JPH1076270A - 電解による強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成方法 - Google Patents

電解による強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成方法

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JPH1076270A
JPH1076270A JP25095696A JP25095696A JPH1076270A JP H1076270 A JPH1076270 A JP H1076270A JP 25095696 A JP25095696 A JP 25095696A JP 25095696 A JP25095696 A JP 25095696A JP H1076270 A JPH1076270 A JP H1076270A
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chlorine gas
hypochlorous acid
strong
strong alkaline
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JP25095696A
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Yoshiya Okazaki
良弥 岡崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】一組みの有隔膜電解槽を使用してpH10.5
〜13.5の次亜塩素酸殺菌水をの同時に生成する方法
を提供する。 【解決手段】 塩化物塩水溶液を電解して、陰極室から
pH10.5〜13.5の強アルカリ水を生成するか、
もしくは、陰極室に生成した強アルカリ水を水と混合し
てpH10.5〜13.5の強アルカリ水に調整すると
ともに、陽極室から塩素ガスを含む強酸性水を生成し、
この塩素ガスを含む強酸性水を水と混合してpH3〜
7.5の次亜塩素酸水に調整する。塩素ガスを含む強酸
性水を、塩素ガスの多いものと少ないものに分け、それ
らの一部を前記電解強酸性水の排出系路の系外に排水し
ながら、前記塩素ガスの多いものを水と混合して次亜塩
素酸水を生成させる。系外に排水した強酸性水の一部又
は全部を、次亜塩素酸水の生成のために混合する水、又
は混合後の次亜塩素酸水に添加してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有隔膜電解槽を使用
してpH10.5〜13.5の強アルカリ水とpH3〜
7.5の次亜塩素酸殺菌水を同時に生成する方法に関す
る。
【0002】
【発明の背景】食器などを洗う場合に、強アルカリ水で
洗浄した後、pH3〜7.5の次亜塩素酸水で殺菌する
と効率の良い洗浄・殺菌効果が得られる。また、次亜塩
素酸水で殺菌した金属製器具は、アルカリ水で中和する
と錆びが生じにくくなる。
【0003】このように、電解による次亜塩素酸殺菌水
と強アルカリ水を同時、または、前後して使用する場合
があり、これに応え得る強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌
水の同時供給手段が必要とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、次亜塩素酸
殺菌水を生成する電解槽と強アルカリ水を生成する電解
槽は目的が異なるため、従来は次亜塩素酸殺菌水を生成
する電解槽と強アルカリ水を生成する電解槽の2台の専
用機が必要であり、製造、メンテナンス等のコストが高
くつくとともに、電解槽において同時に生成される非利
用側の電解水は捨て水になるので無駄が多かった。
【0005】また、強アルカリ水とpH3〜7.5の次
亜塩素酸殺菌水を同時に生成するには、苛性ソーダやメ
タケイ酸ナトリウムなどの特殊な薬剤を添加する方法
や、有隔膜の電解水生成装置や無隔膜の電解水生成装置
を各種組み合わせる方法が考えられるが、前者は薬剤の
調整、混合が難しく、後者は、機種の異なる複数の電解
水生成装置を必要とするほか、電解生成水の配管・混合
比率などにも特殊の技術を要していた。
【0006】従って、本発明の第1の目的は1種の電解
槽を用いて、洗浄効果の高いpH10.5〜13.5の
強アルカリ水と、殺菌力の優れたpH3〜7.5の次亜
塩素酸殺菌水とを同時に生成する方法を提供することに
ある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、前記次亜塩
素酸殺菌水のpH及び濃度調整が容易な上記方法を提供
することにある。
【0008】また、本発明の第3の目的は、前記次亜塩
素酸殺菌水のpH及び濃度調整がさらに容易な上記方法
を提供することにある。
【0009】また、本発明の第4の目的は、前記次亜塩
素酸殺菌水の次亜塩素酸濃度を高くしてもpH値をpH
3〜7.5に調整できる上記方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の方法は、塩化ナトリウムなどの塩化物
塩を含む水溶液を有隔膜電解槽で電解して、陰極室から
pH10.5〜13.5の強アルカリ水を生成するか、
もしくは、陰極室に生成した強アルカリ水を水と混合し
てpH10.5〜13.5の強アルカリ水に調整すると
ともに 、陽極室から塩素ガスを含む強酸性水を生成
し、この塩素ガスを含む強酸性水を水と混合してpH3
〜7.5の次亜塩素酸水に調整することを特徴とする。
【0011】上記第2の目的を達成するための本発明の
方法は、塩化ナトリウムなどの塩化物塩を含む水溶液を
有隔膜電解槽で電解して、陰極室からpH10.5〜1
3.5の強アルカリ水を生成するか、もしくは、陰極室
に生成した強アルカリ水を水と混合してpH10.5〜
13.5の強アルカリ水に調整するとともに、陽極室か
ら塩素ガスを含む強酸性水を生成し、この塩素ガスを含
む強酸性水のうち、塩素ガスが比較的少ない強酸性水の
一部、及び/又は、塩素ガスが比較的多い強酸性水の塩
素ガスの一部を前記電解強酸性水の排出系路の外部に排
水しながら、前記塩素ガスが比較的多い強酸性水を水と
混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸水に調整すること
を特徴とする。
【0012】また、上記第3の目的を達成するための本
発明の方法は、塩化ナトリウムなどの塩化物塩を含む水
溶液を有隔膜電解槽で電解して、陰極室からpH10.
5〜13.5の強アルカリ水を生成するか、もしくは、
陰極室に生成した強アルカリ水を水と混合してpH1
0.5〜13.5の強アルカリ水に調整するとともに、
陽極室から塩素ガスを含む強酸性水を生成し、この塩素
ガスを含む強酸性水を、塩素ガス又は塩素ガスを比較的
多く含む強酸性水と、塩素ガスを含まないか又は塩素ガ
スが比較的少ない強酸性水に分離し、この塩素ガスを含
まないか又は塩素ガスが比較的少ない強酸性水の一部、
及び/又は、塩素ガス又は塩素ガスが比較的多い強酸性
水の塩素ガスの一部を前記電解強酸性水の排出系路の系
外に排水しながら、前記塩素ガス又は塩素ガスを比較的
多く含む強酸性水を水と混合して次亜塩素酸水を生成さ
せるとともに、前記系外に排水した塩素ガスを含まない
か又は塩素ガスが比較的少ない強酸性水の一部又は全部
を、前記次亜塩素酸水の生成のために混合する水、又は
混合後の次亜塩素酸水に添加して、最終的に生成される
次亜塩素酸水のpH値を3〜7.5に調節することを特
徴とする。
【0013】水と混合する前記塩素ガスもしくは塩素ガ
スが比較的多い強酸性水の流量を調整して次亜塩素酸の
濃度を調整してもよく、また、電解強酸性水排出路の系
外に排水し、あるいは、次亜塩素酸水の生成のために混
合する水、又は混合後の次亜塩素酸水に添加する前記塩
素ガスを含まないかもしくは塩素ガスの比較的少ない強
酸性水の流量を調整して、次亜塩素酸殺菌水のpHを制
御するようにしてもよい。
【0014】さらに、上記第4の目的を達成するための
本発明の方法は、塩化ナトリウムなどの塩化物塩を含む
水溶液を有隔膜電解槽で電解して、陰極室からpH1
0.5〜13.5の強アルカリ水を生成するか、もしく
は、陰極室に生成した強アルカリ水を水と混合してpH
10.5〜13.5の強アルカリ水に調整するととも
に、陽極室から塩素ガスを含む強酸性水を生成し、陽極
室から生成された前記塩素ガスを含む強酸性水の一部又
は全部を水に混合し、さらにこの混合生成水に前記pH
10.5〜13.5の強アルカリ水の一部を添加してp
H3〜7.5の次亜塩素酸水に調整することを特徴とす
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の請求項1
の方法を実施する装置の一例を示すもので、電解槽1
は、対向配設した陰電極2と陽電極3間を電解隔膜4に
よって陰極室5と陽極室6に仕切った有隔膜電解槽から
なり、該電解槽1の下部に原水給水管7を接続するとと
もに、陰極室5と陽極室6の上部に各々独立の排出路
8、9を接続して連続通水式の電解整水装置を構成して
いる。
【0016】電解槽1には給水管7から定量ポンプ10
を介装した給水支管7aを通して原水が供給されるとと
もに、塩化ナトリウム(NaCl)などの塩化物塩の水
溶液(例えば1〜5%、好ましくは2〜3%の水溶液)
が薬液タンク11から薬液供給管12及び定量ポンプ1
3を介して電解槽1の給水部に供給され、原水と混合し
て電解槽1の給水部から両電極室5、6に導入されるよ
うになっている。
【0017】電解槽1の給水管7から分岐した希釈給水
管14はさらに二つの希釈枝管14a、14bに分岐さ
れており、電解槽1の陰極室5の排出路8に一方の希釈
枝管14aが流路切換バルブ15を介して接続されてお
り、電解槽1の陽極室6の排出路9に他方の希釈枝管1
4bが接続されている。
【0018】上記の構成により、電解槽1の陰極室5に
生成された強アルカリ水は流路切換バルブ15の操作で
希釈枝管14aに選択的に合流し希釈枝管14aから供
給される水によって選択的に希釈されるようになってい
る。すなわち、陰極室5の強アルカリ水はそのままpH
10.5〜13.5の強アルカリ水として排水管16a
から排水するか、あるいは、流路切換バルブ15を切換
えて希釈枝管14aから供給される水を混合して希釈さ
れ、pH10.5〜13.5の強アルカリ水として排水
管16aから排水される。
【0019】他方、陽極室6に生成された塩素ガスを含
む強酸性水は、希釈枝管14bから供給される水を混合
して希釈される。その結果、陽極室6に生成された塩素
ガスを含む強酸性水の塩素ガス成分は水との混合により
次亜塩素酸が発生し、次亜塩素酸水が生成されるととも
に、塩素ガスを含む強酸性水の塩酸成分によって次亜塩
素酸水のpH値をpH3〜7.5に制御され、排水管1
6bから排出される。かくして、本発明の請求項1の方
法が実施される。
【0020】なお、排水管16bにはガス吸収反応槽1
8が介装されており、塩素ガスを含む水と水を混合して
pH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水が効率良く生成され
るようにしてある。
【0021】図2は本発明の請求項2の方法を実施する
装置の一例を示すもので、図1と同じ参照記号は図1と
同じ部材又は構成を示している。図2の装置は、図1に
加えてさらに、陽極室6の上部又は陽極室6の上方の電
解強酸性水通水路から第2の(別の)強酸性水排水管路
17が設けられており、排出路9から塩素ガスを含む水
が排出される際に、陽極室6から生成される強酸性水の
一部をこの排水管路17から排水することができるよう
にしてある。
【0022】この排水管路17は、陽極室6から生成さ
れる塩素ガスを含む強酸性水を、塩素ガスを比較的多く
含む強酸性水と、塩素ガスが比較的少ない強酸性水に分
け、塩素ガスが比較的少ない強酸性水の一部を排出路9
の系外に排水することにより、排出路9から排水される
塩素ガスを比較的多く含む強酸性水と水の混合後の次亜
塩素酸殺菌水のpHを調整するためのものである。この
ため、好ましくは、図2のように、第2の強酸性水排水
管路17の分岐口20は、排出路9の基部取出口21よ
りも下方に配設し、排出路9の基部取出口21付近に塩
素ガス溜り22が形成されるようにする。
【0023】陽極室6から生成された強酸性水中の塩素
ガスは液中を浮上するので、上記のようにすると、陽極
室6からの塩素ガスを含む強酸性水は塩素ガスを比較的
に多く含む成分と、塩素ガスが比較的に少ない(塩酸成
分の多い)成分に分けられ、排出路9からは塩素ガスの
多い成分が排出され、第2強酸性水排水管路17からは
塩素ガスが少なく塩酸成分の多い強酸性水が排水され
る。尚、図示しないが、陽極室6の上方に、気液分離膜
などを使用した気液分離装置を設け、気液分離した塩素
ガスに水を混合して次亜塩素酸水を生成した後に、前記
気液分離した強酸性水を前記次亜塩素酸水に混合してp
Hを調整するようにしてもよい。
【0024】好ましくは、図2のように、排出路9に流
量調整弁などの流量調整機構23を設け、排出路9の排
出流路を調整することにより、排出路8から排出される
強アルカリ水と排出路9から排水される塩素ガスを含む
強酸性水の流量比を調整するようにしてもよい。
【0025】また、前記第2の強酸性水排水管路17に
も同様の流量調整機構24を設け、排水管路17から排
水される強酸性水の排出量を制御して次亜塩素酸殺菌水
のpH調整精度を向上させるようにしてもよい。
【0026】かくして、図2の装置は排水管路16aか
らpH10.5〜13.5の強アルカリ水が排水される
とともに、排水管路16bからpH3〜7.5の次亜塩
素酸殺菌水が排水され、さらに第2の強酸性水排水管路
17から、塩素ガスの比較的少ない強酸性水が排水され
る。尚、排水管路17から排水される強酸性水は、前記
強アルカリ水の利用後の排水の中和剤として使用するこ
ともできる。
【0027】上記図2の装置はさらに、塩素ガスを多く
含む強酸性水の通路(図2では排出路9)からこの強酸
性水の一部、特にその塩素ガス成分の一部を通路の系外
に排出するための排出枝管25が設けられており、流量
調節バルブ26の操作によって、排出路9から排出され
る塩素ガスを多く含む強酸性水の一部が外に排出され、
これにより、希釈枝管14bからの水に混合される前記
塩素ガス成分の混合量が制御されるようになっている。
尚、排水枝管25から排出される塩素ガス成分は活性炭
などを用いた処理槽27で吸着・除去処理をする。
【0028】かくして、図2の実施例では、陰極室5に
生成された強アルカリ水は、図1の実施例と同様に、そ
のまま、あるいは希釈枝管14aからの水に混合・希釈
されてpH10.5〜13.5の強アルカリ水となって
排水されるとともに、陽極室6に生成された塩素ガスを
含む強酸性水のうち、排出路9から排出される塩素ガス
を比較的多く含む強酸性水が希釈枝管14bから供給さ
れる水に混合し、希釈されてpH3〜7.5の次亜塩素
酸水となって排水管16bから排出される。
【0029】上記のようにして生成される次亜塩素酸水
は、希釈水に混合される塩素ガスの量によって次亜塩素
酸の濃度が変化し、希釈水に混合される塩素ガスを含ま
ない強酸性水、すなわち塩酸成分の量によってpHが変
化する。従って、水に混合し希釈される塩素ガスを含む
強酸性水は、塩素ガスの量と塩素ガスを含まない強酸性
水(塩酸成分)の量を個別に制御することによって、次
亜塩素酸の濃度とpH値を個別に変化させた種々の次亜
塩素酸殺菌水が得られる。図2の実施形態では、強酸性
水排水管路17から塩素ガスが比較的少ない強酸性水、
すなわち塩酸成分の一部を外へ排水し、塩素ガスの一部
を排水枝管25から外部へ排出できるようになっている
ので強酸性水排水管路17からの塩酸成分の排水量と排
水枝管25からの塩素ガスの排出量を個別に調節するこ
とにより、次亜塩素酸濃度とpH値が微妙に異なる種々
の次亜塩素酸殺菌水が得られる。
【0030】図3は本発明の請求項3の方法を実施する
装置の一例を示すもので、図2と同じ参照記号は図2と
同一の部材又は構成を示している。図3は陽極室6の上
部又は陽極室6上方の通路に、図2と同様に、塩素ガス
を比較的に多く含む強酸性水と塩素ガスが比較的少ない
強酸性水に分けて別々に排出する分離部を設けるか、も
しくは、気液分離膜などを使用して塩素ガスと塩素ガス
を含まない強酸性水に分離する気液分離装置を設け、排
出路9から塩素ガス又は塩素ガスを比較的多く含む強酸
性水が排出されるとともに、第2強酸性水排出管路17
から塩素ガスを含まないかもしくは塩素ガスが比較的少
ない強酸性水が排水されるようにしてある。尚、排水路
9に塩素ガス成分の一部を系外に排出する排出枝管25
を設けるのは図2の実施例と同様である。
【0031】図3の装置はさらに、第2強酸性水管路1
7から排水された前記塩素ガスを含まないかもしくは塩
素ガスが比較的少ない強酸性水の一部又は全部を、定量
ポンプ28を介して希釈枝管14b又はその下流の排水
管16bに添加するための管路29が接続されている。
この管路29は三方弁などの流路切換弁30を介して、
希釈枝管14bと排水管16bの双方又はいずれか一方
に選択的に連通するようにするのが望ましい。
【0032】図3の装置を使用した本発明の方法は、p
H10.5〜13.5の強アルカリ水を生成する過程、
及び塩素ガス又は塩素ガスの比較的多い強酸性水の一部
と、塩素ガスを含まないか、もしくは塩素ガスの少ない
強酸性水の一部を系外に排出できるようにした点は図2
の装置と同様であるが、前記管路29と定量ポンプ28
によって、塩素ガスを含まないかもしくは塩素ガスの少
ない強酸性水を次亜塩素酸水を生成するための混合希釈
水又は混合後の次亜塩素酸水に添加するようにした点で
異なる。
【0033】塩素ガスと強酸性水が混在したものに水を
混合・希釈してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水に調
整しようとすると、塩素ガス成分と液成分が干渉し合
い、所望のpHと次亜塩素酸濃度の次亜塩素酸殺菌水を
得にくいという問題があるが、上記の方法は次亜塩素酸
を生成するための塩素ガス又は塩素ガスの多い水と、p
Hを調整するための塩素ガスを含まない強酸性水又は塩
素ガスの少ない強酸性水を別の混合部に独立に供給する
ので、希釈水と混合する際にガスと液の干渉が起こりに
くくなり、pHと次亜塩素酸濃度を微妙に変化させた種
々の次亜塩素酸殺菌水を一層容易に生成することが可能
になる。
【0034】図4は本発明の請求項4の方法を実施する
装置の一例を示すもので、前記と同じ参照記号は同一の
部材又は構成を示している。図4は、塩化ナトリウムな
どの塩化物塩を含む水溶液を有隔膜電解槽1で電解し、
陰極室5からpH10.5〜13.5の強アルカリ水を
生成するか、もしくは、陰極室5に生成した強アルカリ
水を希釈枝管14aから給水される水と混合してpH1
0.5〜13.5の強アルカリ水に調整するとともに、
陽極室6から塩素ガスを含む強酸性水を生成し、陽極室
6から生成された前記塩素ガスを含む強酸性水の一部又
は全部を、希釈枝管14bから給水される水に混合し、
さらに、この混合生成水に、排水管16aからの前記p
H10.5〜13.5の強アルカリ水の一部を添加して
pH3〜7.5の次亜塩素酸水に調整するものである。
【0035】このため、塩素ガスを含む強酸性水の一部
を系外に排水するための排水管31が陽極室6の排出管
9から分岐されており、塩素ガスを含む強酸性水の必要
量を定量ポンプ32を介して送り、希釈枝管14bの水
に混合するようになっているとともに、pH10.5〜
13.5の強アルカリ水の排出管16aから強酸性水排
水管16bに、定量ポンプ33を介装した管路34が接
続され、pH10.5〜13.5の強アルカリ水の一部
が排水管16bの混合生成水に添加できるようになって
いる。
【0036】塩素ガスを含む強酸性水を希釈給水管14
bの水に混合して次亜塩素酸水を生成する場合、次亜塩
素酸濃度を高くしたい時は水に混合する強酸性水の量を
相対的に多くしなければならないので、生成される次亜
塩素酸水のpHが低くなる傾向があるが、上記の方法
は、pHの低くなりすぎた混合生成水にpH10.5〜
13.5の強アルカリ水の一部を添加することによっ
て、次亜塩素酸殺菌水のpHを3〜7.5に調整するこ
とができる。
【0037】本発明は、上記のいずれの場合も、有隔膜
電解槽で生成した電解処理水を水で希釈してpH10.
5〜13.5の強アルカリ水とpH3〜7.5の次亜塩
素酸殺菌水を生成するので、有隔膜電解槽に供給する塩
化物塩水溶液は1〜5%、好ましくは2〜3%の高濃度
の水溶液を使用するのが好ましい。また、これによって
電解効率も向上する。
【0038】なお、図中、定量ポンプ10、13、2
8、32、33は設定流量の調節が可能な流量可変式の
定量ポンプを使用するのが望ましい。
【0039】
【効果】本発明は一組の有隔膜電解槽を用いて生成した
電解処理水を、水で希釈してpH10.5〜13.5の
強アルカリ水とpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生
成するので、相対的に少量の水を電解して目的の強アル
カリ水と次亜塩素殺菌水を多量に生成することができ
る。また、pH10.5〜13.5の強アルカリ水とp
H3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を同時に生成すること
ができるので、食器の洗浄・殺菌のように強アルカリ水
と次亜塩素酸殺菌水を同時に又は連続的に必要とする場
合に低コストで迅速に供給することができる。
【0040】また、陽極室に生成される強酸性水を、塩
素ガスを多く含む強酸性水と塩素ガスの少ない強酸性水
に分け、それらの一部を個別に系外に排出しながら次亜
塩素酸殺菌水を生成するので、pHと次亜塩素酸濃度を
微妙に変化させた種々の次亜塩素酸殺菌水に調整するこ
とができる。
【0041】さらに、次亜塩素酸を生成するための塩素
ガス成分と、pH調整のための塩酸成分を別々に希釈水
に混合することにより、次亜塩素酸殺菌水のpHと次亜
塩素酸濃度を個別に調整できるので、生成されるpH3
〜7.5の次亜塩素酸殺菌水の次亜塩素酸濃度を低濃度
から200ppm以上の高濃度に幅広く調整することが
可能になる。
【0042】本発明はまた、次亜塩素酸濃度を高くして
も次亜塩素酸殺菌水のpH値をpH3〜7.5に容易に
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する装置の一例を示す概略
構成図
【図2】本発明の他の方法を実施する装置の一例を示す
概略構成図
【図3】本発明のさらに他の方法を実施する装置の一例
を示す概略構成図
【図4】本発明のさらに他の方法を実施する装置の一例
を示す概略構成図
【符号の説明】
1…電解槽 2…陰電極 3…陽電極 4…電解隔膜 5…陰極室 6…陽極室 7…原水給水管 7a…給水支管 8、9…排出路 10、13、28、32、33…定量ポンプ 11…薬液ポンプ 12…薬液供給管 14…希釈給水管 14a、14b…希釈枝管 15…流路切換バルブ 16a、16b…排水管 17…第2強酸性水排水管路 18…ガス吸収反応槽 20…分岐口 21…基部取出口 22…塩素ガス溜り 23、24…流量調整機構 25…排水枝管 26…流量調節バルブ 27…処理槽 29…管路 30…流路切換弁 31…排水管 34…管路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ナトリウムなどの塩化物塩を含む水
    溶液を有隔膜電解槽で電解して、陰極室からpH10.
    5〜13.5の強アルカリ水を生成するか、もしくは、
    陰極室に生成した強アルカリ水を水と混合してpH1
    0.5〜13.5の強アルカリ水に調整するとともに、
    陽極室から塩素ガスを含む強酸性水を生成し、この塩素
    ガスを含む強酸性水を水と混合してpH3〜7.5の次
    亜塩素酸水に調整することを特徴とする強アルカリ水と
    次亜塩素酸殺菌水の同時生成方法
  2. 【請求項2】 塩化ナトリウムなどの塩化物塩を含む水
    溶液を有隔膜電解槽で電解して、陰極室からpH10.
    5〜13.5の強アルカリ水を生成するか、もしくは、
    陰極室に生成した強アルカリ水を水と混合してpH1
    0.5〜13.5の強アルカリ水に調整するとともに、
    陽極室から塩素ガスを含む強酸性水を生成し、この塩素
    ガスを含む強酸性水のうち、塩素ガスが比較的少ない強
    酸性水の一部、及び/又は、塩素ガスが比較的多い強酸
    性水の塩素ガスの一部を前記電解強酸性水の排出系路の
    外部に排水しながら、前記塩素ガスが比較的多い強酸性
    水を水と混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸水に調整
    することを特徴とする強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水
    の同時生成方法
  3. 【請求項3】 塩化ナトリウムなどの塩化物塩を含む水
    溶液を有隔膜電解槽で電解して、陰極室からpH10.
    5〜13.5の強アルカリ水を生成するか、もしくは、
    陰極室に生成した強アルカリ水を水と混合してpH1
    0.5〜13.5の強アルカリ水に調整するとともに、
    陽極室から塩素ガスを含む強酸性水を生成し、この塩素
    ガスを含む強酸性水を、塩素ガス又は塩素ガスを比較的
    多く含む強酸性水と、塩素ガスを含まないか又は塩素ガ
    スが比較的少ない強酸性水に分離し、この塩素ガスを含
    まないか又は塩素ガスが比較的少ない強酸性水の一部、
    及び/又は、塩素ガス又は塩素ガスが比較的多い強酸性
    水の塩素ガスの一部を前記電解強酸性水の排出系路の系
    外に排水しながら、前記塩素ガス又は塩素ガスを比較的
    多く含む強酸性水を水と混合して次亜塩素酸水を生成さ
    せるとともに、前記系外に排水した塩素ガスを含まない
    か又は塩素ガスが比較的少ない強酸性水の一部又は全部
    を、前記次亜塩素酸水の生成のために混合する水、又は
    混合後の次亜塩素酸水に添加して、最終的に生成される
    次亜塩素酸水のpH値を3〜7.5に調節することを特
    徴とする強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成方
  4. 【請求項4】 塩化ナトリウムなどの塩化物塩を含む水
    溶液を有隔膜電解槽で電解して、陰極室からpH10.
    5〜13.5の強アルカリ水を生成するか、もしくは、
    陰極室に生成した強アルカリ水を水と混合してpH1
    0.5〜13.5の強アルカリ水に調整するとともに、
    陽極室から塩素ガスを含む強酸性水を生成し、陽極室か
    ら生成された前記塩素ガスを含む強酸性水の一部又は全
    部を水に混合し、さらにこの混合生成水に前記pH1
    0.5〜13.5の強アルカリ水の一部を添加してpH
    3〜7.5の次亜塩素酸水に調整することを特徴とする
    強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成方法
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