JPH10114608A - 有害生物防除剤組成物 - Google Patents

有害生物防除剤組成物

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JPH10114608A
JPH10114608A JP26708296A JP26708296A JPH10114608A JP H10114608 A JPH10114608 A JP H10114608A JP 26708296 A JP26708296 A JP 26708296A JP 26708296 A JP26708296 A JP 26708296A JP H10114608 A JPH10114608 A JP H10114608A
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JP26708296A
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Yoshikazu Murakami
美和 村上
Masao Ogawa
雅男 小川
Izumi Fujimoto
いずみ 藤本
Toshiro Otsubo
敏朗 大坪
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】室温で固体の有機リン系化合物のマイクロカプ
セル化製剤は、長期間の保存安定性が必ずしもよいとは
いえず、結晶の析出や成長による製剤の劣化が生じるこ
とがあった。 【解決手段】融点が15℃以上の有機リン系化合物(例
えば、クロルピリホス)がマイクロカプセル化されてな
る有害生物防除剤組成物において、芳香族エステル溶媒
が、有機リン系化合物と共にマイクロカプセルに内包さ
れてなる有害生物防除剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機リン系化合物
がマイクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】有機リン系化合物、例えばクロルピリホ
スがマイクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組成
物は、木材害虫防除用に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロル
ピリホス等の室温で固体の有機リン系化合物がマイクロ
カプセル化されてなる有害生物防除剤は、長期間の保存
安定性が必ずしもよいとは言えず、結晶の析出や成長に
よる製剤の劣化の問題があり、その改善が求められてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するものであり、融点が15℃以上の有機リン系化
合物がマイクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組
成物において、芳香族エステル溶媒が、上記有機リン系
化合物と共にマイクロカプセルに内包されてなる有害生
物防除剤組成物を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる有機リ
ン系化合物は、融点が15℃以上のものであり、具体的
には、例えば下記に示す殺虫剤、殺菌剤、除草剤の有効
成分化合物が挙げられる。
【0006】(1) O,O−ジエチル O−3,5,
6−トリクロロ−2−ピリジル ホスホロチオエート
{クロルピリホス} (2) O,O−ジメチル O−3,5,6−トリクロ
ロ−2−ピリジル ホスホロチオエート{クロルピリホ
スメチル} (3) O,O−ジエチル O−キノキサリン−2−イ
ル ホスホロチオエート{キナルホス} (4) O−(1,6−ジヒドロ−6−オキソ−1−フ
ェニルピリダジン−3−イル) O,O−ジエチル ホ
スホロチオエート{ピリダフェンチオン} (5) O,O−ジメチル S−(N−メチルカルバモ
イルメチル) ジチオホスフェート{ジメトエート}
【0007】(6) S−α−エトキシカルボニルベン
ジル O,O−ジメチル ホスホロジチオエート{PA
P} (7) S−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−2−オキ
ソベンゾオキサゾール−3−イルメチル O,O−ジエ
チル ホスホロジチオエート{ホサロン} (8) S−2,3−ジヒドロ−5−メトキシ−2−オ
キソ−1,3,4−チアジアゾール−3−イルメチル
O,O−ジメチル ホスホロジチオエート{DMTP} (9) 2−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)ビニル ジメチル ホスフェート{ジメチルビンホ
ス} (10) ジメチル 2,2,2−トリクロロ−1−ヒド
ロキシエチルホスホネート{トリクロルホン}
【0008】(11) O−エチル O−4−ニトロフェ
ニル フェニルホスホノチオエート{EPN} (12) S−ベンジル O,O−ジイソプロピル ホス
ホロチオエート{IBP} (13) O−2,6−ジクロロ−p−トリル O,O−
ジメチル ホスホロチオエート{トルクロホスメチル} (14) O−メチル O−2−ニトロ−p−トリル イ
ソプロピルホスホロアミドチオエート{アミプロホスメ
チル}
【0009】本発明において用いられる芳香族エステル
溶媒とは、分子内に芳香環構造を有するエステル溶媒で
あって、芳香族の酸及び/又は芳香族のアルコール由来
のエステル溶媒である。芳香族の酸由来のエステル溶媒
としては、例えば、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオク
チル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジデシル、フタル酸
ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチル
ベンジル、フタル酸ジシクロヘキシル等のフタル酸ジエ
ステル、安息香酸ブチル、安息香酸イソアミル等の安息
香酸エステル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、
サリチル酸イソアミル等のサリチル酸エステルなどが挙
げられる。また、芳香族のアルコール由来のエステル溶
媒としては、例えば、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベン
ジル、サリチル酸ベンジル等のベンジルエステルなどが
挙げられる。これらの芳香族エステル溶媒の中でも、フ
タル酸ジアルキルエステル(ここで、アルキル基は同一
又は相異なる炭素数1〜13のアルキル基である。)の
使用が好ましい。
【0010】本発明の有害生物防除剤組成物を製造する
に際して、マイクロカプセル化製剤法としては、例え
ば、従来より知られている界面重合法や In-situ法等の
マイクロカプセル化反応の制御の容易な方法が用いられ
る。中でも界面重合法は、膜物質の選択幅が広いことか
ら本発明の有害生物防除剤組成物を得るのに好ましい方
法である。
【0011】本発明において、マイクロカプセルの膜物
質としては、例えば、ポリウレタン、ポリウレア、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリカーボナート、ポリスルホ
ナート、ポリスルホンアミド、尿素ホルマリン縮合物、
メラミン尿素縮合物、フェノールホルマリン縮合物、ア
クリル酸エステル重合体、メタクリル酸エステル重合
体、酢酸ビニル重合体、スチレン重合体、ジビニルベン
ゼン重合体、エチレンジメタクリレート重合体等が挙げ
られる。
【0012】ポリウレタン膜を形成させるには、例え
ば、多価イソシアナートと多価アルコールとを界面重合
させればよく、ポリウレア膜の場合は多価イソシアナー
トと多価アミン又は水との界面重合、ポリアミド膜の場
合は多価酸クロリドと多価アミンとの界面重合、ポリエ
ステル膜の場合は多価酸クロリドと多価アルコールとの
界面重合というように、近藤保ら著「マイクロカプセル
化の新技術とその用途開発・応用実例」経営開発センタ
ー出版部発行等で知られる方法により、マイクロカプセ
ル化を行うことができる。
【0013】本発明の一実施形態として、クロルピリホ
スがマイクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組成
物があり、該有害生物防除剤組成物は、シロアリ、ヒラ
タキクイムシ等の木材害虫防除に用いるのに特に適して
いる。クロルピリホスの木材害虫防除用マイクロカプセ
ル化組成物としては、マイクロカプセルの平均粒径が3
0μm以下であり、(平均粒径/膜厚)の値が30以
上、200以下であり、かつ(平均粒径×膜厚)の値が
20μm2 以下となるように、マイクロカプセルを設計
するのが、木材害虫防除効力及び製剤安定性を高めるう
えで好ましい。
【0014】マイクロカプセルの平均粒径は、例えば、
コールターカウンターTA−II型(日科機取扱品)を用い
て測定できる。また、膜厚は次式
【数1】 により計算できる。
【0015】クロルピリホスがマイクロカプセル化され
てなる本発明の有害生物防除剤組成物を、屋外で木材に
使用する場合、散布された箇所において変色の見られる
ことがあるが、膜物質中の芳香環構造の占める重量%値
Aが40以下であり、かつ、Aの値とマイクロカプセル
の(平均粒径/膜厚)の値との比が0以上、0.8 以下と
なるように膜物質を選択することにより、変色の防止を
図ることができる。そのためには、例えば、上記界面重
合法によりポリウレア膜等を形成させるのに、フェニレ
ンジイソシアナートやフェニレンジアミン等の芳香環構
造を含む膜形成原料の使用割合を高めないようにするこ
とにより、膜物質中の芳香環構造の占める重量%値を下
げればよい。勿論、芳香環構造を含まない膜形成原料を
使用することにより、膜物質中の芳香環構造の占める重
量%値を0にしてもよい。
【0016】ポリウレタン膜やポリウレア膜を形成させ
るのに用いられる多価イソシアナートとしては、上記の
点において、ヘキサメチレンジイソシアナート、ヘキサ
メチレンジイソシアナートとトリメチロールプロパンと
の付加体、ヘキサメチレンジイソシアナート3分子のビ
ウレット縮合物、トリレンジイソシアナートとトリメチ
ロールプロパンとの付加体、トリレンジイソシアナート
のイソシアヌレート縮合物、ヘキサメチレンジイソシア
ナートのイソシアヌレート縮合物、イソホロンジイソシ
アナートのイソシアヌレート縮合物、ヘキサメチレンジ
イソシアナートの一方のイソシアナート部が2分子のト
リレンジイソシアナートと共にイソシアヌレート体を構
成し他方のイソシアナート部が2分子の他のヘキサメチ
レンジイソシアナートと共にイソシアヌレート体を構成
するイソシアナートプレポリマー、4,4’−メチレン
ビス(シクロヘキシルイソシアナート)、トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアナート等の使用が好ましい。
【0017】クロルピリホスがマイクロカプセル化され
てなる本発明の有害生物防除剤組成物をシロアリ防除に
用いる場合、該有害生物防除剤組成物をクロルピリホス
量にして5〜50g/m2 程度を家屋の床下土壌又はコ
ンクリート表面に散布する。また、該有害生物防除剤組
成物を木部処理する場合にはクロルピリホス量にして1
〜5g/m2 程度を木部表面に散布する。
【0018】クロルピリホスがマイクロカプセル化され
てなる本発明の有害生物防除剤組成物を、ヒラタキクイ
ムシ防除用として防虫合板に用いる場合、該有害生物防
除剤組成物を合板1m3 当たりクロルピリホス量にして
10〜1000g程度となるように接着剤中に混入して単板を
貼合し、加圧処理して防虫合板とすることができる。該
接着剤としては、尿素樹脂系、メラミン尿素系、変性フ
ェノール樹脂系、アルカリフェノール樹脂系等のものが
使用される。
【0019】尚、クロルピリホスがマイクロカプセル化
されてなる本発明の有害生物防除剤組成物は、木材害虫
のみならず、アリ、カマドウマ、ゲジゲジ、ムカデ、ワ
ラジムシ、ダンゴムシ等の不快害虫の防除にも有効であ
り、この場合、例えば、本発明の有害生物防除剤組成物
を該不快害虫又は不快害虫の生息場所に、クロルピリホ
ス量にして1〜50g/m2 程度を散布すればよい。
【0020】本発明の有害生物防除剤組成物は、水性懸
濁剤、粉剤、水和剤、粒剤等種々の形態をとることがで
きるが、水性懸濁剤が製造の容易さ、安定性のよさなど
からよく用いられる。水性懸濁剤は、例えば、界面重合
法でマイクロカプセル化反応を行った結果得られるスラ
リーに、必要により増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重
調節剤等の安定剤を添加して調製される。
【0021】増粘剤としては、例えば、ザンタンガム、
ラムザンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、
ウェランガム等の天然多糖類、ポリアクリル酸ソーダ等
の合成高分子類、カルボキシメチルセルロース等の半合
成高分子類、アルミニウムマグネシウムシリケート、ス
メクタイト、ベントナイト、ヘクトライト、シリカ等の
鉱物質微粉末、アルミナゾルなどの水中で増粘効果を発
揮する物質が挙げられ、本発明の有害生物防除剤組成物
中の含有量は、通常0〜10重量%である。凍結防止剤
としては、例えば、エチレングリコール、プロピレング
リコール、グリセリンなどが挙げられ、本発明の有害生
物防除剤組成物中の含有量は、通常0〜20重量%であ
る。
【0022】防腐剤としては、例えば、パラヒドロキシ
安息香酸エステル、サリチル酸誘導体などの、通常の有
害生物防除剤製剤中に用いられるものが挙げられ、比重
調節剤としては、例えば、硫酸ナトリウム等の水溶性塩
類や尿素等の水溶性肥料などが挙げられる。活性成分で
ある有機リン系化合物の、本発明の有害生物防除剤組成
物中の含有量は、活性成分の種類、製剤の形態等により
異なるが、通常 0.5〜80重量%であり、特に、水性懸
濁剤の場合は、通常 0.5〜50重量%である。また、本
発明において用いられるエステル溶媒は、活性成分であ
る有機リン系化合物1重量部に対して、通常 0.1〜10重
量部、好ましくは 0.3〜5重量部の割合で用いられる。
【0023】
【実施例】本発明を、製造例、比較例及び試験例をあげ
てより詳細に説明する。まず、製造例を示す。 製造例1 クロルピリホス20重量部、フタル酸ジブチル20重量部及
びスミジュールL-75(住友バイエルウレタン製トリメチ
ロールプロパンとトリレンジイソシアナートとの付加
体、分子量 656、芳香環としてベンゼン環3個を分子内
に含有)3.24重量部を均一に混合した。これを8重量%
のポリビニルアルコールと6重量%のエチレングリコー
ルとを含む水溶液 150重量部に加え、T.K.オートホモミ
クサー(特殊機化工業製ホモジナイザー)を用いて室温
で攪拌し、微小滴に分散した。次いで60℃で24時間
ゆるやかに攪拌し、クロルピリホスがポリウレタン膜中
にマイクロカプセル化されたスラリーを得た。得られた
スラリーに、2重量部のザンタンガムと4重量部のアル
ミニウムマグネシウムシリケートとを含む水溶液 206.7
6 重量部を加え、5重量%のクロルピリホスを含む本発
明の有害生物防除剤組成物を得た。得られたマイクロカ
プセルの平均粒径は 5.1μm(コールターカウンターTA
−II型による測定値)、膜厚は 0.05 μm、(平均粒径
/膜厚)は 102、(平均粒径×膜厚)は0.26μm2 であ
った。また、膜物質中の芳香環構造の占める重量%値A
は 28.8 %であり、Aの値と(平均粒径/膜厚)の値と
の比は0.28であった。
【0024】製造例2 クロルピリホス20重量部、フタル酸ジイソデシル20重量
部及びスミジュールL-75(住友バイエルウレタン製トリ
メチロールプロパンとトリレンジイソシアナートとの付
加体、分子量 656、芳香環としてベンゼン環3個を分子
内に含有)3.52重量部を均一に混合した。これを8重量
%のポリビニルアルコールと6重量%のエチレングリコ
ールとを含む水溶液 150重量部に加え、T.K.オートホモ
ミクサーを用いて室温で攪拌し、微小滴に分散した。次
いで60℃で24時間ゆるやかに攪拌し、クロルピリホ
スがポリウレタン膜中にマイクロカプセル化されたスラ
リーを得た。得られたスラリーに、2重量部のザンタン
ガムと4重量部のアルミニウムマグネシウムシリケート
とを含む水溶液 206.48 重量部を加え、5重量%のクロ
ルピリホスを含む本発明の有害生物防除剤組成物を得
た。得られたマイクロカプセルの平均粒径は13.1μm
(コールターカウンターTA−II型による測定値)、膜厚
は 0.14 μm、(平均粒径/膜厚)は 94 、(平均粒径
×膜厚)は1.83μm2 であった。また、膜物質中の芳香
環構造の占める重量%値Aは 28.8 %であり、Aの値と
(平均粒径/膜厚)の値との比は0.31であった。
【0025】次に、後述の試験例において比較参考にす
るための組成物の製造例を比較例として示す。 比較例1 スミジュールN-75(住友バイエルウレタン製ヘキサメチ
レンジイソシアナートのビウレット縮合体、分子内に芳
香環を含有しない)1.92重量部とヘキサン20重量部との
混合物に60℃に加熱したクロルピリホス20重量部を混
合した後、これを8重量%のポリビニルアルコールと6
重量%のエチレングリコールとを含む水溶液 150重量部
に加え、T.K.オートホモミクサーを用いて室温で攪拌
し、微小滴に分散した。次いで、60℃で24時間ゆる
やかに攪拌しスラリーを得た。得られたスラリーに、1
重量部のザンタンガムと5重量部のアルミニウムマグネ
シウムシリケートとを含む水溶液 208.08 重量部を加
え、5重量%のクロルピリホスを含む比較用の有害生物
防除剤組成物を得た。
【0026】比較例2 ミリオネートMR-400(日本ポリウレタン工業製ポリエチ
レンポリフェニルポリイソシアナート)0.95重量部及び
クロルピリホス20重量部を混合して均一とした後、8重
量%のポリビニルアルコールを含む水溶液 150重量部に
加え、T.K.オートホモミクサーを用いて室温で攪拌し、
微小滴に分散した。次いで60℃で24時間ゆるやかに
攪拌し、クロルピリホスがポリウレア膜中にマイクロカ
プセル化されたスラリーを得た。得られたスラリーに、
2重量部のザンタンガムと4重量部のアルミニウムマグ
ネシウムシリケートとを含む水溶液 229.05 重量部を加
え、5重量%のクロルピリホスを含む比較用の有害生物
防除剤組成物を得た。得られたマイクロカプセルの平均
粒径は 8.3μm、膜厚は 0.1μm、(平均粒径/膜厚)
は 83 、(平均粒径×膜厚)は0.83μm2 であった。ま
た、膜物質中の芳香環構造の占める重量%値Aは 45.6
%であり、Aの値と(平均粒径/膜厚)の値との比は0.
55であった。
【0027】以下に試験例を示す。 試験例1 製造例1及び2で得られた本発明の有害生物防除剤組成
物を、1重量%の水希釈液とし、イエシロアリ職蟻10
頭に60cmの高さから充分量(6ml)を噴霧した。1
日後の死虫率を求めたところ、両組成物共に100%で
あった。
【0028】試験例2 製造例1及び2で得られた本発明の有害生物防除剤組成
物と比較例1で得られた有害生物防除剤組成物とを各々
ポリエチレン瓶に入れ、冷蔵庫(庫内温度;約5℃)内
に2週間保存後、顕微鏡で各々の組成物を観察した。本
発明の両組成物は共に、結晶の析出が見られなかったの
に対し、比較例1で得た組成物では結晶の析出が認めら
れた。本発明の有害生物防除剤組成物は、結晶の析出が
見られず、優れた保存安定性を示したのに対し、芳香族
エステル溶媒のかわりにヘキサンを用いた比較例1で得
られた組成物においては結晶の析出が見られた。
【0029】試験例3 製造例2で得られた本発明の有害生物防除剤組成物3g
をガラスシャーレ上に塗布し、風乾後60℃に1週間保
った。次いで、シャーレ上に残存する有効成分(クロル
ピリホス)量をガスクロマトグラフィーにて測定し、塗
布量と比較して有効成分の残存率を求めたところ、98
%であった。
【0030】試験例4 製造例1で得られた本発明の有害生物防除剤組成物と比
較例2で得られた有害生物防除剤組成物とを各々 0.8g
を濾紙上に塗布し、風乾後3日間太陽光に曝した。製造
例1で得た本発明の有害生物防除剤組成物は、ほとんど
変色が認められなかったのに対し、比較例2で得た有害
生物防除剤組成物は明らかな黄変が認められた。
【0031】試験例5 製造例1で得た有害生物防除剤組成物を、 0.1重量%の
水希釈液とし、6mlを土壌に噴霧した。噴霧された土壌
を60℃で所定期間保存した後、該土壌にイエシロアリ職
蟻10頭を放し、3日後の苦死虫率(%)を求めた。結
果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の有害生物防除剤組成物は、結晶
の析出や成長による製剤の劣化の少ない長期間の保存安
定性に優れた組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大坪 敏朗 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が15℃以上の有機リン系化合物がマ
    イクロカプセル化されてなる有害生物防除剤組成物にお
    いて、芳香族エステル溶媒が、上記有機リン系化合物と
    共にマイクロカプセルに内包されてなることを特徴とす
    る有害生物防除剤組成物。
  2. 【請求項2】芳香族エステル溶媒がフタル酸ジエステル
    である請求項1記載の有害生物防除剤組成物。
  3. 【請求項3】有機リン系化合物がクロルピリホスである
    請求項1又は請求項2記載の有害生物防除剤組成物。
  4. 【請求項4】木材害虫防除に用いるための請求項3記載
    の有害生物防除剤組成物。
  5. 【請求項5】マイクロカプセルの平均粒径が30μm以
    下であり、(平均粒径/膜厚)の値が30以上、200
    以下であり、かつ(平均粒径×膜厚)の値が20μm2
    以下である請求項4記載の有害生物防除剤組成物。
  6. 【請求項6】マイクロカプセルの膜物質中の芳香環構造
    の占める重量%値Aが40以下であり、かつ、Aの値と
    マイクロカプセルの(平均粒径/膜厚)の値との比が0
    以上、0.8 以下である請求項4又は請求項5記載の有害
    生物防除剤組成物。
JP26708296A 1996-10-08 1996-10-08 有害生物防除剤組成物 Pending JPH10114608A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014532702A (ja) * 2011-11-01 2014-12-08 ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー 安定な殺有害生物組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014532702A (ja) * 2011-11-01 2014-12-08 ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー 安定な殺有害生物組成物

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