JPH10121039A - 蛍光体 - Google Patents

蛍光体

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JPH10121039A
JPH10121039A JP27601696A JP27601696A JPH10121039A JP H10121039 A JPH10121039 A JP H10121039A JP 27601696 A JP27601696 A JP 27601696A JP 27601696 A JP27601696 A JP 27601696A JP H10121039 A JPH10121039 A JP H10121039A
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JP
Japan
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phosphor
silica
film
modified compound
quaternary ammonium
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Application number
JP27601696A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Iwama
哲治 岩間
Makoto Hattori
誠 服部
Noboru Matsuhisa
昇 松久
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Kasei Optonix Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光膜における蛍光体充填密度を確保しなが
ら、かぶりを抑制して色純度及びコントラストの良好な
蛍光体を提供しようとするものである。 【解決手段】 蛍光体表面に、ゼラチン、キトサン、ヘ
ミセルロ−ス、カゼイン、ポリビニルアルコ−ル、ポリ
ビニ−ルアミン、ポリ(ジ)アリ−ルアミン等のアミノ
基及び/又は第4級アンモニウム基を含有する有機化合
物、並びに、シリカ変性化合物粒子を付着してなること
を特徴とする蛍光体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電子線、紫外線等
で励起して高効率に発光し、例えば、ブラウン管等の表
示装置や蛍光ランプ等の蛍光膜に適用される蛍光体に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラーブラウン管への蛍光面の形成は、
例えば、先ずコントラストを良好にするためにフェース
プレート(ガラス製パネル)の内面に黒色非発光物質か
らなるブラックマトリックス(以下、「BM」という)
を設け、次に、その上にフェースプレートと蛍光体スラ
リーを良く馴染ませるためにポリビニルアルコール(以
下、「PVA」という)等からなるプレコート層を形成
し、その後、3色の蛍光体、即ち、G(緑)、B
(青)、R(赤)からなる蛍光体スラリーを各色毎に順
次塗布して光印刷法(露光・現像)にて蛍光膜を形成す
る。
【0003】ところで、上記の蛍光膜形成工程におい
て、いわゆる「カブリ現象」が発生して蛍光面の色純度
やコントラストを悪くするといった問題点があった(特
公昭63−66876号公報、特開昭63ー28429
0号公報参照)。上記の「カブリ現象」は次のように分
類することができる。 1)BMカブリ :BMに蛍光体が残留、付着してコ
ントラストを悪くする現象。 2)ガラス面カブリ:先に塗布した蛍光体が、後から塗
布される蛍光膜の位置に相当するガラス面上に残留、付
着して蛍光膜の色純度を悪くする現象。 3)他色面カブリ :先に塗布した蛍光膜の上に後から
塗布する蛍光体粒子が残留付着して先に形成した蛍光膜
の色純度を悪くする現象。例えば、B/GカブリとはG
の蛍光面へのBのカブリをいい、R/GカブリとはGの
蛍光面へのRのカブリをいう。
【0004】即ち、これらの「カブリ」を少なくして、
色純度やコントラストを向上させ、かつ、蛍光膜の充填
度をも良好にして蛍光膜の輝度の向上を図るために、蛍
光体粒子の一層の改良が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、蛍光体表面
のゼータ電位の等電点や、PVAで被覆されたビーズと
の接触時に生ずるブローオフチャージを適正なる値に制
御することによって、上記の蛍光膜の蛍光体充填度及び
カブリ現象の問題を解消した蛍光体を提供しようとする
ものである。
【0006】上記の問題を解決するために、「負に帯電
する物質」を蛍光体の表面に均一に付着して表面を改質
することが記載されているが(特公昭63−66876
号公報、特開平5−28967号公報、特公昭44−1
1769号公報参照)、ブローオフ電荷も同時に低下す
るためカブリが悪くなる。
【0007】一方、「正に帯電する物質」を蛍光体の表
面に付着させて表面を改質し、蛍光体のブローオフ電荷
を高くすることが記載されているが(特公昭63−66
876号公報参照)、ゼ−タ電位の等電点が7より高く
なり、カブリ現象は少なくなって、蛍光膜の色純度やコ
ントラストは良好になるものの、反面フェ−スプレ−ト
上に形成した蛍光膜の蛍光体充填度が低下するため、所
望の発光輝度が得られないといった問題があった。な
お、ここでブロ−オフ電荷とは、PVAを表面に被覆し
た粒子径200〜800μmのビーズとの接触時に生じ
る電荷をいう。
【0008】特開昭63−284290号公報には、ゼ
ラチンやカゼイン等の有機化合物を介してシリカ、チタ
ニア、酸化亜鉛、アルミナ等の無機化合物小粒子を付着
させた蛍光体が記載されている。また、特開平3−27
3088号公報には、カチオン変性されたポリビニール
アルコール(第4級アンモニウム基含有ポリビニールア
ルコール)のみで処理した蛍光体が記載されている。特
公平7−116428号公報には、ゼラチン、キトサン
等の有機化合物、Zn,Al,Ba等の無機化合物、及
び、50mμ以下の粒径のコロイダルシリカからなる層
で被覆してなる蛍光体が記載されている。さらに、特開
平1−284583号公報には、アルコキシドを分解し
て得たチタニア、アルミナ、シリカ等を被覆したEL蛍
光体が記載されている。
【0009】しかし、上記の従来方法では、例えば、純
粋なシリカ、アルミナ、チタニア、酸化亜鉛等を添加し
た場合、付着粒子が蛍光体粒子表面に均一に付着しにく
く、結果として、所望の蛍光膜特性が得られない。これ
は、付着粒子に適度の電荷調整が行われないためである
と思われる。
【0010】そこで、本発明は、上記の問題を解消し、
蛍光膜における蛍光体充填度を確保しながら、かぶりを
抑制して色純度及びコントラストの良好な蛍光体を提供
しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の構成を採
用することにより、上記の課題の解決に成功した。 (1) 蛍光体表面に、アミノ基又は第4級アンモニウム基
を含有する有機化合物及びシリカ変性化合物粒子を付着
してなることを特徴とする蛍光体。
【0012】(2) 上記アミノ基及び/又は第4級アンモ
ニウム基を含有する有機化合物が複数個のアミノ基を有
する、ゼラチン、キトサン、ヘミセルロ−ス及びカゼイ
ン、並びに、複数個の第4級アンモニウム基を有する、
ポリビニルアルコ−ル、ポリビニ−ルアミン及びポリ
(ジ)アリ−ルアミンの中から選ばれた少なくとも1つ
であることを特徴とする上記(1) 記載の蛍光体。
【0013】(3) 上記シリカ変性化合物粒子を構成する
シリカ成分が無機質からなるシリカ−アルミナ系、シリ
カ−チタニア系、シリカ−ジルコニア系、シリカ−イッ
トリア系、シリカ−ZnO系及びシリカ−BaO系の中
から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする上
記(1) 又は(2) に記載の蛍光体。
【0014】(4) 上記シリカ変性化合物粒子を構成する
シリカ成分が水中において自己分散性を有し、平均粒子
径が5〜25mμのコロイダルゾルであり、かつ、シリ
カ変性化合物粒子のゼ−タ電位の等電点が3以上である
ことを特徴とする上記(1) 〜(3) のいづれか1つに記載
の蛍光体。
【0015】(5) 上記蛍光体のゼ−タ電位の等電点が7
以下であり、かつ、ポリビニルアルコ−ルを表面に被覆
した、粒子径が200〜800μmのビ−ズとの接触時
に5μC/g以上のブロ−オフ電荷を帯電していること
を特徴とする上記(1) 〜(4)のいづれか1つに記載の蛍
光体。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明者等は、蛍光膜の蛍光体充
填度の確保とかぶりの問題を同時に解決するために、蛍
光体の表面電荷の制御方法について鋭意研究した結果、
蛍光体表面に予め特定の化合物を付着させることによ
り、蛍光体のゼ−タ電位の等電点を7以下に制御し、か
つ、PVAを表面に被覆した粒子径200〜800μm
のビーズとの接触時のブローオフ電荷を5μC/g以上
に制御することができ、従来、両立させることの難しか
った問題を解決することができた。
【0017】本発明で用いる蛍光体は、表示装置の蛍光
膜に用いる蛍光体、例えば、カラ−ブラウン管用青色蛍
光体としてはZnS:Ag,Al、ZnS:Ag,C
l、ZnS:Zn等を、赤色蛍光体としてはY2 O3 :
Eu、Y2 O3 S:Eu等を、緑色蛍光体としてはZn
S:Cu,Al、ZnS:Cu,Au,Al等を挙げる
ことができ、その外、通常表示装置や蛍光ランプ等の蛍
光膜として使用し得る公知の蛍光体であれば特に制限さ
れない。これらの蛍光体の平均粒子径は通常約1〜10
ミクロンの範囲が適しており、適用する表示装置の蛍光
膜に要求される精細度に応じて適宜選択される。
【0018】また、本発明の蛍光体の表面処理に用いら
れる「アミノ基又は第4級アンモニウム基を有する有機
化合物」としては、水スラリ−中で蛍光体を均一に処理
できるように、水溶性の化合物であることが望ましく、
また被覆した有機物の耐アルカリ性を良好にするため
に、カチオン性の有機化合物であることが望ましい。
【0019】このような特性を満足する有機化合物とし
て、複数個のアミノ基を有するゼラチン、キトサン、ヘ
ミセルロ−ス及びカゼイン、並びに、複数個の第4級ア
ンモニウム基を有するポリビニルアルコ−ル、ポリビニ
−ルアミン及びポリ(ジ)アリ−ルアミン等を使用する
ことができる。
【0020】また、上記有機化合物のシリカ変性化合物
粒子を含む被覆層を安定に保持させるために、上記有機
化合物をメチロ−ルメラミン、ホルマリン等の架橋剤で
架橋処理を行うことも可能である。
【0021】次に、本発明の蛍光体の表面処理に用いら
れる「シリカ変性化合物粒子」は、粒子表面に親水性の
水酸基を有し、水中自己分散性を有するコロイダルゾル
であることが望ましく、アルミナ、チタニア、ジルコニ
ア、イットリア、ZnO、BaOと化合して、等電点を
およそ3以上と高くしたシリカ化合物である。具体的に
は、小粒子化が比較的容易で、操作性、コスト等の面か
らシリカ・アルミナ系、シリカ・チタニア系又はシリカ
・ジルコニア系のシリカ変性化合物を使用することがで
きる。通常のシリカゾルの等電点は約2であるが、これ
より等電点の高いアルミナ、チタニア、ジルコニア等の
含有比率を高めることによって、粒子の電荷を自在に制
御できるため、蛍光体に有機化合物を添加するときに、
粒子間の凝集を抑制することができる。
【0022】これらシリカ変性化合物の平均粒子径は5
〜25mμの範囲、好ましくは5〜10mμの範囲が適
当である。ただし、シリカ変性化合物の粒子径が極端に
大きくなると、蛍光体表面との密着性が悪くなり、所望
の効果が得られない。また、通常のシリカは、本発明で
使用するシリカ変性化合物と比べて、アミノ基及び/又
は第4級アンモニウム基を有する有機化合物と共存する
ときに、ゾル自身が凝集しやすく、蛍光体表面に均一に
付着させることが難しいため、蛍光膜の詰りを悪くする
おそれがある。
【0023】「アミノ基及び/又は第4級アンモニウム
基を含有する有機化合物」及び「シリカ変性化合物」を
蛍光体に付着するには、まず、それらの化合物を溶解又
は懸濁した後、蛍光体スラリーに投入して充分に撹拌
し、脱水、乾燥して得られる。「アミノ基又は第4級ア
ンモニウム基を含有する有機化合物」の付着量は、10
0〜1500ppm、好ましくは200〜500ppm
の範囲が適当であり、100ppmより少なくなると、
蛍光体のブロ−オフ電荷が5μC/gより小さくなり、
カブリ特性が悪くなる。また、1500ppmより多く
なるとゼ−タ電位の等電点が7より高くなって蛍光膜の
詰りを悪くするので好ましくない。
【0024】また、「シリカ変性化合物」の付着量は、
蛍光体の粒径等により一義的に決めることができない
が、通常は300〜15000ppmの範囲、好ましく
は500〜3000ppmの範囲、より好ましくは80
0〜1000ppmの範囲が適当である。付着量が30
0ppmより少なくなると、蛍光体のゼ−タ電位の等電
点が7より高くなりやすく、蛍光膜の詰りが悪くなる。
また、15000ppmより多くなると、蛍光体表面と
の密着性が悪くなり、蛍光体の表面からPVAスラリ−
中に剥離して、蛍光体粒子自身が凝集し易くなるため
か、蛍光膜の詰りを悪くするので好ましくない。
【0025】本発明の蛍光体を得るための別の方法とし
ては、「シリカ変性化合物」粒子表面にアミノ基又は第
4級アンモニウム基を含有する有機化合物を予め付着さ
せたものを、気流中で蛍光体表面に付着させるか、予め
「アミノ基又は第4級アンモニウム基を含有する有機化
合物」を付着させた蛍光体表面にシリカ変性化合物粒子
を気流中で分散して付着させてもよい。
【0026】なお、蛍光体表面に、顔料を付着させるた
めのバインダ−である、アクリル樹脂、アラビアガム等
や、蛍光体塗布スラリ−中の蛍光体分散性を向上させる
ための界面活性剤等の有機物や、蛍光膜の感度や膜厚の
調整用として、Zn、Al、Mg等の無機化合物を被覆
することがあるが、本発明の蛍光体において、これら表
面処理用の有機又は無機化合物を付着させる場合は、通
常は、予めこれらの表面処理用の有機又は無機化合物を
付着させた後に、「アミノ基又は第4級アンモニウム基
を含有する有機化合物」及び「シリカ変性化合物」を蛍
光体の最表面に付着させて本発明の蛍光体を得ることが
望ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の蛍光体をカラ−ブラウン管の
蛍光膜に適用した実施例を示すが、この実施例に限ら
ず、カブリを少なくして色純度及びコントラストを改善
でき、また、蛍光膜の充填度を良好にし、発光輝度を向
上することによって、良好な画像が得られる表示装置に
適用することができることはいうまでもない。又、本発
明の蛍光体によれば、カラ−ブラウン管以外の表示装置
や、蛍光ランプとして用いた場合にも緻密で高輝度の蛍
光膜が得られる。
【0028】〔実施例1〕 (緑色蛍光体の処理)平均粒径7.5μmのカラーブラ
ウン管用緑色蛍光体(ZnS:Cu、Al)を水中に懸
濁させ、これに「シリカ変性化合物粒子」(日本アエロ
ジル社製、商品名MOX−80:平均粒径25mμ、シ
リカ・アルミナ系)を処理対象の蛍光体に対して100
0ppm、及び、通常のシリカゾル(日産化学社製、商
品名ST−ZL:平均粒径80mμ)を蛍光体に対して
3000ppm加え、これに硫酸亜鉛を添加してpH調
整し、蛍光体表面に「シリカ変性化合物粒子」及びシリ
カゾルを付着させた。
【0029】次に、上記の付着処理した蛍光体の水スラ
リ−中に、「アミノ基を含有する有機化合物」として、
キトサン(キミツ社製、商品名MP)を予め水に溶解し
たものを500ppm添加して撹拌後脱水、乾燥して蛍
光体の最表面に付着させた。その後、500メッシュの
ステンレスの篩いにかけて凝集を解き、実施例1の蛍光
体を得た。この蛍光体を用いて蛍光膜を作成した時の詰
り及び他色面カブリ(B/G)の測定に供した。
【0030】(青色蛍光体の処理)平均粒径7.5μm
のカラーブラウン管用青色蛍光体(ZnS:Ag,C
l)を水中に懸濁させ、この蛍光体に対して、1.2w
t%のアルミン酸コバルト青色顔料と、1500ppm
のアクリルエマルジョンのバインダ−(日本アクリル
製、商品名LC−40)を添加し、充分に撹拌してから
脱水し、蛍光体表面に上記の青色顔料を付着させた。そ
の後、この蛍光体に再び水を加え、スラリ−中に300
0ppmのシリカゾル(日産化学社製、商品名ST−Z
L:平均粒径80mμ)と1000ppmの「シリカ変
性化合物粒子」(触媒化成社製、商品名SZ:シリカ−
ジルコニア系、平均粒径10mμ)と硫酸亜鉛水溶液と
を添加してpH調整し、蛍光体表面に「シリカ変性化合
物粒子」を付着させた。
【0031】次に、この蛍光体の水スラリ−中に、「第
4級アンモニウム基を有する有機化合物」であるカチオ
ン化ポリビニルアルコ−ル(日本合成社製、K−20
0)を予め水に溶解しておき、これを500ppm添加
して蛍光体表面に付着させた。その後、脱水、乾燥して
500メッシュの篩いにかけて凝集を解き、本発明の蛍
光体を得た。この蛍光体を用いて蛍光膜を作成した時の
蛍光体の詰り及び他色面カブリ(B/G)の測定に供し
た。
【0032】〔実施例2〕実施例1において、緑色蛍光
体(ZnS:Cu,Al)に「第4級アンモニウム塩を
含有する化合物」を付着する工程で、キトサンの添加量
を1500ppmにした以外は、実施例1と同様にして
緑色蛍光体を製造し、実施例1の青色蛍光体とともに用
いて、蛍光膜を作成した時の蛍光体の詰り及び他色面カ
ブリ(B/G)の測定に供した。
【0033】〔実施例3〕実施例1において、青色蛍光
体(ZnS:Ag,Cl)に「第4級アンモニウム塩を
含有する有機化合物」を付着する工程で、カチオン性ポ
リビニ−ルアルコ−ルを1000ppm添加した以外
は、実施例1と同様にして青色蛍光体を製造し、実施例
1の緑色蛍光体とともに用いて、蛍光膜を作成した時の
蛍光体の詰り及び他色面カブリ(B/G)の測定に供し
た。
【0034】〔実施例4〕実施例1において、青色蛍光
体(ZnS:Ag,Cl)に「シリカ変性化合物粒子」
を付着させる工程で、通常のシリカゾル(日産化学社
製、商品名ST−ZL:平均粒径80mμ)の代わりに
「シリカ変性化合物粒子」(触媒化成社製、商品名S
T、平均粒径5mμ、シリカ−チタニア系)を1000
ppm添加した以外は、実施例1と同様にして青色蛍光
体を製造し、実施例1の緑色蛍光体とともに用いて蛍光
膜を作成した時の蛍光体の詰り及び他色面カブリ(B/
G)の測定に供した。
【0035】〔実施例5〕実施例1において、緑色蛍光
体(ZnS:Cu,Al)に「シリカ変性化合物粒子」
を付着させる工程で、「シリカ変性化合物粒子」(日本
アエロジル社製、商品名MOX−80:平均粒径25m
μ、シリカ・アルミナ系)の代わりに「シリカ変性化合
物粒子」(触媒化成社製、商品名USBB−120:平
均粒径10mμ、シリカ−アルミナ系)1000ppm
を添加した以外は、実施例1と同様にして緑色蛍光体を
製造し、実施例1の青色蛍光体とともに用いて蛍光膜を
作成した時の蛍光体の詰り及び他色面かぶり(B/G)
の測定に供した。
【0036】〔実施例6〕実施例1おいて、緑色蛍光体
(ZnS:Cu,Al)に「シリカ変性化合物粒子」を
付着させる工程で、「シリカ変性化合物粒子」(日本ア
エロジル社製、商品名MOX−80:平均粒径25m
μ、シリカ・アルミナ系)の添加量を3000ppmに
増加した以外は、実施例1と同様にして緑色蛍光体を製
造し、実施例1で得た青色蛍光体とともに用いて蛍光膜
を作成した時の蛍光体の詰り及び他色面かぶり(B/
G)の測定を行った。
【0037】〔実施例7、8〕実施例1において、緑色
蛍光体(ZnS:Cu,Al)に「アミノ基を有する有
機化合物」を付着させる工程で、キトサンの代わりにア
ミノ基を有する酸処理ゼラチン(宮城化学社製)、並び
に、ポリジアリ−ル4級化アンモニウム(第一工業製薬
社製)を添加した以外は、実施例1と同様にして緑色蛍
光体を製造して実施例7の緑色蛍光体、並びに、実施例
8の緑色蛍光体を製造し、実施例1で得た青色蛍光体と
ともに用いて蛍光膜を作成した時の蛍光体の詰り及び他
色面かぶり(B/G)の測定に供した。
【0038】〔実施例9〕実施例1において、緑色蛍光
体(ZnS:Cu,Al)に「シリカ変性化合物粒子」
を付着させる工程で、シリカ・イットリア系粒子(粉末
シリカ1モルとY 2 O3 1モルとの混合物を1300℃
で焼成した後粉砕して平均粒子径を約0.5μmに調整
したもの)を3000ppm添加した以外は、実施例1
と同様にして緑色蛍光体を製造し、実施例1で得た青色
蛍光体とともに用いて蛍光膜を作成した時の蛍光体の詰
り及び他色面かぶり(B/G)の測定に供した。
【0039】〔実施例10〕実施例1において、緑色蛍
光体(ZnS:Cu,Al)に「シリカ変性化合物粒
子」を付着させる工程で、シリカ−ZnO系粒子(粉末
シリカ1モルとZnO2モルとの混合物を1300℃で
焼成した後粉砕して平均粒子径を約0.5μmに調整し
たもの)を3000ppm添加した以外は、実施例1と
同様にして緑色蛍光体を製造し、実施例1で得た青色蛍
光体とともに用いて蛍光膜を作成した時の蛍光体の詰り
及び他色面かぶり(B/G)の測定に供した。
【0040】〔比較例1〕実施例1において、青色蛍光
体(ZnS:Ag,Cl)の表面処理で、「第4級アン
モニウム基を有する有機化合物」のカチオン化ポリビニ
ルアルコ−ルの付着を省略した以外は、実施例1と同様
にして青色蛍光体を製造し、実施例1で得た緑色蛍光体
とともに用いて蛍光膜を作成した時の蛍光体の詰り及び
他色面かぶり(B/G)の測定に供した。
【0041】〔比較例2〕実施例1において、緑色蛍光
体(ZnS:Cu,Al)及び青色蛍光体(ZnS:A
g,Cl)に対してそれぞれ付着した、キトサン及びカ
チオン化ポリビニルアルコ−ルを省略した以外は、実施
例1と同様にして緑色蛍光体及び青色蛍光体を製造し、
これらの蛍光体を用いて蛍光膜を作成した時の蛍光体の
詰り及び他色面かぶり(B/G)の測定に供した。
【0042】〔比較例3〕実施例1の青色蛍光体の表面
処理において、シリカ変性化合物粒子を省略した以外
は、実施例1と同様にして蛍光体を製造し、これらの蛍
光体を用いて蛍光膜を作成した時の蛍光体の詰り及び他
色面かぶり(B/G)の測定に供した。
【0043】(評価)上記実施例1〜10及び比較例1
〜3で得た各蛍光膜の膜特性(蛍光膜中の蛍光体充填
度、他色面かぶり)、前記蛍光体の表面電荷(ゼ−タ電
位の等電点及びブロ−オフ電荷)を評価した。結果を表
1に示す。なお、表1における各評価方法はそれぞれ下
記の通りである。
【0044】1)蛍光膜特性: 「充填度」:ポリビニルアルコ−ル(PVA)、重クロ
ム酸アンモニウム(ADV)及び界面活性剤を含む水溶
液に各色蛍光体をそれぞれ分散させ、蛍光体塗布スラリ
−を調製した後、先ず、陰極線管のフェ−スプレ−ト内
面に公知の方法でBMを設けた。次に、その上にフェ−
スプレ−トとスラリ−を良くなじませるためにPVAか
らなるプレコ−ト層を形成した。次いで3色の蛍光体、
即ち、G(緑)、B(青)の蛍光体塗布スラリ−をそれ
ぞれ順次塗布して光印刷法(露光、現像)で蛍光膜を形
成してカラ−ブラウン管の蛍光面を作成した。その時得
られた蛍光膜中の蛍光体充填度を、所定の光源にて照射
した時の蛍光膜中の光透過に基づく画像の濃淡を画像解
析して、蛍光体の充填度が良好なものは光透過量が少な
いことから、光透過量で蛍光体の充填度を評価した。な
お、表中、 〇印;充填度の良好なもの △印;充填度が普通のもの ×印;充填度が悪いもの
【0045】「他色面かぶり」:上記の各実施例、比較
例における蛍光膜形成時に、先に塗布した蛍光膜の上
に、その後から塗布する蛍光体粒子が残留、付着して、
先に形成した蛍光膜の色純度を悪くする程度を実体顕微
鏡によって残留、付着している蛍光体を目視観察により
その個数を測定した。B/G:G(緑)の蛍光膜面への
B(青)のカブリにおいて、 〇印:かぶりがほとんど確認できなかったもの △印:かぶりはわずかであり、他色面カブリは普通のも
の ×印:かぶりが多く、他色面かぶりが顕著であったもの
【0046】2)表面電荷: 「ゼ−タ電位の等電点」:蛍光体のゼ−タ電位の等電点
はMalvern社製のZetasizer Cを用い
蛍光体の水スラリ−中に0.01NのKClを電解質と
して添加した後、カセイソ−ダと塩酸を適宜添加してp
H−ゼ−タ曲線を求め、そのゼ−タ電位がゼロとなるp
H値を等電点とした。
【0047】「ブロ−オフ電荷」:蛍光体のブロ−オフ
電荷は所定の表面処理を施した後、乾燥した蛍光体をス
テンレス500メッシュの篩いにかける。次に、該蛍光
体及びキャリ粒子としてのポリビニルアルコ−ル(PV
A)を表面に被覆した粒子径200〜800μmのビ−
ズを広口瓶に入れた後、振動を与えて蛍光体とPVAを
接触させ、その後、東芝ケミカル社製のブロ−オフ粉体
帯電量測定装置(ModelTB−200)を用い、蛍
光体とPVA被覆ビ−ズの混合体を測定容器(ファラデ
−ゲ−ジ)にいれてこれを高圧窒素ガスで所定の時間吹
き付けて、被測定蛍光体を吹き飛ばした(ブロ−オフし
た)後、ファラデ−ゲ−ジの帯電量を求めた。その時の
電荷値を換算して得た、PVA粒子との接触時に発生す
る電荷(μC/g)をブロ−オフ電荷量とした。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、蛍光膜の高い蛍光体充填度を確保し、かつ、かぶ
りの少ない色純度及びコントラストの優れた蛍光体の提
供を可能にした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 29/20 H01J 29/20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体表面に、アミノ基及び/又は第4
    級アンモニウム基を含有する有機化合物及びシリカ変性
    化合物粒子を付着してなることを特徴とする蛍光体。
  2. 【請求項2】 上記アミノ基及び/又は第4級アンモニ
    ウム基を含有する有機化合物が複数個のアミノ基を有す
    る、ゼラチン、キトサン、ヘミセルロ−ス及びカゼイ
    ン、並びに、複数個の第4級アンモニウム基を有する、
    ポリビニルアルコ−ル、ポリビニ−ルアミン及びポリ
    (ジ)アリ−ルアミンの中から選ばれた少なくとも1つ
    であることを特徴とする請求項1記載の蛍光体。
  3. 【請求項3】 上記シリカ変性化合物粒子を構成するシ
    リカ成分が無機質からなるシリカ−アルミナ系、シリカ
    −チタニア系、シリカ−ジルコニア系、シリカ−イット
    リア系、シリカ−ZnO系及びシリカ−BaO系の中か
    ら選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の蛍光体。
  4. 【請求項4】 上記シリカ変性化合物粒子を構成するシ
    リカ成分が水中において自己分散性を有し、平均粒子径
    が5〜25mμのコロイダルゾルであり、かつ、シリカ
    変性化合物粒子のゼ−タ電位の等電点が3以上であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいづれか1項に記載の蛍
    光体。
  5. 【請求項5】 上記蛍光体のゼ−タ電位の等電点が7以
    下であり、かつ、ポリビニルアルコ−ルを表面に被覆し
    た、粒子径が200〜800μmのビ−ズとの接触時に
    5μC/g以上のブロ−オフ電荷を帯電していることを
    特徴とする請求項1〜4のいづれか1項に記載の蛍光
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039246A1 (en) * 1998-12-25 2000-07-06 Tokushu Paper Mfg. Co., Ltd. Fluorescent particle, method for preparing the same and paper for preventing forgery using the fluorescent particle
JP2015523311A (ja) * 2012-06-12 2015-08-13 ザハトレーベン ケミー ゲーエムベーハー コバルトを含み、金属酸化物のコーティングを持った、ZnS粒子の製造方法、それにより得られる製造物、該製造物の使用

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US6663960B1 (en) 1998-12-25 2003-12-16 Tokushu Paper Mfg. Co., Ltd. Fluorescent particles, method for preparing the same and paper preventing forgery using the fluorescent particle
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