JPH0974037A - ロータリートランスの製造方法 - Google Patents

ロータリートランスの製造方法

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JPH0974037A
JPH0974037A JP7229849A JP22984995A JPH0974037A JP H0974037 A JPH0974037 A JP H0974037A JP 7229849 A JP7229849 A JP 7229849A JP 22984995 A JP22984995 A JP 22984995A JP H0974037 A JPH0974037 A JP H0974037A
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pattern
rotary transformer
ferrite
manufacturing
additive
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Application number
JP7229849A
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English (en)
Inventor
Shinya Matsutani
伸哉 松谷
Shinji Harada
真二 原田
Yuji Mido
勇治 御堂
Akira Hashimoto
晃 橋本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオテープレコーダ等に用いられるロータ
リートランスに係り、特性面で優れたものを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 本発明のロータリートランスは、フェライト
と添加剤からなる成形体の一主面に、強磁性体パターン
8,38あるいは非磁性体パターン7,37とを形成
し、その間の凹部全面に電極材料の導体パターン6,3
6を施した後焼成することで、電気信号の伝達効果、磁
気伝達効率が高く、生産性に優れたロータリートランス
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転体からの電気信号を
外部の静止体に供給、取り出す電子機器例えばビデオテ
ープレコーダやデジタルテープレコーダ等に用いられる
ロータリートランスの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリートランスは、回転式ヘッドの
ドラム軸と同心円状にコイルが形成された回転側(ヘッ
ド側)のロータコアと固定側(電子回路側)のステータ
コアとを、それらのコイル面(上面)が向き合うように
約20〜80μm程度の間隔をあけて配置した構造であ
り、これによってヘッドと電子回路との信号伝達を行っ
ている。
【0003】従来、ロータリートランスは焼結体の平板
状フェライトコアに環状溝を形成し、この環状溝に導体
を巻回してなる偏平スパイラルコイルを配置したもの
(実公昭62−18013号公報)、導体パターンが形
成されたフィルムを射出成形機の金型にセットし、焼結
性フェライトとバインダーとの混合物を射出成形した
後、脱脂・焼成したもの(特開平3−248510号公
報)あるいは焼結体のフェライトの平坦面に導体コイル
膜パターンと強磁性体膜とを形成した物(特開平2−2
5106号公報)、フェライトコアの一面のみに印刷で
環状溝を形成したもの(特開平1−209708号公
報)があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】焼結体のフェライトコ
アに環状溝を形成し、この環状溝に導線を巻回してなる
偏平スパイラルコイルを配置したものは、焼成体の寸法
ばらつきのために面倒な後加工が必要であり、さらにコ
イルを装着することも必要であるので、製造コストが非
常に高くつくものであった。
【0005】また、巻線を安定して環状溝に挿入できる
ように環状溝を予め数100μm程度深くかつ大き目に
加工しておく必要があるので、通常はステータコアとロ
ータコアのコイル面のギャップが大きくなって磁気抵抗
が高くなり、ステータコアとロータコアとを組み合わせ
た時の結合係数が約0.95、総合インダクタンスが約
4.5μH、損失が約−3.6dB程度であり、電気信
号の伝達効率が低下するという問題点があった。
【0006】導体パターンが形成されたフィルムを射出
成形機の金型にセットし、焼結性フェライトとバインダ
ーとの混合物を射出成形した後、脱脂・焼成したもの
は、射出成形によって導体パターンの個々の導体間にも
焼結性フェライトとバインダーとの混合物が入りこみ導
体間に強磁性体が形成されることで、一方のコアにおい
て導体パターンの個々の導体間で磁束密度が小さくなる
結果、ステータコアとロータコアとの磁気伝達効率が低
下するという問題点があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、電気
信号の伝達効率、磁気伝達効率が高く、生産性に優れた
ロータリートランスを提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のロータリートランスの製造方法は、フェライ
トと添加剤からなる成形体の一主面に、強磁性体あるい
は非磁性体パターンとを形成し、その両パターン間の凹
部全面に電極材料を施した後焼成する、またはフェライ
トと添加剤からなる成形体の一主面に、強磁性体および
非磁性体パターンとを形成し、さらにその上に所定のパ
ターンのマスクを形成した後、サンドブラストで凹部を
形成し、その凹部全面に電極材料を施した後焼成する、
またはフェライトと添加剤からなる成形体の一主面に、
電極パターンあるいは強磁性体パターンを形成し、さら
にその上に所定のパターンのマスクを形成した後、サン
ドブラストで凹部を形成した後焼成する方法である。
【0009】
【作用】本発明のロータリートランスの製造方法は、フ
ェライトと添加剤からなる成形体の一主面に、強磁性体
あるいは非磁性体パターンとを形成し、その間の凹部全
面に電極材料を施した後焼成する、またはフェライトと
添加剤からなる成形体の一主面に、強磁性体および非磁
性体パターンとを形成し、さらにその上に所定のパター
ンのマスクを形成した後、サンドブラストで凹部を形成
し、その凹部全面に電極材料を施した後焼成する、また
はフェライトと添加剤からなる成形体の一主面に、電極
パターンあるいは強磁性体パターンを形成し、さらにそ
の上に所定のパターンのマスクを形成した後、サンドブ
ラストで凹部を形成した後焼成することによって、フェ
ライトコアと導体パターンおよび強磁性体パターンとが
強固に密着し接着層が不要となる。
【0010】また強磁性体パターン、非磁性体パターン
あるいは電極パターンをより低く成形することによっ
て、ステータコアとロータコア間のギャップが小さくな
って磁気抵抗が低くなり、隣接チャンネル間の電気信号
がクロストークしにくくなって損失が小さくなり電気信
号の伝達効率の向上と損失を低減させることができる。
また、凹部一杯に電極を形成できることより、電気抵抗
値を低減し、また磁気回路的にもロスなく有効に磁束を
強磁性体パターンに導くことができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明のロータリートランスの一実施
例の一部切欠平面図、図2は図1のA−B断面図、図3
〜図5はそれぞれ本発明の他の実施例、図6は比較例を
示した模式図である。
【0012】図1および図2において、本発明のロータ
リートランスは、ドラム軸20と同心円状に回転側(ヘ
ッド側)のロータコア31と固定側(電子回路側)のス
テータコア1とを、平行度を10μmに仕上げた主面3
および33とがそれぞれ向き合うように約20〜80μ
m程度の間隔をあけて配置し、これによってヘッドと電
子回路との信号伝達を行っている。固定側のステータコ
ア1において、ドラム軸20を挿入する軸穴2と、主面
3には複数の導体パターン6と強磁性体パターン8、非
磁性体パターン7とショートリング10とが形成され、
反対面4には反り防止層11が形成され、スルーホール
5を介しての取り出し導体パターン9、端子ピンなどを
介して電気的に接続された構成に成っている。
【0013】同様に回転側のロータコア31において、
ドラム軸20を取り付ける軸穴32と、主面33には複
数の導体パターン36と強磁性体パターン38、非磁性
パターン37とショートリング40とが形成され、反対
面34には反り防止層41が形成され、スルーホール5
を介しての取り出し用の導体パターン39、端子ピンな
どを介して電気的に接続された構成に成っている。
【0014】強磁性体パターン8,38はフェライト材
料からなり、成形体と同じフェライト材料でも可能であ
る。非磁性体パターン7,37は、導体パターン6,3
6間に形成されるため、磁束が漏れないためには、磁性
(比透磁率)は持たない方がよいが、比透磁率が30以
下ならば結合係数のうえでも問題はなく、Znフェライ
ト、ZnCuフェライトあるいはAl23等のセラミッ
ク材料でも使用できる。
【0015】導体パターン6,36は、850〜120
0℃の低温焼成が可能な銀、銀−パラジウム、銀−白
金、または銅が好ましい。マスクパターンは、サンドブ
ラスト時に欠落しにくいブチラール樹脂等の柔らかい樹
脂が好ましく、サンドブラスト後、マスクパターンが残
存しても焼成後には消失するため問題ない。また、セラ
ミック粉末等のマスクパターンあるいはそれと樹脂との
複合体でも、強磁性体パターン上には磁性粉末、非磁性
体パターンの上には非磁性体粉末が焼成後残存する組成
であれば特に問題がない。
【0016】強磁性体パターン8,38と非磁性体パタ
ーン7,37と導体パターン6,36の厚みは、数μm
〜数10μmが、また導体パターン6,36と強磁性体
パターン8,38あるいは非磁性体パターン7,37と
の厚みの差は0〜数10μmが、導体の低抵抗化、磁束
の高密度化の点で好ましい。フェライト材料は850〜
1200℃の低温焼成が可能なNiZnCu系フェライ
トが好ましいが、その他のフェライト材料でも有効であ
ることは言うまでもない。
【0017】成形体の主面にのみ導体パターン6,36
および強磁性体パターン8,38を形成した場合、フェ
ライト成形体と凸部パターンの成形密度差あるいは、導
体パターン6,36とフェライト成形体の焼成時におけ
る焼成収縮挙動の違い等により、焼成時に一方向に反っ
たり、クラック等が発生したりする。そのため、反対面
に反り防止層11,41を設けることにより、主面と反
対面でバランスをとり反りを低減することができる。反
り防止層11,41は、反対面全面あるいは部分的にパ
ターンを形成してもよい。また、たとえば金型等によっ
て反対面に凹部を形成する等により、反対面に成形密度
差をつけたことによる反り防止層であってもよい。反り
防止層の部分パターン形状として、取り出し導体パター
ン9,39のみを凹部に形成する形状、同心円状、非円
形状、リブ状、渦巻状、放射状、直線状、多角形状、点
状等またはそれらの組合せパターン等が考えられるがす
べて有効であり、また反り防止層11,41の厚みを変
えることでも反りを制御することが可能である。反対面
の反り防止層11,41は、磁気回路的にはフェライト
材料等の強磁性体である必要がなく、非磁性材料あるい
は誘電体材料、抵抗材料等を用いてもよい。
【0018】主面の導体パターン6,36の高さが同一
面の凹部深さより高い場合、導体パターン6,36から
発生する磁束が強磁性体パターン8,38から漏れ易く
なり結合係数が低くなる、また重ね焼成時に導体パター
ン6,36が反応する。このため、主面の導体パターン
6,36の高さが同一面の凹部深さ以下のことが好まし
い。また、反対面の取り出し導体パターン9,39も同
様に重ね焼成時に反応しないためには、反り防止層1
1,41の凹部に形成され、該導体パターン6,36の
高さがその凹部深さ以下であることが好ましい。
【0019】成形体の添加物は結合剤、可塑剤、潤滑
剤、消泡剤等の有機物バインダー、またはそれにフェラ
イトを構成する元素と少なくとも同じ元素を含むものか
ら構成されている無機質バインダーを加えたものを用い
ることができる。ここで無機質バインダーはフェライト
の焼結の際に収縮を防止させるためのものであり、たと
えば鉄粉、亜鉛粉、ニッケル粉、銅粉などの金属粉を酸
化膨張させて焼結の際に収縮をキャンセルし、焼結体の
収縮率をほぼゼロにすることができ、両面にパターンが
形成されてない成形体のみの場合、焼成時の反りを数μ
m以下に制御することができる。
【0020】成形体を焼成前に金型等で打ち抜く時、主
面の最外周部に凸部パターン部分がある場合、打ち抜き
時に最外周部の端面に応力が集中するために、パターン
が欠落する可能性があるので、最外周から少なくとも
0.1mm以上離して凸部を形成することが好ましい。
【0021】以下具体的な実施例について説明する。 (実施例1)図3(a)〜(e)に本発明に係わる一実
施例の製造工程であるコアの一部分断面模式図を示す。
【0022】主組成が下記の組成になるように配合した
原料粉末を700℃で3時間仮焼したあと、平均粒径が
1μmになるように粉砕したNiZnCu系フェライト
仮焼粉A、ZnCuフェライト仮焼粉Bを用意し、添加
剤A(バインダー、可塑剤、潤滑剤、消泡剤)を投入し
ながらスラリー濃度を調整しスラリーA,Bを作製し
た。
【0023】下記にフェライト仮焼粉A,Bおよび添加
剤Aの組成を示した。 フェライト仮焼粉A; Fe23 49mol% ZnO 27mol% NiO 13mol% CuO 11mol% −−−100kg フェライト仮焼粉B; Fe23 49mol% ZnO 45mol% CuO 6mol% −−−100kg 添加剤A; ・バインダー ブチラール樹脂 −−−140リットル ・可塑剤 −−−1.5kg ・潤滑剤 −−− 4kg ・消泡剤 −−−1.5リットル このスラリーAを、ドクターブレード法を用いて、厚さ
200μmのグリーンシートを作製した。このグリーン
シートを積層したものを120℃で熱プレスして、図3
(a)に示す成形体厚み0.95mmのグリーンシート1
2にした。このグリーンシート12を所定の大きさに切
断し、パンチャーで0.3φのスルーホール5を形成
後、図3(b)に示すようにAgPdペーストでスルー
ホール5を埋め、成形体の片面(反対面)に取り出し導
体パターン9をAgPdで形成した。その後、成形体の
片面(主面)に図3(c)に示すように磁性体パターン
8(パターン幅約1000μm、厚み40μm)とし
て、コアと同組成のフェライトインキで円環状パターン
をスクリーン印刷し、また同一面に非磁性体パターン7
(パターン幅約100μm、厚み40μm)をスラリー
Bをスパイラルコイル状にスクリーン印刷した。その
後、非磁性体パターン7あるいは磁性体パターン8間と
の凹部13全面にAgPdペーストによる導体パターン
6を図3(d)に示すようにスクリーン印刷で形成し
た。その後図3(e)に示すように反り防止層11をコ
アと同組成のフェライトインキを反対面全面(厚み15
μm)にスクリーン印刷した後、プレス加工で外径2
5.56mm、内径4.54mmの円盤状となるように切断
した。
【0024】このように作製した成形体を脱脂した後、
空気中で970℃で焼成し、試料1とした。また、比較
のために反り防止層を形成しなかった試料も焼成した
が、反りが大きく焼成後、平面研磨が必要であった。
【0025】電磁変換特性は、ステータコアとロータコ
アとのギャップ25μmで行い1MHzでの値を記した。
(表1)にその結果を示した。比較例に比べ電磁変換特
性に優れていることが分かる。
【0026】(実施例2)図4(a)〜(g)に本発明
に係わる他の実施例の製造工程であるコアの一部分断面
模式図を示す。
【0027】主組成が下記の組成になるように配合した
原料粉末を700℃で3時間仮焼したあと、平均粒径が
1μmになるように粉砕したZnCuフェライト仮焼粉
Cを用意し、添加剤A(バインダー、可塑剤、潤滑剤、
消泡剤)を投入しながらスラリー濃度を調整しスラリー
Cを作製した。また、平均粒径1μmのAl23粉体と
ブチラール樹脂とを配合したマスク用スラリーDを作製
した。 フェライト仮焼粉C; Fe23 49mol% ZnO 51mol% −−−100kg 添加剤A; ・バインダー ブチラール樹脂 −−−140リットル ・可塑剤 −−−1.5kg ・潤滑剤 −−− 4kg ・消泡剤 −−−1.5リットル マスク用スラリーD; ・バインダー ブチラール樹脂 −−−140リットル ・Al23 −−−100kg ・可塑剤 −−−1.5kg 実施例1と同様に、スラリーAを、ドクターブレード法
を用いて、厚さ200μmのグリーンシートを作製し
た。図4(a)に示すようにこのグリーンシートを積層
したものを120℃で熱プレスして、成形体厚み0.9
5mmのグリーンシート12にした。このグリーンシート
12を所定の大きさに切断し、パンチャーで0.3φの
スルーホール5を形成後、図4(b)に示すようにAg
Pdペーストでスルーホール5を埋め、成形体の片面
(反対面)に取り出し導体パターン9をAgPdで形成
した。その後、図4(c)に示すように成形体の片面
(主面)に磁性体パターン8(パターン幅約1000μ
m、厚み30μm)として、コアと同組成のフェライト
インキで円環状パターンをスクリーン印刷し、また同一
面にそれ以外の箇所に非磁性体パターン7(パターン幅
約1000μm、厚み30μm)をスクリーン印刷し
た。その後、図4(d)に示すように磁性体パターン8
あるいは非磁性体パターン7上にマスクパターン14
(パターン幅約100μm、膜厚10μm)としてマス
ク用スラリーDをスクリーン印刷した。その後、平均粒
径20μmのSiO2粉を用いてサンドブラストをかけ
ることにより、図4(e)に示すようにマスクパターン
14以外の所を約40μm以上掘り、凹部13を形成し
た。その凹部13にAgペーストによる導体パターン6
を図4(f)に示すようにスクリーン印刷で形成した。
その後反り防止層11を図4(g)に示すようにコアと
同組成のフェライトインキを反対面全面(厚み15μ
m)にスクリーン印刷した後、プレス加工で外径25.
56mm、内径4.54mmの円盤状となるように切断し
た。このように作製した成形体を脱脂した後、空気中で
900℃で焼成し、試料2とした。
【0028】電磁変換特性は、ステータコアとロータコ
アとのギャップ25μmで行い1MHzでの値を記した。
(表1)にその結果を示した。比較例に比べ電磁変換特
性に優れていることが分かる。
【0029】(実施例3)図5(a)〜(f)に本発明
に係わるさらに他の実施例の製造工程であるコアの一部
分断面模式図を示す。
【0030】実施例1と同様に、主組成が下記の組成に
なるように配合した原料粉末を700℃で3時間仮焼し
たあと、平均粒径が1μmになるように粉砕したNiZ
nCu系フェライト仮焼粉Aを用意し、添加剤B(収縮
防止剤、バインダー、可塑剤、潤滑剤、消泡剤)を投入
しながらスラリー濃度を調整しスラリーEを作製した。
下記に添加剤Bの組成を示した。 フェライト仮焼粉A; Fe23 49mol% ZnO 27mol% NiO 13mol% CuO 11mol% −−−100kg 添加剤B; ・収縮防止剤 Fe 65.8mol% ZnO 18.1mol% NiO 8.7mol% CuO 7.4mol% −−− 25kg ・バインダー ブチラール樹脂 −−−180リットル ・可塑剤 −−− 2kg ・潤滑剤 −−− 6kg ・消泡剤 −−− 2リットル 実施例1と同様に収縮防止剤を含まないスラリーAを、
ドクターブレード法を用いて、厚さ200μmのグリー
ンシートを作製した。また、同様に収縮防止剤の含まれ
た上記組成のスラリーEを、ドクターブレード法を用い
て、厚さ200μmのグリーンシートを作製した。それ
ぞれのグリーンシートを積層したものを図5(a)に示
すように120℃で熱プレスして、成形体厚み0.95
mmのグリーンシート12にした。このグリーンシート1
2を所定の大きさに切断し、図5(b)に示すようにパ
ンチャーで0.3φのスルーホール5を形成後、AgP
dペーストでスルーホール5を埋め、成形体の片面(反
対面)に取り出し導体パターン9をAgPdで形成し
た。その後、図5(c)に示すように成形体の片面(主
面)に磁性体パターン8(パターン幅約1000μm、
厚み40μm)として、コアと同組成のフェライトイン
キで円環状パターンをスクリーン印刷し、また同一面に
導体パターン6(パターン幅約1000μm、厚み40
μm)をAgペーストでスクリーン印刷した。その後、
図5(d)に示すように磁性体パターン8あるいは導体
パターン6上にマスクパターン14(パターン幅約10
0μm、膜厚10μm)としてブチラール樹脂をスクリ
ーン印刷した。その後、平均粒径20μmのSiO2
を用いてサンドブラストをかけることにより、マスクパ
ターン14以外の所を約40μm以上掘り、図5(e)
に示すように凹部を形成した。その後反り防止層11を
図5(f)に示すようにコアと同組成のフェライトイン
キを反対面全面(厚み15μm)にスクリーン印刷した
後、プレス加工で外径25.56mm、内径4.54mmの
円盤状となるように切断した。このように作製したそれ
ぞれの成形体を脱脂した後、空気中で900℃で焼成
し、試料3,4とした。
【0031】焼成後の反り量を計ると、収縮防止剤の添
加されていない試料3は20μm、添加された試料4は
3μmと無収縮防止剤がロータリートランスの歪みの低
減に効果があることが分かる。また、電磁変換特性は、
ステータコアとロータコアとのギャップ25μmで行い
1MHzでの値を記した。(表1)にその結果を示した。
比較例に比べ電磁変換特性に優れていることが分かる。
【0032】(比較例)図6(a)〜(c)に本発明に
係わる比較例の製造工程であるコアの一部分断面模式図
を示す。
【0033】フェライト仮焼粉Aを、図6(a)に示す
ように金型プレスにより1ton/cm2で厚み2mm、外
径30mm、内径3mmの円盤状の成形体15を得た。この
成形体15を脱脂した後、空気中で1000℃で焼成
し、後加工で焼結体厚み1.3mm、外径25.56mm、
内径4.54mmの円盤状となるようにした。このように
作製した焼結体の片面(主面)に図6(b)に示すよう
に円環状パターンの凹部16(パターン幅約1000μ
m、厚み400μm)と0.5φのスルーホール17を
形成した。その後、図6(c)に示すように凹部16に
接着剤18を流し込み0.2φの導線コイル19を巻線
により形成しスルーホール穴から反対面に取り出すこと
により、試料5を作成した。
【0034】電磁変換特性は、ステータコアとロータコ
アとのギャップ25μmで行い1MHzでの値を記した。
(表1)に、その結果を示した。巻き線方式のため、凹
部深さが実施例に比べ深いこと(500μm)、巻き線
下部に非磁性の接着部があることなどから実施例に比
べ、電磁変換特性が劣ると思われる。
【0035】
【表1】
【0036】なお本発明のロータリートランスの製造方
法において、各種材料(フェライト粉末、バインダー、
導体、強磁性体材料、非磁性体等の材料組成、粒度分布
等)、成形体作製方法(金型成形、グリーンシート成
形、射出成形、グリーンシートが単層あるいは積層)、
焼成条件(温度、時間、圧力、雰囲気等)、導体および
強磁性体、非磁性体の成形方法(印刷、転写、インクジ
ェット等)、ロータリートランス形状(外径、内径、厚
み、ギャップ、導体パターン、強磁性体パターン、非磁
性体パターン、スルーホール等の寸法)等は本実施例に
限定されるものではない。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り本発明のロータリート
ランスの製造方法は、フェライトと添加剤からなる成形
体の一面(主面)に、強磁性体あるいは非磁性体パター
ンとを形成し、その間の溝部(凹部)全面に電極材料を
施した後焼成する、またはフェライトと添加剤からなる
成形体の一面(主面)に、強磁性体および非磁性体パタ
ーンとを形成し、さらにその上に所定のパターンのマス
クを形成した後、サンドブラストで凹部を形成し、その
凹部全面に電極材料を施した後焼成する、またはフェラ
イトと添加剤からなる成形体の一面(主面)に、電極パ
ターンあるいは強磁性体パターンを形成し、さらにその
上に所定のパターンのマスクを形成した後、サンドブラ
ストで凹部を形成した後焼成することで、電気信号の伝
達効率、磁気伝達効率が高く、生産性に優れたロータリ
ートランスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリートランスの製造方法の一実
施例により得たロータリートランスを示す一部切欠平面
【図2】同ロータリートランスの一実施例を示す断面図
【図3】本発明のロータリートランスの一実施例の製造
工程を示す一部断面模式図
【図4】本発明のロータリートランスの一実施例の製造
工程を示す一部断面模式図
【図5】本発明のロータリートランスの一実施例の製造
工程を示す一部断面模式図
【図6】本発明のロータリートランスの比較例の製造工
程を示す一部断面模式図
【符号の説明】
1 ステータコア 3,33 主面 4,34 反対面 5,35 スルーホール 6,36 導体パターン 7,37 非磁性体パターン 8,38 強磁性体パターン 9,39 取り出し導体パターン 10,40 ショートリング 31 ロータコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトと添加剤からなる成形体の一
    主面に、強磁性体あるいは非磁性体パターンとを形成
    し、その両パターン間に形成される凹部全面に電極材料
    を施した後焼成して得られるロータリートランスの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 フェライトと添加剤からなる成形体の一
    主面に、強磁性体および非磁性体パターンとを形成し、
    さらにその上に所定のパターンのマスクを形成した後、
    サンドブラストで凹部を形成し、その凹部全面に電極材
    料を施した後焼成して得られるロータリートランスの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 フェライトと添加剤からなる成形体の一
    主面に、電極パターンあるいは強磁性体パターンを形成
    し、さらにその上に所定のパターンのマスクを形成した
    後、サンドブラストで凹部を形成した後焼成して得られ
    るロータリートランスの製造方法。
  4. 【請求項4】 マスクは、セラミック、樹脂の単独また
    は複合体よりなり、強磁性体、非磁性体あるいは電極パ
    ターン上に印刷または転写によって形成されたものであ
    る請求項2または3記載のロータリートランスの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 添加剤がフェライトを構成する元素と少
    なくとも同じ元素を含む無機物から構成されている請求
    項1,2または3記載のロータリートランスの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 フェライトと添加剤からなる成形体の反
    対面に反り防止層を形成した請求項1,2または3記載
    のロータリートランスの製造方法。
  7. 【請求項7】 取り出し用の導体パターンを反対面に形
    成し、その取り出し用導体パターンと主面の導体パター
    ンとをスルーホールを介して導電部材で通電させる構成
    である請求項1,2または3記載のロータリートランス
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 主面の導体パターンの高さが同一面の凹
    部深さ以下である請求項1,2または3記載のロータリ
    ートランスの製造方法。
JP7229849A 1995-09-07 1995-09-07 ロータリートランスの製造方法 Pending JPH0974037A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017092121A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 株式会社村田製作所 コイル部品
WO2019197584A1 (de) * 2018-04-12 2019-10-17 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren zur herstellung eines gewendelten körpers

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