JPH0959541A - 磁性塗料の製造方法及び磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁性塗料の製造方法及び磁気記録媒体の製造方法

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JPH0959541A
JPH0959541A JP22028495A JP22028495A JPH0959541A JP H0959541 A JPH0959541 A JP H0959541A JP 22028495 A JP22028495 A JP 22028495A JP 22028495 A JP22028495 A JP 22028495A JP H0959541 A JPH0959541 A JP H0959541A
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JP
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magnetic
weight
magnetic powder
parts
polyvinyl chloride
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JP22028495A
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English (en)
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Masanao Takashima
正直 高島
Yukihiko Harada
幸彦 原田
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性粉の分散性が大幅に向上し、角型比が
0.85より大きく、S.F.D.が0.30より小さ
い磁性塗料を得る。 【解決手段】 平板面に対して垂直方向に磁化容易軸を
有する平板状磁性粉(a)100重量部あたりスルホン
酸基及び(又は)スルホン酸金属塩基を有するポリ塩化
ビニル系樹脂(b)4〜7重量部と、これら成分を湿潤
させる量の有機溶剤(c)からなる配合物を、密閉容器
内に攪拌羽根を有するヘンシェルミキサーで剪断力下、
予め予備混練して予備混練塊状物(1)を得る工程(第
1工程)、その後、この予備混練塊状物(1)と追加量
の前記ポリ塩化ビニル系樹脂(b’)と追加量の有機溶
剤(c’)と前記ポリ塩化ビニル系樹脂(b)以外の結
合剤樹脂(d)との分散をボールミルによって行う工程
(第2工程)の2工程からなる磁性塗料の製造方法。 【効果】 前記磁気塗料を用いて得た塗工物である磁気
記録媒体は、磁気特性及び電磁変換特性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ、磁気
シート、磁気ディスク等の塗布型磁気記録媒体に用いる
磁性塗料の製造方法及びそれを用いた磁気記録媒体の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、通常、磁性粉、結合剤
樹脂、有機溶剤、および必要に応じて加えられたその他
の成分からなる磁性塗料を、ポリエステルフィルムなど
の非磁性支持体上に塗布、乾燥してつくられる。これら
塗料は、磁気静特性、電磁変換特性に優れることが要求
される。このため、使用する結合剤樹脂成分としても磁
性粉の分散性に優れ、磁気記録媒体に優れた電磁変換特
性を付与できるものが望まれる。現在磁気記録媒体に使
用されている各種結合剤樹脂のうち、塩化ビニル系樹脂
は、これらの特性が比較的良好なものとして知られ、さ
らにこれらの特性を改善したものとして、塩化ビニル以
外のモノマーを1種類以上を共重合した各種の塩化ビニ
ル系共重合体樹脂が使用されている。また磁性塗料の分
散性改良のために界面活性剤が分散剤として使用されて
いたが、多量に使用すると、磁気記録媒体の耐久性を低
下させる。特に磁気カード用転写用磁気記録媒体におい
て、六角平板状磁性粉を分散させた塗料の場合、少量の
界面活性剤の添加でも、磁気記録層の上に塗布する接着
剤層との間の層間剥離を生ずる原因となるため、その使
用をむしろ制限する方向にある。このため、近年、界面
活性剤を実質的には使用することなしに塗料中での磁性
粉の分散性を高めようとして、スルホン酸金属塩基及び
/又はスルホン酸金属塩基を含有した塩化ビニル系樹脂
を他の結合剤樹脂と併用使用し、これによって分散性を
高めることが試みられている(特開平4−184706
号)が、まだ十分とはいえなかった。
【0003】ところで、平板面に対して垂直方向に磁化
容易軸を有する平板状磁性粉を含む磁気塗料を塗布した
磁気記録媒体では、磁性粉がテープのの長手方向に磁化
容易軸をそろえ、角形比(残留磁束密度/最大磁束密
度)を0.85より大きく、およびS.F.D.(磁化
反転の磁界分布の値)を0.30より小さくすると再生
波形形状は信号ピーク幅が狭く、またノイズ−ピーク比
の減少など、良好な電気特性を示すことは既に知られて
いる(特開平4−123311号、特開平4−1290
24号)。
【0004】平板状磁性粉、結合剤樹脂を含む磁性塗料
において磁性粉の分散が不十分である場合、平板状磁性
粉のスタック構造物が更に集合して、大きな凝集塊を形
成してしまい、このままでは、磁気テープの長手方向に
磁化容易軸をそろえ、角形比を0.85より大きく、お
よびS.F.D.を0.30より小さくすることは困難
であり、再生波形形状も信号ピーク幅の広がり、ノイズ
−ピーク比の増大など、特性の低下が生じる。
【0005】逆に、磁性粉のスタック構造がほぐれるま
で分散を進めると、角形比は低下し、良好な波形形状が
得られない。
【0006】ところが磁性塗料を調製する際の手段とし
て、従来から行なわれているボールミルを用いた摩砕に
よる分散では、その分散が不十分であると磁性粉に凝集
塊が残り、一方分散し過ぎた場合はスタック構造がほぐ
れるため、恒常的に磁性粉がスタック構造が維持できる
ように分散の程度を安定してコントロールすることは困
難であった。
【0007】このため、磁性粉の大きな凝集塊は解きほ
ぐし、スタック構造が維持できる程度までに分散の程度
を恒常的に安定してコントロールできるよう、磁性塗料
の製造の際の分散手段についても検討する必要であっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、磁性塗料を製造するに際し、磁
性粉にスタック構造を壊すことなく当該構造が維持でき
る程度までに分散を安定してコントロールし、かつ磁気
特性に優れた磁性塗料の製造方法及び電磁変換特性に優
れた磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる現状
に鑑み、磁性塗料に用いる結合剤樹脂成分の選択および
分散工法について種々検討を行った結果、平板状磁性粉
に対し特定構造の塩化ビニル樹脂を少量用い、さらにこ
れら成分を湿潤させる量の有機溶剤を加えた配合物を剪
断力下で予備混練を行う予備混練工程を設け、次いで前
記工程で得られたこの予備混練物に、前記塩化ビニル樹
脂以外の結合剤樹脂と追加量の有機溶剤と塩化ビニル樹
脂を加え、これらの配合物の分散を従来の分散手段によ
って行って得た磁性塗料では、磁性粉の分散性および磁
性塗膜の電磁変換特性が飛躍的に向上することを見い出
し、この発明をなすに至った。
【0011】即ち本発明は、磁性粉、結合剤樹脂および
有機溶剤を含む磁性塗料を製造するに際して、平板面に
対して垂直方向に磁化容易軸を有する平板状磁性粉
(a)100重量部あたりスルホン酸基及び(又は)ス
ルホン酸金属塩基を有するポリ塩化ビニル系樹脂(b)
4〜7重量部と、これら成分を湿潤させる量の有機溶剤
(c)からなる配合物を剪断力下で予め予備混練して予
備混練塊状物(1)を得る工程(第1工程)、その後、
この予備混練塊状物(1)と追加量の前記ポリ塩化ビニ
ル系樹脂(b’)と追加量の有機溶剤(c’)と前記ポ
リ塩化ビニル系樹脂(b)以外の結合剤樹脂(d)との
分散を行う工程(第2工程)の2工程からなる磁性塗料
の製造方法であり、また本発明は、平板面に対して垂直
方向に磁化容易軸を有する平板状磁性粉(a)100重
量部あたりスルホン酸基及び(又は)スルホン酸金属塩
基を有するポリ塩化ビニル系樹脂(b)4〜7重量部
と、これら成分を湿潤させる量の有機溶剤(c)からな
る配合物を剪断力下で予め予備混練して予備混練塊状物
(1)を得る工程(第1工程)、その後、この予備混練
塊状物(1)と追加量の前記ポリ塩化ビニル系樹脂
(b’)と追加量の有機溶剤(c’)と前記ポリ塩化ビ
ニル系樹脂(b)以外の結合剤樹脂(d)との分散を行
う工程(第2工程)、そこで得られた磁性塗料を非磁性
支持体に塗布し、乾燥させる工程(第3工程)の3工程
からなる磁気記録媒体の製造方法であり、更に又本発明
は、そこで得られた磁性塗料を非磁性支持体に塗布し、
乾燥させる磁気記録媒体の製造方法を提供するものであ
る。
【0012】各工程ごとに説明すると、まず第1工程の
予備混練工程では平板状磁性粉と塩化ビニル系樹脂と有
機溶剤からなる配合物を剪断力下で予め予備混練をして
フレーク状の予備混練塊状物(1)を得る。
【0013】ここで平板状磁性粉(a)としては、平板
面に対して垂直方向の磁化容易軸を有する、バリウムフ
ェライト磁性粉またはストロンチウムフェライト磁性粉
が好ましい。そのBET表面積は1〜10m2/gの範
囲がよい。結晶構造は六方晶系又は鱗片状のものが望ま
しい。
【0014】また塩化ビニル系樹脂(b)は、磁性塗料
における結合剤樹脂の一つとして既にその使用が知られ
た、スルホン酸基及び(又は)スルホン酸金属塩基を有
するポリ塩化ビニル系樹脂(以下、「スルホン酸基含有
PVC」と略す。)であって、例えば特開昭57−44
227号公報に開示されているようなスルホン酸金属塩
残基による変性のもの、或いは特開昭58−10803
2号公報に開示されているようなフリーのスルホ基を含
有するものが挙げられる。このような例として具体的に
は例えばスルホン酸基及び/又はスルホン酸金属塩基を
有する、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニト
リル共重合体或いは塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール−無水マレイン酸共重合体等の塩化ビニル系共
重合体等が挙げられる。また前記した以外の官能基とし
て例えばエポキシ基等を含有しているものとして特開平
4−184706号公報に記載のもの(スルホン酸基、
水酸基、エポキシ基含有)も例示できる。市販品の例と
しては「MR−110](日本ゼオン(株))が広く知ら
れている。
【0015】第1工程(予備混練工程)において、この
スルホン酸基含有PVC(b)の使用量は、平板状磁性
粉(a)100重量部あたり4〜7重量部の範囲であ
る。
【0016】また、有機溶剤(c)としては、例えば、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、エリレングリールモ
ノアセテート等のエステル類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、グリコールジメチルエーテル、グリコールモ
ノエチルエーテル等のエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、四塩化炭素、クロ
ロホルム、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素等
が挙げられ、これらを1種類もしくは2種類以上適宜混
合して用いることができる。
【0017】第1工程(予備混練工程)における有機溶
剤(c)の使用量は、前記した磁性粉(a)とスルホン
酸基含有PVC(b)の成分を湿潤させる量であり、用
いる有機溶剤の種類によってもその使用量は異なるが、
全固形分((a)+(b))が80〜95重量%になるように
用いることが好ましい。
【0018】第1工程(予備混練工程)では、これら
(a)、(b)、(c)成分を密閉容器内に攪拌ブレー
ドまたは攪拌羽根を有する、例えば加圧ニーダー、ヘン
シェルミキサー等の予備混練機に投入し、例えば55〜
65℃の温度で15〜60分間混練することによって湿
潤した塊状の予備混練物を得ることができる。例えばヘ
ンシェルミキサーを例に示すと、回転する攪拌羽根の先
端周速度10〜14m/sの範囲が予備混練には好適で
ある。この混練は常圧下で行っても良いが加圧下で行っ
ても良い。
【0019】次に第2工程の分散工程であるが、前記第
1工程(予備混練工程)で得られたフレーク状の予備混
練塊状物(1)に、追加量のスルホン酸基含有PVC
(b’)と追加量の有機溶剤(c’)とスルホン酸基含
有PVC以外のの結合剤樹脂(d)を加えて、最終塗料
組成とし、これ等を分散混練機に投入し、目的とする磁
性塗料を調製する。
【0020】第2工程(分散工程)で用いる、その他の
結合剤樹脂(d)としては、例えばブチラール樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、
アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体樹脂、塩
化ビニル系共重合体樹脂((b)成分を除く)等が挙げら
れ、必要に応じて1種類又は2種類以上を使用する。
【0021】この第2工程(分散工程)で用いる分散混
練機としては、例えばボールミル、サンドミル、アトラ
イター等を使用するとよい。分散時間は、使用する分散
機の種類、塗料組成により適宜設定すればよいが、通
常、分散時間は6時間〜24時間である。この工程(分
散工程)において特に好ましい塗料組成としては、磁性
粉(a)100重量部に対し全樹脂分の比率が20〜3
0重量部であり、かつ組成中における全固形分の比率が
45〜55重量部である。
【0022】尚、第1工程(予備混練工程)終了後にお
いて、得られたフレーク状の予備混練物(1)が予備混
練機から取り出し難い場合、次の第2工程(分散工程)
で追加するスルホン酸基含有PVC(b’)と有機溶剤
(c’)の一部を当該予備混練機に投入し、希釈して、
ペースト状の混練物(1’)を調製してから次の第2工
程(分散工程)に供給してもよい。このペースト状とな
った混練物の組成内容としては、磁性粉(a)100重
量部あたり、スルホン酸基含有PVCの全使用量((b)
+(b'))は8〜12重量部の範囲であり、また全固形分
((a)+(b)+(b'))は55〜65重量%の範囲であるこ
とが好ましい。ペースト状混練物までに前記予備混練物
を希釈、混練するのであれば例えばヘンシェルミキサー
を例に示すと、回転する攪拌羽根の先端周速度15〜2
5m/sの範囲で混練することが好ましい。この混練は
常圧下で行っても良いが加圧下で行っても良い。
【0023】次に、前記した第1工程(予備混練工程)
と第2工程(分散工程)の2工程から製造された磁性塗
料を非磁性支持体に塗布し、乾燥させる工程(第3工
程)による、本発明の磁気記録媒体の製造方法について
説明する。
【0024】ここで、非磁性支持体としては、ナイロ
ン、セルロースジアセテート、セルローストリアセテー
ト、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニル
クロライド、ポリイミド、ポリカーボネート等のプラス
チックフィルムを具体例として挙げることができる。中
でも抗張力や耐熱性を兼ね備えたポリエチレンテレフタ
レートフィルムが好ましい。
【0025】磁気記録層は、前記磁気塗料を、グラビア
方式、リバース方式、ナイフエッジ法等の公知の塗布方
法によって、非磁性支持体上、または必要に応じて非磁
性支持体上に塗布された剥離保護層上に塗布することに
より形成する。
【0026】各層の塗料調製、塗工方法については、公
知の技術が使用でき、各層を構成する材料を溶剤及び希
釈剤、必要により更に他の添加剤と共に混練して塗料な
いしインキとし、適宜な塗布もしくは印刷方法を各層毎
に繰り返すことにより、非磁性支持体フィルム上に積層
し形成することができる。
【0027】特定の塩化ビニル樹脂を用い、剪断力下で
前処理工程を行うことにより、磁性粉が、配向処理を施
した塗膜中長手方向にスタック構造をとり、磁化用意軸
方向が長手方向に平行に配向される。その結果、角形比
が0.85よりも高い値となり、S.F.D.が0.3
0よりも低い値となり、記録再生時の波形形状が良好な
磁気記録媒体が得られる。
【0028】
【発明の実施形態】本発明の好ましい実施形態につい
て、磁性塗料の製造例を挙げて以下に説明する。
【0029】BET表面積が1〜10m2/gである、
バリウムフェライト磁性粉またはストロンチウムフェラ
イト磁性粉100重量部あたり、スルホン酸基含有PV
C4〜7重量部、および有機溶剤からなり、しかも全固
形分が配合物中の80〜95重量%となる配合物を密閉
容器内に攪拌羽根を有するヘンシェルミキサーに投入
し、回転する攪拌羽根の先端周速度10〜14m/s、
温度55〜65℃で15〜60分間混練して湿潤した塊
状の予備混練物を得る工程(第1工程)、この際、当該
ミキサーより取り出し易いようにするにはスルホン酸基
含有PVCと有機溶剤を追加してペースト状とするとよ
い。この場合の配合組成は磁性粉100重量部あたりス
ルホン酸基含有PVCは8〜12重量部の範囲であり、
また全固形分量は55〜65重量%の範囲がよい。次い
でボールミルによる分散を、分散時間6時間〜24時間
にて行う(第2工程)ことによって磁性粉100重量部
に対し全樹脂分の比率が20〜30重量部であり、かつ
組成中における全固形分の比率が45〜55重量部であ
る磁性塗料を得る。
【0030】
【実施例】以下に、本発明を実施例により説明する。
【0031】実施例1 (予備混練工程) バリウムフェライト磁性粉 MC−127 100.0重量部 〔戸田工業(株)製,抗磁力:2800エルステット゛〕 塩化ビニル系樹脂(スルホン酸、水酸基、エホ゜キシ基含有) 4.5重量部 〔日本ゼオン(株)製「MR−110」〕 メチルエチルケトン 5.8重量部 トルエン 5.8重量部
【0032】上記組成となるように材料を、ヘンシェル
ミキサー中に投入し、55〜65℃に保ちながら30分
間混練し、湿潤した混練物を得た。なお、ヘンシェルミ
キサー攪拌羽根の先端周速度は10〜14m/sであっ
た。
【0033】次に、上記混練物をヘンシェルミキサーか
ら取り出しやすくするため、以下の操作を行った。
【0034】 塩化ビニル系樹脂(スルホン酸、水酸基、エホ゜キシ基含有) 5.5重量部 〔日本ゼオン(株)製「MR−110」〕 メチルエチルケトン 21.5重量部 トルエン 21.5重量部 シクロヘキサノン 18.8重量部
【0035】上記組成の材料をヘンシェルミキサー中に
追加投入し、先端周速度15〜25m/sで攪拌するこ
とにより、ペースト状の混練物を得た。
【0036】 (分散混練工程) 塩化ビニル系樹脂(スルホン酸、水酸基、エホ゜キシ基含有) 5.0重量部 〔日本ゼオン(株)製「MR−110」〕 ポリウレタン樹脂 L7−750 28.6重量部 〔大日本インキ化学工業(株)製,固形分35%のメチルエチルケトン :トルエン=1:1溶液〕 メチルエチルケトン 16.6重量部 トルエン 16.6重量部
【0037】予備混練工程で得られたペースト状の混練
物と、上記組成の材料を、ボールミル中で分散混練し、
磁気塗料を得た。
【0038】この様にして得られた磁気塗料に、ポリイ
ソシアネート系硬化剤〔Mコート剤用ハードナーNo.
50,大日本インキ化学工業(株)製〕を10.0重量
部添加、混合し、非磁性支持体上に塗工した。塗工は、
厚さ24μmのポリエステルフィルム上に、厚さ1.1
μmの剥離保護層を塗布した後、乾燥後膜厚が7μmと
なるように行い、その後配向磁界を印加して非磁性支持
体と平行になるような磁場配向処理を行い、次いで熱風
乾燥を行った。その後、60℃のオーブン中に24時間
保持して硬化処理を施した。更にその上に、厚さ1.5
μmの接着剤層を塗布し、乾燥後、12.7mm幅にス
リットし、転写用磁気記録媒体とした。
【0039】この磁気記録媒体の磁気特性の一つである
角形比(残留磁束密度/最大磁束密度)およびS.F.
D.(印加磁場−磁化曲線の微分曲線の半値幅を微分曲
線の抗磁力で除した値。この値が小さい程、抗磁力の分
布の広がりが小さい)を、振動試料式磁力計で測定した
ところ、0.88[Mx/cm]および0.26であっ
た。
【0040】また、上記磁気記録媒体について、カード
作製機でカード基材(ポリ塩化ビニル製)に磁気記録層
を転写させ、支持体フィルムを除去し、カード面と、磁
気記録層上に残った剥離保護層とが同一面となるように
プレス加工し、打ち抜き機でカード状に打ち抜くことに
より、磁気ストライプ付きカードを得た。
【0041】磁気カードリードライターを用いて、記録
電流490mA、記録密度70bpi、記録パターン”
0”で書き込んだ時の出力波形形状を測定したところ、
W3(ノイズのピーク高さに対する比)は0.011、
W4(信号ピーク幅)は0.162であった。
【0042】比較例1 (分散混練工程) バリウムフェライト磁性粉 MC−127 100.0重量部 〔戸田工業(株)製,抗磁力:2800エルステット゛〕 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂 15.0重量部 〔積水化学(株)製「エスレックA」〕 ポリウレタン樹脂 L7−750 28.6重量部 〔大日本インキ化学工業(株)製,固形分35%のメチルエチルケトン :トルエン=1:1溶液〕 メチルエチルケトン 45.2重量部 トルエン 45.2重量部 シクロヘキサノン 16.1重量部
【0043】上記材料をボールミル中に投入し、分散混
練を行い、磁気塗料を得た。
【0044】このようにして得た磁気塗料を使用して、
実施例と同様な操作で磁気記録媒体を得た。この磁気記
録媒体の磁気特性の一つである角形比(残留磁束密度/
最大磁束密度)を、振動試料式磁力計で測定したとこ
ろ、0.83で、実施例に比べて6%低かった。同様
に、S.F.D.を測定したところ、0.37で、実施
例に比べて42%も高かった。
【0045】また、実施例と同様の操作で磁気ストライ
プ付きカードを作成し、磁気カードリードライターを用
いて、記録電流490mA、記録密度70bpi、記録
パターン”0”で書き込んだ時の出力波形形状を測定し
たところ、W3(ノイズのピーク高さに対する比)は
0.017で、実施例に比べて55%も大きく、W4
(信号ピーク幅)は0.176で実施例に比べて9%大
きな値となった。
【0046】比較例2 (分散混練工程) バリウムフェライト磁性粉 MC−127 100.0重量部 〔戸田工業(株)製,抗磁力:2800エルステット゛〕 塩化ビニル系樹脂(スルホン酸、水酸基、エホ゜キシ基含有)15.0重量部 〔日本ゼオン(株)製「MR−110」〕 ポリウレタン樹脂 L7−750 28.6重量部 〔大日本インキ化学工業(株)製,固形分35%のメチルエチルケトン :トルエン=1:1溶液〕 メチルエチルケトン 45.2重量部 トルエン 45.2重量部 シクロヘキサノン 16.1重量部
【0047】上記材料をボールミル中に投入し、分散混
練を行い、磁気塗料を得た。
【0048】このようにして得た磁気塗料を使用して、
実施例と同様な操作で磁気記録媒体を得た。この磁気記
録媒体の磁気特性の一つである角形比(残留磁束密度/
最大磁束密度)を、振動試料式磁力計で測定したとこ
ろ、0.85で、実施例に比べて3%低かった。同様
に、S.F.D.を測定したところ、0.33で、実施
例に比べて27%高かった。特定の塩化ビニル樹脂を結
合剤として用いることにより比較例1に比べて改善され
たが、未だ不十分である。
【0049】また、実施例と同様の操作で磁気ストライ
プ付きカードを作成し、磁気カードリードライターを用
いて、記録電流490mA、記録密度70bpi、記録
パターン”0”で書き込んだ時の出力波形形状を測定し
たところ、W3(ノイズのピーク高さに対する比)は
0.014で、実施例に比べて27%も大きく、W4
(信号ピーク幅)は0.169で実施例に比べて4%大
きな値となった。
【0050】比較例3 (予備混練工程) バリウムフェライト磁性粉 MC−127 100.0重量部 〔戸田工業(株)製,抗磁力:2800エルステット゛〕 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体樹脂 7.0重量部 〔積水化学(株)製「エスレックA」〕 トルエン 10.8重量部
【0051】上記組成となるように材料を、実施例1と
同様にヘンシェルミキサーに投入し予備混練を行った。
【0052】 (分散混練工程) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 8.0重量部 〔積水化学(株)製「エスレックA」〕 ポリウレタン樹脂 L7−750 28.6重量部 〔大日本インキ化学工業(株)製,固形分35%のメチルエチルケトン :トルエン=1:1溶液〕 メチルエチルケトン 38.5重量部 トルエン 38.5重量部 シクロヘキサノン 18.8重量部
【0053】前記した予備混練物と上記材料をボールミ
ル中に加え、分散混練を行い、磁気塗料を得た。
【0054】このようにして得た磁気塗料を使用して、
実施例と同様な操作で磁気記録媒体を得た。この磁気記
録媒体の磁気特性の一つである角形比(残留磁束密度/
最大磁束密度)を、振動試料式磁力計で測定したとこ
ろ、0.92で、実施例に比べて5%高かった。同様
に、S.F.D.を測定したところ、0.29で、実施
例に比べて12%高かった。
【0055】また、実施例と同様の操作で磁気ストライ
プ付きカードを作成し、磁気カードリードライターを用
いて、記録電流490mA、記録密度70bpi、記録
パターン”0”で書き込んだ時の出力波形形状を測定し
たところ、W3(ノイズのピーク高さに対する比)は
0.013で、実施例に比べて18%大きく、W4(信
号ピーク幅)は0.182で、実施例に比べて12%大
きな値となった。
【0056】実施例及び比較例による評価結果を表1に
示す。
【0057】
【表1】 項目 角形比 S.F.D. W3 W4 実施例 0.88 0.26 0.011 0.162 比較例1 0.83 0.37 0.017 0.176 比較例2 0.85 0.33 0.010 0.169 比較例3 0.92 0.29 0.013 0.182
【0058】
【発明の効果】分散混練工程の前に、スルホン酸基含有
PVCを用いた予備混練工程を行うので、磁性粉の分散
性が大幅に向上し、本発明の請求項1では、角型比が
0.85より大きく、S.F.D.が0.30より小さ
い磁性塗料が得られる。
【0059】本発明の請求項2では、請求項1で得られ
た磁性塗料を非磁性支持体に塗布することにより、角型
比が0.85より大きく、S.F.D.が0.30より
小さく、ノイズ/ピーク比に優れ、信号ピーク幅の小さ
い磁気記録媒体が得られる。
【0060】本発明では、分散混練工程の前に、予備混
練工程を行うので、磁性粉の分散性が大幅に向上し、そ
の磁気塗料を用いて得た塗工物である磁気記録媒体は、
磁気特性及び電磁変換特性に優れたものとなる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性粉、結合剤樹脂および有機溶剤を含
    む磁性塗料を製造するに際して、平板面に対して垂直方
    向に磁化容易軸を有する平板状磁性粉(a)100重量
    部あたりスルホン酸基及び(又は)スルホン酸金属塩基
    を有するポリ塩化ビニル系樹脂(b)4〜7重量部と、
    これら成分を湿潤させる量の有機溶剤(c)からなる配
    合物を剪断力下で予め予備混練して予備混練塊状物
    (1)を得る工程(第1工程)、その後、この予備混練
    塊状物(1)と追加量の前記ポリ塩化ビニル系樹脂
    (b’)と追加量の有機溶剤(c’)と前記ポリ塩化ビ
    ニル系樹脂(b)以外の結合剤樹脂(d)との分散を行
    う工程(第2工程)の2工程からなる磁性塗料の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 平板面に対して垂直方向に磁化容易軸を
    有する平板状磁性粉(a)100重量部あたりスルホン
    酸基及び(又は)スルホン酸金属塩基を有するポリ塩化
    ビニル系樹脂(b)4〜7重量部と、これら成分を湿潤
    させる量の有機溶剤(c)からなる配合物を剪断力下で
    予め予備混練して予備混練塊状物(1)を得る工程(第
    1工程)、その後、この予備混練塊状物(1)と追加量
    の前記ポリ塩化ビニル系樹脂(b’)と追加量の有機溶
    剤(c’)と前記ポリ塩化ビニル系樹脂(b)以外の結
    合剤樹脂(d)との分散を行う工程(第2工程)、そこ
    で得られた磁性塗料を非磁性支持体に塗布し、乾燥させ
    る工程(第3工程)の3工程からなる磁気記録媒体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 剪断力下の予備混練が、密閉容器内にあ
    る攪拌羽根若しくは攪拌ブレードの回転による混練であ
    る請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 磁性粉(a)が、六方晶系又は鱗片状
    の、バリウムフェライト系磁性粉或いはストロンチウム
    フェライト系磁性粉である請求項1又は2記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 磁性粉(a)のBET表面積が1〜10
    2/gである請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 磁性塗料を非磁性支持体に塗布した後、
    塗膜中の磁性粉(a)の磁化容易軸を非磁性支持体と平
    行となる様な磁場配向処理を行い、乾燥させる請求項2
    記載の製造方法。
JP22028495A 1995-08-29 1995-08-29 磁性塗料の製造方法及び磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH0959541A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001115097A (ja) * 1999-05-11 2001-04-24 Tosoh Corp 表面処理用添加剤およびそれよりなる表面処理用組成物、並びにその用途
US8159784B2 (en) 2004-06-30 2012-04-17 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Magnetic recording medium and production method thereof

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JP2001115097A (ja) * 1999-05-11 2001-04-24 Tosoh Corp 表面処理用添加剤およびそれよりなる表面処理用組成物、並びにその用途
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