JPH0982446A - 超電導線材の超電導接続方法 - Google Patents

超電導線材の超電導接続方法

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JPH0982446A
JPH0982446A JP23173295A JP23173295A JPH0982446A JP H0982446 A JPH0982446 A JP H0982446A JP 23173295 A JP23173295 A JP 23173295A JP 23173295 A JP23173295 A JP 23173295A JP H0982446 A JPH0982446 A JP H0982446A
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oxide
superconducting
brazing material
superconducting wire
superconductive
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JP23173295A
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Takashi Hase
隆司 長谷
Kazuyuki Shibuya
和幸 渋谷
Seiji Hayashi
征治 林
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Bi系酸化物超電導線材を、良好な超電導特
性を維持した状態で、Bi系酸化物超電導線材や金属系
超電導線材と接続し、永久電流モード運転が可能な超電
導コイルを製造するのに有用な方法を提供する。 【解決手段】 Bi系酸化物超電導線材と金属系超電導
線材、またはBi系酸化物超電導線材同士を超電導接続
するに当たり、被接続超電導線材間に、Biを含むロウ
材を存在させ、このロウ材を非酸化性雰囲気で溶融し、
次いで凝固させて前記被接続超電導線材を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Bi系酸化物超電
導線材と金属系超電導線材、またはBi系酸化物超電導
線材同士を、良好な超電導接続状態を維持しつつ接続す
る方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体は、従来の金属系超電導
体に比べ、超電導遷移温度(以下、Tcと記す)および
上部臨界磁場(以下、Hc2 と記す)が遥かに高いとい
う特長を有しているので、様々な分野への応用が期待さ
れている。酸化物超電導体のうちでも、Bi系酸化物超
電導体は、Tcが80K程度の低Tc相のものと110
K程度の高Tc相のものが存在し、いずれもHc2 が1
00Tを超えることが予想される。前者(低Tc相)
は、Bi,Sr,Ca,Cuのモル比がほぼ2:2:
1:2であるので、一般にBi−2212相と呼ばれて
おり、また後者(高Tc相)は、前記モル比がほぼ2:
2:2:3(但しBiの一部がPbにより置換されてい
る)であるので、一般にBi−2223相と呼ばれてい
る。
【0003】これらの酸化物超電導体を用いて酸化物超
電導線材が作製されるが、これは一般に次の方法で作製
される。まずBi23,SrCO3 ,CaCO3 ,Cu
O等からなる原料粉末を秤量して粉砕混合し、熱処理を
行なって仮焼する。次に、銀パイプや銀ビレット等に充
填してから伸線・圧延してテープ状に成形する。更に、
成形した線材を熱処理し、酸化物超電導体を高い配向性
を有する状態で結晶化させる。このような製造方法を適
用することによって、臨界電流(以下、Icと記す)が
高い良好な超電導線材が作製できる。
【0004】前述した様に、酸化物超電導体のHc2
金属系超電導体のそれを大きく凌駕している。従って、
酸化物超電導体で超電導マグネットを構成すると、従来
の金属系超電導マグネットでは発生させることができな
かった強磁場を発生させることが可能となる。こうした
特性を応用した例としては、タンパク質等の高分子化合
物の分子構造を決定する際に大きな威力を発揮する高分
解能NMR分析装置が挙げられ、該装置においては、試
料に印加する磁場が強い程得られる情報量が増大し、よ
り詳細に分子構造が決定されることになる。
【0005】超電導体の特長として、超電導ループに誘
起された永久電流の時間的変動が小さく且つ発熱しない
ことが挙げられる。従来、超電導体としては、金属系超
電導体材料がMRI医療診断装置、高分解能NMR分析
装置等の様に、高精度安定磁場が要求される各種機器に
応用されている。これらの場合、前述の特長を有効に活
用するには、装置に用いられる超電導線材同士を超電導
状態を維持しつつ接続することによって、ループ状に永
久電流が流れる様に構成されている。近年、酸化物超電
導コイルを金属系超電導コイルに挿入して、より高い磁
場を発生させるという試みがなされている。これらの超
電導コイルを永久電流モードで動作させるためには、酸
化物超電導体同士または酸化物超電導体と金属系化超電
導体とを超電導状態で接続することが必要となる。
【0006】金属系超電導コイルと酸化物超電導コイル
を夫々独立して永久電流モードで運転する場合には、酸
化物超電導線材は同種の酸化物超電導線材と超電導接続
すればよいので、比較的容易に接続できることが予想さ
れる。しかしながら、こうした構成を採用する場合に
は、各超電導コイル毎に夫々専用の永久電流スイッチを
設置する必要がある。
【0007】超電導コイルを永久電流モードで運転する
場合に、発生磁場を所定の値にまで増大させたり、その
値から減少させる際には、直流電源と超電導コイルが直
列に接続された回路に電流を流す必要がある。また所定
の電流値にまで電流を流し、或は所定の電流値で超電導
電流を永久電流モードで流す際には、超電導体で形成さ
れる直流電源を含まない回路に超電導電流を流す必要が
ある。こうした切換えを行なうために、用いられる特殊
なスイッチが永久電流スイッチである。
【0008】こうした永久電流スイッチにおいては、直
流電源に電流を流す状態(OFF状態)では、永久電流
スイッチの電気抵抗は直流電源の内部抵抗よりも高く
し、永久電流スイッチの方に電流を流す状態(ON状
態)では、永久電流スイッチはもちろん超電導状態で抵
抗はゼロでなければならない。こうした電気抵抗の切換
えを行なう必要があるので、永久電流スイッチの作製は
難しく、特に酸化物超電導体対応の永久電流スイッチは
未だ開発されていないのが現状である。
【0009】これに対し、金属系超電導線材の場合に
は、NMR分析装置用超電導マグネット等、既に市販さ
れている超電導マグネット内に永久電流スイッチが搭載
されており、技術的に高いレベルにまで確立されてい
る。
【0010】金属系超電導線材と酸化物超電導線材を超
電導接続することができれば、各超電導コイルは直列に
接続され、一つの閉ループを形成するので、永久電流ス
イッイを一つ配置すれば良いことになる。即ち、既に技
術的に確立されている金属系超電導コイル用の永久電流
スイッチを用いることによって、技術的に作製が困難な
酸化物超電導永久電流スイッチを開発する必要がなくな
る。また、こうした構成を採用することによって、高い
信頼性を有する永久電流スイッチを使用することが可能
となる。
【0011】上記の様に、酸化物超電導線材同士または
酸化物超電導線材と金属系超電導線材を超電導接続する
技術は、夫々重要な意味を有しており、その技術の確立
が望まれているのが実情である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】超電導接続はこうした
重要性を有しているので、酸化物超電導体同士を接続す
る方法についても様々なものが提案されており、例えば
(1) 酸化物超電導体同士を密着後加熱焼成する方法(例
えば特開平1−23379号)、(2) 接続部を補強材ま
たはスリーブで囲み、その中で酸化物超電導粉末を焼結
する方法(例えば特開昭63−269468号,特開平
1−17384号等)等が知られている。
【0013】しかしながらこれら(1) ,(2) の接続方法
では、接続部がいずれも固相反応で生じる焼結体から構
成されるので、超電導体結晶の配向性や密着性が悪く、
接続部のIcがそれ以外の部分のIcに比較して大きく
低下するという欠点がある。
【0014】一方、特開平3−78879号には、酸化
物超電導体同士または酸化物超電導体と常電導体とを接
合させる方法として、(3) 酸化物超電導体と被接合部材
をロウ材で接合することを基本とし、前記ロウ材と酸化
物超電導体との間に遷移金属酸化物を介在させて接合す
る方法が提案されている。しかしながらこの方法では、
電流の経路に非超電導酸化物である遷移金属酸化物が存
在するので、そこでは超電導電流ではなく常電導電流が
流れることになり、有限の電圧が発生することになる。
またこの方法では、実施例にはロウ材としてNbを添加
したIn合金(99.5%In−0.5%Nb)が使用
されているが、このロウ材はTcが約5Kと低いので、
液体ヘリウム温度における臨界電流密度(以下、Jcと
記す)が極端に低くなるという欠点がある。従って、こ
の方法で作製された超電導コイルを用いても、永久電流
モ−ドでの運転は期待できない。
【0015】また特開平4−301388号には、酸化
物超導線材と金属系超電導線材を超電導接続する方法に
ついて提案されている。この方法では、(4) 酸化物超電
導線材と金属系超電導線材の接合長さを10cm以上と
し、ロウ材(はんだ材)を用いて接合する方法である。
しかしながらこの方法においても、下記の様な問題があ
る。即ち、この方法では、前記特開平3−78879号
でも指摘されている様に、雰囲気中の酸素または酸化物
超電導体中の酸素によって、ロウ材の表面が酸化されて
非超電導酸化物が生成する。従って、この方法で作製さ
れた超電導コイルを用いても、永久電流モ−ドでの運転
は困難である。
【0016】本発明はこうした状況の下になされたもの
であって、その目的は、Bi系酸化物超電導線材を、良
好な超電導特性を維持した状態で、Bi系酸化物超電導
線材や金属系超電導線材と接続し、永久電流モード運転
が可能な超電導コイルを製造するのに有用な方法を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明とは、Bi系酸化物超電導線材と金属系超電導線
材、またはBi系酸化物超電導線材同士を超電導接続す
るに当たり、接続領域に、Biを含むロウ材を存在さ
せ、このロウ材を非酸化性雰囲気で溶融し、次いで凝固
させて前記被接続超電導線材を接続する点に要旨を有す
る超電導線材の超接続方法である。上記方法において用
いるロウ材としては、Biの他にSn,Nb,Pbのい
ずれか1種以上を含む合金や、該合金に更にInを含む
合金等が挙げられる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は上記の如く構成される
が、要するに、接続領域に、Biを含むロウ材を存在さ
せ、このロウ材を非酸化性雰囲気で溶融し、次いで凝固
させる様にすれば、従来技術における様な問題を発生さ
せることなく、良好な超電導接続が達成できることを見
い出し、本発明を完成した。
【0019】本発明で用いるロウ材としては、Biの他
にSn,Nb,Pbのいずれか1種以上を含む合金や、
必要によってこれらにInを含む合金等であるが、これ
らのロウ材は、300℃程度以下の比較的低い温度で溶
融して液体状態になる。従って、固相反応を利用して超
電導接続する前記(1),(2) の方法に比べて、超電導体同
士の密着性が向上し、良好な超電導接続が可能になる。
尚本発明では、少なくともBiを含むロウ材を使用する
必要があるが、これは次の理由からである。
【0020】Biを含むロウ材の超電導遷移温度Tcは
約9Kであり、酸化物超電導体に比べて低い。しかしな
がら、Pb−Sn合金やIn−Pb合金等のロウ材と比
べて高いTcを示す。また液体ヘリウム温度におけるJ
cも、Biを含むロウ材は、Pb−Sn合金やIn−P
b合金等のロウ材よりも一桁ほど高い104 A/cm 2
程度の値を示している。これは,Biが超電導体の結晶
内部に析出して磁束をトラップするピンニングセンター
となるので、高いJcを示すものと考えられる。
【0021】またロウ材中のBiの含有量については、
10〜60重量%程度が好ましい。即ち、Biの含有量
が10重量%未満では前述した効果が発揮されず、60
重量%を超えるとTcが低下する。
【0022】一般に、Jcが低い場合には、接続する部
分の長さを長くすると共に、面積を広くし、Jcを大き
くする方法が採用される。しかしながら、Biを含むロ
ウ材では、従来のPb−Sn合金やIn−Pb合金等の
ロウ材よりも高いJcを有しているので、この様なロウ
材を非酸化性雰囲気で溶融・凝固させることによって、
接続部分を長くしなくても十分高いJcを確保すること
ができる。
【0023】本発明方法によれば、前記(3),(4) の方法
で示した問題も生じることはない。即ち、前記した(3),
(4) の方法では、介在物の表面が酸化されて超電導特性
が劣化していたのであるが、この酸化の原因となる雰囲
気中の酸素は、非酸化性雰囲気で熱処理を行なうことに
よって許容濃度以下に低減されることになる。具体的に
は、熱処理中の酸素分圧は0.05atm以下であるこ
とが好ましい。また介在物の溶融状態中に残存している
酸素によって、介在物合金が酸化する可能性もあるが、
これについては、電子親和力の低いIn(0.3eV)
をロウ材中に添加し、このIn中に吸収させることによ
り、ロウ材が酸化して酸化物超電導体との界面に非超電
導酸化物が形成されるのを防止することができる。こう
した観点からして本発明では、用いるロウ材としてはI
nを含むものを使用することが好ましい。またこうした
効果を発揮させるには、必要により添加されるInの含
有量は、1〜5重量%程度が好ましい。
【0024】従来では、介在物が凝固する際に酸化物超
電導体が酸素と反応して非超電導体相を形成するという
問題があったが、本発明ではこうした問題ついても下記
の理由によって解決できる。ある金属と酸化物が混在す
るときには、その酸化物中に存在する酸素は該酸化物中
に留まるか、或は混在している金属と反応して別の酸化
物を生成するかは、主に金属の電子親和力によって決定
される。この電子親和力が負の値をとり、しかも大きい
値を有する金属であるほど、酸素と結合して自らは正の
イオンとなり、酸化物を形成しようとする傾向が強い。
Bi系酸化物超電導体の構成金属元素は、Bi,Pb,
Sr,Ca,Cuであり、これらの電子親和力は、Sr
とCaが負の値を示し、BiとPbが1.1eV、Cu
が1.2eVである。またBiを含むロウ材に添加され
ることのあるSnとNbは、夫々1.2eV,1.0e
Vである。これらのことから、SrとCaは正イオンの
状態を維持しようとする傾向が非常に強くなる。またB
i,Pb,Cu,Sn,Nbは、電子親和力の値がほぼ
同じであるので、金属と正イオンが混在した状態におい
ては、積極的に正イオンの状態を置換しようとはせず、
ほぼ初期状態に保たれる。以上のことから、これらの元
素は、Bi系酸化物超電導体における正イオンの状態を
維持しようとするので、Bi系酸化物超電導体中の酸素
を奪って、Biを含むロウ材が酸化して非超電導酸化物
を形成することはない。
【0025】以上の作用によって、酸化物超電導線材同
士、または酸化物超電導線材と金属系超電導線材とが、
良好な超電導状態を維持した状態で超電導接続される。
またこのときの接続長さを5cm以下にしても、10
-11 Ω以下の接続抵抗が実現できる。
【0026】以下本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもので
はなく、前・後記の趣旨に徴して設計変更することはい
ずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0027】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明方法を実施する際の一構成例を示す模式
図であり、図中1は酸化物超電導体、2は酸化物超電導
線材、3は補強材、4はロウ材、5は保温カバー、6は
シース材、7はノズルを夫々示す。
【0028】下記に示す順によって、図1に示した構成
に従って酸化物超電導線材2同士の接続を行なった。ま
ず既に熱処理を行なって結晶化した単芯の(Bi−22
12)酸化物超電導体1(厚さ:70μm)と、純銀製
のシース材6からなるテープ状の酸化物超電導線材2
(厚さ:200μm,幅8:mm)を二枚用意し、接続
部分にBi−Sn合金からなるロウ材4を配置して補強
体3である銀テープで接続部分を覆った。このとき、超
電導接続領域の長さは5cmとした。更に、その外側を
保温カバー5で覆い、その中にノズル7を挿入して窒素
ガスを流して保温カバー5の内部を非酸化性雰囲気と
し、接続領域の酸素分圧が0.05atm以下に保たれ
ていることをYSZ(イットリウム安定化ジルコニア)
酸素センサーを用いて確認した。
【0029】その後、補強体3である銀テープの表面に
電気絶縁体を被せ、加熱用ヒータを巻線した。この加熱
用ヒーターよって、接続領域を300℃に加熱して10
分間保持してロウ材4を溶融させた後、室温まで冷却し
て凝固させた。
【0030】そして接続領域をまたいで、10-11 Ωと
いう基準を設けてIc(4.2K,2T)を測定した結
果、接続領域を含まない(Bi−2212)酸化物超電
導線材2のIc(=100A)と同じ値が得られてい
た。
【0031】上記と同様にして、単芯の(Bi−222
3)酸化物超電導線材2を超電導接続し、上記と同様に
してIc(4.2K,2T)を測定した結果、接続領域
を含まない(Bi−2223)酸化物超電導線材2のI
c(=80A)と同じ値が得られていた。
【0032】本発明者らが、純銀シース材6の替わり
に、強度増大を目的としてNiやMgを微量に添加した
銀合金を用いて同様の測定を行なったところ、接続領域
の結晶化には影響しないので、同様の効果が得られてい
た。また接続領域に窒素ガスの替わりに、アルゴンガス
を導入しても酸素分圧が制御でき、上記と同様の効果が
得られていた。
【0033】比較例1 実施例1と同様にして、単芯の(Bi−2212)酸化
物超電導体1(厚さ:70μm)と、純銀製のシース材
6からなるテープ状の酸化物超電導線材2(厚さ:20
0μm,幅8:mm)を二枚用意し、接続部分にPb−
Sn合金からなるロウ材4を配置して補強体3である銀
テープで接続部分を覆った。このとき、超電導接続領域
の長さは5cmとした。
【0034】その後、補強体3である銀テープの表面に
電気絶縁体を被せ、加熱用ヒータを巻線した。この加熱
用ヒーターよって、大気中で接続部分を200℃に加熱
して10分間保持してロウ材を溶融させた後、室温まで
冷却して凝固させた。
【0035】そして実施例1と同様にしてIc(4.2
K,2T)を測定した結果、接続領域を含まない(Bi
−2212)酸化物超電導線材2のIc(=100A)
の半分の値である50Aしか得られていなかった。
【0036】実施例2 図2は、本発明方法を実施する際の他の構成例を示す模
式図であり、その基本的な構成は前記図1と類似してお
り、対応する部分には同一の参照符号を付すことによっ
て重複説明を回避する。
【0037】下記に示す順によって、図2に示した構成
に従って超電導線材2同士の接続を行なった。図2に示
した様に、既に熱処理を行なって結晶化した50芯の
(Bi−2212)酸化物超電導体1(厚さ:10μ
m)と、純銀製のシース材6からなる平角状の酸化物超
電導線材2(厚さ:500μm(0.5mm),幅:2
mm)を二本用意し、実施例1と同様にして超電導接続
を行なった。
【0038】そして実施例1と同様にしてIc(4.2
K,2T)を測定した結果、接続領域を含まない50芯
の(Bi−2212)酸化物超電導線材2のIc(=7
0A)と同じ値が得られていた。
【0039】実施例3 実施例1と同様にして、単芯の(Bi−2212)酸化
物超電導体1(厚さ:70μm)と、純銀製のシース材
6からなるテープ状の酸化物超電導線材2(厚さ:20
0μm,幅8:mm)を二枚用意し、接続部分にPb−
Sn−In合金からなるロウ材4を配置して補強体3で
ある銀テープで接続部分を覆った。このとき、超電導接
続部分の長さは5cmとした。
【0040】その後、実施例1と同様にして超電導接続
を行なった。そして実施例1と同様にしてIc(4.2
K,2T)を測定した結果、接続領域を含まない(Bi
−2212)酸化物超電導線材2のIc(=100A)
を上回るIc(=120A)の値が得られ、前記実施例
1よりも更に改良されていた。
【0041】実施例4 図3は、本発明方法を実施する際の更に他の構成例を示
す模式図であり、この図は、酸化物超電導線材2と金属
系超電導体8とを超電導接続する為のものであり、前記
図1,2と対応する部分には同一の参照符号が付してあ
る。下記に示す順によって、図3に示した構成に従って
酸化物超電導線材2と金属系超電導体7との超電導接続
を行なった。
【0042】多芯の(Nb−Ti)金属系超電導線材8
に埋め込まれている超電導フィラメントを予め露出させ
接続面積を大きくし、この部分にBi−Sn合金からな
るロウ材を前もってコーティングしておき、その金属系
超電導線材8と、単芯の(Bi−2212)酸化物超電
導線材2を接続させる部分に、Bi−Sn合金からなる
ロウ材4を配置して補強体3である銀テープで接続部分
を覆った。このとき、超電導接続部分の長さは5cmと
した。但し、酸化物超電導線材2では、酸化物超電導体
1を露出することは強度不足の点から困難であるため、
金属系超電導線材8の超電導フィラメントのみを露出さ
せた。
【0043】その後、実施例1と同様にして超電導接続
を行なった。そして実施例1と同様にしてIc(4.2
K,2T)を測定した結果、接続領域を含まない単芯の
(Bi−2212)酸化物超電導線材2および多芯の
(Nb−Ti)金属系超電導線材7のIc(=100
A)と同じ値が得られていた。
【0044】比較例2 実施例4と同様にして、多芯の(Nb−Ti)金属系超
電導線材8に埋め込まれている超電導フィラメントに、
Pb−Sn合金からなるロウ材を前もってコーティング
しておき、その金属系超電導線材8と、単芯の(Bi−
2212)酸化物超電導線材2を接続させる領域に、P
b−Sn合金からなるロウ材4を配置して補強体3であ
る銀テープで接続領域を覆った。このとき、超電導接続
領域の長さは4cmとした。
【0045】その後、実施例1と同様にして超電導接続
を行なった。そして実施例1と同様にしてIc(4.2
K,2T)を測定した結果、接続領域を含まない単芯の
(Bi−2212)酸化物超電導線材2および多芯の
(Nb−Ti)金属系超電導線材7のIc(=100
A)の半分の値しか得られていなかった。
【0046】実施例5 実施例4と同様にして、多芯の(Nb−Ti)金属系超
電導線材8に埋め込まれている超電導フィラメントに、
Bi−Pb−In合金からなるロウ材を前もってコーテ
ィングしておき、その金属系超電導線材8と、単芯の
(Bi−2212)酸化物超電導線材2を接続させる領
域に、Bi−Sn−In合金からなるロウ材4を配置し
て補強体3である銀テープで接続部分を覆った。このと
き、超電導接続領域の長さは5cmとした。
【0047】その後、実施例1と同様にして超電導接続
を行なった。そして実施例1と同様にしてIc(4.2
K,2T)を測定した結果、接続領域を含まない単芯の
(Bi−2212)酸化物超電導線材2および多芯の
(Nb−Ti)金属系超電導線材8のIc(=100
A)を上回るIc(=120A)の値が得られ、前記実
施例4よりも更に改良されていた。
【0048】実施例6 実施例5において、多芯の(Nb−Ti)金属系超電導
線材8を多芯の(Nb 3 Sn)金属系超電導線材8に置
き換え、その中に埋め込まれている超電導フィラメント
に、Bi−Nb−In合金からなるロウ材を前もってコ
ーティングしておき、その金属系超電導線材8と、単芯
の(Bi−2212)酸化物超電導線材2を接続させる
部分に、Bi−Nb−In合金からなるロウ材4を配置
して補強体3である銀テープで接続部分を覆った。この
とき、超電導接続部分の長さは5cmとした。
【0049】その後、実施例1と同様にして超電導接続
を行なった。そして実施例1と同様にしてIc(4.2
K,2T)を測定した結果、接続領域を含まない単芯の
(Bi−2212)酸化物超電導線材2および多芯の
(Nb−Ti)金属系超電導線材8のIc(=100
A)を上回るIc(=120A)の値が得られていた。
【0050】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、酸化物
超電導線材同士または酸化物超電導線材と金属系超電導
線材を超電導接続する際において、各被接続超電導線材
の臨界電流と同等以上の臨界電流を有する超電導接続が
可能になった。従って、本発明を適用すれば、酸化物超
電導線材同士または酸化物超電導線材と金属系超電導線
材を超電導接続した超電導コイルにおいても永久電流モ
ードで運転することができ、超強磁場発生用超電導マグ
ネットの製造においても極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する際の一構成例を示す模式
図である。
【図2】本発明方法を実施する際の他の一構成例を示す
模式図である。
【図3】本発明方法を実施する際の更に他の構成例を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 酸化物超電導体 2 酸化物超電導線材 3 補強材 4 ロウ材 5 保温カバー5 6 シース材 7 ノズル 8 金属系超電導線材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 37/02 ZAA C04B 37/02 ZAAB H01F 6/06 ZAA H01R 43/02 ZAAA H01R 43/02 ZAA H01F 5/08 ZAAE

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Bi系酸化物超電導線材と金属系超電導
    線材、またはBi系酸化物超電導線材同士を超電導接続
    するに当たり、接続領域に、Biを含むロウ材を存在さ
    せ、このロウ材を非酸化性雰囲気で溶融し、次いで凝固
    させて前記被接続超電導線材を接続することを特徴とす
    る超電導線材の超電導接続方法。
  2. 【請求項2】 前記ロウ材が、Biの他にSn,Nb,
    Pbのいずれか1種以上を含む合金である請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ロウ材が、更にIn含む合金である
    請求項1または2に記載の方法。
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