JPH10110384A - 消臭性不織布及びその製造方法 - Google Patents
消臭性不織布及びその製造方法Info
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- JPH10110384A JPH10110384A JP8282955A JP28295596A JPH10110384A JP H10110384 A JPH10110384 A JP H10110384A JP 8282955 A JP8282955 A JP 8282955A JP 28295596 A JP28295596 A JP 28295596A JP H10110384 A JPH10110384 A JP H10110384A
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- Japan
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- nonwoven fabric
- polymer
- copolymer
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- fine powder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐久性に優れ、かつ日常生活で発生する各種悪
臭に対して良好な消臭性能を有するアクリル系合成繊維
を含有する不織布、およびその製造方法を提供する。 【解決手段】アクリロニトリルを主要な構成単位とする
共重合体(A)と、該共重合体(A)と混和性がありか
つ非相溶性の重合体(B)1〜40重量%からなるアク
リル系合成繊維において、重合体(B)が相分離状態で
存在しており、かつ平均粒径0.5〜10μmのケイ酸
金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とする微粉
末を0.5〜20重量%含有し、かつ、アミノ化合物を
0.1〜20重量%付着している事を特徴とする消臭性
不織布。
臭に対して良好な消臭性能を有するアクリル系合成繊維
を含有する不織布、およびその製造方法を提供する。 【解決手段】アクリロニトリルを主要な構成単位とする
共重合体(A)と、該共重合体(A)と混和性がありか
つ非相溶性の重合体(B)1〜40重量%からなるアク
リル系合成繊維において、重合体(B)が相分離状態で
存在しており、かつ平均粒径0.5〜10μmのケイ酸
金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とする微粉
末を0.5〜20重量%含有し、かつ、アミノ化合物を
0.1〜20重量%付着している事を特徴とする消臭性
不織布。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性に優れ、か
つ日常生活で発生する代表的悪臭であるアンモニア、ア
ミン類、硫化水素、メルカプタン類、酢酸、アルデヒド
類等の各種悪臭に対して良好な消臭性能を有するアクリ
ル系合成繊維を含有する不織布及びその製造方法に関す
るものである。
つ日常生活で発生する代表的悪臭であるアンモニア、ア
ミン類、硫化水素、メルカプタン類、酢酸、アルデヒド
類等の各種悪臭に対して良好な消臭性能を有するアクリ
ル系合成繊維を含有する不織布及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】不織布の用途としては、衣料分野、イン
テリア分野、産業資材分野で主に用いられ、衣料分野と
しては、前身頃、見返し、襟、肩等に用いられる衣料芯
地、中入綿、ファウンデーション、使い捨ての下着や肌
着等、インテリア分野では、屋内や車両に用いられるカ
ーペット、アンダーカーペット、カーテン、ブラインド
等、産業資材分野では、空気清浄用等に用いられるフィ
ルター、靴及びケース等の内装材、建物内の壁等に用い
られる内装材、インシュレーション材、建材その他家具
調度品の内張りから表装材、車両用の内装材及びインシ
ュレーション材等で使用されている。これら不織布への
消臭性の付与については、生活環境における快適性への
関心が高まる近年、室内、車内等種々の環境内における
悪臭の除去に関しての提案がされている。これらの不織
布への消臭性能の付与においては、消臭性能を付与した
繊維を不織布を作る工程において混合する方法、消臭性
を持つ薬剤の不織布への加工等が挙げられる。
テリア分野、産業資材分野で主に用いられ、衣料分野と
しては、前身頃、見返し、襟、肩等に用いられる衣料芯
地、中入綿、ファウンデーション、使い捨ての下着や肌
着等、インテリア分野では、屋内や車両に用いられるカ
ーペット、アンダーカーペット、カーテン、ブラインド
等、産業資材分野では、空気清浄用等に用いられるフィ
ルター、靴及びケース等の内装材、建物内の壁等に用い
られる内装材、インシュレーション材、建材その他家具
調度品の内張りから表装材、車両用の内装材及びインシ
ュレーション材等で使用されている。これら不織布への
消臭性の付与については、生活環境における快適性への
関心が高まる近年、室内、車内等種々の環境内における
悪臭の除去に関しての提案がされている。これらの不織
布への消臭性能の付与においては、消臭性能を付与した
繊維を不織布を作る工程において混合する方法、消臭性
を持つ薬剤の不織布への加工等が挙げられる。
【0003】従来から、悪臭として問題視されている臭
気を消す機能を繊維製品に付与する方法としては、繊維
への酸性基を有するビニルモノマーのグラフト加工(特
公平3−77308号公報、特公平2−58392号公
報、特開昭62−142562号公報など)、銅化合物
(特開昭61−231202号公報、特開昭62−69
78号公報)や、各種消臭剤(特開昭61−25807
6号公報、特開昭56−100060号公報)を繊維表
面へ付着する方法などが知られている。また、繊維へ消
臭機能を有するビニルモノマーを導入する方法として、
酸性基を有するビニルモノマーを共重合し、その重合体
を繊維化する方法が挙げられる。
気を消す機能を繊維製品に付与する方法としては、繊維
への酸性基を有するビニルモノマーのグラフト加工(特
公平3−77308号公報、特公平2−58392号公
報、特開昭62−142562号公報など)、銅化合物
(特開昭61−231202号公報、特開昭62−69
78号公報)や、各種消臭剤(特開昭61−25807
6号公報、特開昭56−100060号公報)を繊維表
面へ付着する方法などが知られている。また、繊維へ消
臭機能を有するビニルモノマーを導入する方法として、
酸性基を有するビニルモノマーを共重合し、その重合体
を繊維化する方法が挙げられる。
【0004】しかしながら、これらの方法のうち、グラ
フト加工は繊維の風合いが変化したり、均一な反応効率
が得られず消臭効果が充分に発揮できなかったり、ま
た、染色工程と類似したグラフト反応を行わねばなら
ず、工程数の増加、又その際の処理液による加工機、排
水の汚染等の問題が生じてしまう。また、酸性基を有す
るビニルモノマーであれば、塩基性の悪臭に対してのみ
の効果であることが多く、充分な消臭性能とは言い難
い。
フト加工は繊維の風合いが変化したり、均一な反応効率
が得られず消臭効果が充分に発揮できなかったり、ま
た、染色工程と類似したグラフト反応を行わねばなら
ず、工程数の増加、又その際の処理液による加工機、排
水の汚染等の問題が生じてしまう。また、酸性基を有す
るビニルモノマーであれば、塩基性の悪臭に対してのみ
の効果であることが多く、充分な消臭性能とは言い難
い。
【0005】消臭効果のある微粉末を繊維表面へ付着さ
せる後処理加工及び繊維製品に消臭効果のある溶液を浸
漬、塗布、散布するといった後処理加工では、繊維独自
の風合い及び製品風合いの低下や、水洗及び家庭におけ
る洗濯やドライクリーニングによって剤が脱落し洗濯耐
久性が不足する等の欠点がある。
せる後処理加工及び繊維製品に消臭効果のある溶液を浸
漬、塗布、散布するといった後処理加工では、繊維独自
の風合い及び製品風合いの低下や、水洗及び家庭におけ
る洗濯やドライクリーニングによって剤が脱落し洗濯耐
久性が不足する等の欠点がある。
【0006】また、繊維に消臭機能を有するビニルモノ
マーを導入する方法として、重合時に酸性基を有するビ
ニルモノマーを共重合し、その重合体を繊維化する方法
があるが、この方法は、消臭効果のある酸性基を有する
ビニルモノマーが繊維表面よりも繊維内部に多く存在す
る為、酸性基を有するビニルモノマーの導入率の割には
悪臭に直接接触する率が小さく、消臭効果が不十分であ
ること、繊維物性の低下、風合いの悪化等の欠点があっ
た。更に、酸性基を有するビニルモノマーで有るため、
前述のグラフト加工時と同様の効果となり、充分な消臭
性能とは言い難い。
マーを導入する方法として、重合時に酸性基を有するビ
ニルモノマーを共重合し、その重合体を繊維化する方法
があるが、この方法は、消臭効果のある酸性基を有する
ビニルモノマーが繊維表面よりも繊維内部に多く存在す
る為、酸性基を有するビニルモノマーの導入率の割には
悪臭に直接接触する率が小さく、消臭効果が不十分であ
ること、繊維物性の低下、風合いの悪化等の欠点があっ
た。更に、酸性基を有するビニルモノマーで有るため、
前述のグラフト加工時と同様の効果となり、充分な消臭
性能とは言い難い。
【0007】また、近年においては室内環境でたばこの
喫煙によって生じる悪臭が、禁煙者、嫌煙者の増加、嫌
煙権の拡大等により問題視されてきている。これらの生
活環境下における臭いの成分は、単一成分ではなく、酸
性系成分や塩基性成分、また中性系成分を含む複数の化
合物の混合物であることがほとんどである。たばこの喫
煙によって生じる悪臭は数千から数万の化合物の混合物
であり、臭いの主成分はアンモニア、ニコチン等の塩基
性成分、酢酸、アルデヒド等の酸性系成分、中性系成分
に分けられると言われている。この中でも塩基性悪臭及
び酸性悪臭の一部に対する消臭は前記方法等により行わ
れているが充分ではない。また、アルデヒドに対して充
分な消臭性能及び耐久性を持つものはほとんど無く、ア
ルデヒドの消臭方法に関しては活性炭をpH7以上に酸
性調整したもの(特開昭54−74268号公報)、ス
ピネル型の金属酸化物を含有させた活性炭組成物(特開
昭48−38291号公報)等が知られているが、常温
での効果、耐久性、加工方法、コスト等の点で問題が有
る。また、アミノ化合物を用いて臭気を消す方法として
は、ポリアルキレンイミンを用いた消臭用高分子(特開
平3−218766号公報)等が知られているが、アル
デヒドに対する消臭性能は有するが洗濯耐久性の不足や
塩基性の悪臭には効果が得られない等の欠点を有する。
喫煙によって生じる悪臭が、禁煙者、嫌煙者の増加、嫌
煙権の拡大等により問題視されてきている。これらの生
活環境下における臭いの成分は、単一成分ではなく、酸
性系成分や塩基性成分、また中性系成分を含む複数の化
合物の混合物であることがほとんどである。たばこの喫
煙によって生じる悪臭は数千から数万の化合物の混合物
であり、臭いの主成分はアンモニア、ニコチン等の塩基
性成分、酢酸、アルデヒド等の酸性系成分、中性系成分
に分けられると言われている。この中でも塩基性悪臭及
び酸性悪臭の一部に対する消臭は前記方法等により行わ
れているが充分ではない。また、アルデヒドに対して充
分な消臭性能及び耐久性を持つものはほとんど無く、ア
ルデヒドの消臭方法に関しては活性炭をpH7以上に酸
性調整したもの(特開昭54−74268号公報)、ス
ピネル型の金属酸化物を含有させた活性炭組成物(特開
昭48−38291号公報)等が知られているが、常温
での効果、耐久性、加工方法、コスト等の点で問題が有
る。また、アミノ化合物を用いて臭気を消す方法として
は、ポリアルキレンイミンを用いた消臭用高分子(特開
平3−218766号公報)等が知られているが、アル
デヒドに対する消臭性能は有するが洗濯耐久性の不足や
塩基性の悪臭には効果が得られない等の欠点を有する。
【0008】これらの加工方法は、ほとんどがアミン類
やアンモニア等の塩基性悪臭、酢酸等の酸性悪臭、又は
硫化水素、メルカプタン類等の悪臭のいづれかにのみ効
果を持ち、塩基性及び酸性の両悪臭及び硫化水素、メル
カプタン類、たばこ煙に多く含まれるといわれるアルデ
ヒド類等多種にわたる臭いに対して効果的に作用し、工
業的に安全且つ安価に繊維の生産に利用できるものはほ
とんど知られていない。
やアンモニア等の塩基性悪臭、酢酸等の酸性悪臭、又は
硫化水素、メルカプタン類等の悪臭のいづれかにのみ効
果を持ち、塩基性及び酸性の両悪臭及び硫化水素、メル
カプタン類、たばこ煙に多く含まれるといわれるアルデ
ヒド類等多種にわたる臭いに対して効果的に作用し、工
業的に安全且つ安価に繊維の生産に利用できるものはほ
とんど知られていない。
【0009】各種悪臭成分を除去する不織布としては、
対象臭気の異なる消臭有効成分が含浸された担体をを複
数種組み合わせた空気清浄不織布(特公平02−226
73号公報)、スルフォン酸ビニル銅塩コモノマーが共
重合された消臭性組成物を付着させた消臭性フィルター
(特開平05−57145号公報)が知られている。ま
た、アルデヒド用除去フィルターとしては、タバコフィ
ルターをポリエチレンイミンとカルボン酸を含む処理溶
液で被服したもの(特開平02−257870号公報)
が知られている。
対象臭気の異なる消臭有効成分が含浸された担体をを複
数種組み合わせた空気清浄不織布(特公平02−226
73号公報)、スルフォン酸ビニル銅塩コモノマーが共
重合された消臭性組成物を付着させた消臭性フィルター
(特開平05−57145号公報)が知られている。ま
た、アルデヒド用除去フィルターとしては、タバコフィ
ルターをポリエチレンイミンとカルボン酸を含む処理溶
液で被服したもの(特開平02−257870号公報)
が知られている。
【0010】しかしながら、これらの技術はいずれも消
臭剤を担体に単に含浸または塗布することにより、消臭
成分を繊維表面及び不織布に付着させたものであるため
に、加工工程の煩雑化、製品の風合いの変化、又は着色
等の欠点や、洗濯やドライクリーニングにより容易に消
臭成分が脱落する等の欠点、アミン類やアンモニア等の
塩基性悪臭、酢酸等の酸性悪臭、又は硫化水素、メルカ
プタン類等の悪臭のいづれかにのみ効果を持ち、塩基性
及び酸性の両悪臭及び硫化水素、メルカプタン類、たば
こ煙に多く含まれるといわれるアルデヒド類等多種にわ
たる臭いに対して効果的に作用し、工業的に安全且つ安
価に繊維の生産に利用できるものはほとんど知られてい
ない。また、洗濯やドライクリーニングによる消臭成分
の脱落を防止する為に樹脂等を用いて消臭成分を繊維製
品へ固着させる方法等も有るが、加工工程の煩雑化、繊
維風合いの変化等の欠点や、消臭成分がコーティングさ
れることによる消臭性能の低下等の欠点を有するため十
分満足できるレベルに有るとは言えない。
臭剤を担体に単に含浸または塗布することにより、消臭
成分を繊維表面及び不織布に付着させたものであるため
に、加工工程の煩雑化、製品の風合いの変化、又は着色
等の欠点や、洗濯やドライクリーニングにより容易に消
臭成分が脱落する等の欠点、アミン類やアンモニア等の
塩基性悪臭、酢酸等の酸性悪臭、又は硫化水素、メルカ
プタン類等の悪臭のいづれかにのみ効果を持ち、塩基性
及び酸性の両悪臭及び硫化水素、メルカプタン類、たば
こ煙に多く含まれるといわれるアルデヒド類等多種にわ
たる臭いに対して効果的に作用し、工業的に安全且つ安
価に繊維の生産に利用できるものはほとんど知られてい
ない。また、洗濯やドライクリーニングによる消臭成分
の脱落を防止する為に樹脂等を用いて消臭成分を繊維製
品へ固着させる方法等も有るが、加工工程の煩雑化、繊
維風合いの変化等の欠点や、消臭成分がコーティングさ
れることによる消臭性能の低下等の欠点を有するため十
分満足できるレベルに有るとは言えない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は耐洗濯
性を有し、かつ優れた消臭効果を持ち、不織布本来の性
能、風合いをそのまま保持する消臭性アクリル系合成繊
維を含有する不織布及びその製造方法を提供することに
ある。
性を有し、かつ優れた消臭効果を持ち、不織布本来の性
能、風合いをそのまま保持する消臭性アクリル系合成繊
維を含有する不織布及びその製造方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、アクリロニトリルを主要な構成単位とする共重合
体(A)と、該共重合体(A)と混和性がありかつ非相
溶性の重合体(B)1〜20重量%からなるアクリル系
合成繊維において、重合体(B)が相分離状態で存在し
ており、かつ、平均粒径0.5〜10μmのケイ酸金属
塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末を
0.5〜20重量%含有している消臭性アクリル系合成
繊維を用いて加工された不織布にアミノ化合物を0.1
〜20重量%付着することを特徴とする消臭性不織布及
びその製造方法を提供することである。
ろは、アクリロニトリルを主要な構成単位とする共重合
体(A)と、該共重合体(A)と混和性がありかつ非相
溶性の重合体(B)1〜20重量%からなるアクリル系
合成繊維において、重合体(B)が相分離状態で存在し
ており、かつ、平均粒径0.5〜10μmのケイ酸金属
塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末を
0.5〜20重量%含有している消臭性アクリル系合成
繊維を用いて加工された不織布にアミノ化合物を0.1
〜20重量%付着することを特徴とする消臭性不織布及
びその製造方法を提供することである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用するアクリロニトリルを主要な構成単位と
する共重合体(A)は、少なくとも40重量%のアクリ
ロニトリルを含有するアクリロニトリル系共重合体より
なり、他に共重合可能ないかなる単量体をもあわせ用い
ることが可能である。例えば、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル等のアクリル酸アルキルエステル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸ア
ルキルエステル、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、ビニルエチルエーテル、メタクリロニ
トリル等の中性単量体、アクリル酸、メタクリル酸、ア
リルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフ
ォン酸等の酸性単量体及びこれら単量体のアンモニウム
塩、アルカリ金属塩等を適宜組み合わせたものを60重
量%以下の割合で共重合せしめたものが挙げられる。こ
のアクリル系共重合体は懸濁重合、溶液重合、乳化重合
等、如何なる方法によって製造されたものでも良い。
本発明に使用するアクリロニトリルを主要な構成単位と
する共重合体(A)は、少なくとも40重量%のアクリ
ロニトリルを含有するアクリロニトリル系共重合体より
なり、他に共重合可能ないかなる単量体をもあわせ用い
ることが可能である。例えば、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル等のアクリル酸アルキルエステル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸ア
ルキルエステル、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、ビニルエチルエーテル、メタクリロニ
トリル等の中性単量体、アクリル酸、メタクリル酸、ア
リルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフ
ォン酸等の酸性単量体及びこれら単量体のアンモニウム
塩、アルカリ金属塩等を適宜組み合わせたものを60重
量%以下の割合で共重合せしめたものが挙げられる。こ
のアクリル系共重合体は懸濁重合、溶液重合、乳化重合
等、如何なる方法によって製造されたものでも良い。
【0014】本発明で用いられる重合体(B)は、重合
体(A)と混和性がありかつ非相溶性であることが必須
の条件である。混和性があるとは、重合体同士または、
重合体溶液同士が凝集又はゲル化することなく良く混合
できる性質をいい、また非相溶性とは共重合体(A)の
溶液と重合体(B)の溶液とを混合した時、両者が互い
に溶解せずに相分離しているか、又は脱溶剤、成形中に
共重合体(A)と重合体(B)が相分離する事、もしく
は共重合体(A)と重合体(B)を混合溶融混練したの
ちも互いに均一ブレンドされず相分離している事を意味
する。相分離状態としては一般に重合体(B)が球状又
は回転楕円球状であることが好ましく、更に好ましくは
より均一な大きさを有する球状を呈することである。重
合体(B)は2種以上の重合体を使用することも可能で
あるが、この場合も重合体(A)と混和性がありかつ非
相溶性である事が必要である。共重合体(A)の溶液と
重合体(B)の溶液とを混合した際の相分離の確認は、
一般的な方法、例えば、位相差光学顕微鏡等で行うこと
ができ、溶液状態で相分離していれば良い。
体(A)と混和性がありかつ非相溶性であることが必須
の条件である。混和性があるとは、重合体同士または、
重合体溶液同士が凝集又はゲル化することなく良く混合
できる性質をいい、また非相溶性とは共重合体(A)の
溶液と重合体(B)の溶液とを混合した時、両者が互い
に溶解せずに相分離しているか、又は脱溶剤、成形中に
共重合体(A)と重合体(B)が相分離する事、もしく
は共重合体(A)と重合体(B)を混合溶融混練したの
ちも互いに均一ブレンドされず相分離している事を意味
する。相分離状態としては一般に重合体(B)が球状又
は回転楕円球状であることが好ましく、更に好ましくは
より均一な大きさを有する球状を呈することである。重
合体(B)は2種以上の重合体を使用することも可能で
あるが、この場合も重合体(A)と混和性がありかつ非
相溶性である事が必要である。共重合体(A)の溶液と
重合体(B)の溶液とを混合した際の相分離の確認は、
一般的な方法、例えば、位相差光学顕微鏡等で行うこと
ができ、溶液状態で相分離していれば良い。
【0015】重合体(B)としては共重合体(A)と混
和性がありかつ非相溶性であれば特に限定されないが、
アセチルセルローズ、アセチルプロピオニルセルロー
ズ、アセチルブチルセルローズ等のセルローズ誘導体、
ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール等のポリ
ビニルアセタール、シアノエチル化ポリビニルアルコー
ル等のポリビニルアルコール誘導体、ポリ酢酸ビニル、
酢酸ビニル−エチレン共重合体などの酢酸ビニル系共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニル系重合体、ポ
リスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体等のスチレン系重合体、ポリメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチルを主成分とする共重合体などで
あり、特にセルローズ誘導体又はポリビニルアルコール
系誘導体が好ましい。
和性がありかつ非相溶性であれば特に限定されないが、
アセチルセルローズ、アセチルプロピオニルセルロー
ズ、アセチルブチルセルローズ等のセルローズ誘導体、
ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール等のポリ
ビニルアセタール、シアノエチル化ポリビニルアルコー
ル等のポリビニルアルコール誘導体、ポリ酢酸ビニル、
酢酸ビニル−エチレン共重合体などの酢酸ビニル系共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニル系重合体、ポ
リスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体等のスチレン系重合体、ポリメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチルを主成分とする共重合体などで
あり、特にセルローズ誘導体又はポリビニルアルコール
系誘導体が好ましい。
【0016】本発明において重合体(B)は共重合体
(A)に対して1〜20重量%好ましくは2〜15重量
%含有せしめる。重合体(B)の量が1重量%未満では
良好なる相分離状態が得られず、また20重量%を越え
ると繊維性能が低下するとともに、工業的容易にかつ安
価に製造することが困難となる。
(A)に対して1〜20重量%好ましくは2〜15重量
%含有せしめる。重合体(B)の量が1重量%未満では
良好なる相分離状態が得られず、また20重量%を越え
ると繊維性能が低下するとともに、工業的容易にかつ安
価に製造することが困難となる。
【0017】本発明で用いられる微粉末としては、酸化
物として表わした3成分組成比で SiO2 :5〜80モル% MOn/2 :5〜65モル% Al2 O3 :0〜60モル% (Mは亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタ
ン、バリウム、スズ、マグネシウム又はジルコニウムか
ら選ばれる少なくとも一種の金属を、nは金属の原子価
を表わす)に相当するケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸
金属塩を有効成分とするものである。かかる金属塩は、
その結晶に固体酸、固体塩基の両性質を持ち、かつ、互
いに中和しあうことなく1つの固体粒子表面に独立して
存在し、両性の吸着面を形成している事から、塩基性悪
臭、酸性悪臭に対し化学的吸着作用による優れた消臭効
果を有し、また、比表面積が大きく悪臭との接触効率に
優れ、物理吸着作用も併せ持つ為、効果的に消臭できる
ものと考えられる。また、微粉末中の1成分である金属
MOn/2 のMが亜鉛、銅、銀である場合は抗菌性を示す
為、抗菌性が重視される場合には、相当する微粉末を使
用すればよい。
物として表わした3成分組成比で SiO2 :5〜80モル% MOn/2 :5〜65モル% Al2 O3 :0〜60モル% (Mは亜鉛、銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄、チタ
ン、バリウム、スズ、マグネシウム又はジルコニウムか
ら選ばれる少なくとも一種の金属を、nは金属の原子価
を表わす)に相当するケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸
金属塩を有効成分とするものである。かかる金属塩は、
その結晶に固体酸、固体塩基の両性質を持ち、かつ、互
いに中和しあうことなく1つの固体粒子表面に独立して
存在し、両性の吸着面を形成している事から、塩基性悪
臭、酸性悪臭に対し化学的吸着作用による優れた消臭効
果を有し、また、比表面積が大きく悪臭との接触効率に
優れ、物理吸着作用も併せ持つ為、効果的に消臭できる
ものと考えられる。また、微粉末中の1成分である金属
MOn/2 のMが亜鉛、銅、銀である場合は抗菌性を示す
為、抗菌性が重視される場合には、相当する微粉末を使
用すればよい。
【0018】本発明で用いられるケイ酸金属塩又はアル
ミノケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末の平均粒径は
粒度分布にもよるが、0.1〜10μm、好ましくは1
〜7μmである。微粉末の平均粒径が0.1μm未満で
は凝集が起こりやすく、特殊な分散装置、分散剤を用い
なければ均一分散が困難であり、また、10μmを超え
ると紡糸時の濾過圧上昇、糸切れ等が起こり操業上好ま
しくない。
ミノケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末の平均粒径は
粒度分布にもよるが、0.1〜10μm、好ましくは1
〜7μmである。微粉末の平均粒径が0.1μm未満で
は凝集が起こりやすく、特殊な分散装置、分散剤を用い
なければ均一分散が困難であり、また、10μmを超え
ると紡糸時の濾過圧上昇、糸切れ等が起こり操業上好ま
しくない。
【0019】本発明で用いるケイ酸金属塩又はアルミノ
ケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末のBET比表面積
は、100m2 /g以上であり、特に150m2 /g以
上であることが好ましい。このBET比表面積が100
m2 /gより低い場合は悪臭との接触効率が低下し、十
分は消臭能力を発揮できない。
ケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末のBET比表面積
は、100m2 /g以上であり、特に150m2 /g以
上であることが好ましい。このBET比表面積が100
m2 /gより低い場合は悪臭との接触効率が低下し、十
分は消臭能力を発揮できない。
【0020】本発明で用いられるケイ酸金属塩又はアル
ミノケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末の添加量は上
記アクリルニトリル系共重合体に対して、0.5〜20
重量%、好ましくは1〜15重量%含有せしめる。微粉
末の含有量が0.5重量%未満では十分な消臭性能を付
与出来ず、また20重量%を超えると紡糸における可紡
性、繊維品質及び紡績性が低下し好ましくない。
ミノケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末の添加量は上
記アクリルニトリル系共重合体に対して、0.5〜20
重量%、好ましくは1〜15重量%含有せしめる。微粉
末の含有量が0.5重量%未満では十分な消臭性能を付
与出来ず、また20重量%を超えると紡糸における可紡
性、繊維品質及び紡績性が低下し好ましくない。
【0021】本発明の繊維は相分離した重合体(B)の
中に微粉末が局在化することにより消臭効果は著しく向
上する。その理由は定かではないが、相分離した重合体
(B)により形成されたマクロボイドは、その一部は表
面に開口した空孔が内部の空孔と連通し、悪臭物質がア
クリル繊維中に入り込み易くなり、微粉末との接触面積
が増えることによって消臭効果が向上するからと考えら
れる。この局在化の確認は、相分離を確認する方法と同
様に行うことができる。また、得られた空孔は、アミノ
化合物を付与させる際に内部まで付与しやすくなること
及び微細な空孔内に保持されたアミノ化合物は洗濯等へ
の耐久性を更に向上させるものと考えられ、更に空孔内
部へ保持されたアミノ化合物は、微粉末の場合と同様に
悪臭との接触面積を増加し、消臭効果を向上させる。
中に微粉末が局在化することにより消臭効果は著しく向
上する。その理由は定かではないが、相分離した重合体
(B)により形成されたマクロボイドは、その一部は表
面に開口した空孔が内部の空孔と連通し、悪臭物質がア
クリル繊維中に入り込み易くなり、微粉末との接触面積
が増えることによって消臭効果が向上するからと考えら
れる。この局在化の確認は、相分離を確認する方法と同
様に行うことができる。また、得られた空孔は、アミノ
化合物を付与させる際に内部まで付与しやすくなること
及び微細な空孔内に保持されたアミノ化合物は洗濯等へ
の耐久性を更に向上させるものと考えられ、更に空孔内
部へ保持されたアミノ化合物は、微粉末の場合と同様に
悪臭との接触面積を増加し、消臭効果を向上させる。
【0022】本発明に使用する溶媒としては、アクリロ
ニトリル系共重合体を溶解し得る溶媒ならばいずれを使
用しても良い。例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン等の
有機溶媒が挙げられ、溶解性、溶剤回収、取扱いの点で
好ましい。
ニトリル系共重合体を溶解し得る溶媒ならばいずれを使
用しても良い。例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン等の
有機溶媒が挙げられ、溶解性、溶剤回収、取扱いの点で
好ましい。
【0023】本発明において重合体(B)の有機溶剤溶
液の濃度は5〜40重量%、好ましくは10〜30重量
%である。この濃度が5重量%未満では、紡糸原液の濃
度が下がり可紡性が低下すると共に、繊維物性が低下す
る。また、40重量%を越えると、粘度の上昇により微
粉末の均一分散が困難になるばかりではなく、可紡性が
低下し工業的容易に製造する事が困難になる。
液の濃度は5〜40重量%、好ましくは10〜30重量
%である。この濃度が5重量%未満では、紡糸原液の濃
度が下がり可紡性が低下すると共に、繊維物性が低下す
る。また、40重量%を越えると、粘度の上昇により微
粉末の均一分散が困難になるばかりではなく、可紡性が
低下し工業的容易に製造する事が困難になる。
【0024】本発明においてケイ酸金属塩又はアルミノ
ケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末の有機溶剤の分散
濃度は5〜40重量%、好ましくは10〜35重量%で
ある。この濃度が5重量%未満であると紡糸原液の濃度
が下がり、可紡性が低下するとともに繊維物性が低下す
る。また、40重量%を超えると、良好な分散状態が得
られず工業的に容易に製造することが困難となる。
ケイ酸金属塩を有効成分とする微粉末の有機溶剤の分散
濃度は5〜40重量%、好ましくは10〜35重量%で
ある。この濃度が5重量%未満であると紡糸原液の濃度
が下がり、可紡性が低下するとともに繊維物性が低下す
る。また、40重量%を超えると、良好な分散状態が得
られず工業的に容易に製造することが困難となる。
【0025】アクリロニトリル系共重合体(A)に、重
合体(B)及びケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩
を有効成分とする微粉末を添加、混合し紡糸原液を得る
方法としては、共重合体(A)を有機溶媒に溶解した溶
液に重合体(B)及びケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸
金属塩を有効成分とする微粉末を有機溶媒に分散させた
分散液を紡糸直前に添加、混合すれば良い。本発明で用
いられる重合体(B)及びケイ酸金属塩又はアルミノケ
イ酸金属塩を有効成分とする微粉末を有機溶媒に分散、
溶解させる方法、及び、その調製溶液をアクリロニトリ
ル系共重合体を含む紡糸原液に添加、混合する方法とし
ては、通常の混合機で充分に混合できる。
合体(B)及びケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩
を有効成分とする微粉末を添加、混合し紡糸原液を得る
方法としては、共重合体(A)を有機溶媒に溶解した溶
液に重合体(B)及びケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸
金属塩を有効成分とする微粉末を有機溶媒に分散させた
分散液を紡糸直前に添加、混合すれば良い。本発明で用
いられる重合体(B)及びケイ酸金属塩又はアルミノケ
イ酸金属塩を有効成分とする微粉末を有機溶媒に分散、
溶解させる方法、及び、その調製溶液をアクリロニトリ
ル系共重合体を含む紡糸原液に添加、混合する方法とし
ては、通常の混合機で充分に混合できる。
【0026】得られた紡糸原液は通常の口金より紡出さ
れる。紡出方法についてはあらゆる公知の湿式紡糸方法
が適用可能であり、通常のアクリル系合成繊維と同様の
条件で行えば良い。より好ましくは、湿熱で3倍以下の
二次延伸を行うことで繊維へ効果的にマクロボイドを付
与することができ、消臭性能を向上することができる。
れる。紡出方法についてはあらゆる公知の湿式紡糸方法
が適用可能であり、通常のアクリル系合成繊維と同様の
条件で行えば良い。より好ましくは、湿熱で3倍以下の
二次延伸を行うことで繊維へ効果的にマクロボイドを付
与することができ、消臭性能を向上することができる。
【0027】本発明で用いられるアミノ化合物とはその
構造中にアミノ基を持つ化合物であり、一般式
構造中にアミノ基を持つ化合物であり、一般式
【化1】R−NH2 (Rはアルキル基又はアリール基)で表せられる脂肪族
第一アミン、芳香族アミン及び一般式
第一アミン、芳香族アミン及び一般式
【化2】R−(NH2 )2 (Rはアルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるジアミ
ン化合物及び一般式
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるジアミ
ン化合物及び一般式
【化3】R−CONH2 (Rはアルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるアミド
化合物及び一般式
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるアミド
化合物及び一般式
【化4】R−(CONH2 )2 (Rはアルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるジアミ
ド化合物及び一般式
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるジアミ
ド化合物及び一般式
【化5】R−CONHNH2 (Rはアルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるヒドラ
ジド化合物及び一般式
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるヒドラ
ジド化合物及び一般式
【化6】R−(CONHNH2 )2 (Rはアルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるジヒド
ラジド化合物及び一般式
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるジヒド
ラジド化合物及び一般式
【化7】R−(CONHNH2 )2 (Rはアルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるトリヒ
ドラジド化合物及び一般式
基、アラルキル基又はアリール基)で表せられるトリヒ
ドラジド化合物及び一般式
【化8】H2 N−(CH2 −CH2 −NH)n −H (但しnは1以上の整数) 又は
【化9】 で表せられるアルキレンイミン、又はポリアルキレンイ
ミン類及びヒドラジン、アルキルヒドラジン誘導体、ヒ
ドラジン塩類等があげられる。脂肪族第一アミンとして
は、デシルアミン、ウンデシルアミン、トリデシルアミ
ン、セチルアミン等、芳香族アミンとしては、ベンジル
アミン、ナフチルアミン等、ジアミン化合物としては、
一般式H2 N(CH2 )n NH2 (但しnは2以上の整
数)で表せられるエチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、オクタメチレンジアミン等の脂肪族ジアミンや
フェニレンジアミン等の芳香族ジアミン、アミド化合物
としては、ラウリン酸アミド、アゼラインアミド、セバ
シンモノアミド等、ジアミド化合物としては、アジピン
酸アミド、セバシンジアミド、アゼライン酸ジアミド
等、ヒドラジド化合物としては、ベンズヒドラジド、ア
セトヒドラジド等、ジヒドラジド化合物としては、カー
ボジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セパシン酸
ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル
酸ヒドラジド、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジヒド
ラジド等、アルキレンイミン類等としては、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等、ポリアルキ
レンイミン類等としては、ポリエチレンイミン、ポリプ
ロピレンイミン、ポリ(2−エチルアジリディン)等、
ヒドラジン及びアルキルヒドラジン誘導体としては、水
加ヒドラジン、モノメチルヒドラジン、ジメチルヒドラ
ジン、ターシャリブチルヒドラジン塩類、ベンゾフェノ
ンヒドラゾン、アセトンチオセミカルバゾン、塩酸セミ
カルバジド、ポリアクリル酸ヒドラジン、クエン酸トリ
ヒドラジド等、ヒドラジン塩類としては、硫酸ヒドラジ
ン、炭酸ヒドラジン、一塩酸ヒドラジン、二塩酸ヒドラ
ジン、リン酸ヒドラジン、ブローム酸ヒドラジン、チオ
セミカルバジド塩酸塩等があげられるが、これに限定す
るものでは無い。
ミン類及びヒドラジン、アルキルヒドラジン誘導体、ヒ
ドラジン塩類等があげられる。脂肪族第一アミンとして
は、デシルアミン、ウンデシルアミン、トリデシルアミ
ン、セチルアミン等、芳香族アミンとしては、ベンジル
アミン、ナフチルアミン等、ジアミン化合物としては、
一般式H2 N(CH2 )n NH2 (但しnは2以上の整
数)で表せられるエチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、オクタメチレンジアミン等の脂肪族ジアミンや
フェニレンジアミン等の芳香族ジアミン、アミド化合物
としては、ラウリン酸アミド、アゼラインアミド、セバ
シンモノアミド等、ジアミド化合物としては、アジピン
酸アミド、セバシンジアミド、アゼライン酸ジアミド
等、ヒドラジド化合物としては、ベンズヒドラジド、ア
セトヒドラジド等、ジヒドラジド化合物としては、カー
ボジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セパシン酸
ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、イソフタル
酸ヒドラジド、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジヒド
ラジド等、アルキレンイミン類等としては、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等、ポリアルキ
レンイミン類等としては、ポリエチレンイミン、ポリプ
ロピレンイミン、ポリ(2−エチルアジリディン)等、
ヒドラジン及びアルキルヒドラジン誘導体としては、水
加ヒドラジン、モノメチルヒドラジン、ジメチルヒドラ
ジン、ターシャリブチルヒドラジン塩類、ベンゾフェノ
ンヒドラゾン、アセトンチオセミカルバゾン、塩酸セミ
カルバジド、ポリアクリル酸ヒドラジン、クエン酸トリ
ヒドラジド等、ヒドラジン塩類としては、硫酸ヒドラジ
ン、炭酸ヒドラジン、一塩酸ヒドラジン、二塩酸ヒドラ
ジン、リン酸ヒドラジン、ブローム酸ヒドラジン、チオ
セミカルバジド塩酸塩等があげられるが、これに限定す
るものでは無い。
【0028】本発明で用いられるアミノ化合物の含有量
は不織布に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.
5〜10重量%である。アミノ化合物の種類にもよるが
含有量が0.1重量%未満では十分な消臭性能を付与出
来ず、また20重量%を超えると、繊維風合い及び後加
工性が低下し好ましくない。
は不織布に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.
5〜10重量%である。アミノ化合物の種類にもよるが
含有量が0.1重量%未満では十分な消臭性能を付与出
来ず、また20重量%を超えると、繊維風合い及び後加
工性が低下し好ましくない。
【0029】このようなアミノ化合物を不織布へ付与す
る方法として、紡糸原液を湿式紡糸により口金より紡出
後、一次延伸して得られた繊維を水洗、乾燥緻密化し、
得られた繊維を用いて加工した不織布をアミノ化合物の
溶液へ浸積する方法、及びアミノ化合物の溶液を噴霧
し、乾燥好ましくは熱処理する方法が挙げられる。本発
明の不織布においては、マクロボイドを付与し吸水性が
高い消臭性アクリル系合成繊維を用いる為、浸積による
方法としては、短時間で良く、付着量の調整は液中のア
ミノ化合物濃度と脱水率で行い、乾燥好ましくは熱処理
を行う。また、噴霧による方法では加工した不織布をコ
ンベアー等に乗せその上及び/又は下から、アミノ化合
物溶液を一定量噴霧し乾燥好ましくは熱処理を行う。
る方法として、紡糸原液を湿式紡糸により口金より紡出
後、一次延伸して得られた繊維を水洗、乾燥緻密化し、
得られた繊維を用いて加工した不織布をアミノ化合物の
溶液へ浸積する方法、及びアミノ化合物の溶液を噴霧
し、乾燥好ましくは熱処理する方法が挙げられる。本発
明の不織布においては、マクロボイドを付与し吸水性が
高い消臭性アクリル系合成繊維を用いる為、浸積による
方法としては、短時間で良く、付着量の調整は液中のア
ミノ化合物濃度と脱水率で行い、乾燥好ましくは熱処理
を行う。また、噴霧による方法では加工した不織布をコ
ンベアー等に乗せその上及び/又は下から、アミノ化合
物溶液を一定量噴霧し乾燥好ましくは熱処理を行う。
【0030】本発明の特性を損なわない範囲で通常使用
される酸化チタン、難燃剤、耐光剤、蓄熱剤、顔料、収
縮性を向上させる目的で使用されるポリマー等を添加す
ること、染色、難燃性の付与等を目的としたゲルトウ加
工及び油剤の付与等は任意である。また、本発明の特性
を損なわない範囲でケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸金
属塩を有効成分とする微粉末を製造する際に添加物を使
用することや、微粉末の分散性改良の為に添加物を使用
することは任意である。
される酸化チタン、難燃剤、耐光剤、蓄熱剤、顔料、収
縮性を向上させる目的で使用されるポリマー等を添加す
ること、染色、難燃性の付与等を目的としたゲルトウ加
工及び油剤の付与等は任意である。また、本発明の特性
を損なわない範囲でケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸金
属塩を有効成分とする微粉末を製造する際に添加物を使
用することや、微粉末の分散性改良の為に添加物を使用
することは任意である。
【0031】本発明による不織布は、重合体(B)とケ
イ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とする
微粉末を含有する消臭性アクリル系合成繊維を用いて加
工された不織布にアミノ化合物を0.1〜20重量%付
着することを特徴とすること以外は一般に用いられる加
工方法を用いて行えば良い。また、染色、プリント等の
加工も行うことができる。また、不織布の機械的特性、
例えば強度、面積、通気度、耐熱性、耐薬品性等は用い
られる用途により異なるので適当に素材、厚み、組織等
選択すべきであり、特に限定しない。本発明の不織布
は、本発明の消臭性アクリル系合成繊維のみを用いても
良いが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ナイロン、アクリル、ビニロン、ア
ラミド等の合成繊維、アセテート、レーヨン、キュプラ
等の再生繊維、木綿、羊毛、麻等の天然繊維、炭素繊
維、ガラス繊維等と混合し、不織布に加工された後、ア
ミノ化合部を付与されたものであっても良い。本発明の
ケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とす
る微粉末を含有している消臭性アクリル系合成繊維と他
繊維との混合率は特に限定はしないが、他繊維の風合い
や機能、例えば難燃性、保温性、吸湿性等を重視する場
合には5%〜50%程度、より好ましくは5%〜30%
程度であれば良く、得られた不織布は充分な消臭性能を
有することが出来る。
イ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とする
微粉末を含有する消臭性アクリル系合成繊維を用いて加
工された不織布にアミノ化合物を0.1〜20重量%付
着することを特徴とすること以外は一般に用いられる加
工方法を用いて行えば良い。また、染色、プリント等の
加工も行うことができる。また、不織布の機械的特性、
例えば強度、面積、通気度、耐熱性、耐薬品性等は用い
られる用途により異なるので適当に素材、厚み、組織等
選択すべきであり、特に限定しない。本発明の不織布
は、本発明の消臭性アクリル系合成繊維のみを用いても
良いが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ナイロン、アクリル、ビニロン、ア
ラミド等の合成繊維、アセテート、レーヨン、キュプラ
等の再生繊維、木綿、羊毛、麻等の天然繊維、炭素繊
維、ガラス繊維等と混合し、不織布に加工された後、ア
ミノ化合部を付与されたものであっても良い。本発明の
ケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とす
る微粉末を含有している消臭性アクリル系合成繊維と他
繊維との混合率は特に限定はしないが、他繊維の風合い
や機能、例えば難燃性、保温性、吸湿性等を重視する場
合には5%〜50%程度、より好ましくは5%〜30%
程度であれば良く、得られた不織布は充分な消臭性能を
有することが出来る。
【0032】
【実施例】次に実施例を示して、本発明を具体的に説明
する。実施例中の部、%は特に断らない限り、「重量
部」、「重量%」を示す。 [消臭性]繊維製品の消臭性能の評価は、日常生活の悪
臭の代表として、塩基性の悪臭であるアンモニア臭(肉
類の腐敗臭、たばこ煙の成分、汗・尿の分解物等)、ト
リメチルアミン臭(魚類の腐敗臭等)、メルカプタン臭
(野菜類の腐敗臭等)、酸性の悪臭である酢酸臭(汗成
分の分解による体臭、たばこ煙の成分等)、アセトアル
デヒド(たばこ煙の成分等)について以下の方法により
行った。
する。実施例中の部、%は特に断らない限り、「重量
部」、「重量%」を示す。 [消臭性]繊維製品の消臭性能の評価は、日常生活の悪
臭の代表として、塩基性の悪臭であるアンモニア臭(肉
類の腐敗臭、たばこ煙の成分、汗・尿の分解物等)、ト
リメチルアミン臭(魚類の腐敗臭等)、メルカプタン臭
(野菜類の腐敗臭等)、酸性の悪臭である酢酸臭(汗成
分の分解による体臭、たばこ煙の成分等)、アセトアル
デヒド(たばこ煙の成分等)について以下の方法により
行った。
【0033】1.トリメチルアミン(以下TMAと記
す)除去率測定法 テドラーバッグ(フッ化ビニリデンフィルム製、5l)
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いで、TMAを10ppmの濃度になるよう封
入し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を測定し
た。対照として空のテドラーバッグにTMAを10pp
mの濃度になるよう封入し、1時間放置した後に検知管
でガス濃度を測定し、濃度の減少率からTMAの除去率
を算出した。
す)除去率測定法 テドラーバッグ(フッ化ビニリデンフィルム製、5l)
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いで、TMAを10ppmの濃度になるよう封
入し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を測定し
た。対照として空のテドラーバッグにTMAを10pp
mの濃度になるよう封入し、1時間放置した後に検知管
でガス濃度を測定し、濃度の減少率からTMAの除去率
を算出した。
【0034】2.アンモニア除去率測定法 テドラーバッグ(フッ化ビニリデンフィルム製、5l)
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いで、アンモニアを40ppmの濃度になるよ
う封入し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を測定
した。対照として空のテドラーバッグにアンモニアを4
0ppmの濃度になるよう封入し、1時間放置した後に
検知管でガス濃度を測定し、濃度の減少率からアンモニ
アの除去率を算出した。
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いで、アンモニアを40ppmの濃度になるよ
う封入し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を測定
した。対照として空のテドラーバッグにアンモニアを4
0ppmの濃度になるよう封入し、1時間放置した後に
検知管でガス濃度を測定し、濃度の減少率からアンモニ
アの除去率を算出した。
【0035】3.エチルメルカプタン(以下EMPと記
す)除去率測定法 テドラーバッグ(フッ化ビニリデンフィルム製、5l)
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いで、EMPを20ppmの濃度になるよう封
入し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を測定し
た。対照として空のテドラーバッグにEMPを20pp
mの濃度になるよう封入し、1時間放置した後に検知管
でガス濃度を測定し、濃度の減少率からEMPの除去率
を算出した。
す)除去率測定法 テドラーバッグ(フッ化ビニリデンフィルム製、5l)
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いで、EMPを20ppmの濃度になるよう封
入し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を測定し
た。対照として空のテドラーバッグにEMPを20pp
mの濃度になるよう封入し、1時間放置した後に検知管
でガス濃度を測定し、濃度の減少率からEMPの除去率
を算出した。
【0036】4.酢酸除去率測定法 テドラーバッグ(フッ化ビニリデンフィルム製、5l)
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いで、酢酸を20ppmの濃度になるよう封入
し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を測定した。
対照として空のテドラーバッグに酢酸を20ppmの濃
度になるよう封入し、1時間放置した後に検知管でガス
濃度を測定し、濃度の減少率から酢酸の除去率を算出し
た。
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いで、酢酸を20ppmの濃度になるよう封入
し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を測定した。
対照として空のテドラーバッグに酢酸を20ppmの濃
度になるよう封入し、1時間放置した後に検知管でガス
濃度を測定し、濃度の減少率から酢酸の除去率を算出し
た。
【0037】5.アセトアルデヒド除去率測定法 テドラーバッグ(フッ化ビニリデンフィルム製、5l)
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いでアセトアルデヒドを25ppmの濃度にな
るよう封入し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を
測定した。対照として空のテドラーバッグにアセトアル
デヒドを25ppmの濃度になるよう封入し、1時間放
置した後に検知管でガス濃度を測定し、濃度の減少率か
らアセトアルデヒドの除去率を算出した。
に繊維試料3gを入れ密封し、さらに窒素ガス3lを入
れる。次いでアセトアルデヒドを25ppmの濃度にな
るよう封入し、1時間放置した後に検知管でガス濃度を
測定した。対照として空のテドラーバッグにアセトアル
デヒドを25ppmの濃度になるよう封入し、1時間放
置した後に検知管でガス濃度を測定し、濃度の減少率か
らアセトアルデヒドの除去率を算出した。
【0038】[耐洗濯性]耐洗濯性試験は、JIS L
1018の「家庭用電気洗濯法」に準じて行った。
1018の「家庭用電気洗濯法」に準じて行った。
【0039】[空孔率]本発明において、重合体(B)
により得られるマクロボイドの評価は、表面に開口した
マクロボイドが内部のマクロボイドと連通し吸水性能が
向上することから、便宜的に吸水率による評価とし、以
下の方法によって測定した。尚、この吸水率は本発明の
消臭性アクリル系合成繊維100%の測定値である。綿
0.5gを純水に5分浸積後、遠心分離機を用いて2分
間処理し、繊維間の水分を除去し、重量(W0)を測定
し、さらにこの綿を乾燥し、乾燥重量(W1)を測定し
下記式で吸水率を計算する事により算出した。 吸水率(%)=(W0−W1)/W1×100※
により得られるマクロボイドの評価は、表面に開口した
マクロボイドが内部のマクロボイドと連通し吸水性能が
向上することから、便宜的に吸水率による評価とし、以
下の方法によって測定した。尚、この吸水率は本発明の
消臭性アクリル系合成繊維100%の測定値である。綿
0.5gを純水に5分浸積後、遠心分離機を用いて2分
間処理し、繊維間の水分を除去し、重量(W0)を測定
し、さらにこの綿を乾燥し、乾燥重量(W1)を測定し
下記式で吸水率を計算する事により算出した。 吸水率(%)=(W0−W1)/W1×100※
【0040】実施例1〜5及び比較例1〜5 アクリロニトリル系共重合体の製造は、アクリロニトリ
ル(以下ANと記す)/メチルアクリレート/2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ(以
下SAMと記す)=91.2/8.0/0.8からなる
アクリロニトリル系共重合体を、ジメチルホルムアミド
(以下DMFと記す)中にてアゾビスイソブチロニトリ
ルを開始剤として重合し、残存モノマーの除去を行い、
その後、共重合体濃度を20〜30%に調製した。
ル(以下ANと記す)/メチルアクリレート/2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ(以
下SAMと記す)=91.2/8.0/0.8からなる
アクリロニトリル系共重合体を、ジメチルホルムアミド
(以下DMFと記す)中にてアゾビスイソブチロニトリ
ルを開始剤として重合し、残存モノマーの除去を行い、
その後、共重合体濃度を20〜30%に調製した。
【0041】重合体(B)はセルローズ誘導体であるア
セチルセルローズを用い、DMFに20〜30%となる
ように調製した。
セチルセルローズを用い、DMFに20〜30%となる
ように調製した。
【0042】微粉末は、その有効成分であるアルミノケ
イ酸金属塩の組成比がSiO2 :58モル%,Al2 O
3 :7モル%,ZnO:35モル%であり、平均粒径が
3.5μm、比表面積が200m2 /gであるものを使
用し、DMFに20〜25%となるように調整した。
イ酸金属塩の組成比がSiO2 :58モル%,Al2 O
3 :7モル%,ZnO:35モル%であり、平均粒径が
3.5μm、比表面積が200m2 /gであるものを使
用し、DMFに20〜25%となるように調整した。
【0043】アミノ化合物はアジピン酸ジヒドラジドを
用い、蒸留水に1〜20%となるように調製した。
用い、蒸留水に1〜20%となるように調製した。
【0044】得られたアセチルセルローズのDMF溶液
と上記微粉末の分散液を、上記アクリロニトリル系共重
合体に表1に示す添加率で添加、混合し、紡糸原液とし
た。
と上記微粉末の分散液を、上記アクリロニトリル系共重
合体に表1に示す添加率で添加、混合し、紡糸原液とし
た。
【0045】上記紡糸原液を22℃,58%DMF水溶
液中に紡出し、脱溶媒をさせながら3段階で6倍に一次
延伸した後、60℃の水で水洗し、DMFを除去した。
その後、緊張下ヒーターローラーにて130℃で乾燥を
行い、100℃の湿熱下で二次延伸を1.2倍で行いク
リンプ付与後に湿熱105℃にて湿熱処理を行い、51
mmにカットした。この繊維を用いて目付150gr/
m2 のニードルパンチ不織布を作成した。この不織布へ
表1に示す付着量となるようにアミノ化合物を付与し消
臭性不織布を作成した。
液中に紡出し、脱溶媒をさせながら3段階で6倍に一次
延伸した後、60℃の水で水洗し、DMFを除去した。
その後、緊張下ヒーターローラーにて130℃で乾燥を
行い、100℃の湿熱下で二次延伸を1.2倍で行いク
リンプ付与後に湿熱105℃にて湿熱処理を行い、51
mmにカットした。この繊維を用いて目付150gr/
m2 のニードルパンチ不織布を作成した。この不織布へ
表1に示す付着量となるようにアミノ化合物を付与し消
臭性不織布を作成した。
【0046】なお、比較例1〜5は、アクリロニトリル
系共重合体に実施例1〜5で用いた重合体(B)及び微
粉末及びアミノ化合物を範囲外の比率で添加及び付与し
たものであり、各工程、各評価は実施例1〜5と同様に
行った。
系共重合体に実施例1〜5で用いた重合体(B)及び微
粉末及びアミノ化合物を範囲外の比率で添加及び付与し
たものであり、各工程、各評価は実施例1〜5と同様に
行った。
【0047】実施例6 アミノ化合物としては、イソフタル酸ヒドラジドを用い
ること以外は実施例1〜5と同様に行い、消臭性能、風
合いの評価を行った。以上の結果をまとめて表1に示
す。
ること以外は実施例1〜5と同様に行い、消臭性能、風
合いの評価を行った。以上の結果をまとめて表1に示
す。
【0048】
【表1】
【0049】表1から明らかな様に、実施例品は比較例
品に比べて優れた消臭性能を有していることがわかる。
アクリロニトリル系重合体への上記共重合体(B)及び
微粉末の添加率を範囲外に多くした比較例1及び比較例
2の場合は、紡糸時の濾過圧上昇、糸切れが起こり紡糸
できなかった。また、比較例3の如く微粉末の添加率を
範囲外に少なくしたものは、紡糸操業性、繊維品質は良
好であり、吸水率も高くマクロボイドも形成されていた
が、十分な消臭性能は得られなかった。アミノ化合物の
含有率を範囲外に少なくした比較例4においては、アセ
トアルデヒドに対する消臭性能が不十分であり、満足な
性能を満たせなかった。また、アミノ化合物の含有率を
範囲外に多くした比較例5においては、良好な消臭性能
であったが、不織布の風合いの低下が起こり充分な品質
を持つことができなかった。又、実施例1〜5と異なる
アミノ化合物を用いた実施例6〜8においても、比較例
6〜7に比べて優れた消臭性能を有していることがわか
る。
品に比べて優れた消臭性能を有していることがわかる。
アクリロニトリル系重合体への上記共重合体(B)及び
微粉末の添加率を範囲外に多くした比較例1及び比較例
2の場合は、紡糸時の濾過圧上昇、糸切れが起こり紡糸
できなかった。また、比較例3の如く微粉末の添加率を
範囲外に少なくしたものは、紡糸操業性、繊維品質は良
好であり、吸水率も高くマクロボイドも形成されていた
が、十分な消臭性能は得られなかった。アミノ化合物の
含有率を範囲外に少なくした比較例4においては、アセ
トアルデヒドに対する消臭性能が不十分であり、満足な
性能を満たせなかった。また、アミノ化合物の含有率を
範囲外に多くした比較例5においては、良好な消臭性能
であったが、不織布の風合いの低下が起こり充分な品質
を持つことができなかった。又、実施例1〜5と異なる
アミノ化合物を用いた実施例6〜8においても、比較例
6〜7に比べて優れた消臭性能を有していることがわか
る。
【0050】実施例9〜12 実施例1〜5で用いた繊維(C)とポリエステル3デニ
ール51mm(D)を表3記載の割合で混合し加工され
た目付160gr/m2 のニードルパンチ不織布を作成
し、実施例1〜5で用いたアミノ化合物を付与した後、
消臭性能及び風合い評価を行った。表3より明らかな様
に、実施例品は他の繊維と混合し使用した場合において
も優れた消臭効果、耐久性、不織布の風合い及び品質を
有した。
ール51mm(D)を表3記載の割合で混合し加工され
た目付160gr/m2 のニードルパンチ不織布を作成
し、実施例1〜5で用いたアミノ化合物を付与した後、
消臭性能及び風合い評価を行った。表3より明らかな様
に、実施例品は他の繊維と混合し使用した場合において
も優れた消臭効果、耐久性、不織布の風合い及び品質を
有した。
【0051】
【表3】
【0052】実施例13〜15及び比較例8〜10 AN/塩化ビニリデン/SAM=57/40/3からな
るアクリロニトリル系共重合体を、DMF中にてアゾビ
スイソバレロニトリルを開始剤として重合し、残存モノ
マーの除去を行い、その後、共重合体濃度を20〜30
%に調製した。
るアクリロニトリル系共重合体を、DMF中にてアゾビ
スイソバレロニトリルを開始剤として重合し、残存モノ
マーの除去を行い、その後、共重合体濃度を20〜30
%に調製した。
【0053】重合体(B)はポリビニルブチラールを用
い、DMFに20〜30%となるように調製した。
い、DMFに20〜30%となるように調製した。
【0054】微粉末は実施例1〜5と同様のものを使用
し、DMFに15〜20%となるように調整した。
し、DMFに15〜20%となるように調整した。
【0055】得られたポリビニルブチラールのDMF溶
液と上記微粉末の分散液を、上記アクリロニトリル系共
重合体に表4に示す添加率で添加、混合し、紡糸原液と
した。
液と上記微粉末の分散液を、上記アクリロニトリル系共
重合体に表4に示す添加率で添加、混合し、紡糸原液と
した。
【0056】上記紡糸原液を18℃,57%DMF水溶
液中に紡出し、脱溶媒をさせながら3段階で5.9倍に
延伸した後、60℃の水で水洗しDMFを除去した。そ
の後、ゲル膨潤状態にある繊維を緊張下ヒーターローラ
ーにて130℃で乾燥を行い、100℃の湿熱下で二次
延伸を1.2倍で行いクリンプ付与後に湿熱105℃に
て湿熱処理を行い、51mmにカットした。
液中に紡出し、脱溶媒をさせながら3段階で5.9倍に
延伸した後、60℃の水で水洗しDMFを除去した。そ
の後、ゲル膨潤状態にある繊維を緊張下ヒーターローラ
ーにて130℃で乾燥を行い、100℃の湿熱下で二次
延伸を1.2倍で行いクリンプ付与後に湿熱105℃に
て湿熱処理を行い、51mmにカットした。
【0057】得られた繊維を用いて加工された目付16
0gr/m2 のニードルパンチ不織布にアミノ化合物水
溶液をパッディングにより含浸させた後、マングルロー
ラーで表4記載の付着量となるよう絞った。この不織布
を100℃で2分間テンター乾燥し、次に150℃で1
分間ベーキングした。尚、アミノ化合物としては、ポリ
エチレンイミン(日本触媒化学社製SP−003)を用
いた。比較例8〜10は、上記不織布に実施例13〜1
5で使用したアミノ化合物の付着量を範囲外にしたもの
であり、各工程、各評価は実施例13〜15と同様に行
った。
0gr/m2 のニードルパンチ不織布にアミノ化合物水
溶液をパッディングにより含浸させた後、マングルロー
ラーで表4記載の付着量となるよう絞った。この不織布
を100℃で2分間テンター乾燥し、次に150℃で1
分間ベーキングした。尚、アミノ化合物としては、ポリ
エチレンイミン(日本触媒化学社製SP−003)を用
いた。比較例8〜10は、上記不織布に実施例13〜1
5で使用したアミノ化合物の付着量を範囲外にしたもの
であり、各工程、各評価は実施例13〜15と同様に行
った。
【0058】以上の結果をまとめて表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】表4から明らかな様に、実施例品は比較例
品に比べて優れた消臭性能を有していることがわかる。
微粉末の添加率を範囲外に少なくした比較例8の場合
は、紡糸操業性、繊維品質は良好であり、吸水率も高く
マクロボイドも形成されていたが、微粉末の添加量を範
囲外に少なくしている為消臭性能が不十分であり、満足
な性能を満たせなかった。アミノ化合物の付着量を範囲
外に少なくした比較例9においては、アセトアルデヒド
に対する消臭性能が不十分であり、満足な性能を満たせ
なかった。重合体(B)の添加率を範囲外に少なくした
比較例10においては、微粉末の添加量及びアミノ化合
物の付着量は範囲内であるが共重合体(B)の添加率が
範囲以下である為マクロボイドの形成が不十分であり充
分な消臭性能を得ることができなかった。これに対し、
実施例では消臭性能、耐久性、不織布の風合い、品質に
於いて満足すべき結果を得た。
品に比べて優れた消臭性能を有していることがわかる。
微粉末の添加率を範囲外に少なくした比較例8の場合
は、紡糸操業性、繊維品質は良好であり、吸水率も高く
マクロボイドも形成されていたが、微粉末の添加量を範
囲外に少なくしている為消臭性能が不十分であり、満足
な性能を満たせなかった。アミノ化合物の付着量を範囲
外に少なくした比較例9においては、アセトアルデヒド
に対する消臭性能が不十分であり、満足な性能を満たせ
なかった。重合体(B)の添加率を範囲外に少なくした
比較例10においては、微粉末の添加量及びアミノ化合
物の付着量は範囲内であるが共重合体(B)の添加率が
範囲以下である為マクロボイドの形成が不十分であり充
分な消臭性能を得ることができなかった。これに対し、
実施例では消臭性能、耐久性、不織布の風合い、品質に
於いて満足すべき結果を得た。
【0061】
【発明の効果】本発明の消臭性不織布は、従来より用い
られているアクリロニトリル系共重合体(A)に、該共
重合体(A)と混和性がありかつ非相溶性の重合体
(B)及びケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有
効成分とする微粉末を混合し得られるアクリル繊維から
なる不織布へアミノ化合物を付着させた消臭性不織布で
あり、本来のアクリル繊維の繊維性能及びアクリル繊維
を用いた際の不織布の風合い、色、強度を低下させるこ
となく、耐洗濯性のある優れた消臭性能を付与された不
織布である。本発明によって得られる不織布は、本発明
の消臭性アクリル系合成繊維を用いるだけで、通常のア
クリル系合成繊維と同様の工程、条件で、ポリエステ
ル、ナイロン、羊毛、綿等他の繊維と混合した不織布と
することも可能であり、消臭性能を必要とする衣料分
野、インテリア分野、産業資材分野等に安価で、かつ優
れた消臭性能と耐洗濯性を有する消臭性不織布及びその
製造方法を提供することが出来る為、産業上極めて有意
義なものである。
られているアクリロニトリル系共重合体(A)に、該共
重合体(A)と混和性がありかつ非相溶性の重合体
(B)及びケイ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有
効成分とする微粉末を混合し得られるアクリル繊維から
なる不織布へアミノ化合物を付着させた消臭性不織布で
あり、本来のアクリル繊維の繊維性能及びアクリル繊維
を用いた際の不織布の風合い、色、強度を低下させるこ
となく、耐洗濯性のある優れた消臭性能を付与された不
織布である。本発明によって得られる不織布は、本発明
の消臭性アクリル系合成繊維を用いるだけで、通常のア
クリル系合成繊維と同様の工程、条件で、ポリエステ
ル、ナイロン、羊毛、綿等他の繊維と混合した不織布と
することも可能であり、消臭性能を必要とする衣料分
野、インテリア分野、産業資材分野等に安価で、かつ優
れた消臭性能と耐洗濯性を有する消臭性不織布及びその
製造方法を提供することが出来る為、産業上極めて有意
義なものである。
【表2】
Claims (2)
- 【請求項1】 アクリロニトリルを主要な構成単位とす
る共重合体(A)と、該共重合体(A)と混和性があり
かつ非相溶性の重合体(B)1〜20重量%からなるア
クリル系合成繊維において、重合体(B)が相分離状態
で存在しており、かつ、平均粒径0.5〜10μmのケ
イ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とする
微粉末を0.5〜20重量%含有している消臭性アクリ
ル系合成繊維を用いて加工された不織布であり、かつア
ミノ化合物が0.1〜20重量%の割合で付着している
ことを特徴とする消臭性不織布。 - 【請求項2】 アクリロニトリルを主要な構成単位とす
る共重合体(A)と、該共重合体(A)と混和性があり
かつ非相溶性の重合体(B)1〜20重量%からなるア
クリル系合成繊維において、重合体(B)が相分離状態
で存在しており、かつ、平均粒径0.5〜10μmのケ
イ酸金属塩又はアルミノケイ酸金属塩を有効成分とする
微粉末を0.5〜20重量%含有している消臭性アクリ
ル系合成繊維を用いて加工された不織布に対して浸積又
は噴霧によりアミノ化合物を0.1〜20重量%付着す
ることを特徴とする消臭性不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8282955A JPH10110384A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 消臭性不織布及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8282955A JPH10110384A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 消臭性不織布及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10110384A true JPH10110384A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17659293
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8282955A Pending JPH10110384A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 消臭性不織布及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10110384A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014095164A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Japan Exlan Co Ltd | 多孔質アクリル繊維および該繊維を含有するセシウムイオン吸着材 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP8282955A patent/JPH10110384A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014095164A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Japan Exlan Co Ltd | 多孔質アクリル繊維および該繊維を含有するセシウムイオン吸着材 |
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