JPH0955517A - 多層金属ショットキー性電極 - Google Patents

多層金属ショットキー性電極

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JPH0955517A
JPH0955517A JP22453895A JP22453895A JPH0955517A JP H0955517 A JPH0955517 A JP H0955517A JP 22453895 A JP22453895 A JP 22453895A JP 22453895 A JP22453895 A JP 22453895A JP H0955517 A JPH0955517 A JP H0955517A
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恭子 堀
Masaaki Kuzuhara
正明 葛原
Kazuhiko Onda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化合物半導体との相互反応のない電極を提供
する。T字状の電極を形成する際に上層と下層の金属層
の密着性が損なわれることのないようにする。 【構成】 GaAsショットキーコンタクト層11上
に、膜厚10nmのモリブデン層12、膜厚20nmの
チタン層13、さらに膜厚420nmのアルミニウム層
14を順次蒸着し、例えばリフトオフ法によりパターン
ニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果トランジス
タ(以下、FETと記す)のゲート電極に用いられる多
層金属ショットキー性電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体を用いたFETでは、通常
半導体層とショットキーコンタクトを形成する金属層が
ゲート電極として用いられる。図10に従来のFETの
代表的な電極構造を示す。この電極構造は、同図に示す
ように、GaAsショットキーコンタクト層101上
に、これとショットキーコンタクトを形成するチタン
(Ti)層102を形成し、その上にバリアメタル層と
なる白金(Pt)層103と低抵抗金属層としての金
(Au)層104を順次積層したものである。この電極
構造において、白金層は、上層のゲートの抵抗を下げる
ための金層104と下層のチタン層102が直接に反応
することを防ぐと共に半導体ショットキーコンタクト層
の表面からガリウム(Ga)が外部へ向かって拡散する
のを抑制する働きを持っている。
【0003】また、加工性の良さから図11に示すチタ
ン・アルミニウム(Ti、Al)系の電極構造も多く用
いられている。すなわち、GaAsショットキーコンタ
クト層111上に、チタン層112と低抵抗金属層とし
てのアルミニウム(Al)層113を積層した構造であ
る。
【0004】また、トランジスタ特性を向上させるため
に、ゲート電極の断面形状をT字状とすることがよく行
われている。その断面構造を図12に示す。この構造の
電極は次のように作製される。GaAsショットキーコ
ンタクト層121上に、T字状の開口を有するフォトレ
ジスト膜(図示なし)を形成する。チタン、白金、金を
順次蒸着して、チタン層122、125、白金層12
3、126および金層124、127を形成する。フォ
トレジスト膜をその上に形成された金属層とともに除去
すれば、図12に示す構造の電極が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電極構
造では、半導体との界面にチタンが接する構造であった
ため、FETを活性状態で長時間使用するとチタンと半
導体との間で相互反応が生じてFETの特性に変動が生
じたり信頼性の点で問題が生じるなどの欠点があった。
【0006】また、従来の電極構造では、白金をバリア
メタルとして用いていたが、白金の蒸着には他の金属の
場合より高温度の加熱あるいは高エネルギーの電子ビー
ムが必要となるため、安定した成膜が困難で、再現性よ
く歩留り高く形成することが困難であった。
【0007】さらに、多層構造を構成する層に白金が含
まれると、積層された白金層の幅が下層電極の幅より細
くなる傾向がありその上に幅の狭い金層が成長すること
になるため、T字状の電極を形成した場合に、図12に
示すように、上層金属と下層金属が密着して形成されな
いという問題が起こる。そのため、電極の機械的強度が
不足する外、ゲート抵抗が高くなり所望の高周波特性が
得られないなどの問題が生じていた。
【0008】したがって、本発明の目的は、半導体装置
の長期信頼性を確保することができるとともに、高周波
特性を劣化させることのない電極構造を、安定して歩留
り高く形成しうるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による電界効果トランジスタの多層金属ショ
ットキー性電極は、III −V族化合物半導体上に、モリ
ブデン(Mo)膜を下層としチタン(Ti)膜を上層と
する積層膜が1乃至複数層が形成され、その上に良導電
性金属層が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。ここでは、例としてガリウ
ム・砒素(GaAs)上のゲート電極構造について説明
するが、これに限るものではなく、III-V族化合物半導
体素子に用いる電極であれば半導体材料を問わず、また
格子整合系、歪系のいずれの場合であっても適用するこ
とができる。
【0011】図1は、本発明の実施の形態を説明するた
めのショットキー性電極の断面図である。この構造の電
極を形成するには、まず、GaAsショットキーコンタ
クト層11上にフォトレジストを塗布する。次に、縮小
投影法や電子線露光法を用いてフォトレジスト膜に開口
部を形成する。その後、電子ビーム蒸着法等の成膜法を
用いて、モリブデン層12、チタン層13、アルミニウ
ム層14を順次連続的に全面的に被着する。次に、フォ
トレジストを除去するとともにその上の不要の金属膜を
リフトオフすれば、開口部に所望の形状の電極が形成さ
れる。
【0012】本発明によるショットキー性電極の特徴的
な点は次の2点である。 半導体層と接触しこれとショットキーコンタクトを
形成する金属がモリブデンであること。 白金を用いていないこと。
【0013】本発明による電界効果トランジスタのショ
ットキー性電極は、さらに次のような実施の形態を採り
うる。 良導電性金属膜としてアルミニウム層に代え、金層
を用いる。 良導電性金属膜の上に上層に形成される金属層との
密着性を向上させるためのチタン層を形成する。 モリブデン層とチタン層との積層膜を2層乃至それ
以上に積層する。 良導電性金属とその下層のチタン膜との間にモリブ
デン層のようなバリアメタル層を介在させる。 T字状開口を有するフォトレジスト膜を用い、リフ
トオフ法により電極を形成する。
【0014】上記のようにして形成された多層電極で
は、GaAsショットキーコンタクト層11とモリブデ
ン層12とが活性状態でも相互反応を起こさないため、
長期に安定したショットキーコンタクトが確保される。
その上、多層構造中に白金が含まれていないため、製造
が容易で再現性よく歩留まり高く形成することが可能に
なる。さらに、白金を用いていないことにより、T字状
の電極を形成した際に、電極細りが発生しないため、上
層と下層の密着性が悪化することがなくなり、デバイス
の高周波特性を劣化させることがなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は、第1の実施例の断面構造を示
す。図1に示すように、GaAsショットキーコンタク
ト層11上に、電子ビーム蒸着法により、膜厚10nm
のモリブデン層12、膜厚20nmのチタン層13、さ
らに膜厚420nmのアルミニウム層14を順次形成し
た。この積層膜はフォトレジストを用いたリフトオフ法
によりパターニングした。
【0016】[第2の実施例]図2は、本発明の第2の
実施例を示す断面図である。同図に示すように、GaA
sショットキーコンタクト層21上に、電子ビーム蒸着
法を用いて、膜厚10nmのモリブデン層22、膜厚2
0nmのチタン層23、膜厚400nmのアルミニウム
層24および膜厚20nmのチタン層25を順次連続的
に成膜し、リフトオフ法を用いてパターニングした。
【0017】[第3の実施例]図3は、本発明の第3の
実施例を示す断面図である。同図に示すように、GaA
sショットキーコンタクト層31上に、電子ビーム蒸着
法を用いて、モリブデン層32を10nmの膜厚に、チ
タン層33を20nmの膜厚に、バリアメタル層として
のモリブデン層34を10nmの膜厚に、良導電性金属
層としての金層35を410nmの膜厚に順次連続的に
成膜し、リフトオフ法によりパターニングした。
【0018】[第4の実施例]図4は、本発明の第4の
実施例を示す断面図である。同図に示すように、GaA
sショットキーコンタクト層41上に、電子ビーム蒸着
法を用いて、モリブデン層42を10nmの膜厚に、チ
タン層43を20nmの膜厚に、バリアメタル層として
のモリブデン層44を20nmの膜厚に、良導電性金属
層としての金層45を380nmの膜厚に、密着層とし
てのチタン層46を20nmの膜厚に順次連続的に成膜
し、リフトオフ法によりパターニングした。
【0019】[第5の実施例]図5は、本発明の第5の
実施例を示す断面図である。同図に示すように、GaA
sショットキーコンタクト層51上に、電子ビーム蒸着
法を用いて、膜厚10nmのモリブデン層52、膜厚1
0nmのチタン層53、膜厚10nmのモリブデン層5
4、膜厚10nmのチタン層55および膜厚410nm
のアルミニウム層56を順次連続的に成膜し、リフトオ
フ法を用いてパターニングした。
【0020】この構造の電極では、一回の蒸着に必要な
モリブデンの厚さを薄くすることができるため、成膜が
より容易になりプロセスの安定化を図ることができる。
この実施例においては(モリブデン、チタン)を2単位
としたが、これに限るものではなく、所望の単位だけく
りかえすことが可能である。
【0021】[第6の実施例]図6は、本発明の第6の
実施例を示す断面図である。同図に示すように、GaA
sショットキーコンタクト層61上に、電子ビーム蒸着
法を用いて、膜厚10nmのモリブデン層62、膜厚1
0nmのチタン層63、膜厚10nmのモリブデン層6
4、膜厚10nmのチタン層65、膜厚390nmのア
ルミニウム層66および膜厚20nmのチタン層67を
順次連続的に成膜し、リフトオフ法を用いてパターニン
グした。
【0022】[第7の実施例]図7は、本発明の第7の
実施例を示す断面図である。同図に示すように、GaA
sショットキーコンタクト層71上に、電子ビーム蒸着
法を用いて、膜厚10nmのモリブデン層72、膜厚1
0nmのチタン層73、膜厚10nmのモリブデン層7
4、膜厚10nmのチタン層75を積層した後、続いて
バリアメタル層としてのモリブデン層76を10nmの
膜厚に、良導電性金属層としての金層77を400nm
の膜厚に順次連続的に成膜し、リフトオフ法によりパタ
ーニングした。
【0023】[第8の実施例]図8は、本発明の第8の
実施例を示す断面図である。同図に示すように、GaA
sショットキーコンタクト層81上に、電子ビーム蒸着
法を用いて、膜厚10nmのモリブデン層82、膜厚1
0nmのチタン層83、膜厚10nmのモリブデン層8
4、膜厚10nmのチタン層85を積層した後、続いて
バリアメタル層としてのモリブデン層86を10nmの
膜厚に、良導電性金属層としての金層87を380nm
の膜厚に、密着層としてのチタン層88を20nmの膜
厚に順次連続的に成膜し、リフトオフ法によりパターニ
ングした。
【0024】[第9の実施例]図9は、本発明の第9の
実施例を示す断面図である。GaAsショットキーコン
タクト層91上に、フォトリソグラフィ法により、T字
状の開口を有するフォトレジスト膜(図示なし)を形成
した後、電子ビーム蒸着法を用いて、モリブデン、チタ
ン、モリブデン、金をそれぞれ10nm、20nm、1
0nm、410nmの膜厚に堆積した。次に、フォトレ
ジストとともに不要の金属膜を除去して、モリブデン層
92、96、チタン層93、97、モリブデン層94、
98、金層95、99からなるショットキー性電極を形
成した。上記のように形成した電極では、上層と下層の
金属層の密着性はよく、低抵抗のゲート電極を形成する
ことができた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
III −V族化合物半導体の電極構造として、半導体界面
にモリブデンが導入されているために、金属−半導体間
の相互反応が抑制されるため信頼性の高いデバイスが得
られる。また、蒸着温度が高い白金をバリヤ層として含
まないために、プロセスが容易で再現性および歩留まり
の向上を図ることができる。さらに、白金を含まないた
め、白金を含んだ電極構造においてみられた電極幅の減
少がなく、T字型の電極の場合に上層と下層の金属層の
密着性を確保することが可能となる。したがって、低抵
抗な微細電極構造の作製が可能となり、FETの高周波
特性の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態および第1の実施例を説明
するための断面図。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するための断面
図。
【図3】本発明の第3の実施例を説明するための断面
図。
【図4】本発明の第4の実施例を説明するための断面
図。
【図5】本発明の第5の実施例を説明するための断面
図。
【図6】本発明の第6の実施例を説明するための断面
図。
【図7】本発明の第7の実施例を説明するための断面
図。
【図8】本発明の第8の実施例を説明するための断面
図。
【図9】本発明の第9の実施例を説明するための断面
図。
【図10】第1の従来例を示す断面図。
【図11】第2の従来例を示す断面図。
【図12】第3の従来例を示す断面図。
【符号の説明】
11、21、31、41、51、61、71、81、9
1、101、111、121 GaAsショットキーコ
ンタクト層 12、22、32、34、42、44、52、54、6
2、64、72、74、76、82、84、86、9
2、94、96、98 モリブデン層 13、23、25、33、43、46、53、55、6
3、65、67、73、75、83、85、88、9
3、97、102、112、122、125 チタン層 14、24、56、66、113 アルミニウム層 35、45、77、87、95、99、104、12
4、127 金層 103、123、126 白金層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 III −V族化合物半導体を用いた電界効
    果トランジスタの多層金属ショットキー性電極であっ
    て、半導体層上に、モリブデン(Mo)層を下層としチ
    タン(Ti)層を上層とする積層膜が1乃至複数層が形
    成され、その上に良導電性金属層が形成されていること
    を特徴とする多層金属ショットキー性電極。
  2. 【請求項2】 前記良導電性金属層がアルミニウム(A
    l)または金(Au)により形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の多層金属ショットキー性電極。
  3. 【請求項3】 前記良導電性金属層上に密着層となるチ
    タン層が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の多層金属ショットキー性電極。
  4. 【請求項4】 前記積層膜と前記良導電性金属層との間
    にバリアメタル層が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の多層金属ショットキー性電極。
  5. 【請求項5】 前記バリアメタル層がモリブデン層であ
    ることを特徴とする請求項4記載の多層金属ショットキ
    ー性電極。
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