JPH10106496A - 高圧放電ランプおよび照明装置 - Google Patents

高圧放電ランプおよび照明装置

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JPH10106496A
JPH10106496A JP25989096A JP25989096A JPH10106496A JP H10106496 A JPH10106496 A JP H10106496A JP 25989096 A JP25989096 A JP 25989096A JP 25989096 A JP25989096 A JP 25989096A JP H10106496 A JPH10106496 A JP H10106496A
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arc tube
starting
bimetal
discharge lamp
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JP25989096A
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English (en)
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Kazuyoshi Okamura
和好 岡村
Takayuki Aoki
貴之 青木
Kazuo Uchida
一生 内田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ランプ寿命を延ばすと共に、再始動電圧を低減
する。 【解決手段】相互に電気的に並列に接続された複数の発
光管4,5と;各発光管にそれぞれ近接配置されて、電
気的に相互に逆極性で接続された近接導体16a,16
bと;各発光管を給電自在に支持するサポートワイヤ1
1a,11bと;始動時通電加熱されるフィラメント2
0およびこれにより加熱されて熱変形したときに開動作
してこのフィラメントへの通電を遮断する常閉接点の始
動バイメタルを有する始動器と;始動バイメタルの開動
作時に始動パルスを電源電圧に重畳して各発光管と各近
接導体とに印加してその一方を始動させる点灯手段と;
外管に装着されて支持構体に給電する口金2と;各発光
管の再始動とを始動時から所定時間禁止する再始動禁止
手段と;各発光管、各近接導体、支持構体、始動器およ
び再始動禁止手段を収容する外管3とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外管内に複数本の発
光管とこれらを始動点灯させる始動器とを収容した高圧
ナトリウムランプ等の高圧放電ランプおよび照明装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高圧ナトリウムランプ等
の高圧放電ランプの一例としては、特開平5−3350
00号公報に記載されているランプがある。これは外管
内に2本の発光管とその始動器とを収容し、これら各発
光管を始動器にそれぞれ電気的に並列に接続し、始動器
と点灯回路とにより2本の発光管を50%ずつの割合で
確実に交互に点灯させるようになっている。
【0003】つまり、この高圧ナトリウムランプの始動
器は、始動時に通電されるフィラメントにより、常閉接
点の始動バイメタルを加熱し、始動バイメタルが熱変形
により、その接点を開いたときに、安定器にパルス状の
高圧キック電圧を発生させる。この高圧の始動パルスは
電源電圧に重畳されて両発光管と両近接導体に印加され
る。両近接導体は互いに逆極性であるので、一方に正パ
ルスが印加されるときには他方に負パルスが印加され、
負パルスが印加された近接導体に近接している発光管が
まず始動し、他方の発光管は待機する。
【0004】そして、点灯した発光管が例えば停電等に
より消灯し、再び停電が解消された時には、これまで点
灯していた発光管は内部圧力が高いので、即時には再点
灯せず、内部圧力(ナトリウム(Na)蒸気圧)の低い
他方の待機中であった発光管が点灯する。この場合、他
方の発光管は待機中に、一方の発光管の点灯時に予熱さ
れており、若干内部圧力が上がっているので、2〜3分
で安定点灯状態に達する。
【0005】しかも、このようなランプは、2本の発光
管が50%ずつの割合で確実に交互に点灯するので、ラ
ンプ寿命が大幅に延び、理論的には1本の発光管を収容
したタイプのランプに比べ2倍の寿命になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高圧ナトリウムランプでは2本の発光管の一
方が始動点灯しても、万一、点灯初期の放電媒体の不安
定のために立消えが発生すると、再び同じ発光管が再始
動して立消えを繰り返す場合がある。
【0007】図6はこの原因を究明するために、本発明
者らにより再始動時の始動電圧の推移を測定した結果、
新たに得られたグラフである。この図6に示すように、
2本の発光管のうちのどちらの発光管が始動するかを左
右する要因が、始動時から所定時間経過時を境に、各発
光管のナトリウム(Na)蒸気圧に依存する領域と、各
発光管に印加される始動パルスの極性に依存する領域と
に分けることができる点が新たに知見された。
【0008】しかも、始動から例えば約6分以内は始動
要因が発光管のNa蒸気圧に依存する領域に属するの
で、この間に再始動した場合には始動時の発熱により昇
温しているために始動し易い片側の発光管のみが繰り返
し点灯し、消耗を早めて寿命を短かくする点も判明し
た。
【0009】また、始動から再始動までの時間が6分以
内の点灯初期では、始動バイメタルの自然冷却時間が不
十分であるので、始動バイメタルの動作時の熱変形がま
だ十分に除去されずに、若干残存した状態で接点を閉じ
るので、その再始動時に接点不良が発生し、始動電圧が
上昇してしまうという原因も判明した。
【0010】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は、片側の発光管のみが繰り
返し再始動してランプ寿命が短かくなるのを抑制してラ
ンプ寿命を延ばすと共に、再始動電圧を低減することが
できる高圧放電ランプ,点灯装置および照明装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、相互
に電気的に並列に接続された複数の発光管と;各発光管
にそれぞれ近接配置されて、電気的に相互に逆極性で接
続された始動補助のための近接導体と;各発光管を給電
自在に支持する支持構体と;始動時通電加熱される加熱
部およびこれにより加熱されて熱変形したときに開動作
してこの加熱部への通電を遮断する常閉接点のバイメタ
ルを有する始動器と;バイメタルの開動作時に始動パル
スを電源電圧に重畳して各発光管と各近接導体とに印加
してその一方を始動させる点灯手段と;外管に装着され
て支持構体に給電する受電部と;各発光管の再始動を始
動時から所定時間禁止する再始動禁止手段と;各発光
管、各近接導体、支持構体、始動器および再始動禁止手
段を収容する外管と;を具備していることを特徴とす
る。なお、再始動禁止手段は、再始動禁止時間経過後に
始動前の原形に復帰するように構成されたバイメタル
や、再始動禁止時間を経過するまでは加熱部への通電を
遮断するタイマー回路であることを許容する。
【0012】この発明によれば、一方の発光管の始動か
ら再始動禁止時間が経過するまでは再始動制御手段によ
り発光管の再始動が禁止される。このために、この再始
動禁止時間内でバイメタルが十分に冷却されて始動前の
原形に復帰して常閉状態に復帰するので、バイメタルの
接点不良を防止し、始動電圧の上昇を抑制ないし防止す
ることができる。
【0013】また、再始動禁止時間経過後は発光管の始
動要因がNa蒸気圧依存領域から始動パルスの極性依存
領域へ移行するので、一旦始動して始動し易いNa蒸気
圧の状態にある片側の発光管のみが繰り返し再始動して
消耗を早め、寿命を縮めるのを抑制することができる。
このために高圧放電ランプとしての寿命を延ばし、信頼
性を向上させることができる。
【0014】請求項2の発明は、再始動禁止手段は、再
始動禁止時間を6分間以上に設定してなることを特徴と
する。なお、再始動禁止時間の上限値は、実用上問題の
ない程度、例えば10分程度に設定すればよい。
【0015】この発明によれば、再始動禁止時間が6分
以上であるので、請求項1の発明と同様に、この時間内
でバイメタルを十分に自然冷却して原形に復帰させるこ
とができる。このために、バイメタルの閉(ON)動作
時の接点不良を防止して始動電圧の上昇を抑制ないし防
止することができる。
【0016】また、再始動禁止時間が6分以上であるの
で、請求項1の発明と同様に、発光管の始動要因がNa
蒸気圧依存領域から始動パルスの極性依存領域へ移行す
るので、片側の発光管のみの再始動の繰り返しを低減し
て高圧放電ランプとしての寿命を延ばすことができる。
【0017】請求項3の発明は、再始動禁止手段は、再
始動禁止時間を経過したときに、始動前の原形に復帰す
るように構成されたバイメタルであることを特徴とす
る。
【0018】この発明によれば、始動時に加熱部により
加熱されて熱変形して開(OFF)動作するバイメタル
が再始動禁止時間内では、始動前の原形に復帰しないの
で、このバイメタルが常閉状態に復帰することができな
い。このために、加熱部への通電回路が遮断状態のまま
であるので、加熱部によりバイメタルを加熱することが
できない。したがって、バイメタルが熱変形して開動作
し、始動パルスを出力させることができないので、各発
光管の再始動を禁止することができる。
【0019】請求項4の発明は、再始動禁止手段は、始
動時から再始動禁止時間を経過するまでは加熱部への通
電を遮断するタイマー回路であることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、タイマー回路により再
始動禁止時間内は加熱部への通電を遮断するので、請求
項3の発明と同様に、加熱部によりバイメタルを加熱す
ることができないので、各発光管の再始動を禁止するこ
とができる。
【0021】請求項5の発明は、タイマー回路は、加熱
部の通電回路に直列に挿入された常閉接点と;始動した
発光管に通電される電流を検出したときに、そのときか
ら再始動禁止時間経過まで常閉接点を開放させるタイマ
ーと;を具備していることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、タイマーにより再始動
禁止時間の経過を計時するまでは、このタイマーにより
常閉接点を開放(オフ)させておくので、加熱部への通
電が遮断される。
【0023】このために、請求項3の発明と同様に加熱
部によりバイメタルを加熱することができないので、再
始動禁止時間内での発光管の再始動は禁止される。
【0024】請求項6の発明は、各発光管は、放電媒体
としてナトリウム,水銀および希ガスを封入しているこ
とを特徴とする。
【0025】この発明によれば、各発光管の放電媒体が
ナトリウム、水銀および希ガスであるので、これら各発
光管は高圧ナトリウムランプに構成されている。
【0026】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれか一記載の高圧放電ランプと;高圧放電ランプを収
容する器具本体と;を具備していることを特徴とする。
【0027】請求項7に係る照明装置は、いずれも請求
項1ないし6のいずれかの高圧放電ランプを具備してい
るので、これらの発明とほぼ同様の作用効果を奏するこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6に基づいて説明する。なお、図1〜図5中、同一
または相当部分には同一符号を付している。
【0029】図1は本発明の第1の実施形態に係る高圧
ナトリウムランプの正面図、図2はその側面図、これら
の図において、高圧放電ランプである高圧ナトリウムラ
ンプ1は硬質ガラス製で一端に口金2を設けた例えばT
形の外管3内に、2本の発光管4,5を収容している。
外管3内は例えば1/10000Torr程度の高真空に保
たれる。口金2は、シェル2aとアイレット端子2bを
有するねじ込み形口金である。
【0030】各発光管4,5は、多結晶アルミナまたは
単結晶アルミナなどの透光性セラミックチューブからな
る気密容器であるバルブ内に一対の電極を対向させて内
蔵している。各電極の外端部には電気導入体をそれぞれ
固着して電気的に接続し、各電気導入体の一端部はバル
ブの軸方向両端部から外方へ気密に延出している。
【0031】各発光管4,5には、適量のナトリウムと
水銀(Hg)とキセノンガス(Xe)等の希ガスとを封
入して、バルブの軸方向一端部にはHgアマルガムが溜
められて最冷部となるアマルガム溜を形成するようにな
っている。
【0032】そして、2本の発光管4,5同士は平行な
2平面上でそれぞれX状に交差するように並設され、か
つ近接するように、図中上下一対の絶縁固定バンド6
a,6bにより固定されている。
【0033】これらの各発光管4,5の各電気導入体
7,8の外面には、図1に示すようにニオビウムやタン
タルなどの耐熱性金属からなるコネクタ9,10をスポ
ット溶接等により電気的かつ機械的に接続している。
【0034】各コネクタ9,10は図1中左右一対のサ
ポートワイヤ11a,11bに、スポット溶接等により
電気的かつ機械的に接続されている。これにより各コネ
クタ9,10を介して各サポートワイヤ11a,11b
に、各発光管4,5の各電気導入体7,8を電気的に接
続すると共に、各発光管4,5を各サポートワイヤ11
a,11bにより機械的に支持させている。
【0035】サポートワイヤ11a,11bは導電ワイ
ヤからなり、その上端部が絶縁ブリッジ12aで相互に
連結されており、これら上端部は弾性板12b,12c
を介して外管3のトップ部内面に弾性的に係止されてい
る。
【0036】サポートワイヤ11a,11bの下端部
は、内方へ鉤状に折曲されて、ステム封着支持線13
a,13bに溶接されており、これらステム封着支持線
13a,13bは外管3のステム14に封着されてい
る。これらステム封着支持線13a,13bは外部導線
15a,15bにより口金2のシェル2aおよびアイレ
ット端子2bに接続されている。
【0037】また、各発光管4,5の外面には、軸方向
に沿って始動補助のための近接導体16a,16bをそ
れぞれ設けている。これら近接導体16a,16bは例
えばクランク状に折曲されてその一部を各発光管4,5
の外面に添設し、それぞれ上下両端部をサポートワイヤ
11a,11bに溶接している。なお、17a,17b
は不純ガスを吸収するゲッターであり、図2中、18は
各発光管4,5を始動点灯させる始動器であり、始動バ
イメタル19とこのバイメタル19を加熱する加熱部で
あるフィラメント20とを有する。
【0038】図3はこのような構成の高圧ナトリウムラ
ンプ1の点灯回路21の一例の回路図である。点灯回路
21は交流電源22にチョークコイル形安定器23を接
続して点灯手段を構成し、この点灯手段に、各発光管
4,5の各対の電極4aと4b、5aと5bと、始動器
18とをそれぞれ並列に接続している並列回路を接続し
ている。
【0039】始動器18は始動時通電加熱されるフィラ
メント20と、これにより加熱されて熱変形したときに
常閉接点を開放して急激にオフにする始動バイメタル1
9とを有する。この始動バイメタル19が常閉接点を開
放してオフになると、安定器23に高圧のキック電圧が
誘起され、始動パルスとして電源電圧に重畳されて各発
光管4,5の各対の電極4aと4b、5aと5b、並び
に各近接導体16a,16bにそれぞれ印加される。
【0040】そして、ランプ1においては、近接導体1
6a,16bに負のパルスが加えられた時に、この近接
導体16a,16b側にある発光管4または5が始動し
易い性質があるので、例えば口金2のアイレット端子2
bに正のパルスが印加された場合は、一方の近接導体1
6aまたは16bがマイナスとなり、したがってこれに
接近している発光管、例えば4が始動する。
【0041】逆に、口金2のシェル2aに正のパルスが
印加された場合は、他方の近接導体16aまたは16b
がマイナスとなり、したがってこれに接近している発光
管、例えば5が始動する。
【0042】このように、近接導体16a,16bに負
のパルスが印加される確率は50%ずつであり、したが
って始動時に各発光管4,5が始動する確率は50%ず
つになる。この比率は、点灯回数が増えるに応じて均等
化されることになり、したがって、正常時、一方の発光
管4または5が偏って集中的に始動されることはない。
【0043】このため、一方の発光管4または5の使用
頻度が高くなるのが防止され、一方の発光管4または5
で気密性を保持できなくなったり、ナトリウムの消失が
進んでランプ電圧の上昇が発生したり、早期に劣化する
等の不具合がなくなり、実質的に1本の発光管を収容し
たランプに比べて寿命が2倍に延びることになる。
【0044】そして、一方の発光管4または5が一旦始
動すると、この発光管4,5のインピーダンスが急激に
低下し、始動器18のフィラメント20のインピーダン
スよりも大幅に低下するので、電源電流の殆どはこの点
灯中の発光管4,5に通電される。したがって、一旦開
動作した常閉の始動バイメタル19が自然冷却により原
形に復帰し、常閉状態に復帰しても、フィラメント20
には微少電流しか流れず、始動バイメタル19を加熱さ
せることができない。このために、再びフィラメント2
0により加熱されて熱変形し、開動作することがない。
したがって、安定器23から高圧の始動パルスが出力さ
れない。
【0045】しかし、点灯中の発光管、例えば4が消え
ると、この発光管4のインピーダンスが急激に上昇して
始動器18の始動バイメタル19とフィラメント20と
の合成インピーダンスよりも高くなるので、再びこのフ
ィラメント20が通電加熱され、始動バイメタル19を
加熱して熱変形させる。
【0046】これにより、再び常閉の始動バイメタル1
9が開動作して安定器23から高圧のキック電圧が発生
し、このキック電圧が始動パルスとして電源電圧に重畳
されて各発光管4,5と各近接導体16a,16bとに
再び印加される。
【0047】しかし、これまで点灯していた発光管4の
内部圧力、つまりNa蒸気圧は高いので、即時には再始
動せず、これまで待機中であった他方の発光管5のNa
蒸気圧の方が低く、かつこれまで点灯していた発光管4
により予熱されており、Na蒸気圧が若干上がっている
ので、今度はこの待機中の発光管5が点灯し、2〜3分
で安定点灯状態に達する。
【0048】しかしながら、この発光管4の始動から再
始動までの再始動時間が比較的短かい場合、例えば6分
以内の点灯初期で立消えを生じた場合には上述したよう
に、発光管4,5の始動要因がNa蒸気圧に依存する領
域であり、しかも、点灯時間が短かいので、始動した発
光管4のNa蒸気圧もそれ程上昇していない。このため
に、この発光管4が再び始動し、片側のみが点灯と立消
えを繰り返す場合がある。
【0049】そこで、この実施形態では始動バイメタル
19自体に再始動を所定時間(例えば6分以上)禁止す
る機能を付与している。つまり、始動バイメタル19の
板厚や構成素材を適宜調節することにより、一旦熱変形
して常閉接点を開いた場合には、その開動作時から例え
ば6分以上の再始動禁止時間の経過後にならないと、自
然冷却により熱変形が除去されて原形に復帰し、接点を
閉じないように構成している。
【0050】このために、この再始動禁止時間(6分以
上)の経過前では始動バイメタル19の開閉接点が開い
てオフ状態であるので、フィラメント20への通電も阻
止される。このために、再び始動バイメタル19が加熱
されて熱変形し、開動作するのも阻止される。つまり再
始動禁止時間内では発光管4,5が再始動することがで
きない。
【0051】しかし、この再始動禁止時間経過後は、始
動バイメタル19が始動前の原形に復帰し、常閉接点に
復帰すると共に、再始動要因が出力パルスの極性に依存
する領域に移行するので、負極性の出力パルスを与えら
れた近接導体16aまたは16bに近接する発光管4ま
たは5が再始動する。したがって、始動した片側の発光
管4,5のみが繰り返し点灯するのを防止することがで
きるので、片側の発光管4,5のみが点灯して早く消耗
し、ランプ寿命が短かくなるのを防止することができ
る。また、始動バイメタル19の開動作時の熱変形が十
分に除去されて、原形に復帰した状態で始動バイメタル
19を常閉接点に復帰させるので、常閉接点に接触不良
が発生するのを防止することができ、再始動時の始動電
圧を低減させることができる。
【0052】図4は本発明の他の点灯回路21aの回路
図であり、この点灯回路21aは始動バイメタル19a
自体に所定時間再始動を禁止させる機能を付与せずに、
タイマー回路24に所定時間再始動を禁止させる機能を
付与した点に特徴がある。
【0053】タイマー回路24は外管3内に収容され、
各発光管4,5への通電電流を検出したときに、所定の
再始動禁止時間(例えば6分以上)のカウントを開始す
るタイマー25と、このタイマー25により通電電流を
検出したときから再始動禁止時間のタイムアップまでの
間、このタイマー25により開動作(オフ)される常閉
接点26とを有する。
【0054】したがって、始動時には電源電圧がタイマ
ー回路24の常閉接点26と常閉の始動バイメタル19
aとを経てフィラメント20に通電されて加熱され、始
動バイメタル19aを加熱する。
【0055】これにより、始動バイメタル19aが熱変
形して開動作し、安定器23から高圧パルス状のキック
電圧が出力され、電源電圧に重畳されて各発光管4,5
と各近接導体16a,16bに印加される。
【0056】このために、負パルスが印加された近接導
体16a,16bに近接する発光管、例えば4が始動点
灯する。
【0057】この発光管4の始動時に流れる電流の開始
をタイマー25が検出すると、再始動禁止時間のカウン
トを開始すると同時に常閉接点26を再始動禁止時間の
経過をカウントするまで開動作させ、フィラメント20
への通電回路を遮断する。
【0058】したがって、この再始動禁止時間内では始
動バイメタル19aが自然冷却により原形に復帰して接
点を閉じ、常閉状態に復帰してもフィラメント20が通
電されないので、加熱されず、開動作することができな
い。
【0059】つまり、この再始動禁止時間内では発光管
4,5の再始動が禁止される。
【0060】しかし、タイマー25が再始動禁止時間の
終了をカウントすると、常閉接点26を再び閉じるの
で、フィラメント20が通電加熱され、さらに、このフ
ィラメント20により始動バイメタル19が加熱され、
以後、発光管4または5の一方がこれに印加される始動
パルスの極性によって再始動し、点灯される。
【0061】このために、このタイマー回路24によっ
ても再始動禁止時間内での発光管4,5の再始動禁止時
間内での発光管4,5の再始動を禁止することができ
る。
【0062】したがって、発光管4,5の点灯初期、片
側のみが始動と再始動を繰り返してランプ寿命が短かく
なるのを防止することができる。
【0063】また、始動から少なくとも6分間の再始動
禁止時間内で始動バイメタル19aが自然冷却により十
分に冷却されて始動動作時の熱変形を除去して、始動前
の原形に復帰するので、常閉接点の接触不良を防止する
ことができる。その結果、再始動電圧の上昇を防止ない
し抑制することができる。
【0064】図5は本発明の他の実施形態の照明装置3
1を示しており、これは上記した実施形態の高圧ナトリ
ウムランプ1を光源として照明器具本体32内に収容し
ている。
【0065】つまり、照明装置31は照明器具本体32
の内面に反射面32aを形成すると共に、下面または一
側面が開口されたハウジング構造をなしている。開口下
面には前面ガラス33を設けてもよい。この照明器具本
体32の側壁にはソケット34が取り付けられており、
このソケット34内には高圧ナトリウムランプ1の口金
2がねじ込まれて照明器具本体32に取り付けられてい
る。
【0066】ソケット34は、照明器具本体32に取り
付けられた安定器23を介して商用電源22に接続され
るようになっている。この実施形態によれば、始動初期
時再始動を禁止することにより、ランプ寿命の長命化と
再始動電圧の低減とを図ることができる高圧ナトリウム
ランプ1を具備しているので、照明装置31としてもこ
れとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0067】なお、上記実施形態では本発明を高圧ナト
リウムランプに適用した場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えばメタルハラ
イドランプにも適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1によ
れば、一方の発光管の始動から再始動禁止時間が経過す
るまでは再始動制御手段により発光管の再始動が禁止さ
れる。このために、この再始動禁止時間内でバイメタル
が十分に冷却されて始動前の原形に復帰し、常閉接点に
復帰するので、バイメタルの接点不良を防止し、始動電
圧の上昇を抑制ないし防止することができる。
【0069】また、再始動禁止時間経過後は発光管の始
動要因がNa蒸気圧依存領域から始動パルスの極性依存
領域へ移行するので、一旦始動して始動し易いNa蒸気
圧の状態にある片側の発光管のみが繰り返し再始動して
消耗を早め、寿命を縮めるのを抑制することができる。
このために高圧放電ランプとしての寿命を延ばし、信頼
性を向上させることができる。
【0070】請求項2の発明によれば、再始動禁止時間
が6分以上であるので、請求項1の発明と同様に、この
時間内でバイメタルを十分に自然冷却して原形に復帰さ
せることができる。このために、バイメタルの閉(O
N)動作時の接点不良を防止して始動電圧の上昇を抑制
ないし防止することができる。
【0071】また、再始動禁止時間が6分以上であるの
で、請求項1の発明と同様に、発光管の始動要因がNa
蒸気圧依存領域から始動パルスの極性依存領域へ移行す
るので、片側の発光管のみの再始動の繰り返しを低減し
て高圧放電ランプとしての寿命を延ばすことができる。
【0072】請求項3の発明によれば、始動時に加熱部
により加熱されて熱変形して開動作(OFF)したバイ
メタルが再始動禁止時間内では、始動前の原形に復帰し
ないので、このバイメタルが常閉状態に復帰することが
できない。このために、加熱部への通電回路が遮断状態
のままであるので、加熱部によりバイメタルを加熱する
ことができない。したがって、バイメタルが熱変形して
開動作し、始動パルスを出力させることができないの
で、各発光管の再始動を禁止することができる。
【0073】請求項4の発明によれば、タイマー回路に
より再始動禁止時間内は加熱部への通電を遮断するの
で、請求項3の発明と同様に、加熱部によりバイメタル
を加熱することができないので、各発光管の再始動を禁
止することができる。
【0074】請求項5の発明によれば、タイマーにより
再始動禁止時間の経過を計時するまでは、このタイマー
により常閉接点を開放(オフ)させておくので、加熱部
への通電が遮断される。
【0075】このために、請求項3の発明と同様に加熱
部によりバイメタルを加熱することができないので、再
始動禁止時間内での発光管の再始動は禁止される。
【0076】請求項6の発明によれば、各発光管の放電
媒体がナトリウム、水銀および希ガスであるので、これ
ら各発光管は高圧ナトリウムランプに構成されている。
【0077】請求項7に係る照明装置は、いずれも請求
項1ないし6のいずれかの高圧放電ランプを具備してい
るので、これらの発明とほぼ同様の作用効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る高圧ナトリウム
ランプの一部を縦断面で示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1で示す高圧ナトリウムランプの点灯回路の
一例の回路図。
【図4】図1で示す高圧ナトリウムランプの点灯回路の
他の例の回路図。
【図5】本発明の他の実施形態に係る照明装置の模式
図。
【図6】再始動電圧の推移を示すグラフ。
【符号の説明】
1 高圧ナトリウムランプ 2 口金 3 外管 4,5 発光管 4a,4b,5a,5b 発光管の各対の電極 7,8 電気導入体 9a,9b 固定バンド 10a,10b コネクタ 11a,11b サポートワイヤ 16a,16b 近接導体 18 始動器 19 始動バイメタル(バイメタル) 20 フィラメント 21,21a 点灯回路 23 安定器 24 タイマー回路 25 タイマー 26 常閉接点 31 照明装置 32 照明器具本体 34 ソケット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に電気的に並列に接続された複数の
    発光管と;各発光管にそれぞれ近接配置されて、電気的
    に相互に逆極性で接続された始動補助のための近接導体
    と;各発光管を給電自在に支持する支持構体と;始動時
    通電加熱される加熱部およびこれにより加熱されて熱変
    形したときに開動作してこの加熱部への通電を遮断する
    常閉接点のバイメタルを有する始動器と;バイメタルの
    開動作時に始動パルスを電源電圧に重畳して各発光管と
    各近接導体とに印加してその一方を始動させる点灯手段
    と;外管に装着されて支持構体に給電する受電部と;各
    発光管の再始動を始動時から所定時間禁止する再始動禁
    止手段と;各発光管、各近接導体、支持構体、始動器お
    よび再始動禁止手段を収容する外管と;を具備している
    ことを特徴とする高圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】 再始動禁止手段は、再始動禁止時間を6
    分間以上に設定してなることを特徴とする請求項1記載
    の高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】 再始動禁止手段は、再始動禁止時間を経
    過したときに、始動前の原形に復帰するように構成され
    たバイメタルであることを特徴とする請求項2記載の高
    圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】 再始動禁止手段は、始動時から再始動禁
    止時間を経過するまでは加熱部への通電を遮断するタイ
    マー回路であることを特徴とする請求項1または2記載
    の高圧放電ランプ。
  5. 【請求項5】 タイマー回路は、加熱部の通電回路に直
    列に挿入された常閉接点と;始動した発光管に通電され
    る電流を検出したときに、そのときから再始動禁止時間
    経過まで常閉接点を開放させるタイマーと;を具備して
    いることを特徴とする請求項4記載の高圧放電ランプ。
  6. 【請求項6】 各発光管は、放電媒体としてナトリウ
    ム,水銀および希ガスを封入していることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか一記載の高圧放電ランプ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか一記載の高
    圧放電ランプと;高圧放電ランプを収容する器具本体
    と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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