な時間および十分な温度に
酸素の存在で炭素を加熱することにより炭素アノードを
失活させる工程を含む方法、および、このような失活さ
れた炭素より製造される化学量論的に均衡の取れた電池
が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、失活されたLi挿
入可能な炭素アノードを有する2次リチウムイオン電池
に関し、さらに詳しくは、リチウムおよび電池の電解質
を有するこのようなアノードの化学反応性を低下させ、
他方、それと同時に、炭素アノードのリチウムを挿入す
る容量を高めるための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2次リチウムイオン電池および蓄電地
は、当分野で周知である。このようなリチウムイオン電
池の1つは、本質的に、炭素質アノード、リチウム保持
カソードおよびそれらの間の非水リチウムイオン伝導電
解質を含む。炭素アノードは、可逆的にリチウム種を保
持することのできる炭素の種々の形態(例えば、コーク
ス、グラファイト等)のいずれかを含む。グラファイト
は、その高度のリチウム保持容量により多くの場合に好
ましい。炭素繊維は、それらが繰り返し充放電サイクル
する間に分解に耐える堅固な電極を製造可能とする優れ
た機械的性質を有するので、特に有利である。さらに、
それらの広い表面性は、迅速な充電/放電速度を可能と
する。炭素は、多孔質の導体にプレスすることができ、
さらに一般的には、適当な有機結合剤によって電気的に
伝導性の支持体(例えば、胴箔)に結合することができ
る。カソードは、電気的に伝導性のポリマー類(例え
ば、ポリアニリン、ポリチオフェンおよびそれらの誘導
体)または適当な有機結合剤によって電気的に伝導性の
支持体(例えば、アルミニウム箔)に結合される遷移金
属カルコゲニドのような物質を含む。
【0003】炭素アノードおよび遷移金属カルコゲニド
カソードは、リチウム種が炭素とカルコゲニド物質との
格子内に収容されるようになる挿入機構によって可逆的
にリチウムを保持する。炭素アノードにおいては、リチ
ウム種と炭素の“π”結合との間に部分的な電荷移動が
存在するが、他方、金属カルコゲニドカソードにおいて
は、リチウム種と金属カルコゲニドの遷移金属成分間に
ほぼ全電荷移動が存在する。リチウムイオン電池に有効
であることが公知であるカルコゲニド類としては、例え
ば、酸化物類、硫化物類、セレニド類、および、バナジ
ウム、チタン、クロム、銅、モリブデン、ニオブ、鉄、
ニッケル、コバルトおよびマンガンのような金属のテル
ル化合物が挙げられ、ニッケルおよびコバルトの酸化物
類は、とりわけ、商業的に使用されているより一般的な
カソード物質である。酸化マンガンは、ニッケルおよび
コバルトの酸化物の代わりに、低コストであるとして提
案されている。
【0004】リチウムイオン電池電解質は、(1)完全
な液体であるか、(2)固定化された液体(例えば、ゲ
ル化されるか、または、ポリマーマトリックスに包接さ
れた)であるか、または、(3)純粋なポリマーであ
る、ビヒクル中に溶解されたリチウム塩を含む。電解質
を包接するための公知のポリマーマトリックスとして
は、ポリアクリレート類、ポリウレタン類、ポリジアル
キルシロキサン類、ポリメタクリレート類、ポリホスフ
ァゼン類、ポリエーテル類、および、ポリカーボネート
類が挙げられ、重合が発生すると、その中に電解質を捕
捉する電解質の存在で、in-situで重合させることもで
きる。純粋なポリマー電解質システム用の公知のポリマ
ー類としては、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリ
メチレン−ポリエチレンオキシド(MPEO)またはポ
リホスファゼン類(PPE)が挙げられる。このための
公知のリチウム塩としては、例えば、LiPF6、Li
ClO4、LiSCN、LiAlCl4、LiBF4、L
iN(CF3SO22、LiCF3SO3、LiC(SO2
CF33、LiO3SCF2CF3、LiC65SO3およ
びLiO2CF3、LiAsF6ならびにLiSbF6が挙
げられる。リチウム塩用の公知の有機溶剤(すなわち、
ビヒクル)としては、例えば、プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ジアルキルカーボネート
類、環状エーテル類、環状エステル類、グリム類、ラク
トン類、ホルメート類、エステル類、スルホン類、ニト
リル類およびオキサゾリジノン類が挙げられる。
【0005】純粋なポリマー電解質またはポリマーマト
リックスに包接された液体電解質よりなるリチウム電池
は、当分野において、“リチウム−ポリマー”電池とし
て公知であり、そのための電解質は、高分子電解質とし
て公知である。リチウム−ポリマー電池は、アノード、
カソードおよび電解質を互いに積層して、電解質層をア
ノード層とカソード層との間に挟んで個々の電池を形成
することによって製造されることが多く、複数のこのよ
うな電池は、一緒に束ねられて、高エネルギー/高電圧
の蓄電地を形成する。
【0006】電池を組み立てる前に、リチウムで炭素ア
ノードを電解的にプレロード(preload)することが知ら
れている。このような電池は、本明細書では、“アノー
ド負荷した(anode-loaded)”電池と称する。リチウムプ
レローデイングは、炭素を、非水電解質(蓄電地に使用
される電解質と同種である)を有する電気分解セル中で
カソードとし、その中でリチウムを電解的に負荷するこ
とによって達成される。しかる後、蓄電地は、本質的に
リチウムを含まないカソード物質で十分に充電された状
態に組み立てられる。アノード負荷電池は、カソード物
質による可逆的な挿入に使用できないように、それらの
若干のリチウム含量を炭素と反応させ、化学的に結合す
るかまたは炭素によって包接することが多い。
【0007】炭素アノードを有するリチウムイオン電池
を製造するためのもう1つの公知のアプローチは、リチ
ウム保持カソード物質を電池が必要とする全リチウムで
プレロードし、ついで、その中にほとんどまたは全くリ
チウムを有しない炭素アノードで電池を組み立てること
である。リチウムでプレロードされたリチウム保持カソ
ードより組み立てられるこのような炭素アノードリチウ
ムイオン電池は、以降、“カソード負荷(cathode-loade
d)”電池と称する。遷移金属カルコゲニドの場合、カソ
ードのプレローデイングは、リチウムでプレロードされ
るアノードに対して電池の充電の間に、in situでリチ
ウムを最初に負荷されるカルコゲニドよりもより多くの
リチウム種を挿入するためにより望ましい結晶構造を有
してリチウムカルコゲニド(例えば、LiMn24)が
製造されることが判明しているので、好ましくは、金属
カルコゲニド材料それ自体の製造の間に達成することが
できる。
【0008】残念ながら、“カソード負荷”電池は、若
干の問題点を有する。第1に、カソード負荷電池は、電
池の初期容量(すなわち、カソード中にプレロードされ
たリチウムの量によって測定される)の幾分かが電池の
最初の充放電サイクルの間に失われ、その後、続く電極
での可逆的な相互作用に利用できないので、非能率的で
ある。その結果、最初のサイクルにおいて、失われる
(すなわち、不可逆的となる)と予想されるリチウムの
量を補償するために、電池を最初に組み立てる時、過剰
にプレロードされたカソード物質を有するカソード負荷
電池を提供することが一般的に実施されるようになっ
た。これは、当然のことながら、それらの比較的可逆的
なリチウム保持容量に関する限り、化学量論的に不均衡
である電極を有する電池を生ずる。何故ならば、最初の
サイクルの後、炭素アノードに挿入された可逆的なリチ
ウム種を供給するために必要とされるよりもより大きい
リチウム保持容量(すなわち、より多くのカソード物
質)がカソードに存在するからである。このような過剰
のカソード物質は、電池の寸法、重量を大きくし、コス
トを高くする。第2に、カソード負荷/炭素電池は、電
解質溶剤の分解に付随して蓄電池の最初のサイクルの間
にガスを発生しやすい。このようなガス発生は、燃焼性
のガスを生ずるのみならず、完全に組み立てられた電池
の積層電極の離層、密閉された電池の膨潤、その金属基
板電流コレクタよりの活性物質の分離ならびに電解質の
枯渇および夾雑(すなわち、反応副生物による)を生じ
かねず、これらは、全て、電池の内部抵抗を増大する働
きをする。前述の問題点は、例えば、電気またはハイブ
リッド電気自動車を推進するために使用される大きな蓄
電地の場合に特にやっかいである。
【0009】カソード負荷電池の過剰のカソード物質の
問題は、一部、カソード物質自身において固有の非効率
性による。したがって、例えば、幾つかのカルコゲニド
(例えば、酸化バナジウム)は、非常に高い(ほぼ10
0%の)初期サイクル効率(すなわち、失活炭素に対し
て)を有する。他方、Li−酸化マンガンカソードは、
酸化マンガンカソードがそのリチウムの全てをアノード
に与えることが本質的にできないために、約90%〜9
5%の初期サイクル効率(すなわち、失活される炭素に
対する)しか有しない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】アノード負荷された電
池に伴う問題点ならびにカソード負荷された電池に伴う
第1および第2の問題点は、炭素全体にわたって多くの
“活性部位(active site)”を生ずる炭素アノードにお
ける非常に反応性の炭素原子の存在に少なくとも一部起
因すると考えられる。活性部位は、炭素鎖の末端上およ
び炭素における積重ね欠陥またはクラックにおいて一般
的な不飽和原子間結合によって特徴付けられる欠陥、表
面およびエッジ部位である。このような部位は、リチウ
ムの電着ポテンシャルを上回るポテンシャルエネルギー
を有し、より小さな炭素粒子でより一般的である。
【0011】活性部位は、蓄電地内に存在するが、カソ
ードとの可逆的な交換に利用できないリチウムを収集お
よび化学的に保持/包接する役割を果たすので、アノー
ド負荷された電池においてやっかいである。活性炭素部
位は、(1)電解質溶剤の分解、(2)このような分解
に付随する組み立てられた電池内でのガス発生、およ
び、(3)プレロードされたリチウムの若干の非有用的
な消費を促進し、それによって、このようなリチウムを
電極間の可逆的な相互作用に利用できなくすると考えら
れるので、カソード−負荷電池においてやっかいであ
る。さらに、電解質分解の度合いは、炭素の表面積に密
接に関係する。したがって、本明細書で使用される“非
常に反応性の(highly reactive)”炭素原子という用語
は、電池の充電の間に電池の電解質(すなわち、その溶
剤)の分解を生じさせるか、またはカソード物質との可
逆的な交換にそれを利用できなくするように炭素内にリ
チウムを化学的に結合させる炭素アノード内の炭素原子
を意味する。非常にグラファイト性かまたは十分にグラ
ファイト化された炭素は、よりグラファイト性が低いか
または非グラファイト性の形態の炭素よりより高い挿入
容量を有する傾向があるが、これらは、電解質分解およ
びリチウム包接を回避するために失活される必要がある
不適当な量の非常に反応性の炭素原子を含有する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス状のCO
またはCO2のような原子を除去するために、アノード
炭素中の非常に反応性の炭素原子を酸素と選択的に反応
させるのに十分な時間および温度でアノード炭素を酸素
の存在で加熱し、それによって、アノードにリチウムを
挿入する前に、全ての反応部位のアノード炭素を剥離す
るかまたは清浄にすることによって前述の問題点を克服
する。炭素のこのO2処理は、アノードを製造した後に
行うこともできるが、好ましくは、炭素からアノードを
製造する前の炭素粒子において行う。このO2処理は、
アノードにおけるリチウムの化学的包接を低下させるの
みならず、約10のファクタで電解質分解/ガス発生を
少なくすることができ、それと同時に、Liを挿入する
炭素の容量を大きくし、より化学量論的に均衡のとれた
アノードおよびカソード物質を有する電池の製造を可能
とする。
【0013】本発明は、以降、図面を参考にするその特
定の実施態様についての以下の詳細な記載に照らして考
察する時、より理解しやすいであろう。
【0014】図1は、電解質分解プラトーの消滅速度を
反映する、成長する炭素繊維(○)、グラファイト化さ
れた炭素繊維(□)、および電気化学的なデータ(△)
の対数酸化速度を示すグラフであり、全て、絶対温度の
逆数の関数である。
【0015】図2は、グラファイト化された炭素繊維の
対数酸化速度を示すグラフである。
【0016】図3Aおよび図3Bは、O2処理前のグラ
ファイト化された繊維の、それぞれ、10k倍および4
0k倍の走査電子顕微鏡(SEM)の顕微鏡写真であ
る。
【0017】図4Aおよび図4Bは、650℃の流動空
気中で4時間酸化した後のグラファイト化された炭素繊
維の、それぞれ、10k倍および40k倍のSEM顕微
鏡写真である。
【0018】図5は、(a)650℃で4時間O2処理
する前、および、(b)650℃で4時間O2処理した
後の炭素繊維のX線回折スキャンを示す。
【0019】図6は、初期Li挿入の間の未酸化および
2処理したグラファイト化された炭素繊維の電圧分布
である。
【0020】図7は、リチウムを炭素アノードに挿入す
るために使用される試験セルを表す。
【0021】1つの実施態様において、本発明は、O2
処理リチウム挿入可能炭素アノードが一定量のリチウム
種をプレロードされたリチウム保持カソードに対向し
て、それらの間の非水性のリチウムイオン伝導電解質で
位置決めされた(すなわち、アノードをカソードより分
離する)カソード負荷2次リチウムイオン電池を製造す
る方法に係る。もう1つの実施態様において、O2処理
アノード炭素は、リチウムをプレロードされ、ついで、
上記のように、本質的にリチウムを含まないカソードに
対向して組み立てられる。両実施態様において、アノー
ド炭素は、炭素を失活させるのに十分な時間(すなわ
ち、それより非常に反応性の炭素原子を選択的に除去す
る)高温で酸素で処理される。
【0022】第1の実施態様に従えば、存在するリチウ
ムプレロードされたカソード物質の量が、炭素アノード
のリチウム挿入容量を満足し、電池の充−放電サイクル
の間にアノードとカソードとの間で可逆的に前後に往復
するに必要とされる量のリチウム種を与えるのに実質的
に十分であるに過ぎないより化学量論的に均衡のとれた
電池が提供される。これに関して、電池の最初の放−充
電サイクルの間に、炭素アノードの非常に反応性の炭素
上の活性部位で非有用的に失われるリチウム種を補償す
るためには、実質的に超リチウムプレロードされたカソ
ード物質は供給されない。あるとしても、カソードに存
在する過剰のリチウムのみが、特にプレロードされたカ
ソード物質(例えば、LiMn24)に固有な非能率性
を補償する。O2処理アノード炭素を使用すると、均衡
の取れたまたは密にマッチした電極(すなわち、可逆的
なリチウム容量風の)および高エネルギー、かつ、高電
力密度(power densities)を有する電池/蓄電地の製造
が可能となる。さらに、非常に反応性の炭素原子および
それに付随する反応部位を除去すると、最初のサイクル
の間の電解質の分解および付随する電池の崩壊ガス発生
がなくなり、それにより、内部組み立て電池を生ずる。
【0023】第2の実施態様に従えば、アノード炭素
は、非常に反応性の炭素原子を選択的に除去するために
酸素の存在で加熱され、ついで、電気化学的にリチウム
を挿入される。非常に反応性の炭素原子を除去すること
により、リチウムは、炭素によって化学的には全く保持
されず、挿入されたリチウムの実質的に全ては、本質的
にLiを含まない状態で(すなわち、カソード物質に固
有のリチウム保持効果のない点を考慮する必要があるこ
と以外は)組み立てられたカソード物質との可逆的な相
互作用に利用される。O2処理アノード炭素の使用は、
均衡が取れるかまたは密にマッチした電極(すなわち、
可逆的なリチウム容量風の)ならびにより高エネルギー
且つより高電力密度を有する電池/蓄電地の製造を可能
とする。
【0024】前述の利点およびリチウム挿入のための容
量の増大は、少なくとも非常に反応性の炭素原子を選択
的に酸化し、ガス化し、炭素から除去するのに十分な時
間および温度、酸素の存在でアノード炭素を加熱するこ
とによって達成される。非常に反応性の炭素原子が除去
された後、酸素処理を続けると、漸次、より反応性の低
い炭素原子が除去され、単位重量基準での炭素のリチウ
ム挿入容量が増大する。しかし、高温での炭素の処理を
延長すると、結局、炭素が消費される。処理温度が高く
なり、および/または、O2濃度が高くなると、処理時
間が短くなり、また、処理温度が低くなり、および/ま
たは、O2濃度が低くなると、処理時間が長くなる。処
理時間は、約0.1〜約10時間の間で変動してもよ
い。酸素処理は、好ましくは、約600℃〜約700℃
に加熱した空気中で約1/2時間〜4時間行われる。約
400℃以下では、非常に反応性の部位は除去されな
い。約800℃より高い温度では、O2は、全ての炭素
原子を迅速に酸化する。処理時間を加速しようとする場
合には、空気をO2富化空気で代替してもよいが、炭素
を分解しないように酸化速度を調節するために注意を払
う必要がある。処理時間が同じであれば、より反応性の
雰囲気であるので、処理温度は低くなるであろう。O2
処理は、非常に反応性の炭素を除去するのに十分なだけ
必要であり、カソードに含有される可逆的なリチウムの
量を可逆的に挿入するのに実質的に十分なだけの残留リ
チウム保持容量を有する炭素を残す。しかし、非常に反
応性の炭素原子を除去するのに必要とされる処理を上回
る酸素処理は、炭素を完全に分解する前に、追加のLi
挿入容量(単位重量基準で)を生じやすい。
【0025】本発明に従う好ましいリチウムイオン電池
は、O2処理アノード、遷移金属カルコゲニドカソー
ド、および、それらの間の電解質を含む。最も好ましく
は、遷移金属カルコゲニドは、酸化マンガンを含み、電
解質は、ポリマーマトリックスに固定化される(すなわ
ち、リチウム−ポリマー電池)。
【0026】炭素の異なる形態(例えば、コークス、グ
ラファイト等)および異なる製造元によって供給される
同一の炭素であっても、失活時間は個々の炭素が処理さ
れる非常に反応性の炭素原子の濃度の直接の関数である
ので、同一の温度およびO2濃度を使用しても、完全に
失活させるための時間の長さが異なる必要がある。
【0027】アノードは、種々の技術によってO2処理
された炭素より製造することができる。例えば、炭素粒
子(好ましくは、繊維)は、圧力約1,000トン/cm2
の下で胴またはニッケル発泡体にプレスされる。もう1
つの技術は、炭素粒子を有機結合剤と混合し、混合物に
適当な金属基板(例えば、胴箔)を適用することを含
む。このような公知技術の1つは、約5重量%〜約10
重量%のエチレンプロピレンジエンモノマー(EPD
M)を炭素粒子と混合することを含む。これに関して、
炭素粒子は、EPDMのシクロヘキサンまたはキシレン
溶剤4重量%溶液に添加され、スラリーを形成する。こ
のスラリーは、ついで、粉砕(例えば、ボールミルによ
るかまたは超微粉砕により)されて、粘稠なインキ状の
稠度とされる。スラリーは、ついで、金属基板上に注
ぎ、ついで、ドクターブレード等で基板の表面全体にわ
たって広げられて、基板上に炭素層を生じ、その層は、
基板上のドクターブレードの高さによって決定される厚
さを有し、概して、約50ミクロン〜約200ミクロン
の範囲である。溶剤は、蒸発され、その工程中に重合し
たEPDMによって基板に接着する炭素を残す。このよ
うな電極を製造するためのなおもう1つの技術は、追加
の溶剤(すなわち、シクロヘキサンまたはキシレン)で
上記考察した粉砕されたインキ状のスラリー物質を希釈
し、それをエアブラシタイプのスプレーガン等によって
金属基板に噴霧することを含む。
【0028】
【実施例】Dayton Ohio所在のApplied Science, Inc.,
によって商標名PYROGRAFの商品名の下に提供されている
炭素繊維から、多数の試験炭素電極を製造した。これら
の繊維は、米国特許5,024,818および5,324,415に記載さ
れている方法と同様の方法によって気相成長させた。つ
いで、繊維は、流動アルゴンガス中、2,000℃に4
時間加熱することによって部分的にグラファイト化し
た。ついで、ほぼ0.2gの秤量試料をシリンダー状の
ムライトボート(mullite boat)に入れ、繊維を分散させ
て、可能な限り均一に酸化し、密閉ムライトチューブ炉
に挿入した。炉を5℃/分で暖めてO2処理温度とし、
繊維を空気流速100cm3/分で一定時間処理した。そ
の後、炉を同じく5℃/分の速度で冷却した。温度が1
00℃以下に低下した時、繊維を除去し、秤量した。1
/2〜4時間の範囲の時間および温度640〜720℃
で、12個の空気処理実験を行った。表1は、温度およ
びエッチングの時間ならびに初期および最終質量ととも
に、これらの実験を1〜12として掲示する。しかし、
幾つかの実験においては、電気化学的な試験用には少な
すぎる物質しか残らなかった。
【0029】
【表1】 表1 実験条件および結果 実験 T(C) 時間(分) Mo(g)1 M(g)2 1 625 30 0.116 0.111 2 700 30 0.111 0.043 3 700 60 0.124 0.032 4 700 30 0.126 0.058 5 670 240 0.16 0.009 6 650 240 0.159 0.044 7 630 240 0.163 0.074 8 600 240 0.155 0.135 9 660 240 0.363 0.02 10 720 60 0.268 0.008 11 655 240 0.205 0.008 12 640 240 0.462 0.187 13 550 2 0.114 0.111 14 650 30 0.104 0.003 15 575 30 0.102 0.074 16 600 30 0.103 0.059 (1)O2処理前の重量 (2)O2処理後の重量。
【0030】グラファイト化しないPYROGRAF繊維の4つ
の試料も、また、参照目的のために処理した。これらの
実験において、空気中2〜30分および温度550℃〜
650℃でのO2処理後の4つのグラファイト化しないP
YROGRAF試料より失われた質量を決定し、表1の項13
〜16に報告した。
【0031】アノードを製造するためには、約4mg/cm2
のグラファイト化し、O2処理した繊維を薄いCu開放
気泡伝導基板に2トン/cm2で1時間プレスした。
【0032】上記した炭素電極は、図7に示したような
電気分解セルでカソード化し、それらにリチウムを挿入
し、ついで、それらの充−放電効率を調べるためにサイ
クルさせた。図7は、2つの螺合ポリプロピレン末端プ
ラグ6および8を有する環状のポリプロピレンハウジン
グ4を含む試験セル2を示す。ニッケル電流コレクタ1
0をニッケルバー12によってハウジング4の外部に接
続する。ニッケル電流コレクタ14は、ニッケルバー1
6によってハウジング4の外部に接続する。バー12お
よび16は、電流コレクタ10および14の間に間隙を
設定するために、それぞれ、末端プラグ6および8のそ
れぞれの開口18および20に軸方向にスライドするよ
うに取り付けられる。バネ22および24は、互いの方
向に電流コレクタ10および14を偏倚し、それらの間
のガラスマット26を圧縮し、電極間間隙約0.001
インチを生ずる。ガラスマット26は、リチウムパーク
ロレートの1.3モルプロピレンカーボネート溶液を含
む電解質溶液で飽和した。試験される炭素アノード物質
28は、電流コレクタ10に結合し、リチウムフィルム
30は、電流コレクタ14に結合した。
【0033】また、グラファイト化された繊維の5mgの
試料は、流動空気中、加熱速度3℃/分で熱重量分析
(TGA)に賦され、それよりの結果は、得られるその
他の試験結果と比較した。
【0034】最後に、O2処理する前および後の繊維の
構造は、X線回折法によって比較した。X線回折装置
は、50kVおよび100mAで操作されるRigaku製の18
kW回転銅アノードであった。シンチレーション検出器
は、Bragg-Brentanoモードで操作されるSiemens D-500
ゴニオーメーターに取り付けた。データ点は、0.02
°離れ、各点の平均X線は3秒間であった。結果 炭素の酸化は、 C + O2 → CO2 (1) または、 2C + O2 →2CO (2) によって進行する。
【0035】コンピュータプログラムHSC[Outokump
u HSC Chemistry for Windows, version 2.0]での計算
は、過剰の酸素と温度550℃での平衡で、二酸化炭素
が有利であることを明らかにし、他方、一酸化炭素形成
は、炭素が過剰で、650℃を上回る温度で有利であ
る。繊維の質量“m”の分解は、したがって、式: dm/dt=−b(T)・m (3) に従い、絶対温度“T”と時間“t”とに依存する。
【0036】分解速度定数“b(T)”は、初期質量
“m0”と、式: b(T)=(1/t)・ln(m0/m) (4) のように時間“t”の間に炭素を酸化した後測定される
“m(最終質量)”とから計算することができる。
【0037】“b(T)”が通常の温度活性化された形 b(T)=v・exp(E/kT) (5) を有する場合、ln(b(T))は、1/Tの線形関数
であり、プレエクスポネンシャル定数v、ボルツマン定
数kおよび活性化エネルギーEに依存する。
【0038】初期および最終質量、酸化処理時間および
温度は、実施した試験全部に対して報告し、“b
(T)”の値は、成長した繊維および一部グラファイト
化した繊維の両者について式(4)より計算した。図1
に示したように、両セットの“ln(b)”の値は、相
互の温度にかなり線形的な依存を示し、未グラファイト
化物質の酸化速度(○)が一部グラファイト化された物
質(□)の酸化速度より速かった。グラファイト化され
ていない繊維に対する酸化速度曲線に適合する最小二乗
法の勾配は、活性化エネルギー147キロジュール/mo
lに相当し、他方、グラファイト化された繊維に対する
値は、269キロジュール/molである。
【0039】TGAによって付与されるデータ点の大多
数は、式3の微分方程式より“b(T)”の直接計算を
可能とする。その結果は、図1よりのグラファイト化さ
れた繊維に対する酸化データに適合する最小二乗法とと
もに図2にプロットされている。図2に示したように、
酸化速度は、1/T=1.05(679℃)に極めて近
い。679℃より高い温度では、酸化速度の勾配は、非
常に酸化された物質が酸素が攻撃するのにより欠陥の多
い構造を与えるにつれて、実質的に急になり、工程の調
節がより難しくなる。2つの曲線間の小さな分岐は、2
つの異なる実験における異なる酸素濃度に対応すると考
えられる。にもかかわらず、データのおおよその一致
は、運動方程式に確実性を付与する。
【0040】グラファイト化されているが、酸化されて
いない繊維の走査電子顕微鏡写真(SEM)は、図3
に、10,000倍の拡大(すなわち、10k倍)(図
3A)および40k倍(図3B)で示されている。SE
Mは、径約80nmで、若干の結合したカーボンブラック
3および分散された短いフラグメント5を有する、長く
て、均一な繊維1を示す。図4は、グラファイト化さ
れ、酸化された繊維の10k倍(4A)および40k倍
(4B)でのSEMであり、O2によって強烈に酸化さ
れた物質は、こぶ状7、かつ、不均一となる。驚くべき
ことに、O2処理は、径を著しく大きくさせ、300nm
を上回らせる。これは、非常に反応性の炭素原子が除去
されるにつれての、炭素繊維の一般的なくりぬき、続
く、湾曲した層平面の緩和によって生ずると考えられ
る。
【0041】図5に示したX線回折曲線は、本発明の酸
化によって生ずる構造上の相違を明らかにする。六面体
(002)格子平面間のd間隙は、未酸化グラファイト
化された繊維に対する0.342nm(パターン“a”)
より酸化された繊維に対する0.346nm(パターン
“b”)に膨張する。この膨張は、全幅より半幅最大
0.939°〜0.843°に(002)ピークを狭め
ることによって達成される。かくして、酸化は、層間間
隙を膨張させ、恐らくは、繊維を一部剥離して、リチウ
ム容量を増大する。
【0042】種々の温度で種々の時間O2処理したグラ
ファイト化した繊維を用いて、図7に示した試験セル中
で電気化学試験を行った。
【0043】1ppm未満の水分と酸素とを含有するドラ
イボックス中で電気化学試験を行った。セルは、(すな
わち、ニッケルバー12および14を介して)印加され
る一定の電流0.1mA/cm2を制御し、数回の充−放電サ
イクルの間に電荷を蓄積するMACCOR蓄電地サイク
ラーに接続した。データは、セルをモニターするPC3
86コンピューターに記録した。
【0044】電気化学試験の結果は、図6に示す。未酸
化のグラファイト化された繊維を参照目的用のベースラ
インとして使用した。全試料に対する電解質分解は、リ
チウム金属に関して0.8ボルトで観測した。電解質分
解の度合いは、各曲線の0.8ボルトプラトー下の面積
によって示される。したがって、ベースライン試料に対
しては、電解質分解の度合いは、曲線Aの0.8ボルト
プラトー下の1256mAh/g(すなわち、炭素原子当た
り0.56電子電荷)に相当する。電荷のこの値は、値
が試験される各アノードの炭素の質量グラムに正規化さ
れる時、異なる温度で異なる時間酸化された同様にグラ
ファイト化された繊維より得られた値と比較する。さら
に詳しくは、一部グラファイト化された繊維(すなわ
ち、2,000℃で熱処理された)は、十分な流動空気
(すなわち、100cm2/分)中、600℃で4時間(曲
線B)、700℃で1時間(曲線C)、700℃で30
分(曲線D)、630℃で4時間(曲線E)、650℃
で4時間(曲線F)酸化した。これら試料は、試験セル
に固定され(図7)、非酸化ベースライン試料と同一の
電流で充電および放電した(曲線A)。図6に示したよ
うに、0.8ボルトプラトー下の面積(すなわち、電解
質分解の度合い)は、非常に反応性の炭素をそれより選
択的に除去するように炭素を酸化することによって著し
く低下させられた。図6は、データを要約し、最良の酸
化処理(すなわち、曲線F)がO2処理プラトー面積を
ほとんど10〜135mAh/gのファクター(炭素原子当
たり0.060電子電荷)に減少させることを示す。
【0045】“m”をプラトー面積(mAh/g)で置換し、
“m0”として初期未酸化値1256を使用することに
よって、電気化学的な速度は、式(4)より決定するこ
とができる。これら電気化学的な速度の値は、図1に△
としてプロットされ、最小二乗法についてのクラスター
は、酸素処理間の質量変化を記載するデータに適合し、
このことは、電解質分解のプラトーが非常に反応性の炭
素が炭素質量より選択的に除去されるのと本質的に同じ
速度で消滅することを確信づける。
【0046】最後に、試験試料B、C、EおよびFに対
する可逆的なリチウム挿入容量が決定され、それぞれ、
102mAh/g、160mAh/g、135mAh/gおよび167m
Ah/gであることが示され、これは、O2処理温度および
時間が増大するにつれて、可逆的なリチウム挿入容量が
増大することを示す。
【0047】概して、試験結果は、酸化を調節すると、
より活性な炭素原子(すなわち、電解質を分解できるか
またはリチウムを化学的に包接できるもの)をよりグラ
ファイトの多い部位よりもより速い速度で選択的に除去
するという概念に一致する。驚くべきことに、繊維の内
部より多くのエッチングが生じ、繊維の形態学を大きく
変化させ、恐らくは、観測される大きなリチウム挿入容
量を占める。最後に、X線の結果は、格子が膨張するに
つれ、d−間隙がより均一、かつ、平滑となることを示
す。生成するCOおよびCO2は、若干のグラファイト
平面を一部剥離するようである。
【0048】本発明を主としてその具体的な実施態様に
ついて記載したが、本発明をこれらに限定することを意
図したものではなく、本発明の範囲は、特許請求の範囲
に記載した範囲のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解質分解プラトーの消滅速度を反映する、成
長する炭素繊維(○)、グラファイト化された炭素繊維
(□)、および電気化学的なデータ(△)の対数酸化速
度を示すグラフである。
【図2】グラファイト化された炭素繊維の対数酸化速度
を示すグラフである。
【図3】図3は、O2処理前のグラファイト化された繊
維の、10k倍(図3A)および40k倍(図3B)の
走査電子顕微鏡(SEM)の顕微鏡写真である。
【図4】図4は、650℃の流動空気中で4時間酸化し
た後のグラファイト化された炭素繊維の、10k倍(図
4A)および40k倍(図4B)のSEM顕微鏡写真で
ある。
【図5】(a)650℃で4時間O2処理する前、およ
び、(b)650℃で4時間O2処理した後の炭素繊維
のX線回折スキャンを示す。
【図6】初期Li挿入の間の未酸化およびO2処理した
グラファイト化された炭素繊維の電圧分布である。
【図7】リチウムを炭素アノードに挿入するために使用
される試験セルを表す。
【符号の説明】
1 繊維 2 試験セル 3 カーボンブラック 4 ハウジング 5 フラグメント 6,8 末端プラグ 10,14 ニッケル電流コレクタ 12,16 ニッケルバー 18,20 開口 22,24 バネ 26 ガラスマット 28 炭素アノード物質 30 リチウムフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴラム・アバス・ナズリ アメリカ合衆国ミシガン州48304,ブルー ムフィールド・ヒルズ,ハディントン・レ ーン 4700 (72)発明者 ブレイク・ジェイムズ・ハウイー アメリカ合衆国ミシガン州48003,オルモ ント,バーナイス 5135

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アノードが可逆的にリチウムを挿入可能
    な炭素を含み、カソードが可逆的にリチウムを挿入可能
    な物質を含む、アノードとカソードとを、それらの間の
    非水性のリチウムイオン伝導電解質で互いに対向させて
    位置決めする基本工程を含む2次リチウムイオン電池を
    製造する方法において、その改良が、前記位置決めをす
    る前に、存在する場合には前記電解質を分解するか及び
    /又は前記電池内にリチウムを包接するその中の少なく
    とも非常に反応性の炭素原子を選択的に酸化し、ガス化
    し且つ前記炭素から除去するのに十分な時間および温
    度、酸素の存在で前記炭素を加熱することを含む方法。
  2. 【請求項2】 アノードが可逆的なリチウムを挿入され
    た炭素を含み、カソードが電池の充電の間に前記可逆的
    なリチウムを挿入するリチウム保持物質を含む、アノー
    ドとカソードとをそれらの間の非水性のリチウムイオン
    伝導電解質で互いに対向させて位置決めする基本工程を
    含む2次アノード負荷リチウムイオン電池を製造する方
    法において、その改良が、前記位置決めをする前に、存
    在する場合にはリチウムと反応してリチウムを非有用的
    に且つ化学的に消費し、それを前記電池内で電気化学的
    に非可逆的にするその中の少なくとも非常に反応性の炭
    素原子を選択的に酸化し、ガス化し且つ前記炭素から除
    去するのに十分な時間および温度、酸素の存在で前記炭
    素を加熱することを含む方法。
  3. 【請求項3】 アノードがリチウムを挿入可能な炭素を
    含み、カソードが電気化学的に可逆的な量のリチウム種
    で実質的に飽和されたリチウム保持物質を含む、アノー
    ドとカソードとをそれらの間の非水性のリチウムイオン
    伝導電解質で互いに対向させて位置決めする基本工程を
    含む2次カソード負荷リチウムイオン電池を製造する方
    法において、その改良が、 前記位置決めする前に、存在する場合には前記電池の初
    期充電の間に前記電解質と反応して前記電解質を分解し
    て、前記炭素をして可逆的なリチウム種の前記量を可逆
    的に挿入するのに十分な残留リチウム容量を有する状態
    に維持せしめるその中の少なくとも非常に反応性の炭素
    原子を選択的に酸化し、ガス化し且つ前記炭素から除去
    するのに十分な時間および温度、酸素を含有する雰囲気
    中で前記炭素を加熱することを含む方法。
  4. 【請求項4】 前記雰囲気が空気を含む請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記温度が少なくとも約400℃であ
    り、約800℃未満である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記時間が前記温度とは逆に約0.1時
    間〜約10時間の間で変動する請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記炭素を約650℃に約4時間加熱す
    る請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 リチウム挿入可能な炭素アノードとリチ
    ウム挿入可能なカソードとの間に介在する高分子電解質
    を含む実質的に化学量論的に均衡のとれたリチウム−ポ
    リマー電池であって、前記炭素が、(a)前記カソード
    のリチウム挿入性と実質的に一致するリチウム挿入性を
    有し、(b)電池の最初の電気化学的サイクルの間、電
    解質およびリチウム種と実質的に非反応性であり、
    (c)電池を組み立てる前に、前記炭素から非常に反応
    性の炭素原子を選択的且つ酸化的に除去することによっ
    て失活させられていることを特徴とする電池。
  9. 【請求項9】 前記カソード物質が遷移金属カルコゲニ
    ドを含む請求項8に記載の電池。
  10. 【請求項10】 前記遷移金属カルコゲニドが酸化物で
    ある請求項9に記載の電池。
  11. 【請求項11】 前記電解質が実質的にポリマーマトリ
    ックスに固定化されている請求項8に記載の電池。
  12. 【請求項12】 前記遷移金属がマンガンを含む請求項
    10に記載の電池。
  13. 【請求項13】 前記カソード物質が遷移金属酸化物を
    含む請求項11に記載の電池。
  14. 【請求項14】 前記遷移金属がマンガンである請求項
    13に記載の電池。
  15. 【請求項15】 前記カソード物質がリチウムマンガン
    オキシドを含む請求項14に記載の電池。
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