JPH10144504A - チップ型サーミスタ及びその製造方法 - Google Patents
チップ型サーミスタ及びその製造方法Info
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- JPH10144504A JPH10144504A JP8293884A JP29388496A JPH10144504A JP H10144504 A JPH10144504 A JP H10144504A JP 8293884 A JP8293884 A JP 8293884A JP 29388496 A JP29388496 A JP 29388496A JP H10144504 A JPH10144504 A JP H10144504A
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- chip
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- forming
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械的強度や温度サイクル性能等の信頼性に
優れ、抵抗値のばらつきも小さいチップ型サーミスタを
提供する。 【解決手段】 絶縁性物質の被覆層6で被覆され、表面
電極5又は内部電極を有するチップ状サーミスタ素体1
Aの両端面の外部電極3を導電性樹脂層3D及び金属め
っき層3B,3Cの積層構造とする。 【効果】 外部電極に付与された応力を柔軟性を有する
導電性樹脂層が緩和するため、これらの応力による素体
のクラックが防止される。
優れ、抵抗値のばらつきも小さいチップ型サーミスタを
提供する。 【解決手段】 絶縁性物質の被覆層6で被覆され、表面
電極5又は内部電極を有するチップ状サーミスタ素体1
Aの両端面の外部電極3を導電性樹脂層3D及び金属め
っき層3B,3Cの積層構造とする。 【効果】 外部電極に付与された応力を柔軟性を有する
導電性樹脂層が緩和するため、これらの応力による素体
のクラックが防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板等に
表面実装されるチップ型サーミスタ及びその製造方法に
係り、特に、温度の上昇により抵抗値が減少する負特性
サーミスタであって、機械的強度に優れかつ高精度で信
頼性の高いチップ型サーミスタ及びその製造方法に関す
る。
表面実装されるチップ型サーミスタ及びその製造方法に
係り、特に、温度の上昇により抵抗値が減少する負特性
サーミスタであって、機械的強度に優れかつ高精度で信
頼性の高いチップ型サーミスタ及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント回路基板等に表面実装されるチ
ップ型サーミスタの代表的な製品として、図4に示す如
く、表面電極2を有するチップ状サーミスタ素体1Aの
両端面に外部電極3として、はんだ耐熱性、はんだ付着
性を向上させるために導電性金属層3Aよりなる端子電
極とその表面を被覆するNiめっき層3B及びはんだめ
っき層3Cを形成し、この外部電極形成端面以外の4側
面のうち、少なくとも表面電極2を形成した側面をガラ
ス層4で被覆した構造のチップ型サーミスタ10Aが提
供されている。また、図6に示す如く、チップ状サーミ
スタ素体1B内に内部電極5を形成した構造のチップ型
サーミスタ10Bも提供されている。このチップ型サー
ミスタ10Bでは、ガラス層4は、チップ状サーミスタ
素体1の4側面のうち、少なくとも面積の大きい対向2
側面に形成されている(特開平4−127401号公
報,特願平7−162006号)。
ップ型サーミスタの代表的な製品として、図4に示す如
く、表面電極2を有するチップ状サーミスタ素体1Aの
両端面に外部電極3として、はんだ耐熱性、はんだ付着
性を向上させるために導電性金属層3Aよりなる端子電
極とその表面を被覆するNiめっき層3B及びはんだめ
っき層3Cを形成し、この外部電極形成端面以外の4側
面のうち、少なくとも表面電極2を形成した側面をガラ
ス層4で被覆した構造のチップ型サーミスタ10Aが提
供されている。また、図6に示す如く、チップ状サーミ
スタ素体1B内に内部電極5を形成した構造のチップ型
サーミスタ10Bも提供されている。このチップ型サー
ミスタ10Bでは、ガラス層4は、チップ状サーミスタ
素体1の4側面のうち、少なくとも面積の大きい対向2
側面に形成されている(特開平4−127401号公
報,特願平7−162006号)。
【0003】このようなチップ型サーミスタ10A,1
0Bは次のようにして製造されている。
0Bは次のようにして製造されている。
【0004】表面電極を有し、4側面がガラス層で被覆
されたチップ型サーミスタの製造法I I− 図8(a)に示すセラミックス焼結体よりなる
薄板状サーミスタ素体(サーミスタウェハ)の表裏の主
板面にAg,Ag/Pd等の導電性金属粉末とガラスフ
リットを含む導電性ペーストを所定のパターンで印刷し
て、図8(b)に示す如く表面電極12を形成する。 I− 表面電極12を形成したサーミスタウェハ11
の表裏の主板面にガラスペーストを印刷塗布して焼成す
ることによりガラス層を形成する。 I− ガラス層13を有するサーミスタウェハを表面
電極パターンに直交するように、図8(b)のY方向に
短冊状に切断して図8(c)に示す角柱状サーミスタ素
体14を得る。 I− この角柱状サーミスタ素体14の長手方向に延
在する4側面のうち、ガラス層未被覆の2側面14a,
14bにも、図8(d)に示す如く、ガラス層13を形
成する。 I− 4側面にガラス層13が形成された角柱状サー
ミスタ素体15を長手方向と直交する方向に切断して、
図8(e),図5に示すような表面電極2を有し、4側
面がガラス層4,13で被覆されたチップ状サーミスタ
素体1Aを得る。 I− このチップ状サーミスタ素体1Aのガラス層未
被覆の両端面に図8(f)に示す如く、外部電極3を形
成する。即ち、導電性ペーストを塗布して焼成すること
により、導電性金属層3Aを焼き付け、更に、Niめっ
き層3B及びはんだめっき層3Cを形成する。
されたチップ型サーミスタの製造法I I− 図8(a)に示すセラミックス焼結体よりなる
薄板状サーミスタ素体(サーミスタウェハ)の表裏の主
板面にAg,Ag/Pd等の導電性金属粉末とガラスフ
リットを含む導電性ペーストを所定のパターンで印刷し
て、図8(b)に示す如く表面電極12を形成する。 I− 表面電極12を形成したサーミスタウェハ11
の表裏の主板面にガラスペーストを印刷塗布して焼成す
ることによりガラス層を形成する。 I− ガラス層13を有するサーミスタウェハを表面
電極パターンに直交するように、図8(b)のY方向に
短冊状に切断して図8(c)に示す角柱状サーミスタ素
体14を得る。 I− この角柱状サーミスタ素体14の長手方向に延
在する4側面のうち、ガラス層未被覆の2側面14a,
14bにも、図8(d)に示す如く、ガラス層13を形
成する。 I− 4側面にガラス層13が形成された角柱状サー
ミスタ素体15を長手方向と直交する方向に切断して、
図8(e),図5に示すような表面電極2を有し、4側
面がガラス層4,13で被覆されたチップ状サーミスタ
素体1Aを得る。 I− このチップ状サーミスタ素体1Aのガラス層未
被覆の両端面に図8(f)に示す如く、外部電極3を形
成する。即ち、導電性ペーストを塗布して焼成すること
により、導電性金属層3Aを焼き付け、更に、Niめっ
き層3B及びはんだめっき層3Cを形成する。
【0005】表面電極を有し、4側面がガラス層で被覆
されたチップ型サーミスタの製造法II II− I−と同様にしてサーミスタウェハに表面電
極を形成する。 II− このサーミスタウェハをI−と同様に短冊状
に切断して角柱状サーミスタ素体を得る。 II− この角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在す
る4側面にスパッタリング等により、或いは、ガラスペ
ーストの塗布・焼き付けでガラス層を形成する。 II− 4側面にガラス層が形成された角柱状サーミス
タ素体をI−と同様に切断し、I−と同様に外部電
極を形成する。
されたチップ型サーミスタの製造法II II− I−と同様にしてサーミスタウェハに表面電
極を形成する。 II− このサーミスタウェハをI−と同様に短冊状
に切断して角柱状サーミスタ素体を得る。 II− この角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在す
る4側面にスパッタリング等により、或いは、ガラスペ
ーストの塗布・焼き付けでガラス層を形成する。 II− 4側面にガラス層が形成された角柱状サーミス
タ素体をI−と同様に切断し、I−と同様に外部電
極を形成する。
【0006】表面電極を有し、2側面がガラス層で被覆
されたチップ型サーミスタの製造法III III − I−,と同様にしてサーミスタウェハに
表面電極及びガラス層を形成する。 III − このサーミスタウェハをI−と同様にして
但し、表面電極のパターンに平行に図8(b)のX方向
に切断して角柱状サーミスタ素体を得る。 III − 図8(c)の対向する2側面にガラス層13
が形成された角柱状サーミスタ素体14のガラス層未被
覆の2側面14a,14bに、図9(a)に示す如く、
外部電極層16を形成する。即ち、導電性ペーストを塗
布して焼成することにより、導電性金属層を焼き付け、
更に、Niめっき層及びはんだめっき層を形成する。 III − 2側面にガラス層が、他の2側面に外部電極
が形成された角柱状サーミスタ素体17を、図9(b)
に示す如く、長手方向と直交する方向に切断してチップ
型サーミスタ18とする。
されたチップ型サーミスタの製造法III III − I−,と同様にしてサーミスタウェハに
表面電極及びガラス層を形成する。 III − このサーミスタウェハをI−と同様にして
但し、表面電極のパターンに平行に図8(b)のX方向
に切断して角柱状サーミスタ素体を得る。 III − 図8(c)の対向する2側面にガラス層13
が形成された角柱状サーミスタ素体14のガラス層未被
覆の2側面14a,14bに、図9(a)に示す如く、
外部電極層16を形成する。即ち、導電性ペーストを塗
布して焼成することにより、導電性金属層を焼き付け、
更に、Niめっき層及びはんだめっき層を形成する。 III − 2側面にガラス層が、他の2側面に外部電極
が形成された角柱状サーミスタ素体17を、図9(b)
に示す如く、長手方向と直交する方向に切断してチップ
型サーミスタ18とする。
【0007】内部電極を有し、4側面がガラス層で被覆
されたチップ型サーミスタの製造法IV IV− キャスティング法によりサーミスタ材料のセラ
ミックスグリーンシートを作製し、その所定位置に内部
電極層を印刷する。この内部電極層は、Ag,Ag/P
d等の導電性金属粉末を含む導電性ペーストを印刷する
ことにより形成することができる。 IV− 内部電極層を印刷したセラミックスグリーンシ
ートを複数枚積層して圧着させる。(なお、内部電極層
を印刷したセラミックスグリーンシートと内部電極を印
刷していないセラミックスグリーンシートとを所要枚数
積層して圧着しても良い。)、これを一体焼結し、積層
板を得る。 IV− 積層板の表裏の主板面にガラスペーストを塗布
して焼成する。 IV− 得られたガラス層を有する積層板を短冊状に切
断して角柱状サーミスタ素体を得る。 IV− この角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在す
る4側面のうち、ガラス層未被覆の2側面にもガラス層
を形成する。 IV− 4側面にガラス層が形成された角柱状サーミス
タ素体を、内部電極が切断面に表出するように、長手方
向と直交する方向に切断して、図7に示すような内部電
極2を有し、4側面がガラス層4で被覆されたチップ状
サーミスタ素体1を得る。 IV− このチップ状サーミスタ素体1のガラス層未被
覆の両端面に導電性ペーストを塗布して焼成することに
より、導電性金属層3Aを焼き付け、更に、Niめっき
層3B及びはんだめっき層3Cを形成する。
されたチップ型サーミスタの製造法IV IV− キャスティング法によりサーミスタ材料のセラ
ミックスグリーンシートを作製し、その所定位置に内部
電極層を印刷する。この内部電極層は、Ag,Ag/P
d等の導電性金属粉末を含む導電性ペーストを印刷する
ことにより形成することができる。 IV− 内部電極層を印刷したセラミックスグリーンシ
ートを複数枚積層して圧着させる。(なお、内部電極層
を印刷したセラミックスグリーンシートと内部電極を印
刷していないセラミックスグリーンシートとを所要枚数
積層して圧着しても良い。)、これを一体焼結し、積層
板を得る。 IV− 積層板の表裏の主板面にガラスペーストを塗布
して焼成する。 IV− 得られたガラス層を有する積層板を短冊状に切
断して角柱状サーミスタ素体を得る。 IV− この角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在す
る4側面のうち、ガラス層未被覆の2側面にもガラス層
を形成する。 IV− 4側面にガラス層が形成された角柱状サーミス
タ素体を、内部電極が切断面に表出するように、長手方
向と直交する方向に切断して、図7に示すような内部電
極2を有し、4側面がガラス層4で被覆されたチップ状
サーミスタ素体1を得る。 IV− このチップ状サーミスタ素体1のガラス層未被
覆の両端面に導電性ペーストを塗布して焼成することに
より、導電性金属層3Aを焼き付け、更に、Niめっき
層3B及びはんだめっき層3Cを形成する。
【0008】内部電極を有し、4側面がガラス層で被覆
されたチップ型サーミスタの製造法V V− IV−,と同様にして積層板を製造し、この
積層板を短冊状に切断して角柱状サーミスタ素体を得
る。 V− この角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在す
る4側面にスパッタリング等により、或いは、ガラスペ
ーストの塗布・焼き付けでガラス層を形成する。 V− 4側面にガラス層が形成された角柱状サーミス
タ素体をIV−と同様に切断し、IV−と同様に外部電
極を形成する。
されたチップ型サーミスタの製造法V V− IV−,と同様にして積層板を製造し、この
積層板を短冊状に切断して角柱状サーミスタ素体を得
る。 V− この角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在す
る4側面にスパッタリング等により、或いは、ガラスペ
ーストの塗布・焼き付けでガラス層を形成する。 V− 4側面にガラス層が形成された角柱状サーミス
タ素体をIV−と同様に切断し、IV−と同様に外部電
極を形成する。
【0009】内部電極を有し、2側面がガラス層で被覆
されたチップ型サーミスタの製造法VI VI− IV−,と同様にして積層板を得、IV−と
同様にして積層板の表裏の主板面にガラス層を形成す
る。 VI− ガラス層を有する積層板をIV−と同様に切断
して角柱状サーミスタ素体を得る。 VI− 2側面にガラス層が形成された角柱状サーミス
タ素体のガラス層未被覆の2側面に導電性ペーストを塗
布して焼成することにより、導電性金属層を焼き付け、
更に、Niめっき層及びはんだめっき層を形成する。 VI− 2側面にガラス層が、他の2側面に外部電極が
形成された角柱状サーミスタ素体を長手方向と直交する
方向に切断してチップ型サーミスタとする。
されたチップ型サーミスタの製造法VI VI− IV−,と同様にして積層板を得、IV−と
同様にして積層板の表裏の主板面にガラス層を形成す
る。 VI− ガラス層を有する積層板をIV−と同様に切断
して角柱状サーミスタ素体を得る。 VI− 2側面にガラス層が形成された角柱状サーミス
タ素体のガラス層未被覆の2側面に導電性ペーストを塗
布して焼成することにより、導電性金属層を焼き付け、
更に、Niめっき層及びはんだめっき層を形成する。 VI− 2側面にガラス層が、他の2側面に外部電極が
形成された角柱状サーミスタ素体を長手方向と直交する
方向に切断してチップ型サーミスタとする。
【0010】上記I〜VIの方法で製造される内部電極又
は表面電極を有するチップ型サーミスタは、内部電極や
表面電極の長さを変えることで、抵抗値を広範囲に調整
できるため、同一寸法で、また、同一のセラミックス材
料で、種々の抵抗値を有するチップ型サーミスタを作製
できるという利点を有する。
は表面電極を有するチップ型サーミスタは、内部電極や
表面電極の長さを変えることで、抵抗値を広範囲に調整
できるため、同一寸法で、また、同一のセラミックス材
料で、種々の抵抗値を有するチップ型サーミスタを作製
できるという利点を有する。
【0011】前記I,II,IV,Vの方法により、4側面
をガラス層で被覆した角柱状サーミスタ素体を切断加工
して多数個のチップ状サーミスタ素体を作製し、ディッ
プ法などによりこれら多数個のチップ状サーミスタ素体
の両端切断面に同時に電極形成用導電性ペーストを塗
布、焼成するチップ型サーミスタの製造方法は、極めて
量産性に優れる上、得られる製品は、切断加工によりチ
ップ状とするため寸法精度に優れる。また、電極の塗布
形状にかかわらずサーミスタ素体と電極との接続面が加
工時に予め設定されているので抵抗値のばらつきもきわ
めて小さい。しかも、素体の全面がガラス層と電極層で
覆われているため耐環境特性にも優れるといった様々な
利点を有する。
をガラス層で被覆した角柱状サーミスタ素体を切断加工
して多数個のチップ状サーミスタ素体を作製し、ディッ
プ法などによりこれら多数個のチップ状サーミスタ素体
の両端切断面に同時に電極形成用導電性ペーストを塗
布、焼成するチップ型サーミスタの製造方法は、極めて
量産性に優れる上、得られる製品は、切断加工によりチ
ップ状とするため寸法精度に優れる。また、電極の塗布
形状にかかわらずサーミスタ素体と電極との接続面が加
工時に予め設定されているので抵抗値のばらつきもきわ
めて小さい。しかも、素体の全面がガラス層と電極層で
覆われているため耐環境特性にも優れるといった様々な
利点を有する。
【0012】また、前記III, VI の方法による2側面の
みをガラス層で被覆したチップ型サーミスタでは、4側
面を被覆したものに比べて、耐環境性は劣るものの、製
造工程が少なく、低コストで製造できるという利点を有
する。
みをガラス層で被覆したチップ型サーミスタでは、4側
面を被覆したものに比べて、耐環境性は劣るものの、製
造工程が少なく、低コストで製造できるという利点を有
する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法で
製造されたチップ型サーミスタのチップ状サーミスタ素
体は、切断加工により作製されるため、その4側面と両
端面との頂角部が尖った角錐状となる。このため回路基
板に実装した場合、基板の切断時等におけるたわみから
くる機械的応力、或いは温度サイクル時にサーミスタ素
体、電極、はんだ、基板などの熱膨張係数の違いから来
る熱応力が外部電極を通してチップ素体の該頂角部に集
中しクラックが発生し易くなる。
製造されたチップ型サーミスタのチップ状サーミスタ素
体は、切断加工により作製されるため、その4側面と両
端面との頂角部が尖った角錐状となる。このため回路基
板に実装した場合、基板の切断時等におけるたわみから
くる機械的応力、或いは温度サイクル時にサーミスタ素
体、電極、はんだ、基板などの熱膨張係数の違いから来
る熱応力が外部電極を通してチップ素体の該頂角部に集
中しクラックが発生し易くなる。
【0014】特に、III , VIの方法では、2側面にガラ
ス層が形成された角柱状サーミスタ素体の残る2側面に
外部電極層を形成したものを切断するため、即ち、ガラ
ス層の無機材料、サーミスタ素体の半導体セラミック材
料及び外部電極層の金属材料という異なる材料を同時に
切断するため、素体の露出面に応力が集中し易く、とり
わけその頂角部にマイクロクラックが発生し易い。
ス層が形成された角柱状サーミスタ素体の残る2側面に
外部電極層を形成したものを切断するため、即ち、ガラ
ス層の無機材料、サーミスタ素体の半導体セラミック材
料及び外部電極層の金属材料という異なる材料を同時に
切断するため、素体の露出面に応力が集中し易く、とり
わけその頂角部にマイクロクラックが発生し易い。
【0015】従来、サーミスタ素体に対するガラスなど
の無機物層の熱膨張係数の適切化により、その応力を軽
減する努力がなされてきているが、問題を完全に解決す
るには至っていない。また、後加工により、チップ状サ
ーミスタ素体の角部にまるみをつけることもなされてい
るが、この方法では、加工形状にばらつきが生じやすい
上に、加工によりチップサイズがより小型になるため、
製造コストが増加するという問題がある。
の無機物層の熱膨張係数の適切化により、その応力を軽
減する努力がなされてきているが、問題を完全に解決す
るには至っていない。また、後加工により、チップ状サ
ーミスタ素体の角部にまるみをつけることもなされてい
るが、この方法では、加工形状にばらつきが生じやすい
上に、加工によりチップサイズがより小型になるため、
製造コストが増加するという問題がある。
【0016】本発明は上記従来の問題点を解決し、機械
的強度や温度サイクル性能等の信頼性に優れるチップ型
サーミスタと、その製造方法を提供することを目的とす
るものである。
的強度や温度サイクル性能等の信頼性に優れるチップ型
サーミスタと、その製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1のチップ型サー
ミスタは、セラミックス焼結体よりなる直方体形状のチ
ップ状サーミスタ素体と、該チップ状サーミスタ素体の
両端面に形成された外部電極と、該両端面以外の4側面
のうちの少なくとも対向する2側面を被覆する絶縁性物
質よりなる被覆層と、該被覆層が形成された側面に、該
外部電極形成端面に表出するように形成された表面電極
と、を有するチップ型サーミスタにおいて、該外部電極
は、チップ状サーミスタ素体の端面に接し、かつ該表面
電極と電気的に接続する導電性樹脂層と、該導電性樹脂
層上に形成された金属めっき層とを備えてなることを特
徴とする。
ミスタは、セラミックス焼結体よりなる直方体形状のチ
ップ状サーミスタ素体と、該チップ状サーミスタ素体の
両端面に形成された外部電極と、該両端面以外の4側面
のうちの少なくとも対向する2側面を被覆する絶縁性物
質よりなる被覆層と、該被覆層が形成された側面に、該
外部電極形成端面に表出するように形成された表面電極
と、を有するチップ型サーミスタにおいて、該外部電極
は、チップ状サーミスタ素体の端面に接し、かつ該表面
電極と電気的に接続する導電性樹脂層と、該導電性樹脂
層上に形成された金属めっき層とを備えてなることを特
徴とする。
【0018】請求項2のチップ型サーミスタは、セラミ
ックス焼結体よりなる直方体形状のチップ状サーミスタ
素体と、該チップ状サーミスタ素体の両端面に形成され
た外部電極と、該両端面以外の4側面のうちの少なくと
も対向する2側面を被覆する絶縁性物質よりなる被覆層
と、該外部電極形成端面に表出するように、該チップ状
サーミスタ素体の内部に形成された内部電極とを有する
チップ型サーミスタにおいて、該外部電極は、チップ状
サーミスタ素体の端面に接し、かつ該内部電極と電気的
に接続する導電性樹脂層と、該導電性樹脂層上に形成さ
れた金属めっき層とを備えてなることを特徴とする。
ックス焼結体よりなる直方体形状のチップ状サーミスタ
素体と、該チップ状サーミスタ素体の両端面に形成され
た外部電極と、該両端面以外の4側面のうちの少なくと
も対向する2側面を被覆する絶縁性物質よりなる被覆層
と、該外部電極形成端面に表出するように、該チップ状
サーミスタ素体の内部に形成された内部電極とを有する
チップ型サーミスタにおいて、該外部電極は、チップ状
サーミスタ素体の端面に接し、かつ該内部電極と電気的
に接続する導電性樹脂層と、該導電性樹脂層上に形成さ
れた金属めっき層とを備えてなることを特徴とする。
【0019】本発明のチップ型サーミスタでは、回路基
板に実装した場合、基板の切断時などのたわみからくる
機械的応力、或いは温度サイクル時にサーミスタ素体、
電極、はんだ、基板などの熱膨張係数の違いからくる熱
応力が外部電極に伝わった際、外部電極の基層となる柔
軟性を有する導電性樹脂層によりこれらの応力が緩和さ
れる。このため、これらの応力によるチップ状サーミス
タ素体のクラック発生が防止される。
板に実装した場合、基板の切断時などのたわみからくる
機械的応力、或いは温度サイクル時にサーミスタ素体、
電極、はんだ、基板などの熱膨張係数の違いからくる熱
応力が外部電極に伝わった際、外部電極の基層となる柔
軟性を有する導電性樹脂層によりこれらの応力が緩和さ
れる。このため、これらの応力によるチップ状サーミス
タ素体のクラック発生が防止される。
【0020】本発明において、チップ状サーミスタ素体
は、その4側面が絶縁性物質で被覆されていることが好
ましい。
は、その4側面が絶縁性物質で被覆されていることが好
ましい。
【0021】この絶縁性物質としては、無機物質又は高
分子物質を用いることができる。
分子物質を用いることができる。
【0022】請求項1のチップ型サーミスタは、セラミ
ックス焼結体よりなる薄板状サーミスタウェハの表裏の
主板面に表面電極を形成した後、絶縁性物質層を形成す
る工程、絶縁性物質層を形成した薄板状サーミスサーミ
スタウェハを前記表面電極が切断面に表出するように短
冊状に切断して角柱状サーミスタ素体を形成する工程、
該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在する4側面の
うち、絶縁性物質層が形成されておらず素体が露出した
2側面に外部電極層を形成する工程、及び、該外部電極
層を形成した角柱状サーミスタ素体を長手方向と直交す
る方向にチップ状に切断してチップ型サーミスタを得る
工程を有するチップ型サーミスタの製造方法において、
該外部電極層の形成に当り、素体が露出した該2側面に
導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性樹脂層上に金属
めっき層を形成するチップ型サーミスタの製造方法によ
り製造することができる。
ックス焼結体よりなる薄板状サーミスタウェハの表裏の
主板面に表面電極を形成した後、絶縁性物質層を形成す
る工程、絶縁性物質層を形成した薄板状サーミスサーミ
スタウェハを前記表面電極が切断面に表出するように短
冊状に切断して角柱状サーミスタ素体を形成する工程、
該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在する4側面の
うち、絶縁性物質層が形成されておらず素体が露出した
2側面に外部電極層を形成する工程、及び、該外部電極
層を形成した角柱状サーミスタ素体を長手方向と直交す
る方向にチップ状に切断してチップ型サーミスタを得る
工程を有するチップ型サーミスタの製造方法において、
該外部電極層の形成に当り、素体が露出した該2側面に
導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性樹脂層上に金属
めっき層を形成するチップ型サーミスタの製造方法によ
り製造することができる。
【0023】請求項1のチップ型サーミスタは、また、
セラミックス焼結体よりなる薄板状サーミスタウェハの
表裏の主板面に表面電極を形成した後、絶縁性物質層を
形成する工程、絶縁性物質層を形成した薄板状サーミス
タウェハを短冊状に切断して角柱状サーミスタ素体を形
成する工程、該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在
する4側面のうち、絶縁性物質層が形成されておらず素
体が露出した2側面に絶縁性物質層を形成する工程、該
絶縁性物質層を形成した角柱状サーミスタ素体を長手方
向と直交する方向に、前記表面電極が切断面に表出する
ようにチップ状に切断してチップ状サーミスタ素体を得
る工程、及び、該チップ状サーミスタ素体の絶縁性物質
層未被覆の両端面に外部電極を形成してチップ型サーミ
スタを得る工程を有するチップ型サーミスタの製造方法
において、該外部電極層の形成に当り、素体が露出した
該両端面に導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性樹脂
層上に金属めっき層を形成するチップ型サーミスタの製
造方法により製造することができる。
セラミックス焼結体よりなる薄板状サーミスタウェハの
表裏の主板面に表面電極を形成した後、絶縁性物質層を
形成する工程、絶縁性物質層を形成した薄板状サーミス
タウェハを短冊状に切断して角柱状サーミスタ素体を形
成する工程、該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在
する4側面のうち、絶縁性物質層が形成されておらず素
体が露出した2側面に絶縁性物質層を形成する工程、該
絶縁性物質層を形成した角柱状サーミスタ素体を長手方
向と直交する方向に、前記表面電極が切断面に表出する
ようにチップ状に切断してチップ状サーミスタ素体を得
る工程、及び、該チップ状サーミスタ素体の絶縁性物質
層未被覆の両端面に外部電極を形成してチップ型サーミ
スタを得る工程を有するチップ型サーミスタの製造方法
において、該外部電極層の形成に当り、素体が露出した
該両端面に導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性樹脂
層上に金属めっき層を形成するチップ型サーミスタの製
造方法により製造することができる。
【0024】請求項2のチップ型サーミスタは、内部電
極層が形成されたセラミックスグリーンシート、或い
は、内部電極層が形成されたセラミックスグリーンシー
トと内部電極層が形成されていないセラミックスグリー
ンシートとを複数枚積層して積層シートを得る工程、該
積層シートを一体焼成して積層板を得る工程、該積層板
の表裏の主板面に絶縁性物質層を形成する工程、絶縁性
物質層を形成した積層板を前記内部電極が切断面に表出
するように短冊状に切断して角柱状サーミスタ素体を形
成する工程、該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在
する4側面のうち、絶縁性物質層が形成されておらず素
体が露出した2側面に外部電極層を形成する工程、及
び、該外部電極層を形成した角柱状サーミスタ素体を長
手方向と直交する方向にチップ状に切断してチップ型サ
ーミスタを得る工程を有するチップ型サーミスタの製造
方法において、該外部電極層の形成に当り、素体が露出
した該2側面に導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性
樹脂層上に金属めっき層を形成するチップ型サーミスタ
の製造方法により製造することができる。
極層が形成されたセラミックスグリーンシート、或い
は、内部電極層が形成されたセラミックスグリーンシー
トと内部電極層が形成されていないセラミックスグリー
ンシートとを複数枚積層して積層シートを得る工程、該
積層シートを一体焼成して積層板を得る工程、該積層板
の表裏の主板面に絶縁性物質層を形成する工程、絶縁性
物質層を形成した積層板を前記内部電極が切断面に表出
するように短冊状に切断して角柱状サーミスタ素体を形
成する工程、該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在
する4側面のうち、絶縁性物質層が形成されておらず素
体が露出した2側面に外部電極層を形成する工程、及
び、該外部電極層を形成した角柱状サーミスタ素体を長
手方向と直交する方向にチップ状に切断してチップ型サ
ーミスタを得る工程を有するチップ型サーミスタの製造
方法において、該外部電極層の形成に当り、素体が露出
した該2側面に導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性
樹脂層上に金属めっき層を形成するチップ型サーミスタ
の製造方法により製造することができる。
【0025】請求項2のチップ型サーミスタは、また、
内部電極層が形成されたセラミックスグリーンシート、
或いは、内部電極層が形成されたセラミックスグリーン
シートと内部電極層が形成されていないセラミックスグ
リーンシートとを複数枚積層して積層シートを得る工
程、該積層シートを一体焼成して積層板を得る工程、該
積層板の表裏の主板面に絶縁性物質層を形成する工程、
絶縁性物質層を形成した積層板を短冊状に切断して角柱
状サーミスタ素体を形成する工程、該角柱状サーミスタ
素体の長手方向に延在する4側面のうち、絶縁性物質層
が形成されておらず素体が露出した2側面に絶縁性物質
層を形成する工程、該絶縁性物質層を形成した角柱状サ
ーミスタ素体を長手方向と直交する方向に、前記内部電
極が切断面に表出するようにチップ状に切断してチップ
状サーミスタ素体を得る工程、及び、該チップ状サーミ
スタ素体の絶縁性物質層未被覆の両端面に外部電極を形
成してチップ型サーミスタを得る工程を有するチップ型
サーミスタの製造方法において、該外部電極層の形成に
当り、素体が露出した該両端面に導電性樹脂層を形成
し、次いで、導電性樹脂層上に金属めっき層を形成する
チップ型サーミスタの製造方法により製造することがで
きる。
内部電極層が形成されたセラミックスグリーンシート、
或いは、内部電極層が形成されたセラミックスグリーン
シートと内部電極層が形成されていないセラミックスグ
リーンシートとを複数枚積層して積層シートを得る工
程、該積層シートを一体焼成して積層板を得る工程、該
積層板の表裏の主板面に絶縁性物質層を形成する工程、
絶縁性物質層を形成した積層板を短冊状に切断して角柱
状サーミスタ素体を形成する工程、該角柱状サーミスタ
素体の長手方向に延在する4側面のうち、絶縁性物質層
が形成されておらず素体が露出した2側面に絶縁性物質
層を形成する工程、該絶縁性物質層を形成した角柱状サ
ーミスタ素体を長手方向と直交する方向に、前記内部電
極が切断面に表出するようにチップ状に切断してチップ
状サーミスタ素体を得る工程、及び、該チップ状サーミ
スタ素体の絶縁性物質層未被覆の両端面に外部電極を形
成してチップ型サーミスタを得る工程を有するチップ型
サーミスタの製造方法において、該外部電極層の形成に
当り、素体が露出した該両端面に導電性樹脂層を形成
し、次いで、導電性樹脂層上に金属めっき層を形成する
チップ型サーミスタの製造方法により製造することがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明のチ
ップ型サーミスタ及びその製造方法を詳細に説明する。
ップ型サーミスタ及びその製造方法を詳細に説明する。
【0027】図1〜3は本発明のチップ型サーミスタの
一実施例を示す断面図であり、図1〜3において、図4
〜7に示す部材と同一機能を奏する部材には同一符号を
付してある。
一実施例を示す断面図であり、図1〜3において、図4
〜7に示す部材と同一機能を奏する部材には同一符号を
付してある。
【0028】図1に示すチップ型サーミスタ10aは、
セラミックス焼結体よりなる直方体形状のチップ状サー
ミスタ素体1Aと、チップ状サーミスタ素体1の両端面
に形成された外部電極3と、該チップ状サーミスタ素体
1Aの側面に、外部電極3と導通するように形成された
表面電極2と、チップ状サーミスタ素体1Aの4側面の
うち少なくともこの表面電極形成側面を被覆する絶縁性
物質の被覆層6とを有する。
セラミックス焼結体よりなる直方体形状のチップ状サー
ミスタ素体1Aと、チップ状サーミスタ素体1の両端面
に形成された外部電極3と、該チップ状サーミスタ素体
1Aの側面に、外部電極3と導通するように形成された
表面電極2と、チップ状サーミスタ素体1Aの4側面の
うち少なくともこの表面電極形成側面を被覆する絶縁性
物質の被覆層6とを有する。
【0029】図2に示すチップ型サーミスタ10bは、
図1に示すチップ型サーミスタ10aと表面電極2の形
成位置が異なり、その他は同様の構成とされている。
図1に示すチップ型サーミスタ10aと表面電極2の形
成位置が異なり、その他は同様の構成とされている。
【0030】図3に示すチップ型サーミスタ10cは、
セラミックス焼結体よりなる直方体形状のチップ状サー
ミスタ素体1Bと、このチップ状サーミスタ素体1Bの
両端面に形成された外部電極3と、外部電極形成端面に
表出するように、チップ状サーミスタ素体1Bの内部に
形成された内部電極5と、該チップ状サーミスタ素体1
Bの4側面のうち、少なくとも面積の大きい対向2側面
を被覆する絶縁性物質の被覆層6とを有する。
セラミックス焼結体よりなる直方体形状のチップ状サー
ミスタ素体1Bと、このチップ状サーミスタ素体1Bの
両端面に形成された外部電極3と、外部電極形成端面に
表出するように、チップ状サーミスタ素体1Bの内部に
形成された内部電極5と、該チップ状サーミスタ素体1
Bの4側面のうち、少なくとも面積の大きい対向2側面
を被覆する絶縁性物質の被覆層6とを有する。
【0031】これらの実施例において、外部電極3は、
チップ状サーミスタ素体1A,1Bの端面に接し、この
端面において表面電極5又は内部電極2と導通する導電
性樹脂層3Dと、導電性樹脂層3D上に形成されたNi
めっき層3B及びはんだめっき層3Cとで構成される。
チップ状サーミスタ素体1A,1Bの端面に接し、この
端面において表面電極5又は内部電極2と導通する導電
性樹脂層3Dと、導電性樹脂層3D上に形成されたNi
めっき層3B及びはんだめっき層3Cとで構成される。
【0032】このようなチップ型サーミスタ10a〜c
は、前記I〜VIの従来法によるチップ型サーミスタの製
造において、外部電極の形成に当り、導電性樹脂層3
D、Niめっき層3B及びはんだめっき層3Cよりなる
外部電極3とすることにより製造することができる。
は、前記I〜VIの従来法によるチップ型サーミスタの製
造において、外部電極の形成に当り、導電性樹脂層3
D、Niめっき層3B及びはんだめっき層3Cよりなる
外部電極3とすることにより製造することができる。
【0033】導電性樹脂層は、導電性金属粉末と熱硬化
型樹脂とを有機溶剤でペースト化した導電性樹脂ペース
トを塗布して乾燥、加熱硬化することにより形成する。
型樹脂とを有機溶剤でペースト化した導電性樹脂ペース
トを塗布して乾燥、加熱硬化することにより形成する。
【0034】ここで使用される導電性樹脂ペーストの金
属粉末と熱硬化型樹脂との割合は、電極層としての導電
性と柔軟性とを確保するために金属粉末70〜95重量
%に対して熱硬化型樹脂30〜5重量%であることが好
ましい。金属粉末の割合が70重量%未満であると、導
電性樹脂層3Dと内部電極2との電気的接続が不十分と
なり、また電解めっき法でめっき被膜を形成する際、表
面の導電性が低下し、めっき被膜の形成が困難になる。
金属粉末の割合が95重量%を超えると、応力の緩和効
果も小さくなるため好ましくない。
属粉末と熱硬化型樹脂との割合は、電極層としての導電
性と柔軟性とを確保するために金属粉末70〜95重量
%に対して熱硬化型樹脂30〜5重量%であることが好
ましい。金属粉末の割合が70重量%未満であると、導
電性樹脂層3Dと内部電極2との電気的接続が不十分と
なり、また電解めっき法でめっき被膜を形成する際、表
面の導電性が低下し、めっき被膜の形成が困難になる。
金属粉末の割合が95重量%を超えると、応力の緩和効
果も小さくなるため好ましくない。
【0035】なお、金属粉末としては、Ag,Pd等の
貴金属粉末やNi粉末等を用いることができ、また、熱
硬化性樹脂としては、エポキシ、フェノール、キシレ
ン、ウレタン樹脂などが挙げられる。
貴金属粉末やNi粉末等を用いることができ、また、熱
硬化性樹脂としては、エポキシ、フェノール、キシレ
ン、ウレタン樹脂などが挙げられる。
【0036】このようにして形成される導電性樹脂層3
Dの厚さは、例えば、最終製品のチップが1.6mm程
度の長さである場合、10〜200μmであることが好
ましい。導電性樹脂層3Dの厚さが10μm未満では、
端子電極層としてのチップ状サーミスタ素体との接合強
度や導通が不足し、また、導電性樹脂層3Dを形成する
ことによる応力緩和効果が十分ではなく、200μmを
超えるとチップ寸法のばらつきの問題が起こる。なお、
チップサイズが大きくなれば、上限値はこれに伴って大
きくしても良い。
Dの厚さは、例えば、最終製品のチップが1.6mm程
度の長さである場合、10〜200μmであることが好
ましい。導電性樹脂層3Dの厚さが10μm未満では、
端子電極層としてのチップ状サーミスタ素体との接合強
度や導通が不足し、また、導電性樹脂層3Dを形成する
ことによる応力緩和効果が十分ではなく、200μmを
超えるとチップ寸法のばらつきの問題が起こる。なお、
チップサイズが大きくなれば、上限値はこれに伴って大
きくしても良い。
【0037】この導電性樹脂層3D上に形成するNiめ
っき層3Bの厚さは1〜5μm、はんだめっき層3Cの
厚さは2〜10μmとするのが好ましい。
っき層3Bの厚さは1〜5μm、はんだめっき層3Cの
厚さは2〜10μmとするのが好ましい。
【0038】なお、本実施例においては、金属めっき層
としてNiめっき層3Bとはんだめっき層3Cとを有し
ており、このように、Niめっき層3Bとはんだめっき
層3Cとを形成することが基板への実装時に必要なはん
だ濡れ性、耐熱性の観点からより好ましいが、前述の如
く、Niめっき層がなくとも導電性樹脂層3Dがはんだ
喰われに充分耐えることができるため、Niめっき層を
省いて製造コストを低減することもできる。Niめっき
層を省く場合、はんだめっき層の厚さは3〜10μmと
するのが好ましい。
としてNiめっき層3Bとはんだめっき層3Cとを有し
ており、このように、Niめっき層3Bとはんだめっき
層3Cとを形成することが基板への実装時に必要なはん
だ濡れ性、耐熱性の観点からより好ましいが、前述の如
く、Niめっき層がなくとも導電性樹脂層3Dがはんだ
喰われに充分耐えることができるため、Niめっき層を
省いて製造コストを低減することもできる。Niめっき
層を省く場合、はんだめっき層の厚さは3〜10μmと
するのが好ましい。
【0039】本発明では、チップ状サーミスタ素体1
A,1Bの側面を被覆する絶縁性物質の被覆層6とし
て、前記従来法の如く、ガラス層等の絶縁性の無機物質
層を形成しても良く、エポキシ樹脂等の絶縁性の高分子
物質層を形成しても良い。
A,1Bの側面を被覆する絶縁性物質の被覆層6とし
て、前記従来法の如く、ガラス層等の絶縁性の無機物質
層を形成しても良く、エポキシ樹脂等の絶縁性の高分子
物質層を形成しても良い。
【0040】本実施例のチップ型サーミスタ10a〜1
0cでは、回路基板に実装した場合、基板の切断時など
のたわみからくる機械的応力、或いは温度サイクル時に
サーミスタ素体、電極、はんだ、基板などの熱膨張係数
の違いからくる熱応力が外部電極3に伝わった際、外部
電極3の基層としての柔軟性を有する導電性樹脂層3D
によりこれらの応力が緩和される。このため、これらの
応力によるチップ状サーミスタ素体1A,1Bのクラッ
ク発生が防止される。
0cでは、回路基板に実装した場合、基板の切断時など
のたわみからくる機械的応力、或いは温度サイクル時に
サーミスタ素体、電極、はんだ、基板などの熱膨張係数
の違いからくる熱応力が外部電極3に伝わった際、外部
電極3の基層としての柔軟性を有する導電性樹脂層3D
によりこれらの応力が緩和される。このため、これらの
応力によるチップ状サーミスタ素体1A,1Bのクラッ
ク発生が防止される。
【0041】なお、図1〜3に示すチップ型サーミスタ
は、本発明のチップ型サーミスタの一実施例であって、
本発明のチップ型サーミスタはその要旨を超えない限
り、何ら図示のものに限定されるものではない。
は、本発明のチップ型サーミスタの一実施例であって、
本発明のチップ型サーミスタはその要旨を超えない限
り、何ら図示のものに限定されるものではない。
【0042】例えば、表面電極又は内部電極の形成位置
やその形成範囲、形成数等においても、任意の様々な態
様を採用し得る。
やその形成範囲、形成数等においても、任意の様々な態
様を採用し得る。
【0043】また、特に、表面電極を形成する場合、導
電性樹脂層との電気的接続を良好とするため図10に示
す如く、表面電極2と導電性樹脂層3Dの間の絶縁性物
質の被覆層6は一部除いて形成したチップ型サーミスタ
10dとしても良い。
電性樹脂層との電気的接続を良好とするため図10に示
す如く、表面電極2と導電性樹脂層3Dの間の絶縁性物
質の被覆層6は一部除いて形成したチップ型サーミスタ
10dとしても良い。
【0044】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
り具体的に説明する。
【0045】実施例1 導電性金属層の代りに導電性樹脂層を形成したこと以外
は前記Iの方法と同様にして図1に示すチップ型サーミ
スタを製造した。
は前記Iの方法と同様にして図1に示すチップ型サーミ
スタを製造した。
【0046】市販の炭酸マンガン、炭酸ニッケル、炭酸
コバルト及び酸化銅を出発原料とし、これらを金属原子
比が所定の割合になるようにそれぞれ秤量し、ボールミ
ルで16時間均一に混合した後脱水乾燥した。次にこの
混合物を大気圧下、900℃で2時間仮焼し、この仮焼
物を再びボールミルで粉砕して脱水乾燥した。粉砕物に
有機系結合剤等を加え、スプレードライヤーにより粒径
が60μm程度になるように造粒し、油圧プレスにより
直方体に圧縮成形した。この成形物を大気圧下、120
0℃で4時間焼成し、縦35mm、横50mm、厚さ1
0mmのサーミスタ焼結ブロックを作製した。次に、こ
のブロックをバンドソーで薄板状に切断し、縦35m
m、横50mm、厚さ0.80mmのサーミスタウェハ
を得た。
コバルト及び酸化銅を出発原料とし、これらを金属原子
比が所定の割合になるようにそれぞれ秤量し、ボールミ
ルで16時間均一に混合した後脱水乾燥した。次にこの
混合物を大気圧下、900℃で2時間仮焼し、この仮焼
物を再びボールミルで粉砕して脱水乾燥した。粉砕物に
有機系結合剤等を加え、スプレードライヤーにより粒径
が60μm程度になるように造粒し、油圧プレスにより
直方体に圧縮成形した。この成形物を大気圧下、120
0℃で4時間焼成し、縦35mm、横50mm、厚さ1
0mmのサーミスタ焼結ブロックを作製した。次に、こ
のブロックをバンドソーで薄板状に切断し、縦35m
m、横50mm、厚さ0.80mmのサーミスタウェハ
を得た。
【0047】このサーミスタウェハの両主板面に、幅
0.6mmで幅方向の間隔1.1mmのパターンを用い
て、ウェハの主板面で電極が互いに対向するようにAg
/Pdペーストを印刷した後、乾燥し、次いで、このウ
ェハを820℃で10分焼成し、厚さ約10μmの多数
列の表面電極層を形成した。
0.6mmで幅方向の間隔1.1mmのパターンを用い
て、ウェハの主板面で電極が互いに対向するようにAg
/Pdペーストを印刷した後、乾燥し、次いで、このウ
ェハを820℃で10分焼成し、厚さ約10μmの多数
列の表面電極層を形成した。
【0048】このようにして表面電極層を形成したサー
ミスタウェハの両主板面に、印刷可能な粘度に調整した
ガラスペーストを印刷後乾燥し、これを850℃で約1
0分間焼成して焼付けることにより、厚さ約20μmの
ガラス層を形成した。そして、このガラス層を形成した
サーミスタウェハをダイシングマシンにより0.1mm
のブレードを用いて表面電極パターンに直交するように
幅0.80mmの短冊状に切断し、得られた角柱状サー
ミスタ素体のガラス層未被覆の2側面にも上記と同様に
してガラスペーストを焼き付けて厚さ20μmのガラス
層を形成した。
ミスタウェハの両主板面に、印刷可能な粘度に調整した
ガラスペーストを印刷後乾燥し、これを850℃で約1
0分間焼成して焼付けることにより、厚さ約20μmの
ガラス層を形成した。そして、このガラス層を形成した
サーミスタウェハをダイシングマシンにより0.1mm
のブレードを用いて表面電極パターンに直交するように
幅0.80mmの短冊状に切断し、得られた角柱状サー
ミスタ素体のガラス層未被覆の2側面にも上記と同様に
してガラスペーストを焼き付けて厚さ20μmのガラス
層を形成した。
【0049】次いで、このようにして4側面をガラス層
で被覆した角柱状サーミスタ素体を長さ1.5mmのチ
ップ形状に表面電極の中心線に沿ってダイシングマシン
により0.1mmのブレードを用いて切り出した。
で被覆した角柱状サーミスタ素体を長さ1.5mmのチ
ップ形状に表面電極の中心線に沿ってダイシングマシン
により0.1mmのブレードを用いて切り出した。
【0050】このチップ状サーミスタ素体の両端面に、
Ag粉末を含む導電性樹脂ペースト(Ag粉末:エポキ
シ系樹脂=85:15(重量%),これに有機溶剤を1
0重量%添加したもの)をディッピング法により塗布
し、180℃で10分間乾燥した後、220℃で2時間
加熱硬化させて、厚さ約50μmの導電性樹脂層を形成
し、次いで、この導電性樹脂層の表面に厚さ2μmのN
iめっき層を形成し、その上に厚さ約5μmのはんだめ
っき層を形成した。
Ag粉末を含む導電性樹脂ペースト(Ag粉末:エポキ
シ系樹脂=85:15(重量%),これに有機溶剤を1
0重量%添加したもの)をディッピング法により塗布
し、180℃で10分間乾燥した後、220℃で2時間
加熱硬化させて、厚さ約50μmの導電性樹脂層を形成
し、次いで、この導電性樹脂層の表面に厚さ2μmのN
iめっき層を形成し、その上に厚さ約5μmのはんだめ
っき層を形成した。
【0051】このように作製されたチップ型サーミスタ
について、耐基板曲げ性試験及び温度サイクル試験を行
い、結果を表1に示した。
について、耐基板曲げ性試験及び温度サイクル試験を行
い、結果を表1に示した。
【0052】なお、耐基板曲げ性試験は試料数10個の
平均値で示した。温度サイクル試験は、−55℃と+1
25℃で各30分、気中、500サイクルの温度サイク
ル試験による試験数100個中の不良品数で示した。
平均値で示した。温度サイクル試験は、−55℃と+1
25℃で各30分、気中、500サイクルの温度サイク
ル試験による試験数100個中の不良品数で示した。
【0053】比較例1 実施例1において、外部電極の形成に当り、導電性樹脂
層の代りに、導電性金属層を形成したこと以外は同様に
してチップ型サーミスタを作製し、このチップ型サーミ
スタについて同様に試験を行い、結果を表1に示した。
層の代りに、導電性金属層を形成したこと以外は同様に
してチップ型サーミスタを作製し、このチップ型サーミ
スタについて同様に試験を行い、結果を表1に示した。
【0054】なお、導電性金属層は、Agペースト(ガ
ラスフリットを含む市販のAgペースト)をディッピン
グ法により付着させて820℃で10分間保持して焼き
付けて厚さ約50μmに形成した。
ラスフリットを含む市販のAgペースト)をディッピン
グ法により付着させて820℃で10分間保持して焼き
付けて厚さ約50μmに形成した。
【0055】
【表1】
【0056】表1の結果から、耐基板曲げ性、温度サイ
クル試験について、従来のチップ型サーミスタに比較し
て本発明のチップ型サーミスタは特性が向上しているこ
とがわかる。
クル試験について、従来のチップ型サーミスタに比較し
て本発明のチップ型サーミスタは特性が向上しているこ
とがわかる。
【0057】実施例2,比較例2 実施例1において、表面電極の形成パターンを変えたこ
と以外は同様に行って、図2に示すチップ型サーミスタ
を作製した(実施例2)。また、外部電極の形成に当
り、導電性樹脂層の代りに、導電性金属層を形成したこ
と以外はこの実施例2と同様にしてチップ型サーミスタ
を作製し(比較例2)、これらのチップ型サーミスタに
ついて、実施例1及び比較例1と同様にして試験を行っ
たところ、本発明のチップ型サーミスタは、従来のチッ
プ型サーミスタに比べて特性が向上していることが確認
された。
と以外は同様に行って、図2に示すチップ型サーミスタ
を作製した(実施例2)。また、外部電極の形成に当
り、導電性樹脂層の代りに、導電性金属層を形成したこ
と以外はこの実施例2と同様にしてチップ型サーミスタ
を作製し(比較例2)、これらのチップ型サーミスタに
ついて、実施例1及び比較例1と同様にして試験を行っ
たところ、本発明のチップ型サーミスタは、従来のチッ
プ型サーミスタに比べて特性が向上していることが確認
された。
【0058】実施例3 ガラス層の代りにエポキシ樹脂層を形成し、導電性金属
層の代りに導電性樹脂層を形成したこと以外は前記III
の方法と同様にして図1に示すチップ型サーミスタを作
製した。
層の代りに導電性樹脂層を形成したこと以外は前記III
の方法と同様にして図1に示すチップ型サーミスタを作
製した。
【0059】まず、実施例1と同様にしてサーミスタウ
ェハを製造して同様に表面電極を形成した後、この表面
電極を形成したサーミスタウェハの表裏の主板面にエポ
キシ樹脂を塗布して180℃で10分間乾燥することに
より厚さ約50μmのエポキシ樹脂層を形成した。
ェハを製造して同様に表面電極を形成した後、この表面
電極を形成したサーミスタウェハの表裏の主板面にエポ
キシ樹脂を塗布して180℃で10分間乾燥することに
より厚さ約50μmのエポキシ樹脂層を形成した。
【0060】その後、実施例1と同様に但し、表面電極
パターンと平行に表面電極の中心線に沿って幅1.5m
mの短冊状に切断して、2側面に表面電極が形成され、
この2側面にエポキシ樹脂の被覆層が形成された角柱状
サーミスタ素体を得た。
パターンと平行に表面電極の中心線に沿って幅1.5m
mの短冊状に切断して、2側面に表面電極が形成され、
この2側面にエポキシ樹脂の被覆層が形成された角柱状
サーミスタ素体を得た。
【0061】この角柱状サーミスタ素体のエポキシ樹脂
未被覆の2側面に、Ag粉末を含む導電性樹脂ペースト
(Ag粉末:エポキシ系樹脂=85:15(重量%),
これに有機溶剤を10重量%添加したもの)をディッピ
ング法により塗布し、180℃で10分間乾燥した後、
220℃で2時間加熱硬化させた。形成された導電性樹
脂層の厚さは約50μm程度である。
未被覆の2側面に、Ag粉末を含む導電性樹脂ペースト
(Ag粉末:エポキシ系樹脂=85:15(重量%),
これに有機溶剤を10重量%添加したもの)をディッピ
ング法により塗布し、180℃で10分間乾燥した後、
220℃で2時間加熱硬化させた。形成された導電性樹
脂層の厚さは約50μm程度である。
【0062】次いで、この導電性樹脂層を形成した角柱
状サーミスタ素体をめっき浴に浸漬し、この導電性樹脂
層の表面に厚さ約2μmのNiめっき層を形成し、その
上に厚さ約5μmのはんだめっき層を形成した。
状サーミスタ素体をめっき浴に浸漬し、この導電性樹脂
層の表面に厚さ約2μmのNiめっき層を形成し、その
上に厚さ約5μmのはんだめっき層を形成した。
【0063】その後、ダイシングマシンにより幅0.8
mmのチップ形状に切断し、チップ型サーミスタを得
た。
mmのチップ形状に切断し、チップ型サーミスタを得
た。
【0064】このように作製されたチップ型サーミスタ
について、実施例1と同様にして耐基板曲げ性試験及び
温度サイクル試験(ただし、温度サイクル試験条件は−
40℃と+85℃で各30分、気中、100サイクル)
を行い、結果を表2に示した。
について、実施例1と同様にして耐基板曲げ性試験及び
温度サイクル試験(ただし、温度サイクル試験条件は−
40℃と+85℃で各30分、気中、100サイクル)
を行い、結果を表2に示した。
【0065】比較例3 実施例3において、エポキシ樹脂層の代りに厚さ約20
μmのガラス層を形成し、導電性樹脂層の代りに導電性
金属層を形成したこと以外は同様にしてチップ型サーミ
スタを作製し、このチップ型サーミスタについて同様に
試験を行い、結果を表2に示した。
μmのガラス層を形成し、導電性樹脂層の代りに導電性
金属層を形成したこと以外は同様にしてチップ型サーミ
スタを作製し、このチップ型サーミスタについて同様に
試験を行い、結果を表2に示した。
【0066】なお、ガラス層はガラスペーストを印刷、
乾燥し、850℃で約10分間焼成して厚さ20μmに
形成した。また、導電性金属層は、Agペースト(ガラ
スフリットを含む市販のAgペースト)をディッピング
法により付着させて820℃で10分間保持して焼き付
けて厚さ約50μmに形成した。
乾燥し、850℃で約10分間焼成して厚さ20μmに
形成した。また、導電性金属層は、Agペースト(ガラ
スフリットを含む市販のAgペースト)をディッピング
法により付着させて820℃で10分間保持して焼き付
けて厚さ約50μmに形成した。
【0067】
【表2】
【0068】表2の結果から、本発明のチップ型サーミ
スタは、耐基板曲げ性、温度サイクル試験について、従
来のチップ型サーミスタに比較して特性が向上している
ことがわかる。
スタは、耐基板曲げ性、温度サイクル試験について、従
来のチップ型サーミスタに比較して特性が向上している
ことがわかる。
【0069】実施例4 導電性金属層の代りに導電性樹脂層を形成したこと以外
は前記Vの方法と同様にして、図3に示すチップ型サー
ミスタを製造した。
は前記Vの方法と同様にして、図3に示すチップ型サー
ミスタを製造した。
【0070】市販の炭酸マンガン、炭酸コバルト及び酸
化鉄を出発原料とし、これらを金属原子比が所定の割合
になるようにそれぞれ秤量し、ボールミルで16時間均
一に混合した後脱水乾燥した。次にこの混合物を大気圧
下、900℃で2時間仮焼し、この仮焼物を再びボール
ミルで粉砕して脱水乾燥した。得られた原料粉末に、有
機溶剤、バインダー分、分散材等を加えスラリーを調製
し、キャスティング法にて厚さ40μmのセラミックス
グリーンシートを作製した。
化鉄を出発原料とし、これらを金属原子比が所定の割合
になるようにそれぞれ秤量し、ボールミルで16時間均
一に混合した後脱水乾燥した。次にこの混合物を大気圧
下、900℃で2時間仮焼し、この仮焼物を再びボール
ミルで粉砕して脱水乾燥した。得られた原料粉末に、有
機溶剤、バインダー分、分散材等を加えスラリーを調製
し、キャスティング法にて厚さ40μmのセラミックス
グリーンシートを作製した。
【0071】このセラミックスグリーンシートの所定位
置にAg/Pdペーストを印刷して内部電極層を形成
し、内部電極層を形成したセラミックスグリーンシート
と内部電極を形成していないセラミックスグリーンシー
トとを、所定の枚数重ねた後、静水圧プレス法にてシー
トを圧着させた後に、これを乾燥し、1100℃の温度
で5時間焼成し、縦35mm、横50mm、厚さ0.8
0mmの積層板を得た。この積層板の表裏の主板面にガ
ラスペーストを塗布して乾燥後、850℃で焼成して厚
さ20μmのガラス層を形成した。その後、切断機を用
いて幅0.8mmの角柱状サーミスタ素体を切り出し、
この角柱状サーミスタ素体のガラス層未被覆の2側面に
も上記と同様にして厚さ20μmのガラス層を形成し
た。その後、内部電極が端面に表出するようにチップ状
に切断し、縦1.5mm、横0.8mm、厚さ約0.8
mmのチップ状素体を得た。
置にAg/Pdペーストを印刷して内部電極層を形成
し、内部電極層を形成したセラミックスグリーンシート
と内部電極を形成していないセラミックスグリーンシー
トとを、所定の枚数重ねた後、静水圧プレス法にてシー
トを圧着させた後に、これを乾燥し、1100℃の温度
で5時間焼成し、縦35mm、横50mm、厚さ0.8
0mmの積層板を得た。この積層板の表裏の主板面にガ
ラスペーストを塗布して乾燥後、850℃で焼成して厚
さ20μmのガラス層を形成した。その後、切断機を用
いて幅0.8mmの角柱状サーミスタ素体を切り出し、
この角柱状サーミスタ素体のガラス層未被覆の2側面に
も上記と同様にして厚さ20μmのガラス層を形成し
た。その後、内部電極が端面に表出するようにチップ状
に切断し、縦1.5mm、横0.8mm、厚さ約0.8
mmのチップ状素体を得た。
【0072】得られた素体の内部電極が表出した両端面
に、Ag粉末を含む導電性樹脂ペースト(Ag粉末:エ
ポキシ系樹脂=85:15(重量%),これに有機溶剤
を10重量%添加したもの)をディッピング法により塗
布し、180℃で10分間乾燥した後、220℃で2時
間加熱硬化させた。形成された導電性樹脂層の厚さは約
50μm程度である。
に、Ag粉末を含む導電性樹脂ペースト(Ag粉末:エ
ポキシ系樹脂=85:15(重量%),これに有機溶剤
を10重量%添加したもの)をディッピング法により塗
布し、180℃で10分間乾燥した後、220℃で2時
間加熱硬化させた。形成された導電性樹脂層の厚さは約
50μm程度である。
【0073】次いで、この導電性樹脂層上に、電解バレ
ルめっき法により、厚さ約2μmのNiめっき層を形成
し、その上に厚さ約5μmのはんだめっき層を形成し
た。
ルめっき法により、厚さ約2μmのNiめっき層を形成
し、その上に厚さ約5μmのはんだめっき層を形成し
た。
【0074】このように作製されたチップ型サーミスタ
について、耐基板曲げ性試験及び温度サイクル試験を行
い、結果を表3に示した。
について、耐基板曲げ性試験及び温度サイクル試験を行
い、結果を表3に示した。
【0075】耐基板曲げ性試験は試料数10個の平均値
で示した。温度サイクル試験は、−55℃と+125℃
で各30分、気中、200サイクルの温度サイクル試験
による試料数100個中の不良品数で示した。
で示した。温度サイクル試験は、−55℃と+125℃
で各30分、気中、200サイクルの温度サイクル試験
による試料数100個中の不良品数で示した。
【0076】比較例4 実施例4において、外部電極の形成に当り、導電性樹脂
層の代りに、導電性金属層を形成したこと以外は同様に
してチップ型サーミスタを作製し、このチップ型サーミ
スタについて同様に試験を行い、結果を表3に示した。
層の代りに、導電性金属層を形成したこと以外は同様に
してチップ型サーミスタを作製し、このチップ型サーミ
スタについて同様に試験を行い、結果を表3に示した。
【0077】なお、導電性金属層は、Agペースト(ガ
ラスフリットを含む市販のAgペースト)をディッピン
グ法により付着させて焼き付けて厚さ約50μmに形成
した。
ラスフリットを含む市販のAgペースト)をディッピン
グ法により付着させて焼き付けて厚さ約50μmに形成
した。
【0078】
【表3】
【0079】表3の結果から、本発明のチップ型サーミ
スタは、耐基板曲げ性、温度サイクル試験について、従
来のチップ型サーミスタに比較して特性が向上している
ことがわかる。
スタは、耐基板曲げ性、温度サイクル試験について、従
来のチップ型サーミスタに比較して特性が向上している
ことがわかる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のチップ型サ
ーミスタ及びその製造方法によれば、機械的強度や温度
サイクル性能等の信頼性に優れ、また、抵抗値のばらつ
きも小さく、高精度なチップ型サーミスタが提供され
る。
ーミスタ及びその製造方法によれば、機械的強度や温度
サイクル性能等の信頼性に優れ、また、抵抗値のばらつ
きも小さく、高精度なチップ型サーミスタが提供され
る。
【図1】本発明のチップ型サーミスタの一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明のチップ型サーミスタの他の実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】本発明のチップ型サーミスタの別の実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】従来のチップ型サーミスタを示す断面図であ
る。
る。
【図5】表面電極を有するチップ状サーミスタ素体を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】従来のチップ型サーミスタを示す断面図であ
る。
る。
【図7】内部電極を有するチップ状サーミスタ素体を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】チップ型サーミスタの製造方法を説明する斜視
図である。
図である。
【図9】チップ型サーミスタの製造方法を説明する斜視
図である。
図である。
【図10】本発明のチップ型サーミスタの異なる実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1A,1B チップ状サーミスタ素体 2 表面電極 3 外部電極 3A 導電性金属層 3B Niめっき層 3C はんだめっき層 3D 導電性樹脂層 5 内部電極 6 絶縁性物質の被覆層 10A,10B,10a,10b,10c,10d チ
ップ型サーミスタ
ップ型サーミスタ
Claims (9)
- 【請求項1】 セラミックス焼結体よりなる直方体形状
のチップ状サーミスタ素体と、該チップ状サーミスタ素
体の両端面に形成された外部電極と、該両端面以外の4
側面のうちの少なくとも対向する2側面を被覆する絶縁
性物質よりなる被覆層と、該被覆層が形成された側面
に、該外部電極形成端面に表出するように形成された表
面電極と、を有するチップ型サーミスタにおいて、 該外部電極は、チップ状サーミスタ素体の端面に接し、
かつ該表面電極と電気的に接続する導電性樹脂層と、該
導電性樹脂層上に形成された金属めっき層とを備えてな
ることを特徴とするチップ型サーミスタ。 - 【請求項2】 セラミックス焼結体よりなる直方体形状
のチップ状サーミスタ素体と、該チップ状サーミスタ素
体の両端面に形成された外部電極と、該両端面以外の4
側面のうちの少なくとも対向する2側面を被覆する絶縁
性物質よりなる被覆層と、該外部電極形成端面に表出す
るように、該チップ状サーミスタ素体の内部に形成され
た内部電極とを有するチップ型サーミスタにおいて、 該外部電極は、チップ状サーミスタ素体の端面に接し、
かつ該内部電極と電気的に接続する導電性樹脂層と、該
導電性樹脂層上に形成された金属めっき層とを備えてな
ることを特徴とするチップ型サーミスタ。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、チップ状サー
ミスタ素体はその4側面が絶縁性物質で被覆されている
ことを特徴とするチップ型サーミスタ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、絶縁性物質が無機物質であることを特徴とするチッ
プ型サーミスタ。 - 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、絶縁性物質が高分子物質であることを特徴とするチ
ップ型サーミスタ。 - 【請求項6】 セラミックス焼結体よりなる薄板状サー
ミスタウェハの表裏の主板面に表面電極を形成した後、
絶縁性物質層を形成する工程、 絶縁性物質層を形成した薄板状サーミスタウェハを前記
表面電極が切断面に表出するように短冊状に切断して角
柱状サーミスタ素体を形成する工程、 該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在する4側面の
うち、絶縁性物質層が形成されておらず素体が露出した
2側面に外部電極層を形成する工程、及び、 該外部電極層を形成した角柱状サーミスタ素体を長手方
向と直交する方向にチップ状に切断してチップ型サーミ
スタを得る工程を有するチップ型サーミスタの製造方法
において、 該外部電極層の形成に当り、素体が露出した該2側面に
導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性樹脂層上に金属
めっき層を形成することを特徴とするチップ型サーミス
タの製造方法。 - 【請求項7】 セラミックス焼結体よりなる薄板状サー
ミスタウェハの表裏の主板面に表面電極を形成した後、
絶縁性物質層を形成する工程、 絶縁性物質層を形成した薄板状サーミスタウェハを短冊
状に切断して角柱状サーミスタ素体を形成する工程、 該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在する4側面の
うち、絶縁性物質層が形成されておらず素体が露出した
2側面に絶縁性物質層を形成する工程、 該絶縁性物質層を形成した角柱状サーミスタ素体を長手
方向と直交する方向に、前記表面電極が切断面に表出す
るようにチップ状に切断してチップ状サーミスタ素体を
得る工程、及び、 該チップ状サーミスタ素体の絶縁性物質層未被覆の両端
面に外部電極を形成してチップ型サーミスタを得る工程
を有するチップ型サーミスタの製造方法において、 該外部電極層の形成に当り、素体が露出した該両端面に
導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性樹脂層上に金属
めっき層を形成することを特徴とするチップ型サーミス
タの製造方法。 - 【請求項8】 内部電極層が形成されたセラミックスグ
リーンシート、或いは、内部電極層が形成されたセラミ
ックスグリーンシートと内部電極層が形成されていない
セラミックスグリーンシートとを複数枚積層して積層シ
ートを得る工程、 該積層シートを一体焼成して積層板を得る工程、 該積層板の表裏の主板面に絶縁性物質層を形成する工
程、 絶縁性物質層を形成した積層板を前記内部電極が切断面
に表出するように短冊状に切断して角柱状サーミスタ素
体を形成する工程、 該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在する4側面の
うち、絶縁性物質層が形成されておらず素体が露出した
2側面に外部電極層を形成する工程、及び、 該外部電極層を形成した角柱状サーミスタ素体を長手方
向と直交する方向にチップ状に切断してチップ型サーミ
スタを得る工程を有するチップ型サーミスタの製造方法
において、 該外部電極層の形成に当り、素体が露出した該2側面に
導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性樹脂層上に金属
めっき層を形成することを特徴とするチップ型サーミス
タの製造方法。 - 【請求項9】 内部電極層が形成されたセラミックスグ
リーンシート、或いは、内部電極層が形成されたセラミ
ックスグリーンシートと内部電極層が形成されていない
セラミックスグリーンシートとを複数枚積層して積層シ
ートを得る工程、 該積層シートを一体焼成して積層板を得る工程、 該積層板の表裏の主板面に絶縁性物質層を形成する工
程、 絶縁性物質層を形成した積層板を短冊状に切断して角柱
状サーミスタ素体を形成する工程、 該角柱状サーミスタ素体の長手方向に延在する4側面の
うち、絶縁性物質層が形成されておらず素体が露出した
2側面に絶縁性物質層を形成する工程、 該絶縁性物質層を形成した角柱状サーミスタ素体を長手
方向と直交する方向に前記内部電極が切断面に表出する
ようにチップ状に切断してチップ状サーミスタ素体を得
る工程、及び、 該チップ状サーミスタ素体の絶縁性物質層未被覆の両端
面に外部電極を形成してチップ型サーミスタを得る工程
を有するチップ型サーミスタの製造方法において、 該外部電極層の形成に当り、素体が露出した該両端面に
導電性樹脂層を形成し、次いで、導電性樹脂層上に金属
めっき層を形成することを特徴とするチップ型サーミス
タの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8293884A JPH10144504A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | チップ型サーミスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8293884A JPH10144504A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | チップ型サーミスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10144504A true JPH10144504A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17800406
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8293884A Pending JPH10144504A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | チップ型サーミスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10144504A (ja) |
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- 1996-11-06 JP JP8293884A patent/JPH10144504A/ja active Pending
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