JPH0992040A - 自己接着性絶縁電線 - Google Patents

自己接着性絶縁電線

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JPH0992040A
JPH0992040A JP24816395A JP24816395A JPH0992040A JP H0992040 A JPH0992040 A JP H0992040A JP 24816395 A JP24816395 A JP 24816395A JP 24816395 A JP24816395 A JP 24816395A JP H0992040 A JPH0992040 A JP H0992040A
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JP
Japan
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adhesive
adhesive layer
weight
parts
resin
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JP24816395A
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English (en)
Inventor
Akinobu Ono
朗伸 小野
Shuichi Sugiyama
秀一 杉山
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性および可撓性に優れた接着層を備え、
かつ生産性の良好な自己接着性絶縁電線を得る。 【解決手段】 絶縁層上に、フェノキシ樹脂100重量
部、アルキルエーテル化メラミン樹脂30〜60重量
部、ノボラック型エポキシ樹脂10〜60重量部、アミ
ン類0.05〜18重量部からなる第一接着層を形成
し、この第一接着層上にフェノキシ樹脂100重量部、
アルキルエーテル化メラミン樹脂0〜60重量部からな
り、この第一接着層よりも可撓性が良好な第二接着層を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性および可撓
性に優れた接着層を備え、かつ生産性の良好な自己接着
性絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、絶縁層上に、自己接着層を設
けた自己接着性絶縁電線が知られている。これは巻線
後、単に加熱することにより自己接着層が溶融し、巻線
間が接着されるようになっており、コイルの固化が容易
に行える特徴がある。近年、低温で融着し、かつ高温で
使用しても接着力が低下しないものが望まれており、こ
のような自己接着性絶縁電線としては、特願平5−17
5701号に記載されたものがある。
【0003】この自己接着性絶縁電線の接着層に使用さ
れる接着樹脂塗料は、フェノキシ樹脂100重量部、ア
ルキルエーテル化メラミン樹脂30〜60重量部、ノボ
ラック型エポキシ樹脂10〜60重量部、アミン類0.
05〜18重量部からなる接着樹脂組成物が、シクロヘ
キサン、DMF、MEKなどの有機溶剤、またはその有
機溶剤とソルベントナフサ、キシレン、トルエン、ミネ
ラルスピリットなどの有機溶剤の混合物に溶解され、固
形分(樹脂分)を20〜40重量%程度含有するワニス
とされたものである。この接着樹脂塗料を絶縁電線の絶
縁層上に塗布、焼付けして、接着層が形成される。接着
樹脂塗料の塗布、焼付けは、従来の接着条件、装置をそ
のまま利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記接着樹
脂塗料は、エポキシ樹脂などの可撓性の悪い材料が配合
されているため、通常の炉温条件で焼付けするには、線
速を遅くして過剰にキュアを進めて可撓性を引き出す必
要がある。このため、工場の生産現場では、この接着樹
脂塗料を塗布、焼付けする工程に時間がかかり、これ以
降の工程に空きができるといった不都合が生じてしま
う。また、上記以外の耐熱性に優れた接着層を構成し得
る接着樹脂塗料には、いくらキュアを進めても電線に要
求される可撓性が引き出せないものがあり、実際に使用
することができないものもあった。
【0005】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであって、耐熱性および可撓性に優れた接着層を備
え、かつ生産性の良好な自己接着性絶縁電線を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を解決するた
めに、本発明の自己接着性絶縁電線は、絶縁層上に、フ
ェノキシ樹脂100重量部、アルキルエーテル化メラミ
ン樹脂30〜60重量部、ノボラック型エポキシ樹脂1
0〜60重量部、アミン類0.05〜18重量部からな
る第一接着層が形成され、該第一接着層上にフェノキシ
樹脂100重量部、アルキルエーテル化メラミン樹脂0
〜60重量部からなり、該第一接着層よりも可撓性が良
好な第二接着層が形成されたことを特徴とする。また、
前記第二接着層が、フェノキシ樹脂を主成分とするホッ
トメルト型接着剤からなるものであってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の自己接着性絶縁電線は、導体、絶縁層、第一接
着層および第二接着層から構成されている。前記導体
は、通常の絶縁電線に使用されるものでよい。この導体
上に形成される絶縁層は、特に限定されるものではない
が、耐熱性の良好なものが好ましく、例えばポリエステ
ルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルアミド、ポ
リヒダントインなどが挙げられる。また、絶縁層の厚さ
は、10〜50μm程度とされるが、この範囲に限定さ
れるものではない。
【0008】第一接着層は、耐熱性に優れた接着層を形
成し得る接着樹脂塗料からなり、上述した特願平5−1
75701号に使用される接着樹脂塗料を用いることが
できる。この接着樹脂塗料は、ベースポリマーとなるフ
ェノキシ樹脂に、その硬化剤であるアルキルエーテル化
メラミン樹脂を加え、さらに耐熱性向上のためにノボラ
ック型エポキシ樹脂とその硬化剤であるアミン類を配合
したものである。フェノキシ樹脂としては、特に限定さ
れず、分子量1万以上の市販のものが使用される。ま
た、アルキルエーテル化メラミン樹脂としては、メチル
化メラミン樹脂、ブチル化メラミン樹脂等が用いられ
る。このアルキルエーテル化メラミン樹脂の配合量は、
フェノキシ樹脂100重量部に対して30〜60重量部
の範囲が好ましい。
【0009】また、ノボラック型エポキシ樹脂として
は、特に限定されず、ノボラックとエピクロルヒドリン
とから合成されたエポキシ等量180〜260のノボラ
ックポリクリシジルエーテルが好適である。具体的なも
のとしては、「エピコート152」(商品名;油化シエ
ルエポキシ社製)などが挙げられる。このノボラック型
エポキシ樹脂の配合量は、フェノキシ樹脂100重量部
に対して10〜60重量部の範囲とされる。この配合量
が10未満では、耐熱性向上の効果が得られず、60を
越えると可撓性が大幅に悪化してしまい不都合となる。
【0010】また、アミン類としては、ジシアンジアミ
ド、3級アミン塩、アミンイミドなどの潜在性硬化剤が
樹脂組成物のポットライフが長くなって好ましいが、こ
れ以外の2級アミン、3級アミンも使用できる。このア
ミン類の配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対して
0.5〜30重量部、ベースポリマーのフェノキシ樹脂
100重量部に対して換算すると0.05〜18重量部
の範囲とされる。この配合量が、エポキシ樹脂100重
量部に対して0.5重量部未満であると、エポキシ樹脂
の硬化が進行せず、30重量部を越えると硬化度合は頭
打ちとなり不経済である。
【0011】上記配合組成の樹脂組成物は、シクロヘキ
サン、DMF、MEKなどの有機溶剤、またはその有機
溶剤とソルベントナフサ、キシレン、トルエン、ミネラ
ルスピリットなどの有機溶剤の混合物に溶解され、固形
分(樹脂分)を20〜40重量%程度含有する接着樹脂
塗料とされる。第一接着層は、この接着樹脂塗料を絶縁
電線の絶縁層上に塗布、焼付けして、B−ステージ状態
(半硬化状態)としたもので、その厚みは5〜30μm
が好適であるが、特にこの範囲に限定されるものではな
い。また、上述の接着樹脂塗料に限らず、可撓性を引き
出すことはできないが、耐熱性に優れた接着層を形成し
得る、他の接着樹脂塗料を使用することができる。
【0012】第二接着層は、可撓性に優れた接着層を形
成し得る接着樹脂塗料からなり、用いられる接着樹脂塗
料は、上記第一接着層に用いられる接着樹脂塗料と相溶
する組合せのものに限定される。このような接着樹脂塗
料としては、B−ステージ制御型、ホットメルト型のも
のなどがある。B−ステージ制御型としては、フェノキ
シ樹脂100重量部に、硬化剤としてアルキルエーテル
化メラミン樹脂を0〜60重量部配合したものがある。
また、ホットメルト型としては、フェノキシ樹脂を主成
分とするものがある。これらの樹脂組成物が、前記第一
接着層を形成する接着樹脂塗料を溶解したものと同じ有
機溶剤に溶解されて、接着樹脂塗料として使用される。
この第二接着層は、可撓性の悪い上記第一接着層をコー
トするように形成され、その厚みとしては、特に限定さ
れるものではないが、約5〜40μmの範囲であると効
果的である。
【0013】絶縁電線の絶縁層上に、上記第一接着層お
よび第二接着層からなる二層構造の接着層を形成するに
は、まず、絶縁層上に第一接着層を形成する耐熱性に優
れた接着層を形成し得る接着樹脂塗料を塗布、焼付けし
て、B−ステージ状態(半硬化状態)とする。焼付け
は、通常の接着層の形成条件でよく、例えば炉温は35
0〜400℃程度でよい。次に、この第一接着層上に、
さらに第二接着層を形成する接着樹脂塗料を同様に塗
布、焼付けして、可撓性の悪い第一接着層を可撓性に優
れた第二接着層でコートする。このとき、第一接着層と
第二接着層との界面が相溶され、両層が結合一体化す
る。
【0014】本発明の自己接着性絶縁電線は、その接着
層を性格の異なる二層から構成することによって、電線
として必要な可撓性と優れた耐熱性とを併せて備えるも
のである。また、第一接着層が可撓性を有するようにな
るまでキュアを進める必要がないことから、焼付け線速
を短縮することができ、生産性を向上させることができ
る。
【0015】
【実施例】次に、本発明の自己接着性絶縁電線の効果を
調べるために、比較例および実施例を作成した。以下、
作成したいずれの自己接着性絶縁電線も、その径を0.
5mmに統一した。比較例〜は、従来の自己接着性
絶縁電線と同様に、接着層を一層だけ有するものであ
る。使用した接着樹脂塗料は、それぞれ表1に示した配
合組成のものである。比較例では、140℃以上の耐
熱を有するB−ステージ制御型の接着樹脂塗料を使用し
た。この接着樹脂塗料からなる接着層は、耐熱性に優
れ、また接着力も強いが、可撓性が悪く、焼付け線速も
遅い。比較例では、B−ステージ制御型接着樹脂塗料
を使用した。この接着樹脂塗料からなる接着層は、耐熱
性は低いが、焼付け線速が速く、可撓性にも優れてい
る。比較例では、フェノキシ系ホットメルト型接着樹
脂塗料を使用した。この接着樹脂塗料からなる接着層
は、耐熱性は悪いが、焼付け線速が速く、可撓性も非常
に優れている。
【0016】次に、本発明の自己接着性絶縁電線とし
て、接着層が第一接着層と第二接着層との二層から構成
された実施例および実施例を作成した。実施例で
は、比較例の接着層(第一接着層)上に、比較例で
使用したB−ステージ制御型接着樹脂塗料を塗布、焼付
けして厚さ10μmの第二接着層を形成した。実施例
では、比較例の接着層(第一接着層)上に、比較例
で使用したフェノキシ系ホットメルト型接着樹脂塗料を
塗布、焼付けして厚さ10μmの第二接着層を形成し
た。
【0017】これらの自己接着性絶縁電線に対して、接
着層の接着力(耐熱性)および可撓性を調べた。接着力
の測定は、以下のようにして行った。自己接着性絶縁電
線を外径4.9mmのマンドレルに密着巻きで巻き付
け、内径5mm、長さ4cmのヘリカルコイルを作成
し、ついでこのヘリカルコイルの一端部に70gの荷重
をかけつつ、120℃で48時間加熱して、自己接着層
を溶融し、ヘリカルコイルの各巻線間を接着した。この
接着ヘリカルコイルをスパン間距離3cmで保持し、ス
パン間の中心に折り曲げ荷重を印可(印加速度20mm
/分)し、接着ヘリカルコイルが折れた時の荷重を各温
度において測定して接着力を評価した。また、上記自己
接着性絶縁電線を常温で自己径巻きで巻回し、接着層に
クラックおよびクレージングが発生するか否かで可撓性
を評価した。結果を表1に併せて示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1において、配合比は、すべて重量部で
ある。可撓性については、自己径巻きでクラックが発生
しないものを◎、クラックが発生したものを×として表
示した。また、接着力が5kg以上を◎、3〜5kgを
○、2〜3kgを△、1kg以下を×とした。
【0020】耐熱性に優れた第一接着層を、可撓性に優
れた第二接着層でコートする構成としたことにより、実
施例では、比較例と比べて接着力すなわち耐熱性を
低下させることなく、焼付け線速を速め、かつ可撓性を
向上させることができた。また、実施例では、比較例
と比べて耐熱性が多少低下するものの、可撓性を向上
させることができ、焼付け線速を大幅に向上させること
ができた。
【0021】さらに、上記実施例およびにおいて、
第二接着層の形成すべき最適な厚みを調べるために、そ
れぞれの厚みを5〜40μmの範囲で形成し、上記方法
と同様にして焼付け線速、可撓性、接着力について評価
した。結果を実施例については表2に、実施例につ
いては表3に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】表2および表3中で使用した表示記号とそ
の意味は、表1で使用したものと同じである。また、可
撓性における○は、クラックは発生しないがクレージン
グが生じたことを示すものである。表2および表3の結
果から明らかなように、可撓性の向上は、第二接着層が
形成されていない比較例と比べて、第二接着層の厚み
が5μm以上で効果を現し、10μm以上となる範囲で
は特に顕著となり、クラックに加えてクレージングの発
生も抑えることができた。また、この厚みが30μm以
上となる範囲では、接着力すなわち耐熱性が低下してし
まい、厚み40μmではその低下が特に著しかった。従
って、本実施例では、第二接着層の厚みを5〜40μm
の範囲内とすることにより、耐熱性を損なうことなく可
撓性を向上できることが確認された。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自己接着
性絶縁電線は、耐熱性に優れた第一接着層を、可撓性に
優れた第二接着層でコートする構成としたことにより、
電線に要求される可撓性を備え、かつ高温での使用にも
耐えることができる。さらに、耐熱性に優れながらも、
可撓性が悪いことから使用不可であった接着樹脂塗料で
あっても、第一接着層の材料として使用することがで
き、より広い選択の幅から好条件の接着樹脂塗料を選択
することができる。また、第一接着層を形成する際に、
可撓性が出るまでキュアを進める必要がないことから、
焼付け線速が短縮され、生産性を向上することができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層上に、フェノキシ樹脂100重量
    部、アルキルエーテル化メラミン樹脂30〜60重量
    部、ノボラック型エポキシ樹脂10〜60重量部、アミ
    ン類0.05〜18重量部からなる第一接着層が形成さ
    れ、該第一接着層上にフェノキシ樹脂100重量部、ア
    ルキルエーテル化メラミン樹脂0〜60重量部からな
    り、該第一接着層よりも可撓性が良好な第二接着層が形
    成されたことを特徴とする自己接着性絶縁電線。
  2. 【請求項2】 前記第二接着層がフェノキシ樹脂を主成
    分とするホットメルト型接着剤からなることを特徴とす
    る請求項1記載の自己接着性絶縁電線。
JP24816395A 1995-09-26 1995-09-26 自己接着性絶縁電線 Pending JPH0992040A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013008646A1 (ja) * 2011-07-08 2013-01-17 株式会社日立製作所 自己修復性積層構造体及び自己融着絶縁電線
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