JPH0995663A - 耐圧シール部材用組成物 - Google Patents
耐圧シール部材用組成物Info
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- JPH0995663A JPH0995663A JP7253794A JP25379495A JPH0995663A JP H0995663 A JPH0995663 A JP H0995663A JP 7253794 A JP7253794 A JP 7253794A JP 25379495 A JP25379495 A JP 25379495A JP H0995663 A JPH0995663 A JP H0995663A
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- Japan
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- pressure
- fiber
- composition
- seal ring
- kgf
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- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐圧シール部材組成物および自動車の動力舵
取り装置用オイルシールリングを、140kgf/cm
2 以上、さらに150kgf/cm2 以上の被圧条件に
おいて耐クリープ性を充分に満足し、しかもPTFE本
来の低摩擦特性を備えたものとする。 【解決手段】 パーフルオロアルコキシ樹脂70〜98
重量%、及び繊維状強化材2〜30重量%からなる耐圧
シール部材組成物とする。または上記の耐圧シール部材
組成物からなる動力舵取り装置用オイルシールリングと
する。耐圧使用条件でシールの「はみ出し摩耗」現象を
発生させず、PTFEとほぼ同等の低摩擦で良好な動作
性が得られる。
取り装置用オイルシールリングを、140kgf/cm
2 以上、さらに150kgf/cm2 以上の被圧条件に
おいて耐クリープ性を充分に満足し、しかもPTFE本
来の低摩擦特性を備えたものとする。 【解決手段】 パーフルオロアルコキシ樹脂70〜98
重量%、及び繊維状強化材2〜30重量%からなる耐圧
シール部材組成物とする。または上記の耐圧シール部材
組成物からなる動力舵取り装置用オイルシールリングと
する。耐圧使用条件でシールの「はみ出し摩耗」現象を
発生させず、PTFEとほぼ同等の低摩擦で良好な動作
性が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧流体をシー
ルする耐圧シール部材組成物、自動車の動力舵取り装置
用オイルシールリング、及び自動車の動力舵取り装置用
シール部材に関する。具体的には、自動車のパワーステ
アリング装置等に用いられる耐圧シール部材組成物、自
動車の動力舵取り装置用オイルシールリング、及び自動
車の動力舵取り装置用シール部材に関する。
ルする耐圧シール部材組成物、自動車の動力舵取り装置
用オイルシールリング、及び自動車の動力舵取り装置用
シール部材に関する。具体的には、自動車のパワーステ
アリング装置等に用いられる耐圧シール部材組成物、自
動車の動力舵取り装置用オイルシールリング、及び自動
車の動力舵取り装置用シール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、比較的高圧の流体に接するポン
プ、バルブ、シリンダなどの要所をシールするシールリ
ングなどの耐圧シール部材としては、四フッ化エチレン
樹脂(以下、PTFEと略記する。)にガラス繊維また
は炭素繊維を強化材として所定量配合したフッ素樹脂組
成物が知られている。
プ、バルブ、シリンダなどの要所をシールするシールリ
ングなどの耐圧シール部材としては、四フッ化エチレン
樹脂(以下、PTFEと略記する。)にガラス繊維また
は炭素繊維を強化材として所定量配合したフッ素樹脂組
成物が知られている。
【0003】このようなPTFE樹脂組成物は、PTF
E本来の耐クリープ性が充分でなく、この物性を改善す
るために、ガラス繊維または炭素繊維からなる繊維状強
化材を所定量配合したものであり、100kgf/cm
2 程度以下の流体圧力に耐えてシール性を発揮すること
ができる。
E本来の耐クリープ性が充分でなく、この物性を改善す
るために、ガラス繊維または炭素繊維からなる繊維状強
化材を所定量配合したものであり、100kgf/cm
2 程度以下の流体圧力に耐えてシール性を発揮すること
ができる。
【0004】しかし、これより高圧のシール性を発揮さ
せるためには、PTFE樹脂組成物に多量の繊維状強化
材を充填しなければならないが、それではPTFE本来
の低摩擦特性を阻害することになる。
せるためには、PTFE樹脂組成物に多量の繊維状強化
材を充填しなければならないが、それではPTFE本来
の低摩擦特性を阻害することになる。
【0005】PTFE本来の低摩擦特性を阻害すること
なく、耐クリープ性を改善した組成物としては、PTF
Eの分子構造を一部変性させ、すなわちパーフルオロア
ルコキシ基などで置換された繰り返し単位をPTFEの
繰り返し単位に共重合させた変性PTFEとし、これを
主成分として炭素繊維を充填したシール部材組成物が知
られている。
なく、耐クリープ性を改善した組成物としては、PTF
Eの分子構造を一部変性させ、すなわちパーフルオロア
ルコキシ基などで置換された繰り返し単位をPTFEの
繰り返し単位に共重合させた変性PTFEとし、これを
主成分として炭素繊維を充填したシール部材組成物が知
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のPTFE樹脂系のシール部材組成物では、150kg
f/cm2 を越えるような油圧などの流体圧力に耐える
耐クリープ性を発揮することはできず、すなわち、その
ような高圧の被圧条件においてはシール部材としてのシ
ール性を発揮できないという問題点がある。
のPTFE樹脂系のシール部材組成物では、150kg
f/cm2 を越えるような油圧などの流体圧力に耐える
耐クリープ性を発揮することはできず、すなわち、その
ような高圧の被圧条件においてはシール部材としてのシ
ール性を発揮できないという問題点がある。
【0007】また、前述のように150kgf/cm2
を越える高耐圧性を必要とするシール部材の具体例であ
る自動車の動力舵取り装置用オイルシールリングにおい
ては、前記被圧条件において使用すると、例えばハウジ
ングと軸の間の隙間にクリープ変形した部分がはみ出し
てちぎれ、さらにこの状態が繰り返されてシール部材を
大きく損傷させ、いわゆる「はみ出し摩耗」という現象
が発生する問題点がある。
を越える高耐圧性を必要とするシール部材の具体例であ
る自動車の動力舵取り装置用オイルシールリングにおい
ては、前記被圧条件において使用すると、例えばハウジ
ングと軸の間の隙間にクリープ変形した部分がはみ出し
てちぎれ、さらにこの状態が繰り返されてシール部材を
大きく損傷させ、いわゆる「はみ出し摩耗」という現象
が発生する問題点がある。
【0008】そこで、この発明は、上記した問題点を解
決して、耐圧シール部材組成物を、150kgf/cm
2 以上の被圧条件において耐クリープ性を充分に満足
し、しかも低摩擦特性を備えたものとすることを課題と
している。
決して、耐圧シール部材組成物を、150kgf/cm
2 以上の被圧条件において耐クリープ性を充分に満足
し、しかも低摩擦特性を備えたものとすることを課題と
している。
【0009】または、前記同様の問題点を解決して、
「はみ出し摩耗」現象を発生させず、しかも低摩擦係数
をもって動作性の良い自動車の動力舵取り装置用オイル
シールリングとすることを課題としている。
「はみ出し摩耗」現象を発生させず、しかも低摩擦係数
をもって動作性の良い自動車の動力舵取り装置用オイル
シールリングとすることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、パーフルオロアルコキシ
樹脂70〜98重量%、及び繊維状強化材2〜30重量
%からなる耐圧シール部材用組成物としたのである。ま
た、請求項2に記載の発明は、圧力140kgf/cm
2 下におけるは圧縮クリープ変形率が0〜7%である請
求項1に記載の耐圧シール部材用組成物からなる動力舵
取り装置用オイルシールリングとしたのである。
め、請求項1に記載の発明は、パーフルオロアルコキシ
樹脂70〜98重量%、及び繊維状強化材2〜30重量
%からなる耐圧シール部材用組成物としたのである。ま
た、請求項2に記載の発明は、圧力140kgf/cm
2 下におけるは圧縮クリープ変形率が0〜7%である請
求項1に記載の耐圧シール部材用組成物からなる動力舵
取り装置用オイルシールリングとしたのである。
【0011】この耐圧シール部材組成物は、パーフルオ
ロアルコキシ樹脂が、分子間の滑りを起こし難い分子構
造であるので耐クリープ性が向上する。そして、組成物
中に所定量添加された繊維状強化材は、前記所定のパー
フルオロアルコキシ樹脂の耐クリープ性を改善するに際
して、極めて添加効率がよく、このためPTFE本来の
摺動特性を阻害することなく、耐圧シール性に極めて優
れたシール部材組成物となる。
ロアルコキシ樹脂が、分子間の滑りを起こし難い分子構
造であるので耐クリープ性が向上する。そして、組成物
中に所定量添加された繊維状強化材は、前記所定のパー
フルオロアルコキシ樹脂の耐クリープ性を改善するに際
して、極めて添加効率がよく、このためPTFE本来の
摺動特性を阻害することなく、耐圧シール性に極めて優
れたシール部材組成物となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。この発明におけるパーフルオロアルコキシ樹脂
(以下、PFAと略記する。)は、パーフルオロアルコ
キシ側鎖を有する鎖状フッ素樹脂であって、単独重合体
であるPTFEとパーフルオロアルコキシ基を含有する
単量体との変性物や、四フッ化エチレンと上記側鎖を与
えるコモノマーとを必須成分とする共重合体である。
明する。この発明におけるパーフルオロアルコキシ樹脂
(以下、PFAと略記する。)は、パーフルオロアルコ
キシ側鎖を有する鎖状フッ素樹脂であって、単独重合体
であるPTFEとパーフルオロアルコキシ基を含有する
単量体との変性物や、四フッ化エチレンと上記側鎖を与
えるコモノマーとを必須成分とする共重合体である。
【0013】このようなPFAは、372±1℃におけ
る比溶融粘度が1×103 〜1×106 ポイズである。
また、メルトフローインデックスは、1〜36g/10
分(ASTM D3307)が好ましい。
る比溶融粘度が1×103 〜1×106 ポイズである。
また、メルトフローインデックスは、1〜36g/10
分(ASTM D3307)が好ましい。
【0014】ここで、パーフルオロアルコキシ側鎖を与
え得るコノモマーの代表的なものとしては、(化1)で
示されるパーフルオロアルコキシアルキルフルオロビニ
ルエーテル類、(化2)で示されるパーフルオロアルキ
ルフルオロビニルポリエーテル類等がある。このような
共重合体の代表的な市販銘柄としては、三井デュポンフ
ロロケミカル社製:テフロンPFA−340J、350
J、またはダイキン工業社製:ネオフロンPFA、旭硝
子社製:アクロンPFA等を例示することができる。
え得るコノモマーの代表的なものとしては、(化1)で
示されるパーフルオロアルコキシアルキルフルオロビニ
ルエーテル類、(化2)で示されるパーフルオロアルキ
ルフルオロビニルポリエーテル類等がある。このような
共重合体の代表的な市販銘柄としては、三井デュポンフ
ロロケミカル社製:テフロンPFA−340J、350
J、またはダイキン工業社製:ネオフロンPFA、旭硝
子社製:アクロンPFA等を例示することができる。
【0015】
【化1】
【0016】(式中、n=0〜7、X1 〜X3 はそれぞ
れフッ素原子又は水素原子)
れフッ素原子又は水素原子)
【0017】
【化2】
【0018】(式中、n=0〜7、m=1〜5、Rrは
フッ素原子又は−CF3 、X1 〜X3はそれぞれフッ素
原子又は水素原子)。
フッ素原子又は−CF3 、X1 〜X3はそれぞれフッ素
原子又は水素原子)。
【0019】なお、前記重合体は、交互共重合体、ブロ
ック共重合体、ランダム共重合体等のいかなる共重合体
であってもよい。
ック共重合体、ランダム共重合体等のいかなる共重合体
であってもよい。
【0020】この発明に用いる繊維状強化材としては、
無機質の繊維状強化材や有機質の繊維状強化材があげら
れる。無機質の繊維状強化材としては、ガラス繊維、炭
素繊維、グラファイト繊維、ステンレス等の金属繊維、
ケイ酸カルシウム繊維、チタン酸カリウム繊維、ホウ酸
アルミニウム繊維、炭化ケイ素繊維、窒化ケイ素繊維、
硫酸マグネシウム繊維、酸化亜鉛ウィスカ、マグネシア
繊維、硫酸カルシウム繊維、ホウ酸マグネシウム繊維、
ホウ化チタン繊維、アルミナ繊維、チラノ繊維、ジルコ
ニア繊維、ソノライド繊維等をあげることができる。
無機質の繊維状強化材や有機質の繊維状強化材があげら
れる。無機質の繊維状強化材としては、ガラス繊維、炭
素繊維、グラファイト繊維、ステンレス等の金属繊維、
ケイ酸カルシウム繊維、チタン酸カリウム繊維、ホウ酸
アルミニウム繊維、炭化ケイ素繊維、窒化ケイ素繊維、
硫酸マグネシウム繊維、酸化亜鉛ウィスカ、マグネシア
繊維、硫酸カルシウム繊維、ホウ酸マグネシウム繊維、
ホウ化チタン繊維、アルミナ繊維、チラノ繊維、ジルコ
ニア繊維、ソノライド繊維等をあげることができる。
【0021】また、有機質の繊維状強化材としては、ア
ラミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、四フッ化エチレン繊維、ポリビニルアル
コーール繊維、フェノール繊維、フェニレンサルファイ
ド繊維、ポリイミド繊維をあげることができる。
ラミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポ
リアミド繊維、四フッ化エチレン繊維、ポリビニルアル
コーール繊維、フェノール繊維、フェニレンサルファイ
ド繊維、ポリイミド繊維をあげることができる。
【0022】これらの繊維状強化材として、ガラス繊維
が特に好ましい。ガラス繊維は、SiO2 、B2 O3 、
Al2 O3 、CaO、Na2 O、K2 O、MgO、Fe
2 O3 などを成分とする無機ガラスから得られ、一般に
無アルカリガラス(Eガラス)、含アルカリガラス(C
ガラス、Aガラス)などを用いることができる。Eガラ
スは、例えばSiO2 が約52〜56重量%、B2 O3
が約8〜13重量%、Al2 O3 が約12〜16重量
%、CaOが約15〜25重量%、Na2 O或いはK2
Oが0を越え約1重量%以下、MgOが0を越え約6重
量%以下を含有している。また、その引張強さは、約3
00〜400kgf/mm2 、平均して約350kgf
/mm2 であり、弾性率は、約7400〜7700kg
f/mm2のもの等があり、引張強度、弾性率、量産
性、価格等の点で平均して総合的に優れている。
が特に好ましい。ガラス繊維は、SiO2 、B2 O3 、
Al2 O3 、CaO、Na2 O、K2 O、MgO、Fe
2 O3 などを成分とする無機ガラスから得られ、一般に
無アルカリガラス(Eガラス)、含アルカリガラス(C
ガラス、Aガラス)などを用いることができる。Eガラ
スは、例えばSiO2 が約52〜56重量%、B2 O3
が約8〜13重量%、Al2 O3 が約12〜16重量
%、CaOが約15〜25重量%、Na2 O或いはK2
Oが0を越え約1重量%以下、MgOが0を越え約6重
量%以下を含有している。また、その引張強さは、約3
00〜400kgf/mm2 、平均して約350kgf
/mm2 であり、弾性率は、約7400〜7700kg
f/mm2のもの等があり、引張強度、弾性率、量産
性、価格等の点で平均して総合的に優れている。
【0023】この発明においては、Eガラスの繊維長約
0.01〜0.5mmのものが好ましく、またその繊維
径は、約5〜15μmのもの、その中でも約7〜13μ
mが好ましい。なぜなら、繊維径が約15μmを越える
大径のもの、または繊維長が約0.5mmを越えるガラ
ス繊維を用いると、PFAとを混合する際に均一分散さ
せることが難しく、またそのような組成物では成形も困
難になって好ましくないからである。繊維径が細すぎた
り、繊維長が短すぎたりすると、圧縮クリープ等の機械
的強度が期待できないことも考えられる。
0.01〜0.5mmのものが好ましく、またその繊維
径は、約5〜15μmのもの、その中でも約7〜13μ
mが好ましい。なぜなら、繊維径が約15μmを越える
大径のもの、または繊維長が約0.5mmを越えるガラ
ス繊維を用いると、PFAとを混合する際に均一分散さ
せることが難しく、またそのような組成物では成形も困
難になって好ましくないからである。繊維径が細すぎた
り、繊維長が短すぎたりすると、圧縮クリープ等の機械
的強度が期待できないことも考えられる。
【0024】また、この発明に用いる炭素繊維は、その
材質を特に制限することなく、ピッチ系、PAN系、カ
ーボン質、グラファイト質のいずれであってもよく、例
えば、繊維径約4〜20μm、繊維長約10〜500μ
m のものであれば、パーフルオロアルコキシ樹脂組成物
中に均一に分散し、これを充分に補強するので適当であ
る。
材質を特に制限することなく、ピッチ系、PAN系、カ
ーボン質、グラファイト質のいずれであってもよく、例
えば、繊維径約4〜20μm、繊維長約10〜500μ
m のものであれば、パーフルオロアルコキシ樹脂組成物
中に均一に分散し、これを充分に補強するので適当であ
る。
【0025】適度な弾性率、引張強度等の機械的特性と
シリンダやピストン等の相手材への攻撃性を考慮して、
炭素繊維径は、平均約5〜14μmであることが好まし
い。
シリンダやピストン等の相手材への攻撃性を考慮して、
炭素繊維径は、平均約5〜14μmであることが好まし
い。
【0026】炭素繊維は、種々の有機高分子繊維を平均
1000〜3000℃程度に焼成して生成される。この
構造は、主に炭素原子六角網平面から構成される。この
網平面が繊維軸に平行に近く配列したものとして、高配
向、異方性を有するPAN系や液晶ピッチ系の炭素繊維
があげられ、一方、この網平面が乱雑に集合したものと
して、等方性を有するピッチ系炭素繊維があげられる。
1000〜3000℃程度に焼成して生成される。この
構造は、主に炭素原子六角網平面から構成される。この
網平面が繊維軸に平行に近く配列したものとして、高配
向、異方性を有するPAN系や液晶ピッチ系の炭素繊維
があげられ、一方、この網平面が乱雑に集合したものと
して、等方性を有するピッチ系炭素繊維があげられる。
【0027】高配向、異方性の炭素繊維は、特定の方向
の弾性率や引張強度に対して高く優れており、等方性の
炭素繊維は、全方向から受ける荷重に対しても比較的耐
えうる。
の弾性率や引張強度に対して高く優れており、等方性の
炭素繊維は、全方向から受ける荷重に対しても比較的耐
えうる。
【0028】ピッチ系炭素繊維は、例えば、石油精製で
副生される石油ピッチなどのような構造上無定形の等方
性ピッチ系炭素繊維と、一定方向の構造、例えば光学異
方性の異方性ピッチ系炭素繊維があげられる。
副生される石油ピッチなどのような構造上無定形の等方
性ピッチ系炭素繊維と、一定方向の構造、例えば光学異
方性の異方性ピッチ系炭素繊維があげられる。
【0029】等方性ピッチ系炭素繊維は、石油系、石炭
系、合成品系、液化石炭系等に分類され、それらの原料
を溶融紡糸でピッチ繊維にして、不融化処理をした後
に、炭素化することにより製造される。
系、合成品系、液化石炭系等に分類され、それらの原料
を溶融紡糸でピッチ繊維にして、不融化処理をした後
に、炭素化することにより製造される。
【0030】また、液晶ピッチ系炭素繊維は、ピッチ類
を不活性化気相中で加熱し、350〜500℃で液晶状
態とした後、固化してコークスとする。これを溶融紡糸
して酸化雰囲気で加熱すると酸化繊維となって不溶不融
の繊維となり、更にこれを例えば不活性気相中で約10
00℃以上に加熱する方法等により製造される。
を不活性化気相中で加熱し、350〜500℃で液晶状
態とした後、固化してコークスとする。これを溶融紡糸
して酸化雰囲気で加熱すると酸化繊維となって不溶不融
の繊維となり、更にこれを例えば不活性気相中で約10
00℃以上に加熱する方法等により製造される。
【0031】これらは、例えば平均4000kgf/m
m2 程度の低弾性率から平均24000〜50000k
gf/mm2 程度の中・高弾性率のものを要求により選
択することができ、その他引張強度等の機械的特性に優
れた繊維を所定の樹脂組成物に混合することにより、適
切な機械的強度を有するシール材を得ることができる。
m2 程度の低弾性率から平均24000〜50000k
gf/mm2 程度の中・高弾性率のものを要求により選
択することができ、その他引張強度等の機械的特性に優
れた繊維を所定の樹脂組成物に混合することにより、適
切な機械的強度を有するシール材を得ることができる。
【0032】また、PAN系炭素繊維は、ポリアクリト
ニトリル繊維等のアクリル系繊維を加熱して焼く方法で
製造することができる。加熱温度によって所定の弾性率
を得ることができ、例えば、約1000〜1500℃で
加熱すると弾性率は平均20000〜30000kgf
/mm2 、強度は平均300〜600kgf/mm2と
なる。また、約2000℃で加熱して、弾性率を平均4
0000〜50000kgf/mm2 とすることもでき
る。従って、PAN系炭素繊維は、高い引張強度の繊維
で、加熱温度により強度は平均100〜600kgf/
mm2 の範囲のものが得られ、要求により、平均100
〜300kgf/mm2 の範囲のものも製造することが
できる。これらの数値が低すぎると圧縮クリープ等に関
する補強効果が期待できず、これらの数値が高すぎる
と、ピストン、シリンダ、またOリング等の相手材を攻
撃することが予想される。
ニトリル繊維等のアクリル系繊維を加熱して焼く方法で
製造することができる。加熱温度によって所定の弾性率
を得ることができ、例えば、約1000〜1500℃で
加熱すると弾性率は平均20000〜30000kgf
/mm2 、強度は平均300〜600kgf/mm2と
なる。また、約2000℃で加熱して、弾性率を平均4
0000〜50000kgf/mm2 とすることもでき
る。従って、PAN系炭素繊維は、高い引張強度の繊維
で、加熱温度により強度は平均100〜600kgf/
mm2 の範囲のものが得られ、要求により、平均100
〜300kgf/mm2 の範囲のものも製造することが
できる。これらの数値が低すぎると圧縮クリープ等に関
する補強効果が期待できず、これらの数値が高すぎる
と、ピストン、シリンダ、またOリング等の相手材を攻
撃することが予想される。
【0033】これらの炭素繊維は、酸、アルカリ等の薬
品類の影響を受けにくく、また、耐摩耗性も有してい
る。なお、これらの炭素繊維やガラス繊維とパーフルオ
ロアルコキシ樹脂との密着性を高め、成形体の機械的特
性等を向上させるために、これらの炭素繊維やガラス繊
維をシラン系カップリング剤等により表面処理を施して
もよい。
品類の影響を受けにくく、また、耐摩耗性も有してい
る。なお、これらの炭素繊維やガラス繊維とパーフルオ
ロアルコキシ樹脂との密着性を高め、成形体の機械的特
性等を向上させるために、これらの炭素繊維やガラス繊
維をシラン系カップリング剤等により表面処理を施して
もよい。
【0034】ところで、PFAに対する繊維状強化材の
添加量は、組成物全体の重量を100とした場合に、P
FA70〜98重量%、繊維状強化材2〜30重量%で
あることが好ましく、特にPFA80〜96重量%、繊
維状強化材4〜20重量%であることが好ましい。なぜ
なら、繊維状強化材の添加量が2重量%未満では、成形
物の機械的性質、耐摩耗性はほとんど向上せず、また3
0重量%を越える多量では、摩擦特性が低下し、回転軸
にシールリングを取り付けた場合では回転トルクが大き
くなって好ましくないからである。
添加量は、組成物全体の重量を100とした場合に、P
FA70〜98重量%、繊維状強化材2〜30重量%で
あることが好ましく、特にPFA80〜96重量%、繊
維状強化材4〜20重量%であることが好ましい。なぜ
なら、繊維状強化材の添加量が2重量%未満では、成形
物の機械的性質、耐摩耗性はほとんど向上せず、また3
0重量%を越える多量では、摩擦特性が低下し、回転軸
にシールリングを取り付けた場合では回転トルクが大き
くなって好ましくないからである。
【0035】また、この発明の効果を損なわない限り、
例えば約0.1〜15重量%程度の範囲で上記以外の各
種の充填剤を添加することもできる。そのような充填剤
としては、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂、ポリエー
テルイミド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポ
リアミドイミド系樹脂、耐熱性ポリアミド系樹脂、フェ
ノール系樹脂、芳香系ポリエステル樹脂などの有機耐熱
性高分子をはじめとし、グラファイトまたは亜鉛、アル
ミニウム、マグネシウムなどの金属もしくは酸化物など
の熱伝導改良用無機粉末、ガラスビーズ、シリカバルー
ン、珪藻土、石綿、炭酸マグネシウムなどの無機質粉
末、グラファイト、カーボン、マイカ、タルク、二硫化
モリブデン、二硫化タングステン、リン酸化合物などの
潤滑性向上用無機粉末、または酸化鉄、硫化カドミウ
ム、セレン化カドミウム、カーボンブラックなどの無機
質顔料、シリコーンオイル、エステルオイル、フッ素オ
イル、ワックス、ステアリン酸亜鉛などの内部潤滑剤的
添加剤など、数多くのものを例示することができる。な
お、二硫化モリブデンは潤滑特性が比較的良好で好まし
い。
例えば約0.1〜15重量%程度の範囲で上記以外の各
種の充填剤を添加することもできる。そのような充填剤
としては、芳香族ポリエーテルケトン系樹脂、ポリエー
テルイミド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポ
リアミドイミド系樹脂、耐熱性ポリアミド系樹脂、フェ
ノール系樹脂、芳香系ポリエステル樹脂などの有機耐熱
性高分子をはじめとし、グラファイトまたは亜鉛、アル
ミニウム、マグネシウムなどの金属もしくは酸化物など
の熱伝導改良用無機粉末、ガラスビーズ、シリカバルー
ン、珪藻土、石綿、炭酸マグネシウムなどの無機質粉
末、グラファイト、カーボン、マイカ、タルク、二硫化
モリブデン、二硫化タングステン、リン酸化合物などの
潤滑性向上用無機粉末、または酸化鉄、硫化カドミウ
ム、セレン化カドミウム、カーボンブラックなどの無機
質顔料、シリコーンオイル、エステルオイル、フッ素オ
イル、ワックス、ステアリン酸亜鉛などの内部潤滑剤的
添加剤など、数多くのものを例示することができる。な
お、二硫化モリブデンは潤滑特性が比較的良好で好まし
い。
【0036】以上述べたPFA、繊維状強化材、その他
充填剤の混合および成形方法は、従来広く行われていた
混合成形条件を採用でき、たとえばタンブラーミキサ
ー、ヘンシェルミキサーなどの混合機によって乾式混合
し、これを熱ロール、ニーダ、バンバリーミキサー、溶
融押出機などで溶融混合して成形材料として、例えばペ
レット状にし、これを射出成形機などによって所定のシ
ール部材としての形状に溶融成形すればよい。このとき
の条件は特に限定されることはなく、PFAの通常の成
形条件に従えばよい。射出成形法では、バレル温度約3
20〜380℃、金型温度約190〜230℃で、好ま
しくは、約200〜220℃、射出圧力約200〜10
00kgf/cm2 で、好ましくは、約600〜100
0kgf/cm2 で行うとよいと考えられる。射出成形
法は、複雑な形状も容易に形成でき、また生産性に優れ
る。
充填剤の混合および成形方法は、従来広く行われていた
混合成形条件を採用でき、たとえばタンブラーミキサ
ー、ヘンシェルミキサーなどの混合機によって乾式混合
し、これを熱ロール、ニーダ、バンバリーミキサー、溶
融押出機などで溶融混合して成形材料として、例えばペ
レット状にし、これを射出成形機などによって所定のシ
ール部材としての形状に溶融成形すればよい。このとき
の条件は特に限定されることはなく、PFAの通常の成
形条件に従えばよい。射出成形法では、バレル温度約3
20〜380℃、金型温度約190〜230℃で、好ま
しくは、約200〜220℃、射出圧力約200〜10
00kgf/cm2 で、好ましくは、約600〜100
0kgf/cm2 で行うとよいと考えられる。射出成形
法は、複雑な形状も容易に形成でき、また生産性に優れ
る。
【0037】この発明による耐圧シール部材用組成物
は、単独の繰り返し単位からなるPTFEとは、耐クリ
ープ性が著しく異なり、下記のクリープ試験(ASTM
D−621に準じ、測定温度を25℃、荷重140k
gf/cm2 とした。)にて、24時間後の圧縮クリー
プ変形率が7%以下、好ましくは6%以下であり、0%
を越えるものを用いる。なぜなら、圧縮クリープ変形率
が7%を越える上記組成物を用いると、耐クリープ性が
劣り変形し易いため、「はみ出し」変形量が大きくなる
ので、好ましくないからである。
は、単独の繰り返し単位からなるPTFEとは、耐クリ
ープ性が著しく異なり、下記のクリープ試験(ASTM
D−621に準じ、測定温度を25℃、荷重140k
gf/cm2 とした。)にて、24時間後の圧縮クリー
プ変形率が7%以下、好ましくは6%以下であり、0%
を越えるものを用いる。なぜなら、圧縮クリープ変形率
が7%を越える上記組成物を用いると、耐クリープ性が
劣り変形し易いため、「はみ出し」変形量が大きくなる
ので、好ましくないからである。
【0038】この発明による耐圧シール部材用組成物を
上記成形方法により成形されたオイルシールリングが使
用される相手材は、上記オイルシールリングと上記相手
材の硬度によって、上記オイルシールリングの摩耗や上
記相手材の摩耗が生じるため、互いに摩耗の生じないよ
うな上記相手材を用いるのが好ましい。
上記成形方法により成形されたオイルシールリングが使
用される相手材は、上記オイルシールリングと上記相手
材の硬度によって、上記オイルシールリングの摩耗や上
記相手材の摩耗が生じるため、互いに摩耗の生じないよ
うな上記相手材を用いるのが好ましい。
【0039】好ましい上記相手材としては、構造用合金
鋼材があげられる。構造用合金鋼材としてはSCM、球
状黒鉛鋳鉄品(FCD)等があげられる。これらの硬度
は、HR C(ロックウェル硬さ(Cスケール))で30
〜60が好ましい。この硬度を有する例として、SCM
では、SCM420Hがあげられ、その硬度はHR Cで
58〜62である。FCDでは、FCD450があげら
れ、その硬度はHBで143〜217である。なお、こ
れらは、高周波焼き入れ、浸炭焼き入れ等の焼き入れ処
理を施して硬度を向上させてもよい。
鋼材があげられる。構造用合金鋼材としてはSCM、球
状黒鉛鋳鉄品(FCD)等があげられる。これらの硬度
は、HR C(ロックウェル硬さ(Cスケール))で30
〜60が好ましい。この硬度を有する例として、SCM
では、SCM420Hがあげられ、その硬度はHR Cで
58〜62である。FCDでは、FCD450があげら
れ、その硬度はHBで143〜217である。なお、こ
れらは、高周波焼き入れ、浸炭焼き入れ等の焼き入れ処
理を施して硬度を向上させてもよい。
【0040】この発明による耐圧シール部材用組成物を
上記成形方法により成形されたオイルシールリングは、
一般的に図1、図2に示すように、Oリング2等の付勢
体と共に用いられる場合もある。この付勢体によりオイ
ルシールリングは軸4に押しつけられ、シール性を保持
している。付勢体としては、Oリング等のテンションリ
ングが用いられる。また、圧力のかかったオイルが付勢
体として十分に機能するような仕様であれば、Oリング
を省略し、油圧のみによる付勢力により密封性を保持す
るようにしてもよい。上記付勢体によりオイルシールリ
ングにかかる圧力や空気圧、油圧は、140kg/cm
2 以上、さらに150kg/cm2 以上が好ましい。
上記成形方法により成形されたオイルシールリングは、
一般的に図1、図2に示すように、Oリング2等の付勢
体と共に用いられる場合もある。この付勢体によりオイ
ルシールリングは軸4に押しつけられ、シール性を保持
している。付勢体としては、Oリング等のテンションリ
ングが用いられる。また、圧力のかかったオイルが付勢
体として十分に機能するような仕様であれば、Oリング
を省略し、油圧のみによる付勢力により密封性を保持す
るようにしてもよい。上記付勢体によりオイルシールリ
ングにかかる圧力や空気圧、油圧は、140kg/cm
2 以上、さらに150kg/cm2 以上が好ましい。
【0041】上記テンションリングは適度な弾性を有す
る重合体からなるが、その例として、天然系ゴム、スチ
レンブタジエン系ゴム、ブチル系ゴム、エチレンプロピ
レン系ゴム、クロロプレン系ゴム、ニトリル系ゴム、ウ
レタン系ゴム、エピクロロヒドリン系ゴム、アクリル系
ゴム、シリコン系ゴム、フッ素系ゴム等があげられ、特
に、耐熱性、耐油性の点からアクリル系ゴムが好まし
い。
る重合体からなるが、その例として、天然系ゴム、スチ
レンブタジエン系ゴム、ブチル系ゴム、エチレンプロピ
レン系ゴム、クロロプレン系ゴム、ニトリル系ゴム、ウ
レタン系ゴム、エピクロロヒドリン系ゴム、アクリル系
ゴム、シリコン系ゴム、フッ素系ゴム等があげられ、特
に、耐熱性、耐油性の点からアクリル系ゴムが好まし
い。
【0042】また、ゴムの弾性は、ゴムの硬度にてHs
約60〜100、好ましくは、約70〜90のものであ
れば、適度な弾性力が得られ、好ましい。
約60〜100、好ましくは、約70〜90のものであ
れば、適度な弾性力が得られ、好ましい。
【0043】また、上記オイルシールリング1は、図2
に示すように、軸4との摺動面にC面及びR面を設けて
もよい。C面は面取りの部分がほぼ平坦な面を有してい
る面であり、R面は面取りの部分が曲面を有している面
である。上記C面及びR面を設ける場合は、上記摺動面
の軸4方向の幅或いは径方向寸法の約10〜40%が好
ましく、約15〜30%程度がより好ましい。また、面
取り形状は、テーパ状又は断面円弧状が好ましい。
に示すように、軸4との摺動面にC面及びR面を設けて
もよい。C面は面取りの部分がほぼ平坦な面を有してい
る面であり、R面は面取りの部分が曲面を有している面
である。上記C面及びR面を設ける場合は、上記摺動面
の軸4方向の幅或いは径方向寸法の約10〜40%が好
ましく、約15〜30%程度がより好ましい。また、面
取り形状は、テーパ状又は断面円弧状が好ましい。
【0044】面取り形状を設けない場合は、空間部10
内の圧力がオイルシールリング1を軸4方向にを押す力
として加わるが、面取り形状を設けた場合、その面取り
形状にもその圧力がかかり、オイルシールリング1を押
し上げる効果をおこす。このため、上記のオイルシール
リング1を軸4方向にを押す力と相殺され、オイルシー
ルリング1が軸4に押す力は、付勢体による力のみとな
り、この力を容易に制御しやすくなると予想される。
内の圧力がオイルシールリング1を軸4方向にを押す力
として加わるが、面取り形状を設けた場合、その面取り
形状にもその圧力がかかり、オイルシールリング1を押
し上げる効果をおこす。このため、上記のオイルシール
リング1を軸4方向にを押す力と相殺され、オイルシー
ルリング1が軸4に押す力は、付勢体による力のみとな
り、この力を容易に制御しやすくなると予想される。
【0045】シール部材或いはその相手部材の少なくと
も一方の摺動面の表面粗さは、Rma x 、R a、Rz 等の
JISで定義された評価法によって、約3〜25μm以
下で離、好ましくは約8μm以下、より好ましくは約3
μm以下である。なぜなら、表面粗さが前記所定範囲を
越えると、摺動面に傷が多く付くようになり、これは摩
擦が原因になると考えられるからである。
も一方の摺動面の表面粗さは、Rma x 、R a、Rz 等の
JISで定義された評価法によって、約3〜25μm以
下で離、好ましくは約8μm以下、より好ましくは約3
μm以下である。なぜなら、表面粗さが前記所定範囲を
越えると、摺動面に傷が多く付くようになり、これは摩
擦が原因になると考えられるからである。
【0046】なお、シール部材或いはその相手材表面の
仕上げ加工などの工程に長時間を要するので、効率的で
ないことや樹脂材の転移膜の形成に影響される可能性も
あるため、摩耗に影響されないような仕様や条件であれ
ば、約3〜8μm程度の範囲以下としてもよいとも推定
される。
仕上げ加工などの工程に長時間を要するので、効率的で
ないことや樹脂材の転移膜の形成に影響される可能性も
あるため、摩耗に影響されないような仕様や条件であれ
ば、約3〜8μm程度の範囲以下としてもよいとも推定
される。
【0047】また、本発明のシール部材は、動力舵取り
装置に限定することなく適用でき、例えば、ラックとピ
ニオン歯車からなるラックアンドピニオン式、ボールナ
ット或いはボールスクリューとセクタからなるインテグ
ラル式、及びセミインテグラル式、そして、油圧をパワ
ーシリンダーに作用させ、内部のパワーピストンを押し
たり引いたりして、リング機構を作動させるリンケージ
式等といった各々の形式の動力舵取り装置のシール部材
に使用することができる。
装置に限定することなく適用でき、例えば、ラックとピ
ニオン歯車からなるラックアンドピニオン式、ボールナ
ット或いはボールスクリューとセクタからなるインテグ
ラル式、及びセミインテグラル式、そして、油圧をパワ
ーシリンダーに作用させ、内部のパワーピストンを押し
たり引いたりして、リング機構を作動させるリンケージ
式等といった各々の形式の動力舵取り装置のシール部材
に使用することができる。
【0048】さらに、前輪のみならず4輪とも操舵する
車両に用いてもよく、乗用車、トラックそしてフォーク
リストといった産業用車両等各種自動車全般の動力舵取
り装置に使用してもよい。
車両に用いてもよく、乗用車、トラックそしてフォーク
リストといった産業用車両等各種自動車全般の動力舵取
り装置に使用してもよい。
【0049】
【実施例】実施例および比較例に使用した原材料を一括
して示すと以下の通りである。なお、〔 〕内には略称
を示し、表中の配合割合は、全て重量%で示した。 (1)パーフルオロアルコキシ樹脂〔PFA〕 三井・デュポンフロロケミカル社製:テフロンPFA
340−J〔PFA−1〕 (2)パーフルオロアルコキシ樹脂〔PFA〕 三井・デュポンフロロケミカル社製:テフロンPFA
340−Jを粒径30μmの粉末状に粉砕したもの〔P
FA−2〕 (3)ガラス繊維〔GF〕 旭ファイバーグラス社製:ミルドファイバー(繊維径1
3μm) (4)炭素繊維〔CF〕 東レ社製:ミルドファイバー トレカMDL−30 (5)四フッ化エチレン樹脂〔PTFE〕 ダイキン工業社製:ポリフロンM−15〔PTFE−
2〕。
して示すと以下の通りである。なお、〔 〕内には略称
を示し、表中の配合割合は、全て重量%で示した。 (1)パーフルオロアルコキシ樹脂〔PFA〕 三井・デュポンフロロケミカル社製:テフロンPFA
340−J〔PFA−1〕 (2)パーフルオロアルコキシ樹脂〔PFA〕 三井・デュポンフロロケミカル社製:テフロンPFA
340−Jを粒径30μmの粉末状に粉砕したもの〔P
FA−2〕 (3)ガラス繊維〔GF〕 旭ファイバーグラス社製:ミルドファイバー(繊維径1
3μm) (4)炭素繊維〔CF〕 東レ社製:ミルドファイバー トレカMDL−30 (5)四フッ化エチレン樹脂〔PTFE〕 ダイキン工業社製:ポリフロンM−15〔PTFE−
2〕。
【0050】〔実施例1〜3、比較例1〜2〕各原材料
を実施例1はPFA単体のペレットで、実施例2、3は
表1に示した割合で乾式混合した後、二軸溶融押出機
(池貝鉄鋼社製:PCM−30)に供給し、360℃、
スクリュー回転数150rpmで溶融混練しながら径3
mmの穴5個のストランドダイから押出し、押出された
ストランドを連続的に切断してペレットを作成した。得
られたペレットを射出成形機(バレル温度320〜38
0℃、金型温度210℃、射出圧力800kg/c
m2 )にて成形し、その成形体からφ48mm×φ52
mm×2mmのリングを加工した。成形品の物性は、下
記に示す方法にて求め、得られた結果を表1に示した。
を実施例1はPFA単体のペレットで、実施例2、3は
表1に示した割合で乾式混合した後、二軸溶融押出機
(池貝鉄鋼社製:PCM−30)に供給し、360℃、
スクリュー回転数150rpmで溶融混練しながら径3
mmの穴5個のストランドダイから押出し、押出された
ストランドを連続的に切断してペレットを作成した。得
られたペレットを射出成形機(バレル温度320〜38
0℃、金型温度210℃、射出圧力800kg/c
m2 )にて成形し、その成形体からφ48mm×φ52
mm×2mmのリングを加工した。成形品の物性は、下
記に示す方法にて求め、得られた結果を表1に示した。
【0051】また、比較例1〜2は、各原料を表2に示
した割合で乾式混合したあと、圧縮成形し、得られた成
形体から内径φ48mm、外径φ52mm、幅2mmに
て加工してシールリングを得た。
した割合で乾式混合したあと、圧縮成形し、得られた成
形体から内径φ48mm、外径φ52mm、幅2mmに
て加工してシールリングを得た。
【0052】このシールリングを試験片として、図1に
示す試験装置を用いて回転摺動試験を行なった。すなわ
ち、シールリング1およびバックアップOリング2をF
CD45製ハウジング3に間隔を開けて2個ずつ取り付
け、SCM420H製の軸4を回転させて軸4の外面と
ハウジング溝側面5を摺接させた。また、このときハウ
ジングの上方の油圧発生装置(図示省略)から油の供給
管6を介して油を圧送し、油圧計7により油圧を測定し
た。また、熱電対8によりこの時の油温を測定し、回転
トルク計9により回転トルクを測定した。
示す試験装置を用いて回転摺動試験を行なった。すなわ
ち、シールリング1およびバックアップOリング2をF
CD45製ハウジング3に間隔を開けて2個ずつ取り付
け、SCM420H製の軸4を回転させて軸4の外面と
ハウジング溝側面5を摺接させた。また、このときハウ
ジングの上方の油圧発生装置(図示省略)から油の供給
管6を介して油を圧送し、油圧計7により油圧を測定し
た。また、熱電対8によりこの時の油温を測定し、回転
トルク計9により回転トルクを測定した。
【0053】試験条件は、パワーステアリングオイル
(出光興産社製:アポロオイルデキシロン)を使用し、
油圧150kgf/cm2 、油温80℃、周速0.15
m/分で右3回転、左3回転を1サイクルとし3000
0サイクル行なった。この回転摺動試験の評価値は、試
験終了後のはみ出し量(軸方向のシールリングのはみ出
し距離:mm)、試験終了後の回転トルク(N・m)と
した。
(出光興産社製:アポロオイルデキシロン)を使用し、
油圧150kgf/cm2 、油温80℃、周速0.15
m/分で右3回転、左3回転を1サイクルとし3000
0サイクル行なった。この回転摺動試験の評価値は、試
験終了後のはみ出し量(軸方向のシールリングのはみ出
し距離:mm)、試験終了後の回転トルク(N・m)と
した。
【0054】クリープ試験は、ASTM D−621に
準じ、測定温度を25℃、荷重140kgf/cm2 と
した。
準じ、測定温度を25℃、荷重140kgf/cm2 と
した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】表1および表2の結果からも明らかなよう
に、従来のガラス繊維を添加したPTFEを採用すると
(比較例1〜2)、上記回転摺動試験後の「はみ出し
量」が多く、150kgf/cm2 の油圧条件での耐ク
リープ特性が満足に得られなかった。また、比較例1〜
2では、所定回転後の回転トルクも大きくなっており、
動力舵取り装置用オイルシールリングとして用いた場合
に適当な回転トルク値が得られないことは明らかであ
る。
に、従来のガラス繊維を添加したPTFEを採用すると
(比較例1〜2)、上記回転摺動試験後の「はみ出し
量」が多く、150kgf/cm2 の油圧条件での耐ク
リープ特性が満足に得られなかった。また、比較例1〜
2では、所定回転後の回転トルクも大きくなっており、
動力舵取り装置用オイルシールリングとして用いた場合
に適当な回転トルク値が得られないことは明らかであ
る。
【0058】これに対して、全ての条件を満足する実施
例1〜3では、PFA単体及び繊維状補強材の組合わせ
によって極めて良好な結果が得られ、すなわち「はみ出
し摩耗」現象を発生させず、しかも低摩擦であって動作
性の良いオイルシールリングであった。
例1〜3では、PFA単体及び繊維状補強材の組合わせ
によって極めて良好な結果が得られ、すなわち「はみ出
し摩耗」現象を発生させず、しかも低摩擦であって動作
性の良いオイルシールリングであった。
【0059】なお、前記表中にて下限値以上のまたはこ
れを越える値から、上限値以下またはこれ未満の範囲と
して最適なシールリング材を選択してもよい。
れを越える値から、上限値以下またはこれ未満の範囲と
して最適なシールリング材を選択してもよい。
【0060】
【発明の効果】この発明は、PFA、繊維状強化材及び
必要に応じて添加した充填材をそれぞれ所定量含んでな
る耐圧シール部材としたので、このものが、140kg
f/cm2 以上、さらに150kgf/cm2 以上の被
圧条件において耐クリープ性を充分に満足し、しかも摺
動特性に優れ、低摩擦特性を備えたものとなる利点があ
る。
必要に応じて添加した充填材をそれぞれ所定量含んでな
る耐圧シール部材としたので、このものが、140kg
f/cm2 以上、さらに150kgf/cm2 以上の被
圧条件において耐クリープ性を充分に満足し、しかも摺
動特性に優れ、低摩擦特性を備えたものとなる利点があ
る。
【0061】また、上記の耐圧シール部材組成物からな
る動力舵取り装置用オイルシールリングが、「はみ出し
摩耗」現象を発生させず、PTFEとほぼ同等の低摩擦
係数であって動作性の良いものとなる利点がある。
る動力舵取り装置用オイルシールリングが、「はみ出し
摩耗」現象を発生させず、PTFEとほぼ同等の低摩擦
係数であって動作性の良いものとなる利点がある。
【図1】回転摺動試験装置を説明する一部断面正面図
【図2】図1の一部拡大断面図
【符号の説明】 1 シールリング 2 バックアップOリング 3 ハウジング 4 軸 5 ハウジング溝側面 6 供給管 7 油圧計 8 熱電対 9 回転トルク計 10 空間部
Claims (2)
- 【請求項1】 パーフルオロアルコキシ樹脂70〜98
重量%、及び繊維状強化材2〜30重量%からなる耐圧
シール部材用組成物。 - 【請求項2】 圧力140kgf/cm2 下におけるは
圧縮クリープ変形率が0〜7%である請求項1に記載の
耐圧シール部材用組成物からなる動力舵取り装置用オイ
ルシールリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7253794A JPH0995663A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 耐圧シール部材用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7253794A JPH0995663A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 耐圧シール部材用組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0995663A true JPH0995663A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17256248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7253794A Pending JPH0995663A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 耐圧シール部材用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0995663A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5092197B2 (ja) * | 2002-10-29 | 2012-12-05 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素樹脂組成物、含フッ素成形品、含フッ素層含有積層体及び含フッ素層含有積層体使用方法 |
| JP5379125B2 (ja) * | 2008-04-07 | 2013-12-25 | 日信工業株式会社 | 耐熱シール材、耐熱シール材を用いた無端状シール部材及び無端状シール部材を備えたダウンホール装置 |
| JP2023034418A (ja) * | 2021-08-31 | 2023-03-13 | 東レ株式会社 | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物およびその成形品 |
| CN120923949A (zh) * | 2025-10-13 | 2025-11-11 | 湖北宇辰新材料有限公司 | 一种低蠕变聚四氟乙烯复合材料及其制备方法 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP7253794A patent/JPH0995663A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5092197B2 (ja) * | 2002-10-29 | 2012-12-05 | ダイキン工業株式会社 | 含フッ素樹脂組成物、含フッ素成形品、含フッ素層含有積層体及び含フッ素層含有積層体使用方法 |
| JP5379125B2 (ja) * | 2008-04-07 | 2013-12-25 | 日信工業株式会社 | 耐熱シール材、耐熱シール材を用いた無端状シール部材及び無端状シール部材を備えたダウンホール装置 |
| JP2023034418A (ja) * | 2021-08-31 | 2023-03-13 | 東レ株式会社 | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物およびその成形品 |
| CN120923949A (zh) * | 2025-10-13 | 2025-11-11 | 湖北宇辰新材料有限公司 | 一种低蠕变聚四氟乙烯复合材料及其制备方法 |
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