JPH10111574A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10111574A
JPH10111574A JP26631596A JP26631596A JPH10111574A JP H10111574 A JPH10111574 A JP H10111574A JP 26631596 A JP26631596 A JP 26631596A JP 26631596 A JP26631596 A JP 26631596A JP H10111574 A JPH10111574 A JP H10111574A
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paper
pressure
microcapsule
microcapsule paper
photosensitive
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JP26631596A
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Koji Ito
孝治 伊藤
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光感圧プリンタ80における圧力現像と加
熱定着の制御を簡単に変更できるようにする。 【解決手段】 予めマイクロカプセル紙のメーカーや種
類に応じて最適な圧力値または加熱温度の設定値を、デ
ータマップ等により記憶させたホストコンピュータ96
側から感光感圧プリンタ80におけるCPU70に通信
・指示して、感光感圧プリンタ80における露光前及び
現像後にマイクロカプセル紙を加熱するためのフィルム
ヒータ64の加熱温度制御部95及び現像後にマイクロ
カプセル紙におけるマイクロカプセルを圧力により破壊
するためのボールの圧力を制御する制御モータ488の
圧力制御部97を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光により画像情
報の潜像がその表面に形成され、現像により該画像情報
が顕在化される感光記録媒体に、画像情報に対応する造
像光を露光し、これを現像する画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4440846号および第4
399209号は、内部位相に感光物質を含むマイクロ
カプセルを備えた感光層が画像状に放射線に対し露光さ
れ、均一な破裂力をかけられ、それによりマイクロカプ
セルが破裂して内部位相物質を画像状に放出する画像シ
ステムについて説明している。露光によりマイクロカプ
セルの機械的強度が変化して露光潜像が形成され、圧力
を加えることにより機械的強度が弱いカプセル(感光硬
化しなかったカプセルや感光軟化したカプセル)が破壊
されて色材等の内包物が流出して現像が行われるのであ
る。
【0003】この画像形成システムは完全乾式システム
であり、画像を発生させるために湿式現像処理溶液に依
存しないため、大きな利点がある。ほぼ無色の色彩発生
物質のような画像形成発色剤は、通常はマイクロカプセ
ルに内包される。マイクロカプセルが破れると、色材と
しての色彩発生物質(発色剤)は現像物質と反応して色
彩画像を形成する。
【0004】参照された特許に説明されている実施例に
おいては、マイクロカプセルは、通常は、一対の円筒形
カレンダ(艶出し)ローラの間のニップ(隘路)を通っ
て画像の露光を受けたマイクロカプセル紙が通過するこ
とにより破られる。通常は高圧かつ大型の艶出しローラ
がマイクロカプセル紙を現像するために使用されてい
る。相当精密な金属艶出しローラでもその表面は平坦で
はない。一方のローラが単に他方のローラ上に休止して
いる場合は、両ローラの表面はそれらローラの全幅にわ
たって接触してはいない。ローラに圧力をかけることに
より、平坦でない表面あるいは表面の不規則性はなめら
かになり、両ローラの間に均一な接触線を提供する。マ
イクロカプセル紙の表面全体にわたり、マイクロカプセ
ルを破る力の配分を達成するには、高圧かつ大型のロー
ラが必要である。力が均一に配分されないと、マイクロ
カプセル紙は均一に現像されず、発生した画像の色調特
性は悪くなる。この不都合を解消するための現像手段の
例として特開昭62−161153号公報に開示されて
いるように、点接触現像ボールを用いた技術がある。
【0005】また、この様な感光記録媒体に画像情報に
対応する造像光を露光し、これを現像する画像形成装置
に関しては、特開昭62−231758号公報に記載の
白色光源光を印字パターンに従って選択的に感光記録媒
体に導くようにした画像形成装置や、特開昭63−31
364号公報に記載の複数色の光源光を走査して感光記
録媒体に導くようにした画像形成装置や、USP499
2822号明細書に記載の複数色発現可能な感光記録媒
体において同一箇所をポリゴンミラー等を介して複数回
露光するようにした画像形成装置が知られている。
【0006】さらに、特開平4−369633号公報等
において、露光及び圧力現像後にマイクロカプセルを完
全に硬化させて、その後の発色変化が生じないようにす
る定着作用のため、感光記録媒体を加熱処理する熱定着
装置を備えることも知られている。ところで、近年、感
光記録媒体に造像光を露光するために、複数の発光素子
を使用するタイプの画像形成装置を本出願人は考案して
出願した。このタイプの画像形成装置では、感光記録媒
体に沿って相対移動される露光ヘッドに複数の発光素子
がそれぞれ固定され、発光素子からの出力光をマスク孔
を有した遮蔽板により、選択的に感光記録媒体に照射す
るように構成されている。
【0007】この場合、前記発光素子から照射された光
エネルギーにより、感光記録媒体におけるマイクロカプ
セルの重合開始剤と光硬化性樹脂とが重合反応して、当
該マイクロカプセルの機械的強度が変化するのである
が、その重合反応速度はさほど高速ではない。従って、
感光記録媒体における1つの画素部分のマイクロカプセ
ルに一度に大量の光エネルギーを照射しても、その一部
の光エネルギーしか前記重合反応に寄与できず、露光感
度を高めることができないという問題があった。
【0008】この問題を解決するため、前記出願した画
像形成装置におけるケース(フレーム)の前側に、感光
記録媒体の給紙機構と、排紙部とを上下に配置し、前記
給紙機構からケースの奥側に向かって形成された往復搬
送可能な搬送経路中に前側から順に前記加熱手段、現像
手段、露光手段を配置し、この加熱手段にて露光作用を
受ける前に感光記録媒体の表面を予め適宜温度まで上昇
させて、当該感光記録媒体の感度を高める。また、この
加熱手段を利用して、露光及び現像後の感光記録媒体の
マイクロカプセルを完全に硬化させ、その後の発色変化
を防止することを提案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
現像手段における加圧力及び加熱手段における加熱温度
は一定に設定されている一方、感光記録媒体としてのマ
イクロカプセル紙の感度特性等はメーカーによって異な
ることが多く、また製品ロットによってもばらつきがあ
った。従って、前記加圧力及び加熱温度が一定のプリン
タでは、最適な画質を得るように調節できなかった。
【0010】その解決策として、前記プリンタ自体に前
記加圧力及び加熱温度の調節手段を備えることも考えら
れるが、その場合、前記の調節手段としての制御装置、
設定部及び制御プログラムを独自に開発して組み込む必
要があり、製品コストが高くなるという問題があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、通常パーソナルコンピュータ等のホストコン
ピュータには、プリンタの動作を制御するためのプログ
ラムソフトがインストールされることが多いことに鑑
み、このホストコンピュータを利用して、安価に、且つ
形成された出力画像の画品質を向上できる画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の画像形成装置は、所定波長光に対し
て強度が変化する感光成分と色材とを内包したマイクロ
カプセルを担持し、露光により画像情報の潜像が形成さ
れる感光記録媒体を露光するための露光手段と、露光さ
れた感光記録媒体を加圧して強度の弱いマイクロカプセ
ルを破壊し、破壊したマイクロカプセルから流出した前
記色材により前記潜像を顕在化させるための現像手段
と、現像手段による前記感光記録媒体の現像後に加熱す
るための加熱手段とを有する画像形成装置であって、前
記現像手段の圧力値と、加熱手段の加熱温度との少なく
ともいずれか一方もしくは双方の制御をホストコンピュ
ータからの通信により指示されるように構成したもので
ある。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の画像形成装置において、前記圧力値または加熱温度
の変更動作を、ホストコンピュータ側のプリンタドライ
バソフトにより実行するものである。請求項3に記載の
発明は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置
において、前記圧力値または加熱温度の設定値は、ホス
トコンピュータ側にて予め記憶されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照して説明する。図1は本体ケース21に
感光感圧プリンタ80を組み込んだ画像形成装置の側断
面図、図2は感光感圧プリンタ80における用紙ユニッ
ト22を本体ケース21から外した状態の概略断面図、
図3は感光感圧プリンタ80の要部の底面図である。
【0014】次に、感光感圧プリンタ80の全体の概略
構成について図1〜図3を参照しながら説明する。本実
施形態では、図1及び図2に示すように、幅寸法約14
9mm、高さ約42mm、奥行き寸法約208mmの本
体ケース21の前面側に開口する開口部21aに対して
前記用紙ユニット22が着脱自在に装着できるように構
成されている。
【0015】感光感圧プリンタ80における着脱自在な
用紙ユニット22の密閉箱状のケース22a前面には、
左右一対の回動式のクラッチノブ24が設けられてお
り、各クラッチノブ24を一方に回動すれば、ラッチの
係合にて用紙ユニット22が本体ケース22に対して脱
落不能に係合でき、他方に回動すると用紙ユニット22
を外に取り出せる構成である。用紙ユニット22の前面
には、未感光のマイクロカプセル紙37が積層された状
態の遮光性カートリッジ67が着脱可能に配設され、そ
の上側に排紙トレイ63が装着されている。そして、カ
ートリッジ67に積層収容されているマイクロカプセル
紙37は、後述する光透過性支持体31が上になるよう
に設定されている。
【0016】用紙ユニット22には、少なくともカート
リッジ67からのマイクロカプセル紙37を給紙する給
紙機構としての給紙ローラ65と、搬入用の用紙搬送通
路P1と、それから分岐し、画像形成済みのマイクロカ
プセル紙37を装置外の排紙トレイ63に導くための排
紙経路としての排紙通路P2とが内蔵されている。ま
た、用紙ユニット22内には、前記用紙搬送通路P1の
搬送下流側に配置した送りローラー68と給紙ローラ6
5との間に前記用紙搬送通路P1と排紙通路P2との分
岐部が配置され、排紙通路P2上には排紙ローラ75が
配設されている。また、前記分岐部には用紙通路切換板
(図示せず)が切換移動可能に配設され、この用紙通路
切換板は給紙ローラ65によりマイクロカプセル紙37
を装置内に搬入する際には前記用紙搬送通路P1から離
脱し、排出する際には前記用紙搬送通路P1に進入して
マイクロカプセル紙37を前記排紙通路P2に案内す
る。
【0017】そして、本実施形態では用紙ユニット22
内に、前記共通経路としての用紙往復通路P3への導入
口25と前記送りローラー68との間にフィルムヒータ
64が配置され、後述するように露光前のマイクロカプ
セル紙37を所定温度に加熱してマイクロカプセル紙3
7の感度を向上させ、現像後のマイクロカプセル紙37
を定着させるものである。
【0018】カートリッジ67が感光感圧プリンタ80
の本体ケース21の所定位置にセットされている状態
で、カートリッジ67からマイクロカプセル紙37が給
紙部としての給紙ローラ65により一枚ずつ取り出さ
れ、マイクロカプセル紙37の先端部は露光台66に向
かって左方に引き出される。カートリッジ67を出た後
の未露光のマイクロカプセル紙37は、用紙ユニット2
2及び本体ケース21の遮光カバー等により未露光状態
が保持される。
【0019】本体ケース21内には、露光ヘッド20お
よび現像器45を備えたキャリッジ48が、共通経路と
しての用紙往復通路P3上に配置されており、用紙往復
通路P3の図1の左端には、マイクロカプセル紙37が
そこまで送られてきて往復する位置であるストッパ69
が配されている。本体ケース21内には、図1に示すよ
うに、後述する制御回路のCPU70、ROM71,R
AM72等を搭載した制御基板81を備えると共に、リ
チウムイオンバッテリ(電池)やニッケル水素電池等の
充電可能なバッテリ82が本体ケース21内の収納部8
3に着脱自在(交換可能)に収納されており、このバッ
テリ82からの電力は、後述する制御回路や加熱手段と
してのフィルムヒータ64等に供給される。なお、バッ
テリ82に代えて、もしくは選択的に通常の商用電源か
ら電力供給できるように構成しても良い。
【0020】露光ヘッド20と現像器45とを備えたキ
ャリッジ48は、図3に示すように、マイクロカプセル
紙37の送り方向(図3のY方向)と水平面で直交する
方向(図3のX方向)に沿って延びるガイド軸49,4
9に摺動可能に支持され、サーボモータ62およびギア
群61、螺子軸60により機械的な駆動を受け、往復移
動させられる。露光手段としての露光ヘッド20の取付
位置は前記点接触ボール46よりもマイクロカプセル紙
37の送り方向の上流側に設定されている。露光ヘッド
20の右方(用紙排出側)には、現像手段としての点接
触ボール46を備える現像器45が配設されている。一
方、用紙往復通路P3上の前記キャリッジ48の左側に
は送りローラ50aが配設されている。
【0021】次に、加熱手段の実施形態について説明す
る。図4に示すように、マイクロカプセル紙37の搬送
方向(Y方向)に対して水平方向に直交する方向に長手
の板状のブラケット641に下向き凸湾曲状に曲折した
フィルムヒータ64を装着し、該フィルムヒータ64の
下端面が支持台471の上面に当接するように配置さ
れ、支持台471上を移送されるマイクロカプセル紙3
7の上表面に摺接しながら加熱されるように構成されて
いる。
【0022】キャリッジ48がマイクロカプセル紙37
の搬送経路の横側に退避した状態(図3参照)にて、カ
ートリッジ67の下部から出た未露光のマイクロカプセ
ル紙37は、送りローラー68に導かれて、一旦露光台
66の上方を素通りしてストッパ69位置まで送られ
る。その場合、加熱手段としてのフィルムヒータ64に
て未露光のマイクロカプセル紙37の表面を45℃〜5
0℃程度の一定温度に加熱することにより、後の露光時
の感度を向上させる。また、後述するように現像後のマ
イクロカプセル紙37を80℃〜100℃程度の所定温
度に加熱する。図5は実施例の感光記録媒体としてのマ
イクロカプセル紙37を所定温度に予備加熱したとき
の、当該感光記録媒体の感度の比率を示すものであり、
25℃程度の場合を1としたとき、50℃まで温度上昇
させると、感度は約1.3倍となる。
【0023】加熱手段としてのフィルムヒータ64は図
6に示すごとく、正温度係数(温度が高くなるにつれて
電気抵抗値が増大するという温度−抵抗特性)を有する
ものであって、その第1実施例は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−ビニルアセテート共重合体、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)等の結晶性高分子
フィルムにカーボンブラック粒子等の導電性粒子を分散
させたものであり、結晶性高分子が融点近くになると、
体積が急激に膨張し、カーボンブラック粒子等の導電性
粒子間の距離が大きくなって電気抵抗値が大きくなるも
のと考えられている。
【0024】フィルムヒータ64の第2実施例は、前述
のような結晶性高分子フィルムの片面に所定パターン形
状にてカーボンブラック粒子等の導電性粒子を厚膜印刷
塗布し、さらにこの導電性粒子層の表面に一対の電極膜
を厚膜印刷塗布し、その上を保護膜としての合成樹脂フ
ィルム等に覆ったものである。このように正温度係数を
備えたフィルムヒータ64は、自己温度制御タイプの面
状発熱体となる。即ち、定電圧回路にてフィルムヒータ
64の離れた位置の一対の電極から導電性粒子を介して
一定電圧を印加して発熱させると、図6に示すごとく、
温度上昇に応じて電気抵抗値が増大するから、温度上昇
につれて導電性粒子箇所を流れる電流が次第に減少し、
所定の温度になると、微小電流しか流れず、図7に示す
C曲線のごとく、目標温度(実施例では70℃)を保持
し続けことができる。
【0025】なお、サーマルリレー等による従来のニク
ロム抵抗線等の温度制御では、図7に示すD曲線(一点
鎖線)のごとく、目標温度を境にして数℃だけ上下変動
を繰り返すことになる。したがって、従来のサーマルリ
レー等による温度制御に比べ、正温度係数を備えたフィ
ルムヒータ64にてマイクロカプセル紙37を加熱する
と、当該マイクロカプセル紙37の表面温度が一定に保
持されて、感度のむらが発生することもない。
【0026】実施例では、カートリッジ67の箇所から
未露光のマイクロカプセル紙37を用紙往復通路P3方
向に40(mm/sec.) の高速度にて移送すると、マイクロ
カプセル紙37の表面温度を50℃( 環境温度による偏差
は±5 ℃) に保持できる。また、前記ストッパ69位置
に一旦停止したマイクロカプセル紙37を、逆に右方に
戻し、後述するように、露光ヘッド20によって露光作
用を受け、現像器45を通過して圧力現像作用を受けさ
せるため、マイクロカプセル紙37を2(mm/sec.) 程度
の低速度にて移送すると、現像が終了してカラー画像が
発色したマイクロカプセル紙37の表面温度を80℃〜
100℃程度に加熱することで、カプセルを完全に硬化
させ、染料前駆体をカプセル内に閉じこめることによっ
て、発色を定着させる作用があるものである。
【0027】この実施例のように、フィルムヒータ64
自体の発熱温度は一定とし、マイクロカプセル紙37の
搬送速度を高速にする、もしくは低速にするというよう
に搬送速度の相違にてマイクロカプセル紙37の単位面
積当たりに付与される熱量を所定の値になるように温度
制御できるから、従来のような温度制御に比べて構成が
簡単で且つマイクロカプセル紙37の表面温度にもむら
のないように制御することができるという効果を奏す
る。
【0028】感光感圧プリンタ80の中央部にある前記
露光ヘッド20の下方には、露光台66がお互いに微少
距離を保ち平行に保持されている。この微小距離により
前記マイクロカプセル紙37が、露光ヘッド20と露光
台66の間を通過する構造になっている。従って、後に
詳述するように、露光ヘッド20をマイクロカプセル紙
37の搬送方向と交差する方向に走査することで、マイ
クロカプセル紙37の選択的範囲に赤緑青の画像に対応
した潜像が形成される。
【0029】上述のように、マイクロカプセル紙37を
用紙ユニット22側から供給して、本体ケース21内の
共通搬送経路としての用紙往復通路P3へと導入し、露
光・現像作用を受けている途次において、当該マイクロ
カプセル紙37が用紙往復通路P3上等において紙詰ま
り(紙ジャム)が発生したときには、クラッチノブ24
を開き方向に回動させて本体ケース21との係合を解除
し、用紙ユニット22を、開口部21aから抜き出す
(図2参照)。この状態にて、前記開口部21aに指を
差し込み、用紙往復通路P3への導入口25に突出して
いるマイクロカプセル紙37の端部を摘んで外に引き抜
くことにより、詰まったマイクロカプセル紙37を取り
出すことができる。
【0030】次に、感光記録媒体について図8を用いて
詳述する。図8は感光記録媒体としてのマイクロカプセ
ル紙37の断面構造を示しており、光透過性支持体31
の表面には、色材としての共反応体と接触して発色する
成分(染料前駆体、以下色原体と記述する場合がある)
および所定波長光に感光することによりその機械的強度
が変化(感光硬化)する成分(光硬化性樹脂)とを内包
したマイクロカプセル32と、そのマイクロカプセル中
の染料前駆体(色原体)と反応する共反応体(顕色剤)
33との混合塗着層34が形成され、前記混合塗着層3
4上には、シート状支持体35が順次積層されている。
【0031】前記マイクロカプセル32は3種の異なる
マイクロカプセルが存在し、各マイクロカプセルには、
イエロー、マゼンタ、シアンの内の一つの色の発色用の
無色の染料前駆体と、光の3原色の各々の波長の光に感
光して硬化する光硬化性樹脂と、重合開始剤とが含まれ
ている。このため、例えばブルー光(約470nmの波
長光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合、イエ
ローのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセル32の
光硬化性樹脂が感光硬化し、このマイクロカプセル紙3
7に圧力をかけると、感光硬化したマイクロカプセル
(この場合はイエロー)は破壊されず、硬化しなかった
マイクロカプセル(この場合はマゼンタ,シアン)が破
壊されてマゼンタ,シアンの染料前駆体がマイクロカプ
セルから流出して顕色剤と反応して発色し、それらが混
色して青色となる。この青色が前記透過性支持体31を
介して観察される。
【0032】また、グリーン光(約525nmの波長
光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合、マゼン
タのみの染料前駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化
性樹脂が感光硬化し、圧力現像によりイエロー,シアン
のマイクロカプセル32が破壊され、イエロー,シアン
の染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して
混色により緑色となる。
【0033】更に、レッド光(約650nmの波長の
光)をマイクロカプセル紙37に露光した場合、シアン
のみの染料前駆体を含んだマイクロカプセルの光硬化性
樹脂が感光硬化し、圧力現像によりイエロー,マゼンタ
のマイクロカプセルが破壊され、イエロー,マゼンタの
染料前駆体と顕色剤との反応によりそれぞれ発色して混
色により赤色となる。
【0034】また、露光により全てのマイクロカプセル
が感光硬化したときは圧力現像してもそれらが破壊され
ないので発色は起こらず、透過性支持体31を介して前
記シート状支持体35の表面が目視できる状態にある。
前記シート状支持体35の表面の色(例えば白色)が背
景色となり、発色反応が起こった部分だけカラー画像が
形成されるのである。尚、この発色原理を自己発色と称
する。また、マイクロカプセル紙37における光透過性
支持体31の表面を発色側面と称する。
【0035】本実施形態の場合、前記光透過性支持体3
1の材質としては、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムが挙げられる。
マイクロカプセル32としては、トリフェニルメタン
系、スピロピラン系染料の色原体、トリメチロールプロ
パントリアクリレートの如きアクリロイル基含有化合物
の光硬化性樹脂、ならびにベンゾフェノン、ベンゾイル
アルキルエーテルの如き光重合開始剤等を、ゼラチン、
ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリイソシアネー
ト樹脂等の重合体壁に内包した物など公知のものを使用
することができる。
【0036】又、共反応体33としては、マイクロカプ
セル32内の色原体の組成等との関連もあるが、酸性物
質、例えば、酸性白土、カオリン、酸性亜鉛、酸化チタ
ン等の無機酸化物、フェノールノボラック樹脂、あるい
は有機酸等の公知の顕色剤を用いることができる。この
マイクロカプセル32及び共反応体33に対し、更にバ
インダ、充てん剤、粘度調整剤等が添加され、光透過性
支持体31上に塗布ローラ、スプレイ、ドクタナイフ等
により塗布され、混合塗着層34が形成される。
【0037】シート状支持体35は、透明、半透明、ま
たは不透明な支持体、例えば、紙(セルロース)、合成
紙、ポリエステルやポリカーボネイト等の樹脂フィルム
等を用いることができる。図9はマイクロカプセル紙3
7の平面図である。例えば、Y方向に沿ってマイクロカ
プセル紙37を感光感圧プリンタ80の用紙通路P1に
沿って搬送するものとし、少なくとも露光ヘッド20が
左右往復移動するものとすれば、マイクロカプセル紙3
7には、高画質画像を表示するための画像形成領域39
と、その画像形成領域39を取り囲む周縁領域40が形
成されている。この周縁領域40は、マイクロカプセル
紙が後述する感圧感光プリンタ等により画像印刷される
際、画像形成領域のような高画質画像を形成できない領
域となる。
【0038】このような周縁領域40の形成方法の1つ
は、あらかじめ工場にてこの周縁領域40のみに強力な
白色光を露光し、該領域のマイクロカプセルを全て十分
に硬化させることによって実現できる。このようにあら
かじめ硬化されたマイクロカプセルは、圧力現像によっ
ても破裂されないため、画像現像に必要な内部位相(染
料前駆体)は放出されず、周縁領域40はプリンタ出力
にて白枠となるべき範囲と言うことになる。
【0039】次に、図10(a)、図10(b)及び図
12を参照しながら、本発明の露光手段の構成について
説明する。図10(a)は、感光記録媒体としてのマイ
クロカプセル紙37を露光するための露光ヘッド20の
要部のみを示す模式的な断面図、図11は露光ヘッド2
0の下面図であり、後述するように、露光ヘッド20
は、複数の発光素子と、それらを支持(固定)するため
の基板1とを備える。
【0040】その製造方法としては、アルミ製の平板状
の基板1の表面に白色ポリイミド製の絶縁層2を100 μ
m程度形成し、その絶縁層2の表面には、電気信号を伝
達するための所定の平面視ランドパターンの電極層3が
印刷形成される。該電極層3は銅35μm、ニッケル5 μ
m、金0.5 〜1.0 μmの3層からなる。このように所定
パターンにて形成された電極層3の所定箇所に必要数の
凹部4を形成し、該各凹部4に発光素子としてのLED
が取着される。
【0041】即ち、前記各凹部4に対応する突起と、凹
部4の下面側で材料逃がし部としての凸部1aに対応す
る凹所が形成された所定の金型(図示せず)を用いて、
前記基板1を公知のファインブランキング加工により精
密にプレス加工することにより、図10(b)に示すよ
うに、断面すりばち状の各凹部4が形成される。この場
合、各凹部4の底面4aは基板1の表面と平行に形成さ
れ、その底面4aから上方に向けて広がるように傾斜状
の側面4bが形成されている。基板1の表面の絶縁層2
及び電極層3も凹部4の表面に沿って所定のパターンに
て形成される。また、各凹部4の深さは後述の各LED
の取付高さよりも深く形成されている。
【0042】そして、前記凹部4の底面4aの電極層3
の表面に導電性の接着剤6にてそれぞれ赤LED7、緑
LED8、青LED9が配設され固定されている。ここ
で、前記凹部4の深さは赤LED7、緑LED8、青L
ED9の取付高さよりも若干深く形成されているため、
各LED7,8,9の頂部は前記基板1の表面よりも沈
んだ位置となる。この赤LED7、緑LED8、青LE
D9の頂部からは、ボンディングワイヤ10によって、
リードパターン3の所定位置に電気的結線が施されてお
り、各LEDおよびボンディングワイヤ10は、空気に
触れないように透明な封止材11にて封止してある。
【0043】前記接着剤6としては、赤LED7には銀
ペースト、緑LED8、青LED9にはエポキシ樹脂等
が用いられる。これは、赤LED7は底面が電気的端子
の1つとなるため、導電性の接着剤6によって基板1と
の電気的接続を行うことが必要であるのに対して、緑L
ED8、青LED9では、電気的端子が2点とも頂面に
配されているため、接着には絶縁性で透明なエポキシ樹
脂を用いるのである。透明な接着剤6を用いることで、
緑LED8、青LED9の内部で発生し、底面に進む出
力光は、この透明な接着剤6を通過して凹部4の底面4
aにて反射して再び頂面から出射されるため、出力光が
大きくなる効果がある。
【0044】赤LED7はその基本材料としてAlGa
Asが用いられ、高出力の公知技術であるDDH構造の
ものが適用できる。出力光の中心波長は約650(nm) であ
る。電気的端子は頂面に1個、底面に1個ある。緑LE
D8、青LED9は、ともにその基本材料としてGaN
が用いられたものが適用できる。出力光の中心波長はそ
れぞれ約525(nm) 、約470(nm) である。これらの電気的
端子は頂面に2個あり、底面にはないのである。各LE
Dは電気的な2端子に所定方向に電流を流すことで出力
光を空間中全方向に発する。全方向に発した出力光は、
一部は直接図面中上方に向かい、他の一部は凹部4の側
面4bにて反射作用を受け同様に図面中上方に出射され
る。
【0045】ボンディングワイヤ10は、金線からな
り、各LEDの頂面とリードパターン3に対し、加熱及
び超音波にてボンディング接着される。封止材11は熱
硬化樹脂により形成され、通常透明なシリコーン樹脂、
JCR等が用いられる。熱硬化条件は、通常温度は15
0℃時間は1時間程度である。LED等の一般半導体材
料は空気に触れるとその表面が酸化、吸湿等の作用を受
け特性が急激に劣化するという現象があるから、封止材
11はこれを避ける目的と、ボンディングワイヤ10等
を機械衝撃により破壊しないようにする目的がある。
【0046】基板1の上方には、ピンホール12を複数
個備えた選択供給手段としてのマスク13が、マスク保
持材14を介して位置決めされて配設されている。マス
ク保持体14は基板1上の位置決め用ボス穴15に装着
固定され、マスク保持体14の上端面にはマスク保持用
の位置決め溝14aが形成されている。この位置決め溝
14aに前記マスクが装填されて接着やネジ止め等の固
定手段によりマスク13は基板1と一体に固定される。
本実施形態では、マスク13は前記封止材11により基
板1に一体化されている。
【0047】また、マスク保持材14は、高精度耐熱プ
ラスチック材料からなる成型品であり、基板1上の位置
決めボス穴15をたよりにマスク13の3軸方向の位置
決めを行うものである。前述の通り、封止材11には熱
硬化樹脂を用いるため、これを用いてマスク保持材14
およびマスク13を同時に位置決め接着固定を行う場
合、封止材11の硬化温度であってもマスク保持材14
は変形を受けないように、耐熱性の材料を用いることが
必要である。
【0048】前記マスク13は厚さ0.1mm 程度のステン
レス鋼により形成され、その外形及びピンホール12
は、エッチングにより加工されている。また、その表面
はディッピング工法により黒染め加工されており、光の
無反射処理となる。ピンホール12はその穴径がφ0.2m
m 〜φ0.18mm程度に形成され、この穴径により、感光記
録媒体としてのマイクロカプセル紙37へ供給する光パ
ターンの解像度を決定している。このピンホール12は
前記赤LED7、緑LED8、青LED9の頂部にそれ
ぞれ対向して形成される。
【0049】この場合、本実施例では、赤色用の3個の
LED7a,7b,7cにて1セット、緑色用の3個の
LED8a,8b,8cにて1セット、青色用の3個の
LED9a,9b,9cにて1セットとする。そして、
図11に示すように、赤色用の3個のLEDに関して
は、露光ヘッド20aの往復移動方向(第1の方向、図
11のX方向)には、LED7aとLED7bとの間隔
X1、及びLED7bとLED7cとの間隔X1は、そ
れぞれマイクロカプセル紙37に形成される画像の1画
素(1ドット)の整数倍(例えば16倍)の間隔にて配
置される一方、マイクロカプセル紙37の送り方向(第
2の方向、図11のY方向)には、LED7aとLED
7bとの間隔Y1、及びLED7bとLED7cとの間
隔Y1は、マイクロカプセル紙37に形成される画像の
1画素(1ドット)分乃至その整数倍間隔だけずらして
配置されるように設定するものである。緑色用の3個の
LED8a,8b,8c及び青色用の3個のLED9
a,9b,9cについても、上述のように配置されてい
る。なお、前記第2の方向(図11のY方向)における
赤LED7のセットと緑LED8のセットとの間隔Y2
は16ドット分だけ離して配置され、赤LED7のセッ
トと青LED9のセットとの間隔Y2も16ドット分だ
け離して配置されている。
【0050】従って、マスク13に穿設されるピンホー
ル12の配置関係も前記の各LEDの配置関係と一致す
ることになる。そして、マイクロカプセル紙37を前記
第2の方向(図11のY方向)に送りながら、該マイク
ロカプセル紙37の表面とマスク13とを密接させつ
つ、前記露光ヘッド20aを第1の方向(図11のX方
向)に沿って所定速度Vにて往復移動させる。そして、
前記の移動走査しながら、画像情報に従って各LEDを
独立に変調駆動することによって、所定の中心波長の光
を、所定の光パワーにて、所定時間、所定場所に供給す
ることで、カラー画像の潜像を形成することができるも
のである。
【0051】ついで、本発明の露光ヘッド20を用いて
感光記録媒体の表面上を走査する方法について、図3及
び図12を用いて説明する。図3は本発明にかかる露光
ヘッド20を備えた感光感圧プリンタの底面図である。
便宜上マイクロカプセル紙37は、構成の説明のため透
視図として記されており、マイクロカプセル紙37は図
面上裏面から露光ヘッド20により露光作用を受けるも
のである。
【0052】本露光ヘッド20は、図3にて説明したキ
ャリッジ48上に固定され、キャリッジ48は案内軸4
9に沿って図面上左右に往復移動可能に取付けられてい
る。ここで、前記キャリッジ48の往復移動方向(図1
1のX方向)に沿ってX1=16画素(16ドット)ず
つ離して配列された3個で1セットの緑LED8c,8
b,8aは、各々マイクロカプセル紙37の送り方向
(図11のY方向)にY1=1画素(1ドット)だけず
らして配置され、同様に前記キャリッジ48の往復移動
方向(図11のX方向)に沿って、X1=16画素(1
6ドット)ずつ離して配列された3個で1セットの赤L
ED7c,7b,7aは、前記緑LEDのセットに対し
てマイクロカプセル紙37の送り方向(図11のY方
向)に、12ドットだけ遅れた位置であって、赤LED
7cと赤LED7bとの間も、図11のY方向にY1=
1画素(1ドット)だけずらして配置され、赤LED7
bと赤LED7aとの間も、図11のY方向にY1=1
画素(1ドット)だけずらして配置される。同様に、前
記キャリッジ48の往復移動方向(図12のX方向)に
沿って、X1=16画素(16ドット)ずつ離して配列
された3個で1セットの青LED9c,9b,9aは、
前記先行する赤LEDのセットに対してマイクロカプセ
ル紙37の送り方向(図11のY方向)に、12ドット
だけ遅れた位置であって、青LED9cと青LED9b
との間も、図11のY方向にY1=1画素(1ドット)
だけずらして配置され、青LED9bと青LED9aと
の間も、図11のY方向にY1=1画素(1ドット)だ
けずらして配置されているものとする。ここで、図11
中、Y2=10画素であり、青LED9aと赤LED7
aとの間隔は12画素分となる。これは、各色LED数
(実施例では3個)の整数倍とするためである。
【0053】図12は、前記キャリッジ48の移動速度
の時間変化を示すグラフであり、これを用いてキャリッ
ジの移動を説明する。キャリッジ48は、サーボモータ
62等の駆動により、最高速度V[m/sec.)、走査周
期T(sec.)、速度一定時間Tc(sec.)をもって台形
状の速度変化パターンで往復移動させられる。
【0054】即ち、図12に示すように、キャリッジ4
8を最高一定走査速度±V(m/sec.) にて図3のX方
向に沿って往復移動(往復走査移動)させるものとす
る。図12において、時間軸(横軸)に対して傾斜して
いる部分は、往復の移動端での一旦停止と最高一定走査
速度±V(m/sec.) との間の加速域・減速域を示す。
また、時間Tcは、マイクロカプセル紙37における画
像形成領域39の幅方向(X方向)距離をキャリッジ4
8が通過するのに要する時間(前記最高一定走査速度の
所要時間)であり、前記往復の走査周期Tとする。
【0055】そして、マイクロカプセル紙37の各露光
ライン(図3のX方向に沿う1ライン)では前記複数の
赤LED7からなる1セット、複数の緑LED8からな
る1セット、複数の青LED9からなる1セットが画像
情報に従って各々点灯制御される。この点灯制御の際に
は、前記赤LED7c,7b,7aの1セット、緑LE
D8c,8b,8aの1セット、青LED9c,9b,
9aの1セットの取付間隔(ピンホール間隔)Y1が存
在するため、露光ライン中の1点に対する露光は、キャ
リッジ48の走査移動に要する時間と、Y1分のマイク
ロカプセル紙37が送られる時間とに応じた遅延時間t
を加味して行われる。Y1がマイクロカプセル紙37の
2ドット分の距離ならば、キャリッジ48の走査移動と
マイクロカプセル紙37の送りとを2回繰り返せば同セ
ットの別のLEDにて同一の位置が露光されることにな
る。
【0056】即ち、Y1が1ドット分の時には、マイク
ロカプセル紙37の1画素に注目してみると、当該1つ
の画素点(露光点)を白色とするため、G光とR光とB
光とを照射するためには、例えばまず、キャリッジ48
の往路方向への移動時(図11のX方向移動時)に、緑
LED8cに対向するピンホール12が前記1画素点に
位置している時に、当該緑LED8cを所定の短時間Δ
tだけ一回点灯した後、キャリッジ48を往路の終端で
一旦停止させる。次いで、マイクロカプセル紙37を1
ドット分だけ図11のY方向に用紙送りを実行した後、
キャリッジ48の復路方向への移動時(図11のX′方
向移動時)には、緑LED8bに対向するピンホール1
2が前記1画素点に位置している時に、当該緑LED8
bを所定の短時間Δtだけ一回点灯し、キャリッジ48
を復路の終端で一旦停止させる。さらに、マイクロカプ
セル紙37を1ドット分だけ図11のY方向に用紙送り
を実行した後、キャリッジ48の往路方向への移動時
(図11のX方向移動時)に、緑LED8aに対向する
ピンホール12が前記1画素点に位置している時に、当
該緑LED8aを所定の短時間Δtだけ一回点灯した
後、キャリッジ48を往路の終端で一旦停止させる。こ
のようにすると、図13に示すように、着目した1つの
画素点に対して、前記走査周期Tの半分の時間ごとに、
緑LED8c→8b→8aの順序で短時間Δtずつ点灯
することになる。
【0057】そして、次に、マイクロカプセル紙37を
12ドット分だけ図11のY方向に用紙送りを実行した
後、キャリッジ48の復路方向への移動時(図11の
X′方向移動時)に、赤LED7cに対向するピンホー
ル12が前記着目した1つの画素点に位置している時に
赤LED7cを所定の短時間Δtだけ1回点灯した後、
キャリッジ48を復路の終端で一旦停止させる。次い
で、マイクロカプセル紙37を1ドット分だけ図11の
Y方向に用紙送りを実行した後、キャリッジ48の往路
方向への移動時(図11のX方向移動時)に、赤LED
7bに対向するピンホール12が前記1画素点に位置し
ている時に、当該赤LED7bを所定の短時間Δtだけ
一回点灯した後、キャリッジ48を往路の終端で一旦停
止させる。さらに、マイクロカプセル紙37を1ドット
分だけ図11のY方向に用紙送りを実行した後、キャリ
ッジ48の復路方向への移動時(図11のX方向移動
時)に、赤LED7aに対向するピンホール12が前記
1画素点に位置している時に、当該赤LED7aを所定
の短時間Δtだけ一回点灯した後、キャリッジ48を復
路の終端で一旦停止させるのである。同様にして、青L
ED9c→9b→9aの順序で、キャリッジ48を往復
移動させつつ所定の短時間Δt毎に点灯を繰り返すので
ある。
【0058】このように、マイクロカプセル紙37の同
一露光位置(1画素点)に複数回の露光を時間間隔(T
/2)をあけて光照射することにより、発色の感度が向
上し少ない光照射エネルギー密度にて、発色の光濃度を
変化せしめることができる。即ち、図14に例示するよ
うに、縦軸にシアンの発色光学濃度を採り、横軸に露光
エネルギー密度(J/m2 )の総量を採る。図14にお
いて、実線Aは赤LEDを1回のみ照射したときのシア
ンの発色光学濃度の変化を示し、点線Bは赤LEDを前
記走査周期Tの半分の時間間隔(T/2)をあけて3回
に分割して光照射した場合のシアンの発色光学濃度の変
化を示す。図14において、シアンの発色光学濃度が10
%濃度、つまりD10=0.42を得るためには、一回の光照
射では3.3 (J/m2 )の露光エネルギー密度を与える
必要があるが、前述のように3回に分割して光照射する
と総計で2.2 (J/m2 )の露光エネルギー密度を与え
ればよいことになる。
【0059】この図14の比較から理解できるように、
露光エネルギー密度(J/m2 )が、0.5 〜3.3 の範囲
では、同じシアンの発色光学濃度の発現するためには、
3回に分割して光照射した場合は小さい露光エネルギー
密度にて済むが、1回の光照射の場合には大きい露光エ
ネルギー密度を必要とすることが判る。その理由は、光
照射に伴うマイクロカプセル紙37におけるマイクロカ
プセル32の重合開始剤と光硬化性樹脂との重合反応速
度は、さほど高速でなく、一度に大量の露光エネルギー
を投入するよりも、適度の時間間隔にて複数回(例えば
2〜6回)に分けて少しずつ露光エネルギーを投入した
ほうが前記の重合反応が促進されやすいからである。
【0060】換言すると、本発明では1つの発光素子で
あるLEDの出力を小さくしたもの、乃至はLEDの設
置個数が少なくても、充分な発色光学濃度を得ることが
できるのである。なお、マイクロカプセル紙37は、少
なくともその画像形成領域39においては速度一定にて
露光、現像されることが好ましい。このため、マイクロ
カプセル紙37を露光、現像するのに最小限必要な速度
一定時間Tcに対応する速度一定での移動距離L(m)
は、少なくとも全てのピンホール12が画像形成領域
(現像領域)39を通過する範囲である。この速度一定
移動距離L(m)は画像形成領域39の幅とピンホール
12の配設パターン、最高速度V(m/sec.) によって
自由に設計することができるものである。数値例を示せ
ば、L=0.1118(m)、V=0.86(m/sec.である。こ
れにより、A6判サイズのマイクロカプセル紙37の表
面全体を露光することができる。
【0061】次に、マイクロカプセル紙37の現像工程
について図3及び図15を参照しながら説明をする。図
15はマイクロカプセル紙37を現像する現像器45の
具現化例である。尚、簡単のために露光済みのマイクロ
カプセル紙37は図示を省略している。圧力現像手段と
しての現像器45は、点接触によりマイクロカプセル紙
37表面を弾力押圧することにより現像処理を実現する
ものであり、点接触ボール46をマイクロカプセル紙3
7に押しつけながらその押しつけ位置を変化させること
により現像領域のみを圧力現像するものである。この押
しつけ位置を変化させるためには、点接触ボール46と
マイクロカプセル紙37との間にマイクロカプセル紙3
7の紙面に平行に相対移動を発生させる。マイクロカプ
セル紙37に対して点接触ボール46を移動させてもよ
いし、点接触ボール46に対してマイクロカプセル紙3
7を移動させてもよいし、マイクロカプセル紙37と点
接触ボール46の双方を移動させてもよい。装置の小型
化のために好ましくは、点接触ボール46をマイクロカ
プセル紙37に平行に一軸線に沿って往復移動させなが
らマイクロカプセル紙37を点接触ボール46の移動方
向に交差する方向、好ましくは直交する方向に移動させ
る方式がよい。
【0062】この点接触ボール46による加圧点におい
ては、小さい加圧力でマイクロカプセルが圧力現像され
て破壊され、その内包物(無色の染料前駆体)が流出し
て顕色剤と発色反応が起こる。そして点接触ボール46
とマイクロカプセル紙37との相対移動により現像領域
にカラー画像が可視化される。図15に示す実施例にお
いては、圧力現像されるマイクロカプセル紙37がほぼ
平坦な土台472に固定される。この土台472は平坦
面の他にローラ形状にしてマイクロカプセル紙37の送
りに供することも可能である。
【0063】少なくとも一個の点接触ボール46がマイ
クロカプセル紙37と弾性押圧係合するように配置さ
れ、該点接触がマイクロカプセル紙7に対応する土台4
72の一定範囲を往復移動する。即ち、搬送ローラ50
により露光台から搬送されてきたマイクロカプセル紙3
7は土台472上で保持送りローラ50により保持され
る。この保持送りローラ50はマイクロカプセル紙37
の非現像領域を押圧して送りモータにより後述の1現像
ライン毎に回転駆動されるものであり、現像領域の両側
部分に左右一対設けられている。
【0064】この土台472の表面に平行且つ前記マイ
クロカプセル紙の送り方向に直交する案内軸49に沿っ
てキャリッジ48が往復移動可能に支持されている。こ
のキャリッジ48のボール支持部481の前記土台47
2側には下部への抜け落ち不能なボールソケット51を
介して点接触ボール46が回動可能に支持されており、
このボール46はボールソケット51とともに、前記ボ
ール支持部481に形成された摺動孔482内を上下方
向に摺動可能に収納されている。
【0065】また、前記ボール支持部481の上面に
は、前記摺動孔482を上部で閉塞する蓋板483がネ
ジ止めされており、その蓋板483には一側にラック4
84が形成された押圧体485が上下動可能に嵌挿され
ている。この押圧体485と前記ボールソケット51の
上端部との間には弾性体としての圧縮バネ486が装填
されており、ボール46の押圧力調節手段として、アク
チュエータとしての正逆回転可能な制御モータ488に
て回転するラックギヤ487を、前記押圧体485のラ
ック484に噛み合わせ、押圧体485の上下方向の位
置を変更させることにより、圧縮バネ486の弾性押圧
力を調節可能とする。
【0066】なお、この点接触ボール46のマイクロカ
プセル紙37への押圧力調節手段は、前記圧縮バネ48
6及び制御モータ488を使用するかわりに空圧器や油
圧器やソレノイド等種々のもので代用できる。単に弾性
体だけではなく、電磁力を使用しても可能である。ま
た、点接触ボールを付勢するかわりに土台側をボールに
付勢することも可能であり、両者を互いに接触する向き
にそれぞれ付勢することも可能である。要するに点接触
ボールと土台側(マイクロカプセル紙側)との間の付勢
力調節手段であれば何でもよい。
【0067】また、前記キャリッジ48には送りネジ6
0が螺合されており、この送りネジ60が送りサーボモ
ータ62の出力軸621に連結され正逆回転される。こ
の送りネジ60の正逆回転によりキャリッジ48は前記
土台472に平行に往復移動され、その往復移動により
前記点接触ボール46の加圧点が順次変更されることと
なる。
【0068】なお、前記送りサーボモータ62は回転方
向と回転量を制御可能なものであって、駆動量検出用の
エンコーダを備え、制御回路により駆動制御される。こ
の送りモータとしてはオープンループ制御のパルスモー
タを採用することもできる。位置確認機能はなくなる
が、駆動回路が簡略化できるので低コスト化ができる。
また、パルスモータの他にも一般的なDC/ACモータ
等を採用することも可能である。駆動量を制御可能なモ
ータを使用するのは、前記マイクロカプセル紙37の現
像領域のみを加圧現像するために現像領域のサイズに従
ってキャリッジ48の往復移動量を設定するためであ
る。
【0069】前記案内軸49に沿ってキャリッジ48を
移動させて1ラインの圧力現像が終了したら前記保持送
りローラ50を1ライン分回転させて再びキャリッジ4
8を移動させて1ラインの圧力現像を行うという動作を
繰り返し、現像領域の全てにわたって圧力現像を行うの
である。図16は、前記加熱手段としてのフィルムヒー
タ64による加熱温度を制御する加熱温度制御部95の
1つの実施形態であり、後述するように、パーソナルコ
ンピュータ等のホストコンピュータから通信された指示
温度に関するデジタルデータを、D/A変換器90にて
アナログ値に変換して、電圧比較器91の一方の入力端
子に送り、他方の入力端子には、温度検出器としての熱
電対92からの検出信号を温度検出回路93を介して入
力する。そして、電圧比較器91の出力値をスイッチン
グ素子(トランジスタ)94のベース端子に入力して、
フィルムヒータ64への給電をON・OFF制御するの
である。この場合、D/A変換器90からの入力値が温
度検出回路93からの入力値より大きい状態では、スイ
ッチング素子94を介してフィルムヒータ64に電流が
流れる。なお、温度検出器としてサーミスタを使用して
も良い。
【0070】図17は、マイクロカプセル紙37の特性
に応じて前記加熱手段としてのフィルムヒータ64によ
る加熱温度を制御し、及び前記点接触ボール46の加圧
力を調節制御するための指示制御の第1実施形態を示
す。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ9
6には、前記感光感圧プリンタ80を動作させるための
プリンタドライバソフトがインストールされており、ホ
ストコンピュータ96に蓄積された画像データを感光感
圧プリンタ80に伝送すること及び前記加熱温度制御部
95及び圧力現像としての前記点接触ボール46による
加圧力を調節する制御モータ488の圧力制御部97に
制御指示を与えることができる。第1実施形態では、ホ
ストコンピュータ96からの通信・指示は、感光感圧プ
リンタ80内の制御回路としてのCPU70に伝送さ
れ、このCPU70を介して加熱温度制御部95及び圧
力制御部97を作動させる。この場合、ホストコンピュ
ータ96には、予め、マイクロカプセル紙37の種類等
に応じて最適な加熱温度値と圧力値とを対のテーブルマ
ップとして記憶させおき、ユーザーがホストコンピュー
タ96の印刷画面の指定箇所のデータを選択することに
より、その選択値を感光感圧プリンタ80のCPU70
に伝送するように構成しても良い。
【0071】図18に示すような感光感圧プリンタ80
の制御回路(制御手段)の電気的構成は、CPU70,
ROM71,RAM72からなる周知の論理演算回路か
ら構成されており、CPU70はI/Oポート73を介
して外部のホストコンピュータ96からのRGB画像デ
ータや前記指示データを入力するためのコネクタ74が
接続され、前記露光ヘッド(各LED)20、保持送り
ローラ50の駆動モータ78に対する駆動回路77、前
記キャリッジ送りサーボモータ62に対する駆動回路7
6、フィルムヒータ64に対する加熱温度制御部95、
点接触ボール46に対する圧力制御部97が接続されて
いる。また、感光感圧プリンタ80全体に対する電源と
して交換可能で充電可能なリチウムイオン電池やニッケ
ル水素電池等のバッテリ82が接続されている。
【0072】前記ROM71には、装置全体の動作を制
御するためのプログラム、入力された画像データから露
光ヘッド20の各色LEDの点灯時間、タイミングを演
算決定するためのプログラム、RGB露光の順序に応じ
て後述の保持送りローラ50の駆動を制御し、マイクロ
カプセル紙37の搬送を行うためのプログラム、同様に
RGB露光の順序に応じて前記キャリッジ送り用のサー
ボモータ62を制御し、キャリッジを往復走査するプロ
グラム、加熱温度制御部95、圧力制御部97の各制御
プログラム等、種々のプログラムが記憶され、CPU7
0はこれらのプログラムに従って動作する。
【0073】また、RAM72には、作業者により設定
されたコピー枚数や画像の拡大縮小率やマイクロカプセ
ル紙37の現像領域のサイズ等のデータもホストコンピ
ュータ96から入力されて記憶される。感光感圧プリン
タ80に、出力画像のRGBデータが送られると、その
画像データがR画像データ、G画像データ、B画像デー
タに分離されてRAM72のバッファに記憶される。露
光ヘッド20の各LEDは、図示しない駆動回路によ
り、フレキシブルハーネス487(図3参照)を介して
電気的に駆動を受け、画像情報に従って点灯消灯制御さ
れる。
【0074】図19は、ホストコンピュータ96からの
通信・指示形態の第2実施形態を示し、加熱温度の設定
値は加熱温度制御部95へ、また点接触ボール46に対
する加圧力の設定値は圧力制御部97へと各々直接にホ
ストコンピュータ96からデータが伝送される一方、感
光感圧プリンタ80のCPU70にはその他のプリンタ
に関する指示データが伝送されるようにするものある。
【0075】前記いずれの実施形態においても、ホスト
コンピュータ96からの指示により、使用するマイクロ
カプセル紙37のメーカー、種類に応じて最適なカラー
出力画像が形成されたマイクロカプセル紙37が出力さ
れるように制御できる。そして、その指示や前記加熱温
度の設定値、または/及び圧力設定値は、ホストコンピ
ュータ96側のプリンタドライバソフトに予め組み込ま
れ、もしくは記憶されたものであるから、ユーザー(オ
ペレータ)は、簡単な指示・設定にて自動的に印刷動作
に入ることができる。
【0076】なお、前記設定値等の印刷データの選択
は、ホストコンピュータ96に接続したスキャナ装置に
より、使用するマイクロカプセル紙37のメーカー、種
類に応じて予め記入されたバーコードを読取ることで実
行しても良い。図20及び図21は、感光感圧プリンタ
80の第2実施形態を示し、感光感圧プリンタ80のメ
インケース100の前面開口部100a内に対して前記
第1実施形態と同様構成の用紙ユニット102が着脱自
在に挿入可能に構成されており、用紙ユニット102の
前面左右両側に装着された係止用クラッチノブ103を
所定方向に回動させることにより、図示しないラッチが
メインケース100の係合部に係脱する。また、メイン
ケース100内の下部等の収納部83内には、前述と同
様の交換可能で充電可能なバッテリ82が収容されてい
る。
【0077】用紙ユニット102の前面には、マイクロ
カプセル紙37を積層して収容したカートリッジ67が
着脱自在に装着されている。用紙ユニット102のケー
ス内には、給紙用ローラ65と、給紙経路P5と排紙経
路P6とに切り換えるための経路切換体104と、送り
ローラ対68と、搬送板105上のマイクロカプセル紙
37の表面(上面)を加熱するためのフィルムヒータ6
4とが配置されている。
【0078】メインケース100内には、前記用紙ユニ
ット102の後部開口106に隣接して下側に位置固定
の下ニップローラ107aを配置し、該下ニップローラ
107aの上側に隣接させた上ニップローラ17bは、
図示しないアクチュエータにて下ニップローラ17aと
の間隔を接離可能とするように構成されている。この上
下ニップローラ107a,107bは、圧力現像のため
のものである。この一対のローラの奥側に隣接して露光
台66が配置され、この露光台66の上面に近接する前
記第1実施形態と同様の露光ヘッド20を備えたキャリ
ッジ48は、案内軸49,49を介してマイクロカプセ
ル紙37の送り方向と直交する方向に摺動自在に支持さ
れている。
【0079】本実施形態では、カートリッジ67から給
紙されるマイクロカプセル紙37が図20の左方向に搬
送される途次、感度向上のための露光作業前処理とし
て、マイクロカプセル紙37の表面を50℃前後にフィ
ルムヒータ64にて加熱するが、前記上下ニップローラ
107a,107bの隙間は大きく開けて押圧作業しな
い。そして、前記案内軸49の軸線と平行状に配設され
たタイミングベルト108の一部を前記キャリッジ48
に連結し、図示しないサーボモータにてタイミングベル
ト108を駆動させることにより、前記第1実施形態と
同様に露光を実行し、搬送ローラ対109を介して用紙
往復通路P3の奥側に送る。
【0080】露光作業を終了したマイクロカプセル紙3
7が用紙往復通路P3のストッパー位置69にて一旦停
止した後、図20の右方向に搬送されるときには、前記
露光ヘッド20はマイクロカプセル紙37の搬送経路の
側方に退避する位置で停止させている。そして、前記上
下ニップローラ107a,107bによる圧力調節は、
図示しないばね及びアクチュエータにより実行され、露
光後のマイクロカプセル紙37の表面を所定圧力にて押
圧しつつフィルムヒータ64にて80℃〜100℃の温
度で加熱処理して発色を促進させる。前述の圧力現像処
理を終えたマイクロカプセル紙37は給紙部ケース10
2内の経路切換体104にて、排紙通路P6から排紙ロ
ーラ75を介して感光感圧プリンタ80の外に排出され
る。
【0081】なお、フィルムヒータ64の温度設定や圧
力設定等の制御は前記図17及び図18のように、パソ
コン等のホストコンピュータ等の外部からの入力データ
(RGBデータ、駆動制御信号、加熱温度設定値、圧力
現像の圧力設定値等)として通信伝送され、メインケー
ス100の奥側の入力部ポート110aから制御基板1
11へ入り、感光感圧プリンタ80側の出力データは出
力部ポート110bから出力される。そして、RGBデ
ータは、フレキシブルケーブル112を介して露光ヘッ
ド20に伝送される。
【0082】なお、図21の側端部113に、搬送され
るマイクロカプセル紙37の側縁を当接することによ
り、幅寸法の異なるマイクロカプセル紙37の搬送経路
の基準位置となる。本実施形態では、マイクロカプセル
紙37が図20の左方向に搬送されつつ露光作用を受け
るときは、当該マイクロカプセル37の搬送方向に1ド
ットずつ等の間欠移動するが、右方向への圧力現像作用
を受けるときには、マイクロカプセル37は所定の一定
速度で連続的に移動することになる。
【0083】以上詳述したように、本発明の画像形成装
置としてのプリンタ80は前述の実施形態にのみ限定さ
れるものではなく種々の変形が可能である。本発明の感
光記録媒体は前述のマイクロカプセル紙のみに限定され
るものではなく種々の変形が可能である。マイクロカプ
セル紙としては、前述の自己発色型のものの他に、転写
型のものも採用可能である。マイクロカプセルを担持す
る透明基材シートと、その基材シートのマイクロカプセ
ル面に対し顕色材を担持した受像紙の顕色剤面を重ね合
わせて剥離可能に一体化しておき、基材シートを露光ヘ
ッド側にしてカートリッジから給紙し、一体のまま露光
・現像し、装置外に排出してから受像紙を剥離するよう
にすれば良い。加圧破壊されたカプセルから流出した色
材としての染料前駆体が受像紙の顕色剤に転写され、こ
れと反応して発色し、顕在化するのである。
【0084】また、染料前駆体の代わりに、予め着色さ
れた顔料や染料を感光物質と共にマイクロカプセルに内
包させることもできる。この場合は、顕色剤のない受像
紙(普通紙)を基材シートに剥離可能に一体化すること
により、転写型の画像形成が可能である。剥離すること
により受像紙に画像が顕在化されるからである。圧力現
像手段として、マイクロカプセルを加圧破壊可能な実施
形態の全てを採用することができる。
【0085】また、発光素子はLEDのみに限るもので
なく、EL発光素子、プラズマ発光素子、レーザ発光素
子等、様々な構造のものが適用できる。また、発光素子
は赤青緑から構成される必要はなく、感光記録媒体の感
度特性に合わせ、様々な波長のものを選択することがで
きる。例えば、赤外光、赤、緑と選んでも良いし、遠赤
外光、近赤外光、赤と選んでも差し支えない。また、紫
外線、遠紫外線も発光素子の色の選択肢の有効な例であ
る。
【0086】また、発光素子の色数は、赤緑青の3色に
限るものでなく、1色または2色でも良いし、発色剤に
イエロー、マゼンタ、シアン、黒を用いるような通常の
カラープリンタの如く4色また、それ以上を選択するこ
ともできる。また、選択供給手段としては、薄板である
マスクに穿設されたピンホール箇所に、単玉プラスチッ
クレンズを取着する等した結像光学系を用いることがで
きる。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
請求項1記載の画像形成装置は、所定波長光に対して強
度が変化する感光成分と色材とを内包したマイクロカプ
セルを担持し、露光により画像情報の潜像が形成される
感光記録媒体を露光するための露光手段と、露光された
感光記録媒体を加圧して強度の弱いマイクロカプセルを
破壊し、破壊したマイクロカプセルから流出した前記色
材により前記潜像を顕在化させるための現像手段と、現
像手段による前記感光記録媒体の現像後に加熱するため
の加熱手段とを有する画像形成装置であって、前記現像
手段の圧力値と、加熱手段の加熱温度との少なくともい
ずれか一方もしくは双方の制御をホストコンピュータか
らの通信により指示されるように構成したものである。
【0088】従って、このホストコンピュータからの指
示により、使用するマイクロカプセル紙のメーカー、種
類等に応じて最適なカラー出力画像が形成されたマイク
ロカプセル紙が出力されるように制御できるので、ホス
トコンピュータを利用して、安価に、且つ形成された出
力画像の画品質を向上できるという効果を奏する。ま
た、請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装
置において、前記圧力値または加熱温度の変更動作を、
ホストコンピュータ側のプリンタドライバソフトにより
実行するものである。
【0089】このように、通常パーソナルコンピュータ
等のホストコンピュータには、プリンタの動作を制御す
るためのプリンタドライバソフトがインストールされる
ことが多いことに鑑み、このプログラムソフトを利用し
て前記現像手段の圧力値と、加熱手段の加熱温度との少
なくともいずれか一方もしくは双方の制御を実行すれば
良いから、別途これらの制御を画像形成装置に組み込ま
なくても良く、画像形成装置を安価に提供することがで
きる。
【0090】そして、その指示や前記加熱温度の設定
値、または/及び圧力設定値は、ホストコンピュータ側
のプリンタドライバソフトに予め組み込まれ、もしくは
記憶されたものであるので、その変更動作も、ユーザー
による簡単な指示・設定にて自動的に印刷動作に入るこ
とができる。請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像形成装置において、前記圧力値ま
たは加熱温度の設定値は、データマップ等によりホスト
コンピュータ側にて予め記憶されているものであるか
ら、ユーザーは、前記記憶されたデータを利用して簡単
な指示・設定にて自動的に印刷動作に入ることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロカプセル紙を処理するための感光感圧
プリンタの第1実施形態の構成断面図である。
【図2】感光感圧プリンタの本体ケースから用紙ユニッ
トを外した状態の側断面図である。
【図3】第1実施形態の感光感圧プリンタの底面図であ
る。
【図4】加熱手段としてのフィルムヒータの一部切欠き
斜視図である。
【図5】感光記録媒体の温度と感度との関係を示すグラ
フ図である。
【図6】正温度係数を有するフィルムヒータの温度と電
気抵抗の(20℃を基準とする)変化率を示す図であ
る。
【図7】フィルムヒータの発熱温度の変化を示す図であ
る。
【図8】マイクロカプセル紙の断面図である。
【図9】マイクロカプセル紙の平面図である。
【図10】(a)は露光ヘッドの模式的な断面図、
(b)は凹部の要部拡大断面図である。
【図11】露光ヘッドの拡大下面図である。
【図12】キャリッジの移動速度を示すグラフ図であ
る。
【図13】露光のタイミングチャートである。
【図14】1回露光及び複数分割回露光による付与露光
エネルギーとシアン発色光学濃度の比較を示すグラフ図
である。
【図15】第1実施形態におけるマイクロカプセル紙を
圧力現像する現像器の構成図である。
【図16】フィルムヒータの加熱温度制御部のブロック
図である。
【図17】ホストコンピュータから感光感圧プリンタへ
の指令制御の第1実施形態のブロック図である。
【図18】感光感圧プリンタの制御手段を表すブロック
図である。
【図19】ホストコンピュータから感光感圧プリンタへ
の指令制御の第2実施形態のブロック図である。
【図20】感光感圧プリンタの第2実施形態の構成側断
面図である。
【図21】感光感圧プリンタの第2実施形態の構成平断
面図である。
【符号の説明】
20 露光ヘッド 37 感光記録媒体としてのマイクロカプセル紙 45 現像器 46 点接触ボール 471 土台 48 キャリッジ 486 圧縮バネ 488 制御モータ 64 フィルムヒータ 65 給紙ローラ 75 排紙ローラ 80 画像形成装置としての感光感圧プリンタ 95 加熱温度制御部 96 ホストコンピュータ 97 圧力制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 29/00 G03F 7/004 514

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定波長光に対して強度が変化する感光
    成分と色材とを内包したマイクロカプセルを担持し、露
    光により画像情報の潜像が形成される感光記録媒体を露
    光するための露光手段と、 露光された感光記録媒体を加圧して強度の弱いマイクロ
    カプセルを破壊し、破壊したマイクロカプセルから流出
    した前記色材により前記潜像を顕在化させるための現像
    手段と、 前記現像手段による前記感光記録媒体の現像後に加熱す
    るための加熱手段とを有する画像形成装置であって、 前記現像手段の圧力値と、加熱手段の加熱温度との少な
    くともいずれか一方もしくは双方の制御をホストコンピ
    ュータからの通信により指示されるように構成したこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力値または加熱温度の変更動作
    を、ホストコンピュータ側のプリンタドライバソフトに
    より実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力値または加熱温度の設定値は、
    ホストコンピュータ側にて予め記憶されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装
    置。
JP26631596A 1996-10-07 1996-10-07 画像形成装置 Pending JPH10111574A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018094907A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 カシオ計算機株式会社 立体画像形成システム、及び立体画像形成プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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