JPH10311419A - 自動変速機付き車両の流体継ぎ手の締結力制御装置 - Google Patents

自動変速機付き車両の流体継ぎ手の締結力制御装置

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JPH10311419A
JPH10311419A JP9137545A JP13754597A JPH10311419A JP H10311419 A JPH10311419 A JP H10311419A JP 9137545 A JP9137545 A JP 9137545A JP 13754597 A JP13754597 A JP 13754597A JP H10311419 A JPH10311419 A JP H10311419A
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JP
Japan
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shift
lock
speed
clutch
vehicle
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JP9137545A
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Kazuo Sasaki
和夫 佐々木
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Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/21Providing engine brake control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
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    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/60Inputs being a function of ambient conditions
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    • F16H2059/663Road slope
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】下り勾配が所定値以上の時、シフトダウンショ
ックとロックアップクラッチの切換わりショックとが重
なって大きな減速感が発生するのを防止し、また逆駆動
トルクが大きくなり、減速感が過大になることを防止す
る。 【解決手段】ロックアップクラッチ31の係合状態を調
整する調整手段58を制御する制御手段40と、変速機
構における動力伝達経路を切換える変速手段と、少なく
とも車両の走行路の勾配を含む運転状態を検出する運転
状態検出手段の検出結果に基づいて上記変速手段を制御
する変速制御手段40とを備え、該変速制御手段40は
下り勾配が所定値以上の時、エンジンブレーキがより大
きな所定変速段へ変速すべく上記変速手段を制御し、上
記ロックアップ制御手段は下り勾配が上記所定値以上で
あることによる上記所定変速が生じた時、該所定変速が
生じてないない時に比べて、上記所定変速段におけるロ
ックアップクラッチの係合を抑制すべく上記調整手段5
8を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、降坂判定時に高
速段(例えば4速段)から低速段(例えば3速段)にシ
フトダウン変速する手段と、ロックアップクラッチをO
N、OFFおよびスリップ制御する手段との両手段を備
えたような自動変速機付き車両の流体継ぎ手の締結力制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動変速機付き車両の制御装置に
おいては、降坂判定時に高速段たとえば4速段から低速
段たとえば3速段にシフトダウン変速し、車輪側からエ
ンジン側を駆動してエンジンブレーキをかける制御(ス
ロープ制御)が実行されている。しかし、このスロープ
制御はドライバの意志によるマニュアル操作ではないの
で、降坂判定による4−3シフトダウン変速時にドライ
バが違和感を感じる問題点があった。
【0003】この時(降坂判定による4−3シフトダウ
ン変速時)、流体継ぎ手(トルクコンバータ)の入力要
素(ポンプ)と出力要素(タービン)とを直結する状態
または両要素を互いに相対回転可能な状態で係合可能に
構成されたロックアップクラッチがOFF(開放状態)
からON(完全締結状態)もしくはスリップ状態(半締
結状態)に切換わると、上述のシフトダウンショック
(変速ショック)に併わせてロックアップクラッチの切
換わりによるショック(切換わりショック)が重なっ
て、ドライバはより一層大きな減速感(引き込みショッ
ク)を感じ、また逆駆動トルク(車輪側からエンジン側
を駆動するトルク)が大きくなって、減速感が過大とな
る問題点があった。
【0004】ところで、特開平5−71626号公報に
記載のように、一般的な登降坂制御つまり上り坂、下り
坂等の坂道に対応して変速制御を実行する手段や、特公
昭63−13060号公報に記載の如くロックアップク
ラッチの一般的なスリップ制御を実行する手段がある
が、これら両手段を組合わせた時に発生する減速感につ
いての技術的課題の開示がないことは勿論、このような
減速感を如何に緩和するかという技術的思想については
何等の記載も示唆もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、下り勾配が所定値以上(下りが急)の時、
高速段から低速段にシフトダウン変速するようなエンジ
ンブレーキ力がより大きな所定変速段へ変速すると共
に、このような変速が生じた時、所定変速が生じていな
い時に比べて、上記所定変速手段(例えば4−3シフト
ダウン変速時には3速のこと)におけるロックアップク
ラッチの係合(半締結状態を含む)を抑制すべく構成す
ることで、シフトダウンショックとロックアップクラッ
チの切換わりショックとが重なって大きな減速感(引き
込みショック)が発生するのを防止でき、また逆駆動ト
ルク(車輪側からエンジン側を駆動するトルク)が大き
くなり、減速感が過大になることを防止することができ
る自動変速機付き車両の流体継ぎ手の締結力制御装置の
提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、下り勾配が急なこと
によるエンジンブレーキが大きな第二の変速段への変速
が生じた時、変速により変更される上記第二の変速段
(たとえば3速段)でのロックアップを解放状態に設定
することで、降坂判定によるシフトダウン変速時のシフ
トダウンショックとロックアップクラッチの切換わりシ
ョックとが重なって大きな減速感が発生するのを防止す
ることができる自動変速機付き車両の流体継ぎ手の締結
力制御装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、駆動源と変速機構との間の動力伝達を行なう
流体継ぎ手の入力要素と出力要素とを直結する状態また
は両要素を互いに相対回転可能な状態に構成されたロッ
クアップクラッチと、上記ロックアップクラッチの係合
状態を調整する調整手段と、該調整手段を制御するロッ
クアップ制御手段と、上記変速機構における動力伝達経
路を切換える変速手段と、少なくとも車両の走行路の勾
配を含む車両の運転状態を検出する運転状態検出手段
と、上記運転状態検出手段の検出結果に基づいて上記変
速手段を制御する変速制御手段とを備え、該変速制御手
段は上記走行路の下り勾配が所定値以上の時、エンジン
ブレーキ力が大きな所定変速段へ変速すべく上記変速手
段を制御し、上記ロックアップ制御手段は下り勾配が上
記所定値以上であることによる上記所定変速が生じた
時、該所定変速が生じていないときに比べて、上記所定
変速段におけるロックアップクラッチの係合を抑止すべ
く上記調整手段を制御する自動変速機付き車両の流体継
ぎ手の締結力制御装置であることを特徴とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記変速制御手段は
第一の変速段で走行中に上記走行路の下り勾配が所定値
以上であることが検出された時、上記第一の変速段より
もエンジンブレーキ力が大きな第二の変速段へ変速すべ
く上記変速手段を制御すると共に、上記ロックアップ制
御手段は、下り勾配が上記所定値以上であることが検出
されたことによる上記第一の変速段から上記第二の変速
段への変速が生じていない時は、上記第二の変速段にお
いて、上記流体継ぎ手の入力要素と出力要素とを互いに
相対回転可能な状態にすべく上記調整手段を制御する一
方、上記変速が生じた時は、上記第二の変速段において
上記ロックアップクラッチを解放状態にすべく上記調整
手段を制御する自動変速機付き車両の流体継ぎ手の締結
力制御装置であることを特徴とする。
【0009】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、上述の調整手段はロックアップクラッチの係
合状態をON(完全締結状態)、OFF(開放状態)も
しくは相対回転可能な状態(スリップ状態、半締結状
態)に調整し、ロックアップ制御手段は上述の調整手段
を制御し、上述の変速手段は動力伝達経路を切換え、上
述の運転状態検出手段は少なくとも車両の走行路の勾配
を含む車両の運転状態を検出し、上述の変速制御手段は
運転状態検出手段の検出結果に基づいて上述の変速手段
を制御する。
【0010】しかも、上述の変速制御手段は走行路の下
り勾配が所定値以上(下りが急)の時、エンジンブレー
キ力が大きな所定変速段へ変速すべく上述の変速手段を
制御し、上述のロックアップ制御手段は下り勾配が所定
値以上(急なこと)であることによる所定変速(シフト
ダウン変速)が生じた時、該所定変速が生じていないと
きに比べて、上記所定変速段におけるロックアップクラ
ッチの係合(半締結状態を含む)を抑制するように上述
の調整手段をコントロールする。要するに、降坂判定に
よるシフトダウン変速時、シフトダウン変速後のロック
アップクラッチのスリップ制御を禁止方向に抑制するも
のである。
【0011】この結果、シフトダウンショックとロック
アップクラッチの切換わりショックとが重なって大きな
減速感が発生するのを防止することができ、また逆駆動
トルクが大きくなることに起因して減速感が過大になる
ことを防止して、ドライバに与える違和感を大幅に緩和
することができる効果がある。
【0012】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、下り勾配が所
定値以上(急なこと)であることによる第一の変速段
(例えば4速段)からのエンジンブレーキが大きな第二
の変速段への変速が生じた時、上述のロックアップ制御
手段はシフトダウン変速により変更される第二の変速段
(例えば3速段)でのロックアップを解放状態(ロック
アップクラッチOFF状態)に設定するので、4−3シ
フトダウン変速時のようなのシフトダウンショック(変
速ショック)と、ロックアップクラッチの切換わりショ
ックとが重なって大きな減速感が発生するのを防止する
ことができる効果がある。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は自動変速機付き車両の流体継ぎ手の締結
力制御装置を示すが、まず、図1を参照して車両の全体
構成について説明する。
【0014】図1において、この車両は、左右の前輪
1,2が従動輪、左右の後輪3,4が駆動輪とされ、エ
ンジン5の出力トルクが自動変速機6からプロペラシャ
フト7、差動装置8および左右の駆動軸9,10を介し
て左右の後輪3,4に伝達されるようになっている。
【0015】また、各車輪1〜4には、これらの車輪1
〜4と一体回転するディスク11…と、制動圧(ブレー
キ圧)の供給を受けてこれらディスク11…の回転を制
動するキャリパ12…とが備えられ、ブレーキペダル1
3の踏込みにより上述のキャリパ12…に制動圧が供給
されて各車輪1〜4の回転が制動されると共に、エンジ
ン5の吸気系にはスロットル弁14が配設されて、アク
セルペダル15の踏込みにより、このスロットル弁14
の開度TVOが変更され、吸入空気量Qが可変制御され
てエンジン出力が調節されるようになっている。
【0016】さらに、上述の車両には、車速Vを検出す
る車速センサ16、スロットル弁14の開度TVOを検
出するスロットルセンサ17、スロットル弁14が略全
閉となった時にONとなるアイドルスイッチ18、およ
びブレーキペダル13が踏込まれた時にONとなるブレ
ーキスイッチ19が設けられると共に、これら各検出手
段から入力される各種の信号、および車両の現行の走行
変速段に基づいて自動変速機6の変速ユニット20に変
速信号を出力するコントロールユニットとしてのCPU
40が備えられている。
【0017】上述のCPU40はプログラムを格納した
ROM(図10参照)と、データやマップを記憶したR
AM(図10参照)とを有し、このRAMには図2に示
すようなロックアップクラッチ制御マップと変速制御マ
ップとを兼ねるマップM1を記憶している。次に図3に
示すATのスケルトンと図4とを参照して自動変速機6
のシステム構成について説明する。
【0018】図3に示すように自動変速機6には、流体
継ぎ手としてのトルクコンバータ21と、動力伝達経路
を切換える変速手段としての多段式の変速歯車機構22
とが設けられている。トルクコンバータ21には、エン
ジン出力軸23に連結されたケース24内に取付けられ
エンジン出力軸23と一体回転して作動油を吐出するポ
ンプ25(入力要素)と、このポンプ25に対向するよ
うに配置されポンプ25から吐出される作動油によって
回転駆動されるタービン26(出力要素)と、ポンプ2
5とタービン26との間に配置されポンプ25、タービ
ン26間の作動油の流れを規制するステータ27とが設
けられている。
【0019】ステータ27は、ワンウェイクラッチ28
を介して変速機ケース29に固定されている。そして、
タービン26の回転は筒軸状のタービンシャフト30を
介して変速歯車機構22に伝達されるようになってい
る。さらに、トルクコンバータ21には、運転状態に応
じてエンジン出力軸23とタービンシャフト30とを直
結(スリップ状態を含む)させるロックアップクラッチ
31が設けられている。
【0020】また、エンジン出力軸23には、タービン
シャフト30の中空部を貫通するシャフト32が連結さ
れ、このシャフト32によってオイルポンプ33が回転
駆動されるようになっている。変速歯車機構22には、
プラネタリギヤシステム34が設けられている。このプ
ラネタリギヤシステム34には、タービンシャフト30
に遊嵌されたスモールサンギヤ35と、このスモールサ
ンギヤ35の後方(図2の左側)でタービンシャフト3
0に遊嵌されたラージサンギヤ36と、スモールサンギ
ヤ35と噛み合う複数のショートピニオンギヤ37(1
つのみ図示)と、前部(図2の右側)がショートピニオ
ンギヤ37と噛み合い後部がラージサンギヤ36と噛み
合うロングピニオンギヤ38と、ショートピニオンギヤ
37とロングピニオンギヤ38とを回転自在に支持する
キャリア39と、ロングピニオンギヤ38と噛み合うリ
ングギヤ41とが設けられている。ここで、リングギヤ
41は出力ギヤ42に連結されている。
【0021】プラネタリギヤシステム34内での動力伝
達経路を切換えるため、つまり変速比(変速段)ないし
前後進を切換えるために、各種摩擦締結要素が設けられ
ている。具体的には、タービンシャフト30とスモール
サンギヤ35との間にフォワードクラッチ43と第1ワ
ンウェイクラッチ44とが直列に介設されると共に、コ
ースティングクラッチ45(以下単にコーストクラッチ
と略記する)がこれら両クラッチ43,44に対して並
列となるようにして介設されている。
【0022】摩擦要素としてのコーストクラッチ45の
径方向外方にはラージサンギヤ36に連結されたブレー
キドラム46と、このブレーキドラム46に巻きかけら
れたブレーキバンド47とからなる2−4ブレーキ48
が設けられている。また、摩擦要素としての2−4ブレ
ーキ48の後方には、ブレーキドラム46(ラージサン
ギヤ36)とタービンシャフト30との間の動力伝達を
ON、OFFするリバースクラッチ49が介設されてい
る。さらに、キャリア39と変速機ケース29との間に
は、ロー・リバースブレーキ50と第2ワンウェイクラ
ッチ51とが並列に介設され、またキャリア39とター
ビンシャフト30との間には摩擦要素としての3−4ク
ラッチ52が介設されている。
【0023】このような変速歯車機構22(変速手段)
においては、クラッチ43,45,49,52およびブ
レーキ48,50のON、OFFパターンを切換えるこ
とによって、プラネタリギヤシステム34内での動力伝
達経路が切換えられ、前進4段、後退1段の各変速段が
得られる。そして、運転時においては、セレクト操作に
よって選択されたレンジと、車両の運転状態とに応じ
て、自動的に最適な変速段がセットされるようになって
いる。
【0024】図5に、各変速段と、変速段に対応するク
ラッチ43,45,49,52、ブレーキ48,50お
よびワンウェイクラッチ44,51の作動状態との関係
をまとめて示す。次に図4を参照してロックアップクラ
ッチ31の制御構成について説明する。
【0025】図4に示すように、ロックアップクラッチ
31は、タービンシャフト30の軸線方向(図1の左右
方向)に見て、エンジン出力軸23に連結されたコンバ
ータカバー53と、タービン26との間に配置され、タ
ービンシャフト30と一体的に回転するトーションダン
パ54およびダンパピストン55と、このダンパピスト
ン55と対向する位置においてコンバータカバー53に
取り付けられた摩擦板(図示せず)とを備えている。
【0026】そして、ダンパピストン55は、コンバー
タカバー53内に形成された空間部を、タービン26側
に位置するリヤ室56と、コンバータカバー53側に位
置するフロント室57とに区分している。ここで、リヤ
室56内の油圧は、ダンパピストン55を摩擦板に押付
ける方向に作用するロックアップ強化方向の作動圧とな
り、フロント室57内の油圧は、ダンパピストン55を
摩擦板から引き離す方向に作用するロックアップ解除方
向の作動圧となる。
【0027】而して、ダンパピストン55が、リヤ室5
6、フロント室57間の油圧差に応じた締結力で摩擦板
に摩擦係合し、あるいは摩擦板から解放されるようにな
っている。すなわち、両室56,57内の油圧差に応じ
て、ロックアップクラッチ31が、完全に解放OFFさ
れてエンジン出力軸23の回転がポンプ25ないしター
ビン26内の作動油を介してタービンシャフト30に伝
達されるコンバータモード(トルク増大)と、ロックア
ップクラッチ31がスリップすることなく完全に締結O
Nされてエンジン出力軸23の回転が直接的にタービン
シャフト30に伝達されるロックアップモードと、ダン
パピストン55が摩擦板に滑りながら係合する半締結状
態(スリップ状態)となって、エンジン出力軸23の回
転が作動油を介してタービンシャフト30に伝達される
と共に、ロックアップクラッチ31をも介してタービン
シャフト30に伝達されるスリップモードの3種類の伝
達モードが得られることになる。
【0028】ロックアップクラッチ31の伝達モード切
換えと、スリップ状態における締結力制御とを行なうた
めに油圧回路58が設けられている。この油圧回路58
には、油圧供給経路を切換えるシフトバルブ59と、こ
のシフトバルブ59を介してフロント室57に供給され
る油圧を調圧するコントロールバルブ(ロックアップバ
ルブ)60と、第1パイロット圧をON・OFF制御す
るソレノイドバルブ61と、第2パイロット圧をデュー
ティ制御するデューティソレノイドバルブ62と、両ソ
レノイドバルブ61,62を制御するCPU40とが設
けられている。
【0029】油圧回路58には、プレッシャレギュレー
タバルブ82(図6参照)から出力されたライン圧が導
入されるトルクコンバータライン63(以下単にトルコ
ンライント略記する)と、第1パイロット圧を供給する
第1パイロットライン64と、第2パイロット圧を供給
する第2パイロットライン65と、シフトバルブ59に
一定圧を供給するライン66と、シフトバルブ59のポ
ート59Rとリヤ室56とを接続するライン67と、シ
フトバルブ59のポート59Fとフロント室57とを接
続するライン68とが設けられている。
【0030】トルコンライン63は2つのライン69,
70に分岐され、一方のライン69はシフトバルブ59
のポート59Aに接続され、他方のライン70はコント
ロールバルブ60のポート60Aに接続されている。コ
ントロールバルブ60のポート60Fは、ライン71を
介してシフトバルブ59のポート59Bに接続されてい
る。また、シフトバルブ59のポート59Cは、オイル
クーラ72に通じるライン73に接続されている。
【0031】第1パイロットライン64は、2つのライ
ン74,75に分岐され、一方のライン74はシフトバ
ルブ59のポート59Dに接続され、他方のライン75
はコントロールバルブ60のポート60Bに接続されて
いる。そして、ライン74から分岐するドレンライン7
5Dにソレノイドバルブ61が設けられている。ここ
で、ソレノイドバルブ61がOFF状態の時はドレンラ
イン75Dが閉じられ、ON状態の時はドレンされる。
【0032】第2パイロットライン65は、2つのライ
ン76,77に分岐され、一方のライン76はシフトバ
ルブ59のポート59Eに接続され、他方のライン77
はコントロールバルブ60のポート60Cに接続されて
いる。そして、第2パイロットライン65から分岐する
ドレンライン78にデューティソレノイドバルブ62が
設けられている。デューティソレイドバルブ62がOF
F状態の時はドレンライン78が閉じられ、ON状態の
時はドレンされる。中間領域では、デューティ率に応じ
て第2パイロットライン65内に第2パイロット圧が形
成され、デューティ率が大きくなる程第2パイロット圧
が低くなる。
【0033】そして、シフトバルブ59では、パイロッ
ト圧に応じた2つのスプールの作動により、ポート59
Rと、ポート59Aまたはポート59Cとの間の連通状
態の切換えと、ポート59Fと、ポート59Bまたはド
レンポートとの間の連通状態の切換えが行なわれる。ま
た、コントロールバルブ60では、パイロット圧に応じ
たスプールの作動により、ポート60Fと、ポート60
Aまたはドレンポートとの間の連通状態の切換えが行な
われる。なお、79はトルクコンバータ21内の作動油
をチェックバルブ80を介してオイルクーラ72に導く
ラインである。
【0034】ロックアップクラッチ31の3種の伝達モ
ード(コンバータモード、ロックアップモード、スリッ
プモード)の切換えは、前述のCPU40によって運転
状態に応じて行なわれる。具体的には図2に示すマップ
M1に基づいて実行される。このマップM1は横軸に車
速Vをとり、縦軸にスロットル開度TVOをとったマッ
プで、同図に示す左側の仮想線L1よりも左側の領域に
あってはロックアップOFFのコンバータ状態に制御さ
れ、図2に示す右側の仮想線L2よりも右側の領域にあ
ってはロックアップONのロックアップ状態に制御さ
れ、図2にハッチングを施して示す領域(スリップ領域
SL)にあってはスリップ状態に制御される。
【0035】以下に、各伝達モードにおける油圧回路5
8とロックアップクラッチ31の動作を略記する。コンバータモード このコンバータモードでは、ソレノイドバルブ61がO
FFされ、かつデューティソレノイドバルブ62のデュ
ーティ率が0%に設定される。これによってシフトバル
ブ59の両スプールが図4中の位置関係において、左側
に配置される(図4はこの状態を示す)。この時、ポー
ト59Rがポート59Cと連通し、リヤ室56内の油圧
がライン67とライン73とを介してオイルクーラ72
にリリースされる。他方、ポート59Fがポート59B
と連通し、トルコンライン63からコントロールバルブ
60を経てライン71に導かれた油圧がフロント室57
に供給される。したがって、リヤ室56がフロント室5
7よりも低圧となって、ロックアップクラッチ31がO
FF(解放)され、コンバータ状態となる。
【0036】ロックアップモード このロックアップモードでは、ソレノイドバルブ61が
ONされ、かつデューティソレノイドバルブ62のデュ
ーティ率が100%に設定される。これによって、シフ
トバルブ59の両スプールが図4中の位置関係におい
て、右側に配置される。この時、ポート59Rがポート
59Aと連通し、トルコンライン63の油圧が、ライン
69とライン67とを介して、リヤ室56内に供給され
る。他方、ポート59Fがドレンポートと連通し、フロ
ント室57内の油圧がリリースされる。したがって、リ
ヤ室56とフロント室57との差圧が、ほぼライン圧に
相当する値となり、ロックアップクラッチ31が完全に
ON(締結)され、スリップは生じない。
【0037】スリップモード このスリップモードでは、ソレノイドバルブ61がON
される。そして、デューティソレノイドバルブ62のデ
ューティ率が、20%以上の範囲において、入出力回転
数差(スリップ量)の目標値に対する偏差に応じた値に
設定される。これによって、図4中の位置関係におい
て、シフトバルブ59の右側のスプールが右側に配置さ
れる一方、シフトバルブ59の左側のスプールが左側に
配置される。この時、ポート59Rがポート59Aと連
通して、作動油圧がリヤ室56内に供給される。他方、
ポート59Fがポート59Bと連通してフロント室57
にも作動油圧が供給される。ここで、フロント室57に
供給される作動油圧は、デューティソレノイドバルブ6
2のデューティ率に応じて制御される。したがって、デ
ューティ率に応じてリヤ室56とフロント室57との間
の差圧が制御され、これに伴ってロックアップクラッチ
31の締結力が制御される。
【0038】そして、スリップモードにおいては、入出
力回転数差の目標値に対する偏差に応じてロックアップ
クラッチ31の締結力がフィードバック制御されるとい
ったスリップ制御が行なわれるようになっている。
【0039】なお、図4においてはロックアップクラッ
チ31に関連する油圧回路58のみを示したが、次に図
6、図7を参照して2−4ブレーキ48その他の各種摩
擦要素に対して作動油を給排する作動油給排手段として
の油圧回路58の全体構成について説明する。なお、こ
の油圧回路58は図示の便宜上、図6と図7とに分けて
示している。また先のロックアップクラッチ31に関連
する部分の油圧回路58は図4に示す通りであるから、
図7においては概略的に示した。なお、図6、図7にお
ける×印はドレンを示す。
【0040】この油圧回路58には、オイルポンプ33
からメインライン81に吐出された作動油の圧力を所定
のライン圧に調整するプレッシャ・レギュレータバルブ
82が設けられている。また、プレッシャ・レギュレー
タバルブ82の近傍にはエンジン5のスロットル弁14
の開度に応じたスロットル圧を発生させるスロットルバ
ルブ83と、このスロットル圧を調節するスロットルモ
デュレーションバルブ84と、上述のプレッシャ・レギ
ュレータバルブ82で生成するライン圧をSレンジおよ
びLレンジの選択時に増圧させるバックアップバルブ圧
を発生させるバックアップバルブ85とが設けられてい
る。
【0041】さらに、油圧回路58には、プレッシャ・
レギュレータバルブ82で生成したライン圧を、セレク
トされたレンジに応じて各油圧ラインに選択的に送り出
すマニュアルバルブ86と、変速段に応じて作動してラ
イン圧を上記各摩擦要素に選択的に供給する1−2,2
−3,3−4の各シフトバルブ87.88.89が備え
られている。
【0042】マニュアルバルブ86は、メインライン8
1からライン圧が導入される入力ポートfと、第1〜第
5出力ポートa〜eとを有し、スプールの移動により、
入力ポートfがDレンジでは第1、第2、第3出力ポー
トa,b,cに、またRレンジでは第5出力ポートcに
それぞれ連通されるようになっている。そして、各出力
ポートa〜cには、それぞれ第1〜第5出力ライン91
〜95が接続されている。
【0043】また、上記1−2,2−3,3−4シフト
バルブ87,88,89は、それぞれスプールをスプリ
ングにより図面上、右側に付勢すると共に、これらのス
プールの右側に制御ポート87a,88a,89aを設
けた構成である。そして、1−2シフトバルブ87の制
御ポート87aにはメインライン81から分岐された第
1制御ライン96が、2−3,3−4シフトバルブ8
8,89の制御ポート88a,89aには第1出力ライ
ン81から分岐された第2、第3制御ライン97,98
がそれぞれ接続されると共に、これらの制御ライン9
6,97,98には、それぞれ第1、第2、第3ソレノ
イドバルブSOL1、SOL2、SOL3が設けられて
いる。これらのソレノイドバルブSOL1〜3は、それ
ぞれOFFの時に対応するシフトバルブ87,88.8
9の制御ポート87a,88a,89a内に制御圧を導
入させて、スプールを図面上、左側に位置させ、またO
Nの時に制御ポート87a〜89a内の制御圧をドレン
させて、スプールを右側に位置させるようになってい
る。
【0044】ここで、これらのソレノイドバルブSOL
1〜3は、車速Vとスロットル弁開度TVOとにより、
設定すべき変速段に応じてON、OFF制御されるよう
になっているが、走行レンジの各変速段における各ソレ
ノイドバルブSOL1〜3のON、OFFの組合せパタ
ーンは図8に示す通りに設定されている。 一方、上述
のマニュアルバルブ86における各出力ポートa〜cに
接続された第1〜第5出力ライン91〜95のうち、
D,S,Lの各前進レンジでメインライン81に連通さ
れる第1出力ライン91は、ワンウエイオリフィス90
を介してフォワードクラッチ43に導かれている。した
がって、上記D,S,Lレンジで、フォワードクラッチ
43が常時締結されることになる。なお、上記第1出力
ライン91には、フォワードクラッチ締結時の緩衝用の
N−DアキユムレータA1が設けられている。
【0045】また、この第1出力ライン91からはライ
ン99が分岐されて上記1−2シフトバルブ87に導か
れると共に、この分岐ライン99は、上述の第1ソレノ
イドバルブSOL1がONになってスプールが右側へ移
動した時に、2−4ブレーキ48のサーボリリース装置
100の油圧アプライ室100b(第1油圧室)に至る
サーボアプライライン101に連通される。したがって
D,S,Lレンジで第1ソレノイドバルブSOL1がO
Nの時、すなわち、Dレンジでの2,3,4速、Sレン
ジでの2,3速およびLレンジの2速で、上述のアプラ
イ室100bにサーボアプライ圧が導入される。反対
に、ソレノイドSOL1がOFFになっていれば、アプ
ライ室100bにサーボアプライ圧が導入されない。
【0046】次に、上述の2−4ブレーキ48を作動さ
せるサーボリリース装置100の内部構成を説明する。
このサーボリリース装置100は、2−4ブレーキ48
に連携するピストン100aと、ピストン100aによ
り図中左右に区画された締結側油室としての油圧アプラ
イ室100b(第1油圧室)および解放側油室としての
油圧リリース室100c(第2油圧室)と、油圧リリー
ス室100cに縮装されてピストン100aを油圧アプ
ライ室100b側に付勢するスプリングとを有する。
【0047】そして、上記ピストン100aは、その受
圧面積が、油圧リリース室100cの方で大きく、油圧
アプライ室100bで小さくなるよう形成され、その受
圧面積の差により、油圧アプライ室100bの締結圧
(ライン圧)の作用、不作用に拘らず、油圧リリース圧
100cに解除圧(ライン圧)が作用すれば、その解除
圧でもってピストン100aを図中左方に移動させて、
2−4ブレーキ48を開放側に動作させる構成としてい
る。一方、2−4ブレーキ48の締結要求時には、油圧
アプライ室100bに締結圧を導入し、かつ油圧リリー
ス室100cの解除圧を排圧することにより、ピストン
100aを図中右方に移動させて、2−4ブレーキ48
を締結する構成となっている。
【0048】また、上述のサーボリリース装置100の
油圧アプライ室100bに連通する締結通路としてのラ
イン101には、ワンウエイオリフィス102が設けら
れている。このワンウエイオリフィス102は、ライン
101の開口面積よりも少ない面積の開口部102aを
有する絞り部102bと、絞り部102bを下流側(サ
ーボリリース装置100への方向)に付勢するスプリン
グとを備えている。
【0049】したがって、ワンウエイオリフィス102
は、サーボリリース装置100の油圧アプライ室100
bへの油の供給に対しては絞り作用を発揮し、油圧アプ
ライ室100bの油の排出時には、通常、その油圧でス
プリングが縮小し絞り部102bが離座するので、絞り
作用はなくなる。而して、上述のスプリングは、その付
勢力が比較的強く、エンジンの減速運転時には、スロッ
トル開度TVOの減少に伴いライン圧(サーボリリース
装置100に供給する締結圧)も低下し、この締結圧が
低開度の設定スロットル開度値に相当する値以下の時に
付勢力がその締結圧に打ち勝って絞り部102bを着座
させる付勢力値に設定されており、この構成により締結
力が設定値以下の時にライン101を絞った状態で締結
圧を排圧するようにしている。
【0050】そして、上述のワンウエイオリフィス10
2の下流側のライン103には、サーボリリース装置1
00の油圧アプライ室100bへの締結圧の急上昇を押
えるピストン側のアキユムレータA2が配置される。ア
キユムレータA2は、ピストン104と、ライン103
の油が流入してピストン104を図中左方向に移動させ
る油室105と、油室105に縮装されたバネとを備
え、上記ピストン104にはライン106を介してライ
ン圧が背圧として作用している。
【0051】而して、上記バネの付勢力は大きな値に設
定されていて、その力の分だけライン103の油圧が小
値の段階からピストン104を移動させることにより、
サーボリリース装置100のピストン100aを徐々に
移動させて、2−4ブレーキ48を緩やかに締結動作さ
せるように構成している。以上が2−4ブレーキ48を
駆動するサーボリリース装置100およびその周辺の回
路構成要素の説明である。
【0052】一方、D、Sレンジでメインライン81に
連通する第2出力ライン92は、2−3シフトバルブ8
8に導かれている。そして、ライン92は、第2ソレノ
イドバルブSOL2がOFFでスプールが左側に位置す
る時にワンウエイオリフィス107を介して3−4クラ
ッチ52のアクチュエータに至る3−4クラッチライン
108に連通される。したがってD、Sレンジで第2ソ
レノイドバルブSOL2がOFFの時、すなわち、Dレ
ンジの3,4速およびSレンジの3速で3−4クラッチ
52が締結されることになる。なお、上記3−4クラッ
チライン108には、ワンウエイオリフィス107に並
列にバイパスバルブ109と2−3タイミングバルブ1
10とが設けられ、3−4クラッチ52の締結タイミン
グを調整すべく構成すると共に、3−4クラッチライン
108にも3−4クラッチ締結時の緩衝用の2−3アキ
ユムレータA3が備えられている。
【0053】さらに、上述の3−4クラッチライン10
8から分岐されたライン111と、上記第1出力ライン
91から分岐されたライン112とが3−4シフトバル
ブ89に導かれている。そして、第3ソレノイドバルブ
SOL3がOFFでスプールが左側に位置する時に3−
4クラッチライン108から分岐されたライン111
が、ワンウエイオリフィス113を介してサーボリリー
ス装置100の油圧リリース室100cに至るサーボリ
リースライン114に、また第1出力ライン91から分
岐されたライン112が、別のワンウエイオリフィス1
15を介してコーストクラッチ45に至るコーストクラ
ッチライン116にそれぞれ連通される。
【0054】したがって、D、Sレンジで第2、第3ソ
レノイドバルブSOL2、SOL3が共にOFFの時、
すなわち、Dレンジの3速、およびSレンジの3速で、
サーボリリース装置100の油圧リリース室100cに
サーボリリース圧が導入されて2−4ブレーキ48が解
放され、またD、S、Lレンジで第3ソレノイドバルブ
SOL3がOFFの時、すなわち、Dレンジの3速、S
レンジの3速、およびLレンジの2速、並びにSレンジ
のホールドスイッチ操作時における2速および3速、L
レンジのホールドスイッチ操作時における1速および2
速においてコーストクラッチ45が締結されることにな
る。
【0055】ここで、上記3−4クラッチライン108
と、このライン108から分岐されたライン111との
間には、それぞれの分岐ライン117,118を介して
3−4クラッチ圧およびサーボリリース圧の排出タイミ
ングを調整する3−2タイミングバルブ119と3−2
キャパシティバルブ120とが備えられている。また、
上述のコーストクラッチライン116にはワンウエイオ
リフィス115をバイパスするバイパスライン121が
設けられ、このライン121を開通、遮断する3−4キ
ャパシティバルブ122が備えられいている。このバル
ブ122は、3−4クラッチ圧が発生している時、およ
び上述のマニュアルバルブ86がSレンジまたはLレン
ジにセレクトされて第3出力ライン93がメインライン
81に連通されている時に上述のバイパスライン121
を開通させ、コーストクラッチ圧排出タイミングを調整
するようになっている。
【0056】また、マニュアルバルブ86によりLレン
ジでメインライン81に連通される第4出力ライン94
は、ローレデュースバルブ123およびライン124を
介して1−2シフトバルブ87に導かれている。そし
て、ライン124は、第1ソレノイドバルブSOL1が
OFFでスプールが左側に位置する時に、ワンウエイオ
リフィス125およびシャトルバルブ126を介してロ
ー・リバースブレーキ50に至るロー・リバースブレー
キライン127に連通される。したがって、Lレンジで
第1ソレノイドバルブSOL1がOFFの時、すなわ
ち、Lレンジの1速でロー・リバースブレーキ50が締
結される。
【0057】さらに、Rレンジでメインライン81に連
通する第5出力ライン95は、ワンウエイオリフィス1
28および上述のシャトルバルブ126を介して上述の
ロー・リバースブレーキライン127に連通すると共
に、第5出力ライン95からはワンウエイオリフィス1
29を介してリバースクラッチ49に至るリバースクラ
ッチライン130が分岐されている。
【0058】したがって、Rレンジでは、常にロー・リ
バースブレーキ50とリバースクラッチ49とが締結さ
れる。なお、上述のリバースクラッチライン130にも
リバースクラッチ締結時の緩衝用のN−Rアキュムレー
タバルブA4が備えられている。また、上述の第5出力
ライン95から分岐されたライン131がプレッシャレ
ギュレータバルブ82の増圧側に導かれ、Rレンジでラ
イン圧を増圧させるようになっている。
【0059】なお、以上の構成に加えて、この油圧回路
58には前述のトルクコンバータ21内のロックアップ
クラッチ31を作動させるためのコントロールバルブ
(ロックアップバルブ)60が備えられている。このバ
ルブ60には、プレッシャ・レギュレータバルブ82か
らトルコンライン63が導かれている。上述のロックア
ップクラッチ31に関連する油圧回路58の構成につい
ては図4で述べた通りである。
【0060】図8に関連して説明したように、この実施
例の自動変速機6では、3速に対するソレノイドバルブ
SOL1〜3のパターンは×××(全てOFF)であ
る。一方、図9は、1−2用の第1ソレノイドバルブS
OL1、2−3用の第2ソレノイドバルブSOL2、3
−4用の第3ソレノイドバルブSOL3が論理的に取り
得るソレノイドパターンを全て図示したものである。
【0061】図9によれば、3速は、No. 1のパターン
×××の他に、No. 2のパターン○XXやNo. 4のパタ
ーン××○によっても可能である。これは、前述したよ
うにサーボリリース装置100内の2つの室100b,
100c間の受圧面積の差により、油圧サプライ室10
0bの締結圧(ライン圧)の作用、不作用に拘らず、油
圧リリース室100cに解除圧(ライン圧)が作用すれ
ば、2−4ブレーキ48を開放側に動作させる構成とし
ているからである。3速に対して、これら可能な3つの
パターンのうち、サーボリリース装置100の油圧アプ
ライ室100bには油圧が供給されず、油圧リリース室
100cに油圧が供給されるソレノイドパターンは××
×(全てOFF)である。
【0062】図10は流体継ぎ手の締結力制御装置の制
御回路を示し、CPU40は車速センサ16からの車速
V、スロットルセンサ17からのスロットル開度TV
O、アイドルスイッチ18からのON、OFF信号、ブ
レーキスイッチ19からのON、OFF信号、ディスト
リビュータ140からのエンジン回転数Ne、タービン
回転センサ141からのタービン回転数Ntなどの必要
な各種信号入力に基づいて、ROM142に格納された
プログラムに従って、各ソレノイドバルブ62,SOL
1,SOL2,SOL3を駆動制御し、またRAM14
3は前述のマップM1(図2参照)や必要なデータを記
憶する。
【0063】ここで、上述のCPU40は調整手段(デ
ューティソレノイドバルブ62を含む油圧回路58)を
制御するロックアップ制御手段(CPU40それ自体で
あるが、主として図26のルーチンR3参照)と、少な
くとも車両の走行路の勾配を含む運転状態を検出する運
転状態検出手段(図11に示すルーチンR1参照)と、
この運転状態検出手段(ルーチンR1)の検出結果に基
づいて変速手段(変速歯車機構22参照)を制御する変
速制御手段(CPU40それ自体であるが、主として図
23のルーチンR2参照)とを兼ねる。
【0064】しかも、上述の変速制御手段(CPU40
参照)は下り勾配が所定値以上(下りが急)の時、エン
ジンブレーキ力がより大きな所定変速段(この実施例で
は3速)へシフトダウン変速すべく上述の変速手段を制
御し、上述のロックアップ制御手段(CPU40参照)
は下り勾配が急なことに基づくシフトダウン変速が生じ
た時、シフトダウン変速した先の変速段(4−3シフト
ダウン変速時には3速)つまり所定変速段におけるロッ
クアップクラッチ31の係合(スリップ状態を含む)を
抑制または中止するように上述の調整手段を制御する。
【0065】また上述のロックアップ制御手段(CPU
40参照)は下りが急なことによる4速段スリップ状態
からのシフトダウン変速が生じた時、シフトダウン変速
により変更される先の3速段でのロックアップクラッチ
31を完全解放(ロックアップ完全OFF)状態にすべ
く構成している。このように構成した自動変速機付き車
両の流体継ぎ手の締結力制御装置の作用を以下に説明す
る。
【0066】まず図11に示すフローチャート並びに図
12〜図21を参照して、降坂判定制御について述べ
る。まず第1ステップU1でCPU40はブレーキO
N、OFF信号、アイドルスイッチON、OFF信号、
車速Vなどの各種の信号を読込んだ後、第2ステップU
2で、図2のマップM1に基づいて変速ユニット20に
出力した最新の変速信号から車両の現行の走行変速段G
を読込み、次いで、第3ステップU3で走行路面の勾配
gを算出する。
【0067】上述の第3ステップU3で算出される勾配
値gは、車両が走行している路面の勾配の程度に応じて
その値が求められ、平坦路では0、降坂路(下り坂)で
負の値となり、また路面勾配が急となる程小さな値とな
る。次の第4ステップU4から第17ステップU17ま
では、車両が平坦路を走行しているか或は降坂路を走行
しているかを判定するルーチンで、まず第4ステップU
4で上述の勾配値gの絶対値が所定の第1勾配所定値K
1(図12参照)よりも大きいか否かを判定する。つま
り、車両がある程度の勾配の降坂路を走行しているか否
かを判定するのである。この場合に、この第1勾配所定
値K1は、図12に示すように変速段Gが高い時の方が
低い時よりも小さくなるように設定されている。したが
って高速段で走行している時程この第4ステップU4に
おいてYESと判定されやすくなる。
【0068】そして第4ステップU4でYES判定され
た時は第5ステップU5に移行して勾配フラグFgを1
にセットし、NO判定された時は第6ステップU6に移
行して、勾配値gの絶対値が所定の第2勾配所定値K2
(図12参照)以下か否かを判定する。つまり車両が勾
配のほとんどない平坦路を走行しているか否かを判定す
る。なお、この第2勾配所定値K2は、図12に示すよ
うに、第1勾配所定値K1より小さな0に近い値に設定
されている。そして勾配値gの絶対値がこの第2勾配所
定値K2以下であれば第7ステップU7に移行して勾配
フラグFgを0にリセットする一方、NOの場合、すな
わち勾配値gの絶対値が第1勾配所定値K1と第2勾配
所定値K2との間にある場合は次の第8ステップU8に
移行する。
【0069】これにより、上記両勾配所定値K1,K2
間にヒステリシスが設けられることになり、車両がある
程度の勾配の降坂路を走行していると判断される場合は
勾配フラグFgが1にセットされる一方、勾配のほとん
どない平坦路を走行していると判断される場合には0に
リセットされるが、路面勾配の程度がこれらの中間にあ
る場合はフラグFgの更新がなされず前回の状態が維持
されるため、勾配フラグFgの切換えハンチングが防止
される。
【0070】次に第8ステップU8でアイドルスイッチ
18がONか否かを判定する。つまりアクセルペダル1
5が踏込まれていないか否かを判定するのである。そし
てYES判定時には次の第9ステップU9に移行し、前
述の第1ステップU1で読込んだ車速Vをアイドル時の
車速Viとして記憶する。このアイドル車速Viはアク
セルペダル15が踏込まれていない間、更新され続け、
アクセルペダル15が踏込まれている時には、後述する
ように第8ステップU8から第11ステップU11に移
行して、このアイドル車速Viの更新が停止される。し
たがって、このアイドル車速Viはアクセルペダル15
が踏込まれる直前の車速、すなわちアクセルペダル15
の踏込み時の車速として残る。
【0071】一方、第8ステップU8においてNO判定
されると、つまりアクセルペダル15が踏込まれている
時は第11ステップU11に移行してタイマtをカウン
トt+1する。このタイマtはアクセルペダル15が踏
込まれている間、カウントされ続け、アクセルペダル1
5が踏込まれていない時には、第9ステップU9に続く
第10ステップU10でクリアされる。したがって、こ
のタイマtはアクセルペダル15の踏込み時からの時間
を計時していることになる。
【0072】次に、アクセルペダル15が踏込まれてい
ない場合に第10ステップU10に続いて行われる第1
2ステップU12から第15ステップU15までの処理
を説明する。これは降坂判定フラグFを1にセットする
か否かを判定するルーチンで、まず第12ステップU1
2のブレーキスイッチ19がONか否かを判定する。つ
まりブレーキペダル13が踏込まれているか否かを判定
する。
【0073】そしてYES判定時には第13ステップU
13に移行して車両の減速度が所定値A(図13参照)
以上か否かを判定する。つまりブレーキペダル13が踏
込まれたことによって車両が所定値A以上に大きく減速
したか否かを判定するのである。その場合に、この減速
所定値Aは、図13に示すように、変速段Gが高い時の
方が低い時よりも小さくなるように設定されている。し
たがって、高速段で走行している時程この第13ステッ
プU13においてYES判定されやすくなる。YES判
定時には第14ステップU14で勾配フラグFgの状態
をみて、これが1にセットされている場合、つまり車両
が降坂路を走行している場合には、次の第15ステップ
U15に移行して降坂判定フラグFを1にセットする。
【0074】しかしながら、これらステップU12,U
13,U14の何れかにおいて、ブレーキペダル13が
踏込まれていないか、所定値A以上に大きく減速してい
ないか、または勾配フラグFgが0にリセットされてい
る時には、降坂判定フラグFを1にセットする第15ス
テップU15を経由せずに別の第19ステップU19に
スキップする。
【0075】つまり、車両が降坂路を走行している場合
であって、ブレーキペダル13が踏込まれ、かつ所定値
A以上に大きく減速している場合に限り降坂判定フラグ
Fが1にセットされる。また、上述の第8ステップU8
でアクセルペダル15が踏込まれている場合は、降坂判
定フラグFを1にセットするか否かを判定するこれらの
各ステップU12〜U15を実行することなく第11ス
テップU11から第19ステップU19にスキップす
る。
【0076】次に第16ステップU16で図2のマップ
M1から割り出される変速段Gを読込んだ後、次の第1
7ステップU17と第18ステップU18とでそれぞれ
判定用所定値FvおよびFtを設定する。第17ステッ
プU17で設定される所定値Fvは、第22ステップU
22において、車速Vからアクセルペダル15の踏込み
時の車速Viを減算したもの、すなわちアクセルペダル
15が踏込まれた時からの車速増加量の大きさを判定す
るために用いられる所定値(以下、車速所定値と称す
る。)である。
【0077】この車速所定値Fvは、図14に概念的に
示したように、アクセルペダル15の踏込み時の車速V
iと、勾配値gの絶対値と、変速段Gとのそれぞれに対
して関数となっている値f1のマップにこれらの実値を
当てはめて対応する値f1を割り出し、これを所定値F
vとすることにより設定される。その場合に、この関数
値f1は、図15に示すようにアクセルペダル15の踏
込み時の車速Viが高い時の方が低い時よりも大きく、
また図16に示すように勾配値gの絶対値が大きい時の
方が小さい時よりも大きく、そして図17に示すように
変速段Gが高い時の方が低い時よりも大きくなるように
設定されている。したがって、アクセルペダル15の踏
込み時の車速Viが高い時程、また勾配が急な時程、そ
して高速段で走行している時程、車速の増加量が比較的
大きくないと第22ステップU22においてYES判定
されにくくなる。
【0078】一方、上述の第18ステップU18で設定
される所定値Ftは、第23ステップU23においてア
クセルペダル15の踏込み時からの時間tの長さを判定
するために用いられる所定値(以下、時間所定値と称す
る。)である。この時間所定値Ftは、図18に概念的
に示したように、スロットル開度TVOと、勾配値gの
絶対値と、変速段Gとのそれぞれに対して関数となって
いる値f2のマップにこれらの実値を当てはめて対応す
る値f2を割り出し、これを所定値Ftとすることによ
り設定される。
【0079】この場合に、この関数値f2は、図19に
示すようにスロットル開度TVOが小さい時の方が大き
い時よりも大きく、また図20に示すように勾配値gの
絶対値が大きい時の方が小さい時よりも大きく、そして
図21に示すように変速段Gが高い時の方が低い時より
も大きくなるように設定されている。したがって、スロ
ットル開度TVOが小さい時程、また勾配が急な時程、
そして高速段で走行している時程、アクセルペダル15
の踏込み時からの時間tが比較的長くないと第23ステ
ップU23においてYES判定されにくくなる。
【0080】次の第19ステップU19から第23ステ
ップU23までは、降坂判定フラグFを0にリセットす
るか否か、または1から0に戻すか否かを判定するルー
チンである。
【0081】まず第19ステップU19で勾配フラグF
gの状態を見て、これが0にリセットされている場合、
つまり車両が平坦路を走行している場合は第20ステッ
プU20に移行して降坂判定フラグFを0にリセットし
た後に第1ステップU1にリターンする。また車両が降
坂路を走行している場合には、第21ステップU21に
移行してアイドルスイッチ18がONか否かを判定し
て、YES判定時、つまりアクセルペダル15が踏込ま
れていない時はそのままリターンする一方で、NO判定
時、つまりアクセルペダル15が踏込まれている時は第
22ステップU22に移行して前述の車速の増加量の判
定を行う。そして、YES判定時、つまりアクセルペダ
ル15が踏込まれた時からの車速の増加量が第17ステ
ップU17で設定された車速所定値Fvより大きい時は
第20ステップU20に移行して降坂判定フラグFを0
とする。
【0082】さらに、第22ステップU22でNO判定
された時は第23ステップU23に移行して前述の時間
tの長さの判定を行う。そして、YES判定時、つまり
アクセルペダル15が踏込まれた時からの時間tが第1
8ステップU18で設定された時間所定値Ftより大き
い時は第20ステップU20に移行して降坂判定フラグ
Fを0とする。すなわち、車速の増加量が車速所定値F
vを越えていなくともアクセルペダル15の踏込み時間
tが時間所定値Ftを越えている場合には降坂判定フラ
グFが0とされ、このアクセルペダル15の踏込み時間
tが制御のバックアップとして用いられている。
【0083】次に図22を参照して変速制御のフローに
ついて説明する。図22のフローチャートにおける第1
ステップP1で、CPU40は降坂判定フラグFがF=
1か否かを判定し、NO判定時(F=0の時)には第2
ステップP2に移行する一方、YES判定時(F=1の
時)には別の第3ステップP3に移行する。上述の第2
ステップP2で、CPU40は図2に示す通常変速マッ
プM1による変速制御を実行する一方、第3ステップP
3で、CPU40は4速禁止(4速で走行している時は
3速にシフトダウン)を実行する。
【0084】次に図23のフローチャートと図24のタ
イムチャートとを参照して、降坂判定時のシフトダウン
制御について説明する。第1ステップS1で、CPU4
0は変速段G、スロットル開度TVO、タービン回転数
Nt、車速V、降坂判定フラグFの読込み検出を実行す
る。次に第2ステップS2で、CPU40は降坂判定フ
ラグFが1か否かを判定し、F=0の時には通常時の変
速制御ルーチン側の第13ステップS13に移行する一
方、F=1の降坂判定時には次の第3ステップS3に移
行する。
【0085】この第3ステップS3で、CPU40は変
速段がG=4(4速段)か否かを判定し、NO判定時に
は前述の第13ステップS13にスキップする一方、Y
ES判定時には次の第4ステップS4に移行する。この
第4ステップS4で、4速段から3速段へのシフトダウ
ン変速に対応してCPU40はソレノイドパターンNo.
1(図9参照)を実行する。つまりスロットル全閉で降
坂判定時(F=1)の4−3変速指令時に3速のコース
トクラッチ45への圧力供給あり、サーボアプライ圧な
し、サーボリリース圧あり、3−4クラッチ圧ありのパ
ターンを出力し、駆動輪としての後輪3,4とエンジン
5との間の動力伝達を可能とするコーストクラッチ45
を一旦係合してエンジンブレーキをかける。
【0086】次に第5ステップS5で、CPU40はタ
ービン回転数Ntの変化率ΔNtが零以上になったか否
かを判定する。つまり図24に示す如く減速時にはター
ビン回転数Ntは低下するが、減速中にシフトダウン変
速が実行されるとタービン回転数Ntが上昇するので、
確かに4−3シフトダウン変速が実行されたか否かを判
定する目的で、このタービン回転数Ntが零(図24の
点線β参照)を超えた否かを判定する。而して、NO判
定時にはリターンする一方、YES判定時には次の第6
ステップS6に移行し、この第6ステップS6で、CP
U40は現行のタービン回転数Ntを判定用タービン回
転数Ntoに設定する。
【0087】次に第7ステップS7で、CPU40は判
定用タービン回転数Ntoが回転所定値α(図24参
照)以上になったか否かを判定、NO判定時には第1ス
テップS1にリターンする一方、YES判定時には次の
第8ステップS8に移行する。
【0088】この第8ステップS8で、CPU40はソ
レノイドパターンNo. 4(図9参照)を実行する。つま
り、タービン回転数Ntの上昇を検出した時に設定時間
ta(図24参照)だけ3速のコーストクラッチ45へ
の圧力供給なし、サーボプライ圧なし、サーボリリース
圧なし、3−4クラッチ圧ありのパターンを出力し、コ
ースト圧を時間taの間のみ一時的に抜いて、この設定
時間taの間、エンジンブレーキをかけないようにす
る。
【0089】次に第9ステップS9で、CPU40はタ
イマTに設定時間taをセットし、次の第10ステップ
S10で、CPU40はタイマTをデクリメントT−1
する。次に第11ステップS11で、CPU40は順次
デクリメントされたタイマTが零になったか否かを判定
し、NO判定時には第8ステップS8にリターンする一
方、YES判定時(T=0の時)には次の第12ステッ
プS12に移行する。上述の各ステップS8〜S11の
処理により予め設定した設定時間taの間のみ、コース
ト圧を一時的に抜くソレノイドパターンNo. 4(図9参
照)が実行される。
【0090】次に第12ステップS12で、上述の設定
時間taの経過後にCPU40はソレノイドパターンN
o. 2(図9参照)を実行する。つまり、サーボアプラ
イ圧あり、サーボリリース圧あり、3−4クラッチ圧あ
りの3速段定常時のパターンを出力する。つまり特に上
述の第8ステップS8でソレノイドパターンNo. 4を出
力して、エンジンブレーキを解除することにより、コー
ストクラッチ45の締結ショックを低減して、降坂判定
時の変速ショックを緩和する。一方、第13ステップS
13で、CPU40は図2の通常変速マップM1より変
速段Gを選択する。次に第14ステップS14で、CP
U40は変速段がG=1か否かを判定し、NO判定時に
は第16ステップS16に移行する一方、YES判定時
には次の第15ステップS15に移行する。
【0091】この第15ステップS15で、CPU40
は1速に対応するソレノイドパターンNo. 6(図9参
照)を実行する。上述の第16ステップS16で、CP
U40は変速段がG=2か否かを判定し、NO判定時に
は第18ステップS18に移行する一方、YES判定時
には次の第17ステップS17に移行する。この第17
ステップS17で、CPU40は2速に対応するソレノ
イドパターンNo. 7(図9参照)を実行する。
【0092】上述の第18ステップS18で、CPU4
0は変速段がG=3か否かを判定し、NO判定時には第
19ステップS19に、YES判定時には第20ステッ
プS20にそれぞれ移行する。上述の第19ステップS
19で、CPU40は4速段に対応するソレノイドパタ
ーンNo. 8(図9参照)を実行する一方、第20ステッ
プS20で、CPU40は3速段に対応するソレノイド
パターンNo. 2(図9参照)を実行する。
【0093】次に図25に示すフローチャートを参照し
て、降坂判定によるシフトダウン変速時におけるロック
アップクラッチ31のスリップ制御禁止フラグ設定処理
について述べる。第1ステップS21で、CPU40は
RAM143の所定エリアに記憶されている降坂判定フ
ラグF(図11に示すフローチャートの第15ステップ
U15で設定)が1か否かを判定し、YES判定時(F
=1の時)には次の第2ステップS22に移行し、NO
判定時(F=0の時)には別の第3ステップS23に移
行する。
【0094】上述の第2ステップS22で、CPU40
は4速禁止を実行し、次の第4ステップS42で、CP
U40は降坂判定時の4−3シフトダウンに対応してロ
ックアップクラッチ31のスリップ制御を禁止すべくス
リップ制御禁止フラグFnをFn=1にする。一方、上
述の第3ステップS23で、CPU40は4速許可を実
行し、次の第5ステップS25で、CPU40はロック
アップクラッチ31のスリップ制御を許可すべくスリッ
プ制御禁止フラグFnをFn=0にする。
【0095】次に図26に示すフローチャートを参照し
て、ロックアップクラッチ制御処理について述べる。第
1ステップS31で、CPU40は車速センサ16から
の車速V、スロットルセンサ17からのスロットル開度
TVOの読込み検出を実行する。
【0096】次に第2ステップS32で、CPU40は
図2のマップM1に基づいてロックアップクラッチ31
を完全締結するロックアップON領域か否かを判定し、
YES判定時には次の第3ステップS33に移行する一
方、NO判定時には別の第4ステップS34に移行す
る。上述の第3ステップS33で、CPU40はデュー
ティソレノイドバルブ62をデューティ率100%で駆
動し、油圧回路58を介して、ロックアップクラッチ3
1を完全締結(ロックアップON)する。
【0097】一方、上述の第4ステップS34で、CP
U40は流体継ぎ手(トルクコンバータ21)の入力要
素(ポンプ25)と出力要素(タービン26)とを互い
に相対回転可能なスリップ状態で係合するロックアップ
スリップ領域SL(図2参照)か否かを判定し、YES
判定時には次の第5ステップS35に移行する一方、N
O判定時には別の第7ステップS37に移行する。上述
の第5ステップS35(降坂判定による4−3シフトダ
ウン判定手段)で、CPU40はスリップ制御禁止フラ
グFn(図25に示すフローチャートの第4ステップS
24で設定)が1か否かを判定し、NO判定時(Fn=
0の時)には次の第6ステップS36に移行する一方、
YES判定時(Fn=1の時)には第7ステップS37
に移行する。
【0098】上述の第6ステップS36で、CPU40
はFn=0に対応してデューティソレノイドバルブ62
を所定のデューティ率で駆動し、油圧回路58を介し
て、ロックアップクラッチ31のスリップ制御を実行す
る一方、上述の第7ステップS37(ロックアップ係合
中止手段)で、CPU40は降坂判定4−3シフトダウ
ン時にシフトダウン変速した先の変速段(3速)におけ
るロックアップクラッチ31の係合を中止すべくデュー
ティソレノイドバルブ62をデューティ率0%で駆動
し、油圧回路58を介して、ロックアップクラッチ31
を完全解放(ロックアップOFF)する。
【0099】以上要するに本実施例の自動変速機付き車
両の流体継ぎ手の締結力制御装置によれば、上述の調整
手段(デューティソレノイドバルブ62を含む油圧回路
58参照)はロックアップクラッチ31の係合状態をO
N(完全締結状態)、OFF(開放状態)もしくは相対
回転可能な状態(スリップ状態、半締結状態)に調整
し、ロックアップ制御手段(CPU40参照)は上述の
調整手段(油圧回路58参照)を制御し、上述の変速手
段(変速歯車機構22参照)は動力伝達経路を切換え、
上述の運転状態検出手段(図11のルーチンR1参照)
は少なくとも車両の走行路の勾配を含む車両の運転状態
を検出し、上述の変速制御手段(CPU40参照)は運
転状態検出手段(ルーチンR1)の検出結果に基づいて
上述の変速手段(変速歯車機構22参照)を制御する。
【0100】しかも、上述の変速制御手段(CPU40
参照)は走行路の下り勾配が所定値以上(下りが急)の
時、高速段(例えば4速)からエンジンブレーキ力が大
きな所定変速段としての低速段(例えば3速)にシフト
ダウン変速すべく上述の変速手段(変速歯車機構22参
照)を制御し、上述のロックアップ制御手段(CPU4
0参照)は下り勾配が急なことに基づく上記所定変速段
へのシフトダウン変速が生じた時、シフトダウン変速し
た先の変速段(例えば3速)におけるロックアップクラ
ッチ31の係合(半締結状態を含む)を中止(抑制)す
るように上述の調整手段(油圧回路58参照)をコント
ロールする。要するに、降坂判定によるシフトダウン変
速時、シフトダウン変速後のロックアップクラッチ31
のスリップ制御を禁止(中止)するものである。
【0101】この結果、シフトダウンショックとロック
アップクラッチ31の切換わりショックとが重なって大
きな減速感が発生するのを防止することができ、また逆
駆動トルク(車輪側からエンジン側を駆動するトルク)
が大きくなることに起因して減速感が過大になることを
防止して、ドライバに与える違和感を大幅に緩和するこ
とができる効果がある。
【0102】加えて、走行路の下り勾配が急なことによ
る4速段スリップ状態(第一の変速段)からのシフトダ
ウン変速が生じた時、上述のロックアップ制御手段(C
PU40参照)はシフトダウン変速により変更される3
速段(第二の変速段)でのロックアップクラッチ31を
解放状態(つまりロックアップクラッチOFF状態)に
設定するので、4−3シフトダウン変速時のシフトダウ
ンショック(変速ショック)と、ロックアップクラッチ
31の切換わりショックとが重なって大きな減速感が発
生するのを防止することができる効果がある。
【0103】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の流体継ぎ手は、実施例のトルクコ
ンバータ21に対応し、以下同様に、入力要素は、ポン
プ25に対応し、出力要素は、タービン26に対応し、
調節手段は、デューティソレノイドバルブ62を含む油
圧回路58に対応し、ロックアップ制御手段はCPU4
0それ自体に対応し、変速手段は変速歯車機構22に対
応し、運転状態検出手段は、CPU40制御によるルー
チンR1(図11参照)に対応し、変速制御手段は、C
PU40それ自体に対応するも、この発明は、上述の実
施例の構成のみに限定されるものではない。
【0104】例えば、ロックアップクラッチのスリップ
制御を禁止する上記実施例の他に、ロックアップクラッ
チの係合を禁止しなくても、ロックアップ締結制御にお
ける締結力を、勾配判定に基づくシフトダウンが生じた
時は、他の場合に比べて小さくする(つまり係合を抑制
する)用に構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動変速機付き車両の流体継ぎ手の
締結力制御装置を含む車両の全体構成図。
【図2】 マップの説明図
【図3】 自動変速機のスケルトン図。
【図4】 ロックアップクラッチに関連する油圧回路の
系統図。
【図5】 クラッチ、ブレーキのレンジ毎の動作を示す
説明図。
【図6】 油圧回路の一部を示す回路図。
【図7】 図6の油圧回路に接続される油圧回路の他部
を示す回路図。
【図8】 油圧回路内の3つのソレノイドの状態を変速
段毎に示す説明図。
【図9】 ソレノイドパターンと変速段との関係を示す
説明図。
【図10】 流体継ぎ手の締結力制御装置の制御回路ブ
ロック図。
【図11】 降坂判定処理を示すフローチャート。
【図12】 勾配所定値の説明図。
【図13】 減速度所定値の説明図。
【図14】 車速所定値の概念図。
【図15】 関数値の説明図。
【図16】 関数値の説明図。
【図17】 関数値の説明図。
【図18】 時間所定値の概念図。
【図19】 関数値の説明図。
【図20】 関数値の説明図。
【図21】 関数値の説明図。
【図22】 変速制御処理を示すフローチャート。
【図23】 降坂判定によるシフトダウン変速制御を示
すフローチャート。
【図24】 降坂判定によるシフトダウン変速制御を示
すタイムチャート。
【図25】 スリップ制御禁止フラグ設定処理を示すフ
ローチャート。
【図26】 ロックアップクラッチ制御を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
21…トルクコンバータ(流体継ぎ手) 22…変速歯車機構(変速手段) 25…ポンプ(入力要素) 26…タービン(出力要素) 31…ロックアップクラッチ 40…CPU(ロックアップ制御手段、変速制御手段) 58…油圧回路(調整手段) R1…運転状態検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源と変速機構との間の動力伝達を行な
    う流体継ぎ手の入力要素と出力要素とを直結する状態ま
    たは両要素を互いに相対回転可能な状態に構成されたロ
    ックアップクラッチと、上記ロックアップクラッチの係
    合状態を調整する調整手段と、該調整手段を制御するロ
    ックアップ制御手段と、上記変速機構における動力伝達
    経路を切換える変速手段と、少なくとも車両の走行路の
    勾配を含む車両の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、上記運転状態検出手段の検出結果に基づいて上記変
    速手段を制御する変速制御手段とを備えて、該変速制御
    手段は上記走行路の下り勾配が所定値以上の時、エンジ
    ンブレーキ力が大きな所定変速段へ変速すべく上記変速
    手段を制御し、上記ロックアップ制御手段は下り勾配が
    上記所定値以上であることによる上記所定変速が生じた
    時、該所定変速が生じていない時に比べて、上記所定変
    速段におけるロックアップクラッチの係合を抑制すべく
    上記調整手段を制御する自動変速機付き車両の流体継ぎ
    手の締結力制御装置。
  2. 【請求項2】上記変速制御手段は第一の変速段で走行中
    に上記走行路の下り勾配が所定値以上であることが検出
    された時、上記第一の変速段よりもエンジンブレーキ力
    が大きな第二の変速段へ変速すべく上記変速手段を制御
    すると共に、上記ロックアップ制御手段は、下り勾配が
    上記所定値以上であることが検出されたことによる上記
    第一の変速段から上記第二の変速段への変速が生じてい
    ない時は、上記第二の変速段において、上記流体継ぎ手
    の入力要素と出力要素とを互いに相対回転可能な状態に
    すべく上記調整手段を制御する一方、上記変速が生じた
    時は、上記第二の変速段において上記ロックアップクラ
    ッチを解放状態にすべく上記調整手段を制御する請求項
    1記載の自動変速機付き車両の流体継ぎ手の締結力制御
    装置。
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