JPH10109434A - インクジェットプリンタ及びその駆動方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びその駆動方法

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JPH10109434A
JPH10109434A JP8267304A JP26730496A JPH10109434A JP H10109434 A JPH10109434 A JP H10109434A JP 8267304 A JP8267304 A JP 8267304A JP 26730496 A JP26730496 A JP 26730496A JP H10109434 A JPH10109434 A JP H10109434A
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JP
Japan
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ink
heating element
solvent
density
printed
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JP8267304A
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English (en)
Inventor
Toshio Narishima
俊夫 成島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクと透明な溶媒が混合されてなるインク
液滴の濃度を精度良く制御することが可能な2液混合方
式のインクジェットプリンタ及びその駆動方法を提供す
る。 【解決手段】 インクジェットプリンタを駆動する際
に、印字対象のドットの濃度に対応した信号を予め設定
された複数の信号から選択し、選択された信号に応じて
インクと溶媒の割合を変化させてインクと溶媒を混合
し、上記混合された液体でなるインク液滴を吐出するこ
とによって印字を行う。或いは、印字対象のドットの濃
度に応じて、発熱素子によってインク又は溶媒を気泡が
生じない範囲にて予め加熱し、加熱されたインク又は溶
媒を発熱素子によって更に加熱して気泡を生じさせるこ
とにより、インク又は溶媒に圧力を付加してインクと溶
媒を混合し、上記混合された液体でなるインク液滴を吐
出することによって印字を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間調を印刷する
ことが可能なインクジェットプリンタ及びその駆動方法
に関し、特に、予めインクと溶媒を混合することによ
り、より多くの階調を印刷可能としたインクジェットプ
リンタ及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、記録信号に
応じてインク液滴をノズルより吐出して、紙やフィルム
等の記録媒体に記録するオンデマンド型のプリンタであ
り、小型化や低コスト化が容易なため、近年急速に普及
しつつある。
【0003】一方、近年、特にオフィスにおいて、コン
ピュータを用いた文書作成、いわゆるディスクトップパ
ブリッシングが盛んに行われるようになり、最近では、
文字や図形だけでなく、写真等のカラーの自然画像を文
字や図形と共に出力するという要求が増加している。そ
して、このように高品質な自然画像をプリントするため
には、中間調の再現が重要である。
【0004】ところで、インクジェットプリンタにおい
て、インク液滴を吐出する方法としては、圧電素子を用
いる方法と、発熱素子を用いる方法とが主に採用されて
いる。圧電素子を用いる方法では、圧電素子に通電した
ときに生じる圧電素子の変形によりインクに圧力を与
え、当該圧力によってノズルからインク液滴を吐出させ
る。また、発熱素子を用いる方法では、発熱素子により
インクを加熱沸騰させてインクに気泡を発生させ、当該
気泡が発生することによって生じた圧力によって、ノズ
ルからインク液滴を吐出させる。
【0005】従来、このようなインクジェットプリンタ
において、中間調を印刷するときには、例えば、圧電素
子や発熱素子に与える電圧の大きさやパルス幅を変化さ
せて、吐出する液滴サイズを制御することにより、印字
ドットの径を可変として濃淡の階調を表現していた。或
いは、1画素を例えば4×4のドットよりなるマトリク
スで構成し、このマトリクス単位でいわゆるディザ法を
用いることにより濃淡の階調を表現していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電素
子や発熱素子に与える電圧の大きさやパルス幅を変化さ
せる方法を用いて中間調を表現しようとしたとき、電圧
の大きさやパルス幅を小さくしすぎると、ノズルからイ
ンク液滴が吐出されなくなってしまう。このため、従来
のインクジェットプリンタでは、インク液滴の最小径に
限界があり、表現可能な階調数が少なかった。特に、イ
ンク液滴の最小径に限界があるために、淡色のドットの
表現が困難であり、自然画像等をプリントアウトするに
は、実用上不十分であった。
【0007】一方、ディザ法を用いて階調表現を行う方
法で、例えば、1画素を4×4のマトリックスで構成し
た場合には、17階調の濃度を表現できる。しかし、こ
のようにディザ法を用いて1画素を4×4のマトリック
スで構成すると、ディザ法を用いないときと同じドット
密度で印字した場合、解像度が1/4に劣化してしま
う。このため、画像が粗くなってしまい、この場合も自
然画像をプリントアウトするには、実用上不十分であっ
た。
【0008】このような問題を解決するため、本願出願
人は、特開平5−201024号公報に記載されるよう
に、透明な溶媒とインクを定量混合して得られるインク
液滴を吐出して印刷を行う2液混合方式のインクジェッ
トプリンタを提案した。
【0009】2液混合方式のインクジェットプリンタで
は、透明な溶媒とインクのうちの一方の液体を所望する
階調に合わせて定量し、これを他方の液体と混合する。
すなわち、例えば、インクを所望する階調に合わせて定
量し、このように定量されたインクと溶媒とを混合す
る。そして、このように混合された液体でなるインク液
滴を吐出して印刷を行う。このようなインクジェットプ
リンタでは、各インク液滴の濃度を変化させることがで
きるので、各ドットに濃淡の階調を持たせることができ
る。
【0010】このような2液混合方式のインクジェット
プリンタでは、当然の事ながら、印字対象のドットの濃
度に対応して、インクと溶媒が混合されてなるインク液
滴の濃度を精度良く制御することが重要である。
【0011】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、インクと溶媒が混合され
てなるインク液滴の濃度を精度良く制御することが可能
な2液混合方式のインクジェットプリンタ及びその駆動
方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係るインクジェットプリンタ
は、印字対象のドットの濃度に対応した信号を、予め設
定された複数の信号から選択する信号選択手段と、上記
信号選択手段によって選択された信号に応じてインクと
溶媒の割合を変化させて、インクと溶媒を混合する混合
手段と、上記混合手段によって混合された液体でなるイ
ンク液滴を吐出する吐出手段とを備えることを特徴とす
るものである。
【0013】ここで、上記信号は、例えば、ドットの濃
度に対応して、パルス数、パルス幅及びパルスピーク値
のうちの少なくとも一つが可変とされたパルス信号とす
る。
【0014】なお、上記混合手段は、例えば、インク又
は溶媒に圧力を付加する圧力付加手段を備え、上記圧力
付加手段による圧力を上記信号に応じて変化させること
により、インクと溶媒の混合割合を変化させるようなも
のが好適である。ここで、圧力付加手段は、例えば、圧
電素子によってインク又は溶媒に圧力を付加する。或い
は、例えば、発熱素子でインク又は溶媒を加熱して気泡
を生じさせることにより、インク又は溶媒に圧力を付加
する。
【0015】また、上記吐出手段は、例えば、インク液
滴に圧力を付加する圧電素子を備え、上記圧電素子によ
る圧力でインク液滴を吐出するようなものが好適であ
る。或いは、例えば、インク液滴を加熱する発熱素子を
備え、上記発熱素子でインク液滴を加熱して気泡を生じ
させ、当該気泡によって生じる圧力でインク液滴を吐出
するようなものも好適である。
【0016】また、上記インクジェットプリンタは、多
階調ディザ法に基づく処理を行うデータ処理手段を備
え、上記データ処理手段によって印刷対象の画像に対し
て多階調ディザ法に基づく処理を施して、印字対象のド
ットの濃度を設定するようになされていてもよい。
【0017】以上のようなインクジェットプリンタで
は、信号選択手段によって、印字対象のドットの濃度に
対応した信号を、予め設定された複数の信号から選択
し、混合手段によって、信号選択手段によって選択され
た信号に応じてインクと溶媒の割合を変化させて、イン
クと溶媒を混合するようにしている。したがって、印字
対象のドットの濃度に応じて、適切にインクと溶媒の割
合を変化させて、インクと溶媒を混合することができ
る。
【0018】また、本発明に係るインクジェットプリン
タの駆動方法は、印字対象のドットの濃度に対応した信
号を予め設定された複数の信号から選択し、上記選択さ
れた信号に応じてインクと溶媒の割合を変化させてイン
クと溶媒を混合し、上記混合された液体でなるインク液
滴を吐出して記録媒体に付着させることを特徴とするも
のである。
【0019】ここで、上記信号は、例えば、ドットの濃
度に対応して、パルス数、パルス幅及びパルスピーク値
のうちの少なくとも一つが可変とされたパルス信号とす
る。
【0020】このインクジェットプリンタの駆動方法で
は、例えば、上記信号に応じてインク又は溶媒に付加す
る圧力を変化させることにより、インクと溶媒の混合割
合を変化させる。ここで、インク又は溶媒に圧力を付加
する際には、例えば、圧電素子を用いてインク又は溶媒
に圧力を付加する。或いは、例えば、発熱素子でインク
又は溶媒を加熱して気泡を生じさせることにより、イン
ク又は溶媒に圧力を付加する。
【0021】なお、このインクジェットプリンタの駆動
方法において、上記インク液滴を吐出する際には、例え
ば、圧電素子でインク液滴に圧力を付加し、当該圧力に
よってインク液滴を吐出するようにする。或いは、例え
ば、発熱素子でインク液滴を加熱して気泡を生じさせ、
当該気泡によって生じる圧力でインク液滴を吐出するよ
うにする。
【0022】また、このインクジェットプリンタの駆動
方法では、印刷対象の画像に対して予め多階調ディザ法
に基づく処理を施して、印字対象のドットの濃度を設定
するようにしてもよい。
【0023】以上のようなインクジェットプリンタの駆
動方法では、印字対象のドットの濃度に対応した信号
を、予め設定された複数の信号から選択し、選択された
信号に応じてインクと溶媒の割合を変化させて、インク
と溶媒を混合するようにしている。したがって、印字対
象のドットの濃度に応じて、適切にインクと溶媒の割合
を変化させて、インクと溶媒を混合することができる。
【0024】また、本発明に係る他のインクジェットプ
リンタは、発熱素子でインク又は溶媒を加熱して気泡を
生じさせることにより、インク又は溶媒に圧力を付加し
て、インクと溶媒を混合する混合手段と、上記混合手段
によって混合された液体でなるインク液滴を吐出する吐
出手段とを備え、上記混合手段によってインクと溶媒を
混合する前に、印字対象のドットの濃度に応じて、上記
発熱素子によってインク又は溶媒を気泡が生じない範囲
にて予め加熱することを特徴とするものである。
【0025】ここで、インク又は溶媒を予め加熱する際
には、例えば、印字対象のドットの濃度に応じて、上記
発熱素子の発熱時間を変化させて、上記発熱素子の発熱
量を変化させる。或いは、例えば、印字対象のドットの
濃度に応じて、上記発熱素子に印加する印加電圧の大き
さを変化させて、上記発熱素子の発熱量を変化させる。
或いは、例えば、印字対象のドットの濃度に応じて、上
記発熱素子に印加する電圧パルスの数を変化させて、上
記発熱素子の発熱量を変化させる。或いは、例えば、印
字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子に印加す
る電圧パルスの間隔を変化させて、上記発熱素子によっ
て加熱されるインク又は溶媒の温度変化を制御する。
【0026】なお、上記吐出手段は、例えば、インク液
滴に圧力を付加する圧電素子を備え、上記圧電素子によ
る圧力でインク液滴を吐出するようなものが好適であ
る。或いは、例えば、インク液滴を加熱する第2の発熱
素子を備え、上記第2の発熱素子でインク液滴を加熱し
て気泡を生じさせ、当該気泡によって生じる圧力でイン
ク液滴を吐出するようなものも好適である。
【0027】また、上記インクジェットプリンタは、多
階調ディザ法に基づく処理を行うデータ処理手段を備
え、上記データ処理手段によって印刷対象の画像に対し
て多階調ディザ法に基づく処理を施して、印字対象のド
ットの濃度を設定するようになされていてもよい。
【0028】以上のようなインクジェットプリンタで
は、混合手段によってインクと溶媒を混合する前に、印
字対象のドットの濃度に応じて、発熱素子によってイン
ク又は溶媒を気泡が生じない範囲にて予め加熱してお
り、これにより、印字対象のドットの濃度に応じて、適
切にインクと溶媒の割合を変化させて、インクと溶媒を
混合することができる。
【0029】また、本発明に係る他のインクジェットプ
リンタの駆動方法は、印字対象のドットの濃度に応じ
て、発熱素子によってインク又は溶媒を気泡が生じない
範囲にて予め加熱し、上記加熱されたインク又は溶媒を
上記発熱素子によって更に加熱して気泡を生じさせるこ
とにより、インク又は溶媒に圧力を付加して、インクと
溶媒を混合し、上記混合された液体でなるインク液滴を
吐出して記録媒体に付着させることを特徴とするもので
ある。
【0030】ここで、インク又は溶媒を予め加熱する際
には、例えば、印字対象のドットの濃度に応じて、上記
発熱素子の発熱時間を変化させて、上記発熱素子の発熱
量を変化させる。或いは、例えば、印字対象のドットの
濃度に応じて、上記発熱素子に印加する印加電圧の大き
さを変化させて、上記発熱素子の発熱量を変化させる。
或いは、例えば、印字対象のドットの濃度に応じて、上
記発熱素子に印加する電圧パルスの数を変化させて、上
記発熱素子の発熱量を変化させる。或いは、例えば、印
字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子に印加す
る電圧パルスの間隔を変化させて、上記発熱素子によっ
て加熱されるインク又は溶媒の温度変化を制御する。
【0031】なお、上記インク液滴を吐出する際には、
例えば、圧電素子でインク液滴に圧力を付加し、当該圧
力によってインク液滴を吐出するようにすることが好ま
しい。或いは、例えば、第2の発熱素子でインク液滴を
加熱して気泡を生じさせ、当該気泡によって生じる圧力
でインク液滴を吐出するようにすることも好ましい。
【0032】また、このインクジェットプリンタの駆動
方法では、印刷対象の画像に対して予め多階調ディザ法
に基づく処理を施して、印字対象のドットの濃度を設定
するようにしてもよい。
【0033】以上のようなインクジェットプリンタで
は、インクと溶媒を混合する前に、印字対象のドットの
濃度に応じて、発熱素子によってインク又は溶媒を気泡
が生じない範囲にて予め加熱しており、これにより、印
字対象のドットの濃度に応じて、適切にインクと溶媒の
割合を変化させて、インクと溶媒を混合することができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、形状等を任意に
変更することが可能であることは言うまでもない。
【0035】第1の実施の形態 本実施の形態に係るインクジェットプリンタは、インク
と溶媒を混合した上で吐出する2液混合方式のインクジ
ェットプリンタであって、発熱素子を駆動することによ
り発生する気泡を利用して、インクと溶媒を定量混合す
るとともに、発熱素子を駆動することにより発生する気
泡を利用して、インクと溶媒が混合されてなるインク液
滴を吐出する。
【0036】このインクジェットプリンタのプリンタヘ
ッドの主要部を図1及び図2に示すとともに、インク液
滴を吐出するノズル部近傍を拡大した図を図3及び図4
に示す。
【0037】このプリンタヘッドは、図1及び図2に示
すように、ベースB1にヘッドチップT1が接着されて
おり、透明な溶媒11がベースB1内の溶媒溜12から
ヘッドチップT1の第1の連通溝13に供給されるとと
もに、インク14がベースB1内のインク溜15からヘ
ッドチップT1の第2の連通溝16に供給される。
【0038】ヘッドチップT1内において、溶媒11
は、第1の連通溝13から更に第1の供給溝17を通っ
て、図3及び図4に示すように、第1のキャビティ18
に充填される。ここで、第1のキャビティ18に接する
ように、第1の発熱素子19が配設されており、この第
1の発熱素子19によって第1のキャビティ18内の溶
媒11を加熱できるようになっている。そして、溶媒1
1は、第1のキャビティ18内において、毛細管力によ
って保持され、第1のオリフィス20において、表面に
半月形の凹部、いわゆるメニスカスM1が形成される。
なお、溶媒11には、種々の構成のものが使用可能であ
るが、本実施の形態では、純水に界面活性剤を添加した
ものを使用した。
【0039】また、このプリンタヘッドは、オリフィス
プレート21の内部に、インク14を混合部22に導入
するための通路として、混合溝23が形成されており、
インク14は、第2の連通溝16から更に第2の供給溝
24及び第2のキャビティ25を通って混合溝23に充
填される。ここで、第2のキャビティ25に接するよう
に、第2の発熱素子26が配設されており、この第2の
発熱素子26によって第2のキャビティ25内のインク
14を加熱できるようになっている。そして、インク1
4は、毛細管力によって保持され、第2のオリフィス2
7において、表面にメニスカスM2が形成される。な
お、インク14には、種々の構成のものが使用可能であ
るが、本実施の形態では、水性インクを使用した。
【0040】上記プリンタヘッドにおいて、第2のオリ
フィス27の開口面積は、第1のオリフィス20の開口
面積以下、好ましくは2分の1以下とする。これによ
り、溶媒11にインク14を混合する際に、インク14
をより正確に定量することが可能となる。
【0041】また、オリフィスプレート21の混合部2
2の直径は、第1のオリフィス20の直径よりも大きく
する。これにより、毛細管力によって、インク液滴の吐
出待機時に溶媒11が混合部22へ侵入するようなこと
がなくなり、溶媒11とインク14が吐出待機時に接触
して、これらが自然に混合してしまうことがなくなる。
【0042】また、オリフィスプレート21には、フッ
素系樹脂等をコーティングすることにより、撥水処理を
施す。すなわち、図5及び図6に示すように、少なくと
もオリフィスプレート21の混合部22の表面C1(図
中斜線部)に撥水処理を施すことにより、溶媒11のメ
ニスカスM1を安定して第1のオリフィス20に形成す
ることが可能になるとともに、インク14のメニスカス
M2を安定して第2のオリフィス27に形成することが
可能となり、インク11と溶媒14の不要な自然混合が
防止される。なお、撥水処理は、オリフィスプレート2
1の混合部22の表面C1を含むように施されていれ
ば、混合部22の表面C1だけではなく、混合部22よ
りも若干広い範囲にまで施しても良く、更には、オリフ
ィスプレート21の全面に施してしまってもよい。
【0043】なお、本実施の形態において、各部材の主
な寸法は、第1の発熱素子19及び第2の発熱素子26
のサイズを60μm角とし、第1のオリフィス20の径
を30μmとし、第2のオリフィス27を10μm角と
し、第1のキャビティ18及び第2のキャビティ25の
直径を105μm、深さを35μmとし、混合溝23の
断面を10μm角とし、混合部22の直径を75μm、
深さを25μmとした。
【0044】つぎに、以上のようなプリンタヘッドから
インク液滴を吐出するときの動作を、図7を参照して説
明する。
【0045】図7(A)に示すように、初期状態におい
て、溶媒11は、毛細管力により第1のキャビティ18
に充填され、表面張力により第1のオリフィス20にお
いてメニスカスM1を形成している。一方、インク14
は、毛細管力により第2のキャビティ25を経て混合溝
23に充填され、第2のオリフィス27においてメニス
カスM2を形成している。
【0046】そして、印字するためにインク液滴を吐出
する際は、先ず、第2の発熱素子26に濃度データに従
った駆動信号が与えられ、第2の発熱素子26が発熱
し、その結果、図7(B)に示すように、インク14が
膜沸騰して第2の発熱素子26上に気泡B2が発生す
る。これにより、第2のキャビティ25内の内圧が高ま
り、インク14は、第2のオリフィス27から混合部2
2へ押し出される。ここで、インク14の押し出される
量は、第2の発熱素子26に与えられる駆動信号によっ
て制御される。
【0047】次に、第1の発熱素子19に駆動信号が与
えられ、第1の発熱素子19が発熱し、その結果、図7
(C)に示すように、溶媒11が膜沸騰して第1の発熱
素子19上に気泡B1が発生して、第1のキャビティ1
8内の内圧が高まる。これにより、溶媒11は、第1の
オリフィス20より突出し始め、混合部22に押し出さ
れていたインク14が溶媒11に混ぜ合わさる。
【0048】このとき、もしくはこれに先立って、第2
の発熱素子26への駆動信号がオフにされ、その結果、
気泡B2は急速に消滅し、第2のキャビティ25内の内
圧が低下する。これによって、図7(C)に示すよう
に、インク14は、第2のオリフィス27近傍で引きち
ぎれ、第2のキャビティ25方向に引き込まれる。
【0049】その後、図7(D)に示すように、インク
14と混合して第1のオリフィス20より突出した溶媒
11は、更に液柱となって成長する。このとき、第2の
キャビティ25及び混合溝23では、毛細管力によっ
て、インク14の再充填が始まる。
【0050】次に、第1の発熱素子19への駆動信号が
オフにされ、図7(E)に示すように、気泡B1の収縮
が始まり、これにより、溶媒11は、第1のキャビティ
18に引き込まれ、液柱にくびれが生じる。一方、イン
ク14は、毛細管力によって、混合溝23に再充填され
る。
【0051】その後、図7(F)に示すように、液柱が
引きちぎれ、インク14と溶媒11が混合したインク液
滴D1が吐出され、一方、溶媒11のメニスカスM1
は、第1のキャビティ18内に後退する。そして、この
ように吐出されたインク液滴D1が記録媒体に向かって
飛翔して記録媒体に付着することにより、当該インク液
滴D1によるドットが印字される。
【0052】その後、図7(G)に示すように、毛細管
力によって、溶媒11が第1のキャビティ18に再充填
され、初期状態に戻る。
【0053】ところで、図7(B)のように押し出され
たインク14は、全てインク液滴D1に混合されて吐出
され、混合部22内に残存しないようにすることが必要
である。そして、インク14が混合部22内に残存しな
いようにするためには、吐出周波数などの条件にもよる
が、通常は、インク14の混合比を50%程度以下とす
ることが好ましい。したがって、充分な最大濃度を得る
ためには、インク14が充分な濃さを持っていることが
必要である。そのために、インク14の混合割合が50
重量%のとき、印字濃度が反射濃度で1.5、好ましく
は2以上得られる程度に、インク14には染料や顔料等
からなる着色剤を含有させる。
【0054】なお、本実施の形態では、インク14には
水性インクを使用し、溶媒11には純水に界面活性剤等
を混合したものを使用しているが、例えば、油性インク
や油性溶媒を使用することもできる。
【0055】以上のようなプリンタヘッドにおいて、第
2の発熱素子26を駆動する際は、駆動信号としてパル
ス電圧が第2の発熱素子26に印加される。そして、こ
のパルス電圧によって、溶媒11に混合されるインク1
4の混合量を制御して、吐出されるインク液滴D1の濃
淡を制御する。そこで、以下、第2の発熱素子26に印
加される電圧と、溶媒11に混合されるインク14の混
合量との関係について説明する。なお、以下の説明にお
いて、インク14の混合量は、吐出されたインク液滴D
1を記録媒体に付着させたときの濃度から求めた。
【0056】まず、図8に、第2の発熱素子26に印加
される電圧の大きさと、溶媒11に混合されるインク1
4の混合量との関係を調べた結果を示す。図8に示すよ
うに、第2の発熱素子26に印加する電圧を変化させる
とインク14の混合量も変化し、印加電圧が増大するに
従って、すなわち第2の発熱素子26の発熱量が増大す
るに従って、インク14の混合量も増大する。
【0057】したがって、溶媒11に混合されるインク
14の混合量を制御するには、例えば、図9に示すよう
に、濃度データに従って、第2の発熱素子26に印加す
るパルス電圧のパルスピーク値を変化させればよい。す
なわち、淡いドットを印字するときには、図9(A)に
示すように、パルスピーク値の小さなパルス電圧を第2
の発熱素子26に印加し、濃いドットを印字するときに
は、図9(B)に示すように、パルスピーク値の大きな
パルス電圧を第2の発熱素子26に印加するようにすれ
ばよい。
【0058】また、図10に、第2の発熱素子26に一
定の電圧を印加したとき、電圧の印加時間と、溶媒11
に混合されるインク14の混合量との関係を調べた結果
を示す。図10に示すように、電圧印加時間を変化させ
るとインク14の混合量も変化し、電圧印加時間が増大
するに従って、すなわち第2の発熱素子26の発熱量が
増大するに従って、インク14の混合量も増大する。
【0059】したがって、溶媒11に混合されるインク
14の混合量を制御するには、例えば、図11に示すよ
うに、濃度データに従って、第2の発熱素子26に印加
するパルス電圧のパルス幅を変化させればよい。すなわ
ち、淡いドットを印字するときには、図11(A)に示
すように、パルス幅の狭いパルス電圧を第2の発熱素子
26に印加し、濃いドットを印字するときには、図11
(B)に示すように、パルス幅の広いパルス電圧を第2
の発熱素子26に印加するようにすればよい。
【0060】ただし、このように第2の発熱素子26に
印加するパルス電圧のパルス幅を可変とするとき、第2
の発熱素子26への駆動信号の終了時間、すなわち、第
2の発熱素子26に印加されたパルス電圧が立ち下がる
時と、第1の発熱素子19への駆動信号の開始時間、す
なわち、第1の発熱素子19に印加するパルス電圧が立
ち上がる時との間の相対的な時間は、印字するドットの
濃度に関わらず一定にすべきである。したがって、第2
の発熱素子26に印加するパルス電圧のパルス幅を可変
とするときには、第2の発熱素子26に印加するパルス
電圧の立ち上がり時の時間を変化させるようにすること
が好ましい。
【0061】また、1つのインク液滴を吐出する際に第
2の発熱素子26に印加される電圧パルスのパルス数を
変えたときには、そのパルス数に従って、溶媒11に混
合されるインク14の混合量も変化する。このように、
1つのインク液滴に対応して、複数の電圧パルスを第2
の発熱素子26に印加したときには、各電圧パルスが印
加される毎に第2の発熱素子26が発熱するので、各電
圧パルス毎にインク14が混合部22に押し出される。
そして、混合部22に押し出されたインク14は、電圧
パルスがオフ状態の間も、混合部22内にとどまるの
で、各電圧パルス毎に混合部22内にインク14が蓄積
される。したがって、第2の発熱素子26に印加する電
圧パルスのパルス数を変えることにより、混合部22内
に蓄積されるインク14の量が変化し、その結果、溶媒
11に混合されるインク14の混合量が変化する。
【0062】したがって、溶媒11に混合されるインク
14の混合量を制御するには、例えば、図12に示すよ
うに、濃度データに従って、第2発熱素子26に印加す
るパルス電圧のパルス数を変化させればよい。すなわ
ち、淡いドットを印字するときには、図12(A)に示
すように、第2の発熱素子26に印加するパルス電圧の
パルス数を減らし、濃いドットを印字するときには、図
12(B)に示すように、第2の発熱素子26に印加す
るパルス電圧のパルス数を増やしてやればよい。
【0063】以上、吐出されるインク液滴D1の濃淡を
制御する方法として、第2の発熱素子26に供給する駆
動信号のパルスピーク値を可変とする方法、パルス幅を
可変とする方法、及びパルス数を可変とする方法を挙げ
たが、これらの方法は、いずれか一つの方法だけを用い
て、インク液滴D1の濃淡を制御するようにしても、幾
つかの方法を組み合わせて、インク液滴D1の濃淡を制
御するようにしてもよい。
【0064】なお、図7に示したような動作は代表的な
ものであり、各動作のタイミングや状態、例えば液柱の
形状や再充填時の動作等は、オリフィスサイズ等の構造
的要素、インク14や溶媒11の粘性や表面張力等の物
性的要素、吐出周波数等の動作条件などによって変化す
る。
【0065】そして、インク液滴D1の濃度は、図7
(B)において、第2のオリフィス27から押し出され
るインク14の量により決まり、上述したように、これ
は第2の発熱素子26に与えられる駆動信号により制御
される。すなわち、第2のオリフィス27より押し出さ
れるインク14の量は、駆動信号のパルスピーク値やパ
ルス幅やパルス数を大きくすると増加し、小さくすると
減少する。なお、このような制御要因、すなわち駆動信
号のパルスピーク値、パルス幅及びパルス数は、実験的
に最適な値を求めて予め設定しておく。
【0066】ここで、図13に、第1の発熱素子19と
第2の発熱素子26に与える駆動信号の具体的な一例を
示す。なお、図13では、横軸に時間、縦軸に電圧をと
って駆動信号を示すとともに、図7の(A)〜(G)の
各時点を駆動信号に対応させてプロットしている。
【0067】図13に示す例の場合、第1の発熱素子1
9に駆動電圧を印加する周期は、200μsecで一定
としている。すなわち、インク液滴D1の吐出周期は、
200μsec(周波数5kHz)であり、この間にイ
ンク14と溶媒11の定量混合の動作と、インク液滴D
1の吐出の動作とを行っている。
【0068】一方、第2の発熱素子26に与える駆動信
号については、インク14を押し出すタイミング、すな
わち第2の発熱素子26に加える駆動信号をオンにする
タイミングを早くしたり遅くしたりするとともに、駆動
信号をオフにするタイミングを一定としている。これに
より、駆動信号のパルス幅が可変となり、第2の発熱素
子26の駆動時間が変化することとなる。
【0069】つぎに、以上のようなプリンタヘッドを備
えたインクジェットプリンタの駆動回路について図14
を参照して説明する。
【0070】このインクジェットプリンタでは、印字に
先立って、第1の発熱素子用駆動信号記憶回路31に、
インク液滴D1を吐出するために使用される第1の発熱
素子19を駆動する駆動信号の最適パターンを、駆動信
号パターンデータとして入力し記憶させておく。ここ
で、第1の発熱素子19の駆動信号は、常に同じパター
ンで良いので、第1の発熱素子用駆動信号記憶回路31
に記憶させるのは、単一のパターンでよい。
【0071】同様に、印字に先立って、第2の発熱素子
用駆動信号記憶回路32に、インク14を押し出すため
に使用される第2の発熱素子26を駆動する駆動信号の
最適パターンを、駆動信号パターンデータとして入力し
記憶させておく。ここで、第2の発熱素子26の駆動信
号は、印字対象のドットの濃度に応じて変化させなけれ
ばならないので、各階調に対応するように複数のパター
ンを設定する。すなわち、このインクジェットプリンタ
では、印字対象のドットの濃度に対応するように、第2
の発熱素子用駆動信号記憶回路32に、複数のパターン
の駆動信号を設定しておく。
【0072】ここで、このインクジェットプリンタに入
力される画像信号中の濃度データの取り得る階調数と、
溶媒11とインク14を定量混合することによって得ら
れる階調数とを比べて、濃度データの取り得る階調数の
方が多い場合、すなわち、このインクジェットプリンタ
のドット内濃度変調段数が濃度データに比べて少ない場
合には、多階調誤差拡散法等のような多階調ディザ法を
併用することが好ましい。これにより、擬似的に全階調
を表現することが可能となる。本出願人による実験で
は、溶媒11とインク14を定量混合することによって
得られるドット内濃度変調を16階調程度取り得るなら
ば、それに対応した多階調ディザ処理を行うことで、充
分に画質の良い画像を印刷することができた。
【0073】なお、多階調ディザ法を併用する場合に
は、入力される濃度データの全ての階調に駆動信号パタ
ーンを対応させる必要はなく、溶媒11とインク14を
定量混合することによって成されるドット内濃度変調が
安定して行える程度の範囲で、複数の駆動信号パターン
を第2の発熱素子用駆動信号記憶回路32に入力し記憶
させておけばよい。
【0074】上記インクジェットプリンタで実際に印字
を行う際は、印刷対象となる画像のデータとして、印字
対象となるドットの濃度等に関する情報を含むデジタル
中間調データが、他ブロックから供給され、当該デジタ
ル中間調データが、データ転送回路33を介して、第1
の発熱素子ドライブ回路34及び第2の発熱素子ドライ
ブ回路35に送られる。
【0075】ここで、印刷対象となる画像のデータに対
して多階調ディザ処理を施す必要があるときは、データ
転送回路33に多階調ディザ処理の機能を付加し、デー
タ転送回路33において、入力されたデジタル中間調デ
ータに対して多階調ディザ処理を施して、印字対象のド
ットの濃度を設定する。なお、多階調ディザ処理は、デ
ータ転送回路33で実行するのではなく、その前段階で
実行し、多階調ディザ処理を実行した結果をデータ転送
回路33に入力するようにしても良い。これでも、全く
同じ効果が得られる。
【0076】そして、インク液滴D1を吐出するタイミ
ングになると、他ブロックから吐出トリガが出力され、
当該吐出トリガが、タイミング制御回路36によって検
出される。吐出トリガを検出したタイミング制御回路3
6は、所定のタイミングにて、第2の発熱素子イネーブ
ル信号を第2の発熱素子ドライブ回路35に送出すると
ともに、第1の発熱素子イネーブル信号を第1の発熱素
子ドライブ回路34に送出する。
【0077】次に、第2の発熱素子ドライブ回路35
は、タイミング制御回路36から送られた第2の発熱素
子イネーブル信号に基づいて、第2の発熱素子26を駆
動すべきタイミングを計り、第2の発熱素子26を駆動
すべきタイミングになったら、データ転送回路33から
送られたデジタル中間調データに対応したパターンの駆
動信号を、第2の発熱素子用駆動信号記憶回路32から
選択して読み出す。すなわち、第2の発熱素子ドライブ
回路35が、印字対象のドットの濃度に対応した駆動信
号を、予め設定された複数の信号から選択する信号選択
手段として機能する。
【0078】そして、最適な駆動信号を読み出した第2
の発熱素子ドライブ回路35は、当該駆動信号を第2の
発熱素子26に供給する。これにより、第2の発熱素子
26が発熱し、所定量のインク14が、第2のオリフィ
ス27からオリフィスプレート21の混合部22へ供給
される。なお、第2の発熱素子ドライブ回路35から第
2の発熱素子26に駆動信号を供給するタイミングは、
図13に示した通りである。
【0079】ここで、第2の発熱素子ドライブ回路35
が、第2の発熱素子用駆動信号記憶回路32から、最適
な駆動信号を読み出すときには、例えば、第2の発熱素
子ドライブ回路35から、デジタル中間調データに対応
した選択信号を、第2の発熱素子用駆動信号記憶回路3
2に出力し、第2の発熱素子用駆動信号記憶回路32
が、その選択信号に従って最適なパターンの駆動信号を
選択し、当該駆動信号を第2の発熱素子ドライブ回路3
5に出力するようにする。或いは、例えば、第2の発熱
素子用駆動信号記憶回路32に記憶されている複数パタ
ーンの駆動信号を、第2の発熱素子用駆動信号記憶回路
32から第2の発熱素子ドライブ回路35に供給し、第
2の発熱素子ドライブ回路35が、デジタル中間調デー
タに従って、それらの駆動信号から最適なパターンの駆
動信号を選択するようにする。
【0080】一方、第1の発熱素子ドライブ回路34
は、タイミング制御回路36から送られた第1の発熱素
子イネーブル信号に基づいて、第1の発熱素子19を駆
動すべきタイミングを計り、第1の発熱素子19を駆動
すべきタイミングになったら、第1の発熱素子19を駆
動するための駆動信号を、第1の発熱素子用駆動信号記
憶回路31から読み出して、当該駆動信号を第1の発熱
素子19に供給する。これにより、先に第2のオリフィ
ス27からオリフィスプレート21の混合部22へ供給
された所定量のインク14と、溶媒11とが混合して吐
出される。なお、第1の発熱素子ドライブ回路34から
第1の発熱素子19に駆動信号を供給するタイミング
は、図13に示した通りである。
【0081】このとき、データ転送回路33から送られ
てきたデジタル中間調データが、所定のしきい値以下の
場合には、第1の発熱素子19及び第2の発熱素子26
に駆動信号を供給しないようにしてもよい。すなわち、
例えば、デジタル中間調データが所定のしきい値以下
で、印字対象のドットが、白又は白に近い非常に淡い色
のときには、インク液滴D1の吐出を全く行わないよう
にしてもよい。これにより、溶媒11の消費量を低減す
ることができる。ただし、デジタル中間調データがいず
れの値のときにも、常にインク液滴D1の吐出を行うよ
うにしてもよい。このとき、印字対象のドットが白のと
きには、溶媒11にインク14を混合することなく、溶
媒11だけを吐出するようにする。
【0082】なお、本実施の形態では、前もって、第1
の発熱素子用駆動信号記憶回路31及び第2の発熱素子
用駆動信号記憶回路32に、駆動信号パターンデータを
入力し記憶させるようにしたが、駆動信号パターンデー
タは、環境条件等の様々な印字条件に合わせて、印字す
る毎に新たに入力し記憶させるようにしてもよい。すな
わち、例えば、毎ページ印字する毎に、その時点での環
境条件等の様々な印字条件に最適なパターンを入力し記
憶させるようにしてもよい。
【0083】ただし、駆動信号パターンを変更する必要
がない場合には、工場出荷時に最適な駆動信号パターン
を選択して、第1の発熱素子用駆動信号記憶回路31及
び第2の発熱素子用駆動信号記憶回路32に記憶させ、
それ以降は駆動信号パターンを変更できないようにして
しまってもよい。また、インクジェットプリンタの開発
時等に駆動信号パターンを予め決定してしまえるような
ときには、駆動信号パターンを予め読み出し専用のメモ
リ(ROM)等に記憶させて、工場出荷時や出荷後には
変更できないようにしてしまってもよい。
【0084】つぎに、以上のようなプリンタヘッドを複
数用いてマルチノズル化したマルチノズルプリンタヘッ
ドの構成例について説明する。
【0085】このマルチノズルプリンタヘッドは、図1
5及び図16に示すように、上述のようなプリンタヘッ
ドが16個インラインに並列に配されプリンタヘッド群
を形成しており、このプリンタヘッド群が左右に2組配
されている。すなわち、このマルチノズルプリンタヘッ
ドは、上述のようなプリンタヘッドを合計32個備えて
いる。なお、各プリンタヘッドの基本的構造は、図1乃
至図4に示したプリンタヘッドと同様である。
【0086】各プリンタヘッドのピッチは、図15に示
すように170μmであり、右の組のプリンタヘッド群
の各プリンタヘッドと、左の組のプリンタヘッド群の各
プリンタヘッドとは、互いに半ピッチ分、すなわち85
μmずらして配置している。これにより、1回のスキャ
ンで、約2.7mm幅で32ドットの記録を、約12ド
ット/mm(300dpi)にて行うことが可能となっ
ている。なお、左右それぞれのプリンタヘッド群におい
て、ヘッドチップに設けられた第1の連通溝13と第2
の連通溝16は長穴となっており、これらに、第1の供
給溝17と第2の供給溝24がそれぞれ16本ずつ連結
しているこのマルチノズルプリンタヘッドは、図1乃至
図4に示したプリンタヘッドと同様に動作する。すなわ
ち、このマルチノズルプリンタヘッドは、図8〜図12
に示したように駆動信号の制御がなされ、図13に示し
たようなタイミングチャートにて動作し、図7に示した
ようにインク液滴D1を吐出する。
【0087】つぎに、以上のようなマルチノズルプリン
タヘッドを備えたインクジェットプリンタの駆動回路に
ついて図17を参照して説明する。
【0088】このインクジェットプリンタでは、印字に
先立って、第1の発熱素子用駆動信号記憶回路41に、
インク液滴D1を吐出するために使用される第1の発熱
素子19を駆動する駆動信号の最適パターンを、駆動信
号パターンデータとして入力し記憶させておく。ここ
で、第1の発熱素子19の駆動信号は、常に同じパター
ンで良いので、第1の発熱素子用駆動信号記憶回路41
に記憶させるのは、単一のパターンでよい。
【0089】同様に、印字に先立って、第2の発熱素子
用駆動信号記憶回路42に、インクを押し出すために使
用される第2の発熱素子26を駆動する駆動信号の最適
パターンを、駆動信号パターンデータとして入力し記憶
させておく。ここで、第2の発熱素子26の駆動信号
は、印字対象のドットの濃度に応じて変化させなければ
ならないので、各階調に対応するように複数のパターン
を設定する。すなわち、このインクジェットプリンタで
は、印字対象のドットの濃度に対応するように、第2の
発熱素子用駆動信号記憶回路42に、複数のパターンの
駆動信号を設定しておく。
【0090】このインクジェットプリンタで実際に印字
を行う際は、印刷対象となる画像のデータとして、印字
対象となるドットの濃度等に関する情報を含むデジタル
中間調データが、他ブロックから供給され、当該デジタ
ル中間調データが、シリアルパラレル変換回路43を介
して、複数の第2の発熱素子ドライブ回路44と複数の
第1の発熱素子ドライブ回路45にそれぞれ送られる。
【0091】そして、インク液滴D1を吐出するタイミ
ングになると、他ブロックから吐出トリガが出力され、
当該吐出トリガが、タイミング制御回路46によって検
出される。吐出トリガを検出したタイミング制御回路4
6は、所定のタイミングにて、第2の発熱素子イネーブ
ル信号を各第2の発熱素子ドライブ回路44に送出する
とともに、第1の発熱素子イネーブル信号を各第1の発
熱素子ドライブ回路45に送出する。
【0092】次に、各第2の発熱素子ドライブ回路44
は、タイミング制御回路46から送られた第2の発熱素
子イネーブル信号に基づいて、当該第2の発熱素子ドラ
イブ回路44によって駆動される第2の発熱素子26を
駆動すべきタイミングを計り、当該第2の発熱素子26
を駆動すべきタイミングになったら、シリアルパラレル
変換回路43から送られたデジタル中間調データに対応
したパターンの駆動信号を、第2の発熱素子用駆動信号
記憶回路42から読み出して、当該駆動信号を第2の発
熱素子26に供給する。これにより、第2の発熱素子2
6が発熱し、所定量のインク14が、第2のオリフィス
27からオリフィスプレート21の混合部22へ供給さ
れる。
【0093】一方、各第1の発熱素子ドライブ回路45
は、タイミング制御回路46から送られた第1の発熱素
子イネーブル信号に基づいて、当該第1の発熱素子ドラ
イブ回路45によって駆動される第1の発熱素子19を
駆動すべきタイミングを計り、当該第1の発熱素子19
を駆動すべきタイミングになったら、第1の発熱素子1
9を駆動するための駆動信号を、第1の発熱素子用駆動
信号記憶回路41から読み出して、当該駆動信号を第1
の発熱素子19に供給する。これにより、第1の発熱素
子19が発熱し、その結果、先に第2のオリフィス27
からオリフィスプレート21の混合部22へ供給された
所定量のインク14と、溶媒11とが混合して吐出され
る。
【0094】ここで、各プリンタヘッドの第1の発熱素
子19及び第2の発熱素子26が全て同一タイミングで
駆動される場合は、第1の発熱素子用駆動信号記憶回路
41及び第2の発熱素子用駆動信号記憶回路42は、そ
れぞれ1つあれば良い。このとき、第2の発熱素子用駆
動信号記憶回路42は、記憶されている複数パターンの
駆動信号から、適切な駆動信号をそれぞれの第2の発熱
素子ドライブ回路44に出力する。
【0095】なお、以上の例で挙げたプリンタヘッド
は、第1の発熱素子19及び第2の発熱素子26の実装
形態からサイドシュータ型と呼ばれるものであったが、
本発明は、第1の発熱素子19及び第2の発熱素子26
をエッジシュータ型の実装形態としたものにも適用可能
である。
【0096】エッジシュータ型のプリンタヘッドの一構
成例について、その主要部を図18に示すとともに、イ
ンク液滴D1を吐出するノズル部近傍を拡大した図を図
19に示す。
【0097】ここで、図18(A)は、エッジシュータ
型のプリンタヘッドを側面から見た図であり、図18
(B)は、このエッジシュータ型のプリンタヘッドを図
18(A)の矢印B方向から見た図であり、図18
(C)は、このエッジシュータ型のプリンタヘッドを図
18(A)の矢印C方向から見た図である。また、図1
9(A)は、図18のエッジシュータ型のプリンタヘッ
ドのノズル部を拡大して印字面側から見た図であり、図
19(B)は、図19(A)のB−B線における断面図
であり、図19(C)は、図19(A)のC−C線にお
ける断面図である。
【0098】なお、このようなエッジシュータ型のプリ
ンタヘッドにおいても、先に説明したサイドシュータ型
のプリンタヘッドと同様に、オリフィスプレート21に
は撥水処理を施すことが好ましい。
【0099】また、図20に、このようなエッジシュー
タ型のプリンタヘッドを複数用いてマルチノズル化した
マルチプリンタヘッドの一例を示す。ここで、図20
(A)は、このマルチプリンタヘッドを印字面側から見
た図であり、図20(B)は、このマルチプリンタヘッ
ドを側面から見た図であり、図20(C)は、図20
(A)のC−C線における断面図であり、図20(D)
は、図20(A)のD−D線における断面図であり、図
20(E)は、図20(A)のE−E線における断面図
である。なお、図20では、8つのプリンタヘッドを用
いて、ノズルの数を8つとした例を示しているが、当然
の事ながら、ノズル数はこれに限定されるものではな
い。
【0100】また、図21に、図20に示したマルチノ
ズルプリンタヘッドを2個使用し、互いに半ピッチ分だ
けずらして配置したマルチノズルプリンタヘッドを示
す。このマルチノズルプリンタヘッドでは、図20に示
したマルチノズルプリンタヘッドに比べてノズル数が2
倍となっているので解像度がほぼ2倍となる。
【0101】ここで、図20に示したマルチノズルプリ
ンタヘッドにおいて、各プリンタヘッドのオリフィス間
のピッチは、170μmとしている。これは、約6ドッ
ト/mm(150dpi)の解像度に相当する。一方、
図21に示したマルチノズルプリンタヘッドでは、図2
0に示したマルチノズルプリンタヘッドの2倍の解像
度、すなわち約12ドット/mm(300dpi)の解
像度が得られる。
【0102】なお、以上の説明では、第2の発熱素子2
6でインク14を加熱して気泡を生じさせることによ
り、インク14に圧力を付加して、この圧力を駆動信号
に応じて変化させることにより、インク14と溶媒11
の混合割合を変化させるものとしてきた。しかし、イン
ク14に圧力を付加する手段は、これに限られるもので
はなく、例えば、圧電素子のような電気機械変換素子を
用いてもよい。すなわち、例えば、圧電素子によってイ
ンク14に圧力を付加して、この圧力を駆動信号に応じ
て変化させることにより、インク14と溶媒11の混合
割合を変化させるようにしても良い。
【0103】また、以上の説明では、第1の発熱素子1
9で溶媒11を加熱して気泡を生じさせることにより、
インク14と溶媒11が混合したインク液滴D1に圧力
を付加して、この圧力によってインク液滴D1を吐出す
るものとしてきた。しかし、インク液滴D1に圧力を付
加する手段は、これに限られるものではなく、例えば、
圧電素子のような電気機械変換素子を用いてもよい。す
なわち、例えば、圧電素子によってインク液滴D1に圧
力を付加して、この圧力によってインク液滴D1を吐出
するようにしても良い。
【0104】以上のようなプリンタヘッドを用いたイン
クジェットプリンタでは、1ドット毎に濃淡の階調を変
化させることができ、しかも濃度変調を低濃度から高濃
度に渡って非常に良好に行うことができるので、非常に
高品位の連続階調記録を行うことができる。従来のイン
クジェットプリンタでは、主に液滴サイズを変調するこ
とによって濃度変調を行っていたが、液滴サイズの変調
では、液滴を小さくすることに限界があり、特に低濃度
部の表現力が甚だ不満足なものであった。これに対し
て、本実施の形態によれば、液滴自体の濃度を自在に変
えられるため、液滴サイズを一定に保ったままでも、高
濃度部から低濃度部を含め、非常に高品位な階調記録が
可能になる。また、階調表現を行うにあたって、いわゆ
る二階調ディザ法などの疑似面積階調法に全面的に依存
する必要がないので、解像度を劣化させることなく、階
調記録を行うことができる。
【0105】つぎに、以上のようなプリンタヘッドを備
えたインクジェットプリンタの全体的な構成について説
明する。
【0106】図22〜図24に上述のようなプリンタヘ
ッドが搭載されたインクジェットプリンタの構成例を示
す。図22は、ドラム回転型インクジェットプリンタの
構成例である。このドラム回転型インクジェットプリン
タにおいて、被印刷物であるプリント紙222は、ドラ
ム223の外周に巻回され、所定位置に固定される。ド
ラム223の外周には、送りネジ224がドラム軸方向
に設けられており、送りネジ224には、プリンタヘッ
ド221が螺合している。そして、送りネジ224の回
転によってプリンタヘッド221が軸方向に移動する。
また、ドラム223は、プーリ225、ベルト226、
プーリ227を介してモータ228により回転駆動され
る。さらに、送りネジ224及びモータ228の回転
と、プリンタヘッド221の駆動とは、駆動制御部22
9により、印画データ及び制御信号230に基づいて駆
動制御される。
【0107】このような構成において、ドラム223が
回転すると、その回転に同期してプリンタヘッド221
からインク液滴が吐出され、プリント紙222上に画像
が形成される。ドラム223が1回転してプリント紙2
22上に円周方向に1列の印刷が完了すると、送りネジ
224が回転してプリンタヘッド221を1列分移動さ
せ、次の列の印刷を行う。この場合、ドラム223と送
りネジ224を同時に回転させ、印刷しながらプリンタ
ヘッド221を徐々に移動させる方法もある。マルチノ
ズルプリンタヘッドの場合や、同じ場所を何度か印字す
るような構成の場合は、ステップ送りが適するが、単ノ
ズルやマルチノズルでも本数が少ない場合は、ドラム2
23と送りネジ224とを連動して同時に回転させなが
ら、スパイラル状に印字を行う。
【0108】図23は、シリアル型インクジェットプリ
ンタの構成例である。この場合も、図22に示すドラム
回転型の場合とほぼ同様の構成であるが、プリント紙2
22は、ドラム223に巻回されておらず、軸方向に平
行に設けられた紙圧着ローラ231により、ドラム22
3に圧着保持されている。この場合は、プリンタヘッド
221が移動して1スキャンの印字を行うと、ドラム2
23を1スキャン分だけ回転させて次のスキャンの印字
を行う。プリンタヘッド221の移動は、同一方向の場
合と往復方向の場合とがある。
【0109】図24は、ライン型インクジェットプリン
タの構成例である。この場合は、図23に示すシリアル
型インクジェットプリンタのプリンタヘッド221及び
送りネジ224の代わりに、多数のプリンタヘッド22
1がライン状に配置されたラインヘッド232が軸方向
に固定して設けられている。この構成では、ラインヘッ
ド232で1ライン分の印字が同時に行われ、印字が完
了するとドラム223を1ライン分だけ回転させて次の
ラインの印字を行う。この場合、全ラインを一括して印
字したり、複数ブロックに分割したり、1ラインおきに
交互に印字する方法も考えられる。
【0110】図25は、インクジェットプリンタの印字
及び制御系の構成例を示す。印字データ等の信号251
は、信号処理制御回路252に入力され、信号処理制御
回路252において印字順番に揃えられて、ドライブ回
路253を介してプリンタヘッド254に送られる。印
字順番は、プリンタヘッドや印字部の構成で異なり、ま
た、印字データの入力順番との関係もあり、必要に応じ
てラインバッファメモリや1画面メモリ等のメモリ25
5に一旦記録してから取り出す。プリンタヘッド254
には、階調信号や吐出信号を出力する。
【0111】なお、マルチプリンタヘッドでノズル数が
非常に多い場合は、プリンタヘッド254にICを搭載
して、プリンタヘッド254に接続する配線数を減らす
ようにする。また、信号処理制御回路252には、補正
回路256が接続されており、γ補正、カラーの場合の
色補正、各プリンタヘッドのばらつき補正等を行う。補
正回路256には、予め決められた補正データをROM
マップ形式で格納しておき、外部条件、例えばノズル番
号、温度又は入力信号等に応じて取り出すようにする。
【0112】信号処理制御回路252は、例えば、CP
UやDSP構成としてソフトウェアで処理を行う。そし
て、処理された信号は、各種制御部257に送られる。
各種制御部257では、ドラム223及び送りネジ22
4を回転駆動するモータの駆動、同期、プリンタヘッド
のクリーニング、プリント紙222の供給、排出等の制
御を行う。なお、信号251には、印字データ以外の操
作部信号や外部制御信号が含まれる。
【0113】第2の実施の形態 つぎに、本発明を適用したインクジェットプリンタの第
2の実施の形態について説明する。
【0114】本実施の形態に係るインクジェットプリン
タは、インクと溶媒を混合した上で吐出する2液混合方
式のインクジェットプリンタであって、発熱素子を駆動
することにより発生する気泡を利用して、インクと溶媒
を定量混合するとともに、発熱素子を駆動することによ
り発生する気泡を利用して、インクと溶媒が混合されて
なるインク液滴を吐出する。
【0115】このインクジェットプリンタのプリンタヘ
ッドの主要部を図26及び図27に示すとともに、イン
ク液滴を吐出するノズル部近傍を拡大した図を図28及
び図29に示す。
【0116】このプリンタヘッドは、図26及び図27
に示すように、ベースB2にヘッドチップT2が接着さ
れており、透明な溶媒51がベースB2内の溶媒溜52
からヘッドチップT2の第1の連通溝53に供給される
とともに、インク54がベースB2内のインク溜55か
らヘッドチップT2の第2の連通溝56に供給される。
【0117】ヘッドチップT2内において、溶媒51
は、第1の連通溝53から更に第1の供給溝57を通っ
て、図28及び図29に示すように、第1のキャビティ
58に充填される。ここで、第1のキャビティ58に接
するように、第1の発熱素子59が配設されており、こ
の第1の発熱素子59によって第1のキャビティ58内
の溶媒51を加熱できるようになっている。そして、溶
媒51は、第1のキャビティ58内において、毛細管力
によって保持され、第1のオリフィス60において、表
面に半月形の凹部、いわゆるメニスカスM3が形成され
る。なお、溶媒51には、種々の構成のものが使用可能
であるが、本実施の形態では、純水に界面活性剤を添加
したものを使用した。
【0118】また、このプリンタヘッドは、オリフィス
プレート61の内部に、インク54を混合部62に導入
するための通路として、混合溝63が形成されており、
インク54は、第2の連通溝56から更に第2の供給溝
64及び第2のキャビティ65を通って混合溝63に充
填される。ここで、第2のキャビティ65に接するよう
に、第2の発熱素子66が配設されており、この第2の
発熱素子66によって第2のキャビティ65内のインク
54を加熱できるようになっている。そして、インク5
4は、毛細管力によって保持され、第2のオリフィス6
7において、表面にメニスカスM4が形成される。な
お、インク54には、種々の構成のものが使用可能であ
るが、本実施の形態では、水性インクを使用した。
【0119】上記プリンタヘッドにおいて、第2のオリ
フィス67の開口面積は、第1のオリフィス60の開口
面積以下、好ましくは2分の1以下とする。これによ
り、溶媒51にインク54を混合する際に、インク54
をより正確に定量することが可能となる。
【0120】また、オリフィスプレート61の混合部6
2の直径は、第1のオリフィス60の直径よりも大きく
する。これにより、毛細管力によって、インク液滴の吐
出待機時に溶媒51が混合部62へ侵入するようなこと
がなくなり、溶媒51とインク54が吐出待機時に接触
して、これらが自然に混合してしまうことがなくなる。
【0121】また、オリフィスプレート61には、フッ
素系樹脂等をコーティングすることにより、撥水処理を
施す。すなわち、図30及び図31に示すように、少な
くともオリフィスプレート61の混合部62の表面C2
(図中斜線部)に撥水処理を施すことにより、溶媒51
のメニスカスM3を安定して第1のオリフィス60に形
成することが可能になるとともに、インク54のメニス
カスM4を安定して第2のオリフィス67に形成するこ
とが可能となり、インク54と溶媒51の不要な自然混
合が防止される。なお、撥水処理は、オリフィスプレー
ト61の混合部62の表面C2を含むように施されてい
れば、混合部62の表面C2だけではなく、混合部62
よりも若干広い範囲にまで施しても良く、更には、オリ
フィスプレート61の全面に施してしまってもよい。
【0122】なお、本実施の形態において、各部材の主
な寸法は、第1の発熱素子59及び第2の発熱素子66
のサイズを60μm角とし、第1のオリフィス60の径
を30μmとし、第2のオリフィス67を10μm角と
し、第1のキャビティ58及び第2のキャビティ65の
直径を105μm、深さを35μmとし、混合溝63の
断面を10μm角とし、混合部62の直径を75μm、
深さを25μmとした。
【0123】つぎに、以上のようなプリンタヘッドから
インク液滴を吐出するときの動作を、図32を参照して
説明する。
【0124】図32(A)に示すように、初期状態にお
いて、溶媒51は、毛細管力により第1のキャビティ5
8に充填され、表面張力により第1のオリフィス60に
おいてメニスカスM3を形成している。一方、インク5
4は、毛細管力により第2のキャビティ65を経て混合
溝63に充填され、第2のオリフィス67においてメニ
スカスM4を形成している。
【0125】そして、印字するためにインク液滴を吐出
する際は、先ず、第2の発熱素子66に濃度データに従
った駆動信号が与えられ、第2の発熱素子66が発熱
し、インク54が温められる。このとき、第2の発熱素
子66は、インク54に気泡が生じない程度にインク5
4を加熱する。その後、更に、第2の発熱素子66に駆
動信号が与えられ、第2の発熱素子66が発熱し、その
結果、図32(B)に示すように、インク54が膜沸騰
して第2の発熱素子66上に気泡B4が発生する。これ
により、第2のキャビティ65内の内圧が高まり、イン
ク54は、第2のオリフィス67から混合部62へ押し
出される。
【0126】次に、第1の発熱素子59に駆動信号が与
えられ、第1の発熱素子59が発熱し、その結果、図3
2(C)に示すように、溶媒51が膜沸騰して第1の発
熱素子59上に気泡B3が発生して、第1のキャビティ
58内の内圧が高まる。これにより、溶媒51は、第1
のオリフィス60より突出し始め、混合部62に押し出
されていたインク54が溶媒51に混ぜ合わさる。
【0127】このとき、もしくはこれに先立って、第2
の発熱素子66への駆動信号がオフにされ、その結果、
気泡B4は急速に消滅し、第2のキャビティ65内の内
圧が低下する。これによって、図32(C)に示すよう
に、インク54は、第2のオリフィス67近傍で引きち
ぎれ、第2のキャビティ65方向に引き込まれる。
【0128】その後、図32(D)に示すように、イン
ク54と混合して第1のオリフィス60より突出した溶
媒51は、更に液柱となって成長する。このとき、第2
のキャビティ65及び混合溝63では、毛細管力によっ
て、インク54の再充填が始まる。
【0129】次に、第1の発熱素子59への駆動信号が
オフにされ、図32(E)に示すように、気泡B3の収
縮が始まり、これにより、溶媒51は、第1のキャビテ
ィ58に引き込まれ、液柱にくびれが生じる。一方、イ
ンク54は、毛細管力によって、混合溝63に再充填さ
れる。
【0130】その後、図32(F)に示すように、液柱
が引きちぎれ、インク54と溶媒51が混合したインク
液滴D2が吐出され、一方、溶媒51のメニスカスM3
は、第1のキャビティ58内に後退する。そして、この
ように吐出されたインク液滴D2が記録媒体に向かって
飛翔して記録媒体に付着することにより、当該インク液
滴D2によるドットが印字される。
【0131】その後、図32(G)に示すように、毛細
管力によって、溶媒51が第1のキャビティ58に再充
填され、初期状態に戻る。
【0132】ところで、図32(B)のように押し出さ
れたインク54は、全てインク液滴D2に混合されて吐
出され、混合部62内に残存しないようにすることが必
要である。そして、インク54が混合部51内に残存し
ないようにするためには、吐出周波数などの条件にもよ
るが、通常は、インク54の混合比を50%程度以下と
することが好ましい。したがって、充分な最大濃度を得
るためには、インク54が充分な濃さを持っていること
が必要である。そのために、インク54の混合割合が5
0重量%のとき、印字濃度が反射濃度で1.5、好まし
くは2以上得られる程度に、インク54には染料や顔料
等からなる着色剤を含有させる。
【0133】なお、本実施の形態では、インク54には
水性インクを使用し、溶媒51には純水に界面活性剤等
を混合したものを使用しているが、例えば、油性インク
や油性溶媒を使用することもできる。
【0134】以上のようなプリンタヘッドにおいて、第
2の発熱素子66を駆動する際は、駆動信号としてパル
ス電圧が第2の発熱素子66に印加される。そして、こ
のパルス電圧によって第2の発熱素子66が発熱し、こ
れにより、インク54が加熱されて気泡B4が発生し、
この気泡B4が発生することによって生じる圧力によっ
て、インク54が混合部62に押し出される。そして、
このように混合部62に押し出されたインク54が、溶
媒51に混ぜ合わされて、インク液滴D2として吐出さ
れる。
【0135】そして、上記プリンタヘッドでは、溶媒5
1に混合されるインク54の量、すなわち、混合部62
に押し出されるインク54の量を制御することにより、
インク液滴D2の濃度を制御する。そこで、以下、混合
部62に押し出されるインク54の量を制御する方法に
ついて説明する。なお、以下の説明において、溶媒51
に対するインク54の混合量は、吐出されたインク液滴
D2を記録媒体に付着させたときの濃度から求めた。
【0136】まず、図33に、インク54に気泡B4を
生じさせて混合部62に押し出す直前のインク54の温
度をパラメータとして、第2の発熱素子66に印加する
電力の大きさと、溶媒51に混合されるインク54の混
合量との関係を調べた結果を示す。図33に示すよう
に、インク54の温度を変化させるとインク54の混合
量も変化し、温度が高いほどインク54の混合量は増大
する。したがって、溶媒51に混合されるインク54の
混合量を制御するには、インク54に気泡B4を生じさ
せて混合部62に押し出す直前におけるインク54の温
度を制御すればよい。
【0137】このようなインク54の温度の制御は、例
えば、インク54に気泡B4を発生させるための駆動信
号を第2の発熱素子66に印加する前に、第2の発熱素
子66に対して、インク54に気泡が発生しない程度の
駆動信号(以下、プレパルスと称する。)を印加するこ
とで実現できる。
【0138】このプレパルスの印加方法の具体的な例を
図34〜図37に示す。なお、以下のように印加される
プレパルスは、第2の発熱素子66の近傍に存在するイ
ンク54の温度を上昇させるだけであり、インク54を
気化させないようにする。そして、加温された状態のと
きに、気泡B4を発生させる駆動信号を第2の発熱素子
66に印加する。これにより、印字対象のドットの濃度
データに従った量のインク54が、第2のオリフィス6
7から混合部62に押し出される。
【0139】図34は、プレパルスとして、気泡B4を
発生させる駆動信号の前に、低電圧のパルスを、印字対
象のドットの濃度データに対応したパルス幅にて印加す
る方法を示している。この方法では、濃いドットを印字
するときには、図34(A)に示すように、プレパルス
のパルス幅を長くし、淡いドットを印字するときには、
図34(B)に示すように、プレパルスのパルス幅を短
くする。この方法において、プレパルスの終了時間と、
気泡B4を発生させる駆動信号の開始時間との差Ta
は、常に均一になるように固定し、プレパルスの開始時
間を変化させて、パルス幅を変化させるようにする。こ
こで、Ta=0としてもよい。
【0140】図35は、プレパルスとして、気泡B4を
発生させる駆動信号の一定時間前に、パルス幅の短いパ
ルス電圧を、印字対象のドットの濃度データに従った大
きさの電圧にて印加する方法を示している。この方法で
は、濃いドットを印字するときには、図35(A)に示
すように、プレパルスの電圧を大きくし、淡いドットを
印字するときには、図35(B)に示すように、プレパ
ルスの電圧を小さくする。
【0141】図36は、プレパルスとして、気泡B4を
発生させる駆動信号の前に、パルス幅の短いパルス電圧
を、印字対象のドットの濃度データに対応した数だけ印
加する方法を示している。この方法では、濃いドットを
印字するときには、図36(A)に示すように、プレパ
ルスのパルス数を多くし、淡いドットを印字するときに
は、図36(B)に示すように、プレパルスのパルス数
を少なくする。
【0142】図37は、プレパルスとして、気泡B4を
発生させる駆動信号の前に、パルス幅の短いパルスを印
加するとともに、このプレパルスの終了から、気泡B4
を発生させる駆動信号の開始までの時間を、印字対象の
ドットの濃度データに従って変化させる方法を示してい
る。この方法では、プレパルスの終了から駆動信号の開
始までの時間が長くなればなるほど、第2の発熱素子6
6の近傍のインク54の温度が低下することとなる。そ
こで、濃いドットを印字するときには、図37(A)に
示すように、プレパルスの終了から駆動信号の開始まで
の時間Tbを短くし、淡いドットを印字するときには、
図37(B)に示すように、プレパルスの終了から駆動
信号の開始までの時間Tcを長くする。
【0143】以上、吐出されるインク液滴D2の濃淡を
制御する方法として、プレパルスのパルス幅を可変とす
る方法、プレパルスの電圧の大きさを可変とする方法、
プレパルスのパルス数を可変とする方法、及びプレパル
スと駆動信号の間隔を可変とする方法を挙げたが、これ
らの方法は、いずれか一つの方法だけを用いてインク液
滴D2の濃淡を制御するようにしても、幾つかの方法を
組み合わせてインク液滴D2の濃淡を制御するようにし
てもよい。
【0144】なお、図32に示したような動作は代表的
なものであり、各動作のタイミングや状態、例えば液柱
の形状や再充填時の動作等は、オリフィスサイズ等の構
造的要素、インク54や溶媒51の粘性や表面張力等の
物性的要素、吐出周波数等の動作条件などによって変化
する。
【0145】そして、インク液滴D2の濃度は、図32
(B)において、第2のオリフィス67から押し出され
るインク54の量により決まり、上述したように、これ
は第2の発熱素子66に与えられるプレパルスにより制
御される。すなわち、第2のオリフィス67より押し出
されるインク54の量は、プレパルスによってインク5
4を高温に温めておくと増加し、あまり高温に温めない
ようにすると減少する。なお、このような制御要因につ
いて、すなわちプレパルスをどのように印加するかにつ
いては、実験的に最適な値を求めて予め設定しておく。
【0146】ここで、図38に、第1の発熱素子59と
第2の発熱素子66に与える駆動信号の具体的な一例を
示す。なお、図38では、横軸に時間、縦軸に電圧をと
って駆動信号を示すとともに、図32の(A)〜(G)
の各時点を駆動信号に対応させてプロットしている。
【0147】図38に示す例の場合、第1の発熱素子5
9に駆動電圧を印加する周期は、200μsecで一定
としている。すなわち、インク液滴D2の吐出周期は、
200μsec(周波数5kHz)であり、この間にイ
ンク54と溶媒51の定量混合の動作と、インク液滴D
2の吐出の動作とを行っている。
【0148】一方、第2の発熱素子66に与える駆動信
号については、濃度に応じて可変とされるプレパルスを
印加した後、インク54を押し出すための駆動信号を印
加している。ここで、インク54を押し出すための駆動
信号については、インク液滴D2の吐出周期に合わせた
一定の信号とされるが、プレパルスは、オンにするタイ
ミングを早くしたり遅くしたりして、パルス幅が可変と
される。これにより、プレパルスの印加時間が変化し、
プレパルスによる第2の発熱素子66の発熱量が変化す
ることとなる。
【0149】つぎに、以上のようなプリンタヘッドを備
えたインクジェットプリンタで印字を行う際の動作につ
いて、このようなインクジェットプリンタの駆動回路の
一例を示す図39を参照して説明する。
【0150】このインクジェットプリンタで印字を行う
際は、印刷対象となる画像のデータとして、印字対象と
なるドットの濃度等に関する情報を含むデジタル中間調
データが、他ブロックから供給され、当該デジタル中間
調データが、データ転送回路71を介して、第1の発熱
素子ドライブ回路72及び第2の発熱素子ドライブ回路
73に送られる。
【0151】ここで、印刷対象となる画像のデータに対
して多階調ディザ処理を施す必要があるときは、データ
転送回路71に多階調ディザ処理の機能を付加し、デー
タ転送回路71において、入力されたデジタル中間調デ
ータに対して多階調ディザ処理を施して、印字対象のド
ットの濃度を設定する。なお、多階調ディザ処理は、デ
ータ転送回路71で実行するのではなく、その前段階で
実行し、多階調ディザ処理を実行した結果をデータ転送
回路71に入力するようにしても良い。これでも、全く
同じ効果が得られる。
【0152】そして、インク液滴D2を吐出するタイミ
ングになると、他ブロックから吐出トリガが出力され、
当該吐出トリガが、タイミング制御回路74によって検
出される。吐出トリガを検出したタイミング制御回路7
4は、所定のタイミングにて、第2の発熱素子イネーブ
ル信号を第2の発熱素子ドライブ回路73に送出すると
ともに、第1の発熱素子イネーブル信号を第1の発熱素
子ドライブ回路72に送出する。
【0153】次に、第2の発熱素子ドライブ回路73
は、タイミング制御回路74から送られた第2の発熱素
子イネーブル信号に基づいて、第2の発熱素子66を駆
動すべきタイミングを計り、第2の発熱素子66を駆動
すべきタイミングになったら、データ転送回路71から
送られたデジタル中間調データに対応したプレパルスを
第2の発熱素子66に供給する。これにより、第2の発
熱素子66が発熱し、インク54が温められる。その
後、第2の発熱素子ドライブ回路73は、第2の発熱素
子66に駆動信号を供給する。これにより、第2の発熱
素子66が更に発熱し、インク54に気泡B4が生じ、
当該気泡B4による圧力によって、デジタル中間調デー
タに対応した所定量のインク54が、第2のオリフィス
67からオリフィスプレート61の混合部62へ供給さ
れる。なお、第2の発熱素子ドライブ回路73から第2
の発熱素子66に駆動信号を供給するタイミングは、図
38に示した通りである。
【0154】一方、第1の発熱素子ドライブ回路72
は、タイミング制御回路74から送られた第1の発熱素
子イネーブル信号に基づいて、第1の発熱素子59を駆
動すべきタイミングを計り、第1の発熱素子59を駆動
すべきタイミングになったら、第1の発熱素子59を駆
動するための駆動信号を第1の発熱素子59に供給す
る。これにより、第1の発熱素子59が発熱し、溶媒5
1に気泡B3が生じ、当該気泡B3によって圧力が発生
する。その結果、先に第2のオリフィス67からオリフ
ィスプレート61の混合部62へ供給された所定量のイ
ンク54と、溶媒51とが混合して吐出される。なお、
第1の発熱素子ドライブ回路72から第1の発熱素子5
9に駆動信号を供給するタイミングは、図38に示した
通りである。
【0155】このとき、データ転送回路71から送られ
てきたデジタル中間調データが、所定のしきい値以下の
場合には、第1の発熱素子59及び第2の発熱素子66
に駆動信号を供給しないようにしてもよい。すなわち、
例えば、デジタル中間調データが所定のしきい値以下
で、印字対象のドットが、白又は白に近い非常に淡い色
のときには、インク液滴の吐出を全く行わないようにし
てもよい。これにより、溶媒51の消費量を低減するこ
とができる。ただし、デジタル中間調データがいずれの
値のときにも、常にインク液滴D2の吐出を行うように
してもよい。このとき、印字対象のドットが白のときに
は、溶媒51にインク54を混合することなく、溶媒5
1だけを吐出するようにする。
【0156】なお、このインクジェットプリンタに入力
される画像信号中の濃度データの取り得る階調数と、溶
媒51とインク54を定量混合することによって得られ
る階調数とを比べて、濃度データの取り得る階調数の方
が多い場合、すなわち、このインクジェットプリンタの
ドット内濃度変調段数が濃度データに比べて少ない場合
には、多階調誤差拡散法等のような多階調ディザ法を併
用することが好ましい。これにより、擬似的に全階調を
表現することが可能となる。本出願人による実験では、
インク54と溶媒51を定量混合することによって得ら
れるドット内濃度変調を16階調程度取り得るならば、
それに対応した多階調ディザ処理を行うことで、充分に
画質の良い画像を印刷することができた。
【0157】つぎに、以上のようなプリンタヘッドを複
数用いてマルチノズル化したマルチノズルプリンタヘッ
ドの構成例について説明する。
【0158】このマルチノズルプリンタヘッドは、図4
0及び図41に示すように、上述のようなプリンタヘッ
ドが16個インラインに並列に配されプリンタヘッド群
を形成しており、このプリンタヘッド群が左右に2組配
されている。すなわち、このマルチノズルプリンタヘッ
ドは、上述のようなプリンタヘッドを合計32個備えて
いる。なお、各プリンタヘッドの基本的構造は、図26
乃至図29に示したプリンタヘッドと同様である。
【0159】各プリンタヘッドのピッチは、図40に示
すように170μmであり、右の組のプリンタヘッド群
の各プリンタヘッドと、左の組のプリンタヘッド群の各
プリンタヘッドとは、互いに半ピッチ分、すなわち85
μmずらして配置している。これにより、1回のスキャ
ンで、約2.7mm幅で32ドットの記録を、約12ド
ット/mm(300dpi)にて行うことが可能となっ
ている。なお、左右それぞれのプリンタヘッド群におい
て、ヘッドチップに設けられた第1の連通溝53と第2
の連通溝56は長穴となっており、これらに、第1の供
給溝57と第2の供給溝64がそれぞれ16本ずつ連結
している。
【0160】このマルチノズルプリンタヘッドは、図2
6乃至図29に示したプリンタヘッドと同様に動作す
る。すなわち、このマルチノズルプリンタヘッドは、図
34〜図37に示したようにプレパルスの制御がなさ
れ、図38に示したようなタイミングチャートにて動作
し、図32に示したようにインク液滴D2を吐出する。
【0161】以上のようなマルチノズルプリンタヘッド
で実際に印字を行う際は、図42に示すように、先ず、
印刷対象となる画像のデータとして、印字対象となるド
ットの濃度等に関する情報を含むデジタル中間調データ
が、他ブロックから供給され、当該デジタル中間調デー
タが、シリアルパラレル変換回路81を介して、複数の
第2の発熱素子ドライブ回路82と複数の第1の発熱素
子ドライブ回路83にそれぞれ送られる。
【0162】そして、インク液滴D2を吐出するタイミ
ングになると、他ブロックから吐出トリガが出力され、
当該吐出トリガが、タイミング制御回路84によって検
出される。吐出トリガを検出したタイミング制御回路8
4は、所定のタイミングにて、第2の発熱素子イネーブ
ル信号を各第2の発熱素子ドライブ回路82に送出する
とともに、第1の発熱素子イネーブル信号を各第1の発
熱素子ドライブ回路83に送出する。
【0163】次に、各第2の発熱素子ドライブ回路82
は、タイミング制御回路84から送られた第2の発熱素
子イネーブル信号に基づいて、当該第2の発熱素子ドラ
イブ回路82によって駆動される第2の発熱素子66を
駆動すべきタイミングを計り、当該第2の発熱素子66
を駆動すべきタイミングになったら、シリアルパラレル
変換回路81から送られたデジタル中間調データに対応
したパターンのプレパルスと駆動信号を第2の発熱素子
66に供給する。これにより、第2の発熱素子66が発
熱し、所定量のインク54が、第2のオリフィス67か
らオリフィスプレート61の混合部62へ供給される。
【0164】一方、各第1の発熱素子ドライブ回路83
は、タイミング制御回路84から送られた第1の発熱素
子イネーブル信号に基づいて、当該第1の発熱素子ドラ
イブ回路83によって駆動される第1の発熱素子59を
駆動すべきタイミングを計り、当該第1の発熱素子59
を駆動すべきタイミングになったら、第1の発熱素子5
9を駆動するための駆動信号を第1の発熱素子59に供
給する。これにより、第1の発熱素子59が発熱し、そ
の結果、先に第2のオリフィス67からオリフィスプレ
ート61の混合部62へ供給された所定量のインク54
と、溶媒51とが混合して吐出される。
【0165】なお、以上の例で挙げたプリンタヘッド
は、第1の発熱素子59及び第2の発熱素子66の実装
形態からサイドシュータ型と呼ばれるものであったが、
本発明は、第1の発熱素子59及び第2の発熱素子66
をエッジシュータ型の実装形態としたものにも適用可能
である。
【0166】エッジシュータ型のプリンタヘッドの一構
成例について、その主要部を図43に示すとともに、イ
ンク液滴D2を吐出するノズル部近傍を拡大した図を図
44に示す。
【0167】ここで、図43(A)は、エッジシュータ
型のプリンタヘッドを側面から見た図であり、図43
(B)は、このエッジシュータ型のプリンタヘッドを図
43(A)の矢印B方向から見た図であり、図43
(C)は、このエッジシュータ型のプリンタヘッドを図
43(A)の矢印C方向から見た図である。また、図4
4(A)は、図43のエッジシュータ型のプリンタヘッ
ドのノズル部を拡大して印字面側から見た図であり、図
44(B)は、図44(A)のB−B線における断面図
であり、図44(C)は、図44(A)のC−C線にお
ける断面図である。
【0168】なお、このようなエッジシュータ型のプリ
ンタヘッドにおいても、先に説明したサイドシュータ型
のプリンタヘッドと同様に、オリフィスプレート61に
は撥水処理を施すことが好ましい。
【0169】また、図45に、このようなエッジシュー
タ型のプリンタヘッドを複数用いてマルチノズル化した
マルチプリンタヘッドの一例を示す。ここで、図45
(A)は、このマルチプリンタヘッドを印字面側から見
た図であり、図45(B)は、このマルチプリンタヘッ
ドを側面から見た図であり、図45(C)は、図45
(A)のC−C線における断面図であり、図45(D)
は、図45(A)のD−D線における断面図であり、図
45(E)は、図45(A)のE−E線における断面図
である。なお、図45では、8つのプリンタヘッドを用
いて、ノズルの数を8つとした例を示しているが、当然
の事ながら、ノズル数はこれに限定されるものではな
い。
【0170】また、図46に、図45に示したマルチノ
ズルプリンタヘッドを2個使用し、互いに半ピッチ分だ
けずらして配置したマルチノズルプリンタヘッドを示
す。このマルチノズルプリンタヘッドでは、図45に示
したマルチノズルプリンタヘッドに比べてノズル数が2
倍となっているので解像度がほぼ2倍となる。
【0171】ここで、図45に示したマルチノズルプリ
ンタヘッドにおいて、各プリンタヘッドのオリフィス間
のピッチは、170μmとしている。これは、約6ドッ
ト/mm(150dpi)の解像度に相当する。一方、
図46に示したマルチノズルプリンタヘッドでは、図4
5に示したマルチノズルプリンタヘッドの2倍の解像
度、すなわち約12ドット/mm(300dpi)の解
像度が得られる。
【0172】なお、以上の説明では、第1の発熱素子5
9で溶媒51を加熱して気泡を生じさせることにより、
インク54と溶媒51が混合したインク液滴D2に圧力
を付加して、この圧力によってインク液滴D2を吐出す
るものとしてきた。しかし、インク液滴D2に圧力を付
加する手段は、これに限られるものではなく、例えば、
圧電素子のような電気機械変換素子を用いてもよい。す
なわち、例えば、圧電素子によってインク液滴D2に圧
力を付加して、この圧力によってインク液滴D2を吐出
するようにしても良い。
【0173】以上のようなプリンタヘッドを用いたイン
クジェットプリンタでは、1ドット毎に濃淡の階調を変
化させることができ、しかも濃度変調を低濃度から高濃
度に渡って非常に良好に行うことができるので、非常に
高品位の連続階調記録を行うことができる。従来のイン
クジェットプリンタでは、主に液滴サイズを変調するこ
とによって濃度変調を行っていたが、液滴サイズの変調
では、液滴を小さくすることに限界があり、特に低濃度
部の表現力が甚だ不満足なものであった。これに対し
て、本実施の形態によれば、液滴自体の濃度を自在に変
えられるため、液滴サイズを一定に保ったままでも、高
濃度部から低濃度部を含め、非常に高品位な階調記録が
可能になる。また、階調表現を行うにあたって、いわゆ
る二階調ディザ法などの疑似面積階調法に全面的に依存
する必要がないので、解像度を劣化させることなく、階
調記録を行うことができる。
【0174】なお、本実施の形態に係るインクジェット
プリンタにおいても、その全体的な構成は、第1の実施
の形態として図22乃至図25において説明したものと
同様である。したがって、このインクジェットプリンタ
の全体の構成については、説明を省略する。
【0175】ところで、上記第1及び第2の実施の形態
では、インク液滴のインク濃度を変調することにより多
階調記録を行うようにしたが、これに、インク液滴のサ
イズを変調する方法を組み合わせて用いるようにしても
良い。これは、第1及び第2の実施の形態に係るインク
ジェットプリンタヘッドにおいて、第1の発熱素子に与
える駆動信号のパルス幅、パルス数、パルスピーク値等
を変化させることにより実現できる。あるいは、第2の
実施の形態で第2の発熱素子にプレパルスを印加したよ
うに、第1の発熱素子にもプレパルスを印加し、そのパ
ルス幅、パルス数、パルスピーク値等を変化させること
によっても実現できる。このように、インク液滴のイン
ク濃度を変調する方法と、インク液滴のサイズを変調す
る方法とを組み合わせることにより、更にダイナミック
レンジの広い階調記録が可能となる。
【0176】具体的には、例えば、図47(A)に示す
ように、インク濃度の濃い方からインク液滴の濃度を最
大として液滴サイズのみを順次下げていき、液滴サイズ
をそれ以上下げられなくなったら、ここからインク液滴
の濃度を順次下げていくようにする。或いは、図47
(B)に示すように、インク濃度の濃い方から、インク
液滴のサイズを最大として、インク濃度のみを下げてい
き、インク濃度がある所定の値になったら、ここからイ
ンク液滴のサイズを下げていくようにする。或いは、図
47(C)に示すように、インク濃度の濃い方からイン
ク液滴のサイズとインク濃度を平行して下げていくよう
にする。
【0177】また、上記第1及び第2の実施の形態で
は、溶媒にインクを定量混合する場合について述べた
が、インクと溶媒を入れ換えて使用することも可能であ
る。すなわち、インクに溶媒を定量混合して、インク液
滴の濃度を変調するようにしても、上述の例と同様の効
果を実現できる。この場合、インクジェットプリンタの
構成や動作は上述の例と同様である。
【0178】ただし、溶媒を定量してインクに混合する
ようにしたとき、インクに対する溶媒の混合比率は、定
量された溶媒が全てインクと混合されインク液滴として
吐出されるように、通常は、最大でも50%程度とする
ことが好ましい。このため、溶媒を定量してインクに混
合するようにしたときには、淡色のドットの表現、すな
わちハイライト部の表現に限界がある。ただし、逆に濃
色のドットの表現、すなわちシャドウ部の表現に関して
は、シャドウ部で充分な濃度を得られるようにインクを
予め濃くしておくような必要がなく、非常に有利であ
る。
【0179】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、印字対象のドットの濃度に対応するように、
インクや溶媒を正確に定量し混合することができ、イン
クと溶媒が混合されてなるインク液滴の濃度を精度良く
制御することができる。したがって、本発明によれば、
多くの階調に渡って濃度変調を精度良く行うことが可能
となり、中間調を含むような画像であっても、非常に美
しく印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るインクジェットプリン
タのプリンタヘッドを印字面側から見た正面図である。
【図2】図1のA1−A1線における断面図である。
【図3】図1のプリンタヘッドのノズル部を拡大して示
す正面図である。
【図4】図3のA2−A2線における断面図である。
【図5】図1のプリンタヘッドのオリフィスプレートの
撥水処理の説明に供する正面図である。
【図6】図5のA3−A3線における断面図である。
【図7】図1のプリンタヘッドの動作を模式的に示す断
面図である。
【図8】第2の発熱素子への印加電圧の大きさと、イン
クの混合量との関係を示す図である。
【図9】第2の発熱素子へのパルス電圧の大きさによっ
て、インクと溶媒の混合量を制御する様子を示す図であ
る。
【図10】第2の発熱素子への電圧の印加時間と、イン
クの混合量との関係を示す図である。
【図11】第2の発熱素子へのパルス電圧のパルス幅に
よって、インクと溶媒の混合量を制御する様子を示す図
である。
【図12】第2の発熱素子へのパルス電圧のパルス数に
よって、インクと溶媒の混合量を制御する様子を示す図
である。
【図13】第1の実施の形態において、第1の発熱素子
及び第2の発熱素子に供給する駆動信号の一例を示すタ
イムチャートである。
【図14】図1のプリンタヘッドの駆動回路を示すブロ
ック図である。
【図15】第1の実施の形態におけるマルチノズルプリ
ンタヘッドを印字面側から見た正面図である。
【図16】図15のA4−A4線における断面図であ
る。
【図17】図15のマルチノズルプリンタヘッドの駆動
回路を示すブロック図である。
【図18】エッジシュータ型プリンタヘッドの一構成例
を示す図である。
【図19】図18のエッジシュータ型プリンタヘッドの
ノズル部を拡大して示す図である。
【図20】マルチノズル化したエッジシュータ型プリン
タヘッド一構成例を印字面側から見た正面図である。
【図21】図20のマルチノズルプリンタヘッドを2つ
用いてノズルピッチを狭小化したマルチノズルプリンタ
ヘッドの一構成例を示す正面図である。
【図22】ドラム回転型インクジェットプリンタの一構
成例を示す図である。
【図23】シリアル型インクジェットプリンタの一構成
例を示す図である。
【図24】ライン型インクジェットプリンタの一構成例
を示す図である。
【図25】インクジェットプリンタの信号処理及び制御
系の一構成例を示すブロック図である。
【図26】第2の実施の形態に係るインクジェットプリ
ンタのプリンタヘッドを印字面側から見た正面図であ
る。
【図27】図26のA5−A5線における断面図であ
る。
【図28】図26のプリンタヘッドのノズル部を拡大し
て示す正面図である。
【図29】図28のA6−A6線における断面図であ
る。
【図30】図26のプリンタヘッドのオリフィスプレー
トの撥水処理の説明に供する正面図である。
【図31】図30のA7−A7線における断面図であ
る。
【図32】図26のプリンタヘッドの動作を模式的に示
す断面図である。
【図33】インクの温度をパラメータとして、第2の発
熱素子に印加する電力と、インクの混合量との関係を示
す図である。
【図34】第2の発熱素子へのプレパルスのパルス幅に
よって、インクと溶媒の混合量を制御する様子を示す図
である。
【図35】第2の発熱素子へのプレパルスの電圧レベル
によって、インクと溶媒の混合量を制御する様子を示す
図である。
【図36】第2の発熱素子へのプレパルスのパルス数に
よって、インクと溶媒の混合量を制御する様子を示す図
である。
【図37】第2の発熱素子へのプレパルスと駆動信号の
間隔によって、インクと溶媒の混合量を制御する様子を
示す図である。
【図38】第2の実施の形態において、第1の発熱素子
及び第2の発熱素子に供給する駆動信号の一例を示すタ
イムチャートである。
【図39】図26のプリンタヘッドの駆動回路を示すブ
ロック図である。
【図40】第2の実施の形態におけるマルチノズルプリ
ンタヘッドを印字面側から見た正面図である。
【図41】図40のA8−A8線における断面図であ
る。
【図42】図40のマルチノズルプリンタヘッドの駆動
回路を示すブロック図である。
【図43】エッジシュータ型プリンタヘッドの一構成例
を示す図である。
【図44】図43のエッジシュータ型プリンタヘッドの
ノズル部を拡大して示す図である。
【図45】マルチノズル化したエッジシュータ型プリン
タヘッドの一構成例を印字面側から見た正面図である。
【図46】図45のマルチノズルプリンタヘッドを2つ
用いてノズルピッチを狭小化したマルチノズルプリンタ
ヘッドの一構成例を示す正面図である。
【図47】本発明を適用したインクジェットプリンタを
用いて、インク液滴のインク濃度を変調する方法と、イ
ンク液滴のサイズを変調する方法とを組み合わたときに
印字されるドットを模式的に示す図である。
【符号の説明】
11 溶媒、 12 溶媒溜、 13 第1の連通溝、
14 インク、 15 インク溜、 16 第2の連
通溝、 17 第1の供給溝、 18 第1のキャビテ
ィ、 19 第1の発熱素子、 20 第1のオリフィ
ス、 21 オリフィスプレート、 22 混合部、
23 混合溝、 24 第2の供給溝、25 第2のキ
ャビティ、 26 第2の発熱素子、 27 第2のオ
リフィス、 31 第1の発熱素子用駆動信号記憶回
路、 32 第2の発熱素子用駆動信号記憶回路、 3
3 データ転送回路、 34 第1の発熱素子ドライブ
回路、 35 第2の発熱素子ドライブ回路、 36
タイミング制御回路

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字対象のドットの濃度に対応した信号
    を、予め設定された複数の信号から選択する信号選択手
    段と、 上記信号選択手段によって選択された信号に応じてイン
    クと溶媒の割合を変化させて、インクと溶媒を混合する
    混合手段と、 上記混合手段によって混合された液体でなるインク液滴
    を吐出する吐出手段とを備えることを特徴とするインク
    ジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 上記信号は、ドットの濃度に対応して、
    パルス数、パルス幅及びパルスピーク値のうちの少なく
    とも一つが可変とされたパルス信号であることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記混合手段は、インク又は溶媒に圧力
    を付加する圧力付加手段を備え、上記圧力付加手段によ
    る圧力を上記信号に応じて変化させることにより、イン
    クと溶媒の混合割合を変化させることを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 上記圧力付加手段は、圧電素子によって
    インク又は溶媒に圧力を付加することを特徴とする請求
    項3記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 上記圧力付加手段は、発熱素子でインク
    又は溶媒を加熱して気泡を生じさせることにより、イン
    ク又は溶媒に圧力を付加することを特徴とする請求項3
    記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 上記吐出手段は、インク液滴に圧力を付
    加する圧電素子を備え、上記圧電素子による圧力でイン
    ク液滴を吐出することを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 上記吐出手段は、インク液滴を加熱する
    発熱素子を備え、上記発熱素子でインク液滴を加熱して
    気泡を生じさせ、当該気泡によって生じる圧力でインク
    液滴を吐出することを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 多階調ディザ法に基づく処理を行うデー
    タ処理手段を備え、 上記データ処理手段によって印刷対象の画像に対して多
    階調ディザ法に基づく処理を施して、印字対象のドット
    の濃度を設定することを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 印字対象のドットの濃度に対応した信号
    を予め設定された複数の信号から選択し、 上記選択された信号に応じてインクと溶媒の割合を変化
    させてインクと溶媒を混合し、 上記混合された液体でなるインク液滴を吐出して記録媒
    体に付着させることを特徴とするインクジェットプリン
    タの駆動方法。
  10. 【請求項10】 上記信号は、ドットの濃度に対応し
    て、パルス数、パルス幅及びパルスピーク値のうちの少
    なくとも一つが可変とされたパルス信号であることを特
    徴とする請求項9記載のインクジェットプリンタの駆動
    方法。
  11. 【請求項11】 上記信号に応じてインク又は溶媒に付
    加する圧力を変化させることにより、インクと溶媒の混
    合割合を変化させることを特徴とする請求項9記載のイ
    ンクジェットプリンタの駆動方法。
  12. 【請求項12】 インク又は溶媒に圧力を付加する際、
    圧電素子を用いてインク又は溶媒に圧力を付加すること
    を特徴とする請求項11記載のインクジェットプリンタ
    の駆動方法。
  13. 【請求項13】 インク又は溶媒に圧力を付加する際、
    発熱素子でインク又は溶媒を加熱して気泡を生じさせる
    ことにより、インク又は溶媒に圧力を付加することを特
    徴とする請求項11記載のインクジェットプリンタの駆
    動方法。
  14. 【請求項14】 上記インク液滴を吐出する際、圧電素
    子でインク液滴に圧力を付加し、当該圧力によってイン
    ク液滴を吐出することを特徴とする請求項9記載のイン
    クジェットプリンタの駆動方法。
  15. 【請求項15】 上記インク液滴を吐出する際、発熱素
    子でインク液滴を加熱して気泡を生じさせ、当該気泡に
    よって生じる圧力でインク液滴を吐出することを特徴と
    する請求項9記載のインクジェットプリンタの駆動方
    法。
  16. 【請求項16】 印刷対象の画像に対して予め多階調デ
    ィザ法に基づく処理を施して、印字対象のドットの濃度
    を設定することを特徴とする請求項9記載のインクジェ
    ットプリンタの駆動方法。
  17. 【請求項17】 発熱素子でインク又は溶媒を加熱して
    気泡を生じさせることにより、インク又は溶媒に圧力を
    付加して、インクと溶媒を混合する混合手段と、 上記混合手段によって混合された液体でなるインク液滴
    を吐出する吐出手段とを備え、 上記混合手段によってインクと溶媒を混合する前に、印
    字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子によって
    インク又は溶媒を気泡が生じない範囲にて予め加熱する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  18. 【請求項18】 インク又は溶媒を予め加熱する際に、
    印字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子の発熱
    時間を変化させて、上記発熱素子の発熱量を変化させる
    ことを特徴とする請求項17記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  19. 【請求項19】 インク又は溶媒を予め加熱する際に、
    印字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子に印加
    する印加電圧の大きさを変化させて、上記発熱素子の発
    熱量を変化させることを特徴とする請求項17記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  20. 【請求項20】 インク又は溶媒を予め加熱する際に、
    印字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子に印加
    する電圧パルスの数を変化させて、上記発熱素子の発熱
    量を変化させることを特徴とする請求項17記載のイン
    クジェットプリンタ。
  21. 【請求項21】 インク又は溶媒を予め加熱する際に、
    印字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子に印加
    する電圧パルスの間隔を変化させて、上記発熱素子によ
    って加熱されるインク又は溶媒の温度変化を制御するこ
    とを特徴とする請求項17記載のインクジェットプリン
    タ。
  22. 【請求項22】 上記吐出手段は、インク液滴に圧力を
    付加する圧電素子を備え、上記圧電素子による圧力でイ
    ンク液滴を吐出することを特徴とする請求項17記載の
    インクジェットプリンタ。
  23. 【請求項23】 上記吐出手段は、インク液滴を加熱す
    る第2の発熱素子を備え、上記第2の発熱素子でインク
    液滴を加熱して気泡を生じさせ、当該気泡によって生じ
    る圧力でインク液滴を吐出することを特徴とする請求項
    17記載のインクジェットプリンタ。
  24. 【請求項24】 多階調ディザ法に基づく処理を行うデ
    ータ処理手段を備え、上記データ処理手段によって印刷
    対象の画像に対して多階調ディザ法に基づく処理を施し
    て、印字対象のドットの濃度を設定することを特徴とす
    る請求項17記載のインクジェットプリンタ。
  25. 【請求項25】 印字対象のドットの濃度に応じて、発
    熱素子によってインク又は溶媒を気泡が生じない範囲に
    て予め加熱し、 上記加熱されたインク又は溶媒を上記発熱素子によって
    更に加熱して気泡を生じさせることにより、インク又は
    溶媒に圧力を付加して、インクと溶媒を混合し、 上記混合された液体でなるインク液滴を吐出して記録媒
    体に付着させることを特徴とするインクジェットプリン
    タの駆動方法。
  26. 【請求項26】 インク又は溶媒を予め加熱する際に、
    印字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子の発熱
    時間を変化させて、上記発熱素子の発熱量を変化させる
    ことを特徴とする請求項25記載のインクジェットプリ
    ンタの駆動方法。
  27. 【請求項27】 インク又は溶媒を予め加熱する際に、
    印字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子に印加
    する印加電圧の大きさを変化させて、上記発熱素子の発
    熱量を変化させることを特徴とする請求項25記載のイ
    ンクジェットプリンタの駆動方法。
  28. 【請求項28】 インク又は溶媒を予め加熱する際に、
    印字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子に印加
    する電圧パルスの数を変化させて、上記発熱素子の発熱
    量を変化させることを特徴とする請求項25記載のイン
    クジェットプリンタの駆動方法。
  29. 【請求項29】 インク又は溶媒を予め加熱する際に、
    印字対象のドットの濃度に応じて、上記発熱素子に印加
    する電圧パルスの間隔を変化させて、上記発熱素子によ
    って加熱されるインク又は溶媒の温度変化を制御するこ
    とを特徴とする請求項25記載のインクジェットプリン
    タの駆動方法。
  30. 【請求項30】 上記インク液滴を吐出する際、圧電素
    子でインク液滴に圧力を付加し、当該圧力によってイン
    ク液滴を吐出することを特徴とする請求項25記載のイ
    ンクジェットプリンタの駆動方法。
  31. 【請求項31】 上記インク液滴を吐出する際、第2の
    発熱素子でインク液滴を加熱して気泡を生じさせ、当該
    気泡によって生じる圧力でインク液滴を吐出することを
    特徴とする請求項25記載のインクジェットプリンタの
    駆動方法。
  32. 【請求項32】 印刷対象の画像に対して予め多階調デ
    ィザ法に基づく処理を施して、印字対象のドットの濃度
    を設定することを特徴とする請求項25記載のインクジ
    ェットプリンタの駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004053370A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Canon Inc 化学分析方法および装置

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JP2004053370A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Canon Inc 化学分析方法および装置

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