JPH1010685A - 放射線画像形成方法 - Google Patents

放射線画像形成方法

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JPH1010685A
JPH1010685A JP16603996A JP16603996A JPH1010685A JP H1010685 A JPH1010685 A JP H1010685A JP 16603996 A JP16603996 A JP 16603996A JP 16603996 A JP16603996 A JP 16603996A JP H1010685 A JPH1010685 A JP H1010685A
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JP
Japan
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silver halide
phosphor
halide photographic
phosphor layer
sensitive material
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Pending
Application number
JP16603996A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Tsuji
宣昭 辻
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 35秒以下の超迅速処理に際しても、高感
度、高コントラストで、且つ、画像の粒状性、鮮鋭性を
向上したハロゲン化銀写真感光材料の放射線画像形成方
法の提供。 【解決手段】 (1)2枚の放射線増感スクリーンで挟
んで撮影する放射線画像形成方法に於いて、該増感スク
リーンのバック側用の蛍光体層の厚みが150〜250
μmで、フロント側用の蛍光体層の厚みが該バック側用
の蛍光体層の厚みの30%以上、90%以下であって、
該ハロゲン化銀写真感光材料をDry to Dryで
15秒以上、35秒以下で処理したときのガンマ値が
3.2以上、4.0以下であることを特徴とする放射線
画像形成方法。(2)ハロゲン化銀写真感光材料の処理
工程で、乾燥直前の吸水量が四つ切り1枚当たり1.1
g以下であるハロゲン化銀写真感光材料を用いることを
特徴とする(1)項記載の放射線画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は改良された画像を得
られる放射線画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀写真感光材料の迅速
処理化は急速に進み、特に医用業界では著しく、例えば
従来、主流であった90秒処理、45秒処理に加えて新
たに30秒処理が普及しつつある。これは救急医療に於
ける迅速な診断に対処するためである。
【0003】一方、ユーザーサイドとしては迅速処理性
と併せて、例えば頭部アンギオグラフィーや手指骨、足
指骨部などの骨部撮影に於いて、更なる高コントラスト
と高鮮鋭性が望まれているのが実情である。
【0004】従来より、ハロゲン化銀写真感光材料の迅
速処理化に関しては、多くの技術が提案されているが、
30秒以下の短時間迅速処理に際しても、従来通り或い
はそれ以上の高感度、高コントラストで、且つ、高鮮鋭
化を得る放射線画像形成方法に関しては、適切な技術の
開示とそれを示唆する情報が十分でない。
【0005】従って超迅速処理に際しても、高感度、高
コントラストで、且つ、画像の粒状性、鮮鋭性が改良さ
れ、診断性の向上を図った放射線画像形成方法が強く望
まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、35秒以下の短時間迅速処理に際しても、高感度、
高コントラストで、且つ、画像の粒状性、鮮鋭性を向上
したハロゲン化銀写真感光材料の放射線画像形成方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記によ
り達成された。
【0008】(1)支持体上の両面にハロゲン化銀乳剤
層を有するハロゲン化銀写真感光材料を、2枚の放射線
増感スクリーンで挟んで撮影する放射線画像形成方法に
於いて、該増感スクリーンのバック側用の蛍光体層の厚
みが150〜250μmで、フロント側用の蛍光体層の
厚みが該バック側用の蛍光体層の厚みの30%以上、9
0%以下であって、該ハロゲン化銀写真感光材料をDr
y to Dryで20秒以上、35秒以下で処理した
ときのガンマ値が3.2以上、4.0以下であることを
特徴とする放射線画像形成方法。
【0009】(2)ハロゲン化銀写真感光材料の処理工
程で、乾燥直前の吸水量が四つ切り1枚当たり1.1g
以下であるハロゲン化銀写真感光材料を用いることを特
徴とする(1)項記載の放射線画像形成方法。
【0010】以下、本発明を詳述する。
【0011】本発明に於いてハロゲン化銀写真感光材料
を挟んで用いられる放射線増感スクリーンは、X線曝射
方向から見てフロント側とバック側に分けた場合、両者
はそれぞれ蛍光体含有量と層の厚みが異なる。即ち、バ
ック側用の蛍光体層の厚みが150〜250μmであ
り、さらに好ましくは170〜240μmでよい。又、
フロント側用の蛍光体層の厚みはバック側用の蛍光体層
の厚みの90%以下であり、具体的には80〜225μ
mであって、好ましくは95〜130μmである。なお
本発明でいう蛍光体層の厚みとは、蛍光体を含有する層
だけの厚みを指す。
【0012】本発明の放射線増感スクリーンは、傾斜粒
径構造で蛍光体を充填することが好ましい。特に表面保
護層側に大粒径の蛍光体粒子を塗布し、支持体側に小粒
径の蛍光体粒子を塗布することが好ましく、小粒径のも
のは0.5〜3.5μmで、大粒径のものは4.5〜3
0μmの範囲が好ましい。
【0013】本発明で使用する増感スクリーンは、フロ
ント側とバック側で蛍光体層の厚みが異なることを特徴
とするが、蛍光体粒子の充填率をフロント側とバック側
で変えることを意味しない。
【0014】本発明に於ける増感スクリーンのX線吸収
は、蛍光体層の厚み100μm当たりX線吸収率が30
%以上であることが好ましい。本発明の増感スクリーン
のフロント側の比感度は、バック側に対して60〜90
%であることが好ましい。
【0015】蛍光体の充填率としては特に限定するもの
ではないが本発明の場合、好ましくはバック側用の蛍光
体層が50〜80で、フロント側用の蛍光体層が50〜
80であることが好ましい。
【0016】なおX線吸収量は次のようにして求めるこ
とできる。即ち、3相の電力供給で固有濾過がアルミニ
ウム2.2mm相当のX線発生装置から80kVpで運
転されるタングステン・ターゲットから生じたX線を厚
さ3mmの純度99%以上のアルミニウム板を透過さ
せ、ターゲット管のタングステンアノードから200c
mの位置に固定した放射線増感スクリーンに到着させ、
次いでその放射線増感スクリーンの蛍光体層から50c
m後の位置で電離型線量計を用いて測定しX線吸収量を
求めた。基準としては増感スクリーンを透過させないで
測定した上記測定位置でのX線量を用いた。
【0017】また、蛍光体の充填率は支持体上に形成さ
れた蛍光体層の空隙率から次の式(1)により求めるこ
とができる。
【0018】
【数1】
【0019】ただし、V ;蛍光体層の全体積 Vair;蛍光体中の空気体積 A ;蛍光体層の全重量 px ;蛍光体の密度 py ;結合剤の密度 pair;空気の密度 a ;蛍光体の重量 b ;結合剤の重量 さらに式(1)において、pairはほぼ0であるから
式(1)は近似的に次の式(2)で表すことができる。
【0020】
【数2】
【0021】ただし、V、Vair、px、py、a及
びbの定義は式(1)と同じである。
【0022】本発明において蛍光体層の空隙率は式
(2)により求めた。また蛍光体の充填率は次式(3)
により求めることができる。
【0023】
【数3】
【0024】ただし、V、px、py、a及びbの定義
は式(1)と同じである。又、本発明に係る放射線増感
スクリーンに用いられる好ましい蛍光体としては以下に
示すものが挙げられる。
【0025】タングステン酸塩系蛍光体(CaWO4
MgWO4、CaWO4:Pbなど)、テルビウム賦活希
土類酸硫化物系蛍光体〔Y22S:Tb、Gd22S:
Tb、La22S:Tb、(Y、Gd)22S:Tb、
Tm等〕、テルビウム賦活希土類隣酸塩系蛍光体(YP
4:Tb、GdPO4:Tb、LaPO4:Tb等)、
テルビウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体La
OBr:Tb、LaOBr:Tb.Tm、LaOCl:
Tb、LaOCl:Tb.TmGdOBr:Tb、Gd
OCr:Tb等)、ツリウム賦活希土類オキシハロゲン
化物系蛍光体(LaOBr:Tm、LaOCl:Tm
等)、硫酸バリウム系蛍光体〔BaSO4:Pb、Ba
SO4:Eu2+、(Ba.Sr)SO4:Eu2+等〕、2
価のユーロビウム賦活アルカリ土類金属燐酸塩系蛍光体
〔Ba3(PO42:Eu2+、(Ba、Sr)3、(PO
42:Eu2等〕、2価のユーロビウム賦活アルカリ土
類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体〔BaFCl:E
2+、BaFBr:Eu2+、BaFCl:Eu2+.T
b、BaFBr:Eu2+.Tb、BaF2.BaCl2
XBaSO4.KCl:Eu2+、(Ba.Mg)F2.B
aCl2.KCl:Eu2+等〕、沃化物系蛍光体(CS
I:Na、CSI:Tl、NaI.KI:Tl等)硫化
物系蛍光体〔ZnS:Ag、(Zn.Cd)S:Ag、
(Zn.Cd)S:Cu、(Zn.Cd)S:Cu.A
l等〕、燐酸ハフニウム系蛍光体(HfP27:Cu
等)、ただし本発明に用いられる蛍光体はこれらに限ら
れるものではなく、放射線の照射により可視または近紫
外領域の発光を示す蛍光体であれば使用できる。
【0026】本発明に係る放射線増感スクリーンに用い
られる好ましい結合剤としては、熱可塑性エラストマー
が挙げられる。具体的にはポリスチレン、ポリオレフィ
ン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリブ
タジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、天然
ゴム、フッ素ゴム、ポリイソプレン、塩素化ポリエチレ
ン、スチレン−ブタジエンゴム及びシリコンゴムからな
る群より選ばれる少なくとも1種の熱可塑性エラストマ
ーが挙げられる。
【0027】増感スクリーンの製法は、結合剤と蛍光
体とからなる蛍光体シートを形成する工程、前記蛍光
体シートを支持体上に載せ、前記結合剤の軟化温度若し
くは融点以上の温度で、圧縮しながら前記蛍光体シート
を支持体に接着する工程で製造するのが好ましい。の
放射線増感スクリーンの蛍光体層となる蛍光体シート
は、結合剤溶液中に蛍光体を均一に分散せしめた塗布液
を蛍光体シート形成用の仮支持体上に塗布し、乾燥した
後、仮支持体から剥離することで製造できる。すなわ
ち、まず適当な有機溶媒中に、結合剤と蛍光体粒子を添
加し、撹拌混合して結合剤中に蛍光体が均一に分散した
塗布液を調製する。
【0028】結合剤としては、軟化温度または融点が3
0〜150℃の熱可塑性エラストマーを単独、或いは他
のバインダーと共に用いる。熱可塑性エラストマーは常
温で弾力を持ち、過熱されると流動性を持つようになる
ので、圧縮の際の圧力による蛍光体の破損を防止するこ
とができる。熱可塑性エラストマーの例としては、ポリ
スチレン、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル、天然ゴム、フッ素ゴム、ポリイソ
プレン、塩素化ポリエチレン、スチレン−ブタジエンゴ
ム及びシリコンゴムからなる群より選ばれる少なくとも
1種の熱可塑性エラストマーが挙げられる。結合剤にお
ける熱可塑性樹脂の混合比は、10重量%以上、100
重量%以下であればよいが、結合剤はなるべく多くの熱
可塑性エラストマー、特に100重量%の熱可塑性エラ
ストマーからなっていることが好ましい。
【0029】塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール
などの低級アルコール、メチレンクロライド、エチレン
クロライドなどの塩素原子含有炭化水素、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂
肪酸と低級アルコールとのエステル、ジオキサン、エチ
レングリコールモノエチルエステル、エチレングリコー
ルモノメチルエステルなどのエーテル及びそれらの混合
物を挙げることができる。
【0030】塗布液における結合剤と蛍光体の混合比
は、目的とする放射線増感スクリーンの特性、蛍光体の
種類などにより異なるが、一般には結合剤と蛍光体の混
合比は1:1乃至1:100(重量比)の範囲から選ば
れ、特に1:8乃至1:40(重量比)の範囲から選ぶ
のが好ましい。
【0031】なお、塗布液には塗布液中における蛍光体
の分散性を向上させるための分散剤、又は形成後の蛍光
体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を向上さ
せるための可塑剤など種々の添加剤が混合されてもよ
い。
【0032】分散剤の例としてはフタル酸、ステアリン
酸、カプロン酸、親油性界面活性剤などを挙げることが
できる。
【0033】可塑剤の例としては燐酸トリフェニール、
燐酸トリクレジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステ
ル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメトキシエチルなど
のフタル酸エステル、グリコール酸エチルフタリルエチ
ル、グリコール酸ブチルフタルブチルなどのグリコール
酸エステル、トリエチレングリコールとアジピン酸との
ポリエステル、ジエチレングリコールと琥珀酸とのポリ
エステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基
酸とのポリエステルなどを挙げることができる。
【0034】上記のようにして調製された蛍光体と結合
剤とを含有する塗布液を、シート形成用の仮支持体の表
面に均一に塗布することにより塗布液の塗膜を形成す
る。
【0035】この塗布手段としては、例えばドクターブ
レード、ロールコータ、ナイフコータなどを用いること
により行うことができる。
【0036】仮支持体としては、例えばガラス、ウー
ル、コットン、紙、金属などの種々の素材から作られた
ものが使用され得るが、情報記録材料としての取り扱い
上可撓性のあるシートあるいはロールに加工できるもの
が好ましい。この点から、例えばセルロースアセテート
フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフ
ィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウム箔、ア
ルミニウム合金箔などの金属シート、一般紙及び例えば
写真用原紙、コート紙、若しくはアート紙のような印刷
用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギー特許7
84,615号に記載されているようなポリサッカライ
ド等でサイジングされた紙、二酸化チタンなどの顔料を
含むピグメント紙、ポリビニールアルコールでサイジン
グした紙等の加工紙が特に好ましい。
【0037】仮支持体上に蛍光体層形成用塗布液を塗布
し乾燥した後、仮支持体から剥離して放射線増感スクリ
ーンの蛍光体層となる蛍光体シートとする。従って仮支
持体の表面は、予め剥離剤を塗布しておき、形成された
蛍光体シートが仮支持体から剥離し易い状態にしておく
のが好ましい。
【0038】次にについて説明する。上記により形成
された蛍光体をセットするためのシートを用意する。こ
の支持体は前記仮支持体で挙げた材料から任意に選ぶこ
とができる。
【0039】公知の放射線増感スクリーンは、支持体と
蛍光体層の結合を強化するため支持体表面にゼラチンな
どの高分子物質を塗布して接着性を付与する下塗り層を
設けたり、感度、画質(鮮鋭性、粒状性)を向上せしめ
るために二酸化チタンなどの光反射性物質からなる光反
射層、若しくはカーボンブラックなどの光吸収物質から
なる光吸収層などが設けられてよい。
【0040】本発明に用いられる支持体についても、こ
れら各種の層を設けることができ、それらの構成は所望
の放射線増感スクリーンの目的、用途などに応じて任意
に選択することができる。
【0041】によって得られた蛍光体シートを支持体
上に載せ、結合剤の軟化温度または融点以上の温度で圧
縮しながら蛍光体シートを支持体上に接着する。
【0042】このようにして、蛍光体シートを支持体上
に予め固定することなく圧着する方法を利用することに
よりシートを薄く押し広げることができ、蛍光体の損傷
を防ぐだけでなく、シートを固定して加圧する場合に比
較して同じ圧力でも高い蛍光体充填率を得ることができ
る。
【0043】圧縮処理のために用いられる圧縮装置の例
としては、カレンダーロール、ホットプレスなど一般的
に知られているものを挙げることができる。例えばカレ
ンダーロールによる圧縮処理は、支持体上にによって
得た蛍光体シートを載せ、結合剤の軟化温度、又は融点
以上に加熱したローラの間を一定の速度で通過させるこ
とにより行われる。ただし本発明に用いられる圧縮装置
はこれらのものに限定されるものではなく、上記シート
を加熱しながら圧縮することのできるものであればいか
なるものであってもよい。圧縮の際の圧力は、50kg
/cm2以上であるのが好ましい。
【0044】通常、放射線増感スクリーンは、前述した
支持体に接する側と反対側の蛍光体層の表面に、蛍光体
層を物理的、化学的に保護するための透明な保護膜が設
けられる。このような透明保護膜(以下、単に保護膜と
いう)は、本発明の放射線増感スクリーンについても設
置することが好ましい。保護膜の膜厚は一般に0.1〜
20μmの範囲にある。
【0045】保護膜は例えば酢酸セルロース、ニトロセ
ルロースなどのセルロース誘導体、或いはポリメチール
メタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリカーボネ
ート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリ
マーなどの合成高分子物質を適当な溶剤に溶解して調製
した溶液を蛍光体層の表面に塗布する方法により形成す
ることができる。
【0046】或いはポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミドなどからなるプラスチックシート、及
び透明なガラス板などの保護膜形成用シートを別に調製
して蛍光体層の表面に適当な接着剤を用いて接着するな
どの方法で形成することができる。
【0047】本発明の放射線増感スクリーンで用いられ
る保護膜としては、特に有機溶媒に可溶性の弗化系樹脂
を含む塗布膜により形成された膜が好ましい。弗素系樹
脂とは、弗素を含むオレフィン(フルオロオレフィン)
の重合体、若しくは弗素を含むオレフィンを共重合体成
分として含む共重合体をいう。弗素系樹脂の塗布膜によ
り形成された膜は架橋されていてもよい。弗素系樹脂に
よる保護膜は、他の材料やX線フィルムなどの接触時に
フィルムなどから出る可塑剤などの汚れが保護膜内部に
染み込みにくいので、拭き取りなどによって容易に汚れ
を除去することができる利点がある。
【0048】保護膜形成材料としては、有機溶媒可溶性
弗素系樹脂を用いる場合も、この樹脂を適当な溶媒に溶
解して調製した。即ち、保護膜は有機溶媒可溶性の弗素
系樹脂を含有する保護膜形成材料塗布液をドクターブレ
ードなどを用いて蛍光体層表面に均一に塗布し、これを
乾燥することで形成する。この保護膜の形成は同時重層
塗布によって蛍光体の形成と同時に行われてよい。
【0049】弗素系樹脂としては、弗素を含むオレフィ
ン(フルオロオレフィン)の重合体若しくは弗素を含む
オレフィンを共重合体成分として含む共重合体で、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリクロルトリフルオロエチ
レン、ポリ弗化エチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビ
ニリデン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体及びフルオロオレフィン−ビニルエー
テル共重合体などを例として挙げることができる。
【0050】弗素系樹脂は、一般に有機溶媒に不溶であ
るがフルオロオレフィンを共重合体成分として含む共重
合体は、共重合するフルオロオレフィン以外の構成単位
によって有機溶媒可溶性になるため、該樹脂を適当な溶
媒に溶解して調製した溶液を蛍光体層上に塗布し、乾燥
することで容易に保護層を形成することができる。この
ような共重合体の例としては、フルオロオレフィン−ビ
ニルエーテル共重合体を挙げることができる。また、ポ
リテトラフルオロエチレン及びその変性体もパーフルオ
ロ溶媒のような適当な弗素系有機溶媒に対して可溶性で
あるので、上記フルオロオレフィンを共重合体成分とし
て含む共重合体と同様に塗布によって保護膜を形成する
ことができる。
【0051】保護膜は弗素系樹脂以外の樹脂が含まれて
いてもよく、架橋剤、硬膜剤、黄変防止剤などが含まれ
てもよい。しかしながら、前記した目的を充分達成する
ためには、保護膜中に弗素系樹脂の含有量は30重量%
以上であることが好ましく、さらに好ましくは50重量
%以上、最も好ましくは70重量%以上である。
【0052】保護膜に含まれる弗素系樹脂以外の樹脂と
しては、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、セルロ
ース誘導体、ポリメチルメタクリレート、ポリエステ
ル、エポキシ樹脂などを挙げることができる。
【0053】本発明の放射線増感スクリーンの保護膜
は、ポリシロキサン骨格含有オリゴマー若しくはパーフ
ルオロアルキル基含有オリゴマーの何れか一方、或いは
両方を含む塗布膜から形成してもよい。ポリシロキサン
骨格含有オリゴマーは、例えばジメチルポリシロキサン
骨格を有するものであり、少なくとも一つの官能基、例
えば水酸基を有するものであることが好ましく、また分
子量500〜100000の範囲にあることが好まし
い。特に分子量は1000〜100000の範囲となる
ことが好ましく、さらに好ましくは3000〜1000
0の範囲である。また、パーフルオロアルキル基、例え
ばテトラフルオロエチレン基などを含有するオリゴマー
は、分子中に少なくとも一つの官能基、例えば水酸基を
含むものであることが望ましく、分子量500〜100
000の範囲にあることが好ましい。特に分子量は10
00〜100000の範囲にあることが好ましく、さら
に100〜100000の範囲にあることが好ましい。
【0054】オリゴマーに官能基が含まれているものを
用いれば、保護膜形成時にオリゴマーと保護層膜形成樹
脂との間で架橋反応が発生し、オリゴマーが膜形成樹脂
の分子構造に取り入れられるため、放射線増感スクリー
ンの長期の繰り返し使用、あるいは保護膜表面のクリー
ニングなどの操作によってもオリゴマーが保護膜から取
り去られることがなく、オリゴマーの添加効果が長期に
わたり有効となるため、官能基を有するオリゴマーの使
用が有利である。オリゴマーは、保護膜中に0.01〜
10重量の量で含まれていることが好ましく、特に0.
1〜2重量%含まれていることが好ましい。
【0055】保護膜中には、パーフルオロオレフィン樹
脂粉末若しくはシリコン樹脂粉末が含まれてもよい。パ
ーフルオロオレフィン樹脂粉末、若しくはシリコン樹脂
粉末としては、平均粒径0.1〜10μmの範囲にある
ものが好ましく、特に好ましくは平均粒径0.3〜5μ
mの範囲である。これらのパーフルオロオレフィン樹脂
粉末若しくはシリコン樹脂粉末は、保護膜中に保護膜重
量当たり0.5〜30重量%の量で含まれていることが
好ましく、さらに2〜20重量%の量で含まれるのが好
ましい、最も好ましくは5〜15重量%の量である。
【0056】放射線増感スクリーンの保護膜は、蛍光体
層上に塗布形成された厚さ5μm以下の透明な合成樹脂
層であることが好ましい。このような薄い保護層を用い
ることにより、放射線増感スクリーンの蛍光体からハロ
ゲン化銀乳剤までの距離が短くなるため、得られるX線
画像の鮮鋭度の向上に寄与することになる。
【0057】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られるハロゲン化銀乳剤は臭化銀、沃臭化銀、塩臭化
銀、塩沃臭化銀が好ましい。ハロゲン化銀粒子は、正常
晶粒子であっても平板状粒子であってもよいが、好まし
くはアスペクト比3以上の平板状粒子が用いられる。平
板状粒子とは(粒子直径/厚さ)の比であるアスペクト
比の平均値(平均アスペクト比と呼ぶ)が3以上である
ことが好ましく、より好ましくは3〜30であり、更に
好ましくは3〜20、特に好ましくは4〜15である。
【0058】本発明に於ける沃臭化銀又は塩沃臭化銀粒
子は、平均沃化銀含有率が0モル%以上1.0モル%以
下で、より好ましくは0.1モル%〜0.8モル%でよ
い。本発明に於ける塩沃臭化銀粒子の平均塩化銀含有率
は0モル%以上20モル%以下が好ましく、より好まし
くは0モル%〜12モル%である。
【0059】本発明のハロゲン化銀写真感光材料のハロ
ゲン化銀粒子の体積平均粒径は0.5μm、より好まし
くは0.45μm、さらに好ましくは0.4μm以下で
ある。
【0060】体積平均粒径の算出方法は特開平7−31
9093号に記載の方法による。
【0061】本発明のハロゲン化銀写真感光材料のハロ
ゲン化銀粒子は単分散性であることが好ましい。特に好
ましい高度の単分散乳剤とは、 (粒径標準偏差)/(平均粒径)×100=(分布の広
さ)(%) によって定義した分布の広さが30%以下にすることが
好ましく、より好ましくは25%以下であり、さらに好
ましくは20%以下である。
【0062】本発明のハロゲン化銀写真感光材料のハロ
ゲン化銀乳剤層は、塗布銀量が片面当たり2.0g/m
2以下が好ましく、より好ましくは1.5g/m2以下で
あることが本発明の効果を良好に奏する。
【0063】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は現像
処理工程において、乾燥直前の吸水量が1.1g/四つ
切り1枚当たりで好ましくは0.9g以下、さらに好ま
しくは0.8g以下であることが本発明の効果を良好に
奏する。そのための手段としては、例えばゼラチン塗布
量を3.1g/m2以下、好ましくは2.8g/m2以下
にすること。さらには1.5%のNaOH水溶液(30
℃)中でのメルティングタイムが10分以上であること
などが挙げられる。
【0064】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には親
水性バインダーとしてゼラチンが最も好ましいが、ゼラ
チン以外のものをさらに添加して使用してよく、好まし
い親水性コロイドとしては例えばデキストランが挙げら
れ、片面当たり0.05〜1.5g/m2になる範囲で
使用することができる。デキストランは分子量1000
〜20万のものを乳剤層に使用することが最も好まし
い。
【0065】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤
層以外の非感光性層である例えば保護層、染料層、中間
層などには、メルカプト基を有した有機化合物を含有さ
せることにより写真性能を改良することができる。好ま
しいメルカプト化合物としてはメルカプトテトラゾール
類が挙げられる。
【0066】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は各種
の化学増感がなされていてもよく、例えば硫黄増感、貴
金属増感、セレン又はテルル増感などがなされてよい。
好ましい化学増感剤としては硫黄化合物+セレン化合物
が挙げられ、使用量はハロゲン化銀1モル当たり0.0
1〜0.4モルの範囲でよい。
【0067】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各
種の写真用添加剤を用いることができる。
【0068】このような工程で使用される化合物として
は例えば、リサーチ・ディスクロージャー(RD)N
o.17643、同No.18716及び(RD)、同
No.308119(1989年12月)に記載されて
いる各種の化合物を用いることができる。これら3つの
(RD)に記載されている化合物種類と記載箇所を下記
に掲載した。
【0069】
【表1】
【0070】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる適当な支持体として例えばポリエチレンテレフタ
レートフィルムなどで、これら支持体の表面には塗布層
の接着をよくするために、下塗層を設けたり、コロナ放
電、紫外線照射などを施してもよい。
【0071】本発明に於ける処理方法においては現像主
薬として、特開平4−15641号、特開平4−168
41号などに記載のジヒドロキシベンゼン、例えばハイ
ドロキノン、パラアミノフェノール類、例えばp−アミ
ノフェノール、N−メチル−p−アミノフェノール、
2,4−ジアミノフェノールなど、3−ピラゾリドン類
としては、例えば1−フェニル−3−ピラゾリドン類、
1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−
メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、
5,5−ジメチル−1−フェニル−3−ピラゾリドン等
で、またこれらを併用して用いることが好ましい。さら
に本発明の画像形成方法では現像主薬としてアスコルビ
ン酸或いはエリソルビン酸とそれらの塩類を用いてもよ
い。
【0072】現像液には保恒剤としては、亜硫酸塩類、
例えば亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、レダクトン
類、例えばピペリジノヘキソースレダクトンなどを含ん
でもよく、これらは、好ましくは0.2〜1モル/リッ
トル、より好ましくは0.3〜0.6モル/リットル用
いるのがよい。また、アスコルビン酸類を多量に添加す
ることも処理安定性につながる。
【0073】アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、第三
燐酸ナトリウム、第三燐酸カリウムの如きpH調節剤を
含む。さらに特開昭61−28708号記載の硼酸塩、
特開昭60−93439号記載のサッカローズ、アセト
オキシム、5−スルホサリチル酸、燐酸塩、炭酸塩など
の緩衝剤を用いてもよい。これらの薬剤の含有量は現像
液のpHを9.0〜13、好ましくはpH10〜12.
5とするように選ぶ。溶解助剤としてはポリエチレング
リコール類、及びこれらのエステルなど、増感剤として
は例えば四級アンモニウム塩など、その他現像促進剤、
界面活性剤などを含有させることができる。
【0074】本発明に於ける処理方法に於いて現像処理
温度は、好ましくは25℃〜50℃でより好ましくは3
0℃〜40℃である。処理時間はDry to Dry
で35秒以下である。
【0075】好ましい処理時間の配分としては例えば 挿入+現像+渡り=4秒〜13秒 定着+渡り=2秒〜7秒 水洗+渡り=2秒〜6秒 スクイズ+乾燥=4秒〜11秒であって、本発明におい
てより好ましいDryto Dryの時間は15秒〜3
5秒で処理することである。なお、Dry to Dr
yとはフィルム先端が自動現像機に挿入されてから乾燥
ゾーンを経て出てくるまでを言う。
【0076】
【実施例】次に本発明を実施例にて説明する。以下に示
す実施例は本発明を制限するものではない。
【0077】実施例1 〈X線フィルム2〜6の作製〉 (種乳剤−1の調製)以下の方法により種乳剤−1を調
製した。
【0078】 〔A1〕 オセインゼラチン 24.2g 蒸留水 9657ml ポリプロピレンオキシ−ポリエチレンオキシ −ジサクシネートナトリウム塩(10%メタノール水溶液)6.78ml 臭化カリウム 10.8g 10%硝酸 114ml 〔B1〕 2.5N AgNO3水溶液 2825ml 〔C1〕 臭化カリウム 841g 水で 2825mlに仕上げる 〔D1〕 1.75N KBr水溶液 下記銀電位制御量 42℃で特公昭58−58288号、同58−5828
9号に示される混合撹拌機を用いて溶液A1に溶液B1
び溶液C1の各々464.3mlを同時混合法により
1.5分を要して添加し、核形成を行った。
【0079】溶液B1及び溶液C1の添加を停止した後、
40分の時間を要して溶液A1の温度を50℃に上昇さ
せ、3%KOHでpHを5.0に合わせた後、再び溶液
1と溶液C1を同時混合法により各々、55.4ml/
minの流量で42分間添加した。この42℃から50
℃への昇温及び溶液B1、C1による再同時混合の間の銀
電位(飽和銀−塩化銀電極を比較電極として銀イオン選
択電極で測定)を溶液D1を用いてそれぞれ+8mV及
び+16mVになるよう制御した。
【0080】添加終了後3%KOHによってpHを6に
合わせ直ちに脱塩、水洗を行った。この種乳剤1はハロ
ゲン化銀粒子の全投影面積の90%以上が最大隣接辺比
が1.0〜2.0の六角平板状粒子よりなり、体積平均
粒径は0.2μmであった。
【0081】(平板状臭化銀乳剤の調製)上記の種乳剤
−1と以下に示す3種の溶液を用い、平板状純臭化銀乳
剤を調製した。
【0082】 〔A2〕 オセインゼラチン 34.03g ポリプロピレンオキシ−ポリエチレンオキシ −ジサクシネートナトリウム塩(10%メタノール水溶液)2.25ml 種乳剤1 1.218モル相当 水で 3669mlに仕上げる 〔B2〕 臭化カリウム 1747g 水で 3669mlに仕上げる 〔C2〕 硝酸銀 2493g 水で 4193mlに仕上げる 反応容器内で溶液A2を50℃に保ちながら激しく撹拌
し、そこに溶液B2と溶液C2の全量を60分かけて同時
混合法にて添加した。この間、pHはKOH液により
9.0に保ち、pAgは8.6に終始保った。ここで溶
液B2と溶液C2の添加速度は臨界成長速度に見合ったよ
うに時間に対して関数的に変化させた。則ち、成長して
いる種粒子以外は小粒子の発生がないように、また、オ
ストワルド熟成により多成分化しないように適切な添加
速度で添加した。
【0083】添加終了時後、この乳剤を40℃に冷却
し、凝集高分子剤としてフェニルカルバモイル基で変性
された(置換率90%)変性ゼラチン13.8%(重
量)の水溶液1800mlを添加し3分間撹拌した。そ
の後、酢酸56%(重量)水溶液を添加して乳剤のpH
を4.6に調整し3分間撹拌した後、20分間静置させ
デカンテーションにより上澄み液を排水し更に蒸留水1
1.25lを加え、撹拌静置後、上澄み液を排水した。
【0084】続いてゼラチン水溶液と炭酸ナトリウム1
0%(重量)水溶液を加えてpHが5.80になるよう
に調整し、50℃で30分間撹拌し再分散した。再分散
後、40℃にてpHを5.80、pAgを8.06に調
整した。
【0085】得られたハロゲン化銀乳剤を電子顕微鏡に
て観察したところ、体積平均粒径0.35μm、平均ア
スペクト比7.0、変動係数20%の平板状ハロゲン化
銀粒子であった。また物理熟成終了時のゼラチン量はハ
ロゲン化銀1モル当たり15.9gであった。
【0086】上記で調製した乳剤を55℃にした後、分
光増感色としてアンヒドロ−5,5′−ジクロロ−9−
エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)−オキ
サカルボシアニンヒドロキシド(D−1)と、アンヒド
ロ−5,5−ジ−(ブトキシカルボニル)−1,1−ジ
エチル−3,3′−ジ−(3−スルホブチル)−ベンゾ
イミダゾロカルボシアニンヒドロキシド(D−2)との
分散液(下記に記載)をハロゲン化銀1モル当たり40
0mg添加して分光増感した。
【0087】次いで4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデンアザインデン(TA
I)を適量添加した。その後10分してハロゲン化銀1
モル当たり塩化金酸を3.5mg、チオ硫酸ナトリウム
を10mg、チオシアン酸化合物を適量添加した。さら
に50分後にセレン化合物としてトリフェニルホスフィ
ンセレナイドの適量を添加し、さらに40分後に(TA
I)を添加し5分後にトリメチロールプロパン13g、
ゼラチン30gを添加してから急速冷却し、乳剤をゲル
化して化学増感を終了した。
【0088】〈分光増感色素の分散液〉上記分光増感色
素のD1を9.87gとD2を0.13gを採り、予め
27℃に調温した水を490g加えた後、高速撹拌機
(ディゾルバー)で3,500rpmにて30〜120
分間にわたって撹拌することによって分光増感色素の分
散液を得た。この分散色素の平均粒径は0.7μmであ
った。
【0089】〈X線フィルム2の作製〉このようにして
増感を施した乳剤を加温し、再溶解した後、後記する添
加剤を加え乳剤塗布液とした。また、同時に保護層塗布
液も調製した。塗布量は片面当たりの銀量が1.4g/
2でゼラチン付き量は3.1g/m2となるように2台
のスライドホッパー型コーターを用い支持体上に両面同
時塗布を行い乾燥し、試料を得た。
【0090】尚、支持体は厚み175μmで、濃度0.
17に青色着色したX線写真用ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムベースの両面にグリシジルメタクリレート
50wt%、メチルメタクリレート10wt%、ブチル
メタクリレート40wt%の3種のモノマーからなる共
重合体の濃度が10wt%になるように希釈して得た共
重合体水性分散液に下記のフィルタ染料及びゼラチンを
分散させて下引き液として塗布したものを用いた。この
時の付量は染料が15mg/m2、ゼラチンが0.15
mg/m2となるように塗布した。
【0091】
【化1】
【0092】乳剤に加えた添加剤は次のとおりである。
添加量はハロゲン化銀1モル当たりの量で示す。
【0093】 1,1−ジメチロール−1−ブロム−1−ニトロメタン 70mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0g スチレン−無水マレイン酸共重合体 2.5g ニトロフェニル−トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg C49OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1.0g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 8.5mg デキストラン(分子量4万) 4g
【0094】
【化2】
【0095】保護層液 次に保護層用塗布液として下記を調製した。下記の添加
量は塗布液1リットル当たりの量で示す。
【0096】 石灰処理イナートゼラチン 68g 酸処理ゼラチン 2.0g ソジウム−i−アミル−n−デシルスルホサクシネート 1.0g ポリメチルメタクリレート(面積平均粒径3.5μmのマット剤)1.1g 二酸化ケイ素粒子(面積平均粒径1.2μmのマット剤) 0.5g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 37mg (CH2=CHSO2CH22(硬膜剤) 500mg C49SO3K 2.0mg C1225CONH(CH2CH2O)5H 2.0g
【0097】
【化3】
【0098】〈X線フィルム3の作製〉フィルム2のゼ
ラチン付き量を2.5g/m2に減量した以外はフィル
ム2と同様にしてフィルム3を作製した。
【0099】〈X線フィルム4の作製〉フィルム2のゼ
ラチン付き量を1.7g/m2に減量した以外はフィル
ム2と同様にしてフィルム4を作製した。
【0100】〈X線フィルム5の作製〉ハロゲン化銀乳
剤の化学増感を下記に変更した以外はX線フィルム4と
同様にしてX線フィルム5を作製した。
【0101】(乳剤の化学増感)乳剤を60℃にした後
に、前記分光増感色素の分散液をハロゲン化銀1モル当
たり0.7ミリモルになるよう固体微粒子状の分散物と
して添加後、チオシアン酸カリウム塩、塩化金酸及びチ
オ硫酸ナトリウムの混合水溶液及びトリフェニルホスフ
ィンセレナイドの適量を加え、総計2時間の熟成を施し
た。
【0102】熟成終了時に安定剤として4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
(TAI)の適量を添加した。
【0103】〈X線フィルム6の作製〉ハロゲン化銀乳
剤の物理熟成時の塩化ナトリウムと臭化カリウムの比率
を変えて塩化銀含有率を80モル%に変えた以外はX線
フィルム5と同様にしてX線フィルム6を作製した。
【0104】 〈放射線増感スクリーン1〜4の製造〉 (スクリーン1) 蛍光体Gd22S:Tb(平均粒径1.8μm) 200g 結合剤ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、デモラックTPKL−5−26 25〈固形分40%〉(住友バイエルウレタン〔株〕製) 20g ニトロセルロース(消化度11.5%) 2g にメチルエチルケトン溶媒に加え、プロペラミキサーで
分散させて粘度が25PS(25℃)の蛍光体層形成用
塗布液を調製した。
【0105】(結合剤/蛍光体比=1/22) また、別途に下塗層形成用塗布液として軟質アクリル樹
脂固形分90g、ニトロセルロース50gをメチルエチ
ルケトンに加え分散、混合して粘度が3〜6PS(25
℃)の分散液を調製した。
【0106】二酸化チタンを練り込んだ厚さ250μm
のポリエチレンテレフタレート(支持体)をガラス板上
に水平に置き、上記の下塗層形成用塗布液をドクターブ
レードを用いて支持体上に均一塗布した後、25℃から
100℃に徐々に上昇させて塗布膜の乾燥を行い、支持
体上に下塗層を形成した。(塗布膜の厚さ15μm)こ
の上に上記の蛍光体層形成用塗布液を表2の蛍光体層の
厚みになるよう塗布量乾燥し、次いで圧縮を行った。圧
縮はカレンダーロールを用いて300kgW/cm2
厚力、80℃の温度で行った。この圧縮の後、特開平6
−75097号の実施例1記載の方法で厚さ3μmの透
明保護膜を形成した。
【0107】以上のようにして支持体、下塗層、蛍光体
層、透明保護層から構成された放射線増感スクリーン1
を製造した。
【0108】(スクリーン2)スクリーン1の蛍光体層
の厚みをフロント側用、バック側用ともそれぞれ表2記
載のように変更した以外は、スクリーン1と同様にして
スクリーン2を得た。 (スクリーン3、4)フロント側用、バック側用のそれ
ぞれの蛍光体層を上下層均等に2層に分け、表2に示す
粒径、厚みに変更した以外は、スクリーン1と同様にし
てスクリーン3、4を得た。
【0109】得られた4種類のスクリーンについてその
内訳を表2に示す。表中の感度とは各スクリーンについ
て、最小濃度+1.0の濃度を得るために必要なX線量
を求め、この必要線量の逆数から感度を求めた。得られ
たスクリーン番号1の感度を100とした場合の他のス
クリーン番号の比感度で表した。
【0110】
【表2】
【0111】本発明のスクリーンは比較に比べて高感度
であることが分かる。
【0112】現像処理は自動現像機にて下記処方の現像
液、定着液を用いて処理した。
【0113】 現像薬処方 Part−A(12リットル仕上げ用) 水酸化物カリウム 450g 亜硫酸カリウム(50%溶液) 2280g ジエチレンテトラアミン5酢酸 120g 炭酸水素ナトリウム 132g 5−メチルベンゾトリアゾール 1.2g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.2g 1,4−ジヒドロキシベンゼン 340g 水を加えて 5000mlに仕上げる Part−B(12リットル仕上げ用) 氷酢酸 170g トリエチレングリコール 185g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 22g 5−ニトロインダゾール 0.4g スターター液処方(1リットル仕上げ用) 氷酢酸 120g 臭化カリウム 225g 水を加えて 1000mlに仕上げる 定着液処方 Part−A(18リットル仕上げ用) チオ硫酸アンモニウム(70wt/vol%) 6000g 亜硫酸ナトリウム 110g 酢酸ナトリウム・3水塩 450g クエン酸ナトリウム 50g グルコン酸 70g 1−(N,N−ジメチルアミノ)−エチル −5−メルカプトテトラゾールU 18g Part−B(18リットル仕上げ用) 硫酸アルミニウム 800g 現像液の調製 現像液の調製は、水約5リットルにPart−A、Pa
rt−Bを同時添加し、撹拌溶解しながら水を加え12
リットルに仕上げ、氷酢酸でpHを10.40に調整
し、現像液とした。
【0114】この現像液1リットル当たり20ミリリッ
トルのスターター液を添加し、pHを10.40に調整
して使用液とした。
【0115】定着液の調製 定着液の調製は水約5リットルにPart−A、Par
t−Bを同時添加し、撹拌溶解しながら水を加えて18
リットルに仕上げ、硫酸と水酸化ナトリウムを用いてp
Hを4.4に調整しこれを定着液の使用液及び定着液補
充液とした。
【0116】尚、処理時間はDry to Dryで3
0秒で、処理工程の配分としては下記に示す通りであ
る。
【0117】 工 程 処理温度 処理時間 補 充 量 (℃) (秒) 挿 入 − 0.8 現像+渡り 35 9.7 (15ml/四つ切り1枚) 定着+渡り 33 5.5 (15ml/四つ切り1枚) 水洗+渡り 18 4.8 (1リットル/分) スクイズ 55 3.8 乾 燥 70 5.4 合 計 30.0 (相対感度、吸水量の求め方)医療用X線写真撮影用カ
セッテを用い、放射線増感スクリーンSRO−250
(コニカ〔株〕製)のフロント側用とバック側用を組み
合わせて、距離法にてX線撮影し、自動現像機SRX−
502(現像液XD−SR、定着液XF−SR)いずれ
も(コニカ〔株〕製)にて45秒処理した。
【0118】相対感度はSR−H(EmNo.254
9,使用期限1998−2コニカ〔株〕製X線フィル
ム)の感度を100とした場合の相対値である。
【0119】吸水量は上記処理機を改造しラインスピー
ドを約1.5倍にアップしてDryto Dryで30
秒とした。その後、乾燥ラックを取り外し、乾燥風、ヒ
ーターの電源を切り、スクイズラックの湿り具合が平衡
に達するまでX線フィルムを処理した後、本発明に係る
X線フィルム試料の2〜4を処理し、スクイズから出て
来た直後(Wet)の重さを測定し、23℃、RH50
%の雰囲気で乾燥させ、Dry後の重さを差し引いた値
(四つ切り(30.5×25.4cm)1枚当たりのW
et−Dry)を吸水量とした。得られた結果を表3に
示す。
【0120】
【表3】
【0121】表3から明かなように本発明に係るハロゲ
ン化銀写真感光材料(X線フィルム番号2〜6)は吸水
量が少ない。
【0122】実施例2 実施例1で作製したX線フィルムと実施例1で用いた放
射線増感スクリーンを下記表4に示したように組み合わ
せて下記の評価を行った。
【0123】但し、自動現像機のラインスピードを2倍
にアップしてDry to Dryで15秒処理となる
ように調整して現像処理した。
【0124】〈相対感度の評価〉相対感度は実施例1と
同様の方法で求め試料No.1のフィルムの感度を10
0とした場合の相対値で示した。
【0125】〈γ(ガンマ)の評価〉試料のカブリ+
0.25とカブリ+2.0の濃度を結ぶ直線の傾きから
求めた。
【0126】〈粒状性の評価(目視)〉 A:殆ど粒状性が目立たない B:若干目立つ C:かなり目立ち、読影に若干支障あり D:非常に目立ち、読影に支障あり 〈鮮鋭性の評価(目視)〉 A:非常にシャープ B:僅かにボケあり C:ボケが目立つ D:ボケにより読影困難 得られた結果を表4に示す。
【0127】
【表4】
【0128】表4から明かなように、本発明に係る組み
合わせによれば画像の粒状性と鮮鋭性が従来品である比
較に較べて著しく優れていた。さらに感度およびコント
ラスト(γ)に関しても比較に対して遜色が見られなか
った。
【0129】
【発明の効果】実施例で実証した如く、本発明によれば
画像の粒状性と鮮鋭性が優れ、かつ高感度、高コントラ
ストを有するX線用ハロゲン化銀写真感光材料の画像形
成方法を得ることが出来た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の両面にハロゲン化銀乳剤層を
    有するハロゲン化銀写真感光材料を、2枚の放射線増感
    スクリーンで挟んで撮影する放射線画像形成方法に於い
    て、該増感スクリーンのバック側用の蛍光体層の厚みが
    150〜250μmで、フロント側用の蛍光体層の厚み
    が該バック側用の蛍光体層の厚みの30%以上、90%
    以下であって、該ハロゲン化銀写真感光材料をDry
    toDryで15秒以上、35秒以下で処理したときの
    ガンマ値が3.2以上、4.0以下であることを特徴と
    する放射線画像形成方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化銀写真感光材料の処理工程
    で、乾燥直前の吸水量が四つ切り1枚当たり1.1g以
    下であるハロゲン化銀写真感光材料を用いることを特徴
    とする請求項1記載の放射線画像形成方法。
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