JPH10103494A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH10103494A
JPH10103494A JP8280010A JP28001096A JPH10103494A JP H10103494 A JPH10103494 A JP H10103494A JP 8280010 A JP8280010 A JP 8280010A JP 28001096 A JP28001096 A JP 28001096A JP H10103494 A JPH10103494 A JP H10103494A
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JP
Japan
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shift
line
vehicle
speed
acceleration
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Application number
JP8280010A
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English (en)
Inventor
Shinya Kamata
真也 鎌田
Yasushi Yamaki
靖 山木
Kenji Sawa
研司 澤
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車速とスロットル開度とに基づいて変速判定
を行なう自動変速機において、常に変速線上で変速を終
了させ、もってエンジン回転過多の状態や、変速の違和
感を抑制することを課題とする。 【解決手段】 車両の加速度から次の変速を予測し、こ
の予測した変速で締結又は解放する摩擦要素の該締結動
作又は解放動作に要する時間を算出し、この時間と車両
加速度とから車速変化量を求め、この変化量を補正量と
して用いて変速点を補正し、その補正した変速点に基づ
いて変速判定を行なうコントローラ300を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車に搭載される
自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、
この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所
定の変速段に自動的に変速するように構成したものであ
る。
【0003】その場合に、変速すべき最適変速段の決定
は、例えば特開平4−254063号公報に開示されて
いるように、予めスロットル開度と車速とをパラメータ
として設定された変速マップにこれらの実測値を当ては
めることにより行なうことが知られている。
【0004】これによれば、例えば図24に矢印aで示
すように車速が増大している場合、該車速が2−3変速
線を横切る点アで2速から3速へのアップシフト変速が
判定され、また、矢印bで示すように車速が低下してい
る場合、該車速が3−2変速線を横切る点イで3速から
2速へのダウンシフト変速が判定されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の自
動変速機においては、上記クラッチやブレーキ等の各摩
擦要素の油圧室に対して作動油を給排する油圧制御回路
が備えられ、上記のようにして変速段が決定されると、
該変速段が実現するように、同じく油圧制御回路に配置
された複数のソレノイドバルブやデューティソレノイド
バルブ等の油圧制御バルブのオンオフ状態又はデューテ
ィ率を制御して、所定の摩擦要素を締結又は解放するよ
うになっている。
【0006】ここで、次のような問題が発生するのであ
る。すなわち、いま述べたように、摩擦要素の締結又は
解放が作動油の給排によって行なわれるので、変速指令
が出力されてから実際に変速が終了するまでの間にはタ
イムラグが生じる。そして、その場合に、作動油の流動
性が温度によって影響を受けるため、上記タイムラグが
変動し、例えば、上記図24の変速点アでは車速が50
km/hであっても、作動油の流動性が高い常温時には
変速が51〜52km/h等で終了し、一方、作動油の
流動性が低下する低温時にはそれより高い54〜55k
m/h等で変速が終了することになって、変速終了時の
車速が一定せず、運転者に違和感を与えるだけでなく、
低温時に変速終了が遅れると、エンジン回転が過度に高
くなって機関負荷がオーバーしてしまうのである。
【0007】同様に、上記図24に矢印bで示したダウ
ンシフト変速の場合も、低温時は常温時に比べて変速点
イで3−2変速指令が出力されてからより長い時間後に
なって2速への変速が終了することになり、この場合
は、エンジン回転オーバーの不具合はないが、ドライブ
フィーリング不良の問題は残る。
【0008】そして、このような問題は、作動油の性状
に起因してのみ起こるのではなく、例えば、変速指令が
出力されてから変速が終了するまでのタイムラグが同じ
であっても、車両が降坂走行等しているときは、登坂走
行等しているときに比べて、正の加速度がつき易いの
で、変速終了時における車速が高くなり、やはりエンジ
ン回転オーバー等の問題が生じるのである。
【0009】本発明は、自動変速機における上記のよう
な実情に対処するもので、変速を常に予め定められた変
速点で終了させて、エンジン回転オーバーやドライブフ
ィーリング不良の不具合を解消することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0011】まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に
記載した発明(以下「第1発明」という。)は、車速に
関する値を検出する車速検出手段と、スロットル開度に
関する値を検出するスロットル開度検出手段とが備えら
れ、スロットル開度と車速とにより予め定められた変速
点と上記両検出手段の検出結果とに基づいて変速段を決
定し、該変速段への変速を実行する自動変速機の制御装
置であって、変速が上記変速点で終了するように該変速
点を少なくとも車両の加速度に応じて補正する補正手段
と、その補正された変速点と上記両検出手段の検出結果
とに基づいて変速を実行する変速実行手段とが設けられ
ていることを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載した発明(以下「第
2発明」という。)は、上記第1発明において、車両の
加速度に関する値を検出する加速度検出手段と、変速に
要する時間に関する値を求める変速時間算出手段とが設
けられ、補正手段は、上記加速度検出手段の検出結果と
変速時間算出手段の算出結果とに応じて変速点を補正す
ることを特徴とする。
【0013】さらに、請求項3に記載した発明(以下
「第3発明」という。)は、上記第2発明において、補
正手段は、車両加速度から次の変速がアップシフト変速
かダウンシフト変速かを検出する第1検出部、スロット
ル開度から予測した変速時ライン圧と、次の変速で締結
又は解放される摩擦要素に対して供給又は排出すべき作
動油の容量と、油温とから該摩擦要素の締結又は解放に
要する時間を検出する第2検出部、この締結又は解放に
要する時間と、車両加速度とから変速点の車速補正量を
検出する第3検出部、及び、この車速補正量を用いて変
速点を補正する補正部を有することを特徴とする。
【0014】一方、請求項4に記載した発明(以下「第
4発明」という。)は、上記第3発明において、補正手
段は、車両加速度の絶対値が大きいときは、小さいとき
に比べて、変速点の補正量を大きくすることを特徴と
し、請求項5に記載した発明(以下「第5発明」とい
う。)は、同じく第3発明において、補正手段は、摩擦
要素の締結又は解放に要する時間が長いときは、短いと
きに比べて、変速点の補正量を大きくすることを特徴と
する。
【0015】また、請求項6に記載した発明(以下「第
6発明」という。)は、上記第3発明において、補正手
段は、変速動作中は、変速点の補正量の検出を抑制する
ことを特徴とする。
【0016】そして、請求項7に記載した発明(以下
「第7発明」という。)は、エンジン回転数に関する値
を検出するエンジン回転数検出手段が備えられ、エンジ
ン回転数により予め定められた変速点と上記検出手段の
検出結果とに基づいて変速段を決定し、該変速段への変
速を実行する自動変速機の制御装置であって、変速が上
記変速点で終了するように該変速点を少なくとも車両の
加速度に応じて補正する補正手段と、その補正された変
速点と上記検出手段の検出結果とに基づいて変速を実行
する変速実行手段とが設けられていることを特徴とす
る。
【0017】上記の手段を用いることにより、本願各発
明はそれぞれ次のように作用する。
【0018】まず、第1発明によれば、スロットル開度
と車速とにより予め定められた変速点に基づいて変速段
を判定する場合に、変速が上記変速点で終了するよう
に、少なくとも車両加速度に応じて、該変速点が補正さ
れるので、変速を一定の変速点で終了させることがで
き、エンジン回転オーバーや、変速フィーリング不良の
問題が解消される。
【0019】その場合に、第2発明によれば、変速点
が、車両加速度と、変速に要する時間とに応じて補正さ
れるので、変速終了時までの車速の変化量が検出され、
その結果、変速終了時における目標車速から逆算して補
正変速点を決定することができる。
【0020】そして、第3発明によれば、上記第2発明
がより具体化され、第1検出部によって次に起こる変速
の種類が検出され、第2検出部によってその検出された
変速に要する時間が検出され、第3検出部によってその
変速中に生じる車速の変化量が車速補正量として検出さ
れ、そして、補正部によってこの車速補正量を用いて変
速点が補正されて、これらの各プロセスを経て、変速が
一定の変速点で終了するようになる。
【0021】また、その場合に、第4、第5発明によれ
ば、変速点の補正量が、車両加速度の絶対値が大きいと
きほど、あるいは変速に要する時間が長いときほどそれ
ぞれ大きくされるので、いずれの場合も、変速中に生じ
る車速の変化量が大きいときは、小さいときに比べて、
変速指令が早めに出力されることになり、これにより、
変速終了時における車速ないしはエンジン回転数が増大
し過ぎる問題や、変速感覚のずれによる違和感が抑制さ
れる。
【0022】一方、第6発明によれば、この変速点補正
制御の所謂ハンチングが防止されて、制御の円滑性が担
保されることになる。つまり、一例として、いま運転者
が大きくブレーキをかけたのち、このブレーキ操作を急
止した場合を考える。この場合、車両加速度は短時間の
うちに大きく変動し、具体的には、いったん大きな負の
加速度が検出されたのち、再び増大する。ところで、当
該制御によれば、車両加速度に応じて変速点が補正され
るので、この場合は、大きな負の加速度が最初に検出さ
れた時点で、変速指令が早めに出力されるように、次に
起こると予測されるダウンシフト用の変速線が高車速側
に設定変更され、その結果、ダウンシフト変速指令が出
力されて、該変速動作が開始することになる。
【0023】ところが、次に、加速度が再び増大したこ
とが検出されると、また逆に変速線が低車速側に戻され
ることになる。この場合、車両の運転状態が、前述の図
24に符号ウで示したように、変速判定そのもののハン
チングを防止するために設けられたダウンシフト用の変
速線(鎖線で図示した2−1変速線)と、アップシフト
用の変速線(実線で図示した1−2変速線)との間の領
域にある場合で、上記2−1ダウンシフト変速線が急減
速により符号cで示す位置に補正されて2−1変速が開
始したようなときは、該2−1変速線が再び元に戻され
ても、やはり1速が判定されるので問題はない。しか
し、車両の運転状態が、符号エで示したように、1−2
アップシフト変速線よりも高車速側にある場合であっ
て、なお減速の程度が大きいために、上記2−1ダウン
シフト変速線が符号dで示すような位置にまで高車速側
に補正されて2−1変速が開始したようなときには、上
記2−1変速線が再び元に戻されると、2速が判定さ
れ、結果的に、ダウンシフト変速指令が出力された直後
にまたアップシフト変速指令が出力されるというような
不具合が生じ得るのである。
【0024】この第6発明は、かかる問題に対処するも
ので、変速動作中は、変速点の補正量の検出を抑制する
ことにより、当該変速点補正制御のハンチング問題を解
消しようとするものである。したがって、上記設例でい
えば、いったん2−1ダウンシフト変速線が高車速側に
設定変更されて、2−1ダウンシフト変速が実行中は、
上記2−1ダウンシフト変速線が再び低車速側に戻され
ることが回避されて、当該制御のハンチングが解消され
ることになる。
【0025】そして、第7発明によれば、変速判定がス
ロットル開度と車速とにより予め定められた変速点に基
づいて行なわれるのではなく、エンジン回転数により予
め定められた変速点に基づいて行なわれる場合に、上記
各発明と同様の作用が得られ、特に、該エンジン回転数
オーバーの問題が直接的に解消されることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、機
械的構成、油圧制御回路、及び変速等の制御動作にわけ
て説明する。
【0027】機械的構成 まず、図1の骨子図により本実施の形態に係る自動変速
機10の全体の機械的な概略構成を説明する。
【0028】この自動変速機10は、主たる構成要素と
して、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出
力により駆動される変速歯車機構として前後(以下、エ
ンジン側を前方、反エンジン側を後方とする)に隣接し
て配置された第1、第2遊星歯車機構30,40と、こ
れらの遊星歯車機構30,40でなる動力伝達経路を切
り換えるクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜
55及びワンウェイクラッチ56とを有し、これらによ
りDレンジにおける1〜4速、Sレンジにおける1〜3
速及びLレンジにおける1〜2速と、Rレンジにおける
後退速とが得られるようになっている。
【0029】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速
機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て遊星歯車機構30,40側に出力されるようになって
いる。
【0030】ここで、このトルクコンバータ20の後方
には、該トルクコンバータ20のケース21を介してエ
ンジン出力軸1に駆動されるオイルポンプ12が配置さ
れている。
【0031】一方、上記第1、第2遊星歯車機構30,
40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギ
ヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,
42…42と、これらのピニオン32…32,42…4
2を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン
32…32,42…42に噛み合ったリングギヤ34,
44とで構成されている。
【0032】そして、上記タービンシャフト27と第1
遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードク
ラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星
歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ
52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機
構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ
53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機
構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が
備えられている。
【0033】さらに、第1遊星歯車機構30のリングギ
ヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43
とが連結されて、これらと変速機ケース11との間にロ
ーリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ56とが
並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構30の
ピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40のリング
ギヤ44とが連結されて、これらに出力ギヤ13が接続
されている。
【0034】そして、この出力ギヤ13が、中間伝動機
構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギ
ヤ62に噛み合わされていると共に、該アイドルシャフ
ト61上の第2中間ギヤ63と差動装置70の入力ギヤ
71とが噛み合わされて、上記出力ギヤ13の回転が差
動装置70のデフケース72に入力され、該差動装置7
0を介して左右の車軸73,74が駆動されるようにな
っている。
【0035】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状
態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すよう
になる。
【0036】
【表1】 なお、上記の骨子図に示す自動変速機10の変速歯車機
構の部分は、具体的には図2に示すように構成されてい
るが、この図に示すように、変速機ケース11には後述
する制御で用いられるタービン回転センサ305が取り
付けられている。
【0037】このセンサ305は、先端部がタービンシ
ャフト27と一体的に回転するフォワードクラッチ51
のドラム51aの外周面に対向するように取り付けら
れ、該ドラム外周面に設けられたスプラインによって生
じる磁場の周期的変化を検知することにより、上記ター
ビンシャフト27の回転数を検出するようになってい
る。
【0038】また、図1の骨子図に示すトルクコンバー
タ20は、具体的には図3に示すように構成されてお
り、これを詳しく説明すると、このトルクコンバータ2
0は、エンジン出力軸1に取り付けられたケース21内
の反エンジン側の半部に該ケース21に一体的に設けら
れた多数の羽根でなるポンプ22と、ケース21内のエ
ンジン側の半部に該ケース21に対して回転自在にかつ
上記ポンプ22に対向させて配置された同じく多数の羽
根でなるタービン23と、該ポンプ22とタービン23
との間の内周部に配置されて、変速機ケース11にワン
ウェイクラッチ24を介して支持されて所定方向にのみ
回転可能とされた同じく多数の羽根でなるステータ25
とを有する。そして、上記タービン23のボス23aが
タービンシャフト27にスプライン結合され、該タービ
ンシャフト27を介してタービン23の回転が反エンジ
ン側に取り出されるようになっている。
【0039】また、ケース21内には、上記タービン2
3と一体回転し、かつ、該タービン23に対して軸方向
にスライド可能となるようにロックアップクラッチ26
が内蔵されている。このロックアップクラッチ26は、
ケース21のエンジン側の平面部21aに対向するよう
に配置されており、該ロックアップクラッチ26が上記
ケース平面部21aに締結されたときに、該ケース21
を介してエンジン出力軸1とタービンシャフト27とが
結合されるようになっている。
【0040】そして、エンジン出力軸1によりケース2
1を介してポンプ22が駆動されたときに、該ポンプ2
2側の作動油が遠心力により外周側に押し流されると共
に、矢印Aで示すように、この作動油がタービン23に
外周側から内周側に向けて流入することにより、該ター
ビン23に駆動力が与えられる。その場合に、タービン
回転数Ntのポンプ回転数(即ちエンジン回転数Ne)
に対する比、即ち速度比e(=Nt/Ne)が所定値以
下のときには、上記ステータ25がワンウェイクラッチ
24によってロックされて作動油の流れに反力を与える
ことにより、ポンプ22側のトルクを増大してタービン
23に伝達するようになっている。
【0041】また、上記ロックアップクラッチ26は、
ケース21内における該クラッチ26の背部の室、即ち
リヤ室26a内の作動油の圧力によりケース平面部21
aに対して締結方向に付勢されていると共に、該ロック
アップクラッチ26とケース平面部21aとの間に設け
られた室、即ちフロント室26bに供給される作動圧に
より解放され、また、このフロント室26bに供給され
る作動圧を調整することにより、スリップ状態に制御さ
れるようになっている。
【0042】油圧制御回路 次に、図1、図2に示す各摩擦要素51〜55に設けら
れた油圧室に対して作動圧を給排する油圧制御回路につ
いて説明する。
【0043】なお、上記各摩擦要素のうち、バンドブレ
ーキでなる2−4ブレーキ54は、作動圧が供給される
油圧室として締結室54aと解放室54bとを有し、締
結室54aのみに作動圧が供給されているときに当該2
−4ブーレーキ54が締結され、解放室54bのみに作
動圧が供給されているとき、両室54a,54bとも作
動圧が供給されていないとき、及び両室54a,54b
とも作動圧が供給されているときに、2−4ブレーキ5
4が解放されるようになっている。
【0044】また、その他の摩擦要素51〜53,55
は単一の油圧室を有し、該油圧室に作動圧が供給されて
いるときに当該摩擦要素が締結される。
【0045】ここで、上記2−4ブレーキ54の油圧ア
クチュエータの具体的構造を説明すると、図4に示すよ
うに、この油圧アクチュエータは、変速機ケース11と
該ケース11に固着されたカバー部材54cとで構成さ
れたサーボシリンダ54d内にピストン54eを嵌合
し、その両側に前述の締結室54aと解放室54bとを
形成した構成とされている。また、上記ピストン54e
にはバンド締め付け用ステム54fが取り付けられてい
ると共に、被制動部材(図示せず)に巻き掛けられたブ
レーキバンド54gの一端側に上記ステム54fが係合
され、また、他端側にはケース11に設けられた固定用
ステム54hが係合されており、さらに、上記解放室5
4b内にはピストン54eを締結室54a側、即ちブレ
ーキバンド54gの緩め側に付勢するスプリング54i
が収納されている。
【0046】そして、油圧制御回路を構成するコントロ
ールバルブユニットから油孔(図示せず)を介して締結
室54aと解放室54bとに作動圧が供給され、その供
給状態に応じてブレーキバンド54gを締め付けもしく
は緩めることにより、2−4ブレーキ54を締結もしく
は解放するようになっていると共に、特に、この油圧ア
クチュエータにおいては、上記ピストン54eの締結室
54a側および解放室54b側の受圧面積がほぼ等しく
され、したがって、例えば両室54a,54bに等しい
圧力の作動圧を供給すると、これらの圧力は互いに打ち
消し合い、スプリング54iの付勢力のみが解放側に作
用することになる。
【0047】(1)全体構成 図5に示すように、この油圧制御回路100には、主た
る構成要素として、ライン圧を生成するレギュレータバ
ルブ101と、手動操作によってレンジの切り換えを行
うためのマニュアルバルブ102と、変速時に作動して
各摩擦要素51〜55に通じる油路を切り換えるローリ
バースバルブ103、バイパスバルブ104、3−4シ
フトバルブ105及びロックアップコントロールバルブ
106と、これらのバルブ103〜106を作動させる
ための第1、第2ON−OFFソレノイドバルブ(以
下、「第1、第2SV」と記す)111,112と、第
1SV111からの作動圧の供給先を切り換えるソレノ
イドリレーバルブ(以下、「リレーバルブ」と記す)1
07と、各摩擦要素51〜55の油圧室に供給される作
動圧の生成、調整、排出等の制御を行う第1〜第3デュ
ーティソレノイドバルブ(以下、「第1〜第3DSV」
と記す)121,122,123等が備えられている。
【0048】ここで、上記第1、第2SV111,11
2及び第1〜第3DSV121〜123はいずれも3方
弁であって、上、下流側の油路を連通させた状態と、下
流側の油路をドレンさせた状態とが得られるようになっ
ている。そして、後者の場合、上流側の油路が遮断され
るので、ドレン状態で上流側からの作動油を徒に排出す
ることがなく、オイルポンプ12の駆動ロスが低減され
る。
【0049】なお、第1、第2SV111,112はO
Nのときに上、下流側の油路を連通させる。また、第1
〜第3DSV121〜123はOFFのとき、即ちデュ
ーティ率(1ON−OFF周期におけるON時間の比
率)が0%のときに全開となって、上、下流側の油路を
完全に連通させ、ONのとき、即ちデューティ率が10
0%のときに、上流側の油路を遮断して下流側の油路を
ドレン状態とすると共に、その中間のデューティ率で
は、上流側の油圧を元圧として、下流側にそのデューテ
ィ率に応じた値に調整した油圧を生成するようになって
いる。
【0050】上記レギュレータバルブ101は、オイル
ポンプ12から吐出された作動油の圧力を所定のライン
圧に調整する。そして、このライン圧は、メインライン
200を介して上記マニュアルバルブ102に供給され
ると共に、ソレノイドレデューシングバルブ(以下、
「レデューシングバルブ」と記す)108と3−4シフ
トバルブ105とに供給される。
【0051】このレデューシングバルブ108に供給さ
れたライン圧は、該バルブ108によって減圧されて一
定圧とされた上で、ライン201,202を介して第
1、第2SV111,112に供給される。
【0052】そして、この一定圧は、第1SV111が
ONのときには、ライン203を介して上記リレーバル
ブ107に供給されると共に、該リレーバルブ107の
スプールが図面上(以下同様)右側に位置するときは、
さらにライン204を介してバイパスバルブ104の一
端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、該バ
イパスバルブ104のスプールを左側に付勢する。ま
た、リレーバルブ107のスプールが左側に位置すると
きは、ライン205を介して3−4シフトバルブ105
の一端の制御ポートにパイロット圧として供給されて、
該3−4シフトバルブ105のスプールを右側に付勢す
る。
【0053】また、第2SV112がONのときには、
上記レデューシングバルブ108からの一定圧は、ライ
ン106を介してバイパスバルブ104に供給されると
共に、該バイパスバルブ104のスプールが右側に位置
するときは、さらにライン207を介してロックアップ
コントロールバルブ106の一端の制御ポートにパイロ
ット圧として供給されて、該コントロールバルブ106
のスプールを左側に付勢する。また、バイパスバルブ1
04のスプールが左側に位置するときは、ライン208
を介してローリバースバルブ103の一端の制御ポート
にパイロット圧として供給されて、該ローリバースバル
ブ103のスプールを左側に付勢する。
【0054】さらに、レデューシングバルブ108から
の一定圧は、ライン209を介して上記レギュレータバ
ルブ101の制御ポート101aにも供給される。その
場合に、この一定圧は、上記ライン209に備えられた
リニアソレノイドバルブ131により例えばエンジンの
スロットル開度等に応じて調整され、したがって、レギ
ュレータバルブ101により、ライン圧がスロットル開
度等に応じて調整されることになる。
【0055】なお、上記3−4シフトバルブ105に導
かれたメインライン200は、該バルブ105のスプー
ルが右側に位置するときに、ライン210を介して第1
アキュムレータ141に通じ、該アキュムレータ141
にライン圧を導入する。
【0056】一方、上記メインライン200からマニュ
アルバルブ102に供給されたライン圧は、D,S,L
の各前進レンジでは第1出力ライン211及び第2出力
ライン212に、Rレンジでは第1出力ライン211及
び第3出力ライン213に、また、Nレンジでは第3出
力ライン213にそれぞれ導入される。
【0057】そして、上記第1出力ライン211は第1
DSV121に導かれて、該第1DSV121に制御元
圧としてライン圧を供給する。この第1DSV121の
下流側は、ライン214を介してローリバースバルブ1
03に導かれ、該バルブ103のスプールが右側に位置
するときには、さらにライン(サーボアプライライン)
215を介して2−4ブレーキ54の締結室54aに導
かれる。また、上記ローリバースバルブ103のスプー
ルが左側に位置するときには、さらにライン(ローリバ
ースブレーキライン)216を介してローリバースブレ
ーキ55の油圧室に導かれる。
【0058】ここで、上記ライン214からはライン2
17が分岐されて、第2アキュムレータ142に導かれ
ている。
【0059】また、上記第2出力ライン212は、第2
DSV122及び第3DSV123に導かれて、これら
のDSV122,123に制御元圧としてライン圧をそ
れぞれ供給すると共に、3−4シフトバルブ105にも
導かれている。
【0060】この3−4シフトバルブ105に導かれた
ライン212は、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、ライン218を介してロックアップコン
トロールバルブ106に導かれ、該バルブ106のスプ
ールが左側に位置するときに、さらにライン(フォワー
ドクラッチライン)219を介してフォワードクラッチ
51の油圧室に導かれる。
【0061】ここで、上記フォワードクラッチライン2
19から分岐されたライン220は3−4シフトバルブ
105に導かれ、該バルブ105のスプールが左側に位
置するときに、前述のライン210を介して第1アキュ
ムレータ141に通じると共に、該バルブ105のスプ
ールが右側に位置するときには、ライン(サーボリリー
スライン)221を介して2−4ブレーキ54の解放室
54bに通じる。
【0062】また、第2出力ライン212から制御元圧
が供給される第2DSV122の下流側は、ライン22
2を介して上記リレーバルブ107の一端の制御ポート
に導かれて該ポートにパイロット圧を供給することによ
り、該リレーバルブ107のスプールを左側に付勢す
る。また、上記ライン222から分岐されたライン22
3はローリバースバルブ103に導かれ、該バルブ10
3のスプールが右側に位置するときに、さらにライン2
24に通じる。
【0063】このライン224からは、オリフィス15
1を介してライン225が分岐されていると共に、この
分岐されたライン225は3−4シフトバルブ105に
導かれ、該3−4シフトバルブ105のスプールが左側
に位置するときに、前述のサーボリリースライン221
を介して2−4ブレーキ54の解放室54bに導かれ
る。
【0064】また、上記ライン224からオリフィス1
51を介して分岐されたライン225からは、さらにラ
イン226が分岐されていると共に、このライン226
はバイパスバルブ104に導かれ、該バルブ104のス
プールが右側に位置するときに、ライン(3−4クラッ
チライン)227を介して3−4クラッチ53の油圧室
に導かれる。
【0065】さらに、上記ライン224は直接バイパス
バルブ104に導かれ、該バルブ104のスプールが左
側に位置するときに、上記ライン226を介してライン
225に通じる。つまり、ライン224とライン225
とが上記オリフィス151をバイパスして通じることに
なる。
【0066】また、第2出力ライン212から制御元圧
が供給される第3DSV123の下流側は、ライン22
8を介してロックアップコントロールバルブ106に導
かれ、該バルブ106のスプールが右側に位置するとき
に、上記フォワードクラッチライン219に連通する。
また、該ロックアップコントロールバルブ106のスプ
ールが左側に位置するときには、ライン229を介して
ロックアップクラッチ26のフロント室26bに通じ
る。
【0067】さらに、マニュアルバルブ102からの第
3出力ライン213は、ローリバースバルブ103に導
かれて、該バルブ103にライン圧を供給する。そし
て、該バルブ103のスプールが左側に位置するとき
に、ライン(リバースクラッチライン)230を介して
リバースクラッチ52の油圧室に導かれる。
【0068】また、第3出力ライン213から分岐され
たライン231はバイパスバルブ104に導かれ、該バ
ルブ104のスプールが右側に位置するときに、前述の
ライン208を介してローリバースバルブ103の制御
ポートにパイロット圧としてライン圧を供給し、該ロー
リバースバルブ103のスプールを左側に付勢する。
【0069】以上の構成に加えて、この油圧制御回路1
00には、コンバータリリーフバルブ109が備えられ
ている。このバルブ109は、レギュレータバルブ10
1からライン232を介して供給される作動圧を一定圧
に調圧した上で、この一定圧をライン233を介してロ
ックアップコントロールバルブ106に供給する。そし
て、この一定圧は、ロックアップコントロールバルブ1
06のスプールが右側に位置するときには、前述のライ
ン229を介してロックアップクラッチ26のフロント
室26bに供給され、また、該バルブ106のスプール
が左側に位置するときには、ライン234を介してリヤ
室26aに供給されるようになっている。
【0070】ここで、ロックアップクラッチ26は、フ
ロント室26bに上記一定圧が供給されるたときに解放
されることになるが、ロックアップコントロールバルブ
106のスプールが左側に位置して、上記第3DSV1
23で生成された作動圧がフロント室26bに供給され
たときにはスリップ状態とされ、そのスリップ量が上記
作動圧に応じて制御されるようになっている。
【0071】(2)変速段毎の回路状態 一方、当該自動変速機10には、図6に示すように、油
圧制御回路100における上記第1、第2SV111,
112、第1〜第3DSV121〜123及びリニアソ
レノイドバルブ131を制御するコントローラ300が
備えられていると共に、このコントローラ300には、
当該車両の車速を検出する車速センサ301、エンジン
のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ30
2、エンジン回転数を検出するエンジン回転センサ30
3、運転者によって選択されたシフト位置(レンジ)を
検出するシフト位置センサ304、トルクコンバータ2
0におけるタービン23の回転数を検出するタービン回
転センサ305、作動油の油温を検出する油温センサ3
06等からの信号が入力され、これらのセンサ301〜
306からの信号が示す当該車両ないしエンジンの運転
状態等に応じて上記各ソレノイドバルブ111,11
2,121〜123,131の作動を制御するようにな
っている。なお、上記タービン回転センサ305につい
ては、図2にその取り付け状態が示されている。
【0072】次に、この第1、第2SV111,112
及び第1〜第3DSV121〜123の作動状態と各摩
擦要素51〜55の油圧室に対する作動圧の給排状態の
関係を変速段ごとに説明する。
【0073】ここで、第1、第2SV111,112及
び第1〜第3DSV121〜123の各変速段ごとの作
動状態の組合せ(ソレノイドパターン)は、次の表2に
示すように設定されている。
【0074】この表2中、(○)は、第1、第2SV1
11,112についてはON、第1〜第3DSV121
〜123についてはOFFであって、いずれも、上流側
の油路を下流側の油路に連通させて元圧をそのまま下流
側に供給する状態を示す。また、(×)は、第1、第2
SV111,112についてはOFF、第1〜第3DS
V121〜123についてはONであって、いずれも、
上流側の油路を遮断して、下流側の油路をドレンさせた
状態を示す。
【0075】
【表2】 (2−1)1速 まず、1速(Lレンジの1速を除く)においては、表2
及び図7に示すように、第3DSV123のみが作動し
て、第2出力ライン212からのライン圧を元圧として
作動圧を生成しており、この作動圧がライン228を介
してロックアップコントロールバルブ106に供給され
る。そして、この時点では該ロックアップコントロール
バルブ106のスプールが右側に位置することにより、
上記作動圧は、さらにフォワードクラッチライン219
を介してフォワードクラッチ51の油圧室にフォワード
クラッチ圧として供給され、これにより該フォワードク
ラッチ51が締結される。
【0076】ここで、上記フォワードクラッチライン2
19から分岐されたライン220が3−4シフトバルブ
105及びライン210を介して第1アキュムレータ1
41に通じていることにより、上記フォワードクラッチ
圧の供給が緩やかに行われる。
【0077】(2−2)2速 次に、2速の状態では、表2及び図8に示すように、上
記の1速の状態に加えて、第1DSV121も作動し、
第1出力ライン211からのライン圧を元圧として作動
圧を生成する。この作動圧は、ライン214を介してロ
ーリバースバルブ103に供給されるが、この時点で
は、該ローリバースバルブ103のスプールが右側に位
置することにより、さらにサーボリリースライン215
に導入され、2−4ブレーキ54の締結室54aにサー
ボアプライ圧として供給される。これにより、上記フォ
ワードクラッチ51に加えて、2−4ブレーキ54が締
結される。
【0078】なお、上記ライン214はライン217を
介して第2アキュムレータ142に通じているから、上
記サーボアプライ圧の供給ないし2−4ブレーキ54の
締結が緩やかに行われる。そして、このアキュムレータ
142に蓄えられた作動油は、後述するLレンジの1速
への変速に際してローリバースバルブ103のスプール
が左側に移動したときに、ローリバースブレーキライン
216からローリバースブレーキ55の油圧室にプリチ
ャージされる。
【0079】(2−3)3速 また、3速の状態では、表2及び図9に示すように、上
記の2速の状態に加えて、さらに第2DSV122も作
動し、第2出力ライン212からのライン圧を元圧とし
て作動圧を生成する。この作動圧は、ライン222及び
ライン223を介してローリバースバルブ103に供給
されるが、この時点では、該バルブ103のスプールが
同じく右側に位置することにより、さらにライン224
に導入される。
【0080】そして、この作動圧は、ライン224から
オリフィス151を介してライン225に導入されて、
3−4シフトバルブ105に導かれるが、この時点で
は、該3−4シフトバルブ105のスプールが左側に位
置することにより、さらにサーボリリースライン221
を介して2−4ブレーキ54の解放室54bにサーボリ
リース圧として供給される。これにより、2−4ブレー
キ54が解放される。
【0081】また、上記ライン224からオリフィス1
51を介して分岐されたライン225からはライン22
6が分岐されているから、上記作動圧は該ライン226
によりバイパスバルブ104に導かれると共に、この時
点では、該バイパスバルブ104のスプールが右側に位
置することにより、さらに3−4クラッチライン227
を介して3−4クラッチ53の油圧室に3−4クラッチ
圧として供給される。したがって、この3速では、フォ
ワードクラッチ51と3−4クラッチ53とが締結され
る一方、2−4ブレーキ54は解放されることになる。
【0082】なお、この3速の状態では、上記のように
第2DSV122が作動圧を生成し、これがライン22
2を介してリレーバルブ107の制御ポート107aに
供給されることにより、該リレーバルブ107のスプー
ルが左側に移動する。
【0083】(2−4)4速 さらに、4速の状態では、表2及び図10に示すよう
に、3速の状態に対して、第3DSV123が作動圧の
生成を停止する一方、第1SV111が作動する。
【0084】この第1SV111の作動により、ライン
201からの一定圧がライン203を介してリレーバル
ブ107に供給されることになるが、上記のように、こ
のリレーバルブ107のスプールは3速時に左側に移動
しているから、上記一定圧がライン205を介して3−
4シフトバルブ105の制御ポート105aに供給され
ることになり、該バルブ105のスプールをが右側に移
動する。そのため、サーボリリースライン221がフォ
ワードクラッチライン219から分岐されたライン22
0に接続され、2−4ブレーキ54の解放室54bとフ
ォワードクラッチ51の油圧室とが連通する。
【0085】そして、上記のように第3DSV123が
作動圧の生成を停止して、下流側をドレン状態とするこ
とにより、上記2−4ブレーキ54の解放室54b内の
サーボリリース圧とフォワードクラッチ51の油圧室内
のフォワードクラッチ圧とが、ロックアップコントロー
ルバルブ106及びライン228を介して該第3DSV
123でドレンされることになり、これにより、2−4
ブレーキ54が再び締結されると共に、フォワードクラ
ッチ51が解放される。
【0086】制御動作 次に、前述のコントローラ300による制御の具体的動
作のうち本発明の特徴部分について説明する。
【0087】このコントローラ300には、図11に概
念的に示すような変速制御用のマップが格納されてお
り、スロットル開度、及び車速に応じて、低車速側か
ら、1−2変速、2−3変速、及び3−4変速の各アッ
プシフト変速線と、高車速側から、4−3変速、3−2
変速、及び2−1変速の各ダウンシフト変速線とがそれ
ぞれ予め設定されている。その場合に、各変速線は、ス
ロットル開度が略全開(8/8)のときは、車速のみ、
つまりエンジン回転数のみによって決定されている。
【0088】そして、コントローラ300は、この変速
マップに、車速センサ301で検出された車速と、スロ
ットル開度センサ302で検出されたスロットル開度と
を当てはめて、実現すべき当該車両の最適変速段を判定
する。その場合に、コントローラ300は、各変速が略
上記変速線上で終了するように、その変速点を車両の走
行状態によって補正するようになっている。その説明は
後述するとして、先に、1−2アップシフト変速を例に
とり、コントローラ300が行なう変速制御の概要を説
明する。
【0089】アップシフトの変速制御は、基本的には、
図12に示すように、タービン回転数Ntの低下時にお
ける変化率dNtが目標の変化率dNt0に一致するよ
うに、主として締結側の摩擦要素に対する作動圧の供給
をフィードバック制御することにより行われる。
【0090】このタービン回転変化率dNt は、図13
に示すように、変速動作中のイナーシャフェーズにおけ
る変速機出力トルクの変速終了後におけるトルクに対す
る高さΔTrに対応するもので、これが変速前のトルク
より高くなると変速ショックが大きくなり、また、低く
すぎると変速時間が長くなる。そこで、図示のように、
変速前の高さにほぼ等しくなるように、この高さΔTr
に対応する目標タービン回転変化率dNt0を設定する
のである。具体的には、エンジンのスロットル開度が大
きいほど大きな変化率に、変速開始時のタービン回転数
Ntが高いほど小さな変化率に設定される。
【0091】(1)1−2変速 1−2変速は、第1DSV121によってサーボアプラ
イ圧を生成し、これを2−4ブレーキ54の締結室54
aに供給することによって行われるが、その間にこの第
1DSV121によるサーボアプライ圧のフィードバッ
ク制御が行われる。
【0092】ここで、前述のように、各DSV121〜
123は、デューティ率100%で作動圧が発生しない
ドレン状態、0%で作動圧が元圧に等しくなる全開状態
となり、その中間のデューティ率で作動圧の制御が行わ
れる。
【0093】(1−1)第1DSVの制御 この1−2変速時における第1DSV121によるサー
ボアプライ圧の制御は、図14に示すプログラムに従っ
て行われ、1−2変速指令が出力されたときに、まず、
ステップS1〜S3で、タービン回転数の制御時に供給
されるサーボアプライ圧のベース部分となる油圧Pb、
同じくタービン回転数の制御時にフィードバック制御さ
れるフィードバック油圧Pfb、及び次回の変速制御を
より精緻とするための学習制御油圧Padを算出する。
【0094】そして、ステップS4で、これらの油圧P
b,Pfb,Padを加算して、算出油圧Psを求める
と共に、ステップS5で、変速指令出力時に行われるサ
ーボアプライ圧のプリチャージの制御期間中であるか否
かをプリチャージフラグFpの値に基づいて判定する。
【0095】このプリチャージ制御は、後述するよう
に、変速開始時に2−4ブレーキ54の締結室54aに
至る油路及び該締結室54aに作動油を速やかに充満さ
せて、変速動作の応答性を向上させるためのもので、F
p=1のとき、すなわち、後述する図16に示すプログ
ラムに従って設定されたプリチャージ期間中であるとき
は、ステップS6で、第1DSV121にデューティ率
0%の信号を出力する。また、Fp=0のとき、すなわ
ちプリチャージ期間が終了すれば、さらに、ステップS
7で当該1−2変速が終了したか否かを判定する。この
変速終了の判定は、タービン回転変化率dNtがマイナ
スからプラスに転じたこと、タービン回転変化率dNt
の絶対値が変速中の値の半分以下に減少したこと、ター
ビン回転数Ntが変速開始時の回転数から算出される変
速終了時の回転数まで低下したこと、のいずれか1つが
成立することによって行われる。
【0096】そして、変速終了前、即ち、プリチャージ
期間の終了後、変速終了までの間に、ステップS8で、
上記のようにして求めた算出油圧Psが得られるように
第1DSV121のデューティ率が求められ、そのデュ
ーティ率の信号が出力されて、サーボアプライ圧ないし
2−4ブレーキ54の締結力が制御される。また、変速
終了後には、ステップS9,S10で、デューティ率が
0%になるまで、該デューティ率を一定割合で減算しな
がら出力する。
【0097】以上の制御により、図15に示すように変
化するサーボアプライ圧が得られ、1−2変速中におけ
るタービン回転変化率dNtが目標タービン回転変化率
dNt0に一致するように、2−4ブレーキ54の締結
力が制御される。
【0098】(1−2)プリチャージ期間の設定制御 次に、図14のプログラムのステップS5で値が判定さ
れるプリチャージフラグFpの設定、すなわちプリチャ
ージ期間の設定制御について説明する。
【0099】上記のように、この1−2変速では、2−
4ブレーキ54の締結室54aに作動油を供給して該2
−4ブレーキ54を締結させることにより2速の変速段
が達成され、その際に、上記締結室54aに供給するサ
ーボアプライ圧をフィードバック制御することによって
タービン回転変化率の制御を行なう。
【0100】しかしながら、この1−2変速において
は、上記2−4ブレーキ54の締結室54a及び該締結
室54aに至る油路214,215内には、変速前の1
速の状態では、作動油が存在しておらず、したがって、
変速指令の出力後直ちにはサーボアプライ圧のフィード
バック制御に移行することができない。その結果、2−
4ブレーキ54の締結動作が遅れ、当該1−2変速の応
答性が低下することになる。
【0101】そこで、コントローラ300は、変速の応
答遅れを解消するために、1−2変速指令が出力された
ときには、2−4ブレーキ54に対する作動圧の供給を
制御する第1DSV121を所定時間だけ全開状態とし
て、この2−4ブレーキ54の油圧室54aに至る油路
及び該油圧室54aに作動油を速やかに充填させるプリ
チャージ制御を行なうのである。
【0102】このプリチャージ制御におけるプリチャー
ジ期間の設定制御は図16のプログラムに従って行われ
る。このプログラムは変速指令が出力されたときに図1
4のプログラムと並行して実行されるものである。すな
わち、まず、ステップS11で、イニシャライズとして
トータル流量Qtを0とし、次いで、ステップS12
で、図17に示すように設定されたマップに基づいて、
その時点のライン圧から第1DSV121を全開(デュ
ーティ率0%)としたときの該DSV121を通過する
ベース流量Qを求める。その場合に、上記マップには、
ライン圧が高いほどベース流量Qが多くなるように設定
されているが、これは、第1DSV121が全開であっ
ても、これを通過する作動油の流量Qはそのときのライ
ン圧によって変化し、ライン圧が高いほど該流量Qも多
くなるからである。
【0103】次に、ステップS13で、図18に示すよ
うに設定されたマップから油温補正係数Kを読み取る。
この油温補正係数のマップでは、作動油の温度が低くな
るに従って補正係数Kが1より小さくなるように設定さ
れている。
【0104】そして、ステップS14で、上記ベース流
量Qに補正係数Kを掛けることにより温度補正したベー
ス流量Q′を求める。これにより、作動油の温度が低
く、従って粘度が高いために、同じライン圧であっても
バルブ通過流量が標準的な状態よりも減少する場合に、
その実情に合せて算出される流量も減少され、常に実際
の流量に適合したベース流量Q′が算出されることにな
る。
【0105】さらに、ステップS15で、この補正ベー
ス流量Q′をこのプログラムの1サイクル毎に積算して
いき、制御開始時から現時点までのトータル流量Qtを
算出する。
【0106】次に、ステップS16で、このトータル流
量Qtが所定値Vを超えたか否かを判定し、この所定値
Vを超えるまでは、ステップS17でプリチャージフラ
グFpを1にセットすると共に、所定値Vを超えた時点
で、ステップS18で該フラグFpを0にセットする。
【0107】その場合に、上記所定値Vは、当該摩擦要
素が締結直前の状態となるまでストロークするのに必要
な作動油の容量、すなわち、この1−2変速時にあって
は、図4に示す2−4ブレーキ54のサーボシリンダ5
4d内のピストン54eをブレーキバンド54gが効き
始める直前までスプリング54iの付勢力に抗して解放
室54b側にストロークさせるのに必要な作動油の容量
に略対応した値に設定されている。したがって、Q>V
となった時点で、タービン回転数制御がスタンバイ状態
となり、この時点でプリチャージ制御を終了させるため
に上記フラグFpを0にするのである。
【0108】そして、このようにして設定されたプリチ
ャージフラグFpの値を用い、Fp=1の間、即ちプリ
チャージ期間の間、図14のプログラムのステップS6
で、第1DSV121のデューティ率を0%にする制御
が行われることにより、2−4ブレーキ54の締結室5
4aに至る油路214,215及び該締結室54aが作
動油で速やかに充満されることになる。
【0109】(2)その他の変速 上記1−2アップシフト変速のように、変速時に締結側
摩擦要素に対してプリチャージ制御を行なうものには、
他に、3−4クラッチ53が締結される2−3アップシ
フト変速、2−4ブレーキ54が締結される3−4アッ
プシフト変速、フォワードクラッチ51が締結される4
−3ダウンシフト変速、2−4ブレーキ54が締結され
る3−2ダウンシフト変速等が挙げられる。
【0110】なお、この実施の形態においては、コント
ローラ300は、ダウンシフト変速のなかでも、スロッ
トル開度が略全閉で行なわれるマニュアルダウン変速や
コーストダウン変速の場合に、締結側摩擦要素に対する
作動圧制御を行ない、一方、スロットル開度の増大に伴
って行なわれるトルクディマンドのダウンシフト変速の
場合には、解放側摩擦要素に対する作動圧制御を行なう
ようになっているので、上記各ダウンシフト変速は、ス
ロットル開度が略全閉時に行なわれるダウンシフト変速
である。
【0111】ここで、3−4アップシフト変速、及び3
−2ダウンシフト変速では、それぞれ2−4ブレーキ5
4が締結されるが、その締結動作は、この2−4ブレー
キ54の締結室54aと解放室54bとの両方に油圧が
供給されている状態から解放室54bの作動油を排出さ
せることにより、サーボシリンダ54d内のピストン5
4eをスプリング54iの付勢力に抗して解放室54b
側にストロークさせるものである。したがって、2−4
ブレーキ54の締結室54aに通じる油路214,21
5には当初から作動油が充填されており、図16のプロ
グラムにおけるステップS16の所定値Vは、締結室5
4aの容量に略相当する値に設定される。
【0112】なお、2−1ダウンシフト変速だけは、2
−4ブレーキ54の締結室54aから作動油を排出する
だけで摩擦要素の締結動作がないので、プリチャージ制
御を行なう変速には入らない。
【0113】(3)変速点の補正制御 次に、前述のコントローラ300が行なう変速点の補正
制御について説明する。この制御は、以上説明したプリ
チャージ制御が行なわれる変速が次に起こると予測され
た場合には、該変速が常に一定の車速、具体的には図1
1に示した変速マップにおける変速線上で終了するよう
に、その変速点を補正するものである。
【0114】この補正制御は、車両の走行中、図19及
び図20に示すプログラムに従って常時行なわれ、ま
ず、ステップS21で、例えばこのプログラムの1サイ
クル毎に読み込んだ車速の変化率から現在の車両の加速
度DVSP1を計算する。
【0115】次に、ステップS22で、変速制御中か否
かを判定して、変速中でなければ、ステップS23に進
んで、車両加速度DVSPを更新する。つまり、図中の
式に従って、現在の車両の加速度DVSP1と、車両加
速度の前回値DVSPとから、所謂なまし処理を行なっ
て、車両加速度の今回値DVSPを求めるのである。一
方、変速制御中の場合は、このような車両加速度DVS
Pの更新は行なわず、ステップS24に進む。なお、図
中の式におけるなまし係数αは1未満の正の値である。
【0116】ステップS24では、この車両加速度DV
SPが正の値か否かを判定する。そしてYESの場合、
つまり車速が増大中は、ステップS25からS30に進
み、NOの場合、つまり車速が低下中は、ステップS3
1からS34に進んで、それぞれ現在の変速段に基づい
て、つぎに起こると考えられるアップシフト変速又はダ
ウンシフト変速を予測する。なお、ダウンシフト変速の
場合、2−1変速を予測しないのは、前述したように、
2−1ダウンシフト変速だけは、摩擦要素の締結動作が
なく、プリチャージ制御を行なわないからである。
【0117】次いで、ステップS35で、予測した変速
時におけるライン圧P0を図21に示すマップを用いて
スロットル開度から予測する。これは、現時点は、まだ
変速動作前であり、変速時のライン圧を直接検出できな
いからである。
【0118】次のステップS36ないしS37は、前述
の図16に示したプリチャージ制御におけるステップS
12〜S13に相当し、それぞれ図22又は図23に示
すように設定されたマップに基づいて、上記の予測した
変速時ライン圧P0からプリチャージベース流量Q0を
求め、さらに、温度補正係数K1を読み取って、温度補
正したプリチャージベース流量Q1を求める。なお、こ
のとき、変速の種類によっては、プリチャージする際に
用いられるデューティソレノイドバルブ121,12
2,123が、他の摩擦要素に対する作動圧制御に専ら
使用されている場合もあるので、上記ステップS36で
求められるプリチャージベース流量Q0は、常にデュー
ティソレノイドバルブ121,122,123を全開
(デューティ率0%)としたときの値であるとは限ら
ず、したがってコントローラ300には、変速の種類に
応じた流量マップがメモリされている。
【0119】次いで、コントローラ300は、ステップ
S38で、予測した変速時における摩擦要素のストロー
ク時間T0を求める。つまり、該摩擦要素が締結直前の
状態となるまでストロークするのに要する時間T0を、
その摩擦要素に通じる油路及び油圧室の容量(3−4ア
ップシフト変速、及び3−2ダウンシフト変速の場合
は、2−4ブレーキ54の締結室54aの容量)と、上
記の温度補正したプリチャージベース流量Q1とから図
中の式に従って求めるのである。
【0120】次いで、コントローラ300は、ステップ
S39で、このようにして求めたストローク時間T0と
車両加速度DVSPとを乗算して、車速の変化量を求
め、これを車速補正量VSP’としたのち、ステップS
40で、この車速補正量VSP’を変速判定用の車速F
VSPから減算することにより、補正した変速判定車速
FVSP’を求める。その場合に、上記変速判定車速F
VSPは、図11に示した変速マップにおける各変速線
が得られるように、各変速毎にスロットル開度の関数と
なっている。
【0121】そして、コントローラ300は、このよう
にして補正した変速判定車速FVSP’に基づいて変速
段の判定を行なうのである。
【0122】以上のような変速点補正制御により、低温
時ほど、また、加速度DVSPの絶対値が大きいときほ
ど、ステップS39で車速補正量VSP’の絶対値が大
きな値に算出されるので、ステップS40でアップシフ
ト変速のときは変速判定車速FVSPがより低車速側に
補正され、ダウンシフト変速のときには変速判定車速F
VSPがより高車速側に補正されて、いずれの場合も変
速指令が早めに出力されることになり、これにより、変
速が変速線上で終了して、終了時における車速ないしは
エンジン回転数オーバーの問題や、変速の違和感が抑制
される。
【0123】その場合に、ステップS22で変速制御中
と判定されたときには、車両加速度DVSPの更新を行
なわず、前回の車両加速度DVSPの値を用いて変速点
の補正量VSP’を求めるので、結果的に前回と同じ変
速判定車速FVSP’が算出されることになる。したが
って、変速制御中に別の新たな変速指令が出力されるこ
とが抑制されて、当該補正制御のハンチング問題が解消
される。
【0124】
【発明の効果】以上のように、本願の第1発明によれ
ば、スロットル開度と車速とにより予め定められた変速
点に基づいて変速段を判定する場合に、変速が上記変速
点で終了するように、少なくとも車両加速度に応じて、
該変速点が補正されるので、変速を一定の変速点で終了
させることができ、エンジン回転オーバーや、変速フィ
ーリング不良の問題が解消される。
【0125】その場合に、第2発明によれば、変速点
が、車両加速度と、変速に要する時間とに応じて補正さ
れるので、変速終了時までの車速の変化量が検出され、
その結果、変速終了時における目標車速から逆算して補
正変速点を決定することができる。
【0126】そして、第3発明によれば、上記第2発明
がより具体化され、第1検出部によって次に起こる変速
の種類が検出され、第2検出部によってその検出された
変速に要する時間が検出され、第3検出部によってその
変速中に生じる車速の変化量が車速補正量として検出さ
れ、そして、補正部によってこの車速補正量を用いて変
速点が補正されて、これらの各プロセスを経て、変速が
一定の変速点で終了するようになる。
【0127】また、その場合に、第4、第5発明によれ
ば、変速点の補正量が、車両加速度の絶対値が大きいと
きほど、あるいは変速に要する時間が長いときほどそれ
ぞれ大きくされるので、いずれの場合も、変速中に生じ
る車速の変化量が大きいときは、小さいときに比べて、
変速指令が早めに出力されることになり、これにより、
変速終了時における車速ないしはエンジン回転数が増大
し過ぎる問題や、変速感覚のずれによる違和感が抑制さ
れる。
【0128】一方、第6発明によれば、変速動作中は、
変速点の補正量の検出を抑制することにより、この変速
点補正制御の所謂ハンチングが防止されて、制御の円滑
性が担保されることになる。
【0129】そして、第7発明によれば、変速判定がス
ロットル開度と車速とにより予め定められた変速点に基
づいて行なわれるのではなく、エンジン回転数により予
め定められた変速点に基づいて行なわれる場合に、上記
各発明と同様の作用が得られ、特に、該エンジン回転数
オーバーの問題が直接的に解消されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の機械
的構成を示す骨子図である。
【図2】 同自動変速機の変速歯車機構部の構成を示す
断面図である。
【図3】 トルクコンバータ部の構成を示す断面図であ
る。
【図4】 2−4ブレーキの油圧アクチュエータの構成
を示す断面図である。
【図5】 油圧制御回路の回路図である。
【図6】 自動変速機の制御システム図である。
【図7】 図5の油圧制御回路の1速の状態を示す要部
拡大回路図である。
【図8】 同じく2速の状態を示す要部拡大回路図であ
る。
【図9】 同じく3速の状態を示す要部拡大回路図であ
る。
【図10】 同じく4速の状態を示す要部拡大回路図で
ある。
【図11】 変速判定に用いられるマップの概念図であ
る。
【図12】 アップシフト時の制御目標としてのタービ
ン回転変化率の説明図である。
【図13】 アップシフト時のトルク波形の説明図であ
る。
【図14】 1−2変速時における第1DSVの動作を
示すフローチャートである。
【図15】 1−2変速時における各データの変化を示
すタイムチャートである。
【図16】 1−2変速時におけるプリチャージ制御の
動作を示すフローチャートである。
【図17】 同制御動作で用いられるベース流量のマッ
プである。
【図18】 同じく油温係数のマップである。
【図19】 変速点補正制御の動作を示すフローチャー
トである。
【図20】 同フローチャートである。
【図21】 同制御動作で用いられるライン圧予測のマ
ップである。
【図22】 同制御動作で用いられるベース流量のマッ
プである。
【図23】 同じく油温係数のマップである。
【図24】 本発明の解決課題の説明図である。
【符号の説明】
10 自動変速機 30 変速歯車機構 300 コントローラ 301 車速センサ 302 スロットル開度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 63:12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速に関する値を検出する車速検出手段
    と、スロットル開度に関する値を検出するスロットル開
    度検出手段とが備えられ、スロットル開度と車速とによ
    り予め定められた変速点と上記両検出手段の検出結果と
    に基づいて変速段を決定し、該変速段への変速を実行す
    る自動変速機の制御装置であって、変速が上記変速点で
    終了するように該変速点を少なくとも車両の加速度に応
    じて補正する補正手段と、その補正された変速点と上記
    両検出手段の検出結果とに基づいて変速を実行する変速
    実行手段とが設けられていることを特徴とする自動変速
    機の制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の加速度に関する値を検出する加速
    度検出手段と、変速に要する時間に関する値を求める変
    速時間算出手段とが設けられ、補正手段は、上記加速度
    検出手段の検出結果と変速時間算出手段の算出結果とに
    応じて変速点を補正することを特徴とする請求項1に記
    載の自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 補正手段は、車両加速度から次の変速が
    アップシフト変速かダウンシフト変速かを検出する第1
    検出部、スロットル開度から予測した変速時ライン圧
    と、次の変速で締結又は解放される摩擦要素に対して供
    給又は排出すべき作動油の容量と、油温とから該摩擦要
    素の締結又は解放に要する時間を検出する第2検出部、
    この締結又は解放に要する時間と、車両加速度とから変
    速点の車速補正量を検出する第3検出部、及び、この車
    速補正量を用いて変速点を補正する補正部を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 補正手段は、車両加速度の絶対値が大き
    いときは、小さいときに比べて、変速点の補正量を大き
    くすることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機の
    制御装置。
  5. 【請求項5】 補正手段は、摩擦要素の締結又は解放に
    要する時間が長いときは、短いときに比べて、変速点の
    補正量を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の
    自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】 補正手段は、変速動作中は、変速点の補
    正量の検出を抑制することを特徴とする請求項3に記載
    の自動変速機の制御装置。
  7. 【請求項7】 エンジン回転数に関する値を検出するエ
    ンジン回転数検出手段が備えられ、エンジン回転数によ
    り予め定められた変速点と上記検出手段の検出結果とに
    基づいて変速段を決定し、該変速段への変速を実行する
    自動変速機の制御装置であって、変速が上記変速点で終
    了するように該変速点を少なくとも車両の加速度に応じ
    て補正する補正手段と、その補正された変速点と上記検
    出手段の検出結果とに基づいて変速を実行する変速実行
    手段とが設けられていることを特徴とする自動変速機の
    制御装置。
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