JPH10130408A - ポリオレフィン系強化シートの製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系強化シートの製造方法

Info

Publication number
JPH10130408A
JPH10130408A JP8290248A JP29024896A JPH10130408A JP H10130408 A JPH10130408 A JP H10130408A JP 8290248 A JP8290248 A JP 8290248A JP 29024896 A JP29024896 A JP 29024896A JP H10130408 A JPH10130408 A JP H10130408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
polyolefin
peroxide
silane
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8290248A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Nakamura
雅則 中村
Satoru Yamamoto
哲 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP8290248A priority Critical patent/JPH10130408A/ja
Publication of JPH10130408A publication Critical patent/JPH10130408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度が高いだけでなく、極性の高い材料に対
する接着性に優れたポリオレフィン系強化シートを得
る。 【解決手段】 重合性モノマー及びポリオレフィンの混
合物からなるシートを延伸し、延伸シートに過酸化物を
塗布し、熱処理する方法、並びにシラングラフト変性さ
れたポリオレフィンシートを延伸し、延伸シートにシラ
ン縮合触媒及びポリビニルアルコール含有水溶液を塗布
した後、熱処理する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度のポリオレ
フィン系強化シートの製造方法に関し、特に、表面接着
性が改善されたポリオレフィン系強化シートの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンやポリプロピレンのような
ポリオレフィンからなるシートの強度を高める方法とし
て、延伸により結晶を配向させて強化する方法が知られ
ている。
【0003】他方、用途によっては、ポリオレフィン系
強化シートはその表面接着性の高いことが求められる。
例えば、構造材などに貼り合わされて構造材を補強する
目的で用いる場合、ポリオレフィン系強化シートは、構
造材などの他の部材に対して接着性に優れていることが
求められる。しかしながら、延伸により強度を高めた従
来のポリオレフィン系強化シートは、他の部材に対する
表面接着性が十分でなかった。
【0004】他方、シートではなく繊維ではあるが、特
開平5−311507号公報には、シラングラフト変性
されたポリエチレンを多段延伸することによりセメント
に対する接着性が高められたセメント製品用ポリオレフ
ィン系補強繊維の製造方法が開示されている。
【0005】しかしながら、上記ポリオレフィン系補強
繊維は、その表面接着性がなお十分ではなかった。ま
た、シート状の補強材を得るべく、この先行技術のよう
にシラングラフト変性されたポリエチレンを用いてポリ
オレフィン系強化シートを得ようとした場合、繊維の場
合に比べて接着されるべき部材に対する接触面積が小さ
くなるため、さらに接着性が低下することになり、上記
先行技術に記載の方法により、表面接着性に優れたポリ
オレフィン系強化シートを得ることは非常に困難であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した先行技術の問題点を解消し、表面接着性がより一層
改善されたポリオレフィン系強化シートの製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成すべく成されたものであり、請求項1に記載の発明
は、重合性モノマーと、ポリオレフィンとを含む混合物
からなるシートを配向させる延伸工程と、延伸されたシ
ートに過酸化物を塗布する工程と、過酸化物が塗布され
た前記シートを熱処理する工程とを備えることを特徴と
するポリオレフィン系強化シートの製造方法である。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、シラング
ラフト変性されたポリオレフィンを主体とするシートを
配向させる延伸工程と、延伸されたシートにシラン縮合
触媒及びポリビニルアルコールを含む水溶液を塗布する
工程と、前記シラン縮合触媒及びポリビニルアルコール
を含む水溶液を塗布されたシートを熱処理する工程とを
備えることを特徴とするポリオレフィン系強化シートの
製造方法である。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明に係る製造方法において、上記ポリオレ
フィンとして高密度ポリエチレンを用いたことを特徴と
する。
【0010】以下、本発明の詳細を説明する。ポリオレフィン 請求項1,2に記載の発明において用いられるポリオレ
フィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ホモポリプロピレ
ン、ブロックポリプロピレンなどを挙げることができる
が、延伸後の弾性率を考慮すると、理論弾性率の高いポ
リエチレンの中でも、特に結晶性の高い高密度ポリエチ
レンが最も好ましい。
【0011】また、ポリオレフィンのメルトフローレー
ト(以下、MI)については、1〜20の範囲が好まし
い。この範囲外では、一般に、高倍率延伸が困難となる
からである。なお、MIとは、JIS−K6760に記
載されている熱可塑性樹脂の溶融粘度を表す指標であ
る。
【0012】重合性モノマー 請求項1に記載の発明では、上記ポリオレフィンと重合
性モノマーとの混合物よりなるシートが用いられるが、
この重合性モノマーとしては、基本的に不飽和二重結合
を分子中に有する化合物であれば特に限定されるもので
はない。例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシランなどのビニルシラン;トリメチロール
プロパントリメタクリレート、トリプロピレングリコー
ルジアクリレート、グリシジルメタクリレートなどの
(メタ)アクリルモノマー;アクリル酸や無水マレイン
酸などの不飽和有機酸などを好適に用いることができ
る。
【0013】重合性モノマーは、ポリエチレン樹脂10
0重量部に対し、好ましくは、0.1〜10.0重量
部、より好ましくは1.0〜5重量部用いられる。0.
1重量部未満の場合には、表面へのブリード量が少なく
なり、表面接着性を改善する効果が小さくなり、10重
量部を超えて重合性モノマーを添加しても表面接着性改
善効果がそれ以上高まらない。
【0014】請求項1に記載の発明においては、上記ポ
リオレフィン及び重合性モノマーに、さらに、必要に応
じて、トリアリルシアヌレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、ジアリルフタレートなどの多官能
モノマーが架橋助剤として添加されていてもよく、かつ
ベンゾフェノン、チオキサントン、アセトフェノンなど
が光ラジカル発生剤として添加されていてもよい。これ
らの架橋助剤や光ラジカル発生剤の添加量についても特
に限定されるものではなく、通常、それぞれ、1〜2重
量部の範囲で添加され得る。
【0015】シラングラフト変性されたポリオレフィン 請求項2に記載の発明では、シラングラフト変性された
ポリオレフィンが用いられるが、このようなシラングラ
フト変性されたポリオレフィンは、ポリオレフィン10
0重量部に対し、通常、過酸化物0.05〜0.5重量
部及びシラン化合物1〜10重量部を配合し、160〜
250℃の温度に設定された混練押出機を用いて成形す
ることにより容易に得ることができる。
【0016】上記過酸化物としては、ジクミルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャリーブ
チルペルオキシヘキシン−3、ターシャリーブチルクミ
ルパーオキサイド、ジターシャリーブチルパーオキサイ
ドなどを好適に用いることができる。
【0017】また、上記シラン化合物としては、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどの
ビニルシランを好適に用いることができる。上記過酸化
物の添加量が0.05未満の場合にはグラフト量が十分
でなく、表面接着性が低下することがある。また、0.
5重量部を超えて添加した場合には、グラフト量はそれ
以上増加せず、ポリオレフィンの架橋のみが進行し、延
伸性を損なうことがある。
【0018】シラン化合物の添加量が1重量部未満の場
合は、ポリオレフィンの架橋を抑制する効果が少なくな
り、架橋が進みすぎて延伸性を損なうことがある。逆
に、10重量部を超えて配合してもグラフト量の増加が
認められない。
【0019】延伸原反の調製 請求項1,2に記載の発明において、延伸原反としての
シートを得る工程については、特に限定されるものでは
ない。例えば、請求項1に記載の発明においては、上記
ポリオレフィン、重合性モノマー及び必要に応じて添加
される架橋助剤や光ラジカル発生剤などを混練機で混練
した後、シートダイを通してシート状に押出し、冷却す
る方法を用いることができる。
【0020】また、請求項2に記載の発明では、上記の
ようにシラングラフト変性されたポリオレフィンを混練
機で混練した後、シートダイを通してシート状に押出
し、冷却する方法を採用することができる。
【0021】請求項1,2に記載の発明の何れにおいて
も、延伸原反としてのシートの厚みは、0.5〜4mm
の範囲とすることが好ましい。0.5mm未満では、延
伸後のシートの厚みが薄くなり過ぎ、十分な強度を有す
るポリオレフィン系強化シートを得ることができず、4
mmを超えると、延伸自体が困難となることがある。
【0022】延伸 請求項1,2に記載の発明では、上記のようにして用意
されたシートを配向させるために延伸を行う。
【0023】延伸温度が低すぎると、シートが白化し易
くなり、高倍率の延伸成形が困難となりがちとなり、高
すぎると、シートが切れ易くなり、やはり高倍率の延伸
成形が困難になることがある。従って、延伸温度は、8
5℃〜120℃の範囲が好ましい。
【0024】延伸方法については、特に限定されない
が、通常のロール延伸法を用いることができる。ロール
延伸法とは、速度の異なる2対のロール間にシートを挟
み、シートを加熱しつつ引っ張る方法であり、1軸方向
のみに強く配向させることができる方法である。この場
合、ロールの速度比が延伸倍率となる。
【0025】シートが比較的厚い場合には、ロール延伸
法だけで延伸を行うことが困難な場合があり、そのよう
な場合には、ロール延伸に先立ちロール圧延処理を行え
ばよい。ロール圧延処理とは、一対の反対方向に回転す
る圧延ロール間に、該圧延ロール間のクリアランスより
も厚い延伸原反を挿入し、原反の厚みを減少させると共
に長さ方向に伸長させる方法である。
【0026】上記ロール圧延処理が施されたシートは、
予め配向処理されているため、次のロール延伸により、
1軸方向に無理なく延伸される。なお、上記ロール圧延
処理に際しての温度は、上記延伸の場合と同様の理由に
より、85〜120℃が好ましい。
【0027】上記延伸工程においては、シートの温度が
所定の温度となるように、シートの予熱温度、ロール温
度及び雰囲気温度などが調整される。延伸倍率について
は、材料の伸び特性により適宜設定されるが、通常、2
〜40倍である。延伸倍率が2倍未満の場合には、強度
向上の効果が小さく、40倍を超えて延伸しようとして
も、延伸操作の制御が困難となるからである。
【0028】過酸化物の塗布 請求項1に記載の発明では、延伸後のシートに過酸化物
を塗布する。具体的には、過酸化物を塗布した後、巻取
り、後で述べる熱処理を施す。
【0029】上記過酸化物としては、例えば、ジクミル
パーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジターシ
ャリーブチルペルオキシヘキシン−3、ターシャリーブ
チルクミルパーオキサイド、ジターシャリーブチルパー
オキサイドなどを挙げることができる。常温で液状でな
い過酸化物は、トルエン、キシレンなどの溶剤に溶かし
た状態で延伸シート表面に塗布すればよい。他方、常温
で液状の過酸化物については、延伸シート表面に直接塗
布すればよい。
【0030】上記過酸化物の中でも、ジターシャリーブ
チルパーオキシオキサイドは、液状であり、かつ極性が
低く含浸性に優れているので、最も好ましい。過酸化物
の塗布量は、延伸シート100重量部に対し、0.1〜
2重量部が好ましい。0.1重量部未満では接着改善効
果が小さく、2重量部を超えて塗布しても接着性改善効
果がそれ以上向上し難いからである。
【0031】過酸化物の塗布方法についても特に限定さ
れるものではなく、例えば、延伸シートを液状の過酸化
物中にまたは過酸化物を溶解した溶液中に浸漬した後、
一対のロール間に通し、搾るような形態で延伸シート表
面に均一に塗布することができる。また、過酸化物の塗
布は、延伸シートの一方面だけに行ってもよいが、好ま
しくは両面に塗布する。
【0032】塗布後には、そのまま延伸シートを巻き取
ることが好ましい。このようにして、過酸化物が塗布さ
れたシートを巻き取ることにより、表面に塗布された過
酸化物をシート内に吸収させることができる。従って、
次の熱処理工程に至るまでの間、過酸化物をシート内に
吸収させるために、所定時間放置することが好ましい。
このような放置時間は、1〜48時間の範囲が好まし
い。1時間より短いと、延伸シート内に過酸化物を十分
に吸収し得ないことがあり、48時間を超えて放置した
としても、シート内の過酸化物吸収状態がそれ以上向上
しないからである。
【0033】シラン縮合触媒及びポリビニルアルコール
含有水溶液の塗布 請求項2に記載の発明では、延伸されたシートに対し、
シラン縮合触媒及びポリビニルアルコールを含む水溶液
を塗布する。
【0034】上記シラン縮合触媒としては、錫オクトエ
ート、ジブチル錫ジラウレート、ジアルキル錫メルカプ
チド、オクテン酸コバルト、カプリル酸亜鉛、ステアリ
ン酸亜鉛などを好適に用いることができる。これらの化
合物は、ルイスの酸塩基における酸性により触媒作用を
果たすと考えられ、中でも、ジアルキル錫メルカプチ
ド、ジブチル錫ジラウレートなどが特に好ましい。
【0035】シラン縮合触媒の水溶液中の濃度は特に限
定されないが、0.1〜10重量%の範囲が好ましい。
0.1重量%未満では、上記触媒作用が十分に果たされ
難く、10重量%を超えると、水溶液の分散安定性を損
なうおそれがある。
【0036】ポリビニルアルコールについては、鹸化度
及び重合度の何れについても特に限定されるものではな
い。また、ポリビニルアルコールの水溶液中の濃度につ
いては、1〜10重量%の範囲が好ましい。1重量%未
満では、水溶液を塗工する際の安定性が低下しがちとな
り、10重量%を超えると水溶液の調製が困難となるこ
とがあり、かつ水溶液の塗工の安定性が低下するおそれ
がある。
【0037】上記シラン縮合触媒及びポリビニルアルコ
ール含有水溶液に対しては、塗工に際しての安定性を高
めるために、各種界面活性剤を適宜加えてもよい。ま
た、上記シラン縮合触媒及びポリビニルアルコール含有
水溶液の塗工厚みについては、1〜100μmの範囲が
好ましい。この範囲外の場合には、表面接着性を改善す
る効果を損なうおそれがある。上記水溶液塗工後には、
請求項1に記載の発明の場合と同様に乾燥させることな
く延伸シートを巻き取ることが好ましい。
【0038】熱処理 請求項1に記載の発明に係る製造方法では、過酸化物を
塗布した後、好ましくは130〜150℃の範囲で、好
ましくは3〜24時間、常圧で保持することにより熱処
理する。130℃未満では、過酸化物の反応性が小さ
く、表面接着性を高める効果が小さいことがあり、15
0℃を超えると、延伸シートが収縮するおそれがある。
【0039】また、保持時間が3時間未満の場合には、
表面接着性を改善する効果が小さくなることがあり、、
24時間を超えて保持したとしても、表面接着性を改善
する効果が飽和することがある。
【0040】請求項1に記載の発明では、上記熱処理を
経ることにより、ポリオレフィン系強化シートが得ら
れ、この強化シートでは、表面に薄い重合性モノマーグ
ラフト層が形成されており、通常のポリオレフィン層よ
りも極性に富んでいる。従って、エポキシ樹脂などの極
性の高い樹脂や親水性樹脂に対し、高い表面接着性を有
する。
【0041】請求項2に記載の発明では、上記シラン縮
合触媒及びポリビニルアルコールを含んだ水溶液を塗布
し巻き取った後、同じく熱処理を施す。この場合、熱処
理は、好ましくは、80〜100℃の範囲で3〜12時
間、常圧でシートを保持することにより行われる。80
℃未満では、上記範囲の熱処理時間では接着性を改善す
る効果が十分に得られないことがあり、100℃を超え
ると、シートが変形するおそれがある。また、3時間未
満では、熱処理による接着性を改善する効果が十分でな
いことがあり、12時間を超えて保持した場合には、そ
れ以上接着性改善効果が高まらないことがある。
【0042】請求項2に記載の発明では、上記熱処理に
よりポリオレフィン系強化シートが得られる。この場
合、表面に薄いポリビニルアルコール層が形成され、こ
のポリビニルアルコール層がシラン縮合結合を介してポ
リオレフィンと結合しているので、請求項1に記載の発
明に係る製造方法で得られた強化シートの場合と同様
に、エポキシ樹脂などの極性の高い樹脂や親水性樹脂に
対し高い表面接着性を発揮する。
【0043】なお、上記グラフト層の形成程度もしくは
シラン架橋の程度を推定する手段として後述するゲル分
率の測定が挙げられ、ゲル分率の好ましい値としては、
10〜95%、さらに好ましくは40〜95%とされ
る。
【0044】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を挙げるこ
とにより、本発明を明らかにする。なお、以下におい
て、実施例1,2が請求項1に記載の発明に係る製造方
法の実施例であり、実施例3〜5が請求項2に記載の発
明に係る実施例に相当する。
【0045】実施例1 高密度ポリエチレン(三菱化学社製、商品名:JH56
0W、MI=7、融点133℃)100重量部に対し、
トリメチロールプロパントリアクリレート(日本化薬社
製)3.0重量部を配合し、30mm二軸押出機にて樹
脂温度200℃で溶融混練し、Tダイでシート状に押出
し、冷却ロールで冷却し、幅100mm、厚み1.0m
mの未延伸シートを得た。
【0046】上記未延伸シートを、表面温度が100℃
に設定された6インチロール(小平製作所社製)を用い
て圧延倍率7倍となるようにロール圧延を行った。しか
る後、圧延されたシートを繰り出し速度2m/分のロー
ルで繰り出し、雰囲気温度85℃に設定された加熱炉を
通し、引き取り速度8m/分のロールで引き取り、4倍
にロール延伸し、巻き取った。
【0047】上記のようにして得られたシートは、幅6
0mm、厚み0.09mmであり、透明であり、総延伸
倍率は約25倍であった。上記のようにして得た延伸シ
ートに、ジタシャリーブチルパーオキサイド(日本油脂
社製)をロールコーターにより、塗布量がポリエチレン
100重量部に対し約1重量部となるように均一に塗布
し、巻き取った。
【0048】得られたシート巻回物を24時間常温にて
放置した後、135℃に温度設定された熱風オーブン中
に24時間保持し、熱処理を行った。得られたシートサ
ンプルは、幅60mm、厚み0.09mmであり、透明
であった。
【0049】実施例2 トリメチロールプロパントリアクリレートに代えて、無
水マレイン酸(和光純薬社製)1.0重量部を用いたこ
とを除いては、実施例1と同様にしてシートサンプルを
得た。
【0050】実施例3 トリメチロールプロパントリアクリレートを、トリメト
キシビニルシラン(信越化学社製)3.0重量部に変更
したこと以外は実施例1と同様にして、シートサンプル
を調製した。
【0051】実施例4 高密度ポリエチレン(三菱化学社製、商品名:JH56
0W、MI=7、融点133℃)100重量部に対し、
ジターシャリーブチルパーオキサイド(日本油脂社製)
0.1重量部、及びトリメトキシビニルシラン(信越化
学社製)4重量部を配合し、30mm二軸押出機にて樹
脂温度200℃で溶融混練し、シラングラフト変性を行
った。この溶融樹脂をTダイを通してシート状に押出
し、冷却ロールで冷却し、厚み1.0mm、幅100m
mの未延伸シートを得た。
【0052】上記未延伸シートを、表面温度100℃に
設定された6インチロール(小平製作所社製)を用い、
圧延倍率7倍となるようにロール圧延を行った。しかる
後、圧延されたシートを繰り出し速度2m/分のロール
で繰り出し、雰囲気温度85℃に設定された加熱炉を通
し、引き取りを6m/分のロールで引き取り、3倍にロ
ール延伸し、巻き取った。
【0053】上記の操作を経て得られたシートサンプル
は、幅60mm、厚み0.09mmであり、透明であ
り、かつ総延伸倍率は約20倍であった。上記のように
して延伸されたシートに、ジブチル錫ジラウレート1重
量部及びポリビニルアルコール9重量部を水9重量部に
配合してなる水溶液を、厚み20μmとなるようにロー
ルコーターを用いて均一に塗工し、巻き取った。得られ
たシート巻回物を、100℃に温度設定された熱風オー
ブン中に2時間保持し、熱処理を行った。熱処理後にシ
ート巻回物から引き出されたシートは、幅60mm、厚
み0.09mmであり、透明であった。
【0054】実施例5 シラン化合物として、トリエトキシビニルシランを用い
たことを除いては、実施例4と同様にして熱処理された
シート巻回物を得、得られたシート巻回物からシートサ
ンプルを取り出した。シートサンプルの幅は60mm、
厚みは0.09mmであり、透明であった。
【0055】比較例1 実施例1において、ジターシャリーブチルパーオキサイ
ドを塗布しなかったことを除いては実施例1と同様にし
て、シートサンプルを調製した。
【0056】比較例2 実施例1において、重合性モノマーを添加しないことを
除いては、実施例1と同様にしてシートサンプルを調製
した。
【0057】比較例3 実施例4において、塗布した水溶液においてジブチル錫
ジラウレートを用いなかったことを除いては、実施例4
と同様にしてシートサンプルを調製した。
【0058】比較例4 実施例4において、シートに塗布すべき水溶液にポリビ
ニルアルコールを添加しなかったことを除いては、実施
例4と同様にしてシートサンプルを得た。
【0059】比較例5 実施例4において、ジターシャリーブチルパーオキサイ
ドを用いなかったことを除いては、実施例4と同様にし
てシートサンプルを得た。この場合、シラン化合物は含
まれているが、ジターシャリーブチルパーオキサイドを
用いていないため、シラングラフト反応は生じていない
と考えられる。
【0060】評価 上記のようにして得た実施例及び比較例のシートサンプ
ルにつき、引張強度、引張弾性率及びゲル分率を以下の
方法で評価した。結果を下記の表1に示す。
【0061】引張強度及び引張弾性率…JIS−K7
113の引張試験方法に準じ、引張強度及び引張弾性率
を測定した。 ゲル分率…シートサンプル40mgを130℃のキシ
レンに24時間浸漬した後、不溶解分の重量を測定し、
不溶解分の重量の溶解前のシートサンプル重量に対する
割合(重量%)を算出し、ゲル分率とした。
【0062】表面接着性…市販の2液型エポキシ接着
剤(長瀬チバ(株)社製、商品名:アラルダイト)をサ
ンプルシートに100μmの厚みで塗布し、その上にも
う1枚のサンプルシートを積層し圧着した。50℃で1
0時間放置し、硬化させ、上下のサンプルシートの引張
剥離テストを行い、剥離面の観察を行った。界面剥離と
判断されたものについては不合格品とし、接着剤硬化物
またはポリエチレンの凝集破壊が生じている場合に合格
とした。
【0063】
【表1】
【0064】表1から明らかなように、比較例1では、
過酸化物としてジターシャリーブチルパーオキサイドを
塗布しなかったためか、実施例1に比べて、引張強度及
び引張弾性率が低く、さらに、ゲル分率が5重量%と著
しく低かった。さらに、表面接着性評価において界面剥
離を起こしていた。
【0065】比較例2では、重合性モノマーを添加して
いないため、引張強度、引張弾性率及びゲル分率の何れ
においても実施例1に比べて劣り、さらに表面接着性評
価においては、界面剥離が生じていた。
【0066】これに対して、実施例1〜3では、本発明
に従って、重合性モノマーとポリオレフィンとの混合物
よりなるシートを延伸し、ジターシャリーブチルパーオ
キサイドを塗布した後、熱処理しているため、引張強
度、引張弾性率及びゲル分率の何れにおいても高く、か
つ表面接着性評価においては、界面剥離が生じなかっ
た。従って、表面接着性に優れた高強度の強化ポリエチ
レンシートを提供し得ることがわかる。
【0067】比較例3では、延伸シートに対し、水溶液
を塗布するにあたり、水溶液中にシラン縮合触媒を添加
していなかったため、シラングラフト反応が十分に生じ
ず、ゲル分率が20重量%と低く、かつ表面接着性評価
においては、界面剥離を生じていた。
【0068】また、比較例4においては、ポリビニルア
ルコールを水溶液中に添加しなかったため、表面にポリ
ビニルアルコール層が形成されなかったためか、引張強
度が低く、表面接着性評価において界面剥離が生じてい
た。すなわち、ポリビニルアルコール層の形成による接
着性改善効果が得られなかった。
【0069】比較例5では、ポリエチレンにジターシャ
リーブチルパーオキサイドを加えなかったため、シラン
グラフト反応が行われておらず、従って、ゲル分率が0
%と低く、表面接着性評価においても界面剥離が生じて
いた。
【0070】これに対して、実施例4,5では、請求項
2に記載の発明に従って、シラングラフト変性されたポ
リオレフィンシートを延伸した後、シラン縮合触媒及び
ポリビニルアルコール含有水溶液を塗布して熱処理して
いるため、ゲル分率が82重量%と高く、表面接着性評
価において界面剥離が生じなかった。すなわち、表面に
形成されているポリビニルアルコール層により、極性材
料に対する接着性が効果的に高められているものと考え
られる。
【0071】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、重合性モノ
マーとポリオレフィンとを含む混合物よりなるシートを
延伸した後、過酸化物を塗布して熱処理しているため、
通常のポリオレフィン系強化シートに比べ表面の極性が
高められ、従って、エポキシ樹脂等の極性の高い樹脂や
親水性樹脂に対する接着性を効果的に高めることができ
る。
【0072】また、請求項2に記載の発明では、シラン
グラフト変性されたポリオレフィン系シートを延伸し、
シラン縮合触媒及びポリビニルアルコール含有水溶液を
塗布した後、熱処理しているため、エポキシ樹脂等の極
性の高い樹脂や親水性樹脂に対する接着性を効果的に高
めることができる。
【0073】よって、請求項1,2に記載の発明によ
り、表面接着性に優れたポリオレフィン系強化シートを
提供することが可能となり、このようなポリオレフィン
系強化シートは、エポキシ等の極性樹脂をバインダーと
して接着複合することにより、例えば、コンクリート補
強筋などの各種強化材料に好適に用いることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性モノマーと、ポリオレフィンとを
    含む混合物からなるシートを配向させる延伸工程と、 延伸されたシートに過酸化物を塗布する工程と、 過酸化物が塗布された前記シートを熱処理する工程とを
    備えることを特徴とするポリオレフィン系強化シートの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 シラングラフト変性されたポリオレフィ
    ンを主体とするシートを配向させる延伸工程と、 延伸されたシートにシラン縮合触媒及びポリビニルアル
    コールを含む水溶液を塗布する工程と、 前記シラン縮合触媒及びポリビニルアルコールを含む水
    溶液を塗布されたシートを熱処理する工程とを備えるこ
    とを特徴とするポリオレフィン系強化シートの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ポリオレフィンが高密度ポリエチレ
    ンである請求項1または2に記載のポリオレフィン系強
    化シートの製造方法。
JP8290248A 1996-10-31 1996-10-31 ポリオレフィン系強化シートの製造方法 Pending JPH10130408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8290248A JPH10130408A (ja) 1996-10-31 1996-10-31 ポリオレフィン系強化シートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8290248A JPH10130408A (ja) 1996-10-31 1996-10-31 ポリオレフィン系強化シートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10130408A true JPH10130408A (ja) 1998-05-19

Family

ID=17753686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8290248A Pending JPH10130408A (ja) 1996-10-31 1996-10-31 ポリオレフィン系強化シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10130408A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2541567B2 (ja) 補強用繊維材料
JPH0674869B2 (ja) プラスチック被覆鋼管
JPWO2002022343A1 (ja) ポリオレフィン延伸シート及びその製造方法
JPH10130408A (ja) ポリオレフィン系強化シートの製造方法
US20020020492A1 (en) Polyolefin article and methods for manufacture thereof
JP3015759B2 (ja) 剥離紙
JPS6134984B2 (ja)
JPH10130409A (ja) ポリオレフィンシートの製造方法
JP3704765B2 (ja) 積層フィルムの製法
JPH09174773A (ja) 強化ポリオレフィンシート及びその製造方法
JP2600828B2 (ja) 積層体の製造方法
JP3539004B2 (ja) 押出成形用樹脂組成物、該組成物を用いた積層フィルムまたは積層シート、及びその製法
JPH10101819A (ja) 強化シートの製造方法
JP3015444B2 (ja) 剥離紙
JP7505317B2 (ja) 積層体
JP2006507157A (ja) 改善された酸素バリアを有する透明な二軸延伸ポリオレフィンフィルム
JP2530830B2 (ja) 積層体の延伸成形物とその製造方法
JPS6315942B2 (ja)
JP3214019B2 (ja) 蒸着層を有する熱可塑性樹脂フィルム
JP4851028B2 (ja) ポリオレフィン延伸シート積層体の製造方法
JP3382707B2 (ja) 救急絆創膏用フィルムの製造方法
JPH05117422A (ja) シリコーン架橋フイルムの製造方法
JPH0699542A (ja) 熱溶融接着用複合シート
JP2000085009A (ja) 延伸熱可塑性樹脂シートの製造方法及び積層体
JP2001079936A (ja) 延伸ポリオレフィン系樹脂シートの製造方法