JPH0995607A - 透明性ガラス強化樹脂組成物 - Google Patents

透明性ガラス強化樹脂組成物

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JPH0995607A
JPH0995607A JP34788695A JP34788695A JPH0995607A JP H0995607 A JPH0995607 A JP H0995607A JP 34788695 A JP34788695 A JP 34788695A JP 34788695 A JP34788695 A JP 34788695A JP H0995607 A JPH0995607 A JP H0995607A
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JP
Japan
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resin
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acid
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JP34788695A
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English (en)
Inventor
Koji Nagai
孝司 長井
Akihiro Saito
明宏 斉藤
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
Original Assignee
GE Plastics Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高い剛性を維持しつつ、透明性の改善され
た、透明性ガラス強化樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 A)a−1)ポリカーボネート樹脂およ
び/またはa−2)ポリエステルカーボネート樹脂、お
よびB)ポリエステル樹脂の合計100重量部に対し
て、C)前記成分A)の樹脂との屈折率差が、0.01
以下のガラスフィラー5〜150重量部と、D)塩基性
化合物触媒および/またはプロトン酸を除くルイス酸性
化合物触媒0.000005〜0.5重量部とを配合し
た、透明性ガラス強化樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス強化樹脂組
成物に関し、さらに詳しくは、高い剛性を有する透明性
ガラス強化樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート系樹脂は、透明性、耐
熱性および耐衝撃性に優れていることから、ガラスの代
替材料として、レンズ、プリズム等の光学用途に採用さ
れている。しかし、ガラスに比べ剛性が低いため、高い
剛性を必要とする用途においては、ガラス繊維等の適当
なフィラーを添加することによって、物理的特性の改良
を図っている。
【0003】しかしながら、ガラスフィラー等を添加し
た場合には、ガラスの屈折率(慣用のガラスでは、通常
1.545程度)とポリカーボネート樹脂の屈折率(慣
用のポリカーボネート樹脂の場合、通常1.582程
度)との差が大きいために、ポリカーボネート樹脂本来
の大きな特徴である透明性が損なわれるという不都合が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来法の欠
点を解消し、高い剛性を維持しつつ透明性が改善された
ガラス強化樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリカーボネ
ート系樹脂の屈折率とガラスの屈折率との差を小さくす
るために添加する、ポリエステル樹脂とポリカーボネー
ト樹脂とのエステル交換反応を積極的に進行させ、ガラ
スフィラー配合前の状態での該樹脂組成物の透明度を向
上させることにより、ガラスフィラー配合後の透明性を
改良させるものである。
【0006】すなわち、成分A)a−1)ポリカーボネー
ト樹脂および/またはa−2)ポリエステルカーボネート
樹脂、および成分B)ポリエステル樹脂合計100重量
部に対し、C)前記成分A)の樹脂との屈折率差が0.
01以下のガラスフィラー5〜150重量部、かつD)
塩基性化合物触媒およびまたはプロトン酸を除くルイス
酸性化合物触媒0.000005〜0.5重量部とを配
合した、透明性ガラス強化樹脂組成物である。
【0007】また、成分A)a−1)ポリカーボネート樹
脂および/またはa−2)ポリエステルカーボネート樹
脂、およびB)ポリエステル樹脂の合計100重量部に
対し、C)樹脂A)との屈折率差が0.01以下のガラ
スフィラー 5〜150重量部、かつE)プロトン酸お
よびまたはその誘導体0.000001〜1重量部とを
配合した、透明性ガラス強化樹脂組成物とすることがで
きる。
【0008】成分A)a−1)ポリカーボネート樹脂およ
び/またはa−2)ポリエステルカーボネート樹脂、およ
び成分B)ポリエステル樹脂の合計100重量部に対
し、C)樹脂A)との屈折率差が0.01以下のガラス
フィラー 5〜150重量部、かつF)フェノール性水
酸基を2個以上有する化合物0.001〜5重量部とを
配合した、透明性ガラス強化樹脂組成物とすることがで
きる。
【0009】さらに、前述の各構成における成分A)a
−1)のポリカーボネート樹脂として、末端の水酸基が全
末端の5〜100%であるポリカーボネート樹脂を使用
することができる。
【0010】なお、前述の各構成における成分A)a−
1)のポリカーボネート樹脂として、末端の水酸基が全末
端の10〜100%であるポリカーボネート樹脂を使用
することができる。
【0011】なお、前述の各構成における成分A)a−
1)のポリカーボネート樹脂として、末端の水酸基が全末
端の20〜100%であるポリカーボネート樹脂を使用
することができる。
【0012】前述の各構成において、前記成分A)の樹
脂成分と前記成分B)の樹脂成分とのそれぞれの組成比
が、成分A)は99〜10重量部、成分B)は1〜90
重量部とすることができる。
【0013】前述の各構成において、前記成分A)の樹
脂成分と前記成分B)の樹脂成分とのそれぞれの組成比
が、成分A)は79〜20重量部、成分B)は21〜8
0重量部とすることができる。
【0014】前述の各構成において、前記成分A)の樹
脂成分と前記成分B)の樹脂成分とのそれぞれの組成比
が、成分A)は66〜20重量部、成分B)は34〜8
0重量部とすることができる。
【0015】前述の各構成において、前記成分B)が、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、シクロヘキサンジメタノールテレフタレート、シ
クロヘキサンジメタノールとテレフタル酸/イソフタル
酸とのコポリエステル、ポリエチレンナフタレート、ポ
リブチレンナフタレートの群の中から選ばれるポリエス
テルで単独または2種以上の組み合わせから成るものと
することができる。
【0016】前述の成分A)a−1)のポリカーボネート
は、2価フェノールとカーボネート先駆体とを反応させ
ることによって製造させる芳香族ホモ・ポリカーボネー
ト又はコ・ポリカーボネートである。また、本発明のポ
リカーボネートは分岐していても良い。その様な分岐ポ
リカーボネートは、多官能性芳香族化合物を二価フェノ
ール及びカーボネート先駆体と反応させることにより分
岐した熱可塑性分岐ポリカーボネートとして得られる。
【0017】本発明のポリカーボネートを製造する方法
自体は公知であり二価フェノールと炭酸ジエステルの溶
融状態でのエステル交換反応によりポリカーボネートを
合成する方法、あるいは溶液中で二価フェノールとホス
ゲンとを反応させる方法(特に界面法)などが知られて
いる。
【0018】例えば、特開平2-175723、特開平2-12493
4、米国特許の第4,001,184号、第4,238,569号、第4,23
8,597号、第4,474,999号に記載されている。
【0019】ポリカーボネートの末端基の当量比調整
は、例えば溶融重合の場合ポリカーボネートを製造する
際に、原料である二価フェノールと炭酸ジエステルのモ
ル比を変えることによって容易に実施することができ
る。
【0020】例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物として
ビスフェノールA、炭酸ジエステルとしてジフェニルカ
ーボネートを用いたときは、ポリカーボネートの末端基
はビスフェノールAに由来するフェノール性残基、及び
ジフェニルカーボネートに由来するフェニル基であり、
ビスフェノールAのモル比を大きくすると、生成される
ポリカーボネート中のフェノール性末端基(I)および
非フェノール性末端基(II)の当量比(I)/(II)が
大となる。
【0021】芳香族ジヒドロキシ化合物に特に制限はな
く、種々の公知のものを使用することができる。例とし
て以下の式(化1)、
【0022】
【化1】
【0023】(ここでRa及びRbは夫々独立して、ハロ
ゲンまたは一価の炭化水素基であり、Xは−C(Rc
(Rd)−、−C(=Re)−、−O−、−S−、−SO
−または−SO2−であり、Rc及びRdは夫々独立して
水素原子または一価の炭化水素基であり、Reは二価の
炭化水素基であり、p及びqは夫々独立して0〜4の整
数を表す。dは0または1の整数)で示される化合物で
ある。
【0024】例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2ビス(4
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5ジブ
ロモフェニル)プロパンなどのビス(ヒドロキシアリー
ル)アルカン類;1,1ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロペンタン、1,1−(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロア
ルカン類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エーテルな
どのジヒドロキシアリールエーテル類;4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルスルフィド、ビス(4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)スルフィドなどのジヒドロキシジア
リールスルフィド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)スルホキシドなどのジヒドロキシジアリールスルホ
キシド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルホンな
どのジヒドロキシジアリールスルホン類;4,4−ビフェ
ノール等を挙げることができるが、これらに限定されな
い。
【0025】これらの内で、特に、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンが好ましく用いられる。上
記以外にも、芳香族ジヒドロキシ化合物として、次の一
般式(化2)、
【0026】
【化2】
【0027】(ここでRfは夫々独立して、炭化数1〜
10個の炭化水素基もしくはそのハロゲン化合物または
ハロゲン原子であり、mは0〜4の整数である。)で示
される化合物、例えばレゾルシン、および3−メチルレ
ゾルシン、3−エチルレゾルシン、3−プロピルレゾルシ
ン、3−ブチルレゾルシン、3−t−ブチルレゾルシン、
3−フェニルレゾルシン、3−クミルレゾルシン、2,3,
4,6−テトラフルオロレゾルシン、2,3,4,6−テトラ
ブロムレゾルシン等の置換レゾルシン;カテコール;ハ
イドロキノン、及び3−メチルハイドロキノン、3−エチ
ルハイドロキノン、3−プロピルハイドロキノン、3−ブ
チルハイドロキノン、3−t−ブチルハイドロキノン、3
−フェニルハイドロキノン、3−クミルハイドロキノ
ン、2,3,5,6−テトラメチルハイドロキノン、2,3,
5,6−テトラ−t−ブチルハイドロキノン、2,3,5,6
−テトラフルオロハイドロキノン、2,3,5,6−テトラ
ブロムハイドロキノンなどの置換ハイドロキノン等、及
び、次式(化3)、
【0028】
【化3】
【0029】で表される2,2,2',2'−テトラヒドロ−3,
3,3',3'−テトラメチル−1,1'−スピロビス(1H−イ
ンデン)−7,7'ジオール等を用いることもできる。
【0030】これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単
独で用いてもよく、また、二種以上を組み合わせて用い
ても良い。
【0031】炭酸ジエステルにも特に制限はなく、例え
ば、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネー
ト、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジ
ルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフ
ェニル)カーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチ
ルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキ
シルカーボネートなどが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。好ましくは、ジフェニルカーボネー
トを使用する。
【0032】これら炭酸エステルもまた、単独で用いて
もよく、また、二種以上を組み合わせて用いても良い。
【0033】他に酸成分として、ジカルボン酸またはジ
カルボン酸エステルを含有していても良い。ジカルボン
酸及びジカルボン酸エステルの例としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸ジフェニル、イソフタ
ル酸ジフェニルなどの芳香族ジカルボン酸類;コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼッライン酸、セバシン酸、デカン二酸、ドデカ
ン二酸、セバシン酸ジフェニル、デカン二酸ジフェニ
ル、ドデカン二酸ジフェニルなどの脂肪族ジカルボン酸
類;シクロプロパンジカルボン酸、1,2−シクロブタン
ジカルボン酸、1,3−シクロブタンジカルボン酸、1,
2’−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−,シクロペ
ンタンカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、シクロプロパンジカルボン酸ジ
フェニル、1,2−シクロブタンジカルボン酸ジフェニ
ル、1,3−シクロブタンジカルボン酸ジフェニル、1,2
−シクロペンタンジカルボン酸ジフェニル、1,3−シク
ロペンタンジカルボン酸ジフェニル、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸ジフェニル、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸ジフェニルなどの脂環族ジカルボン酸類を挙
げることができる。
【0034】これらジカルボン酸またはジカルボン酸エ
ステルは、単独で用いられてもよく、また、二種以上組
み合わせて用いられても良い。
【0035】ジカルボン酸またはジカルボン酸エステル
は、上記炭酸ジエステルに、好ましくは50モル%以
下、さらに好ましくは30モル%以下の量で含有され
る。
【0036】ポリカーボネートを製造する際に、芳香族
ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルと共に、1分子中
に3個以上の官能基を有する多官能性化合物を使用する
事もできる。これら多官能性化合物としては、フェノー
ル性水酸基またはカルボキシルを有する化合物が好まし
く、特にフェノール性水酸基を3個含有する化合物が好
ましい。
【0037】このような化合物の好ましい具体例として
は、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2',2"−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ジイソプロ
ピルベンゼン、α−メチル−α,α',α'−トリス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,4−ジエチルベンゼン、α,
α',α"トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−ト
リイソプロピルベンゼン、フロログリシン、4,6−ジメ
チル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタ
ン−2、1,3,5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、2,2−ビス−(4,4−(4,4'−ジヒドロキシフェニ
ル)−シクロヘキシル)−プロパン、トリメット酸、1,
3,5−ベンゼントリカルボン酸、ピロメリット酸などが
挙げられる。
【0038】さらに好ましくは、1,1,1−トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン、α,α',α"−トリス(4−
ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベン
ゼンなどを使用する。
【0039】多官能性化合物は、芳香族ジヒドロキシ化
合物1モルに対して、好ましくは0.03モル以下、よ
り好ましくは0.001〜0.02モル、特に、好まし
くは0.01〜0.02モルとすることができる。
【0040】成分B)のポリエステル樹脂としては、ジ
オール(あるいはそのエステル形成性誘導体)とジカル
ボン酸(あるいはそのエステル形成性誘導体)とのポリ
エステルでジオール成分、ジカルボン酸成分共に、下記
化合物をおのおの単独で使用しても組み合わせて使用し
ても良い。
【0041】さらにラクトンの如く1分子中に水酸基と
カルボン酸基を有するものを組み合わせても良い。
【0042】ジオール成分としては、エチレングリコー
ル、プロピレン1,2−グリコール、サン1,6−ジオール、
オクタン1,8−ジオール、ネオペンチルグリコール、デ
カン1,10−ジオール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、等の炭素数2〜15の脂肪族ジオール
等を挙げることができる。好適な脂肪族ジオールはエチ
レングリコール、1,4−ブタンジオールである。
【0043】また、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノールなどが挙げられる。これらの脂環式ジオール
は、シスまたはトランス立体配置のいずれか、または両
者の混合物として使用できる。好適な脂環族ジオールは
1,4−シクロヘキサンジメタノールである。
【0044】さらに、レゾルシン、ハイドロキノン、ナ
フタレンジオールなどの芳香族二価フェノール類、分子
量400〜6000のポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールやポリテトラメチレングリコールな
どのポリグリコール類、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールBなど特開平3-203956号に記載されているビスフェ
ノール類なども挙げることができる。
【0045】ジカルボン酸成分としては、イソフタル
酸、テレフタル酸、オルトフタル酸、2,2'−ビフェニル
ジカルボン酸、3,3'−ビフェニルジカルボン酸、4,4'−
ビフェニルジカルボン酸、4,4'−ジフェニルエーテルジ
カルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフ
タレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸や
1,2−ジ(4−カルボキシフェニル)エタンなどの芳香族
ジカルボン酸類、アジピン酸、こはく酸、蓚酸、マロン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジ
カルボン酸やシクロヘキサンジカルボン酸などの脂肪族
及び脂環族ジカルボン酸類などを挙げることができる。
【0046】成分B)のポリエステル樹脂として、これ
らのジオールとジカルボン酸をそれぞれ単独で使用して
も良いし、2種以上のジオールあるいはジカルボン酸を
組み合わせて用いても良い。また、得られたポリエステ
ルは単独で使用しても、組み合わせて使用しても良い。
【0047】ポリエステル類で、好ましくは、アルキル
ジカルボン酸と芳香族ジオールとのポリエステルや芳香
族ジカルボン酸とアルキレングリコールとのポリエステ
ルで、具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト)、ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタ
レート−コ−イソフタレート)、ポリ(1,4−ブチレン
テレフタレート−コ−イソフタレート)、ポリ(エチレ
ン−コ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト)等を挙げることができる。
【0048】成分C)のガラスフィラーについて、本発
明で使用するグラスフィラーは、屈折率が高く、ポリカ
ーボネートに近いほど好ましい。特に屈折率が1.57
6〜1.590であるものが好ましい。そのようなグラ
スファイバーは、例えばECRグラスとして旭ファイバ
ーグラス株式会社から市販されている。グラスフィラー
は成分(A)99〜40重量部に対して 1〜60重量
部使用する。グラスフィラーの量が少なすぎると、十分
な剛性が発現されず、多すぎると溶融する際、ストラン
ドが安定せず好ましくない。
【0049】また、形態としては、例えば、ガラス繊
維、ミルドガラス、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガ
ラスパウダー等を用いることができ、これらは単独でも
二種以上を組み合わせて用いても良い。
【0050】ガラスフィラーと樹脂との接着性を改良す
るために、アミノシランやエポキシシランなどのカップ
リング剤を用いることができる。さらに、ガラスファイ
バーの場合、好適なバインダーとしてエポキシ系やウレ
タン系のバインダーを用いることができる。
【0051】上記した成分A)と成分C)の屈折率の差
は0.01以下であり、好ましくは0.005以下であ
る。0.01より差が大きいと樹脂組成物の透明性が低
下して実用的でなくなる。
【0052】本発明のガラス強化ポリカーボネート系樹
脂組成物は、剛性を維持しつつ透明性が高いので、レン
ズ、プリズム等の光学用途に有利に使用できるばかりで
なく、軽量であることを活かして、サンルーフ、窓、園
芸用ハウス等にガラスの代替品として使用できる。
【0053】成分D)の触媒成分について、エステル交
換触媒として公知の触媒を使用することができる。例え
ば、ルイス酸系触媒では、ジブチルスズオキシド、蓚酸
スズ、酢酸スズ、酸化スズ等のスズ化合物、テトラブト
キシチタン、テトラフェノキシチタン、酸化チタン、蓚
酸チタン等のチタン化合物、三酸化アンチモン、酒石酸
酸化アンチモン等のアンチモン化合物、酢酸亜鉛、ステ
アリン酸亜鉛、亜鉛アセチルアセトン等の亜鉛化合物、
トリフェノキシボロン、ほう酸亜鉛等のホウ酸化合物、
酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムエトキシド等のゲルマ
ニウム化合物、酢酸マンガン、酢酸コバルト等を挙げる
ことができる。
【0054】また、塩基化合物触媒では、有機塩基性化
合物およびアルカリ、アルカリ土類金属等を挙げること
が出来る。塩基性化合物触媒の例を以下に示す。 1)有機塩基化合物 熱分解性含窒素塩基性化合物 テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチル
アンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウム
ヒドロキシド、テトラフェニルアンモニウムヒドロキシ
ドなどのアルキル、アリール基などを有するアンモニウ
ムヒドロキシド類、およびPKa4より弱い酸との塩など
を挙げることができる。
【0055】上記以外の含窒素塩基性化合物 トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリオクチルア
ミン、トリフェニルアミン、ジベンジルメチルアミンな
どの三級アミン類、NHR2(式中Rはメチル、エチ
ル、フェニル、ベンジル、トルイルなどのアルキル、ア
リール基などである)で示される二級アミン類、NRH
2(式中Rは上記と同じである)で示される一級アミン
類、ピリジン、メチルピリジン、メトキシピリジン、キ
ノリン、イミダゾールやアンモニアなどを挙げることが
できる。
【0056】2)アルカリまたはアルカリ土類金属 無機化合物 ナトリウム、カリウム、リチウム、セシウム等のアルカ
リ金属類およびカルシウム、マグネシウム、バリウム等
のアルカリ土類金属類の水酸化物、ハイドライド、アミ
ド、炭酸塩、燐酸塩、ほう酸塩等を挙げることができ
る。
【0057】 有機酸類との塩 ナトリウム、カリウム、リチウム、セシウム等のアルカ
リ金属類およびカルシウム、マグネシウム、バリウム等
のアルカリ土類金属類の金属アミド、カルボン酸塩、フ
ェノール性水酸基との塩、アルコール性水酸基との塩お
よびアセチルアセトン等とのキレート化合物等を挙げる
ことができる。
【0058】エステル交換反応触媒(成分C))は、成
分A)およびB)合計100重量部に対し、ルイス酸触
媒の場合は、好ましくは、1ppm〜 50000ppm、さ
らに好ましくは、10ppm〜1000ppmの範囲である。
また、塩基性触媒の場合は、0.05〜10000pp
m、好ましくは、0.05〜100ppm、さらに好ましく
は0.1〜10ppmである。
【0059】上記範囲より、触媒量が少ない場合は添加
効果が現れず、また多い場合は混練中に分子量の低下を
きたし、物性が低下する。
【0060】成分E)については、プロトン酸及びまた
はその誘導体であれば有効である。誘導体としては、造
粒時、熱や樹脂との反応によって酸性を示す化合物、た
とえば、スルホン酸のエステルや強酸のアンモニウム塩
や金属塩等を挙げることができる。また、2塩基酸以上
の酸では部分エステル化化合物でも部分金属塩であって
も良い。これら酸性化合物は、単独で使用しても混合し
て添加しても良い。
【0061】プロトン酸としては、種々の酸を挙げるこ
とができる。例えば、フェノール、クレゾールやキシレ
ノールなどのフェノール類、2,4ジニトロフェノールや
2,4,6トリニトロフェノールなどの電子吸引基を置換基
に持つフェノール類、蟻酸、メトキシ酢酸、酢酸、酪
酸、クエン酸、リンゴ酸などのカルボン酸類、トリフル
オル酢酸、トリクロロ酢酸、1,1−ジフルオロプロピオ
ン酸、モノクロル酢酸、ジクロロ酢酸、モノフルオロ酢
酸、ニトロ酢酸やシアノ酢酸などのα位に電子吸引基を
持つカルボン酸類、m−ニトロ安息香酸、2,4ジニトロ
安息香酸や2,4,6トリニトロ安息香酸などの電子吸引基
を置換基に持つ芳香族カルボン酸類、蓚酸、2−カルボ
キシプロピオン酸、マロン酸、こはく酸、フマル酸、マ
レイン酸などのジカルボン酸類、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸や1,3ナフタレンジカルボン酸などの
芳香族ジカルボン酸類、ホウ酸、臭酸、硝酸、ヨー酸、
過塩素酸、過ヨー素酸、臭素酸や硫酸などの無機酸類、
ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタ
レンスルホン酸、メチルスルホン酸やフルオロスルホン
酸などのスルホン酸類、燐酸、亜燐酸、次亜燐酸、ピロ
燐酸、メタ燐酸やポリ燐酸などの燐酸類などを挙げるこ
とができる。
【0062】エステル誘導体としては、例えば、ベンゼ
ンスルホン酸メチル、ベンゼンスルホン酸エチル、ベン
ゼンスルホン酸ブチル、p−トルエンスルホン酸ブチ
ル、p−トルエンスルホン酸フェニル、p−トルエンス
ルホン酸ベンジル、ナフタレンスルホン酸ブチルやメチ
ルスルホン酸ブチルなどのスルホン酸のエステル類、燐
酸モノ(2,4ジターシャリーブチルフェニル)、燐酸ジ
(2,4ジターシャリーブチルフェニル)、亜燐酸モノフ
ェニル、燐酸ジメチル、燐酸ジ(2,4ジメチルフェニ
ル)や亜燐酸ジエチルなどのモノ及びジエステル類やジ
メチル硫酸などを挙げることができる。
【0063】また、前記プロトン酸と含窒素塩基性化合
物とからなる塩誘導体としては、例えば、テトラメチル
アンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウム
ヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシ
ド、テトラフェニルアンモニウムヒドロキシドなどのア
ルキル、アリール基などを有するアンモニウムヒドロキ
シド類、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリオ
クチルアミン、トリフェニルアミン、ジベンジルメチル
アミンなどの三級アミン類、NHR2(式中Rはメチ
ル、エチル、フェニル、ベンジル、トルイルなどのアル
キル、アリール基などである。)で示される二級アミン
類、NRH2(式中Rは上記と同じである。)で示され
る一級アミン類、ピリジン、メチルピリジン、メトキシ
ピリジン、キノリン、イミダゾールやアンモニアなどと
の塩を挙げることができる。
【0064】さらに、金属塩誘導体としては、例えば、
炭酸モノナトリウム、燐酸モノナトリウム、燐酸ジナト
リウム、燐酸モノカリウム、燐酸ジリチウム、燐酸マグ
ネシウム、亜燐酸モノナトリウム、亜燐酸ジナトリウ
ム、亜燐酸モノカリウム、亜燐酸ジリチウム、燐酸カル
シウム、蓚酸モノナトリウム、フタル酸モノカリウム、
ほう酸ナトリウム、硫酸モノカリウムやパラトルエンス
ルホン酸リチウムなどを挙げることができる。
【0065】成分E)が樹脂成分(成分A)a−1),a
−2)と成分B)との合計)の100重量部に対し、0.
000005重量部より少ないと添加効果が現れず、
0.5重量部より多いと造粒中や成型中に樹脂成分に悪
影響をおよぼし、機械強度が低下し好ましくない。
【0066】フェノール性水酸基を2個以上有する化合
物F)としては、例えば、次の一般式(化4)、
【0067】
【化4】
【0068】式中、Rは水素原子、ハロゲン原子(例え
ば塩素、臭素、フッ素、沃素)または、炭素数1〜8の
アルキル基であり、このRが複数の場合、それらは同一
でも良いし、異なっていても良く、n及びmは0〜4の
数である。また、Xは単結合、炭素数1〜8のアルキレ
ン基、炭素数2〜8のアルキリデン基、炭素数5〜15
のシクロアルキレン基、炭素数5〜15のシクロアルキ
リデン基または、−S−、−SO−、−SO2−、−C
O−、−O−結合もしくは一般式(化5)で表される結
合を示す。
【0069】
【化5】 で表される構造のフェノール性水酸基を有する化合物で
ある。
【0070】この様な2価フェノールとしては、例え
ば、ビス(4ヒドロキシフェニル)メタン、1,1ビス(4
ヒドロキシフェニル)エタン、1,2ビス(4ヒドロキシフ
ェニル)エタン、ビス(4ヒドロキシフェニル)フェニ
ルメタン、ビス(4ヒドロキシフェニル)ジフェニルメ
タン、2,2ビス(4ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
ビス(4ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1ビス(4ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(3,5ジメチル
−4ヒドロキシフェニル)メタン、1,1ビス(3,5ジメチ
ル−4ヒドロキシフェニル)エタン、1,2ビス(3,5ジメ
チル−4ヒドロキシフェニル)エタン、2,2ビス(3,5ジ
メチル−4ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2ビス(3,
5ジメチル−4ヒドロキシフェニル)ブタン、ビス(3,5
−ジメチル−4ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、
ビス(3,5ジメチル−4ヒドロキシフェニル)ジフェニル
メタン、ビス(3,5ジクロロ−4ヒドロキシフェニル)メ
タン、2,2ビス(3,5ジクロロ−4ヒドロキシフェニル)
メタン、ビス(3,5ジブロモ−4ヒドロキシフェニル)メ
タン、2,2ビス(3,5ジブロモ−4ヒドロキシフェニル)
プロパンなどのジヒドロキシアリールアルカン類、ビス
(4ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5ジメチル
−4ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5ジブロモ
−4ヒドロキシフェニル)スルホンなどのジヒドロキシ
アリールスルホン類、ビス(4ヒドロキシフェニル)エ
ーテル、ビス(3,5ジメチル−4ヒドロキシフェニル)エ
ーテル、ビス(3,5ジブロモ−4ヒドロキシフェニル)エ
ーテルなどのジヒドロキシアリールエーテル類、ビス
(4ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジメ
チル−4ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5ジ
ブロモ−4ヒドロキシフェニル)スルフィドなどのジヒ
ドロキシアリールスルフィド類、4,4'ジヒドロキシベン
ゾフェノンなどのジヒドロキシアリールケトン類、ビス
(4ヒドロキシフェニル)スルフォキシドなどのスルフ
ォキシド類を挙げることができる。
【0071】また、ヒドロキノン、レゾルシン、メチル
ヒドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1,4ジヒ
ドロキシナフタレン、1,5ジヒドロキシナフタレン、2,6
ジヒドロキシナフタレンなどのジヒドロキシナフタレン
類、3,6ジヒドロキシキサンテンや3,6ジヒドロキシキサ
ントンなどが挙げられる。
【0072】また、3価以上のフェノール性水酸基を有
する化合物としては、例えば、トリス(4ヒドロキシフ
ェニル)メタン、トリス(3,5ジメチル−4ヒドロキシフ
ェニル)メタンや1,3,5−トリス(4ヒドロキシフェニ
ル)ベンゼン等を挙げることができる。
【0073】さらに、上記2、3価フェノールとカルボ
ニル前駆体、例えば、ホスゲンやジフェニルカーボネー
トとを用いたフェノール性水酸基を末端に有する分子量
5000以下のポリカーボネートオリゴマーやジカルボ
ン酸を用いたフェノール性水酸基を末端に有する分子量
500以下のポリエステルオリゴマーを挙げることがで
きる。
【0074】これらの2価及び3価のフェノール類は単
独で用いても2種以上を混合して用いても良い。
【0075】成分F)については、樹脂100重量部に
対し0.001〜5重量部、好ましくは0.002〜1
重量部、さらに好ましくは0.005〜0.1重量部配
合されて成り、0.001重量部より少ないと添加効果
が現れず、5重量部より多いと樹脂成分の分子量低下に
よる機械強度の低下や成型品からのブリードアウトを引
き起こし好ましくない。
【0076】本発明の透明性ガラス強化樹脂組成物に
は、光学用途に応じた添加剤として、光拡散剤、赤外線
吸収剤等を添加することができる。前者の例としては炭
酸カルシウム、ポリメチルメタクリレート(PMMA)
の架橋微粒子などを挙げることができる。さらに、本発
明の趣旨を損なわない範囲で、顔料、染料、強化剤、充
填剤、難燃剤、安定剤(耐熱、耐酸化、耐候等)、滑
剤、離型剤、可塑剤、帯電防止剤などを含んでも良い。
【0077】このような樹脂組成物に対する難燃剤とし
ては、含ブロモ化合物、三酸化アンチモン、燐酸アンチ
モン、燐酸エステルなどを挙げることができる。また、
安定剤としては、燐系安定剤では、例えばトリス(2,4
−ジターシャリーブチルフェニル)ホスファイト、トリ
(ノリルフェニル)ホスファイトなど、ヒンダードフェ
ノール系安定剤では、例えば、イルガフォス1010な
ど、ベンゾトリアゾール系安定剤では、UV5411、
チヌービン234など、及びチオール類、エポキシ系安
定剤では、セロキサイド2021P、デナコールEX1
92、エポキシ化アマニ油などを挙げることができる。
【0078】また、帯電防止剤としては、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールおよびこれらの
変性物や共重合体等あるいは塩類、たとえばスルホン酸
の金属塩やホスニウム塩(EPA202(商品名);竹
本油脂(株)製)等を挙げることができる。
【0079】本発明の樹脂組成物の製造方法は、前記の
各成分A)〜F)を必要に応じて配合するもので、樹脂
成分A)、B)に成分D)〜F)を逐次混練した後、成
分C)のガラスを配合混練しても良いし、同時に全成分
を配合混練しても良い。かくすることによって所望の樹
脂組成物を得ることができる。
【0080】そして、かかる配合や混練には通常用いら
れている方法、例えば、リボンブレンダー、ヘンシェル
ミキサー、バンバリーミキサー、ドラムタンブラー、単
軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、コニー
ダ、多軸スクリュー押出機等を用い行うことができる。
【0081】混練に際しての加熱温度は、通常250〜
300℃の範囲で選ばれる。かくして得られたポリカー
ボネト樹脂組成物は、既知の種々の成形方法、例えば、
射出成形、中空成形、押出成形、圧縮成形、カレンダー
成形、回転成形等を適用することができる。
【0082】また、必要に応じて金型内に透明なプラス
チックフィルムを先にインサートしたフィルムインサー
ト成形等を適宜実施することによって、船舶・車両用ウ
インド、サンルーフなどの成形品や建設分野あるいは家
電分野の成形品等とすることができる。
【0083】 測定法 色相(YI) :x、y、z値を日本電色工業(株)のND−1001D Pを用い、射出成形板(板厚3mm)を透過法で測定し、 下式により黄色度(YI)を求めた。 YI=(1.277X-1.060Z)*100/Y ヘイズ、光線透過率:日本電色工業(株)のNDH−200を用い、射出成形 板(板厚3mm)のヘイズを測定した。 混練造粒 :手塚製作所(株)製 1軸押出機VC65(シリンダー 径65mmφ、フルフライトスクリュウ)を用い、シリン ダー温度300℃で押出し、ペレット化した。 射出成形 :日精樹脂工業(株)製 PS60E9ASE型射出成形 機を用い、シリンダー温度300℃、金型温度80℃で 成形し、試験片を得た。
【0084】
【発明の実施の形態】
実施例1 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
率 0%、(日本ジーイープラスチツクス(株)製)
6.3kg、ポリブチレンテレフタレート樹脂(バロック
ス(商標)、日本ジーイープラスチツクス(株)製)
2.7kg、ECRガラス繊維(旭ファイバーガラス
(株)製)1.0kg及びビスフェノールA 9gを押出
機でペレット化した。このペレットを射出成形し、試験
片を作成した。評価結果を表1に示した。
【0085】実施例2〜7 ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ガラスフィラー、フェノール性化合物、エステル化
触媒及び酸性物質を表2に記載した配合比とした以外は
実施例1と同様にして試験片を作成した。評価結果を表
1に配合比と共に示した。表中の略号および化合式は、
それぞれ、BPA:ビスフェノールA、Me4NOH:テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド、Ti(OBu)4:チタンテ
トラブトキシド、H3PO3:亜燐酸、NaH2PO3:亜燐酸モノ
ナトリウム、pTsOBu:パラトルエンスルホン酸ブチル、
pTsOH:パラトルエンスルホン酸を表す。
【0086】
【表1】
【0087】実施例8 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
率 65%、日本ジーイープラスチックス(株)製)9
kg、ポリブチレンテレフタレート樹脂(バロックス(商
標):日本ジーイープラスチックス(株)製)1kg及
び、ECRガラス繊維(旭ファイバーガラス(株)製)
1kgを押出機で押し出しペレット化した。このペレット
を射出成形し試験片を作成した。評価結果を表2に示し
た。
【0088】実施例9〜13 ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ガラスフィラー、フェノール性化合物、エステル化
触媒及び酸性物質を表2に記載した配合比とした以外は
実施例9と同様にして試験片を作成した。評価結果を表
2に配合比と共に示した。
【0089】
【表2】
【0090】実施例14 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
率 35%、日本ジーイープラスチックス(株)製)7
kg、コダールA150(商標:イーストマンコダック
(株)製)3kg、ECRガラス繊維(旭ファイバーガラ
ス(株)製)1kg及び亜燐酸(H3PO3)2.7gを押出機
でペレット化した。このペレットを射出成形し試験片を
作成した。評価結果を表3に示した。
【0091】実施例15 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
率 35%、日本ジーイープラスチックス(株)製)8
kg、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート
(合成品)2kg、ECRガラス繊維(旭ファイバーガラ
ス(株)製)1kg、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(Me4NOH)0.45g及び亜燐酸モノナトリウム(N
aH2PO3)を押出機でペレット化した。このペレットを射
出成形し試験片を作成した。評価結果を表3に示した。
【0092】実施例16 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
率 35%、日本ジーイープラスチックス(株)製)6
kg、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート
(合成品)4kg、ECRガラス繊維(旭ファイバーガラ
ス(株)製)1kg、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(Me4NOH)0.45g及び亜燐酸2.7gを押出機で
ペレット化した。このペレットを射出成形し試験片を作
成した。評価結果を表3に示した。
【0093】実施例17 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
率 35%、日本ジーイープラスチックス(株)製)9
kg、ポリエチレンテレフタレート樹脂(三井ペット(商
標)、三井石油化学工業(株)製)1kg、ECRガラス
繊維(旭ファイバーガラス(株)製)1kg、ビスフェノ
ールA7.2g、ステアリン酸ナトリウム0.09g及び
パラトルエンスルホン酸ブチル(pTsOBu)0.27gを
押出機でペレット化した。このペレットを射出成形し試
験片を作成した。評価結果を表3に示した。
【0094】実施例18 ポリカーボネート樹脂(レキサンSP(商標):末端水
酸基率 10%、日本ジーイープラスチックス(株)
製)9kg、ポリブチレンテレフタレート樹脂(バロック
ス(商標):日本ジーイープラスチツクス(株)製)1
kg、ECRガラス繊維(旭ファイバーガラス(株)製)
1kg、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(Me4NO
H)0.45g及び蓚酸((COOH)2)0.45gを押出機
でペレット化した。このペレットを射出成形し試験片を
作成した。これらの評価結果を表3に示した。
【0095】
【表3】
【0096】比較例1 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
率 10%、日本ジーイープラスチックス(株)製)9
kg、ポリブチレンテレフタレート樹脂(バロックス(商
標):日本ジーイープラスチツクス(株)製)1kg、及
びECRガラス繊維(旭ファイバーガラス(株)製)1
kgを押出機でペレット化した。このペレットを射出成形
し試験片を作成した。評価結果を表1に示した。
【0097】比較例2 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
率 10%、日本ジーイープラスチックス(株)製)7
kg、ポリブチレンテレフタレート樹脂(バロックス(商
標):日本ジーイープラスチツクス(株)製)3kg、及
びECRガラス繊維(旭ファイバーガラス(株)製)1
kgを押出機でペレット化した。このペレットを射出成形
し試験片を作成した。評価結果を表1に示した。
【0098】比較例3 屈折率1.579のECRガラス繊維に代えて屈折率
1.545のガラス繊維を使用した以外は比較例1と同
様にして試験片を作成した。評価結果を表1に配合量と
共に示した。
【0099】比較例4 比較例2の配合に、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド0.45gおよび亜燐酸2.7gを比較例3の配合処
分に加えた他は比較例1と同様にして試験片を作成し
た。評価結果を表1に配合量と共に示した。
【0100】比較例5 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸率
0%、日本ジーイープラスチツクス(株)製)6kg、ポ
リブチレンテレフタレート樹脂(バロックス(商標)、
日本ジーイープラスチツクス(株)製)4kgおよびEC
Rガラス繊維(旭ファイバーガラス(株)製)1kgを押
出機でペレット化した。このペレットを射出成形し試験
片を作成した。評価結果を表1に示した。
【0101】比較例6 屈折率1.579のECRガラス繊維に代えて屈折率
1.545のガラス繊維を使用した以外は実施例9と同
様にして試験片を作成した。評価結果を表2に配合量と
共に示した。
【0102】比較例7 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
35%、日本ジーイープラスチツクス(株)製)7kg、
コダールA150(商標:イーストマンコダック社製)
3kgおよびECRガラス繊維(旭ファイバーガラス
(株)製)1kgを押出機でペレット化した。このペレッ
トを射出成形し試験片を作成した。評価結果を表3に示
した。
【0103】比較例8 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
35%、日本ジーイープラスチツクス(株)製)8kg、
ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート(合成
品)2kgおよびECRガラス繊維(旭ファイバーガラス
(株)製)1kgを押出機でペレット化した。このペレッ
トを射出成形し試験片を作成した。評価結果を表3に示
した。
【0104】比較例9 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
35%、日本ジーイープラスチツクス(株)製)6kg、
ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート(合成
品)4kgおよびECRガラス繊維(旭ファイバーガラス
(株)製)1kgを押出機でペレット化した。このペレッ
トを射出成形し試験片を作成した。評価結果を表3に示
した。
【0105】比較例10 ポリカーボネート樹脂(レキサン(商標):末端水酸基
35%、日本ジーイープラスチツクス(株)製)9kg、
ポリエチレンテレフタレート樹脂(三井ペット(商
標)、三井石油化学工業(株)製)1kgおよびECRガ
ラス繊維(旭ファイバーガラス(株)製)1kgを押出機
でペレット化した。このペレットを射出成形し試験片を
作成した。評価結果を表3に示した。
【0106】比較例11 ポリカーボネート樹脂(レキサンSP(商標):末端水
酸基10%、日本ジ−イ−プラスチツクス(株)製)9
kg、ポリブチレンテレフタレート樹脂(バロックス(商
標)、日本ジーイープラスチツクス(株)製)1kgおよ
びECRガラス繊維(旭ファイバーガラス(株)製)1
kgを押出機でペレット化した。このペレットを射出成形
し試験片を作成した。評価結果を表3に示した。
【0107】
【発明の効果】表1、2、3ならびに関連する記述より
から明らかなように、末端水酸基を有するポリカーボネ
ート樹脂や触媒、酸性化合物、フェノール性化合物を配
合することにより、屈折率差0.01以下のガラスを配
合した樹脂組成物の透明性(ヘイズおよび光線透過率)
が大幅に改善されたガラス強化透明性樹脂組成物が得ら
れた。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)a−1)ポリカーボネート樹脂および
    /またはa−2)ポリエステルカーボネート樹脂と、そし
    てB)ポリエステル樹脂との合計100重量部に対し
    て、 C)前記成分A)の樹脂との屈折率差が0.01以下の
    ガラスフィラー 5〜150重量部と、D)塩基性化合
    物触媒および/またはプロトン酸を除くルイス酸性化合
    物触媒0.000005〜0.5重量部と、を配合する
    ことを特徴とする、透明性ガラス強化樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 A)a−1)ポリカーボネート樹脂および
    /またはa−2)ポリエステルカーボネート樹脂、および
    B)ポリエステル樹脂の合計100重量部に対して、 C)前記成分A)の樹脂との屈折率差が0.01以下の
    ガラスフィラー 5〜150重量部と、さらに、 E)プロトンおよび/またはその誘導体0.00000
    1〜1重量部とを配合することを特徴とする、透明性ガ
    ラス強化樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 A)a−1)ポリカーボネート樹脂および
    /またはa−2)ポリエステルカーボネート樹脂、および
    B)ポリエステル樹脂の合計100重量部に対して、 C)前記成分A)の樹脂との屈折率差が0.01以下の
    ガラスフィラー 5〜150重量部と、さらに、 F)フェノール性水酸基を2個以上有する化合物0.0
    01〜5重量部とを配合することを特徴とする、透明性
    ガラス強化樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 A)ポリカーボネート樹脂および/また
    はポリエステルカーボネート樹脂、およびB)ポリエス
    テル樹脂の合計100重量部に対して、 C)前記成分A)の樹脂との屈折率差が0.01以下の
    ガラスフィラー 5〜150重量部と、 D)塩基性化合物触媒および/またはプロトン酸を除く
    ルイス酸性化合物触媒0.000005〜0.5重量部
    と、 E)プロトン酸および/またはその誘導体0.0000
    01〜1重量部と、 F)フェノール性水酸基を2個以上有する化合物0.0
    01〜5重量部と、の各成分D)、E)、F)中の少な
    くとも2種以上を組み合わせて含むことを特徴とする、
    透明性ガラス強化樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記成分A)a−1)が、樹脂の末端水酸
    基の割合が全末端の5〜100%であるポリカーボネー
    ト樹脂であることを特徴とする、請求項1ないし4項の
    いずれかに記載の透明性ガラス強化樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記成分A)a−1)の樹脂の末端水酸基
    の割合が全末端の10〜100%であるポリカーボネー
    ト樹脂であることを特徴とする、請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の透明性ガラス強化樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 前記成分A)a−1)の樹脂の末端水酸基
    の割合が全末端の20〜100%であるポリカーボネー
    ト樹脂であることを特徴とする、請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の透明性ガラス強化樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 前記成分A)の樹脂と前記成分B)の樹
    脂とのそれぞれの組成比が、成分A)は99〜10重量
    部、成分B)は1〜90重量部であることを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれかに記載の透明性ガラス強化
    樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 前記成分A)の樹脂と前記成分B)の樹
    脂とのそれぞれの組成比が、成分A)は79〜20重量
    部、成分B)は21〜80重量部であることを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の透明性ガラス強
    化樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 前記成分A)の樹脂と前記成分B)の
    樹脂とのそれぞれの組成比が、成分A)は66〜20重
    量部、成分B)は34〜80重量部であることを特徴と
    する請求項1ないし7のいずれかに記載の透明性ガラス
    強化樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 前記成分B)の樹脂が、ポリエチレン
    テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、シクロ
    ヘキサンジメタノールテレフタレート、シクロヘキサン
    ジメタノールとテレフタル酸/イソフタル酸とのコポリ
    エステル、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナ
    フタレートの群の中から選ばれるポリエステルで単独ま
    たは2種以上の組み合わせから成ることを特徴とする請
    求項1ないし10のいずれかに記載の透明性ガラス強化
    樹脂組成物。
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