JPH0972889A - 超音波測定装置 - Google Patents

超音波測定装置

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JPH0972889A
JPH0972889A JP7230133A JP23013395A JPH0972889A JP H0972889 A JPH0972889 A JP H0972889A JP 7230133 A JP7230133 A JP 7230133A JP 23013395 A JP23013395 A JP 23013395A JP H0972889 A JPH0972889 A JP H0972889A
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JP
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wave
sample
ultrasonic
waves
complex
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Withdrawn
Application number
JP7230133A
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English (en)
Inventor
Tomio Endo
富男 遠藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0972889A publication Critical patent/JPH0972889A/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/028Material parameters
    • G01N2291/02827Elastic parameters, strength or force

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】測定に使用する超音波の波長の1倍から数倍程
度の膜厚を有するサンプルであっても弾性定数の測定を
可能にすること。 【解決手段】第1の超音波送受信手段8,10が超音波
を微小スポットに収束して試料12に入射し試料反射波
を反射信号に変換して送出し、第2の超音波送受信手段
9,11が超音波を平面波として試料12に入射し試料
反射波を反射信号に変換する。試料12と第1の超音波
送受信手段8,10の相対距離を変化させて複素V
(z)データを測定し、表面波演算手段20cが複素V
(z)データに基づいてレーリー波の音速を計算する。
また、高周波バースト波の周波数を変化させてそれぞれ
の周波数での反射信号の強度を測定し、縦波演算手段2
0dが干渉曲線から縦波の音速を計算する。弾性定数演
算手段20eがレーリー波の音速と縦波の音速とから試
料12の弾性定数を計算するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を利用して
試料の弾性的性質を測定する超音波測定装置に係り、特
に膜厚が超音波の波長の数倍よりも薄いサンプルを対象
とした超音波測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波を収束させて試料に入射すると共
に該試料からの反射波を受波して反射波強度に基づいて
超音波画像を作成する装置、または超音波の収束点がZ
方向にずれる複数位置での試料反射波から求められるV
(Z)曲線を利用して試料の微小部分の弾性的性質を測
定する装置として超音波顕微鏡が知られている。この種
の超音波顕微鏡は試料からの反射波の強度のみを測定し
ている。これに対して、試料の弾性的性質についてより
多くの情報を得るために反射波の強度と位相を検出する
超音波測定装置が開発されている。例えば、特開平5−
26854号には試料反射波の強度と位相を検出して試
料の弾性的性質を分析する超音波測定装置が記載されて
いる。
【0003】図5は、位相検出可能に構成された超音波
測定装置の構成図である。同図に示す超音波測定装置
は、基準信号発振部101から常時一定周波数の連続波
を出力し、コンピュータ102から送信トリガを受けた
制御部103より基準信号発振器101の周波数の数十
周期分の時間幅に相当するオンオフ信号を送信トリガに
同期してアナログスイッチ104に出力する。アナログ
スイッチ104はオンオフ信号のON、OFFに対応し
て切り替わる。オンオフ信号がONの時はアナログスイ
ッチ104は端子a側に接続し基準信号発振器101の
発生した信号がサーキュレータ105に出力され送信バ
ースト信号がつくられる。この送信バースト信号はサー
キュレータ105を通りトランスデューサ106に印加
される。送信バースト波はトランスデューサ106で電
気音響変換され超音波に変換される。この超音波は、音
響レンズ107を伝播し試料台108の上に置かれた試
料109に入射する。音響レンズ107と試料109の
間は超音波の伝播のためにカプラ液体110で満たされ
ている。試料109に入射した超音波は試料109で反
射され、再びカプラ液体110、音響レンズ107を伝
播してトランスデューサ106で電気信号に変換され
る。以下この信号を反射信号と呼ぶ。
【0004】反射信号はサーキュレータ105を通り前
置増幅器111で増幅されて2つの乗算部112a、1
12bに入力する。乗算部112aでは基準信号発振器
101の出力する連続波と反射信号の乗算を行ないイン
フェーズ成分を出力する。乗算部112bでは基準信号
発振器101の出力する連続波を移相部113で90°
位相変化させた信号と反射信号の乗算を行いクワドラチ
ャーフェーズ成分を出力する。
【0005】基準信号発振器101の出力する信号をs
in(ωt)とする。ωは周波数、tは時間である。反
射信号は試料の弾性的性質、音響レンズとカプラ液体中
を伝播することによる時間等によって位相が送信に対し
て遅れているのでこの位相遅れをφとすると、Bsin
(ωt−φ)と書ける。Bは反射信号の強度である。従
って、乗算部112aのインフェーズ出力u1 と乗算部
112bのクワドラチャーフェーズ出力u2 は次のよう
になる。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】φは定数であるからsinφ、cosφも
定数であるのでu1 、u2 は直流成分と2ωの周波数を
持っており、2ω成分を除けば反射信号の位相遅れφの
sin、cosを取り出すことができる。
【0009】乗算部112aのインフェーズ出力と乗算
部112bのクワドラチャーフェーズ出力はそれぞれロ
ーパスフィルタ114a、114bで2ω成分が除去さ
れてsinφ、cosφに相当する直流成分のみが残
る。
【0010】A/D変換部115a、115bで前記イ
ンフェーズ、クワドラチャーフェーズそれぞれの検波出
力をA/D変換し、試料反射の位相検波出力をデジタル
信号に変換してコンピュータ102内のメモリに記憶す
る。コンピュータ102では記憶された試料反射のsi
nφ、cosφ成分から位相と反射強度を演算する。
【0011】Z走査部116は、コンピュータ102か
らの指令で音響レンズと試料の距離を変化させる。コン
ピュータ102によりZ走査部116で音響レンズ10
7と試料109の距離を変化させながら、反射信号の位
相と強度を測定すれば、複素V(z)曲線が得られる。
V(z)曲線と試料の反射関数R(kz )の間には音響
レンズの瞳関数をP(kz )とすれば次の関係がある。
【0012】
【数3】
【0013】kz は超音波の波数kのz成分であり、θ
を超音波の入射角とすればkz =kcosθとなりフー
リエ変換の関係になっている。音響レンズの瞳関数は、
通常は位相がフラットであり、強度は超音波の入射角が
0を最大として緩やかに減少する曲線である。従って、
複素V(z)曲線を逆フーリエ変換した結果は、縦波や
横波の臨界角でピークが現れ、また位相にはレーリー波
の臨界角で360°の変化が現れるので、臨界角とスネ
ルの法則から縦波、横波、レーリー波の音速が計算でき
る。縦波の音速v1 、横波の音速vs が分かり、試料の
密度ρが既知ならば、弾性定数であるヤング率E、横弾
性率G、ポアソン比νは下式より計算される。
【0014】
【数4】
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た超音波による弾性定数測定方法には次のような欠点が
あった。すなわち、試料の厚さが超音波の波長の5倍程
度より薄い場合、又は基板上に同様の厚さの膜がある場
合に、試料又は膜の弾性定数を測定しようとすると、膜
にラム波と呼ばれる板波の表面波が様々な音速で発生し
て、V(z)曲線が多数の板波の励起により図6に示す
ような非常に複雑な形状になる。この結果、複素V
(z)曲線の逆フーリエ変換の強度には各表面波の臨界
角で谷が生じ、位相には360°の変化が生じるため縦
波と横波の臨界角が検出できず弾性定数の測定が不可能
となる。
【0016】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
測定に使用する超音波の波長の1倍から数倍程度の膜厚
を有するサンプルであっても弾性定数の測定が可能な超
音波測定装置を提供する事を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下のような手段を講じた。請求項1に対
応する本発明は、周波数可変な高周波バースト波を発生
させるバースト波発振手段と、前記バースト波発振手段
から印加される高周波バースト波を超音波に変換し微小
スポットに収束して試料に入射させ、該試料からの反射
波を再び電気信号に変換した反射信号を送出する第1の
超音波送受信手段と、前記バースト波発振手段から印加
される高周波バースト波を超音波に変換し平面波として
前記試料に入射させ、該試料からの反射波を再び電気信
号に変換した反射信号を送出する第2の超音波送受信手
段と、前記第1の超音波送受信手段と前記試料との間の
超音波入射方向の相対距離を変化させる距離変化手段
と、前記距離変化手段で前記第1の超音波送受信手段と
前記試料との距離を変化させて前記第1の超音波送受信
手段から出力された反射信号からそれぞれの距離での反
射信号の複素情報を測定する複素V(z)測定手段と、
前記バースト波発振手段が発生する高周波バースト波の
周波数を変化させて前記第2の超音波送受信手段から出
力された反射信号からそれぞれの周波数での反射信号の
強度情報を測定する干渉曲線測定手段と、前記複素V
(z)測定手段で測定した複素情報、及び前記干渉曲線
測定手段で測定した強度情報を記憶するメモリと、前記
メモリに記憶された複素情報に基づいて前記試料のレー
リー波の音速を計算する表面波演算手段と、前記メモリ
に記憶された強度情報に基づいて前記試料の縦波の音速
を計算する縦波演算手段と、前記表面波演算手段で計算
したレーリー波の音速と前記縦波演算手段で計算した縦
波の音速とから前記試料の弾性定数を計算する弾性定数
演算手段とから超音波測定装置を構成する。
【0018】本発明によれば、超音波の波長より厚い膜
厚を持つサンプルのときは、複素V(z)曲線を測定
し、複素V(z)曲線を逆フーリエ変換した結果におい
て位相が360°変化している角度のうち最も大きな角
度がレーリー波の臨界角にほぼ等しいことに着目して、
複素V(z)曲線からレーリー波の音速vR を得ること
が出来る。
【0019】また、試料の表面に垂直な平面超音波を入
射させ、周波数を変えながら試料からの反射信号の強度
を測定すると、試料自体の上面と下面での反射超音波が
干渉し、周波数の変化によって強弱が生じる。この干渉
曲線の谷の周波数間隔Δfと試料の縦波の音速v1 には
試料の膜厚の厚さをdとすれば
【0020】
【数5】 が成り立つので、縦波の音速を得ることが出来る。レー
リー波、縦波、横波の音速の間には
【0021】
【数6】 なる関係があるので、横波の音速を計算できる。
【0022】以上により、縦波、横波の音速が得られて
いるので(4)式から弾性定数を計算することが可能と
なる。請求項2に対応する本発明は、上記構成の超音波
測定装置において、複素V(z)データの測定時は前記
バースト波発振手段で発生した高周波バースト波を前記
第1の超音波送受信手段に入力し、干渉データの測定時
は前記バースト波発振手段で発生した高周波バースト波
を前記第2の超音波送受信手段に入力するように切り替
えるスイッチを備えた。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明を超音波測定装置に適用した
実施の形態を示す図である。この超音波測定装置は、C
PU1からバス2を介して発振部3に発振周波数を通知
し、発振周波数を可変できる発振部3がCPU1から指
定された周波数の連続波を発生する。
【0024】第1の半導体スイッチ4が発振部3から送
出された連続波の一部を切りとりバースト波を発生して
いる。半導体スイッチ4のa端子を第2の半導体スイッ
チ5のa端子に接続している。第2の半導体スイッチ5
のもう1つの端子bに増幅器6を接続している。第2の
半導体スイッチ5の接続端子を切り換えることにより切
り替えスイッチ7への入出力を切り替えることができ
る。切り替えスイッチ7のa端子には電気音響変換を行
う第1のトランスデューサ8が接続され、もう1つのb
端子には第2のトランスデューサ9が接続されている。
【0025】第1のトランスデューサ8は音響レンズ1
0の一端面に取り付けられている。音響レンズ10の一
端面から入射した超音波を該レンズの他端面に形成した
レンズ面から微小スポットに収束する超音波にして試料
12に照射する。第2のトランスデューサ9はロッド1
1の一端面に取り付けられている。ロッド11は第2の
トランスデューサ9から入射する超音波を平面波として
試料12に照射する。
【0026】試料12は試料台13の上の水槽14中に
置かれている。水槽14の中は超音波を伝播するために
カプラ液体15で満たされている。試料12からの反射
波を音響レンズ10、ロッド11で受波し、第1,第2
のトランスデューサ8,9で反射信号に変換し、切り替
えスイッチ7及び第2の半導体スイッチ5を介して増幅
器6へ入力する。
【0027】増幅器6の出力段には2つの乗算部16
a,16bが並列に接続されている。乗算部16aに発
振部3の出力する連続波を2分割した一方が第1参照信
号として入力する。もう一つの乗算部16bに前記連続
波を2分割したもう一方の出力を例えば90°ハイブリ
ッドで構成される90°移相部17を通して90°位相
を遅らせて第2参照信号として入力している。乗算部1
6a,16bの出力段には、高周波成分を除去するため
にローパスフィルタ18a,18bをそれぞれ接続して
いる。
【0028】ローパスフィルタ18a,18bは、少な
くとも測定時に発振部3の出力する連続波が持つ周波数
の2倍の周波数が除去できるようなカットオフ周波数が
設定されている。
【0029】ローパスフィルタ18a,18bを通った
反射信号はA/D変換部19a,19bでA/D変換さ
れ、それぞれの変換出力をバス2を通ってメモリ20に
入力している。
【0030】バス2には全体のタイミングを制御する制
御部21と試料12と音響レンズ10との間の距離を変
化させるZ走査部22、その移動距離を測定するZ測距
部23が接続されている。
【0031】ここで、メモリ20には、複素V(z)曲
線を測定するための処理内容が定められたV(z)測定
プログラム20a、干渉曲線を測定するための処理内容
が定められた干渉測定プログラム20b、複素V(z)
曲線からレーリー波音速を求めるための処理内容が定め
られた複素V(z)解析プログラム20c、干渉曲線か
ら縦波の音速を求めるための処理内容が定められた縦波
音速解析プログラム20d、レーリー波、縦波音速から
弾性定数を計算するための処理内容が定められた弾性定
数計算プログラム20eが格納されている。
【0032】次に、以上のように構成された本実施形態
の動作について、図2に示すタイムチャートを参照して
説明する。先ず、V(z)測定プログラム20aを起動
して、試料12の複素V(z)曲線を測定する。
【0033】測定に先立ち、CPU1からバス2を通し
て切り替えスイッチ7に指令を与えて切り替えスイッチ
7をa端子に接続し、バースト波が第1のトランスデュ
ーサ8に印加されるように設定する。一方で、発振部3
がCPU1から指示された発振周波数にて図2(a)に
示すように常時一定周波数の連続波を出力する。
【0034】CPU1から制御部21に図2(b)に示
す送信トリガが入力されると、同図(c)に示すように
制御部21が送信トリガに同期して発振器3の周波数の
数10周期分の時間幅を持ったON、OFF信号を第1
の半導体スイッチ4に出力し、同図(d)に示すように
ON、OFF信号より数10nsec早くオンになり、
数10nsec遅くオフになる切り替え信号を第2の半
導体スイッチ5に出力する。
【0035】第1の半導体スイッチ4は、前記ON、O
FF信号のON、OFF状態に対応して切り替わり、O
Nの時は発振器3の発生した信号が第2の半導体スイッ
チ5に出力する。このようにして図2(e)に示す送信
バースト信号が作られる。
【0036】第2の半導体スイッチ5は、制御部21か
らの切り替え信号がONの時は第1の半導体スイッチ4
側であるa端子に接続し、切り替え信号がOFFの時は
増幅器6へ切り替わる。前記送信バースト信号は、第2
の半導体スイッチ5がa端子に接続されている間に切り
替えスイッチ7を通り第1のトランスデューサ8に印加
される。
【0037】送信バースト波は第1のトランスデューサ
8で電気音響変換され超音波に変換される。この超音波
は、音響レンズ10を伝播し収束してカプラ液体15を
通り試料12に入射する。入射した超音波は、試料12
で反射され、再びカプラ液体15、音響レンズ10を伝
播して第1のトランスデューサ8で電気信号に変換され
反射信号として送出される。ここで、図2(f)に示す
ように反射信号には試料反射成分の他に送信漏れ、レン
ズ第1反射成分、レンズ第2反射成分等が含まれてい
る。
【0038】第2の半導体スイッチ5がb端子に接続さ
れているとき、このような反射信号が増幅器6で増幅さ
れ、乗算部16a,16bに入力される。乗算部16a
では発振器3の出力する連続波を参照信号として反射信
号との乗算を行ない、その結果を出力する。一方、発振
器3の出力する信号を移相部17で位相を90°遅らせ
た第2参照信号が乗算部16bで反射信号に乗算され、
その結果が出力される。それぞれの乗算部16a,16
bで乗算された信号はローパスフィルタ18a,18b
で発振器3の2倍の周波数成分が除去され、図2(g)
に示すように、cosφ,sinφに相当する大きさの
矩形波が抽出される。このようにして位相検波されたロ
ーパスフィルタ18a,18bの出力はA/D変換部1
9a,19bに入力する。位相検波された信号には、試
料からの反射の他にレンズ内部反射などがあるので多数
の矩形波が含まれる。
【0039】A/D変換部19a,19bでは、この多
数の信号から試料反射を取り出す。そのため、図2
(h)に示すように送信トリガに対してTdだけ遅れた
タイミングとなるA/D変換トリガ信号を制御部21が
つくり、A/D変換部19a,19bへトリガ信号とし
て入力する。A/D変換部19a,19bはそれぞれの
検波出力をA/D変換し試料反射の位相検波出力を示す
デジタル信号に変換してメモリに記憶する。
【0040】以上の動作により、1つのZ位置での複素
情報が取得される。Z位置での複素情報が取得される度
に、CPU1からZ走査部22に指令を入力して音響レ
ンズ10と試料12との間の超音波入射方向の距離を変
化させる。それぞれのZ位置において上記の処理を繰り
返し、試料反射の複素情報cosφ,sinφをZ測距
部23で検出される移動量と共にV(z)データとして
メモリ20に取り込む。
【0041】なお、前記送信開始からA/D変換トリガ
を発生するまでの時間遅延量TdはCPU1から制御部
21に対して設定可能となっている。複素V(z)デー
タの測定を行うときは、初めにオシロスコープ等を見な
がら試料反射の位置にA/D変換のタイミングTdを合
わせる。しかし、A/D変換の最適なタイミングは音響
レンズ10と試料12との距離が変化するのに応じて変
化する。そこで、測定開始の位置からのZ方向の移動量
をΔZ、タイミングのズレをΔTd、カプラの音速をv
とすれば、CPU1がA/D変換のタイミングを以下の
式にて計算してタイミングを変化させる。
【0042】
【数7】
【0043】次に、干渉測定プログラム20bを起動し
て試料12について干渉データの測定を実施する。初め
に、CPU1からの指令により切り替えスイッチ7をb
端子に接続して第2のトランスデューサ9側に切り替え
る。この結果、第2のトランスデューサ9へ送信バース
ト波を供給可能な状態になる。
【0044】次に、CPU1から制御部21に送信トリ
ガが入力された制御部21が第1の半導体スイッチ4を
制御して送信バースト信号を作り、この送信バースト信
号を切り替えスイッチ7が第2のトランスデューサ9に
印加する。第2のトランスデューサ9が送信バースト波
を超音波に変換し、ロッド11から試料12に対して垂
直な平面超音波が入射する。
【0045】試料12が超音波の波長の数倍長よりも薄
いときには、試料自体の上面と下面での各反射超音波が
干渉する。超音波(送信バースト信号)周波数を変えな
がら試料からの反射信号の強度を測定すると、周波数の
変化によって干渉に強弱が生じる。
【0046】そこで、干渉データの測定を行っている期
間は、CPU1からの指令により発振器3の発振周波数
を連続的に変化させて超音波の周波数を変化させる。こ
のような状態で第2のトランスデューサ9で電気信号に
変換された反射信号の強度を後段の乗算部16a,16
bで位相検波して、その位相検波出力を周波数の値と共
にメモリ20に干渉データとして取り込む。
【0047】なお、干渉データの測定を行っている期間
はZ走査部22は動かさない。以上のようにして、複素
V(z)データの測定が終了したら複素V(z)解析プ
ログラム20cを起動する。CPU1は複素V(z)解
析プログラム20cに基づいて動作し、既に測定してメ
モリ上に記憶されている複素V(z)データを逆フーリ
エ変換して、図3に示すような逆フーリエ変換曲線を取
得する。そして図3に矢印で示すような、その位相が3
60°変化している超音波の入射角度の中から最も大き
な角度を選び、下式にてスネルの法則によってレーリー
波の音速vR を求める。
【0048】
【数8】
【0049】また、干渉データの測定が終了したなら
ば、縦波解析プログラム20dを起動する。縦波解析プ
ログラム20dは、メモリ20上に記憶されている反射
信号の信号強度と周波数との関係を示す干渉データから
図4に示すような干渉曲線を認識して、該干渉曲線から
矢印A,B,C,Dで示す様な谷の間隔の平均値Δfを
求め、このΔfを上記した(5)式に代入して縦波の音
速v1 を計算する。
【0050】このようにして、レーリー波の音速vR
縦波音速v1 とを求めた後に、弾性定数計算プログラム
20eを起動して弾性定数を計算する。すなわち、
(6)式よりレーリー波の音速vR と縦波音速v1 とか
ら横波音速vS を求め、縦波音速vl と横波音速vS
を(4)式に代入して弾性定数を算出する。
【0051】尚、試料12の厚さが超音波の波長の5倍
程度より厚ければ、従来と同様に、複素V(z)曲線の
みにより縦波、横波の音速を求め弾性定数を計算する。
このように本実施形態によれば、複素V(z)曲線を測
定すると共に平面波による反射信号の干渉曲線を測定
し、前者からレーリー波音速を求め、後者から縦波音速
を求め、レーリー波音速及び縦波音速から試料12の弾
性定数を計算するようにしたので、波長の数倍程度の厚
さ(数10μm程度)の膜の弾性定数を測定できる。
【0052】なお、この実施形態では干渉曲線の測定に
位相検波を用いているが、反射信号強度の測定はこれに
限定されるものではない。縦波音速測定には強度のデー
タしか使用しないので干渉曲線は強度検波により取得し
ても良い。
【0053】また、音響レンズとロッドの2つのデバイ
スを切り替えスイッチで切り替え手いるが、コネクター
にして装着交換することも考えられる。本発明は上記実
施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内で種々変形実施可能である。
【0054】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、複
素V(z)曲線からレーリー波音速を求め、干渉曲線か
ら縦波音速を求め、レーリー波音速及び縦波音速から試
料の弾性定数を計算するようにしたので、測定に使用す
る超音波の波長の1倍から数倍程度の膜厚を有するサン
プルであっても弾性定数の測定が可能な超音波測定装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る超音波測定装置の構
成図である。
【図2】図1に示す超音波測定装置の動作を示すタイム
チャートである。
【図3】複素V(z)曲線の逆フーリエ変換波形を示す
図である。
【図4】干渉曲線を示す図である。
【図5】従来の超音波測定装置の構成図である。
【図6】複素V(z)曲線の逆フーリエ変換波形を示す
図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…バス、3…発振部、4…第1の半導体
スイッチ、5…第2の半導体スイッチ、6…増幅器、7
…切り替えスイッチ、8…第1のトランスデューサ、9
…第2のトランスデューサ、10…音響レンズ、11…
ロッド、12…試料、16a,16b…乗算部、17…
移相部、18a,18b…ローパスフィルタ、19a,
19b…A/D変換部、20…メモリ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数可変な高周波バースト波を発生さ
    せるバースト波発振手段と、 前記バースト波発振手段から印加される高周波バースト
    波を超音波に変換し微小スポットに収束して試料に入射
    させ、該試料からの反射波を再び電気信号に変換した反
    射信号を送出する第1の超音波送受信手段と、 前記バースト波発振手段から印加される高周波バースト
    波を超音波に変換し平面波として前記試料に入射させ、
    該試料からの反射波を再び電気信号に変換した反射信号
    を送出する第2の超音波送受信手段と、 前記第1の超音波送受信手段と前記試料との間の超音波
    入射方向の相対距離を変化させる距離変化手段と、 前記距離変化手段で前記第1の超音波送受信手段と前記
    試料との距離を変化させて前記第1の超音波送受信手段
    から出力された反射信号からそれぞれの距離での反射信
    号の複素情報を測定する複素V(z)測定手段と、 前記バースト波発振手段が発生する高周波バースト波の
    周波数を変化させて前記第2の超音波送受信手段から出
    力された反射信号からそれぞれの周波数での反射信号の
    強度情報を測定する干渉曲線測定手段と、 前記複素V(z)測定手段で測定した複素情報、及び前
    記干渉曲線測定手段で測定した強度情報を記憶するメモ
    リと、 前記メモリに記憶された複素情報に基づいて前記試料の
    レーリー波の音速を計算する表面波演算手段と、 前記メモリに記憶された強度情報に基づいて前記試料の
    縦波の音速を計算する縦波演算手段と、 前記表面波演算手段で計算したレーリー波の音速と前記
    縦波演算手段で計算した縦波の音速とから前記試料の弾
    性定数を計算する弾性定数演算手段とを具備したことを
    特徴とする超音波測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超音波測定装置におい
    て、 複素V(z)データの測定時は前記バースト波発振手段
    で発生した高周波バースト波を前記第1の超音波送受信
    手段に入力し、干渉データの測定時は前記バースト波発
    振手段で発生した高周波バースト波を前記第2の超音波
    送受信手段に入力するように切り替えるスイッチを具備
    したことを特徴とする超音波測定装置。
JP7230133A 1995-09-07 1995-09-07 超音波測定装置 Withdrawn JPH0972889A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7124635B2 (en) * 2004-08-06 2006-10-24 Tohoku University Evaluation method for coefficient of thermal expansion of ultra-low-expansion glass material
CN108180974A (zh) * 2018-01-22 2018-06-19 南京林业大学 一种超声双缝干涉声速测量仪器及其测量方法

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