JPH10118489A - 排ガス浄化用触媒層、排ガス浄化用触媒構造体およびこれによる排ガス浄化方法 - Google Patents
排ガス浄化用触媒層、排ガス浄化用触媒構造体およびこれによる排ガス浄化方法Info
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- JPH10118489A JPH10118489A JP8293211A JP29321196A JPH10118489A JP H10118489 A JPH10118489 A JP H10118489A JP 8293211 A JP8293211 A JP 8293211A JP 29321196 A JP29321196 A JP 29321196A JP H10118489 A JPH10118489 A JP H10118489A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 希薄燃焼排ガス中のNOxを効率よく除去す
ることができる排ガス浄化用触媒層および触媒被覆構造
体と、これらを使用しての排ガス浄化方法を提供する。 【解決手段】 CaO、MgO、SrO、BaOより選
ばれた少なくとも1種のアルカリ土類金属酸化物からな
る触媒Aと、窒素ガス吸着法により測定された細孔半径
と細孔容積の関係が、細孔半径300オングストローム
以下の細孔の占める細孔容積の合計値をXとし、細孔半
径25オングストローム以上で100オングストローム
未満の細孔の占める細孔容積の合計値をYとし、細孔半
径100オングストローム以上で300オングストロー
ム以下の細孔の占める細孔容積の合計値をZとしたと
き、YがXの70%以上であり、ZがXの20%以下で
あるような細孔構造を有するアルミナ担体に銀を含有さ
せてなる触媒Bとから構成される排ガス浄化用触媒層。
ることができる排ガス浄化用触媒層および触媒被覆構造
体と、これらを使用しての排ガス浄化方法を提供する。 【解決手段】 CaO、MgO、SrO、BaOより選
ばれた少なくとも1種のアルカリ土類金属酸化物からな
る触媒Aと、窒素ガス吸着法により測定された細孔半径
と細孔容積の関係が、細孔半径300オングストローム
以下の細孔の占める細孔容積の合計値をXとし、細孔半
径25オングストローム以上で100オングストローム
未満の細孔の占める細孔容積の合計値をYとし、細孔半
径100オングストローム以上で300オングストロー
ム以下の細孔の占める細孔容積の合計値をZとしたと
き、YがXの70%以上であり、ZがXの20%以下で
あるような細孔構造を有するアルミナ担体に銀を含有さ
せてなる触媒Bとから構成される排ガス浄化用触媒層。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼排ガス、特に自
動車、ボイラー、ガスエンジン、ガスタービン、船舶な
どの移動式および固定式内燃機関の燃焼排ガス中に含ま
れる窒素酸化物の浄化に用いられる排ガス浄化用触媒層
および排ガス浄化用触媒被覆構造体に関し、さらに詳細
には希薄燃焼領域で運転される内燃機関から排出された
排ガス中の窒素酸化物を高い空間速度で、かつ高効率で
浄化可能な排ガス浄化用触媒層および排ガス浄化方法に
関するものである。
動車、ボイラー、ガスエンジン、ガスタービン、船舶な
どの移動式および固定式内燃機関の燃焼排ガス中に含ま
れる窒素酸化物の浄化に用いられる排ガス浄化用触媒層
および排ガス浄化用触媒被覆構造体に関し、さらに詳細
には希薄燃焼領域で運転される内燃機関から排出された
排ガス中の窒素酸化物を高い空間速度で、かつ高効率で
浄化可能な排ガス浄化用触媒層および排ガス浄化方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車をはじめとする内燃機関から排出
される各種の燃焼排ガス中には、燃焼生成物である水や
二酸化炭素とともに、一酸化窒素や二酸化窒素などの窒
素酸化物(NOx)が含まれている。NOxは人体、特
に呼吸器系に悪影響を及ぼすばかりでなく、地球環境保
全の上からも問題視される酸性雨の原因の1つとなつて
いる。そのため、これら各種の排ガスから効率よく窒素
酸化物を除去する脱硝技術の開発が望まれている。
される各種の燃焼排ガス中には、燃焼生成物である水や
二酸化炭素とともに、一酸化窒素や二酸化窒素などの窒
素酸化物(NOx)が含まれている。NOxは人体、特
に呼吸器系に悪影響を及ぼすばかりでなく、地球環境保
全の上からも問題視される酸性雨の原因の1つとなつて
いる。そのため、これら各種の排ガスから効率よく窒素
酸化物を除去する脱硝技術の開発が望まれている。
【0003】他方において、地球温暖化防止の観点から
近年希薄燃焼方式の内燃機関が注目されている。従来の
自動車用ガソリンエンジンは、空燃比(A/F)=1
4.7付近で制御された化学量論比での燃焼であり、そ
の排ガス処理に対しては排ガス中の一酸化炭素、炭化水
素とNOxとを、主として白金、ロジウム、パラジウム
およびセリアを含むアルミナ触媒に接触させて有害三成
分を同時に除去する三元触媒方式が採用されてきた。
近年希薄燃焼方式の内燃機関が注目されている。従来の
自動車用ガソリンエンジンは、空燃比(A/F)=1
4.7付近で制御された化学量論比での燃焼であり、そ
の排ガス処理に対しては排ガス中の一酸化炭素、炭化水
素とNOxとを、主として白金、ロジウム、パラジウム
およびセリアを含むアルミナ触媒に接触させて有害三成
分を同時に除去する三元触媒方式が採用されてきた。
【0004】しかしながらこの三元触媒方式は、エンジ
ンが化学量論比で運転されることが絶対条件であるた
め、希薄空燃比で運転される希薄燃焼ガソリンエンジン
の排ガス浄化には適用することができない。また、ディ
ーゼルエンジンは本来希薄燃焼エンジンであるが、その
排ガスに対しては浮遊粒子状物質とNOxの両方に厳し
い規制がかけられようとしている。
ンが化学量論比で運転されることが絶対条件であるた
め、希薄空燃比で運転される希薄燃焼ガソリンエンジン
の排ガス浄化には適用することができない。また、ディ
ーゼルエンジンは本来希薄燃焼エンジンであるが、その
排ガスに対しては浮遊粒子状物質とNOxの両方に厳し
い規制がかけられようとしている。
【0005】従来、酸素過剰雰囲気下でNOxを還元除
去する方法としては、還元ガスとして僅かな量でも選択
的に触媒に吸着するNH3を使用する技術が既に確立さ
れている。この技術は、いわゆる固定発生源であるボイ
ラーやディーゼルエンジンからの排ガス脱硝方法として
工業化されているが、この方法においては末反応の還元
剤の回収処理のための特別な装置を必要とし、また臭気
が強く有害なアンモニアを用いるので、自動車などの移
動発生源からの排ガス脱硝技術としては危険性があり適
用できない。
去する方法としては、還元ガスとして僅かな量でも選択
的に触媒に吸着するNH3を使用する技術が既に確立さ
れている。この技術は、いわゆる固定発生源であるボイ
ラーやディーゼルエンジンからの排ガス脱硝方法として
工業化されているが、この方法においては末反応の還元
剤の回収処理のための特別な装置を必要とし、また臭気
が強く有害なアンモニアを用いるので、自動車などの移
動発生源からの排ガス脱硝技術としては危険性があり適
用できない。
【0006】近年、酸素過剰雰囲気の希薄燃焼排ガス中
に残存する未燃の炭化水素を還元剤として用いることに
より、NOx還元反応を促進させることができるという
報告がなされて以来、この反応を促進するための触媒が
種々開発され報告されている。例えば、アルミナやアル
ミナに遷移金属を担持した触媒が、炭化水素を還元剤と
して用いるNOx還元反応に有効であるとする数多くの
報告がある。また特開平4−284848号公報には、
0.1〜4重量%のCu、Fe、Cr、Zn、Ni、V
を含有するアルミナあるいはシリカ−アルミナをNOx
還元触媒として使用した例が報告されている。
に残存する未燃の炭化水素を還元剤として用いることに
より、NOx還元反応を促進させることができるという
報告がなされて以来、この反応を促進するための触媒が
種々開発され報告されている。例えば、アルミナやアル
ミナに遷移金属を担持した触媒が、炭化水素を還元剤と
して用いるNOx還元反応に有効であるとする数多くの
報告がある。また特開平4−284848号公報には、
0.1〜4重量%のCu、Fe、Cr、Zn、Ni、V
を含有するアルミナあるいはシリカ−アルミナをNOx
還元触媒として使用した例が報告されている。
【0007】さらに、Ptをアルミナに担持した触媒を
用いると、NOx還元反応が200〜300℃程度の低
温領域で進行することが、特開平4−267946号公
報、特開平5−68855号公報や特開平5−1039
49号公報などに報告されている。しかしながら、これ
らの担持貴金属触媒を用いた場合、還元剤である炭化水
素の燃焼反応が過度に促進されたり、地球温暖化の原因
物質の1つといわれているN2Oが多量に副生し、無害
なN2への還元反応を選択的に進行させることが困難と
なるといった欠点を有していた。
用いると、NOx還元反応が200〜300℃程度の低
温領域で進行することが、特開平4−267946号公
報、特開平5−68855号公報や特開平5−1039
49号公報などに報告されている。しかしながら、これ
らの担持貴金属触媒を用いた場合、還元剤である炭化水
素の燃焼反応が過度に促進されたり、地球温暖化の原因
物質の1つといわれているN2Oが多量に副生し、無害
なN2への還元反応を選択的に進行させることが困難と
なるといった欠点を有していた。
【0008】本出願人の−方は、先に酸素過剰雰囲気下
で炭化水素を還元剤として銀を含有する触媒を用いると
NOx還元反応が選択的に進行することを見出し、この
技術を特開平4−281844号公報に開示した。
で炭化水素を還元剤として銀を含有する触媒を用いると
NOx還元反応が選択的に進行することを見出し、この
技術を特開平4−281844号公報に開示した。
【0009】この開示が行われた後においても、この公
報記載の技術と類似のNOx還元除去技術が特開平4−
354536号公報、特開平5−92124号公報、特
開平5−92125号公報および特開平6−27745
4号公報などに開示されている。
報記載の技術と類似のNOx還元除去技術が特開平4−
354536号公報、特開平5−92124号公報、特
開平5−92125号公報および特開平6−27745
4号公報などに開示されている。
【0010】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の公報に記載されたアルミナ担持銀触媒は、SOx
および水蒸気共存下での脱硝性能が実用的には未だ不十
分であった。
従来の公報に記載されたアルミナ担持銀触媒は、SOx
および水蒸気共存下での脱硝性能が実用的には未だ不十
分であった。
【0011】本発明は、上記従来技術の欠点を解決すべ
くなされたものであり、その目的とするところは、希薄
燃焼排ガス中のNOxを効率よく除去することができる
排ガス浄化用触媒層および触媒被覆構造体と、これらを
使用しての希薄燃焼排ガス中のNOxを高効率、高信頼
性をもって浄化する排ガス浄化方法を提供することにあ
る。
くなされたものであり、その目的とするところは、希薄
燃焼排ガス中のNOxを効率よく除去することができる
排ガス浄化用触媒層および触媒被覆構造体と、これらを
使用しての希薄燃焼排ガス中のNOxを高効率、高信頼
性をもって浄化する排ガス浄化方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、SOxと
水蒸気が共存する希薄燃焼領域において高い脱硝性能を
有する排ガス浄化用触媒層および触媒被覆構造体と、こ
れらを使用しての排ガス浄化方法について鋭意研究を重
ねた結果、特定のアルカリ土類金属酸化物からなる触媒
Aと特定の細孔構造を有するアルミナに銀を含有させて
なる触媒Bとを使用することにより上記した問題点を解
決できることを見出し本発明を完成するに至った。
水蒸気が共存する希薄燃焼領域において高い脱硝性能を
有する排ガス浄化用触媒層および触媒被覆構造体と、こ
れらを使用しての排ガス浄化方法について鋭意研究を重
ねた結果、特定のアルカリ土類金属酸化物からなる触媒
Aと特定の細孔構造を有するアルミナに銀を含有させて
なる触媒Bとを使用することにより上記した問題点を解
決できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、上記課題を解決するための本発
明の第1の実施態様は、CaO、MgO、SrO、Ba
Oより選ばれた少なくとも1種のアルカリ土類金属酸化
物からなる触媒Aと、窒素ガス吸着法により測定された
細孔半径と細孔容積の関係が、細孔半径300オングス
トローム以下の細孔の占める細孔容積の合計値をΧと
し、細孔半径25オングストローム以上で100オング
ストローム未満の細孔の占める細孔容積の合計値をYと
し、細孔半径100オングストローム以上で300オン
グストローム以下の細孔の占める細孔容積の合計値をΖ
としたとき、YがΧの70%以上であり、ΖがΧの20
%以下であるような細孔構造を有するアルミナ担体に銀
を含有させてなる触媒Bとより構成される排ガス浄化用
触媒層を特徴とするものである。該触媒層は、粉体また
は成型した状態で排ガスの流通空間に配置するのが好ま
しい。
明の第1の実施態様は、CaO、MgO、SrO、Ba
Oより選ばれた少なくとも1種のアルカリ土類金属酸化
物からなる触媒Aと、窒素ガス吸着法により測定された
細孔半径と細孔容積の関係が、細孔半径300オングス
トローム以下の細孔の占める細孔容積の合計値をΧと
し、細孔半径25オングストローム以上で100オング
ストローム未満の細孔の占める細孔容積の合計値をYと
し、細孔半径100オングストローム以上で300オン
グストローム以下の細孔の占める細孔容積の合計値をΖ
としたとき、YがΧの70%以上であり、ΖがΧの20
%以下であるような細孔構造を有するアルミナ担体に銀
を含有させてなる触媒Bとより構成される排ガス浄化用
触媒層を特徴とするものである。該触媒層は、粉体また
は成型した状態で排ガスの流通空間に配置するのが好ま
しい。
【0014】また、本発明の第2の実施態様は、多数の
貫通孔を有する耐火性材料からなる支持基質と、該支持
基質における少なくとも該貫通孔の内表面に上記の触媒
層を区分して被覆した触媒被覆構造体を特徴とするもの
である。
貫通孔を有する耐火性材料からなる支持基質と、該支持
基質における少なくとも該貫通孔の内表面に上記の触媒
層を区分して被覆した触媒被覆構造体を特徴とするもの
である。
【0015】またさらに、本発明の第3の実施態様は希
薄空燃比で運転される内燃機関の燃焼排ガスを触媒含有
層と接触させて排ガス中のNOxを除去する方法におい
て、該触媒含有層に含まれる触媒は前記第1の実施態様
における触媒層または第2の実施態様における触媒被覆
構造体であることを特徴とし、また、排ガスの流れ方向
に対して脱硝触媒層に含まれる触媒Aが前段に、触媒B
が後段に区分されて配置されている排ガス浄化方法を特
徴とするものである。
薄空燃比で運転される内燃機関の燃焼排ガスを触媒含有
層と接触させて排ガス中のNOxを除去する方法におい
て、該触媒含有層に含まれる触媒は前記第1の実施態様
における触媒層または第2の実施態様における触媒被覆
構造体であることを特徴とし、また、排ガスの流れ方向
に対して脱硝触媒層に含まれる触媒Aが前段に、触媒B
が後段に区分されて配置されている排ガス浄化方法を特
徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の態様】以下、本発明の詳細およびその作
用についてさらに具体的に説明する。 (触媒の構造およびその製法)本発明の排ガス浄化用触
媒層における触媒Bの主成分の1つであるアルミナは、
例えば鉱物学上べーマイト、擬ベーマイト、バイアライ
ト、あるいはノルストランダイトに分類される水酸化ア
ルミニウムの粉体やゲルを、空気中あるいは真空中30
0〜800℃、好ましくは400〜900℃で加熱脱水
することによって、結晶学的にγ−型、η−型、δ−
型、χ−型あるいはその混合型に分類されるアルミナに
相転移させたものが脱硝性能上好ましい。他の結晶構造
をとるアルミナ、例えばα−型のアルミナは極端に比表
面積が小さく固体酸性にも乏しいので本発明の触媒成分
としては不適当である。
用についてさらに具体的に説明する。 (触媒の構造およびその製法)本発明の排ガス浄化用触
媒層における触媒Bの主成分の1つであるアルミナは、
例えば鉱物学上べーマイト、擬ベーマイト、バイアライ
ト、あるいはノルストランダイトに分類される水酸化ア
ルミニウムの粉体やゲルを、空気中あるいは真空中30
0〜800℃、好ましくは400〜900℃で加熱脱水
することによって、結晶学的にγ−型、η−型、δ−
型、χ−型あるいはその混合型に分類されるアルミナに
相転移させたものが脱硝性能上好ましい。他の結晶構造
をとるアルミナ、例えばα−型のアルミナは極端に比表
面積が小さく固体酸性にも乏しいので本発明の触媒成分
としては不適当である。
【0017】また、該アルミナは窒素ガス吸着法により
測定された細孔半径が300オングストローム以下の細
孔の占める細孔容積の合計値をΧとし、細孔半径が25
オングストローム以上で100オングストローム未満の
細孔の占める細孔容積の合計値をYとし、細孔半径が1
00オングストローム以上で300オングストローム以
下の細孔の占める細孔容積の合計値をΖとしたとき、Y
がΧの70%以上であり、ΖがΧの20%以下であるよ
うな細孔構造を有するアルミナであることが必要であ
る。細孔構造が、上記した条件を満たさないアルミナを
本発明の触媒Bにおける担体として用いた場合には、こ
れにより構成される排ガス浄化用触媒は水蒸気共存下で
の排ガスの脱硝性能が不十分であった。従って、本発明
の触媒成分として有効なアルミナは、上記した結晶構造
および細孔特性を有するものが適切であるといえる。
測定された細孔半径が300オングストローム以下の細
孔の占める細孔容積の合計値をΧとし、細孔半径が25
オングストローム以上で100オングストローム未満の
細孔の占める細孔容積の合計値をYとし、細孔半径が1
00オングストローム以上で300オングストローム以
下の細孔の占める細孔容積の合計値をΖとしたとき、Y
がΧの70%以上であり、ΖがΧの20%以下であるよ
うな細孔構造を有するアルミナであることが必要であ
る。細孔構造が、上記した条件を満たさないアルミナを
本発明の触媒Bにおける担体として用いた場合には、こ
れにより構成される排ガス浄化用触媒は水蒸気共存下で
の排ガスの脱硝性能が不十分であった。従って、本発明
の触媒成分として有効なアルミナは、上記した結晶構造
および細孔特性を有するものが適切であるといえる。
【0018】本発明の排ガス浄化用触媒は、以下のよう
な触媒である。本発明にかかる触媒層は、CaO、Mg
O、SrO、BaOから選ばれた少なくとも1種のアル
カリ土類金属酸化物からなる触媒Aと、上記した結晶構
造および細孔特性を有するアルミナに銀を含有させてな
る触媒Bとから構成され、アルミナに含有される銀の状
態は特に限定されず、金属状態、酸化物状態およびこれ
らの混合状態などが挙げられる。特に、自動車などの内
燃機関の燃焼排ガス組成は運転状態によってその都度変
化するため、触媒は還元雰囲気および酸化雰囲気に曝さ
れる。従って、触媒を構成する活性金属の状態は雰囲気
の変化に伴い変化することが想定される。触媒Bにおけ
る銀の出発原料は特に限定されない。さして、本発明に
おいて触媒Bにおけるアルミナに銀を含有させる方法は
特に限定されず従来から行われている手法、例えば吸着
法、ポアフィリング法、インシピエントウェット法、蒸
発乾固法、スプレー法などの含浸法、混練法、物理混合
法およびこれらの組合わせ法など通常採用されている公
知の方法を任意に採用することができる。
な触媒である。本発明にかかる触媒層は、CaO、Mg
O、SrO、BaOから選ばれた少なくとも1種のアル
カリ土類金属酸化物からなる触媒Aと、上記した結晶構
造および細孔特性を有するアルミナに銀を含有させてな
る触媒Bとから構成され、アルミナに含有される銀の状
態は特に限定されず、金属状態、酸化物状態およびこれ
らの混合状態などが挙げられる。特に、自動車などの内
燃機関の燃焼排ガス組成は運転状態によってその都度変
化するため、触媒は還元雰囲気および酸化雰囲気に曝さ
れる。従って、触媒を構成する活性金属の状態は雰囲気
の変化に伴い変化することが想定される。触媒Bにおけ
る銀の出発原料は特に限定されない。さして、本発明に
おいて触媒Bにおけるアルミナに銀を含有させる方法は
特に限定されず従来から行われている手法、例えば吸着
法、ポアフィリング法、インシピエントウェット法、蒸
発乾固法、スプレー法などの含浸法、混練法、物理混合
法およびこれらの組合わせ法など通常採用されている公
知の方法を任意に採用することができる。
【0019】触媒Bに対する金属換算での銀の含有量
は、特に限定されないが0.l〜10重量%であること
が好ましい。銀の担持量が0.1重量%未満ではその効
果が発揮されず、また、10重量%を超えると還元剤で
ある炭化水素の燃焼反応が優先的に進行し、NOx除去
特性が低下する。
は、特に限定されないが0.l〜10重量%であること
が好ましい。銀の担持量が0.1重量%未満ではその効
果が発揮されず、また、10重量%を超えると還元剤で
ある炭化水素の燃焼反応が優先的に進行し、NOx除去
特性が低下する。
【0020】触媒Bの乾燥温度は、特に限定するもので
はなく通常80〜120℃程度で乾燥する。また、焼成
温度は300〜1000℃、好ましくは400〜900
℃程度である。焼成温度が1000℃を超えると、α−
アルミナへの相変態が起こるので好ましくない。このと
きの雰囲気は特に限定されないが、触媒組成に応じて空
気中、不活性ガス中、酸素中などの各雰囲気を適宜選択
すればよい。また、各雰囲気を一定時間毎に交互に代え
てもよい。
はなく通常80〜120℃程度で乾燥する。また、焼成
温度は300〜1000℃、好ましくは400〜900
℃程度である。焼成温度が1000℃を超えると、α−
アルミナへの相変態が起こるので好ましくない。このと
きの雰囲気は特に限定されないが、触媒組成に応じて空
気中、不活性ガス中、酸素中などの各雰囲気を適宜選択
すればよい。また、各雰囲気を一定時間毎に交互に代え
てもよい。
【0021】本発明の第1の実施態様において、排ガス
浄化用の触媒層を形成するに際し、該触媒層は上記した
触媒を所定の形状に成型または粉末状態のまま目的とす
る排ガスが流通する一定の空間内に充填する。触媒層を
成型体とするに際して、その形状は特に制限されず、例
えば粉状、球状、円筒状、ハニカム状、螺旋状、粒状、
ペレット状、リング状など種々の形状を採用することが
できる。これらの形状、大きさなどは使用条件に応じて
任意に選択すればよい。
浄化用の触媒層を形成するに際し、該触媒層は上記した
触媒を所定の形状に成型または粉末状態のまま目的とす
る排ガスが流通する一定の空間内に充填する。触媒層を
成型体とするに際して、その形状は特に制限されず、例
えば粉状、球状、円筒状、ハニカム状、螺旋状、粒状、
ペレット状、リング状など種々の形状を採用することが
できる。これらの形状、大きさなどは使用条件に応じて
任意に選択すればよい。
【0022】次に、本発明の第2の実施態様の排ガス浄
化用触媒被覆構造体について説明する。ここでいう触媒
被覆構造体とは、多数の貫通孔を有する耐火性材料で構
成された一体構造の支持基質の少なくとも該貫通孔の内
表面に上記した触媒を区分して被覆した構造を有するも
のである。
化用触媒被覆構造体について説明する。ここでいう触媒
被覆構造体とは、多数の貫通孔を有する耐火性材料で構
成された一体構造の支持基質の少なくとも該貫通孔の内
表面に上記した触媒を区分して被覆した構造を有するも
のである。
【0023】該支持基質には、多数の貫通孔が排ガスの
流通方向に沿って設けられるが、その流通方向に垂直な
断面において、通常、開孔率60〜90%、好ましくは
70〜90%であって、その数は1平方インチ(5.0
6cm2)当り30〜700個、好ましくは200〜6
00個である。触媒は、少なくとも該貫通孔の内表面上
に被覆されるが、その支持基質の端面や側面に区分して
被覆されていてもよい。
流通方向に沿って設けられるが、その流通方向に垂直な
断面において、通常、開孔率60〜90%、好ましくは
70〜90%であって、その数は1平方インチ(5.0
6cm2)当り30〜700個、好ましくは200〜6
00個である。触媒は、少なくとも該貫通孔の内表面上
に被覆されるが、その支持基質の端面や側面に区分して
被覆されていてもよい。
【0024】該耐火性支持基質の材質としては、α−ア
ルミナ、ムライト、コージェライト、シリコンカーバイ
トなどのセラミックスやオーステナイト系、フェライト
系のステンレス鋼などの金属などが使用される。形状も
ハニカムやフォームなどの慣用のものが使用できる。好
ましいものは、コージェライト製やステンレス鋼製のハ
ニカム状の支持基質である。
ルミナ、ムライト、コージェライト、シリコンカーバイ
トなどのセラミックスやオーステナイト系、フェライト
系のステンレス鋼などの金属などが使用される。形状も
ハニカムやフォームなどの慣用のものが使用できる。好
ましいものは、コージェライト製やステンレス鋼製のハ
ニカム状の支持基質である。
【0025】該支持基質への触媒層の被覆方法として
は、−定の粒度に整粒した本発明の触媒をバインダーと
共に、またはバインダーを用いないで前記支持基質の内
表面に区分して被覆する、いわゆる通常のウォッシュコ
ート法やゾル−ゲル法が適用できる。また、触媒Bにお
いては上記の支持基質に予めアルミナを被覆しておい
て、これに本発明の触媒活性物質の担持処理を行って触
媒被覆層を形成してもよい。支持基質への触媒層の被覆
量は特に限定されないが、支持基質単位体積当り50〜
250g/l程度が好ましく、100〜200g/l程
度とすることがより好ましい。
は、−定の粒度に整粒した本発明の触媒をバインダーと
共に、またはバインダーを用いないで前記支持基質の内
表面に区分して被覆する、いわゆる通常のウォッシュコ
ート法やゾル−ゲル法が適用できる。また、触媒Bにお
いては上記の支持基質に予めアルミナを被覆しておい
て、これに本発明の触媒活性物質の担持処理を行って触
媒被覆層を形成してもよい。支持基質への触媒層の被覆
量は特に限定されないが、支持基質単位体積当り50〜
250g/l程度が好ましく、100〜200g/l程
度とすることがより好ましい。
【0026】次に、本発明の第3の実施態様の排ガス浄
化方法について説明する。本発明の第3の実施態様は、
第1の実施態様の触媒層や第2の実施態様の触媒被覆構
造体を使用して、これと排ガス中のCO、ΗCおよびΗ
2といった還元性成分をNOxおよびO2といった酸化
性成分で完全酸化するに要する化学量論量近傍から過剰
の酸素を含有する排ガスとを接触させることによって、
NOxはN2とΗ2Oにまで還元分解されると同時にΗ
Cなどの還元剤もCΟ2とΗ2Oに酸化させるものであ
る。
化方法について説明する。本発明の第3の実施態様は、
第1の実施態様の触媒層や第2の実施態様の触媒被覆構
造体を使用して、これと排ガス中のCO、ΗCおよびΗ
2といった還元性成分をNOxおよびO2といった酸化
性成分で完全酸化するに要する化学量論量近傍から過剰
の酸素を含有する排ガスとを接触させることによって、
NOxはN2とΗ2Oにまで還元分解されると同時にΗ
Cなどの還元剤もCΟ2とΗ2Oに酸化させるものであ
る。
【0027】本発明において、触媒Aを前段に、触媒B
を後段に配置させる理由は、前段の触媒AでSOxを吸
着除去することにより、トータル触媒システムでのSO
x耐久性を向上させるためである。触媒Aと触媒Bの割
合は、SOx耐久性能とNOx除去性能に応じて任意に
選択すればよい。ディーゼルエンジンの排ガスのよう
に、排ガスそのもののΗC/NOx比が低い場合には、
排ガス中にメタン換算濃度で数百〜数千ppm程度の燃
料ΗCを追加添加した後、本発明の触媒と接触させるシ
ステムを採用すれば充分に高いNOx除去率を達成でき
る。尚、ここでいうΗCとは、パラフィン系炭化水素、
オレフィン系炭化水素および芳香族系炭化水素、アルコ
ール、アルデヒド、ケトン、エーテルなどの含酸素有機
化合物、ガソリン、灯油、軽油、A重油などを含んだも
のを意味する。
を後段に配置させる理由は、前段の触媒AでSOxを吸
着除去することにより、トータル触媒システムでのSO
x耐久性を向上させるためである。触媒Aと触媒Bの割
合は、SOx耐久性能とNOx除去性能に応じて任意に
選択すればよい。ディーゼルエンジンの排ガスのよう
に、排ガスそのもののΗC/NOx比が低い場合には、
排ガス中にメタン換算濃度で数百〜数千ppm程度の燃
料ΗCを追加添加した後、本発明の触媒と接触させるシ
ステムを採用すれば充分に高いNOx除去率を達成でき
る。尚、ここでいうΗCとは、パラフィン系炭化水素、
オレフィン系炭化水素および芳香族系炭化水素、アルコ
ール、アルデヒド、ケトン、エーテルなどの含酸素有機
化合物、ガソリン、灯油、軽油、A重油などを含んだも
のを意味する。
【0028】本発明による触媒層を用いて、希薄空燃比
の領域で運転される内燃機関の燃焼排ガスを浄化する際
のガス空間速度(SV)は、特に限定されるものではな
いが、SV5,000h−1以上で200,000h
−1以下とすることが好ましい。
の領域で運転される内燃機関の燃焼排ガスを浄化する際
のガス空間速度(SV)は、特に限定されるものではな
いが、SV5,000h−1以上で200,000h
−1以下とすることが好ましい。
【0029】そして、ガス組成を一定とした場合の脱硝
率は触媒の種類とΗCの種類に依存するが、本発明の触
媒層を用いた場合は、例えばC2〜C6のパラフィン、
オレフィンおよびC6〜C9の芳香族ΗCに対しては4
50〜600℃、C6〜C9のパラフインおよびオレフ
ィンに対しては350〜550℃、C10〜C25のパ
ラフィンおよびオレフィンに対しては250〜500℃
で高い脱硝率を示すため触媒層入口温度を100℃以上
で700℃以下、好ましくは200℃以上で600℃以
下にすることが必要である。
率は触媒の種類とΗCの種類に依存するが、本発明の触
媒層を用いた場合は、例えばC2〜C6のパラフィン、
オレフィンおよびC6〜C9の芳香族ΗCに対しては4
50〜600℃、C6〜C9のパラフインおよびオレフ
ィンに対しては350〜550℃、C10〜C25のパ
ラフィンおよびオレフィンに対しては250〜500℃
で高い脱硝率を示すため触媒層入口温度を100℃以上
で700℃以下、好ましくは200℃以上で600℃以
下にすることが必要である。
【0030】
【実施例】以下に実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明する。但し、本発明は下記実施例に限
定されるものでない。 (1)アルミナの選定 使用アルミナ担体の選定のために、表1に示すような比
表面積と細孔分布を有する種々のγ−アルミナにおい
て、a〜cが本発明の範囲に入るアルミナであり、d〜
gが本発明の範囲外のアルミナである。尚、a〜gのア
ルミナの細孔分布は、カルロエルバ社製のソープトマチ
ックにより測定した。
さらに詳細に説明する。但し、本発明は下記実施例に限
定されるものでない。 (1)アルミナの選定 使用アルミナ担体の選定のために、表1に示すような比
表面積と細孔分布を有する種々のγ−アルミナにおい
て、a〜cが本発明の範囲に入るアルミナであり、d〜
gが本発明の範囲外のアルミナである。尚、a〜gのア
ルミナの細孔分布は、カルロエルバ社製のソープトマチ
ックにより測定した。
【0031】
【表1】 ─────────────────────────────── アルミナ 比表面積 細 孔 分 布 (m2/g) Y/Χ(%) Ζ/Χ(%) ─────────────────────────────── a 241 83.2 2.4 b 219 87.0 3.9 c 174 88.4 4.4 d 199 47.0 0.7 e 177 68.5 4.9 f 241 51.0 45.9 g 266 71.1 22.7 ───────────────────────────────
【0032】(2)触媒の調製 以下に、本発明の触媒層を構成するための各触媒の調製
についての調製例を参考例として示す。 (イ)触媒Bの製造: 参考例1;表1のγ−アルミナaの前駆体物質であるア
ルミナ水和物100gを、硝酸銀4.0gを含む300
mlの水溶液に10時間浸漬した後、80℃で蒸発乾固
した。これを110℃で通風乾燥後、空気中550℃で
3時間焼成して触媒1を得た。尚、触媒1における金属
換算でのAgの含有量は触媒全体に対して4.5重量%
である。
についての調製例を参考例として示す。 (イ)触媒Bの製造: 参考例1;表1のγ−アルミナaの前駆体物質であるア
ルミナ水和物100gを、硝酸銀4.0gを含む300
mlの水溶液に10時間浸漬した後、80℃で蒸発乾固
した。これを110℃で通風乾燥後、空気中550℃で
3時間焼成して触媒1を得た。尚、触媒1における金属
換算でのAgの含有量は触媒全体に対して4.5重量%
である。
【0033】参考例2〜参考例12;同様に、表1に示
すγ−アルミナb〜gが得られる前駆体物質であるアル
ミナ水和物を用いた以外は、参考例1と同様にしてそれ
ぞれ触媒2(参考例2)、触媒3(参考例3)、触媒4
(参考例4)、触媒5(参考例5)、触媒6(参考例
6)、触媒7(参考例7)を得た。また、参考例1の触
媒1の調製に際し、銀の含有量を0重量%、2重量%、
3重量%、8重量%および12重量%とした以外は参考
例1と同様にして触媒8(参考例8)を、触媒9(参考
例9)、触媒10(参考例10)、触媒11(参考例1
1)および触媒12(参考例12)を得た。
すγ−アルミナb〜gが得られる前駆体物質であるアル
ミナ水和物を用いた以外は、参考例1と同様にしてそれ
ぞれ触媒2(参考例2)、触媒3(参考例3)、触媒4
(参考例4)、触媒5(参考例5)、触媒6(参考例
6)、触媒7(参考例7)を得た。また、参考例1の触
媒1の調製に際し、銀の含有量を0重量%、2重量%、
3重量%、8重量%および12重量%とした以外は参考
例1と同様にして触媒8(参考例8)を、触媒9(参考
例9)、触媒10(参考例10)、触媒11(参考例1
1)および触媒12(参考例12)を得た。
【0034】(ロ)触媒Aの製造: 参考例13〜参考例17;市販の酸化カルシウム、酸化
マグネシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウムおよ
びシリカを、それぞれ触媒13(参考例13)、触媒1
4(参考例14)、触媒15(参考例15)、触媒16
(参考例16)および触媒17(参考例17)として用
いた。
マグネシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウムおよ
びシリカを、それぞれ触媒13(参考例13)、触媒1
4(参考例14)、触媒15(参考例15)、触媒16
(参考例16)および触媒17(参考例17)として用
いた。
【0035】(ハ)ハニカム触媒の製造: 参考例18および19;上記の触媒13の60gを、シ
リカゾル(SiO2固形分20重量%)5gおよび水1
20mlと共にボールミルポットに仕込み、湿式粉砕し
てスラリーを得た。このスラリーの中に、市販の400
cpsi(セル/inch2)コージェライトハニカム
基質からくり貫かれた直径1インチ、長さ2.5インチ
の円筒状コアを浸漬し、引き上げた後余分のスラリーを
エアーブローで除去し乾燥した。その後、500℃で3
0分焼成し、ハニカム1L当たりドライ換算で150g
の固形分を被覆してCaO組成ハニカム触媒18(参考
例18)を得た。
リカゾル(SiO2固形分20重量%)5gおよび水1
20mlと共にボールミルポットに仕込み、湿式粉砕し
てスラリーを得た。このスラリーの中に、市販の400
cpsi(セル/inch2)コージェライトハニカム
基質からくり貫かれた直径1インチ、長さ2.5インチ
の円筒状コアを浸漬し、引き上げた後余分のスラリーを
エアーブローで除去し乾燥した。その後、500℃で3
0分焼成し、ハニカム1L当たりドライ換算で150g
の固形分を被覆してCaO組成ハニカム触媒18(参考
例18)を得た。
【0036】また、上記の粉末触媒1の60gを、それ
ぞれアルミナゾル(Al2O3固形分10重量%)8g
および水120mlと共にボールミルポットに仕込み、
湿式粉砕してスラリーを得た。このスラリーの中に、市
販の400cpsi(セル/inch2)コージェライ
トハニカム基質からくり貫かれた直径1インチ、長さ
2.5インチの円筒状コアを浸漬し、引き上げた後余分
のスラリーをエアーブローで除去し乾燥した。その後、
500℃で30分焼成し、ハニカム1L当たりドライ換
算で150gの固形分を被覆して4.5%Αg/A12
O3組成のハニカム触媒19(参考例19)を得た。
ぞれアルミナゾル(Al2O3固形分10重量%)8g
および水120mlと共にボールミルポットに仕込み、
湿式粉砕してスラリーを得た。このスラリーの中に、市
販の400cpsi(セル/inch2)コージェライ
トハニカム基質からくり貫かれた直径1インチ、長さ
2.5インチの円筒状コアを浸漬し、引き上げた後余分
のスラリーをエアーブローで除去し乾燥した。その後、
500℃で30分焼成し、ハニカム1L当たりドライ換
算で150gの固形分を被覆して4.5%Αg/A12
O3組成のハニカム触媒19(参考例19)を得た。
【0037】以下に上記した参考例1〜19の触媒を用
いて形成した排ガス浄化用触媒層について、種々の条件
下において脱硝性能を評価した結果について述べる。 [実施例1]参考例13の触媒13と参考例1の触媒1
をそれぞれを加圧成型した後、粉砕して粒度を350〜
500μmに整粒し、排ガス流通方向に対して触媒13
が前段に、触媒1が後段になるように内径15mmのス
テンレス製反応管に充填して触媒層を形成し、これを常
圧固定床流通反応装置に装着した。この触媒13と触媒
1の重量比は1:1である。 [性能評価例1]この触媒層に、反応管内の排ガス温度
を425℃に保ち、モデル排ガスとしてNΟ:750p
pm、灯油(C1):4500ppm、O2:10%、
SO2:5ppm、Η2O:10%、残部:N2からな
る混合ガスを空間速度40,000h−1で通過させ
た。反応管出口ガス組成の分析において、NOとNO2
の濃度については化学発光式NOx計で測定し、N2O
濃度はΡorapack Qカラムを装着したガスクロ
マトグラフ・熱伝導度検出器を用いて測定した。脱硝率
を以下の式で定義した。また、本発明のいずれの触媒で
もN2OおよびNO2は殆ど生成しなかった。
いて形成した排ガス浄化用触媒層について、種々の条件
下において脱硝性能を評価した結果について述べる。 [実施例1]参考例13の触媒13と参考例1の触媒1
をそれぞれを加圧成型した後、粉砕して粒度を350〜
500μmに整粒し、排ガス流通方向に対して触媒13
が前段に、触媒1が後段になるように内径15mmのス
テンレス製反応管に充填して触媒層を形成し、これを常
圧固定床流通反応装置に装着した。この触媒13と触媒
1の重量比は1:1である。 [性能評価例1]この触媒層に、反応管内の排ガス温度
を425℃に保ち、モデル排ガスとしてNΟ:750p
pm、灯油(C1):4500ppm、O2:10%、
SO2:5ppm、Η2O:10%、残部:N2からな
る混合ガスを空間速度40,000h−1で通過させ
た。反応管出口ガス組成の分析において、NOとNO2
の濃度については化学発光式NOx計で測定し、N2O
濃度はΡorapack Qカラムを装着したガスクロ
マトグラフ・熱伝導度検出器を用いて測定した。脱硝率
を以下の式で定義した。また、本発明のいずれの触媒で
もN2OおよびNO2は殆ど生成しなかった。
【0038】
【式1】
【0039】[実施例2〜5および比較例1〜比較例
6]参考例2、3、9〜11の触媒2、3、9〜11お
よび参考例4〜8、12の触媒4〜8、12をそれぞれ
実施例1の触媒1の代わりに用いて、上記と同様の触媒
層を形成し、同様にしてモデルガス評価試験を行った。
触媒2、3、9〜11を用いた触媒層を、それぞれ実施
例2〜6とし、触媒4〜8、12を用いた触媒層を、そ
れぞれ比較例1〜6とした。また、実施例1の触媒13
の代わりに、参考例14〜17の触媒14〜17を用い
て、実施例1と同様の触媒層を形成し、同様にしてモデ
ルガスによる評価試験を行った。触媒14〜16を用い
た触媒層を、それぞれ実施例7〜9とし、触媒17を用
いた触媒層を、比較例7とした。表2に、上記実施例お
よび比較例の触媒について触媒層について初期脱硝率お
よび反応開始8時間後の脱硝率を示す。
6]参考例2、3、9〜11の触媒2、3、9〜11お
よび参考例4〜8、12の触媒4〜8、12をそれぞれ
実施例1の触媒1の代わりに用いて、上記と同様の触媒
層を形成し、同様にしてモデルガス評価試験を行った。
触媒2、3、9〜11を用いた触媒層を、それぞれ実施
例2〜6とし、触媒4〜8、12を用いた触媒層を、そ
れぞれ比較例1〜6とした。また、実施例1の触媒13
の代わりに、参考例14〜17の触媒14〜17を用い
て、実施例1と同様の触媒層を形成し、同様にしてモデ
ルガスによる評価試験を行った。触媒14〜16を用い
た触媒層を、それぞれ実施例7〜9とし、触媒17を用
いた触媒層を、比較例7とした。表2に、上記実施例お
よび比較例の触媒について触媒層について初期脱硝率お
よび反応開始8時間後の脱硝率を示す。
【0040】[性能評価例2(実施例10)]性能評価
例1において、参考例18のハニカム触媒18と参考例
19のハニカム触媒19をそれぞれ円形状に加工し、排
ガス流れ方向に対してハニカム18が前段に、ハニカム
19が後段になるように内径15mmのステンレス製反
応管に充填した。このハニカム触媒19の触媒層に対し
て、フィードするガスの空間速度を13,000h−1
とした以外は性能評価例1と同様のモデルガスによる評
価試験を行い、その結果を性能評価例1の結果とともに
表2に示す。
例1において、参考例18のハニカム触媒18と参考例
19のハニカム触媒19をそれぞれ円形状に加工し、排
ガス流れ方向に対してハニカム18が前段に、ハニカム
19が後段になるように内径15mmのステンレス製反
応管に充填した。このハニカム触媒19の触媒層に対し
て、フィードするガスの空間速度を13,000h−1
とした以外は性能評価例1と同様のモデルガスによる評
価試験を行い、その結果を性能評価例1の結果とともに
表2に示す。
【0041】
【表2】 ──────────────────────────────── 触 媒 層 初期性能 8時間後 前段 後段 脱硝率(%) 脱硝率(%) ──────────────────────────────── 実施例1 触媒13+触媒1 90 85 実施例2 触媒13+触媒2 88 82 実施例3 触媒13+触媒3 88 83 比較例1 触媒13+触媒4 29 …… 比較例2 触媒13+触媒5 12 …… 比較例3 触媒13+触媒6 38 …… 比較例4 触媒13+触媒7 35 …… 比較例5 触媒13+触媒8 24 …… 実施例4 触媒13+触媒9 88 78 実施例5 触媒13+触媒10 93 87 実施例6 触媒13+触媒11 80 76 比較例6 触媒13+触媒12 48 …… 実施例7 触媒14+触媒1 92 84 実施例8 触媒15+触媒1 85 87 実施例9 触媒16+触媒1 93 85 比較例7 触媒17+触媒1 91 68 実施例10 触媒18+触媒19 84 77 ──────────────────────────────── 表2より実施例1〜10および比較例7は、初期脱硝性
能が80%以上であり、比較例1〜6に比べて優れた性
能を示した。また、実施例1〜10は、5ppmSO2
共存条件で8時間反応させた後も75%以上の性能を有
し、比較例7よりも優れた性能を示した。
能が80%以上であり、比較例1〜6に比べて優れた性
能を示した。また、実施例1〜10は、5ppmSO2
共存条件で8時間反応させた後も75%以上の性能を有
し、比較例7よりも優れた性能を示した。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明による排ガス浄化
用触媒層および排ガス浄化用触媒被覆構造体と、これら
を用いた排ガス浄化方法によれば、SOxと水蒸気が共
存する希薄燃焼排ガス中に含まれる窒素酸化物を高い脱
硝率で還元浄化できることから内燃機関の燃焼排ガス中
の窒素酸化物の浄化に有用である。
用触媒層および排ガス浄化用触媒被覆構造体と、これら
を用いた排ガス浄化方法によれば、SOxと水蒸気が共
存する希薄燃焼排ガス中に含まれる窒素酸化物を高い脱
硝率で還元浄化できることから内燃機関の燃焼排ガス中
の窒素酸化物の浄化に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 35/10 301 F01N 3/28 301E F01N 3/28 301 B01D 53/36 102H (72)発明者 加岳井 敦 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内 (72)発明者 茅野 邦秀 静岡県沼津市一本松678 エヌ・イーケム キャット株式会社沼津工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 CaO、MgO、SrO、BaOより選
ばれた少なくとも1種のアルカリ土類金属酸化物からな
る触媒Aと、窒素ガス吸着法により測定された細孔半径
と細孔容積の関係が、細孔半径300オングストローム
以下の細孔の占める細孔容積の合計値をXとし、細孔半
径25オングストローム以上で100オングストローム
未満の細孔の占める細孔容積の合計値をYとし、細孔半
径100オングストローム以上で300オングストロー
ム以下の細孔の占める細孔容積の合計値をZとしたと
き、YがXの70%以上であり、ZがXの20%以下で
あるような細孔構造を有するアルミナ担体に銀を含有さ
せてなる触媒Bとから構成されることを特徴とする排ガ
ス浄化用触媒層。 - 【請求項2】 多数の貫通孔を有する耐火性材料からな
る一体構造の支持基質における少なくとも貫通孔の内表
面に請求項1記載の触媒層を区分して被覆してなる排ガ
ス浄化用触媒被覆構造体。 - 【請求項3】 希薄空燃比で運転される内燃機関の燃焼
排ガスを触媒含有層と接触させることからなる炭化水素
を還元剤とする排ガス浄化方法において、前記排ガス触
媒含有層に含まれる触媒は請求項1記載の排ガス浄化用
触媒層であることを特徴とする排ガス浄化方法。 - 【請求項4】 希薄空燃比で運転される内燃機関の燃焼
排ガスを触媒含有層と接触させることからなる炭化水素
を還元剤とする排ガス浄化方法において、前記排ガス浄
化用触媒層に含まれる触媒は請求項2記載の排ガス浄化
用触媒被覆構造体で構成することを特徴とする排ガス浄
化方法。 - 【請求項5】 排ガスの流通方向に対して前記排ガス浄
化用触媒層に含まれる触媒Aが前段に、触媒Bが後段に
区分されて配置されていることを特徴とする請求項3ま
たは4記載の排ガス浄化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8293211A JPH10118489A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 排ガス浄化用触媒層、排ガス浄化用触媒構造体およびこれによる排ガス浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8293211A JPH10118489A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 排ガス浄化用触媒層、排ガス浄化用触媒構造体およびこれによる排ガス浄化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10118489A true JPH10118489A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17791869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8293211A Pending JPH10118489A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 排ガス浄化用触媒層、排ガス浄化用触媒構造体およびこれによる排ガス浄化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10118489A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010284648A (ja) * | 2002-11-27 | 2010-12-24 | Volvo Technology Corp | NOx化合物の還元のための触媒ユニット |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP8293211A patent/JPH10118489A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010284648A (ja) * | 2002-11-27 | 2010-12-24 | Volvo Technology Corp | NOx化合物の還元のための触媒ユニット |
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