JPH10142192A - 炭酸ガス濃度検知装置 - Google Patents
炭酸ガス濃度検知装置Info
- Publication number
- JPH10142192A JPH10142192A JP8293559A JP29355996A JPH10142192A JP H10142192 A JPH10142192 A JP H10142192A JP 8293559 A JP8293559 A JP 8293559A JP 29355996 A JP29355996 A JP 29355996A JP H10142192 A JPH10142192 A JP H10142192A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon dioxide
- dioxide concentration
- concentration
- unit
- outdoor air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 炭酸ガス濃度の経年変化、季節変動があって
も、測定精度が低下しない炭酸ガス濃度検知装置を得
る。 【解決手段】 校正時には第一のバルブ25が閉じ、第
二のバルブ24が開き、外気校正が開始する。この時、
炭酸ガスセンサ13の出力は信号出力変換部12とラッ
チ部17を介して演算部19の第一入力となる。一方、
初期校正時からの経過時間に応じた大気中炭酸ガス濃度
の経年変化量を算出する経年変化量算出部27とカレン
ダーを有し日付に応じた変動量を算出する季節変動量算
出部28と初期校正時の大気中炭酸ガス濃度を記憶する
初期値設定部29とからの3つの入力を校正値加算部2
6で加算し、出力を演算部19の第二入力とする。そし
て、演算部19の出力を補正部20の第一入力、炭酸ガ
スセンサ13からの出力を補正部20の第二入力とし、
補正部20で補正された炭酸ガス濃度を表示する。
も、測定精度が低下しない炭酸ガス濃度検知装置を得
る。 【解決手段】 校正時には第一のバルブ25が閉じ、第
二のバルブ24が開き、外気校正が開始する。この時、
炭酸ガスセンサ13の出力は信号出力変換部12とラッ
チ部17を介して演算部19の第一入力となる。一方、
初期校正時からの経過時間に応じた大気中炭酸ガス濃度
の経年変化量を算出する経年変化量算出部27とカレン
ダーを有し日付に応じた変動量を算出する季節変動量算
出部28と初期校正時の大気中炭酸ガス濃度を記憶する
初期値設定部29とからの3つの入力を校正値加算部2
6で加算し、出力を演算部19の第二入力とする。そし
て、演算部19の出力を補正部20の第一入力、炭酸ガ
スセンサ13からの出力を補正部20の第二入力とし、
補正部20で補正された炭酸ガス濃度を表示する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば室内等の空
気中の炭酸ガス(正確には、二酸化炭素ガス)濃度の増
減を正確に検知する炭酸ガス濃度検知装置に関するもの
である。
気中の炭酸ガス(正確には、二酸化炭素ガス)濃度の増
減を正確に検知する炭酸ガス濃度検知装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】昭和45年に制定されたビル管理法で
は、延べ面積3000m2 以上の建物に対し、建物内の炭酸
ガス濃度を1000ppm 以下に保つように規定されている。
このような微量の炭酸ガス濃度を検出するためのセンサ
として、光学式炭酸ガスセンサが主として用いられてき
た。しかしながら、光学式炭酸ガスセンサは高価である
ばかりでなく、機械的衝撃や汚染物質の付着に対して弱
い等の問題があった。そこで、近年では、ゼオライト、
水酸化アパタイト、イオン伝導性セラミックスやBaT
iO3 −CuO混合物等を用いた簡便かつ安価な方式の
炭酸ガスセンサが鋭意研究されている。
は、延べ面積3000m2 以上の建物に対し、建物内の炭酸
ガス濃度を1000ppm 以下に保つように規定されている。
このような微量の炭酸ガス濃度を検出するためのセンサ
として、光学式炭酸ガスセンサが主として用いられてき
た。しかしながら、光学式炭酸ガスセンサは高価である
ばかりでなく、機械的衝撃や汚染物質の付着に対して弱
い等の問題があった。そこで、近年では、ゼオライト、
水酸化アパタイト、イオン伝導性セラミックスやBaT
iO3 −CuO混合物等を用いた簡便かつ安価な方式の
炭酸ガスセンサが鋭意研究されている。
【0003】ところで、上述のような炭酸ガスセンサ
は、炭酸ガス濃度が一定の雰囲気中にあっても、前述の
光学式炭酸ガスセンサと同様に、センサ出力が時間と共
に変動するので、定期的に校正をする必要があった。こ
のような課題に対して、特開平4-22854 号公報の開示す
る技術では、外気を基準ガスとして定期的にセンサに導
入し、これを基準として校正を行う炭酸ガス濃度検知装
置が提案されている。ここでは、特開平6-186198号公報
に開示され濃淡電池を検知原理とする固体電解質型炭酸
ガスセンサが、前述の特開平4-22854 号公報で提案され
た炭酸ガス濃度検知装置に適用された場合について、そ
の構成と動作を説明する。
は、炭酸ガス濃度が一定の雰囲気中にあっても、前述の
光学式炭酸ガスセンサと同様に、センサ出力が時間と共
に変動するので、定期的に校正をする必要があった。こ
のような課題に対して、特開平4-22854 号公報の開示す
る技術では、外気を基準ガスとして定期的にセンサに導
入し、これを基準として校正を行う炭酸ガス濃度検知装
置が提案されている。ここでは、特開平6-186198号公報
に開示され濃淡電池を検知原理とする固体電解質型炭酸
ガスセンサが、前述の特開平4-22854 号公報で提案され
た炭酸ガス濃度検知装置に適用された場合について、そ
の構成と動作を説明する。
【0004】図4は従来の固体電解質型炭酸ガスセンサ
を示す模式断面図である。図4において、1,1aはメ
ッシュ板、2はステムとも呼ばれる接続端子台2aに設
けられた端子2bに接続・配設された固体電解質型炭酸
ガスセンサ素子、3はフィルタ、4は片側にフィルタ3
を具備し、他端が接続端子台2aと嵌合するような形状
を有する筒体、5はメッシュ板1,1aで挿着したフィ
ルタ3を挿入するため筒体4に設けられた開口部であ
る。
を示す模式断面図である。図4において、1,1aはメ
ッシュ板、2はステムとも呼ばれる接続端子台2aに設
けられた端子2bに接続・配設された固体電解質型炭酸
ガスセンサ素子、3はフィルタ、4は片側にフィルタ3
を具備し、他端が接続端子台2aと嵌合するような形状
を有する筒体、5はメッシュ板1,1aで挿着したフィ
ルタ3を挿入するため筒体4に設けられた開口部であ
る。
【0005】図5は図4に示した固体電解質型炭酸ガス
センサ素子2の詳細を示す断面図である。図5におい
て、6は検知電極であって、白金黒を付着した白金網6
aを検知材料層6bで覆ったものである。ここで、検知
材料層6bを構成する検知材料としてアルカリ金属炭酸
塩を使用している。7はナトリウムイオン伝導性セラミ
ックスで、8は基準電極であり白金黒を付着した白金網
から構成され、被検ガスから遮断するためにガラス等か
らなるカバー9で封止されている。10はアルミナ基
板、11はアルミナ基板10に設けられた白金網からな
るヒータである。
センサ素子2の詳細を示す断面図である。図5におい
て、6は検知電極であって、白金黒を付着した白金網6
aを検知材料層6bで覆ったものである。ここで、検知
材料層6bを構成する検知材料としてアルカリ金属炭酸
塩を使用している。7はナトリウムイオン伝導性セラミ
ックスで、8は基準電極であり白金黒を付着した白金網
から構成され、被検ガスから遮断するためにガラス等か
らなるカバー9で封止されている。10はアルミナ基
板、11はアルミナ基板10に設けられた白金網からな
るヒータである。
【0006】図6は固体電解質型炭酸ガスセンサ素子2
を炭酸ガス濃度検知装置に適用した場合の模式的な全体
ブロック図である。図において、前述の固体電解質型炭
酸ガスセンサ素子2を含むセンサ部分を炭酸ガスセンサ
13と略称している。図6において、12は炭酸ガスセ
ンサ13の出力を入力としてセンサ信号を出力信号に変
換する信号出力変換部である。14はタイマであり、こ
れは出力周期記憶部15と信号出力時間幅記憶部16と
からなっている。17はラッチ部であり、信号出力変換
部12の出力を入力とし、タイマ14の出力断をトリガ
入力とするものである。校正値記憶部18は予め設定し
た校正値を記憶している。19は減算部であり、校正値
記憶部18の出力を第一の入力とし、ラッチ部17の出
力を第二の入力としている。20は補正部であり、信号
出力変換部12の出力を第一の入力、減算部19の出力
を第二の入力としている。
を炭酸ガス濃度検知装置に適用した場合の模式的な全体
ブロック図である。図において、前述の固体電解質型炭
酸ガスセンサ素子2を含むセンサ部分を炭酸ガスセンサ
13と略称している。図6において、12は炭酸ガスセ
ンサ13の出力を入力としてセンサ信号を出力信号に変
換する信号出力変換部である。14はタイマであり、こ
れは出力周期記憶部15と信号出力時間幅記憶部16と
からなっている。17はラッチ部であり、信号出力変換
部12の出力を入力とし、タイマ14の出力断をトリガ
入力とするものである。校正値記憶部18は予め設定し
た校正値を記憶している。19は減算部であり、校正値
記憶部18の出力を第一の入力とし、ラッチ部17の出
力を第二の入力としている。20は補正部であり、信号
出力変換部12の出力を第一の入力、減算部19の出力
を第二の入力としている。
【0007】21は測定しようとする内部に炭酸ガスセ
ンサ13を収納し、かつ炭酸ガスをサンプリングするた
めの箱体であり、室外気に連通する第一の通気孔22
と、室内気に連通する第二の通気孔23とを有し、炭酸
ガスセンサ13を第一,第二の通気孔22,23以外に
は通気性のない構造で格納している。24,25はそれ
ぞれ第一,第二の通気孔22,23に取り付けられた第
一,第二のバルブであり、タイマ14の出力信号により
相補的に動作する(動作の説明時に後述)ように駆動さ
れるようになっている。
ンサ13を収納し、かつ炭酸ガスをサンプリングするた
めの箱体であり、室外気に連通する第一の通気孔22
と、室内気に連通する第二の通気孔23とを有し、炭酸
ガスセンサ13を第一,第二の通気孔22,23以外に
は通気性のない構造で格納している。24,25はそれ
ぞれ第一,第二の通気孔22,23に取り付けられた第
一,第二のバルブであり、タイマ14の出力信号により
相補的に動作する(動作の説明時に後述)ように駆動さ
れるようになっている。
【0008】固体電解質型の炭酸ガスセンサの基本構成
は、東京工業大学工業材料研究所:斎藤、丸山らによる
文献;“T.Maruyama,S.Sasaki and y.Saito,Solid stat
e Ionics,23,1987,pp.107-112 ”によって開示され、提
案されている。まず、固体電解質型炭酸ガスセンサは、
次の式(1) の電池図に示される固体電池と等価である。 被検ガス、Na2 CO3 、Pt|Na+ 伝導体|Pt、空気‥‥‥‥(1) そして、空気中には酸素ガスO2 と測定しようとする微
量の炭酸ガスCO2 が存在するから、この雰囲気中で上
述の固体電池をヒータ10により400-600 ℃に加熱する
と、検知電極6において式(2) に示す平衡反応が成立す
る。 2Na+ +(1/2)O2 +CO2 +2e- =Na2 CO3 ‥‥‥‥(2) 一方、基準電極8では式(3) に示す平衡反応が成立す
る。 2Na+ +(1/2)O2 +2e- =Na2 O ‥‥‥‥(3) 従って、実質の電池反応として次式が進行する。 Na2 CO3 →Na2 O+CO2 ‥‥‥‥(4) ここで、Na2 CO3 及びNa2 Oの活量を一定とし、
CO2 の分圧をPCO2 とすれば、検知電極6と基準電極
8の間に次式で与えられる起電力Eが発生する。 E=const−RT/(2F)×ln(PCO2 ) ‥‥‥‥(5) なお、式(5) で、const:炭酸ガス濃度の設定値電
圧、R:気体定数、F:ファラデー定数、T:絶対温度
である。従って、この起電力Eを計測することにより、
炭酸ガス濃度を上記式(5) の分圧PCO2 から電気的に検
出することができる。
は、東京工業大学工業材料研究所:斎藤、丸山らによる
文献;“T.Maruyama,S.Sasaki and y.Saito,Solid stat
e Ionics,23,1987,pp.107-112 ”によって開示され、提
案されている。まず、固体電解質型炭酸ガスセンサは、
次の式(1) の電池図に示される固体電池と等価である。 被検ガス、Na2 CO3 、Pt|Na+ 伝導体|Pt、空気‥‥‥‥(1) そして、空気中には酸素ガスO2 と測定しようとする微
量の炭酸ガスCO2 が存在するから、この雰囲気中で上
述の固体電池をヒータ10により400-600 ℃に加熱する
と、検知電極6において式(2) に示す平衡反応が成立す
る。 2Na+ +(1/2)O2 +CO2 +2e- =Na2 CO3 ‥‥‥‥(2) 一方、基準電極8では式(3) に示す平衡反応が成立す
る。 2Na+ +(1/2)O2 +2e- =Na2 O ‥‥‥‥(3) 従って、実質の電池反応として次式が進行する。 Na2 CO3 →Na2 O+CO2 ‥‥‥‥(4) ここで、Na2 CO3 及びNa2 Oの活量を一定とし、
CO2 の分圧をPCO2 とすれば、検知電極6と基準電極
8の間に次式で与えられる起電力Eが発生する。 E=const−RT/(2F)×ln(PCO2 ) ‥‥‥‥(5) なお、式(5) で、const:炭酸ガス濃度の設定値電
圧、R:気体定数、F:ファラデー定数、T:絶対温度
である。従って、この起電力Eを計測することにより、
炭酸ガス濃度を上記式(5) の分圧PCO2 から電気的に検
出することができる。
【0009】また、このセンサは特開平6-186198号公報
に述べられているように、炭酸ガスだけでなく被測定ガ
ス中に含まれる有機ガスにも反応し、感度を示すものと
なっている。従って、正確な炭酸ガス濃度を計測するた
めには、有機ガスを除去するフィルタが必要である。図
4において、開口部5側に設けられたフィルタ3はこの
働きを持つものであり、ゼオライト又は活性炭等の有機
ガス吸着剤が充填されている。
に述べられているように、炭酸ガスだけでなく被測定ガ
ス中に含まれる有機ガスにも反応し、感度を示すものと
なっている。従って、正確な炭酸ガス濃度を計測するた
めには、有機ガスを除去するフィルタが必要である。図
4において、開口部5側に設けられたフィルタ3はこの
働きを持つものであり、ゼオライト又は活性炭等の有機
ガス吸着剤が充填されている。
【0010】固体電解質型炭酸ガスセンサ素子2を炭酸
ガス濃度検知装置に適用した場合の動作的な全体構成に
ついては、前述の図6の説明において行ったので、ここ
で、その動作について簡単に説明する(詳しくは特開平
4-22854 号公報を参照)。図6において、外気補正を行
うために、通常使用時すなわち測定雰囲気内の炭酸ガス
濃度の測定時には、第一のバルブ24は閉じて第二のバ
ルブ25は開くことによって室内気をサンプリングして
測定を行う。また、校正時にはすなわち測定雰囲気内の
炭酸ガス濃度の測定値の補正時には、第一のバルブ24
を開き、第二のバルブ25は閉じることによって室外空
気(大気)をサンプリングして測定を行うように制御さ
れる。つまり、24,25はそれぞれ第一,第二の通気
孔22,23に取り付けられた第一,第二のバルブで、
それらは、タイマ14の出力信号により、相補的に動作
するように駆動される。
ガス濃度検知装置に適用した場合の動作的な全体構成に
ついては、前述の図6の説明において行ったので、ここ
で、その動作について簡単に説明する(詳しくは特開平
4-22854 号公報を参照)。図6において、外気補正を行
うために、通常使用時すなわち測定雰囲気内の炭酸ガス
濃度の測定時には、第一のバルブ24は閉じて第二のバ
ルブ25は開くことによって室内気をサンプリングして
測定を行う。また、校正時にはすなわち測定雰囲気内の
炭酸ガス濃度の測定値の補正時には、第一のバルブ24
を開き、第二のバルブ25は閉じることによって室外空
気(大気)をサンプリングして測定を行うように制御さ
れる。つまり、24,25はそれぞれ第一,第二の通気
孔22,23に取り付けられた第一,第二のバルブで、
それらは、タイマ14の出力信号により、相補的に動作
するように駆動される。
【0011】測定動作的には、タイマ14により記憶し
た校正周期と校正に必要な時間幅により第一のバルブ2
4を開くと共に第二のバルブを閉じ、炭酸ガスセンサ1
3は室外気すなわち基準ガスに応じた出力を出し、この
出力を校正値より減算部19により減算して室内気の測
定値を補正部20で補正するようにして、炭酸ガスセン
サの自動校正を可能とすることにより、信頼性の高い炭
酸ガス濃度検知装置が得られる。
た校正周期と校正に必要な時間幅により第一のバルブ2
4を開くと共に第二のバルブを閉じ、炭酸ガスセンサ1
3は室外気すなわち基準ガスに応じた出力を出し、この
出力を校正値より減算部19により減算して室内気の測
定値を補正部20で補正するようにして、炭酸ガスセン
サの自動校正を可能とすることにより、信頼性の高い炭
酸ガス濃度検知装置が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の炭酸ガス濃度検
知装置は以上のように構成されており、次のような課題
を有していた。図7はハワイのマウナ・ロア(北緯20
度)における炭酸ガス濃度の定点観測の例を示す線図で
ある(OECD 1992 他、出典 NOAA/GMCC)。この線図か
ら、基準としている大気中の炭酸ガス濃度は、季節変動
しながら平均レベルも上昇していることがわかる。特に
1978年から1988年までの平均レベルの上昇は年間1.6
ppm 程度と徐々に増加しており、その上昇率は極めて高
いことが、地球環境破壊の立場からも特に憂慮されてい
る。季節変動は植物による光合成や降雨水への溶け込み
等に、また平均レベルの増加は人間の生産活動(車の排
ガス等を含む)に起因すると考えられている。このこと
から、外気を基準ガスとして定期的に導入し、校正を図
る炭酸ガス濃度検知装置では、初期に設定された外気の
炭酸ガス濃度(設定値)と、校正時に外気に含まれる炭
酸ガス濃度(真値)との差は、時間の経過と共に増加す
ることが予測される。そして、この差はビル管理法で規
定されたレベルに換算された場合、拡大されて測定精度
を低下させるという問題がある。
知装置は以上のように構成されており、次のような課題
を有していた。図7はハワイのマウナ・ロア(北緯20
度)における炭酸ガス濃度の定点観測の例を示す線図で
ある(OECD 1992 他、出典 NOAA/GMCC)。この線図か
ら、基準としている大気中の炭酸ガス濃度は、季節変動
しながら平均レベルも上昇していることがわかる。特に
1978年から1988年までの平均レベルの上昇は年間1.6
ppm 程度と徐々に増加しており、その上昇率は極めて高
いことが、地球環境破壊の立場からも特に憂慮されてい
る。季節変動は植物による光合成や降雨水への溶け込み
等に、また平均レベルの増加は人間の生産活動(車の排
ガス等を含む)に起因すると考えられている。このこと
から、外気を基準ガスとして定期的に導入し、校正を図
る炭酸ガス濃度検知装置では、初期に設定された外気の
炭酸ガス濃度(設定値)と、校正時に外気に含まれる炭
酸ガス濃度(真値)との差は、時間の経過と共に増加す
ることが予測される。そして、この差はビル管理法で規
定されたレベルに換算された場合、拡大されて測定精度
を低下させるという問題がある。
【0013】一例として数値を挙げて、10年間設定値
(350ppm)を変えずに、これに季節変動が加算された場
合を考えると、大気レベルにおいて最大31ppm(=1.6ppm+
15ppm)の誤差が生じる。この誤差を、式(5) に基づいて
ビル管理法で規定されたレベル(1000ppm )に換算する
と、89ppm(=1000ppm×1
0log(1000/350)-log(1000/381) ) にまで拡大される。
さらに、基準にする炭酸ガス濃度は交通量の多い都市部
や工業地帯と、それらが少ない郊外とでは異なってい
る。この地域格差による設定値のずれも拡大され、上記
誤差に加算される。例えば10ppm のずれは29ppm にまで
拡大され、上記誤差と併せると、百数十ppm の精度誤差
につながる。これは、炭酸ガスの天然存在度の標準値35
0ppmに対して、50% に近い程度の大きな測定誤差とな
る。
(350ppm)を変えずに、これに季節変動が加算された場
合を考えると、大気レベルにおいて最大31ppm(=1.6ppm+
15ppm)の誤差が生じる。この誤差を、式(5) に基づいて
ビル管理法で規定されたレベル(1000ppm )に換算する
と、89ppm(=1000ppm×1
0log(1000/350)-log(1000/381) ) にまで拡大される。
さらに、基準にする炭酸ガス濃度は交通量の多い都市部
や工業地帯と、それらが少ない郊外とでは異なってい
る。この地域格差による設定値のずれも拡大され、上記
誤差に加算される。例えば10ppm のずれは29ppm にまで
拡大され、上記誤差と併せると、百数十ppm の精度誤差
につながる。これは、炭酸ガスの天然存在度の標準値35
0ppmに対して、50% に近い程度の大きな測定誤差とな
る。
【0014】また、表1に示すように、炭酸ガス濃度は
地域による格差があり、例えば都市部と郊外とでは、同
一年においても、炭酸ガス濃度の年間平均は22ppm も差
があることがわかる。(M.Aikawa,K.Yoshikawa,M.Tomid
a,F.Aotsuka and H.Haraguchi;ANALYTICAL SCIENCES.JU
NE,1995,VOL.11,pp.357-362 ,参照)
地域による格差があり、例えば都市部と郊外とでは、同
一年においても、炭酸ガス濃度の年間平均は22ppm も差
があることがわかる。(M.Aikawa,K.Yoshikawa,M.Tomid
a,F.Aotsuka and H.Haraguchi;ANALYTICAL SCIENCES.JU
NE,1995,VOL.11,pp.357-362 ,参照)
【0015】
【表1】
【0016】このように従来の炭酸ガス濃度検知装置で
は、大気中に含まれる炭酸ガス濃度の季節変動、年間増
加量、地域差を考慮していないため、炭酸ガス濃度の真
値と初期値に設定された値との差は、時間の経過と共に
大きくなり、さらに、この値が1000ppm 近傍で拡大され
て、大幅な測定精度の低下につながるという問題があっ
た。
は、大気中に含まれる炭酸ガス濃度の季節変動、年間増
加量、地域差を考慮していないため、炭酸ガス濃度の真
値と初期値に設定された値との差は、時間の経過と共に
大きくなり、さらに、この値が1000ppm 近傍で拡大され
て、大幅な測定精度の低下につながるという問題があっ
た。
【0017】この発明は上述の問題点を解決するために
なされたもので、炭酸ガス濃度の経年変化、季節変動が
あっても、測定精度が低下しない炭酸ガス濃度検知装置
を得ることを第一の目的とするものである。
なされたもので、炭酸ガス濃度の経年変化、季節変動が
あっても、測定精度が低下しない炭酸ガス濃度検知装置
を得ることを第一の目的とするものである。
【0018】さらに、炭酸ガス濃度の大小の地域差があ
っても、測定精度が低下しない炭酸ガス濃度検知装置を
得ることを第二の目的とするものである。
っても、測定精度が低下しない炭酸ガス濃度検知装置を
得ることを第二の目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の炭酸
ガス濃度検知装置は、炭酸ガスセンサが設置された室内
に定期的に室外空気を導入し、室外空気を基準ガスとし
て室内の炭酸ガス濃度の校正を行う自動校正機能付きの
炭酸ガス濃度検知装置において、時計及びカレンダーか
らの信号に基づいて室外空気の炭酸ガス濃度のそれぞれ
経年変化量及び季節変動量を予測する手段を有し、校正
時にこれらの予測値に基づいて炭酸ガス濃度の補正を行
うものである。
ガス濃度検知装置は、炭酸ガスセンサが設置された室内
に定期的に室外空気を導入し、室外空気を基準ガスとし
て室内の炭酸ガス濃度の校正を行う自動校正機能付きの
炭酸ガス濃度検知装置において、時計及びカレンダーか
らの信号に基づいて室外空気の炭酸ガス濃度のそれぞれ
経年変化量及び季節変動量を予測する手段を有し、校正
時にこれらの予測値に基づいて炭酸ガス濃度の補正を行
うものである。
【0020】ここで、室外空気の炭酸ガス濃度の経年変
化を一年当たり数ppmの濃度増加として予測し、この
予測値に基づいて炭酸ガス濃度の補正を行うことが好ま
しく、さらに室外空気の炭酸ガス濃度の季節変動を振幅
が数〜10ppm程度の正弦波又は三角波に類する周期
関数で近似し、この近似値に基づいて炭酸ガス濃度の補
正を行うようにしてもよい。
化を一年当たり数ppmの濃度増加として予測し、この
予測値に基づいて炭酸ガス濃度の補正を行うことが好ま
しく、さらに室外空気の炭酸ガス濃度の季節変動を振幅
が数〜10ppm程度の正弦波又は三角波に類する周期
関数で近似し、この近似値に基づいて炭酸ガス濃度の補
正を行うようにしてもよい。
【0021】本発明に係る第2の炭酸ガス濃度検知装置
は、炭酸ガスセンサが設置された室内に定期的に室外空
気を導入し、この室外空気を基準ガスとして室内の炭酸
ガス濃度の校正を行う自動校正機能付きの炭酸ガス濃度
検知装置において、信号処理回路部に地域情報に基づく
地域別炭酸ガス濃度記憶手段を設け、室外空気中の炭酸
ガス濃度の地域格差を補正する手段を有して炭酸ガス濃
度の補正を行うものである。
は、炭酸ガスセンサが設置された室内に定期的に室外空
気を導入し、この室外空気を基準ガスとして室内の炭酸
ガス濃度の校正を行う自動校正機能付きの炭酸ガス濃度
検知装置において、信号処理回路部に地域情報に基づく
地域別炭酸ガス濃度記憶手段を設け、室外空気中の炭酸
ガス濃度の地域格差を補正する手段を有して炭酸ガス濃
度の補正を行うものである。
【0022】
[第1の実施の形態]図1はこの発明の第1の実施の形
態を示す模式ブロック図である。図において、一連の1
2〜25は図6の従来装置の説明で示した部材又は部品
と同一の機能・構造を有するものであるので、その説明
を割愛する。図1において、26は校正値加算部であ
り、経年変化量算出部27の出力を第一の入力、季節変
動量算出部28の出力を第二の入力、初期値設定部29
の出力を第三の入力とし、これら第一、第二及び第三の
入力値を加算した値を校正値として出力し、その出力を
減算部19の第二の入力となるように構成されている。
態を示す模式ブロック図である。図において、一連の1
2〜25は図6の従来装置の説明で示した部材又は部品
と同一の機能・構造を有するものであるので、その説明
を割愛する。図1において、26は校正値加算部であ
り、経年変化量算出部27の出力を第一の入力、季節変
動量算出部28の出力を第二の入力、初期値設定部29
の出力を第三の入力とし、これら第一、第二及び第三の
入力値を加算した値を校正値として出力し、その出力を
減算部19の第二の入力となるように構成されている。
【0023】そして、経年変化量算出部27には時計が
備えられており、図7に示したような大気中の炭酸ガス
濃度の経年変化に基づき、炭酸ガス濃度検知装置の使用
開始後一回目の校正時から起算した経過時間に対応した
大気中の炭酸ガス濃度増加量を出力し、その出力を校正
値加算部26に入力する。カレンダを備えている季節変
動量算出部28は、図8に示すような炭酸ガス濃度の季
節変動に基づいて、日付に対応した大気中の炭酸ガスの
増減量を出力し、その出力を校正値加算部26に入力す
る。初期値を記憶している初期値設定部29は、炭酸ガ
ス濃度検知装置の使用開始後一回目の校正時における大
気中の炭酸ガス濃度の真値を記憶して、これを出力する
ものである。同様に、その出力は校正値加算部26に入
力される。
備えられており、図7に示したような大気中の炭酸ガス
濃度の経年変化に基づき、炭酸ガス濃度検知装置の使用
開始後一回目の校正時から起算した経過時間に対応した
大気中の炭酸ガス濃度増加量を出力し、その出力を校正
値加算部26に入力する。カレンダを備えている季節変
動量算出部28は、図8に示すような炭酸ガス濃度の季
節変動に基づいて、日付に対応した大気中の炭酸ガスの
増減量を出力し、その出力を校正値加算部26に入力す
る。初期値を記憶している初期値設定部29は、炭酸ガ
ス濃度検知装置の使用開始後一回目の校正時における大
気中の炭酸ガス濃度の真値を記憶して、これを出力する
ものである。同様に、その出力は校正値加算部26に入
力される。
【0024】まず、経年変化量算出部27において、図
7の参照から、大気中の炭酸ガス濃度の年間増加量が
1.6ppm であることから、一回目校正時から起算した
経過日数をt1 日、大気中の炭酸ガス濃度の変化量をX
1 ppm とすると、X1 は以下の式(6) で表すことができ
る。 X1 =(1.6/365)×t1 =4.38×10-3×t1 (ppm) ‥‥‥‥(6)
7の参照から、大気中の炭酸ガス濃度の年間増加量が
1.6ppm であることから、一回目校正時から起算した
経過日数をt1 日、大気中の炭酸ガス濃度の変化量をX
1 ppm とすると、X1 は以下の式(6) で表すことができ
る。 X1 =(1.6/365)×t1 =4.38×10-3×t1 (ppm) ‥‥‥‥(6)
【0025】次に、季節変動量算出部28において、炭
酸ガス濃度の季節変動量は周期1年、振幅7ppm (=1
4ppm /2:図7参照)、11月1日を原点とする正弦
波に近似できるので、毎年11月1日から起算した経過
日数をt2 日、大気中の炭酸ガス濃度の変動量をX2 pp
m とすると、X2 は以下の式(7) で表すことができ
る。、なお、周期については閏年を考慮して365.2
5日とした。 X2 =7sin(2πt2 /365.25) (ppm) ‥‥‥‥(7)
酸ガス濃度の季節変動量は周期1年、振幅7ppm (=1
4ppm /2:図7参照)、11月1日を原点とする正弦
波に近似できるので、毎年11月1日から起算した経過
日数をt2 日、大気中の炭酸ガス濃度の変動量をX2 pp
m とすると、X2 は以下の式(7) で表すことができ
る。、なお、周期については閏年を考慮して365.2
5日とした。 X2 =7sin(2πt2 /365.25) (ppm) ‥‥‥‥(7)
【0026】また、初期値設定部29において、一回目
校正時の大気中の炭酸ガス濃度を、以下に示す式(8) と
する。 C ‥‥‥‥(8) そして、校正値加算部26の出力は、式(6) ,(7) 及び
(8) の加算が実行された結果となるから、その出力をY
とすると、Yは以下の式(9) で表される。 Y=X1 +X2 +C =4.38×10-3×t1 +7sin(2πt2 /365.25)+C‥‥(9)
校正時の大気中の炭酸ガス濃度を、以下に示す式(8) と
する。 C ‥‥‥‥(8) そして、校正値加算部26の出力は、式(6) ,(7) 及び
(8) の加算が実行された結果となるから、その出力をY
とすると、Yは以下の式(9) で表される。 Y=X1 +X2 +C =4.38×10-3×t1 +7sin(2πt2 /365.25)+C‥‥(9)
【0027】以上の結果を適用して求めた校正値に関し
て1つの数値例で示す。例えば、1996年8 月1 日に大気
中の炭酸ガス濃度が350ppmであったとすると、一回目の
校正値(減算部19への入力)は350ppmであるが、式
(9) によって、10年後の2006年2 月1 日の校正値(減
算部19への入力)は379ppmとなる。この値は、式(9)
によって与えられるYは、特定の日(8月1日)から1
年後のデータとなるが、このデータを次年に適用してそ
の初期値を求め、この初期値を基にして毎年同様に計算
すれば、所望年(上記の場合10年)後の校正値を得る
ことができる。
て1つの数値例で示す。例えば、1996年8 月1 日に大気
中の炭酸ガス濃度が350ppmであったとすると、一回目の
校正値(減算部19への入力)は350ppmであるが、式
(9) によって、10年後の2006年2 月1 日の校正値(減
算部19への入力)は379ppmとなる。この値は、式(9)
によって与えられるYは、特定の日(8月1日)から1
年後のデータとなるが、このデータを次年に適用してそ
の初期値を求め、この初期値を基にして毎年同様に計算
すれば、所望年(上記の場合10年)後の校正値を得る
ことができる。
【0028】[第2の実施の形態]本実施の形態におい
ては、第1の実施の形態で行った正弦波近似による季節
変動量の校正を、第1の実施の形態の場合のように正弦
波でなく、略三角波に近似した校正法を適用した例につ
いて説明する。この場合、季節変動量の時間変化を図2
に示したような略三角波に近似することができる。すな
わち、例えばある場所における炭酸ガス濃度変動量(縦
軸)は、統計的に8月1日に0であり、翌年の4月1日
までほぼ直線的に増大してここでピーク値(14ppm )
を示し、これからほぼ直線的に減少して、丁度1年後の
7月31日に変動量0となる三角波のモデルで表すこと
ができる。以下、このモデルによる炭酸ガス濃度測定に
使用する計算式の作成基準を詳細に説明する。
ては、第1の実施の形態で行った正弦波近似による季節
変動量の校正を、第1の実施の形態の場合のように正弦
波でなく、略三角波に近似した校正法を適用した例につ
いて説明する。この場合、季節変動量の時間変化を図2
に示したような略三角波に近似することができる。すな
わち、例えばある場所における炭酸ガス濃度変動量(縦
軸)は、統計的に8月1日に0であり、翌年の4月1日
までほぼ直線的に増大してここでピーク値(14ppm )
を示し、これからほぼ直線的に減少して、丁度1年後の
7月31日に変動量0となる三角波のモデルで表すこと
ができる。以下、このモデルによる炭酸ガス濃度測定に
使用する計算式の作成基準を詳細に説明する。
【0029】図2において、t3 を毎年8月1日から起
算した経過日数、X3 (ppm )を大気中の炭酸ガス濃度
の変動量とすると、X3 は第一の実施の形態の場合の式
(7)の代わりに、以下の2つの式(10)及び式(10a) で表
される。 X3 =(14/244)×t3 , 0≦t3 ≦244 ‥‥(10) X3 =42−(14/122)×t3 , 244 ≦t3 ≦365 ‥‥(10a) これらの式において、244は8月1日から翌年の4月
1日までの日数、122は4月1日から翌年の7月31
日までの日数を示し、42は4月1日から翌年の7月3
1日までの直線を延長した直線が前の8月1日の縦軸と
交わる三角波の仮想的な炭酸ガス濃度変動量(PPM) であ
る。
算した経過日数、X3 (ppm )を大気中の炭酸ガス濃度
の変動量とすると、X3 は第一の実施の形態の場合の式
(7)の代わりに、以下の2つの式(10)及び式(10a) で表
される。 X3 =(14/244)×t3 , 0≦t3 ≦244 ‥‥(10) X3 =42−(14/122)×t3 , 244 ≦t3 ≦365 ‥‥(10a) これらの式において、244は8月1日から翌年の4月
1日までの日数、122は4月1日から翌年の7月31
日までの日数を示し、42は4月1日から翌年の7月3
1日までの直線を延長した直線が前の8月1日の縦軸と
交わる三角波の仮想的な炭酸ガス濃度変動量(PPM) であ
る。
【0030】そして、図1において、校正値加算部26
の出力は、前述の式(6) 、式(10)及び式(10a) 及び前述
の式(8) の加算が実行された結果、すなわち、X1 +X
3 +Cの値であるから、その出力をZ(ppm )とする
と、Z=X1 +X3 +Cは以下の式(11)及び/又は式(1
1a) で表される。 Z=4.38×10-3×t1 +(14/244)×t3 +C ‥‥(11) (式(11)では、0≦t3 ≦244 ) Z=4.38×10-3×t1 +42−(14/122)×t3 +C‥‥(11a) (式(11a) では、244 ≦t3 ≦365 )
の出力は、前述の式(6) 、式(10)及び式(10a) 及び前述
の式(8) の加算が実行された結果、すなわち、X1 +X
3 +Cの値であるから、その出力をZ(ppm )とする
と、Z=X1 +X3 +Cは以下の式(11)及び/又は式(1
1a) で表される。 Z=4.38×10-3×t1 +(14/244)×t3 +C ‥‥(11) (式(11)では、0≦t3 ≦244 ) Z=4.38×10-3×t1 +42−(14/122)×t3 +C‥‥(11a) (式(11a) では、244 ≦t3 ≦365 )
【0031】以上の結果を数値例で示す。例えば、1996
年8 月1 日に大気中の炭酸ガス濃度が350ppmであったと
すると、一回目の校正値(減算部19への入力)は350p
pmであるが、式(11)及び/又は式(11a) によって、10
年後の2006年2 月1 日の校正値(減算部19への入力)
は376ppmとなり、第1の実施の形態の場合に説明した正
弦波校正による値379ppmと極めて近い校正値が得られ
る。
年8 月1 日に大気中の炭酸ガス濃度が350ppmであったと
すると、一回目の校正値(減算部19への入力)は350p
pmであるが、式(11)及び/又は式(11a) によって、10
年後の2006年2 月1 日の校正値(減算部19への入力)
は376ppmとなり、第1の実施の形態の場合に説明した正
弦波校正による値379ppmと極めて近い校正値が得られ
る。
【0032】以上のように第1及び第2の実施の形態に
よれば、従来装置の校正値記憶部18の代わりに、校正
値加算部26を設け、これに経年変化量算出部27の出
力を第一の入力、季節変動量算出部28の出力を第二の
入力、初期値設定部29の出力を第三の入力とし、これ
ら第一、第二及び第三の入力値を加算した値を校正値と
して出力し、その出力を減算部19の第二の入力となる
ように構成する方式を考慮して校正値を補正するように
したので、測定精度が大幅に改良される。
よれば、従来装置の校正値記憶部18の代わりに、校正
値加算部26を設け、これに経年変化量算出部27の出
力を第一の入力、季節変動量算出部28の出力を第二の
入力、初期値設定部29の出力を第三の入力とし、これ
ら第一、第二及び第三の入力値を加算した値を校正値と
して出力し、その出力を減算部19の第二の入力となる
ように構成する方式を考慮して校正値を補正するように
したので、測定精度が大幅に改良される。
【0033】[第3の実施の形態]図3はこの発明の第
3の実施の形態を示す模式ブロック図である。図におい
て、一連の12〜25は図6の従来装置の説明で示した
部材又は部品と同一の機能・構造を有するものであるの
で、その説明を割愛する。すなわち、この実施の形態に
おいては、従来装置の校正値記憶部18の代わりに、地
域情報に基づく地域別炭酸ガス濃度記憶部を用いたもの
となっている。
3の実施の形態を示す模式ブロック図である。図におい
て、一連の12〜25は図6の従来装置の説明で示した
部材又は部品と同一の機能・構造を有するものであるの
で、その説明を割愛する。すなわち、この実施の形態に
おいては、従来装置の校正値記憶部18の代わりに、地
域情報に基づく地域別炭酸ガス濃度記憶部を用いたもの
となっている。
【0034】図3において、30は地域別炭酸ガス濃度
記憶部であり、本炭酸ガス濃度検知装置の設置場所で入
力された地域情報部31の情報に対応した炭酸ガス濃度
を校正値として出力し、その出力を減算部19の第二の
入力とするように構成されている。すなわち、地域情報
部31は本炭酸ガス濃度検知装置の設置場所の地域情報
の入力部であり、例えば工業地帯モード、田園地帯モー
ド、住宅地モード及びオフィス街モード等のモード別炭
酸ガス濃度を予め設定しておき、ユーザーが使用する時
にいずれかのモードを選択して入力するようにしたもの
である。
記憶部であり、本炭酸ガス濃度検知装置の設置場所で入
力された地域情報部31の情報に対応した炭酸ガス濃度
を校正値として出力し、その出力を減算部19の第二の
入力とするように構成されている。すなわち、地域情報
部31は本炭酸ガス濃度検知装置の設置場所の地域情報
の入力部であり、例えば工業地帯モード、田園地帯モー
ド、住宅地モード及びオフィス街モード等のモード別炭
酸ガス濃度を予め設定しておき、ユーザーが使用する時
にいずれかのモードを選択して入力するようにしたもの
である。
【0035】以上のように第3の実施の形態によれば、
従来装置の校正値記憶部18の代わりに、地域情報部3
1からの地域情報に基づく地域別炭酸ガス濃度記憶部3
0を設け、炭酸ガス濃度の地域格差を考慮して校正値を
補正するようにしたので、測定精度が大幅に改良され
る。
従来装置の校正値記憶部18の代わりに、地域情報部3
1からの地域情報に基づく地域別炭酸ガス濃度記憶部3
0を設け、炭酸ガス濃度の地域格差を考慮して校正値を
補正するようにしたので、測定精度が大幅に改良され
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の発明によれ
ば、時計及びカレンダーからの情報・信号に基づいて、
基準ガスとなる室外空気における炭酸ガス濃度の経年変
化や季節変動を予測して、校正時にこの予測に基づく補
正を行う校正としたから、炭酸ガス濃度の経年変化及び
季節変動があっても、測定精度の低下しない炭酸ガス濃
度検知装置を得ることができる。
ば、時計及びカレンダーからの情報・信号に基づいて、
基準ガスとなる室外空気における炭酸ガス濃度の経年変
化や季節変動を予測して、校正時にこの予測に基づく補
正を行う校正としたから、炭酸ガス濃度の経年変化及び
季節変動があっても、測定精度の低下しない炭酸ガス濃
度検知装置を得ることができる。
【0037】また、第2の発明によれば、信号処理回路
部に基準ガスとなる室外空気中の炭酸ガス濃度の地域格
差を補正する手段を設けた構成としたから、炭酸ガス濃
度の地域格差があっても、測定精度の低下しない炭酸ガ
ス濃度検知装置を得ることができる。
部に基準ガスとなる室外空気中の炭酸ガス濃度の地域格
差を補正する手段を設けた構成としたから、炭酸ガス濃
度の地域格差があっても、測定精度の低下しない炭酸ガ
ス濃度検知装置を得ることができる。
【図1】 この発明による炭酸ガス濃度検知装置の第1
の実施の形態を示す模式ブロック図である。
の実施の形態を示す模式ブロック図である。
【図2】 この発明の第2の実施の形態で近似に使用し
た炭酸ガス濃度の季節変動を示す線図である。
た炭酸ガス濃度の季節変動を示す線図である。
【図3】 この発明の第3の実施の形態を示す模式ブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】 従来の固体電解質型ガスセンサを示す模式断
面図である。
面図である。
【図5】 従来の固体電解質型ガスセンサの素子部分の
詳細を示す模式断面図である。
詳細を示す模式断面図である。
【図6】 従来の炭酸ガス濃度検知装置を示す模式ブロ
ック図である。
ック図である。
【図7】 文献に示された大気中の炭酸ガス濃度の経時
変化を示す線図である。
変化を示す線図である。
【図8】 文献に示された炭酸ガス濃度の季節変動を示
す線図である。
す線図である。
1,1a メッシュ板、2 固体電解質型炭酸ガスセン
サ素子、2a 接続端子台、2b 端子、3 フィル
タ、4 筒体、5 開口部、6 検知電極、6a白金
網、6b 検知材料層、7 ナトリウムイオン伝導性セ
ラミックス、8基準電極、9 カバー、10 アルミナ
基板、11 ヒータ、12 信号出力変換部、13 炭
酸ガスセンサ、14 タイマ、15 出力周期記憶部、
16 信号出力時間幅記憶部、17 ラッチ部、18
校正値記憶部、19 減算部、20 補正部、21 箱
体、22 第一の通気孔、23 第二の通気孔、24
第一のバルブ、25 第二のバルブ、26 校正値加算
部、27 経年変化量算出部、28 季節変動量算出
部、29 初期値設定部、30 地域別炭酸ガス濃度記
憶部、31 地域情報部。
サ素子、2a 接続端子台、2b 端子、3 フィル
タ、4 筒体、5 開口部、6 検知電極、6a白金
網、6b 検知材料層、7 ナトリウムイオン伝導性セ
ラミックス、8基準電極、9 カバー、10 アルミナ
基板、11 ヒータ、12 信号出力変換部、13 炭
酸ガスセンサ、14 タイマ、15 出力周期記憶部、
16 信号出力時間幅記憶部、17 ラッチ部、18
校正値記憶部、19 減算部、20 補正部、21 箱
体、22 第一の通気孔、23 第二の通気孔、24
第一のバルブ、25 第二のバルブ、26 校正値加算
部、27 経年変化量算出部、28 季節変動量算出
部、29 初期値設定部、30 地域別炭酸ガス濃度記
憶部、31 地域情報部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江頭 信正 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 今泉 三之 東京都東久留米市下里1−13−13 株式会 社オプテックディディ・メルコ・ラボラト リー内 (72)発明者 横松 得滋 東京都東久留米市下里1−13−13 株式会 社オプテックディディ・メルコ・ラボラト リー内
Claims (4)
- 【請求項1】 炭酸ガスセンサが設置された室内に定期
的に室外空気を導入し、この室外空気を基準ガスとして
前記室内の炭酸ガス濃度の校正を行う自動校正機能付き
の炭酸ガス濃度検知装置において、時計及びカレンダー
からの信号に基づいて前記室外空気の炭酸ガス濃度のそ
れぞれ経年変化量及び季節変動量を予測する手段を有
し、校正時にこれらの予測値に基づいて前記炭酸ガス濃
度の補正を行うことを特徴とする炭酸ガス濃度検知装
置。 - 【請求項2】 室外空気の炭酸ガス濃度の経年変化を一
年当たり数ppmの濃度増加として予測し、この予測値
に基づいて前記炭酸ガス濃度の補正を行うことを特徴と
する請求項1記載の炭酸ガス濃度検知装置。 - 【請求項3】 室外空気の炭酸ガス濃度の季節変動を振
幅が数〜10ppm程度の正弦波又は三角波に類する周
期関数で近似し、この近似値に基づいて前記炭酸ガス濃
度の補正を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2
記載の炭酸ガス濃度検知装置。 - 【請求項4】 炭酸ガスセンサが設置された室内に定期
的に室外空気を導入し、この室外空気を基準ガスとして
前記室内の炭酸ガス濃度の校正を行う自動校正機能付き
の炭酸ガス濃度検知装置において、信号処理回路部に地
域情報に基づく地域別炭酸ガス濃度記憶手段を設け、前
記室外空気中の前記炭酸ガス濃度の地域格差を補正する
手段を有して前記炭酸ガス濃度の補正を行うことを特徴
とする炭酸ガス濃度検知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8293559A JPH10142192A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 炭酸ガス濃度検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8293559A JPH10142192A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 炭酸ガス濃度検知装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10142192A true JPH10142192A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17796323
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8293559A Pending JPH10142192A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 炭酸ガス濃度検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10142192A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1114583A (ja) * | 1997-06-18 | 1999-01-22 | Yamatake Honeywell Co Ltd | 基準値変更時のスムージング装置 |
| JPH1114590A (ja) * | 1997-06-18 | 1999-01-22 | Figaro Eng Inc | 二酸化炭素検出装置 |
| JPH1123527A (ja) * | 1997-07-02 | 1999-01-29 | Figaro Eng Inc | 二酸化炭素検出装置 |
| JP2014115175A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Azbil Corp | Co2センサの自動調整装置および方法 |
-
1996
- 1996-11-06 JP JP8293559A patent/JPH10142192A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1114583A (ja) * | 1997-06-18 | 1999-01-22 | Yamatake Honeywell Co Ltd | 基準値変更時のスムージング装置 |
| JPH1114590A (ja) * | 1997-06-18 | 1999-01-22 | Figaro Eng Inc | 二酸化炭素検出装置 |
| JPH1123527A (ja) * | 1997-07-02 | 1999-01-29 | Figaro Eng Inc | 二酸化炭素検出装置 |
| JP2014115175A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Azbil Corp | Co2センサの自動調整装置および方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4184007B2 (ja) | ガスセンサ特性補償装置およびガス濃度測定装置 | |
| CN100437104C (zh) | 气体传感器及由其制成的气体检测器 | |
| US7366626B2 (en) | Calibration method and zirconia-type oxygen analyzer using this method | |
| US4377460A (en) | Solid electrolyte gas sensing apparatus | |
| US8075759B2 (en) | Procedure for the determination of the Lambda values with a broadband Lambda probe | |
| US20200141913A1 (en) | Calibration Of An Air Quality Sensor In A Device | |
| JPH10142192A (ja) | 炭酸ガス濃度検知装置 | |
| JP7607119B2 (ja) | 少なくとも1つの測定空間において流体媒体の少なくとも1つの特性を測定するためのセンサ | |
| US20150075255A1 (en) | Moisture concentration detecting device | |
| Magori et al. | Thick film device for the detection of NO and oxygen in exhaust gases | |
| Imanaka et al. | A tip-type carbon dioxide gas-sensor probe based on lithium and oxide ionic conductors | |
| JP3926039B2 (ja) | ガスセンサコントローラ | |
| KR102301888B1 (ko) | 히터 전류의 변화를 이용한 가스센서 모듈의 온도 보정방법 | |
| RU188416U1 (ru) | Сенсор для измерения концентрации кислорода, водорода и влажности газовых смесей | |
| RU2490623C1 (ru) | Твердоэлектролитный датчик для потенциометрического измерения концентрации водорода в газовых смесях | |
| Wang et al. | Is it in you? | |
| JPH05307018A (ja) | 炭酸ガス濃度検知装置 | |
| RU2094794C1 (ru) | Газоанализатор | |
| JP3466426B2 (ja) | 基準値変更時のスムージング装置 | |
| JP3489659B2 (ja) | 固体電解質型二酸化炭素ガスセンサ及びその補正方法 | |
| JP3487990B2 (ja) | 自己校正型酸素分析方法及び装置 | |
| JPH09274009A (ja) | 酸素濃度計並びに前記酸素濃度計に使用する酸素濃度センサ | |
| Chen et al. | A Nasicon CO/sub 2/gas sensor with drift-detection electrode | |
| Marinov et al. | Analog front end multiplexing for amperometric gas sensors | |
| JPH01206255A (ja) | 酸素濃度分析方法およびその装置 |