JPH10139876A - 芳香族ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents
芳香族ポリカーボネートの製造方法Info
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- JPH10139876A JPH10139876A JP19146097A JP19146097A JPH10139876A JP H10139876 A JPH10139876 A JP H10139876A JP 19146097 A JP19146097 A JP 19146097A JP 19146097 A JP19146097 A JP 19146097A JP H10139876 A JPH10139876 A JP H10139876A
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Abstract
量の芳香族ポリカーボネートを得ること。 【解決手段】 炭酸ジエステル/芳香族ジオール化合物
をモノマーとして、ポリカーボネートを製造するにあた
って、生成プレポリマーの粘度平均分子量が10,00
0に到達する重合槽の反応段階で、該重合槽以前の重合
槽における反応で消費された各モノマー及び該重合槽内
のポリマーに含有される未反応モノマーそれぞれの合計
のモル比(炭酸ジエステル/芳香族ジオール化合物)
が、1.010〜1.050であるように制御して反応さ
せる。
Description
合物と炭酸ジエステルの原料の供給量を制御しつつ、複
数の重合槽を用いて芳香族ポリカーボネートを連続的に
製造する方法に関するものである。
れている上、透明性に優れた樹脂であり、幅広い分野で
利用されている。このポリカーボネートの工業的製法と
しては、ビスフェノールAとホスゲンとを塩化メチレン
溶媒中で反応させる界面重合法が一般的であるが、この
方法は工業的に取扱いの難しいホスゲンや塩化メチレン
を用いる必要があることから、近年、これら化合物を用
いず、ジフェニルカーボネートなどの炭酸ジエステルと
ビスフェノールAなどの芳香族ジオール化合物とを、無
溶媒下、溶融状態でエステル交換反応させてポリカーボ
ネートを製造する方法が提案され、一部実用化されてい
る。
Aとの反応においては、生成するポリマー(芳香族ポリ
カーボネート)の分子量増加に従い反応混合物の粘度が
上昇していくので、通常、この反応は多段の重合槽を用
いて実施する必要がある(特開平2−153925号、
同6−157739号)。ところが、各重合槽では、エ
ステル交換反応により副生するフェノールを系外に排出
しながら反応を行う必要があるので、この際に、反応原
料(モノマー)の一部も微量ながら一緒に排出されるお
それがある。したがって、通常、損失量の多い側の成分
となるジフェニルカーボネートを反応量論比よりも過剰
になるように第1重合槽に供給する。しかしながら、触
媒量、温度、圧力、翼回転数などの反応条件により、あ
るいは同一反応条件での連続運転を実施しても、副生す
るフェノールの排出部の仕様条件によって原料モノマー
の損失量が変動するため、最終的に得られるポリマーの
物性が変動する結果となる。特に、ジフェニルカーボネ
ートの比率が低下した場合には、ポリマー末端の水酸基
濃度が高くなり、耐熱老化性の良好なポリマーが得られ
にくい。
る芳香族ポリカーボネートを製造する方法として、いく
つかの提案もあるが必ずしも充分な手法とは言えない。
例えば、特開平6−157739号公報では、末端封止
剤を反応器入口でのポリマーの極限粘度[η]が0.2
dl/g(粘度平均分子量7,400に相当)以上であ
る反応器の少なくとも一つに添加する方法が開示されて
いるが、この方法では反応が実質上高温、高真空の条件
下で行われるため、添加した停止剤のうち実際にポリマ
ー末端の反応に寄与する比率が変動しやすく、安定して
末端水酸基量を制御することに問題があり、後述する比
較例2に示すように、高い末端水酸基濃度のポリカーボ
ネートしか得られない。特開平7−82368号公報で
は、ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステルの少なくと
も一方のモノマーを逐次添加する方法が開示されている
が、生成ポリマーの分子量を上げるに留まり、末端基量
を最適に制御するには到らず品質的に満足できるものは
得られていない。
は、末端基量、分子量を制御する目的で反応途中におい
て芳香族ポリカーボネートの数平均分子量(Mn)が
1,000〜10,000に達したところで、該芳香族ポ
リカーボネートの重量(Wa)、数平均分子量(M
n)、全末端基中に占めるヒドロキシル基末端の割合
(OH%)とアリールカーボネート末端の割合(Ph
%)を測定し、OH%が所望の値より高い場合には所定
量のジアリールカーボネートを加え、また、OH%が所
望の値より低い場合には、所定量のジヒドロキシジアリ
ール化合物を追加して重合することにより、所望のOH
%とMnとを有するポリカーボネートを得る製造方法が
提案されている。しかし、この方法では反応途中で生成
するポリマーの分析を行いながら重合を制御する必要が
あり、プロセス操作上の何らかの変動で重合条件が変動
した場合に臨機応変に対応することができず、安定的に
末端基量と分子量とを制御するには難がある。
同様、中間的に生成するオリゴカーボネート中のOH基
と炭酸アリール末端基との比を適時に測定し、続いて更
なる芳香族ジヒドロキシ化合物又は炭酸ジアリールエス
テルを導入して、末端OH基が25%より大きく50%
未満の範囲で、OH末端基と炭酸アリール末端基のある
比を経験的に確立せしめ、更に縮合させる製造法が提案
されている。しかし、この方法でも反応途中でポリマー
の分析をする必要があり、該特許公報で示されているよ
うなオンラインでの赤外線スペクトル分析測定によるモ
ニタリングでは精度に欠け、充分な制御ができない。
生成する副生物のフェノール類又はアルコール類の量を
連続的に測定し、温度が100〜280℃、圧力が10
Torr〜5kg/cm2Gの範囲で温度及び圧力を制
御して、ポリカーボネートプレポリマーを製造した後、
これを更に反応させポリカーボネートを製造する方法が
開示されているが、ここでは品質的に満足できる末端基
量と分子量に制御する方法が明らかにされていない。
カーボネートとビスフェノールAとを多段の重合槽を用
いて芳香族ポリカーボネートを合成する際に、重合条件
を簡便な指標で制御して、色相、耐熱老化性などの品質
の優れた芳香族ポリカーボネートを得る方法を提供する
ものである。
鑑み種々の検討を行った結果、副生するフェノールの排
出の際に同伴損失するジフェニルカーボネートの量が予
想以上に変動することに着目し、第1重合槽への原料モ
ノマーの供給量ならびに各重合槽でのジフェニルカーボ
ネートの損失量とポリマー末端の水酸基濃度の関係を確
認検討したところ、生成ポリカーボネートプレポリマー
の粘度平均分子量が10,000に到達する重合槽の反
応段階で、該重合槽以前(当該重合槽を含む)の重合槽
における反応で消費された各モノマー及び該重合槽内の
ポリマーに含有される未反応モノマーそれぞれの合計の
モル比を制御することにより、安定した品質のポリマー
が得られる条件を見い出し本発明を完成するに至った。
としての芳香族ジオール化合物と炭酸ジエステルとを、
エステル交換触媒の存在下、直列に配列した複数の重合
槽を用いて反応させることにより粘度平均分子量が1
5,000以上の芳香族ポリカーボネートを連続的に製
造する方法において、生成ポリカーボネートプレポリマ
ーの粘度平均分子量が10,000に到達する重合槽の
反応段階で、該重合槽以前の重合槽における反応で消費
された各モノマー及び該重合槽内のポリマーに含有され
る未反応モノマーそれぞれの合計のモル比(炭酸ジエス
テル/芳香族ジオール化合物)が、1.010〜1.05
0であるように制御して反応させることを特徴とする、
芳香族ポリカーボネートの製造方法を提供するものであ
る。
ネートの製造方法について、さらに具体的に説明する。
本発明では、芳香族ポリカーボネートを製造する原料
(モノマー)として、芳香族ジオール化合物と炭酸ジエ
ステルとが用いられる。芳香族ジオール化合物: 本発明の製造において用いられ
る芳香族ジオール化合物は、一般式(1)で示される化
合物である。
換又は未置換の直鎖状、分岐状又は環状の2価の炭化水
素基、及び−O−、−S−、−CO−、−SO2−で示
される2価の基からなる群から選ばれるものであり、X
およびYは同一又は相互に異なるものであって、ハロゲ
ン又は炭素数1〜6の炭化水素基から選ばれるものであ
り、pおよびqは0又は1〜2の整数である。)
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジブロモフェニル)プロパン、4,4−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等のビスフェノー
ル類;4,4′−ジヒドロキシビフェニル、4,4'−ジ
ヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニ
ル等のビフェノール類;ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフ
ィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ケトンなどである。これら
の中でも2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンが好ましい。
(共重合体)もできるし、又、分岐状芳香族ポリカーボ
ネートを製造しようとする場合は、少量の3価以上の多
価フェノールを共重合させることもできる。
は、ジメチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、
ジトリルカーボネート、ビス(4−クロルフェニル)カ
ーボネート、ビス(2,4,6−トリクロルフェニル)カ
ーボネートなどがある。
と炭酸ジエステルとの溶融重合反応においては、通常、
エステル交換触媒が使用される。かかるエステル交換触
媒としては、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化
合物、四級アンモニウム塩、ホスホニウム塩が用いら
れ、このようなアルカリ金属化合物およびアルカリ土類
金属化合物としては、具体的には、アルカリ金属および
アルカリ土類金属の有機酸塩、無機酸塩、酸化物、水酸
化物、水素化物あるいはアルコラートなどが好ましく挙
げられる。
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水
素リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチ
ウム、ビスフェノールAの二ナトリウム塩、二カリウム
塩、二リチウム塩、フェノールのナトリウム塩、カリウ
ム塩、リチウム塩が挙げられる。また、水酸化セシウ
ム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウムなどの無機セシウ
ム塩、酢酸セシウム、ステアリン酸セシウム等の有機酸
セシウム塩、セシウムメチレート、セシウムエチレート
等のセシウムアルコラート、セシウムフェノレート、ビ
スフェノールAのジセシウム塩などのフェノール類のセ
シウム塩などが挙げられる。
は、具体的には、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、
水酸化マグネシウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素
カルシウム、炭酸水素バリウム、炭酸水素マグネシウ
ム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸バ
リウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウムなどが
挙げられる。これらの化合物は単独で、あるいは組み合
わせて用いられる。
ルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合
物とともに、塩基性化合物を用いることもできる。この
ような塩基性化合物としては、たとえば高温で易分解性
あるいは揮発性であり、最終の芳香族ポリカーボネート
に残留することが少なく、色相等の物性に悪影響を与え
ない含窒素塩基性化合物およびホスホニウムヒドロキシ
ド化合物が挙げられ、具体的には、以下のような化合物
が挙げられる。
ルアンモニウムヒドロキシド(Me4NOH)、テトラ
エチルアンモニウムヒドロキシド(Et4NOH)など
のアルキル、アリール、アルアリール基などを有するア
ンモニウムヒドロキシド類、トリメチルアミン、トリエ
チルアミンなどの三級アミン類、R2NH(式中Rはメ
チル、エチルなどのアルキル、フェニル、トルイルなど
のアリール基などである)で示される二級アミン類、R
NH2(式中Rは上記と同じである)で示される一級ア
ミン類、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダ
ゾールなどのイミダゾール類、ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム等のイミノカルボン酸誘導体又はその塩、あるいはア
ンモニア、テトラメチルアンモニウムボロハイドライド
(Me4NBH4)、テトラブチルアンモニウムボロハイ
ドライド(Bu4NBH4)などの塩基性塩があげられ
る。
ては、テトラエチルホスホニウムヒドロキシド、テトラ
ブチルホスホニウムヒドロキシド、テトラフェニルホス
ホニウムヒドロキシド、メチルトリフェニルホスホニウ
ムヒドロキシド、アリルトリフェニルホスホニウムヒド
ロキシドなどがあげられる。
よび/またはアルカリ土類金属化合物の場合には、芳香
族ジオール化合物1モルに対して、通常1×10-8〜1
×10-4モル、好ましくは1×10-7〜1×10-5モル
の量で用いられ、また、塩基性化合物の場合には、芳香
族ジオール化合物1モルに対して、通常1×10-7〜1
×10-1モル、好ましくは1×10-6〜1×10-2モル
の量で用いられる。
ートの製造方法を説明する。本発明では、ポリマーの反
応に用いる反応装置は任意の装置を用いることができ
る。通常、タービン翼、パドル翼、アンカー翼、フルゾ
ーン翼(神鋼パンテック(株)製)、サンメラー翼(三
菱重工業(株)製)、マックスブレンド翼(住友重機械
工業(株)製)、ヘリカルリボン翼、ねじり格子翼(日
立製作所(株)製)等を具備した1または2以上の竪型
重合槽に引き続き、円板型、かご型等の横型一軸タイプ
の重合槽やHVR、SCR、N−SCR(三菱重工業
(株)製)、バイボラック(住友重機械工業(株)
製)、あるいはメガネ翼、格子翼(日立製作所(株)
製)等を具備した横型二軸タイプの重合槽を組み合わせ
て用いることができる。
装置の1例を示し、反応原料のモノマーとして、芳香族
ジオールの例としてビスフェノールAを用い、炭酸ジエ
ステル化合物の例としてジフェニルカーボネートを用い
て説明する。
ている。図中、1は原料導入管、2はエステル交換触媒
導入管、3は副生物排出管、4、4′、4″、および
4'''は竪型重合槽、5、5’、5”はマックスブレン
ド撹拌翼、6はダブルヘリカルリボン翼である。また、
7は横型重合槽の水平断面略図を示し、8、9は格子翼
(尚、格子翼8と9は直角に交差している)、10は第
1プレポリマー抜出管、11は第2プレポリマー抜出
管、12は第3プレポリマー抜出管、13は第4プレポ
リマー抜出管、14は最終製品ポリマー抜出管を示す。
下、まず第1重合槽4に芳香族ジオール化合物としての
ビスフェノールAと炭酸ジエステルとしてのジフェニル
カーボネートとの溶融混合物を、原料導入管1を通して
導入し、また、触媒としてのアルカリ金属化合物及び/
またはアルカリ土類金属化合物及び/または塩基性化合
物を、触媒導入管2を介して上記重合槽内に連続的に供
給し、各重合槽においては、副生したフェノールを副生
物排出管3から除去しながら、3〜7段の各重合槽(図
1では5基)を用いて進められる。
℃、圧力:常圧〜0.01Torr、平均滞留時間:5
〜150分の範囲とし、各重合槽においては、反応の進
行とともに副生するフェノールの排出をより効果的なも
のとするために、段階的に上記反応条件範囲内で、より
高温、より高真空に設定する。なお、得られるポリカー
ボネートの色相などの品質低下を防止するためには、で
きるだけ低温、低滞留時間の設定が好ましい。
ネートとビスフェノールAの割合は、特に限定されるも
のではないが、通常、1.010〜1.200の範囲であ
る。本発明の方法においては、生成プレポリマーの粘度
平均分子量が10,000に到達する重合槽の反応段階
(実施例1〜5では4槽目)で、該重合槽以前の重合槽
(実施例では1〜4槽)における反応で消費されたモノ
マー及び該重合槽内のポリマーに含有される未反応モノ
マーそれぞれの合計の比率(炭酸ジエステル/芳香族ジ
オール化合物)がモル比で1.010〜1.050の範囲
内であればよく、好ましくは1.020〜1.050の範
囲、より好ましくは、1.020〜1.045の範囲に制
御されていることが必要である。生成ポリカーボネート
のプレポリマーの粘度平均分子量が10,000に到達
する重合槽の反応段階で、該重合槽以前の重合槽におけ
る反応で消費されたモノマー及び該重合槽内のポリマー
に含有される未反応モノマーそれぞれの合計のモル比が
1.010未満であれば、粘度平均分子量が15,000
以上の所定の分子量まで重合を進めても、生成芳香族ポ
リカーボネート末端の水酸基濃度が充分減少せず、耐熱
老化性などの品質が劣る。また逆に、それら両成分のモ
ル比が1.050より多いと反応が進みにくいため、所
定の粘度平均分子量まで到達させるのに長時間を要した
り、重合温度を高くしたりする必要が生じ、このため、
得られる芳香族ポリカーボネートの色相もよくない。
00まで到達させることは、通常、3段目以降の重合槽
にて達成される。生成プレポリマーの粘度平均分子量が
10,000に到達する重合槽の反応段階で、該重合槽
以前の重合槽における反応で消費されたモノマー及び該
重合槽内のポリマーに含有される未反応モノマーそれぞ
れの合計のモル比(炭酸ジエステル/芳香族ジオール化
合物)を前記範囲内に制御するためには、前記粘度平均
分子量に到達するまでの反応に係わる重合エリア全体に
おいて、ジフェニルカーボネートならびにビスフェノー
ルAそれぞれの全供給量〔計量仕込;ΣDPC(IN)
およびΣBPA(IN)〕と、副生物排出管からフェノ
ールに随伴して排出されるそれぞれの全損失量〔排出液
量の測定とその組成分析による;ΣDPC(OUT)及
びΣBPA(OUT)〕とを把握することにより、次式
によりモノマー原単位のモル比を算出する:
場合には、通常、第1重合槽において不足分の成分モノ
マーを追加供給するが、場合により、第1重合槽より後
の移送配管または重合槽において一括あるいは分割供給
し制御範囲内に安定するよう追加供給することにより調
整する。したがって、通常、副生フェノールの系外への
排出部には、ジフェニルカーボネート等のフェノール以
外の成分損失をできるだけ少なくするために、多管円筒
式、二重管式、コイル式、スパイラル式等の熱交換器、
あるいは棚段式、充填塔式等の凝縮器を付帯設備として
配置してもよい。
00以上の所定の分子量まで到達させるためには、さら
に直列に配列した重合槽を用いて反応を進行せさること
もありうるが、粘度平均分子量が10,000に到達し
た時点の重合槽よりも後段の重合槽では、モノマー損失
量はほとんど無視できるほど少量であるので、前記制御
範囲への配慮の必要性はない。最終重合槽から排出され
る粘度平均分子量15,000以上の芳香族ポリカーボ
ネートは、色相YIが1.8以下、末端水酸基濃度が1,
500ppm以下、好ましくは10〜1,000pp
m、の色相ならびに耐熱老化性等の品質に優れるポリマ
ーである。
に、通常の耐熱安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、帯電防
止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、滑剤、防曇
剤、天然油、合成油、ワックス、有機系充填剤、無機系
充填剤などの添加剤を添加してもよい。このような添加
剤は、溶融状態にある芳香族ポリカーボネートに添加す
ることもできるし、また一旦ペレタイズされた芳香族ポ
リカーボネートを再溶融して添加することもできる。な
お、再溶融は不活性ガス雰囲気下で行うことが好まし
い。
発明は、これら実施例に限定されるものではない。な
お、得られた芳香族ポリカーボネートの分析は下記の測
定方法により行った。 (1) 粘度平均分子量(Mv) ウベローデ粘度計を用いて、塩化メチレン中20℃の極
限粘度[η]を測定し以下の式より粘度平均分子量(M
v)を求めた。 [η]=1.23×10-4×(Mv)0.83
て、バレル温度280℃、金型温度90℃の条件下に
て、厚み3mm、縦100mm、横100mmの正方形
シートを射出成形した。この射出成形シートについて、
カラーテスター(スガ試験機株式会社製SC−1−C
H)で、色の絶対値である三刺激値XYZを測定し、次
の関係式により黄色度の指標であるYI値を計算した。 YI=(100/Y)×(1.28X−1.06Z) このYI値が大きいほど着色していることを示す。
5))により比色定量を行った。 (4) 耐熱老化性 射出成形シートについて空気雰囲気下、140℃に制御
したギアオ−ブン(TABAI製)中に240時間保持
した後の色相悪化の度合いを、△YI値(初期YI値と
の差)により評価した。また、該重合槽以前の重合槽に
おける重合で消費されたモノマー及び該重合槽内のポリ
マーに含有される未反応モノマーそれぞれの合計の比
率、即ち、モノマー原単位のモル比(DPC/BPA)
(モル比)は、以下の式に従い具体的に算出した。
成分析は、ガスクロマトグラフ(HEWLETT PACKARD 58
90 Series II)により分析定量した。
ボネートとを一定のモル比(DPC/BPAモル比=
1.040)に混合調整した溶融混合物を合わせて40
1.064モル/時の流量で、原料導入管を介して、図
1に示すマックスブレンド翼を具備し、常圧、窒素雰囲
気下、210℃に制御した容量100Lの第1竪型撹拌
重合槽4内に連続供給し、平均滞留時間が30分になる
ように槽底部のポリマー排出ラインに設けられたバルブ
開度を制御しつつ液面レベルを一定に保った。また、上
記原料混合物の供給を開始すると同時に、触媒として2
重量%の炭酸セシウム水溶液を3.2ml/時(ビスフ
ェノールA1モルに対し、1×10-6モル)の流量で連
続供給した。槽底より排出された重合液は、引き続き第
2、第3、第4(第2、第3槽:マックスブレンド翼、
第4槽:ダブルヘリカルリボン翼)の容量100Lの竪
型撹拌重合槽、ならびに、第5の格子翼を具備した容量
150Lの横型重合槽に逐次連続供給され、第5重合槽
底部のポリマー排出口から抜き出されたポリカーボネー
トは脱揮冷却後、ペレタイズ化した。
留時間が60分となるように液面レベルの制御を行い、
また、同時に副生するフェノールの留去も行った。この
際に図1に示す3からのビスフェノールAとジフェニル
カーボネートの排出液量を測定した。第2〜第5各重合
槽での反応条件は、それぞれ第2重合槽(210℃、1
00Torr、110rpm)、第3重合槽(240
℃、15Torr、75rpm)、第4重合槽(270
℃、0.5Torr、25rpm)、第5重合槽(28
0℃、0.5Torr、10rpm)で、反応の進行と
ともに高温、高真空、低撹拌速度に条件設定した。各槽
が定常安定化した時点での、第3、第4、第5重合槽よ
り抜き出した各ポリマーの粘度平均分子量は、それぞ
れ、4,800、12,000、20,400であった。
このとき、粘度平均分子量が10,000に到達した第
4重合槽以前の重合槽における反応で消費されたモノマ
ー及び該重合槽内のポリマーに含有される未反応モノマ
ーそれぞれの合計のモル比率(DPC/BPA)は1.
0251であり、また、粘度平均分子量が15,000
以上となった第5重合槽より抜き出したポリカーボネー
トの色相YIは1.5、末端水酸基濃度は940ppm
であった。
ボネートのモル比を1.060(DPC/BPA)に混
合調整した溶融混合物を合わせて404.996モル/
時の流量で第1重合槽に連続供給した以外は、実施例1
と同様の反応条件で行い、ポリカーボネートを得た。各
槽が定常安定化した時点での、第3、第4、第5重合槽
より抜き出したポリマーの粘度平均分子量は、それぞれ
4,700、10,300、18,100であった。この
とき、粘度平均分子量が10,000に到達した第4重
合槽以前の重合槽における反応で消費されたモノマー及
び該重合槽内のポリマーに含有される未反応モノマーそ
れぞれの合計の比率(DPC/BPA)は1.0425
であり、また、粘度平均分子量が15,000以上とな
った第5反応槽より抜き出したポリカーボネートの色相
YIは1.4、末端水酸基濃度は410ppmであっ
た。
ボネートのモル比を1.020(DPC/BPA)に混
合調整した溶融混合物を合わせて397.132モル/
時の流量で第1重合槽に連続供給した以外は、実施例1
と同様の反応条件で行い、ポリカーボネートを得た。各
槽が定常安定化した時点での、第3、第4、第5重合槽
より抜き出したポリマーの粘度平均分子量は、それぞれ
4,900、13,400、22,100であった。粘度
平均分子量が10,000に到達した第4重合槽以前の
重合槽における反応で消費されたモノマー及び該重合槽
内のポリマーに含有される未反応モノマーそれぞれの合
計のモル比(DPC/BPA)は1.0073であり、
また、粘度平均分子量が15,000以上となった第5
重合槽より抜き出したポリカーボネートの色相YIは
1.6、末端水酸基濃度は1,760ppmであった。粘
度平均分子量は高いものの、末端水酸基濃度が充分低下
したポリカーボネートは得られなかった。
達した第4重合槽以前の重合槽における反応で消費され
たモノマー及び該重合槽内のポリマーに含有される未反
応モノマーそれぞれの合計の比率(DPC/BPA)を
制御範囲内に制御することを目的として、110℃で溶
融させたジフェニルカーボネートを第2〜第4重合槽に
表2に示す流量で追加供給した以外は比較例1と同様の
反応条件で重合を行い、ポリカーボネートを得た。重合
条件及び結果を表2に示す。
ボネートのモル比を1.075(DPC/BPA)に混
合調整した溶融混合物を合わせて305.959モル/
時の流量で第1重合槽に連続供給し、平均滞留時間を第
1重合槽40分、第2〜第5の各重合槽において80分
とした以外は、実施例1と同様の反応条件で行い、ポリ
カーボネートを得た。各槽が定常安定化した時点での、
第3、第4、第5重合槽より抜き出したポリマーの粘度
平均分子量は、それぞれ5,300、10,200、1
5,400であった。このとき、粘度平均分子量が10,
000に到達した第4重合槽以前の重合槽における反応
で消費されたモノマー及び該重合槽内のポリマーに含有
される未反応モノマーそれぞれの合計の比率(DPC/
BPA)は1.0576であり、また、粘度平均分子量
が15,000以上となった第5重合槽より抜き出した
ポリカーボネートの色相YIは2.3、末端水酸基濃度
は140ppmであった。末端水酸基濃度は低いもの
の、所定の粘度平均分子量に到達させるために反応に長
時間を要したため色相YIが低下してしまった。
の重合条件を表1に示し、同じくDPC/BPAモル
比、プレポリマーの粘度平均分子量、生成ポリカーボネ
ートの物性等を表2にまとめて示す。
製造によれば、色相、耐熱老化性などの品質に優れた高
分子量の芳香族ポリカーボネートを得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 反応原料のモノマーとしての芳香族ジオ
ール化合物と炭酸ジエステルとを、エステル交換触媒の
存在下、直列に配列した複数の重合槽を用いて反応させ
ることにより粘度平均分子量が15,000以上の芳香
族ポリカーボネートを連続的に製造する方法において、 生成ポリカーボネートプレポリマーの粘度平均分子量が
10,000に到達する重合槽の反応段階で、該重合槽
以前の重合槽における反応で消費された各モノマー及び
該重合槽内のポリマーに含有される未反応モノマーそれ
ぞれの合計のモル比(炭酸ジエステル/芳香族ジオール
化合物)が、1.010〜1.050であるように制御し
て反応させることを特徴とする、芳香族ポリカーボネー
トの製造方法。 - 【請求項2】 重合槽あるいは移送配管に供給される炭
酸ジエステルと芳香族ジオール化合物の流量ならびに反
応操作中の重合槽から排出される留出液中に含まれる炭
酸ジエステルと芳香族ジオール化合物の排出量を測定し
て、モル比(炭酸ジエステル/芳香族ジオール化合物)
を制御する、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 重合槽の数が3〜7であることを特徴と
する、請求項1または2に記載の製造方法。 - 【請求項4】 芳香族ジオール化合物がビスフェノール
Aであり、炭酸ジエステルがジフェニルカーボネートで
あることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに
記載の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP19146097A JP3583584B2 (ja) | 1996-08-01 | 1997-07-16 | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-203802 | 1996-08-01 | ||
| JP20380296 | 1996-08-01 | ||
| JP19146097A JP3583584B2 (ja) | 1996-08-01 | 1997-07-16 | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
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| JPH10139876A true JPH10139876A (ja) | 1998-05-26 |
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Family
ID=26506702
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP19146097A Expired - Lifetime JP3583584B2 (ja) | 1996-08-01 | 1997-07-16 | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3583584B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015072473A1 (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 高分子量芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
-
1997
- 1997-07-16 JP JP19146097A patent/JP3583584B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015072473A1 (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 高分子量芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
| CN105705550A (zh) * | 2013-11-15 | 2016-06-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 高分子量芳香族聚碳酸酯树脂的制造方法 |
| JPWO2015072473A1 (ja) * | 2013-11-15 | 2017-03-16 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 高分子量芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
| US9822218B2 (en) | 2013-11-15 | 2017-11-21 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Process for producing a high molecular-weight aromatic polycarbonate resin |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3583584B2 (ja) | 2004-11-04 |
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