JPH10136560A - Ptc素子を用いた限流装置 - Google Patents
Ptc素子を用いた限流装置Info
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- JPH10136560A JPH10136560A JP28694796A JP28694796A JPH10136560A JP H10136560 A JPH10136560 A JP H10136560A JP 28694796 A JP28694796 A JP 28694796A JP 28694796 A JP28694796 A JP 28694796A JP H10136560 A JPH10136560 A JP H10136560A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 即応性と安定性の両方に優れた限流装置を得
る。 【解決手段】 限流装置10は交流電源と負荷からなる
電路の交流電源と負荷との間に遮断器を介して直列に接
続している。限流装置10は、温度が上昇することによ
り抵抗値が増大するPTC素子からなる熱容量が小さい
第1PTC素子10aと第1PTC素子10aより熱容
量が大きい第2PTC素子10bと、第1PTC素子1
0aの一端部に配設した電極板11と、第2PTC素子
10bの一端部に配設した電極板12とから構成され
る。この電路に短絡事故が発生すると、まず、熱容量が
小さい第1PTC素子10aが温度上昇して即応的に限
流動作を行う。ついで、熱容量が大きい第2PTC素子
10bが温度上昇して安定的に限流動作をする。
る。 【解決手段】 限流装置10は交流電源と負荷からなる
電路の交流電源と負荷との間に遮断器を介して直列に接
続している。限流装置10は、温度が上昇することによ
り抵抗値が増大するPTC素子からなる熱容量が小さい
第1PTC素子10aと第1PTC素子10aより熱容
量が大きい第2PTC素子10bと、第1PTC素子1
0aの一端部に配設した電極板11と、第2PTC素子
10bの一端部に配設した電極板12とから構成され
る。この電路に短絡事故が発生すると、まず、熱容量が
小さい第1PTC素子10aが温度上昇して即応的に限
流動作を行う。ついで、熱容量が大きい第2PTC素子
10bが温度上昇して安定的に限流動作をする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送配電系統等の電
路に流れる短絡電流あるいは過負荷電流等の過電流から
送配電系統あるいは送配電系統等の電路に配設した電力
機器を保護するための限流装置に係わり、特にPTC素
子を用いた限流装置に関する。
路に流れる短絡電流あるいは過負荷電流等の過電流から
送配電系統あるいは送配電系統等の電路に配設した電力
機器を保護するための限流装置に係わり、特にPTC素
子を用いた限流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、送配電系統に流れる短絡電流ある
いは過負荷電流等の過電流から送配電系統あるいは送配
電系統等の電路に配設した電力機器を保護するために、
温度が上昇することにより抵抗値が増大する正の抵抗温
度係数を有する素子(PTC(Positive Temperature C
oefficient)サーミスタ、以下PTC素子という)を送
配電系統の電路に用いることが提案されるようになっ
た。
いは過負荷電流等の過電流から送配電系統あるいは送配
電系統等の電路に配設した電力機器を保護するために、
温度が上昇することにより抵抗値が増大する正の抵抗温
度係数を有する素子(PTC(Positive Temperature C
oefficient)サーミスタ、以下PTC素子という)を送
配電系統の電路に用いることが提案されるようになっ
た。
【0003】このPTC素子を送配電系統の電路に遮断
器と併設して用いた場合、例えば、この電路に定格電流
以上の過電流が流れると、PTC素子内にジュール熱が
発生してPTC素子の温度が上昇する。すると、このP
TC素子は正の抵抗温度係数を有するため、PTC素子
の温度が所定の相転移温度以上になると、その抵抗値が
急激に増大してこの電路に流れる過電流を抑制(限流)
するようになる。その後、遮断器が動作して回路が遮断
される。一方、事故が回復した後、PTC素子の温度が
常温に戻ると、その抵抗値は元の低抵抗値になるためP
TC素子は自動復帰し、遮断器が再投入されるとこの電
路には通常の所定の電流が流れるようになる。
器と併設して用いた場合、例えば、この電路に定格電流
以上の過電流が流れると、PTC素子内にジュール熱が
発生してPTC素子の温度が上昇する。すると、このP
TC素子は正の抵抗温度係数を有するため、PTC素子
の温度が所定の相転移温度以上になると、その抵抗値が
急激に増大してこの電路に流れる過電流を抑制(限流)
するようになる。その後、遮断器が動作して回路が遮断
される。一方、事故が回復した後、PTC素子の温度が
常温に戻ると、その抵抗値は元の低抵抗値になるためP
TC素子は自動復帰し、遮断器が再投入されるとこの電
路には通常の所定の電流が流れるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たPTC素子として熱容量の大きなPTC素子を単独で
用いると、この熱容量が大きなPTC素子に過電流が流
れても、PTC素子が温度上昇して相転移温度に達する
までにある程度の時間がかかる。そのため、熱容量が大
きなPTC素子に過電流が流れても直ちにその抵抗値が
上昇しなく、限流動作の即応性が悪いという問題を生じ
る。
たPTC素子として熱容量の大きなPTC素子を単独で
用いると、この熱容量が大きなPTC素子に過電流が流
れても、PTC素子が温度上昇して相転移温度に達する
までにある程度の時間がかかる。そのため、熱容量が大
きなPTC素子に過電流が流れても直ちにその抵抗値が
上昇しなく、限流動作の即応性が悪いという問題を生じ
る。
【0005】一方、上記したPTC素子として熱容量の
小さなPTC素子を単独で用いると、この熱容量が小さ
なPTC素子に過電流が流れると、直ちにPTC素子の
温度が上昇して相転移温度に達するとともに、熱容量が
小さいため、その温度が異常に上昇してPTC素子が破
壊に到る恐れが生じるという問題があった。
小さなPTC素子を単独で用いると、この熱容量が小さ
なPTC素子に過電流が流れると、直ちにPTC素子の
温度が上昇して相転移温度に達するとともに、熱容量が
小さいため、その温度が異常に上昇してPTC素子が破
壊に到る恐れが生じるという問題があった。
【0006】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るために、熱容量が小さなPTC素子と熱容量が大きな
PTC素子を組み合わせて用いれば、熱容量が小さなP
TC素子により即応性が向上し、熱容量が大きなPTC
素子により安定性が向上するという知見に基づいてなさ
れたものであって、即応性と安定性の両方に優れた限流
装置を得ることにある。
るために、熱容量が小さなPTC素子と熱容量が大きな
PTC素子を組み合わせて用いれば、熱容量が小さなP
TC素子により即応性が向上し、熱容量が大きなPTC
素子により安定性が向上するという知見に基づいてなさ
れたものであって、即応性と安定性の両方に優れた限流
装置を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の温度に
なると急激にその抵抗値が増大する正の抵抗温度係数を
有するPTC素子を電路に備えて同電路に流れる過電流
を抑制するPTC素子を用いた限流装置であって、上記
課題を解決するために、請求項1に記載の発明において
は、熱容量が小さい第1PTC素子と第1PTC素子よ
り熱容量が大きい第2PTC素子とを直接接続して電路
に直列に挿入し、電路に過電流が流れると熱容量が小さ
い第1PTC素子の抵抗値が増大して即応的な限流動作
をさせ、ついで第1PTC素子より熱容量が大きい第2
PTC素子の抵抗値が増大して限流動作を安定させるよ
うにしている。
なると急激にその抵抗値が増大する正の抵抗温度係数を
有するPTC素子を電路に備えて同電路に流れる過電流
を抑制するPTC素子を用いた限流装置であって、上記
課題を解決するために、請求項1に記載の発明において
は、熱容量が小さい第1PTC素子と第1PTC素子よ
り熱容量が大きい第2PTC素子とを直接接続して電路
に直列に挿入し、電路に過電流が流れると熱容量が小さ
い第1PTC素子の抵抗値が増大して即応的な限流動作
をさせ、ついで第1PTC素子より熱容量が大きい第2
PTC素子の抵抗値が増大して限流動作を安定させるよ
うにしている。
【0008】このように構成することにより、定常時に
おいては、第1PTC素子および第2PTC素子の常温
での抵抗値は小さいため、電路に給電される電流は第1
PTC素子および第2PTC素子を通して流れる。
おいては、第1PTC素子および第2PTC素子の常温
での抵抗値は小さいため、電路に給電される電流は第1
PTC素子および第2PTC素子を通して流れる。
【0009】一方、短絡等の事故により定格電流以上の
過電流が第1PTC素子および第2PTC素子に流れる
異常時には、まず、過電流が流れたときに生じるジュー
ル熱により熱容量が小さい第1PTC素子の温度が上昇
し、第1PTC素子の温度が所定の温度になるとこの第
1PTC素子の抵抗値が急激に増大して、電路に流れる
過電流の即応的な抑制(限流)動作を開始する。その
後、第2PTC素子の温度が所定の温度になると、今度
は、第2PTC素子の抵抗値が急激に増大して、電路に
流れる過電流を更に抑制(限流)して安定的な抑制(限
流)動作を行う。この場合、第2PTC素子は熱容量が
大きいため、第2PTC素子が異常に温度上昇すること
はない。また、第2PTC素子の抑制(限流)作用によ
り、第1PTC素子のジュール発熱が緩和されて第1P
TC素子の熱暴走も抑制される。
過電流が第1PTC素子および第2PTC素子に流れる
異常時には、まず、過電流が流れたときに生じるジュー
ル熱により熱容量が小さい第1PTC素子の温度が上昇
し、第1PTC素子の温度が所定の温度になるとこの第
1PTC素子の抵抗値が急激に増大して、電路に流れる
過電流の即応的な抑制(限流)動作を開始する。その
後、第2PTC素子の温度が所定の温度になると、今度
は、第2PTC素子の抵抗値が急激に増大して、電路に
流れる過電流を更に抑制(限流)して安定的な抑制(限
流)動作を行う。この場合、第2PTC素子は熱容量が
大きいため、第2PTC素子が異常に温度上昇すること
はない。また、第2PTC素子の抑制(限流)作用によ
り、第1PTC素子のジュール発熱が緩和されて第1P
TC素子の熱暴走も抑制される。
【0010】そして、事故が解消して電路への給電が再
開されるようになると、第1PTC素子および第2PT
C素子を通して電流が流れるようになるとともに、第1
PTC素子および第2PTC素子の温度が徐々に低下
し、第1PTC素子および第2PTC素子の温度が常温
になると通常の負荷電流が電路に流れるようになる。
開されるようになると、第1PTC素子および第2PT
C素子を通して電流が流れるようになるとともに、第1
PTC素子および第2PTC素子の温度が徐々に低下
し、第1PTC素子および第2PTC素子の温度が常温
になると通常の負荷電流が電路に流れるようになる。
【0011】請求項2に記載の発明においては、上述の
第1PTC素子および第2PTC素子をハニカム構造に
形成し、このハニカム構造の貫通孔を冷却媒体の流通孔
としている。このように、ハニカム構造の貫通孔を冷却
媒体の流通孔とすると、ハニカム構造は表面積が大きい
ので放熱効果が大きい。そのため、第1PTC素子およ
び第2PTC素子内の熱はこの貫通孔を通して放熱され
るようになるので、温度上昇した第1PTC素子および
第2PTC素子は直ちに常温まで低下するようになる。
第1PTC素子および第2PTC素子をハニカム構造に
形成し、このハニカム構造の貫通孔を冷却媒体の流通孔
としている。このように、ハニカム構造の貫通孔を冷却
媒体の流通孔とすると、ハニカム構造は表面積が大きい
ので放熱効果が大きい。そのため、第1PTC素子およ
び第2PTC素子内の熱はこの貫通孔を通して放熱され
るようになるので、温度上昇した第1PTC素子および
第2PTC素子は直ちに常温まで低下するようになる。
【0012】請求項3に記載の発明においては、上述の
第1PTC素子および第2PTC素子として常温抵抗率
が小さくかつ常温抵抗率に対する抵抗上昇が2〜3桁で
あるV2O3−Cr2O3セラミックスを用いるようにして
いる。このV2O3−Cr2O3セラミックスは常温抵抗率
が小さいため、正常時には電路に給電される電流は電力
損失を伴うことなく第1PTC素子および第2PTC素
子を通して流れるようになる。また、V2O3−Cr2O3
セラミックスは常温抵抗率に対する抵抗上昇が2〜3桁
であるので、この素子に定格電流以上の過電流が流れる
異常時には、急激にその抵抗値が増大するようになるた
め、この電路に流れる過電流を確実に限流することがで
きるようになる。
第1PTC素子および第2PTC素子として常温抵抗率
が小さくかつ常温抵抗率に対する抵抗上昇が2〜3桁で
あるV2O3−Cr2O3セラミックスを用いるようにして
いる。このV2O3−Cr2O3セラミックスは常温抵抗率
が小さいため、正常時には電路に給電される電流は電力
損失を伴うことなく第1PTC素子および第2PTC素
子を通して流れるようになる。また、V2O3−Cr2O3
セラミックスは常温抵抗率に対する抵抗上昇が2〜3桁
であるので、この素子に定格電流以上の過電流が流れる
異常時には、急激にその抵抗値が増大するようになるた
め、この電路に流れる過電流を確実に限流することがで
きるようになる。
【0013】
【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、第1
PTC素子および第2PTC素子の常温での抵抗値は小
さいため、この素子を電路に直接接続しても抵抗損失は
小さく、定常時の電力損失を最小限にすることができ、
電力損失を伴うことなく電力系統を保護することができ
るようになる。また、過電流状態が解消すると流通路を
通して冷却媒体が流れてPTC素子の温度は短時間で常
温まで低下するので、この種の限流装置の信頼性が向上
する。
PTC素子および第2PTC素子の常温での抵抗値は小
さいため、この素子を電路に直接接続しても抵抗損失は
小さく、定常時の電力損失を最小限にすることができ、
電力損失を伴うことなく電力系統を保護することができ
るようになる。また、過電流状態が解消すると流通路を
通して冷却媒体が流れてPTC素子の温度は短時間で常
温まで低下するので、この種の限流装置の信頼性が向上
する。
【0014】請求項2に記載の発明においては、第1P
TC素子および第2PTC素子をハニカム構造に形成し
ているので、ハニカム構造に基づく放熱性により、短時
間での第1PTC素子および第2PTC素子の冷却が可
能となり、温度上昇した第1PTC素子および第2PT
C素子は直ちに常温まで低下する。その結果、復帰動作
が速くなり、この種の限流装置の復帰性が向上する。
TC素子および第2PTC素子をハニカム構造に形成し
ているので、ハニカム構造に基づく放熱性により、短時
間での第1PTC素子および第2PTC素子の冷却が可
能となり、温度上昇した第1PTC素子および第2PT
C素子は直ちに常温まで低下する。その結果、復帰動作
が速くなり、この種の限流装置の復帰性が向上する。
【0015】請求項3に記載の発明においては、常温抵
抗率が小さくかつ常温抵抗率に対する抵抗上昇率が2〜
3桁であるV2O3−Cr2O3セラミックスを用いると、
抵抗損失は小さく、定常時の電力損失を最小限にするこ
とができ、電力損失を伴うことなく電力系統を保護する
ことができるようになる。また、BaTiO3系セラミ
ックスと比較して抵抗が小さいため、断面積を小さくす
ることが可能となり、小型のPTC素子を使用すること
ができて、この種の限流装置の小型化が可能となる。さ
らに、この素子に定格電流以上の過電流が流れても、温
度上昇に基づく素子の破壊を防止することができるよう
になる。また、過電流が流れると確実にその抵抗値が増
大するので、限流動作の応答性が向上し、この種の限流
装置の応答性が向上する。
抗率が小さくかつ常温抵抗率に対する抵抗上昇率が2〜
3桁であるV2O3−Cr2O3セラミックスを用いると、
抵抗損失は小さく、定常時の電力損失を最小限にするこ
とができ、電力損失を伴うことなく電力系統を保護する
ことができるようになる。また、BaTiO3系セラミ
ックスと比較して抵抗が小さいため、断面積を小さくす
ることが可能となり、小型のPTC素子を使用すること
ができて、この種の限流装置の小型化が可能となる。さ
らに、この素子に定格電流以上の過電流が流れても、温
度上昇に基づく素子の破壊を防止することができるよう
になる。また、過電流が流れると確実にその抵抗値が増
大するので、限流動作の応答性が向上し、この種の限流
装置の応答性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明のP
TC素子を用いた限流装置の一実施の形態を説明する。
図1は本発明のPTC素子を用いた限流装置を送配電系
統の電路に直列に接続して、この電路に流れる過電流を
制限(限流)する場合の一例を示す図である。図1に示
すように、この限流装置10は交流電源20と負荷30
からなる電路Lの交流電源20と負荷30との間に遮断
器40を介して直列に接続している。
TC素子を用いた限流装置の一実施の形態を説明する。
図1は本発明のPTC素子を用いた限流装置を送配電系
統の電路に直列に接続して、この電路に流れる過電流を
制限(限流)する場合の一例を示す図である。図1に示
すように、この限流装置10は交流電源20と負荷30
からなる電路Lの交流電源20と負荷30との間に遮断
器40を介して直列に接続している。
【0017】限流装置10は温度が上昇することにより
抵抗値が増大する正の抵抗温度係数を有する素子(PT
C(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ、
以下、PTC素子という)からなる熱容量が小さい第1
PTC素子10aと第1PTC素子10aより熱容量が
大きい第2PTC素子10bと、第1PTC素子10a
の一端部に配設した電極板11と、第2PTC素子10
bの一端部に配設した電極板12とから構成される。な
お、電極板11および電極板12より外方にそれぞれ延
出して図示しない端子が配設されており、これらの各端
子と電路Lとが接続されるようになされている。
抵抗値が増大する正の抵抗温度係数を有する素子(PT
C(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ、
以下、PTC素子という)からなる熱容量が小さい第1
PTC素子10aと第1PTC素子10aより熱容量が
大きい第2PTC素子10bと、第1PTC素子10a
の一端部に配設した電極板11と、第2PTC素子10
bの一端部に配設した電極板12とから構成される。な
お、電極板11および電極板12より外方にそれぞれ延
出して図示しない端子が配設されており、これらの各端
子と電路Lとが接続されるようになされている。
【0018】ここで、第1PTC素子10aの熱容量と
第2PTC素子10bの熱容量の比は1:4〜8となる
ものが好ましい。また、同一材料、同一形状であれば、
第1PTC素子10aの質量と第2PTC素子10bの
質量の比は1:4〜8となるものが好ましい。さらに、
第1PTC素子10aの常温における抵抗値と第2PT
C素子10bの常温における抵抗値の比は1:1〜5と
なるものが適応可能であるが、1:1〜2となるものが
好ましい。
第2PTC素子10bの熱容量の比は1:4〜8となる
ものが好ましい。また、同一材料、同一形状であれば、
第1PTC素子10aの質量と第2PTC素子10bの
質量の比は1:4〜8となるものが好ましい。さらに、
第1PTC素子10aの常温における抵抗値と第2PT
C素子10bの常温における抵抗値の比は1:1〜5と
なるものが適応可能であるが、1:1〜2となるものが
好ましい。
【0019】第1PTC素子10aおよび第2PTC素
子10bとしては、その比抵抗が急激に増大する温度
(一般的には相転移温度という)が50℃〜280℃程
度のもので、常温での抵抗値が小さくかつ相転移温度に
なると急激に抵抗値が増大するものを用いることが好ま
しい。
子10bとしては、その比抵抗が急激に増大する温度
(一般的には相転移温度という)が50℃〜280℃程
度のもので、常温での抵抗値が小さくかつ相転移温度に
なると急激に抵抗値が増大するものを用いることが好ま
しい。
【0020】そこで、第1PTC素子10aおよび第2
PTC素子10bとしては、一般的には、チタン酸バリ
ウム(BaTiO3)系セラミックスを用いることが知
られているが、表1に示すように、V2O3系セラミック
スはBaTiO3系セラミックスより、常温抵抗率、電
圧依存性、機械的強度等の点でPTC素子として優れた
特性を有することが明らかとなったので、本発明におい
ては第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
として、V2O3系セラミックス、特にV2O3−Cr2O3
セラミックスを用いる。
PTC素子10bとしては、一般的には、チタン酸バリ
ウム(BaTiO3)系セラミックスを用いることが知
られているが、表1に示すように、V2O3系セラミック
スはBaTiO3系セラミックスより、常温抵抗率、電
圧依存性、機械的強度等の点でPTC素子として優れた
特性を有することが明らかとなったので、本発明におい
ては第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
として、V2O3系セラミックス、特にV2O3−Cr2O3
セラミックスを用いる。
【0021】
【表1】
【0022】このV2O3−Cr2O3系セラミックスから
なる第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
は、その内部に蜂の巣のように多くの貫通孔を有するハ
ニカム構造に形成したものを使用する。このようにハニ
カム構造に形成したV2O3−Cr2O3セラミックスから
なる第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
は、図2の温度−比抵抗特性に示すように、130℃程
度で相転移するPTC素子が得られる。
なる第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
は、その内部に蜂の巣のように多くの貫通孔を有するハ
ニカム構造に形成したものを使用する。このようにハニ
カム構造に形成したV2O3−Cr2O3セラミックスから
なる第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
は、図2の温度−比抵抗特性に示すように、130℃程
度で相転移するPTC素子が得られる。
【0023】なお、V2O3系セラミックスとして上記の
V2O3−Cr2O3セラミックスの他、Al2O3を固溶し
たV2O3系セラミックスを用いてもよい。また、チタン
酸鉛(PbTiO3)セラミックス、チタン酸ビスマス
(BiTiO3)セラミックスあるいはこれらの固溶体
を用いてもよい。
V2O3−Cr2O3セラミックスの他、Al2O3を固溶し
たV2O3系セラミックスを用いてもよい。また、チタン
酸鉛(PbTiO3)セラミックス、チタン酸ビスマス
(BiTiO3)セラミックスあるいはこれらの固溶体
を用いてもよい。
【0024】また、第1PTC素子10aおよび第2P
TC素子10bとしては、ポリエチレン−カーボン系複
合材料あるいはポリオレフィン−カーボン系複合材料等
からなる合成樹脂により形成することも可能である。ま
た、クリストバライト−カーボン系等複合セラミックス
材料等から形成することも可能である。
TC素子10bとしては、ポリエチレン−カーボン系複
合材料あるいはポリオレフィン−カーボン系複合材料等
からなる合成樹脂により形成することも可能である。ま
た、クリストバライト−カーボン系等複合セラミックス
材料等から形成することも可能である。
【0025】電極板11,12は銅、アルミニウム、ス
テンレス等の金属をハニカム構造に形成している。そし
て、第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
に形成したハニカム構造の貫通孔と各電極板11,12
に形成したハニカム構造の貫通孔とが一致するように形
成する。また、これらの各貫通孔がそれぞれ一致するよ
うに第1PTC素子10aの貫通孔を有する一端面に電
極板11を、第2PTC素子10bの貫通孔を有する一
端面に電極板12を配置して、錫・鉛ハンダ、銀ロウ、
導電性接着剤等により固着して一体化する。あるいは、
第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10bの貫
通孔を有する両端面にメタリコンを形成し、このメタリ
コン上に各電極板11,12をそれぞれ押圧接しても同
等の効果が得られる。
テンレス等の金属をハニカム構造に形成している。そし
て、第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
に形成したハニカム構造の貫通孔と各電極板11,12
に形成したハニカム構造の貫通孔とが一致するように形
成する。また、これらの各貫通孔がそれぞれ一致するよ
うに第1PTC素子10aの貫通孔を有する一端面に電
極板11を、第2PTC素子10bの貫通孔を有する一
端面に電極板12を配置して、錫・鉛ハンダ、銀ロウ、
導電性接着剤等により固着して一体化する。あるいは、
第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10bの貫
通孔を有する両端面にメタリコンを形成し、このメタリ
コン上に各電極板11,12をそれぞれ押圧接しても同
等の効果が得られる。
【0026】ついで、上述のように構成したPTC素子
を用いた限流装置の動作を説明する。まず、正常時の動
作について説明すると、遮断器40が閉じた状態(運転
状態)において交流電源20より電路Lに正常時の負荷
電流Iが供給されている場合、負荷30には第1PTC
素子10aおよび第2PTC素子10bを通して負荷電
流Iが流れる。このとき、第1PTC素子10aおよび
第2PTC素子10bの抵抗値は小さいため、第1PT
C素子10aおよび第2PTC素子10bを電路Lに設
けても電力損失は小さい。
を用いた限流装置の動作を説明する。まず、正常時の動
作について説明すると、遮断器40が閉じた状態(運転
状態)において交流電源20より電路Lに正常時の負荷
電流Iが供給されている場合、負荷30には第1PTC
素子10aおよび第2PTC素子10bを通して負荷電
流Iが流れる。このとき、第1PTC素子10aおよび
第2PTC素子10bの抵抗値は小さいため、第1PT
C素子10aおよび第2PTC素子10bを電路Lに設
けても電力損失は小さい。
【0027】ここで、何らかの理由により、限流装置1
0の下流側の電路LのX地点に配設された負荷が短絡す
る事故が生じると、定格電流以上の過電流ISが電路L
に流れるようになる。第1PTC素子10aおよび第2
PTC素子10bに定格電流以上の過電流ISが流れる
ようになると、第1PTC素子10aの熱容量は小さい
ため、まず第1PTC素子10bはジュール熱により発
熱して温度が上昇して、その温度が130℃を超すと、
第1PTC素子10aは上述の表1に示すように、常温
抵抗率に対する抵抗上昇が2〜3桁であるので、急激に
その比抵抗が増大し、その抵抗値が急激に増大して即応
的に限流動作を行う。
0の下流側の電路LのX地点に配設された負荷が短絡す
る事故が生じると、定格電流以上の過電流ISが電路L
に流れるようになる。第1PTC素子10aおよび第2
PTC素子10bに定格電流以上の過電流ISが流れる
ようになると、第1PTC素子10aの熱容量は小さい
ため、まず第1PTC素子10bはジュール熱により発
熱して温度が上昇して、その温度が130℃を超すと、
第1PTC素子10aは上述の表1に示すように、常温
抵抗率に対する抵抗上昇が2〜3桁であるので、急激に
その比抵抗が増大し、その抵抗値が急激に増大して即応
的に限流動作を行う。
【0028】ついで、熱容量が大きい第2PTC素子1
0bの温度が上昇して、その温度が130℃を超すと、
第2PTC素子10bの抵抗値が急激に増大して、第1
PTC素子10aおよび第2PTC素子10b内を流れ
ていた過電流ISは安定的に限流される。このように、
まず、第1PTC素子10aにて即応的に限流動作を行
い、ついで、第2PTC素子10bにて安定的に限流動
作を行うことにより、第1PTC素子10aおよび第2
PTC素子10bは負の抵抗温度係数(NTC(Negati
ve Temperature Coefficient))領域に至るまでに温度
上昇することがなくなり、定格電流以上の過電流ISに
より第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
が破壊されることがなくなる。
0bの温度が上昇して、その温度が130℃を超すと、
第2PTC素子10bの抵抗値が急激に増大して、第1
PTC素子10aおよび第2PTC素子10b内を流れ
ていた過電流ISは安定的に限流される。このように、
まず、第1PTC素子10aにて即応的に限流動作を行
い、ついで、第2PTC素子10bにて安定的に限流動
作を行うことにより、第1PTC素子10aおよび第2
PTC素子10bは負の抵抗温度係数(NTC(Negati
ve Temperature Coefficient))領域に至るまでに温度
上昇することがなくなり、定格電流以上の過電流ISに
より第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
が破壊されることがなくなる。
【0029】定格電流以上の過電流ISが電路Lに流れ
るようになると、図示しないセンサがこの過電流ISを
検出して遮断器40を遮断させる。これにより、第1P
TC素子10aおよび第2PTC素子10bに電流が流
れなくなる。
るようになると、図示しないセンサがこの過電流ISを
検出して遮断器40を遮断させる。これにより、第1P
TC素子10aおよび第2PTC素子10bに電流が流
れなくなる。
【0030】一方、短絡事故が回復して遮断器40が復
帰すると、電路Lには正常な負荷電流Iが交流電源20
より供給される。この場合、第1PTC素子10aおよ
び第2PTC素子10bの温度は常温まで低下していな
いと、第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10
bの抵抗値は高い値となっているが、第1PTC素子1
0aおよび第2PTC素子10bはハニカム構造に形成
されているため、冷却媒体となる空気が第1PTC素子
10aおよび第2PTC素子10bのハニカム構造の貫
通孔に流入し、第1PTC素子10aおよび第2PTC
素子10bの温度は逐次低下するようになる。
帰すると、電路Lには正常な負荷電流Iが交流電源20
より供給される。この場合、第1PTC素子10aおよ
び第2PTC素子10bの温度は常温まで低下していな
いと、第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10
bの抵抗値は高い値となっているが、第1PTC素子1
0aおよび第2PTC素子10bはハニカム構造に形成
されているため、冷却媒体となる空気が第1PTC素子
10aおよび第2PTC素子10bのハニカム構造の貫
通孔に流入し、第1PTC素子10aおよび第2PTC
素子10bの温度は逐次低下するようになる。
【0031】実験結果 上述のように構成した限流装置を定格電圧400V、定
格電流100Aの系統に配置して短絡実験を行うと、図
3に示すような実験結果が得られた。ここで、熱容量が
小さい第1PTC素子10aとして、断面積が5c
m2、長さが6cm、熱容量が98(ジュール/ケルビ
ン)、常温抵抗が1.2×10-3Ωの表1に示すV2O3
−Cr2O3セラミックスからなるPTC素子を用い、熱
容量が大きい第2PTC素子10bとして、断面積が1
0cm2、長さが12cm、熱容量が392(ジュール
/ケルビン)、常温抵抗が1.2×10-3Ωの表1に示
すV2O3−Cr2O3セラミックスからなるPTC素子を
用いた。
格電流100Aの系統に配置して短絡実験を行うと、図
3に示すような実験結果が得られた。ここで、熱容量が
小さい第1PTC素子10aとして、断面積が5c
m2、長さが6cm、熱容量が98(ジュール/ケルビ
ン)、常温抵抗が1.2×10-3Ωの表1に示すV2O3
−Cr2O3セラミックスからなるPTC素子を用い、熱
容量が大きい第2PTC素子10bとして、断面積が1
0cm2、長さが12cm、熱容量が392(ジュール
/ケルビン)、常温抵抗が1.2×10-3Ωの表1に示
すV2O3−Cr2O3セラミックスからなるPTC素子を
用いた。
【0032】なお、図3(a)は短絡した時点からの時
間に対するPTC素子に流れる電流の関係を示す図であ
り、実線の曲線αは第1PTC素子10aと第2PTC
素子10bと組み合わせて用いた場合を示し、点線の曲
線β1は第1PTC素子10aのみを用いた場合を示
し、点線の曲線β2は第2PTC素子10bのみを用い
た場合を示す。
間に対するPTC素子に流れる電流の関係を示す図であ
り、実線の曲線αは第1PTC素子10aと第2PTC
素子10bと組み合わせて用いた場合を示し、点線の曲
線β1は第1PTC素子10aのみを用いた場合を示
し、点線の曲線β2は第2PTC素子10bのみを用い
た場合を示す。
【0033】また、図3(b)は短絡した時点からの時
間に対するPTC素子の温度の関係を示す図であり、実
線の曲線α1は第1PTC素子10aと第2PTC素子
10bと組み合わせて用いた場合の第1PTC素子10
aの温度を示し、実線の曲線α2は第1PTC素子10
aと第2PTC素子10bと組み合わせて用いた場合の
第2PTC素子10bの温度を示し、点線の曲線β1は
第1PTC素子10aのみを用いた場合の第1PTC素
子10aの温度を示し、点線の曲線β2は第2PTC素
子10bのみを用いた場合の第2PTC素子10bの温
度を示す。
間に対するPTC素子の温度の関係を示す図であり、実
線の曲線α1は第1PTC素子10aと第2PTC素子
10bと組み合わせて用いた場合の第1PTC素子10
aの温度を示し、実線の曲線α2は第1PTC素子10
aと第2PTC素子10bと組み合わせて用いた場合の
第2PTC素子10bの温度を示し、点線の曲線β1は
第1PTC素子10aのみを用いた場合の第1PTC素
子10aの温度を示し、点線の曲線β2は第2PTC素
子10bのみを用いた場合の第2PTC素子10bの温
度を示す。
【0034】図3の実験結果より明らかなように、第1
PTC素子10aのみを用いた場合(図3(a)(b)
の曲線β1参照)は、5msecで限流動作を開始する
が、温度上昇が速いためすぐにNTC領域に入り、限流
することが不能となる。また、10msecで温度が4
00℃を超えてしまい、素子が破壊される恐れがある。
第2PTC素子10bのみを用いた場合(図3(a)
(b)の曲線β2参照)は、10msecで限流動作を
開始するが電流ピーク値が85kAも流れてしまう。こ
のように、第1PTC素子10aあるいは第2PTC素
子10bのみを単独で用いると限流装置として充分機能
しないことが明らかとなった。
PTC素子10aのみを用いた場合(図3(a)(b)
の曲線β1参照)は、5msecで限流動作を開始する
が、温度上昇が速いためすぐにNTC領域に入り、限流
することが不能となる。また、10msecで温度が4
00℃を超えてしまい、素子が破壊される恐れがある。
第2PTC素子10bのみを用いた場合(図3(a)
(b)の曲線β2参照)は、10msecで限流動作を
開始するが電流ピーク値が85kAも流れてしまう。こ
のように、第1PTC素子10aあるいは第2PTC素
子10bのみを単独で用いると限流装置として充分機能
しないことが明らかとなった。
【0035】一方、第1PTC素子10aと第2PTC
素子10bと組み合わせて用いた場合(図3(a)の曲
線αおよび図3(b)の曲線α1,α2参照)は、5ms
ecで限流動作を開始し、40kA以内に電流を限流す
ることが可能となり、限流装置として充分に機能するこ
とが明らかとなった。
素子10bと組み合わせて用いた場合(図3(a)の曲
線αおよび図3(b)の曲線α1,α2参照)は、5ms
ecで限流動作を開始し、40kA以内に電流を限流す
ることが可能となり、限流装置として充分に機能するこ
とが明らかとなった。
【0036】上述のように構成した本実施形態において
は、第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
として常温での抵抗値が小さいV2O3−Cr2O3セラミ
ックスを用いているため、これらの第1PTC素子10
aおよび第2PTC素子10bを電路Lに直接接続して
も抵抗損失は小さくなる。そのため、定常時の電力損失
を最小限にすることができ、電力損失を伴うことなく過
電流を防止することができるようになる。
は、第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10b
として常温での抵抗値が小さいV2O3−Cr2O3セラミ
ックスを用いているため、これらの第1PTC素子10
aおよび第2PTC素子10bを電路Lに直接接続して
も抵抗損失は小さくなる。そのため、定常時の電力損失
を最小限にすることができ、電力損失を伴うことなく過
電流を防止することができるようになる。
【0037】また、第1PTC素子10aおよび第2P
TC素子10bは多数の貫通孔を有するハニカム構造に
形成しているので、冷却効率が向上し、短絡事故等が発
生しても早期に冷却されて常温に復帰し、この種の限流
装置の復帰性が向上するとともに、短時間で自動復帰で
きるようになり、電力系統の保守が容易になって保守性
が向上する。
TC素子10bは多数の貫通孔を有するハニカム構造に
形成しているので、冷却効率が向上し、短絡事故等が発
生しても早期に冷却されて常温に復帰し、この種の限流
装置の復帰性が向上するとともに、短時間で自動復帰で
きるようになり、電力系統の保守が容易になって保守性
が向上する。
【0038】さらに、V2O3−Cr2O3セラミックス
は、BaTiO3系セラミックスと比較して抵抗が小さ
いため、断面積を小さくすることが可能となり、小型の
第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10bを使
用することができて、この種限流装置の小型化が可能と
なる。また、常温抵抗率に対する抵抗上昇が2〜3桁で
あるので、第1PTC素子10aおよび第2PTC素子
10bに定格電流以上の過電流が流れても、NTC領域
に至るまでに温度上昇をすることがないため、温度上昇
に基づく第1PTC素子10aおよび第2PTC素子1
0bの破壊を防止することができるようになる。また、
過電流が流れると確実にその抵抗値が増大するので、限
流動作の応答性が向上し、この種限流装置の応答性が向
上する。
は、BaTiO3系セラミックスと比較して抵抗が小さ
いため、断面積を小さくすることが可能となり、小型の
第1PTC素子10aおよび第2PTC素子10bを使
用することができて、この種限流装置の小型化が可能と
なる。また、常温抵抗率に対する抵抗上昇が2〜3桁で
あるので、第1PTC素子10aおよび第2PTC素子
10bに定格電流以上の過電流が流れても、NTC領域
に至るまでに温度上昇をすることがないため、温度上昇
に基づく第1PTC素子10aおよび第2PTC素子1
0bの破壊を防止することができるようになる。また、
過電流が流れると確実にその抵抗値が増大するので、限
流動作の応答性が向上し、この種限流装置の応答性が向
上する。
【0039】なお、上述の実施の形態においては、第1
PTC素子10aおよび第2PTC素子10bを自然冷
却する例について説明したが、空気、ガス、液体等の冷
却媒体をファン、ポンプ等を駆動して、これらの冷却媒
体をハニカム構造に形成した第1PTC素子10aおよ
び第2PTC素子10bの貫通孔に流入、流出させるよ
うにすれば冷却効率が向上して、温度上昇した第1PT
C素子10aおよび第2PTC素子10bを直ちに常温
まで低下させることが可能となる。
PTC素子10aおよび第2PTC素子10bを自然冷
却する例について説明したが、空気、ガス、液体等の冷
却媒体をファン、ポンプ等を駆動して、これらの冷却媒
体をハニカム構造に形成した第1PTC素子10aおよ
び第2PTC素子10bの貫通孔に流入、流出させるよ
うにすれば冷却効率が向上して、温度上昇した第1PT
C素子10aおよび第2PTC素子10bを直ちに常温
まで低下させることが可能となる。
【0040】また、上述の実施の形態においては、ハニ
カム構造の貫通孔を電流の通電方向に設ける例について
説明したが、ハニカム構造の貫通孔は電流の通電方向に
直角方向に設けるようにしてもよい。この場合、各電極
板にハニカム構造の貫通孔を設ける必要がなくなるた
め、この種の限流装置をさらに安価に製造できるように
なる。
カム構造の貫通孔を電流の通電方向に設ける例について
説明したが、ハニカム構造の貫通孔は電流の通電方向に
直角方向に設けるようにしてもよい。この場合、各電極
板にハニカム構造の貫通孔を設ける必要がなくなるた
め、この種の限流装置をさらに安価に製造できるように
なる。
【0041】また、本発明の限流装置10は上述の実施
の形態に限定されものではなく、例えば、低圧配線用遮
断器、高圧および特別高圧以上の遮断器に内蔵あるいは
別個に直列に配置して用いることができるもできる。ま
た、サイリスタ装置の保護用として用いることができる
もできるし、あるいは低圧ネットワーク配電用の限流ヒ
ューズの代わりに用いることができる。
の形態に限定されものではなく、例えば、低圧配線用遮
断器、高圧および特別高圧以上の遮断器に内蔵あるいは
別個に直列に配置して用いることができるもできる。ま
た、サイリスタ装置の保護用として用いることができる
もできるし、あるいは低圧ネットワーク配電用の限流ヒ
ューズの代わりに用いることができる。
【図1】 本発明の限流装置を送配電系統の電路に直接
接続する一例を示す図である。
接続する一例を示す図である。
【図2】 本発明のPTC素子の温度−比抵抗特性を示
す図である。
す図である。
【図3】 本発明の限流装置を送配電系統の電路に直接
接続して短絡試験を行った実験結果を示す図である。
接続して短絡試験を行った実験結果を示す図である。
10…限流装置、10a…熱容量が小さい第1PTC素
子(正の抵抗温度係数を有する素子)、10b…熱容量
が大きい第2PTC素子(正の抵抗温度係数を有する素
子)、20…交流電源、30…負荷、40…遮断器
子(正の抵抗温度係数を有する素子)、10b…熱容量
が大きい第2PTC素子(正の抵抗温度係数を有する素
子)、20…交流電源、30…負荷、40…遮断器
Claims (3)
- 【請求項1】 所定の温度になると急激にその抵抗値が
増大する正の抵抗温度係数を有するPTC素子を電路に
備えて同電路に流れる過電流を抑制するPTC素子を用
いた限流装置であって、 熱容量が小さい第1PTC素子と前記第1PTC素子よ
り熱容量が大きい第2PTC素子とを直接接続して前記
電路に直列に挿入し、 前記電路に過電流が流れると前記熱容量が小さい第1P
TC素子の抵抗値が増大して即応的な限流動作をさせ、
ついで前記第1PTC素子より熱容量が大きい第2PT
C素子の抵抗値が増大して限流動作を安定させるように
したことを特徴とするPTC素子を用いた限流装置。 - 【請求項2】 前記第1PTC素子および前記第2PT
C素子をハニカム構造に形成し、該ハニカム構造に形成
した貫通孔を冷却媒体の流通路としたことを特徴とする
請求項1に記載のPTC素子を用いた限流装置。 - 【請求項3】 前記第1PTC素子および前記第2PT
C素子は常温抵抗率が小さくかつ常温抵抗率に対する抵
抗上昇率が2〜3桁であるV2O3−Cr2O3セラミック
スであることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載のPTC素子を用いた限流装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28694796A JPH10136560A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | Ptc素子を用いた限流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28694796A JPH10136560A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | Ptc素子を用いた限流装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10136560A true JPH10136560A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17711019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28694796A Pending JPH10136560A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | Ptc素子を用いた限流装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10136560A (ja) |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP28694796A patent/JPH10136560A/ja active Pending
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