JPH10110324A - 井型断面中空繊維紡糸用口金及び井型断面中空繊維 - Google Patents
井型断面中空繊維紡糸用口金及び井型断面中空繊維Info
- Publication number
- JPH10110324A JPH10110324A JP26159296A JP26159296A JPH10110324A JP H10110324 A JPH10110324 A JP H10110324A JP 26159296 A JP26159296 A JP 26159296A JP 26159296 A JP26159296 A JP 26159296A JP H10110324 A JPH10110324 A JP H10110324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- area
- slit
- vertical axis
- circular hole
- slits
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000012510 hollow fiber Substances 0.000 title claims abstract description 26
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 claims abstract description 58
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 17
- 238000009987 spinning Methods 0.000 claims abstract description 15
- 238000010036 direct spinning Methods 0.000 claims abstract description 10
- 239000000155 melt Substances 0.000 claims description 8
- 239000000835 fiber Substances 0.000 abstract description 56
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 13
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 11
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 5
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 4
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 4
- 238000009941 weaving Methods 0.000 description 4
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 3
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 3
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 3
- 229920002292 Nylon 6 Polymers 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 2
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 2
- JHWNWJKBPDFINM-UHFFFAOYSA-N Laurolactam Chemical compound O=C1CCCCCCCCCCCN1 JHWNWJKBPDFINM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000571 Nylon 11 Polymers 0.000 description 1
- 229920000299 Nylon 12 Polymers 0.000 description 1
- 229920003189 Nylon 4,6 Polymers 0.000 description 1
- 229920000305 Nylon 6,10 Polymers 0.000 description 1
- 229920002302 Nylon 6,6 Polymers 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000004043 dyeing Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 1
- 238000009940 knitting Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 229920001707 polybutylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 1
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 238000009991 scouring Methods 0.000 description 1
- 229920001169 thermoplastic Polymers 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
分に接合し、中空率の高い中空部を有する井型断面の繊
維と、この繊維を直接紡糸法により低コストで製造する
ことができる紡糸口金を提供する。 【解決手段】 1フィラメントを紡糸するスリットが、
端部に円形孔を有する縦軸と横軸が交差している、ほぼ
十字形状の4つのスリットからなるものであって、これ
ら4つのスリットは各交差点で方形を形成し、かつそれ
ぞれのスリットの縦軸と横軸の一部が方形上に位置する
ように配置された口金において、スリットの形状及び配
置が特定の条件を満足している井型断面中空繊維紡糸用
口金。
Description
優れた風合いを有する布帛を得ることが可能な、断面が
井型形状で中空部を有する繊維と、この繊維を直接紡糸
法により製造するための紡糸口金に関するものである。
に、中空繊維や異形断面繊維の製造がなされているが、
これらの繊維を製造する方法としては、直接紡糸法と抽
出法がある。中空部と突起部からなる断面が井型形状の
繊維を直接紡糸法で製造する場合、種々の形状よりなる
スリットを組み合わせた紡糸口金を用いて、紡糸を行
う。
リットより吐出されたポリマーがバラス効果により、隣
接するスリットより吐出されたポリマーと接合して形成
される。スリットより吐出されたポリマーが、隣接する
スリットより吐出されたポリマーと完全に接合して中空
部を形成させるために、従来よりスリットの端に円形の
孔が設けられている。これは、長さ方向にスリット孔を
設けるだけではポリマーが吐出される際のバラス形成が
十分ではなく、ポリマー同士が完全に接合しないため、
スリット端に円孔を設けることによりバラスを十分に形
成させ、隣接するスリットより吐出されるポリマー同士
を完全に接合させようとするものである。
要であり、あまり距離がありすぎると接合が不完全なも
のとなる。逆に接合部間の距離を小さくすれば接合は完
全に行われるが、接合部間の距離が小さくなり過ぎる
と、端部から吐出されるポリマーの紡糸時の圧力によ
り、口金のスリットが変形又は破損する場合がある。
維を製造する場合、紡糸により完全な形状を発現させる
ことが重要であるが、完全な形状を発現させることは困
難であり、特に中空部と突起部を有する井型形状のよう
な複雑な形状を有する繊維の場合なおさらである。
空異形断面繊維が記載されているが、前記したような、
井型断面の繊維を製造する際のスリットの形状について
はなんら考慮されていない。したがって、この発明から
は、中空率が高く、突起部も十分に発現した井型断面の
繊維を直接紡糸法により、生産性よく製造することはで
きなかった。
リマーと不溶なポリマーを同時に紡糸し、繊維形成後溶
剤で可溶なポリマーを溶出させることにより、異形断面
繊維を製造するものである。したがって、この抽出法に
おいては、比較的簡単な構造のスリットを有する紡糸口
金を用いても、複雑で高異形度を有する繊維を得ること
が可能である。しかしながら、中空繊維を製造する場
合、中空部のポリマーを完全に除去するためには複雑な
加工工程が必要であり、かつ溶剤の種類によっては環境
問題等の新たな問題が発生する可能性があり、回収を考
えた場合、コストの高いものとなるという問題点を有す
る。
きる直接紡糸法により、スリットの配置を考慮すること
によって、中空率の高い中空部と十分に突起部が発現し
た井型断面の繊維を生産性よく製造することができる、
紡糸口金は今まで提案されていない。
題点を解決し、スリット端部より押し出されたポリマー
が十分に接合し、中空率の高い中空部を有する井型断面
の繊維と、この繊維を直接紡糸法により低コストで製造
することができる紡糸口金を提供することを技術的な課
題とするものである。
解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、1フィラメントを紡糸するスリット
が、端部に円形孔を有する縦軸と横軸が交差している、
ほぼ十字形状の4つのスリットからなるものであって、
これら4つのスリットは各交差点で方形を形成し、かつ
それぞれのスリットの縦軸と横軸の一部が方形上に位置
するように配置された口金において、スリットの形状及
び配置が下記(1)〜(4)の条件を満足してなること
を特徴とする井型断面中空繊維用紡糸口金を要旨とする
ものである。 (1)各スリットの交差点Oで形成する方形上に位置す
る縦軸(縦軸a)と横軸(横軸a)の長さが等しく(長
さA)、方形上に位置しない縦軸(縦軸b)と横軸(横
軸b)の長さが等しく(長さB)、A≦Bである。 (2)縦軸aの端部と横軸aの端部に設けられた円形孔
(円形孔d1 、d2 )の面積Dが等しく、縦軸bの端部
と横軸bの端部に設けられた円形孔(円形孔e1、
e2 )の面積Eが等しく、面積Eが面積Dよりも大き
い。 (3)隣接するスリットの交差点Oを結んだ直線の長さ
Zに対して、この直線上に位置する隣接する円形孔dを
結んだ長さCの比C/Zが、0.125 ≦C/Z≦0.20であ
る。 (4)横軸bと円形孔e2 を合わせた面積Gが、縦軸a
と円形孔d1 を合わせた面積Fより大きい。
て詳細に説明する。図1は、本発明の井型断面中空繊維
紡糸用口金の一部拡大上面図であり、1フィラメントを
紡糸するスリットの形状を示すものである。図2は、図
1の一部拡大上面図であり、ほぼ十字形状の1つのスリ
ットを示すものである。本発明の紡糸口金は特定の形状
のスリットを有するものであり、1フィラメントを紡糸
するスリットが、端部に円形孔を有する縦軸と横軸が交
差している、ほぼ十字形状の4つのスリットからなるも
のであって、これら4つのスリットは各交差点で方形を
形成し、かつそれぞれのスリットの縦軸と横軸の一部が
方形上に位置するように配置された口金である。そし
て、方形上に位置するスリットによって井型形状の中空
部が形成され、方形上に位置しないスリットによって井
型形状の突起部が形成される。また、それぞれのスリッ
トの両端には円形孔が設けられている。さらに、スリッ
トの形状及び配置が次の(1)〜(4)の条件を満足す
ることを必要とするものである。
おいて、長さや面積を算出する際の基準となる点は、各
スリットの交差点O、円形孔の先端部の点及び縦軸や横
軸の先端部の点とする。そして、交差点Oは、スリット
の縦軸と横軸が交差する交差部分の中心点とし、円形孔
の先端部の点は、円形孔の先端部において軸方向と直交
する接線を引いた接点をいう。さらに、縦軸や横軸の先
端部の点は、円形孔と軸部の境界点(2点)をスリット
の幅方向に結んだ直線の中心点をいう。
交差点Oで形成する方形上に位置す縦軸aと横軸aの長
さAが等しく、方形上に位置しない縦軸bと横軸bの長
さBが等しく、A≦Bであることが必要である。長さ
A、Bは各スリットの交差点Oから、縦軸又は横軸の先
端部の点までの長さをいう。長さAが長さBよりも長い
場合、突起部を形成するスリットの長さが短くなり過
ぎ、突起部が十分に形成されず、井型断面の繊維とする
ことができない。
られた円形孔d1 と横軸aの端部に設けられた円形孔d
2 の面積Dが等しく、縦軸bの端部に設けられた円形孔
e1と横軸bの端部に設けられた円形孔e2 の面積E
が等しく、面積Eは面積Dよりも大きいことが必要であ
る。面積Dが面積Eよりも大きい場合、円形孔dから吐
出されるポリマーの量が多くなり過ぎ、ポリマーの圧力
が大きくなり過ぎ、紡糸中に吐出ポリマーの圧力によっ
て口金のスリットが変形したり、中空率が低くなり過ぎ
たり、中空部のない繊維となる。
交差点Oを結んだ直線の長さZに対して、この直線上に
位置する隣接する円形孔d1 の先端同士又は円形孔d2
の先端同士を結んだ長さCの比C/Zが、0.125 ≦C/
Z≦0.20であることが必要である。C/Zが0.125 未満
の場合、隣接する円形孔d間の距離が短くなり過ぎるの
で、円形孔dから吐出されるポリマーの圧力が大きくな
り過ぎ、紡糸中に吐出ポリマーの圧力によって口金のノ
ズルが変形する。一方、C/Zが0.20を超える場合、隣
接する円形孔d間の距離が長くなり過ぎるので、隣接す
る円形孔dより吐出されたポリマーが十分に接合しなく
なり、井型断面の中空繊維とならない。
形孔e2 を合わせた面積Gが、縦軸aと円形孔d1 を合
わせた面積Fより大きいことが必要である。上記と同様
に、面積Fが面積Gよりも大きい場合、円形孔d1 と縦
軸aから吐出されるポリマーの量が多くなり過ぎ、中空
率が低くなり過ぎたり、中空部のない繊維となったり、
また、突起部を形成するポリマーの量が少なくなり過ぎ
て、突起部が十分に形成されず、井型断面の中空繊維を
得ることができない。
(1)〜(4)の条件に加えて、以下に示す(5)〜
(8)の条件を満足すれば、より良好な井型断面の中空
繊維を、さらに生産性よく製造することができる。
件において、長さBと長さAの比を1.0 ≦B/A≦1.65
とすることが好ましく、さらには、1.25≦B/A≦1.55
とすることが好ましい。B/Aが1.65より大きい場合、
突起部を形成するスリットの長さが長くなるため、突起
部同士が接合した図3(b)、(c)に示すような形状
となりやすい。このような形状の繊維となると、突起部
の数が少なくなるため、この繊維を用いた布帛は、目的
とする風合いや光沢感に乏しいものとなる。
いて、面積Dと面積Eの比を1.0 <E/D≦1.8 とする
ことが好ましく、さらには、1.3 ≦E/D≦1.6 とする
ことが好ましい。E/Dが1.0 以下であると、中空部を
形成する円形孔dから吐出されるポリマーの量が多くな
り、ポリマーの圧力が大きくなるため、紡糸中に吐出ポ
リマーの圧力によって口金のスリットが変形したり、中
空率が低くなり過ぎて、中空部のない繊維となりやす
い。E/Dが1.8 を超える場合、突起部を形成するスリ
ットが大きくなり、スリットより吐出されるポリマーの
量も多くなるため、上記と同様に、突起部同士が接合し
た図3(b)、(c)に示すような形状となりやすく、
また、方形上に位置するスリットが小さくなるため、中
空部が形成されない繊維となりやすい。
の幅Sが、面積Dと面積Eの比E/Dとの関係におい
て、0.05×〔(E/D)1/2 〕≦S≦0.08×〔(E/
D)1/2〕であることが好ましい。Sがこの範囲より小
さい場合、高異形度の繊維が得られるが、ポリマーの圧
力損失が大きくなり、生産性が悪化する。一方、Sが上
記範囲より大きい場合、スリットの幅が大きくなり過
ぎ、中空率が小さくなり、また、井型断面の繊維となり
にくくなる。
いて、縦軸aと円形孔dを合わせた面積Fと、横軸bと
円形孔eを合わせた面積Gとの比を1.25≦G/F≦1.55
とすることが好ましい。G/Fが1.25未満である場合、
円形孔d及び縦軸aから吐出されるポリマーの量が多く
なり、中空率の低い繊維となったり、突起部が十分に形
成されなくなり、井型断面の中空繊維が得られにくくな
る。一方、G/Fが1.55より大きい場合、中空部を形成
するスリットの面積が小さくなり、吐出されたポリマー
が十分に接合しなかったり、突起部を形成するスリット
の面積が大きくなり過ぎ、突起部同士が接合した図3
(b)、(c)に示すような形状となりやすく、井型断
面の中空繊維となりにくい。
したような(1)〜(4)の条件に加えて、(5)〜
(8)の条件を満足する記載の紡糸口金を用い、溶融粘
度が2000〜3500poise のポリマーを用いて、各スリット
より吐出されるポリマー吐出線速度を1.5 〜10m/分、
さらに好ましくは、2〜5m/分として直接紡糸法によ
り得られた、中空率が20%以上のものである。
する熱可塑性ポリマーとしては、ナイロン6、ナイロン
11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66、ナ
イロン610等及びこれらを主成分とするポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等及びこれらを主成分とするポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等及びこれらを主成分とするポ
リオレフィン等が挙げられる。
に示すような形状のものであるが、この繊維における中
空率は、図4の模式図に示すように、井型の中心部の中
空部分Mのみならず、平行で、かつ隣接する突起部で囲
まれた中空部分N1 〜N4 も含むものであり、平行で、
かつ隣接する突起部を囲んだ略十字形状の繊維の外形の
面積Pと井型の面積Qより、中空率(%)=〔(P−
Q)/P〕×100 で算出するものである。そして、面積
P及び面積Qは、光学顕微鏡上でr〜wの距離を測定し
て求めるものである。
ると、低粘度であるために表面張力により偏平な形とな
り、突起部が十分に形成された井型断面繊維とすること
ができない。また、スリットより吐出されるポリマーの
吐出線速度が1.5 m/分未満であると、接合部でのバラ
スの生成が十分起こらず、略十字形状の4つのスリット
から吐出されたポリマーが接合されず、井型断面繊維を
得ることができない。また、4つのスリットからそれぞ
れに吐出されたポリマーが細糸となる場合があり、製品
に混入したり、操業性を悪化させる。また、スリットよ
り構成される部分のポリマー吐出線速度が10m/分を超
えたり、ポリマーの溶融粘度が3500poise を超えると、
ポリマーがスリットより吐出される際の圧力が大きくな
り過ぎ、吐出ポリマーの圧力によって口金のスリットが
変形し、目的とする井型断面中空繊維が得られなくな
る。
糸用口金を用いることによって得られる井型断面中空繊
維は、中空部を有すると共に突起部を有し、これらのフ
ィラメントからなる糸条は、比較的規則正しく配列する
ため、この糸条を用いて製編織を行うと、突起部が布帛
表面に整列し、独特の光沢感と風合い及び撥水性、軽量
性や保温性等の機能有する布帛とすることができる。
において、ポリマーがスリットより押出された場合、ポ
リマーは方形上に位置しない縦軸及び横軸側から、方形
上に位置する縦軸及び横軸側へ適度に曲がりながら吐出
されることにより、接合部での接合が完全に行われ、高
中空部を形成すると共に高異形度を有する繊維を形成す
る。
る。なお、実施例における各測定値は以下の方法により
測定して得られたものである。 (イ)中空率 得られた繊維よりサンプルを5つ用意し、5つのサンプ
ルの中空率を、前記の方法で測定し、その平均値を求め
た。 (ロ)繊維の断面形状 (イ)の中空率を測定する際の繊維の断面形状を光学顕
微鏡で撮影し、目視にて次の3段階で評価した。 ◎:中空部の潰れや割れがなく、突起部も十分に形成さ
れている。 △:中空部の潰れや割れが一部生じていたり、突起部が
十分に形成されていない。 ×:中空部の潰れや割れが多く生じていたり、突起部が
形成されていない。 (ハ)ポリマーの溶融粘度 250 〜280 ℃に加熱溶融したポリマーを円形のノズルよ
り押出し、次式の計算式を用いて求めた。 ΔP (kg/cm2 )=(128lηq/πd4 )×10-3 ΔP :押出し圧力(kg/cm2 ) l:ノズルの長さ(cm) η:溶融粘度 q:吐出量(cm3/sec) d:ノズルの直径(cm) (ニ)ポリマーの吐出線速度 図1に示すような、1フィラメントを紡糸するスリット
の断面積を算出し、ポリマーの吐出量Y(g/分)より
次式の計算式を用いて求めた。 X(m/分)=(Y/σ)×(1/f)×(1/L) X:吐出線速度(m/分) Y:ポリマーの吐出量(g/分) σ:密度(g/m3 )単位 f:フィラメント数 L:1フィラメントを紡糸するスリットの断面積(m2 ) (5)布帛の風合い 得られた糸条(60d/16f)を、縦糸密度が100 本/2.
54cm、横糸密度が80本/2.54cmとなるように製織し、通
常の精練・染色加工を施したものを、10人のパネラーに
10点満点で光沢感や軽量感について、目視と手触りで評
価させ、合計点で表した。
の面積等の形状を表1、2に示すように種々変更した紡
糸口金を用いて、表3に示すような溶融粘度のナイロン
6チップを紡糸温度260 ℃で紡糸した。このとき、ポリ
マーの吐出線速度も表3に示すように種々変更して行っ
た。そして、紡糸された糸条を第1ローラ(温度25℃)
の表面速度3111m/分、第2ローラ(温度110 ℃)の表
面速度4200m/分とし、延伸倍率1.35倍で延伸し、速度
4000m/分で巻き取り、60d/16fの糸条を得た。得ら
れた繊維の中空率、断面形状及び得られた繊維を製織し
た織物の風合いの評価結果を表3に示す。
同様に行った。得られた繊維の中空率、断面形状及び得
られた繊維を製織した織物の風合いの評価結果を表3に
示す。
おいては、高中空率で良好な井型断面の繊維を得ること
ができ、この繊維を用いた布帛は光沢感や軽量感の風合
いに優れていた。一方、比較例1では、紡糸口金のスリ
ット形状が(1)の条件であるA≦Bを満足しないた
め、突起部が十分に形成されていない中空繊維となっ
た。比較例2では、紡糸口金のスリット形状が(2)の
条件であるE>Dと(4)の条件であるG>Fを満足し
ないため、円形孔dと縦軸aから吐出されるポリマーの
量が多くなり過ぎ、中空部のない繊維となった。このよ
うな比較例1、2で得られた繊維からなる布帛は、光沢
感や軽量感の風合いに欠けるものであった。比較例3で
は、紡糸口金のスリット形状が(2)の条件であるE>
Dと(3)の条件である0.125 ≦C/Zを満足しないた
め、隣接する円形孔d間の距離が短くなり過ぎ、円形孔
dから吐出されるポリマーの圧力が大きくなり過ぎ、紡
糸中に吐出ポリマーの圧力によって口金のスリットが変
形し、繊維を得ることができなかった。比較例4では、
紡糸口金のスリット形状が(3)の条件であるC/Z≦
0.20を満足しないため、隣接する円形孔d間の距離が長
くなり過ぎ、隣接する円形孔dより吐出されたポリマー
が接合せず、得られた繊維は、断面形状において割れの
生じたものとなり、布帛とすることができなかった。ま
た、比較例5の繊維は円形断面繊維であったため、この
繊維より得られた布帛は、光沢感や軽量感の風合いに欠
けるものであった。
ように種々変更した以外は、実施例1と同じスリット形
状の紡糸口金を用い、実施例1と同様に行った。得られ
た繊維の中空率、断面形状及び得られた繊維を製織した
織物の風合いの評価結果を表4に示す。
ポリマーの吐出線速度が1.2 m/分であったため、接合
部でのバラスの生成が十分起こらず、略十字形状の4つ
のスリットから吐出されたポリマーが接合されず、割れ
の生じたものとなり、布帛とすることができなかった。
比較例7では、ポリマー吐出線速度が12.0m/分であっ
ため、比較例9では、溶融粘度が3800poise であったた
め、ポリマーがスリットより吐出される際の圧力が大き
くなり過ぎ、吐出ポリマーの圧力によって口金のスリッ
トが変形し、繊維を得ることができなかった。比較例8
では、ポリマーの溶融粘度が1800poise であったため、
粘度が低過ぎ、偏平な形となり、中空部と突起部が十分
に形成された井型断面の繊維とすることができず、得ら
れた繊維からなる布帛は、光沢感や軽量感の風合いに欠
けるものであった。
部より押し出されたポリマーが十分に接合し、中空率の
高い中空部を有する井型断面の繊維を直接紡糸法により
低コストで製造することができ、この本発明の井型断面
中空繊維によれば、軽量性、光沢感に優れた風合いを有
する布帛を得ることが可能となる。
大上面図であり、1フィラメントを紡糸するスリットの
形状を示すものである。
1つのスリットを示すものである。
状の一実施態様を示す模式図であり、(b)、(c)
は、突起部同士が接合し、井型形状が変形したフィラメ
ントの断面形状の実施態様を示す模式図である。
方を示す、フィラメントの断面形状の模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 1フィラメントを紡糸するスリットが、
端部に円形孔を有する縦軸と横軸が交差している、ほぼ
十字形状の4つのスリットからなるものであって、これ
ら4つのスリットは各交差点で方形を形成し、かつそれ
ぞれのスリットの縦軸と横軸の一部が方形上に位置する
ように配置された口金において、スリットの形状及び配
置が下記(1)〜(4)の条件を満足してなることを特
徴とする井型断面中空繊維用紡糸口金。 (1)各スリットの交差点Oで形成する方形上に位置す
る縦軸(縦軸a)と横軸(横軸a)の長さが等しく(長
さA)、方形上に位置しない縦軸(縦軸b)と横軸(横
軸b)の長さが等しく(長さB)、A≦Bである。 (2)縦軸aの端部と横軸aの端部に設けられた円形孔
(円形孔d1 、d2 )の面積Dが等しく、縦軸bの端部
と横軸bの端部に設けられた円形孔(円形孔e1、
e2 )の面積Eが等しく、面積Eが面積Dよりも大き
い。 (3)隣接するスリットの交差点Oを結んだ直線の長さ
Zに対して、この直線上に位置する隣接する円形孔dを
結んだ長さCの比C/Zが、0.125 ≦C/Z≦0.20であ
る。 (4)横軸bと円形孔e2 を合わせた面積Gが、縦軸a
と円形孔d1 を合わせた面積Fより大きい。 - 【請求項2】 下記の(5)〜(8)の条件を満足す
る、請求項1記載の井型中空繊維用紡糸口金。 (5)長さBと長さAの比が、1.0 ≦B/A≦1.65であ
る。 (6)面積Dと面積Eの比が、1.1 <E/D≦1.8 であ
る。 (7)各スリットの幅Sが、面積Dと面積Eの比E/D
との関係において、0.05×〔(E/D)1/2 〕≦S≦0.
08×〔(E/D)1/2 〕である。 (8)縦軸aと円形孔d1 を合わせた面積Fと、横軸b
と円形孔e2 を合わせた面積Gとの比が、1.25≦G/F
≦1.55である。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の紡糸口金を
用い、溶融粘度が2000〜3500poise のポリマーを用い
て、各スリットより吐出されるポリマーの吐出線速度を
1.5 〜10m/分として直接紡糸法により得られた、中空
率が20%以上であることを特徴とする井型断面中空繊
維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26159296A JP3306314B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 井型断面中空繊維用紡糸口金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26159296A JP3306314B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 井型断面中空繊維用紡糸口金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10110324A true JPH10110324A (ja) | 1998-04-28 |
| JP3306314B2 JP3306314B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=17364067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26159296A Expired - Fee Related JP3306314B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 井型断面中空繊維用紡糸口金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3306314B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007262620A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Gunze Ltd | 異形断面糸用紡糸口金及び異形断面糸 |
| JP2008091246A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Gunze Ltd | 面状発熱体とこれを用いた衣料 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TWI650451B (zh) * | 2016-07-27 | 2019-02-11 | 新光合成纖維股份有限公司 | 仿羽絨纖維、用於製造該纖維之噴絲板及方法 |
-
1996
- 1996-10-02 JP JP26159296A patent/JP3306314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007262620A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Gunze Ltd | 異形断面糸用紡糸口金及び異形断面糸 |
| JP2008091246A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Gunze Ltd | 面状発熱体とこれを用いた衣料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3306314B2 (ja) | 2002-07-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4355075A (en) | Novel filament-like fibers and bundles thereof, and novel process and apparatus for production thereof | |
| JP3306314B2 (ja) | 井型断面中空繊維用紡糸口金 | |
| JPS6332883B2 (ja) | ||
| EP0758027B1 (en) | Polyester filament yarn, process for the production thereof, woven and knitted fabrics thereof, and process for the production thereof | |
| CN109112670A (zh) | 一种海岛复合纤维、混纤纤维及海岛复合纤维的应用 | |
| WO2023190414A1 (ja) | マルチフィラメント | |
| JP4346197B2 (ja) | 溶融紡糸用口金 | |
| JP7197326B2 (ja) | 中空異形捲縮長繊維 | |
| JPH101816A (ja) | 溶融紡糸口金 | |
| JPH0653974B2 (ja) | 特殊断面繊維およびその製造方法 | |
| JPS6228405A (ja) | 特殊断面形状を有する繊維 | |
| JPH07207566A (ja) | 積層不織布及びその製造方法 | |
| JPH0726248B2 (ja) | ポリエステルステ−プルフアイバ−の製造法 | |
| JPS62299508A (ja) | 特殊嵩高糸及びその紡糸口金 | |
| JPH07138863A (ja) | ポリエステル系極細繊維不織ウエブ及びその製造方法 | |
| JP2823231B2 (ja) | ポリエステルマルチフィラメント及びその製造方法 | |
| JPH09209217A (ja) | サイドバイサイド型複合紡糸用口金および複合繊維の製造方法 | |
| JPS63159511A (ja) | 異形断面糸およびその紡糸口金 | |
| JPH0367122B2 (ja) | ||
| JPS6375104A (ja) | 新規なフイラメント状繊維とその集束体 | |
| JPH04174753A (ja) | 長繊維不織布 | |
| JPS61194208A (ja) | ポリアミドマルチフイラメントの製造法 | |
| JP2018095977A (ja) | 立体捲縮性を備える嵩高糸 | |
| JPS6353282B2 (ja) | ||
| JPH11181617A (ja) | 変形断面繊維 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130510 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140510 Year of fee payment: 12 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |