JPH10140384A - 電解による強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成装置 - Google Patents

電解による強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成装置

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JPH10140384A
JPH10140384A JP8352762A JP35276296A JPH10140384A JP H10140384 A JPH10140384 A JP H10140384A JP 8352762 A JP8352762 A JP 8352762A JP 35276296 A JP35276296 A JP 35276296A JP H10140384 A JPH10140384 A JP H10140384A
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pipe
hypochlorous acid
water supply
discharge pipe
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Yoshiya Okazaki
良弥 岡崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一体の装置で、pH10.5〜13.5の強
アルカリ水とpH3〜8、次亜塩素酸濃度2〜200p
pmの次亜塩素酸水を同時に効率良く生成する装置を提
供する 【解決手段】塩化物塩水溶液の給水管回路を有する有隔
膜電解槽の陰極室側排出管と陽極室側排出管にそれぞれ
希釈水給水管を接続する。塩化物塩水溶液の給水管回路
を電解して次亜塩素酸水を生成する無隔膜電解整水装置
を併用し、前記有隔膜電解整水装置で生成した強酸性水
の一部を前記次亜塩素酸水に供給するpH・濃度調整管
路を設ける。給水管回路と希釈水供給管を択一的または
選択的に開閉する流路切換手段を設ける。陽極室側排出
管に分岐排水管を設け、次亜塩素酸と塩素ガスの還元装
置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塩化ナトリウムなど
の塩化物塩を含む水溶液を電解してpH10.5〜1
3.5の強アルカリ水とpH3〜8、次亜塩素酸濃度2
〜200ppmの次亜塩素酸水(殺菌水)を生成するた
めの装置に関する。
【0002】
【発明の背景】食器などを洗う場合に、強アルカリ水で
洗浄した後、pH3〜8の次亜塩素酸水で殺菌すると効
率の良い洗浄・殺菌効果が得られる。また、次亜塩素酸
水で殺菌した金属製器具は、アルカリ水で中和すると錆
びが生じにくくなる。このように、電解による次亜塩素
酸殺菌水と強アルカリ水を同時、また、前後して使用す
る場合があり、これに応えうる強アルカリ水と次亜塩素
酸殺菌水の同時供給手段が要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来はこれらの水を同
時に生成する一体型の装置がないため、次亜塩素酸殺菌
水を生成する電解装置と強アルカリ水を生成する電解装
置の2台の専用機を独立に使用しなければならなかっ
た。このため使用しない塩素ガスなどの有害物質が多量
に発生し、また、各電解槽の非利用側の電解水は捨て水
になるので無駄水が多かった。
【0004】従って、本発明の第1の目的は、一体の装
置で、pH10.5〜13.5の強アルカリ水とpH3
〜8、次亜塩素酸濃度2〜200ppmの次亜塩素酸水
を同時に効率良く生成する装置を提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、一体の装置で、p
H10.5〜13.5の強アルカリ水とpH3〜8、次
亜塩素酸濃度2〜200ppmの次亜塩素酸水と強酸性
水の三種類の水を同時に効率良く生成する装置を提供す
ることにある。この場合の強酸性水は、食器などの洗浄
に使用した強アルカリ水の中和処理に利用されるもので
ある。
【0006】本発明の第3の目的は、上記の強アルカリ
水と次亜塩素酸水を生成する際に排水される余分な強酸
性水の次亜塩素酸及び塩素ガスを安全な塩酸にして排水
することができる装置を提供することにある。
【0007】本発明の第4の目的は、高濃度の塩化物塩
水溶液を電解した水を希釈して前記の目的の水を生成す
る操作と、原水給水本管から給水される原水の全量を塩
化物塩水溶液として電解し、電解後の水を希釈しないで
目的の強アルカリ水と強酸性水を生成する操作を選択的
に切換えて行うことができる前記装置を提供することに
ある。
【0008】上記第1の目的を達成するために、本発明
の装置は、電解隔膜を介して陰極室と陽極室に仕切った
有隔膜電解槽の一側に塩化物塩水溶液の給水管回路を有
するとともに、他側に陰極室側排出管と陽極室側排出管
を有し、給水管回路から供給される塩化物塩水溶液を電
解して陰極室側排出管から強アルカリ水を排出し、陽極
室側排出管から次亜塩素酸と塩素ガスを含む強酸性水を
排出する有隔膜電解装置と;陰極室側排出管の強アルカ
リ水に原水を供給して希釈する希釈水給水管と;陽極室
側排出管の強酸性水に原水を供給して希釈する希釈水供
給管と;を具備することを特徴とする電解による強アル
カリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成装置
【0009】上記第1の目的は、電解隔膜を介して陰極
室と陽極室に仕切った有隔膜電解槽の一側に塩化物塩水
溶液の給水管回路を有するとともに、他側に陰極室側排
出管と陽極室側排出管を有し、給水管回路から供給され
る塩化物塩水溶液を電解して陰極室側排出管から強アル
カリ水を排出し、陽極室側排出管から次亜塩素酸と塩素
ガスを含む強酸性水を排出する有隔膜電解装置と;陰極
室側排出管の強アルカリ水に原水を供給して希釈する希
釈水給水管と;無隔膜電解槽の一側に塩化物塩水溶液の
給水管を有し、この給水管から供給される塩化物塩水溶
液を電解して排出管から排水するとともに、この排出管
に原水を供給して希釈する希釈水給水管を接続した無隔
膜電解整水装置と;前記有隔膜電解装置の陽極室側排水
回路から前記無隔膜電解整水装置の水回路に接続され、
有隔膜電解槽から生成される強酸性水の一部を、無隔膜
電解整水装置の排水回路又は給水回路に供給してpH及
び次亜塩素酸濃度を調整するpH・濃度調整管路とを具
備することによっても達成される。
【0010】上記第2の目的を達成するために、本発明
の装置は、上記の装置において、陽極室側排出管から切
換弁を介して分岐排水管を設けている。
【0011】上記第3の目的を達成するために、本発明
の装置は、陽極室側排出管の前記分岐排水管に次亜塩素
酸と塩素ガスの還元装置を設けたことをさらに特徴とす
る。この還元装置には、例えば、前記強酸性水の通路に
設けた反応槽に水素ガス供給管を接続するとともに、反
応槽又は反応槽近傍に触媒を設置し、該触媒下で前記強
酸性水中の次亜塩素酸と塩素ガスを水素ガスと反応させ
て塩酸に生成する水素ガス反応還元装置、前記強酸性水
を受け入れる水槽内に紫外線灯と触媒を配設するととも
に、水槽内の水を循環させて水槽内の上部からシャワー
状に放出させる循環路を有し、ことにより、触媒下にお
ける紫外線のエネルギーと散水との接触反応で次亜塩素
酸と塩素ガスを塩酸に生成する紫外線還元装置、還元剤
供給手段から供給される還元剤で強酸性水中の次亜塩素
酸と塩素ガスを塩酸に生成する薬液添加還元装置などが
あり、これら還元装置を組合せてもよい。
【0012】また、強酸性水中の次亜塩素酸と塩素ガス
を水素ガスと反応させて塩酸に生成する水素ガス反応還
元装置を使用する場合は、前記陰極室側排出管に強アル
カリ水の水素ガス分離部を設け、前記水素ガス反応還元
装置の水素ガス供給管をこの水素ガス分離部から配管す
るのが望ましい。
【0013】上記第4の目的を達成するために、本発明
の装置はさらに以下の構成を備えている。すなわち、有
隔膜電解槽のみを使用する前記装置にあっては、希釈水
供給管から有隔膜電解槽の給水側に原水給水管を接続
し、希釈水供給管と給水管回路を択一的に開閉する流路
切換手段を設ける。他方、有隔膜電解槽と無隔膜電解槽
を併用する前記装置にあっては、有隔膜電解槽の給水側
と無隔膜電解槽の給水側に各々原水給水管を接続し、こ
れらの原水給水管と有隔膜電解槽の希釈水供給管と無隔
膜電解槽の排出側の希釈水供給を共通の原水供給本管か
ら導き、これら原水給水管と希釈水供給管に選択的に作
動する開閉制御弁機構を設ける。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の装置には、対向配置した
陰電極2と陽電極3間を電解隔膜4によって陰極室5と
陽極室6に仕切った有隔膜電解槽1が使用される。この
有隔膜電解槽1は下部給水部に、水道水などの原水と塩
化ナトリウムなどの塩化物塩溶液を供給する給水管回路
7を有するとともに、上部に陰極室側排出管8と陽極室
側排出管9を有し、全体として連続通水式の電解装置を
構成している。
【0015】有隔膜電解槽1の給水口に塩化ナトリウム
などの塩化物塩水溶液を供給する図1の給水管回路7
は、原水給水本管10から分岐した管路11と、この管
路11から供給される原水の一部を塩化物塩と混合して
塩化物塩水溶液を製造するタンク12と、このタンク1
2の塩化物塩水溶液に前記管路11からの水の一部を混
合して1〜5%、好ましくは2〜3%塩化物塩水溶液に
調整するタンク13と、このタンク13の水を電解槽1
の給水口に導く管路14を備え、所定濃度に調整した塩
化物塩水溶液を定量ポンプ15及び流量比率調整弁16
を介して有隔膜電解槽1の電極室5、6に供給するよう
になっている。
【0016】上記のように構成された電解装置は給水管
回路7から供給される塩化物塩水溶液を電解槽1で電解
し、陰極室5にpH11以上の強アルカリ水を生成して
陰極室側排出管8から送り出すとともに、陽極室6に次
亜塩素酸と塩素ガスを含む強酸性水を生成して陽極室側
排出管9を通して送り出すようになっている。図は省略
したが、陰極室側排出管8と陽極室側排出管9に流量バ
ルブなどの流量調整手段を設けてもよい。
【0017】陰極室側排出管8には該排出管8の強アル
カリ水を希釈して増量させるための希釈水給水管17a
が流量制御弁18、フロースイッチ19を介して接続さ
れており、陰極室側排出管8の強アルカリ水に希釈水給
水管17aからの原水を混合することにより、pH11
〜13.5にpH調整され、且つ、増量された強アルカ
リ水が排出されるようになっている。
【0018】他方、陽極室側排出管9にも同様に希釈水
給水管17bが流量制御弁20、フロースイッチ21を
介して接続されており、陽極室側排出管9から送り出さ
れる次亜塩素酸・塩素ガスを含有する強酸性水と、希釈
水給水管17bから供給される水が混合されるようにな
っている。この場合の強酸性水と希釈水の混合は、強酸
性水中の塩素ガスと希釈水を反応させて次亜塩素酸(H
ClO)を発生させ、水中の次亜塩素酸の量を増加させ
るとともに強酸性水を希釈して増量させ、pH3〜8、
濃度2〜200ppmの次亜塩素酸水にするためであ
る。従って、陽極室側排出管9と希釈水給水管17bの
接続部下流側はpH3〜8、濃度2〜200ppmの次
亜塩素酸水排水管路となる。
【0019】図の実施例では、強アルカリ水の希釈水給
水管17aと強酸性水の希釈水給水管17bは、給水本
管10から分岐した希釈水本管17を二股にして形成さ
れている。また、希釈水給水管17a、17bに介装さ
れているフロースイッチ19、21は水の流れを検出し
て電解槽1の電解ON、OFF制御信号として使用され
るものである。
【0020】図1の実施例は、上記の構成により、給水
管回路7から給水される所定濃度の塩化物塩水溶液を有
隔膜電解槽1に供給して電解することにより、陰極室側
排出管8からpH10.5以上の強アルカリ水が排出さ
れ、この強アルカリ水に希釈水給水管17aからの原水
が混合されてpH10.5〜13.5の強アルカリ水に
調整されるとともに、他方、陽極室側排出管9から強酸
性水が排出され、この強酸性水に希釈水給水管17bか
らの原水が混合されてpH3〜8の次亜塩素酸殺菌水が
排出される。尚、次亜塩素酸殺菌水の濃度は塩化物水溶
液あるいは希釈水の混合量等により、好ましくは2〜2
00ppmに調整する。
【0021】本発明は陽極室側排出管9の水に原水を希
釈してpH3〜8の次亜塩素酸殺菌水を生成するもので
あるが、これと並行して陰極室側排出管8の希釈前また
は希釈後の前記強アルカリ水の一部を、陽極室側排出管
9の希釈水混合前または混合後の水に混合して次亜塩素
殺菌水のpHを最終的にpH3〜8に調整してもよい。
このため、図1の実施例では希釈後の陰極室側排出管
8’に強アルカリ水タンク22を介装するとともに、こ
のタンク22から希釈後の陽極室側排出管9’に管路2
3を接続し、ポンプ24により強アルカリ水の一部を希
釈後の陽極室側排出管9’の水に混合するようにしてあ
る。
【0022】陽極室側排出管9から排出される水はpH
が低いときは塩素ガスを含む。このため、図1の実施例
では希釈後の陽極室側排出管9にガス吸収槽25を介装
してある。また、好ましい実施例として陽極室側排出管
9’に次亜塩素酸の濃度検出装置26を設けてある。
【0023】前記陽極室側排出管9から排水される強酸
性水はその所定量を所定量の希釈水と混合して目的のp
H及び目的の流量の次亜塩素酸殺菌水に生成するもので
あるが、そのために必要な強酸性水は陽極室6から生成
される量の一部で足る場合があり、この場合は残りの強
酸性水は系外に排水する必要がある。このため、図の装
置では、より好ましい実施例として、陽極室側排水管9
の強酸性水の一部を系外に排水する分岐排水管27を設
けてある。この分岐排水管27は陽極室側排水管9から
切換弁28を介して分岐されている。
【0024】分岐排水管27から排水される強酸性水に
は次亜塩素酸や塩素ガスが含まれているのでそのまま排
水することは好ましくない。そこで本発明のさらに他の
実施形態は分岐排水管27の系に、該分岐排水管27を
通る強酸性水、または、分岐排水管27から排水された
強酸性水の次亜塩素酸と塩素ガスを還元して塩酸に変え
るための還元装置29が設けられている。
【0025】還元装置29の好ましい第1の実施例(還
元装置29a)としては、図2のように、強酸性水が通
る管路(図の実施例では分岐排水管27)に反応槽30
と白金族などの触媒31を配設するとともに、この反応
槽30に水素ガスを送る水素ガス供給管32を接続した
構成になり、触媒の存在下で強酸性水中の次亜塩素酸と
塩素ガスを水素ガス供給管32からの水素ガスと反応さ
せることにより、次亜塩素酸と塩素ガスを還元させ、塩
酸化するものである。すなわち、強酸性水中の次亜塩素
酸(HClO)と塩素ガス(Cl2)は水素ガス(H2
と反応して塩酸(HCl)になる。
【0026】本発明による前記装置の陰極室側排出管8
を通る強アルカリ水には水素ガスが含まれるので、より
好ましくは、該陰極室側排出管8に強アルカリ水中の水
素ガスを取り出すための水素ガス分離部33を設けると
ともに、この水素ガス分離部33から反応槽30に水素
ガス供給管32を配管し、ポンプ34を介して強アルカ
リ水中の水素ガスを利用して送り込むようにする。この
構成では還元のための水素ガスを自給できるので合理的
である。
【0027】還元装置29の好ましい第2の実施例(還
元装置29b)は、図2のように、分岐排水管27から
の強酸性水を受入れる貯水槽35内に、紫外線灯36の
近傍を白金族などの触媒37のカバーで囲んだ紫外線照
射装置38を配設するとともに、この紫外線照射装置3
8を通して貯水槽35内の水を循環させ、水面上方から
霧状(シャワー状)に放出させる循環路39を設けた構
成になっている。
【0028】この構成の還元装置29bは、強酸性水に
紫外線を照射すると、触媒37下の紫外線のエネルギー
によって強酸性中の次亜塩素酸が還元され塩酸に変ると
ともに、塩素ガスは前記循環路39のシャワー放水によ
って液中に溶け込み次亜塩素酸となった後、前記のよう
に、触媒37下の紫外線エネルギーによって還元され、
塩酸になる。この場合、塩素ガスを液中に効率良く溶け
込ませるために、給水パイプ40から貯水槽35に水を
給水するようにしてもよい。図において破線で示すよう
に、この給水パイプ40は本発明の装置の原水給水本管
10から配管してもよい。さらに、貯水槽35の上蓋に
活性炭等を使用したガス抜き装置41を設け、塩素成分
を除去したガスを外部に放出するようにしてもよい。な
お、図中、参照記号42は水位センサである。
【0029】還元装置29の他の実施例(還元装置29
c)としては、L−アスコルビン酸、エチルアルコー
ル、メチルアルコールなどの還元剤水溶液43をポンプ
で送って被還元処理水に添加もしくはシャワー状に吹き
付ける装置を使用することもできる。また。還元剤水溶
液43は貯水槽35内の処理水に混合してもよく、さら
には、図のように貯水槽35の排水管44の水に添加し
てもよい。
【0030】上記の各還元装置29a、29b、29c
は、それぞれ一種を単独に使用してもよく、また、いず
れか二つ以上を組合わせて使用してもよい。図2の実施
例は上記三通りの還元装置29a、29b、29cを組
合わせており、この場合は還元剤水溶液43は前記第
1、第2の還元装置29a、29bで還元処理した水に
添加して排水する組合せでもよく、また、前記第1の還
元装置29aの反応槽30と触媒31は貯水槽35の循
環路39に介装してもよい。また、図1及び後述の図3
の装置に図2と同様の還元装置29a、29b、29c
を使用してもよい。
【0031】図1、図2のの実施例は、原水給水本管1
0からの原水の一部を高濃度の塩化物塩水溶液にして電
解し、生成された強アルカリ水と強酸性水を原水給水本
管10からの原水で希釈するものであるが、原水給水本
管10の原水の全量を比較的低濃度の塩化物塩水溶液に
して電解し、生成された電解水を希釈しないで陰極室側
排出管5からpH10.5〜13.5の強アルカリ水を
排出し、陽極室側排出管6からpH3〜8の次亜塩素酸
殺菌水を排出することもできるようにしてある。
【0032】このため、希釈水供給管17から切換弁4
5を介して有隔膜電解槽1の給水側に管路46を接続
し、切換弁45の切換操作により希釈水供給管17へ流
れる原水が有隔膜電解槽1の給水側に流れ、給水本管1
0からの原水の全量が塩化物塩水溶液として有隔膜電解
槽1で電解されるようになっている。この管路46には
好ましくは流量制御弁47及びフロースイッチ48を設
ける。
【0033】図3は本発明の請求項7及び請求項8の実
施例を示す装置であって、図1、図2と同じ参照記号は
同一の部材を示している。このものは、有隔膜電解槽1
の一側に塩化物塩水溶液の給水管回路7を有し、他側に
陰極室側排出管8と陽極室側排出管9を有する連続通水
式の有隔離膜電解装置1と、無隔膜電解槽49の一側に
塩化物塩水溶液の給水管50を有し、他側に電解水排出
管51を有する連続通水式の無隔膜電解装置52を備え
ている。
【0034】有隔膜電解整水装置1の陰極室側排出管8
には前記と同様に希釈水供給管17aが接続されてお
り、陰極室側排出管8から排水される強アルカリ水を希
釈水供給管17aから給水される原水で希釈してpH1
0.5〜13.5の強アルカリ水に調整するものであ
る。また、図3では陽極室側排出管9にも前記と同様に
希釈水供給管17bが接続されているが、これは必ずし
も必須のものではない。
【0035】他方、無隔膜電解整水装置52の電解水排
出管51に希釈水供給管17cが接続されており、無隔
膜電解槽49で生成された次亜塩素酸水が原水で希釈さ
れるようになっている。
【0036】図3の実施例の装置は、さらに、有隔膜電
解整水装置1の陽極室側排出管9から排水される強酸性
水を前記無隔離電解整水装置52の水回路、すなわち、
無隔膜電解槽49からの排出管51、又は、無隔膜電解
槽49への給水管50に供給・混合することにより、無
隔膜電解槽49から排水される電解処理水をpH3〜8
の次亜塩素酸殺菌水に調整するとともに、この次亜塩素
酸殺菌水の次亜塩素酸濃度を所定の値(2〜200pp
m)に調整するためのpH・濃度調整管53を具備して
いる。
【0037】このため、図3では陽極室側排出管9から
無隔膜電解整水装置52の排出管51に前記pH・濃度
調整管53を接続している。このpH・濃度調整管53
は図3のようにタンク70に貯水した強酸性水の適量を
定量ポンプ55を介して供給する管路でもよく、また、
陽極室側排出管9を流れる水を切換弁54とpH・濃度
調整管53を用いて供給する管路でもよい。もちろん図
3のように、両者を併用してもよい。また、図は省略し
たが、このpH・濃度調整管53は無隔膜電解槽49の
排水管51に接続する場合に限らず、無隔膜電解槽52
の給水管50に接続し、無隔膜電解槽49に給水される
塩化物塩水溶液に有隔膜電解槽1の前記強酸性水の適量
を添加することにより、無隔膜電解槽49から排水され
る次亜塩素酸水のpH・濃度を調整するようにしてもよ
い。
【0038】図3の実施例の装置も前記図1、図2の装
置と同様に通常は高濃度の塩化物塩水溶液を電解し、原
水給水本管10の水を電解後の水に希釈して所望のpH
に調整しながら増量させるものであるが、所望により原
水給水本管10の原水の全量を塩化物塩水溶液と共に給
水して電解し、電解後の水を希釈しないで目的の強アル
カリ水と次亜塩素酸殺菌水を生成することができるよう
に構成されている。
【0039】このため、図3の装置は、前記希釈水供給
管17a、17b、17cと共通の給水本管10から有
隔膜電解槽1と無隔膜電解槽49の各々の給水側にそれ
ぞれ原水給水管55、56を接続するとともに、これら
原水給水管55、56と希釈水供給管17a、17b、
17cのそれぞれに、選択的に開閉する開閉制御弁機構
57、58、59、60、61を具備している。図3の
実施例ではこれらの開閉制御弁機構57〜61はソレノ
イド弁で例示されているが、これに限定されるものでは
ない。
【0040】かくして、原水給水管55、56の開閉制
御弁機構57、58を閉じ、希釈水供給管17a、17
b、17cの開閉制御弁機構59、60、61を開くと
高濃度の塩化物塩水溶液が、有隔膜電解槽と無隔膜電解
槽で電解され、各々の電解水が希釈水供給管17a、1
7b、17cからの原水によって希釈される。
【0041】他方、原水給水管55、56の開閉制御弁
機構57、58を開き、希釈水供給管17a、17b、
17cの開閉制御弁機構59、60、61を閉じると電
解水は希釈されず、給水本管10の水の全量が塩化物塩
水溶液に混合されて電解される。
【0042】同様にして前記の各開閉制御弁機構57〜
61の開閉制御を組合わせることによって、例えば、無
隔膜電解槽49については塩化物塩水溶液に原水給水管
56の水を合流して電解し、電解水は希釈せず、他方、
有隔膜電解槽1は高濃度の塩化物塩水溶液を電解して強
アルカリ水だけを希釈するなど、多種の電解整水運転が
可能になる。尚、原水給水管56と希釈水供給管17c
に配置されているフロースイッチ62、63は無隔膜電
解槽49をON、OFF制御するスイッチとして使用す
ることができる。
【0043】図1、図2の有隔膜電解槽1は陰極室5に
析出するカルシウムを溶解洗浄するために、電極の極性
を逆転して逆電洗浄を行う型式の電解槽を示している。
このため、陰極室側排出管8から切換弁64を介して陽
極室側排出管9に合流管路65を接続するとともに、分
岐排水管27から切換弁66を介してドレン67へ排水
される排水管路68を設けてある。従って、切換弁64
を介して陰極室側排出管8を陽極室側排出管9に連通さ
せるとともに、切換弁28を介して陽極室側排出管9を
分岐排水27に連通させ、さらに切換弁66を介してド
レン67へ連通させると、電解槽1の洗浄水はすべてド
レン67へ排水される。
【0044】他方、図3の有隔膜電解槽1は所定時間毎
に電極の極性を逆転して電解整水を行うことにより析出
したカルシウムを溶解洗浄するもので、この電解槽は電
極の極性が変わっても強アルカリ水と強酸性水の取出管
路に影響しないように、陰極室側排出管8と陽極室側排
出管9間に電極の極性転換に連動して切換わる流路切換
弁装置69が設けられている。前記洗浄水回路について
は図3の装置の構造を図1、図2の装置に応用してもよ
く、また、図1、図2の装置の構造を図3の装置に応用
してもよい。
【0045】尚、図中記号Pは定量ポンプ、Mはモータ
バルブ、SOLはソレノイド弁を示している。
【0046】
【効果】本発明の装置は、pH10.5〜13.5の強
アルカリ水とpH3〜8、濃度2〜200ppmの次亜
塩素酸水を一体の装置で同時に生成するので、無駄がな
く、pH及び濃度の調整もし易くなる。特に、食器の洗
浄・殺菌のように、強アルカリ水と次亜塩素酸水を同時
に必要とする場合の給水装置としてきわめて有用である
とともに、強酸性水をも同時に生成できるようにしたも
のは、洗浄に使用した強アルカリ水の中和に利用でき
る。
【0047】相対的に少量の高濃度塩化物塩水溶液を電
解して強アルカリ水と次亜塩素酸水を生成し、希釈水の
混合によって強アルカリ水と次亜塩素酸水を増量させる
ので、電解槽が相対的に小容量のもので足り、コストの
低減をはかることができる。また、希釈水の混合調整で
pH、濃度を微妙に調整することができる。さらに高濃
度の水溶液を電解するので電導度が高くなり、電解効率
が著しく向上する。
【0048】また、従来、ドレンへ捨てていた水を利用
してpH、濃度等を調整できるので無駄水が少なくな
り、pH、濃度の調整が一層容易になる。
【0049】余分の強酸性水は塩酸に還元されるので安
全である。
【0050】高濃度水溶液の電解と原水の全量電解に装
置を使い分けることができるので目的に応じた多様の利
用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による装置の概略構成図
【図2】本発明の他の実施例による装置の概略構成図
【図3】本発明の他の実施例による装置の概略構成図
【符号の説明】
1…電解槽 2…陰電極 3…陽電極 4…電解隔膜 5…陰極室 6…陽極室 7…給水管回路 8、8’…陰極室側排出路 9、9’…陽極室側排出路 10…原水給水本管 11…管路 12…タンク 13…タンク 14…管路 15…定量ポンプ 16…流量比率調整弁 17a、17b、17c…希釈水給水管 18、20…流量制御弁 19、21…フロースイッチ 22…強アルカリ水タンク 23…管路 24…ポンプ 25…ガス吸収槽 26…濃度検出装置 27…分岐排水管 28…切換弁 29、29a、29b、29c…還元装置 30…反応槽 31…触媒 32…水素ガス供給管 33…水素ガス分離部 34…ポンプ 35…貯水槽 36…紫外線灯 37…触媒 38…紫外線照射装置 39…循環路 40…給水パイプ 41…ガス抜き装置 42…水位センサ 43…還元剤水溶液 44…排水管 45…切換弁 46…管路 47…流量制御弁 48…フロースイッチ 49…無隔膜電解槽 50…給水管 51…電解水排出管 52…無隔膜電解整水装置 53…pH・濃度調整管 54…切換弁 55、56…原水給水管 57〜61…開閉制御弁機構 62、63…フロースイッチ 64、66…切換弁 65…合流管路 67…ドレン 68…排水管路 69…流路切換装置 70…強アルカリ水タンク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解隔膜を介して陰極室と陽極室に仕切っ
    た有隔膜電解槽の一側に塩化物塩水溶液の給水管回路を
    有するとともに、他側に陰極室側排出管と陽極室側排出
    管を有し、給水管回路から供給される塩化物塩水溶液を
    電解して陰極室側排出管から強アルカリ水を排出し、陽
    極室側排出管から次亜塩素酸と塩素ガスを含む強酸性水
    を排出する有隔膜電解装置と;陰極室側排出管の強アル
    カリ水に原水を供給して希釈する希釈水給水管と;陽極
    室側排出管の強酸性水に原水を供給して希釈する希釈水
    供給管と;を具備することを特徴とする電解による強ア
    ルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成装置
  2. 【請求項2】希釈水供給管から有隔膜電解槽の給水側に
    原水給水管を接続し、希釈水供給管と給水管回路を択一
    的に開閉する流路切換手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の電解による強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌
    水の同時生成装置
  3. 【請求項3】電解隔膜を介して陰極室と陽極室に仕切っ
    た有隔膜電解槽の一側に塩化物塩水溶液の給水管回路を
    有するとともに、他側に陰極室側排出管と陽極室側排出
    管を有し、給水管回路から供給される塩化物塩水溶液を
    電解して陰極室側排出管から強アルカリ水を排出し、陽
    極室側排出管から次亜塩素酸と塩素ガスを含む強酸性水
    を排出する有隔膜電解装置と;陰極室側排出管の強アル
    カリ水に原水を供給して希釈する希釈水給水管と;無隔
    膜電解槽の一側に塩化物塩水溶液の給水管を有し、この
    給水管から供給される塩化物塩水溶液を電解して排出管
    から排水するとともに、この排出管に原水を供給して希
    釈する希釈水給水管を接続した無隔膜電解整水装置と;
    前記有隔膜電解装置の陽極室側排水回路から前記無隔膜
    電解整水装置の水回路に接続され、有隔膜電解槽から生
    成される強酸性水の一部を、無隔膜電解整水装置の排水
    回路又は給水回路に供給してpH及び次亜塩素酸濃度を
    調整するpH・濃度調整管路とを具備することを特徴と
    する電解による強アルカリ水と次亜塩素酸水の同時生成
    装置
  4. 【請求項4】有隔膜電解槽の給水側と無隔膜電解槽の給
    水側に各々原水給水管を接続し、これらの原水給水管と
    有隔膜電解槽の希釈水供給管と無隔膜電解槽の排出側の
    希釈水供給を共通の原水供給本管から導き、これら原水
    給水管と希釈水供給管に選択的に作動する開閉制御弁機
    構を設けたことを特徴とする請求項3記載の電解による
    強アルカリ水と次亜塩素酸水の同時生成装置
  5. 【請求項5】陽極室側排出管から切換弁を介して分岐さ
    れ、陽極室側排出管の強酸性水の一部又は全部を系外に
    排水する分岐排水管と;を具備することを特徴とする請
    求項1、2、3又は4記載の電解による強アルカリ水と
    次亜塩素酸殺菌水の同時生成装置
  6. 【請求項6】陽極室側排出管の前記分岐排水管に次亜塩
    素酸と塩素ガスの還元装置を設けたことをさらに特徴と
    する請求項1、2、3、4または5記載の電解による強
    アルカリ水と次亜塩素酸水の同時生成装置
  7. 【請求項7】還元装置が、前記強酸性水の通路に設けた
    反応槽に水素ガス供給管を接続するとともに、反応槽又
    は反応槽近傍に触媒を設置し、該触媒下で前記強酸性水
    中の次亜塩素酸と塩素ガスを水素ガスと反応させて塩酸
    に生成する水素ガス反応還元装置と;前記強酸性水を受
    け入れる水槽内に紫外線灯と触媒を配設するとともに、
    水槽内の水を循環させて水槽内の上部からシャワー状に
    放出させる循環路を有し、これにより、触媒下における
    紫外線のエネルギーと散水との接触反応で次亜塩素酸と
    塩素ガスを塩酸に生成する紫外線還元装置と;還元剤供
    給手段から供給される還元剤で強酸性水中の次亜塩素酸
    と塩素ガスを塩酸に生成する薬液添加還元装置;の一つ
    又は二つ以上の組合せからなる請求項6記載の強アルカ
    リ水と次亜塩素酸水の同時生成装置
  8. 【請求項8】陰極室側排出管に、強アルカリ水の水素ガ
    ス分離部を設け、前記水素ガス反応還元装置の水素ガス
    供給管をこの水素ガス分離部から配管したことをさらに
    特徴とする請求項7記載の強アルカリ水と次亜塩素酸水
    の同時生成装置
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