JPH0986233A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH0986233A
JPH0986233A JP7249704A JP24970495A JPH0986233A JP H0986233 A JPH0986233 A JP H0986233A JP 7249704 A JP7249704 A JP 7249704A JP 24970495 A JP24970495 A JP 24970495A JP H0986233 A JPH0986233 A JP H0986233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、シート昇降装置を用いることにより身
障者等の乗降動作を必要としないシートが提供されてい
たが、車椅子からシートへ乗り移り動作は必要としてい
たので、この動作をも必要としないシートを提供する。 【解決手段】 シート本体1を室内から室外に移動する
ためのシート昇降装置10を備え、室外において該シー
ト昇降装置10から分離されて、車椅子のシート部とし
て転用されることを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、身障者や老人等
(以下、単に「身障者等」という)の乗降に適した車両
用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシートとしては、例えば
図9に示すようにシートバック背面に昇降装置100を
備えたものが知られている。これは、車両のフロア上に
水平回動可能に設置されたターンテーブル101と、該
ターンテーブル101上に設けた一対のスライドレール
102,102と、該スライドレール102,102に
沿って移動可能な支持台103と、該支持台103とシ
ート104のシートバック背面との間に組み込まれた平
行リンク105と、該平行リンク105を駆動するため
の油圧シリンダ107を主体として構成したもので、タ
ーンテーブル101による水平回転動作と、支持台10
3による水平移動と、平行リンク105によるスイング
動作との組合せによりシート104をボデー側部のスラ
イドドア乗降口106を経て出入りさせることができる
ようになっていた。
【0003】このように、乗降口106を経てシート1
04を室外に移動させることができるので、身障者等は
室外でシート104に着座すればそのまま室内に乗り込
むことができ、また室内でシート104に着座したまま
室外に出ることができ、自力で乗降する場合に比して極
めて楽に乗降でき、従って介添人の負担も大幅に軽減さ
れた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のシート昇降装置100によれば、室内外の移動は
シート104に着座したままなされるのであるが、室外
において車椅子からシート104に乗り移る際あるいは
その逆にシート104から車椅子に乗り移る際には、依
然として介添人の援助を得ながら自力で行うことが必要
であったので、この点で身障者等の不便が解消されてい
なかった。
【0005】本発明は、かかる従来の不便を解消すべく
なされたもので、車椅子とシートとの間の乗り移り動作
をすることなく車両への乗降をすることができる車両用
シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、シート本体を室内から室外に移動するための
シート昇降装置を備え、前記シート本体が室外において
該シート昇降装置から分離されて、車椅子のシート部と
して転用されることを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、一つのシート本体が、
シート昇降装置により車室内に位置されれば車室内にお
ける着座用のシートとして用いられ、室外に移動されれ
ば車椅子のシート部として用いられる。このため、身障
者等は自力ではなんら乗り移り動作をすることなく、車
椅子に着座した状態からそのまま車両室内に着座でき、
また室内に着座した状態からそのまま車椅子に着座する
ことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両用シートであって、シート昇降装置は、室内フロア上
に設置された、シート本体の向きを回転させるための回
転支持台と、該回転支持台上に設置され、駆動源により
作動する平行リンクと、該平行リンクの先端に設けら
れ、シート本体を分離可能に連結するためのシート連結
部を備えたことを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、シート本体は回転でき
るので通常の前向きの他、車両側部の乗降口に向けた横
向き、あるいは後列シートとの対面シートとなる後ろ向
きにその向きを変更できるので、シート向きのバリエー
ションが広がり、身障者等に乗車時の孤独感等を感じさ
せることがない。また、シート本体の昇降は平行リンク
の作動によりなされるので、シート本体は常時水平姿勢
(着座に適した姿勢)に維持されつつ昇降される。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の車
両用シートであって、室内に移動されると、回転支持台
の上方に位置され、かつ平行リンクがシートバック背面
側に格納されることを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、シート本体が室内に移
動された状態において、回転支持台および平行リンクが
シート本体の後方へ大きくはみ出すことがないので、シ
ート昇降装置により室内の有効スペースが減少すること
がなく、また室内の見栄えを損なうことがない。この
点、前記従来のシート昇降装置にあっては、シートバッ
ク背面に平行リンク105等を剥き出し状態で配置して
いたため見栄えを損なうばかりか、シートバック背面側
にそのためのスペースを必要とし、その分だけ室内の有
効スペースが減少するため、やむを得ず後列シートを取
り外したり、荷室スペースを犠牲にしなければならない
場合があった。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、身障者等は乗降の際
に、車椅子から車両用シートへ、あるいは車両用シート
から車椅子へ乗り移る動作をする必要がないので、車両
への乗降を一層楽に行うことができ、その分介添人の手
間が省ける。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図8に基づいて説明する。本実施形態における車両シ
ートは、シートバック2とシートクッション3からなる
シート本体1と、これを室内と室外との間で移動させる
ためのシート昇降装置10とから構成され、図1にはシ
ート本体1が室内の格納位置に格納された状態が示さ
れ、図2には室外の振り出し位置に移動された状態が示
されている。なお、図1においてEは車両側部に設けら
れた乗降口を示し、この乗降口Eを経てシート本体1が
図示奥側の格納位置(室内)と図示手前側の振り出し
(室外)との間を出入りされる。乗降口Eは図示省略し
たスライドドアにより開閉される。また、図中STは乗
降用ステップを示している。
【0014】さて、シート昇降装置10は、室内フロア
F上に設置された、シート本体1の向きを回転させるた
めの回転支持台11と、該回転支持台11上に設置さ
れ、駆動源としての油圧シリンダ12により作動する左
右一対の平行リンク13,13と、該平行リンク13,
13の先端部間に設けられ、シート本体1を分離可能に
連結するためのシート連結部14を主体として構成され
ている。
【0015】回転支持台11は、支持バー11a,11
aを介してフロアF上の所定位置(助手席の後ろ側)に
設置されている。この回転支持台11は、図示は省略し
たが下側(フロアF側)のベースと上側の回転盤との間
にスラストベアリングを介装してなるもので、シート本
体1を前方(助手席側)に向けた前向き、乗降口E側に
向けた横向きおよび後方に向けた後ろ向きの3位置に固
定すべく、回転盤を3位置で回転不能にロックするため
のロック機構を備えている。
【0016】この回転支持台11の上面には、一定間隔
をおいて平行に配置されたスライドレール15,15を
介して基台16が取付けられている。スライドレール1
5,15には、図示は省略したが基台16を前端位置と
後端位置の2位置でロックするためのロック機構が設け
られている。基台16の上面には、左右に一定の間隔を
おいてブラケット13c,13cが取付けられ、両ブラ
ケット13c,13cにはそれぞれ第1リンクアーム1
3aと第2リンクアーム13bが、支持ピン13aa,
13bbを介して回転可能に取付けられている。
【0017】シートバック2の背面に近い前方の第1リ
ンクアーム13aとそれより後方の第2リンクアーム1
3bの先端間には、それぞれシート連結部14の連結ア
ーム14aが支持ピン14aa,14bbを介して回転
可能に支持されている。この連結アーム14a、第1リ
ンクアーム13a、第2リンクアーム13bおよびブラ
ケット13cにより、基台16上に左右一対の平行リン
ク13,13が構成されている。
【0018】なお、リンクアーム13b,13b間には
板28が掛け渡し状に取付けられており、これにより両
平行リンク13,13の剛性が高められるとともに、後
述するように当該昇降装置10をシートバック2の凹部
18内に格納したときにこの凹部18を閉塞して室内に
おける装飾性が確保されるようになっている。
【0019】上記支持ピン14bb,14bbには、両
リンクアーム14a,14aの後端部間に掛け渡し状に
取付けられた連結バー14cの両端部が利用されてい
る。この連結バー14cのほぼ中央には、油圧シリンダ
12のロッド先端が回転可能に連結されている。油圧シ
リンダ12の下端部は支持ピン12aを介して基台16
に回転可能に取付けられている。
【0020】この油圧シリンダ12は、図示省略した油
圧回路により突き出しまたは引込み作動され、この油圧
シリンダ12の作動および該作動に伴う油圧シリンダ1
2自身の上下方向の傾動動作により、両平行リンク1
3,13が上下方向に傾動され、これによりシート連結
部14ひいてはシート本体1が図1に示す格納位置と、
図2に示す振り出し位置との間を移動されるようになっ
ている。この移動の様子が図6に示されている。図示す
るように、シート本体1は平行リンク13,13の作動
により移動されるので、常時同じ姿勢で平行移動され
る。
【0021】両連結アーム14a,14aの、リンクア
ーム13a,13aの上端部との支持ピン14aa,1
4aaより延在する部分の中央部間および先端部間に
は、それぞれ保持プレート14d、ロックプレート14
eが掛け渡し状に取付けられている。ロックプレート1
4eの図示手前側端部寄りの上側には、後述する引掛け
突起17aを逃がすための逃がし凹部14fが切込み形
成され、また背面側であってこの逃がし凹部14fの下
側には引掛け錠(ロック装置)17が取付けられてい
る。
【0022】一方、シート本体1のシートバック2の背
面には、図3および図4に示すようにシート連結部14
および両平行リンク13を格納するための凹部18が形
成され、この凹部18内には断面L字型の係止プレート
19と、上記引掛け錠17と対をなす引掛け突起17a
が上側へL字型に屈曲して設けられている。
【0023】図4および図5に示すように係止プレート
19に対して保持プレート14dが下側から嵌込み状に
係止され、かつ引掛け錠17が引掛け突起17aに引掛
けロックされることにより、シート連結部14にシート
本体1が連結される一方、引掛け錠17の引掛け突起1
7aに対する引掛けロックを解除し、かつ保持プレート
14dを係止プレート19から外すことによりシート連
結部14からシート本体1が分離される。
【0024】次に、図3および図8に示すようにシート
本体1のシートクッション3の先端下面には、両側部寄
りの保持プレート1a,1aと中央のロックプレート1
bが取付けられている。両側部の保持プレート1a,1
aは略半円弧形状をなし、車椅子フレーム20の前バー
21に載せ掛け状に突き当てられる。一方、中央のロッ
クプレート1bは略S字型に湾曲形成されており、保持
プレート1aと同様車椅子フレーム20の前バー21に
載せ掛け状に突き当てられる部分と、引掛け錠22に引
掛けられる部分を有している。
【0025】引掛け錠22は、前記引掛け錠17と同様
のものが用いられており、車椅子フレーム20の前バー
21に垂れ下がり状に設けられたプレート21aに取付
けられている。
【0026】車椅子フレーム20は、図7に示すように
主としてパイプ材をシート本体1を載置するための形状
に枠組み形成してなるもので、小径の左右前輪23,2
3と大径の左右後輪24,24を有している。また、こ
の車椅子フレーム20には肘掛け27、着座時に足を載
せ掛けておくためのステップ25、介添者がこの車椅子
を押す際に把持するためのハンドル26が設けられてい
る。
【0027】以上のように構成された本実施形態の車両
用シートによれば、次のような作用効果を奏する。シー
ト連結部14において、保持プレート14dを係止プレ
ート19に対して下から嵌込み状に係止させ、かつ引掛
け錠17を引掛け突起17aに引掛けてロックすればシ
ート本体1は昇降装置10に連結される一方、引掛け錠
17の引掛け突起17aに対する引掛けロックを解除
し、かつシート本体1に対してシート連結部14をわず
かに下方に移動させて保持プレート14dを係止プレー
ト19から外せば、シート本体1が昇降装置10から分
離される。
【0028】シート本体10の連結状態において、油圧
シリンダ12の作動による昇降装置10の作動により該
シート本体1を室内の格納位置と、室外の振り出し位置
との間を移動させることができ、従って身障者等は該シ
ート本体10に着座した状態のまま、室内から室外へあ
るいはその逆に移動することができる。
【0029】さらに、予め室外の振り出し位置に車椅子
フレーム20を用意しておけば、シート本体1を振り出
し位置に移動させてこの車椅子フレーム20に載置させ
ることができ、かつこの載置状態において、引掛け錠1
7を解除して引掛け突起17aから外し、かつ昇降装置
10をわずかに下方に作動させて保持プレート14dを
係止プレート19から外すことによりシート本体1は昇
降装置10から分離される。分離されたシート本体1
は、保持プレート1a,1aが前バー21の上面に載せ
掛け状に突き当てられ、かつ引掛け錠22をロックプレ
ート1bの先端に引き掛けてロックすることにより車椅
子フレーム20に固定される。
【0030】このようにして昇降装置10から分離され
て、車椅子フレーム20に固定されたシート本体1は車
椅子フレーム20と一体となって車椅子を構成し、車椅
子のシート部として機能する。このことから、身障者等
は車室内でシート本体1に着座した状態のまま室外に移
動できるばかりでなく、自身はなんら動作をすることな
くそのまま車椅子に着座することができる。
【0031】逆に、上記のようにシート本体10が車椅
子のシート部として車椅子フレーム20に固定された状
態において、該車椅子を車両側面の振り出し位置に位置
させる一方、昇降装置10を振り出してシート連結部1
4の保持プレート14dを係止プレート19に対して下
方から嵌込み状に係止させ、次に引掛け錠17を引掛け
突起17aに引掛けロックすればシート本体1がシート
連結部14ひいては昇降装置10に連結される。また、
引掛け錠22の引掛けロックを解除してロックプレート
1bから外せば、シート本体1が車椅子フレーム20か
ら分離される。
【0032】この状態とした後、油圧シリンダ12を突
き出し側に作動させて両平行リンク13,13を上方に
作動させることによりシート本体1を上方に移動させて
車椅子フレーム20から分離でき、そのまま室内の格納
位置に移動させることができる。従って、身障者等は車
椅子に着座した状態のまま、自身はなんら動作すること
なく車椅子から離れて車室内に乗り込むことができる。
【0033】このように、昇降装置10の作動によりシ
ート本体1は室内の格納位置と室外の振り出し位置との
間を移動可能であり、かつこのシート本体1は昇降装置
10から分離して車椅子フレーム20のシート部として
機能することから、身障者等は車椅子に着座したまま自
身はなんら動作することなく車室内に乗り込んで着座で
き、また室内に着座した状態のまま車椅子に移ることが
できるので、車両への乗降を従来より一層楽に行うこと
ができ、これにより介添者の手間を大幅に低減できる。
【0034】また、シート本体1が室内の格納位置に移
動されると、昇降装置10の主としてシート連結部14
および平行リンク13,13がシートバック2の格納凹
部18内に入り込んでシートバック2背面からはみ出さ
ない状態に格納され、また、基台16および回転支持台
11がシート本体1の下方に収容された状態となる。こ
のため、当該車両シートは通常のシートとほぼ同様のス
ペースで設置でき、従って従来のように後列シートを廃
止することによる乗車定員の減少を招くことはなく、か
つ室内の見栄えを損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、室内格納状態の昇
降装置およびシート本体を示す斜視図である。
【図2】室外振り出し状態における昇降装置およびシー
ト本体を示す斜視図である。
【図3】シート本体の斜視図である。
【図4】振り出し状態におけるシート本体の一部断面側
面図である。
【図5】シート本体に対するシート連結部の連結状態を
示す背面図である。
【図6】昇降装置の作動状態およびシート本体の移動状
態を示す側面図である。
【図7】シート本体が車椅子フレームに固定された状態
を示す側面図である。
【図8】シートクッション3の前部および車椅子フレー
ムの前部を示し、シート本体の車椅子フレームに対する
固定状態を示す斜視図である。
【図9】従来のシートの昇降装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…シート本体 10…シート昇降装置 11…回転支持台 12…油圧シリンダ 13…平行リンク 14…シート連結部 17…引掛け錠、17a…引掛け突起 18…凹部 19…係止プレート 20…車椅子フレーム 22…引掛け錠 23…前輪 24…後輪 E…乗降口 ST…乗降ステップ F…フロア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート本体を室内から室外に移動するた
    めのシート昇降装置を備え、前記シート本体が室外にお
    いて該シート昇降装置から分離されて、車椅子のシート
    部として転用されることを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートであって、
    シート昇降装置は、室内フロア上に設置された、シート
    本体の向きを回転させるための回転支持台と、該回転支
    持台上に設置され、駆動源により作動する平行リンク
    と、該平行リンクの先端に設けられ、シート本体を分離
    可能に連結するためのシート連結部を備えたことを特徴
    とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車両用シートであって、
    室内に移動されると、回転支持台の上方に位置され、か
    つ平行リンクがシートバック背面側に格納されることを
    特徴とする車両用シート。
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