JPH0995064A - インクリボン及び感熱転写印刷方法 - Google Patents
インクリボン及び感熱転写印刷方法Info
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- JPH0995064A JPH0995064A JP7276231A JP27623195A JPH0995064A JP H0995064 A JPH0995064 A JP H0995064A JP 7276231 A JP7276231 A JP 7276231A JP 27623195 A JP27623195 A JP 27623195A JP H0995064 A JPH0995064 A JP H0995064A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インク付着が強固で剥れにくいインクフィルム
を得る。 【解決手段】熱溶融性インクを記録ヘッドにより記録用
紙に転写させて感熱転写印刷するものに用いられ、複数
色で構成される熱溶融性インク13,14,15の両側
に熱溶融性バインダー12,16を同一平面上に設けた
インクリボン20であって、一方の熱溶融性バインダー
12は印刷すべき記録用紙の表面粗さと略等しいかそれ
以上の塗布厚さであり、複数色の熱溶融性インクは各々
塗布厚さ1.8 μm以下であり、他方の熱溶融性バインダ
ー16は複数色の熱溶融性インクの塗布厚さの合計と等
しいかそれ以上であるインクリボン。
を得る。 【解決手段】熱溶融性インクを記録ヘッドにより記録用
紙に転写させて感熱転写印刷するものに用いられ、複数
色で構成される熱溶融性インク13,14,15の両側
に熱溶融性バインダー12,16を同一平面上に設けた
インクリボン20であって、一方の熱溶融性バインダー
12は印刷すべき記録用紙の表面粗さと略等しいかそれ
以上の塗布厚さであり、複数色の熱溶融性インクは各々
塗布厚さ1.8 μm以下であり、他方の熱溶融性バインダ
ー16は複数色の熱溶融性インクの塗布厚さの合計と等
しいかそれ以上であるインクリボン。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボンとこ
れを利用する印刷方法に係り、特に熱溶融性インクを記
録ヘッドにより記録用紙に転写させて感熱転写印刷する
のに用いるインクリボンに関するものである。
れを利用する印刷方法に係り、特に熱溶融性インクを記
録ヘッドにより記録用紙に転写させて感熱転写印刷する
のに用いるインクリボンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱転写印刷は、その原理を図1に示す
如く、熱溶融性インク1の塗布されたインクリボン2と
記録用紙3とを、サーマルヘッド4とプラテンローラ5
との間に重合して送り込み、サーマルヘッド4でインク
リボン2と記録用紙3とをプラテンローラ5に押しつけ
ると共に、所定のデータに応じて流された電流によって
発生したサーマルヘッド4の熱で熱溶融性インク1を溶
融し、この溶融した熱溶融性インク1を記録用紙3側に
転写させることによって行われるものである。
如く、熱溶融性インク1の塗布されたインクリボン2と
記録用紙3とを、サーマルヘッド4とプラテンローラ5
との間に重合して送り込み、サーマルヘッド4でインク
リボン2と記録用紙3とをプラテンローラ5に押しつけ
ると共に、所定のデータに応じて流された電流によって
発生したサーマルヘッド4の熱で熱溶融性インク1を溶
融し、この溶融した熱溶融性インク1を記録用紙3側に
転写させることによって行われるものである。
【0003】このようにして得られる印刷は、1色の場
合には図2に示すようなものとなり、データに応じて流
される電流によって記録用紙6に付着する熱溶融性イン
ク7のドットの付着面積(印刷面積)は異なり、この面
積が大きい場合には熱溶融性インクの記録用紙への付着
力は大きいが、細かいデータの表現が出来ず、また逆に
面積が小さい場合には付着力が小さく熱溶融性インクは
剥がれやすいものとなる。
合には図2に示すようなものとなり、データに応じて流
される電流によって記録用紙6に付着する熱溶融性イン
ク7のドットの付着面積(印刷面積)は異なり、この面
積が大きい場合には熱溶融性インクの記録用紙への付着
力は大きいが、細かいデータの表現が出来ず、また逆に
面積が小さい場合には付着力が小さく熱溶融性インクは
剥がれやすいものとなる。
【0004】又、2色以上のカラー印刷、例えば3色の
カラー印刷は図3に示すようなものとなり、すなわち前
記1色の場合が3回繰り返されるものであって、記録用
紙8に熱溶融性インク9,10,11が重なるように付
着するものとなる。
カラー印刷は図3に示すようなものとなり、すなわち前
記1色の場合が3回繰り返されるものであって、記録用
紙8に熱溶融性インク9,10,11が重なるように付
着するものとなる。
【0005】
【発明が解決すべき課題】このように記録用紙8に熱溶
融性インク9,10,11が重なるように付着したもの
にあっては、熱溶融性インクのドットの付着面積(印刷
面積)が小さい場合(図3中一番左のもの)は、付着力
がやはり小さく、インクは剥がれやすいものであり、又
図3中左から2番目のもののように、上に重なるインク
のデータが大きい場合には、下のインクからはみ出して
いる部分が付着しにくく、又、左から4番目のもののよ
うに3色重なり合ったドット間に、最後のインクを付着
させるような場合には、インクが簡単に付着しないとい
った欠点がある。
融性インク9,10,11が重なるように付着したもの
にあっては、熱溶融性インクのドットの付着面積(印刷
面積)が小さい場合(図3中一番左のもの)は、付着力
がやはり小さく、インクは剥がれやすいものであり、又
図3中左から2番目のもののように、上に重なるインク
のデータが大きい場合には、下のインクからはみ出して
いる部分が付着しにくく、又、左から4番目のもののよ
うに3色重なり合ったドット間に、最後のインクを付着
させるような場合には、インクが簡単に付着しないとい
った欠点がある。
【0006】かかる欠点を解決したものとして、例え
ば、図4に示す如くのインクリボン14がある。すなわ
ち、図示しないベース面上に設けた熱溶融性バインダー
層12と、この熱溶融性バインダー12の熱溶融温度よ
り高い熱溶融温度のものであって、この熱溶融性バイン
ダーと所定の色材とが混合された熱溶融性インク層13
とを同一平面上でその長手方向にそれぞれ1組設けたイ
ンクリボンを用い、図1に示すような感熱転写印刷装置
によって、まず記録用紙3に対して熱溶融性バインダー
層12の熱溶融性バインダーをサーマルヘッド4の熱で
溶融させて記録用紙3上に熱溶融性バインダー層12を
一面に設け、次いで熱溶融性インク層13の部分を所定
のデータ分だけサーマルヘッド4の熱で溶かして熱溶融
性バインダー層12上に熱溶融インクを転写印刷するも
のである。これにより、印刷後においてインクが強固に
付着したものとなって剥がれにくいものとなり、また、
データに応じたインンクが正確に固着されるようにした
インクリボンが存在している。
ば、図4に示す如くのインクリボン14がある。すなわ
ち、図示しないベース面上に設けた熱溶融性バインダー
層12と、この熱溶融性バインダー12の熱溶融温度よ
り高い熱溶融温度のものであって、この熱溶融性バイン
ダーと所定の色材とが混合された熱溶融性インク層13
とを同一平面上でその長手方向にそれぞれ1組設けたイ
ンクリボンを用い、図1に示すような感熱転写印刷装置
によって、まず記録用紙3に対して熱溶融性バインダー
層12の熱溶融性バインダーをサーマルヘッド4の熱で
溶融させて記録用紙3上に熱溶融性バインダー層12を
一面に設け、次いで熱溶融性インク層13の部分を所定
のデータ分だけサーマルヘッド4の熱で溶かして熱溶融
性バインダー層12上に熱溶融インクを転写印刷するも
のである。これにより、印刷後においてインクが強固に
付着したものとなって剥がれにくいものとなり、また、
データに応じたインンクが正確に固着されるようにした
インクリボンが存在している。
【0007】しかしながら、かかる構成のインクリボン
14にあっては、熱溶融性インクの塗布量(塗布厚さ)
については、何等の考察がされていなく、かつまた、熱
溶融性バインダーの塗布量(塗布厚さ)についても考察
がされていないのが現状である。本発明は、更なる高画
質の印刷画像を得ようとする場合に、今迄考察がされて
いなかった熱溶融性インクの塗布量(塗布厚さ)と熱溶
融性バインダーの塗布量(塗布厚さ)に焦点を絞って実
験をした結果、従来のものより更にインクが強固に付着
したものとなって剥がれにくいものとなり、また、デー
タに応じたインクが正確に固着されるようにしたインク
リボン等が得られたものなのである。
14にあっては、熱溶融性インクの塗布量(塗布厚さ)
については、何等の考察がされていなく、かつまた、熱
溶融性バインダーの塗布量(塗布厚さ)についても考察
がされていないのが現状である。本発明は、更なる高画
質の印刷画像を得ようとする場合に、今迄考察がされて
いなかった熱溶融性インクの塗布量(塗布厚さ)と熱溶
融性バインダーの塗布量(塗布厚さ)に焦点を絞って実
験をした結果、従来のものより更にインクが強固に付着
したものとなって剥がれにくいものとなり、また、デー
タに応じたインクが正確に固着されるようにしたインク
リボン等が得られたものなのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、第
1の発明として、熱溶融性インクを記録ヘッドにより記
録用紙に転写させて感熱転写印刷するものに用いられ、
複数色で構成される熱溶融性インクの両側に熱溶融性バ
インダーを同一平面上に設けたインクリボンであって、
一方の熱溶融性バインダーは印刷すべき記録用紙の表面
粗さと略等しいかそれ以上の塗布厚さであり、複数色の
熱溶融性インクは各々塗布厚さ1.8 μm以下であり、他
方の熱溶融性バインダーは複数色の熱溶融性インクの塗
布厚さの合計と等しいかそれ以上であることを特徴とす
るインクリボンを、また第2の発明として、熱溶融性イ
ンクを記録ヘッドにより記録用紙に転写させて感熱転写
印刷するものに用いられ、複数色で構成される前記熱溶
融性インクの両側に熱溶融性バインダーを同一平面上に
設けたインクリボンであって、このインクリボンのうち
一方の熱溶融性バインダーは印刷すべき記録用紙の表面
粗さと略等しいかそれ以上の塗布厚さとし、複数色の熱
溶融性インクは各々塗布厚さ1.8 μm以下とし、他方の
熱溶融性バインダーは複数色の熱溶融性インクの塗布厚
さの合計と等しいかそれ以上で構成されたインクリボン
を用いて、まず最初に記録用紙の表面に一方の熱溶融性
バインダーを転写してこの記録用紙の表面を平滑なもの
とし、この平滑な記録用紙の前記熱溶融性バインダー上
に熱溶融性インクを転写し、しかる後この転写された熱
溶融性インクを覆うように他方の熱溶融性バインダーを
転写することを特徴とする感熱転写印刷方法をそれぞれ
提供するものである。
1の発明として、熱溶融性インクを記録ヘッドにより記
録用紙に転写させて感熱転写印刷するものに用いられ、
複数色で構成される熱溶融性インクの両側に熱溶融性バ
インダーを同一平面上に設けたインクリボンであって、
一方の熱溶融性バインダーは印刷すべき記録用紙の表面
粗さと略等しいかそれ以上の塗布厚さであり、複数色の
熱溶融性インクは各々塗布厚さ1.8 μm以下であり、他
方の熱溶融性バインダーは複数色の熱溶融性インクの塗
布厚さの合計と等しいかそれ以上であることを特徴とす
るインクリボンを、また第2の発明として、熱溶融性イ
ンクを記録ヘッドにより記録用紙に転写させて感熱転写
印刷するものに用いられ、複数色で構成される前記熱溶
融性インクの両側に熱溶融性バインダーを同一平面上に
設けたインクリボンであって、このインクリボンのうち
一方の熱溶融性バインダーは印刷すべき記録用紙の表面
粗さと略等しいかそれ以上の塗布厚さとし、複数色の熱
溶融性インクは各々塗布厚さ1.8 μm以下とし、他方の
熱溶融性バインダーは複数色の熱溶融性インクの塗布厚
さの合計と等しいかそれ以上で構成されたインクリボン
を用いて、まず最初に記録用紙の表面に一方の熱溶融性
バインダーを転写してこの記録用紙の表面を平滑なもの
とし、この平滑な記録用紙の前記熱溶融性バインダー上
に熱溶融性インクを転写し、しかる後この転写された熱
溶融性インクを覆うように他方の熱溶融性バインダーを
転写することを特徴とする感熱転写印刷方法をそれぞれ
提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】まず図1の原理図及び図5を用い
て記録用紙の平滑性が必要な理由について説明する。前
記した如く、一般に感熱転写印刷を行うに際しては、熱
溶融性インク1の塗布されたインクリボン2と記録用紙
3とを、サーマルヘッド4とプラテンローラ5との間に
重合して送り込み、サーマルヘッド4でインクリボン2
と記録用紙3とをプラテンローラ5に押しつけると共
に、所定のデータに応じて流された電流によって発生し
たサーマルヘッド4の熱で熱溶融性インク1を溶融し、
この溶融した熱溶融性インク1を記録用紙3側に転写さ
せることによって行なうものであるが、通常記録用紙3
の表面は図6に示す如く表面に凹凸(幅pで表してい
る)があり、このためインクは凸部のみに転写され凹部
には転写されない。従って、熱溶融性インクの記録用紙
への付着力が弱く正確な感熱転写印刷が行なわれない。
て記録用紙の平滑性が必要な理由について説明する。前
記した如く、一般に感熱転写印刷を行うに際しては、熱
溶融性インク1の塗布されたインクリボン2と記録用紙
3とを、サーマルヘッド4とプラテンローラ5との間に
重合して送り込み、サーマルヘッド4でインクリボン2
と記録用紙3とをプラテンローラ5に押しつけると共
に、所定のデータに応じて流された電流によって発生し
たサーマルヘッド4の熱で熱溶融性インク1を溶融し、
この溶融した熱溶融性インク1を記録用紙3側に転写さ
せることによって行なうものであるが、通常記録用紙3
の表面は図6に示す如く表面に凹凸(幅pで表してい
る)があり、このためインクは凸部のみに転写され凹部
には転写されない。従って、熱溶融性インクの記録用紙
への付着力が弱く正確な感熱転写印刷が行なわれない。
【0010】ここで、記録用紙3の表面の凹凸状態につ
いて詳述するに、一般的にコート紙は、表面の凹凸の幅
pが1〜5μm,普通紙のそれは、5〜10μmの範囲
であり、従って、正確な感熱転写印刷を行うには、使用
する記録用紙の表面をまず平滑にする必要がある。そこ
で、通常は記録用紙3の熱溶融性インク転写面に予め、
例えばこの熱溶融性インクの熱溶融温度より低い熱溶融
温度のバインダーを転写しておき、この転写されたバイ
ンダー面に対して感熱転写印刷を行ない、更に、この感
熱転写印刷面に、この印刷に用いた熱溶融性インクの熱
溶融温度より低い熱溶融温度のバインダーを転写するこ
とによって記録用紙の平滑性を改善している。
いて詳述するに、一般的にコート紙は、表面の凹凸の幅
pが1〜5μm,普通紙のそれは、5〜10μmの範囲
であり、従って、正確な感熱転写印刷を行うには、使用
する記録用紙の表面をまず平滑にする必要がある。そこ
で、通常は記録用紙3の熱溶融性インク転写面に予め、
例えばこの熱溶融性インクの熱溶融温度より低い熱溶融
温度のバインダーを転写しておき、この転写されたバイ
ンダー面に対して感熱転写印刷を行ない、更に、この感
熱転写印刷面に、この印刷に用いた熱溶融性インクの熱
溶融温度より低い熱溶融温度のバインダーを転写するこ
とによって記録用紙の平滑性を改善している。
【0011】すなわち、熱溶融性インクによる感熱転写
印刷を行なうに際しては、その下地のバインダーも溶融
するので、バインダー自体の接着力の他に、溶融したバ
インダー層内に熱溶融性インクが混じり込み、従って、
転写された熱溶融性インクによる記録用紙上の凸状部分
が軽減され、またこの場合熱溶融性インクの塗布量を低
減しておけば凸状部分は更に低減されるから、複数色の
インクを重ねて転写しても、表面の凹凸による影響が著
しく軽減されるので、転写エラーはほとんど無くなるか
らである。
印刷を行なうに際しては、その下地のバインダーも溶融
するので、バインダー自体の接着力の他に、溶融したバ
インダー層内に熱溶融性インクが混じり込み、従って、
転写された熱溶融性インクによる記録用紙上の凸状部分
が軽減され、またこの場合熱溶融性インクの塗布量を低
減しておけば凸状部分は更に低減されるから、複数色の
インクを重ねて転写しても、表面の凹凸による影響が著
しく軽減されるので、転写エラーはほとんど無くなるか
らである。
【0012】なお、必要に応じて、この感熱転写印刷後
印刷面上に熱溶融性インクの熱溶融温度より低い温度で
溶融する熱溶融性バインダーを、熱溶融性インクが殆ど
変形しない程度の低い温度で転写すれば、印刷状態は殆
どそのままで印刷面を熱溶融性バインダーで覆うことが
できるため、インクの剥がれにくい良好な印刷を行うこ
とができる。
印刷面上に熱溶融性インクの熱溶融温度より低い温度で
溶融する熱溶融性バインダーを、熱溶融性インクが殆ど
変形しない程度の低い温度で転写すれば、印刷状態は殆
どそのままで印刷面を熱溶融性バインダーで覆うことが
できるため、インクの剥がれにくい良好な印刷を行うこ
とができる。
【0013】また、感熱転写印刷面上に熱溶融性インク
が殆ど溶融しなくて、先に転写された熱溶融性バインダ
ーのみが溶融する温度で印刷部分をインクリボンの何も
塗布されていない部分で加熱することにより、溶融した
バインダー層内に、更に熱溶融性インクを混入させるこ
とによりインクの剥がれにくい良好な印刷を行なうこと
ができる。
が殆ど溶融しなくて、先に転写された熱溶融性バインダ
ーのみが溶融する温度で印刷部分をインクリボンの何も
塗布されていない部分で加熱することにより、溶融した
バインダー層内に、更に熱溶融性インクを混入させるこ
とによりインクの剥がれにくい良好な印刷を行なうこと
ができる。
【0014】ここで、最初に転写する熱溶融性バインダ
ーの塗布厚につき考察するに、まずこの塗布厚を使用す
る記録用紙の表面粗さと同等かそれ以上に設定する。例
えば、コート紙を対象とする場合の熱溶融性バインダー
の塗布厚としては5μm以上、普通紙を対象とする場合
の熱溶融性バインダーの塗布厚としては10μm以上で
ある。
ーの塗布厚につき考察するに、まずこの塗布厚を使用す
る記録用紙の表面粗さと同等かそれ以上に設定する。例
えば、コート紙を対象とする場合の熱溶融性バインダー
の塗布厚としては5μm以上、普通紙を対象とする場合
の熱溶融性バインダーの塗布厚としては10μm以上で
ある。
【0015】図6,図7は、本発明になるインクリボン
20の説明図である。両図中12は、ベース面17上に
設けられたアンダーコート用の熱溶融性バインダー層、
16は、同じくベース面17上に設けられたオーバーコ
ート用の熱溶融性バインダー層である。13,14,1
5は、ベース面17上で、これら熱溶融性バインダー層
12,16間にそれぞれ配置された熱溶融性インク層で
ある。そして、この熱溶融性インク層は、次のような構
成を有する。すなわち、熱溶融性インク層13,14,
15は、それぞれ熱溶融性バインダー層12,16の熱
溶融温度より高い熱溶融温度に設定されている。なお、
熱溶融性インク層13は、例えばイエロー(Y)、熱溶
融性インク層14はマゼンタ(M),熱溶融性インク層
15はシアン(C)である。又、前記した如く、熱溶融
性インク層13,14,15のそれぞれの塗布量は、出
来るだけ低減したのものの方が重ねて転写する場合、イ
ンク自身の転写の有無による凹凸の影響が少なくなるの
で有利であり、例えば、1.8μm以下が好ましい。
20の説明図である。両図中12は、ベース面17上に
設けられたアンダーコート用の熱溶融性バインダー層、
16は、同じくベース面17上に設けられたオーバーコ
ート用の熱溶融性バインダー層である。13,14,1
5は、ベース面17上で、これら熱溶融性バインダー層
12,16間にそれぞれ配置された熱溶融性インク層で
ある。そして、この熱溶融性インク層は、次のような構
成を有する。すなわち、熱溶融性インク層13,14,
15は、それぞれ熱溶融性バインダー層12,16の熱
溶融温度より高い熱溶融温度に設定されている。なお、
熱溶融性インク層13は、例えばイエロー(Y)、熱溶
融性インク層14はマゼンタ(M),熱溶融性インク層
15はシアン(C)である。又、前記した如く、熱溶融
性インク層13,14,15のそれぞれの塗布量は、出
来るだけ低減したのものの方が重ねて転写する場合、イ
ンク自身の転写の有無による凹凸の影響が少なくなるの
で有利であり、例えば、1.8μm以下が好ましい。
【0016】ここで、本発明になるインクリボン20
は、かかる如くの構成であるので、図1に示す如くの感
熱転写印刷装置を用いて感熱転写印刷する場合には、下
地のバインダー層も溶融するので、バインダー自体の接
着力の他に溶融したバインダー層内に熱溶融性インクが
混じり込み、従って、転写印刷された熱溶融性インクの
ドットの付着力は一層大きなものとなる。なお、転写紙
に塗布されている熱溶融性インク中には、下地層として
形成される熱溶融性バインダーと同じものが含まれてい
ると、感熱転写印刷に際して熱溶融性インクの付着力は
より一層大きなものとなる。更に本発明になるインクリ
ボン20の構成によれば、熱溶融性インク層13,1
4,15の両側に熱溶融性バインダー層12,16を配
置したもの、すなわち、感熱転写印刷後、印刷面上に熱
溶融性バインダー層と同様な熱溶融性バインダーが塗布
されることになるので、更に一層インクが剥れにくいも
のとなる。図8は、このようにして感熱転写印刷された
状態を示す説明図である。
は、かかる如くの構成であるので、図1に示す如くの感
熱転写印刷装置を用いて感熱転写印刷する場合には、下
地のバインダー層も溶融するので、バインダー自体の接
着力の他に溶融したバインダー層内に熱溶融性インクが
混じり込み、従って、転写印刷された熱溶融性インクの
ドットの付着力は一層大きなものとなる。なお、転写紙
に塗布されている熱溶融性インク中には、下地層として
形成される熱溶融性バインダーと同じものが含まれてい
ると、感熱転写印刷に際して熱溶融性インクの付着力は
より一層大きなものとなる。更に本発明になるインクリ
ボン20の構成によれば、熱溶融性インク層13,1
4,15の両側に熱溶融性バインダー層12,16を配
置したもの、すなわち、感熱転写印刷後、印刷面上に熱
溶融性バインダー層と同様な熱溶融性バインダーが塗布
されることになるので、更に一層インクが剥れにくいも
のとなる。図8は、このようにして感熱転写印刷された
状態を示す説明図である。
【0017】ここで、記録用紙としての普通紙として一
般に市販されている官製はがきに、熱溶融性バインダー
の転写を行い、その上に熱溶融性インクを更に転写して
インク転写状態の確認を行った結果を表1に示す。
般に市販されている官製はがきに、熱溶融性バインダー
の転写を行い、その上に熱溶融性インクを更に転写して
インク転写状態の確認を行った結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】この塗布厚の比較結果から官製はがきの最
適熱溶融性バインダー塗布厚は、略10μm以上、好ま
しくは10μm〜15μmの範囲であることが判かる。
適熱溶融性バインダー塗布厚は、略10μm以上、好ま
しくは10μm〜15μmの範囲であることが判かる。
【0020】一方、熱溶融性バインダーの熱溶融温度は
出来るだけ低く設定する。一般的には気温は日本国内の
場合、最高40℃位であり、これに印刷機器内での温度
上昇を考慮して60℃以上とする。なお、前記した如く
熱溶融性インク転写時に、先に転写した熱溶融性バイン
ダーが容易に溶けるように熱溶融性インクの溶融温度は
熱溶融性バインダーの溶融温度より高く設定する。次
に、熱溶融性バインダーに対する熱溶融性インクの溶融
温度差の影響の比較を行った結果を表2に示す。
出来るだけ低く設定する。一般的には気温は日本国内の
場合、最高40℃位であり、これに印刷機器内での温度
上昇を考慮して60℃以上とする。なお、前記した如く
熱溶融性インク転写時に、先に転写した熱溶融性バイン
ダーが容易に溶けるように熱溶融性インクの溶融温度は
熱溶融性バインダーの溶融温度より高く設定する。次
に、熱溶融性バインダーに対する熱溶融性インクの溶融
温度差の影響の比較を行った結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】この比較結果から、熱溶融性バインダーを
転写した後、熱溶融性インクを熱溶融性バインダーの熱
溶融温度より高い温度で転写すれば、熱溶融性インクは
熱溶融性バインダーと融着し合い転写エラーが殆ど生じ
ないことがわかる。この後更に熱溶融性インク転写部
に、熱溶融性バインダーを転写して覆えば、より強固な
付着力が得られる。
転写した後、熱溶融性インクを熱溶融性バインダーの熱
溶融温度より高い温度で転写すれば、熱溶融性インクは
熱溶融性バインダーと融着し合い転写エラーが殆ど生じ
ないことがわかる。この後更に熱溶融性インク転写部
に、熱溶融性バインダーを転写して覆えば、より強固な
付着力が得られる。
【0023】また、熱溶融性バインダーを転写した後、
最初の熱溶融性インクをその上から転写するときは、表
面が平滑であるから、ほぼ同じ熱溶融温度でも転写エラ
ーは生じない。2色目以降は熱溶融性インクによる凹凸
の影響を生ずるが、インク塗布厚を少なくした場合は、
この凹凸の影響を軽減することができる。この塗布厚の
影響を実験により確認した結果を表3に示す。
最初の熱溶融性インクをその上から転写するときは、表
面が平滑であるから、ほぼ同じ熱溶融温度でも転写エラ
ーは生じない。2色目以降は熱溶融性インクによる凹凸
の影響を生ずるが、インク塗布厚を少なくした場合は、
この凹凸の影響を軽減することができる。この塗布厚の
影響を実験により確認した結果を表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】この結果、熱溶融性インクの塗布厚は、
1.5μm以下が望ましく、3色目の温度を高くして転
写エラーを軽減すればよいことが分かる。但し、1.0
μmにした場合には、濃度が低くなり過ぎるので、あま
り実用的ではない。なお、実用的には、1.8μmでも
転写エラーは少なく問題はないことが分かる。
1.5μm以下が望ましく、3色目の温度を高くして転
写エラーを軽減すればよいことが分かる。但し、1.0
μmにした場合には、濃度が低くなり過ぎるので、あま
り実用的ではない。なお、実用的には、1.8μmでも
転写エラーは少なく問題はないことが分かる。
【0026】最後に転写するバインダー(他方のバイン
ダー)は、この熱溶融性インクの転写時の印刷状態を劣
化させないため、この印刷状態に影響を与えない熱溶融
温度とする。製造の便宜上、最初(一方)の熱溶融性バ
インダーと同じとしても良い。 この場合の塗布厚は、
熱溶融性インクによる凹凸分以上とする。例えば、熱溶
融性インクの塗布厚を1.5μmとし、Y,M,C3色
使用するものとすると、この場合の熱溶融性バインダー
の塗布厚は4.5μm以上となる。
ダー)は、この熱溶融性インクの転写時の印刷状態を劣
化させないため、この印刷状態に影響を与えない熱溶融
温度とする。製造の便宜上、最初(一方)の熱溶融性バ
インダーと同じとしても良い。 この場合の塗布厚は、
熱溶融性インクによる凹凸分以上とする。例えば、熱溶
融性インクの塗布厚を1.5μmとし、Y,M,C3色
使用するものとすると、この場合の熱溶融性バインダー
の塗布厚は4.5μm以上となる。
【0027】以上詳述したように、本発明は、記録用紙
の表面粗さが無くなるよう、例えば図8に示すように、
記録用紙の表面粗さ分の厚さpの熱溶融性バインダー1
2を転写して、記録用紙8表面を平滑にする。次に、熱
溶融性インク13,14,15を、熱溶融性バインダー
12の熱溶融温度以上の温度で加熱し、熱溶融性バイン
ダー12を溶融しながら熱溶融性インク13,14,1
5を順次転写する。複数色の熱溶融性インクを用いる場
合、塗布厚を1.8μm以下とし初めの熱溶融性インク
の重ねによる転写エラーを軽減し、最後の方の熱溶融性
インクの熱溶融温度を出来るだけ高くする。これを例え
ばY,M,C3色のインクを順次重ね合わせてカラー印
刷を行う場合、最初の2色は熱溶融性バインダーと同じ
熱溶融温度とし、3色目を高くする。このようにすれ
ば、最初の2色は低電力で転写し、最後の色の転写時
に、最初に転写した2色も含めて熱溶融性バインダーに
融着する。最後に、熱溶融性インク厚さの合計以上の厚
さに塗布された熱溶融性バインダー16を印刷部に転写
し完了する。
の表面粗さが無くなるよう、例えば図8に示すように、
記録用紙の表面粗さ分の厚さpの熱溶融性バインダー1
2を転写して、記録用紙8表面を平滑にする。次に、熱
溶融性インク13,14,15を、熱溶融性バインダー
12の熱溶融温度以上の温度で加熱し、熱溶融性バイン
ダー12を溶融しながら熱溶融性インク13,14,1
5を順次転写する。複数色の熱溶融性インクを用いる場
合、塗布厚を1.8μm以下とし初めの熱溶融性インク
の重ねによる転写エラーを軽減し、最後の方の熱溶融性
インクの熱溶融温度を出来るだけ高くする。これを例え
ばY,M,C3色のインクを順次重ね合わせてカラー印
刷を行う場合、最初の2色は熱溶融性バインダーと同じ
熱溶融温度とし、3色目を高くする。このようにすれ
ば、最初の2色は低電力で転写し、最後の色の転写時
に、最初に転写した2色も含めて熱溶融性バインダーに
融着する。最後に、熱溶融性インク厚さの合計以上の厚
さに塗布された熱溶融性バインダー16を印刷部に転写
し完了する。
【0028】平滑性の良い記録用紙を用いる場合、或い
は、多孔性記録媒体を記録用紙に用いる場合、最初の熱
溶融性バインダーは省略し、熱溶融性インクと最後に熱
溶融性バインダーを準備し、例えば、3色の熱溶融性イ
ンクを用いる場合、最初の2色は低い温度で転写し、3
色目は高い温度で転写する。その後で最後に低い温度で
熱溶融性バインダーを転写して印刷を完了する。
は、多孔性記録媒体を記録用紙に用いる場合、最初の熱
溶融性バインダーは省略し、熱溶融性インクと最後に熱
溶融性バインダーを準備し、例えば、3色の熱溶融性イ
ンクを用いる場合、最初の2色は低い温度で転写し、3
色目は高い温度で転写する。その後で最後に低い温度で
熱溶融性バインダーを転写して印刷を完了する。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如く、第1の発明
としてのインクリボンを上記の如く構成したので、熱溶
融性インクの感熱転写印刷によるインクの付着が強固な
ものとなって、剥れにくいものとなり、また、第2の発
明としての感熱転写印刷方法によれば、データに応じた
インクが正確に固着されるものとなり、良好な印刷が行
える等の特長がある。
としてのインクリボンを上記の如く構成したので、熱溶
融性インクの感熱転写印刷によるインクの付着が強固な
ものとなって、剥れにくいものとなり、また、第2の発
明としての感熱転写印刷方法によれば、データに応じた
インクが正確に固着されるものとなり、良好な印刷が行
える等の特長がある。
【図1】感熱転写印刷の原理説明図である。
【図2】従来の印刷例の説明図である。
【図3】従来の印刷例の説明図である。
【図4】従来の感熱転写印刷の実施に際して用いられる
インクリボンの説明図である。
インクリボンの説明図である。
【図5】記録用紙の表面状態の説明図である。
【図6】本発明になるインクリボンの説明図である。
【図7】本発明になるインクリボンの説明図である。
【図8】本発明になるインクリボンを用いて感熱転写印
刷を行った印刷例の説明図である。
刷を行った印刷例の説明図である。
12,16 熱溶融性バインダー層 13,14,15 熱溶融性インク層 17 ベース面 20 インクフィルム
Claims (2)
- 【請求項1】熱溶融性インクを記録ヘッドにより記録用
紙に転写させて感熱転写印刷するものに用いられ、複数
色で構成される前記熱溶融性インクの両側に熱溶融性バ
インダーを同一平面上に設けたインクリボンであって、
一方の熱溶融性バインダーは印刷すべき記録用紙の表面
粗さと略等しいかそれ以上の塗布厚さであり、複数色の
熱溶融性インクは各々塗布厚さ1.8 μm以下であり、他
方の熱溶融性バインダーは複数色の熱溶融性インクの塗
布厚さの合計と等しいかそれ以上であることを特徴とす
るインクリボン。 - 【請求項2】熱溶融性インクを記録ヘッドにより記録用
紙に転写させて感熱転写印刷するものに用いられ、複数
色で構成される前記熱溶融性インクの両側に熱溶融性バ
インダーを同一平面上に設けたインクリボンであって、
このインクリボンのうち一方の熱溶融性バインダーは印
刷すべき記録用紙の表面粗さと略等しいかそれ以上の塗
布厚さとし、複数色の熱溶融性インクは各々塗布厚さ1.
8 μm以下とし、他方の熱溶融性バインダーは複数色の
熱溶融性インクの塗布厚さの合計と等しいかそれ以上で
構成されたインクリボンを用いて、まず最初に記録用紙
の表面に一方の熱溶融性バインダーを転写してこの記録
用紙の表面を平滑なものとし、この平滑な記録用紙の前
記熱溶融性バインダー上に熱溶融性インクを転写し、し
かる後この転写された熱溶融性インクを覆うように他方
の熱溶融性バインダーを転写することを特徴とする感熱
転写印刷方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7276231A JPH0995064A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | インクリボン及び感熱転写印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7276231A JPH0995064A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | インクリボン及び感熱転写印刷方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0995064A true JPH0995064A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17566529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7276231A Pending JPH0995064A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | インクリボン及び感熱転写印刷方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0995064A (ja) |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP7276231A patent/JPH0995064A/ja active Pending
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