JPH10298546A - 蛍光体およびその製造方法 - Google Patents
蛍光体およびその製造方法Info
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- JPH10298546A JPH10298546A JP10723197A JP10723197A JPH10298546A JP H10298546 A JPH10298546 A JP H10298546A JP 10723197 A JP10723197 A JP 10723197A JP 10723197 A JP10723197 A JP 10723197A JP H10298546 A JPH10298546 A JP H10298546A
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- Japan
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- silicon dioxide
- alcohol
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パネルへの接着力が大きく、かつ混色を生じ
ない蛍光膜を与える蛍光体を提供する。 【解決手段】 蛍光体と、テトラアルコキシシランおよ
びその部分加水分解縮合物から選ばれる処理剤とを、ア
ルコール中に懸濁させ、アルカリ溶液を添加することを
特徴とする、蛍光体の粒子表面に析出した球状二酸化ケ
イ素粉末が付着している蛍光体の製造方法、ならびにこ
の方法によって得られる蛍光体。
ない蛍光膜を与える蛍光体を提供する。 【解決手段】 蛍光体と、テトラアルコキシシランおよ
びその部分加水分解縮合物から選ばれる処理剤とを、ア
ルコール中に懸濁させ、アルカリ溶液を添加することを
特徴とする、蛍光体の粒子表面に析出した球状二酸化ケ
イ素粉末が付着している蛍光体の製造方法、ならびにこ
の方法によって得られる蛍光体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光体およびその
製造方法に関し、さらに詳細には、フェースプレート上
に良好な蛍光膜を形成できるように表面処理された蛍光
体およびその製造方法に関する。
製造方法に関し、さらに詳細には、フェースプレート上
に良好な蛍光膜を形成できるように表面処理された蛍光
体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、カラー受像管の蛍光膜
は、それぞれ青色、緑色、赤色の発光成分である蛍光体
からなる青色、緑色および赤色の発光ドットまたはスト
ライプを、光印刷法により、フェースプレート上に繰り
返し規則的に配列させたものである。このような光印刷
法によってカラー受像管の蛍光膜を作製するに当たって
は、次のことが必要となる。すなわち: (1)蛍光膜が緻密でピンホール等が少ないこと、
(2)混色が生じないこと、(3)発光画素の形成が良
好であること、(4)蛍光膜の基材への接着力が強いこ
と、および(5)蛍光体スラリーの露光感度が高く、作
業性がよいことである。
は、それぞれ青色、緑色、赤色の発光成分である蛍光体
からなる青色、緑色および赤色の発光ドットまたはスト
ライプを、光印刷法により、フェースプレート上に繰り
返し規則的に配列させたものである。このような光印刷
法によってカラー受像管の蛍光膜を作製するに当たって
は、次のことが必要となる。すなわち: (1)蛍光膜が緻密でピンホール等が少ないこと、
(2)混色が生じないこと、(3)発光画素の形成が良
好であること、(4)蛍光膜の基材への接着力が強いこ
と、および(5)蛍光体スラリーの露光感度が高く、作
業性がよいことである。
【0003】従来より、上記の各要求項目を満足させる
ことを目的として、蛍光体の表面処理、蛍光体スラリー
の組成などについて、さまざまな研究が行われてきた。
表面処理法としては、蛍光体をコロイダルシリカ水溶液
中に懸濁させ、ろ過、脱水した後、乾燥することによ
り、蛍光体の粒子表面に二酸化ケイ素を付着させるとい
う方法などが知られている。
ことを目的として、蛍光体の表面処理、蛍光体スラリー
の組成などについて、さまざまな研究が行われてきた。
表面処理法としては、蛍光体をコロイダルシリカ水溶液
中に懸濁させ、ろ過、脱水した後、乾燥することによ
り、蛍光体の粒子表面に二酸化ケイ素を付着させるとい
う方法などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、カラー画像管に
おいては、画質を向上させる要求がいっそう高まってお
り、高度に細密化された画面を形成しうるように、より
細かい画素をプレート上に形成することが必要になって
いる。この要請に応えるためには、蛍光膜のパネルへの
接着力が強いことと、混色が生じないこととを同時に満
足させる必要がある。しかしながら、従来の蛍光体のス
ラリーの塗布方法では、蛍光体のパネルへの接着力を強
めるには、塗布後の乾燥温度を上げたり、乾燥時間を長
くするなどの方法が採用されている。そのため、蛍光膜
の基材への接着力を強くするほど、不要な部位にまで蛍
光体が残留して、混色の原因となるという不都合が生じ
る。また、前述のようにコロイダルシリカ処理によって
二酸化ケイ素を付着させた蛍光体では、二酸化ケイ素と
蛍光体との間の接着力が弱く、十分に満足できる結果は
得られていない。
おいては、画質を向上させる要求がいっそう高まってお
り、高度に細密化された画面を形成しうるように、より
細かい画素をプレート上に形成することが必要になって
いる。この要請に応えるためには、蛍光膜のパネルへの
接着力が強いことと、混色が生じないこととを同時に満
足させる必要がある。しかしながら、従来の蛍光体のス
ラリーの塗布方法では、蛍光体のパネルへの接着力を強
めるには、塗布後の乾燥温度を上げたり、乾燥時間を長
くするなどの方法が採用されている。そのため、蛍光膜
の基材への接着力を強くするほど、不要な部位にまで蛍
光体が残留して、混色の原因となるという不都合が生じ
る。また、前述のようにコロイダルシリカ処理によって
二酸化ケイ素を付着させた蛍光体では、二酸化ケイ素と
蛍光体との間の接着力が弱く、十分に満足できる結果は
得られていない。
【0005】本発明の目的は、上記の問題を解決して、
蛍光膜の基材への接着力の強化と、混色発生の防止と
を、同時に図ることができる蛍光体、およびその製造方
法を提供することである。
蛍光膜の基材への接着力の強化と、混色発生の防止と
を、同時に図ることができる蛍光体、およびその製造方
法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を達成するために研究を重ねた結果、球状二酸化ケイ
素粉末が、蛍光体の懸濁液中で蛍光体の粒子表面に生成
付着したものは、蛍光膜を形成する際に、前述の好まし
い特性を有することを見出して、本発明を完成するに至
った。
題を達成するために研究を重ねた結果、球状二酸化ケイ
素粉末が、蛍光体の懸濁液中で蛍光体の粒子表面に生成
付着したものは、蛍光膜を形成する際に、前述の好まし
い特性を有することを見出して、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち、本発明の蛍光体は、蛍光体の粒
子表面に、粒径0.05〜1.0μm の球状二酸化ケイ
素粉末が付着していることを特徴とする。このような球
状二酸化ケイ素粉末が付着している蛍光体を得るため
の、本発明の製造方法は、蛍光体と、テトラアルコキシ
シランおよびその部分加水分解縮合物からなる群より選
ばれる処理剤とを、アルコール中に懸濁させ、アルカリ
溶液を添加することを特徴とする。
子表面に、粒径0.05〜1.0μm の球状二酸化ケイ
素粉末が付着していることを特徴とする。このような球
状二酸化ケイ素粉末が付着している蛍光体を得るため
の、本発明の製造方法は、蛍光体と、テトラアルコキシ
シランおよびその部分加水分解縮合物からなる群より選
ばれる処理剤とを、アルコール中に懸濁させ、アルカリ
溶液を添加することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる蛍光体は、ど
のような種類のものでもよいが、本発明の効果を最もよ
く発揮するのは、蛍光膜の基材への接着力を上げつつ混
色を防ぐことが必要な、カラー受像管用蛍光体である。
のような種類のものでもよいが、本発明の効果を最もよ
く発揮するのは、蛍光膜の基材への接着力を上げつつ混
色を防ぐことが必要な、カラー受像管用蛍光体である。
【0009】蛍光体の処理剤は、テトラアルコキシシラ
ンおよびその部分加水分解縮合物からなる群より選ば
れ、両者の混合物であってもよいが、反応性に優れ、か
つ反応の制御が容易なことから、テトラアルコキシシラ
ンが好ましい。該テトラアルコキシシランのアルキル基
としては、反応性から炭素原子数が1〜4個のものが好
ましい。このようなテトラアルコキシシランとしては、
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ
プロポキシシランおよびテトラブトキシシランが例示さ
れ、テトラプロポキシシランおよびテトラブトキシシラ
ンにおけるアルキル基は、直鎖状でも分岐状でもよい。
ンおよびその部分加水分解縮合物からなる群より選ば
れ、両者の混合物であってもよいが、反応性に優れ、か
つ反応の制御が容易なことから、テトラアルコキシシラ
ンが好ましい。該テトラアルコキシシランのアルキル基
としては、反応性から炭素原子数が1〜4個のものが好
ましい。このようなテトラアルコキシシランとしては、
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ
プロポキシシランおよびテトラブトキシシランが例示さ
れ、テトラプロポキシシランおよびテトラブトキシシラ
ンにおけるアルキル基は、直鎖状でも分岐状でもよい。
【0010】処理剤の量は、蛍光体の粒子表面に有効量
の球状二酸化ケイ素粉末を付着させるために、蛍光体に
対して好ましくは0.1〜20重量%であり、さらに好
ましくは0.3〜10重量%である。
の球状二酸化ケイ素粉末を付着させるために、蛍光体に
対して好ましくは0.1〜20重量%であり、さらに好
ましくは0.3〜10重量%である。
【0011】本発明の蛍光体の製造方法においては、ま
ず、蛍光体と上述の処理剤とを、アルコール中に懸濁さ
せる。アルコールとしては、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イ
ソブタノール、 sec−ブタノールおよびtert−ブタノー
ルが例示される。処理後のアルコールを再使用する際
に、反応によって副生するアルコールが混合したままで
再使用できることから、処理剤に含まれるアルキル基に
対応するアルコールを用いることが好ましい。
ず、蛍光体と上述の処理剤とを、アルコール中に懸濁さ
せる。アルコールとしては、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イ
ソブタノール、 sec−ブタノールおよびtert−ブタノー
ルが例示される。処理後のアルコールを再使用する際
に、反応によって副生するアルコールが混合したままで
再使用できることから、処理剤に含まれるアルキル基に
対応するアルコールを用いることが好ましい。
【0012】ついで、懸濁液を攪拌しながら、アルカリ
溶液を添加することによって、処理剤であるテトラアル
コキシシランまたはその部分加水分解縮合物から、球状
二酸化ケイ素粉末を蛍光体の粒子表面に析出させる。こ
こに球状とは、真球状をはじめ、回転楕円体およびその
近縁の形状のように、外側に角、稜または縁を有さない
円滑な形状をいい、長径/短径比が1.0〜1.5のも
のが好ましく、真球状のものが最も好ましい。
溶液を添加することによって、処理剤であるテトラアル
コキシシランまたはその部分加水分解縮合物から、球状
二酸化ケイ素粉末を蛍光体の粒子表面に析出させる。こ
こに球状とは、真球状をはじめ、回転楕円体およびその
近縁の形状のように、外側に角、稜または縁を有さない
円滑な形状をいい、長径/短径比が1.0〜1.5のも
のが好ましく、真球状のものが最も好ましい。
【0013】アルカリ溶液は、アルカリ性を呈する溶液
であれば特に限定されず、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸水
素ナトリウムなどの水溶液、アルコール溶液、アルコー
ル性水溶液などが例示され、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムまたは水酸化アンモニウムの溶液が好ましい。
溶媒として用いるアルコールとしては、水と相溶性であ
る低級アルコールが好ましい。
であれば特に限定されず、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸水
素ナトリウムなどの水溶液、アルコール溶液、アルコー
ル性水溶液などが例示され、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムまたは水酸化アンモニウムの溶液が好ましい。
溶媒として用いるアルコールとしては、水と相溶性であ
る低級アルコールが好ましい。
【0014】析出温度は、用いるアルコールの沸点によ
っても限定されるが、通常20〜100℃でよい。アル
コールの沸点を越えない範囲内で、析出温度が高いほ
ど、真球状の二酸化ケイ素粉末が得られる。アルコール
の沸点ないしそれに近い温度で析出を行う場合には、還
流冷却装置を設けた析出槽を用いるのがよい。
っても限定されるが、通常20〜100℃でよい。アル
コールの沸点を越えない範囲内で、析出温度が高いほ
ど、真球状の二酸化ケイ素粉末が得られる。アルコール
の沸点ないしそれに近い温度で析出を行う場合には、還
流冷却装置を設けた析出槽を用いるのがよい。
【0015】このような方法により、蛍光体の粒子表面
に球状の二酸化ケイ素粉末を析出・付着させることがで
きる。二酸化ケイ素の粒径は、蛍光体に接着力を与え、
混色を起こさずに基材への接着性の良好な蛍光膜を形成
させるためには、前述のように0.05〜1.0μm の
範囲である。また、このようにして蛍光体の粒子表面に
付着させる球状二酸化ケイ素粉末の量は、上記の性質を
蛍光体に付与するために、該蛍光体の0.05〜5.0
重量%であることが好ましく、0.1〜1.0重量%が
さらに好ましい。付着量が0.05重量%未満では、十
分な接着性を付与することができず、5.0重量%を越
えて付着させると、塗布のために蛍光体スラリーを調製
する際に凝集が起こりやすい。
に球状の二酸化ケイ素粉末を析出・付着させることがで
きる。二酸化ケイ素の粒径は、蛍光体に接着力を与え、
混色を起こさずに基材への接着性の良好な蛍光膜を形成
させるためには、前述のように0.05〜1.0μm の
範囲である。また、このようにして蛍光体の粒子表面に
付着させる球状二酸化ケイ素粉末の量は、上記の性質を
蛍光体に付与するために、該蛍光体の0.05〜5.0
重量%であることが好ましく、0.1〜1.0重量%が
さらに好ましい。付着量が0.05重量%未満では、十
分な接着性を付与することができず、5.0重量%を越
えて付着させると、塗布のために蛍光体スラリーを調製
する際に凝集が起こりやすい。
【0016】本発明の蛍光体の粒子表面と、コロイダル
シリカ水溶液中に蛍光体を加え、攪拌混合することによ
り、二酸化ケイ素を表面に付着させた蛍光体の粒子表面
を、それぞれ10,000倍の電子顕微鏡によって観察
して比較したところ、従来のコロイダルシリカによる表
面処理法によって形成された二酸化ケイ素粉末は不定型
であり、蛍光体への付着力が弱い。それに対し、本発明
の蛍光体は、その表面に球状の二酸化ケイ素粉末が安定
して強固に付着している。
シリカ水溶液中に蛍光体を加え、攪拌混合することによ
り、二酸化ケイ素を表面に付着させた蛍光体の粒子表面
を、それぞれ10,000倍の電子顕微鏡によって観察
して比較したところ、従来のコロイダルシリカによる表
面処理法によって形成された二酸化ケイ素粉末は不定型
であり、蛍光体への付着力が弱い。それに対し、本発明
の蛍光体は、その表面に球状の二酸化ケイ素粉末が安定
して強固に付着している。
【0017】
【実施例】以下、実施例および比較例によって、本発明
をさらに詳細に説明する。実施例中、部は重量部を示
す。本発明は、これらの実施例によって制限されるもの
ではない。
をさらに詳細に説明する。実施例中、部は重量部を示
す。本発明は、これらの実施例によって制限されるもの
ではない。
【0018】実施例および比較例で得られた蛍光体の塗
布特性を、次のような塗布試験によって評価した。すな
わち、パネルにシャドーマスクを装着し、特定の線量の
紫外線を照射して露光を行った後、水現像して、プレー
ト上におけるストライプの付着状態を観察した。20mJ
/cm2の露光量を与えたときのストライプ幅を求め、ま
た、露光量を少なくしていったときに形成されるストラ
イプ幅の最小幅およびそのときの露光量を求めた。
布特性を、次のような塗布試験によって評価した。すな
わち、パネルにシャドーマスクを装着し、特定の線量の
紫外線を照射して露光を行った後、水現像して、プレー
ト上におけるストライプの付着状態を観察した。20mJ
/cm2の露光量を与えたときのストライプ幅を求め、ま
た、露光量を少なくしていったときに形成されるストラ
イプ幅の最小幅およびそのときの露光量を求めた。
【0019】混色(クロスコンタミネーション)の評価
は、次のようにして行った。すなわち、緑色発光蛍光体
によりストライプを形成した後、試料である蛍光体を塗
布して、露光なしで現像した。ついで、紫外線を照射し
た状態で、試料による蛍光と緑色蛍光との光量比を求
め、対応するコロイダルシリカ水溶液で処理した比較例
試料の光量比を1とする相対値として表示した。
は、次のようにして行った。すなわち、緑色発光蛍光体
によりストライプを形成した後、試料である蛍光体を塗
布して、露光なしで現像した。ついで、紫外線を照射し
た状態で、試料による蛍光と緑色蛍光との光量比を求
め、対応するコロイダルシリカ水溶液で処理した比較例
試料の光量比を1とする相対値として表示した。
【0020】実施例1、比較例1 50℃に加温したエタノール2,370部に、ZnS:
Ag青色発光蛍光体1,000部を加え、十分に懸濁さ
せた。これにテトラエトキシシラン56部を加え、再び
よく攪拌して懸濁させた。次に、2%水酸化ナトリウム
水溶液776部を添加して、さらに攪拌を2時間続け、
10分間静置して蛍光体を沈降させた後、上澄み液をデ
カンテーションによって排出し、脱イオン水による水洗
を1回行った。ついで、蛍光体を濾過した後、脱水し、
120℃で10時間乾燥して、300メッシュのふるい
を通し、実施例1の表面処理蛍光体を得た。この蛍光体
の粒子表面を電子顕微鏡によって観察した結果、粒子表
面に平均粒径0.6μm の真球状二酸化ケイ素粉末が付
着しており、その付着量は、蛍光体に対して0.30重
量%であった。
Ag青色発光蛍光体1,000部を加え、十分に懸濁さ
せた。これにテトラエトキシシラン56部を加え、再び
よく攪拌して懸濁させた。次に、2%水酸化ナトリウム
水溶液776部を添加して、さらに攪拌を2時間続け、
10分間静置して蛍光体を沈降させた後、上澄み液をデ
カンテーションによって排出し、脱イオン水による水洗
を1回行った。ついで、蛍光体を濾過した後、脱水し、
120℃で10時間乾燥して、300メッシュのふるい
を通し、実施例1の表面処理蛍光体を得た。この蛍光体
の粒子表面を電子顕微鏡によって観察した結果、粒子表
面に平均粒径0.6μm の真球状二酸化ケイ素粉末が付
着しており、その付着量は、蛍光体に対して0.30重
量%であった。
【0021】比較例1として、実施例1で用いたのと同
じ青色発光蛍光体をコロイダルシリカ水溶液中に懸濁さ
せることにより、シリカが蛍光体に対して0.30重量
%付着したコロイダルシリカ処理蛍光体を得た。
じ青色発光蛍光体をコロイダルシリカ水溶液中に懸濁さ
せることにより、シリカが蛍光体に対して0.30重量
%付着したコロイダルシリカ処理蛍光体を得た。
【0022】実施例1および比較例1によって得られた
表面処理蛍光体と、通常の重クロム酸アンモニウム含有
ポリビニルアルコール水溶液とを用いて、通常の方法で
蛍光体スラリーを調製した。得られた蛍光体スラリーを
用いて塗布試験を行い、蛍光膜の感光性能、パネル付着
性能および混色について評価した。それらの結果を表1
に示す。
表面処理蛍光体と、通常の重クロム酸アンモニウム含有
ポリビニルアルコール水溶液とを用いて、通常の方法で
蛍光体スラリーを調製した。得られた蛍光体スラリーを
用いて塗布試験を行い、蛍光膜の感光性能、パネル付着
性能および混色について評価した。それらの結果を表1
に示す。
【0023】
【表1】
【0024】実施例2、比較例2 50℃に加温したエタノール2,370部に、Y2 O2
S:Eu赤色発光蛍光体1,000部を加え、十分に懸
濁させた。これにテトラメトキシシラン41部を加え、
再びよく攪拌して懸濁させた。次に10%水酸化ナトリ
ウム水溶液776部を添加して、さらに攪拌を2時間続
け、10分間静置して蛍光体を沈降させた後、上澄み液
をデカンテーションによって排出し、脱イオン水による
水洗を1回行った。ついで、蛍光体を濾過した後、脱水
し、120℃で10時間乾燥して、300メッシュのふ
るいを通し、実施例2の蛍光体を得た。この表面処理さ
れた蛍光体は、粒子表面に平均粒径0.5μm の真球状
二酸化ケイ素粉末が付着しており、その付着量は、蛍光
体に対して0.25重量%であった。
S:Eu赤色発光蛍光体1,000部を加え、十分に懸
濁させた。これにテトラメトキシシラン41部を加え、
再びよく攪拌して懸濁させた。次に10%水酸化ナトリ
ウム水溶液776部を添加して、さらに攪拌を2時間続
け、10分間静置して蛍光体を沈降させた後、上澄み液
をデカンテーションによって排出し、脱イオン水による
水洗を1回行った。ついで、蛍光体を濾過した後、脱水
し、120℃で10時間乾燥して、300メッシュのふ
るいを通し、実施例2の蛍光体を得た。この表面処理さ
れた蛍光体は、粒子表面に平均粒径0.5μm の真球状
二酸化ケイ素粉末が付着しており、その付着量は、蛍光
体に対して0.25重量%であった。
【0025】比較例2として、実施例2で用いたのと同
じ赤色発光蛍光体をコロイダルシリカ水溶液中に懸濁さ
せることにより、シリカが蛍光体に対して0.25重量
%付着したコロイダルシリカ処理蛍光体を得た。
じ赤色発光蛍光体をコロイダルシリカ水溶液中に懸濁さ
せることにより、シリカが蛍光体に対して0.25重量
%付着したコロイダルシリカ処理蛍光体を得た。
【0026】実施例2および比較例2によって得られた
蛍光体について、実施例1、比較例1と同様の試験を行
った。それらの結果を表2に示す。
蛍光体について、実施例1、比較例1と同様の試験を行
った。それらの結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表1および表2の結果から明らかなよう
に、本発明の蛍光体は、従来のコロイダルシリカ水溶液
中でシリカが付着させた蛍光体に比べて、感光性および
接着性が高く、かつ混色も生じにくい。
に、本発明の蛍光体は、従来のコロイダルシリカ水溶液
中でシリカが付着させた蛍光体に比べて、感光性および
接着性が高く、かつ混色も生じにくい。
【0029】
【発明の効果】本発明によって、蛍光体の粒子表面に球
状二酸化ケイ素粉末を強固に付着させた蛍光体が得られ
る。本発明の蛍光体を用いて蛍光膜を形成させることに
より、蛍光膜の基材への接着力が向上し、しかも混色を
防止できる。
状二酸化ケイ素粉末を強固に付着させた蛍光体が得られ
る。本発明の蛍光体を用いて蛍光膜を形成させることに
より、蛍光膜の基材への接着力が向上し、しかも混色を
防止できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 智仁 静岡県榛原郡吉田町川尻3583−5 株式会 社東芝大井川センター内 (72)発明者 清水 洋平 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 蛍光体と、テトラアルコキシシランおよ
びその部分加水分解縮合物から選ばれる処理剤とを、ア
ルコール中に懸濁させ、アルカリ溶液を添加することを
特徴とする、蛍光体の粒子表面に析出した球状二酸化ケ
イ素粉末が付着している蛍光体の製造方法。 - 【請求項2】 前記テトラアルコキシシランが、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポ
キシシランまたはテトラブトキシシランである、請求項
1記載の製造方法。 - 【請求項3】 前記アルカリ溶液が、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムまたは水酸化アンモニウムの溶液で
ある、請求項1記載の製造方法。 - 【請求項4】 蛍光体の粒子表面に、粒径0.05〜
1.0μm の球状二酸化ケイ素粉末が付着していること
を特徴とする蛍光体。 - 【請求項5】 球状二酸化ケイ素粉末が、蛍光体に対し
て0.05〜5.0重量%付着している、請求項4記載
の蛍光体。 - 【請求項6】 前記蛍光体がカラー受像管用蛍光体であ
る、請求項4または5記載の蛍光体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10723197A JPH10298546A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 蛍光体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10723197A JPH10298546A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 蛍光体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10298546A true JPH10298546A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14453823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10723197A Pending JPH10298546A (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 蛍光体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10298546A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005001872A3 (fr) * | 2003-06-23 | 2005-02-17 | Saint Gobain | Systeme eclairant a haute performance mecanique et optique |
| JP2008111080A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | 蛍光体表面処理方法、蛍光体、蛍光体含有組成物、発光装置、画像表示装置、および照明装置 |
| CN106350057A (zh) * | 2016-08-18 | 2017-01-25 | 青岛大学 | 一种荧光纳米杂化粒子的制备方法 |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP10723197A patent/JPH10298546A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005001872A3 (fr) * | 2003-06-23 | 2005-02-17 | Saint Gobain | Systeme eclairant a haute performance mecanique et optique |
| JP2007527440A (ja) * | 2003-06-23 | 2007-09-27 | サン−ゴバン グラス フランス | 高い機械的及び光学的性能の照明系 |
| US7329983B2 (en) | 2003-06-23 | 2008-02-12 | Saint-Gobain Glass France | High mechanical and optical performance illumination system |
| JP2008111080A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | 蛍光体表面処理方法、蛍光体、蛍光体含有組成物、発光装置、画像表示装置、および照明装置 |
| CN106350057A (zh) * | 2016-08-18 | 2017-01-25 | 青岛大学 | 一种荧光纳米杂化粒子的制备方法 |
| CN106350057B (zh) * | 2016-08-18 | 2018-11-20 | 青岛大学 | 一种荧光纳米杂化粒子的制备方法 |
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