JPH10138533A - 耐熱滑性層用組成物、並びにそれを用いた熱転写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体 - Google Patents
耐熱滑性層用組成物、並びにそれを用いた熱転写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体Info
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- JPH10138533A JPH10138533A JP8304627A JP30462796A JPH10138533A JP H10138533 A JPH10138533 A JP H10138533A JP 8304627 A JP8304627 A JP 8304627A JP 30462796 A JP30462796 A JP 30462796A JP H10138533 A JPH10138533 A JP H10138533A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐熱滑性層用組成物、並びにそれを用いた熱転
写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体に関
し、従来の耐熱滑性層に使われている硬化性樹脂が、耐
熱性に関しては優れているが、この熱転写記録媒体の耐
熱滑性層に埃や塵が付着した場合、印画の際、転写抜け
のなどの転写不良となることがある。 【解決手段】基材と、該基材の片面に設けられた熱転写
層と、該基材の他面に設けられたシリコーン変性セルロ
ース樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物との混合
体からなる耐熱滑性層用組成物からなる耐熱滑性層から
なる熱転写記録媒体、又は、基材と、該基材の少なくと
も片面に設けられた前記耐熱滑性層用組成物からなる耐
熱滑性層からなるサーマルヘッドクリーニング媒体にし
たもの。
写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体に関
し、従来の耐熱滑性層に使われている硬化性樹脂が、耐
熱性に関しては優れているが、この熱転写記録媒体の耐
熱滑性層に埃や塵が付着した場合、印画の際、転写抜け
のなどの転写不良となることがある。 【解決手段】基材と、該基材の片面に設けられた熱転写
層と、該基材の他面に設けられたシリコーン変性セルロ
ース樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物との混合
体からなる耐熱滑性層用組成物からなる耐熱滑性層から
なる熱転写記録媒体、又は、基材と、該基材の少なくと
も片面に設けられた前記耐熱滑性層用組成物からなる耐
熱滑性層からなるサーマルヘッドクリーニング媒体にし
たもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
持った熱転写記録装置にて、文字や画像を熱転写記録す
る(以後、「印画する」と称する)ヘッドクリーニング
性に優れた耐熱滑性層用組成物、並びにそれを用いた熱
転写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体に関
するものである。
持った熱転写記録装置にて、文字や画像を熱転写記録す
る(以後、「印画する」と称する)ヘッドクリーニング
性に優れた耐熱滑性層用組成物、並びにそれを用いた熱
転写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを持った熱転写記録装置
にて、ポリエステルフィルム等の基材の片面に熱転写層
を設けた熱転写記録媒体を使用して、受像紙に文字や画
像を印画して形成する熱転写記録方式が知られている。
この方式はドットインパクト方式等に比べて画像形成時
の騒音が低く、またカラー画像を比較的容易に形成する
ことができ、熱転写記録装置自体がコンパクトでそのコ
ストが低いなどの利点があるため、現在広く利用されて
いる。熱転写記録方式は、一般的に、溶融転写方式と昇
華染料方式に分けられ、前者はワックスなどの低融点物
質に顔料を混ぜ込んだ熱転写層をサーマルヘッドの熱に
より、熱転写層ごと受像紙に溶融転写するものである。
後者は、高分子樹脂に昇華染料を分散させたものを熱転
写層とし、サーマルヘッドの熱により、高分子樹脂が軟
化し、その中に均一に分散された昇華染料が、気化熱に
より受像紙に昇華するものである。印画は、熱転写記録
媒体の基材の熱転写層の設けられてない面を、サーマル
ヘッドに密着させ、サーマルヘッドの加熱により熱転写
層を受像紙に転写することにより行われるが、印画時に
は、サーマルヘッドの表面が、瞬間的に数百度の高温に
なるため、サーマルヘッドと接触している基材はその熱
により軟化してしまい、サーマルヘッドに貼り付きが発
生し、しまいには基材の破断を引き起こすことになる。
このため、基材の熱転写層の設けられてない面には、サ
ーマルヘッドの熱に耐えられる耐熱性のある耐熱滑性層
を設けることにより上記問題を解決している。
にて、ポリエステルフィルム等の基材の片面に熱転写層
を設けた熱転写記録媒体を使用して、受像紙に文字や画
像を印画して形成する熱転写記録方式が知られている。
この方式はドットインパクト方式等に比べて画像形成時
の騒音が低く、またカラー画像を比較的容易に形成する
ことができ、熱転写記録装置自体がコンパクトでそのコ
ストが低いなどの利点があるため、現在広く利用されて
いる。熱転写記録方式は、一般的に、溶融転写方式と昇
華染料方式に分けられ、前者はワックスなどの低融点物
質に顔料を混ぜ込んだ熱転写層をサーマルヘッドの熱に
より、熱転写層ごと受像紙に溶融転写するものである。
後者は、高分子樹脂に昇華染料を分散させたものを熱転
写層とし、サーマルヘッドの熱により、高分子樹脂が軟
化し、その中に均一に分散された昇華染料が、気化熱に
より受像紙に昇華するものである。印画は、熱転写記録
媒体の基材の熱転写層の設けられてない面を、サーマル
ヘッドに密着させ、サーマルヘッドの加熱により熱転写
層を受像紙に転写することにより行われるが、印画時に
は、サーマルヘッドの表面が、瞬間的に数百度の高温に
なるため、サーマルヘッドと接触している基材はその熱
により軟化してしまい、サーマルヘッドに貼り付きが発
生し、しまいには基材の破断を引き起こすことになる。
このため、基材の熱転写層の設けられてない面には、サ
ーマルヘッドの熱に耐えられる耐熱性のある耐熱滑性層
を設けることにより上記問題を解決している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
耐熱滑性層の大部分は、UV硬化物、EB硬化物、イソ
シアネート硬化物などのサーマルヘッドの熱により軟化
しにくい硬化性樹脂がメインに使われている。硬化性樹
脂は、耐熱性に関しては優れているが、この熱転写記録
媒体の耐熱滑性層に埃や塵が付着した場合、印画の際、
転写抜けのなどの転写不良となることがある。特に、こ
の埃や塵がサーマルヘッドに転移して付着固定した場合
には、転写抜けが連続して発生することになる。この付
着固定した埃や塵を取り除く為に、人手により布などを
使ってサーマルヘッドをクリーニングしようとしても、
熱転写記録装置が密閉式あるいは小型である場合にはク
リーニングしにくいことが問題となっており、サーマル
ヘッドクリーニング性を有する熱転写記録媒体やサーマ
ルヘッドクリーニング媒体が要求されている。本発明
は、以上のような従来の技術の問題点を鑑みなされたも
のであり、ヘッドクリーニング性に優れた耐熱滑性層用
組成物、並びにそれを用いた熱転写記録媒体及びサーマ
ルヘッドクリーニング媒体の提供を目的とする。
耐熱滑性層の大部分は、UV硬化物、EB硬化物、イソ
シアネート硬化物などのサーマルヘッドの熱により軟化
しにくい硬化性樹脂がメインに使われている。硬化性樹
脂は、耐熱性に関しては優れているが、この熱転写記録
媒体の耐熱滑性層に埃や塵が付着した場合、印画の際、
転写抜けのなどの転写不良となることがある。特に、こ
の埃や塵がサーマルヘッドに転移して付着固定した場合
には、転写抜けが連続して発生することになる。この付
着固定した埃や塵を取り除く為に、人手により布などを
使ってサーマルヘッドをクリーニングしようとしても、
熱転写記録装置が密閉式あるいは小型である場合にはク
リーニングしにくいことが問題となっており、サーマル
ヘッドクリーニング性を有する熱転写記録媒体やサーマ
ルヘッドクリーニング媒体が要求されている。本発明
は、以上のような従来の技術の問題点を鑑みなされたも
のであり、ヘッドクリーニング性に優れた耐熱滑性層用
組成物、並びにそれを用いた熱転写記録媒体及びサーマ
ルヘッドクリーニング媒体の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1においては、シリコー
ン変性セルロース樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮
合物との混合体からなることを特徴とする耐熱滑性層用
組成物としたものである。
を達成するために、まず請求項1においては、シリコー
ン変性セルロース樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮
合物との混合体からなることを特徴とする耐熱滑性層用
組成物としたものである。
【0005】また請求項2においては、請求項1に記載
の耐熱滑性層用組成物を基本とし、前記メラミン・ホル
ムアルデヒド縮合物の粒子径が0.1〜2μmであるこ
とを特徴としたものである。
の耐熱滑性層用組成物を基本とし、前記メラミン・ホル
ムアルデヒド縮合物の粒子径が0.1〜2μmであるこ
とを特徴としたものである。
【0006】また請求項3においては、請求項1又は2
のいずれかに記載の耐熱滑性層用組成物を基本とし、前
記耐熱滑性層用組成物のシリコーン変性セルロース樹脂
とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物との混合体がシリ
コーン変性セルロース樹脂100重量部に対しメラミン
・ホルムアルデヒドが1〜30重量部の混合比率である
ことを特徴としたものである。
のいずれかに記載の耐熱滑性層用組成物を基本とし、前
記耐熱滑性層用組成物のシリコーン変性セルロース樹脂
とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物との混合体がシリ
コーン変性セルロース樹脂100重量部に対しメラミン
・ホルムアルデヒドが1〜30重量部の混合比率である
ことを特徴としたものである。
【0007】また請求項4においては、基材と、該基材
の片面に設けられた熱転写層と、該基材の他面に設けら
れた耐熱滑性層からなる熱転写記録媒体であって、該耐
熱滑性層には、請求項1乃至3のいずれかに記載の耐熱
滑性層用組成物を用いたことを特徴とする熱転写記録媒
体としたものである。
の片面に設けられた熱転写層と、該基材の他面に設けら
れた耐熱滑性層からなる熱転写記録媒体であって、該耐
熱滑性層には、請求項1乃至3のいずれかに記載の耐熱
滑性層用組成物を用いたことを特徴とする熱転写記録媒
体としたものである。
【0008】さらにまた請求項5においては、基材と、
該基材の少なくとも片面に設けられた耐熱滑性層からな
るサーマルヘッドクリーニング媒体であって、該耐熱滑
性層には、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の耐熱
滑性層用組成物を用いたことを特徴とするサーマルヘッ
ドクリーニング媒体としたものである。
該基材の少なくとも片面に設けられた耐熱滑性層からな
るサーマルヘッドクリーニング媒体であって、該耐熱滑
性層には、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の耐熱
滑性層用組成物を用いたことを特徴とするサーマルヘッ
ドクリーニング媒体としたものである。
【0009】本発明は、耐熱滑性層にシリコーン変性セ
ルロース樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物との
混合体を用いた層を設けられているが、シリコーン変性
セルロース樹脂は耐熱性と滑性とを有するものであり、
硬化性樹脂と同様に、ヘッドクリーニング性が無いの
で、ヘッドクリーニング性を持たせる為に、メラミン・
ホルムアルデヒド縮合物の粒子を混合させる。この粒子
が摩擦剤となり、サーマルヘッドの表面に付着・固定し
た埃や塵を取り除く働きをするものと考えられる。
ルロース樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物との
混合体を用いた層を設けられているが、シリコーン変性
セルロース樹脂は耐熱性と滑性とを有するものであり、
硬化性樹脂と同様に、ヘッドクリーニング性が無いの
で、ヘッドクリーニング性を持たせる為に、メラミン・
ホルムアルデヒド縮合物の粒子を混合させる。この粒子
が摩擦剤となり、サーマルヘッドの表面に付着・固定し
た埃や塵を取り除く働きをするものと考えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
説明する。基材の片面に熱転写層、他面に耐熱滑性層を
設けた構造を有するものは熱転写記録媒体として、又、
基材の少なくとも片面に耐熱滑性層を設けて熱転写層の
ないものにして、サーマルヘッドクリーニング媒体とし
て使用する。
説明する。基材の片面に熱転写層、他面に耐熱滑性層を
設けた構造を有するものは熱転写記録媒体として、又、
基材の少なくとも片面に耐熱滑性層を設けて熱転写層の
ないものにして、サーマルヘッドクリーニング媒体とし
て使用する。
【0011】基材は、従来から熱転写記録媒体の基材と
して使用されている物と同等な物を使用することがで
き、機械的強靱性、柔軟性、耐熱性などを考慮して適宜
選択することができる。
して使用されている物と同等な物を使用することがで
き、機械的強靱性、柔軟性、耐熱性などを考慮して適宜
選択することができる。
【0012】このような基材の具体例としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど
のポリエステルとか、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネート、ポリサルファン、ポリイミド、ポリ
ビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミドフィル
ムなどのプラスチックフィルムとか、上質紙、コート
紙、合成紙などの紙基材とか、或いはこれらを組み合わ
せたシートなどを例示することができる。中でも、平滑
性、強度、コストなどの点からポリエステルフィルムが
好ましい。基材の厚さは特に限定はないが、プリンター
における熱転写記録媒体の搬送性等を考慮すると、一般
的には2〜50μm、好ましくは3〜12μmとする。
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど
のポリエステルとか、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネート、ポリサルファン、ポリイミド、ポリ
ビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミドフィル
ムなどのプラスチックフィルムとか、上質紙、コート
紙、合成紙などの紙基材とか、或いはこれらを組み合わ
せたシートなどを例示することができる。中でも、平滑
性、強度、コストなどの点からポリエステルフィルムが
好ましい。基材の厚さは特に限定はないが、プリンター
における熱転写記録媒体の搬送性等を考慮すると、一般
的には2〜50μm、好ましくは3〜12μmとする。
【0013】熱転写層は、従来からの熱転写記録媒体の
熱転写層として使用されているものと同等なものを使用
することができ、熱溶融性、熱昇華性転写層何れも特に
限定しない。また熱転写層に関して、基材上に連続或い
は非連続何れであろうが特に限定されるものではない。
熱転写層として使用されているものと同等なものを使用
することができ、熱溶融性、熱昇華性転写層何れも特に
限定しない。また熱転写層に関して、基材上に連続或い
は非連続何れであろうが特に限定されるものではない。
【0014】耐熱滑性層は、シリコーン変性セルロース
樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物との混合体か
らなる耐熱滑性層用組成物から形成されたものである。
この層は通常基材上に連続に形成する。
樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物との混合体か
らなる耐熱滑性層用組成物から形成されたものである。
この層は通常基材上に連続に形成する。
【0015】本発明において欠くことのできないシリコ
ーン変性セルロース樹脂とは、セルロース樹脂に長鎖シ
リコーン(シロキサン鎖)が結合している物で、セルロ
ース本来の耐熱性を損なうことなく滑り性を付与された
樹脂である。セルロース樹脂に対する長鎖シリコーンの
割合としては、用途に応じて様々であるが、一般的には
5〜200%、好ましくは10〜120%とする。
ーン変性セルロース樹脂とは、セルロース樹脂に長鎖シ
リコーン(シロキサン鎖)が結合している物で、セルロ
ース本来の耐熱性を損なうことなく滑り性を付与された
樹脂である。セルロース樹脂に対する長鎖シリコーンの
割合としては、用途に応じて様々であるが、一般的には
5〜200%、好ましくは10〜120%とする。
【0016】シリコーン変性セルロース樹脂と混合する
メラミン・ホルムアルデヒド縮合物は、メラミン樹脂を
原料とする熱硬化性樹脂であり、本発明では球状の粒子
を使用する。この粒子は、単体では、均一な粒子であ
り、溶剤等に不溶不融であり、耐熱性に優れ、また機械
的強度の高いものである。粒子径は、ヘッドクリーニン
グ性の点から、0.1〜2μmが良い。更に0.1〜
0.5μmが好ましい。0.1μmを下回ると、クリー
ニング性が無くなり、2μmを越えるとサーマルヘッド
との摩擦が高くなり、印画時に走行不良を引き起こすこ
とになる。またシリコーン変性セルロース樹脂とメラミ
ン・ホルムアルデヒド縮合物の混合比率は、ヘッドクリ
ーニング性の点から、シリコーン変性セルロース樹脂1
00重量部に対して1〜30重量部が良い。さらに10
〜20重量部がより好ましい。1重量部を下回るとその
性能が無く、30重量部を越えるとサーマルヘッドとの
摩擦が高くなり印画時走行不良を引き起こすことにな
る。
メラミン・ホルムアルデヒド縮合物は、メラミン樹脂を
原料とする熱硬化性樹脂であり、本発明では球状の粒子
を使用する。この粒子は、単体では、均一な粒子であ
り、溶剤等に不溶不融であり、耐熱性に優れ、また機械
的強度の高いものである。粒子径は、ヘッドクリーニン
グ性の点から、0.1〜2μmが良い。更に0.1〜
0.5μmが好ましい。0.1μmを下回ると、クリー
ニング性が無くなり、2μmを越えるとサーマルヘッド
との摩擦が高くなり、印画時に走行不良を引き起こすこ
とになる。またシリコーン変性セルロース樹脂とメラミ
ン・ホルムアルデヒド縮合物の混合比率は、ヘッドクリ
ーニング性の点から、シリコーン変性セルロース樹脂1
00重量部に対して1〜30重量部が良い。さらに10
〜20重量部がより好ましい。1重量部を下回るとその
性能が無く、30重量部を越えるとサーマルヘッドとの
摩擦が高くなり印画時走行不良を引き起こすことにな
る。
【0017】耐熱滑性層の膜厚に関して、特に制限はな
いが、一般的には0.1〜2.0μm、好ましくは0.
3〜1.5μmとする。
いが、一般的には0.1〜2.0μm、好ましくは0.
3〜1.5μmとする。
【0018】
【実施例】以下、図1を用いて本発明を実施例により詳
細に説明する。基材11としての厚さ4.5μmの透明
なポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に下記の
処方の塗液を、全ベタで乾燥厚1.5μmの厚さにグラ
ビアコートし、熱転写層12を設けた。 [熱転写層塗液] マゼンタ染料 20重量部 ブチラール樹脂 15重量部 ポリエステル樹脂 5重量部 トルエン 30重量部 メチルエチルケトン 30重量部
細に説明する。基材11としての厚さ4.5μmの透明
なポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に下記の
処方の塗液を、全ベタで乾燥厚1.5μmの厚さにグラ
ビアコートし、熱転写層12を設けた。 [熱転写層塗液] マゼンタ染料 20重量部 ブチラール樹脂 15重量部 ポリエステル樹脂 5重量部 トルエン 30重量部 メチルエチルケトン 30重量部
【0019】次に、耐熱滑性層13として、上記基材1
1の片面に熱転写層12の設けられた基材11の他面
に、それぞれ下記実施例1〜4に対応する塗液を全ベタ
で乾燥厚0.8μmの厚さにグラビアコートして設け
て、熱転写記録媒体10を作製した。なお、シリコーン
変性セルロースに関しては、以下すべてセルロース10
0部に対して長鎖シリコーンが25部結合した物を使用
した。
1の片面に熱転写層12の設けられた基材11の他面
に、それぞれ下記実施例1〜4に対応する塗液を全ベタ
で乾燥厚0.8μmの厚さにグラビアコートして設け
て、熱転写記録媒体10を作製した。なお、シリコーン
変性セルロースに関しては、以下すべてセルロース10
0部に対して長鎖シリコーンが25部結合した物を使用
した。
【0020】<実施例1> [耐熱滑性層塗液] シリコーン変性セルロース 15 重量部 メラミン・ホルムアルデヒド縮合物(粒子径0.2μm)0.15重量部 トルエン 60 重量部 メチルエチルケトン 24.85重量部
【0021】<実施例2> [耐熱滑性層塗液] シリコーン変性セルロース 15 重量部 メラミン・ホルムアルデヒド縮合物(粒子径0.2μm) 4.5重量部 トルエン 60 重量部 メチルエチルケトン 20.5重量部
【0022】<実施例3> [耐熱滑性層塗液] シリコーン変性セルロース 15重量部 メラミン・ホルムアルデヒド縮合物(粒子径0.1μm) 3重量部 トルエン 60重量部 メチルエチルケトン 22重量部
【0023】<実施例4> [耐熱滑性層塗液] シリコーン変性セルロース 15重量部 メラミン・ホルムアルデヒド縮合物(粒子径2.0μm) 3重量部 トルエン 60重量部 メチルエチルケトン 22重量部
【0024】<比較例1>比較例として、耐熱滑性層1
3として、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物を混合し
ないものとして、下記塗液を全ベタで乾燥厚0.8μm
の厚さにグラビアコートして設け、熱転写記録媒体10
を作製した。 [耐熱滑性層塗液] シリコーン変性セルロース 20重量部 シリコーン粒子(平均粒子径0.3μm) 4重量部 トルエン 60重量部 メチルエチルケトン 16重量部
3として、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物を混合し
ないものとして、下記塗液を全ベタで乾燥厚0.8μm
の厚さにグラビアコートして設け、熱転写記録媒体10
を作製した。 [耐熱滑性層塗液] シリコーン変性セルロース 20重量部 シリコーン粒子(平均粒子径0.3μm) 4重量部 トルエン 60重量部 メチルエチルケトン 16重量部
【0025】<比較例2>比較例として、耐熱滑性層1
3として、従来の耐熱滑性層13に使用されている硬化
物として、UV硬化性樹脂であるアクリルオリゴマーを
使用して、下記塗液を全ベタでグラビアコートし、乾
燥、UVランプ照射後、乾燥厚0.8μmの厚さに設
け、熱転写記録媒体10を作製した。 [耐熱滑性層塗液] アクリルオリゴマー 50重量部 シリコンパウダー 2重量部 シリコンオイル 5重量部 メチルアルコール 43重量部
3として、従来の耐熱滑性層13に使用されている硬化
物として、UV硬化性樹脂であるアクリルオリゴマーを
使用して、下記塗液を全ベタでグラビアコートし、乾
燥、UVランプ照射後、乾燥厚0.8μmの厚さに設
け、熱転写記録媒体10を作製した。 [耐熱滑性層塗液] アクリルオリゴマー 50重量部 シリコンパウダー 2重量部 シリコンオイル 5重量部 メチルアルコール 43重量部
【0026】これらの熱転写記録媒体10のヘッドクリ
ーニング効果を確認する為に、下記のような試験を行っ
た。比較例1、2で作製したそれぞれの熱転写記録媒体
10の耐熱滑性層13の始めの部分に、太さ3d(デニ
ール)長さ1mm前後のポリエチレンテレフタレート樹
脂繊維状粉をまぶして、熱転写記録装置として大倉印字
シミュレーターを使用して、それぞれ1.0mJ/do
tのエネルギーで受像紙に全ベタの印画を行った。その
結果、比較例1、2とも印画の初めからスジ状の転写抜
けが発生し、一向に消えることはなかった。印画後のサ
ーマルヘッドの状態を観察すると、サーマルヘッドの熱
電対にくっきりとポリエチレンテレフタレート樹脂繊維
粉が付着していた。
ーニング効果を確認する為に、下記のような試験を行っ
た。比較例1、2で作製したそれぞれの熱転写記録媒体
10の耐熱滑性層13の始めの部分に、太さ3d(デニ
ール)長さ1mm前後のポリエチレンテレフタレート樹
脂繊維状粉をまぶして、熱転写記録装置として大倉印字
シミュレーターを使用して、それぞれ1.0mJ/do
tのエネルギーで受像紙に全ベタの印画を行った。その
結果、比較例1、2とも印画の初めからスジ状の転写抜
けが発生し、一向に消えることはなかった。印画後のサ
ーマルヘッドの状態を観察すると、サーマルヘッドの熱
電対にくっきりとポリエチレンテレフタレート樹脂繊維
粉が付着していた。
【0027】このサーマルヘッドの熱電対にくっきりと
ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維粉が付着した状態
で、実施例1の熱転写記録媒体10を装着して、同じエ
ネルギーで全ベタの印画を行った。その結果、印画がむ
らなく綺麗に行え(即ち印画性の良い)、転写抜けなど
全く発生してなかった。印画後のサーマルヘッドの状態
を観察するとポリエチレンテレフタレート樹脂繊維粉は
付着していなかった。つまり、サーマルヘッドがクリー
ニングされていた。同様に、比較例1又は、比較例2の
熱転写記録媒体10により、サーマルヘッドの熱電対に
くっきりとポリエチレンテレフタレート樹脂繊維粉が付
着した状態で、実施例2、3、4についても行った。結
果は、実施例1の熱転写記録媒体の時と同じく、印画が
むらなく綺麗に行え(即ち印画性の良い)、転写抜けな
ど全く発生してなかった。印画後のサーマルヘッドの状
態を観察するとポリエチレンテレフタレート樹脂繊維粉
はやはり付着していなかった。つまり、サーマルヘッド
がクリーニングされていた。
ポリエチレンテレフタレート樹脂繊維粉が付着した状態
で、実施例1の熱転写記録媒体10を装着して、同じエ
ネルギーで全ベタの印画を行った。その結果、印画がむ
らなく綺麗に行え(即ち印画性の良い)、転写抜けなど
全く発生してなかった。印画後のサーマルヘッドの状態
を観察するとポリエチレンテレフタレート樹脂繊維粉は
付着していなかった。つまり、サーマルヘッドがクリー
ニングされていた。同様に、比較例1又は、比較例2の
熱転写記録媒体10により、サーマルヘッドの熱電対に
くっきりとポリエチレンテレフタレート樹脂繊維粉が付
着した状態で、実施例2、3、4についても行った。結
果は、実施例1の熱転写記録媒体の時と同じく、印画が
むらなく綺麗に行え(即ち印画性の良い)、転写抜けな
ど全く発生してなかった。印画後のサーマルヘッドの状
態を観察するとポリエチレンテレフタレート樹脂繊維粉
はやはり付着していなかった。つまり、サーマルヘッド
がクリーニングされていた。
【0028】なお、実施例1、2、3、4の各熱転写記
録媒体10を巻きの状態で、室温(25℃ 60%)、
高温高湿(40℃ 90%)状態に30日間放置した後
にも、それぞれ、大倉印字シミュレーターを使用して、
1.0mJ/dotのエネルギーで全ベタ印画を行った
が、印画性、ヘッドクリーニングとも良好なものであっ
た。
録媒体10を巻きの状態で、室温(25℃ 60%)、
高温高湿(40℃ 90%)状態に30日間放置した後
にも、それぞれ、大倉印字シミュレーターを使用して、
1.0mJ/dotのエネルギーで全ベタ印画を行った
が、印画性、ヘッドクリーニングとも良好なものであっ
た。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示すが如き効果がある。・転写抜けなく、ヘッドクリー
ニング性を有し、印画性の良好な熱転写記録媒体であ
る。又、高温、高湿保存後においても、同様な効果を有
するものであった。・基材の片面、又は両面に耐熱滑性
層を設けて熱転写層のないものにすれば、サーマルヘッ
ドクリーニング媒体として使用できる。従って本発明
は、サーマルヘッドを持つ熱転写記録装置に使用する熱
転写記録媒体またはサーマルヘッドクリーニング媒体と
して、優れた実用上の効果を発揮する。
示すが如き効果がある。・転写抜けなく、ヘッドクリー
ニング性を有し、印画性の良好な熱転写記録媒体であ
る。又、高温、高湿保存後においても、同様な効果を有
するものであった。・基材の片面、又は両面に耐熱滑性
層を設けて熱転写層のないものにすれば、サーマルヘッ
ドクリーニング媒体として使用できる。従って本発明
は、サーマルヘッドを持つ熱転写記録装置に使用する熱
転写記録媒体またはサーマルヘッドクリーニング媒体と
して、優れた実用上の効果を発揮する。
【図1】本発明の実施例における熱転写記録媒体を示す
断面図である。
断面図である。
10…熱転写記録媒体 11…基材 12…熱転写層 13…耐熱滑性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 5/00 B41M 5/26 J
Claims (5)
- 【請求項1】シリコーン変性セルロース樹脂とメラミン
・ホルムアルデヒド縮合物との混合体からなることを特
徴とする耐熱滑性層用組成物。 - 【請求項2】前記メラミン・ホルムアルデヒド縮合物の
粒子径が0.1〜2μmであることを特徴とする請求項
1に記載の耐熱滑性層用組成物。 - 【請求項3】前記耐熱滑性層用組成物のシリコーン変性
セルロース樹脂とメラミン・ホルムアルデヒド縮合物と
の混合体がシリコーン変性セルロース樹脂100重量部
に対しメラミン・ホルムアルデヒドが1〜30重量部の
混合比率であることを特徴とする請求項1又は2のいず
れかに記載の耐熱滑性層用組成物。 - 【請求項4】基材と、該基材の片面に設けられた熱転写
層と、該基材の他面に設けられた耐熱滑性層からなる熱
転写記録媒体であって、該耐熱滑性層には、請求項1乃
至3のいずれかに記載の耐熱滑性層用組成物を用いたこ
とを特徴とする熱転写記録媒体。 - 【請求項5】基材と、該基材の少なくとも片面に設けら
れた耐熱滑性層からなるサーマルヘッドクリーニング媒
体であって、該耐熱滑性層には、請求項1乃至3のいず
れかに記載の耐熱滑性層用組成物を用いたことを特徴と
するサーマルヘッドクリーニング媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8304627A JPH10138533A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 耐熱滑性層用組成物、並びにそれを用いた熱転写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8304627A JPH10138533A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 耐熱滑性層用組成物、並びにそれを用いた熱転写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10138533A true JPH10138533A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17935315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8304627A Pending JPH10138533A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 耐熱滑性層用組成物、並びにそれを用いた熱転写記録媒体及びサーマルヘッドクリーニング媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10138533A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005212251A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Mitsubishi Electric Corp | サーマルプリンタ装置 |
| JP2023122336A (ja) * | 2022-02-22 | 2023-09-01 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
-
1996
- 1996-11-15 JP JP8304627A patent/JPH10138533A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005212251A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Mitsubishi Electric Corp | サーマルプリンタ装置 |
| JP2023122336A (ja) * | 2022-02-22 | 2023-09-01 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
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