JPH1012573A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1012573A
JPH1012573A JP18549196A JP18549196A JPH1012573A JP H1012573 A JPH1012573 A JP H1012573A JP 18549196 A JP18549196 A JP 18549196A JP 18549196 A JP18549196 A JP 18549196A JP H1012573 A JPH1012573 A JP H1012573A
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JP
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silicide
annealing
film
purity
specific resistance
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JP18549196A
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English (en)
Inventor
Takashi Onishi
隆 大西
Yasutoku Yoshimura
泰徳 吉村
Setsuo Okamoto
節男 岡本
Katsuichi Fukui
勝一 福井
Muneo Harada
宗生 原田
Takahiko Oma
隆彦 大麻
Hisashi Maeda
尚志 前田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Sitix Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能な半導体デバイスを安定して製造す
る。 【解決手段】 サリサイドプロセスによりTiシリサイ
ドを形成する際に、シリサイド化される前のTi膜とし
て、Ti純度が99.999%以上であり、酸素含有量が
200ppm以下である高純度低酸素Tiを成膜する。
そのTi膜を2ステップアニールによりC54構造のTi
シリサイドとする。第2ステップのアニールにおいて、
小さい比抵抗が広いアニール温度幅と共に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、特にサリサイドプロセスによりTiシリサイドを
形成する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの微細化に伴い、ゲート電極の配
線抵抗のみならず、拡散層抵抗の高抵抗化が問題となっ
ている。とりわけ、現在のCMOSデバイスは0.35μ
mルールが量産段階にあり、0.35μm以降のディバイ
スではスケーリング則に従わない寄生抵抗が大きくな
り、従来のトレンド通りに性能が上がらなくなってい
る。そのため、ゲート電極上とソース・ドレイン拡散層
上に同時にシリサイドを形成するサリサイド(SALICID
E:Self Aligned Silicide)のプロセスにより、低抵
抗化を図ることが必須となってきている。
【0003】サリサイドプロセスにおける高融点金属シ
リサイドの材料としては、これまでTi,Co,Pt,
Niの各シリサイドが研究されてきたが、比抵抗が低い
こと、従来プロセスとの整合性が優れていることなどの
理由から、Tiシリサイドが最も有望視されている。図
1にサリサイドプロセスによる一般的なTiシリサイド
形成工程を示す。
【0004】サリサイドプロセスによる一般的なTiシ
リサイドの形成では、先ずMOSトランジスタ1を形成
後、フッ酸処理によりゲート電極であるポリシリコン2
および拡散層3上の酸化膜を除去し、清浄なシリコン面
を露出させる〔図1(a)〕。続いてスパッタリング法
によりTi薄膜6を全面に形成する〔図1(b)〕。そ
の後、窒素雰囲気中でランプアニールにより600〜6
50℃の第1アニールを行う。このアニールにより、S
i露出部であるポリシリコン2および拡散層3がTi薄
膜6とシリサイド化反応を起こして、これらの上にC49
構造のTiシリサイド7が形成される〔図1(c)〕。
【0005】第1アニールが終わると、サイドウォール
4や素子分離膜5などの酸化膜上に残った未反応なTi
薄膜やTiN薄膜をエッチングにより選択的に除去する
〔図1(d)〕。そして再度ランプアニールにより、8
00℃程度の第2アニールを行う。これにより、C49
造のTiシリサイド7が低抵抗なC54構造のTiシリサ
イド8に相転移する。
【0006】サリサイドプロセスによるTiシリサイド
の形成では、アニールを2段階に分け行う2ステップア
ニールが必須である。これは次のような理由による。
【0007】C49構造のTiシリサイドは500〜70
0℃の温度により形成され、その比抵抗は70〜100
μΩ・cm程度である。一方、C54構造のTiシリサイ
ドは700℃以上の温度により形成され、その比抵抗は
15〜20μΩ・cm程度である。ゲート電極上および
拡散層上のTiシリサイドとしては低抵抗なC54構造の
ものが必要であるが、このTiシリサイドをゲート電極
上および拡散層上に直接形成すると、サイドウォールの
上や素子分離膜の上にもC54構造のTiシリサイドが形
成され、これによるゲート電極と拡散層の短絡や隣接す
るトランジスタ同志の短絡が生じてしまう。それ故、6
00〜650℃の第1アニールによりC49構造のTiシ
リサイドを形成した後、サイドウォール上や素子分離膜
上の未反応のTi薄膜やTiN薄膜を除去し、その後、
残ったTiシリサイドを800℃程度の第2アニールに
よりC54構造のTiシリサイドに相転移させるという手
順が踏まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなサリサイド
プロセスによるTiシリサイドの形成を用いる半導体装
置の製造では、ゲート電極の配線幅が1μm以下で配線
の比抵抗が高くなる「細線効果」と呼ばれる現象が問題
になる。これは、第2アニールでのTiシリサイドの相
転移不良と凝集という2つのメカニズムにより説明する
ことができる。「細線効果」の原因となる相転移不良お
よび凝集は以下の通りである。
【0009】サリサイドプロセスによるTiシリサイド
の形成では、前述したように、第2アニールによりC49
構造をC54構造に相転移させるが、ゲート電極の配線幅
が小さくなると、この相転移が起こりにくくなり、その
結果、比抵抗が増大する。これが、相転移不良による
「細線効果」である。
【0010】一方、凝集は、Tiシリサイド形成工程に
おける第2アニール、或いはそれ以降の工程の熱処理、
例えば層間絶縁膜のリフロー工程等においてTiシリサ
イド薄膜が島状に膜切れを起こす現象であり、耐熱性が
不十分なことに起因して発生する。この現象もゲート電
極の配線幅が小さくなることにより顕在化し、深刻な比
抵抗の増大をもたらす。
【0011】図2は第2アニールの温度とTiシリサイ
ドの比抵抗との関係を模式的に示す図表である。第2ア
ニールを行うことにより、Tiシリサイドの比抵抗が、
第1アニールを終えた状態と比べて基本的に低下する
が、第2アニールの温度が低いと比抵抗は十分に低下し
ない。これは主に相転移不良による。第2アニールの温
度が高くなると、これに連れて相転移が進み、比抵抗が
低下するが、一方で凝集が発生することにより再び比抵
抗の増大傾向を生じる。このため、比抵抗は特定の温度
域で最小となる。比抵抗が最小となるアニール温度域の
幅を、ここではウインドウと呼ぶ。
【0012】ところで、サリサイドプロセスによるTi
シリサイドの形成で問題となる「細線効果」の原因に関
しては様々な報告があり、その一つとして酸素の影響が
考えられている。この酸素は、酸化膜を通してイオンを
注入するときにノックオンされてシリコン中に注入され
たり、Ti成膜前にシリコン表面上に存在する自然酸化
膜が界面に取り込まれたり、ポリシリコンをCVD成膜
する際に酸素が混入したりして、相転移不良や凝集を引
き起こす。
【0013】そこで酸素の影響を極力排除するために、
例えばイオン注入を窒化膜を通して行うとか、Ti膜を
形成する前に高真空中でArスパッタなどにより自然酸
化膜を除去した後に真空中で連続してTiを成膜すると
か、ポリシリコンのCVD前に十分な窒素パージを行っ
て混入酸素を低減するといった対策が講じられている。
【0014】しかしながら、これらの酸素低減対策にも
かかわらず、「細線効果」が十分に抑制されていないの
が実情である。
【0015】すなわち、「細線効果」を抑制するために
は、基本的には第2アニールによって得られる比抵抗の
最小値を下げれば良いわけであるが、従来は、図2に実
線で示すように、比抵抗の最小値を20μΩ・cm以下
にするのが困難であった。この最小値については、C54
構造のTiシリサイドの比抵抗が15〜20μΩ・cm
程度であることから、これと同程度のものが理想とされ
るが、実際のところはそこまで到達するのが困難な状況
である。また、比抵抗が最小となるアニール温度域(ウ
インドウ)がピンポイト状に狭く、アニール温度のプロ
セスマージンが狭いために、実際の半導体製造プロセス
では低抵抗を安定して得ることか困難であった。
【0016】実際の半導体製造プロセス等を考慮するな
らば、図2に破線で示すように、比抵抗がC54構造と同
程度に十分に低く、且つ、その低抵抗値が得られるアニ
ール温度のプロセスマージンが大きいのが理想である
が、様々な酸素低減対策にもかかわらず、その理想は未
だ実現されていないのが実情である。
【0017】本発明の目的は、サリサイドプロセスによ
るTiシリサイドの形成において、第2アニールでの相
転移不良および凝集を抑制することにより、小さな比抵
抗を広い温度幅と共に確保し、もって高性能な半導体デ
バイスの安定製造を可能にする半導体装置の製造方法を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】サリサイドプロセスによ
るTiシリサイドの形成では、シリサイド化前のTi膜
が、一般的にはTiターゲットを用いたスパッタリング
法、或いはCVD法にて形成される。ここにおけるTi
ターゲットの仕様としては、不純物が少ないこと、すな
わち高純度であることが要求され、従来からも、半導体
素子に悪影響を及ぼすあらゆる不純物に対して低減の努
力が払われてきた。
【0019】具体的には、接合リーク電流を増大させた
りライフタイムキラーとして働くFe,Ni,Cr,C
u等の重金属、MOSトランジスタの動作特性不良を引
き起こすNa,K等のアルカリ金属、α線を放射しDR
AM等のソフトエラーの原因となるU,Th等の放射性
元素について、それぞれ低減が図られてきた。
【0020】その一方で、Tiが極めて酸化されやすい
性質を持ち、製造工程中に酸素が混入し易いという背景
から、上記の金属不純物等と共に酸素を低減する努力が
払われてきた。
【0021】Tiターゲット中の酸素不純物の弊害とし
て、例えば特開平4−116161号公報においては、
形成したTi薄膜の酸化や均質性の劣化が挙げられ、ま
た特公平4−75301号公報においては、電気抵抗の
増大が挙げられている。そして、これらの弊害を取り除
くために、特開平4−116161号公報においては、
回転電極法で作製したTi粉末を加圧焼成することによ
り、酸素含有量が400ppm前後のTiターゲットを
得ている。また特公平4−75301号公報において
は、酸素含有量が250ppm以下の薄膜形成用高純度
Tiの製造方法として、溶融塩電解法により得た粗Ti
を高真空中で電子線溶解する方法が用いられている。
【0022】また、Tiシリサイドに関しては、Tiタ
ーゲット中の酸素含有量を低減することにより、そのT
iシリサイドの電気抵抗が低下することが、特開平4−
358030号公報に説明されている。ここでは、酸素
含有量が250ppm以下のTiターゲットを使用する
ことにより、比抵抗が15μΩ・cm以下のTiシリサ
イドが得られるとしている。
【0023】Ti薄膜の酸化や均質性の劣化、電気抵抗
の増大に対しては、Tiターゲット中の酸素含有量は2
50〜400ppm程度で十分であった。しかしなが
ら、サリサイドプロセスによるTiシリサイドの形成で
問題となる「細線効果」に関しては、前述した通り、様
々な酸素低減対策と組み合わせても、第2アニール後の
比抵抗を20μΩ・cm以下に低減することは困難であ
る。また、第2アニールでのウインドウ(図2)と呼ぶ
温度幅の増大に関する有効な対策も提示されていない。
【0024】このような状況下で本発明者らは、スパッ
タリングにより形成されるシリサイド化前のTi膜の純
度および酸素含有量に着目し、第2アニールでの比抵抗
に及ぼすこれらの影響を調査した。その結果、純度が9
9.999%(5N)以上で、且つ酸素含有量が200p
pm以下のときに、第2アニールでは相転移不良および
凝集の両方が効果的に抑制され、有効な比抵抗の低下と
共に、ウインドウに関してピンポイント状態からの脱却
が図られ、有効な温度マージンが確保されることが判明
した。特にTi純度が99.9999%(6N)で、酸素
含有量が50ppm以下のときには、20μΩ・cm以
下の比抵抗が、100℃を超える広いウインドウと共に
得られるという画期的な知見が得られた。
【0025】本発明の半導体装置の製造方法は、かかる
知見に基づくもので、サリサイドプロセスによるTiシ
リサイドの形成を用いて半導体装置を製造する際に、シ
リサイド化前のTi膜として、Ti純度が99.999%
以上であり、且つ酸素含有量が200ppm以下である
高純度低酸素Tiを成膜する点に構成上の特徴がある。
【0026】なお、本明細書において、Ti純度とは酸
素等のガス成分および炭素成分を除いた純度を言う。
【0027】本発明の半導体装置の製造方法において
は、Ti膜のTi純度が高く、酸素含有量が減少するほ
ど、第2アニールによる比抵抗が低下し、且つウインド
ウが拡大する傾向がある。この観点から、Ti純度につ
いては99.9995%(5N5)以上が望ましく、更に
望ましくは99.9999%(6N)以上である。酸素含
有量については100ppm以下、とりわけ50ppm
以下が望ましく、更に望ましくは30ppm以下であ
る。特に、Ti純度が99.9999%(6N)以上で、
酸素含有量が50ppm以下のときは、C54構造の比抵
抗に相当する20μΩ・cm以下が、広い処理温度範囲
において得られ、酸素含有量が30ppmの場合でその
温度範囲は100℃を超える。
【0028】酸素以外の不純物含有量の内訳は、Fe,
Ni,CrおよびCuの重金属については、接合リーク
電流の低減、ライフタイムの確保等の点から合計量で1
0ppm以下が望ましく、1ppm以下が特に望まし
い。NaおよびKのアルカリ金属については、MOSト
ランジスタの動作安定性等の点から合計量で0.05pp
m以下が望ましく、0.02ppm以下が特に望ましい。
ThおよびUの放射性元素については、α線放射による
ソフトエラー防止等の点から合計量で2ppb以下が望
ましく、1ppb以下が特に望ましい。
【0029】Ti膜の膜厚は、Tiシリサイドを厚くし
てその電気抵抗を低下させる点、及びTiシリサイドの
物理的強度を上げて第2アニールでの凝集を抑制する点
から、厚い方が望ましいが、厚くなりすぎると拡散層へ
の不純物侵入による接合リーク等が問題になるため、2
0〜50nmが望ましく、30〜40nmが特に望まし
い。
【0030】Ti膜を形成するためのTiターゲットに
ついては、低酸素を得やすい沃土法、その中でも高純度
および低酸素の両方が容易に得られる低級沃化物を経由
する沃化物法による精製Ti材から製造したものが望ま
しい。
【0031】低級沃化物を経由する沃化物法は、本出願
人の一人が先に開発した高純度Tiの精製法である(特
許第2021364号)。この精製法は沃土法(沃化物
熱分解法)の一種であるが、化1の反応によってチタン
の精製を行う点が、化2に示された従来一般の沃土法と
異なる。
【0032】
【化1】低級沃化物を経由する沃化物法 沃化反応(合成反応):粗Ti+TiI4 →2TiI2 析出反応(分解反応):TiI2 →Ti+2I
【0033】
【化2】従来一般の沃土法 沃化反応(合成反応):粗Ti+2I2 →TiI4 析出反応(分解反応):TiI4 →Ti+2I2
【0034】低級沃化物を経由する沃化物法は、四沃化
チタンを直接熱分解する代わりに、低級沃化物である二
沃化チタンを熱分解することにより、熱分解温度を従来
一般の沃土法より約200℃下げることができ、これに
より金属不純物の精製除去に加え、酸素不純物量を大幅
に低減できるのが大きな特徴であり、Ti純度が99.9
999%(6N)以上で酸素含有量が50ppm以下と
いうような高純度低酸素のTi材も容易に精製すること
ができる。
【0035】ちなみに、Tiの代表的な製法であるクロ
ール法によって得られるTi材は、通常は純度が通常9
9.9%(3N)であり、酸素含有量は400ppm程度
である。また、沃土法による精製でも従来一般のもの
は、低級沃化物を経由する沃化物法と比べて熱分解温度
が200℃程度も高いため、不純物量が多く、そのバラ
ツキも大きい。そのため通常はTi純度が99.99%
(4N)程度で酸素含有量が100ppm程度であり、
不純物量のバラツキを考慮しても、Ti純度が99.99
99%(6N)で酸素含有量が30ppmというような
高純度低酸素のTiを精製することは現在でも困難であ
る。
【0036】なお、Tiターゲット中の酸素含有量を低
減することにより、Ti膜の電気抵抗が下がり、その結
果としてそのTiシリサイドの電気抵抗が低下すること
は、特開平4−358030号公報に説明されている
が、ウインドウについての配慮は全くない。更に言え
ば、ここでのTiシリサイドは、1回のアニールにより
形成されたコンタクトにおけるバリアメタル等であり、
2ステップアニールを用いたサリサイドプロセスによる
ものではない。また、シリサイド化前のTi膜の形成に
使用されるTiターゲットは、従来一般の沃土法による
精製材から製造されたものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の望ましい実施形態
について図1を参照して説明する。
【0038】本発明の半導体装置の製造方法では、サリ
サイドプロセスによるTiシリサイドの形成工程が重要
である。この工程では、先ずMOSトランジスタ1を形
成後、ゲート電極であるポリシリコン2および拡散層3
上の酸化膜を除去し、清浄なシリコン面を露出させる
〔図1(a)〕。
【0039】引き続き、スパッタリング法によりTi薄
膜6を全面に形成する〔図1(b)〕。Ti薄膜6への
酸素等の侵入を防ぐために、スパッタリングは高真空下
で行う必要があり、真空度としては1×10-7Torr
以下が望ましい。また、スパッタリングターゲットとし
ては、低級沃化物を経由する沃化物法による精製Ti材
から製造された高純度低酸素のTiターゲットを用いる
ことが望ましい。
【0040】スパッタリングが終わると、窒素雰囲気中
でランプアニールにより600〜650℃の第1アニー
ルを行う。このアニールにより、Si露出部であるポリ
シリコン2および拡散層3がTi薄膜6とシリサイド化
反応を起こして、これらの上にC49構造のTiシリサイ
ド7が形成される〔図1(c)〕。
【0041】第1アニールが終わると、サイドウォール
4や素子分離膜5などの酸化膜上に残った未反応なTi
薄膜やTiN薄膜をエッチングにより選択的に除去する
〔図1(d)〕。そして再度ランプアニールにより、8
00℃程度の第2アニールを行う。これにより、C49
造のTiシリサイド7が低抵抗なC54構造のTiシリサ
イド8に相転移する。
【0042】
【実施例】次に、本発明の実施例を示し、比較例と対比
することにより、本発明の効果を明らかにする。
【0043】低級沃化物を経由する沃化物法による精製
Ti材(Ti純度99.95%、酸素含有量400pp
m)を用いて、EB溶解、圧延および熱処理のプロセス
により、Ti純度が99.9999%(6N)で酸素含有
量が30ppmのTiターゲットを製造した。製造され
たTiターゲットの不純物量を表1に実施例1として示
す。
【0044】
【表1】
【0045】表1中の実施例2は、Ti純度が99.99
9%(5N)で酸素含有量が100ppmの高純度低酸
素Tiターゲットである。これは、上記の低級沃化物を
経由する沃化物法により精製された高純度低酸素のTi
材と、クロール法により製造された市販の高純度Ti材
とを適当な重量比で配合し、EB溶解することにより製
造したものである。
【0046】また比較例は、クロール法で製造された市
販の高純度Ti材から、上記と同様の方法により製造し
たTiターゲットであり、そのTi純度は99.995%
(4N5)、酸素含有量は250ppmである。
【0047】製造された3種類のTiターゲットを用い
て、サリサイドプロセスを想定したTiシリサイド形成
実験を次の方法により行った。
【0048】表面自然酸化膜を除去したシリコン基板上
に、実施例1,2および比較例のTiターゲットを用い
て、スパッタリング法でTi薄膜を形成する。この時の
酸化膜除去法や成膜方法は特に限定されず、例えば本実
施例では、1%フッ化水素水を用いて自然酸化膜を除去
し、連続して、到達真空度5×10-8Torr、処理圧
力8mTorr、基板温度30℃、DCパワー2kWの
条件で膜厚30nmを得た。
【0049】次に、第1アニールを施して、前記シリコ
ン基板上にC49構造を有するTiシリサイドを形成す
る。この時の処理も特には限定されないが、例えば本実
施例では、到達真空度:10mTorr以下、窒素流
量:3000cc/min、処理圧力:大気圧、昇温レ
ート:100℃/sec、処理温度:625℃、処理時
間:30secで、ランプアニールを施した。
【0050】続いて、前記Tiシリサイド以外の未反応
なTi薄膜やTiN薄膜を例えばアンモニア水と過酸化
水素水を1:2の割合で混合した溶液を用いて、選択的
に除去する。
【0051】最後に、第2アニールを施し、前記Tiシ
リサイドを相転移させて、低抵抗なC54構造のチタンシ
リサイドを形成する。この時の熱処理も特には限定され
ず、例えば本実施例では、到達真空度:10mTorr
以下、窒素流量:3000cc/min、処理圧力:大
気圧、昇温レート:100℃/sec、処理時間:30
secで、ランプアニールを施した。そして、処理温度
については、相転移温度や凝集を見極めるために、70
0〜1100℃の範囲内で種々選択した。
【0052】以上のようにして得られたTiシリサイド
のシート抵抗および膜厚を測定し、抵抗と膜厚の積より
比抵抗を算出した。また、X線回析により結晶構造を調
べた。比抵抗の最小値および膜厚を、シリサイド化前の
Ti膜の酸素含有量を測定した結果と共に表2に示す。
なおTi膜の厚みは、前述した通り30nmである。ま
た、比抵抗と第2アニール温度との関係を図3に示し、
結晶構造から調査した相転移割合と第2アニール温度と
の関係を図4に示す。
【0053】
【表2】
【0054】比較例は、Ti純度が99.995%(4N
5)で酸素含有量が250ppmのTiターゲットを用
いた場合であり、そのターゲットにより形成されたTi
膜の酸素含有量は260ppmである。
【0055】図3によると、第2アニールにより比抵抗
が低下し、また、アニール温度が上昇するに連れて比抵
抗が低下するが、比抵抗の最小値は20μΩ・cm以下
にならず、30μΩ・cmを超える約32μΩ・cmで
ある。また、30μΩ・cmに近い比抵抗が得られるア
ニール温度域は、880℃近傍のピンポイント領域であ
り、その前後では比抵抗が急激に増大する。
【0056】一方、図4によると、比較例の場合も、相
転移は880℃で完了する。つまり、Tiシリサイドは
880℃以上で全てC54構造となる。それにもかかわら
ず、20μΩ・cm以下の比抵抗が得られないのは、単
に不純物が多いと言うだけでなく、この温度域で既に凝
集が始まっているためと考えられる。凝集の発生に関し
ては、800℃から始まるとの報告もある。
【0057】実施例2は、Ti純度が99.999%(5
N)で酸素含有量が100ppmのTiターゲットを用
いた場合であり、そのターゲットにより形成されたTi
膜の酸素含有量は90ppmである。
【0058】図3から分かるように、比抵抗の最小値は
30μΩ・cm以下の約22μΩ・cmとなる。しか
も、30μΩ・cm以下の比抵抗が得られるアニール温
度幅は、830℃程度から930℃程度までの約100
℃に広がり、比較例で問題となるピンポイント状態から
の脱却が図られる。これは、図4からも分かるように、
高純度下での酸素含有量の低減により、相転移が促進さ
れ、相転移の低温化が図られたためと、凝集の発生が抑
制されたためと判断される。但し、この例でも、相転移
が完了しているにもかかわらず、20μΩ・cm以下の
比抵抗は得られない。これはやはり不純物の直接的影響
と凝集の影響が考えられる。
【0059】実施例1は、Ti純度が99.9999%
(6N)で酸素含有量が30ppmのTiターゲットを
用いた場合であり、そのターゲットにより形成されたT
i膜の酸素含有量は30ppmである。
【0060】図3から分かるように、比抵抗の最小値
は、20μΩ・cm以下の約19μΩ・cmとなる。し
かも、その20μΩ・cm以下で、アニール温度の広い
プロセスマージンが確保される。その温度幅は、820
℃程度から930℃程度までの約110℃に及び、30
μΩ・cm以下で見れば、800℃から1000℃近く
に達する。比較例はもとより、実施例2と比べても、実
施例1の優位性は明らかである。これは、相転移の一層
の促進により相転移の低温化が更に進んだこと(図4)
と、広い温度範囲で凝集が効果的に抑制されたこととの
相乗によると判断される。
【0061】ちなみに、相転移の促進に関しては、その
完了温度が実施例1では820℃、実施例2では840
℃、比較例では880℃であったことが、図4より分か
る。凝集の抑制に関しては、凝集による比抵抗の増大に
よって比抵抗が40μΩ・cmとなるときの第2アニー
ル温度が、実施例1では約990℃、実施例2では約9
60℃、比較例では約940℃であったことが、図3よ
り分かる。
【0062】本実施例のような高真空下でスパッタリン
グを行った場合、スパッタリングターゲットの不純物量
とこれによって形成されるTi膜の不純物量は基本的に
一致する。酸素量に僅かの不一致が見られるのは、測定
誤差、及び測定中での酸素の混入等のためであると、本
発明者らは考えている。
【0063】また、実施例1、実施例2、比較例の順に
Tiシリサイドの膜厚が小さくなっている(表2)。T
i膜の厚さが同じであるにもかかわらず、このような現
象が生じた理由として本発明者らは次のようなことを考
えている。
【0064】実施例のような窒素雰囲気中でのシリサイ
ド化では、Si上のTi膜はSiの側からシリサイド化
が進み、表面側から窒化が進む。処理の後、窒化層はそ
の下の未反応層(Ti層)と共に除去される。Tiシリ
サイドの膜厚が小さいことは、除去層の厚みが大きかっ
たことを意味する。比較例、実施例2、実施例1の順に
Tiシリサイドの膜厚が大きくなっているのは、酸素含
有量の減少に連れ、表面の窒化反応に比べてシリサイド
化反応の方が促進されたためと考えられる。そして、大
きな膜厚は、第2アニールでの凝集抑制に対して基本的
に有利であることは言うまでもない。
【0065】なお、本発明者らは、Ti純度が99.99
9%(5N)で酸素含有量が200ppmのTiターゲ
ットについても同様の調査を行い、実施例2に近い結果
が得られることを確認している。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体装置の製造方法は、サリサイドプロセスによる
Tiシリサイドの形成において、第2アニールでの相転
移不良および凝集を抑制することにより、比抵抗を効果
的に低下させ、且つその低抵抗が得られるアニール温度
幅を著しく増大させることができる。従って、そのサリ
サイドプロセスで問題となる「細線効果」を安定的に抑
制することができ、高性能な半導体デバイスの安定製造
に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】サリサイドプロセスによるTiシリサイドの形
成工程を模式的に示す断面図である。
【図2】第2アニールにおける比抵抗とアニール温度と
の関係を模式的に示す図表である。
【図3】第2アニールにおける比抵抗とアニール温度と
の関係についての調査結果を示す図表である。
【図4】第2アニールにおける相転移割合とアニール温
度との関係についての調査結果を示す図表である。
【符号の説明】
1 MOSトランジスタ 2 ゲート電極となるポリシリコン 3 拡散層 4 サイドウォール 5 素子分離膜 6 Ti薄膜 7 C49構造のTiシリサイド 8 C54構造のTiシリサイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 節男 兵庫県尼崎市東浜町1番地 住友シチック ス株式会社内 (72)発明者 福井 勝一 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 原田 宗生 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 大麻 隆彦 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 前田 尚志 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サリサイドプロセスによるTiシリサイ
    ドの形成を用いて半導体装置を製造する際に、シリサイ
    ド化前のTi膜として、Ti純度が99.999%以上で
    あり、且つ酸素含有量が200ppm以下である高純度
    低酸素Tiを成膜することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記Ti膜を形成するためのスパッタリ
    ングターゲットとして、低級沃化物を経由する沃化物法
    による精製Ti材から製造されたTi純度が99.999
    9%以上であり、且つ酸素含有量が50ppm以下であ
    る高純度低酸素のTiターゲットを使用する請求項1に
    記載の半導体装置の製造方法。
JP18549196A 1996-06-25 1996-06-25 半導体装置の製造方法 Pending JPH1012573A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012172933A1 (ja) * 2011-06-17 2012-12-20 シャープ株式会社 窒化物半導体装置およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012172933A1 (ja) * 2011-06-17 2012-12-20 シャープ株式会社 窒化物半導体装置およびその製造方法
JP2013004816A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Sharp Corp 窒化物半導体装置およびその製造方法

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