JPH0978348A - ポリウレタン弾性糸の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン弾性糸の製造方法

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JPH0978348A
JPH0978348A JP25576095A JP25576095A JPH0978348A JP H0978348 A JPH0978348 A JP H0978348A JP 25576095 A JP25576095 A JP 25576095A JP 25576095 A JP25576095 A JP 25576095A JP H0978348 A JPH0978348 A JP H0978348A
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博昭 庄司
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタン弾性糸の製造方法を提供する。 【解決手段】 これは、1分子中に平均で少なくとも1
個の水酸基を含有し、その平均分子量が500〜10
0,000であるオルガノポリシロキサン、有機ジイソ
シアネート及びポリオール成分を反応させてなるポリウ
レタン100重量部に対し、紡糸油剤10重量部以下を
付与して紡糸することを特徴とする。従来紡糸段階で多
量に使用されていた紡糸油剤を軽減でき、滑り性の優れ
たポリウレタン弾性糸を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン弾性
糸の製造方法及びその製造方法により得られたポリウレ
タン弾性糸に関し、詳しくは特定構造のオルガノポリシ
ロキサンと有機ジイソシアネートの反応物を含有させる
ことにより、紡糸油剤の使用量を低減することを特徴と
するポリウレタン弾性糸の製造方法及びその製造方法に
より得られたポリウレタン弾性糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン弾性糸の製造には、一般的
に、プレポリマーをDMF中でイソシアネート/ヒドラ
ジン付加体などと反応させた後脱DMF工程で紡糸する
乾式紡糸、プレポリマーをMEKなどに溶解して紡糸す
る湿式紡糸、又はプレポリマーに架橋剤を加えて加熱反
応させて特殊装置で紡糸する溶融紡糸などの方法があ
る。いずれの場合においても ポリウレタンの耐熱性の
低さ、高温時の変形、繊維相互の膠着を防止する目的
で、紡糸する際には主にシリコーン系の油剤が、例え
ば、ポリウレタン100重量部に対して紡糸油剤10重
量部以上といった多量に用いられてきた。
【0003】しかしながら、多量の紡糸油剤によって上
記の高温時の変形、繊維相互の膠着を防止することがで
きても、これが残留すると、後工程での汚れや染色など
の工程での疎外要因となるため、洗浄する工程が必要と
なる。この時、紡糸油剤が多量のため、洗浄用薬剤量が
多くなり、また洗浄時間にも長時間を費やし、さらに洗
浄の廃液量も多いなどの問題があった。
【0004】また、ポリウレタン弾性糸は混紡で使用さ
れることが多いため、近年、繊維の耐久性の向上を目的
として、紡糸後の滑り性が要求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うに従来ポリウレタン弾性糸の製造段階で多量に使用さ
れていた紡糸油剤の軽減と、紡糸後の滑り性を得ること
を目的とし、特には、これらの目的を得るためのポリウ
レタン弾性糸の製造方法を与えることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題に
ついて鋭意検討した結果、ポリウレタン弾性糸の製造時
に特定構造のオルガノポリシロキサンと有機ジイソシア
ネートの反応物を含有させることによって、優れた紡糸
性が発現し、これまで提案されたポリウレタン弾性糸の
製造方法よりも紡糸油剤の軽減が可能であり、しかもそ
の方法により得られたポリウレタン弾性糸は滑り性が優
れていることを見出し、更に検討して本発明を完成させ
た。
【0007】
【発明の概要】即ち、本発明は、(イ)1分子中に平均
で少なくとも1個の水酸基を含有し、その平均分子量が
500〜100,000であるオルガノポリシロキサ
ン、有機ジイソシアネート及びポリオール成分を反応さ
せてなるポリウレタン100重量部に対し、紡糸油剤1
0重量部以下を付与して紡糸することを特徴とするポリ
ウレタン弾性糸の製造方法、(ロ)上記(イ)の方法に
より製造されたポリウレタン弾性糸、(ハ)次式
(1):
【化5】 [式中、R1 は炭素原子数1〜10の1価炭化水素基を
表し、R2 は2〜4価の有機基、R3 は2価の有機基、
4 は水素基又は1価の有機基、AはR1 、−R5
{(OR6b −OR7q (式中、R5 は2〜4価の
有機基、R6 は2価の有機基、R7 は水素基又は1価の
有機基、qは1〜3の整数)、水酸基又はアルコキシ基
より選択される基、pはR2 の価数よりも1少ない数で
あり、qはR5の価数よりも1少ない数であり、mは正
の整数、nは0又は1以上の整数、a、bは0又は1以
上の整数である。但し、平均分子量が500〜100,
000であり、nが0又はR4 が水素基を含有しない1
価の有機基の場合は、Aは−R2(OR3b −OH又
は水酸基である]で示される、1分子中に平均で少なく
とも1個の水酸基を含有するオルガノポリシロキサン、
有機ジイソシアネート及びポリオール成分を反応させて
なるポリウレタン100重量部に対し、紡糸油剤10重
量部以下を付与して紡糸することを特徴とするポリウレ
タン弾性糸の製造方法、(ニ)上記(ハ)の方法により
製造されたポリウレタン弾性糸、(ホ)式(1)におい
て、A基が次式:
【化6】 (R5 、b及びqは(ハ)で定義したのと同じ意味を表
し、R6 は2価の有機基を表す)で示される基である、
(ハ)記載のポリウレタン弾性糸の製造方法、(ヘ)上
記(ホ)の方法により製造されたポリウレタン弾性糸、
(ト)式(1)において、A基が次式:
【化7】 (R5 、b及びqは(ハ)で定義したのと同じ意味を表
し、R6 は2価の有機基を表す)で示される基であり、
a及びbは1以上の整数である、(ハ)記載のポリウレ
タン弾性糸の製造方法、(チ)上記(ト)の方法により
製造されたポリウレタン弾性糸、(リ)式(1)におい
て、A基が次式:
【化8】 (R5 、b及びqは(ハ)で定義したのと同じ意味を表
し、R6 は2価の有機基を表す)で示される基である、
(ハ)記載のポリウレタン弾性糸の製造方法、並びに、
(ヌ)上記(リ)の方法により製造されたポリウレタン
弾性糸に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】さらに、本発明で用いられる水酸
基を含有するオルガノポリシロキサンを説明する。上記
式(1)中のR1 は炭素原子数1〜10の1価炭化水素
基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、フェニル基、トリル基、フェ
ネチル基等であるが、好ましくはメチル基である。上記
式中のR2 及びR5 は、2〜4価の有機基であり、例え
ば、−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH2 CH2
2 −、−CH(CH3 )CH2 −、−(CH24
−、−(CH26 −、−(CH28 −、−CH2
264−、−(CH212−、−(CH2
16−、−CO(CH25 −、−CH、−CH(CH
22 、−C、−C(CH2 −)3 、−C(CH2 −)
2 (C24)、−(CH23 OCH(C24 −)2
、−C(CH2 −)(C24 −)2 等である。R
3 、R6 は2価の有機基であり例えば、−CH2 −、−
CH2 CH2 −、−CH2 CH2 CH2 −、−CH(C
3 )CH2 −、−(CH24 −、−(CH26
−、−(CH28 −、−CH2 CH264 −、−
(CH212−、−(CH216−、−CO(CH2
5 −等である。上記式中のR4 は水素原子又は1価の有
機基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、オクチル基、ドデシル基、フェニル基、フェネチル
基、アセチル基等である。p及びqは1〜3であり、対
応するR2 、R5 の有機基の価数に連動し、価数から1
を減じた数となる。mは正の整数、nは0又は1以上の
整数、a、bは0又は1以上の整数である。AはR1
は−R5 {(OR6b −OR7q 又は水酸基又は例
えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、ペンチルオキシ基等のアルコキシ基であり、−R5
{(OR6b −OR7q は、一般式に示すとおり、
側鎖に存在しても分子末端に存在しても、その両方に存
在してもよい。
【0009】さらに、本発明で用いられる水酸基を含有
するオルガノポリシロキサンの平均分子量は500〜1
00,000であり、好ましくは平均分子量が500〜
10,000であり、さらに好ましくは平均分子量が5
00〜5,000である。水酸基を含有するオルガノポ
リシロキサンの平均分子量が大きすぎると、ウレタン化
率が低下するため得られるポリウレタン弾性糸の強度等
の物理特性が低下し、また、平均分子量が小さすぎる
と、紡糸性・滑り性の向上が十分発現しないのでそれぞ
れ好ましくない。
【0010】本発明で用いられる水酸基を含有するオル
ガノポリシロキサンの具体例としては、以下のものを挙
げることができるが、これらに限定されるものではな
い。平均分子量が2,600である下記構造で示される
水酸基含有オルガノポリシロキサン。
【化9】 平均分子量が2,700である下記構造で示される水酸
基含有オルガノポリシロキサン。
【化10】 平均分子量が600である下記構造で示される水酸基含
有オルガノポリシロキサン。
【化11】 平均分子量が77,000である下記構造で示される水
酸基含有オルガノポリシロキサン。
【化12】 平均分子量が1,300である下記構造で示される水酸
基含有オルガノポリシロキサン。
【化13】 平均分子量が14,000である下記構造で示される水
酸基含有オルガノポリシロキサン。
【化14】 平均分子量が8,400である下記構造で示される水酸
基含有オルガノポリシロキサン。
【化15】 平均分子量が3,700である下記構造で示される水酸
基含有オルガノポリシロキサン。
【化16】
【0011】本発明で用いられる水酸基を含有するオル
ガノポリシロキサン、有機ジイソシアネート及びポリオ
ール成分を反応させてポリウレタンを製造する場合に
は、これらの成分をジメチルホルムアミドのような有機
溶剤中で溶液重合させ、又は直接混合し溶融重合させる
ことができる。このときに第三アミンや有機錫化合物の
ようなポリウレタン製造用触媒を用いても又は用いなく
ともよい。
【0012】本発明で用いられる水酸基を含有するオル
ガノポリシロキサンと反応させる有機ジイソシアネート
としては、アルキレンジイソシアネート及びアリーレン
ジイソシアネート、例えばp,p’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、2,4−又は2,6−トルイレンジ
イソシアネート、1,3−ジイソシアナト−o,m又は
p−キシレン、水素化p,p’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、1,
5−ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート等を用いることができる。
【0013】本発明で用いられる水酸基を含有するオル
ガノポリシロキサンと有機ジイソシアネートの反応物を
含有するポリウレタンを製造するために、ポリオール成
分として、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、
トリメチロールプロパンなどのポリオール、そしてこれ
らのポリオール、カプロラクトン、ポリカプロラクトン
などのアルキレンオキシド付加物を使用することができ
る。例えば、ポリ−3−メチルアジペートグリコール、
ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリブチレンジオール、ポリカプロラクトンジオ
ール、ポリカーボネートジオール等の2官能ジオール、
カプロラクタムとトリメチロールプロパンよりなる3官
能ポリオール等を好適に用いることができる。
【0014】本発明に従って製造された水酸基を含有す
るオルガノポリシロキサンと有機ジイソシアネートの反
応物を含有するポリウレタンには、その他の添加剤、例
えばシラン化合物、架橋剤、帯電防止剤、塩類並びにジ
メチルポリシロキサン、エポキシ基含有オルガノポリシ
ロキサン、カルボキシ基含有オルガノポリシロキサン、
ポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合体、アミ
ノ基含有オルガノポリシロキサン等の各種ポリシロキサ
ン類を本発明の効果が損なわれない範囲で含有させるこ
とができる。
【0015】本発明に従って製造された水酸基を含有す
るオルガノポリシロキサンと有機ジイソシアネートの反
応物を含有するポリウレタンを紡糸する方法としては、
乾式紡糸、湿式紡糸、又は溶融紡糸法など一般的な方法
を使用することができる。
【0016】本発明に従って製造された水酸基を含有す
るオルガノポリシロキサンと有機ジイソシアネートの反
応物を含有するポリウレタンを紡糸する場合、本発明の
ポリウレタン100重量部に対し、紡糸油剤を10重量
部以下として付与して紡糸することを特徴とする。
【0017】本発明で用いられる紡糸油剤は特に限定さ
れず、従来公知のポリウレタン用紡糸油剤として市販さ
れているものが使用できる。例えば、鉱物油と2〜20
重量%の金属石鹸の微粒子からなる水を含まない油剤、
低粘度パラフィンに低重合度ポリエチレンを含有した油
剤、ポリジメチルシロキサン系油剤、ポリオキシアルキ
レン変性ポリシロキサンを含有した油剤が使用できる。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。配合量
は重量%である。なお、実施例に先立ち評価法を以下に
示す。紡糸油剤の付与量 紡糸油剤としてシリコーン系油剤A(5%ジメチルポリ
シロキサンを配合した鉱物油が主成分であるもの)を樹
脂に対し2%、5%、10%又は15%付与して紡糸を
行った。試験布の作成方法 紡糸されたポリウレタン弾性糸を更にナイロンと50/
50の比で混紡し、試験布を作成した。紡糸性能評価 紡糸工程における糸の様子を、以下の基準で評価した。 (紡糸性能) ◎:膠着防止性・外観良好 ○:膠着
防止性良好 △:わずかに膠着 ×:一部膠着滑り性評価 テスターが、試験布を以下の基準で官能評価した。 (滑り性) ◎:非常に滑らか ○:滑らか △:やや
滑らか ×:滑りにくい摩擦係数評価 試験布をカトーテック(株)製繊維物性計測システムK
ES−FB4の表面試験機にて表面特性(摩擦係数)を
6回測定しその平均値を求める。
【0019】実施例1 平均分子量1400のポリ−3−メチルペンタンアジペ
ートグリコール60重量部、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート20重量部、1,4−ブタンジオー
ル10重量部、水酸基含有オルガノポリシロキサンとし
て、平均分子量が2,600である下記構造式で示され
るものを1重量部用いて溶融重合させ、得られたポリウ
レタン樹脂に所定量のシリコーン系油剤Aを付与して紡
糸を行った。
【化17】
【0020】実施例2 平均分子量1100のポリテトラメチレンエーテルグリ
コール110重量部、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート75重量部、1,4−ブタンジオール18
重量部、水酸基含有オルガノポリシロキサンとして、平
均分子量が2,700である下記構造式で示されるもの
を1重量部用い、溶媒としてジメチルホルムアミドを用
いて溶液重合させ、得られたポリウレタン樹脂に所定量
のシリコーン系油剤Aを付与して紡糸を行った。
【化18】
【0021】実施例3 平均分子量1100のポリテトラメチレンエーテルグリ
コール110重量部、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート100重量部、1,4−ブタンジオール2
7重量部、水酸基含有オルガノポリシロキサンとして、
平均分子量が600である下記構造式で示されるものを
1重量部用い、溶媒としてジメチルホルムアミドを用い
て溶液重合させ、得られたポリウレタン樹脂に所定量の
シリコーン系油剤Aを付与して紡糸を行った。
【化19】
【0022】実施例4 平均分子量1450のポリカプロラクトンジオール14
5重量部、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト50重量部、1,4−ブタンジオール9重量部、水酸
基含有オルガノポリシロキサンとして、平均分子量が7
7,000である下記構造式で示されるものを1重量部
用い、溶媒としてジメチルホルムアミドを用いて溶液重
合させ、得られたポリウレタン樹脂に所定量のシリコー
ン系油剤Aを付与して紡糸を行った。
【化20】
【0023】実施例5 平均分子量1450のポリカプロラクトンジオール14
5重量部、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト75重量部、1,4−ブタンジオール18重量部、水
酸基含有オルガノポリシロキサンとして、平均分子量が
1,300である下記構造式で示されるものを1重量部
用い、溶媒としてジメチルホルムアミドを用いて溶液重
合させ、得られたポリウレタン樹脂に所定量のシリコー
ン系油剤Aを付与して紡糸を行った。
【化21】
【0024】実施例6 平均分子量1450のポリカプロラクトンジオール14
5重量部、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト100重量部、1,4−ブタンジオール27重量部、
水酸基含有オルガノポリシロキサンとして、平均分子量
が14,000である下記構造式で示されるものを1重
量部用い、溶媒としてジメチルホルムアミドを用いて溶
液重合させ、得られたポリウレタン樹脂に所定量のシリ
コーン系油剤Aを付与して紡糸を行った。
【化22】
【0025】実施例7 平均分子量1400のポリ−3−メチルペンタンアジペ
ートグリコール60重量部、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート20重量部、1,4−ブタンジオー
ル10重量部、水酸基含有オルガノポリシロキサンとし
て、平均分子量が3,700である下記構造式で示され
るものを1重量部用いて溶融重合させ、得られたポリウ
レタン樹脂に所定量のシリコーン系油剤Aを付与して紡
糸を行った。
【化23】
【0026】比較例1 水酸基含有オルガノポリシロキサンを用いない以外は実
施例1と同様にして重合させ、得られたポリウレタン樹
脂に所定量のシリコーン系油剤Aを付与して紡糸を行っ
た。
【0027】比較例2 水酸基含有オルガノポリシロキサンに換えて下記構造式
で示される平均分子量が7,600のジメチルポリシロ
キサンを用いて実施例1と同様にして重合させ、得られ
たポリウレタン樹脂に所定量のシリコーン系油剤Aを付
与して紡糸を行った。
【化24】
【0028】比較例3 水酸基含有オルガノポリシロキサンに換えて下記構造式
で示される平均分子量が110,000のジメチルポリ
シロキサンを用いて実施例1と同様にして重合させ、得
られたポリウレタン樹脂に所定量のシリコーン系油剤A
を付与して紡糸を行った。
【化25】
【0029】実施例1〜7並びに比較例1〜3において
紡糸されたポリウレタン弾性糸の紡糸性能、滑り性及び
摩擦係数の評価を行い、その結果を表−1にまとめた。
【表1】
【0030】表−1から明らかなように、本発明の水酸
基を含有するオルガノポリシロキサン、有機ジイソシア
ネート及びポリオール成分を反応させてなるポリウレタ
ン弾性糸は、製造段階での紡糸油剤の軽減と紡糸後の滑
り性を得ることが明らかにわかる。
【0031】
【発明の効果】本発明の特定の水酸基を含有するオルガ
ノポリシロキサン、有機ジイソシアネート及びポリオー
ル成分を反応させてなるポリウレタン弾性糸の製造方法
により、従来紡糸段階で多量に使用されていた紡糸油剤
を軽減でき、滑り性の優れたポリウレタン弾性糸を得る
ことができるので、産業上非常に有用である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中に平均で少なくとも1個の水酸
    基を含有し、その平均分子量が500〜100,000
    であるオルガノポリシロキサン、有機ジイソシアネート
    及びポリオール成分を反応させてなるポリウレタン10
    0重量部に対し、紡糸油剤10重量部以下を付与して紡
    糸することを特徴とするポリウレタン弾性糸の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により製造されたポリウ
    レタン弾性糸。
  3. 【請求項3】 次式(1): 【化1】 [式中、R1 は炭素原子数1〜10の1価炭化水素基を
    表し、R2 は2〜4価の有機基、R3 は2価の有機基、
    4 は水素基又は1価の有機基、AはR1 、−R5
    {(OR6b −OR7q (式中、R5 は2〜4価の
    有機基、R6 は2価の有機基、R7 は水素基又は1価の
    有機基、qは1〜3の整数)、水酸基又はアルコキシ基
    より選択される基、pはR2 の価数よりも1少ない数で
    あり、qはR5の価数よりも1少ない数であり、mは正
    の整数、nは0又は1以上の整数、a及びbは0又は1
    以上の整数である。但し、平均分子量が500〜10
    0,000であり、nが0又はR4 が水素基を含有しな
    い1価の有機基の場合は、Aは−R2 (OR3b −O
    H又は水酸基である]で示される、1分子中に平均で少
    なくとも1個の水酸基を含有するオルガノポリシロキサ
    ン、有機ジイソシアネート及びポリオール成分を反応さ
    せてなるポリウレタン100重量部に対し、紡糸油剤1
    0重量部以下を付与して紡糸することを特徴とするポリ
    ウレタン弾性糸の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の方法により製造されたポリウ
    レタン弾性糸。
  5. 【請求項5】 式(1)において、A基が次式: 【化2】 (R5 、b及びqは請求項3で定義したのと同じ意味を
    表し、R6 は2価の有機基を表す)で示される基であ
    る、請求項3記載のポリウレタン弾性糸の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の方法により製造されたポリウ
    レタン弾性糸。
  7. 【請求項7】 式(1)において、A基が次式: 【化3】 (R5 、b及びqは請求項3で定義したのと同じ意味を
    表し、R6 は2価の有機基を表す)で示される基であ
    り、a、bは1以上の整数である、請求項3記載のポリ
    ウレタン弾性糸の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7の方法により製造されたポリウ
    レタン弾性糸。
  9. 【請求項9】 式(1)において、A基が次式: 【化4】 (R5 、b及びqは請求項3で定義したのと同じ意味を
    表し、R6 は2価の有機基を表す)で示される基であ
    る、請求項3記載のポリウレタン弾性糸の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9の方法により製造されたポリ
    ウレタン弾性糸。
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