JPH0987113A - 白蟻防除剤およびそれを含有する分散液 - Google Patents
白蟻防除剤およびそれを含有する分散液Info
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- JPH0987113A JPH0987113A JP24471695A JP24471695A JPH0987113A JP H0987113 A JPH0987113 A JP H0987113A JP 24471695 A JP24471695 A JP 24471695A JP 24471695 A JP24471695 A JP 24471695A JP H0987113 A JPH0987113 A JP H0987113A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】毒性がなく、白蟻の殺虫駆除性能に優れ、環境
汚染もなく、かつその薬効作用が長期にわたって発現で
きる残効性に優れた白蟻防除剤を提供する。 【解決手段】芯部がイソチオシアン酸アリルを含有する
ゲル状ポリウレタン樹脂1で形成され、上記芯部がポリ
ウレア樹脂製の殻部2で被覆されたマイクロカプセルを
含有する白蟻防除剤である。
汚染もなく、かつその薬効作用が長期にわたって発現で
きる残効性に優れた白蟻防除剤を提供する。 【解決手段】芯部がイソチオシアン酸アリルを含有する
ゲル状ポリウレタン樹脂1で形成され、上記芯部がポリ
ウレア樹脂製の殻部2で被覆されたマイクロカプセルを
含有する白蟻防除剤である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イソチオシアン酸
アリルを内包し、優れた残効効力を発揮しうるマイクロ
カプセルを有効成分とする白蟻防除剤およびそれを含有
する分散液に関するものである。
アリルを内包し、優れた残効効力を発揮しうるマイクロ
カプセルを有効成分とする白蟻防除剤およびそれを含有
する分散液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、白蟻防除剤としては、クロルデ
ン、リンデン、デイルドリン等の有機塩素系化合物が主
に使用されている。これら有機塩素系化合物は、白蟻に
対して長期間にわたり高い効果を示す反面、環境汚染の
点で問題があり、その使用は禁止あるいは漸次規制され
つつある。こうした状況から、有機リン系殺虫剤が環境
中に散布されると速やかに分解消失していく特徴がある
ところから用いられつつあるが、残効性に乏しい点があ
り、これを解決するために、上記有機リン系殺虫剤をマ
イクロカプセル化して、残効性を付与するという提案が
ある(特開昭62−190107号公報)。
ン、リンデン、デイルドリン等の有機塩素系化合物が主
に使用されている。これら有機塩素系化合物は、白蟻に
対して長期間にわたり高い効果を示す反面、環境汚染の
点で問題があり、その使用は禁止あるいは漸次規制され
つつある。こうした状況から、有機リン系殺虫剤が環境
中に散布されると速やかに分解消失していく特徴がある
ところから用いられつつあるが、残効性に乏しい点があ
り、これを解決するために、上記有機リン系殺虫剤をマ
イクロカプセル化して、残効性を付与するという提案が
ある(特開昭62−190107号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この有
機リン系殺虫剤は人体に悪影響を及ぼす可能性があり、
また残効性も充分ではないという問題がある。
機リン系殺虫剤は人体に悪影響を及ぼす可能性があり、
また残効性も充分ではないという問題がある。
【0004】本発明は、人体に対して毒性がなく、白蟻
の殺虫駆除性能に優れ、環境汚染もなく、かつその薬効
作用が長期にわたって発現できる残効性に優れた白蟻防
除剤およびそれを含有する分散液の提供をその目的とす
る。
の殺虫駆除性能に優れ、環境汚染もなく、かつその薬効
作用が長期にわたって発現できる残効性に優れた白蟻防
除剤およびそれを含有する分散液の提供をその目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、芯部がイソチオシアン酸アリルを含有す
るゲル状ポリウレタン樹脂で形成され、上記芯部を被覆
する殻部がポリウレア樹脂で形成されているマイクロカ
プセルを含有する白蟻防除剤を第1の要旨とし、上記イ
ソチオシアン酸アリルを内包したマイクロカプセルが、
水性媒体中に分散含有されている白蟻防除剤含有分散液
を第2の要旨とする。
め、本発明は、芯部がイソチオシアン酸アリルを含有す
るゲル状ポリウレタン樹脂で形成され、上記芯部を被覆
する殻部がポリウレア樹脂で形成されているマイクロカ
プセルを含有する白蟻防除剤を第1の要旨とし、上記イ
ソチオシアン酸アリルを内包したマイクロカプセルが、
水性媒体中に分散含有されている白蟻防除剤含有分散液
を第2の要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者らは、残効性に優れ、毒
性がなくかつ環境汚染の生じない白蟻防除剤を得るため
に一連の研究を重ねた。その結果、人体に対して毒性が
なく白蟻の防除性能に優れたイソチオシアン酸アリルを
特定のマイクロカプセル中に含有させることで、白蟻の
殺虫駆除性能が長期間にわたって発揮できることを見出
し本発明に到達した。すなわち、芯部がイソチオシアン
酸アリルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂で形成さ
れ、上記芯部を被覆する殻部がポリウレア樹脂で形成さ
れているイソチオシアン酸アリルを内包したマイクロカ
プセルを含有する白蟻防除剤である。
性がなくかつ環境汚染の生じない白蟻防除剤を得るため
に一連の研究を重ねた。その結果、人体に対して毒性が
なく白蟻の防除性能に優れたイソチオシアン酸アリルを
特定のマイクロカプセル中に含有させることで、白蟻の
殺虫駆除性能が長期間にわたって発揮できることを見出
し本発明に到達した。すなわち、芯部がイソチオシアン
酸アリルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂で形成さ
れ、上記芯部を被覆する殻部がポリウレア樹脂で形成さ
れているイソチオシアン酸アリルを内包したマイクロカ
プセルを含有する白蟻防除剤である。
【0007】このようなイソチオシアン酸アリルを内包
したマイクロカプセルを水性媒体中に分散させた分散液
は、紙製基材や布製基材等に、塗布、噴霧あるいは含浸
させる等、様々な形態をとり利用することができる。
したマイクロカプセルを水性媒体中に分散させた分散液
は、紙製基材や布製基材等に、塗布、噴霧あるいは含浸
させる等、様々な形態をとり利用することができる。
【0008】つぎに、本発明について詳しく説明する。
【0009】本発明の白蟻防除剤は、イソチオシアン酸
アリルを内包したマイクロカプセルを有効成分とするも
のであって、このマイクロカプセルは、芯部が殻部で被
覆された芯−殻構造であり、上記芯部がイソチオシアン
酸アリルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂で形成さ
れ、上記殻部がポリウレア樹脂で形成されている。
アリルを内包したマイクロカプセルを有効成分とするも
のであって、このマイクロカプセルは、芯部が殻部で被
覆された芯−殻構造であり、上記芯部がイソチオシアン
酸アリルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂で形成さ
れ、上記殻部がポリウレア樹脂で形成されている。
【0010】上記芯部のゲル状ポリウレタン樹脂に含有
されるイソチオシアン酸アリルは、CH2 =CHCH2
−N=C=Sで表されるもので人体に対して毒性はない
が、本発明の使用対象となる白蟻の殺虫駆除性能に優れ
たものである。
されるイソチオシアン酸アリルは、CH2 =CHCH2
−N=C=Sで表されるもので人体に対して毒性はない
が、本発明の使用対象となる白蟻の殺虫駆除性能に優れ
たものである。
【0011】そして、本発明の白蟻防除剤において、有
効成分である、イソチオシアン酸アリルを内包したマイ
クロカプセルは、芯部に含有されるイソチオシアン酸ア
リル、あるいはイソチオシアン酸アリルを含む疎水性媒
体中に、多官能性イソシアネート、水不溶性のポリオー
ルおよび触媒を溶解して油相とし、これを乳化剤を添加
した水(水相)中に乳化分散した後、油滴界面およびそ
の内部で反応させることにより得られる。
効成分である、イソチオシアン酸アリルを内包したマイ
クロカプセルは、芯部に含有されるイソチオシアン酸ア
リル、あるいはイソチオシアン酸アリルを含む疎水性媒
体中に、多官能性イソシアネート、水不溶性のポリオー
ルおよび触媒を溶解して油相とし、これを乳化剤を添加
した水(水相)中に乳化分散した後、油滴界面およびそ
の内部で反応させることにより得られる。
【0012】上記反応では、20〜40℃で0.5〜2
時間程度で反応が完了し、従来に比べて極めて短時間お
よび低温下で、イソチオシアン酸アリルを内包したマイ
クロカプセルを製造することができる。
時間程度で反応が完了し、従来に比べて極めて短時間お
よび低温下で、イソチオシアン酸アリルを内包したマイ
クロカプセルを製造することができる。
【0013】まず、油相を構成する各成分について述べ
る。
る。
【0014】上記油相は、イソチオシアン酸アリル、あ
るいはイソチオシアン酸アリルを含む疎水性媒体と、多
官能性イソシアネートと、水不溶性のポリオールと、触
媒を用いて構成される。
るいはイソチオシアン酸アリルを含む疎水性媒体と、多
官能性イソシアネートと、水不溶性のポリオールと、触
媒を用いて構成される。
【0015】上記イソチオシアン酸アリルはそのまま用
いてもよいが、上記のように疎水性媒体中に含有させて
もよい。好ましくは、残効性という点から、イソチオシ
アン酸アリルをそのまま用いることである。
いてもよいが、上記のように疎水性媒体中に含有させて
もよい。好ましくは、残効性という点から、イソチオシ
アン酸アリルをそのまま用いることである。
【0016】上記疎水性媒体としては、イソチオシアン
酸アリルの揮発性防止剤として用いられ、例えば、安息
香酸ベンジル、フタル酸ジオクチル等のエステル類、鉱
物油類、綿実油類等の植物油類があげられる。
酸アリルの揮発性防止剤として用いられ、例えば、安息
香酸ベンジル、フタル酸ジオクチル等のエステル類、鉱
物油類、綿実油類等の植物油類があげられる。
【0017】上記殻部およびゲル状の芯部を形成するた
めに用いられる多官能性イソシアネートとしては、フェ
ニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、ポリメリックジフェニルメタン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリ
フェニルメタントリイソシアネート等、さらには、上記
多官能性イソシアネートのイソシアヌレート変性体、ビ
ュレット変性体や、トリメチロールプロパン、ヘキサン
トリオールのようなポリオールとの付加物であるイソシ
アネートプレポリマー等があげられる。これらは単独で
もしくは2種以上併せて用いられる。
めに用いられる多官能性イソシアネートとしては、フェ
ニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、ポリメリックジフェニルメタン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリ
フェニルメタントリイソシアネート等、さらには、上記
多官能性イソシアネートのイソシアヌレート変性体、ビ
ュレット変性体や、トリメチロールプロパン、ヘキサン
トリオールのようなポリオールとの付加物であるイソシ
アネートプレポリマー等があげられる。これらは単独で
もしくは2種以上併せて用いられる。
【0018】上記トリメチロールプロパン、ヘキサント
リオール以外のポリオールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ヘキサンジオール等の脂肪
族ポリオール、キシリレングリコール等の芳香族ポリオ
ール、ハイドロキノン、カテコール等の多価フェノー
ル、あるいはこれら多価フェノールとアルキレンオキシ
ドとの縮合物、ポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール等のポリオールプレポリマー等があげられ
る。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ
る。そして、これらポリオールのなかでも、残効性に優
れたイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルが得
られるという点から、トリメチロールプロパンを用いる
ことが好ましい。
リオール以外のポリオールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ヘキサンジオール等の脂肪
族ポリオール、キシリレングリコール等の芳香族ポリオ
ール、ハイドロキノン、カテコール等の多価フェノー
ル、あるいはこれら多価フェノールとアルキレンオキシ
ドとの縮合物、ポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール等のポリオールプレポリマー等があげられ
る。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ
る。そして、これらポリオールのなかでも、残効性に優
れたイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルが得
られるという点から、トリメチロールプロパンを用いる
ことが好ましい。
【0019】そして、上記多官能性イソシアネートのな
かでも、無黄変型のイソチオシアン酸アリル内包マイク
ロカプセルを得るという点および経済的であるという点
から、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネートを用いることが好ましい。
かでも、無黄変型のイソチオシアン酸アリル内包マイク
ロカプセルを得るという点および経済的であるという点
から、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネートを用いることが好ましい。
【0020】上記多官能性イソシアネートとともに用い
られる水不溶性のポリオールとしては、具体的には、ヒ
マシ油、ポリオキシアルキレンポリオール、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコール等のポリエーテルポリオー
ル、縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエ
ステルジオール、ポリカーボネートジオール等のポリエ
ステルポリオール等があげられる。これらは単独でもし
くは2種以上併せて用いられる。そして、これら水不溶
性のポリオールのなかでも、反応性および残効性という
点からヒマシ油を用いることが好ましい。上記水不溶性
のポリオールの配合量は、上記多官能性イソシアネート
100重量部(以下「部」と略す)に対して10〜30
0部に設定することが好ましく、特に好ましくは50〜
200部である。この水不溶性のポリオールの配合量が
10部未満、あるいは300部を超えると、すなわち、
上記配合量の範囲外では、目的とする芯部がゲル状のイ
ソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルを得ること
が困難となる傾向がみられる。そして、これら水不溶性
のポリオールにおいては、水酸基を少なくとも2個有す
るものを使用する必要がある。すなわち、水酸基が1個
では架橋せずに芯部がゲル化状態にはならないからであ
る。また、水に溶解するポリオールを用いるとマイクロ
カプセルの生成が困難となり使用には適さない。このよ
うな点から、上述の水不溶性のポリオールが使用され
る。
られる水不溶性のポリオールとしては、具体的には、ヒ
マシ油、ポリオキシアルキレンポリオール、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコール等のポリエーテルポリオー
ル、縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエ
ステルジオール、ポリカーボネートジオール等のポリエ
ステルポリオール等があげられる。これらは単独でもし
くは2種以上併せて用いられる。そして、これら水不溶
性のポリオールのなかでも、反応性および残効性という
点からヒマシ油を用いることが好ましい。上記水不溶性
のポリオールの配合量は、上記多官能性イソシアネート
100重量部(以下「部」と略す)に対して10〜30
0部に設定することが好ましく、特に好ましくは50〜
200部である。この水不溶性のポリオールの配合量が
10部未満、あるいは300部を超えると、すなわち、
上記配合量の範囲外では、目的とする芯部がゲル状のイ
ソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルを得ること
が困難となる傾向がみられる。そして、これら水不溶性
のポリオールにおいては、水酸基を少なくとも2個有す
るものを使用する必要がある。すなわち、水酸基が1個
では架橋せずに芯部がゲル化状態にはならないからであ
る。また、水に溶解するポリオールを用いるとマイクロ
カプセルの生成が困難となり使用には適さない。このよ
うな点から、上述の水不溶性のポリオールが使用され
る。
【0021】さらに、上記多官能性イソシアネートおよ
び水不溶性のポリオールとともに用いられる触媒として
は、有機スズ化合物が用いられ、例えば、トリ−n−ブ
チルチンアセテート、n−ブチルチントリクロライド、
ジメチルチンジクロライド、ジブチルチンジラウレー
ト、トリメチルチンハイドロオキサイド等があげられ
る。これら触媒はそのまま用いてもよいし、酢酸エチル
等の溶剤に、濃度が0.1〜20重量%(以下「%」と
略す)となるように溶解して、油相中、イソシアネート
成分である多官能性イソシアネート100部に対して、
固形分として0.01〜1部となるよう添加してもよ
い。このように、上記触媒の配合量は、そのまま、ある
いは溶剤に溶解した状態のいずれの場合においても、固
形分として、多官能性イソシアネート100部に対して
0.01〜1部となるように設定することが好ましく、
特に好ましくは0.05〜0.5部である。すなわち、
触媒の配合量が、0.01部未満のように少な過ぎる
と、芯部のゲル状ポリウレタン樹脂が形成されるまで
に、多官能性イソシアネートが殻部の形成反応に使用さ
れて先に殻部が形成されてしまい、逆に1部を超える
と、芯部の形成が極端に速くなり、目的とするイソチオ
シアン酸アリル内包マイクロカプセルが得られ難いとい
う傾向がみられるからである。
び水不溶性のポリオールとともに用いられる触媒として
は、有機スズ化合物が用いられ、例えば、トリ−n−ブ
チルチンアセテート、n−ブチルチントリクロライド、
ジメチルチンジクロライド、ジブチルチンジラウレー
ト、トリメチルチンハイドロオキサイド等があげられ
る。これら触媒はそのまま用いてもよいし、酢酸エチル
等の溶剤に、濃度が0.1〜20重量%(以下「%」と
略す)となるように溶解して、油相中、イソシアネート
成分である多官能性イソシアネート100部に対して、
固形分として0.01〜1部となるよう添加してもよ
い。このように、上記触媒の配合量は、そのまま、ある
いは溶剤に溶解した状態のいずれの場合においても、固
形分として、多官能性イソシアネート100部に対して
0.01〜1部となるように設定することが好ましく、
特に好ましくは0.05〜0.5部である。すなわち、
触媒の配合量が、0.01部未満のように少な過ぎる
と、芯部のゲル状ポリウレタン樹脂が形成されるまで
に、多官能性イソシアネートが殻部の形成反応に使用さ
れて先に殻部が形成されてしまい、逆に1部を超える
と、芯部の形成が極端に速くなり、目的とするイソチオ
シアン酸アリル内包マイクロカプセルが得られ難いとい
う傾向がみられるからである。
【0022】上記触媒を添加することにより、油相中の
多官能性イソシアネートと水不溶性のポリオールとの反
応が、多官能性イソシアネートと、水相中の水との反応
よりも速やかに反応する。したがって、芯−殻構造のマ
イクロカプセルの形成において、芯部が、イソチオシア
ン酸アリルを含有するゲル状のポリウレタン樹脂に形成
され、その芯部の外周(殻部)がポリウレア樹脂に形成
されることから、本発明の特殊な構造を有するイソチオ
シアン酸アリル内包マイクロカプセルが得られる。
多官能性イソシアネートと水不溶性のポリオールとの反
応が、多官能性イソシアネートと、水相中の水との反応
よりも速やかに反応する。したがって、芯−殻構造のマ
イクロカプセルの形成において、芯部が、イソチオシア
ン酸アリルを含有するゲル状のポリウレタン樹脂に形成
され、その芯部の外周(殻部)がポリウレア樹脂に形成
されることから、本発明の特殊な構造を有するイソチオ
シアン酸アリル内包マイクロカプセルが得られる。
【0023】ついで、上記油相を乳化分散させる水相に
ついて述べる。
ついて述べる。
【0024】上記水相に添加される乳化剤としては、ア
ニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性の各水溶性高
分子物質、各種界面活性剤を用いることができる。
ニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性の各水溶性高
分子物質、各種界面活性剤を用いることができる。
【0025】上記アニオン性高分子物質としては、アラ
ビアゴム、アルギン酸等の天然高分子、カルボキシメチ
ルセルロース、硫酸化セルロース、フタル化ゼラチン等
の半合成高分子、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、スチレンスルホン酸系重合体および共重合体、無水
マレイン酸系共重合体等の合成高分子があげられる。
ビアゴム、アルギン酸等の天然高分子、カルボキシメチ
ルセルロース、硫酸化セルロース、フタル化ゼラチン等
の半合成高分子、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、スチレンスルホン酸系重合体および共重合体、無水
マレイン酸系共重合体等の合成高分子があげられる。
【0026】また、上記カチオン性高分子物質として
は、カチオン化デンプン等があげられる。
は、カチオン化デンプン等があげられる。
【0027】上記ノニオン性高分子物質としては、ポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、キサンタンガム等があげられ、上記両性
高分子物質としては、ゼラチンがあげられる。
ビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、キサンタンガム等があげられ、上記両性
高分子物質としては、ゼラチンがあげられる。
【0028】さらに、上記各種界面活性剤としては、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル等のノニオン性界面活性剤、アル
キルトリメチルアンモニウム塩等のカチオン性界面活性
剤、アルキルベタイン型、アルキルイミダゾリン型等の
両性界面活性剤があげられる。
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル等のノニオン性界面活性剤、アル
キルトリメチルアンモニウム塩等のカチオン性界面活性
剤、アルキルベタイン型、アルキルイミダゾリン型等の
両性界面活性剤があげられる。
【0029】そして、これら乳化剤は、一般に、水に対
して、水溶液濃度が1〜20%となるよう添加して調製
し、水相とする。
して、水溶液濃度が1〜20%となるよう添加して調製
し、水相とする。
【0030】本発明のイソチオシアン酸アリル内包マイ
クロカプセル分散液は、例えば、つぎのようにして製造
される。すなわち、上述の各成分を用いて、油相液およ
び水相をそれぞれ調製する。そして、上記調製した油相
液を、上記水相に加え、所定の条件で攪拌し反応させる
ことにより、芯部が殻部で被覆された芯−殻構造で、し
かも、上記芯部がイソチオシアン酸アリルを含有するゲ
ル状ポリウレタン樹脂で形成され、上記殻部がポリウレ
ア樹脂で形成された特殊なイソチオシアン酸アリル内包
マイクロカプセルが分散されたイソチオシアン酸アリル
内包マイクロカプセル分散液が製造される。つづいて、
この分散液から所定の方法によって水分を分離すること
によりイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルが
得られる。
クロカプセル分散液は、例えば、つぎのようにして製造
される。すなわち、上述の各成分を用いて、油相液およ
び水相をそれぞれ調製する。そして、上記調製した油相
液を、上記水相に加え、所定の条件で攪拌し反応させる
ことにより、芯部が殻部で被覆された芯−殻構造で、し
かも、上記芯部がイソチオシアン酸アリルを含有するゲ
ル状ポリウレタン樹脂で形成され、上記殻部がポリウレ
ア樹脂で形成された特殊なイソチオシアン酸アリル内包
マイクロカプセルが分散されたイソチオシアン酸アリル
内包マイクロカプセル分散液が製造される。つづいて、
この分散液から所定の方法によって水分を分離すること
によりイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルが
得られる。
【0031】上記のようにして得られた本発明のイソチ
オシアン酸アリル内包マイクロカプセル分散液におい
て、分散液中のイソチオシアン酸アリル内包マイクロカ
プセルの含有量は、例えば、木材に塗布、噴霧および含
浸させて用いる際の期待する薬効、残効性を考慮して、
分散液中1〜70%の範囲に設定することが好ましい。
オシアン酸アリル内包マイクロカプセル分散液におい
て、分散液中のイソチオシアン酸アリル内包マイクロカ
プセルの含有量は、例えば、木材に塗布、噴霧および含
浸させて用いる際の期待する薬効、残効性を考慮して、
分散液中1〜70%の範囲に設定することが好ましい。
【0032】上記油相液と水相との混合割合は、重量比
で、油相1に対して水相0.5〜50となるように設定
することが好ましい。特に好ましくは油相1に対して水
相0.8〜1.5である。すなわち、油相1に対して水
相が0.5未満では、水を連続相とすることが困難であ
る。また、水相が50を超えると、マイクロカプセル濃
度の低過ぎる製品しか得られないという傾向がみられる
からである。
で、油相1に対して水相0.5〜50となるように設定
することが好ましい。特に好ましくは油相1に対して水
相0.8〜1.5である。すなわち、油相1に対して水
相が0.5未満では、水を連続相とすることが困難であ
る。また、水相が50を超えると、マイクロカプセル濃
度の低過ぎる製品しか得られないという傾向がみられる
からである。
【0033】上記攪拌条件としては、一般に、500〜
5000rpmに設定され、特に好ましくは1000〜
3000rpmである。さらに、上記反応条件として
は、前述のように、20〜40℃で0.5〜2時間程度
の短時間に設定される。
5000rpmに設定され、特に好ましくは1000〜
3000rpmである。さらに、上記反応条件として
は、前述のように、20〜40℃で0.5〜2時間程度
の短時間に設定される。
【0034】また、イソチオシアン酸アリル内包マイク
ロカプセル分散液中から水分を分離してイソチオシアン
酸アリル内包マイクロカプセルを得る方法としては、特
に限定するものではなく、従来公知の方法、例えば、遠
心分離法、加圧濾過法、減圧吸引濾過法等があげられ
る。さらに、上記分離により得られたイソチオシアン酸
アリル内包マイクロカプセルを、従来公知の方法、例え
ば、加熱乾燥、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等によっ
て適宜に乾燥してもよい。
ロカプセル分散液中から水分を分離してイソチオシアン
酸アリル内包マイクロカプセルを得る方法としては、特
に限定するものではなく、従来公知の方法、例えば、遠
心分離法、加圧濾過法、減圧吸引濾過法等があげられ
る。さらに、上記分離により得られたイソチオシアン酸
アリル内包マイクロカプセルを、従来公知の方法、例え
ば、加熱乾燥、噴霧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等によっ
て適宜に乾燥してもよい。
【0035】このように、特殊なイソチオシアン酸アリ
ル内包マイクロカプセルが得られる生成機構について、
本発明者らは、一連のマイクロカプセルの研究により得
た知見から、つぎのように推察している。すなわち、上
記油相を構成する成分の一つである触媒の存在により、
この触媒を含有する油相液を水相に添加し攪拌すると、
油相中の多官能性イソシアネートと水不溶性のポリオー
ルとの反応が、多官能性イソシアネートと水との反応よ
りも速やかに反応する。このため、芯−殻構造のマイク
ロカプセルの形成において、まず、芯部となるイソチオ
シアン酸アリルを含有するゲル状のポリウレタン樹脂が
反応生成し、その後、その表面で、多官能性イソシアネ
ートと水とが反応してポリウレア樹脂が反応生成して殻
部が形成されるものと考えられる。
ル内包マイクロカプセルが得られる生成機構について、
本発明者らは、一連のマイクロカプセルの研究により得
た知見から、つぎのように推察している。すなわち、上
記油相を構成する成分の一つである触媒の存在により、
この触媒を含有する油相液を水相に添加し攪拌すると、
油相中の多官能性イソシアネートと水不溶性のポリオー
ルとの反応が、多官能性イソシアネートと水との反応よ
りも速やかに反応する。このため、芯−殻構造のマイク
ロカプセルの形成において、まず、芯部となるイソチオ
シアン酸アリルを含有するゲル状のポリウレタン樹脂が
反応生成し、その後、その表面で、多官能性イソシアネ
ートと水とが反応してポリウレア樹脂が反応生成して殻
部が形成されるものと考えられる。
【0036】本発明に用いるイソチオシアン酸アリル内
包マイクロカプセルの他の製法として、下記の方法もあ
げられる。すなわち、有機スズ化合物を含有する前記油
性液を、少なくとも2個のアミノ基を有する多価アミン
化合物および乳化剤を含有する水性液に添加して乳化分
散させる方法である。この方法によると、上記水性液中
に多価アミンを含有するため、油滴界面において、油相
中の多官能性イソシアネートと水性液中の多価アミンと
が極めて速く反応して、ポリウレア樹脂製の殻部が形成
され、遅れて、有機スズ化合物の触媒作用により、多官
能性イソシアネートと水不溶性ポリオールとが反応し
て、殻部の内部のゲル化が始まり、イソチオシアン酸ア
リルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂製芯部が形成さ
れ、イソチオシアン酸アリル含有のゲル状ポリウレタン
樹脂からなる芯部が殻部で形成された本発明に用いるイ
ソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルが得られ
る。
包マイクロカプセルの他の製法として、下記の方法もあ
げられる。すなわち、有機スズ化合物を含有する前記油
性液を、少なくとも2個のアミノ基を有する多価アミン
化合物および乳化剤を含有する水性液に添加して乳化分
散させる方法である。この方法によると、上記水性液中
に多価アミンを含有するため、油滴界面において、油相
中の多官能性イソシアネートと水性液中の多価アミンと
が極めて速く反応して、ポリウレア樹脂製の殻部が形成
され、遅れて、有機スズ化合物の触媒作用により、多官
能性イソシアネートと水不溶性ポリオールとが反応し
て、殻部の内部のゲル化が始まり、イソチオシアン酸ア
リルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂製芯部が形成さ
れ、イソチオシアン酸アリル含有のゲル状ポリウレタン
樹脂からなる芯部が殻部で形成された本発明に用いるイ
ソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルが得られ
る。
【0037】このようにして得られる本発明のイソチオ
シアン酸アリル内包マイクロカプセルの模式図を図1に
示す。図示のように、芯部であるイソチオシアン酸アリ
ルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂1の外周を、ポリ
ウレア樹脂製の殻部2によって被包された、芯−殻構造
となっている。また、本発明のイソチオシアン酸アリル
内包マイクロカプセルの粒子径については特に限定する
ものではないが、一般に、0.5〜500μmの範囲に
設定される。
シアン酸アリル内包マイクロカプセルの模式図を図1に
示す。図示のように、芯部であるイソチオシアン酸アリ
ルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂1の外周を、ポリ
ウレア樹脂製の殻部2によって被包された、芯−殻構造
となっている。また、本発明のイソチオシアン酸アリル
内包マイクロカプセルの粒子径については特に限定する
ものではないが、一般に、0.5〜500μmの範囲に
設定される。
【0038】本発明のイソチオシアン酸アリル内包マイ
クロカプセルにおいて、芯部がゲル化状態であること
は、得られたイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプ
セルの断面を電子顕微鏡で観察することにより確認する
ことができる。また、得られたイソチオシアン酸アリル
内包マイクロカプセルを用いて溶媒により残存水不溶性
ポリオールの抽出操作を行った結果、抽出物が得られな
いことから、水不溶性のポリオールが多官能性イソシア
ネートと完全に反応し、内部がゲル化状態となっている
と判断される。さらに、イソチオシアン酸アリルと、多
官能性イソシアネートと、水不溶性のポリオールと、触
媒を、20〜40℃で混合し、0.5〜2時間放置する
と流動性がなくなりゲル化状態となることからも推察さ
れる。
クロカプセルにおいて、芯部がゲル化状態であること
は、得られたイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプ
セルの断面を電子顕微鏡で観察することにより確認する
ことができる。また、得られたイソチオシアン酸アリル
内包マイクロカプセルを用いて溶媒により残存水不溶性
ポリオールの抽出操作を行った結果、抽出物が得られな
いことから、水不溶性のポリオールが多官能性イソシア
ネートと完全に反応し、内部がゲル化状態となっている
と判断される。さらに、イソチオシアン酸アリルと、多
官能性イソシアネートと、水不溶性のポリオールと、触
媒を、20〜40℃で混合し、0.5〜2時間放置する
と流動性がなくなりゲル化状態となることからも推察さ
れる。
【0039】このような特定のマイクロカプセルを有効
成分とする本発明の白蟻防除剤は、例えば、このマイク
ロカプセルを含有する分散液を木材の表面に塗布、ある
いは噴霧するか、木材を浸漬して含浸させるか、または
木材中に加圧して注入する等の適宜の方法を用いて、木
材に対して適用することができる。また、土壌に混合し
て用いることも可能である。
成分とする本発明の白蟻防除剤は、例えば、このマイク
ロカプセルを含有する分散液を木材の表面に塗布、ある
いは噴霧するか、木材を浸漬して含浸させるか、または
木材中に加圧して注入する等の適宜の方法を用いて、木
材に対して適用することができる。また、土壌に混合し
て用いることも可能である。
【0040】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
明する。
【0041】まず、実施例に先立って、イソチオシアン
酸アリルを内包したマイクロカプセルを製造した。
酸アリルを内包したマイクロカプセルを製造した。
【製造例1】イソチオシアン酸アリル100部、ヘキサ
メチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの
付加物(日本ポリウレタン社製、コロネートHL)12
0部(イソシアネート成分)、ジブチルチンジラウレー
ト(触媒)の10%酢酸エチル溶液1部、ヒマシ油12
0部(水不溶性のポリオール)を混合溶解して油相液を
調製した。ついで、この油相液を、25℃の部分ケン化
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製、ゴーセ
ノールKM−11、ケン化度80%)の10%水溶液3
50部に加え、オートホモミキサー(特殊機化工業社
製)により1000rpmで5分間攪拌することにより
乳化液を得た。引き続き、この乳化液を、25℃で1.
5時間、100〜500rpmで攪拌し反応を完結させ
ることによりイソチオシアン酸アリル内包のマイクロカ
プセルを得た。このマイクロカプセルの粒子を遠心分離
により取り出し、電子顕微鏡(日本電子社製、JSM−
T300)で観察したところ、粒子径5μmの粒子が観
察された。さらに、このマイクロカプセルを割ったもの
を電子顕微鏡で観察したところ、芯部がゲル化状態であ
ることが確認された。このことから、イソチオシアン酸
アリルを含有するゲル状のポリウレタン樹脂(芯部)
が、ポリウレア樹脂製の殻部によって被包された芯−殻
構造をとる特殊マイクロカプセルであることがわかる
(図1参照)。このイソチオシアン酸アリル内包のマイ
クロカプセルの電子顕微鏡写真を図2に示す。
メチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの
付加物(日本ポリウレタン社製、コロネートHL)12
0部(イソシアネート成分)、ジブチルチンジラウレー
ト(触媒)の10%酢酸エチル溶液1部、ヒマシ油12
0部(水不溶性のポリオール)を混合溶解して油相液を
調製した。ついで、この油相液を、25℃の部分ケン化
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製、ゴーセ
ノールKM−11、ケン化度80%)の10%水溶液3
50部に加え、オートホモミキサー(特殊機化工業社
製)により1000rpmで5分間攪拌することにより
乳化液を得た。引き続き、この乳化液を、25℃で1.
5時間、100〜500rpmで攪拌し反応を完結させ
ることによりイソチオシアン酸アリル内包のマイクロカ
プセルを得た。このマイクロカプセルの粒子を遠心分離
により取り出し、電子顕微鏡(日本電子社製、JSM−
T300)で観察したところ、粒子径5μmの粒子が観
察された。さらに、このマイクロカプセルを割ったもの
を電子顕微鏡で観察したところ、芯部がゲル化状態であ
ることが確認された。このことから、イソチオシアン酸
アリルを含有するゲル状のポリウレタン樹脂(芯部)
が、ポリウレア樹脂製の殻部によって被包された芯−殻
構造をとる特殊マイクロカプセルであることがわかる
(図1参照)。このイソチオシアン酸アリル内包のマイ
クロカプセルの電子顕微鏡写真を図2に示す。
【0042】また、得られたイソチオシアン酸アリル内
包マイクロカプセルを用い、テトラヒドロフランにて残
存ヒマシ油(水不溶性のポリオール)の抽出操作を行っ
たところ、ヒマシ油は検出されなかった。この結果から
も、ヒマシ油が芯部に存在せず、イソシアネート成分と
完全に反応しており、芯部がゲル状のポリウレタン樹脂
であることがわかる。
包マイクロカプセルを用い、テトラヒドロフランにて残
存ヒマシ油(水不溶性のポリオール)の抽出操作を行っ
たところ、ヒマシ油は検出されなかった。この結果から
も、ヒマシ油が芯部に存在せず、イソシアネート成分と
完全に反応しており、芯部がゲル状のポリウレタン樹脂
であることがわかる。
【0043】さらに、上記調製した油相液を、25℃で
1.5時間そのまま放置したところ、流動性がなくなり
ゲル化状態となった。
1.5時間そのまま放置したところ、流動性がなくなり
ゲル化状態となった。
【0044】これらのことから、製造例1で得られたイ
ソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルの、芯部は
ゲル化していることは明らかである。
ソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルの、芯部は
ゲル化していることは明らかである。
【0045】
【製造例2〜6】イソチオシアン酸アリル、イソシアネ
ート成分、触媒および水不溶性のポリオールとして、下
記の表1に示す材料を同表に示す割合で用い、上記製造
例1と同様にして目的とするイソチオシアン酸アリル内
包マイクロカプセル分散液を作製した。そして、得られ
たイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルを遠心
分離により取り出して、製造例1と同様、電子顕微鏡の
観察により粒子径を測定し下記の表1に併せて示した。
ート成分、触媒および水不溶性のポリオールとして、下
記の表1に示す材料を同表に示す割合で用い、上記製造
例1と同様にして目的とするイソチオシアン酸アリル内
包マイクロカプセル分散液を作製した。そして、得られ
たイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセルを遠心
分離により取り出して、製造例1と同様、電子顕微鏡の
観察により粒子径を測定し下記の表1に併せて示した。
【0046】また、製造例1と同様にしてマイクロカプ
セルを割り電子顕微鏡写真を撮ったところ、いずれも芯
部がゲル化していることが確認された。さらに、上記と
同様にして、水不溶性のポリオールの抽出操作、および
油相液のみを反応させたところ、製造例1と同様の結果
が得られた。これらのことから、製造例2〜6のイソチ
オシアン酸アリル内包マイクロカプセルの、芯部はゲル
化していることは明らかである。
セルを割り電子顕微鏡写真を撮ったところ、いずれも芯
部がゲル化していることが確認された。さらに、上記と
同様にして、水不溶性のポリオールの抽出操作、および
油相液のみを反応させたところ、製造例1と同様の結果
が得られた。これらのことから、製造例2〜6のイソチ
オシアン酸アリル内包マイクロカプセルの、芯部はゲル
化していることは明らかである。
【0047】
【表1】
【0048】
【比較製造例1】製造例1で油相液を調製する際に、水
不溶性のポリオールであるヒマシ油、および触媒である
ジブチルチンジラウレートを用いなかった。それ以外は
製造例1と同様の操作を行った。得られた乳化液を遠心
分離したところ、マイクロカプセルは得られなかった。
さらに、この乳化液を、25℃で8時間攪拌して反応を
完結させることにより、イソチオシアン酸アリルを内包
したマイクロカプセルを得た。このマイクロカプセルの
粒子を遠心分離により取り出し、製造例1と同様にして
電子顕微鏡で観察したところ、粒子径4μmの粒子が観
察された。そして、このマイクロカプセルを割ったもの
を電子顕微鏡で観察したところ、芯部にイソチオシアン
酸アリルのみが存在しており、単に、イソチオシアン酸
アリルが内包された芯−殻構造をとるマイクロカプセル
であることがわかる。このマイクロカプセルの電子顕微
鏡写真を図3に示す。
不溶性のポリオールであるヒマシ油、および触媒である
ジブチルチンジラウレートを用いなかった。それ以外は
製造例1と同様の操作を行った。得られた乳化液を遠心
分離したところ、マイクロカプセルは得られなかった。
さらに、この乳化液を、25℃で8時間攪拌して反応を
完結させることにより、イソチオシアン酸アリルを内包
したマイクロカプセルを得た。このマイクロカプセルの
粒子を遠心分離により取り出し、製造例1と同様にして
電子顕微鏡で観察したところ、粒子径4μmの粒子が観
察された。そして、このマイクロカプセルを割ったもの
を電子顕微鏡で観察したところ、芯部にイソチオシアン
酸アリルのみが存在しており、単に、イソチオシアン酸
アリルが内包された芯−殻構造をとるマイクロカプセル
であることがわかる。このマイクロカプセルの電子顕微
鏡写真を図3に示す。
【0049】また、上記油相液を、25℃で10時間そ
のまま放置したが、ゲル化状態とはならず液状のままで
あった。
のまま放置したが、ゲル化状態とはならず液状のままで
あった。
【0050】これらのことから、比較製造例1で得られ
たマイクロカプセルは、芯部がイソチオシアン酸アリル
のみである従来のマイクロカプセルであることが明らか
である。
たマイクロカプセルは、芯部がイソチオシアン酸アリル
のみである従来のマイクロカプセルであることが明らか
である。
【0051】
【実施例1〜6、比較例1〜2】前記製造例1〜6およ
び比較製造例1で得られたイソチオシアン酸アリル内包
マイクロカプセル分散液を各々木材処理薬剤とした。こ
のときの各々のマイクロカプセルの分散液中の含有量は
いずれも全体の1.0重量%に調整した。
び比較製造例1で得られたイソチオシアン酸アリル内包
マイクロカプセル分散液を各々木材処理薬剤とした。こ
のときの各々のマイクロカプセルの分散液中の含有量は
いずれも全体の1.0重量%に調整した。
【0052】そして、15cm×15cmのシナベニヤ
板上に、前記各マイクロカプセル含有分散液を高さ60
cmの距離からスプレーガンで5ml散布した。風乾
後、25℃×相対湿度100%下で処理面上に、イエシ
ロアリ20頭を放ち、24時間後の死虫率を求めた。つ
いで、試験終了後、処理ベニヤ板を40℃の恒温器中に
放置し、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月後に同様に処理面上の
イエシロアリに対する殺蟻活性を調べた。試験は5反復
で行った。これらの結果を下記の表2に示した。
板上に、前記各マイクロカプセル含有分散液を高さ60
cmの距離からスプレーガンで5ml散布した。風乾
後、25℃×相対湿度100%下で処理面上に、イエシ
ロアリ20頭を放ち、24時間後の死虫率を求めた。つ
いで、試験終了後、処理ベニヤ板を40℃の恒温器中に
放置し、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月後に同様に処理面上の
イエシロアリに対する殺蟻活性を調べた。試験は5反復
で行った。これらの結果を下記の表2に示した。
【0053】
【表2】
【0054】上記表2の結果から、全実施例および比較
例1においては24時間後の死虫率は100%であった
が、3ヶ月、6ヶ月、9 ヶ月と時間が経過するに従って
死虫率が著しく低下した比較例1に比べて、全実施例は
9ヶ月経過後も死虫率は100%であった。このことか
ら、イソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセル分散
液をベニヤ板に塗布して使用した場合、長期にわたって
優れた残効性を発揮することがわかる。
例1においては24時間後の死虫率は100%であった
が、3ヶ月、6ヶ月、9 ヶ月と時間が経過するに従って
死虫率が著しく低下した比較例1に比べて、全実施例は
9ヶ月経過後も死虫率は100%であった。このことか
ら、イソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセル分散
液をベニヤ板に塗布して使用した場合、長期にわたって
優れた残効性を発揮することがわかる。
【0055】
【実施例7〜12、比較例3〜4】砂質土壌400gに
前記製造例1〜6および比較製造例1で得られた各マイ
クロカプセル分散液10mlを加え、良く混合した。つ
いで、この処理土壌5gを水で湿らせた濾紙を敷いた直
径9cmのプラスチックシャーレ内に均一に広げ、処理
土壌上へイエシロアリ20頭を放ち、3日後の死虫率を
求めた。残った処理土壌は40℃下に保存し、所定期間
(3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月)経過後、同様の操作でイエ
シロアリに対する残効性を調べた。試験は3往復で行っ
た。これらの結果を下記の表3に示した。
前記製造例1〜6および比較製造例1で得られた各マイ
クロカプセル分散液10mlを加え、良く混合した。つ
いで、この処理土壌5gを水で湿らせた濾紙を敷いた直
径9cmのプラスチックシャーレ内に均一に広げ、処理
土壌上へイエシロアリ20頭を放ち、3日後の死虫率を
求めた。残った処理土壌は40℃下に保存し、所定期間
(3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月)経過後、同様の操作でイエ
シロアリに対する残効性を調べた。試験は3往復で行っ
た。これらの結果を下記の表3に示した。
【0056】
【表3】
【0057】上記表3の結果から、全実施例および比較
例3においては3日後の死虫率は100%であったが、
所定期間が経過するに従って死虫率が著しく低下した比
較例3に比べて、全実施例は9ヶ月経過後も死虫率は1
00%であった。このことから、イソチオシアン酸アリ
ル内包マイクロカプセル分散液を土壌に加え処理した場
合においても長期にわたって優れた残効性を発揮するこ
とがわかる。
例3においては3日後の死虫率は100%であったが、
所定期間が経過するに従って死虫率が著しく低下した比
較例3に比べて、全実施例は9ヶ月経過後も死虫率は1
00%であった。このことから、イソチオシアン酸アリ
ル内包マイクロカプセル分散液を土壌に加え処理した場
合においても長期にわたって優れた残効性を発揮するこ
とがわかる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明は、イソチオシア
ン酸アリルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂からなる
芯部が、ポリウレア樹脂からなる殻部で被覆された特殊
な芯部構造を有するイソチオシアン酸アリル内包マイク
ロカプセルを含有する白蟻防除剤である。このような特
殊な芯部構造をとることにより、ゲル状ポリウレタン樹
脂に含有されたイソチオシアン酸アリルはポリウレタン
樹脂から経時的に徐々にしか放出されず、したがって、
イソチオシアン酸アリルの殻部の通過量が抑制され、そ
の結果、優れた残効性を備えるようになる。このため、
薬効および残効性に優れた白蟻防除剤となる。特に、こ
のイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセル含有分
散液は、各種材料からなる基材に対して、塗布、噴霧あ
るいは含浸させる等、様々な形態をとって使用可能とな
り、上記優れた残効性を有効に発揮することができる。
ン酸アリルを含有するゲル状ポリウレタン樹脂からなる
芯部が、ポリウレア樹脂からなる殻部で被覆された特殊
な芯部構造を有するイソチオシアン酸アリル内包マイク
ロカプセルを含有する白蟻防除剤である。このような特
殊な芯部構造をとることにより、ゲル状ポリウレタン樹
脂に含有されたイソチオシアン酸アリルはポリウレタン
樹脂から経時的に徐々にしか放出されず、したがって、
イソチオシアン酸アリルの殻部の通過量が抑制され、そ
の結果、優れた残効性を備えるようになる。このため、
薬効および残効性に優れた白蟻防除剤となる。特に、こ
のイソチオシアン酸アリル内包マイクロカプセル含有分
散液は、各種材料からなる基材に対して、塗布、噴霧あ
るいは含浸させる等、様々な形態をとって使用可能とな
り、上記優れた残効性を有効に発揮することができる。
【図1】本発明のイソチオシアン酸アリル内包マイクロ
カプセルの一例を模式的に示す断面図である。
カプセルの一例を模式的に示す断面図である。
【図2】製造例1で作製したイソチオシアン酸アリル内
包マイクロカプセルの粒子構造を示す電子顕微鏡写真で
ある。
包マイクロカプセルの粒子構造を示す電子顕微鏡写真で
ある。
【図3】比較製造例1で作製した従来のイソチオシアン
酸アリル内包マイクロカプセルの粒子構造を示す電子顕
微鏡写真である。
酸アリル内包マイクロカプセルの粒子構造を示す電子顕
微鏡写真である。
1 ゲル状ポリウレタン樹脂 2 ポリウレア樹脂製の殻部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (2)
- 【請求項1】 芯部がイソチオシアン酸アリルを含有す
るゲル状ポリウレタン樹脂で形成され、上記芯部を被覆
する殻部がポリウレア樹脂で形成されているマイクロカ
プセルを含有することを特徴とする白蟻防除剤。 - 【請求項2】 請求項1記載のイソチオシアン酸アリル
を内包したマイクロカプセルが、水性媒体中に分散含有
されていることを特徴とする白蟻防除剤含有分散液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24471695A JPH0987113A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 白蟻防除剤およびそれを含有する分散液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24471695A JPH0987113A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 白蟻防除剤およびそれを含有する分散液 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987113A true JPH0987113A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17122852
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24471695A Pending JPH0987113A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 白蟻防除剤およびそれを含有する分散液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0987113A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1142959A4 (en) * | 1999-08-25 | 2002-11-06 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | MOLDED RESIN COMPOSITION IN GEL FORM, CHEMICAL PRODUCT IN PACKAGED VOLATILE GEL, AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME. |
| KR100433790B1 (ko) * | 2001-04-25 | 2004-06-04 | 주식회사 비아이지 | 천연 식물성 정유를 유효성분으로 하는 저장 농산물 품질보존제의 지속성 제제 |
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1995
- 1995-09-22 JP JP24471695A patent/JPH0987113A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1142959A4 (en) * | 1999-08-25 | 2002-11-06 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | MOLDED RESIN COMPOSITION IN GEL FORM, CHEMICAL PRODUCT IN PACKAGED VOLATILE GEL, AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME. |
| KR100433790B1 (ko) * | 2001-04-25 | 2004-06-04 | 주식회사 비아이지 | 천연 식물성 정유를 유효성분으로 하는 저장 농산물 품질보존제의 지속성 제제 |
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